JP2015027005A - 音叉型振動片 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、腕部における剛性の急激な変化が容易に抑えられた音叉型振動片を提供する。
【解決手段】音叉型振動片(100)は、基部(110)と、所定方向に平行に並んで複数伸び基部に一方の端が連結される腕部(120)と、各腕部の一方の主面上に直接設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第1電極膜(131)と、第1電極膜の面上に設けられ所定方向に伸びる第1圧電体膜(132)と、第1圧電体膜の面上に設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第2電極膜(133)と、を備える。第1電極膜が腕部の他方の端側に第1圧電体膜よりも長く形成され、第1圧電体膜が腕部の他方の端側に第2電極膜よりも長く形成される。
【選択図】 図1
【解決手段】音叉型振動片(100)は、基部(110)と、所定方向に平行に並んで複数伸び基部に一方の端が連結される腕部(120)と、各腕部の一方の主面上に直接設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第1電極膜(131)と、第1電極膜の面上に設けられ所定方向に伸びる第1圧電体膜(132)と、第1圧電体膜の面上に設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第2電極膜(133)と、を備える。第1電極膜が腕部の他方の端側に第1圧電体膜よりも長く形成され、第1圧電体膜が腕部の他方の端側に第2電極膜よりも長く形成される。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複数の腕部を有する音叉型振動片に関する。
複数の腕部と、各腕部の一端が連結される基部と、腕部の一主面上に形成される圧電体素子とを有する音叉型振動子が知られている。圧電体素子は、腕部上に形成される下部電極膜と、下部電極膜上に形成される圧電体膜と、圧電体膜上に形成される上部電極膜と、により形成される。このような音叉型振動子では、上部電極膜と下部電極膜との間に電界が印加されることによって圧電体膜が伸縮し、腕部が厚さ方向に屈曲振動する。また、このような音叉型振動子では、小型化に伴う温度特性の低下が抑制され、腕部の本数を奇数とし、隣接する腕部が互い違いに上下振動することによりQ値が高められる。
一方、上部電極膜および下部電極膜の面積を小さくすると振動効率が悪くなり、上部電極膜および下部電極膜の面積を大きくすると、電気的並列容量が大きくなることが知られている。これらのバランスをとる目的で、圧電体膜が上部電極膜及び下部電極膜とともに腕部の基部側の半分を覆うように設けられ、腕部の先端側の部分が圧電体膜により覆われないように形成される。しかし、腕部において圧電体膜により覆われている領域と覆われていない領域との境界に圧電体膜や上下電極膜を含む振動腕の厚み方向の振動に対する曲げ剛性が急激に変化する。これにより不要な振動モードが発生し、Q値を十分に高めることができないという問題があった。
このような問題に対して、特許文献1では、下部電極膜と圧電体膜とが腕部の長さ方向に腕部の先端まで形成されるとともに、下部電極膜と圧電体膜とが同じ長さに形成されている。そして、上部電極膜が腕部の長さ方向に腕部の途中まで伸びて下部電極膜又は圧電体膜と比べて短く形成されている。このようにして腕部の剛性が急激に変化することを防止する旨を示している。
しかし、特許文献1に記載のように、下部電極膜と圧電体膜とを腕部の先端側まで伸ばすことは、従来の音叉型振動片よりも振動効率と電気的並列容量とのバランスを悪くすることになってしまう。
本発明では、腕部における剛性の急激な変化が容易に抑えられた音叉型振動片を提供することを目的とする。
第1観点の音叉型振動片では、基部と、所定方向に平行に並んで複数伸び基部に一方の端が連結される腕部と、各腕部の一方の主面上に直接設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第1電極膜と、第1電極膜の面上に設けられ所定方向に伸びる第1圧電体膜と、第1圧電体膜の面上に設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第2電極膜と、を備え、第1電極膜が腕部の他方の端側に第1圧電体膜よりも長く形成され、第1圧電体膜が腕部の他方の端側に第2電極膜よりも長く形成される。
第2観点の音叉型振動片では、第1観点において、第2電極膜が、腕部の一方の端側から所定の位置までは一定の幅に形成され、所定の位置から腕部の他方の端側に伸びるに従って幅が狭く形成される。
第3観点の音叉型振動片では、第2観点において、第1圧電体膜及び第1電極膜も、第2電極膜と同様に、所定の位置までは一定の幅に形成され、所定の位置から腕部の他方の端側に伸びるに従って幅が狭く形成される。
第4観点の音叉型振動片では、第1観点から第3観点において、各腕部の他方の主面上に直接設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第3電極膜と、第3電極膜の面上に設けられ所定方向に伸びる第2圧電体膜と、第2圧電体膜の面上に設けられ所定方向に伸び導電材料からなる第4電極膜と、を備える。
第5観点の音叉型振動片では、第1観点から第4観点において、第1圧電体膜がZnO、AlN、PZT、LiNbO3及びKNbO3の何れかを含む膜である。
第6観点の音叉型振動片では、第1観点から第5観点において、基部及び腕部がXカット水晶である。
第7観点の音叉型振動片では、第1観点から第6観点において、腕部は3以上の奇数本が配列され、腕部のうち、端から数えて奇数番目に配置された腕部を第1腕部とし、偶数番目に配置された腕部を第2腕部としたときに、第1腕部の第1電極膜と第2腕部の第2電極膜とが相互に電気的に接続され、かつ、第1腕部の第2電極膜と第2腕部の第1電極膜とが相互に電気的に接続されている。
本発明の音叉型振動片によれば、腕部における剛性の急激な変化を容易に抑えることができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明の範囲は以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
(第1実施形態)
<音叉型振動片100の構成>
図1(a)は、音叉型振動片100の平面図である。音叉型振動片100は、基部110と、基部110に連結される3本の腕部120と、各腕部120に形成されている圧電素子130と、を含んでいる。以下の説明では、腕部120が伸びる方向をY軸方向、各腕部120が並ぶ方向をX軸方向、X軸方向とY軸方向とに垂直な方向をZ軸方向として説明する。
<音叉型振動片100の構成>
図1(a)は、音叉型振動片100の平面図である。音叉型振動片100は、基部110と、基部110に連結される3本の腕部120と、各腕部120に形成されている圧電素子130と、を含んでいる。以下の説明では、腕部120が伸びる方向をY軸方向、各腕部120が並ぶ方向をX軸方向、X軸方向とY軸方向とに垂直な方向をZ軸方向として説明する。
各腕部120は、Y軸方向に伸びて形成されており、−Y軸側の端部が基部110に連結されて基部110と一体的に形成されている。基部110及び腕部120は、所定の振動特性を有する圧電体材料又は非圧電体材料で構成される。圧電体材料としては、例えば、水晶、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、ホウ酸リチウム、チタン酸バリウム等が用いられる。水晶では、Xカットの水晶が用いられるが、ATカット及びZカット等であっても良い。非圧電体材料としてはシリコン、石英ガラス等が用いられる。各腕部120は+Z軸側の面と−Z軸側の面とが主面となっており、+Z軸側の主面には圧電素子130が形成されている。圧電素子130は、腕部120の表面に形成される第1電極膜131と、第1電極膜131上に形成される第1圧電体膜132と、第1圧電体膜132上に形成される第2電極膜133と、により形成されている。第1電極膜131、第1圧電体膜132、及び第2電極膜133は、X軸方向の幅はほぼ等しいが、+Y軸側の端部では第1電極膜131が最も長くなるように形成され、次いで第1圧電体膜132が長く、第2電極膜133が最も短くなるように形成されている。なお、図1(a)では、基部110上にも電極が形成されるが、これらの電極は図示されていない。
図1(b)は、図1(a)のA−A断面図である。以下、説明のために、−X軸側の腕部を腕部120aとし、中央の腕部を腕部120bとし、+X軸側の腕部を腕部120cとする。また、腕部120aに形成される第1電極膜131を第1電極膜131a、第1圧電体膜132を第1圧電体膜132a、第2電極膜133を第2電極膜133aとする。同様に、腕部120bには第1電極膜131b、第1圧電体膜132b、及び第2電極膜133bが形成され、腕部120cには第1電極膜131c、第1圧電体膜132c、及び第2電極膜133cが形成される。このとき、基部110上には接続端子134a及び接続端子134bが形成される。接続端子134bは第2電極膜133aと、第1電極膜131bと、第2電極膜133cとに導通しており、接続端子134aは第1電極膜131aと、第2電極膜133bと、第1電極膜131cとに導通している。音叉型振動片100では、接続端子134a及び接続端子134bの間に交番電圧が印加された場合に、腕部120bと、腕部120a及び腕部120cと、がZ軸方向に互い違いになるように振動する。
図2(a)は、図1(a)のB−B断面図である。第1電極膜131及び第2電極膜133は導電材料からなり、例えばクロム膜を形成し、その表面に金膜を形成することにより形成される。また、第1圧電体膜132は、例えばZnO、AlN、PZT、LiNbO3、又はKNbO3により構成される。第1電極膜131の厚さTAは例えば100nmであり、第1圧電体膜132の厚さTBは1μmであり、第2電極膜133の厚さTCは100nmに形成される。すなわち、第1圧電体膜132が最も厚く形成される。
図2(b)は、従来の音叉型振動片の図2(a)の点線161に相当する部分の拡大図である。従来の音叉型振動片では、第1電極膜131、第1圧電体膜132、第2電極膜133の+Y軸側の端の長さが等しくなるように形成されている。そのため、圧電素子130が形成されている領域と形成されていない領域との境界(矢印162)で腕部120の剛性が急激に変わり、そのため不要な振動モードが発生していた。この不要な振動モードは第1圧電体膜132の矢印162で示される境界で腕部120が折れ曲がるように振動することによるものである。腕部120が折れ曲がるように振動することで温度上昇が生じて内部損失が大きくなり、Q値を十分に高めることができなくなる。
図2(c)は、図2(a)の点線161の拡大図である。音叉型振動片100では、第2電極膜133の基部110側の端から第2電極膜133の+Y軸側の端である矢印163aの位置までは、第1圧電体膜132が第1電極膜131と第2電極膜133とに挟まれて形成されている。また、第1圧電体膜132が第2電極膜133よりも+Y軸側の端において長さLA1だけ長く形成されているとすると、矢印163aから+Y軸方向に長さLA1となる矢印163bの位置までは第2電極膜133が形成されておらず、圧電素子130の厚さが矢印163aの−Y軸側よりも薄くなる。さらに、第1電極膜131が第1圧電体膜132よりも+Y軸側の端において長さLA2だけ長く形成されているとすると、矢印163bから+Y軸方向に長さLA2の範囲では第2電極膜133及び第1圧電体膜132が形成されておらず、圧電素子130の厚さが矢印163bの−Y軸側よりも薄くなる。このように、音叉型振動片100では、腕部120の+Y軸側の先端付近において、腕部120及び圧電素子130の合計の厚さが+Y軸側に向かうに従って段階的に小さくなる。それに伴い、腕部120の剛性の変化も段階的に変化することとなるため、図2(b)で説明された腕部120の剛性の急激な変化が抑えられ、腕部120が折れ曲がるように振動することを抑えることができる。このため、音叉型振動片100では、不要な振動モードの発生及びQ値の低減が抑えられる。
また、音叉型振動片100では、長さLA1及び長さLA2をさらに広げて、第1電極膜131が腕部120の+Y軸側の先端にまで形成され、第2電極膜133が腕部120のY軸方向の中央まで形成され、第1圧電体膜132の+Y軸側の先端が第1電極膜131の+Y軸側の先端と第2電極膜133の+Y軸側の先端との中間になるように形成されていても良い。これにより、腕部120の剛性の変化をよりなだらかに変化させることができる。
(第2実施形態)
音叉型振動片では、+Z軸側の面のみならず、−Z軸側の面にも圧電素子が形成されていても良い。以下に腕部の+Z軸側及び−Z軸側の両面に圧電素子が形成された音叉型振動片200について説明する。また、音叉型振動片100と同様の部分に関しては音叉型振動片100と同様の符号を付してその説明を省略する。
音叉型振動片では、+Z軸側の面のみならず、−Z軸側の面にも圧電素子が形成されていても良い。以下に腕部の+Z軸側及び−Z軸側の両面に圧電素子が形成された音叉型振動片200について説明する。また、音叉型振動片100と同様の部分に関しては音叉型振動片100と同様の符号を付してその説明を省略する。
<音叉型振動片200の構成>
図3(a)は、音叉型振動片200の断面図である。音叉型振動片200は、基部110と、基部110に連結される3本の腕部120と、各腕部120の+Z軸側の面に形成されている圧電素子130と、各腕部120の−Z軸側の面に形成されている圧電素子230と、により形成されている。圧電素子230は、腕部120の表面に形成される第3電極膜231と、第3電極膜231上に形成される第2圧電体膜232と、第2圧電体膜232上に形成される第4電極膜233と、により形成されている。また、第3電極膜231は第1電極膜131と同形状でありZ軸方向に互いに重なるように形成され、第2圧電体膜232は第1圧電体膜132と同形状であってZ軸方向に互いに重なり、第4電極膜233は第2電極膜133と同形状であってZ軸方向に互いに重なるように形成される。
図3(a)は、音叉型振動片200の断面図である。音叉型振動片200は、基部110と、基部110に連結される3本の腕部120と、各腕部120の+Z軸側の面に形成されている圧電素子130と、各腕部120の−Z軸側の面に形成されている圧電素子230と、により形成されている。圧電素子230は、腕部120の表面に形成される第3電極膜231と、第3電極膜231上に形成される第2圧電体膜232と、第2圧電体膜232上に形成される第4電極膜233と、により形成されている。また、第3電極膜231は第1電極膜131と同形状でありZ軸方向に互いに重なるように形成され、第2圧電体膜232は第1圧電体膜132と同形状であってZ軸方向に互いに重なり、第4電極膜233は第2電極膜133と同形状であってZ軸方向に互いに重なるように形成される。
図3(b)は、図3(a)のC−C断面図である。圧電素子230では、腕部120aに形成される第3電極膜231aと、腕部120bの第4電極膜233bと、腕部120cの第3電極膜231cと、が電気的に接続されている。また、これらの電極膜と圧電素子130の第2電極膜133a、第1電極膜131b、及び第2電極膜133cとが電気的に接続され、さらに接続端子134bに電気的に接続される。一方、圧電素子230の腕部120aに形成される第4電極膜233a、腕部120bの第3電極膜231b、及び腕部120cの第4電極膜233cが互いに電気的に接続され、さらに圧電素子130の第1電極膜131a、第2電極膜133b、及び第1電極膜131cが電気的に接続されて接続端子134aに電気的に接続される。
音叉型振動片200の各腕部120においては、接続端子134a及び接続端子134bの間に交番電圧が印加された場合に、各腕部120の+Z軸側に形成される圧電素子130が伸びた場合にはその−Z軸側に形成される圧電素子230が縮み、+Z軸側に形成される圧電素子130が縮んだ場合にはその−Z軸側に形成される圧電素子230が伸びることにより各腕部120がZ軸方向に振動する。
音叉型振動片200では、腕部120の−Z軸側に形成される圧電素子230が腕部120を振動させるために用いられたが、圧電素子230を腕部120の振動により発生する圧電歪を電荷に変換して出力する検出用圧電薄膜素子として用いても良い。またこのとき、圧電素子230は圧電素子130と同形状に形成されなくても良い。圧電素子230が検出用圧電薄膜素子として用いられる場合には、音叉型振動片200が加速度検出素子として用いられる。
(第3実施形態)
音叉型振動片では、圧電素子の+Z軸側の端の平面形状が変えられても良い。以下に、圧電素子の+Z軸側の端の平面形状が変えられた音叉型振動片300及び音叉型振動片400について説明する。また、第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分に関しては第1実施形態及び第2実施形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
音叉型振動片では、圧電素子の+Z軸側の端の平面形状が変えられても良い。以下に、圧電素子の+Z軸側の端の平面形状が変えられた音叉型振動片300及び音叉型振動片400について説明する。また、第1実施形態及び第2実施形態と同様の部分に関しては第1実施形態及び第2実施形態と同様の符号を付してその説明を省略する。
<音叉型振動片300の構成>
図4(a)は、音叉型振動片300の平面図である。音叉型振動片300では、基部110と、腕部120と、腕部120の+Z軸側の面に形成されている圧電素子330と、を含んで構成されている。圧電素子330は、腕部120の表面に形成される第1電極膜331、第1電極膜331上に形成される第1圧電体膜332、及び第1圧電体膜332上に形成される第2電極膜333を含んでいる。圧電素子330は基部110側から矢印164の位置までは一定の幅に形成され、矢印164から+Y軸側に向かって幅が狭くなるように形成されている。また、矢印164より+Y軸側では、第2電極膜333の+Y軸側の端が第1電極膜331及び第1圧電体膜332の+Y軸側の端よりも−Y軸側に形成される。また、第1電極膜331の+Y軸側の端は第1圧電体膜332の+Y軸側の端よりも+Y軸側に形成される。そのため、圧電素子330の+Y軸側の端は、図2(a)と同様に段差状に形成されている。さらに、圧電素子330の+Y軸側の端では、矢印164から+Y軸方向に向かうに従ってX軸方向の幅が狭くなるように形成されている。
図4(a)は、音叉型振動片300の平面図である。音叉型振動片300では、基部110と、腕部120と、腕部120の+Z軸側の面に形成されている圧電素子330と、を含んで構成されている。圧電素子330は、腕部120の表面に形成される第1電極膜331、第1電極膜331上に形成される第1圧電体膜332、及び第1圧電体膜332上に形成される第2電極膜333を含んでいる。圧電素子330は基部110側から矢印164の位置までは一定の幅に形成され、矢印164から+Y軸側に向かって幅が狭くなるように形成されている。また、矢印164より+Y軸側では、第2電極膜333の+Y軸側の端が第1電極膜331及び第1圧電体膜332の+Y軸側の端よりも−Y軸側に形成される。また、第1電極膜331の+Y軸側の端は第1圧電体膜332の+Y軸側の端よりも+Y軸側に形成される。そのため、圧電素子330の+Y軸側の端は、図2(a)と同様に段差状に形成されている。さらに、圧電素子330の+Y軸側の端では、矢印164から+Y軸方向に向かうに従ってX軸方向の幅が狭くなるように形成されている。
音叉型振動片300では、音叉型振動片100と同様に第1圧電体膜332が第2電極膜333よりも+Y軸側に長く形成されることにより、腕部120が折れ曲がるように振動することを抑えることができる。また、圧電素子330の幅が矢印164から+Y軸方向に向かって徐々に狭く形成されることによって、矢印164の位置から+Y軸側に向かって圧電素子330が形成される面積が徐々に減少する。これによっても腕部120の剛性の変化がY軸方向に段階的に変化することとなるため腕部120の剛性の急激な変化が抑えられ、腕部120が折れ曲がるように振動することが抑えられる。これらのことにより、音叉型振動片300では不要な振動モードの発生及びQ値の低減が抑えられる。
<音叉型振動片400の構成>
図4(b)は、音叉型振動片400の平面図である。音叉型振動片400では、基部110と、腕部120と、腕部120の+Z軸側の面に形成されている圧電素子430と、を含んで構成されている。圧電素子430は、腕部120の表面に形成される第1電極膜431、第1電極膜431上に形成される第1圧電体膜432、及び第1圧電体膜432上に形成される第2電極膜433を含んでいる。第1電極膜431は第1電極膜131(図1(a)参照)と同形状であり、第1圧電体膜432は第1圧電体膜132(図1(a)参照)と同形状になるように形成されている。図4(b)の矢印165から+Y軸側の領域では、第2電極膜433の+Y軸側の端が第1電極膜431及び第1圧電体膜432の+Y軸側の端よりも−Y軸側に形成される。また、第1電極膜431の+Y軸側の端は第1圧電体膜432の+Y軸側の端よりも+Y軸側の端に形成される。そのため、圧電素子430の+Y軸側の端は、図2(a)の圧電素子130と同様に段差状に形成されている。さらに、圧電素子430の第2電極膜433は、基部110側から矢印165の位置までは一定の幅に形成され、矢印165から+Y軸側に向かって幅が狭くなるように形成されている。そのため、矢印165から第2電極膜433の+Y軸側の端の間においても+Y軸側に向かうにしたがって腕部120の剛性の変化が段階的に変化することとなるため腕部120の剛性の急激な変化が抑えられ、腕部120が折れ曲がるように振動することを抑えることができ、不要な振動モードの発生及びQ値の低減が抑えられる。
図4(b)は、音叉型振動片400の平面図である。音叉型振動片400では、基部110と、腕部120と、腕部120の+Z軸側の面に形成されている圧電素子430と、を含んで構成されている。圧電素子430は、腕部120の表面に形成される第1電極膜431、第1電極膜431上に形成される第1圧電体膜432、及び第1圧電体膜432上に形成される第2電極膜433を含んでいる。第1電極膜431は第1電極膜131(図1(a)参照)と同形状であり、第1圧電体膜432は第1圧電体膜132(図1(a)参照)と同形状になるように形成されている。図4(b)の矢印165から+Y軸側の領域では、第2電極膜433の+Y軸側の端が第1電極膜431及び第1圧電体膜432の+Y軸側の端よりも−Y軸側に形成される。また、第1電極膜431の+Y軸側の端は第1圧電体膜432の+Y軸側の端よりも+Y軸側の端に形成される。そのため、圧電素子430の+Y軸側の端は、図2(a)の圧電素子130と同様に段差状に形成されている。さらに、圧電素子430の第2電極膜433は、基部110側から矢印165の位置までは一定の幅に形成され、矢印165から+Y軸側に向かって幅が狭くなるように形成されている。そのため、矢印165から第2電極膜433の+Y軸側の端の間においても+Y軸側に向かうにしたがって腕部120の剛性の変化が段階的に変化することとなるため腕部120の剛性の急激な変化が抑えられ、腕部120が折れ曲がるように振動することを抑えることができ、不要な振動モードの発生及びQ値の低減が抑えられる。
(第4実施形態)
第1実施形態から第3実施形態で示された音叉型振動片は、パッケージに収容されて振動デバイスとして形成される。以下に、このような振動デバイス500について説明する。
第1実施形態から第3実施形態で示された音叉型振動片は、パッケージに収容されて振動デバイスとして形成される。以下に、このような振動デバイス500について説明する。
<振動デバイス500の構成>
図5は、振動デバイス500の断面図である。振動デバイス500は、パッケージ510と、パッケージ510内に載置される音叉型振動片100と、音叉型振動片100をパッケージ510内に密封するリッド板520と、を有している。パッケージ510の+Z軸側の面には、−Z軸側に凹んだ凹部511が形成され、音叉型振動片100は凹部511に載置される。また、凹部511はリッド板520により密封される。
図5は、振動デバイス500の断面図である。振動デバイス500は、パッケージ510と、パッケージ510内に載置される音叉型振動片100と、音叉型振動片100をパッケージ510内に密封するリッド板520と、を有している。パッケージ510の+Z軸側の面には、−Z軸側に凹んだ凹部511が形成され、音叉型振動片100は凹部511に載置される。また、凹部511はリッド板520により密封される。
パッケージ510は、例えば第1層510aと、第1層510aの+Z軸側の面に形成される第2層510bと、により形成される。第1層510aの−Z軸側の面には、振動デバイス500をプリント基板等に実装する場合にプリント基板等と電気的に接続される一対の実装電極512が形成される。また、+Z軸側の面には一対の接続電極513が形成されている。接続電極513と実装電極512とはそれぞれ第1層510aを貫通する貫通電極514を介して互いに電気的に接続されている。第2層510bは、中央領域がZ軸方向に貫通した層であり、凹部511の側面を形成する層である。
凹部511には、一対の接続電極513が形成される。音叉型振動片100は、接続端子134a及び接続端子134b(図1(b)参照)が導電性接着剤532を介して一対の接続電極513にそれぞれ電気的に接続されることにより、凹部511に載置される。音叉型振動片100が載置された凹部511は、リッド板520が封止材531を介して第2層510bの+Z軸側の面に載置されることにより密封されている。
以上、本発明の最適な実施形態について詳細に説明したが、当業者に明らかなように、本発明はその技術的範囲内において実施形態に様々な変更・変形を加えて実施することができる。
100、200、300、400 … 音叉型振動片
110 … 基部
120、120a、120b、120c … 腕部
130、230、330、430 … 圧電素子
131、131a、131b、131c、331、431 … 第1電極膜
132、132a、132b、132c、332、432 … 第1圧電体膜
133、133a、133b、133c、333、433 … 第2電極膜
134a、134b … 接続端子
231、231a、231b、231c … 第3電極膜
232、232a、232b、232c … 第2圧電体膜
233、233a、233b、233c … 第4電極膜
500 … 振動デバイス
510 … パッケージ
510a … 第1層
510b … 第2層
511 … 凹部
512 … 実装電極
513 … 接続電極
520 … リッド板
531 … 封止材
532 … 導電性接着剤
110 … 基部
120、120a、120b、120c … 腕部
130、230、330、430 … 圧電素子
131、131a、131b、131c、331、431 … 第1電極膜
132、132a、132b、132c、332、432 … 第1圧電体膜
133、133a、133b、133c、333、433 … 第2電極膜
134a、134b … 接続端子
231、231a、231b、231c … 第3電極膜
232、232a、232b、232c … 第2圧電体膜
233、233a、233b、233c … 第4電極膜
500 … 振動デバイス
510 … パッケージ
510a … 第1層
510b … 第2層
511 … 凹部
512 … 実装電極
513 … 接続電極
520 … リッド板
531 … 封止材
532 … 導電性接着剤
Claims (7)
- 基部と、
所定方向に平行に並んで複数伸び、前記基部に一方の端が連結される腕部と、
前記各腕部の一方の主面上に直接設けられ前記所定方向に伸び導電材料からなる第1電極膜と、
前記第1電極膜の面上に設けられ前記所定方向に伸びる第1圧電体膜と、
前記第1圧電体膜の面上に設けられ前記所定方向に伸び導電材料からなる第2電極膜と、を備え、
前記第1電極膜は前記腕部の他方の端側に前記第1圧電体膜よりも長く形成され、前記第1圧電体膜は前記腕部の他方の端側に前記第2電極膜よりも長く形成される音叉型振動片。 - 前記第2電極膜は、前記腕部の一方の端側から所定の位置までは一定の幅に形成され、前記所定の位置から前記腕部の他方の端側に伸びるに従って幅が狭く形成される請求項1に記載の音叉型振動片。
- 前記第1圧電体膜及び前記第1電極膜も、前記第2電極膜と同様に、前記所定の位置までは一定の幅に形成され、前記所定の位置から前記腕部の他方の端側に伸びるに従って幅が狭く形成される請求項2に記載の音叉型振動片。
- 前記各腕部の他方の主面上に直接設けられ前記所定方向に伸び導電材料からなる第3電極膜と、
前記第3電極膜の面上に設けられ前記所定方向に伸びる第2圧電体膜と、
前記第2圧電体膜の面上に設けられ前記所定方向に伸び導電材料からなる第4電極膜と、を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の音叉型振動片。 - 前記第1圧電体膜がZnO、AlN、PZT、LiNbO3及びKNbO3の何れかを含む膜である請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の音叉型振動片。
- 前記基部及び前記腕部がXカット水晶である請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の音叉型振動片。
- 前記腕部は3以上の奇数本が配列され、
前記腕部のうち、端から数えて奇数番目に配置された前記腕部を第1腕部とし、偶数番目に配置された前記腕部を第2腕部としたときに、
前記第1腕部の前記第1電極膜と前記第2腕部の前記第2電極膜とが相互に電気的に接続され、かつ、前記第1腕部の前記第2電極膜と前記第2腕部の前記第1電極膜とが相互に電気的に接続された請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の音叉型振動片。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013156244A JP2015027005A (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | 音叉型振動片 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013156244A JP2015027005A (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | 音叉型振動片 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015027005A true JP2015027005A (ja) | 2015-02-05 |
Family
ID=52491315
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013156244A Pending JP2015027005A (ja) | 2013-07-29 | 2013-07-29 | 音叉型振動片 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015027005A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109891745A (zh) * | 2017-01-31 | 2019-06-14 | 株式会社大真空 | 音叉型振子及音叉型振子的制造方法 |
-
2013
- 2013-07-29 JP JP2013156244A patent/JP2015027005A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109891745A (zh) * | 2017-01-31 | 2019-06-14 | 株式会社大真空 | 音叉型振子及音叉型振子的制造方法 |
CN109891745B (zh) * | 2017-01-31 | 2023-11-24 | 株式会社大真空 | 音叉型振子及音叉型振子的制造方法 |
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