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JP2015003934A - Uvフィルターカプセル - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、UVフィルターカプセル、化粧用または皮膚用の製剤または分散液の生成のためのそれらの使用、および該カプセルを含有する化粧用または皮膚用製剤、およびそれらの生成方法に関する。
【解決手段】本発明は、ポリマーシェルならびにa)少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターおよびb)室温で40重量%を超える前記難溶解性有機UVフィルターを溶解することができる軟化剤を含むUVフィルターカプセルを提供する。
【選択図】なし

Description

本発明は、UVフィルターカプセル、化粧用または皮膚用の製剤または分散液の調製のためのその使用、および該カプセルを含む化粧用または皮膚用製剤、およびその調製方法に関する。
日光の紫外域は、皮膚に有害な影響をもたらすことが一般に知られている。290nm未満の波長を有する光線(いわゆるUVC領域)は、地球大気のオゾン層によって吸収されるが、290nmおよび320nmの間の範囲の光線、いわゆるUVB領域は、紅斑、単純な日焼け、または様々な度合いの日焼けを引き起こす。
320nmおよび400nmの間の範囲の光線(UVA領域)も、結合組織の弾性線維および膠原線維に障害をもたらし、それによって皮膚が時期尚早に老化することが示されている。さらにこれらの光線は、数々の光毒性および光アレルギー反応の原因となっている。UVB放射線の有害な影響は、UVA放射線によって増大する恐れがある。
しかし、UV放射線は光化学反応をもたらすことができ、その結果その光化学反応生成物は皮膚代謝に関与する。さらにUV放射線は、電離放射線に属するとみなされている。したがってUV曝露には、生化学過程にそれ自体酸化的に関与し得るイオン種の形成を伴うという危険性もある。
したがって、化粧品および皮膚科学に今日通常となっている光防御フィルターも、UVAおよびUVBフィルターに分けられる。UVB放射線に対する防御のための数々の化合物が知られており、その殆どは3−ベンジリデンカンファー(例えばEusolex(登録商標)6300)、4−アミノ安息香酸、桂皮酸、サリチル酸、ベンゾフェノン、トリアジン、および2−フェニルベンズイミダゾールの誘導体である。UVA放射線に対する防御については、例えば4−(tert−ブチル)−4'−メトキシジベンゾイルメタン(Eusolex(登録商標)9020)または4−イソプロピルジベンゾイルメタン(Eusolex(登録商標)8020)などのジベンゾイルメタン誘導体がしばしば使用されるが、これらはUV照射に対して無限の安定性を有するものではない。
前述の解説を考慮すると、UV−AおよびUV−B放射線の有害な影響に対して、ヒトの皮膚の、改善されたより効果的なまたは最適化された保護をもたらす化粧品を提供することは、非常に重要である。特にここでは、可能な最少量の個々の成分を使用して、所望の作用を達成する組成物を提供することが望ましい。光防御剤の比吸光度も、それらの成分を用いて調製されたエマルジョンの安定性、それらの毒性の受容性、および使用される賦形剤(例えば化粧用油)におけるそれらの可溶性と同様、ある役割を担っている。今まで使用されてきた光防御剤の幾つかは、良好な吸光特性によって区別されるが、これらの物質の低い可溶性によって、それらの最適な使用が妨げられている。したがって、BASF Aktiengesellschaft製のUVフィルター物質であるUvinul(登録商標)T150(INCI:エチルヘキシルトリアゾン)は、優れたUV吸光特性によって区別されるが、このUVフィルターは、化粧用油に限られた程度しか溶解することができず、幾つかの製剤に、比較的低い割合でしか組み込むことができず、それによって、このフィルターにより達成され得る保護因子が制限されている。
したがって、これらのUVフィルターの多量の使用または適用を可能にする難溶解性有機UVフィルターの改善された投与形態が依然必要とされている。エチルヘキシルトリアゾンに合った水溶性または水分散型投与形態は、今まで存在していない。
今や、難溶解性有機UVフィルターは、そのカプセルが、25℃で40重量%を超える程度まで難溶解性有機UVフィルターを溶解することができる軟化剤を含有する場合、カプセル形態で非常に良好に使用できることが見出されている。
したがって本発明は、第1に、
ポリマーシェルならびに
a)少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターおよび
b)室温(20℃〜25℃)で40重量%を超える難溶解性有機UVフィルターを溶解することができる軟化剤
を含むUVフィルターカプセルに関する。
ここで適切なカプセルは、無機または有機ポリマーの壁を有することができる。例えば、US 6,242,099 B1には、キチン、キチン誘導体、またはポリヒドロキシル化ポリアミンから作製される壁またはシェルを有する適切なカプセルの生成が記載されている。本発明に従って特に好ましく使用できるカプセルは、出願WO 00/09652、WO 00/72806、WO 00/71084、WO 03/39510、およびWO 03/066209に記載のように、ソルゲル法で得られる壁またはシェルを有する。ここでは、やはり壁またはシェルがシリカゲル(シリカ、未定義の酸化水酸化ケイ素)から形成されるカプセルが好ましい。対応するカプセルの生成は、例えば引用した特許出願、また本願の主題に明確に属するそれらの関連内容から当業者には知られている。したがって、好ましく使用されるカプセルは、シェルおよびコアからなる。
本発明によるUVフィルターカプセルの生成に好ましく使用されるこの方法は、以下の3つのステップで実施され、
ステップa)において、水中油エマルジョンを、ポリマーシェルの生成のためのソル−ゲル前駆体、少なくとも1つの難溶解性UVフィルターおよび室温(20℃〜25℃)で40重量%を超える難溶解性有機UVフィルターを水溶液に溶解することができる軟化剤を含む混合物から調製し、
ステップb)において、ステップa)で調製されたエマルジョンを混合して、pH2〜4、好ましくは3〜4を有する水溶液を得、任意選択で
ステップc)において、反応生成物をソル−ゲル前駆体から分離する。
ステップb)からの水溶液は、主に、シェルを形成する塩基性縮合重合反応を促進する働きをする。
混合物を加熱もしくは冷却することができ、またはpHを修正することもできる適切な反応時間の後、形成されたカプセルを、当業者に知られている手段によって単離することができる。例えば、それらを遠心分離または濾過することができる。単離の特に好ましいタイプは、噴霧乾燥である。この意味は、ステップc)において、ソル−ゲル前駆体からの反応生成物の分離とは別に、UVフィルターカプセルを必要に応じて単離できることを意味している。
一般に、化粧用または皮膚用組成物に直接使用できる形態の、本発明のUVフィルターカプセルを含む分散液または懸濁液は、ステップc)の後に得られる。例えば脱イオン水または別の媒体への、単離したカプセルの再懸濁も考えられ、それを本発明の組成物として使用することができる。
ステップa)からの疎水性溶液ならびにステップa)およびb)からの水溶液は、本方法および/または本生成物を改善ならびに/あるいは安定化することができる界面活性剤および/または他の添加剤を含むことができる。
使用されるソルゲル前駆体は、金属もしくは半金属アルコキシド単量体、金属エステル、半金属エステル、もしくは部分的に加水分解され部分的に縮合されたポリマー、またはそれらの組合せであってよい。
適切で好ましいソルゲル前駆体は、式M(R)n(P)mの化合物(式中、Mは金属または半金属、好ましくはSiを示し、Rは加水分解可能な置換基を示し、nは2〜4の整数を示し、Pは重合不可能な置換基を示し、mは0〜4の整数を示す)、または部分的に加水分解もしくは部分的に縮合されたそのポリマー、あるいはそれらの任意の混合物である。
上記の方法は、オルトケイ酸テトラエチルまたは部分的に加水分解もしくは部分的に縮合されたそのポリマー、またはそれらの混合物を使用して特に好ましく実施される。オルトケイ酸テトラエチルは、ソルゲル前駆体として非常に好ましく使用される。
さらなる詳細を作用例に開示する。
本発明の目的では、「難溶解性有機UVフィルター」は、室温(20℃〜25℃)および24時間の実験期間で、炭酸ジカプリリル(商標Cetiol(登録商標)CC、Cognis)において25%、26%、27%、28%または30%未満、好ましくは31%、32%、33%、34%または35%未満、特に好ましくは36%、37%、38%、39%または40%未満の溶解度を有する有機UVフィルターである。
好ましい一実施形態では、a)で言及した少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターは、トリアジン誘導体、ジアリールブタジエン誘導体、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体および/またはメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール誘導体である。
トリアジン誘導体の場合、化合物2,4,6−トリス[アニリノ(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン、ジオクチルブタミド(butamido)トリアゾン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、2,4,6−トリス(ジエチル−4'−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(ジメチル−4'−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(ジイソプロピル−4−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス[3'−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2'−ヒドロキシ−5'−メチル)フェニルアミノ]−s−トリアジンおよび2,4,6−トリス[3'−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチル)フェニルアミノ]−s−トリアジンが好ましい。ここで特に好ましいのは、トリアジン誘導体である2,4,6−トリス[アニリノ(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン(Uvinul(登録商標)T150、BASF Aktiengesellschaft、INCIによるエチルヘキシルトリアゾン)、ジオクチルブタミドトリアゾン(UV−Sorb−HEB(登録商標)、3V Sigma)およびビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(アニソ(aniso)トリアジンまたはTinosorb(登録商標)S、Ciba−Geigy)である。特に非常に好ましいのは、化合物2,4,6−トリス−[アニリノ−(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン(Uvinul(登録商標)T150、BASF Aktiengesellschaft)および/またはジオクチルブタミドトリアゾン(UV−Sorb−HEB(登録商標)、3V Sigma)である。
さらなるトリアジン誘導体は、特許出願EP-A 0796851、EP-A 0087098およびEP-A 0850935によって明らかになる。
ジアリールブタジエン誘導体の場合、式IIの4,4'−ジアリールブタジエンが好ましい
Figure 2015003934
[式中、R4およびR5は、互いに独立に、H、C1〜C20−アルキル、C3〜C10−シクロアルキルまたはC3〜C10−シクロアルケニルを示す]。特に好ましいのは、化合物1,1−ジカルボキシ(2’,2’−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエンである。言及した4,4’−ジアリールブタジエンは、それ自体公知のものであり、それらの構造および調製は、それらの内容が参照によって本明細書に明確に組み込まれる特許出願EP 0967200およびEP 916 335に記載されている。
ヒドロキシベンゾフェノンの場合、一般式IIIの化合物が好ましい
Figure 2015003934
[式中、R1およびR2は、互いに独立に、H、C1〜C20−アルキル、C3〜C10−シクロアルキルまたはC3〜C10−シクロアルケニルを示し、置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員または6員環を形成することができ、R3はC1〜C20−アルキルを示す]。特に好ましいのは、ヘキシル2−(4−N,N−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート(Uvinul(登録商標)A Plus、BASF Aktiengesellschaft)である。ヒドロキシベンゾフェノンのさらなる例およびそれらの調製は、それらの内容が参照によって本明細書に明確に組み込まれるドイツ特許出願DE-A 11917906によって明らかとなる。
式IIまたはIIIの置換基について挙げることができるアルキル基は、分岐または非分岐のC1〜C20−アルキル鎖、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシルまたはn−エイコシルである。
式IIまたはIIIの置換基について挙げることができるアルケニル基は、分岐または非分岐のC2〜C10−アルケニル鎖、好ましくはビニル、プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、2−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、1−へプテニル、2−へプテニル、1−オクテニルまたは2−オクテニルである。
式IIまたはIIIの置換基について挙げることができるシクロアルキル基は、好ましくは、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、1−メチルシクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、1−プロピルシクロプロピル、1−ブチルシクロプロピル、1−ペンチルシクロプロピル、1−メチル−1−ブチルシクロプロピル、1,2−ジメチルシクロプロピル、1−メチル−2−エチルシクロプロピル、シクロオクチル、シクロノニルまたはシクロデシルなどの分岐または非分岐のC3〜C10−シクロアルキル鎖である。
式IIまたはIIIの置換基について挙げることができるシクロアルケニル基は、好ましくは、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロへプテニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、1,5−シクロオクタジエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノネニルまたはシクロデシルなどの、1つまたは複数の二重結合を有する分岐または非分岐のC3〜C10−シクロアルケニル鎖である。
メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール誘導体の場合、2,2'−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール](Tinosorb(登録商標)M、Ciba−Geigy)が好ましい。これらの化合物は、それらの内容が参照によって本明細書に明確に組み込まれるFR 2440933にも記載されている。
好ましい一実施形態では、本発明のUVフィルターカプセルは、先に挙げた難溶解性UVフィルターの混合物を含有する。
さらに好ましい一実施形態では、本発明のUVフィルターカプセルは、軟化剤として式Iの化合物を含有する
Figure 2015003934
[式中、nは、2〜12の整数に相当する]。
数「n」は、好ましくは3〜11、好ましくは4〜10、特に好ましくは5〜9、最も好ましくは6〜8の整数を表す。好ましい一実施形態では、一般式Iの化合物は、N,N−ジメチルデカンアミド(CAS番号14433−76−2)、特に非常に好ましくはSpectrasolv DMDA(Jiangsu Feixang Chemicals)である。
Spectrasolv DMDAは、特に、その溶解度が室温(20℃〜25℃)で約55重量%であることから、エチルヘキシルトリアゾンに対する優れた軟化剤である。この優れた溶解度により、そのエチルヘキシルトリアゾンの含量が、現在市販されているエチルヘキシルトリアゾンに対する良好な溶媒について達成される含量とは著しく異なるUVフィルターカプセルが、初めて首尾よく生成された。これに関する一覧を、作用例に示す。
ここで本発明のUVフィルターカプセルは、通常、好ましくはコア中、即ちポリマーシェルによって取り囲まれた少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターを、1〜90重量%、好ましくは5〜70重量%、特に好ましくは40〜60重量%含有する。本発明のUVフィルターカプセルのコアは、好ましくは1〜90重量%、好ましくは5〜70重量%、特に好ましくは40〜60重量%の少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターからなり、カプセル含量の残りは、通常、本発明に従って室温(20℃〜25℃)で40重量%を超える難溶解性有機UVフィルターを溶解することができる軟化剤、および任意選択で有機UVフィルターの溶解度をさらに増大または安定化するさらなる助剤からなる。
したがって本発明のカプセルのカプセル含量、即ちコアは、好ましくは少なくとも1つの有機難溶解性UVフィルターおよび軟化剤、前述の有機難溶解性UVフィルターの混合物および軟化剤、または一般に、室温(20℃〜25℃)で40重量%を超える程度まで難溶解性有機UVフィルターを溶解することができる軟化剤中の、少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターおよび可溶性有機UVフィルターの混合物からなる。
さらに好ましい組合せを、特許請求の範囲に開示する。
コアは、特に非常に好ましくは、エチルヘキシルトリアゾンおよびN、N−ジメチルデカンイミドからなる。
本発明のUVフィルターカプセルはさらに、UVフィルターカプセルのコアまたはカプセル含量が、a)で言及した少なくとも1つの難溶解性UVフィルターおよびb)で言及した軟化剤を、重量パーセント比10:90〜90:10、好ましくは重量パーセント比30:70〜70:30、特に好ましくは重量パーセント比40:60〜60:40、または特に非常に好ましくは重量パーセント比50:50で含む、またはそれらからなることを特徴とする。
詳細には、カプセル化は以下の利点をもたらす。
−カプセル壁(またはそれと同義にはポリマーシェル)の親水性は、UVフィルターの溶解度とは独立に調節することができる。したがって難溶解性有機UVフィルターは、純粋な水性製剤に組み込むことができる。これによって、難溶解性有機UVフィルターを、最終生成物としての化粧用または皮膚用組成物の油相および水相の両方に組み込むことが可能になる。したがって、化粧用製剤の全含量を増大することができる。
−難溶解性UVフィルターが有機相中に存在し、本発明に従ってカプセル化された難溶解性UVフィルターが水相中に存在する場合、いわゆる促進効果が観測される。特に、同じ難溶解性UVフィルターが、有機相中に存在し、水相中にカプセル形態で存在する場合、相乗効果、換言すれば促進効果が生じ、これは本発明に従ってカプセル化された難溶解性UVフィルターなしの製剤、およびそれを伴う製剤のインビボSPF値によって示され得る。
−文献には、有機UVフィルターの皮膚への浸透およびヒトの皮膚に直接適用した場合の刺激に関連する潜在可能性が繰返し議論されている。ここで提案する対応物質のカプセル化は、この作用を抑制する。
−一般に、個々のUVフィルターまたは他の成分のカプセル化は、結晶化プロセス、沈殿および凝集などの、個々の製剤の構成成分の互いの相互反応を抑制するので、それによって生じる製剤の問題を予防することができる。
−特定の軟化剤の特定の選択、特にN,N−ジメチルデカンアミド(Spectrasolv DMDA)の選択によって、前述の少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルター、特にエチルヘキシルトリアゾンの溶解度を、カプセル化中に一定に維持することができ、UVフィルターを結晶化させず、したがってカプセルの高量化を促進することができる。さらに、記載の系は温度安定性であり、その結果、生成中に有り得る温度変化の際にも、安定なカプセルが形成される。
−組成物の水相中に使用できる本発明に従ってカプセル化された難溶解性UVフィルターは、安定な組成物を達成するために必須のpH制御がここでは必要とされないので、例えばフェニルベンズイミダゾールスルホン酸などの水相中の通常の水性UVフィルターを有利に代替することができる。
分散液中の本発明のUVフィルターカプセルの割合は、前述の通り、分散液の総量に対して好ましくは5〜80重量%、特に好ましくは30〜70重量%、特に非常に好ましくは35〜45重量%である。作用例では、記載の分散液の含水量は、約60重量%と示される。
本発明はさらに、前述の本発明のUVフィルターカプセル、または前後に記載のUVフィルターカプセルを含む分散液を、組成物、特に化粧用または皮膚用組成物の調製に使用することに関する。本発明はさらに、前述の本発明のUVフィルターカプセルを含む分散液または懸濁液に関する。この分散液は、好ましくは水分散液であり、即ち分散媒は水である。さらなる分散媒は、他の任意の所望の物質であってもよい。多価アルコール、例えばグリセロールまたは1,2−プロパンジオールが特に適している。分散媒はまた、適切な混合物、例えば任意の所望の比のグリセロール/水の混合物であってよい。
これらは、一方で化粧用または皮膚用組成物として、それら自体直接適している事前分散液であり、他方では賦形剤を含むかかる組成物の調製を容易にすることができる事前分散液である。賦形剤は、好ましくは局所目的に適しており、即ち、特に表面に適用できる局所形態に適している。
本発明の事前分散液は、組成物の水相に、特に化粧用または皮膚用組成物に組み込むことができる。
したがって本発明はさらに、難溶解性有機UVフィルターの少なくとも幾らかがカプセル化されている、より正確には、本発明のUVフィルターカプセルについて記載のカプセル形態であることを特徴とする、少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターおよび少なくとも1つの適切な賦形剤、特に局所目的に適した賦形剤を含む組成物に関する。
光防御因子に関して相乗効果の増大を達成するために、特に好ましいのは油相および水相を含む本発明の組成物であり、ここで本発明のUVフィルターカプセルは水相中に存在しており、同時に、カプセル中に既に存在する少なくとも1つのさらなる油溶性UVフィルターまたは難溶解性UVフィルター、特に、例えば2,4,6−トリス[アニリノ−(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン、ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエート、1,1−ジカルボキシ−(2',2'−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエンまたはビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンなどの難溶解性UVフィルターは、油相中に存在している。
組成物は、前記必須のまたは任意選択の構成成分もしくは成分を含むまたは含有する、本質的にそれからなることができる。組成物中に使用することができる全ての化合物または成分は公知であり、市販されており、または公知のもしくはここに記載の方法によって合成することができる。
本発明の目的では、組成物という用語は、製剤または薬剤という用語と同義に使用される。
皮膚または毛髪に局所適用するための皮膚化粧用、毛髪化粧用、皮膚用、衛生用または医薬用薬剤、組成物および/または製剤は、(i)ヒトの皮膚および/またはヒトの毛髪ヘの損傷の予防、(ii)ヒトの皮膚および/またはヒトの毛髪に既に生じた損傷の治療、(iii)ヒトの皮膚および/またはヒトの毛髪のケア、(iv)皮膚感覚(知覚特性)の改善に適している。装飾用化粧品のための薬剤は、明らかに含まれる。化粧的観点を考慮に入れて医薬上の皮膚適用が達成される皮膚ケア用の薬剤も含まれる。この種類の薬剤または組成物は、皮膚疾患に対する支持、その予防および治療に使用され、化粧効果に加えて生物学的作用をもたらすことができる。本発明の組成物は、特に好ましくは日光、特にUV−B(280〜320nm)およびUV−A放射線(>320nm)による損傷に対する皮膚の保護のための組成物である。これらは、化粧上許容される媒体中、特定の適用領域を考慮して選択される適切な助剤および添加剤を含む。この種の助剤および添加剤は、当業者に周知であり、例えば化粧用ハンドブック、例えばSchrader, Grundlagen und Rezepturen der Kosmetika [Basic Principles and Formulations of Cosmetics]、Huthig Verlag、Heidelberg、1989、ISBN 3-7785-1491-1またはUmbach, Kosmetik: Entwicklung, Herstellung und Anwendung kosmetischer Mittel [Cosmetics: Development, Preparation and Use of Cosmetic Compositions]、2nd expanded edition、1995、Georg Thieme Verlag、ISBN 3 13 712602 9によって明らかである。
したがって本発明によれば、例えば、本発明のカプセルを含む組成物、特に化粧用または皮膚用組成物の以下の調製方法がある。
−光防御特性を有する組成物、特に化粧用または皮膚用組成物の調製方法は、本発明のカプセルをさらなる成分と混合することを特徴とする。
−光防御特性を有する組成物、特に化粧用または皮膚用組成物の調製方法は、本発明のカプセルを含む事前分散液を、さらなる成分と混合することを特徴とする。
−水中油エマルジョンの形態の組成物、特に化粧用または皮膚用組成物の特定の調製方法は、前述の事前分散液を、油で乳化することを特徴とする。
ここでカプセルは、好ましくはカプセル化UVフィルターが製剤中に効果的な量で確実に存在するような量で、本発明の製剤中に存在する。
組成物の総量に対して、好ましくは1〜40重量%、特に好ましくは5〜30重量%、特に非常に好ましくは5〜20重量%の本発明のUVフィルターカプセルが組成物中に使用される。
本発明のUVフィルターカプセルの大きさは、0.001〜20.0μmで変わることができ、ISO/DIS 13320に従ってレーザー回折を用いる粒径測定によって測定される平均粒径d(0.50)は、一般に200〜5000nmであり、好ましくは400〜1500nmである。その方法は実践部分に記載される。
好ましくは光防御特性を有する組成物、特に化粧用または皮膚用組成物は、様々な形態で存在することができる。したがって該組成物は、例えば溶液、油中水(W/O)タイプもしくは水中油(O/W)タイプのエマルジョンまたはマイクロエマルジョン、多重エマルジョン、例えば水中油中水(W/O/W)タイプ、ジェル、固体スティック、軟膏、またはエアロゾルであってよい。
ここで化粧用または皮膚用組成物は、水性組成物、特にジェルまたはエマルジョン、特に水中油エマルジョン(O/Wエマルジョン)であることが特に好ましい。というのは、本発明の製剤の利点は、かかる組成物の調製に特に良好に耐えるからである。
したがって本発明はさらに、本発明の上記の製剤を水相中に含むか、または水相として含むエマルジョンに関する。ここで特に好ましいのは、水中油エマルジョン(O/Wエマルジョン)である。
本発明のエマルジョンは有利であり、例えばこのタイプの組成物に通常使用される、前脂肪、油、ワックス、および他の脂肪性物質、ならびに水および乳化剤を含む。
脂質相は、以下の群の物質から有利に選択することができる。
−鉱油、ミネラルワックス、
−油、例えばカプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリド、さらには天然油、例えばヒマシ油など、
−脂肪、ワックス、ならびに他の天然および合成脂肪性物質、好ましくは脂肪酸と低炭素数を有するアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングリコール、もしくはグリセロールとのエステル、または脂肪アルコールと低炭素数を有するアルカン酸もしくは脂肪酸とのエステル、
−シリコーン油、例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、およびそれらの混合形態。
本発明の目的では、エマルジョン、オレオゲル、または水分散液もしくは脂質分散液の油相は、3〜30個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸と、3〜30個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールとのエステルの群、芳香族カルボン酸と3〜30個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールとのエステルの群から有利に選択される。このタイプのエステル油は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルチミン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、ならびにこのタイプのエステルの合成、半合成、および天然混合物、例えばホホバ油の群から有利に選択することができる。
油相はさらに、分岐または非分岐の炭化水素およびワックス、シリコーン油、ジアルキルエーテルの群、飽和または不飽和の分岐または非分岐のアルコールおよび脂肪酸トリグリセリド、具体的には8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群から有利に選択することができる。脂肪酸トリグリセリドは、例えば合成、半合成、および天然油、例えばオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、菜種油、アーモンド油、パーム油、ヤシ油、パーム核油等の群から有利に選択することができる。
このタイプの油およびワックス成分の任意の所望の混合物は、本発明の目的に有利に使用することもできる。有利には、油相の唯一の脂質成分としてワックス、例えばパルミチン酸セチルを使用することもできる。
油相は、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸イソトリデシル、イソエイコセン、2−エチルヘキシルココエート、C1215−安息香酸アルキル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジカプリルエーテルの群から有利に選択される。
特に有利なのは、C1215−安息香酸アルキルおよびイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物、C1215−安息香酸アルキルおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物、ならびにC1215−安息香酸アルキル、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、およびイソノナン酸イソトリデシルの混合物である。
炭化水素の中でも、パラフィン油、スクアラン、およびスクアレンは、本発明の目的に有利に使用することができる。
さらに油相は、有利には環状もしくは直鎖シリコーン油をある含量有することもでき、またはこのタイプの油から完全になることもできるが、1つまたは複数のシリコーン油に加えて追加含量の他の油相成分を使用することが好ましい。
本発明に従って使用されるシリコーン油は、有利にはシクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)である。しかし本発明の目的では、他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロ
サン)を使用することも有利である。
また、シクロメチコンおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物、ならびにシクロメチコンおよびイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物が特に有利である。
本発明の組成物の水相は、有利には任意選択で、低炭素数のアルコール、ジオール、またはポリオール、およびそれらのエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルまたはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルまたはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルおよび類似生成物、さらには低炭素数のアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール、ならびに特に二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類およびその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの群から選択され得る、特に有利にはポリアクリレートの群から選択され得る1つまたは複数の増粘剤、好ましくはいわゆるカルボポール、例えばカルボポールグレード980、981、1382、2984、5984の群からのポリアクリレートを、各場合において個々にまたは組み合わせて含む。
特に、上記の溶媒の混合物が使用される。アルコール溶媒の場合、水がさらなる構成成分であってよい。
本発明のエマルジョンは有利であり、例えばこのタイプの製剤に通常使用される前記脂肪、油、ワックス、および他の脂肪性物質、ならびに水および乳化剤を含む。
使用できる乳化剤は、例えば既知のW/OおよびO/W乳化剤である。本発明の好ましいO/Wエマルジョンとして、従来のさらなる共乳化剤を使用することが有利である。
本発明の有利な共乳化剤は、例えばO/W乳化剤が飽和基RおよびR’を有するならば、主に、11〜16のHLB値、特に非常に有利には14.5〜15.5のHLB値を有する物質の群からのO/W乳化剤である。O/W乳化剤が不飽和基Rおよび/またはR’を有する場合、またはイソアルキル誘導体の場合、かかる乳化剤の好ましいHLB値は、それより低くても高くてもよい。
エトキシル化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群からの脂肪アルコールエトキシレートを選択することが有利である。特に好ましいのは以下のものである。ポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル(ステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル(ステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル(ステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル(ステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル(ステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル(ステアレス−20)、ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル(イソステアレス−12)、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル(イソステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル(イソステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル(イソステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル(イソステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル(イソステアレス−20)、ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル(セテス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル(セテス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル(セテス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル(セテス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル(セテス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル(セテス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル(セテス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル(セテス−20)、ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセテス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル(イソセテス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル(イソセテス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル(イソセテス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル(イソセテス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル(イソセテス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル(イソセテス−20)、ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル(オレス−12)、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル(オレス−13)、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル(オレス−14)、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル(オレス−15)、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス−12)、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル(イソラウレス−12)、ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル(セテアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル(セテアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル(セテアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル(セテアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテル(セテアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス−20)。
以下の群からの脂肪酸エトキシレートを選択することがさらに有利である。
ポリエチレングリコール(20)ステアレート、ポリエチレングリコール(21)ステアレート、ポリエチレングリコール(22)ステアレート、ポリエチレングリコール(23)ステアレート、ポリエチレングリコール(24)ステアレート、ポリエチレングリコール(25)ステアレート、ポリエチレングリコール(12)イソステアレート、ポリエチレングリコール(13)イソステアレート、ポリエチレングリコール(14)イソステアレート、ポリエチレングリコール(15)イソステアレート、ポリエチレングリコール(16)イソステアレート、ポリエチレングリコール(17)イソステアレート、ポリエチレングリコール(18)イソステアレート、ポリエチレングリコール(19)イソステアレート、ポリエチレングリコール(20)イソステアレート、ポリエチレングリコール(21)イソステアレート、ポリエチレングリコール(22)イソステアレート、ポリエチレングリコール(23)イソステアレート、ポリエチレングリコール(24)イソステアレート、ポリエチレングリコール(25)イソステアレート、ポリエチレングリコール(12)オレアート、ポリエチレングリコール(13)オレアート、ポリエチレングリコール(14)オレアート、ポリエチレングリコール(15)オレアート、ポリエチレングリコール(16)オレアート、ポリエチレングリコール(17)オレアート、ポリエチレングリコール(18)オレアート、ポリエチレングリコール(19)オレアート、ポリエチレングリコール(20)オレアート。
有利に使用できるエトキシル化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩は、ラウレス−11カルボン酸ナトリウムである。有利に使用できるアルキルエーテル硫酸塩は、ラウレス−14硫酸ナトリウムである。有利に使用できるエトキシル化コレステロール誘導体は、ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルである。ポリエチレングリコール(25)大豆ステロールも成功することが証明されている。有利に使用できるエトキシル化トリグリセリドは、ポリエチレングリコール(60)月見草グリセリドである。
さらに、ポリエチレングリコール(20)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(21)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(22)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(23)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプレート/カプリネート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルオレアート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルイソステアレート、ポリエチレングリコール(18)グリセリルオレアート/ココエートの群からのポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択することが有利である。
同様に、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノイソステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノオレアートの群からのソルビタンエステルを選択することが好ましい。
以下は、任意選択のW/O乳化剤として使用することができるが、いずれにしても本発明に従って有利となり得るものである。
8〜30個のC原子を有する脂肪アルコール、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールのモノグリセロールエーテル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールのジグリセロールエーテル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、ならびに8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
特に有利なW/O乳化剤は、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルモノミリステート、グリセリルモノオレアート、ジグリセリルモノステアレート、ジグリセリルモノイソステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールモノイソステアレート、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールモノラウレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノカプリレート、ソルビタンモノイソオレアート、スクロースジステアレート、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、グリセリルモノラウレート、グリセリルモノカプリネート、グリセリルモノカプリレート、またはPEG30ジポリヒドロキシステアレートである。
本発明に従ってさらに有利に調製される化粧用および皮膚用組成物は、水に難不溶性または不溶性の金属酸化物および/または他の金属化合物、特に酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(例えばFe23)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化マンガン(例えばMnO)、酸化アルミニウム(A123)、酸化セリウム(例えばCe23)、対応する金属の混合酸化物、およびかかる酸化物の混合物をベースとする無機顔料を含むが、必ずしも必要ではない。特に好ましいのはTiO2、特に微粉化TiO2をベースとする顔料である。
本発明によれば、化粧用および/または皮膚用光防御製剤は、通常の組成物を有し、化粧用および/または皮膚用光防御、さらには皮膚および/または毛髪の治療、ケア、および洗浄に役立てることができ、装飾用化粧品のメーキャップ製品として役立てることができる。
本発明で特に好ましいのは、日焼け止め剤の形態の化粧用および皮膚用組成物の調製物である。これらは有利には、少なくとも1つのさらなるUVAフィルターおよび/または少なくとも1つのさらなるUVBフィルターおよび/または少なくとも1つの無機顔料、好ましくは疎水性無機微小顔料をさらに含むことができる。
特に好ましいのは、生理的許容可能性が既に示されているUVフィルターである。UVAおよびUVBフィルターの両方に関して専門書から既知の物質がある。例えば、
ベンジリデンカンファー誘導体、例えば3−(4'−メチルベンジリデン)dl−カンファー(例えばEusolex(登録商標)6300)、3−ベンジリデンカンファー(例えばMexoryl(登録商標)SD)、N−{(2および4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]−ベンジル}アクリルアミドのポリマー(例えばMexoryl(登録商標)SW)、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチルサルフェート(例えばMexoryl(登録商標)SK)、または(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(例えばMexoryl(登録商標)SL)、
ベンゾイル−またはジベンゾイルメタン類、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン(例えばEusolex(登録商標)9020)、または4−イソプロピルジベンゾイルメタン(例えばEusolex(登録商標)8020)、
ベンゾフェノン類、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(例えばEusolex(登録商標)4360)または2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそのナトリウム塩(例えばUvinul(登録商標)MS−40)
、メトキシ桂皮酸エステル、例えばメトキシ桂皮酸オクチル(例えばEusolex(登録商標)2292)または例えば各異性体の混合物としての4−メトキシ桂皮酸イソペンチル(例えばNeo Heliopan(登録商標)E1000)、
サリチル酸誘導体、例えばサリチル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OS)、サリチル酸4−イソプロピルベンジル(例えばMegasol(登録商標))、またはサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えばEusolex(登録商標)HMS)、
4−アミノ安息香酸およびその誘導体、例えば4−アミノ安息香酸、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)6007)、またはエトキシル化4−アミノ安息香酸エチル(例えばUvinul(登録商標)P25)、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、例えば2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびそのカリウム、ナトリウム、およびトリエタノールアミン塩(例えばEusolex(登録商標)232)、2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸もしくはその塩(例えばNeoheliopan(登録商標)AP)、または2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−6−スルホン酸、
ならびにさらなる物質、例えば
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OCR)、
−3,3'−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]へプト−1−イルメタンスルホン酸およびその塩(例えばMexoryl(登録商標)SX)、ならびに
−2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2'−エチルヘキシル−1'−オキシ)−1,3,5−トリアジン(例えばUvinul(登録商標)T150)、
−2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(例えばUvinul(登録商標)UVA Plus、BASF)。
一覧に挙げた化合物は、単に例示としてみなされるべきである。当然のことながら、他のUVフィルターを使用することも可能である。
これらの有機UVフィルターは、一般に0.5〜10重量パーセント、好ましくは1〜8重量%の量で化粧用製剤に組み込まれる。
さらに適切な有機UVフィルターは、例えば、
−2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール(例えばSilatrizole(登録商標))、
−2−エチルヘキシル4,4'−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス(ベンゾエート)(例えばUvasorb(登録商標)HEB)、
−ジメチコンジエチルベンザルマロネート(CAS番号207 574−74−1)、または
−2,2'−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール)(CAS番号103 597−45−1)、
−2,2'−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、モノナトリウム塩)(CAS番号180 898−37−7)、ならびに
−2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS番号103 597−45−、187 393−00−6)。
さらなる適切なUVフィルターはまた、ドイツ特許出願DE10232595に対応するメトキシフラボンである。
有機UVフィルターは、一般に0.5〜20重量パーセント、好ましくは1〜15%の量で化粧用製剤に組み込まれる。
考えられる無機UVフィルターは、例えばコーティングした二酸化チタン(例えばEusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商標)T−AQUA、Eusolex(登録商標)T−AVO)、酸化亜鉛(例えばSachtotec(登録商標))、酸化鉄、または酸化セリウムなどの二酸化チタンの群からのものである。これらの無機UVフィルターは、一般に0.5〜20重量パーセント、好ましくは2〜10%の量で化粧用製剤に組み込まれる。
UVフィルター特性を有する好ましい化合物は、3−(4'−メチルベンジリデン)dl−カンファー、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、ならびにそのカリウム、ナトリウム、およびトリエタノールアミン塩である。
ここに記載の化合物以外では、本発明の組成物は、好ましくは式Iに適合する少なくとも1つの光安定剤を含むこともできる。
Figure 2015003934
式中、
1は、−C(O)CH3、−CO23、−C(O)NH2、および−C(O)N(R42から選択され、
Xは、OまたはNHであり、
2は、直鎖または分岐のC130−アルキル基であり、
3は、直鎖または分岐のC120−アルキル基であり、
全てのR4は、互いに独立に、Hまたは直鎖もしくは分岐のC18−アルキル基であり、
5は、H、直鎖もしくは分岐のC18−アルキル基、または直鎖もしくは分岐の−O−C18−アルキル基であり、
6は、C18−アルキル基である。
但し光安定剤は、特に好ましくはビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロネートである。対応する光安定剤ならびにそれらの調製および使用は、国際特許出願WO 03/007906に記載されており、またその開示内容は本願の主題に明確に属する。言及した化合物はまた抗酸化剤である。
さらに、本発明の組成物を抗酸化剤と混合することが可能であり有利である。さらにこのタイプの組合せは、抗酸化剤としての防御作用と、UV放射線に起因する日焼けに対する防御作用の両方を示す。したがって、酸化ストレスまたはフリーラジカル作用に対する防御作用も実現することができる。
抗酸化剤として使用できる専門書から既知の多数の証明済み物質、例えばアミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン、およびそれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えば、α−カロチン、β−カロチン、リコペン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、ならびにそれらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、およびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリル、およびグリセリルエステル)ならびにそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、および塩)、ならびに非常に低耐量(例えばpmol〜μmol/kg)のスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、およびヘプタチオニンスルホキシミン)、ならびに(金属)キレート剤(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁酸抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導体(例えばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(例えばビタミンAパルミテート)、ならびにベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤレチック酸、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベン酸化物、トランス−スチルベン酸化物)が存在する。
適切な抗酸化剤はまた、一般式AまたはBの化合物であり
Figure 2015003934
[式中、
1は、基−C(O)CH3、−CO23、−C(O)NH2および−C(O)N(R42から選択することができ、
Xは、OまたはNHを示し、
2は、1〜30個のC原子を有する直鎖または分岐アルキルを示し、
3は、1〜20個のC原子を有する直鎖または分岐アルキルを示し、
4は、各場合において互いに独立に、Hまたは1〜8個のC原子を有する直鎖もしくは分岐アルキルを示し、
5は、1〜8個のC原子を有する直鎖もしくは分岐アルキルまたは1〜8個のC原子を有する直鎖もしくは分岐アルコキシを示し、
6は、1〜8個のC原子を有する直鎖または分岐アルキルを示す]、
好ましくは、2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロン酸および/または2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジル)マロン酸の誘導体、特に好ましくはビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロネート(例えば、Oxynex(登録商標)ST Liquid)および/またはビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジル)マロネート(例えば、RonaCare(登録商標)AP)である。
抗酸化剤の混合物も同様に、本発明の化粧用組成物への使用に適している。既知の市販の混合物は、例えばレシチン、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)AP)、天然トコフェロール類、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)K LIQUID)、天然源由来のトコフェロール抽出物、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびレシチン(例えばOxynex(登録商標)LM)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)2004)を有効成分として含む混合物である。
本発明の組成物は、さらなる成分としてビタミン類を含むことができる。本発明の化粧用組成物は、好ましくはビタミンA、ビタミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、塩酸チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ニコチンアミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、コハク酸水素トコフェロール、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP有効成分)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン(ビタミンB6)、パントテン酸、ビオチン、葉酸およびコバラミン(ビタミンB12)、特に好ましくはビタミンAパルミテート、ビタミンCおよびその誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンから選択されるビタミン類およびビタミン誘導体を含む。
さらに本発明の組成物は、従来のさらなる皮膚保護または皮膚ケア用有効成分を含むことができる。これらは主として、当業者に既知の任意の有効成分、例えば特にフラボン誘導体、クロモン誘導体、適合溶質、および他の有効成分であってよい。
本発明の組成物は、少なくとも1つの忌避剤を含むことが好ましく、この忌避剤は、好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、フタル酸ジメチル、ブトピロノキシル、2,3,4,5−ビス(2−ブチレン)テトラヒドロ−2−フルアルデヒド、N,N−ジエチルカプリルアミド、N,N−ジエチルベンズアミド、o−クロロ−N,N−ジエチルベンズアミド、ジメチルカルベート(carbate)、ジ−n−プロピルイソシンコメロネート(isocinchomeronate)、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、N−オクチルビシクロへプテンジカルボキシミド、ピペロニルブトキシド、1−(2−メチルプロポキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジン、またはそれらの混合物から選択され、特に好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、1−(2−メチルプロポキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジン、またはその混合物から選択される。
忌避剤を含む本発明の組成物は、好ましくは昆虫忌避剤である。昆虫忌避剤は、溶液、ジェル、スティック、ローラー、ポンプ式スプレー、およびエアロゾルスプレーの形態で利用可能であり、溶液およびスプレーが市販製品の大多数を形成している。これら2種の製品形態のベースは、通常、アルコールまたは水性/アルコール溶液に、脂肪性物質およびわずかな香料を添加することによって形成される。
本発明によれば、フラボン誘導体は、フラボノイドおよびクラマノンを意味すると解釈される。本発明によれば、フラボノイドは、フラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン(=フラボノール)、オーロン(aurone)、イソフラボン、およびロテノイドのグリコシドを意味すると解釈される[Rompp Chemie Lexikon [Rompp's Lexicon of Chemistry]、Volume 9、1993]。但し本発明の目的では、この用語はアグリコン、即ち糖類を含まない構成成分、ならびにフラボノイドおよびアグリコンの誘導体を意味するとも解釈される。さらに本発明の目的では、フラボノイドという用語は、アントシアニジン(シアニジン)を意味するとも解釈される。本発明の目的では、クラマノンという用語は、その誘導体を意味するとも解釈される。
好ましいフラボノイドは、フラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン、オーロン、およびイソフラボン、特にフラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン、およびオーロンに由来する。
フラボノイドは、好ましくは以下の化合物から選択される。4,6,3',4'−テトラヒドロキシオーロン、ケルセチン、ルチン、イソケルセチン、エリオジクチオール、タクシフォリン、ルテオリン、トリスヒドロキシエチルケルセチン(トロキセケルセチン)、トリスヒドロキシエチルルチン(トロキセルチン)、トリスヒドロキシエチルイソケルセチン(トロキセイソケルセチン)、トリスヒドロキシエチルルテオリン(トロキセルテオリン)、α−グリコシルルチン、ティリロサイド(tiliroside)、ならびにそれらの硫酸塩およびリン酸塩。フラボノイドの中でも、本発明の活性物質として特に好ましいのは、ルチン、ティリロサイド、α−グリコシルルチン、およびトロキセルチンである。
抗酸化作用を有するフェノールの中でも、一部天然に存在するポリフェノールは、医薬、化粧、または栄養部門における適用に特に関心がもたれている。例えば、主に植物色素として知られているフラボノイドまたはバイオフラボノイドは、しばしば抗酸化潜在性を有する。K. Lemanska、H. Szymusiak、B. Tyrakowska、R. Zielinski、I.M.C.M. Rietjens; Current Topics in Biophysics 2000、24(2)、101〜108は、モノ−およびジヒドロキシフラボンの置換パターンの効果に関するものである。該文献では、ケト官能基に隣接するOH基を含有するか、または3',4'−もしくは6,7−もしくは7,8−位にOH基を含有するジヒドロキシフラボンは抗酸化特性を有するが、他のモノ−またはジヒドロキシフラボンは抗酸化特性を持たない場合があることが見出されている。
ケルセチン(シアニダノール(cyanidanol)、シアニデノロン(cyanidenolon)1522、メレチン、ソフォレチン、エリシン(ericin)、3,3',4',5,7−ペンタヒドロキシフラボン)は、特に効果的な抗酸化剤としてしばしば挙げられる(例えば、C.A. Rice-Evans、N.J. Miller、G. Paganga、 Trends in Plant Science 1997、2(4)、152〜159)。K. Lemanska、H. Szymusiak、B. Tyrakowska、R. Zielinski、A.E.M.F. Soffers、I.M.C.M. Rietjens; Free Radical Biology & Medicine 2001、31(7)、869〜881では、ヒドロキシフラボンの抗酸化作用のpH依存性が研究されている。ケルセチンは、全てのpH範囲にわたって研究された構造の中で最も高い活性を示している。
さらに、適切な抗酸化剤は式IIの化合物である。
Figure 2015003934
式中、R1〜R10は、同一でも異なっていてもよく、
−H
−OR11
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニル基、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(但し、ヒドロキシル基は、
鎖中の第1または第2の炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によ
って遮断されてもよい)、および/または
−C3−〜C10−シクロアルキル基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニル基(但し、各環は、それぞれ−(CH2n−基によって結合することもでき、n=1〜3である)
から選択され、
−全てのOR11は、互いに独立に、
−OH、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルコキシ基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニルオキシ基、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルコキシ基(但し、ヒドロキシル基(複数)は、鎖中の第1または第2の炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によって遮断されてもよい)、および/または
−C3−〜C10−シクロアルコキシ基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニルオキシ基(但し、各環は、それぞれ−(CH2n−基によって結合することもでき、n=1〜3である)、および/または
−モノ−および/またはオリゴグリコシル基であり、
但し、R1〜R7の少なくとも4つの基はOHであり、隣接する−OH基の少なくとも2対は、分子として存在し、
またはR2、R5、およびR6はOHであり、基R1、R3、R4、およびR710はHであり、
これらはドイツ特許出願DE−A−10244282に記載の通りである。
クラマノンの中でも、好ましいのは4,6,3',4'−テトラヒドロキシベンジルクラマノン−3である。
クロモン誘導体という用語は、老化過程および有害な環境の影響に対するヒトの皮膚およびヒトの毛髪の予防治療のための有効成分として適する幾つかのクロメン−2−オン誘導体を意味すると解釈される。同時にクロモン誘導体は、皮膚への低刺激潜在性を示し、皮膚における水結合に対してプラス効果を有し、皮膚の弾力を維持または増大し、したがって皮膚の滑らかさを強化する。これらの化合物は、好ましくは式IIIに適合する。
Figure 2015003934
式中、
1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、
−H、−C(=O)−R7、−C(=O)−OR7
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C24−アルケニル基、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C26−ヒドロキシアルキル基(但し、ヒドロキシル基は、鎖中の第1または第2の炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によ
って遮断されてもよい)、および/または
−C3−〜C10−シクロアルキル基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニル基(但し、各環は、それぞれ−(CH2n−基によって結合することもでき、n=1〜3である)
から選択され、
3は、Hまたは直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基であり、
4は、HまたはOR8であり、
5およびR6は、同一でも異なっていてもよく、
−H、−OH、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニル基、および
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(但し、ヒドロキシル基は、鎖中の第1または第2の炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によって遮断されてもよい)
から選択され、
7は、H、直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、ポリヒドロキシル化合物、例えば好ましくはアスコルビン酸基もしくはグリコシド基であり、
8は、Hまたは直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基である(但し、置換基R1、R2、およびR4〜R6の少なくとも2つはHではなく、またはR1およびR2の少なくとも1つの置換基は、−C(=O)−R7もしくは−C(=O)−OR7である)。
本発明の組成物中のフラボノイド、クロモン誘導体、およびクラマノンから選択される1つまたは複数の化合物の割合は、全体としての組成物に対して好ましくは0.001〜5重量%、特に好ましくは0.01〜2重量%である。
また、特に好ましい有効成分は、例えばいわゆる適合溶質である。これらは、植物または微生物の浸透圧調節に関与する物質であり、これらの有機体から単離することができる。ここで適合溶質という一般名は、ドイツ特許出願DE-A-10133202に記載の浸透圧調節物質も包含する。適切な浸透圧調節物質は、例えばポリオール、メチルアミン化合物、およびアミノ酸、ならびにそれらそれぞれの前駆体である。ドイツ特許出願DE-A-10133202の意味では、浸透圧調節物質は特に、ポリオール、例えばミオイノシトール、マンニトール、もしくはソルビトール、および/または以下に挙げる、タウリン、コリン、ベタイン、ホスホリルコリン、グリセロホスホリルコリン、グルタミン、グリシン、α−アラニン、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、およびプロリンの浸透圧調節活性物質の1つもしくは複数などからなる群からの物質である。これらの物質の前駆体は、例えばグルコース、グルコースポリマー、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、無機リン酸塩、タンパク質、ペプチド、およびポリアミノ酸である。前駆体は、例えば代謝段階で浸透圧調節物質に変換される化合物である。
本発明に従って好ましく使用される適合溶質は、ピリミジンカルボン酸(エクトインおよびヒドロキシエクトインなど)、プロリン、ベタイン、グルタミン、環式ジホスホグリセレート、N−アセチルオルニチン、トリメチルアミンN−オキシド、ジ−ミオイノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン(firoin))、β−マンノシルグリセルアミド(フィロイン−A)および/またはジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、あるいはこれらの化合物の光学異性体、誘導体、例えば酸、塩、またはエステル、あるいはそれらの組合せからなる群から選択される物質である。
ピリミジンカルボン酸の中でも、ここでは特に、エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)、ならびにそれらの誘導体を挙げるべきである。これらの化合物は、水溶液および有機溶媒中の酵素および他の生体分子を安定化する。さらにこれらは、特に塩、極度のpH値、界面活性剤、尿素、塩化グアニジン、および他の化合物などの変性条件に対して酵素を安定化する。
エクトインおよびヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、有利には医薬品に使用することができる。特にヒドロキシエクトインは、皮膚疾患治療のための医薬品の調製に使用することができる。ヒドロキシエクトインおよび他のエクトイン誘導体を適用する他の分野は、一般に、例えばトレハロースが添加剤として使用される分野である。したがってヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、乾燥酵母および細菌細胞中の保護剤として使用することができる。医薬品として活性のある非グルコシル化ペプチドおよびタンパク質、例えばt−PAなどの医薬品は、エクトインまたはその誘導体で保護することもできる。
化粧適用の中でも特に、老化、乾燥、または刺激を受けた皮膚のケアのためのエクトインおよびエクトイン誘導体の使用を挙げるべきである。したがって欧州特許出願EP-A-0 671 161には、エクトインおよびヒドロキシエクトインを、特に、パウダー、石鹸、界面活性剤を含有する洗浄用製品、口紅、ほお紅、メーキャップ、ケアクリーム、および日焼け止め調製物などの化粧組成物に使用することが記載されている。
ここで好ましいのは、次式IVのピリミジンカルボン酸を使用することである。
Figure 2015003934
式中、R1は、基としてのHまたはC1〜8−アルキルであり、R2は、基としてのHまたはC1〜4−アルキルであり、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ互いに独立に、H、OH、NH2、およびC1〜4−アルキルからなる群からの基である。R2がメチルまたはエチル基であり、R1またはR5およびR6がHであるピリミジンカルボン酸を使用することが好ましい。特に、ピリミジンカルボン酸エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)を使用することが好ましい。この場合、本発明の組成物は、好ましくはこのタイプのピリミジンカルボン酸を最大15重量%の量で含む。
本発明によれば、ジ−ミオイノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロイン−A)および/またはジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、エクトイン、ヒドロキシエクトイン、あるいはそれらの組合せから適合溶質を選択することが特に好ましい。
同様に好ましく使用されるアリールオキシムの中でも、HMLO、LPO、またはF5としても知られる2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを使用することが好ましい。化粧組成物におけるその使用の適合性は、例えばDE-A-41 16 123に開示されている。したがって、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む組成物は、炎症を伴う皮膚疾患の治療に適している。このタイプの組成物は、例えば乾癬、様々な形態の湿疹、刺激性および毒性皮膚炎、UV皮膚炎、ならびに皮膚および外皮付属器のさらなるアレルギー性および/または炎症性疾患の治療に使用できることが知られている。アリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む本発明の組成物は、驚くべき抗炎症性適合性を示す。ここで組成物は、好ましくは0.01〜10重量%のアリールオキシムを含み、特に、該組成物は0.05〜5重量%のアリールオキシムを含むことが好ましい。
本発明の同様に好ましいさらなる一実施形態では、本発明の組成物は、少なくとも1つのセルフタンニング剤を含む。
使用できる有利なセルフタンニング剤は、中でも
Figure 2015003934
である。
新鮮なクルミの殻から抽出できる5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ジュグロン)、およびヘナの葉に存在する2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ラウソン)も挙げるべきである。フラボノイドジオスメチンおよびグリコシドまたはそれらの硫酸塩も使用することができる。これらの化合物は、純物質または植物抽出物の形態で使用できる。好ましくは、例えばキク(chrysanthemum)抽出物の形態のジオスメチンを使用することができる。
特に非常に好ましいのは、ヒトの体内に存在する三官能性の糖である1,3−ジヒドロキシアセトン(DHA)およびその誘導体である。
Figure 2015003934
前記セルフタンニング剤は、単独でも混合物の形態でも使用することができる。ここでDHAは、上記の中の別のセルフタンニング剤との混合物として使用することが特に好ましい。
さらに本発明の組成物は、色素および有色顔料を含むこともできる。色素および有色顔料は、ドイツ化粧品規定(German Cosmetics Regulation)の対応するポジティブリストまたは化粧用顔料のEUリストから選択することができる。殆どの場合、それらは食品に対して認可されている色素と同一である。有利な有色顔料は、例えば二酸化チタン、マイカ、酸化鉄(例えば、Fe23、Fe34、FeO(OH))および/または酸化スズである。有利な色素は、例えばカルミン、ベルリンブルー、酸化クロムグリーン、ウルトラマリンブルー、および/またはマンガンバイオレットである。以下の一覧からの色素および/または有色顔料を選択することが特に有利である。カラーインデックス番号(CIN)は、Rowe Colour Index、 3rd Edition、Society of Dyers and Colourists、 Bradford England、1971から入手する。
Figure 2015003934
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Figure 2015003934
Figure 2015003934
さらに、色素として以下の群からの1つまたは複数の物質を選択することが好ましい。2,4−ジヒドロキシアゾベンゼン、1−(2'−クロロ−4'−ニトロ−1'−フェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン、セレスレッド、2−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−1−ナフトール−4−スルホン酸、2−ヒドロキシ−1,2'−アゾナフタレン−1'−スルホン酸のカルシウム塩、1−(2−スルホ−4−メチル−1−フェニルアゾ)−2−ナフチルカルボン酸のカルシウム塩およびバリウム塩、1−(2−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸のカルシウム塩、1−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−2−ナフトール−6−スルホン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸、4−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−2−(4−スルホフェニル)−5−ヒドロキシピラゾロン−3−カルボン酸のアルミニウム塩、4,5−ジブロモフルオロセインのアルミニウム塩およびジルコニウム塩、2,4,5,7−テトラブロモフルオロセインのアルミニウム塩およびジルコニウム塩、3',4',5',6'−テトラクロロ−2,4,5,7−テトラブロモフルオロセインおよびそのアルミニウム塩、2,4,5,7−テトラヨードフルオロセインのアルミニウム塩、キノフタロンジスルホン酸のアルミニウム塩、インジゴジスルホン酸のアルミニウム塩、レッドおよびブラック酸化鉄(CIN:77491(レッド)および77499(ブラック))、水和酸化鉄(CIN:77492)、マンガンアンモニウム二リン酸塩および二酸化チタン。
油溶性天然色素、例えばパプリカ抽出物、β−カロチン、またはコチニールなども有利
である。
本発明の目的では、真珠光沢顔料を含むジェルクリームも有利である。特に好ましいのは、以下の一覧のタイプの真珠光沢顔料である。
1.天然真珠光沢顔料、例えば、
a)「パールエッセンス」(魚鱗からのグアニン/ヒポキサンチン混合結晶)および
b)「真珠質層」(粉砕したムール貝の殻)など。
2.単結晶真珠光沢顔料、例えばオキシ塩化ビスマス(BiOCl)など。
3.層状基質顔料:例えばマイカ/金属酸化物。
真珠光沢顔料の基材は、例えば、オキシ塩化ビスマスおよび/または二酸化チタンの粉末状顔料またはヒマシ油分散液、ならびにマイカ上のオキシ塩化ビスマスおよび/または二酸化チタンによって形成される。例えばCIN77163の下にリストされた光輝顔料は、特に有利である。
例えば、マイカ/金属酸化物をベースとする以下の真珠光沢顔料のタイプも有利である。
Figure 2015003934
特に好ましいのは、例えばMerck KGaAからTimiron(登録商標)、Colorona(登録商標)、またはDichrona(登録商標)の商品名で利用可能な真珠光沢顔料である。
前記真珠光沢顔料の一覧は、当然のことながらそれに限定されるものではない。本発明の目的に有利な真珠光沢顔料は、それ自体知られている数々の経路によって得ることができる。例えば、マイカ以外の他の基質は、さらなる金属酸化物、例えばシリカ等でコーティングすることもできる。例えば、Merck KGaA、Darmstadtから販売されており、細かいしわの光による低減に特に適しているTiO2−およびFe23−でコーティングしたSiO2粒子(「ロナスフィア(Ronasphere)」グレード)が有利である。
さらに、マイカなどの基質を完全に除外することが有利である。特に好ましいのは、SiO2を使用して調製した真珠光沢顔料である。かかる顔料は、さらに視角によって色が変化する(goniochromatic)効果も有し、例えばSicopearl(登録商標)Fantasticoの商品名でBASF AG、Ludwigshafenから利用可能である。
二酸化チタンでコーティングしたカルシウムナトリウムホウケイ酸塩をベースとするEngelhard/Mearl顔料を使用することも有利である。これらは、名称Reflecks(登録商標)で利用可能である。これらは、色に加えて、40〜80μmというその粒経に起因して光輝効果を有する。
また特に有利なのは、Flora Techから商品名Metasomes(登録商標)Standard/Glitterで利用可能な、様々な色(イエロー、レッド、グリーン、およびブルー)の効果顔料である。ここで光輝粒子は、様々な助剤および色素(例
えば、カラーインデックス(CI)番号19140、77007、77289、および77491などの色素)との混合物の形態である。
色素および顔料は、個々の形態または混合物の形態であってよく、一般に様々なコーティングの厚さによって生じる様々な色の効果で互いにコーティングされていてもよい。色素および着色顔料の総量は、各場合の組成物の全重量に対して、例えば0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%、特に1.0〜10重量%の範囲から有利に選択される。
組成物に使用できる全ての化合物または成分は、既知であり市販されており、または既知の方法によって合成することができる。従来の任意の所望の担体、助剤、および任意選択でさらなる有効成分を組成物に添加することができる。
好ましい助剤は、保存剤、抗酸化剤、安定剤、可溶化剤、ビタミン類、着色剤、および臭気改善剤からなる群に由来する。
溶液およびエマルジョンは、溶媒、可溶化剤、および乳化剤、例えば水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に綿実油、落花生油、小麦胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、およびソルビタン脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などの通常の担体を含むことができる。
好ましい一実施形態では、本発明の組成物は親水性界面活性剤を含む。
親水性界面活性剤は、好ましくはアルキルグルコシド、アシルラクチレート、ベタイン、およびココナッツ アンフォアセテートからなる群から選択される。アルキルグルコシド自体は、有利には、次の構造式で分類されるアルキルグルコシドからなる群から選択される。
Figure 2015003934
式中、Rは、4〜24個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基であり、
Figure 2015003934
は、最大2の平均グルコシル化度を示す。
この値
Figure 2015003934
は、本発明に従って使用されるアルキルグルコシドのグルコシル化度を表し、
Figure 2015003934
と定義され、
式中、p1、p2、p3、…piは、1、2、3、…i回グルコシル化された生成物の割合を重量パーセントで表す。本発明に従って有利に選択される生成物は、1〜2、特に有利には1.1〜1.5、特に非常に有利には1.2〜1.4、特に1.3のグリコシル化度を有する生成物である。
DP値には、アルキルグルコシドが、それらの調製の結果物として一般にモノ−およびオリゴグルコシドの混合物であるということが考慮されている。本発明では、一般に40〜70重量%程度の相対的に高い含量のモノグルコシドが有利である。
特に有利に使用されるアルキルグリコシドは、オクチルグルコピラノシド、ノニルグルコピラノシド、デシルグルコピラノシド、ウンデシルグルコピラノシド、ドデシルグルコピラノシド、テトラデシルグルコピラノシド、およびヘキサデシルグルコピラノシドからなる群から選択される。
同様に、使用される有効量の有効成分で分類される天然または合成の原料および助剤または混合物、例えば、Plantaren(登録商標)1200(Henkel KGaA)、Oramix(登録商標)NS10(Seppic)を使用することが有利である。
アシルラクチレート自体は、有利には次の構造式で分類される物質からなる群から選択される。
Figure 2015003934
式中、R1は、1〜30個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を示し、M+は、アルカリ金属イオンからなる群、ならびに1つもしくは複数のアルキルおよび/または1つもしくは複数のヒドロキシアルキル基で置換されているアンモニウムイオンからなる群から選択されるか、あるいはアルカリ土類金属イオンの当量の半分に相当する。
例えば、イソステアリル乳酸ナトリウム、例えばAmerican Ingredients Companyの製品Pathionic(登録商標)ISLが有利である。
ベタインは、有利には以下の構造式で分類される物質からなる群から選択される。
Figure 2015003934
式中、R2は、1〜30個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を示す。
2は、特に有利には、6〜12個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基を示す。
例えば、カプラミドプロピルベタイン(capramidopropylbetaine)、例えばTh.Goldschmidt AGの製品Tego(登録商標)Betain 810が有利である。
本発明の目的に有利であるココナッツ アンフォアセテートは、例えばMiranol Chemical CorpからMiranol(登録商標)Ultra C32の商品名で利用可能なナトリウム ココナッツ アンホアセテートである。
本発明の組成物は、有利には、親水性界面活性剤(複数)が、各場合の組成物の全重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の濃度で存在することを特徴とする。
使用に関して、化粧品として十分な量の本発明の化粧用および皮膚用組成物は、通常の方式で皮膚および/または髪に塗布される。
本組成物は、このタイプの組成物に通常使用される、例えば増粘剤、軟化剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、保存剤、消泡剤、香料、ワックス、ラノリン、噴射剤、組成物自体または皮膚を着色する色素および/または顔料、ならびに化粧品に通常使用される他の成分などの化粧品助剤を含むことができる。
使用される分散媒または可溶化剤は、油、ワックス、もしくは他の脂肪性物質、低級モノアルコールもしくは低級ポリオール、またはそれらの混合物であってもよい。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、およびソルビトールが含まれる。
本発明の好ましい一実施形態は、例えば脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成油またはワックス、ならびに水の存在下で乳化剤を含む保護クリームまたは乳液の形態のエマルジョンである。ヒドロゲルも、好ましい一実施形態である。
組成物をエアロゾルとして製剤化する場合、アルカン、フルオロアルカン、およびクロロフルオロアルカンなどの通常の噴射剤が一般に使用される。
また変色、退色、または機械的性質による損傷を防止するために、本化粧用組成物を使用して光化学的障害から毛髪を保護することができる。この場合、適切な製剤は、リンス用シャンプー、ローション、ジェル、またはエマルジョンの形態であり、当該組成物は、シャンプーの前もしくは後、着色または退色の前もしくは後、またはパーマネントウェーブをかける前もしくは後に塗布される。また、毛髪のスタイリングまたは処置のためのローションまたはジェルの形態、毛髪のブラッシングまたはブローウェーブのためのローションまたはジェルの形態、ヘアラッカー、パーマネントウェーブ用組成物、毛髪用着色料または退色剤の形態の組成物を選択することが可能である。光防御特性を有する組成物は、このタイプの組成物に使用される様々な助剤、例えば界面活性剤、増粘剤、ポリマー、軟化剤、保存剤、泡安定化剤、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、油、ワックス、抗油脂(antigrease)剤、組成物自体または毛髪を着色する色素および/または顔料、あるいは毛髪のケアに通常使用される他の成分を含むことができる。
本発明の組成物は、ここで当業者に周知の技術を利用して調製することができる。本発明の物質は、さらなる準備なしに化粧用組成物に直接組み込むことができる。
本発明の組成物は、有利には、既に記載した通りさらなるUVフィルター物質を含むことができ、ここでフィルター物質の総量は、組成物の全重量に対して、例えば0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜6重量%である。
さらに本発明の組成物は、皮膚の炎症およびアレルギーの予防治療のための医薬組成物として使用することもでき、幾つかのタイプの癌の予防に使用できる場合もある。本発明の医薬組成物は、経口または局所投与することができる。
本発明の組成物は、当業者に周知の技術を利用して調製することができる。当業者は、さらなる記載がなくとも最も広範な範囲で上記説明を利用することができると推測される。したがって好ましい実施形態は、全く制限的なものではなく単に記述的な開示とみなされるべきである。以下の例は、本発明を制限することなく例示するためのものである。全ての量的データ、割合、およびパーセンテージは、別段の指定が無い限り組成物の重量および総量または全重量に対するものである。全体を通して言及される全ての特許出願および刊行物の完全な開示内容は、参照によって本願に組み込まれる。これらの例において、
使用される式Iの好ましい化合物は、N,N−ジメチルデカンアミド Spectrasolv DMDA(Jiangsu Feixang ChemicalsまたはLehmann&Voss)である。好ましい難溶解性有機UVフィルターは、エチルヘキシルトリアゾンである。
実施例
一般に、カプセルの大きさを測定する。
粒径の測定は、以下の条件下、ISO/DIS 13320に従って、レーザー回折を用いて実施する。
装置:Malvern Mastersizer 2000とHydro 2000G分散ユニット
サンプルの秤量は、使い捨てピペットを使用して、直接添加して実施する。
分散媒:水
サンプル調製:なし
分散助剤:なし
撹拌器速度:800rpm
ポンプ速度:1800rpm
超音波:なし
粒子の屈折率:1.55
吸光:0.001
分散媒の屈折率:1.33
測定時間[秒/スナップ]:5/5000
バックグラウンド測定時間[秒/スナップ]:8/8000
諸測定の回数:1
オブスキュレーション[%]:8〜12
インビボSPF(日焼け防止指数)を、COLIPA 001−2003に公開されている国際法によって測定した(詳細については例6を参照)。[COLIPA 欧州化粧品トイレタリー香水協会]。
インビトロ(UV)APFを、ドイツ標準DIN 67502、"Characterisation of the UVA protective action of dermal sun-screens by transmission measurements taking into account the light protection factor", 3rd draft standard、March 2003 に従って測定した。
実施例1
エチルヘキシルトリアゾン400g、ジメチルカプラミド(Spectrasolv DMDA)400gおよびオルトケイ酸テトラエチル240gの溶液を、乳化ツール(Ultra Turax)を使用して、冷却しながら界面活性剤溶液[脱イオン水448gおよび塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTAC)11g]中で乳化する。得られたエマルジョンを、塩酸を含有する水に撹拌しながら添加する。得られた混合物を、室温で48〜72時間撹拌する。次いで、アルキルシランの加水分解時に形成したエタノールの濃度を、蒸留によって低減する。脱イオン水300g中PVP20gを添加した後、クエン酸Na溶液を使用して、残渣のpHを3.4〜3.6に調節し、混合物を脱イオン水で作製する。
懸濁液の活性成分含量は18重量%である。化粧用組成物への組込みは、この形態で行うことができる。シリカカプセルは、定法によって単離することができる。
粒径:d(0.50)=0.53μm、d(0.90)=1.39μm
実施例2
例1と比較して、市販の公知の溶媒を使用して、UVフィルターカプセルを生成した。
示した系におけるエチルヘキシルトリアゾンの溶解度は、以下の通り測定することができる。
試験物質を、最初に室温(約20℃〜25℃)で、小ビーカー中、加熱可能な磁気撹拌器(ここで撹拌時間は、約30分を超えるべきではない)で撹拌しながら溶媒(例えば、表に示す化粧用軟化剤)に入れる。評価は目視により行い、即ち明らかな粒子のない、完全に透明な溶液であるかどうかを調べる。使用する量、条件および撹拌時間は、記録されるべきである。該物質が容易に溶解する場合、その後さらなる物質を入れることによって、例えば撹拌しながら0.1gずつ添加することによって、その濃度を増大する。バッチの大きさは、通常10gであり、即ち溶解度1%(w/w)では、溶媒9.9g中試験物質0.1gとなる。評価は、必要に応じてラムダプレートを備えた顕微鏡を使用して、目視により行う。
UVフィルター含量の測定:HPLC、外部標準を使用して測定する。クロマトグラフィー系:ステンレス鋼カートリッジLiChroCART(登録商標)250mm 4mm、Superspher(登録商標)100RP−18末端キャップ付き、粒径4μm。カラム温度:室温。移動相:メタノール/溶液A(80:20);流速1.0ml/分。検出:UV検出器。
サンプル調製
サンプル溶液:正確に秤量した生成物約30mgを、100mlの容量フラスコ中、メタノール40mlで分散させる。この混合物を、超音波浴中で5分間混合する。冷却した後、混合物を、メタノールで印に到達させる。混合物を、その測定に対応するように希釈する。注入前に、Anotop(登録商標)25シリンジフィルター(孔径0.02μm)を使用して混合物を濾過する。
比較用溶液:正確に秤量したエチルヘキシルトリアゾン約30mgを、100mlの容量フラスコ中、メタノールに溶解し、その溶液を印に到達させる。この溶液1.0mlを、50mlの容量フラスコ中、メタノールで50mlに希釈する。
評価は、例えばAgilent HPLC Chem−Stationを使用して実施する。即ち、ピーク領域を、外部標準評価法によって評価する。
室温(20℃〜25℃)における様々な溶媒へのエチルヘキシルトリアゾンの溶解度および水分散液中の含量
Figure 2015003934
カプセル含量34%および含水量60%において、本発明の軟化剤で達成することができる最大18.7%の含量は、従来技術の場合よりも、約57%と有意に高い。
実施例3:
ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン240g、ジメチルカプラミド(Spectrasolv DMDA)560gおよびオルトケイ酸テトラエチル240gの溶液を、乳化ツール(Ultra Turax)を使用して、冷却しながら界面活性剤溶液[脱イオン水448gおよび塩化セチルトリメチルアンモニウム(CTAC)11g]中で乳化する。得られたエマルジョンを、塩酸を含有する水に撹拌しながら添加する。得られた混合物を、室温で48〜72時間撹拌する。次いで、アルキルシランの加水分解時に形成したエタノールの濃度を、蒸留によって低減する。脱イオン水300g中PVP20gを添加した後、クエン酸Na溶液を使用して、残渣のpHを3.4〜3.6に調節し、混合物を脱イオン水で作製する。
懸濁液の活性成分含量は10.8重量%である。化粧用組成物への組込みは、この形態で行うことができる。シリカカプセルは、定法によって単離することができる。
粒径:d(0.50)=0.53μm、d(0.90)=1.39μm
実施例4:製剤例
A)ヒドロゲル
Figure 2015003934
調製
最初にLubrajelを入れ、撹拌しながら他の構成成分を添加する。
インビボSPF:4.6;UVA−PF:1
B)水中油
Figure 2015003934
調製
Carbopolを除く相Aを混合し、Eusolex(登録商標)9020を溶解する。必要に応じて約50℃に温める。Carbopolを入れ、事前に溶解させた相B中で、撹拌しながら乳化する。ホモジナイズする。相Cを添加した後、再度簡単にホモジナイズする。
インビボSPF:14.3;UVA−PF:4.5
C)油中水
Figure 2015003934
調製
Eusolex(登録商標)T−2000を含まない相Aを混合し、80℃に加熱する。次いでEusolex(登録商標)T−2000を、加熱した油相に撹拌しながらゆっくり添加する。相Bを調製し、75℃に加熱する。次いで相Bを、撹拌しながら相Aにゆっくり添加する。ホモジナイズし、冷却する。相Cを、35℃未満で添加する。
インビボSPF:35.4;UVA−PF:4.5
D−1)水中油
Figure 2015003934
Figure 2015003934
調製
相Aを混合し、80℃に加熱する。固体UVフィルターが溶解したかどうか調べる。相Bを混合し、同様に80℃に加熱する。相Bを相A中で撹拌しながら乳化し、3分間ホモジナイズする。撹拌しながら冷却し、クエン酸を使用してpHを調節し、約30℃においてEusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)、Uvinul T 150および保存剤を入れる。
D−2)水中油
Figure 2015003934
調製
Carbopolを除く相Aを混合し、Tinosorb Sを溶解する。必要に応じ
て約60℃に温める。Carbopolを入れ、事前に溶解した相Bを、撹拌しながら乳
化する。ホモジナイズする。相Cを添加した後、再度簡単にホモジナイズする。
インビボSPF:10;UVA−PF:7.1
E)油中水
Figure 2015003934
Figure 2015003934
調製
Eusolex(登録商標)T−2000を含まない相Aを、撹拌しながら混合し、Tinosorb Sが溶解するまで80℃で加熱する。次いでEusolex(登録商標)T−2000を、加熱した油相に撹拌しながらゆっくり添加する。相Bを調製し、75℃に加熱する。次いで相Bを、撹拌しながら相Aにゆっくり添加する。ホモジナイズし、冷却する。相Cを35℃未満で添加する。
インビボSPF:36.5;UVA−PF:12
F)油中水
Figure 2015003934
調製
相B:Keltrolを水に分散させる。残りの構成成分を添加し、混合する。相AおよびBを、別個に80℃に加熱する。相Bを、相A中で乳化する。ホモジナイズする。撹拌しながら冷却し、相Cを使用して35℃未満でpHを約6.0に調節する。
インビボSPF:21.3;UVA−PF:9.9
実施例5:
インビトロSPFの測定
化粧用組成物のインビトロSPFを測定する。この測定が基づく基本的な測定原理は、UV光に対する保護のための物質を含む組成物によるUV透過の測定である。ここで組成物は、規定された層の厚さの適切な基材(substrate)に適用され、その吸光度を、適切なUV光度計でナノメートルずつ測定する。インビトロ光防御因子を、以下の式から算出する。
Figure 2015003934
基材:サンドブラスト(90〜150μmのガラスビーズ、30bar、30cm離す)によって片面を粗化した、大きさ7.5cm×2.5cmのPMMA Plexiglassプレート、タイプXT220070(Roehm、Darmstadt)。仕様:DIN 67502。適用速度:1.25mg/cm2±5%
サンプル調製:測定するサンプルのできるだけ多くの小滴を、適切なピペットまたはスパチュラを使用して基材に適用し、均質に分布させる。ここで、基材の風袋重量、湿潤状態の適用速度および平衡(室温で20分)後の適用速度を記録すべきである。平衡化は、暗室中で実施する。各サンプルを、少なくとも3つの基材で測定する。
その後の吸光測定は、UV測光(例えば、Ulbricht球(Labsphere DRA−CA−301、North Suttin、米国)を備えたCary 300 Bio(Varian Inc.、Palo Alto、米国))によって、290〜400nmの測定範囲にわたって1nmずつ実施する。スペクトルバンド幅は2nmである。
サンプル測定の前に、サンプルなしの基材(透過率100%)を使用してベースラインを記録すべきである。その後のサンプルの透過率(または吸光率)の測定は、プレート1つにつき4つの測定点で実施する。サンプル1つにつき全部で12の測定点を、適切なソフトウェア(例えばExcel)を使用して評価する。
インビトロSPF[PMMA、0.75mg/cm2
例C=23.0
例D=4.5
実施例6:
COLIPA(国際的な日焼け防止指数(SPF)試験法、COLIPA、2006年5月)に従うインビボSPF値の測定
UV源:300ワットのキセノンアーク燈太陽シミュレータ(モデル601−300マルチポート、Solar Light Co.Inc.、米国ペンシルベニア州フィラデルフィア)
方法
MED(最小紅斑線量)の測定のための予備試験
6つの異なるUV放射線量(直径1cmの点)を、試験対象の背中の領域に対して使用する。MEDを、放射の16〜24時間後に、保護されていない試験対象の皮膚上で、各場合目視により測定する。
本試験
本試験は、各場合、背中領域35cm2に対して実施する。
生成物の適用および標準
生成物70mgを各領域に適用して、2mg/cm2(+/−2.5%)の生成物の量を得、手袋を使用して生成物を分布させる。
待ち時間
生成物の適用が完了した後、15分の待ち時間を観測した後、放射を開始する。
放射の前に、各試験領域を6つの帯域に分割する。各帯域を、異なる放射線量に曝露する。個々の試験対象の放射時間は、予備試験で測定した個々のMED値に基づいて規定する。
評価は、放射の16〜24時間後、訓練を受けた者によって実施される。
結果
SPF値の測定については、各場合6人の試験対象で測定した結果を使用する。SPF値を、以下の製剤について示す。
Figure 2015003934
調製
相Aの成分を80℃に加熱する。相Bの成分を、撹拌しながら室温で分散させ、相Aに添加する。相Cの成分をホモジナイズし、相AおよびBの混合物に添加し、再度ホモジナイズする。相DおよびEの成分を、相A+B+Cの混合物に添加し、再度ホモジナイズし、その後室温に冷却する。
粘度:42600mPa・s
pH:6.5
COLIPAによるインビボSPF 6.0
Figure 2015003934
調製
相Aの成分を80℃に加熱する。相Bの成分を、撹拌しながら室温で分散させ、相Aに添加する。相Cの成分をホモジナイズし、相AおよびBの混合物に添加し、再度ホモジナイズする。相DおよびEの成分を、相A+B+Cの混合物に添加し、再度ホモジナイズし、その後室温に冷却する。
粘度:3450mPa・s
pH:6.5
インビボSPF COLIPA 6.7
Figure 2015003934
調製
相AおよびBの成分を、互いに別個に、それぞれ80℃に加熱し、その後混合し、簡単にホモジナイズする。混合物を40℃に冷却し、再度ホモジナイズする。相Cの成分を、相AおよびBの混合物に添加し、全てを一緒にホモジナイズする。
粘度(Brookfield SP6):3350mPas
pH:7.0
インビボSPF COLIPA 6.6
Figure 2015003934
調製
相AおよびBの成分を、互いに別個に、それぞれ80℃に加熱し、その後混合し、簡単にホモジナイズする。相Cの成分を、相AおよびBの混合物に添加し、全てを一緒にホモジナイズする。混合物を40℃に冷却し、再度ホモジナイズする。相Dの成分を、相A+B+Cの混合物に添加し、全てを一緒にホモジナイズする。
粘度(Brookfield SP6):7450mPa・s
pH:7.3
インビボSPF COLIPA 6.4
Figure 2015003934
Figure 2015003934
調製
相Aを、80℃で1時間鹸化する。相Bを、80℃で溶融および混合する。相Cの成分を混合し、80℃に加熱する(カプセルなし)。本発明のカプセルと相Cを混合し、ホモジナイズする。相A+BとCと混合し、ホモジナイズする。相Dを添加する。撹拌しながら室温に冷却し、相Eを添加し、その後ホモジナイズする。
インビボSPF COLIPA 12
(UV)APF 4
Figure 2015003934
Figure 2015003934
調製
相Aを、80℃で1時間鹸化する。相Bを、80℃で溶融および混合する。相Cの成分を混合し、80℃に加熱する。相A+BをCと混合し、ホモジナイズする。相Dを添加する。撹拌しながら室温に冷却し、相Eを添加し、その後ホモジナイズする。
インビボSPF COLIPA 8
(UV)APF 3.8
Figure 2015003934
調製
相AおよびBを、80℃に別個に加熱する。相Bを、撹拌しながら相Aに添加し、簡単にホモジナイズする。相Cを混合相A+Bに添加し、ホモジナイズする。40℃に冷却し、ホモジナイズする。相Cを添加し、ホモジナイズする。
粘度(Brookfield SP6):3350mPa・s
pH値:7.0
インビボSPF COLIPA 6
Figure 2015003934
調製
相Aおよび相Bを互いに別個に、それぞれ80℃に加熱する。相Bを、撹拌しながら相Aに添加し、簡単にホモジナイズする。撹拌しながら40℃に冷却し、相Cを添加し、ホモジナイズする。
粘度(Brookfield SP6):7450mPa・s
pH値:7.3
インビボSPF COLIPA 6
Figure 2015003934
調製
相Aを80℃に加熱する。相Bを、室温で撹拌しながら分散させる。相Bを相A中でホモジナイズする。相Cを、相A+Bに添加し、ホモジナイズする。相DおよびEを添加した後、再度ホモジナイズする。
SPFインビトロ 6
Figure 2015003934
調製
相Aを80℃に加熱する。相Bを、室温で撹拌しながら分散させる。相Bを、相A中でホモジナイズする。相Cを相A+Bに添加し、ホモジナイズする。相DおよびEを添加した後、再度ホモジナイズする。
SPFインビトロ 6
Figure 2015003934
調製
相Aを80℃に加熱する。相Bを溶融相Aに添加し、ホモジナイズする。相Cを、透明になるまでホモジナイズする。相Cを、相A+Bに添加し、ホモジナイズする。撹拌しながら40℃に冷却する。相Dを添加し、簡単にホモジナイズし、撹拌しながら室温に冷却する。
インビボSPF COLIPA 30
Figure 2015003934
Figure 2015003934
調製
相Aを80℃に加熱する。相Bを溶融相Aに添加し、ホモジナイズする。相Cを、透明になるまでホモジナイズする。相Cを、相A+Bに添加し、ホモジナイズする。撹拌しながら40℃に冷却する。相Dを添加し、簡単にホモジナイズし、撹拌しながら室温に冷却する。
インビボSPF COLIPA 33
(UV)APFインビトロ 11

Claims (19)

  1. ポリマーシェルならびに
    a)少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターおよび
    b)室温で40重量%を超える前記難溶解性有機UVフィルターを溶解することができる軟化剤
    を含むUVフィルターカプセル。
  2. b)で言及した前記軟化剤が、式Iの化合物
    Figure 2015003934
    [式中、nは、2〜12の整数に相当する]
    に相当する
    ことを特徴とする、請求項1に記載のUVフィルターカプセル。
  3. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、トリアジン誘導体、ジアリールブタジエン誘導体、ヒドロキシベンゾフェノン誘導体および/またはメチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール誘導体である
    ことを特徴とする、請求項1または2に記載のUVフィルターカプセル。
  4. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、2,4,6−トリス−[アニリノ−(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン、ジオクチルブタミドトリアゾン、ビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン、2,4,6−トリス(ジエチル−4'−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(ジメチル−4'−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス(ジイソプロピル−4−アミノベンザルマロネート)−s−トリアジン、2,4,6−トリス[3'−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2'−ヒドロキシ−5'−メチル)フェニルアミノ]−s−トリアジンおよび2,4,6−トリス[3'−ベンゾトリアゾール−2−イル)−2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチル)フェニルアミノ]−s−トリアジンを含む群から選択されるトリアジン誘導体である、請求項1から3の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  5. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、2,4,6−トリス[アニリノ−(p−カルボ−2'−エチル−1'−ヘキシルオキシ)]−1,3,5−トリアジン、ジオクチルブタミドトリアゾンまたはビスエチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジンから選択されるトリアジン誘導体である、請求項1から4の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  6. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターがジアリールブタジエン誘導体であり、前記ジアリールブタジエンが、式II
    Figure 2015003934
    [式中、R4およびR5は、互いに独立に、水素、C1〜C20−アルキル、C3〜C10−シクロアルキルまたはC3〜C10−シクロアルケニルを示す]
    に従う、請求項1から3の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  7. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、1,1−ジカルボキシ(2',2'−ジメチルプロピル)−4,4−ジフェニルブタジエンである、請求項1から3および請求項6の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  8. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、式III
    Figure 2015003934
    [R1およびR2は、互いに独立に、H、C1〜C20−アルキル、C3〜C10−シクロアルキルまたはC3〜C10−シクロアルケニルを示し、置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって、5員または6員環を形成することができ、R3は、C1〜C20−アルキルを示す]
    のヒドロキシベンゾフェノンに相当する、請求項1から3の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  9. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、ヘキシル2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)ベンゾエートである、請求項1から3の一項または複数項および請求項8に記載のUVフィルターカプセル。
  10. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、メチレンビスベンゾトリアゾリルテトラメチルブチルフェノール誘導体である、請求項1から3の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  11. a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターが、2,2'−メチレンビス[6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェノール]である、請求項1から3および請求項10の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  12. 前記UVフィルターカプセルが、a)で言及した前記少なくとも1つの難溶解性UVフィルターおよびb)で言及した前記軟化剤を、重量パーセント比10:90〜90:10、好ましくは重量パーセント比30:70〜70:30で含有することを特徴とする、請求項1から11の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  13. 請求項1から12の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセルを含む分散液。
  14. 水性である、請求項13に記載の分散液。
  15. UVフィルターカプセルの割合が、分散液の総量に対して5〜80重量%である、請求項13または14に記載の分散液。
  16. 少なくとも1つの難溶解性有機UVフィルターおよび少なくとも1つの適切な賦形剤を含む組成物であって、前記難溶解性有機UVフィルターの少なくとも幾らかが、請求項1から12までの少なくとも一項に記載のUVフィルターカプセルの形態にカプセル化される
    ことを特徴とする組成物。
  17. 請求項1から12の一項もしくは複数項に記載のUVフィルターカプセルまたは請求項13から15の一項もしくは複数項に記載の分散液の、組成物の調製への使用。
  18. 請求項1から12の一項もしくは複数項に記載のUVフィルターカプセルまたは請求項
    13から15の一項もしくは複数項に記載の分散液が、さらなる成分と混合される
    ことを特徴とする、組成物の調製方法。
  19. ステップa)において、水中油エマルジョンを、ポリマーシェルの生成のためのソル−ゲル前駆体、少なくとも1つの難溶解性UVフィルターおよび室温で40重量%を超える前記難溶解性有機UVフィルターを水溶液に溶解することができる軟化剤を含む混合物から調製し、
    ステップb)において、ステップa)で調製された前記エマルジョンを混合して、pH2〜4を有する水溶液を得、任意選択で
    ステップc)において、反応生成物を前記ソル−ゲル前駆体から分離し、前記UVフィルターカプセルを単離する
    ことを特徴とする、請求項1から12の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセルの生成方法。
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