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JP2009526125A - アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを含有するuvフィルターカプセル - Google Patents

アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを含有するuvフィルターカプセル Download PDF

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JP2009526125A
JP2009526125A JP2008554617A JP2008554617A JP2009526125A JP 2009526125 A JP2009526125 A JP 2009526125A JP 2008554617 A JP2008554617 A JP 2008554617A JP 2008554617 A JP2008554617 A JP 2008554617A JP 2009526125 A JP2009526125 A JP 2009526125A
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amino
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フランク プッリュッカー、
ハンスユールゲン ドリラー、
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Merck Patent GmbH
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Merck Patent GmbH
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Abstract

本発明は、少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを含有するUVフィルターカプセル、化粧用または皮膚用の製剤または予備製剤の調製のためのその使用、および該カプセルを含む化粧用または皮膚用製剤、およびその調製方法に関する。

Description

本発明は、UVフィルターカプセル、化粧用または皮膚用の製剤または予備製剤の調製のためのその使用、および該カプセルを含む化粧用または皮膚用製剤、およびその調製方法に関する。
日光の紫外域は、皮膚に有害な影響をもたらすことが一般に知られている。290nm未満の波長を有する光線(いわゆるUVC領域)は、地球大気のオゾン層によって吸収されるが、290nmおよび320nmの間の範囲の光線、いわゆるUVB領域は、紅斑、単純な日焼け、または様々な度合いの日焼けを引き起こす。
320nmおよび400nmの間の範囲の光線(UVA領域)も、結合組織の弾性線維および膠原線維に障害をもたらし、それによって皮膚が時期尚早に老化することが示されている。さらにこれらの光線は、数々の光毒性および光アレルギー反応の原因となっている。UVB放射の有害な影響は、UVA放射によって増大する可能性がある。
さらにUVA放射は、皮膚自体のケラチンまたはエラスチンに障害を与えることによって皮膚障害を引き起こす可能性がある。これによって皮膚の弾力および貯水能が低減し、即ち皮膚が張りを失い、しわを形成しやすくなる。強い日光の地域における顕著に高い皮膚癌の発症率は、細胞内のerbin形成への障害が、明らかに日光によって、特にUVA放射によっても引き起こされることを示している。
しかし、UV放射は光化学反応をもたらすことができ、その結果その光化学反応生成物は皮膚代謝に関与する。さらに、UV放射は、電離放射に属するとみなされている。したがってUV曝露には、生化学過程にそれ自体酸化的に関与し得るイオン種の形成を伴うという危険性もある。
したがって、化粧品および皮膚科学に今日通常となっている光防御フィルターも、UVAおよびUVBフィルターに分けられる。UVB放射に対する防御のための数々の化合物が知られており、その殆どは3−ベンジリデンカンファー(例えばEusolex(登録商標)6300)、4−アミノ安息香酸、桂皮酸、サリチル酸、ベンゾフェノン、および2−フェニルベンズイミダゾールの誘導体である。UVA放射に対する防御については、例えば4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタン(Eusolex(登録商標)9020)または4−イソプロピルジベンゾイルメタン(Eusolex(登録商標)8020)などのジベンゾイルメタン誘導体がしばしば使用されるが、これらはUV照射に対して無限の安定性を有するものではない。
UV放射に対する幾らかのこの不安定性は、これらの物質の主な欠点となっている。UV範囲内を吸収するあらゆるジベンゾイルメタン誘導体の代表例である4−(tert−ブチル)−4’−メトキシジベンゾイルメタンは、UV光の影響下ではUVA吸収性能が低下する。この物質は、ケトエノール互変異性を受ける。ジケト型はUVA領域内を吸収するが、エノール型はUVC領域内を吸収する。日光または太陽シミュレータに曝露される際、この平衡がエノール型にシフトし、その結果、UVA領域におけるUVフィルターの吸収性能が低下する。ケトエノール平衡のシフトに加えて、曝露の際にEusolex(登録商標)9020のUV誘導性分解または光分解が生じ得ることもさらに知られている。
欧州特許出願EP−A−1 046 391には、光安定性UV−Aフィルターとして適したアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンが記載されている。化合物2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルは、油溶性UV−Aフィルターとして、商品名Uvinul(登録商標)A Plus(BASF)で市販されている。
それでもなお、UV−Aフィルターの使用または適用をより簡単にまたはより安全にするかかる化合物の改善された投与形態が依然必要とされている。
今や、アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンは、カプセル化形態で非常に良好に使用できることが見出されている。
したがって本発明は、第1に少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを含有するUVフィルターカプセルに関する。
ここで適切なカプセルは、無機または有機ポリマーの壁を有することができる。例えば、US6,242,099B1には、キチン、キチン誘導体、またはポリヒドロキシル化ポリアミンの壁を有する適切なカプセルの製造が記載されている。本発明に従って特に好ましく使用できるカプセルは、出願WO00/09652、WO00/72806、WO00/71084、およびWO03/39510に記載のように、ソルゲル法で得られる壁を有する。ここでは、やはり壁がシリカゲル(シリカ;未定義の酸化水酸化ケイ素)から形成されるカプセルが好ましい。対応するカプセルの製造は、例えば引用した特許出願、また本願の主題に明確に属するそれらの関連内容から当業者には知られている。
本発明に従って、UVフィルターカプセルの生成に好ましく使用される方法は、3つのステップで実施される。
ステップa)で、ソルゲル前駆体、少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン、ならびに任意選択で少なくとも1つの化粧用油および/または少なくとも1つのさらなるUVBフィルターを含む疎水性溶液の水中油滴エマルジョンを水溶液として調製し、
ステップb)で、ステップa)からのこのエマルジョンを別の水溶液と混合して縮合重合反応を促進し、
ステップc)で、反応生成物をソルゲル前駆体から任意選択で分離する。
混合物を加熱もしくは冷却することができ、またはpHを修正することもできる適切な反応時間の後、形成されたカプセルを、当業者に知られている手段によって単離することができる。例えば、それらを遠心分離または濾過することができる。単離の特に好ましいタイプは、噴霧乾燥である。
一般に、化粧用または皮膚用組成物に直接使用できる形態の、本発明のUVフィルターカプセルを含む懸濁液は、ステップc)の後に得られる。例えば脱イオン水または別の媒体への、単離したカプセルの再懸濁も考えられ、それを本発明の組成物として使用することができる。
ステップa)からの疎水性溶液ならびにステップa)およびb)からの水溶液は、本方法および/または本生成物を改善することができる界面活性剤および/または他の添加剤を含むことができる。
ソルゲル前駆体は、金属もしくは半金属アルコキシド単量体、金属エステル、半金属エステル、もしくは部分的に加水分解され部分的に縮合されたポリマー、またはそれらの組合せであってよい。
また、適切で好ましいソルゲル前駆体は、式M(R)n(P)mの化合物(式中、Mは金属または半金属、好ましくはSiを示し、Rは加水分解可能な置換基を示し、nは2〜4の整数を示し、Pは重合不可能な置換基を示し、mは0〜4の整数を示す)、または部分的に加水分解もしくは部分的に縮合されたそのポリマー、あるいはそれらの任意の混合物である。
上記の方法は、オルトケイ酸テトラエチルまたは部分的に加水分解もしくは部分的に縮合されたそのポリマー、またはそれらの混合物を使用して特に好ましく実施される。オルトケイ酸テトラエチルは、ソルゲル前駆体として非常に好ましく使用される。
さらなる詳細を実施例に開示する。
詳細には、カプセル化によって以下の利点が得られる。
−カプセル壁の親水性は、UVフィルターの可溶性とは独立に調節することができる。したがって例えば、疎水性UVフィルターを純粋な水性製剤に組み込むことも可能である。さらに、疎水性UVフィルターを含む組成物の適用の際にしばしば不快と感じられる油の影響が抑制される。
−ヒトの皮膚に直接適用する際の有機UVフィルターの皮膚浸透およびそれに関連する刺激潜在性は、文献に繰り返し論じられている。ここで提案する対応物質のカプセル化は、この作用を抑制する。
−一般に、個々のUVフィルターまたは他の成分のカプセル化は、結晶化プロセス、沈殿、および凝集形成などの個々の製剤構成成分の互いの相互作用が抑制されることから、それに起因して生じる製剤上の問題を回避することができる。
−アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン誘導体のカプセル化は、他の市販のUVAフィルター(例えばジベンゾイルメタン誘導体)を用いるよりも著しく高いカプセル内UVA含量を実現することができる。したがって特に水性製剤では、改善されたUV−A防御を提供することができる。
−UVA吸収剤の高いカプセル内含量は、UV−A放射に対して継続的な防御を提供するようにされたデイリーケア製品に優れた光防御特性をもたらす。
ここでカプセルは、肉眼では見えない程十分に小さくすることが有利である。上記の効果を実現するために、カプセルを十分に安定にし、カプセル化された活性化合物(UVフィルター)が環境にわずかな程度放出されるか、または全く放出しないようにすることがさらに必要である。
本発明に従って使用されるアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン誘導体は、好ましくは式Iの化合物である。
Figure 2009526125
式中、変数は、互いに独立に以下の意味を有し、
1およびR2は、水素、C1〜C20−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニルであり、置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって5または6員環を形成することができ、
3およびR4は、C1〜C20−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C20−アルコキシ、C1〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C12−アルキルアミノ、C1〜C12−ジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールであり、ニトリル基、カルボン酸基、スルホン酸基、またはアンモニウム基からなる群から選択される、任意選択で置換された水溶性置換基であり、
Xは、水素、COOR5、CONR67であり、
5〜R7は、水素、C1〜C20−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニル、−(Y−O)O−Z、アリールであり、
Yは、−(CH22−、−(CH24−、−CH(CH3)−CH2−であり、
Zは、−CH2−CH3、−CH2−CH2−CH3、−CH2−CH2−CH2−CH3、−CH/(CH3)−CH3であり、
mは、0〜3であり、
nは、0〜4であり、
oは、1〜20である。
対応する物質のクラス、化合物の調製、およびそれらの特性は、EP−A−1 046 391に記載されている。
挙げられるアルキル基R1〜R7は、分岐または非分岐のC1〜C20−アルキル鎖、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、n−ドデシル、n−トリデシル、n−テトラデシル、n−ペンタデシル、n−ヘキサデシル、n−ヘプタデシル、n−オクタデシル、n−ノナデシル、またはn−エイコシルである。
挙げられるアルケニル基R1〜R7は、分岐または非分岐のC2〜C10−アルケニル鎖、好ましくはビニル、プロペニル、イソプロペニル、1−ブテニル、2−ブテニル、1−ペンテニル、2−ペンテニル、2−メチル−1−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル、3−メチル−1−ブテニル、1−ヘキセニル、2−ヘキセニル、1−へプテニル、2−へプテニル、1−オクテニル、または2−オクテニルである。
1〜R7について挙げられるシクロアルキル基は、好ましくは分岐または非分岐のC3〜C10−シクロアルキル鎖、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、1−メチルシクロプロピル、1−エチルシクロプロピル、1−プロピルシクロプロピル、1−ブチルシクロプロピル、1−ペンチルシクロプロピル、1−メチル−1−ブチルシクロプロピル、1,2−ジメチルシクロプロピル、1−メチル−2−エチルシクロプロピル、シクロオクチル、シクロノニル、またはシクロデシルである。
1〜R7について挙げられるシクロアルケニル基は、好ましくは1つまたは複数の二重結合を有する分岐または非分岐のC3〜C10−シクロアルケニル鎖、例えばシクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、シクロペンタジエニル、シクロヘキセニル、1,3−シクロヘキサジエニル、1,4−シクロヘキサジエニル、シクロへプテニル、シクロヘプタトリエニル、シクロオクテニル、1,5−シクロオクタジエニル、シクロオクタテトラエニル、シクロノネニル、またはシクロデシルである。
シクロアルケニルおよびシクロアルキル基は、1つまたは複数、例えば1〜3個の基、例えばフッ素、塩素、または臭素などのハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜C4−アルキルアミノ、C1〜C4−ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、または他の基によって任意選択で置換されていてもよく、あるいは環内に1〜3個のヘテロ原子、例えばその自由原子価が水素またはC1〜C4−アルキルで飽和し得る硫黄、窒素、または酸素を含有していてもよい。
3およびR4について考えられるアルコキシ基は、1〜12個のC原子、好ましくは1〜8個のC原子を有するものである。
例えば、以下のものを挙げることができる。
メトキシ エトキシ
イソプロポキシ n−プロポキシ
1−メチルプロポキシ n−ブトキシ
n−ペントキシ 2−メチルプロポキシ
3−メチルブトキシ 1,1−ジメチルプロポキシ
2,2−ジメチルプロポキシ ヘキソキシ
1−メチル−1−エチルプロポキシ ヘプトキシ
オクトキシ 2−エチルヘキソオキシ
3およびR4に関するアルコキシカルボニル基は、例えば上記のアルコキシ基、または例えばイソ−C15−アルコールなどの、最大20個のC原子を有する高級アルコールの基を含有するエステルである。
3およびR4について考えられるモノまたはジアルキルアミノ基は、例えばメチル、n−プロピル、n−ブチル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルプロピル、ヘキシル、ヘプチル、2−エチルヘキシル、イソプロピル、1−メチルプロピル、n−ペンチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−メチル−1−エチルプロピル、およびオクチルなどの、1〜12個のC原子を有するアルキル基を含有するものである。
アリールは、環系中6〜18個の炭素原子を有する芳香族環または環系、例えばフェニルまたはナフチルを意味し、そのそれぞれは1つまたは複数の基、例えばフッ素、塩素、または臭素などのハロゲン、シアノ、ニトロ、アミノ、C1〜C4−アルキルアミノ、C1〜C4−ジアルキルアミノ、ヒドロキシル、C1〜C4−アルキル、C1〜C4−アルコキシ、または他の基によって任意選択で置換されていてもよい。好ましいのは、任意選択で置換されたフェニル、メトキシフェニル、およびナフチルである。
ヘテロアリール基は、好ましくは、1つまたは複数の複素環式芳香族の3から7員環を有する単環または縮合芳香族環系である。環または環系に存在し得るヘテロ原子は、1つまたは複数の窒素、硫黄、および/または酸素原子である。
3およびR4に対する親水性基、即ち式Iの化合物の水溶性を容易にするものは、例えばニトリル基およびカルボキシル基およびスルホキシ基、ならびに特に生理学的に許容される任意の所望のカチオンとそれらの塩、例えばアルカリ金属塩、またはトリアルキルアンモニウム塩、トリ(ヒドロキシアルキル)アンモニウム塩、または2−メチルプロパン−1−オール−2−アンモニウム塩である。さらに、生理学的に許容される任意の所望のアニオンとアンモニウム基、特にアルキルアンモニウム基が考慮される。
置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって5または6員環、例えばピロリジンまたはピペリジン環を形成することができる。
アミノ基は、カルボニル基に対してオルト、メタ、またはパラ位にあってよい。パラ位が好ましい。
式Ibの化合物が好ましい。
Figure 2009526125
式中、置換基は互いに独立に以下の意味を有し、
1およびR2は、水素、C1〜C12−アルキルであり、置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって5または6員環を形成することができ、
5は、水素、C1〜C12−アルキル、C3〜C6−シクロアルキルである。
挙げられるアルキル基R1、R2、およびR5は、分岐または非分岐のC1〜C12−アルキル鎖、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、または2−エチルヘキシルである。
1、R2、およびR5について挙げられる特に好ましいアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、2−エチルヘキシルである。
5について挙げられるC3〜C6−シクロアルキル基は、特に好ましくはシクロプロピル、シクロペンチル、およびシクロヘキシルである。
さらに、置換基R1、R2、およびR5が以下の表に挙げた組合せを有する式Ibの化合物は、特定の光安定性を有する。
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
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Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
本発明はまた、式Icのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンに関する。
Figure 2009526125
式中、変数は互いに独立に以下の意味を有し、
1およびR2は、水素、C1〜C8−アルキルであり、置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒に5または6員環を形成することができ、
Xは、COOR5、CONR67であり、
5は、C2〜C12−アルキル、C5〜C6−シクロアルキルであり、
6およびR7は、水素、C1〜C12−アルキル、C5〜C6−シクロアルキルである。
挙げられるアルキル基R1およびR2は、分岐または非分岐のC1〜C8−アルキル鎖、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、または2−エチルヘキシルである。
挙げられるアルキル基R5は、分岐または非分岐のC2〜C12−アルキル鎖、好ましくはエチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、2−エチルヘキシル、n−ノニル、n−デシル、n−ウンデシル、またはn−ドデシルである。
挙げられるアルキル基R6およびR7は、分岐または非分岐のC2〜C12−アルキル鎖、好ましくはメチル、エチル、n−プロピル、1−メチルエチル、n−ブチル、1−メチルプロピル、2−メチルプロピル、1,1−ジメチルエチル、n−ペンチル、1−メチルブチル、2−メチルブチル、3−メチルブチル、2,2−ジメチルプロピル、1−エチルプロピル、n−ヘキシル、1,1−ジメチルプロピル、1,2−ジメチルプロピル、1−メチルペンチル、2−メチルペンチル、3−メチルペンチル、4−メチルペンチル、1,1−ジメチルブチル、1,2−ジメチルブチル、1,3−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、2,3−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、1−エチルブチル、2−エチルブチル、1,1,2−トリメチルプロピル、1,2,2−トリメチルプロピル、1−エチル−1−メチルプロピル、1−エチル−2−メチルプロピル、n−ヘプチル、n−オクチル、または2−エチルヘキシルである。
5〜R7について挙げられるシクロアルキル基は、好ましくはシクロペンチルまたはシクロヘキシルなどの分岐または非分岐のC5〜C6−シクロアルキル鎖である。
好ましいのは、式中、互いに独立に、R1およびR2がC1〜C4−アルキルを示し、R5がC3〜C8−アルキルを示し、R6およびR7がC1〜C8−アルキルを示す式Icの化合物である。
特に好ましいのは、式中、上記の置換基のそれぞれの一覧から互いに独立に、R1およびR2がエチルを示し、R5がC5〜C8−アルキルを示し、R6およびR7がC1〜C8−アルキルを示す式Icの化合物である。
特に好ましいのは、本発明に従って2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルを使用することである。
本発明に従って使用される式Iの化合物は市販されており、またはEP−A−1 046 391に記載のように調製することができる。
ここでUVフィルターカプセルは、通常1〜99重量%、好ましくは5〜55重量%、特に好ましくは20〜40重量%のアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンからなる。
アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンに加えて、該カプセルは、好ましくは少なくとも1つの化粧用油も含有する。この油は、好ましくは従来の化粧用油または室温で液体の疎水性UVフィルターである。選択されるヒドロキシベンゾフェノン化合物の可溶性に応じた適切な化粧用油の選択、ならびに任意選択で所望の吸収スペクトルは、当業者にとって容易に提示される。
以下の油は、ここで特に好ましく使用することができる(INCI名):オクトクリレン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、アジピン酸ジブチル、C12〜15安息香酸アルキル、C12〜13乳酸アルキル、ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール、アジピン酸ジエチルヘキシル、PEG−7グリセリルココエート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、エチルヘキサン酸エチルヘキシル、イソプロピルアルコール、PPG−3ミリスチルエーテル、ジ−C12〜13酒石酸アルキル、エタノール、ラウリル酸ヘキシル、PEG−7水素化ヒマシ油、ジ−C12〜13リンゴ酸アルキル、ステアリン酸イソプロピル。
本発明の好ましい一実施形態では、該油は、C原子3〜30個の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸、ならびにC原子2〜30個の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルキレングリコールのエステルである。
本発明の好ましい一実施形態では、該カプセルは、UV−Aフィルターに加えて、好ましくはメトキシ桂皮酸誘導体、サリチル酸誘導体、またはジフェニルアクリレート誘導体から選択される少なくとも1つのUV−Bフィルターも含有する。
適切なメトキシ桂皮酸誘導体は、例えばメトキシ桂皮酸エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)2292)、例えば異性体の混合物としての4−メトキシ桂皮酸イソペンチル(例えばNeo Heliopan(登録商標)E1000)、およびそれらの混合物などのエステルである。
適切なサリチル酸誘導体は、例えばサリチル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OS)、サリチル酸4−イソプロピルベンジル(例えばMegasol(登録商標))、またはサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えばEusolex(登録商標)HMS)である。
ジフェニルアクリレート誘導体の中でも、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OCR;オクトクリレン)が特に好ましい。
ここでUVフィルターカプセルは、重量パーセント比で10:1〜1:3、好ましくは重量パーセント比で5:1〜1:2のアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンおよびUV−Bフィルターを含有することが好ましい。
本発明で特に好ましいのは以下のカプセル組成である。
A)アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン5〜42重量%および桂皮酸誘導体58〜95重量%を含有するカプセル、
B)アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン5〜44重量%およびジフェニルアクリレート誘導体56〜95重量%を含有するカプセル、
C)アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン50〜90重量%およびサリチル酸誘導体10〜50重量%を含有するカプセル。
高いUV−Aフィルター含量を有するカプセルは、デイリーケア領域での使用に特に適している。
ここで特に好ましいのは、
A)重量パーセント比で>1:1.5、好ましくは重量パーセント比で約1:1のアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンと桂皮酸誘導体、または
B)重量パーセント比で<4:1、好ましくは重量パーセント比で約3:1の、アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンとジフェニルアクリレート誘導体
を含有するカプセルを使用することである。
さらに好ましい組合せを、特許請求の範囲に開示する。
さらに本発明は、アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンの少なくとも一部分が本発明のカプセルの形態であることを特徴とする、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製のためのカプセル、ならびに少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンおよび局所目的に適した少なくとも1つの賦形剤を含む製剤の使用に関する。
本組成物は、前記必須のまたは任意選択の構成成分または成分を包含するまたは含む、それらから本質的になるまたはそれらからなることができる。本組成物に使用できる全ての化合物もしくは成分は、既知であるかもしくは市販されており、または既知の方法もしくはここに記載の方法によって合成することができる。
本発明の目的では、組成物という用語は、製剤という用語と同義に使用される。
特に製剤は、好ましくは5〜80重量%のカプセル、特に好ましくは30〜50重量%のカプセルを含むカプセルの水分散液であってよい。
本組成物は、一方では化粧用または皮膚用組成物としてそれ自体直接的に適した予備分散液であってよく、他方ではかかる組成物の調製を簡素化することができる予備分散液であってよい。したがって本願は同様に、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製に応じた製剤の使用に関する。
対応する製剤は、好ましくは水性組成物、特にジェルまたは水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)であってよい。
したがって本発明によれば、本発明のカプセルを含む化粧用または皮膚用組成物の調製は、様々な方式で実施することができる。
−光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物を調製するための本発明の一方法は、本発明のカプセルをさらなる成分と混合することを特徴とする。
−化粧用または皮膚用組成物が水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)である場合、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物を調製するための本発明のさらなる方法は、上記の製剤を油で乳化することを特徴とする。
該カプセルはここで、カプセル化されたUVフィルターが製剤として効果的な量で確実に存在するような量で、本発明の製剤として存在することが好ましい。
本発明の好ましい一変形形態では、本発明の製剤は前記成分からなり、即ち該製剤は上記の予備製剤である。
さらに本発明は、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製のための、本発明の製剤の使用に関する。
光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物は、様々な形態で存在することができる。したがって該組成物は、例えば溶液、油中水滴(W/O)タイプもしくは水中油滴(O/W)タイプのエマルジョンまたはマイクロエマルジョン、多重エマルジョン、例えば水中油中水滴(W/O/W)タイプ、ジェル、固体スティック、軟膏、またはエアロゾルであってよい。
ここで化粧用または皮膚用組成物は、水性組成物、特にジェルまたはエマルジョン、特に水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)であることが特に好ましい。本発明の製剤の利点は、かかる組成物の調製に特に良好に耐えるからである。
したがって本発明はまたさらに、本発明の製剤をさらなる成分と混合することを特徴とする、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製方法に関する。油相は、特に好ましくは製剤中で乳化され、したがって水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)が調製される。
したがって本発明はさらに、本発明の上記の製剤を水相中に含むか、または水相として含むエマルジョンに関する。ここで特に好ましいのは、水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)である。
本発明のエマルジョンは有利であり、例えばこのタイプの組成物に通常使用される、前記脂肪、油、ワックス、および他の脂肪性物質、ならびに水および乳化剤を含む。
脂質相は、以下の群の物質から有利に選択することができる。
−鉱油、ミネラルワックス、
−油、例えばカプリン酸またはカプリル酸のトリグリセリド、さらには天然油、例えばヒマシ油など、
−脂肪、ワックス、ならびに他の天然および合成脂肪性物質、好ましくは脂肪酸と低炭素数を有するアルコール、例えばイソプロパノール、プロピレングリコール、もしくはグリセロールとのエステル、または脂肪アルコールと低炭素数を有するアルカン酸もしくは脂肪酸とのエステル、
−シリコーン油、例えばジメチルポリシロキサン、ジエチルシロキサン、ジフェニルポリシロキサン、およびそれらの混合形態。
本発明の目的では、エマルジョン、オレオゲル、または水分散液もしくは脂質分散液の油相は、3〜30個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸と、3〜30個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールとのエステルの群、芳香族カルボン酸と3〜30個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールとのエステルの群から有利に選択される。このタイプのエステル油は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸イソプロピル、オレイン酸イソプロピル、ステアリン酸n−ブチル、ラウリン酸n−ヘキシル、オレイン酸n−デシル、ステアリン酸イソオクチル、ステアリン酸イソノニル、イソノナン酸イソノニル、パルチミン酸2−エチルヘキシル、ラウリン酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−オクチルドデシル、オレイン酸オレイル、エルカ酸オレイル、オレイン酸エルシル、エルカ酸エルシル、ならびにこのタイプのエステルの合成、半合成、および天然混合物、例えばホホバ油の群から有利に選択することができる。
油相はさらに、分岐または非分岐の炭化水素およびワックス、シリコーン油、ジアルキルエーテルの群、飽和または不飽和の分岐または非分岐のアルコールおよび脂肪酸トリグリセリド、具体的には8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のトリグリセロールエステルの群から有利に選択することができる。脂肪酸トリグリセリドは、例えば合成、半合成、および天然油、例えばオリーブ油、ヒマワリ油、大豆油、落花生油、菜種油、アーモンド油、パーム油、ヤシ油、パーム核油等の群から有利に選択することができる。
このタイプの油およびワックス成分の任意の所望の混合物は、本発明の目的に有利に使用することもできる。油相の唯一の脂質成分としてワックス、例えばパルミチン酸セチルを使用することも有利である。
油相は、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、オクチルドデカノール、イソノナン酸イソトリデシル、イソエイコセン、2−エチルヘキシルココエート、C1215−安息香酸アルキル、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、ジカプリルエーテルの群から有利に選択される。
特に有利なのは、C1215−安息香酸アルキルおよびイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物、C1215−安息香酸アルキルおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物、ならびにC1215−安息香酸アルキル、イソステアリン酸2−エチルヘキシル、およびイソノナン酸イソトリデシルの混合物である。
炭化水素の中でも、パラフィン油、スクアラン、およびスクアレンは、本発明の目的に有利に使用することができる。
さらに油相は、有利には環状もしくは直鎖シリコーン油をある含量有することもでき、またはこのタイプの油から完全になることもできるが、1種または複数種のシリコーン油に加えて追加含量の他の油相成分を使用することが好ましい。
本発明に従って使用されるシリコーン油は、有利にはシクロメチコン(オクタメチルシクロテトラシロキサン)である。しかし本発明の目的では、他のシリコーン油、例えばヘキサメチルシクロトリシロキサン、ポリジメチルシロキサン、ポリ(メチルフェニルシロキサン)を使用することも有利である。
また、シクロメチコンおよびイソノナン酸イソトリデシルの混合物、ならびにシクロメチコンおよびイソステアリン酸2−エチルヘキシルの混合物が特に有利である。
本発明の組成物の水相は、有利には任意選択で、低炭素数のアルコール、ジオール、またはポリオール、およびそれらのエーテル、好ましくはエタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、エチレングリコール、エチレングリコールモノエチルまたはモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチル、モノエチルまたはモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルまたはモノエチルエーテルおよび類似生成物、さらには低炭素数のアルコール、例えばエタノール、イソプロパノール、1,2−プロパンジオール、グリセロール、ならびに特に二酸化ケイ素、ケイ酸アルミニウム、多糖類およびその誘導体、例えばヒアルロン酸、キサンタンガム、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの群から選択され得る、特に有利にはポリアクリレートの群から選択され得る1つまたは複数の増粘剤、好ましくはいわゆるカルボポール、例えばカルボポールグレード980、981、1382、2984、5984の群からのポリアクリレートを、各場合において個々にまたは組み合わせて含む。
特に、上記の溶媒の混合物が使用される。アルコール溶媒の場合、水がさらなる構成成分であってよい。
本発明のエマルジョンは有利であり、例えばこのタイプの製剤に通常使用される前記脂肪、油、ワックス、および他の脂肪性物質、ならびに水および乳化剤を含む。
使用できる乳化剤は、例えば既知のW/OおよびO/W乳化剤である。本発明の好ましいO/Wエマルジョンとして、従来のさらなる共乳化剤を使用することが有利である。
本発明の有利な共乳化剤は、例えばO/W乳化剤が飽和基RおよびR’を有するならば、主に、11〜16のHLB値、特に非常に有利には14.5〜15.5のHLB値を有する物質の群からのO/W乳化剤である。O/W乳化剤が不飽和基Rおよび/またはR’を有する場合、またはイソアルキル誘導体の場合、かかる乳化剤の好ましいHLB値は、それより低くても高くてもよい。
エトキシ化ステアリルアルコール、セチルアルコール、セチルステアリルアルコール(セテアリルアルコール)の群からの脂肪アルコールエトキシレートを選択することが有利である。特に好ましいのは以下のものである。ポリエチレングリコール(13)ステアリルエーテル(ステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)ステアリルエーテル(ステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)ステアリルエーテル(ステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)ステアリルエーテル(ステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)ステアリルエーテル(ステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)ステアリルエーテル(ステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)ステアリルエーテル(ステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)ステアリルエーテル(ステアレス−20)、ポリエチレングリコール(12)イソステアリルエーテル(イソステアレス−12)、ポリエチレングリコール(13)イソステアリルエーテル(イソステアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソステアリルエーテル(イソステアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソステアリルエーテル(イソステアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソステアリルエーテル(イソステアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソステアリルエーテル(イソステアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソステアリルエーテル(イソステアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソステアリルエーテル(イソステアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソステアリルエーテル(イソステアレス−20)、ポリエチレングリコール(13)セチルエーテル(セテス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルエーテル(セテス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルエーテル(セテス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルエーテル(セテス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルエーテル(セテス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルエーテル(セテス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルエーテル(セテス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルエーテル(セテス−20)、ポリエチレングリコール(13)イソセチルエーテル(イソセテス−13)、ポリエチレングリコール(14)イソセチルエーテル(イソセテス−14)、ポリエチレングリコール(15)イソセチルエーテル(イソセテス−15)、ポリエチレングリコール(16)イソセチルエーテル(イソセテス−16)、ポリエチレングリコール(17)イソセチルエーテル(イソセテス−17)、ポリエチレングリコール(18)イソセチルエーテル(イソセテス−18)、ポリエチレングリコール(19)イソセチルエーテル(イソセテス−19)、ポリエチレングリコール(20)イソセチルエーテル(イソセテス−20)、ポリエチレングリコール(12)オレイルエーテル(オレス−12)、ポリエチレングリコール(13)オレイルエーテル(オレス−13)、ポリエチレングリコール(14)オレイルエーテル(オレス−14)、ポリエチレングリコール(15)オレイルエーテル(オレス−15)、ポリエチレングリコール(12)ラウリルエーテル(ラウレス−12)、ポリエチレングリコール(12)イソラウリルエーテル(イソラウレス−12)、ポリエチレングリコール(13)セチルステアリルエーテル(セテアレス−13)、ポリエチレングリコール(14)セチルステアリルエーテル(セテアレス−14)、ポリエチレングリコール(15)セチルステアリルエーテル(セテアレス−15)、ポリエチレングリコール(16)セチルステアリルエーテル(セテアレス−16)、ポリエチレングリコール(17)セチルステアリルエーテル(セテアレス−17)、ポリエチレングリコール(18)セチルステアリルエーテル(セテアレス−18)、ポリエチレングリコール(19)セチルステアリルエーテル(セテアレス−19)、ポリエチレングリコール(20)セチルステアリルエーテル(セテアレス−20)。
以下の群からの脂肪酸エトキシレートを選択することがさらに有利である。
ポリエチレングリコール(20)ステアレート、ポリエチレングリコール(21)ステアレート、ポリエチレングリコール(22)ステアレート、ポリエチレングリコール(23)ステアレート、ポリエチレングリコール(24)ステアレート、ポリエチレングリコール(25)ステアレート、ポリエチレングリコール(12)イソステアレート、ポリエチレングリコール(13)イソステアレート、ポリエチレングリコール(14)イソステアレート、ポリエチレングリコール(15)イソステアレート、ポリエチレングリコール(16)イソステアレート、ポリエチレングリコール(17)イソステアレート、ポリエチレングリコール(18)イソステアレート、ポリエチレングリコール(19)イソステアレート、ポリエチレングリコール(20)イソステアレート、ポリエチレングリコール(21)イソステアレート、ポリエチレングリコール(22)イソステアレート、ポリエチレングリコール(23)イソステアレート、ポリエチレングリコール(24)イソステアレート、ポリエチレングリコール(25)イソステアレート、ポリエチレングリコール(12)オレアート、ポリエチレングリコール(13)オレアート、ポリエチレングリコール(14)オレアート、ポリエチレングリコール(15)オレアート、ポリエチレングリコール(16)オレアート、ポリエチレングリコール(17)オレアート、ポリエチレングリコール(18)オレアート、ポリエチレングリコール(19)オレアート、ポリエチレングリコール(20)オレアート。
有利に使用できるエトキシ化アルキルエーテルカルボン酸またはその塩は、ラウレス−11カルボン酸ナトリウムである。有利に使用できるアルキルエーテル硫酸塩は、ラウレス−14硫酸ナトリウムである。有利に使用できるエトキシ化コレステロール誘導体は、ポリエチレングリコール(30)コレステリルエーテルである。ポリエチレングリコール(25)大豆ステロールも成功することが証明されている。有利に使用できるエトキシ化トリグリセリドは、ポリエチレングリコール(60)月見草グリセリドである。
さらに、ポリエチレングリコール(20)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(21)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(22)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(23)グリセリルラウレート、ポリエチレングリコール(6)グリセリルカプレート/カプリネート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルオレアート、ポリエチレングリコール(20)グリセリルイソステアレート、ポリエチレングリコール(18)グリセリルオレアート/ココエートの群からのポリエチレングリコールグリセロール脂肪酸エステルを選択することが有利である。
同様に、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノラウレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノイソステアレート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノパルミテート、ポリエチレングリコール(20)ソルビタンモノオレアートの群からのソルビタンエステルを選択することが好ましい。
以下は、任意選択のW/O乳化剤として使用することができるが、いずれにしても本発明に従って有利となり得るものである。
8〜30個のC原子を有する脂肪アルコール、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のモノグリセロールエステル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のジグリセロールエステル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールのモノグリセロールエーテル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルコールのジグリセロールエーテル、8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のプロピレングリコールエステル、ならびに8〜24個のC原子、特に12〜18個のC原子の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸のソルビタンエステル。
特に有利なW/O乳化剤は、グリセリルモノステアレート、グリセリルモノイソステアレート、グリセリルモノミリステート、グリセリルモノオレアート、ジグリセリルモノステアレート、ジグリセリルモノイソステアレート、プロピレングリコールモノステアレート、プロピレングリコールモノイソステアレート、プロピレングリコールモノカプリレート、プロピレングリコールモノラウレート、ソルビタンモノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソルビタンモノカプリレート、ソルビタンモノイソオレアート、スクロースジステアレート、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキジルアルコール、ベヘニルアルコール、イソベヘニルアルコール、セラキルアルコール、キミルアルコール、ポリエチレングリコール(2)ステアリルエーテル(ステアレス−2)、グリセリルモノラウレート、グリセリルモノカプリネート、グリセリルモノカプリレート、またはPEG30ジポリヒドロキシステアレートである。
本発明に従ってさらに有利に調製される化粧用および皮膚用組成物は、水に難不溶性または不溶性の金属酸化物および/または他の金属化合物、特に酸化チタン(TiO2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化鉄(例えばFe23)、酸化ジルコニウム(ZrO2)、酸化ケイ素(SiO2)、酸化マンガン(例えばMnO)、酸化アルミニウム(A123)、酸化セリウム(例えばCe23)、対応する金属の混合酸化物、およびかかる酸化物の混合物をベースとする無機顔料を含むが、必ずしも必要ではない。特に好ましいのはTiO2、特に微粉化TiO2をベースとする顔料である。
本発明によれば、化粧用および/または皮膚用光防御製剤は、通常の組成物を有し、化粧用および/または皮膚用光防御、さらには皮膚および/または毛髪の治療、ケア、および洗浄に役立てることができ、装飾用化粧品のメーキャップ製品として役立てることができる。
本発明で特に好ましいのは、日焼け止め剤の形態の化粧用および皮膚用組成物の調製物である。これらは有利には、少なくとも1つのさらなるUVAフィルターおよび/または少なくとも1つのさらなるUVBフィルターおよび/または少なくとも1つの無機顔料、好ましくは疎水性無機微小顔料をさらに含むことができる。
特に好ましいのは、生理的許容可能性が既に示されているUVフィルターである。UVAおよびUVBフィルターの両方に関して専門書から既知の物質がある。例えば、
ベンジリデンカンファー誘導体、例えば3−(4’−メチルベンジリデン)dl−カンファー(例えばEusolex(登録商標)6300)、3−ベンジリデンカンファー(例えばMexoryl(登録商標)SD)、N−{(2および4)−[(2−オキソボルン−3−イリデン)メチル]−ベンジル}アクリルアミドのポリマー(例えばMexoryl(登録商標)SW)、N,N,N−トリメチル−4−(2−オキソボルン−3−イリデンメチル)アニリニウムメチルサルフェート(例えばMexoryl(登録商標)SK)、または(2−オキソボルン−3−イリデン)トルエン−4−スルホン酸(例えばMexoryl(登録商標)SL)、
ベンゾイル−またはジベンゾイルメタン類、例えば1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン(例えばEusolex(登録商標)9020)、または4−イソプロピルジベンゾイルメタン(例えばEusolex(登録商標)8020)、
ベンゾフェノン類、例えば2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン(例えばEusolex(登録商標)4360)または2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸およびそのナトリウム塩(例えばUvinul(登録商標)MS−40)、
メトキシ桂皮酸エステル、例えばメトキシ桂皮酸オクチル(例えばEusolex(登録商標)2292)または例えば各異性体の混合物としての4−メトキシ桂皮酸イソペンチル(例えばNeo Heliopan(登録商標)E1000)、
サリチル酸誘導体、例えばサリチル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OS)、サリチル酸4−イソプロピルベンジル(例えばMegasol(登録商標))、またはサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えばEusolex(登録商標)HMS)、
4−アミノ安息香酸およびその誘導体、例えば4−アミノ安息香酸、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)6007)、またはエトキシ化4−アミノ安息香酸エチル(例えばUvinul(登録商標)P25)、
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、例えば2−フェニルベンズイミダゾール−5−スルホン酸およびそのカリウム、ナトリウム、およびトリエタノールアミン塩(例えばEusolex(登録商標)232)、2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸もしくはその塩(例えばNeoheliopan(登録商標)AP)、または2,2−(1,4−フェニレン)ビスベンズイミダゾール−6−スルホン酸、
ならびにさらなる物質、例えば
−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)OCR)、
−3,3’−(1,4−フェニレンジメチレン)ビス(7,7−ジメチル−2−オキソビシクロ[2.2.1]へプト−1−イルメタンスルホン酸およびその塩(例えばMexoryl(登録商標)SX)、ならびに
−2,4,6−トリアニリノ−(p−カルボ−2’−エチルヘキシル−1’−オキシ)−1,3,5−トリアジン(例えばUvinul(登録商標)T150)、
−2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(例えばUvinul(登録商標)UVA Plus、BASF)。
一覧に挙げた化合物は、単に例示としてみなされるべきである。当然のことながら、他のUVフィルターを使用することも可能である。
これらの有機UVフィルターは、一般に0.5〜10重量パーセント、好ましくは1〜8重量%の量で化粧用製剤に組み込まれる。
さらに適切な有機UVフィルターは、例えば、
−2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−メチル−6−(2−メチル−3−(1,3,3,3−テトラメチル−1−(トリメチルシリルオキシ)ジシロキサニル)プロピル)フェノール(例えばSilatrizole(登録商標))、
−2−エチルヘキシル4,4’−[(6−[4−((1,1−ジメチルエチル)アミノカルボニル)フェニルアミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル)ジイミノ]ビス(ベンゾエート)(例えばUvasorb(登録商標)HEB)、
−ジメチコンジエチルベンザルマロネート(CAS番号207 574−74−1)、または
−2,2’−メチレンビス(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)−フェノール)(CAS番号103 597−45−1)、
−2,2’−(1,4−フェニレン)ビス(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸、モノナトリウム塩)(CAS番号180 898−37−7)、ならびに
−2,4−ビス{[4−(2−エチルヘキシルオキシ)−2−ヒドロキシ]フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジン(CAS番号103 597−45−、187 393−00−6)。
さらなる適切なUVフィルターはまた、ドイツ特許出願DE10232595に対応するメトキシフラボンである。
有機UVフィルターは、一般に0.5〜20重量パーセント、好ましくは1〜15%の量で化粧用製剤に組み込まれる。
考えられる無機UVフィルターは、例えばコーティングした二酸化チタン(例えばEusolex(登録商標)T−2000、Eusolex(登録商標)T−AQUA、Eusolex(登録商標)T−AVO)などの二酸化チタン、酸化亜鉛(例えばSachtotec(登録商標))、酸化鉄、または酸化セリウムの群からのものである。これらの無機UVフィルターは、一般に0.5〜20重量パーセント、好ましくは2〜10%の量で化粧用製剤に組み込まれる。
UVフィルター特性を有する好ましい化合物は、3−(4’−メチルベンジリデン)dl−カンファー、1−(4−tert−ブチルフェニル)−3−(4−メトキシフェニル)プロパン−1,3−ジオン、4−イソプロピルジベンゾイルメタン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、メトキシ桂皮酸オクチル、サリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル、4−(ジメチルアミノ)安息香酸2−エチルヘキシル、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、ならびにそのカリウム、ナトリウム、およびトリエタノールアミン塩である。
列挙した全ての有機UVフィルターは、カプセル化形態として使用することもでき、その場合には、上記のカプセル化技術を使用することができる。本発明によれば、ここに記載するUV光防御フィルターは、日焼け止め剤として各場合において単独で使用することができ、または当然のことながら好ましくは組合せとして使用することができる。これらは、UV−B/A発色団、例えば世界的に認可され知られている全てのフィルターと組み合わせて、相乗効果によってその防御性能を改善する(SPF増強)ことができる。これらは好ましくは、無機および有機UV−AおよびUV−Bフィルター両方、またはそれらの混合物と組み合わせて使用することができる。
ここに記載の化合物以外では、本発明の組成物は、好ましくは式Iに適合する少なくとも1つの光安定剤を含むこともできる。
Figure 2009526125
式中、
1は、−C(O)CH3、−CO23、−C(O)NH2、および−C(O)N(R42から選択され、
Xは、OまたはNHであり、
2は、直鎖または分岐のC130−アルキル基であり、
3は、直鎖または分岐のC120−アルキル基であり、
全てのR4は、互いに独立に、Hまたは直鎖もしくは分岐のC18−アルキル基であり、
5は、H、直鎖もしくは分岐のC18−アルキル基、または直鎖もしくは分岐の−O−C18−アルキル基であり、
6は、C18−アルキル基である。
但し光安定剤は、特に好ましくはビス(2−エチルヘキシル)2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメトキシベンジリデン)マロネートである。対応する光安定剤ならびにそれらの調製および使用は、国際特許出願WO03/007906に記載されており、またその開示内容は本願の主題に明確に属する。
さらに、本発明の組成物を抗酸化剤と混合することが可能であり有利である。さらにこのタイプの組合せは、抗酸化剤としての防御作用と、UV放射に起因する日焼けに対する防御作用の両方を示す。したがって、酸化ストレスまたはフリーラジカル作用に対する防御作用も実現することができる。
抗酸化剤として使用できる専門書から既知の多数の証明済み物質、例えばアミノ酸(例えば、グリシン、ヒスチジン、チロシン、トリプトファン)およびそれらの誘導体、イミダゾール(例えばウロカニン酸)およびそれらの誘導体、ペプチド、例えばD,L−カルノシン、D−カルノシン、L−カルノシン、およびそれらの誘導体(例えばアンセリン)、カロチノイド、カロチン(例えば、α−カロチン、β−カロチン、リコペン)およびその誘導体、クロロゲン酸およびその誘導体、リポ酸およびその誘導体(例えばジヒドロリポ酸)、アウロチオグルコース、プロピルチオウラシルおよび他のチオール(例えば、チオレドキシン、グルタチオン、システイン、シスチン、シスタミン、ならびにそれらのグリコシル、N−アセチル、メチル、エチル、プロピル、アミル、ブチル、およびラウリル、パルミトイル、オレイル、γ−リノレイル、コレステリル、およびグリセリルエステル)ならびにそれらの塩、チオジプロピオン酸ジラウリル、チオジプロピオン酸ジステアリル、チオジプロピオン酸およびその誘導体(エステル、エーテル、ペプチド、脂質、ヌクレオチド、ヌクレオシド、および塩)、ならびに非常に低耐量(例えばpmol〜μmol/kg)のスルホキシミン化合物(例えば、ブチオニンスルホキシミン、ホモシステインスルホキシミン、ブチオニンスルホン、ペンタ−、ヘキサ−、およびヘプタチオニンスルホキシミン)、ならびに(金属)キレート剤(例えば、α−ヒドロキシ脂肪酸、パルミチン酸、フィチン酸、ラクトフェリン)、α−ヒドロキシ酸(例えば、クエン酸、乳酸、リンゴ酸)、フミン酸、胆汁酸、胆汁酸抽出物、ビリルビン、ビリベルジン、EDTA、EGTAおよびそれらの誘導体、不飽和脂肪酸およびそれらの誘導体、ビタミンCおよび誘導体(例えば、パルミチン酸アスコルビル、リン酸アスコルビルマグネシウム、酢酸アスコルビル)、トコフェロールおよび誘導体(例えばビタミンEアセテート)、ビタミンAおよび誘導体(例えばビタミンAパルミテート)、ならびにベンゾイン樹脂の安息香酸コニフェリル、ルチン酸およびその誘導体、α−グリコシルルチン、フェルラ酸、フルフリリデングルシトール、カルノシン、ブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、ノルジヒドログアヤレチック酸、トリヒドロキシブチロフェノン、ケルセチン、尿酸およびその誘導体、マンノースおよびその誘導体、亜鉛およびその誘導体(例えばZnO、ZnSO4)、セレンおよびその誘導体(例えばセレノメチオニン)、スチルベンおよびその誘導体(例えば、スチルベン酸化物、トランス−スチルベン酸化物)が存在する。
抗酸化剤の混合物も同様に、本発明の化粧用組成物への使用に適している。既知の市販の混合物は、例えばレシチン、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)AP)、天然トコフェロール類、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)K LIQUID)、天然源由来のトコフェロール抽出物、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、L−(+)−アスコルビン酸およびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)L LIQUID)、DL−α−トコフェロール、L−(+)−パルミチン酸アスコルビル、クエン酸およびレシチン(例えばOxynex(登録商標)LM)またはブチルヒドロキシトルエン(BHT)、L−(+)−パルミチン酸アスコルビルおよびクエン酸(例えばOxynex(登録商標)2004)を有効成分として含む混合物である。
本発明の組成物は、さらなる成分としてビタミン類を含むことができる。本発明の化粧用組成物は、好ましくはビタミンA、ビタミンAプロピオネート、ビタミンAパルミテート、ビタミンAアセテート、レチノール、ビタミンB、塩酸チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ニコチンアミド、ビタミンC(アスコルビン酸)、ビタミンD、エルゴカルシフェロール(ビタミンD2)、ビタミンE、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、コハク酸水素トコフェロール、ビタミンK1、エスクリン(ビタミンP有効成分)、チアミン(ビタミンB1)、ニコチン酸(ナイアシン)、ピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミン(ビタミンB6)、パントテン酸、ビオチン、葉酸およびコバラミン(ビタミンB12)、特に好ましくはビタミンAパルミテート、ビタミンCおよびその誘導体、DL−α−トコフェロール、トコフェロールEアセテート、ニコチン酸、パントテン酸およびビオチンから選択されるビタミン類およびビタミン誘導体を含む。
さらに本発明の組成物は、従来のさらなる皮膚保護または皮膚ケア用有効成分を含むことができる。これらは主として、当業者に既知の任意の有効成分、例えば特にフラボン誘導体、クロモン誘導体、適合溶質、および他の有効成分であってよい。
本発明の組成物は、少なくとも1つの忌避剤を含むことが好ましく、この忌避剤は、好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、フタル酸ジメチル、ブトピロノキシル、2,3,4,5−ビス(2−ブチレン)テトラヒドロ−2−フルアルデヒド、N,N−ジエチルカプリルアミド、N,N−ジエチルベンズアミド、o−クロロ−N,N−ジエチルベンズアミド、ジメチルカルベート(carbate)、ジ−n−プロピルイソシンコメロネート(isocinchomeronate)、2−エチルヘキサン−1,3−ジオール、N−オクチルビシクロへプテンジカルボキシミド、ピペロニルブトキシド、1−(2−メチルプロポキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジン、またはそれらの混合物から選択され、特に好ましくはN,N−ジエチル−3−メチルベンズアミド、3−(アセチルブチルアミノ)プロピオン酸エチル、1−(2−メチルプロポキシカルボニル)−2−(ヒドロキシエチル)ピペリジン、またはその混合物から選択される。
忌避剤を含む本発明の組成物は、好ましくは昆虫忌避剤である。昆虫忌避剤は、溶液、ジェル、スティック、ローラー、ポンプ式スプレー、およびエアロゾルスプレーの形態で利用可能であり、溶液およびスプレーが市販製品の大多数を形成している。これら2種の製品形態のベースは、通常、アルコールまたは水性/アルコール溶液に、脂肪性物質およびわずかな香料を添加することによって形成される。
本発明によれば、フラボン誘導体は、フラボノイドおよびクマラノンを意味する。本発明によれば、フラボノイドは、フラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン(=フラボノール)、オーロン(aurone)、イソフラボン、およびロテノイドのグリコシドを意味する[Rompp Chemie Lexikon[Rompp’s Lexicon of Chemistry]、9巻、1993年]。ただし本発明の目的では、この用語はアグリコン、即ち糖類を含まない構成成分、ならびにフラボノイドおよびアグリコンの誘導体をも意味する。さらに本発明の目的では、フラボノイドという用語は、アントシアニジン(シアニジン)をも意味する。本発明の目的では、クマラノンという用語は、その誘導体をも意味する。
好ましいフラボノイドは、フラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン、オーロン、およびイソフラボン、特にフラボノン、フラボン、3−ヒドロキシフラボン、およびオーロンに由来する。
フラボノイドは、好ましくは以下の化合物から選択される。4,6,3’,4’−テトラヒドロキシオーロン、ケルセチン、ルチン、イソケルセチン、エリオジクチオール、タクシフォリン、ルテオリン、トリスヒドロキシエチルケルセチン(トロキセケルセチン)、トリスヒドロキシエチルルチン(トロキセルチン)、トリスヒドロキシエチルイソケルセチン(トロキセイソケルセチン)、トリスヒドロキシエチルルテオリン(トロキセルテオリン)、α−グリコシルルチン、ティリロサイド(tiliroside)、ならびにそれらの硫酸塩およびリン酸塩。フラボノイドの中でも、本発明の活性物質として特に好ましいのは、ルチン、ティリロサイド、α−グリコシルルチン、およびトロキセルチンである。
抗酸化作用を有するフェノールの中でも、一部天然に存在するポリフェノールは、医薬、化粧、または栄養部門における適用に特に関心がもたれている。例えば、主に植物色素として知られているフラボノイドまたはバイオフラボノイドは、しばしば抗酸化潜在性を有する。K.Lemanska、H.Szymusiak、B.Tyrakowska、R.Zielinski、I.M.C.M.Rietjens;Current Topics in Biophysics 2000年、24(2)、101〜108は、モノ−およびジヒドロキシフラボンの置換パターンの効果に関するものである。該文献では、ケト官能基に隣接するOH基を含有するか、または3’,4’−もしくは6,7−もしくは7,8−位にOH基を含有するジヒドロキシフラボンは抗酸化特性を有するが、他のモノ−またはジヒドロキシフラボンは抗酸化特性を持たない場合があることが見出されている。
ケルセチン(シアニダノール(cyanidanol)、シアニデノロン(cyanidenolon)1522、メレチン、ソフォレチン、エリシン(ericin)、3,3’,4’,5,7−ペンタヒドロキシフラボン)は、特に効果的な抗酸化剤としてしばしば挙げられる(例えば、C.A.Rice−Evans、N.J.Miller、G.Paganga、Trends in Plant Science 1997年、2(4)、152〜159)。K.Lemanska、H.Szymusiak、B.Tyrakowska、R.Zielinski、A.E.M.F.Soffers、I.M.C.M.Rietjens;Free Radical Biology&Medicine 2001年、31(7)、869〜881では、ヒドロキシフラボンの抗酸化作用のpH依存性が研究されている。ケルセチンは、全てのpH範囲にわたって研究された構造の中で最も高い活性を示している。
さらに、適切な抗酸化剤は式IIの化合物である。
Figure 2009526125
式中、R1〜R10は、同一でも異なっていてもよく、
−H
−OR11
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニル基、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(但し、ヒドロキシル基は、鎖中の第1級または第2級炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によって遮断されてもよい)、および/または
−C3−〜C10−シクロアルキル基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニル基(但し、各環は、それぞれ−(CH2n−基によって結合することもでき、n=1〜3である)
から選択され、
−全てのOR11は、互いに独立に、
−OH、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルコキシ基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニルオキシ基、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルコキシ基(但し、ヒドロキシル基(複数)は、鎖中の第1級または第2級炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によって遮断されてもよい)、および/または
−C3−〜C10−シクロアルコキシ基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニルオキシ基(但し、各環は、それぞれ−(CH2n−基によって結合することもでき、n=1〜3である)、および/または
−モノ−および/またはオリゴグリコシル基であり、
但し、R1〜R7の少なくとも4つの基はOHであり、隣接する−OH基の少なくとも2対は、分子として存在し、
またはR2、R5、およびR6はOHであり、基R1、R3、R4、およびR710はHであり、
これらはドイツ特許出願DE−A−10244282に記載の通りである。
クマラノンの中でも、好ましいのは4,6,3’,4’−テトラヒドロキシベンジルクマラノン−3である。
クロモン誘導体という用語は、好ましくは老化過程および有害な環境の影響に対するヒトの皮膚およびヒトの毛髪の予防治療のための有効成分として適する幾つかのクロメン−2−オン誘導体を意味する。同時にクロモン誘導体は、皮膚への低刺激潜在性を示し、皮膚における水結合に対してプラス効果を有し、皮膚の弾力を維持または増大し、したがって皮膚の滑らかさを強化する。これらの化合物は、好ましくは式IIIに適合する。
Figure 2009526125
式中、
1およびR2は、同一でも異なっていてもよく、
−H、−C(=O)−R7、−C(=O)−OR7
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニル基、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(但し、ヒドロキシル基は、鎖中の第1級または第2級炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によって遮断されてもよい)、および/または
−C3−〜C10−シクロアルキル基および/またはC3−〜C12−シクロアルケニル基(但し、各環は、それぞれ−(CH2n−基によって結合することもでき、n=1〜3である)
から選択され、
3は、Hまたは直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基であり、
4は、HまたはOR8であり、
5およびR6は、同一でも異なっていてもよく、
−H、−OH、
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、
−直鎖もしくは分岐のC3−〜C20−アルケニル基、および
−直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−ヒドロキシアルキル基(但し、ヒドロキシル基は、鎖中の第1級または第2級炭素原子と結合することができ、さらにアルキル鎖は、酸素によって遮断されてもよい)
から選択され、
7は、H、直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基、ポリヒドロキシル化合物、例えば好ましくはアスコルビン酸基もしくはグリコシド基であり、
8は、Hまたは直鎖もしくは分岐のC1−〜C20−アルキル基である(但し、置換基R1、R2、およびR4〜R6の少なくとも2つはHではなく、またはR1およびR2の少なくとも1つの置換基は、−C(=O)−R7もしくは−C(=O)−OR7である)。
本発明の組成物中のフラボノイド、クロモン誘導体、およびクマラノンから選択される1つまたは複数の化合物の割合は、全体としての組成物に対して好ましくは0.001〜5重量%、特に好ましくは0.01〜2重量%である。
また、特に好ましい有効成分は、例えばいわゆる適合溶質である。これらは、植物または微生物の浸透圧調節に関与する物質であり、これらの有機体から単離することができる。ここで適合溶質という一般名は、ドイツ特許出願DE−A−10133202に記載の浸透圧調節物質も包含する。適切な浸透圧調節物質は、例えばポリオール、メチルアミン化合物、およびアミノ酸、ならびにそれらそれぞれの前駆体である。ドイツ特許出願DE−A−10133202の意味では、浸透圧調節物質は特に、ポリオール、例えばミオイノシトール、マンニトール、もしくはソルビトール、および/または以下に挙げる、タウリン、コリン、ベタイン、ホスホリルコリン、グリセロホスホリルコリン、グルタミン、グリシン、α−アラニン、グルタミン酸塩、アスパラギン酸塩、およびプロリンの浸透圧調節活性物質の1つもしくは複数などからなる群からの物質である。これらの物質の前駆体は、例えばグルコース、グルコースポリマー、ホスファチジルコリン、ホスファチジルイノシトール、無機リン酸塩、タンパク質、ペプチド、およびポリアミノ酸である。前駆体は、例えば代謝段階で浸透圧調節物質に変換される化合物である。
本発明に従って好ましく使用される適合溶質は、ピリミジンカルボン酸(エクトインおよびヒドロキシエクトインなど)、プロリン、ベタイン、グルタミン、環式ジホスホグリセレート、N−アセチルオルニチン、トリメチルアミンN−オキシド、ジ−ミオイノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン(firoin))、β−マンノシルグリセルアミド(フィロイン−A)および/またはジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、あるいはこれらの化合物の光学異性体、誘導体、例えば酸、塩、またはエステル、あるいはそれらの組合せからなる群から選択される物質である。
ピリミジンカルボン酸の中でも、ここでは特に、エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)、ならびにそれらの誘導体を挙げなければならない。これらの化合物は、水溶液および有機溶媒中の酵素および他の生体分子を安定化する。さらにこれらは、特に塩、極度のpH値、界面活性剤、尿素、塩化グアニジン、および他の化合物などの変性条件に対して酵素を安定化する。
エクトインおよびヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、有利には医薬品に使用することができる。特にヒドロキシエクトインは、皮膚疾患治療のための医薬品の調製に使用することができる。ヒドロキシエクトインおよび他のエクトイン誘導体を適用する他の分野は、一般に、例えばトレハロースが添加剤として使用される分野である。したがってヒドロキシエクトインなどのエクトイン誘導体は、乾燥酵母および細菌細胞中の保護剤として使用することができる。医薬品として活性のある非グルコシル化ペプチドおよびタンパク質、例えばt−PAなどの医薬品は、エクトインまたはその誘導体で保護することもできる。
化粧適用の中でも特に、老化、乾燥、または刺激を受けた皮膚のケアのためのエクトインおよびエクトイン誘導体の使用を挙げなければならない。したがって欧州特許出願EP−A−0 671 161には、エクトインおよびヒドロキシエクトインを、特に、パウダー、石鹸、界面活性剤を含有する洗浄用製品、口紅、ほお紅、メーキャップ、ケアクリーム、および日焼け止め調製物などの化粧組成物に使用することが記載されている。
ここで好ましいのは、次式IVのピリミジンカルボン酸を使用することである。
Figure 2009526125
式中、R1は、HまたはC1〜8−アルキル基であり、R2は、HまたはC1〜4−アルキル基であり、R3、R4、R5、およびR6は、それぞれ互いに独立に、H、OH、NH2、およびC1〜4−アルキルからなる群からの基である。R2がメチルまたはエチル基であり、R1またはR5およびR6がHであるピリミジンカルボン酸を使用することが好ましい。特に、ピリミジンカルボン酸エクトイン((S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)およびヒドロキシエクトイン((S,S)−1,4,5,6−テトラヒドロ−5−ヒドロキシ−2−メチル−4−ピリミジンカルボン酸)を使用することが好ましい。この場合、本発明の組成物は、好ましくはこのタイプのピリミジンカルボン酸を最大15重量%の量で含む。
本発明によれば、ジ−ミオイノシトールホスフェート(DIP)、環式2,3−ジホスホグリセレート(cDPG)、1,1−ジグリセロールホスフェート(DGP)、β−マンノシルグリセレート(フィロイン)、β−マンノシルグリセルアミド(フィロイン−A)および/またはジマンノシルジイノシトールホスフェート(DMIP)、エクトイン、ヒドロキシエクトイン、あるいはそれらの組合せから適合溶質を選択することが特に好ましい。
同様に好ましく使用されるアリールオキシムの中でも、HMLO、LPO、またはF5としても知られる2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを使用することが好ましい。化粧組成物におけるその使用の適合性は、例えばDE−A−41 16 123に開示されている。したがって、2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む組成物は、炎症を伴う皮膚疾患の治療に適している。このタイプの組成物は、例えば乾癬、様々な形態の湿疹、刺激性および毒性皮膚炎、UV皮膚炎、ならびに皮膚および外皮付属器のさらなるアレルギー性および/または炎症性疾患の治療に使用できることが知られている。アリールオキシム、好ましくは2−ヒドロキシ−5−メチルラウロフェノンオキシムを含む本発明の組成物は、驚くべき抗炎症性適合性を示す。ここで組成物は、好ましくは0.01〜10重量%のアリールオキシムを含み、特に、該組成物は0.05〜5重量%のアリールオキシムを含むことが好ましい。
本発明の同様に好ましいさらなる一実施形態では、本発明の組成物は、少なくとも1つのセルフタンニング剤を含む。
使用できる有利なセルフタンニング剤は、中でも
Figure 2009526125
である。
新鮮なクルミの殻から抽出できる5−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ジュグロン)、およびヘナの葉に存在する2−ヒドロキシ−1,4−ナフトキノン(ラウソン)も挙げなければならない。フラボノイドジオスメチンおよびグリコシドまたはそれらの硫酸塩も使用することができる。これらの化合物は、純物質または植物抽出物の形態で使用できる。好ましくは、例えばキク(chrysanthemum)抽出物の形態のジオスメチンを使用することができる。
特に非常に好ましいのは、ヒトの体内に存在する三官能性の糖である1,3−ジヒドロキシアセトン(DHA)およびその誘導体である。
Figure 2009526125
前記セルフタンニング剤は、単独でも混合物の形態でも使用することができる。ここでDHAは、上記の中の別のセルフタンニング剤との混合物として使用することが特に好ましい。
さらに本発明の組成物は、色素および有色顔料を含むこともできる。色素および有色顔料は、ドイツ化粧品規定(German Cosmetics Regulation)の対応するポジティブリストまたは化粧用顔料のEUリストから選択することができる。殆どの場合、それらは食品に対して認可されている色素と同一である。有利な有色顔料は、例えば二酸化チタン、マイカ、酸化鉄(例えば、Fe23、Fe34、FeO(OH))および/または酸化スズである。有利な色素は、例えばカルミン、ベルリンブルー、酸化クロムグリーン、ウルトラマリンブルー、および/またはマンガンバイオレットである。以下の一覧からの色素および/または有色顔料を選択することが特に有利である。カラーインデックス番号(CINs)は、Rowe Colour Index、第3版、Society of Dyers and Colourists、英国、ブラッドフォード、1971年から入手する。
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
Figure 2009526125
さらに、色素として以下の群からの1つまたは複数の物質を選択することが好ましい。
2,4−ジヒドロキシアゾベンゼン、1−(2’−クロロ−4’−ニトロ−1’−フェニルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン、セレスレッド、2−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−1−ナフトール−4−スルホン酸、2−ヒドロキシ−1,2’−アゾナフタレン−1’−スルホン酸のカルシウム塩、1−(2−スルホ−4−メチル−1−フェニルアゾ)−2−ナフチルカルボン酸のカルシウム塩およびバリウム塩、1−(2−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ヒドロキシナフタレン−3−カルボン酸のカルシウム塩、1−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−2−ナフトール−6−スルホン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−3,6−ジスルホン酸のアルミニウム塩、1−(4−スルホ−1−ナフチルアゾ)−2−ナフトール−6,8−ジスルホン酸、4−(4−スルホ−1−フェニルアゾ)−2−(4−スルホフェニル)−5−ヒドロキシピラゾロン−3−カルボン酸のアルミニウム塩、4,5−ジブロモフルオロセインのアルミニウム塩およびジルコニウム塩、2,4,5,7−テトラブロモフルオロセインのアルミニウム塩およびジルコニウム塩、3’,4’,5’,6’−テトラクロロ−2,4,5,7−テトラブロモフルオロセインおよびそのアルミニウム塩、2,4,5,7−テトラヨードフルオロセインのアルミニウム塩、キノフタロンジスルホン酸のアルミニウム塩、インジゴジスルホン酸のアルミニウム塩、レッドおよびブラック酸化鉄(CIN:77491(レッド)および77499(ブラック))、水和酸化鉄(CIN:77492)、マンガンアンモニウム二リン酸塩および二酸化チタン。
油溶性天然色素、例えばパプリカ抽出物、β−カロチン、またはコチニールなども有利である。
本発明の目的では、真珠光沢顔料を含むジェルクリームも有利である。特に好ましいのは、以下の一覧のタイプの真珠光沢顔料である。
1.天然真珠光沢顔料、例えば、
a)「パールエッセンス」(魚鱗からのグアニン/ヒポキサンチン混合結晶)および
b)「真珠質層」(粉砕したムール貝の殻)など。
2.単結晶真珠光沢顔料、例えばオキシ塩化ビスマス(BiOCl)など。
3.層状基質顔料:例えばマイカ/金属酸化物。
真珠光沢顔料の基材は、例えば、オキシ塩化ビスマスおよび/または二酸化チタンの粉末状顔料またはヒマシ油分散液、ならびにマイカ上のオキシ塩化ビスマスおよび/または二酸化チタンによって形成される。例えばCIN77163の下にリストされた光輝顔料は、特に有利である。
例えば、マイカ/金属酸化物をベースとする以下の真珠光沢顔料のタイプも有利である。
Figure 2009526125
特に好ましいのは、例えばMerck KGaA、DarmstadtからTimiron(登録商標)、Colorona(登録商標)、またはDichrona(登録商標)の商品名で利用可能な真珠光沢顔料である。
前記真珠光沢顔料の一覧は、当然のことながらそれに限定されるものではない。本発明の目的に有利な真珠光沢顔料は、それ自体知られている数々の経路によって得ることができる。例えば、マイカ以外の他の基質は、さらなる金属酸化物、例えばシリカ等でコーティングすることもできる。例えば、Merck KGaA、Darmstadtから販売されており、細かいしわの光による低減に特に適しているTiO2−およびFe23−でコーティングしたSiO2粒子(「ロナスフィア(Ronasphere)」グレード)が有利である。
さらに、マイカなどの基質を完全に除外することが有利である。特に好ましいのは、SiO2を使用して調製した真珠光沢顔料である。かかる顔料は、さらに視角によって色が変化する(goniochromatic)効果も有し、例えばSicopearl(登録商標)Fantasticoの商品名でBASF AG、Ludwigshafenから利用可能である。
二酸化チタンでコーティングしたカルシウムナトリウムホウケイ酸塩をベースとするEngelhard/Mearl顔料を使用することも有利である。これらは、名称Reflecks(登録商標)で利用可能である。これらは、色に加えて40〜80μmというその粒経に起因して光輝効果を有する。
また特に有利なのは、Flora Techから商品名Metasomes(登録商標)Standard/Glitterで利用可能な、様々な色(イエロー、レッド、グリーン、およびブルー)の効果顔料である。ここで光輝粒子は、様々な助剤および色素(例えば、カラーインデックス(CI)番号19140、77007、77289、および77491などの色素)との混合物の形態である。
色素および顔料は、個々の形態または混合物の形態であってよく、一般に様々なコーティングの厚さによって生じる様々な色の効果で互いにコーティングされていてもよい。色素および着色顔料の総量は、各場合の組成物の全重量に対して、例えば0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜15重量%、特に1.0〜10重量%の範囲から有利に選択される。
組成物に使用できる全ての化合物または成分は、既知であり市販されており、または既知の方法によって合成することができる。従来の任意の所望の担体、助剤、および任意選択でさらなる有効成分を組成物に添加することができる。
好ましい助剤は、保存剤、抗酸化剤、安定剤、可溶化剤、ビタミン類、着色剤、および臭気改善剤からなる群に由来する。
溶液およびエマルジョンは、溶媒、可溶化剤、および乳化剤、例えば水、エタノール、イソプロパノール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチルグリコール、油、特に綿実油、落花生油、小麦胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油、グリセロール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール、およびソルビタン脂肪酸エステル、またはこれらの物質の混合物などの通常の担体を含むことができる。
好ましい一実施形態では、本発明の組成物は親水性界面活性剤を含む。
親水性界面活性剤は、好ましくはアルキルグルコシド、アシルラクチレート、ベタイン、およびココナッツアンフォアセテートからなる群から選択される。アルキルグルコシド自体は、有利には、次の構造式で分類されるアルキルグルコシドからなる群から選択される。
Figure 2009526125
式中、Rは、4〜24個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基であり、
Figure 2009526125
は、最大2の平均グルコシル化度を示す。
この値
Figure 2009526125
は、本発明に従って使用されるアルキルグルコシドのグルコシル化度を表し、
Figure 2009526125
と定義され、
式中、p1、p2、p3、...piは、1、2、3、...i回グルコシル化された生成物の割合を重量パーセントで表す。本発明に従って有利に選択される生成物は、1〜2、特に有利には1.1〜1.5、特に非常に有利には1.2〜1.4、特に1.3のグリコシル化度を有する生成物である。
DP値には、アルキルグルコシドが、それらの調製の結果物として一般にモノ−およびオリゴグルコシドの混合物であるということが考慮されている。本発明では、一般に40〜70重量%程度の相対的に高い含量のモノグルコシドが有利である。
本発明の目的で特に有利に使用されるアルキルグリコシドは、オクチルグルコピラノシド、ノニルグルコピラノシド、デシルグルコピラノシド、ウンデシルグルコピラノシド、ドデシルグルコピラノシド、テトラデシルグルコピラノシド、およびヘキサデシルグルコピラノシドからなる群から選択される。
同様に、本発明に従って使用される有効量の有効成分で分類される天然または合成の原料および助剤または混合物、例えば、Plantaren(登録商標)1200(Henkel KGaA)、Oramix(登録商標)NS10(Seppic)を使用することが有利である。
アシルラクチレート自体は、有利には次の構造式で分類される物質からなる群から選択される。
Figure 2009526125
式中、R1は、1〜30個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を示し、M+は、アルカリ金属イオンからなる群、ならびに1つもしくは複数のアルキルおよび/または1つもしくは複数のヒドロキシアルキル基で置換されているアンモニウムイオンからなる群から選択されるか、あるいはアルカリ土類金属イオンの当量の半分に相当する。
例えば、イソステアリル乳酸ナトリウム、例えばAmerican Ingredients Companyの製品Pathionic(登録商標)ISLが有利である。
ベタインは、有利には以下の構造式で分類される物質からなる群から選択される。
Figure 2009526125
式中、R2は、1〜30個の炭素原子を有する分岐または非分岐のアルキル基を示す。
2は、特に有利には、6〜12個の炭素原子を有する分枝または非分枝のアルキル基を示す。
例えば、カプラミドプロピルベタイン(capramidopropylbetaine)、例えばTh.Goldschmidt AGの製品Tego(登録商標)Betain 810が有利である。
本発明の目的に有利であるココナッツアンフォアセテートは、例えばMiranol Chemical CorpからMiranol(登録商標)Ultra C32の商品名で利用可能なナトリウムココナッツアンホアセテートである。
本発明の組成物は、有利には、親水性界面活性剤(複数)が、各場合の組成物の全重量に対して0.01〜20重量%、好ましくは0.05〜10重量%、特に好ましくは0.1〜5重量%の濃度で存在することを特徴とする。
使用に関して、化粧品として十分な量の本発明の化粧用および皮膚用組成物は、通常の方式で皮膚および/または髪に塗布される。
本組成物は、このタイプの組成物に通常使用される、例えば増粘剤、軟化剤、保湿剤、界面活性剤、乳化剤、保存剤、消泡剤、香料、ワックス、ラノリン、噴射剤、組成物自体または皮膚を着色する色素および/または顔料、ならびに化粧品に通常使用される他の成分などの化粧品助剤を含むことができる。
使用される分散媒または可溶化剤は、油、ワックス、もしくは他の脂肪性物質、低級モノアルコールもしくは低級ポリオール、またはそれらの混合物であってもよい。特に好ましいモノアルコールまたはポリオールには、エタノール、イソプロパノール、プロピレングリコール、グリセロール、およびソルビトールが含まれる。
本発明の好ましい一実施形態は、例えば脂肪アルコール、脂肪酸、脂肪酸エステル、特に脂肪酸のトリグリセリド、ラノリン、天然および合成油またはワックス、ならびに水の存在下で乳化剤を含む保護クリームまたは乳液の形態のエマルジョンである。
組成物をエアロゾルとして製剤化する場合、アルカン、フルオロアルカン、およびクロロフルオロアルカンなどの通常の噴射剤が一般に使用される。
また変色、退色、または機械的性質による損傷を防止するために、本化粧用組成物を使用して光化学的障害から毛髪を保護することができる。この場合、適切な製剤は、リンス用シャンプー、ローション、ジェル、またはエマルジョンの形態であり、当該組成物は、シャンプーの前もしくは後、着色または退色の前もしくは後、またはパーマネントウェーブをかける前もしくは後に塗布される。また、毛髪のスタイリングまたは処置のためのローションまたはジェルの形態、毛髪のブラッシングまたはブローウェーブのためのローションまたはジェルの形態、ヘアラッカー、パーマネントウェーブ用組成物、毛髪用着色料または退色剤の形態の組成物を選択することが可能である。光防御特性を有する組成物は、このタイプの組成物に使用される様々な助剤、例えば界面活性剤、増粘剤、ポリマー、軟化剤、保存剤、泡安定化剤、電解質、有機溶媒、シリコーン誘導体、油、ワックス、抗油脂(antigrease)剤、組成物自体または毛髪を着色する色素および/または顔料、あるいは毛髪のケアに通常使用される他の成分を含むことができる。
本発明の組成物は、ここで当業者に周知の技術を利用して調製することができる。本発明の物質は、さらなる準備なしに化粧用組成物に直接組み込むことができる。
本発明の組成物は、有利には、既に記載した通りさらなるUVフィルター物質を含むことができ、ここでフィルター物質の総量は、組成物の全重量に対して、例えば0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5〜10重量%、特に1〜6重量%である。
さらに本発明の組成物は、皮膚の炎症およびアレルギーの予防治療のための医薬組成物として使用することもでき、幾つかのタイプの癌の予防に使用できる場合もある。本発明の医薬組成物は、経口または局所投与することができる。
本発明の組成物は、当業者に周知の技術を利用して調製することができる。当業者は、さらなる記載がなくとも最も広範な範囲で上記説明を利用することができると推測される。したがって好ましい実施形態は、全く制限的なものではなく単に記述的な開示とみなされるべきである。以下の実施例は、本発明を制限することなく例示するためのものである。全ての量的データ、割合、およびパーセンテージは、別段の指定が無い限り組成物の重量および総量または全重量に対するものである。全体を通して言及される全ての特許出願および刊行物の完全な開示内容は、参照によって本願に組み込まれる。
実施例
化合物名に関しては、可能な限り市販化合物のINCI名を示す。
実施例1:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエートを含有するシリカカプセルの製造
Uvinul A Plus33.5g、アジピン酸ジブチル66.5g、およびオルトケイ酸テトラエチル17.7gの溶液を、乳化道具(Ultra Turrax)を使用して、冷却しながら界面活性剤溶液(脱イオン水58.2gおよび塩化セチルトリメチルアンモニウム0.69g)に乳化する。完成したエマルジョンを、塩酸を含有する水に撹拌しながら添加する。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、その後撹拌なしで24時間さらに静置する。次いで、アルキルシランの加水分解で形成されたエタノールを、蒸留によって部分的に除去する。クエン酸Na溶液を使用して、残渣のpHを3.8〜4.0に調節し、混合物を脱イオン水と混合する。懸濁液の活性化合物含量は50重量%である。該混合物を、この形態の化粧用組成物に組み込むことができる。Uvinul A Plusを含有するシリカカプセルを噴霧乾燥によって単離し、白色粉末を得る。
実施例2:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエートおよびメトキシ桂皮酸エチルヘキシルを含有するシリカカプセルの製造
2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(Uvinul(登録商標)A Plus;BASF AG)36g、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル(例えばEusolex(登録商標)2292;Merck)64g、およびオルトケイ酸テトラエチル26.5gの溶液を、乳化道具(Ultra Turrax)を使用して、冷却しながら界面活性剤溶液(脱イオン水58.2gおよび塩化セチルトリメチルアンモニウム0.69g)に乳化する。完成したエマルジョンを、塩酸を含有する水に撹拌しながら添加する。得られた混合物を室温で少なくとも24時間撹拌し、その後撹拌なしで少なくとも24時間さらに静置する。次いで、アルキルシランの加水分解で形成されたエタノールを、蒸留によって部分的に除去する。クエン酸Na溶液を使用して、残渣のpHを3.8〜4.0に調節する。ポリビニルピロリドン50重量%を含むPVP溶液4gを添加し、その混合物を脱イオン水と混合して200gにする。懸濁液の活性化合物含量は50重量%である。
実施例3:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエートおよびサリチル酸2−エチルヘキシル(Eusolex(登録商標)OS)を含有するシリカカプセルの製造
2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシル(Uvinul(登録商標)A Plus;BASF AG)25g、サリチル酸2−エチルヘキシル(Eusolex(登録商標)OS;Merck)75g、およびオルトケイ酸テトラエチル17.7gの溶液を、乳化道具(Ultra Turrax)を使用して、冷却しながら界面活性剤溶液(脱イオン水58.2gおよび塩化セチルトリメチルアンモニウム0.69g)に乳化する。完成したエマルジョンを、塩酸を含有する水に撹拌しながら添加する。得られた混合物を室温で24時間撹拌し、その後撹拌なしで24時間さらに静置する。次いで、アルキルシランの加水分解で形成されたエタノールを、蒸留によって部分的に除去する。クエン酸Na溶液を使用して、残渣のpHを3.8〜4.0に調節する。ポリビニルピロリドン50重量%を含むPVP溶液4gを添加し、その混合物を脱イオン水と混合して200gにする。懸濁液の活性化合物含量は50重量%である。
実施例3a:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエートおよびサリチル酸3,3,5−トリメチルシクロヘキシル(例えばEusolex(登録商標)HMS)を含有するシリカカプセルの製造を、実施例3と同じように実施する。
実施例4:ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエートおよび2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシルを含有するシリカカプセルの製造
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイル)ヘキシルベンゾエート(Uvinul(登録商標)A Plus;BASF AG)64g、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(Uvinul(登録商標)A Plus B;BASF)36g、およびオルトケイ酸テトラエチル26.5gの溶液を、乳化道具(Ultra Turrax)を使用して、冷却しながら界面活性剤溶液(脱イオン水58.2gおよび塩化セチルトリメチルアンモニウム0.69g)に乳化する。完成したエマルジョンを、塩酸を含有する水に撹拌しながら添加する。得られた混合物を室温で少なくとも24時間撹拌し、その後撹拌なしで少なくとも24時間さらに静置する。次いで、アルキルシランの加水分解で形成されたエタノールを、蒸留によって部分的に除去する。クエン酸Na溶液を使用して、残渣のpHを3.8〜4.0に調節する。ポリビニルピロリドン50重量%を含むPVP溶液4gを添加し、その混合物を脱イオン水と混合して200gにする。懸濁液の活性化合物含量は50重量%である。
実施例5
敏感肌用の日焼け止め(W/O)in vivo用SPF46(国際SPF法、ボランティア10名)
成分 [%]
二酸化チタン、アルミナ、シメチコン 15.00
ポリグリセリル−2 4.00
ジポリヒドロキシステアレート
ポリグリセリル−3ジイソステアレート 2.00
炭酸ジカプリリル 11.00
ココグリセリド 10.00
CERA ALBA(蜜蝋) 2.50
イソステアリン酸 1.00
ステアリン酸亜鉛 1.00
トコフェロール 2.00
プロピルパラベン 0.05
実施例1のカプセル 10.00
グリセリン 5.00
硫酸マグネシウム 1.00
メチルパラベン 0.15
アクア(水) 34.80
ビサボロール 0.50
実施例6:リップケア用組成物
(重量%)
100までの残部 オーセリナムアンヒドリカム(Eucerinum Anhydricum)
10.00 グリセリン
10.00 微粉化二酸化チタン
5.00 実施例1のカプセル
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
5.00 酸化亜鉛
4.00 ヒマシ油
4.00 ステアリン酸/カプリン酸/カプリル酸 アジピン酸ペンタエリスリトール
3.00 グリセリルステアレートSE
2.00 蜜蝋
2.00 微結晶性ワックス
2.00 クオタニウム−18ベントナイト
1.50 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
実施例7:リップケア用組成物
(重量%)
100までの残部 オーセリナムアンヒドリカム(Eucerinum Anhydricum)
10.00 グリセリン
10.00 微粉化二酸化チタン
5.00 実施例2のカプセル
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
5.00 酸化亜鉛
4.00 ヒマシ油
4.00 ステアリン酸/カプリン酸/カプリル酸 アジピン酸ペンタエリスリトール
3.00 グリセリルステアレートSE
2.00 蜜蝋
2.00 微結晶性ワックス
2.00 クオタニウム−18ベントナイト
1.50 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
実施例8:微小顔料(micropigment)を含む日焼け止め用組成物
(重量%)
100までの残部 水
10.00 メトキシ桂皮酸オクチル
6.00 PEG−7水素化ヒマシ油
6.00 微粉化二酸化チタン
5.00 実施例3のカプセル
5.00 鉱油
5.00 p−メトキシ桂皮酸イソアミル
5.00 プロピレングリコール
3.00 ホホバ油
3.00 4−メチルベンジリデンカンファー
2.00 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
1.00 ジメチコーン
0.50 PEG−40水素化ヒマシ油
0.50 酢酸トコフェロール
0.50 フェノキシエタノール
0.20 EDTA
実施例9:微小顔料を含む日焼け止め用組成物
(重量%)
100までの残部 水
10.00 メトキシ桂皮酸オクチル
6.00 PEG−7−水素化ヒマシ油
6.00 微粉化二酸化チタン
5.00 実施例2のカプセル
5.00 鉱油
5.00 p−メトキシ桂皮酸イソアミル
5.00 プロピレングリコール
3.00 ホホバ油
3.00 4−メチルベンジリデンカンファー
2.00 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
1.00 ジメチコーン
0.50 PEG−40水素化ヒマシ油
0.50 酢酸トコフェロール
0.50 フェノキシエタノール
0.20 EDTA
実施例10:無脂肪ジェル
(重量%)
100までの残部 水
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
7.00 微粉化二酸化チタン
5.00 実施例4のカプセル
5.00 グリセリン
5.00 PEG−25PABA
1.00 4−メチルベンジリデンカンファー
0.40 アクリレートC10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー
0.30 イミダゾリジニル尿素
0.25 ヒドロキシエチルセルロース
0.25 メチルパラベンナトリウム
0.20 EDTA二ナトリウム
0.15 香料
0.15 プロピルパラベンナトリウム
0.10 水酸化ナトリウム
実施例11:無脂肪ジェル
(重量%)
100までの残部 水
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
7.00 微粉化二酸化チタン
5.00 実施例1のカプセル
5.00 グリセリン
5.00 PEG−25PABA
1.00 4−メチルベンジリデンカンファー
0.40 アクリレートC10〜C30アルキルアクリレートクロスポリマー
0.30 イミダゾリジニル尿素
0.25 ヒドロキシエチルセルロース
0.25 メチルパラベンナトリウム
0.20 EDTA二ナトリウム
0.15 香料
0.15 プロピルパラベンナトリウム
0.10 水酸化ナトリウム
実施例12:日焼け止めクリーム(LPF20)
(重量%)
100までの残部 水
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
8.00 微粉化二酸化チタン
6.00 PEG−7水素化ヒマシ油
5.00 実施例2のカプセル
6.00 鉱油
5.00 酸化亜鉛
5.00 パルミチン酸イソプロピル
0.30 イミダゾリジニル尿素
3.00 ホホバ油
2.00 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
1.00 4−メチルベンジリデンカンファー
0.60 ステアリン酸マグネシウム
0.50 酢酸トコフェロール
0.25 メチルパラベン
0.20 EDTA二ナトリウム
0.15 プロピルパラベン
実施例13:日焼け止めクリーム(LSF20)
(重量%)
100までの残部 水
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
8.00 微粉化二酸化チタン
6.00 PEG−7水素化ヒマシ油
5.00 実施例1のカプセル
6.00 鉱油
5.00 酸化亜鉛
5.00 パルミチン酸イソプロピル
0.30 イミダゾリジニル尿素
3.00 ホホバ油
2.00 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
1.00 4−メチルベンジリデンカンファー
0.60 ステアリン酸マグネシウム
0.50 酢酸トコフェロール
0.25 メチルパラベン
0.20 EDTA二ナトリウム
0.15 プロピルパラベン
実施例14:耐水性日焼け止めクリーム
(重量%)
100までの残部 水
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
5.00 PEG−7水素化ヒマシ油
5.00 プロピレングリコール
4.00 パルミチン酸イソプロピル
4.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
5.00 実施例4のカプセル
4.00 グリセリン
3.00 ホホバ油
2.00 4−メチルベンジリデンカンファー
2.00 微粉化二酸化チタン
1.50 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
1.50 ジメチコーン
0.70 硫酸マグネシウム
0.50 ステアリン酸マグネシウム
0.15 香料
実施例15:耐水性日焼け止めクリーム
(重量%)
100までの残部 水
8.00 メトキシ桂皮酸オクチル
5.00 PEG−7−水素化ヒマシ油
5.00 プロピレングリコール
4.00 パルミチン酸イソプロピル
4.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
5.00 実施例3のカプセル
4.00 グリセリン
3.00 ホホバ油
2.00 4−メチルベンジリデンカンファー
2.00 微粉化二酸化チタン
1.50 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
1.50 ジメチコーン
0.70 硫酸マグネシウム
0.50 ステアリン酸マグネシウム
0.15 香料
実施例16:日焼け止め乳液(LPF6)
(重量%)
100までの残部 水
10.00 鉱油
6.00 PEG−7水素化ヒマシ油
5.00 パルミチン酸イソプロピル
3.50 メトキシ桂皮酸オクチル
5.00 実施例4のカプセル
3.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
3.00 ホホバ油
2.00 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
0.70 硫酸マグネシウム
0.60 ステアリン酸マグネシウム
0.50 酢酸トコフェロール
3.00 グリセリン
0.25 メチルパラベン
0.15 プロピルパラベン
0.05 トコフェロール
実施例17:日焼け止め乳液(LPF6)
(重量%)
100までの残部 水
10.00 鉱油
6.00 PEG−7水素化ヒマシ油
5.00 パルミチン酸イソプロピル
3.50 メトキシ桂皮酸オクチル
5.00 実施例4のカプセル
3.00 カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド
3.00 ホホバ油
2.00 PEG−45/ドデシルグリコールコポリマー
0.70 硫酸マグネシウム
0.60 ステアリン酸マグネシウム
0.50 酢酸トコフェロール
3.00 グリセリン
0.25 メチルパラベン
0.15 プロピルパラベン
0.05 トコフェロール
実施例18
敏感肌用の日焼け止め(W/O)in vivo用SPF46(国際SPF法、ボランティア10名)
成分 [%]
二酸化チタン、アルミナ、シメチコン 15.00
ポリグリセリル−2 4.00
ジポリヒドロキシステアレート
ポリグリセリル−3ジイソステアレート 2.00
炭酸ジカプリリル 11.00
ココグリセリド 10.00
CERA ALBA(蜜蝋) 2.50
イソステアリン酸 1.00
ステアリン酸亜鉛 1.00
トコフェロール 2.00
プロピルパラベン 0.05
実施例4のカプセル 10.00
グリセリン 5.00
硫酸マグネシウム 1.00
メチルパラベン 0.15
アクア(水) 34.80
ビサボロール 0.50
実施例19
ケア用クリームin vitro用SPF46(Diffey法)=19±7
成分 [%]
二酸化チタン、アルミナ、シメチコン 5.00
セテアリルアルコール、セテアリルグルコシド 4.00
セテアリルアルコール 1.00
ソルビタンステアレート 1.50
パルミチン酸イソプロピル 1.00
イソヘキサデカン 1.00
グリシンソヤ(大豆油) 0.50
ジメチコーン 1.00
尿素、リン酸ナトリウム、ビオチン、クエン酸 1.00
アラントイン 0.30
グリセリン 10.00
パンテノール 0.50
アクア(水) 57.00
キサンタンガム 0.30
実施例4のカプセル 15.00
香料 0.20
フェノキシエタノール、ブチルパラベン 0.70
エチルパラベン、プロピルパラベン、メチルパラベン
実施例20
アイケア用クリーム
成分 [%]
二酸化チタン、アルミナ、ステアリン酸 5.00
ポリグリセリル−3メチルグルコースジステアレート 3.00
グリセリルステアレート 2.00
ステアリルアルコール 1.50
カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド 5.00
パーシアグラティッシマ(アボカド油) 1.50
イソヘキサデカン 8.00
プロピルパラベン 0.05
シリカ、CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄) 5.00
尿素、リン酸ナトリウム、ビオチン、クエン酸 2.00
グリセリン 3.00
メチルパラベン 0.15
アクア(水) 53.80
実施例1のカプセル 10.00
香料 残部
実施例21
ファンデーションin vitro用SPF(Diffey)10.9/紅斑(eryth)UVA−PF4
成分 [%]
ワックス 5.00
ミリスチン酸イソプロピル 2.00
セテアリルアルコール 1.00
アクア(水) 70.45
カオリン 8.00
Microna(登録商標)マットブラック(Merck)CI77499(酸化鉄)、マイカ 0.15
Microna(登録商標)マットレッド(Merck)CI77491(酸化鉄)、マイカ 0.50
Microna(登録商標)マットイエロー(Merck)マイカ、CI77492(酸化鉄) 2.00
実施例3のカプセル 10.00
プロピレングリコール、ジアゾリジニル尿素、メチルパラベン、プロピルパラベン 0.90
実施例22
Eusolex(登録商標)UV−Pearls(商標)OMCを含む日焼け止めクリームin vitro用SPF(Diffey法)21.5±5.7/紅斑UVA−PF7.5±0.7
成分 [%]
パルミチン酸セチル、グリセリルステアレート、セテアレス−20、セテアレス−12、セテアリルアルコール 6.00
セテアリルアルコール 1.50
デシルオレアート 2.00
二酸化チタン、アルミナ、ステアリン酸 8.00
エチルヘキシルステアレート 2.00
キトサングリコール酸塩 10.00
アクア(水) 48.60
実施例4のカプセル 21.00
プロピレングリコール、ジアゾリジニル尿素、メチルパラベン、プロピルパラベン 0.90
実施例23
Eusolex(登録商標)UV−PearlsOMCを含みやわらかい光沢のあるオイルフリーの保湿用液、SPF(DIFFEY)8.9±1.3、UVA−PF3.2±0.3
成分 [%]
キサンタンガム 1.50
グリセリン 20.00
PPG−5−セテス−20 1.00
実施例4のカプセル 20.00
PCAナトリウム 3.00
Timiron(登録商標)カラットゴールド(Karat Gold)MP−24マイカ、CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄)
0.50
Timiron(登録商標)サンゴールドスパークル(Sun Gold Sparkle)MP−29マイカ、CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄) 0.50
アクア(水) 52.80
プロピレングリコール、ジアゾリジニル尿素、メチルパラベン、プロピルパラベン 0.70
実施例24
敏感肌用日焼け止めジェル
成分 [%]
アクア(水) 52.80
トロメタミン 0.40
ブチルメトキシジベンゾイルメタン 2.00
アジピン酸ジブチル 8.00
C12〜15安息香酸アルキル 6.50
ココグリセリド 3.00
セテアリルオクタノエート 2.00
ジメチコーン 2.00
BUXUS CHINENSIS(ホホバ油) 1.00
酢酸トコフェロール 0.50
アクリレート類/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマー 0.20
カルボマー 0.10
フェノキシエタノール、ブチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、メチルパラベン 0.50
実施例4のカプセル 10%
実施例3のカプセル 11%
実施例25
保湿クリームin vivo用SPF12(Colipa)
成分 [%]
実施例4のカプセル 9.20
シリカ、CI77891(二酸化チタン)、CI77491(酸化鉄) 5.00
エクトイン 0.20
プロピレングリコール 3.00
グリセリン 3.00
ラウレス−7、ポリアクリルアミド、C13〜14イソパラフィン 2.50
プロピレングリコール、ジアゾリジニル尿素、メチルパラベン、プロピルパラベン 0.70
アクア(水) 75.60

Claims (18)

  1. 少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンを含有するUVフィルターカプセル。
  2. 少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン誘導体が、式Iの化合物から選択されることを特徴とする請求項1に記載のUVフィルターカプセル。
    Figure 2009526125
    [式中、変数は、互いに独立に以下の意味を有し、
    1およびR2は、水素、C1〜C20−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニルであり、置換基R1およびR2は、それらが結合する窒素原子と一緒になって5または6員環を形成することができ、
    3およびR4は、C1〜C20−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニル、C1〜C12−アルコキシ、C1〜C20−アルコキシ、C1〜C20−アルコキシカルボニル、C1〜C12−アルキルアミノ、C1〜C12−ジアルキルアミノ、アリール、ヘテロアリールであり、ニトリル基、カルボン酸基、スルホン酸基、またはアンモニウム基からなる群から選択される、任意選択で置換された水溶性置換基であり、
    Xは、水素、COOR5、CONR67であり、
    5〜R7は、水素、C1〜C20−アルキル、C2〜C10−アルケニル、C3〜C10−シクロアルキル、C3〜C10−シクロアルケニル、−(Y−O)O−Z、アリールであり、
    Yは、−(CH22−、−(CH24−、−CH(CH3)−CH2−であり、
    Zは、−CH2−CH3、−CH2−CH2−CH3、−CH2−CH2−CH2−CH3、−CH/(CH3)−CH3であり、
    mは、0〜3であり、
    nは、0〜4であり、
    oは、1〜20である]。
  3. 1〜99重量%のアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンからなることを特徴とする請求項1または2に記載のUVフィルターカプセル。
  4. 化粧用油、好ましくはC原子3〜30個の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルカンカルボン酸、ならびにC原子2〜30個の鎖長を有する飽和および/または不飽和の分岐および/または非分岐のアルキレングリコールのエステルを含有することを特徴とする請求項1から3の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  5. (INCI名)オクトクリレン、メトキシ桂皮酸エチルヘキシル、アジピン酸ジブチル、C12〜15安息香酸アルキル、C12〜13乳酸アルキル、ジカプリル酸/ジカプリン酸プロピレングリコール、アジピン酸ジエチルヘキシル、PEG−7グリセリルココエート、カプリル酸/カプリン酸トリグリセリド、エチルヘキサン酸エチルヘキシル、イソプロピルアルコール、PPG−3ミリスチルエーテル、ジ−C12〜13酒石酸アルキル、エタノール、ラウリル酸ヘキシル、PEG−7水素化ヒマシ油、ジ−C12〜13リンゴ酸アルキルおよび/またはステアリン酸イソプロピルを含有することを特徴とする請求項1から4の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  6. 少なくとも1つのUV−Bフィルターを含有することを特徴とする請求項1から5の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  7. アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンとして2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシベンゾイル)安息香酸ヘキシルを含有することを特徴とする請求項1から6の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  8. アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンおよびUV−Bフィルターを、10:1〜1:3の重量%比、好ましくは5:1〜1:2の重量%比で含有することを特徴とする請求項1から7の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  9. アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン5〜42重量%および桂皮酸誘導体58〜95重量%を含有するか、または
    アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン5〜44重量%およびジフェニルアクリレート誘導体56〜95重量%を含有するか、または
    アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン50〜90重量%およびサリチル酸誘導体10〜50重量%を含有することを特徴とする請求項1から8の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセル。
  10. 少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンおよび局所目的に適した少なくとも1つの賦形剤を含み、前記アミノ置換ヒドロキシベンゾフェノンの少なくとも一部分が、請求項1から9の少なくとも一項のカプセルの形態であることを特徴とする製剤。
  11. 5〜80重量%のカプセルを好ましくは含む水分散液であることを特徴とする請求項10に記載の製剤。
  12. 光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製としての、請求項1から9の少なくとも一項のカプセル、または、請求項10もしくは11の製剤の使用。
  13. 前記化粧用または皮膚用組成物が、水性組成物、特にジェルまたは水中油エマルジョン(O/Wエマルジョン)であることを特徴とする請求項12に記載の使用。
  14. 請求項1から9の少なくとも一項のカプセルが、さらなる成分と混合されることを特徴とする、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製方法。
  15. 前記化粧用または皮膚用組成物が水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)であり、請求項10および11の少なくとも一項の製剤が油で乳化されることを特徴とする、光防御特性を有する化粧用または皮膚用組成物の調製方法。
  16. 水性組成物、特にジェルまたはエマルジョン、特に水中油滴エマルジョン(O/Wエマルジョン)であることを特徴とする、請求項10または11に記載の組成物。
  17. 水相が、請求項10および11の少なくとも一項の製剤によって形成されることを特徴とする、請求項16に記載のエマルジョン。
  18. ステップa)で、ソルゲル前駆体、少なくとも1つのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン、ならびに任意選択で少なくとも1つの化粧用油および/または少なくとも1つのさらなるUVBフィルターを含む疎水性溶液の水中油滴エマルジョンを水溶液として調製し、
    ステップb)で、ステップa)からのこのエマルジョンを別の水溶液と混合して縮合重合反応を促進し、
    任意選択でステップc)で、反応生成物をソルゲル前駆体から分離し、UVフィルターカプセルを単離することを特徴とする、請求項1から9の一項または複数項に記載のUVフィルターカプセルの生成方法。
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