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JP2014503770A - 推定されたクラッチ特性曲線を較正する方法及びシステム - Google Patents

推定されたクラッチ特性曲線を較正する方法及びシステム Download PDF

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Abstract

デュアルクラッチ自動車用のトランスミッション(1)の推定されたクラッチ特性曲線(39)を較正する方法であって、本方法は、第1の入力軸(12)を第2の入力軸(13)に相互接続し、それによってトランスミッション出力軸(35)が係合解除されるステップと、第1の代替案により、第1の摩擦クラッチ(9)が第1のトルク伝達能力で係合され、第2の摩擦クラッチ(10)がまず完全に係合解除され、続いて係合されるように第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するステップと、又は第2の代替案により、前記第2の摩擦クラッチ(10)がまず完全に係合され、前記第1の摩擦クラッチ(9)が第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチ(10)が続いて係合解除されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するステップと、前記第2の摩擦クラッチ(10)のトルク伝達能力を計算するステップと、 前記第2の摩擦クラッチ(10)の推定されたクラッチ特性曲線(39)を調整するステップとを含んでいる。
【選択図】図3B

Description

本発明は、自動車用のトランスミッションのデュアルクラッチアセンブリの推定されたクラッチ特性曲線を較正する方法及びシステムに関し、本方法及びシステムでは、前記トランスミッションは、第1の摩擦クラッチ、第1のクラッチレギュレータ、第2の摩擦クラッチ、及び第2のクラッチレギュレータを備えたデュアルクラッチアセンブリを含んでおり、前記摩擦クラッチの各々は、クラッチ入力軸、前記第1の摩擦クラッチに接続された第1の入力軸、前記第2の摩擦クラッチに接続された第2の入力軸、前記第1及び第2の入力軸の少なくとも一方と並列に配設された少なくとも1つの副軸、歯車、ツースクラッチ、及びトランスミッション出力軸によって原動機に駆動接続されており、前記第1及び第2の摩擦クラッチとツースクラッチの選択係合によって、前記クラッチ入力軸及び前記トランスミッション出力軸間で様々な速度比を設定することができる。
原則として、デュアルクラッチトランスミッションは2つの入力軸を有しており、各々が摩擦クラッチとエンジンの出力とに接続されている。機能的に、これは、並列の2つの従来型トランスミッション(即ち、2つの並列サブトランスミッション)を有し、一度に1つを使用して動力伝達を行うことと等しい。使用されないサブトランスミッションは、従ってしばらくの間アイドリングしており、ギアを係合させて、次のシフトに備えることができる。このシフトは、先立って使用されていたサブトランスミッションの摩擦クラッチの係合解除と先立ってアイドリングしていたサブトランスミッションの摩擦クラッチの係合とを同時に行うことによって実行される。
自動デュアルクラッチアセンブリの動作の快適さ及び低摩耗性を保証するために、関連するクラッチレギュレータの調整パラメータと摩擦クラッチのトルク伝達能力との間の関係のできるだけ正確な推定が必要とされる。そのことは特に、少なくとも1つのクラッチが起動クラッチとして使用され、両方のクラッチを時間的に重なって交互に係合及び係合解除することができる、デュアルクラッチトランスミッションの2つの摩擦クラッチに当てはまる。
クラッチ特性曲線は、自動クラッチの制御に利用されることが多い。そのようなクラッチ特性曲線は、例えばクラッチを係合解除及び/又は係合するクラッチレギュレータの位置に応じてクラッチのトルク伝達能力を表したものである。従って、クラッチによって伝達できるトルクの正確な推定は、クラッチレギュレータのパラメータを検出すること、例えばどのパラメータをクラッチレギュレータの位置又はクラッチレギュレータによる圧力として定義するかによって、導き出すことができる。
摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線は、クラッチの動作温度及び摩耗状態のような幾つかの作動パラメータにより、時間と共に変化する。更にまた、製作公差のため、同じデザインの摩擦クラッチの連続生産の中でクラッチ特性曲線に関する偏差が生じる可能性がある。そのため、デュアルクラッチトランスミッションの両方の摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線の頻繁且つ正確な較正によって、自動デュアルクラッチアセンブリの動作の快適さ且つ低摩耗性が向上する。
特許文献1による自動デュアルクラッチトランスミッションのクラッチ特性曲線を較正するための既知の方法では、まず無負荷のサブギアボックスのツースクラッチを関連するギアレギュレータの定められた規制力で係合させ、続いて同じサブギアボックスの摩擦クラッチをツースクラッチに関して同期の取消が決定されるまで係合させることによって、サブギアボックスの摩擦クラッチの現在の接触点を決定することが提案されている。摩擦クラッチのクラッチ特性曲線の較正は、確認された接触点に基づいている。
しかしながら、この較正方法には幾つかの欠点がある。ツースクラッチの相互接続の場合、問題のギアの意図していない係合が生じる可能性がある。更に、無負荷でないサブギアボックスも回転していなければならないので、車両の運転中に較正を実行しなければならない。従って、運転による外的因子が較正結果に影響することがありえる。
米国特許出願公開第2010/0114443号明細書
従って、上述の欠点を解消した、推定されたクラッチ特性曲線を較正する改善された方法が必要である。
本発明の目的は、自動車用のトランスミッションのデュアルクラッチアセンブリの推定されたクラッチ特性曲線を較正する独創的な方法及びシステムを提供することであり、前述した問題は部分的に回避されている。トランスミッションは、第1の摩擦クラッチ、第1のクラッチレギュレータ、第2の摩擦クラッチ、及び第2のクラッチレギュレータを備えたデュアルクラッチアセンブリを含んでおり、前記摩擦クラッチの各々は、クラッチ入力軸によって原動機に駆動接続されている。トランスミッションは、前記第1の摩擦クラッチに接続された第1の入力軸、前記第2の摩擦クラッチに接続された第2の入力軸、前記第1及び第2の入力軸の少なくとも一方と並列に配設された少なくとも1つの副軸、歯車、ツースクラッチ、及びトランスミッション出力軸を更に含んでおり、前記摩擦クラッチとツースクラッチの選択係合によって、前記クラッチ入力軸及び前記トランスミッション出力軸間で様々な速度比を設定することができる。
本発明の目的は、請求項1の特徴部分の特徴によって達成されるものであり、前記方法は、前記第1の入力軸を前記第2の入力軸と既知のギア比で機械的に相互接続し、それによって前記トランスミッション出力軸が前記クラッチ入力軸から係合解除されるステップと、第1の代替案により、前記第1の摩擦クラッチが第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチがまず完全に係合解除され、続いて係合されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するステップ、又は第2の代替案により、前記第2の摩擦クラッチがまず完全に係合され、前記第1の摩擦クラッチが第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチが続いて係合解除されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するステップと、前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力を計算するステップと、前記第2の摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線を調整するステップとを含んでいる。
本発明の目的は、更に請求項15の特徴部分の特徴によって達成されるものであり、前記第1の入力軸は既知のギア比で前記第2の入力軸と機械的に相互接続され、前記トランスミッション出力軸は前記クラッチ入力軸から係合解除されており、制御装置は、第1の代替案により、前記第1の摩擦クラッチが第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチがまず完全に係合解除され、続いて係合されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するように構成されるか、又は、第2の代替案により、前記第2の摩擦クラッチがまず完全に係合され、前記第1の摩擦クラッチが第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチが続いて係合解除されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するように構成されており、前記制御装置は、前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力を計算するように構成されており、前記制御装置は、前記第2の摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線を調整するように構成されている。
従って、本発明の方法及びシステムは、トランスミッション出力軸がクラッチ入力軸から係合解除されて実行される較正方法を提供することによって、従来技術による欠点を解消する。従って、較正結果は、車両のエンジン及びトランスミッションの外部の何らかの車両又は外的因子、例えば、駆動輪、駆動軸、エンドディファレンシャルユニット、道路及び気象状況によって影響されることはない。更に、較正は、車両の停止状態で、ツースクラッチが意図せずに係合するというリスクを伴わずに行われることが好ましい。
本発明の方法及びシステムの更なる利点は、トルクスリップが必要とされるときだけ主摩擦クラッチが使用され、それらは比較的高いトルクレベルを伝達することが可能であるので、クラッチ接触点のような小さなトルク伝達能力を較正することができるだけでなく、中間の及び高いトルク伝達能力を較正することも可能であることである。
最終的に、本発明の方法及びシステムの独立請求項の代替制御アルゴリズムによって、摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線の係合ヒステリシスブランチ及び係合解除ヒステリシスブランチの両方を較正することもまた可能である。
更なる利点は、従属請求項の特徴のうちの1つ又は複数を実施することによって達成される。本発明の一態様によれば、前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力は、前記クラッチ入力軸の回転速度と、前記第1の入力軸、前記第2の入力軸、前記副軸のうちの少なくとも1つの回転速度の比が、前記第1の代替案による前記第2の摩擦クラッチの段階的係合の間、又は前記第2の代替案による前記第2の摩擦クラッチの段階的係合解除の間、変化していることを確認した瞬間の、少なくとも前記第1の摩擦クラッチの前記第1のトルク伝達能力、前記既知のギア比、及び前記第2のクラッチレギュレータの実際の調整パラメータに基づいて計算される。従って、第2の摩擦クラッチのクラッチ特性曲線は、第1の摩擦クラッチのクラッチ特性曲線に基づいて、係合ヒステリシスブランチの較正中の第1の摩擦クラッチのスリップの開始、係合解除ヒステリシスブランチの較正中の第2の摩擦クラッチのスリップの開始、それぞれの瞬間の第2の摩擦クラッチのクラッチ係合レベルを登録することによって、較正することができる。そのため、本較正方法はエンジン出力トルクに依存しておらず、エンジン出力トルクの正確な推定が利用できない場合に適している。
本発明の更なる態様によれば、前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力は、少なくとも前記原動機の登録された出力トルクと前記既知のギア比とに基づいて計算される。従って、この方法は、測定及び/又は推定されたエンジン出力トルクを考慮して第2の摩擦クラッチのクラッチ特性曲線を較正するものであり、第1の摩擦クラッチのクラッチ特性曲線に依存していない。このことが、クラッチ特性曲線の一点だけでなく、曲線の全範囲も較正することができるという利点につながる。更に、本方法はクラッチスリップの開始点を見つけることにも依存していないため、摩擦の少ないクラッチの集中摩耗較正方法が提供される。最終的に、本方法は、第1の摩擦クラッチ及び第2の摩擦クラッチの両方の較正を同じ較正シーケンスの間に行うという利点をもたらす。
本発明の更なる態様によれば、動的システムにおいて第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力を計算する際、トランスミッションの関連する回転部分の慣性モーメントを考慮することが好ましい。トランスミッションの定常状態に較正が行われるとすれば、加速が生じない状態であるため、この側面を観察する必要がない。
本発明の更なる態様によれば、前記第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力の計算はトランスミッションのドラグトルクも考慮する。
本発明の更なる態様によれば、本方法は、前記クラッチ入力軸の回転速度と、前記第1の入力軸、前記第2の入力軸、前記副軸の少なくとも1つの回転速度の比が一定になるまで、前記第1の代替案による前記第2の摩擦クラッチの係合、前記第2の代替案による前記第2の摩擦クラッチの係合解除それぞれを待機するステップを含んでいる。これには、第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力の計算を簡単にするという利点がある。
本発明の更なる態様によれば、前記第2の摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線の係合ヒステリシスブランチの較正が要求される場合は第1の代替制御案が選択され、前記第2の摩擦クラッチの推定されたクラッチ特性曲線の係合解除ヒステリシスブランチの較正が要求される場合は第2の代替制御案が選択される。
次に、図面を参照して本発明を詳細に説明する。
デュアルクラッチトランスミッションを示す。 摩擦クラッチの簡略化したクラッチ特性曲線を示す。 図3A〜3Cは、本発明の第1の実施形態の第1の代替制御案による較正の際のデュアルクラッチアセンブリのクラッチ特性を示す。 図4A〜4Cは、本発明の第1の実施形態の第2の代替制御案による較正の際のデュアルクラッチアセンブリのクラッチ特性を示す。
図1は、本発明の方法を実行することができるデュアルクラッチトランスミッション1の縦断面図を概略的に示す。トランスミッション1は、2つのハウジング部(クラッチハウジング2及び主ハウジング3)を備えている。クラッチハウジング2内には、摩擦デュアルクラッチ4が配設されており、これは、フライホイール5と、その上にボルト締めされたねじりダンパー6と、クラッチ入力軸7と、第1の摩擦クラッチ9及び第2の摩擦クラッチ10を備えたデュアルクラッチアセンブリ8とからなっている。そこには、摩擦デュアルクラッチ4を制御するための制御装置及び関連するクラッチレギュレータ装置(図示せず)も存在する。フライホイール5は、エンジンクランク軸(図示せず)に取り付けられる。
主トランスミッション11は、主ハウジング3の内部に配設される。そこには、2つの入力軸(第1の入力軸12及び第2の入力軸13)が存在する。第1の入力軸12は、第1の摩擦クラッチ9によって回転可能に駆動することができる。同様に、第2の入力軸13は、第2の摩擦クラッチ10によって回転可能に駆動することができる。第1の一次ギア歯14は、第1の入力軸12と一体的である。第2の一次ギア歯15は、第2の入力軸13と一体的である。主軸16は、入力軸12及び13と同軸である。副軸17は、それに対して平行である。第2の入力軸13は、入力軸ベアリング18によってクラッチハウジング2内に懸架される。主軸16、第1の入力軸12、及び第2の入力軸13の間には、4つのパイロットベアリング19が配設される。主軸16は、主軸ベアリング20によって主ハウジング内に懸架される。
主軸16は、3つのルーズ歯車(第2の二次ルーズ歯車21、第1の二次ルーズ歯車22、及び後退用の二次ルーズ歯車23)を担持する。第1及び後退用の二次ルーズ歯車22及び23は、第1/後退用のツースクラッチ24によって主軸16に回転可能に係止することができる。更に、第2の二次ルーズ歯車21は、第2のツースクラッチ25によって主軸16に回転可能に係止することができる。最終的に、主軸16は、ダイレクトツースクラッチ26によって第1の入力軸12に回転可能に係止することができる。
副軸17上には、第2の一次歯車27が回転可能に固定され、第2の入力軸13の第2の一次ギア歯15と噛合する。一次副軸ルーズ歯車28は、第1の入力軸12の第1の一次ギア歯14と噛合する。二次副軸ルーズ歯車29は、主軸16上で第2の二次ルーズ歯車21と噛合する。更にまた、第1の二次歯車30は、副軸17と一体的であり、主軸16上で第1の二次ルーズ歯車22と噛合している。最終的に、後退用の二次歯車31は副軸17と一体的であり、後退用の遊び歯車32を介して後退用の二次ルーズ歯車23と駆動接続される。一次副軸ルーズ歯車28は、第1の副軸ツースクラッチ33によって二次副軸ルーズ歯車29に選択的に回転可能に係止することができる。二次副軸ルーズ歯車29は、第2の副軸ツースクラッチ34によって副軸17に選択的に回転可能に係止することができる。出力軸35は前記主軸16と一体である。自動又は半自動ギアシフトは、ギアシフト制御ハウジング37及びシフトフォーク38からなるギアシフトコントローラ36によって実行される。
デュアルクラッチアセンブリを較正する本発明の方法及びシステムは、第1の入力軸12を前記第2の入力軸13と既知のギア比で回転可能に相互接続し、それによって前記トランスミッション出力軸35が前記クラッチ入力軸7から係合解除されるトランスミッションの能力に基づいている。そのようなトランスミッションの構成は、第1の副軸ツースクラッチ33及び第2の副軸ツースクラッチ34の適切な制御によって可能である。上記のように、一次副軸ルーズ歯車28は第1の入力軸12の第1の一次ギア歯14と噛合し、一次副軸ルーズ歯車28は第1の副軸ツースクラッチ33によって二次副軸ルーズ歯車29に選択的に回転可能に係止することができる。更にまた、二次副軸ルーズ歯車29は第2の副軸ツースクラッチ34によって副軸17に選択的に回転可能に係止することができ、第2の一次歯車27は、副軸17に回転可能に固定されており、第2の入力軸13の第2の一次ギア歯15と噛合する。そのため、第1の入力軸12は前記第2の入力軸13と既知のギア比で機械的に相互接続することができ、それによって前記トランスミッション出力軸35が前記クラッチ入力軸7から係合解除される。
本発明の方法及びシステムの目的は、デュアルクラッチアセンブリの推定されたクラッチ特性曲線を較正することである。摩擦クラッチのクラッチ特性曲線が図2に図示されており、ここでは、前記クラッチの調整パラメータ、例えばクラッチ係合圧力又はクラッチ係合位置に応じて、クラッチによって伝達できるトルクを表したものとして定義されている。
図2において、摩擦クラッチの簡略化したクラッチ特性曲線39が概略的に示されており、これは係合ヒステリシスブランチ40及び係合解除ヒステリシスブランチ41からなっている。このクラッチ特性曲線39の外観は、クラッチが係合又は係合解除されているかどうかに応じて、従ってクラッチ係合圧力の増加又はクラッチ係合圧力の減少に対応して、摩擦クラッチの同じ調整パラメータRpにおける前記摩擦クラッチのトルク伝達能力Tが異なっている結果である。
クラッチ特性曲線39の推定の精度は多くの因子に左右されるものであり、クラッチが車両から取り外して、従って外的影響因子から切り離して検査することができると共に、クラッチ入力軸7に印加されたトルクの非常に正確な知識がある場合にのみ高精度が得られる。しかしながら、クラッチが走行車両に搭載されていて、変化して直線的でない摩擦損失などによってエンジン出力トルクの正確な知識がない場合、クラッチ特性曲線39の推定は精度が低くなる。
図3A〜3Cは、本発明の第1の実施形態に従ったデュアルクラッチアセンブリ8のクラッチ特性曲線39の較正の際のデュアルクラッチアセンブリ8の簡略化したクラッチ特性を概略的に示す。ここでは、特に未確認の摩擦損失によって総エンジン出力トルクに関する不確実性が比較的大きくなる低トルクレベルでは、専用のトルクセンサを設置せずにエンジン出力トルクの正確な推定を得るのが困難なことが多いので、較正はエンジン出力トルクを考慮せずに行われる。較正のために、本発明の第1の実施形態は、代わりに第1の摩擦クラッチ9のクラッチ特性曲線39の比較的正確な推定に依存して、第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39の較正を行う。第1の摩擦クラッチ9は、例えば、クラッチ特性曲線39が摩擦クラッチの接触点及び/又はスリップポイントのみに基づいて高い精度で決定できる種類のものであってよい。
第1の摩擦クラッチ9の既知のクラッチ特性曲線39に基づいて第2の摩擦クラッチ10のクラッチ伝達能力を計算するために、その正確な推定が入手できる第1の摩擦クラッチ9のクラッチ特性曲線39と、較正しなければならない第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39の間の相関関係を確かめることが必要である。本発明の方法は、実質的に同一のトルク伝達能力が生じる第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の係合位置を特定することによってこの問題を解決している。そして、このときの第1及び第2のクラッチレギュレータの調整パラメータを登録することによって、第1の摩擦クラッチ9のクラッチ特性曲線39を用いて第1の摩擦クラッチ9のトルク伝達能力を決定することができ、続いて、第1及び第2の摩擦クラッチ9,10が係合されて実質的に同一のトルク伝達能力が生じることを考慮して、第1及び第2のクラッチレギュレータの前記調整パラメータ並びに第1の摩擦クラッチ9の前記トルク伝達能力に基づいて、第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39を較正することができる。実質的に同一のトルク伝達能力が生じる第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の係合位置を特定する方法は、第2の摩擦クラッチ10の段階的係合又は係合解除と、第1の摩擦クラッチ9、第2の摩擦クラッチ10それぞれがスリップし始める瞬間を登録することに依存している。クラッチ特性曲線39の何のヒステリシスブランチ40,41を較正しなければいけないかに応じて、図3A〜3C及び4A〜4Cを参照して以下に詳細に説明するように、第1又は第2の摩擦クラッチ9,10のどちらかがスリップし始めることになる。
摩擦クラッチのいずれかの係合の前に、トランスミッション1は、相互接続された第1及び第2の入力軸12,13と、クラッチ入力軸7から切り離されたトランスミッション1の出力軸35とを有するデュアルクラッチアセンブリ8の較正をすることができるように構成しなければならない。従って、第1の入力軸12は、第2の一次歯車27、副軸17、第2の副軸ツースクラッチ34、二次副軸ルーズ歯車29、第1の副軸ツースクラッチ33、及び一次副軸ルーズ歯車28を通じて前記第2の入力軸13と機械的に相互接続されるが、第1/後退用のツースクラッチ24、第2のツースクラッチ25、及びダイレクトツースクラッチ26は、全て係合解除位置にあって、前記トランスミッション出力軸35が前記クラッチ入力軸7から係合解除されるようになっている。第1及び第2の入力軸12,13の相対回転を決定するギア比は、第1の一次ギア歯14及び一次副軸ルーズ歯車28と、第2の一次ギア歯15及び第2の一次歯車27とによって決定される。これにより、較正結果が、車両のエンジン及びトランスミッションの外部の何らかの車両又は外的因子、例えば、駆動輪、駆動軸、エンドディファレンシャルユニット、道路及び気象状況によって影響されることはないという利点がもたらされる。更に、較正を、車両の停止状態で、ツースクラッチが意図せずに係合するというリスクを伴わずに行うこともできる。
図3A〜3Cは、本発明の第1の実施形態の第1の代替制御案を示している。第1の代替制御案は、第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39の係合ヒステリシスブランチ40を較正するものであり、表示された図は全て、X軸上の同じ時間間隔t〜tの間、Y軸上のクラッチ特性が異なっている。
図3Aにおいて、Y軸は回転速度nrpmに対応し、図3Bにおいて、Y軸は第1及び第2の摩擦クラッチ9,10のトルク伝達能力に対応し、図3Cにおいて、Y軸は前記クラッチ入力軸7の回転速度と、第1の入力軸12、第2の入力軸13、又は副軸17のいずれかの回転速度の比に対応する。X軸は、時間tに対応する。
車両の原動機が一定速度で操作されるため、クラッチ入力軸速度42は一定である。時間tにおいて、第1のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第1の摩擦クラッチ9が第1のトルク伝達能力43で係合されるように制御される。第1のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第2の摩擦クラッチ10の所望のトルク較正点によって選択される。そのため、中間から高いトルク伝達能力レベルを含む、ほとんど全てのトルク伝達能力レベルを較正することができる。第1の摩擦クラッチ9の係合の直後、第1の摩擦クラッチ9が時間tにおいてクラッチ入力軸7と同期するまで、第1の期間TP1が経過する。従って、第1の入力軸速度46は時間tにおいてクラッチ入力軸速度42と等しくなり、第2の入力軸速度47は、第1及び第2の入力軸12,13の相対回転を決定するギア比によって決定される因子によって第1の入力軸速度46とずれている。t〜t間の第1の期間TP1の間、前記クラッチ入力軸7の回転速度と、第1の入力軸12、第2の入力軸13、又は副軸17のいずれかの回転速度の比45は、時間tにおいて定常状態に到達するまで継続的に変化している。
時間tにおいて、第2の摩擦クラッチ10は第2の期間TP2の間に段階的に係合しており、そこで第2の摩擦クラッチ10はスリップしている。段階的係合とは、第1の摩擦クラッチ9のスリップの開始が確認できさえすれば、段階的に、又は連続的に、又は何か他の方法で実行してもよい。第2の摩擦クラッチ10の最初の係合レベルは、第1の摩擦クラッチ9のスリップの開始点がより速くより正確に確認できるように、第1の摩擦クラッチ9の選択されたトルク伝達能力43に適応されることが好ましい。しかしながら、図3Bの制御シーケンスでは、そのような適応は図示されていない。
時間tにおいて、第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力44は、第1の摩擦クラッチのトルク伝達能力43を上回るレベルまで増大し、これが第1の摩擦クラッチ9から第2の摩擦クラッチ10へのトルク引継ぎにつながるため、トランスミッション1の相互接続ギア比、トランスミッション摩擦損失及び慣性モーメントのようなその他のトルク引継ぎに影響する因子が無視されていることを念頭に置いて、実質的に同一のトルク伝達能力が生じる第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の係合位置を特定することになる。トルク引継ぎ位置は、第1の摩擦クラッチ9のスリップの開始を確認すること、又は前記摩擦クラッチ9,10の両方がスリップしていることを確認することによって、決定することができる。トルク引継ぎは、t〜tの第3の期間TP3の間に起こり、その期間の間、両方の摩擦クラッチ9,10がスリップしている。
第2の摩擦クラッチ10が時間tにおいてクラッチ入力軸速度42と同期していることを登録すると、両方の摩擦クラッチ9,10が時間tにおいて係合解除されて、このトルク伝達能力レベルの較正を終了し、別のトルク伝達能力レベルの較正を開始することができる。或いは、上記の幾つかの連続的な較正シーケンスを同じトルク伝達能力レベルに対して実行してもよく、続いて、第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39のより正確な推定を得るために平均値を計算してもよい。
図4A〜4Cは、本発明の第1の実施形態の第2の代替制御案を示している。第2の代替制御案は、第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39の係合解除ヒステリシスブランチ41を較正するものであり、表示された図は全て、X軸上の同じ時間間隔t〜tの間、Y軸上のクラッチ特性が異なっている。
図4Aにおいて、Y軸は回転速度nrpmに対応し、図4Bにおいて、Y軸は第1及び第2の摩擦クラッチ9,10のトルク伝達能力に対応し、図4Cにおいて、Y軸は前記クラッチ入力軸7の回転速度と、第1の入力軸12、第2の入力軸13、又は副軸17のいずれかの回転速度の比に対応する。X軸は、時間tに対応する。
車両の原動機がここでもまた一定速度で操作されるため、クラッチ入力軸速度42は一定である。時間tにおいて、第2のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第2の摩擦クラッチ10が完全に係合されて最大のトルク伝達能力44が生じるように制御される。第2の摩擦クラッチ10の係合の直後、第2の摩擦クラッチ10が時間tにおいてクラッチ入力軸7と同期するまで、第1の期間TP1が経過する。従って、第2の入力軸速度47は時間tにおいてクラッチ入力軸速度42と等しくなり、第1の入力軸速度46は、第1及び第2の入力軸12,13の相対回転を決定するギア比によって決定される因子によって第2の入力軸速度47とずれている。t〜t間の第1の期間TP1の間、前記クラッチ入力軸7の回転速度と、第1の入力軸12、第2の入力軸13、又は副軸17のいずれかの回転速度の比45は、時間tにおいて定常状態に到達するまで継続的に変化している。
時間tにおいて、定常状態の比が確認され、第1のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第1の摩擦クラッチ9が第1のトルク伝達能力43で係合されるように制御される。第1のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第2の摩擦クラッチ10の所望のトルク較正点によって選択される。時間tにおいて、第2の摩擦クラッチ10は、第2の期間TP2の間に段階的に係合解除されている。段階的係合とは、第2の摩擦クラッチ10のスリップの開始が確認できさえすれば、段階的に、又は連続的に、又は何か他の方法で実行してもよい。
時間tにおいて、第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力44は、第1の摩擦クラッチのトルク伝達能力43を下回るレベルまで低下し、これが第2の摩擦クラッチ10から第1の摩擦クラッチ9へのトルク引継ぎにつながるため、トランスミッション1の相互接続ギア比、トランスミッション摩擦損失及び慣性モーメントのようなその他のトルク引継ぎに影響する因子が無視されていることを念頭に置いて、第1の摩擦クラッチ9と実質的に同一のトルク伝達能力が生じる第2の摩擦クラッチ10の係合解除位置を特定することになる。トルク引継ぎ位置は、第2の摩擦クラッチ10のスリップの開始を確認すること、又は前記摩擦クラッチ9,10の両方がスリップしていることを確認することによって、決定することができる。トルク引継ぎは、t〜tの第3の期間TP3の間に起こり、その期間の間、両方の摩擦クラッチ9,10がスリップしている。
第1の入力軸速度46が時間tにおいてクラッチ入力軸速度42と同期していることを登録すると、両方の摩擦クラッチ9,10が係合解除されて、このトルク伝達能力レベルの較正が終了する。ここで、第1の摩擦クラッチ9が時間t〜tの間スリップしていることに留意されたい。次に、別のトルク伝達能力レベルの較正を開始することができる。或いは、上記の幾つかの連続的な較正シーケンスを同じトルク伝達能力レベルに対して実行してもよく、続いて、第2の摩擦クラッチ10のクラッチ特性曲線39のより正確な推定を得るために平均値を計算してもよい。
第1の摩擦クラッチ9のトルク伝達能力に基づいて、第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力の正確な計算を達成するために、以下の因子を含まなければならない。それは、第1及び第2の入力軸12,13間のギア比、トルク引継ぎ中に回転速度を変化させるトランスミッションの回転部品の慣性モーメント、及び主にトランスミッションオイルによって生じる摩擦損失(以下、ドラグトルクと記載する)である。以下の数式は、上記の較正方法の2つの代替案においてトルク引継ぎを開始する第1及び第2のクラッチレギュレータの調整パラメータを確認した後で、第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力を計算するために、以下の数式を利用することが好ましい。
Figure 2014503770
ここで、
C2は、第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力を示し、
C1は、第1の摩擦クラッチ9のトルク伝達能力を示し、
Jは、副軸17に変換される、トルク引継ぎ中に回転速度を変化させるトランスミッションの回転部品の慣性モーメントを示し、
ωカウンタは、副軸17の回転速度を示し、
ドラグは、副軸17に変換される、主にトランスミッションオイルよって引き起こされる摩擦損失を示し、
P1は、第1の入力軸12から副軸17へのギア比を示し、
P2は、第2の入力軸13から副軸17へのギア比を示す。
本発明の第1の実施形態に従った較正方法は、最終的に、第2のクラッチレギュレータの確認された調整パラメータと、数式1に従って計算された第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力に基づいて、前記第2の摩擦クラッチ10の推定されたクラッチ特性曲線39を調整することによって終了する。
トランスミッションのドラグトルクは様々な方法で得られる。1つは、トランスミッションドラグトルクとトランスミッションオイル温度の間のエンジンの特定の定義済み対応関数を利用し、オイル温度センサによって得られるトランスミッションオイル温度に基づいてトランスミッションドラグトルクを計算することが考えられる。代替的方法によれば、トランスミッションドラグトルクは、特定のコマンドシーケンスを実行することによって決定されるため、より正確なレベルのトランスミッションドラグトルクを得ることができる。その代替的方法によれば、トランスミッションドラグトルクの決定は、クラッチ入力軸速度42が一定値を持つように制御し、既知のギア比での前記第1の入力軸12と前記第2の入力軸13との機械的な相互接続の有無にかかわらず、前記第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の一方を係合させ、関連する入力軸12,13が前記クラッチ入力軸7と同期するまで待機し、前記先に係合させた摩擦クラッチを係合解除し、入力軸速度遅延を登録し、最終的に、少なくとも登録された入力軸速度遅延と、本方法に関連するトランスミッションの回転部品9,10,12,13,17,21,22,23,27,28,29,30,31,32,33,34の慣性モーメントに基づいて、トランスミッションドラグトルクを決定することによって行われる。
第1の実施形態では、較正は、第1の摩擦クラッチ9のクラッチ特性曲線39の比較的正確な認識に基づいていた。これには、大抵は正確に推定するのが難しいエンジン出力トルクがわからなくても較正を行うことができるという利点がある。しかしながら、本発明の第2の実施形態によれば、較正は、主エンジンの推定及び/又は測定された出力トルクに依存し、その代わり第1の摩擦クラッチ9からのいかなる入力にも影響されないように適応させることができる。この較正方法には、第1の摩擦クラッチ9のクラッチ特性曲線39の正確な推定が入手できなくてもよいこと、一回の較正シーケンスで、第1の実施形態のようにクラッチ特性曲線39の一点だけでなく、広範囲にわたるクラッチ特性曲線39の較正が可能であること、第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の両方のクラッチ特性曲線39を同じ較正シーケンスで較正することができることといった利点がある。
次に、本発明の第2の実施形態の第1の代替制御案に従った較正シーケンスを説明する。この較正シーケンスは、第1の実施形態の第1の代替制御案に従った較正シーケンスと非常に似通って実行されるが、主に、前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力の計算は異なって行われる。第2の実施形態の第1の代替制御案に従った較正は、第1の実施形態に関して先に述べたように、相互接続された第1及び第2の入力軸12,13、及びクラッチ入力軸7から切り離されたトランスミッション1の出力軸35を有するデュアルクラッチアセンブリ8の較正をすることができるようにトランスミッション1を構成し、一定速度で動作することでクラッチ入力軸速度42が一定になるように車両の原動機の動作を制御することから始まる。
その後、第1のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第1の摩擦クラッチ9が完全に係合されて最大のトルク伝達能力が生じるように制御される。続いて、第1の摩擦クラッチ9のクラッチ入力軸7との同期が達成された後、第2の摩擦クラッチ10が係合され、前記原動機の推定及び/又は測定された出力トルク、並びに前記既知のギア比に基づいて、第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力が計算される。できれば、精度を向上させるために、トランスミッション1内の摩擦損失も計算に含めることが好ましい。第2の実施形態に従って第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力を計算するために、下記の数式2を利用することが好ましい。
Figure 2014503770
ここで、
C2は、第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力を示し、
は、エンジン出力トルクを示し、
ドラグは、副軸17に変換される、主にトランスミッションオイルによって引き起こされる摩擦損失を示し、
P1は、第1の入力軸12から副軸17へのギア比を示し、
P2は、第2の入力軸13から副軸17へのギア比を示す。
この較正方法によって、単に第2の摩擦クラッチ10を所望の調整パラメータで係合させ、第2の摩擦クラッチ10の対応するトルク伝達能力を測定/計算することによって、クラッチ特性曲線39に沿ったほとんど全ての点を較正目的で入手できる。第2の摩擦クラッチ10の係合レベルを段階的又は連続的に増大させながら、第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力をそれぞれのレベルで測定及び計算することによって、同じ較正シーケンスの間に、クラッチ特性曲線39上の1つ以上の点を登録することができる。
特定の係合プロセスによれば、1回の較正シーケンスを用いて第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の両方を較正することができる。これは、まず、第1の摩擦クラッチ9が、第1の摩擦クラッチ9の所望のトルク較正点に対応する第1のトルク伝達能力で係合されるように、第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御することによって行われる。続いて、第1の摩擦クラッチ9のクラッチ入力軸7との同期が完了した後、第2の実施形態の第1の代替制御案に関して先に述べたように、第2の摩擦クラッチ10が係合されている間に、前記原動機の出力トルクを測定/推定する。上記のことに関する違いは、第2の摩擦クラッチ10の係合が、第1の摩擦クラッチ9から第2の摩擦クラッチ10へのトルク引継ぎが起こるレベルまで増大し、それによって第1の摩擦クラッチ9のトルク伝達能力もまたそのクラッチ特性曲線39の一点で確認することができる点である。従って、同じ較正シーケンスの間に、第1及び第2の摩擦クラッチ9,10の両方が較正される。
較正方法の間にトルク引継ぎが起こらない第2の実施形態の較正方法によれば、慣性モーメントを考慮する理由がない。しかしながら、較正方法の間にトルク引継ぎが起こる第2の実施形態の較正方法では、慣性モーメントを考慮して、第1及び第2の摩擦クラッチ9,10のトルク伝達能力のより正確な計算を行うことができる。
第1の実施形態の第2の代替案に関して説明したのと同様の方法で較正が実行される第2の実施形態の第2の代替制御案に従って、摩擦クラッチの係合解除ヒステリシスブランチ41を較正することができる。
車両の原動機が一定速度で操作されるため、クラッチ入力軸速度42は一定である。第2のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第2の摩擦クラッチ10が完全に係合されて最大のトルク伝達能力が生じるように制御され、第1のクラッチレギュレータの調整パラメータは、第1の摩擦クラッチ9が、第1の摩擦クラッチ9の所望のトルク較正点に対応するトルク伝達能力で係合されるように制御される。同期の後、第2の摩擦クラッチ10は、段階的、連続的、又は何か他の方法で係合解除されている。第2の摩擦クラッチ10の係合解除が、第1の摩擦クラッチ9のトルク伝達能力レベルを下回るトルク伝達能力レベルまで段階的に実行される場合、トルク引継ぎが起こることになり、エンジン出力トルクを用いて第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力を決定できる。第2の摩擦クラッチ10のスリップの開始点が確認できるように係合解除が実行される場合、第1の摩擦クラッチ9もまたそれに応じて較正することができる。第2の摩擦クラッチ10のトルク伝達能力が継続的に低下する場合、1回の較正シーケンスの間に、第2の摩擦クラッチ10の広範囲にわたるクラッチ特性曲線39の較正が可能である。
第1の実施形態と同様に、第2の実施形態に従って、同じトルク伝達能力レベルに対して幾つかの連続的な較正シーケンスを実行することができ、続いて、平均値を計算して、第1及び/又は第2の摩擦クラッチ9,10のクラッチ特性曲線39のより正確な推定を得ることができる。
本発明の開示全体にわたって、第2の摩擦クラッチ10に対する較正方法を説明してきた。しかしながら、本較正方法は、デュアルクラッチアセンブリの物理的にどちらの摩擦クラッチが較正されているかに関しては問わないため、本発明の較正方法は、デュアルクラッチアセンブリの2つの摩擦クラッチ9,10のどちらにも等しく適用できる。従って、「第1」及び「第2」という用語は、本発明を2つの摩擦クラッチのうちの1つだけの較正に限定することなく、それらを互いに明確に識別する役目をするだけである。
またここで、図3A〜3C、及び4A〜4Cに表示されたデュアルクラッチアセンブリのクラッチ特性は本発明の原則を開示する役目をするだけであり、ギア比iP1及びiP2、トランスミッション摩擦損失Tドラグ、非線形性、慣性モーメント、温度効果等に違いがあっても、トルク引継ぎレベルを示す際は完全又は部分的に無視されており、従ってトランスミッション1の本当の反応を図示していると考えるべきではないことに留意されたい。
ここでは、較正シーケンスは、単一の摩擦クラッチの増大し続けている一連の係合力、又は単一の摩擦クラッチの減少し続けている一連の係合力を定めている。
特許請求の範囲において言及された参照符号は特許請求の範囲によって保護された主題の範囲を限定するものとみなすべきではなく、その唯一の役割は特許請求の範囲を理解しやすくすることである。
当然のことながら、本発明は、添付の特許請求の範囲の適用範囲から全く逸脱することなく、様々な点で明らかに変更が可能である。従って、それに対する図及び説明は、本質的に例示であって、限定ではないとみなすべきである。
1 トランスミッション
2 クラッチハウジング
3 主ハウジング
4 摩擦デュアルクラッチ
5 フライホイール
6 ねじりダンパー
7 クラッチ入力軸
8 デュアルクラッチアセンブリ
9 第1の摩擦クラッチ
10 第2の摩擦クラッチ
11 主トランスミッション
12 第1の入力軸
13 第2の入力軸
14 第1の一次ギア歯
15 第2の一次ギア歯
16 主軸
17 副軸
18 入力軸ベアリング
19 パイロットベアリング
20 主軸ベアリング
21 第2の二次ルーズ歯車
22 第1の二次ルーズ歯車
23 後退用の二次ルーズ歯車
24 第1/後退用のツースクラッチ
25 第2のツースクラッチ
26 ダイレクトツースクラッチ
27 第2の一次歯車
28 一次副軸ルーズ歯車
29 二次副軸ルーズ歯車
30 第1の二次歯車
31 後退用の二次歯車
32 後退用の遊び歯車
33 第1の副軸ツースクラッチ
34 第2の副軸ツースクラッチ
35 出力軸
36 ギアシフトコントローラ
37 ギアシフト制御ハウジング
38 シフトフォーク
39 クラッチ特性曲線
40 係合ヒステリシスブランチ
41 係合解除ヒステリシスブランチ
42 クラッチ入力軸速度
43 第1の摩擦クラッチのトルク伝達能力
44 第2の摩擦クラッチのトルク伝達能力
45 比
46 第1の入力軸速度
47 第2の入力軸速度
T トルク伝達能力
調整パラメータ
rpm 毎分回転速度
R 比

Claims (15)

  1. 自動車用のトランスミッション(1)のデュアルクラッチアセンブリ(8)の推定されたクラッチ特性曲線(39)を較正する方法であって、前記トランスミッション(1)は、第1の摩擦クラッチ(9)、第1のクラッチレギュレータ、第2の摩擦クラッチ(10)、及び第2のクラッチレギュレータを備えたデュアルクラッチアセンブリ(8)と、前記第1の摩擦クラッチ(9)に接続された第1の入力軸(12)と、前記第2の摩擦クラッチ(10)に接続された第2の入力軸(13)と、前記第1及び第2の入力軸(12,13)の少なくとも一方と並列に配設された少なくとも1つの副軸(17)と、歯車(27,28,29)と、ツースクラッチ(33,34)と、トランスミッション出力軸(35)とを含んでおり、前記摩擦クラッチ(9,10)の各々は、クラッチ入力軸(7)によって原動機に駆動接続されており、前記摩擦クラッチ(9,10)とツースクラッチ(33,34)の選択係合によって、前記クラッチ入力軸(7)及び前記トランスミッション出力軸(35)間で様々な速度比を設定することができる方法において、
    −前記第1の入力軸(12)を前記第2の入力軸(13)と既知のギア比で機械的に相互接続し、それによって前記トランスミッション出力軸(35)が前記クラッチ入力軸(7)から係合解除されるステップと、
    −第1の代替案により、前記第1の摩擦クラッチ(9)が第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチ(10)がまず完全に係合解除され、続いて係合されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するステップ、又は
    第2の代替案により、前記第2の摩擦クラッチ(10)がまず完全に係合され、前記第1の摩擦クラッチ(9)が第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチ(10)が続いて係合解除されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するステップと、
    −前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチ(10)のトルク伝達能力を計算するステップと、
    −前記第2の摩擦クラッチ(10)の推定されたクラッチ特性曲線(39)を調整するステップとを含んでいる、方法。
  2. 前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチ(10)の前記トルク伝達能力は、前記クラッチ入力軸(7)の回転速度と、前記第1の入力軸(12)、前記第2の入力軸(13)、前記副軸(17)のうちの少なくとも1つの回転速度の比が、前記第1の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の段階的係合の間、又は前記第2の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の段階的係合解除の間、変化していることを確認した瞬間の、少なくとも前記第1の摩擦クラッチ(9)の前記第1のトルク伝達能力、前記既知のギア比、及び前記第2のクラッチレギュレータの実際の調整パラメータに基づいて計算される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチ(10)の前記トルク伝達能力は、前記クラッチ入力軸(7)の回転速度と、前記第1の入力軸(12)の回転速度の比、及び前記クラッチ入力軸(7)の回転速度と、前記第2の入力軸(13)の回転速度の比の両方が変化していることを確認した瞬間に計算される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチ(10)の前記トルク伝達能力は、少なくとも前記原動機の登録された出力トルクと前記既知のギア比とに基づいて計算される、請求項1に記載の方法。
  5. 前記第2の摩擦クラッチ(9)のトルク伝達能力は、第1の代替制御案により前記第2の摩擦クラッチ(10)の係合レベルを徐々に増大させること、第2の代替制御案により前記第2の摩擦クラッチ(10)の係合レベルを徐々に低下させること、及び前記原動機の出力トルクを継続的に登録することによって、前記第2のクラッチレギュレータの調整パラメータの範囲にわたって計算される、請求項4に記載の方法。
  6. 前記第1及び第2の摩擦クラッチ(9,10)の両方の前記クラッチ特性曲線(39)は、まず、前記原動機の登録された出力トルクと、前記既知のギア比とに基づいて前記第2の摩擦クラッチ(10)のトルク伝達能力を計算し、続いて、前記クラッチ入力軸(7)の回転速度と、前記第1の入力軸(12)、前記第2の入力軸(13)、前記副軸(17)のうちの少なくとも1つの回転速度の比が、前記第1の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の段階的係合の間、又は前記第2の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の段階的係合解除の間、変化していることを確認した瞬間の、少なくとも前記第2の摩擦クラッチ(10)の計算されたトルク伝達能力、前記既知のギア比、及び前記第1のクラッチレギュレータの実際の調整パラメータに基づいて前記第1の摩擦クラッチ(9)のトルク伝達能力を計算することによって、同じ較正シーケンスの間に較正される、請求項4又は5に記載の方法。
  7. 前記クラッチ入力軸(7)の回転速度と、前記第1の入力軸(12)、前記第2の入力軸(13)、前記副軸(17)のうちの少なくとも1つの回転速度の前記比が変化していることを検出すると、前記第1の入力軸(12)、前記第2の入力軸(13)、前記副軸(17)のうちの少なくとも1つの角加速度も確認し、前記第2の摩擦クラッチ(10)のトルク伝達能力を計算する前記ステップは、更に前記確認された角加速度と、本較正方法に関連するトランスミッションの回転部品(9,10,12,13,17,21,22,23,27,28,29,30,31,32,33,34)の慣性モーメントに基づいている、請求項1乃至6のいずれかに記載の方法。
  8. 前記第2の摩擦クラッチ(10)のトルク伝達能力を計算する前記ステップは、更にトランスミッションドラグトルクに基づいている、請求項1乃至7のいずれかに記載の方法。
  9. 前記トランスミッションドラグトルクは、トランスミッションドラグトルク対トランスミッションオイル温度の所定の関数によって得られ、前記トランスミッションオイル温度は少なくとも1つのオイル温度センサによって得られる、請求項8に記載の方法。
  10. 前記トランスミッションドラグトルクの決定は、
    −クラッチ入力軸速度(42)が一定値を持つように制御するステップと、
    −既知のギア比での前記第1の入力軸(12)と前記第2の入力軸(13)との機械的な相互接続の有無にかかわらず、前記第1及び第2の摩擦クラッチ(9,10)の一方を係合させるステップと、
    −関連する入力軸(12,13)が前記クラッチ入力軸(7)と同期するまで待機するステップと、
    −前記先に係合させた摩擦クラッチ(9,10)を係合解除するステップと、
    −入力軸速度遅延を登録するステップと、
    −少なくとも登録された入力軸速度遅延と、トランスミッションドラグトルク決定方法に関連するトランスミッションの回転部品(9,10,12,13,17,21,22,23,27,28,29,30,31,32,33,34)の慣性モーメントに基づいて、トランスミッションドラグトルクを決定するステップによって行われる、請求項8に記載の方法。
  11. 前記クラッチ入力軸(7)の回転速度と、前記第1の入力軸(12)、前記第2の入力軸(13)、前記副軸(17)の少なくとも1つの回転速度の比が一定になるまで、前記第1の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の係合、前記第2の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の係合解除それぞれを待機するステップを含んでいる、請求項1乃至10のいずれかに記載の方法。
  12. 前記第1の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の前記係合、前記第2の代替案による前記第2の摩擦クラッチ(10)の係合解除それぞれは、係合レベルを段階的に変化させるか、又は係合レベルを連続的に変化させることによって実行される、請求項の1乃至11いずれかに記載の方法。
  13. 前記調整パラメータは、摩擦クラッチ位置、又は関連するクラッチレギュレータの印加圧力の一方である、請求項1乃至12のいずれかに記載の方法。
  14. 前記第2の摩擦クラッチ(10)の推定されたクラッチ特性曲線(39)の係合ヒステリシスブランチ(40)の較正が要求される場合は前記第1の代替制御案が選択され、前記第2の摩擦クラッチ(10)の推定されたクラッチ特性曲線(39)の係合解除ヒステリシスブランチ(41)の較正が要求される場合は前記第2の代替制御案が選択される、請求項1乃至13のいずれかに記載の方法。
  15. 自動車用トランスミッション(1)のデュアルクラッチアセンブリ(8)の推定されたクラッチ特性曲線(39)を較正するデュアルクラッチ較正システムであって、前記トランスミッション(1)は、第1の摩擦クラッチ(9)、第1のクラッチレギュレータ、第2の摩擦クラッチ(10)、及び第2のクラッチレギュレータを有するデュアルクラッチアセンブリ(8)と、前記第1の摩擦クラッチ(9)に接続された第1の入力軸(12)と、前記第2の摩擦クラッチ(10)に接続された第2の入力軸(13)と、前記第1及び第2の入力軸(12,13)の少なくとも一方と並列に配設された少なくとも1つの副軸(17)と、歯車(27,28,29)と、ツースクラッチ(33,34)と、トランスミッション出力軸(35)と、制御装置とを含んでおり、前記摩擦クラッチ(9,10)の各々は、クラッチ入力軸(7)によって原動機に駆動接続されており、前記摩擦クラッチ(9,10)とツースクラッチ(33,34)の選択係合によって、前記クラッチ入力軸(7)及び前記トランスミッション出力軸(35)間で様々な速度比を設定することができるシステムにおいて、
    −前記第1の入力軸(12)は既知のギア比で前記第2の入力軸(13)と機械的に相互接続され、前記トランスミッション出力軸(35)は前記クラッチ入力軸(7)から係合解除されており、
    −前記制御装置は、
    第1の代替案により、前記第1の摩擦クラッチ(9)が第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチ(10)がまず完全に係合解除され、続いて係合されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するように構成されるか、又は、
    第2の代替案により、前記第2の摩擦クラッチ(10)がまず完全に係合され、前記第1の摩擦クラッチ(9)が第1のトルク伝達能力で係合され、前記第2の摩擦クラッチ(10)が続いて係合解除されるように前記第1のクラッチレギュレータの調整パラメータを制御するように構成されており、
    −前記制御装置は、前記第2のクラッチレギュレータの一定の調整パラメータにおける前記第2の摩擦クラッチ(10)のトルク伝達能力を計算するように構成されており、
    −前記制御装置は、前記第2の摩擦クラッチ(10)の推定されたクラッチ特性曲線(39)を調整するように構成されている、システム。
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