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JP2014511182A - Hpv核酸を検出するための材料及び方法 - Google Patents

Hpv核酸を検出するための材料及び方法 Download PDF

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JP2014511182A JP2013555574A JP2013555574A JP2014511182A JP 2014511182 A JP2014511182 A JP 2014511182A JP 2013555574 A JP2013555574 A JP 2013555574A JP 2013555574 A JP2013555574 A JP 2013555574A JP 2014511182 A JP2014511182 A JP 2014511182A
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Abstract

HPV16及び/又はHPV18核酸、特にE2及びE6−7遺伝子産物をコードするmRNAとハイブリダイズすることができる核酸が提供される。このような核酸は、生体サンプルからRNAを単離する方法と、生体サンプルにおける特定のRNAスプライシング型変異体の存在を決定するための方法及び手段と、生体サンプルにおけるRNA比の相対比を決定するための方法及び手段と、前がん性子宮頸部病変の進行を予測するための方法及び手段と、遺伝子又は遺伝子発現の破壊を検出するための方法及び手段とに有用である。
【選択図】なし

Description

本開示は、サンプルにおけるヒトパピローマウイルス(「HPV」)由来の核酸を含む核酸の存在を決定するための方法、組成物及びキットに関するものである。
[関連出願の相互参照]
本出願は2011年2月24日付けで出願された米国仮出願第61/446,306号、更には2011年5月13日付けで出願された米国仮出願第61/486,118号(どちらも内容全体が引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に対する優先権を主張する。
ヒトパピローマウイルス(HPV)感染は子宮頸がんの最も重大な原因であり、その中の13タイプがHPV関連の子宮頸疾患及び子宮頸がんを引き起こす。分子検査を用いた発がん性のHPV DNAのスクリーニングが、HPV関連の疾患を診断するのに有用であるとされている。しかしながら、現在の検査方法では、ほとんどのHPV感染が一過性のものであり自然消退するために、どの感染ががんへと発展し得るかを正確に予測することはできない。そのため、どの感染が進行し、更なる治療を要するかを確認するために、反射アッセイ(reflex assays)における更なるバイオマーカーの使用が検討されている。
疾患の進行が或る特定のHPV遺伝子の発現に関連している。そのため、HPVのmRNAの検出が重症感染症の更なるバイオマーカーとなり得る。診断のために開発された一部のHPVのmRNAアッセイによって、E6又はE7の腫瘍遺伝子配列といった単一の転写産物種が検出される。これらのアッセイでは、単一種の存在量が、疾患の経過中に起こる複雑な発現パターンによって又は免疫応答によるHPVの分解によって変動し得るため、重症感染症を予測することはできない。さらに、mRNA標的が回収後に分解されるか、又は回収した試料における感染細胞の数が少ない場合があり、これらがアッセイ結果に影響し得る。解決策としては、2種のmRNAを一定比率で同時に検出するように設計されたHPVアッセイによって、単一のmRNA種を検出するアッセイよりも疾患を予測しやすくなる。
また、HPV DNAは通常、循環したエピソーム状態における増殖感染として1細胞当たり50〜100のコピー数に維持される。この状態では、HPVの腫瘍遺伝子E6及びE7の転写は、E2タンパク質により厳しく制御されている。E6及びE7はそれぞれp53及びpRbを標的としており、正常な細胞周期を妨げるものである。この転写制御が取り除かれた細胞には、細胞周期への再入が促進されるため、他の細胞を上回る増殖優位性がある。ウイルスが宿主ゲノムへと組み込まれる際に頻繁に起こるE2遺伝子の破壊又は欠失は、E6及びE7に対する負のフィードバックを取り除き、テロメラーゼを活性化させ、hTERT発現を抑制解除し、このことは明らかに細胞の不死化の進行及び最終的にはがんの進行の一因となる。
特定の核酸配列及び配列の変化の検出及び特徴付けが、感染の指標となるウイルス性又は細菌性の核酸配列の存在、疾患及びがんに関連する哺乳動物遺伝子の変異体又は対立遺伝子の存在を検出するのに、法医学サンプルに見られる核酸源の特定に、並びに父子鑑定に用いられている。正常な生物学的過程に関わるRNA種の特徴付けは、殆ど知られていない様々な生物学的過程を理解するのに重要であり得る。
RNA(例えばメッセンジャーRNA、トランスファーRNA、リボソームRNA、核内低分子RNA、及び他のRNA)の検出及び特徴付けは、分子生物学、毒物学、及び生化学を含む多くの分野において重要なツールである。メッセンジャーRNA(mRNA)は、細胞の必須の機能成分であり、遺伝子発現過程中に、mRNAの機能的一本鎖構造が合成され、タンパク質合成における翻訳過程の鋳型中間体として働く。mRNA分子の短時間の存在は、DNAのRNA分子への転写から始まり、最終的に分解に終わる。その期間内において、mRNA分子は、翻訳される前にプロセシング、エディティング、及び輸送されることもある。スプライシングは、前mRNAを修飾して、イントロンと呼ばれる非コード配列の或る特定のストレッチ(stretches)を除去する過程である。残存するストレッチはタンパク質コード配列を含むものであり、エキソンと呼ばれる。前mRNAのメッセージ(messages)は幾つかの異なる方法でスプライシングされることもあり、それにより単一転写産物が複数のタンパク質をコードすることが可能になる。
メッセンジャーRNA(mRNA)の検出は、DNA検出では不可能なウイルス量及び遺伝子発現情報を提供することができるため、診断上非常に重要である。これらの因子によって、疾患の進行及び予後診断に関する手がかりが得られることは多い。現在のmRNA検出技術は、複雑であり、汚染の可能性があるといった多くの問題を抱えている。
最も一般的なmRNA検出方法としては、ノーザンブロット法、リボヌクレアーゼプロテクションアッセイ(RPA)、及び逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)が挙げられる。しかしながら、これらの技法はそれぞれ感度において一定の利点をもたらすが、時間及び材料を必要とする。さらに、全mRNAが全RNAの約1%にすぎず、また任意の特定のmRNAの割合が極めて少ないため、技法によっては標的mRNAの増幅が必要となるものもある。
現在、逆転写酵素ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)は、RNA転写産物を特徴付けるのに広く用いられている。しかしながら、この方法には以下の制限がある:1)限られた数の特異的領域しか同時に増幅することができず、2)突然変異又は選択的スプライシングが、特異的プライマーのRNA検出能を制限する場合があり、3)連続モードの方法でmRNA構造を特徴付けることが困難である。
したがって、所与の核酸がサンプルに存在するか又は存在しないかを決定することができる材料及び方法を有することが有用であると考えられる。さらに、HPV E2遺伝子を含む遺伝子が宿主細胞において破壊されているか、欠失されているか、又はそうでなければ発現されていないか否かを決定することができる材料及び方法を有することが有用であると考えられる。
本開示は、サンプルにおいて特定の核酸を検出し、それらの核酸が無傷であるか又は破壊されているかを決定するのに有用な核酸及び方法を提供する。
一態様では、配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも75パーセントの相同性を有する少なくとも1つのヌクレオチド配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる全長が200ヌクレオチド以下の単離核酸、そのRNA相当物、及びその相補体が提供される。
一態様では、標的RNAの存在を検出する方法であって、a)支持体に結合している少なくとも1つのDNA捕捉プローブを準備することと、b)標的RNAを上記少なくとも1つのDNA捕捉プローブとハイブリダイズすることであって、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を得ることと、c)標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を単離することと、d)少なくとも1つのDNA増幅プローブを準備するとともに、該少なくとも1つのDNA増幅プローブを上記標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体とハイブリダイズすることであって、標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を得ることと、e)抗RNA:DNAハイブリッド抗体を準備するとともに、上記標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を該抗体とインキュベートすることであって、標的RNA:DNA:抗体複合体を得ることと、f)上記抗体を検出することであって、該検出によって上記標的RNAの存在が示されることと、を含む、方法が提供される。一態様では、抗体は検出可能なマーカーとコンジュゲートし(conjugated)、検出工程はマーカーを検出することを含む。一態様では、検出可能なマーカーは、アルカリホスファターゼ及びホースラディッシュペルオキシダーゼからなる群から選択される。一態様では、検出工程は上記抗RNA:DNAハイブリッド抗体と結合する二次抗体を準備することを含み、該二次抗体は検出可能なマーカーとコンジュゲートし、ここでは上記検出工程はマーカーを検出することを更に含む。一態様では、支持体は磁性ビーズを含む。一態様では、磁性ビーズは少なくとも1つのストレプトアビジン分子とコンジュゲートし、少なくとも1つのDNA捕捉プローブはビオチン分子とコンジュゲートする。一態様では、捕捉プローブ及び/又は増幅プローブの少なくとも1つは、上記された核酸プローブである。
一態様では、少なくとも1つのDNA捕捉プローブ及び少なくとも1つのDNA増幅プローブが約15塩基長〜約200塩基長である。
一態様では、標的RNAはスプライス変異体であり、少なくとも1つのDNA捕捉プローブ及び少なくとも1つのDNA増幅プローブは、該スプライス変異体の存在を検出するように選択される。
一態様では、少なくとも1つのDNA捕捉プローブ及び少なくとも1つのDNA増幅プローブは高リスク型HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68、26、66、73、及び82由来のRNAに相補的である。
別の態様では、a)磁性支持体に結合している少なくとも1つのDNA捕捉プローブと、b)少なくとも1つのDNA増幅プローブと、c)抗RNA:DNAハイブリッド抗体と、d)検出試薬とを含む、標的RNAを検出するキットが提供される。一態様では、上記抗RNA:DNAハイブリッド抗体は検出可能なマーカーとコンジュゲートし、上記検出試薬は該検出可能なマーカーの基質を含む。一態様では、キットは、上記抗RNA:DNAハイブリッド抗体と結合する二次抗体を更に含み、該二次抗体が検出可能なマーカーとコンジュゲートし、上記検出試薬は該検出可能なマーカーの基質を含む。
本開示は、検出のための標的RNAを準備する方法であって、該方法が、標的RNAを含有する生体サンプルをカルボキシルビーズとインキュベートすることと、ビーズを単離することと、単離ビーズに付着した生体サンプルを溶解することと、溶解した生体サンプルからビーズを単離することとを含み、得られる上清が検出のための標的RNAを含有する、方法を提供する。
別の態様では、標的の増幅に依存することのない核酸検出方法が開示される。対象の核酸は、特異的な核酸オリゴヌクレオチドにより捕捉される。シグナル増幅は、後にDNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができるエンティティを用いて検出される捕捉RNA標的(又は逆に標的がDNAである)をカバーするDNAプローブを付加することによりもたらされる。このハイブリッド捕捉アッセイによって、転写産物の量及び長さの両方が増大するにつれて、シグナルの線形増大がもたらされる。結果として、本方法は既存の技術では不可能である欠失の測定に使用することができる。完全な参照核酸セットのシグナル全体と比較して標的核酸の破壊の程度を化学分析することにより、標的が破壊されているか否か、また標的がどの程度破壊されているかを決定することができる。
一態様では、標的の破壊は、サンプルを少なくとも第1の部分と第2の部分とに分離することにより決定される。サンプルの第1の部分を、2セットのDNA:RNAハイブリッド(一方のセットが標的核酸を含み、もう一方のセットが少なくとも1つの参照核酸を含む)を生成するのに十分な条件下で処理する。次いで、サンプルの第2の部分を、参照核酸を含むが、標的核酸を含まないDNA:RNAハイブリッドのセットを生成するのに十分な条件下で処理する。次いで、サンプルの第1の部分におけるDNA:RNAハイブリッドの総量を、サンプルの第2の部分におけるDNA:RNAハイブリッドの総量と比較する。標的核酸が喪失している場合、サンプルの第1の部分におけるDNA:RNAハイブリッドと、第2の部分におけるDNA:RNAハイブリッドとが同量であるはずである。標的核酸の相当部分に特異的な複数のプローブを適用し、プローブを徐々に取り除くことによって、存在する場合に(if any)破壊の程度を決定するという上記方法の変形形態も提示される。DNA:RNAハイブリッドの変化を検出する前に取り除くことのできるプローブが多ければ、標的核酸が破壊されている程度が大きくなる。
別の態様では、E2遺伝子、cDNA、又はmRNAが存在しないか又は破壊されているか否かを決定する方法が提供される。このような方法は、とりわけE2遺伝子が発現されているか否か、HPVゲノムが宿主細胞ゲノムに組み込まれているか否かを決定するのに適用することで、HPV感染の進行を評価し、及び/又はHPV感染ががんへと進行する危険性を決定することができる。
本開示の本質、目的及び利点の更なる理解のために、添付の図面と併せて読むことで以下の詳細な説明に言及する。図中、同種の符号は同種の要素を示す。
ビオチン化DNAプローブ(白色バー)により捕捉される標的RNA(斜行平行バー)の概略図である。「B」はビオチン部を表し、「SA」はストレプトアビジン部を表し、「AP」は抗体とコンジュゲートしたアルカリホスファターゼを表すが、「AP」は任意の他の適切な検出可能部(例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ等)であってもよく、「B」及び「SA」は他の連結部に置き換えることができる。 標的RNA(斜行平行バー)を増幅させる必要なくシグナルを「増幅する」ための、DNA捕捉プローブ(白色バー)、複数のDNA増幅プローブ(黒色バー)、及び複数のDNA:RNAハイブリッド抗体の使用を表す図である。「B」はビオチン部を表し、「SA」はストレプトアビジン部を表し、「B」及び「SA」はDNAプローブをビーズにコンジュゲートさせる他のコンジュゲーション技術に置き換えることができる。「AP」は抗体とコンジュゲートしたアルカリホスファターゼを表すが、「AP」は任意の他の適切な検出可能部(例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ等)であってもよい。 基質(S)に結合した様々なDNA捕捉プローブにより捕捉される標的RNA(破線矢印)の図である。さらに、非コンジュゲートDNA増幅プローブ(黒色バー)と、DNA:RNAハイブリッド領域を検出し、該領域と結合する複数の抗体(アルカリホスファターゼ又は任意の他の適切な検出可能部、例えばホースラディッシュペルオキシダーゼ等とコンジュゲートしている)とが示される。基質(例えばビーズ)は複数のDNA捕捉プローブを保有することができ、DNA捕捉プローブは同じもの(すなわち同じ配列及び/又は長さ)であってもよく、又は異なるもの(すなわち異なる配列及び/又は異なる長さ)であってもよい。 RNA捕捉後に非ビオチン化DNAプローブを付加することの効果を示す実験結果を表す図である。この実験では、可変数のビオチン化プローブがストレプトアビジンビーズにコンジュゲートされていた。標的はHPV16のE6/7遺伝子転写産物であった。アッセイは、非標識シグナル増幅プローブを付加して(黒色バー)、また付加せずに(白色バー)、各ビーズセットを用いて行った(一工程対二工程アッセイ(one-versus two-step assay))。シグナル増幅工程が付加されなかった場合(白色バー)、シグナルは、捕捉プローブにより与えられるカバレッジの大きさ(amount)に応じて増大した。しかしながら、シグナル増幅プローブが付加された場合(黒色バー)、シグナルは、付加されなかった場合よりも大きかった。シグナル増幅プローブによって、より少ない(3個〜5個の)捕捉プローブでシグナルをより大きくすることが可能となる。 内因性ハイブリッドが臨床バックグラウンドノイズの原因となることが多いことを示す図である。「RLU」=相対発光量。 PreservCyt(商標)溶液において細胞サンプルを化学分析する際の、アッセイバックグラウンドに対する溶解バッファ(100%バッファには、約3M チオシアン酸グアニジンと約2%界面活性剤とが含まれる)の濃度の影響を示す図であり、溶解バッファの濃度が減少するにつれて臨床バックグラウンドが低減することを実証している。 細胞ペレットの低張溶解によって、バックグラウンドノイズが低く安定した状態を維持し、またバックグラウンドは用いられる試料量に関わらずほとんど変化しないことを示す図である。「PC」=PreservCyt(商標)溶液、「PC(−)」=HPV標的を含まないPreservCyt(商標)溶液中で固定された試料(子宮頸部擦過物)プール。 HPV陽性細胞(SiHa)由来のHPV E6/E7の検出限界を示す図である。図8は本開示の方法を使用することで、HPV E6/7のRNA検出には、僅か1×10個の細胞しか必要としないことを示している。 COOHビーズにより捕捉される細胞を溶解する能力に関する様々な溶解バッファの試験結果を示す図である。図9のデータは、下記の表1のデータと併せて、好ましい溶解バッファは約1M チオシアン酸グアニジン及び約0.7%界面活性剤であることを示している。 カルボン酸修飾(carboxylate-modified)(COOH)磁性ビーズ(Sera Dyn、カタログ番号6515−2105−050350)による経時的な細胞捕捉を示す図であり、細胞の約95%が30分のインキュベーション後に捕捉されたことが実証されている。 COOHビーズ捕捉と低張溶解との比較を示す図であり、細胞からmRNAを得るのには、COOHビーズ捕捉が低張溶解よりも有効であることが示されている。「PC−」はHPVが存在しない子宮頸部擦過試料のプールを示す。 捕捉プローブとシグナル増幅プローブとの設計領域を示す図である。HPV転写産物の長さは、特異的な標的を捕捉する特異的な捕捉オリゴによる磁性ビーズ上への捕捉によって「特徴付け」することができ、HPV転写産物はハイブリッド領域の長さを伸ばすのに使用される非標識オリゴヌクレオチドの様々なセットを用いて検出することができる。捕捉RNAが、使用される捕捉プローブに相補的な配列を保有している場合に、シグナルが得られる。シグナル出力は、最大長に達するまでは増幅シグナルプローブの連続付加に伴い増大し、そこでシグナルはプラトーとなる。HPV16の様々なHPV転写産物が示されている。破線ボックスにより示された領域はプローブ設計を指定するものである。 シグナル増幅プローブの数が増大するにつれてシグナルが増大することを示す図である。このようにして、RNA転写産物の長さは、連続的な増幅プローブの数の増大により発生するシグナルの増大により測定することができる。図13では、5つのオリゴの各セットが互いに隣接しており、それにより連続したセットが付加されるにつれて、RNA:DNAハイブリッドが長くなり、シグナルが大きくなる。 初期:後期HPV mRNA比が高い細胞の画分を、低い比の細胞のバックグラウンドに対して検出することができることを示す図である。この図14では、SiHa細胞(子宮頸がん細胞株)を子宮頸部試料(それぞれ、高悪性度のHPV関連病変と診断されている)のプールに付加した。SiHa細胞には、子宮頸がんの一般的特徴である、高いHPV初期転写産物:HPV後期転写産物比が包含される。サンプルは、前がん性病変細胞中にがん細胞を有する試料を模倣したものであった。結果は、本アッセイによってより良性の病変細胞のプールにおいてがん細胞が検出されることを示している。 LBC臨床試料プールに保存されるSiHa細胞のHPV RNAの安定性を示す図である。RT−PCRプロットは、67日にわたってインキュベートされたSiHa細胞のサンプルに関してPCRサイクル数(x軸)に対してプロットされたアッセイシグナル(y軸)を示している。符号は星形、3日間;四角形、13日間;三角形、26日間;黒色の菱形、42日間;白色の菱形、67日間である。値は各日の2つの反応の平均である。 A)は、HPV mRNAのハイブリッド捕捉検出の一般図である。HPV mRNA標的(点線)を捕捉オリゴ(短い灰色のバー)にアニーリングさせ、捕捉オリゴを磁性ビーズ(丸形)と共役させる。RNA標的をシグナル増幅オリゴ(短い黒色のバー)にアニーリングさせ、より長いハイブリッドを作製する。RNA:DNAハイブリッドをアルカリホスファターゼとコンジュゲートしたハイブリッド捕捉抗体(Y字及びAP符号)と結合させる。化学発光基質(図示せず)を付加して、照度計において複合体を検出する。B)は、標識遺伝子(大きな灰色の矢印)を含むHPVゲノム構造の概略図を示す。E6−7プローブ(1)又はE2プローブ(2)に対する遺伝子座を、下の黒色のバーで示している。遺伝子の配置及びDNAプローブに対する遺伝子座は、HPV16とHPV18とで類似しているが、一次配列は特有のものである。 同じ標的入力(コピー数1×10、HPV16 E6−7のin vitroで転写されたRNA)での1アッセイ当たりの相補的シグナル増幅プローブの数に対する発光シグナル出力(平均RLU、n=4)の依存性を示す図である。この実験では、5個、10個及び15個のプローブを付加することで、ウェル内のハイブリッドの長さが増大した。15個の相補的プローブに5個の非相補的プローブを付加してもウェルにおいてシグナルは増大しなかった(5+15で示される)。 ハイブリッド捕捉アッセイでの標的入力(1反応当たりのRNAコピー数)に対する発光シグナル出力(平均RLU、サンプル数n=3、誤差バーは標準偏差を示す)の依存性を示す図である。シグナル:ノイズ比はバーの上に与えられる。 HPV16 E6−7(灰色のバー)及びE2(黒色のバー)(別々のウェルで2回のアッセイ)に関してプロットした1アッセイ当たりのSiHa細胞の数に対するシグナル:ノイズ(平均、n=3)の依存性を示す図である。これらのアッセイでは、標的を付加しない対照アッセイ由来のシグナルからおよそ50RLUのバックグラウンドノイズが得られた。 HPV E6−7及びE2のmRNAアッセイに関するシグナル:ノイズの値を示す図である。これらの値は、比としてがん細胞株であるSiHa、Caski及びHeLaに関してプロットした。バーは3回の反復実験の平均比を表す。 SiHa細胞とHPV陽性試料のプールの細胞との混合物におけるHPV16 E6−7:E2転写産物の比の検出を示す図である。培養したSiHa細胞をHPV陽性の液状化細胞診断試料(2ml中、およそ100000個の総細胞数)のプール(2ml)と混合した。 子宮頸部試料におけるHPV16 E6−7:E2比を示す図である。E6−7:E2比をハイブリッド捕捉アッセイ結果からプロットした。 E2遺伝子発現が存在しないか又は破壊されているか否かを決定する方法を示す図である。 SiHa細胞及びW12細胞におけるE2遺伝子発現の完全性の比較を示す図である。 LSILサンプル及びHSILサンプルにおけるE2遺伝子発現の完全性の比較を示す図である。
本開示を更に説明する前に、本開示は下記の本開示の特定の態様に限定されず、そのため特定の態様の変形形態を作製することができ、それらの変形形態も添付の特許請求の範囲内に含まれることが理解される。用いられる専門用語は特定の態様を説明するためのものであり、限定を意図するものではないことも理解される。
本明細書及び添付の特許請求の範囲において、文脈上特に明示のない限り、数量が特定されていないものは、単数及び複数を包含することを意図される(the singular forms "a," "an," and"the" include plural reference)。特に規定のない限り、本明細書において用いられる技術用語及び科学用語は全て、本開示が属する技術分野の当業者により一般に理解される意味と同じ意味を有する。
HPV16及び/又はHPV18とハイブリダイズすることができる単離核酸及びプローブ
200以下のヌクレオチドからなり、HPV16又はHPV18のDNA又はRNAとハイブリダイズすることができる核酸が本明細書で与えられる。
一態様では、核酸は、配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、又は少なくとも95%の相同性を有する少なくとも1つのヌクレオチド配列、そのRNA相当物、及びその相補体を含むか、それらから本質的になるか、又はそれらからなる。更なる態様では、核酸は、配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列、そのRNA相当物、及びその相補体を含むか、それらからなるか、又はそれらから本質的になる。
一態様では、核酸は、ストリンジェントな条件下で、HPV16若しくはHPV18ゲノム又はそれら由来の核酸と少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%同一な核酸とハイブリダイズすることができるものである。例示的なHPV16ゲノムの配列はGenBank NC_01526(配列番号106)に開示されている。例示的なHPV18ゲノムの配列はGenBank X05015(配列番号107)に開示されている。
別の態様では、核酸は、HPV16若しくはHPV18のmRNA、又はそれらの相補体と少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、又は100%同一な核酸とハイブリダイズ又は結合することができるものである。別の態様では、HPV16又はHPV18のmRNAは、E2及びE6/E7のmRNAからなる群から選択される。
本目的では、「ストリンジェントな条件」は、ハイブリダイゼーション分子と標的配列との間に25%以下のミスマッチが存在する場合にのみハイブリダイゼーションが起こる条件を包含する。「ストリンジェントな条件」は、より正確な定義付けのために特定のレベルのストリンジェンシーに分けることができる。ゆえに、本明細書で使用される「低(moderate)ストリンジェンシー」条件は、25%を超える配列ミスマッチでは分子がハイブリダイズしない条件であり、「中等度の(medium)ストリンジェンシー」条件は、15%を超えるミスマッチでは分子がハイブリダイズしない条件であり、「高ストリンジェンシー」条件は、10%を超えるミスマッチでは配列がハイブリダイズしない条件である。「超高ストリンジェンシー」条件は、6%を超えるミスマッチでは配列がハイブリダイズしない条件である。特定の程度のストリンジェンシーを達成するのに必要とされるハイブリダイゼーション条件に関する計算は、Sambrook他(編), Molecular Cloning: ALaboratory Manual, 2nd ed., vol. 1-3, Cold Spring Harbor Laboratory Press, ColdSpring Harbor, N.Y., 1989, chapters 9 and 11(引用することによりその全体が本明細書の一部をなすものとする)にも述べられている。
一態様では、本明細書に開示される単離核酸を少なくとも1つ含むプローブセットが提供される。例示的なものであり、これに限定するものではないが、プローブセットは、配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、又は少なくとも95%の相同性を有する少なくとも1つのヌクレオチド配列を含むか、それから本質的になるか、又はそれからなる単離核酸、そのRNA相当物、及びその相補体を含み得る。更なる態様では、プローブセットは、配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含むか、それからなるか、又はそれから本質的になる単離核酸、そのRNA相当物、及びその相補体を含み得る。単離核酸は、非修飾プローブとして与えられてもよく、又は修飾されていてもよい。例示的なものであり、これに限定するものではないが、修飾が、例えばリガンド及び/又は検出可能な標識の付加による、プローブ及び該プローブがハイブリダイズした核酸の単離及び/又は検出を容易にすることがある。一態様では、プレート、チューブ、ビーズ、マイクロチップ、又は他の固体表面等の固体支持体に結合したプローブを提供することができる。
HPVのmRNAを同定する方法
本開示の方法を用いて、サンプル由来の標的核酸の存在を検出することができる。このような核酸はRNAとすることができ、このようなサンプルとしては、生体サンプル及び環境サンプルを含む試料又は培養物(例えば細胞培養物、微生物培養物及びウイルス培養物)が挙げられるが、これらに限定されない。生体サンプルは、真核生物、原核生物、古細菌、ウイルス、ヒトを含む動物、植物、真菌、エクスカバータ(excavata)由来のものとすることができ、流体、固体(例えば糞便)又は組織、細胞培養物、液体培地又は固体培地、並びに乳製品、野菜、食肉及び食肉副産物等の液体及び固体の食品及び飼料品及び原料、並びに廃棄物とすることができる。環境サンプルとしては、地表物質、土壌、水、空気、及び産業サンプル等の環境物質、並びに食品加工及び乳加工用の機器、装置、設備、器具、使い捨て品及び廃棄不要品から得られるサンプルが挙げられる。子宮頸部上皮細胞(例えば子宮頸部スワブ又は生検試料から得られるサンプル)、アデノイド細胞、肛門上皮細胞、血液、唾液、脳脊髄液、胸膜液、乳汁、リンパ液、唾液及び精液を含むが、これらに限定されない生体サンプルが特に好ましい。サンプルは、メッセンジャーRNA(mRNA)を含むリボ核酸を含み得る。
本開示は、サンプルにおいて標的RNAの存在を決定する方法であって、a)標的RNAを標的RNAに相補的な配列を有するDNA捕捉プローブとハイブリダイズして、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を形成することであって、DNA捕捉プローブが支持体にコンジュゲートしていることと、b)非結合RNAから標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を(例えば洗浄によって)分離することと、c)任意で標的RNAに相補的な配列を有する少なくとも1つの増幅プローブを標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体とハイブリダイズすることであって、それにより標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を形成することと、d)RNA:DNAハイブリッドを認識し、RNA:DNAハイブリッドと結合する抗体を加えて、標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体と結合することにより、標的RNA:DNA:抗体複合体を形成することであって、抗体が検出可能なマーカーで標識されていることと、e)上記抗体上のマーカーを検出することであって、検出によって標的リボ核酸の存在が示されることと、f)検出結果を増幅プローブの様々な組合せから得られた結果と比較することであって、比較によって特定のRNAスプライシング型が存在することが示されることとを含む、方法を提供する。
本開示は、サンプルにおいて標的RNAの存在を決定する方法であって、a)標的RNAを標的RNAに相補的な配列を有するDNA捕捉プローブとハイブリダイズして、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を形成することであって、DNA捕捉プローブが支持体にコンジュゲートしていることと、b)非結合RNAから標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を分離することと、c)任意で標的RNAに相補的な配列を有する少なくとも1つの増幅プローブを標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体とハイブリダイズすることであって、それにより標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を形成することと、d)RNA:DNAハイブリッドを認識し、RNA:DNAハイブリッドと結合する抗体を加えて、標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体と結合することにより、標的RNA:DNA:抗体複合体を形成することと、e)一次抗体を認識して、該一次抗体と結合する二次抗体を付加することであって、二次抗体が検出可能なマーカーで標識されていることと、f)二次抗体上のマーカーを検出することであって、検出によって標的リボ核酸の存在が示されることと、g)検出結果を増幅プローブの様々な組合せから得られた結果と比較することであって、比較によって特定のRNAスプライシング型が存在することが示されることとを含む、方法を提供する。
本開示は、サンプルにおいてリボ核酸(RNA)スプライシング型の存在を検出する方法であって、a)プローブと標的リボ核酸とがハイブリダイズする条件下で、標的RNAを、標的RNAに相補的な配列を有するDNA捕捉プローブとハイブリダイズすることにより、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を形成することと、b)RNA:DNAハイブリッドを認識して、該RNA:DNAハイブリッドと結合する一次抗体を付加して、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体と結合することにより、標的RNA:DNA捕捉プローブ:抗体複合体を形成することであって、一次抗体が支持体にコンジュゲートしていることと、c)非結合RNAから標的RNA:DNA捕捉プローブ:抗体複合体を分離することと、d)標的RNAに相補的な配列を有し、特異的な標的RNA領域をカバーする組合せで付加される少なくとも1つの増幅プローブを標的RNA:DNA捕捉プローブ:抗体複合体とハイブリダイズすることにより、標的RNA:DNA:抗体複合体を形成することと、e)RNA:DNA二本鎖を認識して、該RNA:DNA二本鎖と結合する二次抗体を付加して、標的RNA:DNA:抗体複合体と結合させ、標的RNA:DNA:抗体(複数)複合体を形成することであって、二次抗体が検出可能なマーカーで標識されていることと、f)上記二次抗体上のマーカーを検出することであって、検出によって標的RNAの存在が示されることと、g)検出結果を増幅プローブの様々な組合せにより得られる結果と比較することであって、比較によって特定のRNAスプライシング型が存在することが示されることとを含む、方法も提供する。
本開示は、サンプルにおいてリボ核酸(RNA)スプライシング型の存在を検出する方法であって、a)プローブと標的リボ核酸とがハイブリダイズする条件下で、標的RNAを、標的RNAに相補的な配列を有するDNA捕捉プローブとハイブリダイズすることにより、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を形成することと、b)RNA:DNAハイブリッドを認識して、該RNA:DNAハイブリッドと結合する一次抗体を付加して、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体と結合することにより、標的RNA:DNA捕捉プローブ:抗体複合体を形成することであって、一次抗体が支持体にコンジュゲートしていることと、c)非結合RNAから標的RNA:DNA捕捉プローブ:抗体複合体を分離することと、d)標的RNAに相補的な配列を有し、特異的な標的RNA領域をカバーする組合せで付加される少なくとも1つの増幅プローブを標的RNA:DNA捕捉プローブ:抗体複合体とハイブリダイズすることにより、標的RNA:DNA:抗体複合体を形成することと、e)RNA:DNA二本鎖を認識して、該RNA:DNA二本鎖と結合する二次抗体を付加して、標的RNA:DNA:抗体複合体と結合させ、標的RNA:DNA:抗体(複数)複合体を形成することと、f)非結合二次抗体から標的RNA:DNA:抗体(複数)複合体を分離することと、g)二次抗体及び/又は一次抗体を認識して、該二次抗体及び/又は一次抗体と結合する、検出可能なマーカーで標識された三次抗体を付加することと、h)三次抗体上のマーカーを検出することであって、検出によって標的RNAの存在が示されることと、i)検出結果を少なくとも1つの増幅プローブの様々な組合せにより得られる結果と比較することであって、比較によってRNAスプライシング型が存在することが示されることとを含む、方法も提供する。
RNAは、異なるプロモータから転写され、スプライシングされることで、異なる遺伝子をコードする領域を含む多くの形態が得られる。基礎研究及び特定のmRNAアイソフォームの検出が重要である応用において、RNAのこれらの多くのスプライシング型を特徴付けることは重要である。
本開示の一応用が、ヒトパピローマウイルス(HPV)におけるmRNA発現の検出及び特徴付けである。子宮頸部の癌は、高リスクHPV型の存在(現在、約13〜約18の高リスク型が同定されている)に関連することが分かっている。HPV DNA試験は、高リスクHPV型を同定することができるが、前がん性臨床試料においては疾患の進行に対する不良の予測因子である。したがって、HPV試験の予測値を改善するのに、追加的な方法及びマーカーが必要とされる。本開示によって提供される、E6/7腫瘍遺伝子及び他のmRNAの存在についてのmRNAの特徴付けは、他のウイルス遺伝子に対するこれらの腫瘍遺伝子の発現の比を決定する正確かつ信頼できる方法を提供することになる。E2、E4、及び/又はL1 mRNAに対するE6/E7 mRNAの比は、前がん性子宮頸部病変の進行に対するより良好な予測因子であり得る(例えば、引用することにより本明細書の一部をなすものとする米国特許第6,355,424号を参照されたい)。ハイブリッド捕捉技術は線形シグナル増幅法である。したがって、本開示は、コルポスコピーを要する患者数を最小限に抑えながら、治療戦略を導くための貴重な方法を提供する。本開示は、スプライシング型を特徴付けるための、異なる長さ/遺伝子のRNA(特にmRNA)とハイブリダイズすることができる短いオリゴヌクレオチドの混合物を使用する方法を提供する。
標的核酸
一態様では、検出対象の標的リボ核酸は、mRNA、リボソームRNA、核小体RNA、トランスファーRNA、ウイルスRNA、異種核RNA等であってもよく、ここで1つ又は複数のポリヌクレオチドプローブは、DNAプローブである。標的リボ核酸は、生体サンプル及び環境サンプルを含む、試料又は培養物(例えば、細胞培養物、微生物培養物及びウイルス培養物)中に見出される核酸を含むが、これに限定されない。標的リボ核酸は、ヒトを含む動物由来の生体サンプル、流体、固体(例えば糞便)又は組織、並びに乳製品、野菜、食肉及び食肉副産物等の液体及び固体の食品及び飼料品及び原料、並びに廃棄物中に見出され得る。標的リボ核酸は、環境サンプル中に見出される場合があり、環境サンプルは地表物質、土壌、水及び産業サンプル等の環境物質、並びに食品加工及び乳加工用の機器、装置、設備、器具、使い捨て品及び廃棄不要品から得られるサンプルを含む。特に好ましいものは、子宮頸部サンプル(例えば子宮頸部スワブから得られるサンプル)、アデノイド細胞、肛門上皮細胞、血液、唾液、脳脊髄液、胸膜液、乳汁、リンパ液、唾液、尿及び精液を含むが、これらに限定されない生体サンプルを含むが、これらに限定されない生体サンプル中に見出される標的核酸である。
他の態様では、標的リボ核酸は、ウイルス、細菌、マイコバクテリウム又はプラスモジウム、例えば、これらに限定されることを意図しないが、サイトメガロウイルス(CMV)、ヘルペスウイルス科(Herpesviridae)、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)、クラミジア種(Chlamydiaspp.)、ナイセリア種(Neisseria spp.)(例えば淋菌(N. gonorrhea))、黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)、マイコバクテリウム(例えばマイコバクテリウム・ツベルクローシス(Mycobacterium tuberculosis))、SARSコロナウイルス(SARS−CoV)、又はオルソミクソウイルス科(Orthomixoviridae)(例えばインフルエンザウイルス)に由来する。
一態様では、標的リボ核酸は、ヒトパピローマウイルス(HPV)であり、HPVの遺伝的変異体を含む。変異体は、標的核酸の多型、突然変異体、誘導体、修飾体、改変体、又はそれに類する形態を含む。一態様では、標的核酸は、HPV核酸である。別の態様では、HPV核酸は、高リスクHPV型のHPV DNAである。別の態様では、標的核酸は、高リスクHPV型16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、68、26、66、73、及び82である。
RNAは、チオシアン酸グアニジン−フェノール−クロロホルム抽出(例えば、TRI試薬としても知られるTRIzol(商標)試薬を用いる)、低張溶解、及びカルボキシル(COOH)ビーズ捕捉を含む(がこれらに限定されない)種々の方法及び試薬によるハイブリダイゼーションのために単離及び調製され得る。RNA単離の原理は、細胞/組織溶解、その後の抽出、沈降、及び洗浄に基づく。これらの技法は、非常に有効であるが、高レベルの技術的精度を必要とし、自動化の候補とはならない。他のRNA調製方法は、DNA及び他の潜在的な汚染物質を完全に除去することはなく、高価な酵素を必要とし、また多くの(場合によって時間のかかる)洗浄工程を必要とする。課題は、現在の課題の多くを軽減し、特定遺伝子の発現についての迅速な情報を提供し得るmRNA検出方法を開発することである。本開示においては、2つの一次サンプルの調製方法、すなわち低張性細胞溶解及びカルボキシルビーズ捕捉が考案されている。また、TRIzol(商標)又はQIAGEN樹脂技術(例えば、QIAGEN RNeasy Plus Mini Kit)を用いて単離されたRNAをこのアッセイに使用することができる。
或る特定の態様では、生体サンプルは、子宮頸部細胞、特にヒト子宮頸部細胞からなる。サンプルは、Dacron(商標)(ポリ(エチレンテレフタレート))付きスワブ(tipped swab)等の化学的に不活性な回収デバイスを含む、当該技術分野で既知の任意の方法又はデバイスを用いて回収することができる。綿棒、子宮頸部ブラシ、フロックスワブ(flocked swab)(Dacron(商標)スワブ様形状であるが、より多くの細胞の回収及び細胞のより容易な放出を可能にするナイロン繊維製のスワブ)、子宮頸部ブルーム、ミニブルーム(mini broom)、洗浄、又はPAP塗抹試験(パパニコロー試験)で使用されることが多い任意の回収デバイスを含むが、これらに限定されない他の許容可能な回収デバイスを使用することができる。子宮頸部細胞は生検試料の一部であってもよい。
サンプル調製
RNAを単離するためのTRIzol(商標)の使用、及び他の既知のRNA単離方法を、本開示の方法に用いることができる。細胞ペレットの低張溶解によるサンプル調製は、アッセイ検出工程と干渉する可能性がある内因性RNA:DNAハイブリッドの放出を低減するものであり、また好ましいRNA単離方法である。このサンプル調製方法では、細胞は遠心分離を介してペレット化され、上清は除去され、ペレットは再懸濁され、細胞は溶解される。溶解後、細胞残屑はペレット化され、(RNAを含有する)上清は回収される。(バッファ中の塩及び界面活性剤濃度によって測定される)溶解のストリンジェンシーが低下することにより、メタノールベースの子宮頸部試料のプールから生成される臨床バックグラウンドが低減される(図5及び図6)。また、シグナル:ノイズ比は上昇し、プール間のバックグラウンド及び干渉における変動性は低下する。他の試験によると、低張溶解は、細胞と環境との間の張性の差異により細胞膜を破裂させることによって作用し、細胞を巨大分子に対して透過性にさせることが分かっている。したがって、細胞内のRNAは、細胞から溶液中に放出される一方、アッセイに対する汚染物質(例えば内因性RNA:DNAハイブリッド)は、不溶性細胞残渣中に残存することになる。この方法は、試料中のRNAの量が限られている場合、試料の量の増加がバックグラウンドの増大を引き起こさないことから、有用であり得る。
別のサンプル調製方法は、DNA単離のために細胞を濃縮するのに生体サンプルに直接付加することができる磁性カルボキシル(COOH)ビーズを使用する。サンプル中の細胞は、疎水相互作用を介してビーズに引き付けられる。磁性ラックを使用し、ビーズをペレット化した後、上清を除去し、細胞を溶解することができる。磁性ラックを介したペレット化の代わりに遠心分離を用いることで、非磁性COOHビーズ又は他の吸着粒子(adsorptiveparticles)を使用することもできる。(通常65℃で15分間行われる)溶解後、ビーズを再びペレット化し、残留上清を、本開示の方法に直接使用することができる。この方法においても溶解ストリンジェンシーが低下することにより、バックグラウンドが低減されるが、水単独では、細胞からRNAを放出するのに不十分である。そのため、本開示の全てのサンプル調製方法において、約1Mチオシアン酸グアニジン及び約0.7%界面活性剤を含む溶解バッファを使用することは好ましい(例えば、図5及び図6を参照されたい)。
ハイブリダイゼーション/捕捉−捕捉プローブ
サンプルが調製され、標的RNAが放出された後、少なくとも1つのポリヌクレオチドプローブがサンプル中の標的RNAとハイブリダイズし、二本鎖核酸ハイブリッドを形成するのに十分な条件下で、該標的RNAを少なくとも1つのポリヌクレオチドDNA捕捉プローブに接触させる。DNA捕捉プローブは、完全長DNA、切断DNA、又は合成DNAとすることができる。DNA捕捉プローブは、標的RNAに特異的な配列である。DNA捕捉プローブは、理想的には約25塩基長〜35塩基長であり、かつ標的RNAの任意の領域に相補的であり得る。DNA捕捉プローブは、約15塩基長〜約200塩基長の範囲であり得る。他の態様では、捕捉プローブは、100ヌクレオチド長以下又は50ヌクレオチド長以下であり得る。更に別の態様では、捕捉プローブは、20塩基長〜100塩基長、25塩基長〜100塩基長、30塩基長〜100塩基長、35塩基長〜100塩基長、40塩基長〜100塩基長、45塩基長〜100塩基長、又は50塩基長〜100塩基長であり得る。
例示的なものであり、これに限定するものではないが、捕捉プローブは、配列番号1〜配列番号20からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、又は少なくとも95%の相同性を有する少なくとも1つのヌクレオチド配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。更なる態様では、捕捉プローブは、配列番号1〜配列番号20からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含むか、それからなるか、それから本質的になる。一態様では、配列番号1〜配列番号10からなる群から選択される少なくとも1つの捕捉プローブを含む、HPV16に特異的な捕捉プローブセットが提供される。一態様では、配列番号11〜配列番号20からなる群から選択される少なくとも1つの捕捉プローブを含むHPV18に特異的な捕捉プローブセットが提供される。
DNA捕捉プローブは支持体に結合されていてもよい。「結合される(Bound)」は、化学的に付着される、共有結合される(covalently bound)、また共有結合的に連結される(covalently linked)を含むが、これらに限定されない。図3に概略的に示されるように、複数のDNA捕捉プローブ及び複数の異なるDNA捕捉プローブが、同じ支持体(例えば、同じ磁性ビーズ)に結合されていてもよい。最適な結果を得るのに必要なのは、僅か3個〜5個の異なる捕捉プローブであるため(図4を参照されたい)、これらのプローブが、配列特異的でありかつ一部の変異体内でスプライシングによって取り除かれ得る(spliced out)領域に含まれないような非常に高い柔軟性が提供される。一態様では、配列特異的なDNA捕捉プローブは、ビオチン化され、また、磁性ストレプトアビジンビーズへのコンジュゲーションによって結合されている。捕捉プローブは、スプライシング部位に架橋する単一のオリゴを含む場合、特定のスプライシング型を単離することができる。
支持体としては、ビーズ、磁性ビーズ、カラム、プレート、濾紙、ポリジメチルシロキサン(PDMS)、及びディップスティックが挙げられるが、それらに限定されない。液相の抽出を可能にし、かつ結合捕捉プローブ又は抗体と非結合捕捉プローブ又は抗体とを分別する能力を提供するものであれば、いずれの支持体を使用してもよい。磁性ビーズは、磁場の適用によってビーズが適所に保持されている場合、溶液中に残存可能であり、かつ液相を抽出又はデカンテーションすることができるという点で特に有用である。小型でありかつ表面積が大きいビーズ、例えば直径が約1μmのビーズが好ましい。或る特定の態様では、支持体は、標的mRNAに相補的でかつ特異的なDNA捕捉プローブでコーティングされているか、又は標的mRNAに相補的でかつ特異的なDNA捕捉プローブが付着されている、修飾磁性ビーズを含む。磁場を用いて、非結合リボ核酸から二本鎖核酸/磁性ビーズ複合体を分離する。特定の態様では、支持体は、ビーズを、二本鎖ハイブリッド核酸に対して免疫特異的な一次抗体でコーティングすることによって修飾されている修飾磁性ビーズを含む。磁場を用いて、非結合リボ核酸から核酸ハイブリッド/抗体/磁性ビーズ複合体を分離する。電荷スイッチング(charge switching)又はシリカ捕捉(磁場に対抗する)を用いる他のビーズを同様に使用してもよい。別の態様では、検出能のある磁性ビーズ(例えば磁性Lumonexビーズ)が、特定のスプライシング型を捕捉し、検出することができる。
上記のような標的RNA又は標的RNA:DNAハイブリッドの捕捉後、捕捉された標的RNA又はRNA:DNAハイブリッドは、磁場の適用(磁性ビーズの場合)、及び捕捉されなかった核酸を洗い流すことにより、サンプルの残りから分離することができる。望ましくない干渉物質を洗い流すことは、様々な温度で使用される、塩及び/又は界面活性剤を含有するバッファを用いて実行することができる。磁性ビーズ以外の支持体を使用する場合、洗浄を含むが、これに限定されない、捕捉されたハイブリッドをサンプルの残りから分離する代替的な方法が行われる。二本鎖DNA又はRNA:DNAのdnアーゼ等の酵素過程を使用して、標的RNAの単離を促進することができる。
ハイブリダイゼーション/捕捉−増幅プローブ
洗浄工程によって標的のみを残存させた後、シグナル増幅DNAプローブは、標的mRNAとハイブリダイズし、ここでシグナル増幅プローブは、標的mRNAに対して相補的及び/又は特異的な非標識DNAプローブである。増幅プローブは、標的核酸に特異的である必要がない。例えば、DNA増幅プローブは、設計された標的以外の他の核酸と結合することができる場合がある。mRNA領域に相補的なDNAシグナル増幅プローブは、特異的遺伝子をカバーする混合物中で設計され、結合される。カバレッジを拡大し、変化させることにより、どの遺伝子が存在し、RNAの特定のスプライシング型があるかを判定することができる。「カバレッジ」は、相補的シグナルプローブによって挟まれた標的配列の範囲又は長さとして定義される。シグナル増幅プローブは、約40塩基長であるが、それらが捕捉プローブの周囲に設計されることから、40塩基より増減する場合もある。シグナル増幅プローブは、約15塩基長〜約200塩基長であり得る。更に他の態様では、シグナル増幅プローブは、20塩基長〜100塩基長、25塩基長〜100塩基長、30塩基長〜100塩基長、35塩基長〜100塩基長、40塩基長〜100塩基長、45塩基長〜100塩基長、又は50塩基長〜100塩基長であり得る。カバレッジを増大させること(すなわち、より多くのシグナルプローブを標的RNAの相補的領域とハイブリダイズさせること)により、シグナルが増大することになる。したがって、増幅シグナルを得るのに、より多くのプローブを使用することが好ましい。検出限界は、部分的には、標的核酸(すなわち標的遺伝子)の長さに依存する。
例示的なものであり、これに限定するものではないが、増幅プローブは、配列番号21〜配列番号105からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、又は少なくとも95%の相同性を有する少なくとも1つのヌクレオチド配列を含み得るか、それから本質的になり得るか、又はそれからなり得る。更なる態様では、増幅プローブは、配列番号21〜配列番号105からなる群から選択されるヌクレオチド配列を含むか、それからなるか、それから本質的になる。一態様では、配列番号21〜配列番号62からなる群から選択される少なくとも1つの増幅プローブを含む、HPV16に特異的な増幅プローブセットが提供される。一態様では、配列番号63〜配列番号105からなる群から選択される少なくとも1つの増幅プローブを含むHPV18に特異的な増幅プローブセットが提供される。
増幅シグナルプローブは、既知のRNAスプライシング型の遺伝子配列全体に広がるような組合せで付加される。シグナル増幅プローブを組み合わせることで、標的mRNA上のカバレッジの程度、ひいてはシグナル出力が決定されることになる。増幅プローブの異なる組合せから得られるシグナル出力の比較により、特定のmRNAスプライシング型変異体の存在が示されることになる。このように、この方法は、シグナル出力が、存在するスプライシング型に依存する点で「分子定規(molecular ruler)」である。例えば、捕捉プローブ3は、E6/7標的mRNAとハイブリダイズするが、E1、E2、E4、E5、L1、又はL2とハイブリダイズしないことが想定される(例えば、表3及び図12を参照されたい)。シグナル増幅プローブ1及びシグナル増幅プローブ6は、捕捉プローブ3とのハイブリダイゼーション後に使用されると、スプライシングE6/7型から強いシグナル、またスプライシング/組込みE6/7型から弱いシグナルが発生することになる。捕捉プローブ及び増幅プローブの組合せ及び数を変化させることにより、シグナル出力は、どのウイルス遺伝子が発現しているかに関する情報(例えばその比)に加え、これらの遺伝子のどのスプライシング型が発現されているかに関する情報を提供する。このような情報は、臨床データ及び実験データと併せると、前がん性子宮頸部病変の進行に対するより良好な予測因子を提供することが期待される。
mRNAレベルの測定による細胞内での遺伝子発現の特徴付けは、細胞に病原体が感染しているか否か、及び疾患の進行状態を判定するのに有用なツールである。
本開示は、既知及び未知のスプライシング型変異体における遺伝子転写産物の長さを決定する方法を提供する。選択的にスプライシングされた転写産物の発現を測定するための信頼できるロバストな方法は、各変異体の有意性を研究する上で重要な工程である。これまで、スプライス変異体の正確な定量、例えばノーザンブロッティング、RT−PCR及びリアルタイムRT−PCRは、従来の方法に特有の制限に起因し、面倒で困難なものであった。本開示は、スプライシング型変異体の存在を決定する方法を提供する。例えば、初期HPV転写産物(例えばHPV E6I)が後期遺伝子配列を有するか否かについての疑問は、転写産物を初期領域に相補的な捕捉プローブで捕捉し、次いで後期領域に相補的な増幅プローブで検出することによって判定することができ、得られたシグナルは、初期遺伝子転写産物上での後期領域の存在を示し得る。さらに、予測されるスプライシング型配列をカバーする縮重シグナル増幅プローブの組合せを提供することにより、スプライス変異体の存在は決定され得る。さらに、領域が存在しないことは、選択した(selected)DNAプローブによる捕捉の欠如によって示され得る。
得られるハイブリッドは、RNA:DNAハイブリッドを認識する分子を使用して捕捉/検出される。二本鎖核酸ハイブリッドに特異的な分子としては、モノクローナル抗体、ポリクローナル抗体、これに限定されないがRNアーゼH等のタンパク質、アプタマーを含むが、これに限定されない核酸、又は配列特異的な核酸が挙げられるが、それらに限定されない。アプタマーは、特定の標的分子と結合する短いオリゴヌクレオチド又はペプチド分子である。アプタマーは、ランダム配列の大きなプールから選択することによって作製されることが多いが、天然アプタマー(例えばリボスイッチアプタマー)は既知である。
ハイブリダイゼーション/捕捉−抗ハイブリッド抗体
一態様では、二本鎖核酸ハイブリッドに特異的な分子は、抗体(「抗ハイブリッド抗体」)である。ハイブリッドは、二本鎖核酸ハイブリッドとの結合を可能にするのに十分な時間、抗ハイブリッド抗体とインキュベートする。抗ハイブリッド抗体は、モノクローナル抗体又はポリクローナル抗体であってもよい。最も好ましい態様では、抗体は、モノクローナル抗体である。
別の態様では、一次抗体が支持体に結合される。この態様では、サンプルが調製され、RNAが放出された後、少なくとも1つのポリヌクレオチドプローブをサンプル中の標的RNAとハイブリダイズするのに十分な条件下で、サンプルを少なくとも1つのポリヌクレオチドDNA捕捉プローブと接触させ、二本鎖核酸ハイブリッドを形成する。標的RNAは、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体の形態で、非結合RNAから洗浄によって分離される。洗浄工程によって残存するRNAを標的RNAのみとした後、シグナル増幅DNAプローブを標的RNAとハイブリダイズし、ここでシグナル増幅プローブは、標的RNAに対して相補的及び/又は特異的な非標識DNAプローブである。捕捉プローブ及び増幅プローブと標的RNAとのハイブリダイゼーションにより、二本鎖核酸ハイブリッドが作製される。得られたハイブリッドは、RNA:DNAハイブリッドを認識する分子を使用して検出される。好ましい態様では、二本鎖核酸ハイブリッドに特異的な分子は、抗体(「抗ハイブリッド抗体」)である。二本鎖核酸ハイブリッド領域との結合を可能にするのに十分な時間、ハイブリッドを抗ハイブリッド抗体とインキュベートする。抗ハイブリッド抗体は、支持体にコンジュゲートされ、RNA:DNAハイブリッドとの結合によって、RNA:DNAハイブリッド:抗体複合体が形成する。複合体は非結合抗体から分離される。支持体が磁性ビーズである用途では、磁場を使用して、任意の非結合抗体が分別される。
検出
非結合抗ハイブリッド抗体が除去された後、二次抗体が付加され、ここで二次抗体は、検出可能なマーカーで標識され、一次抗体を認識するとともに一次抗体と結合する。二次抗体上に存在する標識が検出され、それにより標的リボ核酸の存在が示される。様々な標識を検出するための方法が当該技術分野で既知である。例えば、比色定量法、放射性、表面プラスモン共鳴、又は化学発光法については、例えば、Coutlee他、J. Clin. Microbiol. 27:1002-1007(1989)に記載されている。
例えば、少なくとも1つのアルカリホスファターゼ分子とコンジュゲートした抗体は、例えば、E/Lumina(商標)照度計(Source Scientific Systems, Inc.(Garden Grove, CA))、Optocomp I(商標)照度計(MGM Instruments(Hamden, CT))等の検出器を使用する、Lumi−Phos(商標)530試薬(Lumigen(Detroit, MI))又はDR2(AppliedBiosystems(Foster City, CA))等の試薬を用いた化学発光により検出することができる。本明細書中に記載のように、二次抗体上の標識の検出は、サンプル中での、1つ又は複数のプローブに相補的な1つ又は複数の標的リボ核酸の存在の指標となる。洗浄後、サンプルは、例えば、二次抗体上の標識に対する基質を含有する検出バッファ中に懸濁される。
下記の本アッセイでは、抗ハイブリッド抗体を使用し、及び/又は磁性ビーズとカップリングし、及び/又は支持体上に固定化することができる。好ましい態様では、標的核酸の捕捉及び検出に使用される抗体はモノクローナル抗体である。一次抗体及び二次抗体は、捕捉及び検出において同じであってもよく(すなわち同じハイブリッド骨髄腫細胞株によって産生されてもよく)、又は異なっており、異なるハイブリッド骨髄腫細胞株によって産生されてもよい。最も好ましい態様では、捕捉及び/又は検出に使用される一次モノクローナル抗体及び二次モノクローナル抗体は、同じであり、またRNA/DNAハイブリッドに特異的である。また、抗体の結合領域を含有していれば、二本鎖ハイブリッドに特異的な抗体の免疫断片又は誘導体も含まれる。
例えば、RNA:DNAハイブリッドで免疫付与された脾臓細胞と融合された骨髄腫細胞に由来するモノクローナルRNA:DNAハイブリッド抗体を使用することができる。ハイブリッド特異抗体は、例えば、Kitawaga他、Mol. Immunology, 19:413(1982)、及び米国特許第4,732,847号(これらの各々は引用することにより本明細書の一部をなすものとする)に記載のように、固体支持体上に固定化されたRNA:DNAハイブリッドに対する親和性精製によって精製することができる。
例えば、ライブラリーから組換え抗体(例えば、一本鎖Fv若しくはFab、又は他のその断片)を選択するか、又はヒト抗体のレパートリーを産生することが可能なトランスジェニック動物(例えばマウス)の免疫付与に依存する方法を含む、ヒト抗体又は人工抗体を含む抗体を産生又は単離する他の好適な方法を使用することができる(例えば、Jakobovits他、Proc. Natl. Acad. Sci. USA,90:2551(1993)、Jakobovits他、Nature,362:255(1993)、及び米国特許第5,545,806号及び同第5,545,807号を参照されたい)。
更に別の態様では、本開示は、生体サンプル又は核酸を含有するサンプル中でのリボ核酸の検出を可能にするキットを提供する。好ましい態様では、キットは、a)磁性ビーズにコンジュゲートされたDNA捕捉プローブと、b)DNA増幅プローブと、c)抗ハイブリッド一次抗体と、d)一次抗体と結合しかつ検出可能に標識された二次抗体を含む検出試薬と、e)界面活性剤ベースの洗浄バッファと、f)二次抗体上の標識に対する基質を含む第2の検出試薬とを含む。好ましい界面活性剤ベースの洗浄バッファは、40mMトリス−HCl、100mM NaCl、0.5%Triton X−100である。
或る特定の態様では、本開示の検出方法では、まず標的を、磁性ストレプトアビジンビーズにコンジュゲートされている相補的ビオチン化DNAプローブ上に捕捉することにより、RNAが検出される。このプローブ−ビーズ複合体は、予めコンジュゲートされていてもよく、4℃で数か月間安定である。この捕捉工程は、好ましくは、常に振盪しながら60℃で行われ、約30分間(捕捉させるのに十分な時間)進行させる。次いで、捕捉された標的を含むビーズは、任意の非標的RNA配列が除去されるように洗浄する。ハイブリッド捕捉抗体が個別のDNA−RNAハイブリッドと結合することから、標的領域をDNA増幅プローブでカバーし、最大シグナルを得ることが好ましい(図1及び図2を参照されたい)。そのため次いで、更なるプローブを標的mRNAとハイブリダイズさせる。この時点で標的のみが捕捉されていることから、これらのプローブは配列特異的である必要がなく、特異的なビオチン化プローブによって既にカバーされている領域を除く、遺伝子の完全長をカバーすることができる。シグナル増幅プローブは、mRNA領域に相補的であり、特異的遺伝子をカバーする混合物中で設計され、結合される。カバレッジを拡大し、変化させることにより、特定の遺伝子及び特定のスプライス変異体を決定することができる。これらの「シグナル増幅」プローブは4.2nMの濃度で使用されるのが好ましい。このハイブリダイゼーションはまた、好ましくは、およそ7.8のpH、60℃で30分間行われる。次いで、ハイブリダイゼーションに続き、上述のハイブリッド捕捉抗体系を用いて検出が行われる(抗ハイブリッド抗体及び抗ハイブリッド抗体を検出するための二次抗体の使用)。
標的核酸の存在、破壊又は非存在を決定する方法
別の態様では、サンプルにおいて標的核酸の有無を決定する方法であって、(a)サンプルの第1の部分を、(α)標的核酸を含むDNA:RNAハイブリッドの第1のセット、及び(β)参照核酸を含むDNA:RNAハイブリッドの第2のセットの形成を誘導するのに十分な条件下で処理することと、(b)DNA:RNAハイブリッドの第1のセットの形成は誘導しないが、DNA:RNAハイブリッドの第2のセットの形成を誘導するのに十分な条件下で、サンプルの第2の部分を処理することと、(c)サンプルの第1の部分及びサンプルの第2の部分において、DNA:RNAハイブリッドの濃度と相関する強度を有する検出可能なシグナルを発生させることと、(d)サンプルの第1の部分における検出可能なシグナルの強度と、サンプルの第2の部分における検出可能なシグナルの強度とを比較することであって、(α)サンプルの第1の部分における検出可能なシグナルの強度が、サンプルの第2の部分における検出可能なシグナルの強度より大きい場合、標的核酸がサンプルに存在し、(β)サンプルの第1の部分における検出可能なシグナルの強度が、サンプルの第2の部分における検出可能なシグナルの強度より小さいか又は該強度と等しい場合、標的核酸がサンプルに存在しないこととを含む、方法が提供される。
本明細書に使用される「サンプル部」は、いずれかの方法で分離したサンプルを指すものである。例えば、サンプルを体積及び/又は質量に従って等しく分離することができる。代替的には、様々な部分を、サンプルから様々な構成要素を抽出することにより生成することができる。例示的なものであり、これに限定するものではないが、「サンプル部」は、支持体に結合し、サンプルの残りから分離した標的核酸と参照核酸との集合体を指す場合もある。どのようにしてサンプル部を生成させるかにかかわらず、各サンプル部には、おおよそ等しい量の参照核酸が含まれているものとする。
例示的な一態様では、サンプルの第1の部分及びサンプルの第2の部分は、サンプルを、(a)ストリンジェントな条件下で標的核酸に特異的な第1の捕捉プローブに(ここで、第1の捕捉プローブと標的核酸とのハイブリダイゼーションが第1の捕捉複合体を生じさせる)、及び(b)ストリンジェントな条件下で参照核酸に特異的な第2の捕捉プローブに(ここで、第2の捕捉プローブと参照核酸とのハイブリダイゼーションが第2の捕捉複合体を生じさせる)接触させることを含む方法によって形成される。次いで捕捉複合体が支持体に結合され得る。
第1の及び/又は第2の捕捉プローブが、支持体に共有結合して提供され得るか、又は代替的には支持体に結合するように適合され得る。例示的なものであり、これに限定するものではないが、捕捉プローブはリガンドで修飾することができ、また支持体はリガンドと結合することができる部分でコーティングすることができる。このような構造において、捕捉プローブは、リガンドとリガンド結合部との間の結び付きによって支持体と結合する。例示的なものであり、これに限定するものではないが、リガンドはビオチンとすることができ、リガンド結合部はアビジン及びストレプトアビジン等のビオチンに結合することができる分子である。所望に応じて、第1の捕捉プローブと第2の捕捉プローブとは異なるリガンドを有していてもよい。このような場合、第1の支持体は第1の捕捉プローブ及び第2の捕捉プローブの両方と結合することができるように提供され、第2の支持体は第2の捕捉プローブのみと結合することができるように提供される。このようにして、更なるレベルの特異性を付加することができる。
或る特定の態様では、捕捉プローブが標的核酸及び/又は参照核酸を含むDNA:RNAハイブリッドを形成する。このような構造では、サンプル部は、サンプルを、DNA:RNAハイブリッドと結合することができるエンティティ、例えば二本鎖ハイブリッド核酸に対して免疫特異的な抗体(又はその断片)により修飾された支持体に接触させることにより形成することができる。次いで、捕捉プローブ並びに標的核酸及び/又は参照核酸により形成されるDNA:RNAハイブリッドを支持体に結合させ、抗体の結合を介してサンプルの残りから分離することができる。抗体は、支持体に共有結合するか、リガンド/リガンド結合部に(by virtue of)結合するか、又は支持体にコーティングされた抗体、例えばIg特異抗体と結合することができるエンティティに結合することができる。
別の態様では、支持体を本明細書でアンカープローブと称される核酸でコーティングする。このような構造では、捕捉プローブは、アンカー核酸の少なくとも一部にハイブリダイズすることができる配列を含むように設計することができ、それにより捕捉複合体が支持体に結合する。このような構造では、捕捉プローブは、(α)ストリンジェントな条件下で標的核酸及び/又は参照核酸とハイブリダイズすることができる領域と、(β)アンカープローブの配列とハイブリダイズすることができる領域とを含み得る。各捕捉プローブに対するアンカープローブは同じであってもよく、又は異なっていてもよい。さらに、各捕捉プローブは、同じアンカープローブの異なる配列とハイブリダイズすることができる配列を含んでいてもよい。異なる配列が、同じ又は異なるアンカープローブに配置されていてもよい。
別の例示的な態様では、(a)サンプルの第1の部分が、第1の支持体に第1の捕捉複合体及び第2の捕捉複合体を捕捉することを含む方法によって形成され、(b)サンプルの第2の部分が、第2の支持体に第2の捕捉複合体を捕捉するが、第1の捕捉複合体は捕捉しないことを含む方法によって形成される。このような態様では、第1の支持体は、該支持体に共有結合した第1の捕捉プローブ及び第2の捕捉プローブ(又はそれを捕捉することができるエンティティ)を含んでいてもよく、第2の支持体は、該支持体に結合した第2の捕捉プローブを含むが、第1の捕捉プローブ(又はそれを捕捉することができるエンティティ)は含んでいなくてもよい。代替的には、第1の支持体と第2の支持体とは実質的に同一であってもよい。このような場合、初めにサンプルを分離し、その後適切な捕捉プローブに接触させた後、それぞれの支持体に接触させる。
別の態様では、サンプルの第1の部分と第2の部分とが、(a)第1の捕捉複合体及び第2の捕捉複合体を第1の支持体に捕捉させ、サンプルの第1の部分を形成することと、(b)第1の捕捉複合体及び第2の捕捉複合体を第2の支持体に捕捉させ、サンプルの第2の部分を形成することを含む方法によって形成される。
サンプル部が支持体への捕捉により形成される場合、捕捉複合体は任意で、捕捉されていない核酸を取り除くために洗浄することができる。望ましくない干渉物質を洗い流すことは、様々な温度で使用される、塩及び/又は界面活性剤を含有するバッファを用いて実行することができる。
サンプルを第1の部分と第2の部分とに分離し、任意で洗浄してから、標的核酸及び/又は参照核酸を、標的核酸を含むDNA:RNAハイブリッドの第1のセット及び参照核酸を含むDNA:RNAハイブリッドの第2のセットを形成することによって検出する。
一態様では、DNA:RNAハイブリッドは、サンプル部を、標的核酸及び/又は参照核酸を含むDNA:RNAハイブリッドを形成することができるシグナルプローブに接触させることによって形成される。本明細書で使用される「シグナルプローブ」という用語は、ストリンジェントな条件下で標的核酸又は参照核酸とハイブリダイズし、DNA:RNAハイブリッドを形成することができる任意のオリゴヌクレオチド又はポリヌクレオチドを指す。シグナルプローブは、標的核酸又は参照核酸に特異的であってもよいが、そうである必要はない。例えば、シグナルプローブは、設計標的以外の他の核酸と結合することができるものであってもよい。シグナルプローブは、約15塩基長〜約200塩基長であるのが好ましい。幾つかの態様では、シグナルプローブは、35ヌクレオチド長〜40ヌクレオチド長となるように設計される。他の態様では、標的核酸及び/又は参照核酸の異なる領域とハイブリダイズすることができる複数のシグナルプローブを含むシグナルプローブセットが提供される。
一態様では、(a)DNA:RNAハイブリッドの第1のセットは、サンプルを標的核酸とハイブリダイズすることができる第1のシグナルプローブに接触させることを含む方法によって形成され、(b)DNA:RNAハイブリッドの第2のセットは、サンプルを参照核酸とハイブリダイズすることができる第2のシグナルプローブに接触させることを含む方法によって形成される。それぞれの場合、サンプルの第1の部分は、第1のシグナルプローブ及び第2のシグナルプローブの両方に接触させるものとする。サンプルの第2の部分が、標的核酸及び参照核酸の両方を含む場合、第1のシグナルプローブとは接触しないものとする。
DNA:RNAハイブリッドが形成されてから、検出可能なシグナルが発生する。シグナルの強度はサンプル部におけるDNA:RNAハイブリッドの総濃度に相関する。検出可能なシグナルの強度がサンプルの第1の部分と比較してサンプルの第2の部分において同じか又はより大きい場合、標的核酸は存在しない。他方で、検出可能なシグナルの強度がサンプルの第1の部分と比較してサンプルの第2の部分において小さい場合、標的核酸は存在する。
幾つかの態様では、標的核酸及び/又は参照核酸の大部分をカバーするように、複数のシグナルプローブが設計される。カバレッジを拡大、変更することによって、標的核酸のおおよその部分が存在することを決定することができる。カバレッジの増大(すなわちより多くのシグナルプローブを標的核酸の相補的領域とハイブリダイズすること)により、シグナルの増大がもたらされる。そのため、増幅シグナルを得るためにより多くのプローブを使用することが好ましい。検出限界は一部、標的核酸(すなわち標的遺伝子)の長さに依存する。一態様では、プローブセットは標的核酸及び/又は参照核酸の少なくとも70パーセントをカバーするのに十分なプローブを含む。他の態様では、プローブセットは、標的核酸及び/又は参照核酸の少なくとも75パーセント、少なくとも80パーセント、少なくとも85パーセント、少なくとも90パーセント、及び少なくとも95パーセントをカバーするのに十分なプローブを含む。他の態様では、プローブセットのシグナルプローブは、20ヌクレオチド長〜50ヌクレオチド長の平均長を有するように設計される。
一態様では、シグナルプローブは、切断されているか、又は選択的(alternatively)スプライシングされている疑いがある標的mRNAの遺伝子配列に及ぶように、組み合わせて加えられる。シグナルプローブを組み合わせることで、標的mRNAに対するカバレッジ、ひいてはシグナル出力の程度が決定される。シグナルプローブの様々な組合せにより得られたシグナル出力の比較が、特定のmRNAスプライシング型変異体の存在を示す。このように、この方法は、シグナル出力がスプライシング型の存在に依存するという点で「分子定規」である。
本開示は、高リスクHPV E2遺伝子が宿主細胞において発現されているか又は破壊されているかを決定するアッセイであって、標的核酸がE2 mRNAであり、参照核酸がHPV E1、HPV E6/E7、HPV L1、及びHPV L2 mRNAからなる群から選択される、アッセイも提供する。このような方法は、HPVの宿主細胞ゲノムへの組込みを検出し、及び/又はHPV関連の細胞形質転換及び/又はがん、例えば子宮頸がんの発生を予測するのにも適用することができる。高リスクHPV型には、HPV16、18、31、33、35、39、45、51、52、56、58、59、66、68、及び82が含まれるが、必ずしもそれらに限定されない。
或る特定の態様では、本開示の検出方法は、サンプルを標的核酸に相補的なビオチン化DNA捕捉プローブ及び参照核酸に相補的なビオチン化DNA捕捉プローブ(捕捉プローブは磁性ストレプトアビジンビーズにコンジュゲートしている)に接触させることによってmRNAを検出する。プローブ−ビーズ複合体は、予めコンジュゲートされていてもよく、4℃で数か月間安定である。この捕捉工程は、好ましくは、常に振盪しながら60℃で行われ、約30分間(捕捉を可能にするのに十分な時間)進行させる。次いで、捕捉された標的を有するビーズは、任意の非標的/参照RNA配列が除去されるように洗浄される。次いでビーズによって捕捉された標的/参照核酸複合体を多数の等しい部分に分離する。それから各サンプル部を参照mRNAの相当部分をカバーするのに十分なDNAシグナルプローブに接触させる。サンプル部を標的mRNAの漸増部をカバーするのに十分なDNAシグナルプローブにも接触させる。少なくとも一部分は、標的mRNAとハイブリダイズすることができるシグナルプローブと接触しないものとする。標的及び/又は参照mRNAのみがこの点で捕捉されないために、これらのプローブは配列特異的である必要がなく、ビオチン化特異的プローブが既にカバーしている領域を除くmRNAの完全長をカバーすることができる。これらのシグナルプローブは、およそ4.2nMの濃度で使用するのが好ましい。このハイブリダイゼーションは、およそ7.8のpH、60℃で30分間実施するのも好ましい。次いで、ハイブリダイゼーションの後に、上述のハイブリッド捕捉抗体系による検出(抗ハイブリッド抗体及び抗ハイブリッド抗体を検出するための二次抗体の使用)が続く。
本発明は、チューブ、ディップスティック、マイクロアレイ、マイクロプレート、384ウェルプレート、他のマイクロタイタープレート及びマイクロ流体システムを含むが、それらに限定されない多くのプラットフォームで実施することができることが当業者に理解される。発展途上国にとって適切であるとして、本発明は、液体の動きを伴う工程のために滴下瓶、ゴム球、パスツールピペット、又は噴出瓶等の低技術方法を利用することができることが当業者に理解される。これらのデバイスが、アッセイに必要とされるおおよその範囲内に比較的正確な容量を送達させる。一態様では、本開示の方法は、自動ピペッター又は他のバッテリー式若しくはエネルギー式分注デバイスを含まない。
実施例1 細胞ペレットの低張溶解によるサンプル調製
内因性ハイブリッドは、ハイブリッド捕捉抗体によって検出されることから、検出アッセイに特有の問題を抱える。したがって、サンプル調製は、隔離、結合又は分解により内因性ハイブリッドがシグナルに加えられるのを防ぐことによって、これらのハイブリッドのバックグラウンドを不活性なものにするのが好ましい。低張溶解は前者の方法に依存する。この方法では、細胞を遠心分離によってペレット化し、上清を除去し、ペレットを溶解する。図6に示されるように、バッファ中の塩及び界面活性剤の濃度を変化させることによって溶解のストリンジェンシーを低下させることにより、メタノールベースの子宮頸部試料のプールからもたらされる臨床バックグラウンドが低減する。シグナル:ノイズ比も高くなり、プール間のバックグラウンド及び干渉の変動性は低下する(表2)。他の試験は、低張溶解は、環境に対する細胞の張性の差異により細胞膜を破裂させることによって作用し、細胞をより可溶性のmRNAに対して透過性にさせるが、溶解性の低い内因性ハイブリッド及び核DNAに対しては透過性にさせないことを示している。したがって、細胞内のRNAは、細胞から溶液中へ放出される一方、ハイブリッド等のアッセイに対する汚染物質は、不溶性細胞残渣とともに残存することになる。この方法は、試料の量の増加がバックグラウンドの増大を引き起こさないことから、試料中のRNAの量が制限される場合に有用であり得る(図7)。HPV陽性細胞を陰性子宮頸部試料のプールにスパイクするというモデルを使用すると、低張溶解の後に本開示の検出方法を行うことで、丁度1000個の細胞からHPV E6/7のRNAを検出することができる(図8)。
実施例2
磁性カルボキシルビーズによるサンプル調製
本開示の方法における使用に関して特徴付けられている別のサンプル調製方法では、生体サンプルに直接付加され得る磁性カルボキシル修飾(COOH)ビーズ(例えば、Sera−Mag(商標)Magnetic Carboxylate−Modified Particles;Thermo Fisher Scientific, Inc.)を使用する。サンプル中の細胞を、疎水相互作用を介してビーズに結合させる。磁性ラックを使用し、ビーズをペレット化した後は、上清を除去し、細胞を溶解することができる。溶解後、ビーズを更にペレット化し、残存する上清を、本開示の方法での使用のために移す。この方法において、溶解ストリンジェンシーの低下により、更にバックグラウンドが低減するが(表1を参照されたい)、水単独では、細胞からRNAを放出するには不十分である。表1中の数値では、最終溶液ではなく、2%溶液のパーセントを示している。但し、好ましい溶解バッファは、溶解及びハイブリダイゼーションの両方を支持することから、約1Mチオシアン酸グアニジン及び約0.7%界面活性剤である(図9を参照されたい)。ハイブリダイゼーション捕捉工程前に希釈される場合、より高い溶解バッファの濃度を使用することができる。図10に示されるように、細胞のビーズ上への捕捉は二相性反応である。カルボキシルビーズを、子宮頸部細胞のPreservCyt(商標)ベースのサンプルに直接スパイクした。サンプル中の全細胞の約50〜60%を、暴露から最初の1分以内にビーズに引き付けた。このプロセスは、少なくとも15分間一定の状態を保つが、ビーズ付加のおよそ30分後、細胞の少なくとも95%が捕捉されている(上清中に残存する細胞を計数することによって測定;図10を参照されたい)。図11は、本開示の方法を用いると、僅かおよそ1000個のHPV陽性細胞を使用して結果が得られる可能性があり、カルボキシルビーズ細胞捕捉の後に本開示の検出方法を行うことが、低張細胞溶解の後に本開示の検出方法を行うよりも細胞からmRNAを得るのに効率的であることを示す(図11を参照されたい)。
Figure 2014511182
実施例3
アッセイのバックグラウンドに対する内因性ハイブリッドの効果
内因性ハイブリッドは、臨床上のバックグラウンドノイズ源であることが多い(図5を参照されたい)。HPV16 E6/7 RNAを(HPVを有しない;KPSTM(−))臨床プールにスパイクする場合、バックグラウンドは高く、シグナルはマスクされる。しかし、RNAの付加前、プールが変性され(1.75M NaOH)、中和される場合、バックグラウンドは低く、シグナルは回復される。これは、核酸ハイブリッドを認識する抗体を使用する検出方法を用いる前に、内因性核酸ハイブリッドを除去するか又はその放出を阻止する必要性があることを示す。
実施例4
バックグラウンドに対する溶解バッファ濃度の効果
溶解ストリンジェンシーの低下により、臨床上のバックグラウンドノイズが低減される(図6を参照されたい)。1mLのメタノールベースの子宮頸部サンプルを遠沈させ、x軸上に示されるように、ペレットをバッファに様々な濃度(100%バッファ=約3Mチオシアン酸グアニジン+約2%界面活性剤)で再懸濁した。ペレット化細胞を、65℃で15分間加熱した。次いで、RNAの捕捉のため、本開示の方法に従い、溶解バッファの最終濃度を32.5%に調整した。図6に示されるように、バックグラウンドは、溶解バッファの濃度の減少とともに低減した。本実験は、細胞の低張溶解が内因性核酸ハイブリッドの放出の阻止において奏功した証拠を提供する。細胞質中のRNAが細胞から放出される一方、ハイブリッド等のアッセイに対する汚染物質は、核内に残存することになる。
さらに、水溶解は、よりストリンジェントな溶解に対し、バックグラウンド及び変動性の低下とシグナル:ノイズの上昇とをもたらす(下の表2を参照されたい)。表2中の値は、子宮頸部サンプルの4つの異なる臨床プールから得られる結果を通じて平均化されている。典型的には、これらのプールは、バックグラウンドが大幅に変化する。
Figure 2014511182
実施例5
細胞ペレットの低張溶解
図7は、細胞ペレットの低張溶解が、バックグラウンドノイズが安定状態を維持することを保証することを示す。様々な量の子宮頸部サンプル(250μl〜10ml)を遠沈させ、水で溶解し、本開示のRNA検出アッセイを施した。図7中のグラフに示されるように、バックグラウンドは、使用した試料の量にかかわらず有意に変化しない。
実施例6
検出の限界
HPV陽性細胞(SiHa細胞)由来のHPV16 E6/7 RNAにおける検出の限界について試験した(図8を参照されたい)。細胞を1mLの陰性子宮頸部試料のプールにスパイクし、臨床サンプルをモデル化した。遠沈し、水で溶解し、加熱してから、バッファを細胞に加え(32.5%バッファ、又は約1Mチオシアン酸グアニジン及び約0.7%界面活性剤の濃度になるまで)、それらをプレート内に入れ、本開示のRNA検出アッセイを開始した。結果は、本開示の方法を用いる場合、HPV E6/7 RNA検出において必要なのは、僅か1×10個の細胞であることを示す。
実施例7
COOHビーズによって捕捉される細胞の溶解
様々な溶解バッファを、COOHビーズによって捕捉される細胞に対する溶解能について比較した(図9を参照されたい)。結果は、水単独がCOOHビーズによって捕捉される細胞を溶解するのに十分でないことを示す。HPV陰性又はHPV陽性のいずれかの細胞を、1mLの陰性子宮頸部プールにスパイクした。細胞をビーズによって捕捉し、上清を除去した後、(チオシアン酸グアニジン及び界面活性剤を含有する)様々な濃度のバッファをサンプルに添加し、次いでそれを65℃で15分間加熱した。本開示の方法を用いるRNA検出のため、バッファ濃度を全部で32.5%に調整した。遠沈方法で見られるように、バックグラウンドは、塩及び界面活性剤の量の減少とともに低下する。しかし、RNAを放出するのに十分な細胞を溶解するためには、少なくとも32.5%のバッファ(全部で約1Mの塩及び0.7%界面活性剤)が必要である。
実施例8
COOHビーズによる細胞捕捉の経時変化は細胞のビーズ上への捕捉が二相性反応であることを示す
COOHビーズによる細胞捕捉の経時変化を実施した(図10を参照されたい)。細胞を1mLの陰性子宮頸部プールにスパイクした。細胞のベースライン数を計数し、COOHビーズの付加後の各時点で、計数のため、ビーズを1.5分間ペレット化し、次いで上清を除去し、希釈した。約50%の細胞が、1分以内に捕捉された。捕捉は次いでプラトーに達したが、30分の時点では、少なくとも95%の細胞が捕捉されている。ビーズを増加させることにより、僅かにより効率的な捕捉が得られる。
実施例9
カルボキシル(COOH)ビーズ捕捉は低張溶解より効率的である
1mLの陰性子宮頸部試料のプール中のHPV18陽性(HeLa)細胞を、COOHビーズ捕捉又はペレット化及び低張溶解を用いて調製した。また、カルボキシルビーズ捕捉方法における検出の限界は約1000個のHPV陽性細胞であり、リバースハイブリッド捕捉アッセイの結果は、この方法が細胞からmRNAを得るためにより効率的であることを示す(図11を参照されたい)。バックグラウンドはCOOHビーズ捕捉が用いられる場合より僅かに高く(271RLU対163RLU(低張溶解))、一方、シグナル:ノイズ及びシグナル−ノイズ(検出される全RNAの尺度)の双方は、低張溶解が用いられる場合よりはるかに高かった。
実施例10
標的RNAの検出と組み合わされる前処理手順(低張溶解)
次のプロトコルでは、サンプル前処理手順(低張性細胞溶解を使用)が本開示のRNA検出方法と組み合わされる。チューブ内の細胞を、1500相対遠心力(RCF)で3分間遠沈する。上清を除去し、33.75μLの水を添加し、ペレットをゆっくりとピペットで取り、再懸濁した。次いで、ゆっくりと振盪させながら、65℃で15分間加熱する。次いで、16.25μLのバッファ(約3Mチオシアン酸グアニジン及び約2%界面活性剤)を添加し、50μLのサンプルをプレート上のウェルに移す。次いで、ビオチン化捕捉プローブを有する10μLの予めコンジュゲートしたストレプトアビジンビーズを加え、プレートを、1150毎分回転数(RPM)で振盪させながら、60℃で30分間インキュベートする。プレートを磁性ラック上に置き、ビーズを1.5分間ペレット化し、次いでプレートをデカントし、ブロットする。Sharp洗浄用バッファ(1Mトリス−HCl、0.6M NaCl、0.25% Tween−20)で2回洗浄する(1回目の洗浄は2分間、2回目の洗浄は5分間である必要がある)。洗浄後、プレートをデカントし、ブロッティングにより十分に乾燥させる。各ウェルに対し、RNAハイブリダイゼーションバッファで4.2nMに希釈した65μLのシグナル増幅プローブを加える。次いで、プレートを、1150RPMで振盪させながら、60℃で30分間インキュベートする。プレートを磁性ラック上に3分間置き、デカントし、ウェルを乾燥させる。35μLのDigene Hybrid Capture 2キットの検出試薬1(0.05%(w/v)のナトリウムアジドを有し、RNアーゼを有しない緩衝溶液中、RNA:DNAハイブリッドに対するアルカリホスファターゼコンジュゲート抗体)を各ウェルに加え、プレートを45℃で30分間インキュベートする。プレートを磁性ラック上に置き、デカントし、ブロットする。プレートを、40mMトリス−HCl、100mM NaCl、0.5% Triton X−100を含有するバッファで5回洗浄し、プレートを1回の洗浄につき1分間静置しておく。次いで、ウェルをデカントし、乾燥させる。次いで、45μLのDigene Hybrid Capture 2キットの検出試薬2(化学発光基質のEmerald II(商標)を有するCDP−Star(商標)試薬)を各ウェルに加える。プレートを遮光し、300RPMで振盪させながら、室温で15分間インキュベートする。プレートを、照度計で読み取る。
実施例11
標的RNAの検出と組み合わされる前処理手順(COOHビーズ捕捉)
以下のプロトコルでは、カルボキシルビーズ捕捉サンプル調製が本開示のRNA検出方法と組み合わされる。各サンプルに対し、8μLのカルボキシル(COOH)ビーズ(2mLのウェルプレート)を加え、室温、800RPMで30分間振盪する。プレートを磁性ラック上に2分間置き、ビーズをペレット化する。上清を真空下で除去し、50μLの32.5%バッファ(約1Mチオシアン酸グアニジン及び約0.7%界面活性剤)に再懸濁する。次いで、65℃、1000RPMで15分間振盪する。プレートを磁性ラック上に置き、ビーズをペレット化し、上清を新しいウェルに移す。次いで、ビオチン化捕捉プローブを有する10μLの予めコンジュゲートしたストレプトアビジンビーズを加え、プレートを、1150RPMで振盪させながら、60℃で30分間インキュベートする。プレートを磁性ラック上に置き、ビーズを1.5分間ペレット化し、次いでプレートをデカントし、ブロットする。Sharp洗浄用バッファ(1Mトリス−HCl、0.6M NaCl、0.25% Tween−20)で2回洗浄する(1回目の洗浄は2分間、2回目の洗浄は5分間である必要がある)。洗浄後、プレートをデカントし、ブロッティングにより十分に乾燥させる。各ウェルに対し、RNAハイブリダイゼーションバッファで4.2nMに希釈した65μLのシグナル増幅プローブを加える。次いで(then)、プレートを、1150RPMで振盪させながら、60℃で30分間インキュベートする。プレートを磁性ラック上に3分間置き、デカントし、ウェルを乾燥させる。35μLの検出試薬1(0.05%(w/v)のナトリウムアジドを有し、RNアーゼを有しない緩衝溶液中、RNA:DNAハイブリッドに対するアルカリホスファターゼコンジュゲート抗体)を各ウェルに加え、プレートを45℃で30分間インキュベートする。プレートを磁性ラック上に置き、デカントし、ブロットする。プレートを、40mMトリス−HCl、100mM NaCl、0.5% Triton X−100を含有するバッファで5回洗浄し、プレートを1回の洗浄につき1分間静置しておく。次いで、ウェルをデカントし、乾燥させる。次いで、45μLの検出試薬2(化学発光基質のEmerald II(商標)を有するCDP−Star(商標)試薬)を各ウェルに加える。プレートを遮光し、300RPMで振盪させながら、室温で15分間インキュベートする。プレートを、照度計で読み取る。
実施例12
ストレプトアビジンビーズ−ビオチン化プローブコンジュゲーション
以下のプロトコルは、磁性ビーズに結合されたDNA捕捉プローブを形成する方法を提供する。Seradyn dsMagストレプトアビジンビーズ(Seradynパート番号3015210301050、Thermo Fisher Scientific,Inc.)をボルテックスし、超音波処理する。5μLのビーズを、250μLのビーズコンジュゲーションバッファ(1×PBS;0.15M NaCl)に加える。磁性ラック上のビーズをプルダウンし(Pull down)、ビーズコンジュゲーション洗浄用バッファ(上記の0.5% Tween−20)で2回洗浄(wash)する。ビーズを、45nMの各DNA捕捉プローブとともに、ビーズコンジュゲーションバッファに再懸濁する。1150RPMで振盪させながら、37℃で30分間インキュベートする。ビーズをプルダウンし、ビーズコンジュゲーション洗浄用バッファで3回洗浄する。Digene Hybrid Capture 2からの250μLのBlockerバッファ(カゼインベース)に再懸濁し、50×のビーズを得る。
実施例13
リバースハイブリッド捕捉アッセイ
リバースハイブリッド捕捉では、まず、標的RNAを、磁性ストレプトアビジンビーズにコンジュゲートされた相補的ビオチン化DNAプローブ上に捕捉することにより、mRNAが検出される。このプローブ−ビーズ複合体は、予めコンジュゲートされていてもよく、4℃で数か月間安定である。この捕捉工程は、30分を要し、常に振盪させながら、60℃で行う必要がある。次いで、捕捉された標的を伴うビーズを、あらゆる非標的RNA配列が除去されるように洗浄する。ハイブリッド捕捉抗体が個別のDNA−RNAハイブリッドに結合することから、DNAプローブ(例えば、DNA捕捉プローブ及び増幅プローブ)で標的RNAをカバーし、最大シグナルを得ることが好ましい(例えば図1及び図2を参照されたい)。したがって、次いで追加的プローブを標的mRNAとハイブリダイズさせる。標的のみがこの時点で存在することから(非標的RNAは洗い流されていることから)、これらのプローブは、配列特異的である必要はないが、それよりも、既にビオチン化DNAプローブによってカバーされている領域を除く、遺伝子の完全長をカバーし得る。これらの「シグナル増幅」プローブを、4.2nMの作用濃度まで希釈する。このハイブリダイゼーションはまた、好ましくは振盪させながら、約7.8のpH、60℃で30分間行う。次いで、ハイブリダイゼーションを行った後、ハイブリッド捕捉抗体系で検出する、すなわち検出試薬1(0.05%(w/v)のナトリウムアジドを有し、RNアーゼを有しない緩衝溶液中、RNA:DNAハイブリッドに対するアルカリホスファターゼコンジュゲート抗体)に45℃で30分間暴露した後、十分に洗浄し、それに続き、検出試薬2(化学発光基質のEmerald II(商標)を有するCDP−Star(商標)試薬)を室温で15分間加える。シグナルを、照度計で読み取る。アッセイのこの分析後部分では、約2時間15分かかる。
実施例14
非標識シグナル増幅プローブを付加する効果
シグナルは、僅か3若しくは5つのビオチン化DNA捕捉プローブ及び非標識シグナルプローブなしで捕捉されるRNA標的において比較的低い。シグナルは、ハイブリッド−捕捉抗体及び発光技術を用いた検出前、非標識プローブが標的にハイブリダイズされる場合より実質的に高い。リバースハイブリッド−捕捉アッセイを使用することで、RNAが検出される。この実験では、可変数のビオチン化DNA捕捉プローブは、ストレプトアビジンビーズにコンジュゲートされた(図4を参照されたい)。標的は、HPV16のE6/7遺伝子であった。アッセイは、シグナル増幅プローブの付加を伴う場合と伴わない場合(各々、一工程対二工程アッセイ)に、ビーズの各セットを用いて実施した。シグナル増幅に対して非標識DNAプローブを全く付加しなかったとき(一工程アッセイ;灰色バー)、シグナルは、ビオチン化捕捉プローブによって提供されるカバレッジの大きさとともに増大した。しかし、シグナル増幅に対する非標識DNAプローブを付加したとき(二工程アッセイ;黒色バー)、シグナルは、僅か1、3、若しくは5つの捕捉プローブを使用した場合の一工程アッセイにおけるよりはるかに高かった。二工程アッセイでは、僅か3〜5つの捕捉プローブで、最適なシグナルが得られた。
実施例15
分子定規法によって決定されるmRNA転写産物の長さ
HPV転写産物の長さは、磁性ビーズ上への捕捉及びハイブリッド領域の長さを延長するために使用される非標識オリゴヌクレオチドでの検出によって「測定する」ことが可能である。シグナル出力は、増幅シグナルプローブを、最長に達する(シグナルがプラトーになる場合)まで連続付加することで、増大することになる。HPV16における様々なHPV転写産物を、図12に概略図で示す。プローブ設計においては、番号付けられた領域1〜7(図12)を指定する。例えば、E6/7遺伝子転写産物は、DNA捕捉プローブ3を使用してサンプルから捕捉することが可能であり、シグナル増幅プローブの組合せは、シグナル出力を決定づけることになる。存在する変異体形態が完全長であり、かつ増幅プローブの組合せが転写産物の全長をカバーする場合、シグナルは強力になる。存在するE6/7変異体形態がスプライシングされ、シグナルプローブのサブセット(例えば、プローブ1及び6)が使用される場合、シグナル出力は、完全長/未スプライシング型E6/7からのシグナルと比べてやや弱いものになる(表3を参照されたい)。E6/7変異体形態がスプライシングされ、組み込まれる場合、それははるかに弱いシグナルをもたらすことになる(表3を参照されたい)。より強いシグナルは、より多くの標的及び特定の病状を示唆する。スプライシングされ、組み込まれたE6/7変異体は、より弱いシグナルをもたらし、また、捕捉される標的が減少し、それ故、この遺伝子の発現が低下することを示唆する。それはまた、異なる病状を示唆する。表3は、HPV16の様々な領域に由来する、(図12中に示される)列挙されるプローブの併用から得られる想定されるシグナルを示す。
Figure 2014511182
再び図12及び表3を参照すると、(例えば)捕捉プローブ#2にハイブリダイズする非スプライシング型転写産物によって与えられるシグナルを、他の捕捉プローブを使用して生成されるシグナルから差し引くことで、スプライシングされた転写産物単独から生じるシグナルの程度を判定できる。シグナル増幅プローブの組合せは、標的mRNA上のカバレッジの程度、それ故にシグナル出力を決定づけることになる。増幅プローブの異なる組合せから得られるシグナル出力の比較により、特定のmRNAスプライシング型変異体の存在が示されることになる。このようにして、本方法は、シグナル出力が存在するスプライシング型に依存し、病状の進行を示し得る「分子定規」である。
実施例16
初期:後期mRNA比の上昇の検出
本開示の方法は、初期及び後期HPV mRNA転写産物の比の検出を可能にし、それはHPV関連子宮頸部疾患の進行を示唆し得る。記載のアッセイは、HPV−陽性試料のバックグラウンドに対するSiHa細胞(癌細胞株)の高い初期:後期mRNA比を検出した(図14)。捕捉及び検出DNAプローブを、HPVの初期転写産物及び後期転写産物を検出するように設計した。これら2つのアッセイを、同じサンプルに対して同時に行い、得られたシグナルの比は、初期及び後期HPV転写産物の比を示す。前がん性病変の細胞と混合された数個の癌細胞を含む試料を模倣するため、HSIL試料のプール(高グレード扁平上皮内病変、子宮頸部細胞学におけるベセスダシステムによるもの(per Bethesda System))を、既知数のSiHa細胞(x軸上に示される)でスパイクし、次いで本開示の方法(例えば、実施例12を参照されたい)を介して化学分析した。図14によって示されるように、高いE6/7 mRNA比を有する細胞の画分が、低い比を有する細胞のバックグラウンドに対して検出され得る。
本明細書中に引用される全ての参考文献は、あたかも各参考文献が引用することにより本明細書の一部をなすべく具体的かつ個別に示されるように、引用することにより本明細書の一部をなすものとする。任意の参考文献の引用は、出願日に先立つその開示を目的とし、本開示が、先行発明を踏まえ、かかる参考文献に先立つものとしての権限を付与されないことの承認として解釈されるべきではない。
上記の要素の各々、又は2つ以上が相まって、上記のタイプと異なる他のタイプの方法において有用な用途を見出すことも可能であることは理解されるであろう。更なる分析を行わずに、上記において本開示の主旨が十分に示されることにより、他者は、現行の知識を適用することにより、それを様々な用途向けに、添付の特許請求の範囲において示される本開示の一般又は特定の態様の本質的特性を先行技術の観点から公正に構成する特徴を省略することなく、容易に適合させることができる。上記の実施形態は、あくまで例として提示され、本開示の範囲は、あくまで以下の特許請求の範囲によって限定されるべきである。
実施例17
本願による核酸の使用
サンプル及び試料
SiHa(HTB−35)、CaSki(CRL−1550)、HeLa(CCL−2)及びHCC 1806(CRL−2335)の細胞株は、ATCC(Manassas, Va.)から入手し、標準的な技法によって培養した。CytologyServices of Marylandでの定期試験後に、液状化細胞診断(LBC)培地(PreservCyt(商標)、Hologics,Ma、元の体積20ml)中の残りの子宮頸部試料を入手した。
試料プールはこれらの試料の幾つかからなるものであった。これらの試料は、5〜8ヶ月齢であり、使用前は室温で保管していた。幾つかの臨床試料のHPV遺伝子型決定を、Nazarenko他(2008)に従って行い、HPV16の単一感染、又はHPV DNAがないことを確認した。
RNA標的単離
E6(1〜790nt)及びE2(2755〜3852nt)領域に対するin vitroで転写されたHPV16又はHPV18のRNAを、鋳型としてHPV16(配列番号106)又はHPV18(配列番号107)を使用した標準的なクローニング技法を用いて調製した。RNAは、Rneasy(商標) Plus Mini Kit、又はQIAzol溶解試薬(QIAGEN, Valencia, Ca)のいずれかを使用して、サンプル、細胞株及び試料から調製した。QIAzolによるRNA単離では、LBC中に保存された細胞を遠心分離により単離し、その細胞を抽出した後、沈殿したRNAをトリスバッファ(pH7)中に再懸濁した。
細胞濃縮
試料由来のLBC培地(1ml)中に保存された一部の細胞を、カルボキシル修飾磁性ビーズ(8μlの5%固形分、カタログ番号65162105050350、Seradyn)上への吸着によりマイクロチューブ内で濃縮した。試料−ビーズ懸濁液を回転式マイクロチューブ台(rotating microfuge block)(1100rpm、Eppendorf)において22℃で30分間インキュベートした。ビーズ上に吸着した細胞を、磁性チューブホルダー(Promega, Madison, WI)によってペレット化した。既知の細胞数の混合物からペレット化した細胞の割合を、血球計を使用して残りの上清中の細胞を数えることによって決定した。細胞を生理食塩水で洗浄し、溶解バッファ中に再懸濁した後、96ウェルアッセイプレートに移した。
オリゴデオキシリボヌクレオチド
オリゴデオキシリボヌクレオチド(オリゴ)プローブを、Blast(NCBI)比較のいずれかを用いて、HPV16(又は18)のmRNA標的に特異的となるように設計した。捕捉プローブの設計を、他のHPVタイプとの交差ハイブリダイゼーションを避けるように調整した。シグナル増幅オリゴは、それらの標的に対して相補的であった(complementary)が、他のHPVタイプとの交差反応性を避けないように設計した。捕捉ブローブ及び増幅プローブの配列を以下の表4に示す。捕捉オリゴは5’ビオチンで修飾した。
Figure 2014511182
Figure 2014511182
Figure 2014511182
Figure 2014511182
Figure 2014511182
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逆転写PCRプライマー及びTaqManプローブを、PrimerQuest(IDT, Coralville, IA)及びBeacon Designer(PaloAlto, Ca)により設計した。全てのオリゴヌクレオチドはIDT(Coralville, IA)により合成された。
リアルタイム逆転写及びPCR(RT−PCR)
一工程RT−PCRを、ベンダープロトコルに従ってQuantiTect(商標)5×Virus Mix(no rox、QIAGEN, Valencia, Ca)を用いて行った。プライマー及びプローブセットを、ソフトウェアを用いてE6−7領域及びE2領域に対して設計した。リアルタイム(RT)−PCRを、Stratagene MX3000P(Stratagene, LaJolla, Ca)又はBio−Rad iQ(商標)5(Bio-Rad,Hercules, Ca)のリアルタイムPCR装置のいずれかを用いて行った。RT−PCRの体積は25μlであった。コンセンサスPCR(Nazarenko他、2008)を用いて、子宮頸部試料プールがHPVのDNAタイプを含有するか否かを示した。
ハイブリッド捕捉アッセイ
RNA単離は、10μlの磁性ビーズ(ストレプトアビジン修飾、0.01%固形分、1μl, Seradyn)を添加しながら、60μlの溶解バッファ(RLT Plus、QIAGEN Inc)中で行った。ビオチン化捕捉オリゴを、標準的な手法を用いて磁性ビーズに共役させた。1つの標的当たり5つの配列特異的な捕捉プローブが存在していた。標的RNAを、60℃で30分間、1100rpmで回転させながら、インキュベーション中にこれらのオリゴ修飾ビーズ上に捕捉させた。このサンプルを純水で1:3に希釈して、96ウェルマイクロタイタープレートの2つのウェルに分割した。増幅DNAプローブ(各4.2mM、33〜45nt)を変性試薬:プローブ希釈剤(QIAGEN Inc)の5:8混合物からなるバッファ中の標的RNAとハイブリダイズさせた。E6−7標的に対しては15個の増幅プローブ及びE2標的に対しては27個の増幅プローブが存在していた。ビーズに固定された得られるハイブリッドを、磁気プレートホルダー(Ambion)を用いてペレット化した。磁気プレート上のハイブリッド−ビーズ複合体を、生理食塩水、界面活性剤系バッファ(pH7.5)で洗浄した。複合体を、アルカリホスファターゼ(DR1、QIAGEN Inc)にコンジュゲートしたモノクローナルハイブリッド捕捉抗体とインキュベートした(45℃、30分)。次いで、この複合体をHC2洗浄バッファ(QIAGEN Inc)で洗浄した。それから複合体を化学発光性アルカリホスファターゼ基質(DR2、QIAGEN Inc)とインキュベートした(22℃、15分、回転300rpm)。シグナルを、DML 2000照度計(QIAGEN Inc)を使用して相対発光量単位(RLU)で測定した。
結果
HPV mRNAの安定性
LBC培地中に固定した細胞内のHPV mRNAの安定性は、リアルタイム(RT)−PCRアッセイを使用して決定した。SiHa細胞は2コピーの組込みHPV16ゲノム(エピソームなし)を含有し、HPV E6−7のmRNAを発現する。新たなSiHa細胞を、PCRにより示されるようにHPVを予め含有していなかったプールしたLBC子宮頸部試料中に保存した。これらのサンプルを、室温で67日間までインキュベートした。2つのアリコート(1ml)を定期的に(3日目、13日目、26日目、42日目及び67日目に)取り出し、RNAをQIAzol試薬により単離した。HPVのmRNAレベルを、リアルタイム(RT)−PCR(5’−3’、フォワードプライマーGCACCAAAAGAGAACTGCAATGT(配列番号108)、リバースプライマーCATATACCTCACGTCGCAGTAACT(配列番号109)、TaqManプローブFAM-CAGGACCCACAGGAGCGACCCAGA-BHQ1(配列番号110))を用いて決定した。各反応はおよそ125000個のSiHa細胞由来のmRNAを含有するものであった。RT−PCRのmRNA存在量の評価基準であるサイクル閾値は、42日目まで比較的安定しており、その後42日目及び67日目のアリコートではおよそ1〜2サイクルへとシフトした(図15)。このシフトは、理論PCR動態に基づきおよそ3倍の標的mRNAの低減を示すものであり得る。
ハイブリッド捕捉mRNA検出アッセイの分析性能
mRNAに関するハイブリッド−捕捉アッセイの概略図を図16Aに示す。アッセイは、mRNAが標的であり、プローブが合成DNA(RNAではない)からなり、標的のアルカリ変性が含まれず、形成されたRNA:DNAハイブリッドがELISAプレートの代わりに磁性ビーズ上に捕捉されることを除き、digene HC2 HPV DNA Test(商標)(QIAGENInc)におおよそ基づくものである。HPVのmRNAに対する4つのハイブリッド捕捉アッセイを、特異的な捕捉プローブを使用することによりHPV16 E6−7若しくはE2、又はHPV18 E6−7若しくはE2のいずれかに特異的であるように設計した(表4)。捕捉プローブの特異性は、Blastプログラムにより確認した。細胞ペレット又はRNAを溶解し、RNAを放出するとともに巻き戻した。溶解物をE6−7又はE2 mRNAのいずれかの検出のために別々のウェルに等しく分割した。各ウェルは磁性ビーズに固定した配列特異的な捕捉プローブの特有セット(5つ、35nt)を受けるものであった。非結合材料を洗浄した後、幾つかの増幅プローブ(33〜45nt)を、各捕捉mRNA標的に対するE6−7コード領域又はE2コード領域の全長を補うように加えた。これらの増幅プローブを、他のHPVタイプとの交差反応性を避けないように設計した。それらの機能は、ハイブリッド捕捉抗体とアルカリホスファターゼとの結合の増大を介してシグナル増幅を与えることであった。形成されるハイブリッド標的の長さは、E6−7でおよそ740bp及びE2で1500bpであった。ハイブリッド捕捉プローブのプローブ遺伝子座を図16Bに示す。
まずハイブリッド捕捉アッセイを、HPV16 E6−7、HPV16 E2、HPV18 E6−7又はHPV18 E2に対する純粋なin vitroで転写されたHPVのRNA標的で行った。HPV16 E6−7アッセイの結果を図17bに示す。アッセイによって、1反応当たりおよそ1000コピーのRNAが検出された。3〜4対数のダイナミックレンジで標的入力に対するシグナルの線形依存性が存在していた。標的入力に対するシグナルの類似の依存性が、HPV16 E2、HPV18 E6−7、及びHPV18 E2の転写産物を含む他の3つのRNA標的で検出された。HPV18のRNA標的をHPV16に特異的なプローブでプロービングした場合又はその逆で、バックグラウンドを超えるシグナルは生じなかった。
標的の量に加えて、アッセイシグナルは、形成されるハイブリッドの長さに依存するものであり、このことが該アッセイを分子定規として使用することを可能にした。これを実証するために、in vitroで転写されたHPV16 E6−7のRNAの相対長を、ハイブリッドを長くするのに使用される隣接増幅プローブの数に対するシグナルの依存性により測定した。同量のHPV16 E6−7のRNAを、幾つかのウェルにおいて磁性ビーズ(5つの捕捉オリゴ)により捕捉した。漸増数の隣接増幅プローブタイプを、各々別個のウェルに加えた。このようにして、各ウェルは、一部のウェルが完全にハイブリダイズしたRNA標的を含有するまで、連続してより長いRNA:DNAハイブリッドを含んでいた(図17a)。標的が完全にハイブリダイズしたウェルにおいてプラトーに達するまで、ウェルに対するシグナルを増大させた(15個の増幅プローブを加えた)。5つの非相補的なプローブの更なる付加は、アッセイシグナルを増大させなかった。
ハイブリッド捕捉アッセイは、HPVを予め含有していなかったLBC臨床試料のプールに保存されたSiHa細胞のHPV16のmRNAを検出するものであった。カルボキシルでコーティングされた磁性ビーズを用いる細胞濃縮法を、方法に記載されるように、SiHa細胞及び他の細胞をペレット化するのに適用した。血球計で細胞を数えることによって決定した95パーセントの細胞を、この濃縮法を用いて30分でペレット化した。得られる細胞ペレットを溶解し、溶解物を2つのウェルに等しく(容量で)分けた。HPV16 E6−7転写産物を1つのウェルで化学分析し、HPV16 E2を第2のウェルで化学分析した。SiHa混合物は、豊富なE6−7転写産物を発現したが、E2は発現しなかった(図18a)。HPV16に対するこれらのアッセイは、HeLa細胞(1×10個の細胞)のHPV18のmRNAを標的として使用した場合、ごく僅かなシグナルしか検出しなかった(S:N<2、図示せず)。他のHPVタイプとの交差反応性は試験しなかった。SiHa細胞におけるHPV16 E6−7とE2との比を、このデータから算出することができる。E2ハイブリッドに関する最大シグナルは、その長さの増大のためにE6−7ハイブリッドのものよりも比例的に大きいものであった。この理由から、細胞及び試料に関するE6−7:E2比を算出する場合、E2シグナルを0.51で除算した。HPV16 E6−7:E2比は、アッセイにおける細胞の数に応じてSiHa細胞では8.2以上であった。この方法を用いて、HPV転写産物を発現する他のがん細胞株に関するHPV E6−7:E2比を算出した。細胞株にはCaski及びHeLaが含まれ、これらはそれぞれHPV16及びHPV18を発現する(図18b)。SiHa細胞株及びHeLa細胞株に関する比はCaski細胞のものよりも相対的に高かった。
実験は、HPV E6−7転写産物及びE2転写産物の両方を同等ではない比で発現するがん細胞と非がん細胞との不均一混合物におけるHPV E6−7:E2比を決定するために行った。E6−7:E2転写産物比が相対的に高いSiHa細胞を加えて、HPV16にのみ陽性である臨床試料のプール(LBC培地)に保存した。SiHa細胞を加えなかったプールした試料のHPV16 E6:E2比はおよそ1であった。SiHa細胞の段階希釈物をこの試料プールの2mlのアリコートに添加した。サンプルRNAをQIAzol抽出により単離した。HPV E6−7アッセイ及びE2アッセイの結果を比で表した(図19)。SiHa細胞をHPV陽性プールに加えることで、E6−7:E2比が増大し、100000個のSiHa細胞の添加によりおよそ4.2倍と大幅に増大した。比較して、SiHa細胞単独(33000個の細胞)に関する比は約9であった(図18b)。
HPV16 E6−7:E2比を、HPV16 E6−7及びE2に関してハイブリッド捕捉アッセイを用いて限定数(n=13)の子宮頸部試料においても決定した。試料の組織学的診断は既知であり、全ての試料が、HPV16のみを含んでいることをPCRにより確認した。試料RNAはQIAzol抽出により単離した。全ての組織学的グレードに関して比の広範な分布が存在していたが、一部の試料で比が相対的に高かった(図20)。
このハイブリッド捕捉アッセイは、良好な線形性及びおよそ3〜4対数のダイナミックレンジでin vitroで転写されたRNAを検出した。この分析性能は、DNAのハイブリッド捕捉検出のものと同程度である。捕捉オリゴの特異性のために、HPV16のmRNAとHPV18のmRNAとの間には交差反応性が存在しなかった。全ての様々なHPVタイプの交差反応性は試験しなかった。HPV16又はHPV18いずれか由来のE6−7又はE2のmRNAの検出が、別々のウェルにおけるアッセイにより実証された。HPV E6−7:E2比を、これらの別々のアッセイから算出することができる。標的の捕捉及び検出のための短いDNAプローブの使用によって、様々な標的による設計の柔軟性がもたらされる。アッセイは、単一ウェルにおいて単一HPVタイプを検出するように(タイピング)又は様々なタイプの多数の特異的なHPV配列を同時に検出するように(スクリーニング)設計され得る。
実施例18
標的核酸の有無を検出する方法
実施例18〜実施例21は、図2に例示されるように2つのハイブリダイゼーション工程アッセイを用いる。第1のハイブリダイゼーション工程では、RNAは磁性ストレプトアビジンビーズにコンジュゲートしているビオチン化DNAプローブにより捕捉される。外部RNAを洗い流した後、RNA標的の完全長をカバーするDNAプローブの第2のセット(round)を加える。DNAプローブの第1のセットは、所望のRNA標的のみが捕捉されるように特異的なものでなければならないが、プローブの第2のセットはこの工程では標的RNAのみがウェルに存在しているため、特異的である必要はない。次いで、ハイブリッドは二工程ハイブリッド捕捉抗体系(Qiagen Gaithersburg, Inc., Gaithersburg, M(D)により検出し、シグナルを照度計で読み取る。この方法によって、量及び長さの両方に基づきRNAの線形検出が可能となる。このアッセイに「分子定規」概念を適用することができ、このアッセイでは例えば転写産物の長さを決定するために、漸増量のシグナルプローブを加えることができる。
以下の実施例ではRNAを使用しているが、一般的な概念を任意の形態の核酸に適用することができる。
実施例18:材料及び方法
in vitroで転写されたRNA
E6/E7に関するHPV16のRNA由来のin vitroで転写されたRNA(790個のヌクレオチド)を以下の実施例の幾つかで使用した。RNAを、鋳型としてHPV16プラスミド(GenBankNC_01526、X05015)を用いた標準的なクローニング技法によって調製した。
臨床サンプル
ハイブリッド捕捉II試験によって高リスクHPVに対する試験結果が陽性である、PRESERVCYT(商標)培地中の子宮頸部試料は、2009年中に入手した。全てのサンプルを、gp+コンセンサスプライマーを用いて遺伝子型決定した。HPV16に対する試験結果が陽性である代表的なサンプルを、本研究に使用した。これらの内の14サンプルがLSILと診断され、35サンプルが高悪性度の子宮頸部上皮間新生物(HSIL)と診断された。各サンプルを、E2遺伝子発現の完全性に関して分析した。
RNA抽出
RNAを、QIAZOL(商標)試薬(Qiagen GmbH, Hilden, Germany)を用いてサンプルから抽出した。サンプルの内容物全体(2ml〜16mlの範囲)を15分間遠心分離した。細胞ペレットを3mlのQIAZOL(商標)中に再懸濁し、室温で5分間インキュベートして、完全な溶解を達成した。次いで0.6mlのクロロホルムを加えて、サンプルを激しく振盪した後、更に室温で2〜3分間インキュベートするとともに12000×gで15分間遠心分離した。無色の水層を1.5mlのイソプロパノールの入った新たなチューブに移し、室温で10分間インキュベートした。次いで4℃で10分間12000×gで更に遠心分離を行い、その間にチューブの壁に沈殿物が形成された。上清を取り除き、ペレットを3mlの75%エタノールで1回洗浄した。ペレットを10分間、空気乾燥させた後、50μlの分子生物学的グレードの水中で再懸濁した。
DNAプローブ
35ヌクレオチドのHPV16に対するDNA捕捉プローブをそれぞれ、他のHPVタイプに特異的となるようにBLAST(NCBI)を用いて設計した。これらのプローブは、それぞれの発生し得るRNA転写産物がプローブにより捕捉されるようにHPV遺伝子に沿って配置された(spaced)。これらの捕捉プローブを、5’末端上でビオチンを用いることで合成した。次いでシグナルプローブを、HPV16遺伝子の残りをカバーするように設計した。これらのプローブの長さは28〜42ヌクレオチドと様々であり、Oligo Analyzerプログラム(Integrated DNA Technologies, Inc., Coralville, Iowa)を用いて、最適な熱力学的安定性及び一貫性を達成した。次いで、これらのプローブをプローブカクテル中にプールした。E2領域に全てのプローブを欠いた別々のプローブカクテルを更に作製した。
Figure 2014511182
DNAプローブを逆ハイブリッド捕捉HPV16 E2破壊アッセイに使用した。2つのプローブセットをアッセイに使用した。1つ目のプローブセットがHPV16ゲノムに沿って広がるプローブを含み、2つ目のプローブセットがE2遺伝子領域にプローブが含まれないサブセットであった。プローブを表6及び表7に挙げ、ビオチン化捕捉プローブは表7に挙げている。
Figure 2014511182
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Figure 2014511182
ビーズ/プローブコンジュゲーション
磁性ストレプトアビジンビーズ(5%固形分、Seradyn, Inc., Indianapolis, IN)をボルテックスし、Tween系洗浄バッファで2回洗浄した。次いで磁性ストレプトアビジンビーズを180nMのプローブを含むビオチン化捕捉プローブのカクテルとインキュベートするとともに、1150RPMで振盪しながら37℃で30分間インキュベートした。ビーズをペレット化して、3回以上洗浄して、4℃で保管するためにカゼインブロッキング溶液中で再懸濁した。
E2完全性アッセイ
30μlのカオトロピック塩溶液中の20μlのQiazol抽出RNAを、振盪しながら60℃で30分間、ビーズにコンジュゲートされた捕捉プローブ10μl上に捕捉した。この工程の後、サンプルを、ピペッティングすることにより、30μlの反応液を同じ96ウェルプレート上の2つの別々の無菌ウェルに分割した。次いで、磁気ラックを使用して、ビーズ−プローブ−RNA複合体をプルダウンして、得られたペレットを緩衝生理食塩水−界面活性剤溶液で2回(1回は2分、及び1回は5分)洗浄した。次いで、シグナルプローブカクテル(1つは全てのプローブを含み、1つはE2領域プローブを含まない)を65μlの核酸ハイブリダイゼーションバッファ中、4.2nMで添加し、ハイブリダイゼーション反応を振盪しながら60℃で30分間行った。この反応の後、ビーズ複合体を更にペレット化して、プレートを吸水性のペーパータオル上で乾燥させた。アルカリホスファターゼとコンジュゲートした抗DNA:RNA核酸ハイブリッド抗体の溶液を45μl/ウェルで添加し、プレートを45℃で30分間インキュベートした。ビーズを更にペレット化し、トリス系洗浄バッファで1回当たり1分間、5回洗浄した。それから、35μlの化学発光アルカリホスファターゼ基質を加え、プレートを、サンプルを光から保護するためにホイルシールしながら、室温で15分間、350RPMで振盪した。その後、ウェルからの発光を、QIAGEN(商標) DML 3000(商標)マイクロプレート照度計(Qiagen Gaithersburg, Inc., Gaithersburg, MD)で読み取った。
2つのウェル(E2プローブを含むもの及び含まないもの)におけるサンプルシグナル:ノイズ(「S/N」)値を決定した。全てのプローブウェルにおいてシグナル:ノイズ値が2未満であるサンプルは、統計分析から排除した。E2の破壊の程度を、以下の式の割合差によって決定した:[(S/N(全て)−S/N(E2なし))/S/N(全て)]×100。
実施例19
in vitroで転写されたHPV E6/E7を以下に記載のように準備した。転写産物に沿って等間隔に配置された、それぞれが40ヌクレオチドの3つのビオチン化捕捉プローブを、上記のように磁性ストレプトアビジンビーズにコンジュゲートした。次いでHPV16 E6/E7転写産物の1×10個のコピーを上記のようにストレプトアビジンビーズに捕捉させた。HPV E6/E7に対する0個、5個、10個、15個及び19個のシグナルプローブを含むプローブカクテルを生成した。捕捉プローブを除いて、19個のシグナルプローブが、E6/E7転写産物の完全長にハイブリダイズするのに十分である。加えて、HPV E6/E7に対する19個のシグナルプローブ+HPV16 L1に対する5個のシグナルプローブを含むプローブカクテルを生成した。S/N比を各プローブカクテルに対して算出した。結果を図13に示す。図示されるように、シグナル強度は、プローブの数の増大に伴い、幾らか線形的に増大する。
実施例20
SiHa細胞及びW12細胞におけるE2完全性を、実施例18に記載の方法を用いて比較した。SiHa細胞は、組込みHPV16ゲノムを含んでおり、そのため細胞で維持されるE2遺伝子の大部分で破壊が起こる。対照的に、HPV16ゲノムはW12細胞においてエピソーム形態で維持されるため、E2遺伝子は無傷のままである。データを図22に示す。E2プローブをシグナル増幅カクテルから除去する場合、E2領域由来の全てのプローブによるシグナルが存在しなくなるため、SiHa細胞ではシグナルの低下は起こらない。しかしながら、W12由来のシグナルは大幅に低下し、このことは検出されるRNA転写産物のおよそ50%がE2由来であることを示している。
実施例21
LSILサンプル及びHSILサンプルを実施例18に記載のE2完全性アッセイにおいて試験した。データを図23に示し、以下の表8に要約する。
Figure 2014511182
図示されるように、LSILサンプルとHSILサンプルとの間に有意差が存在する(p=0.0012)。しかしながら、より注目すべきは、各病変カテゴリーにおけるサンプルの分布である。病変カテゴリーに対する最大の割合差は同程度であるが、最小値は大きく異なる(HSILでは2、及びLSILでは16.5)。僅かな割合のHSILサンプルが最終的に子宮頸がんへと進行する場合には、このパターンが理にかなっている。

Claims (49)

  1. 配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列に対して少なくとも75パーセントの相同性を有する少なくとも1つのヌクレオチド配列を含む全長が200ヌクレオチド以下の単離核酸、そのRNA相当物、及びその相補体。
  2. 全長が100ヌクレオチド以下である、請求項1に記載の単離核酸プローブ。
  3. 全長が50ヌクレオチド以下である、請求項1に記載の単離核酸。
  4. 配列番号1〜配列番号105及び配列番号111〜配列番号308からなる群から選択されるヌクレオチド配列からなる請求項1に記載の単離核酸、そのRNA相当物、及びその相補体。
  5. ストリンジェントな条件下で以下のものとハイブリダイズすることができる、請求項1〜4のいずれか一項に記載の単離核酸:
    (a)HPV16及びHPV18からなる群から選択されるヒトパピローマウイルス(HPV)ゲノムの一部、
    (b)前記HPVゲノム由来のmRNA転写産物、又は、
    (c)前記mRNAの相補体。
  6. 高ストリンジェンシー条件下で以下のものとハイブリダイズすることができる、請求項1〜5のいずれか一項に記載の単離核酸:
    (a)HPV16及びHPV18からなる群から選択されるヒトパピローマウイルス(HPV)ゲノムの一部、
    (b)前記HPVゲノム由来のmRNA転写産物、又は、
    (c)前記mRNAの相補体。
  7. ストリンジェントな条件下で2種類以上のヒトパピローマウイルス(HPV)ゲノムとハイブリダイズすることができない、請求項1〜6のいずれか一項に記載の単離核酸。
  8. ストリンジェントな条件下でHPV16又はHPV18遺伝子、及び/又はE2及びE6/E7からなる群から選択されるmRNAとハイブリダイズすることができる、請求項1〜7のいずれか一項に記載の単離核酸。
  9. E2及びE6/E7からなる群から選択されるHPV16又はHPV18遺伝子の一部に対して全長にわたって少なくとも75パーセントの相同性を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の単離核酸。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の単離核酸を含み、任意で検出可能な標識及び/又はリガンドを更に含む、核酸プローブ。
  11. 固体支持体と結合している、請求項10に記載の核酸プローブ。
  12. 請求項10又は11に記載の少なくとも1つの核酸プローブを含むプローブセット。
  13. 標的RNAの存在を検出する方法であって、
    a)支持体に結合している少なくとも1つのDNA捕捉プローブを準備することと、
    b)前記標的RNAを前記少なくとも1つのDNA捕捉プローブとハイブリダイズすることであって、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を得ることと、
    c)前記標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を単離することと、
    d)少なくとも1つのDNA増幅プローブを準備するとともに、該少なくとも1つのDNA増幅プローブを前記標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体とハイブリダイズすることであって、標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を得ることと、
    e)抗RNA:DNAハイブリッド抗体を準備するとともに、前記標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を該抗体とインキュベートすることであって、標的RNA:DNA:抗体複合体を得ることと、
    f)前記抗体を検出することであって、該検出によって前記標的RNAの存在が示されることと、
    を含み、前記捕捉プローブ及び/又は前記増幅プローブが請求項1〜9のいずれか一項に記載の単離核酸を含む、方法。
  14. 前記標的RNAがスプライス変異体であり、前記少なくとも1つのDNA捕捉プローブ及び前記少なくとも1つのDNA増幅プローブが該スプライス変異体の存在を検出するように選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 標的RNAの存在を検出する方法であって、
    a)少なくとも1つのDNA捕捉プローブを準備することと、
    b)支持体に結合している抗RNA:DNAハイブリッド一次抗体を準備することと、
    c)前記標的RNAを前記少なくとも1つのDNA捕捉プローブとハイブリダイズすることであって、標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を得ることと、
    d)前記標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を前記抗RNA:DNAハイブリッド一次抗体とインキュベートすることであって、結合した標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体を得ることと、
    e)少なくとも1つのDNA増幅プローブを準備するとともに、該少なくとも1つのDNA増幅プローブを前記結合した標的RNA:DNA捕捉プローブ複合体とハイブリダイズすることであって、結合した標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を得ることと、
    f)抗RNA:DNAハイブリッド二次抗体を準備するとともに、前記結合した標的RNA:DNA捕捉/増幅プローブ複合体を該抗RNA:DNAハイブリッド二次抗体とインキュベートすることであって、結合した標的RNA:DNA:抗体複合体を得ることと、
    g)前記抗RNA:DNAハイブリッド二次抗体を検出することであって、該検出によって前記標的RNAの存在が示されることと、
    を含み、前記捕捉プローブ及び/又は前記増幅プローブの少なくとも1つが請求項1〜9のいずれか一項に記載の単離核酸を含む、方法。
  16. 前記標的RNAがスプライス変異体であり、前記少なくとも1つのDNA捕捉プローブ及び前記少なくとも1つのDNA増幅プローブが該スプライス変異体の存在を検出するように選択される、請求項15に記載の方法。
  17. 標的核酸がサンプル中に存在しないか、又はサンプル中で破壊されているか否かを決定する方法であって、
    a)前記サンプルの第1の部分を、
    i)前記標的核酸を含むDNA:RNAハイブリッドの第1のセット、及び、
    ii)参照核酸を含むDNA:RNAハイブリッドの第2のセット、
    の形成を誘導するのに十分な条件下で処理することと、
    b)前記DNA:RNAハイブリッドの第1のセットの形成は誘導しないが、前記DNA:RNAハイブリッドの第2のセットの形成を誘導するのに十分な条件下で前記サンプルの第2の部分を処理することと、
    c)前記サンプルの第1の部分及び前記サンプルの第2の部分において、DNA:RNAハイブリッドの濃度と相関する強度を有する検出可能なシグナルを発生させることと、
    d)前記サンプルの第1の部分における検出可能なシグナルの強度を、前記サンプルの第2の部分における検出可能なシグナルの強度と比較することであって、
    i)前記サンプルの第1の部分における検出可能なシグナルの強度が、前記サンプルの第2の部分における検出可能なシグナルの強度より大きい場合、前記標的核酸が該サンプル中に無傷で存在し、
    ii)前記サンプルの第1の部分における検出可能なシグナルの強度が、前記サンプルの第2の部分における検出可能なシグナルの強度より小さいか又は該強度と等しい場合、前記標的核酸が該サンプル中に存在しないことと、
    を含む、方法。
  18. 前記サンプルの第1の部分と前記サンプルの第2の部分とが、前記サンプルを
    a)ストリンジェントな条件下で前記標的核酸に特異的な第1の捕捉プローブであって、該第1の捕捉プローブと該標的核酸とのハイブリダイゼーションによって第1の捕捉複合体が生成する、第1の捕捉プローブ、及び、
    b)ストリンジェントな条件下で前記参照核酸に特異的な第2の捕捉プローブであって、該第2の捕捉プローブと該参照核酸とのハイブリダイゼーションによって第2の捕捉複合体が生成する、第2の捕捉プローブ、
    に接触させることを含む方法によって形成される、請求項17に記載の方法。
  19. 前記第1の捕捉複合体と前記第2の捕捉複合体とを支持体に捕捉することを更に含む、請求項18に記載の方法。
  20. 前記第1の捕捉プローブと前記第2の捕捉プローブとが前記支持体に結合しているか、又は結合するように適合されている、請求項19に記載の方法。
  21. 前記捕捉プローブがリガンドを含み、前記支持体がリガンド結合部を含む、請求項20に記載の方法。
  22. 前記第1の捕捉プローブと前記第2の捕捉プローブとが同じリガンドを含む、請求項21に記載の方法。
  23. 前記第1の捕捉プローブと前記第2の捕捉プローブとが異なるリガンドを含み、
    a)前記サンプルの第1の部分を、前記第1の捕捉プローブのリガンドと結合することが可能なリガンド結合部と、前記第2の捕捉プローブのリガンドと結合することが可能なリガンド結合部とを含む固体支持体の第1のセットに接触させ、
    b)前記サンプルの第2の部分を、前記第2の捕捉プローブのリガンドと結合することができるが、前記第1の捕捉プローブのリガンドとは結合することができないリガンド結合部を含む固体支持体の第2のセットに接触させる、
    請求項21に記載の方法。
  24. 前記サンプルの第1の部分と前記サンプルの第2の部分とを、
    i)前記標的核酸とハイブリダイズすることができる複数のシグナルプローブを含む第1のプローブセット、及び、
    ii)ストリンジェントな条件下で前記参照核酸とハイブリダイズすることができる複数のシグナルプローブを含む第2のプローブセット、
    に接触させる、請求項23に記載の方法。
  25. 前記第1の捕捉プローブと前記第2の捕捉プローブとがビオチン化しており、前記第1の支持体と前記第2の支持体とがビオチン結合部を含む、請求項21に記載の方法。
  26. 前記捕捉プローブが前記支持体に共有結合している、請求項21に記載の方法。
  27. a)前記第1の捕捉複合体と前記第2の捕捉複合体とがDNA:RNAハイブリッドを含み、
    b)前記第1の捕捉複合体及び前記第2の捕捉複合体が、該第1の捕捉複合体及び該第2の捕捉複合体を、DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができるエンティティに接触させることを含む方法により、前記第1の支持体及び前記第2の支持体に捕捉され、ここでDNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができる該エンティティは該支持体に結合しているか、又は該支持体に結合するように適合されている、
    請求項19に記載の方法。
  28. DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができる前記エンティティがリガンドを含み、前記第1の支持体と前記第2の支持体とがリガンド結合部を含む、請求項27に記載の方法。
  29. DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができる前記エンティティがビオチン化しており、前記支持体がビオチン結合部を含む、請求項28に記載の方法。
  30. DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができる前記エンティティが前記支持体に共有結合している、請求項27に記載の方法。
  31. DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができる前記エンティティがDNA:RNAハイブリッド特異抗体又はその断片である、請求項27に記載の方法。
  32. a)前記第1の捕捉プローブが、
    i)ストリンジェントな条件下で前記標的核酸とハイブリダイズすることができる領域と、
    ii)アンカープローブの第1の核酸配列とハイブリダイズすることができる領域と、
    を含み、
    b)前記第2の捕捉プローブが、
    i)ストリンジェントな条件下で前記標的核酸とハイブリダイズすることができる領域と、
    ii)アンカープローブの第2の核酸配列とハイブリダイズすることができる領域と、
    を含み、ここで前記アンカープローブが前記第1の支持体及び/又は前記第2の支持体に結合しているか、又は結合するように適合されている、請求項19に記載の方法。
  33. 前記第1の核酸配列と前記第2の核酸配列とが同じである、請求項32に記載の方法。
  34. 前記第1の核酸配列と前記第2の核酸配列とが異なる、請求項32に記載の方法。
  35. 前記第1の核酸配列と前記第2の核酸配列とが同じアンカープローブ内に配置されている、請求項34に記載の方法。
  36. 前記第1の核酸配列と前記第2の核酸配列とが異なるアンカープローブ内に配置されている、請求項34に記載の方法。
  37. a)前記第1の支持体が、前記第1の核酸配列を含むアンカープローブと、前記第2の核酸配列を含むアンカープローブとを含み、
    b)前記第2の支持体が、前記第2の核酸配列を含むアンカープローブを含むが、前記第1の核酸配列を含むアンカープローブを含まない、
    請求項32に記載の方法。
  38. a)DNA:RNAハイブリッドの前記第1のセットが、前記サンプルを、前記標的核酸とハイブリダイズすることができる第1のシグナルプローブに接触させることを含む方法により形成され、
    b)DNA:RNAハイブリッドの前記第2のセットが、前記サンプルを、前記参照核酸とハイブリダイズすることができる第2のシグナルプローブに接触させることを含む方法により形成される、
    請求項17に記載の方法。
  39. a)前記サンプルの第1の部分を、前記第1のシグナルプローブ及び前記第2のシグナルプローブに接触させ、
    b)前記サンプルの第2の部分を、前記第2のシグナルプローブに接触させるが、前記第1のシグナルプローブには接触させず、
    ここで、前記第1のシグナルプローブはストリンジェントな条件下で前記標的核酸に特異的であり、前記第2のシグナルプローブはストリンジェントな条件下で前記参照核酸に特異的である、請求項38に記載の方法。
  40. a)前記第1のシグナルプローブが、前記標的核酸とハイブリダイズすることができる複数のシグナルプローブを含む第1のプローブセット内に配置されており、
    b)前記第2のシグナルプローブが、前記参照核酸とハイブリダイズすることができる複数のシグナルプローブを含む第2のプローブセット内に配置されている、
    請求項28に記載の方法。
  41. a)前記第1のプローブセットの複数のシグナルプローブが、前記標的核酸の少なくとも70%とハイブリダイズすることができ、
    b)前記第2のプローブセットの複数のシグナルプローブが、前記参照核酸の少なくとも70%とハイブリダイズすることができる、
    請求項40に記載の方法。
  42. 前記検出可能なシグナルが、前記サンプルの第1の部分及び前記サンプルの第2の部分を、DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができるエンティティに接触させることを含む方法により発生する、請求項17に記載の方法。
  43. DNA:RNAハイブリッドと特異的に結合することができる前記エンティティがDNA:RNAハイブリッド特異抗体又はその断片である、請求項42に記載の方法。
  44. a)前記サンプルの第1の部分及び前記サンプルの第2の部分を、
    i)前記サンプルを、ストリンジェントな条件下で前記標的核酸に特異的な少なくとも1つの第1のビオチン化捕捉プローブに接触させることと、
    ii)前記サンプルを、ストリンジェントな条件下で前記参照核酸に特異的な少なくとも1つの第2のビオチン化捕捉プローブに接触させることと、
    iii)前記サンプルを、ストレプトアビジンでコーティングした磁性ビーズに、前記ビオチン化捕捉プローブを該ストレプトアビジンでコーティングしたビーズに結合させるのに十分な条件下で接触させることと、
    iv)前記サンプルの第1の部分及び前記サンプルの第2の部分を形成するために、前記ストレプトアビジンでコーティングしたビーズを別々の容器に分けることと、
    を含む方法により生成することと、
    b)前記サンプルの第1の部分を、
    i)ストリンジェントな条件下で前記標的核酸とハイブリダイズすることができる検出可能に標識された複数の核酸プローブであって、該複数の核酸プローブは該標的核酸をカバーするのに十分である、核酸プローブと、
    ii)ストリンジェントな条件下で前記参照核酸とハイブリダイズすることができる検出可能に標識された複数の核酸プローブであって、該複数の核酸プローブは該標的核酸をカバーするのに十分である、核酸プローブと、
    を含むプローブカクテルに接触させることを含む方法により、前記サンプルの第1の部分において、DNA:RNAハイブリッドの前記第1のセット及びDNA:RNAハイブリッドの前記第2のセットを形成することと、
    c)前記サンプルの第2の部分を、ストリンジェントな条件下で前記参照核酸とハイブリダイズすることができる検出可能に標識された複数のシグナルプローブであって、該複数のシグナルプローブは該標的核酸をカバーするのに十分である、シグナルプローブを含むプローブカクテルに接触させることを含む方法により、前記サンプルの第2の部分において、DNA:RNAハイブリッドの前記第2のセットを形成することと、
    を含み、前記検出可能なシグナルが、前記検出可能に標識されたシグナルプローブによって発生する、請求項17に記載の方法。
  45. a)前記標的核酸がHPV E2核酸であり、
    b)前記参照核酸が、
    i)HPV E1の核酸と、
    ii)HPV E6/E7の核酸と、
    iii)HPV L1の核酸と、
    iv)HPV L2の核酸と、
    からなる群から選択される、請求項17に記載の方法。
  46. i)HPV E1のmRNA又はcDNAと、
    ii)HPV E6/E7のmRNA又はcDNAと、
    iii)HPV L1のmRNA又はcDNAと、
    iv)HPV L2のmRNA又はcDNAと、
    からなる群から選択される少なくとも2つの参照核酸を含む参照核酸群が検出される、請求項45に記載の方法。
  47. 前記参照核酸群が、
    i)HPV E1のmRNAと、
    ii)HPV E6/E7のmRNAと、
    iii)HPV L1のmRNAと、
    iv)HPV L2のmRNAと、
    を含む、請求項45又は46に記載の方法。
  48. 患者においてHPV誘発性の細胞形質転換の発生を予測する方法であって、該方法が請求項45〜47のいずれか一項に記載の方法により、該患者由来のHPV感染組織におけるHPV E2のmRNAの有無を検出することを含み、HPV E2のmRNAが存在しないことがHPV誘発性の細胞形質転換の発症の指標となる、方法。
  49. HPVゲノムの宿主細胞のゲノムへの組込みを検出する方法であって、該方法が請求項45〜47のいずれか一項に記載の方法により、患者由来のHPV感染組織におけるHPV E2のmRNAの有無を検出することを含み、HPV E2のmRNAが存在しないことがHPVゲノムの宿主細胞のゲノムへの組込みの指標となる、方法。
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