JP2015020279A - 筆記具 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリップを操作してペン先を没入させるときにリフィルが受ける衝撃を緩和することで、リフィル内の気泡発生を抑制し、ひいては筆跡のカスレを軽減する。【解決手段】本発明は、外面に係止部が形成された軸筒と、軸筒内に収容されたリフィルと、リフィルの前方に配置されて、リフィルを後方に付勢する第1スプリングと、リフィルの後方に配置されて、リフィルの後端部が当接するスライダであって、前後方向に移動可能なスライダと、スライダに連結されたクリップであって、前方に移動したときに係止部に係止される突起を備えたクリップと、スライダ内に配置されて、クリップの前端部が軸筒に近付くようにクリップを付勢する第2スプリングと、リフィルの後方に配置された緩衝材であって、係止部と突起との係止が解除されてリフィルが後方に移動するときにリフィルが受ける衝撃を緩和するように構成された緩衝材とを備える、筆記具を提供する。【選択図】図1
Description
本発明は、筆記具に関し、特に、クリップを前後に移動させることでペン先を軸筒の前端部から出没させることができる筆記具に関する。
従来、特許文献1、2に開示されるように、クリップを前後に移動させることでペン先を軸筒の前端部から出没させることができる筆記具が知られている。このタイプの筆記具では、軸筒の外面に係止部が形成され、クリップを前方に移動させると、クリップの突起が係止部に係止される。このとき、軸筒内のリフィルもクリップと共に前方に移動するので、ペン先が軸筒の前端部から突出して、筆記が可能となる。
また、クリップは、紙又は衣服等を狭持する作用効果を有することが知られている。この作用効果を奏するためには、クリップの突起を軸筒から離す必要がある。ペン先が突出している状態からクリップの突起を軸筒から離すと、係止部と突起との係止が解除される。係止部と突起との係止が解除されると、リフィルがスプリングの付勢力によってクリップと共に後方に移動し、ペン先が軸筒の前端部内に没入して、筆記が不可能となる。したがって、クリップと軸筒とで紙又は衣服等を狭持するとき、紙又は衣服等をペン先から塗出するインクで汚すことを防止することができる。
しかしながら、リフィルは、係止部と突起との係止が解除されてクリップと共に後方に移動するとき、スプリングの付勢力によって大きな衝撃を受ける場合がある。この場合、リフィル内のインクが後方に移動し又はリフィル内で気泡が発生するので、クリップを操作して筆記具を再び筆記可能な状態にしたときに、筆跡のカスレが生じるおそれがある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであって、クリップを操作してペン先を没入させるときにリフィルが受ける衝撃を緩和することで、リフィル内の気泡発生を抑制し、ひいては筆跡のカスレを軽減することを目的とする。
本発明の第1態様では、外面に係止部が形成された軸筒と、軸筒内に収容されたリフィルと、リフィルの前方に配置されて、リフィルを後方に付勢する第1スプリングと、リフィルの後方に配置されて、リフィルの後端部が当接するスライダであって、前後方向に移動可能なスライダと、スライダに連結されたクリップであって、前方に移動したときに係止部に係止される突起を備えたクリップと、スライダ内に配置されて、クリップの前端部が軸筒に近付くようにクリップを付勢する第2スプリングと、リフィルの後方に配置された緩衝材であって、係止部と突起との係止が解除されてリフィルが後方に移動するときにリフィルが受ける衝撃を緩和するように構成された緩衝材とを備える、筆記具が提供される。なお、筆記具の先端すなわちペン先側を筆記具の「前」側と定義し、筆記具の軸線方向(長手方向)に沿って筆記具のペン先とは反対側を筆記具の「後」側と定義する。
本発明の第1態様では、緩衝材はスライダの緩衝部であることが好ましい。
本発明の第1態様では、スライダの緩衝部はスライダの後部に片持ち梁状に支持されることが好ましい。
本発明の第1態様では、緩衝材が第2スプリングであり、第2スプリングは、リフィルを前方に付勢する分力と、クリップの前端部が軸筒に近付くようにクリップを付勢する分力とを発生させるように配置されることが好ましい。
本発明によれば、緩衝材によって、クリップを操作してペン先を没入させるときにリフィルが受ける衝撃を緩和することでできる。したがって、本発明によれば、衝撃による筆跡のカスレを軽減することができる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態(第1実施形態及び第2実施形態)を説明する。また、添付図面において同一の構成要素には同一の参照符号が付される。
最初に、図1〜図7を参照して、本発明の第1実施形態に係る筆記具1aについて説明する。本実施形態では、筆記具1aの例としてボールペンが示される。
図1(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第1実施形態に係る筆記具1aの平面図、正面図及び断面正面図である。筆記具1aは、軸筒2aと、軸筒2a内に収容されたリフィル3と、リフィル3の前方に配置された第1スプリング4と、リフィル3の後方に配置されて、リフィル3の後端部が当接するスライダ5aと、スライダ5aに連結されたクリップ6aと、クリップ6aに装着された金属部材7と、スライダ5a内に配置された第2スプリング8aと、軸筒2aの後端部に嵌合された天冠9aとを備える。なお、図1(a)に示されるように、本明細書において、筆記具の先端すなわちペン先側を筆記具の「前」側と定義し、筆記具の軸線方向(長手方向)に沿って筆記具のペン先とは反対側を筆記具の「後」側と定義する。
軸筒2aは前方の前軸筒21と後方の後軸筒22aとから成る。リフィル3は、インクを収容したインク収容管31の前端部にペン先(ボールペンチップ)32を装着して構成される。第1スプリング4はリフィル3を後方に付勢する。第2スプリング8aは、クリップ6aの前端部が軸筒2aに近付くようにクリップ6aを付勢する。図1では、ペン先32は軸筒2aの前端部に没入している。
図2は、ペン先32が軸筒2aの前端部から突出した状態の図1の筆記具1aの断面正面図である。図1の状態からクリップ6aを前方に移動させると、クリップ6a、スライダ5a及びリフィル3は、第1スプリング4の付勢力に抗して、一体的に前方に移動する。このとき、リフィル3の先端のペン先32が軸筒2aの前端部から突出して、筆記具1aは筆記状態となる。
図3は、クリップ6aの前端部を軸筒2aから離した状態の図1の筆記具1aの断面正面図である。クリップ6aの後端を軸筒2aに向かって押すと、クリップ6aの前端部は第2スプリング8aの付勢力に抗して軸筒2aから離れる。図2の状態でこの操作を行うと、クリップ6a、スライダ5a及びリフィル3は第1スプリング4の付勢力によって一体的に後方に移動する。このとき、リフィル3の先端のペン先32が軸筒2aの前端部に没入して、筆記具1aは非筆記状態となる。
以下、後軸筒22a、クリップ6a及びスライダ5aの構成について詳細に説明する。
図4(a)、(b)は、それぞれ、図1の後軸筒22aの平面図及び正面断面図である。図4(b)に示されるように、後軸筒22aの前部の内面には雌ネジ部221aが形成される。一方、前軸筒21の後部の外面には雄ネジ部が形成される。したがって、前軸筒21の後部は後軸筒22aの前部と螺合する。なお、前軸筒21と後軸筒22aとを一体とし、前軸筒21の前端部が前軸筒21と分離可能であってもよい。
後軸筒22aの外面には、クリップ6a及びスライダ5aが前後方向に移動できるように、摺動孔222aが形成される。摺動孔222aは、前後方向に延びる貫通孔として形成され、長手方向の長さはクリップ6a及びスライダ5aの移動量に応じて決定される。
また、後軸筒22aの外面には、摺動孔222aよりも前方に配置された収容孔223aが形成される。収容孔223aは貫通孔として形成される。クリップ6aが前方に移動して、後述するクリップ6aの突起63aが収容孔223aの位置に到達すると、図2に示されるように、突起63aの先端が第2スプリング8aの付勢力によって収容孔223aに収容される。また、クリップ6aは第1スプリング4によって後方に付勢される。したがって、突起63aは第1スプリング4及び第2スプリング8aの付勢力によって収容孔223aの後端の係止部227a(図4参照)に係止される。このことによって、図2の筆記状態が保持される。また、筆圧が強くても、ペン先32が軸筒2aの前端部に没入することなく筆記が可能となる。
図2の状態からクリップ6aと軸筒2aとで紙又は衣服等を狭持するためには、クリップ6aの後端を押し又は紙若しくは衣服等をクリップ6aと軸筒2aとの間に滑り込ませることによって突起63aと係止部227aとの係止を解除することが必要とされる。したがって、紙又は衣服等がクリップ6aと軸筒2aとで狭持されると、クリップ6aが後方に移動して、ペン先32が軸筒2aの前端部に没入するので、紙又は衣服等をインクで汚すことが防止される。
図4に示されるように、後軸筒22aの外面には、さらに、収容孔223aと隣接して凹部224aが形成される。図1(c)に示されるように、筆記具1aが非筆記状態にあるとき、突起63aの先端は凹部224aの上に位置する。なお、収容孔223a及び係止部227aは、クリップ6aが前方に移動したときに突起63aを係止することができれば、後軸筒22aから外側に突出する突起のような他の形状を有してもよい。
図4(b)に示されるように、後軸筒22aの内面には、さらに、一対の溝部228aと一対の傾斜部229aとが形成される。溝部228aは、スライダ5aが後軸筒22a内で前後に摺動するときにスライダ5aをガイドする機能と、組立時にスライダ5aの向きを矯正する機能とを持つ。傾斜部229aは、組立時にスライダ5aを溝部228aへガイドし、筆記具1aの組立性を向上させる役割を果たす。
図5は、図1のクリップ6aの斜視図である。図6は、スライダ5aに連結され且つ金属部材7が装着された図1のクリップ6aの斜視図である。
図5に示されるように、クリップ6aは、長手方向に延在する延在部61と、スライダ5aに連結される連結部62とを備える。クリップ6aは典型的には樹脂の射出成形によって形成される。延在部61は、組立後に軸筒2aに向かって突出する突起63aと、延在部61の一部に亘って長手方向に延在する凸部64と、前部に形成された一対の係合突起65と、後部に形成された一対の係合突起66とを備える。係合突起65、66は長手方向に垂直な方向に突出する。
前述したように、突起63aは、筆記具1aが非筆記状態から筆記状態に移行するとき、軸筒2aの係止部227aに係止される。また、図6に示されるように、凸部64の周りの延在部61に装飾用の金属部材7が被せられる。クリップ6aの係合突起65、66が金属部材7の二対の係合孔71、72と係合することによって、金属部材7はクリップ6aに固定される。なお、金属部材7は、樹脂にメッキ処理等を施した装飾部品であってもよい。
連結部62は、嵌合孔67aと、第2スプリング8aが当接するスプリング当接部68とを備える。嵌合孔67aは、貫通孔として形成され、後述するスライダ5aの嵌合突起53aと嵌合する。
図7(a)〜(d)は、それぞれ、図1のスライダ5aの斜視図、左側面図、平面図及び正面図である。スライダ5aは、本体51aと、本体51aの後部に接続された緩衝部54とを備える。スライダ5aは典型的には樹脂の射出成形によって形成される。
図7(a)に示されるように、本体51aは、二つの分割部511と、分割部511の後方で二つの分割部511を互いに接続する底部512とを有する。分割部511の前端部は、リフィル3の後端部が当接する当接面56aとして機能する。分割部511の内側の側面には一対の嵌合突起53aが設けられる。一対の嵌合突起53aは、それぞれ、一方の分割部511から他方の分割部511に向かって突出している。また、底部512の上には、スプリングガイド52が設けられる。図1(c)に示されるように、スプリングガイド52は、スライダ5aが軸筒2a内に配置されたとき、軸筒2aの軸線に対してほぼ垂直な方向に延在する。また、第2スプリング8aは、スプリングガイド52を囲むように設置される。したがって、第2スプリング8aは軸筒2aの軸線に対してほぼ垂直な方向に延在する。
第2スプリング8aが設置されたスライダ5aにクリップ6aが連結されるとき、クリップ6aの嵌合孔67aはスライダ5aの嵌合突起53aと嵌合する。また、第2スプリング8aの一方の端部はクリップ6aのスプリング当接部68に当接する。クリップ6aはスライダ5aに対して回転可能に固定され、スライダ5aの嵌合突起53aはクリップ6aの回転軸の役割を果たす。
また、底部512の外周には、後軸筒22aの溝部228aと相補的な形状を有する一対の凸部513、514が形成される。凸部513、514は、スライダ5aが後軸筒22a内に配設されるとき、後軸筒22aの一対の溝部228aにそれぞれ嵌まる。したがって、凸部513、514は、クリップ6aを介してスライダ5aが前後方向に摺動されるとき、一対の溝部228aによってガイドされる。なお、凸部513と凸部514との形状を異ならせることによって、組立時にスライダ5aを後軸筒22a内に上下反対の向きで配設することを防ぐことができる。
図7(a)、(d)に示されるように、スライダ5aの緩衝部54は、一方の端部が自由端部541であり、スライダ5aの本体51aに片持ち梁状に支持される。したがって、本体51aと緩衝部54との間には隙間が形成される。また、緩衝部54が本体51aに接続される部分には溝55aが設けられる。溝55aを設けることによって、緩衝部54は前方により一層撓みやすくなる。筆記具1aが筆記状態から非筆記状態に移行するとき、緩衝部54は、第1スプリング4の付勢力によって、図1(c)及び図4(b)に示される後軸筒22aの当接部225aに当接する。このとき、緩衝部54は、自由端部541が本体51aに当接するまで前方に撓む。このことによって、緩衝部54は、スライダ5aの当接面56aに当接しているリフィル3が受ける衝撃を緩和することができる。言い換えれば、緩衝部54は緩衝材として作用する。
なお、緩衝部54は、スライダ5aの後部が撓むことによってリフィル3が受ける衝撃を緩和するように構成されれば、他の形状を有してもよい。また、スライダ5aが緩衝部54を備える代わりに、スライダ5aと後軸筒22aの当接部225aとの間に緩衝材が配置されてもよい。緩衝材として、例えばゴム、エラストマー等の粘弾性材料が挙げられる。
また、リフィル3が当接する二つの当接面56aは互いに接続されていない。したがって、二つの分割部511は、筆記具1aが筆記状態から非筆記状態に移行するとき、第1スプリング4の付勢力によってリフィル3から押圧されると、互いに近付き又は互いから離れるように撓む。このことによって、リフィル3が受ける衝撃がより一層緩和される。
次に、図8〜図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る筆記具1bについて説明する。本実施形態では、筆記具1bの例としてボールペンが示される。
図8(a)〜(c)は、それぞれ、本発明の第2実施形態に係る筆記具1bの平面図、正面図及び断面正面図である。筆記具1bは、軸筒2bと、軸筒2b内に収容されたリフィル3と、リフィル3の前方に配置された第1スプリング4と、リフィル3の後方に配置されて、リフィル3の後端部が当接するスライダ5bと、スライダ5bに連結されたクリップ6bと、スライダ5b内に配置された第2スプリング8bと、軸筒2bの後端部に嵌合された天冠9b及び尾栓10とを備える。なお、図8(a)に示されるように、本明細書において、筆記具の先端すなわちペン先側を筆記具の「前」側と定義し、筆記具の軸線方向(長手方向)に沿って筆記具のペン先とは反対側を筆記具の「後」側と定義する。
軸筒2bは前方の前軸筒21と後方の後軸筒22bとから成る。リフィル3は、インクを収容したインク収容管31の前端部にペン先(ボールペンチップ)32を装着して構成される。第1スプリング4はリフィル3を後方に付勢する。第2スプリング8bは、クリップ6bの前端部が軸筒2bに近付くようにクリップ6bを付勢する。図8では、ペン先32は軸筒2bの前端部に没入している。
図9は、ペン先32が軸筒2bの前端部から突出した状態の図8の筆記具1bの断面正面図である。図8の状態からクリップ6bを前方に移動させると、クリップ6b、スライダ5b及びリフィル3は、第1スプリング4の付勢力に抗して、一体的に前方に移動する。このとき、リフィル3の先端のペン先32が軸筒2bの前端部から突出して、筆記具1bは筆記状態となる。また、図9の状態からクリップ6bの後端を軸筒2bに向かって押すと、クリップ6b、スライダ5b及びリフィル3は第1スプリング4の付勢力によって一体的に後方に移動する。このとき、リフィル3の先端のペン先32が軸筒2bの前端部に没入して、筆記具1bは非筆記状態となる。
以下、後軸筒22b、クリップ6b及びスライダ5bの構成について詳細に説明する。
図10(a)〜(c)は、それぞれ、図8の後軸筒22bの平面図、正面図及び正面断面図である。図10(c)に示されるように、後軸筒22bの前部の内面には雌ネジ部221bが形成される。一方、前軸筒21の後部の外面には雄ネジ部が形成される。したがって、前軸筒21の後部は後軸筒22bの前部と螺合する。なお、前軸筒21と後軸筒22bとを一体とし、前軸筒21の前端部が前軸筒21と分離可能であってもよい。
後軸筒22bの外面には、クリップ6b及びスライダ5bが前後方向に移動できるように、摺動孔222bが形成される。摺動孔222bは、前後方向に延びる貫通孔として形成され、長手方向の長さはクリップ6b及びスライダ5bの移動量に応じて決定される。
また、後軸筒22bの外面には、摺動孔222bよりも前方に配置された収容孔223bが形成される。収容孔223bは貫通孔として形成される。クリップ6bが前方に移動して、後述するクリップ6bの突起63bが収容孔223bの位置に到達すると、図9に示されるように、突起63bの先端が第2スプリング8bの付勢力によって収容孔223bに収容される。また、クリップ6bは第1スプリング4によって後方に付勢される。したがって、突起63bは第1スプリング4及び第2スプリング8bの付勢力によって収容孔223bの後端の係止部227b(図10参照)に係止される。このことによって、図9の筆記状態が保持される。また、筆圧が強くても、ペン先32が軸筒2bの前端部に没入することなく筆記が可能となる。
図9の状態からクリップ6bと軸筒2bとで紙又は衣服等を狭持するためには、クリップ6bの後端を押し又は紙若しくは衣服等をクリップ6bと軸筒2bとの間に滑り込ませることによって突起63bと係止部227bとの係止を解除することが必要とされる。したがって、紙又は衣服等がクリップ6bと軸筒2bとで狭持されると、クリップ6bが後方に移動して、ペン先32が軸筒2bの前端部に没入するので、紙又は衣服等をインクで汚すことが防止される。
図10に示されるように、後軸筒22bの外面には、さらに、収容孔223bと隣接して凹部224bが形成される。図8(c)に示されるように、筆記具1bが非筆記状態にあるとき、突起63bの先端は凹部224bの上に位置する。なお、収容孔223b及び係止部227bは、クリップ6bが前方に移動したときに突起63bを係止することができれば、後軸筒22bから外側に突出する突起のような他の形状を有してもよい。
図10(a)、(b)に示されるように、後軸筒22bの尾栓10が被される部分には、尾栓10と嵌合するための一対の嵌合部226が設けられる。
図11(a)、(b)は、それぞれ、図8のクリップ6bの斜視図及び正面断面図である。図11に示されるように、クリップ6bは、組立後に軸筒2bに向かって突出する突起63bと、嵌合溝69と、一対の嵌合孔67bとを備える。嵌合孔67bは、貫通孔として形成され、後述するスライダ5bの嵌合突起53bと嵌合する。クリップ6bは典型的には樹脂の射出成形によって形成される。
図12(a)〜(d)は、それぞれ、図8のスライダ5bの斜視図、左側面図、平面図及び正面図である。スライダ5bは、本体51bと、クリップ6bに連結される連結部57とを備える。スライダ5bは典型的には樹脂の射出成形によって形成される。
連結部57には、外側に向かって突出する一対の嵌合突起53bが形成される。クリップ6bがスライダ5bに連結されるとき、スライダ5bの連結部57がクリップ6bの嵌合溝69に挿入され、スライダ5bの嵌合突起53bはクリップ6bの嵌合孔67bと嵌合する。図13は、スライダ5bに連結された図8のクリップ6bの斜視図である。
連結部57と本体51bとの間には、第2スプリング8bが収容されるスプリング収容部58が形成される。第2スプリング8bが当接するスプリング収容部58の二つの斜面581は、スライダ5bが軸筒2b内に配置されたとき、図12(d)において仮想線で示される軸筒2bの軸線に対して約45°の角度αを成す。この場合、図8(c)から分かるように、第2スプリング8bは軸筒2bの軸線に対して約135°の方向に延在する。したがって、第2スプリング8bは、スライダ5bを介して、リフィル3を前方に付勢する分力と、クリップ6bの突起63bが軸筒2bに向かって回転するようにクリップを付勢する分力とを発生させる。なお、スプリング収容部58は、第2スプリング8bが軸筒2bの軸線に対して100°〜170°の方向に延在するように構成されれば、他の形状を有してもよい。また、スプリング収容部58の斜面581にスプリングガイドが設けられてもよい。
筆記具1bが筆記状態から非筆記状態に移行するとき、図8(c)に示されるように、スライダ5bの後端部は、図8(c)及び図10(c)に示される後軸筒22bの当接部225bに当接する。このとき、第2スプリング8bが撓むことで、スライダ5bの当接面56bに当接しているリフィル3が受ける衝撃は緩和される。言い換えれば、第2スプリング8bは緩衝材として作用する。
また、リフィル3が当接するスライダ5bの当接面56bは、図12(b)に示されるように、半円状であり且つ連結部57に隣接している。さらに、本体51bの後部には、前後方向に延在する溝55bが形成される。溝55bは、リフィル3が第2スプリング8bを収縮させるようにスライダ5bを押圧すると、スライダ5bの後部が撓むように構成される。これら構成によって、リフィル3がスライダ5bを押圧すると、第2スプリング8b及びスライダ5bは概して第2スプリングの延在方向により一層撓みやすくなる。したがって、筆記具1bが筆記状態から非筆記状態に移行するとき、リフィル3が受ける衝撃はより一層緩和される。
以上、本発明に係るいくつかの好適な実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載内で様々な修正及び変更を施すことができる。例えば、クリップとスライダとは、別々の部材ではなく、一体に形成された一つの部材であってもよい。また、各実施形態を互いに組み合わせて実施してもよい。
1a、1b 筆記具
2a、2b 軸筒
21 前軸筒
22a、22b 後軸筒
221a、221b 雌ネジ部
222a、222b 摺動孔
223a、223b 収容孔
224a、224b 凹部
225a、225b 当接部
226 嵌合部
227a、227b 係止部
228a 溝部
229a 傾斜部
3 リフィル
31 インク収容管
32 ペン先(ボールペンチップ)
4 第1スプリング
5a、5b スライダ
51a、51b 本体
511 分割部
512 底部
513、514 凸部
52 スプリングガイド
53a、53b 嵌合突起
54 緩衝部
541 自由端部
55a、55b 溝
56a、56b 当接面
57 連結部
58 スプリング収容部
581 斜面
59 係合面
6a、6b クリップ
61 延在部
62 連結部
63a、63b 突起
64 凸部
65、66 係合突起
67a、67b 嵌合孔
68 スプリング当接部
69 嵌合溝
7 金属部材
71、72 係合孔
8a、8b 第2スプリング
9a、9b 天冠
10 尾栓
2a、2b 軸筒
21 前軸筒
22a、22b 後軸筒
221a、221b 雌ネジ部
222a、222b 摺動孔
223a、223b 収容孔
224a、224b 凹部
225a、225b 当接部
226 嵌合部
227a、227b 係止部
228a 溝部
229a 傾斜部
3 リフィル
31 インク収容管
32 ペン先(ボールペンチップ)
4 第1スプリング
5a、5b スライダ
51a、51b 本体
511 分割部
512 底部
513、514 凸部
52 スプリングガイド
53a、53b 嵌合突起
54 緩衝部
541 自由端部
55a、55b 溝
56a、56b 当接面
57 連結部
58 スプリング収容部
581 斜面
59 係合面
6a、6b クリップ
61 延在部
62 連結部
63a、63b 突起
64 凸部
65、66 係合突起
67a、67b 嵌合孔
68 スプリング当接部
69 嵌合溝
7 金属部材
71、72 係合孔
8a、8b 第2スプリング
9a、9b 天冠
10 尾栓
Claims (4)
- 外面に係止部が形成された軸筒と、
前記軸筒内に収容されたリフィルと、
前記リフィルの前方に配置されて、該リフィルを後方に付勢する第1スプリングと、
前記リフィルの後方に配置されて、該リフィルの後端部が当接するスライダであって、前後方向に移動可能なスライダと、
前記スライダに連結されたクリップであって、前方に移動したときに前記係止部に係止される突起を備えたクリップと、
前記スライダ内に配置されて、前記クリップの前端部が前記軸筒に近付くように前記クリップを付勢する第2スプリングと、
前記リフィルの後方に配置された緩衝材であって、前記係止部と前記突起との係止が解除されて前記リフィルが後方に移動するときに該リフィルが受ける衝撃を緩和するように構成された緩衝材と
を備える、筆記具。 - 前記緩衝材は前記スライダの緩衝部である、請求項1に記載の筆記具。
- 前記スライダの緩衝部は前記スライダの後部に片持ち梁状に支持される、請求項2に記載の筆記具。
- 前記緩衝材が前記第2スプリングであり、該第2スプリングは、前記リフィルを前方に付勢する分力と、前記クリップの前端部が前記軸筒に近付くように前記クリップを付勢する分力とを発生させるように配置される、請求項1に記載の筆記具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013147342A JP2015020279A (ja) | 2013-07-16 | 2013-07-16 | 筆記具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013147342A JP2015020279A (ja) | 2013-07-16 | 2013-07-16 | 筆記具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015020279A true JP2015020279A (ja) | 2015-02-02 |
Family
ID=52485199
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013147342A Pending JP2015020279A (ja) | 2013-07-16 | 2013-07-16 | 筆記具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015020279A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089675A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | ゼブラ株式会社 | 筆記具用クリップ取付構造 |
CN109906152A (zh) * | 2016-11-04 | 2019-06-18 | 徐真姬 | 具有防污染功能的按压式书写工具 |
EP3656580A1 (en) | 2015-02-04 | 2020-05-27 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
CN113334967A (zh) * | 2020-02-18 | 2021-09-03 | 国誉株式会社 | 夹紧装置 |
-
2013
- 2013-07-16 JP JP2013147342A patent/JP2015020279A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015089675A (ja) * | 2013-11-07 | 2015-05-11 | ゼブラ株式会社 | 筆記具用クリップ取付構造 |
EP3656580A1 (en) | 2015-02-04 | 2020-05-27 | Bridgestone Corporation | Pneumatic tire |
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CN113334967A (zh) * | 2020-02-18 | 2021-09-03 | 国誉株式会社 | 夹紧装置 |
CN113334967B (zh) * | 2020-02-18 | 2024-05-03 | 国誉株式会社 | 夹紧装置 |
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