JP2015010700A - 開度表示機能付きバルブ開栓器 - Google Patents
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Abstract
【課題】止水栓の開閉状態を地上から視認できるようにし、これによって開閉操作すべき弁体を損傷、又は弁体の閉塞が不完全な状態を未然に防止できる開度表示機能付きバルブ開栓器を提供する。
【解決手段】開度計63は、外歯歯車632を入力として外歯歯車632を、同軸上に配置された歯数の異なる第1の内歯歯車630d(固定内歯歯車)と第2の内歯歯車(可動内歯歯車)とに噛み合わせ、第2の内歯歯車の回転を減速する遊星歯車機構を構成している。第2の内歯歯車は、開度表示板634に組み込まれているので、第2の内歯歯車の回転に従って開度表示板634が回転する。開度表示板634には止水栓の開度を示す指標としての矢印634bが設けられおり、開度目盛表示部630eは開度計本体630に設けられているので、これらが共働して止水栓の弁体の弁開度を表示する機能を果たす。
【選択図】図4
【解決手段】開度計63は、外歯歯車632を入力として外歯歯車632を、同軸上に配置された歯数の異なる第1の内歯歯車630d(固定内歯歯車)と第2の内歯歯車(可動内歯歯車)とに噛み合わせ、第2の内歯歯車の回転を減速する遊星歯車機構を構成している。第2の内歯歯車は、開度表示板634に組み込まれているので、第2の内歯歯車の回転に従って開度表示板634が回転する。開度表示板634には止水栓の開度を示す指標としての矢印634bが設けられおり、開度目盛表示部630eは開度計本体630に設けられているので、これらが共働して止水栓の弁体の弁開度を表示する機能を果たす。
【選択図】図4
Description
本発明は、止水栓の開閉に用いられる開度表示機能付きバルブ開栓器に関する。
従来、宅地内に設置された水道用メータボックスへ引き込むための給水管に接続される一次側止水栓は、例えば、地表から80cm〜120cm程度の深さの地中に埋設されている。通常、このような止水栓は、手でハンドルを直接把持して開閉操作する形式ではなく、バルブ開栓器(開栓キー)と称する長尺状の専用の器具により地上から手動で開閉操作される。
上述の止水栓は、キー式止水栓と呼ばれている。この止水栓の弁軸の上方に設けられるステム部は、四角形状や三角形状に形成されている。一方、バルブ開栓器の下端側には止水栓のステム部の形状に応じた嵌合凹部が形成され、この嵌合凹部をステム部に嵌め込んでバルブ開栓器を時計回り方向又は反時計回り方向に回動することにより止水栓弁体(以下、「弁体」と称する。)を開閉できる(例えば、特許文献1、及び特許文献2参照。)。
上述のように、止水栓は地中に埋設されているため、弁体が開放状態であるか否かを地上から視認することは困難である。このため、特許文献1、2に記載のバルブ開栓器を用いて弁体を開閉する場合、操作者は、弁体が開放状態であるか否かにかかわらず、バルブ開栓器を時計回り方向又は反時計回り方向に回動させ、いずれかの方向においてこれ以上バルブ開栓器が回動しない位置で弁体が開放状態であるか否かを判断していた。
しかしながら、弁体が開放状態であるか否か判らないままバルブ開栓器を操作することは、弁体の回動方向を誤るというリスクが常につきまとう。即ち、弁体が開放状態(又は閉塞状態)であるにもかかわらず、バルブ開栓器をさらに開方向(又は閉方向)に操作すると弁軸を止めるストッパー等に過大な力が作用し、弁体を損傷させてしまう虞があるという問題を有する。
さらに、バルブ開栓器の回動操作中に弁体がどれだけ開いている(又は閉じている)のかが判らないため、操作者はバルブ開栓器の回動数を数えながら作業を行う必要がある。しかし、操作者が回動数を数え間違える虞があり、その結果、弁体を閉め過ぎ(又は開け過ぎ)たり、弁体の閉塞が不完全な状態が発生したりする問題を有する。
そこで、本発明は、止水栓の開閉状態を地上から視認できるようにし、これによって開閉操作すべき弁体を損傷、又は弁体の閉塞が不完全な状態を未然に防止できる開度表示機能付きバルブ開栓器を提供することを目的とする。
本発明の開度表示機能付きバルブ開栓器は、回動軸と、前記回動軸の下端に設けられ、止水栓のステム部と嵌合して前記回動軸の回転と共に当該ステム部を回転させる嵌合部を有するキャップ本体と、前記止水栓を囲む空間を有する弁室と地表とを繋ぐ弁筐の内壁に支持部材を介して固定される本体と、前記回動軸の回転に連動する指標と開度目盛表示部とを有する開度計と、前記開度計の上方であって前記回動軸の上端部に固定接続され、前記回動軸を回転させるために別途用意されたハンドルに接続するソケットとを有している。
この構成によると、止水栓の開閉状態を地上から視認できる。その結果、弁体を閉め過ぎる(又は開け過ぎる)ことによる弁体の損傷や、弁体の閉塞が不完全な状態を未然に防止できる。
前記支持部材は、円筒体と前記円筒体の上部に形成され、前記開度計を戴置するための上向きの開口を有する円形の凹所とを有し、前記円筒体の外周部には、複数の寸切りボルトが円周方向に等間隔で固着され、さらに、前記各寸切りボルトには高ナットが螺合されていてもよい。この構成によると、各寸切りボルト及び各高ナットを弁筐の内壁に径方向へ圧接させ、開度計を支持している支持部材を弁筐の内壁に固定できると共に、バルブ開栓器を弁筐の中心部に位置させることができる。
前記回動軸と前記キャップ本体は、自在継手を介して連結されていることが好ましい。この構成によると、地中に埋設されている止水栓を保護するための弁室から地表に繋がる中空円筒状の弁筐の中心と、弁体の回動軸となる弁軸の中心とのずれを吸収して回動操作を行うことができる。
前記回動軸は、それぞれ中空構造をなす外側パイプと内側パイプとからなり、前記外側パイプに前記内側パイプを内嵌させることにより、前記内側パイプが前記外側パイプに対して軸方向に伸縮可能に構成され、且つ、前記外側パイプには前記内側パイプを任意の位置で固定する固定部材が設けられていることが好ましい。この構成によると、バルブ開栓器を使用する時に、回動軸を所望の長さに設定して回動操作を行うことができる。
前記開度計と前記ソケットとの間には、前記開度計の上面を覆う透明の保護プレートが設けられていてもよい。この構成によると、バルブ開栓器の回動操作時に誤って地上から地中に土砂が落下しても開度計を保護できると共に、表面に付着した土砂を除去することで止水栓の開閉状態を視認できる。
本発明によれば、止水栓の開閉状態を地上から視認できるようにし、これによって開閉操作すべき弁体を損傷、又は弁体の閉塞が不完全な状態を未然に防止できる開度表示機能付きバルブ開栓器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態に係る開度表示機能付きバルブ開栓器について、添付図面に従って説明する。なお、以下の説明では、方向や位置を表す用語(例えば、「上端」や「下端」等)を便宜上用いるが、これらは発明の理解を容易にするためであり、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が限定されるものではない。また、以下の説明は、本発明の一形態の例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1に示すように、内部流体が上水である埋設された既設水道管1の止水栓2の周囲には、止水栓2を囲む空間を形成する弁室3が形成されている。弁室3の上端部には、当該弁室3から地表に繋がる内部が中空円筒状の弁筐4が形成されている。弁筐4の上端部には、地表面レベルと略等しい上面を有し、地上から開閉可能に形成された蓋5が設けられている。
図示するように、止水栓2は、弁本体20と、既設水道管1内の流路を開閉する弁体21と、既設水道管1の外方から軸22を中心に回動可能な弁軸24とから構成されている。
弁軸24を時計回り方向に回動操作することにより、弁体21が上昇して既設水道管1が開栓される。逆に、弁軸24を反時計回り方向に回動操作することにより、弁体21が下降して既設水道管1が閉栓される。一方、弁軸24の上端部には、後述するバルブ開栓器と接続するためのキャップ体25が取り付けられている。
次に、本発明の実施の形態に係る開度表示機能付きバルブ開栓器について説明する。図1に示すように、この開度表示機能付きバルブ開栓器6(以下、「バルブ開栓器6」と称する。)は、伸縮ロッド60(回動軸)と、伸縮ロッド60の下端に設けられた下部キャップ61(キャップ本体)と、伸縮ロッド60の上端近傍に支持部材62を介して弁筐の内壁に固定された開度計63と、伸縮ロッド60の上端部と固定接続され、当該伸縮ロッド60を回転させるために別途用意されたハンドル64と接続する上部キャップ65(ソケット)を有する。なお、開度計63と上部キャップ65との間には、地上から地中に落下する土砂から開度計63を保護するための保護プレート66が設けられている。
伸縮ロッド60は、それぞれ中空四角柱構造の外側パイプ601と当該外側パイプ601の内寸よりも僅かに小さい外寸を有する内側パイプ602とから構成されている。この内側パイプ602を外側パイプ601に内嵌させることにより、伸縮ロッド60を伸縮自在としている。
図示するように、外側パイプ601には、内側パイプ602を任意の位置で固定する固定部材が設けられている。具体的に説明すると、外側パイプ601の上端部であって、該外側パイプ601の側壁のうちの二面の側壁には、ボルト603,604が貫通する一対の貫通孔605,606が形成され、その貫通孔605,606に対向した位置にボルト603,604と螺合するナット607,608が溶接固定されている。ボルト603,604を締め付けることにより、ボルト603,604の先端部が内側パイプ602の二面の側壁に接触することによる摩擦力で外側パイプ601と内側パイプ602が固定される。
これにより、バルブ開栓器6の使用時に、伸縮ロッド60を所望の長さに設定して回動操作を行うことができる。
また、内側パイプ602の上端には、支持部材62、開度計63、保護プレート66に挿通する丸棒609が溶接接合されている。この丸棒609は、内側パイプ602の四辺の長さと略等しい直径を有する。
なお、本実施の形態では、バルブ開栓器6の回動軸の構成を外側パイプ601と内側パイプ602からなる伸縮ロッド60で例示しているが、これに限らず、回動軸を1本の中実の丸棒やパイプで構成してもよい。
図2に示すように、下部キャップ61は、外側パイプ601の下端に溶接接合されており、弁軸24の上端部に接続しているキャップ体25に着脱可能に取り付けられる。
下部キャップ61は、例えば、ステンレス製の中実材料や中空材料等を切削加工又は鍛造加工することによりキャップ状に形成されている。図示するように、下部キャップ61は、四角錘体状のステム部250と嵌合する嵌合穴610を有する。
嵌合穴610は、四角錘体状のステム部250に応じた形状に形成されている。具体的に説明すると、嵌合穴610は、ステム部250の上端面と対向する上面611と、上面611側からステム部250側に向けて傾斜する台形状の係合四角錘面612とを有する。なお、嵌合穴610の形状は本実施の形態で例示した形状に限らず、ステム部250の形状に応じて適宜に変更可能である。
図1、図4に示すように、支持部材62は後述する開度計63を下方から支持するための部材である。この支持部材62は、それぞれ円形の輪郭形状を有し、下部スリーブ620(円筒体)と、下部スリーブ620の上部に形成された支持受け部621からなる。
下部スリーブ620は、丸棒609の直径よりも大きな内径を有する。支持受け部621は、下部スリーブ620の外径よりも大きな外径を有し、上向きの開口を有する円形の凹所622が形成されている。凹所622の底部には下部スリーブ620の内径と略等しい貫通孔623が形成されている。
下部スリーブ620の下端側の外周部には、互いに一定長さを有する複数本(本実施形態では3本)の寸切りボルト624a,624b,624cが円周方向に等間隔(120°)で固着されている。さらに、各寸切りボルト624a,624b,624cには高ナット625a,625b,625cが螺合されている。
各寸切りボルト624a,624b,624cと高ナット625a,625b,625cは、弁筐4の内壁に各高ナット625a,625b,625cの先端が当接する位置までそれらを移動させることで、各寸切りボルト624a,624b,624c及び各高ナット625a,625b,625cを弁筐4の内壁に径方向へ圧接させて支持部材62を弁筐4の内壁に固定する機能、及び伸縮ロッド60を弁筐4の中心部に位置させる機能を有する(図1参照)。
次に、開度計63について、図3〜図7を参照して説明する。図4に示すように、この開度計63は、それぞれ円形の輪郭形状を有し、本体630と、外歯歯車632と、開度表示板634と、偏心板636と、弁棒スリーブ638とを有する。
図4に示すように、本体630には、円形の凹部630aが形成されている。凹部630aは2つの段部631a,631bを有する。段部631aの内周面には内向きの歯部を有する第1の内歯歯車630dが形成されている。また、段部631bには中心孔630bが形成されている。第1の内歯歯車630dの歯数は例えば、58丁に設定されている。本体630の上面であって当該本体630の外縁部には、開度目盛表示部630eが形成されている。
また、図5に示すように、本体630の下面側には、支持受け部621の凹所622に嵌合する第1の環状突起630fが中心孔630bと同軸に配置されている。
図4に戻り、外歯歯車632は、中心部に軸孔633を有し、第1の内歯歯車630dと後述する第2の内歯歯車634dと噛み合う外向きの歯部を外周部に有する環状の外歯歯車であり、歯数が例えば、53丁に設定されている。外歯歯車632は、第1の内歯歯車630dの内側であって当該第1の内歯歯車630dの中心に対して偏心配置されるよう本体630の段部631bに戴置される。
開度表示板634は、中心部に円形の開口634aが形成された環状をなしている。開度表示板634の上面側であって当該開度表示板634の周縁の所定位置には、開度開度目盛表示部630eと共働して止水栓2の開度を示す指標としての矢印634bが設けられている。
一方、開度表示板634の下面側には、図6に示すように、第1の内歯歯車630dの歯部の近傍を覆う第2の環状突起634cが形成されている。また、第2の環状突起634cの内周縁には、第1の内歯歯車630dと同軸上に配置(即ち、第1の内歯歯車630dの上面に配置。)される内向きの歯部を有する第2の内歯歯車634dが形成されている。第2の内歯歯車634dの歯数は例えば、60丁に設定されている。
図4に戻り、偏心板636の中心には、丸棒609が貫通するための弁棒貫通孔636aが形成されている。弁棒貫通孔636aには、その径方向に一対の切欠き636bが形成されている。
一方、偏心板636の下面側には、図7(a),(b)に示すように、開度表示板634の開口634aに嵌合する第1の円形突起636cが形成されている。さらに、第1の円形突起636cの下面側には、外歯歯車632の軸孔633と嵌合する第2の円形突起636eが弁棒貫通孔636aの軸心に対して所定距離オフセットして配置されている。図示するように、第2の円形突起636eには、三日月状の窪み636d(肉抜き)が弁棒貫通孔636aの紙面に向かって右側に近接して形成されている。
弁棒スリーブ638は、弁棒貫通孔636aに嵌合可能な外径と丸棒609が挿通可能な内径を有する円筒形状に形成されている。弁棒スリーブ638の外周部には、弁棒貫通孔636aの切欠き636bに対応する一対の回り止め突起639が軸方向に沿って形成されている。
なお、弁棒スリーブ638の外側には、図1、図3、図4に示すように、後述する保護プレート66の取り付け位置を位置決めするためのスペーサリング70が挿通され、当該スペーサリング70の円周方向に等間隔(180°)で設けられた固定用ネジ71により弁棒スリーブ638とスペーサリング70が固定される。
上述のように構成された本体630、外歯歯車632、開度表示板634、偏心板636、弁棒スリーブ638は、図4に示すように、紙面に向かって下から上へ本体630、外歯歯車632、開度表示板634、偏心板636、弁棒スリーブ638の順に組み付けることで開度計63が完成する(図3参照。)。そして、完成した開度計63の第1の環状突起630fを支持受け部621の凹所622に嵌合してそれらを例えば接着剤等で固定した後、内側パイプ602の上端の丸棒609を支持部材62の下部スリーブ620の下側から挿通することで、開度計63を伸縮ロッド(図示せず)に取り付けることができる。
上述のように、本実施の形態の開度計63は、外歯歯車632を入力として当該外歯歯車632を、同軸上に配置された歯数の異なる第1の内歯歯車630d(固定内歯歯車)と第2の内歯歯車634d(可動内歯歯車)とに噛み合わせ、第2の内歯歯車634dの回転を減速する遊星歯車機構を構成している。
この構成により、本実施の形態の開度計63の減速比は例えば、1:28.5になっている。即ち、第1の内歯歯車630dと第2の内歯歯車634dの内側を外歯歯車632が1回転するときに、第1の内歯歯車630dに対して第2の内歯歯車634d(開度表示板634)は、12.63°回転する。これにより、伸縮ロッド(図示せず)を14回転させると、目盛表示部630eに対して矢印634bが177°回動する。
図8に示すように、丸棒609の上端には、丸棒609と固定接続し、当該丸棒609(即ち伸縮ロッド60)を回転させるために別途用意された図示しないハンドルと接続する上部キャップ65が設けられている。上部キャップ65は、円形状の固定部650と当該固定部650から上方に突出する凸部651からなる。
図示するように、固定部650は、丸棒609の上端と嵌合する円形状の嵌合穴652を有する。また、固定部650の外周面には、内ネジを有するネジ孔653が円周方向に等間隔(180°)で2箇所形成されており、このネジ孔653に六角穴付きボルト654が螺合している。丸棒609の上端であってネジ孔653に対向する位置には、六角穴付きボルト654の先端が嵌まり込む図示しない窪みが形成されている。
六角穴付きボルト654を締め付けることにより、当該六角穴付きボルト654の先端が窪みに嵌まり込むことで丸棒609の上端と上部キャップ65が固定される。凸部651は、別途用意された図示しないハンドルと係合するための四角錘体655が形成されている。
図1、図8に示すように、上部キャップ65の下側には地上から地中に落下する土砂から開度計を保護するための保護プレート66が挿通されている(図においてスペーサリング70は省略している。)。保護プレート66は、図示しない開度計の外径と略等しい直径を有する透明の樹脂製プレートからなる。保護プレート66は、地上から落下する土砂の重みや衝撃に耐え得る厚み(例えば、5mm以上)を有している。本発明の実施の形態に係るバルブ開栓器6は、上述のように構成されている。
次に、本発明の実施の形態に係るバルブ開栓器を用いた止水栓の弁体の開栓又は閉栓操作について、図1、図4を参照して説明する。先ず操作者は、地中に埋設されている止水栓2の深さに応じてバルブ開栓器6の伸縮ロッド60の長さを調節する。続いて操作者は、止水栓2の蓋5を開け、地上からバルブ開栓器6を弁筐4内に挿入し、弁軸24の上方のキャップ体25のステム部250に下部キャップ61を嵌合させる。
続いて、操作者は、下部スリーブ620(支持部材62)から径方向に延在している寸切りボルト624a,624b,624cに螺合している高ナット625a,625b,625cを緩め、弁筐4の内壁に各高ナット625a,625b,625cの先端が当接する位置までそれらを移動させる。
そして、操作者は、各寸切りボルト624a,624b,624cと各高ナット625a,625b,625cで弁筐4の内壁に径方向へ圧接するよう、スパナ等の工具を用いて各高ナット625a,625b,625cを固定する。その結果、支持部材62が弁筐4の内壁に固定されると共に、伸縮ロッド60が弁筐4の中心部に配置される。これにより、バルブ開栓器6の設置が完了する。
続いて、別途用意された開栓用のハンドル64を上部キャップ65の凸部651に接続する。しかし、キャップ体25のステム部250に下部キャップ61を嵌合させた状態では、開度計63は弁体21の開度方向を正しく示さない。このため、操作者は、いったん、弁体21が開放状態になるまでハンドル64を時計回り方向に回動させ、弁体21の開度方向と開度計63の矢印(図示せず)の指示とを合致させる調整作業を実施する。
上述の調整作業が完了すると、既設水道管1を開栓する場合は、ハンドル64を時計回り方向に回動させ、既設水道管1を閉栓する場合は、ハンドル64を反時計回り方向に回動させる。いずれの場合も、操作者は、開度計63の矢印(図示せず)が指示している弁体21の開度を目視で確認しながら、回動操作を行う。ハンドル64の回動操作に伴い、伸縮ロッド60が時計回り方向又は反時計回り方向に回動する。これに連動して弁体21が上昇(又は下降)して既設水道管1を開栓(又は閉栓)できる。
この場合、ハンドル64から入力された回転は、開度計63内の外歯歯車632を入力として当該外歯歯車632が、同軸上に配置された歯数の異なる第1の内歯歯車630d(固定内歯歯車)と第2の内歯歯車634d(可動内歯歯車)とに噛み合い、第2の内歯歯車634dの回転が減速される。具体的には、開度計63の減速比は例えば、1:28.5になっており、第1の内歯歯車630dと第2の内歯歯車634dの内側を外歯歯車632が1回転するときに、第1の内歯歯車630dに対して第2の内歯歯車634d(開度表示板634)は、12.63°回転ようになっている。
第2の内歯歯車634dは、開度表示板634に組み込まれているので、第2の内歯歯車634dの回転に従って開度表示板634が回転する。開度表示板634には止水栓2の開度を示す指標としての矢印634bが設けられており、本体630は開度目盛表示部630eが設けられているので、これらが共働して止水栓2の弁体21の弁開度を表示する機能を果たす。具体的には、ハンドル64によって上部キャップ65を14回転させると、目盛表示部630eに対して矢印634bが177°回動する。
既設水道管1の開栓(又は閉栓)後は、下部キャップ61をステム部250に嵌合させた状態でバルブ開栓器6を弁筐4内に設置した状態で止水栓2の蓋5を閉め、既設水道管1を開栓(又は閉栓)作業が完了する。以後、この止水栓1は、弁体21が開放状態であるか否かを地上から視認できる。これにより、弁体21を閉め過ぎる(又は開け過ぎる)ことによる弁体21の損傷や、弁体21の閉塞が不完全な状態を未然に防止できる。
なお、本実施の形態では、下部キャップ61を外側パイプ601の下端に溶接接合していたが、これに限らず、図9に示すように、下部キャップ61と外側パイプ601の下端との間に自在継手80を介在させてもよい。
この構成によれば、自在継手80を中心に伸縮ロッド60を角度θ(例えば、30°)の範囲で傾けることができる。したがって、地中に埋設されている止水栓2を保護するための弁室3から地表に繋がる中空円筒状の弁筐4の中心と、弁体21の回動軸となる弁軸24の中心とのずれを吸収して回動操作を行うことができる。
また、本実施の形態では、開度計63を弁筐4内に配置して既設水道管1を開栓又は閉栓する例を説明したが、これに限らず、地表から例えば、スタンドを立設し、スタンドの上面に開度計を設置して既設水道管1を開栓又は閉栓することも可能である。この場合、支持部材62に設けられた寸切りボルト624a,624b,624cと高ナット625a,625b,625c、及び保護プレート66は不要になる。
1 既設水道管、2 止水栓、3 弁室、4 弁筐、5 蓋、6 バルブ開栓器、20 弁本体、21 弁体、22 軸、24 弁軸、25 キャップ体、60 伸縮ロッド、61 下部キャップ、62 支持部材、63 開度計、64 ハンドル、65 上部キャップ、66 保護プレート、70 スペーサリング、250 ステム部、601 外側パイプ、602 内側パイプ、630 本体、630d 第1の内歯歯車、632 外歯歯車、634 開度表示板、634b 矢印、636 偏心板、638 弁棒スリーブ
Claims (5)
- 回動軸と、
前記回動軸の下端に設けられ、止水栓のステム部と嵌合して前記回動軸の回転と共に当該ステム部を回転させる嵌合部を有するキャップ本体と、
前記止水栓を囲む空間を有する弁室と地表とを繋ぐ弁筐の内壁に支持部材を介して固定される本体と、
前記回動軸の回転に連動する指標と開度目盛表示部とを有する開度計と、
前記開度計の上方であって前記回動軸の上端部に固定接続され、前記回動軸を回転させるために別途用意されたハンドルに接続するソケットとを有することを特徴とする開度表示機能付きバルブ開栓器。 - 前記支持部材は、円筒体と前記円筒体の上部に形成され、前記開度計を戴置するための上向きの開口を有する円形の凹所とを有し、
前記円筒体の外周部には、複数の寸切りボルトが円周方向に等間隔で固着され、さらに、前記各寸切りボルトには高ナットが螺合されている請求項1に記載の開度表示機能付きバルブ開栓器。 - 前記回動軸と前記キャップ本体は、自在継手を介して連結されている請求項1又は請求項2に記載の開度表示機能付きバルブ開栓器。
- 前記回動軸は、それぞれ中空構造をなす外側パイプと内側パイプとからなり、前記外側パイプに前記内側パイプを内嵌させることにより、前記内側パイプが前記外側パイプに対して軸方向に伸縮可能に構成され、且つ、前記外側パイプには前記内側パイプを任意の位置で固定する固定部材が設けられている請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の開度表示機能付きバルブ開栓器。
- 前記開度計と前記ソケットとの間には、前記開度計の上面を覆う透明の保護プレートが設けられている請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の開度表示機能付きバルブ開栓器。
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