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JP2014222576A - コネクタ - Google Patents

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JP2014222576A
JP2014222576A JP2013101265A JP2013101265A JP2014222576A JP 2014222576 A JP2014222576 A JP 2014222576A JP 2013101265 A JP2013101265 A JP 2013101265A JP 2013101265 A JP2013101265 A JP 2013101265A JP 2014222576 A JP2014222576 A JP 2014222576A
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JP2013101265A
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和成 渋谷
Kazunari Shibuya
和成 渋谷
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Hirose Electric Co Ltd
Original Assignee
Hirose Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】可動ハウジングの移動を担保すると共に、複数の接続端子においてインピーダンスの不整合を抑制することができるコネクタを提供する。【解決手段】本発明のコネクタ1は、基板B1に固定される固定ハウジング2と、固定ハウジング2に対して移動可能に設けられる可動ハウジング3と、固定ハウジング2に保持され基板B1に固定される接続部41と、可動ハウジング3に保持され相手側コネクタ100の相手側端子101に電気的に接続される端子部43と、接続部41と端子部43との間において弾性変形可能に形成される変形部42と、を有して所定間隔で並設される複数の接続端子4と、各変形部42の少なくとも一部を、可撓性を有する絶縁性の樹脂で覆うように形成されるインピーダンス整合部5と、を備え、インピーダンス整合部5は、複数の接続端子4に亘って一体に成形されている。【選択図】図2

Description

本発明は、一対の基板間の電気的な接続に用いられるコネクタに関する。
基板に取り付けられ、他の基板上に固定された相手側コネクタに嵌合し、一対の基板間で電気的な接続を行うためのコネクタが知られている。
例えば、特許文献1には、等間隔で配列された複数の端子と、各端子の一端側が保持された固定ハウジングと、各端子の他端側が保持され、相手側コネクタに接続される可動ハウジングと、を備え、各ハウジング間に露出する個々の端子の一部をそれぞれ絶縁性の樹脂で被覆したコネクタが開示されている。このコネクタでは、各端子の樹脂で被覆された部分が弾性変形することにより、可動ハウジングが固定ハウジングに対して移動可能に支持されている。これにより、相手側コネクタを可動ハウジングに嵌合する際、可動ハウジングが固定ハウジングに対して移動するため、相手側端子と端子との位置ずれが許容され、適切な接続が行われるようになっている。
一般的に、各端子の露出部分(空気に接する部分)は、各ハウジングに保持された部分に比べて、インピーダンスが大きくなるため、各端子内にインピーダンスの不整合が生じる。このインピーダンスの不整合は、各端子の露出部分を太く(断面積を大きく)することによって解決可能であるが、各端子の露出部分を太くした場合、弾性変形し難くなり、可動ハウジングの円滑な移動が阻害されるという別の問題が生じていた。このため、特許文献1に記載のコネクタでは、個々の端子の露出部分を樹脂で被覆することでインピーダンスの不整合を抑制し、高周波信号の高速伝送を行うことができるようになっている。
特開2010−212020号公報
しかしながら、上記した特許文献1に記載の技術では、1本1本の端子の露出部分をそれぞれ樹脂で覆っているため、例えば、隣り合う端子同士の被覆部分の間に空気層が介在する場合があった。この場合、各端子内においてインピーダンスの不整合が生じる虞があった。また、空気層の有無により、それぞれの端子間におけるインピーダンスの整合を行うことができない虞もあった。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、可動ハウジングの移動を担保すると共に、複数の接続端子においてインピーダンスの不整合を抑制することができるコネクタを提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のコネクタは、基板に固定される固定ハウジングと、前記固定ハウジングに対して移動可能に設けられる可動ハウジングと、前記固定ハウジングに保持され前記基板に固定される接続部と、前記可動ハウジングに保持され相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される端子部と、前記接続部と前記端子部との間において弾性変形可能に形成される変形部と、を有して所定間隔で並設される複数の接続端子と、前記各変形部の少なくとも一部を、可撓性を有する絶縁性の樹脂で覆うように形成されるインピーダンス整合部と、を備え、前記インピーダンス整合部は、前記複数の接続端子に亘って一体に成形されていることを特徴とする。
本発明の第1のコネクタによれば、インピーダンス整合部が、複数の接続端子の変形部に亘って一体成形されているため、例えば、隣り合う接続端子同士の間に空気層が介在する可能性を排除することができる。これにより、各接続端子内におけるインピーダンスの整合を行うことができると共に、それぞれの接続端子間におけるインピーダンスの整合を行うことができる。また、インピーダンスの不整合による高周波信号の乱れが防止されるため、高周波信号の高速伝送を適切に行うことができる。特に、差動伝送方式を用いる場合に有効である。
また、本発明の第1のコネクタによれば、インピーダンスの整合のために各接続端子の断面積を大きくする必要がないため、可動ハウジングの円滑な移動が担保されるように各接続端子の断面積を設定することができる。さらに、複数の接続端子(変形部)に対してインピーダンス整合部が一体に成形されているため、隣り合う接続端子同士の接触が確実に防止される。これにより、隣接する接続端子間の短絡を防止することができる。また、さらに、複数の接続端子(変形部)に対して一度に樹脂層を成形するため、例えば端子を1本ずつ被覆する場合に比して、インピーダンス整合部の成形工程を簡略化することができる。これにより、製造コストの低減を図ることができる。
本発明の第2のコネクタは、上述した第1のコネクタにおいて、前記固定ハウジングは、前記可動ハウジングの外側面に対し所定の間隙を有して前記可動ハウジングを内設可能な固定側開口部を有し、前記各接続部は、前記固定側開口部を構成する固定側内壁面に複数形成された固定側嵌合溝に嵌合される接続側嵌合部と、前記接続側嵌合部と前記変形部との間を連結するように前記接続側嵌合部から内側に向かって延設される接続側延出部と、を有し、前記各接続側延出部は、前記インピーダンス整合部の成形厚み以上の長さに形成されていることを特徴とする。
本発明の第2のコネクタによれば、各接続側延出部の延出方向の長さがインピーダンス整合部の成形厚み以上に設定されているため、各接続端子の接続側嵌合部を固定側嵌合溝に嵌合させた場合に、インピーダンス整合部が固定側内壁面に干渉することを防止することができる。また、固定側内壁面に対する干渉が生じないため、固定ハウジングに対する各接続部の取付作業を円滑に行うことができる。
本発明の第3のコネクタは、上述した第1または第2のコネクタにおいて、前記可動ハウジングは、前記相手側端子が挿入される可動側開口部を有し、前記各端子部は、前記接続部および前記変形部に対して上方に位置し、前記可動側開口部を構成する可動側内壁面に複数形成された可動側嵌合溝に嵌合される端子側嵌合部と、前記端子側嵌合部と前記変形部との間を連結するように前記端子側嵌合部から外側に向かって延設される端子側延出部と、を有し、前記各端子側延出部は、前記インピーダンス整合部の成形厚みを超える長さに形成されていることを特徴とする。
本発明の第3のコネクタによれば、各端子側延出部の延出方向の長さがインピーダンス整合部の成形厚みよりも長く設定されているため、例えば、各端子側嵌合部を可動側嵌合溝に嵌合させるための治具を、インピーダンス整合部に干渉することなく下方から真っ直ぐ進入させることができる。これにより、可動ハウジングに対する各端子部の取付作業を円滑に行うことができると共に、治具の干渉等によるインピーダンス整合部の損傷を防止することができる。
本発明の第4のコネクタは、上述した第1ないし第3のいずれかのコネクタにおいて、前記インピーダンス整合部は、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムにより形成されていることを特徴とする。
本発明の第4のコネクタによれば、耐熱性に優れたゴムをインピーダンス整合部として用いることにより、高温環境下においても所望のインピーダンスの整合を行うことができる。
本発明の第5のコネクタは、上述した第1ないし第4のいずれかのコネクタにおいて、前記インピーダンス整合部の成形厚みは、隣り合う前記接続端子の間隔の20%以上60%以下であることを特徴とする。
本発明の第5のコネクタのように隣接する接続端子の間隔(ピッチ)の20%以上60%以下の成形厚みとなるようにインピーダンス整合部を形成することで、インピーダンスを良好に整合可能であることが実験により確認された。
本発明によれば、可動ハウジングの移動を担保すると共に、複数の接続端子においてインピーダンスの不整合を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るコネクタおよび相手側コネクタを示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す平面図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す正面図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタを示す側面図である。 図4におけるA−A断面図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタの接続端子を示しており、(a)は正面図であり、(b)は側面図である。 本発明の一実施形態に係るコネクタの接続端子およびインピーダンス整合部を模式的に示す断面図である。 本発明の一実施形態の第1変形例に係るコネクタを示す側断面図である。 本発明の一実施形態の第2変形例に係るコネクタを示す側断面図である。 本発明の一実施形態の第3変形例に係るコネクタを示す側断面図である。 本発明の一実施形態の第4変形例に係るコネクタの接続端子およびインピーダンス整合部を模式的に示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、便宜上、各図において、Frを前方として設定すると共に、X方向を左右方向とし、Y方向を前後方向とし、Z方向を上下方向として設定する。
図1ないし図6を参照しつつ、本発明の実施の形態に係るコネクタ1の構成について説明する。ここで、図1はコネクタ1および相手側コネクタ100を示す斜視図である。図2ないし図5はコネクタ1を示しており、図2は分解斜視図、図3は平面図、図4は正面図、図5は側面図である。図6は、図4におけるA−A断面図である。
図1に示すように、コネクタ1は、基板B1に取り付けられるプラグ(雄型)である。また、相手側基板B2には、レセプタクル(雌型)としての相手側コネクタ100が取り付けられている。詳細は後述するが、相手側コネクタ100にコネクタ1が嵌合することにより、一対の基板B1,B2が電気的に接続されるようになっている。
図1および図2に示すように、コネクタ1は、基板B1に固定される固定ハウジング2と、固定ハウジング2に対して移動可能に設けられる可動ハウジング3と、固定ハウジング2と可動ハウジング3との間に架け渡されると共に所定間隔で並設される複数の接続端子4と、固定ハウジング2と可動ハウジング3との間において各接続端子4の露出した部分の少なくとも一部を絶縁性の樹脂で覆うように形成されるインピーダンス整合部5と、を備えている。
図2に示すように、固定ハウジング2は、上下方向に貫通した固定側開口部10を有して概略矩形筒状に形成されている。固定側開口部10は、平面視で左右方向に細長い略八角形状に形成されている(図3参照)。詳細は後述するが、この固定側開口部10は、可動ハウジング3の外側面に対し所定の間隙G1を有して可動ハウジング3を内設可能に形成されている。
固定ハウジング2は、固定側開口部10を挟んで前後に対向配置される前後一対の固定本体壁11と、各固定本体壁11の左右両端から左右方向外側に向かって延設される左右一対の延出壁12が前後に2組と、前後に対向する延出壁12を連結するように設けられる左右一対の基板固定部13と、により合成樹脂等の絶縁性材料で一体成形されている。
図2および図4に示すように、各固定本体壁11は、正面視で左右方向に長い略矩形状に形成されている。各固定本体壁11の左右両端部には、平面視で内側に僅かに突出する内側突設部14がそれぞれ上下方向に延設されている。また、各固定本体壁11には、基板B1に当接する下端面から上方に向かって矩形状に切り欠かれた複数の接続凹部15が等間隔に並設されている。
また、図6に示すように、各固定本体壁11の内側面、すなわち固定側開口部10の一部を構成する各固定側内壁面11aには、上下方向に延びる固定側嵌合溝16が複数凹設されている。各固定側嵌合溝16は、それぞれ接続凹部15に対応する位置に形成されており、固定側嵌合溝16の形成数は、接続凹部15の形成数と同一である。各固定側嵌合溝16は、各固定側内壁面11aから内側に向かって突出し、平面視で略C字状断面を成すように形成されている。また、各固定側嵌合溝16は、その下端が接続凹部15のやや上側に位置し、固定本体壁11の高さの1/3程度の高さまで延出して形成されている。
図2ないし図4に示すように、各延出壁12は、平面視で略矩形状に形成され、その高さは、固定本体壁11の高さの1/3程度に形成されている。各延出壁12の下端は、固定本体壁11の下端よりも上方に位置しており、基板B1に接触しないようになっている。すなわち、基板B1上面と各延出壁12の下端面との間には、正面視で略矩形状の係合空間Sが形成されている。また、各延出壁12は、固定本体壁11の厚みよりも薄く形成されている。各延出壁12の外側面は、固定本体壁11より一段内側に凹設され、各延出壁12の内側面は、各内側突設部14の内端面と同一平面を成すように形成されている。
各基板固定部13は、ブロック状に概略形成されている。各基板固定部13の下端面は、各固定側内壁面11aの下端面と同一平面上に形成され、各基板固定部13の上端面は、各延出壁12の上端面と同一平面を成すように形成されている。各基板固定部13の左右両端部には、平面視で略C字状の金具固定溝17が上下方向に貫通形成されている。なお、各金具固定溝17は上部が前後に広く形成されている。
各金具固定溝17には、正面視でL字状の固定金具18の鉛直部分が圧入されている。各固定金具18の水平部分には、基板B1に固定するためのハンダとの接着性を向上させるための貫通穴18aが形成されている。すなわち、固定ハウジング2は、左右一対の固定金具18を介して基板B1に固定される(図1参照)。
次に、図2ないし図4に示すように、可動ハウジング3は、上面を開放した可動側開口部20を有して概略矩形筒状に形成される可動本体部21と、可動本体部21の左右両端部から下方に延設される左右一対の可動脚部22と、により合成樹脂等の絶縁性材料で一体成形されている。可動ハウジング3は、可動本体部21と左右一対の可動脚部22とにより正面視で略倒立U字状を成している。
可動側開口部20は、平面視で左右方向に細長い略四角形状に形成されている(図3参照)。詳細は後述するが、可動側開口部20には、複数の相手側端子101が挿入されるようになっている。
可動本体部21は、可動側開口部20を挟んで前後に対向配置される前後一対の可動本体壁23と、前後に対向する可動本体壁23の下部を連結するように設けられる可動底部24と、各可動本体壁23および可動底部24の左右外端を支持するように設けられる左右一対の可動柱部25と、を有している。
図2および図4に示すように、各可動本体壁23は、正面視で左右方向に長い略矩形状に形成されている。各可動本体壁23の外側面下端部には、平面視で台形状に外側に突出する外側突設部26が形成されている(図3参照)。
また、図3および図6に示すように、各可動本体壁23の内側面、すなわち可動側開口部20の一部を構成する各可動側内壁面23aには、上下方向に延びる可動側嵌合溝27が複数凹設されている。各可動側嵌合溝27は、それぞれ接続凹部15および固定側嵌合溝16に対応する位置に形成されており、可動側嵌合溝27の形成数は、接続凹部15等の形成数と同一である。各可動側嵌合溝27は、平面視で略U字状断面を有する溝であり、可動本体壁23の下端から上端近傍まで延出して形成されている。
可動底部24は、可動側開口部20の底面を構成するように左右方向に長い略直方体状に形成されている。可動底部24の高さは、各可動本体壁23の高さの略1/3以下に形成され、可動底部24の下端面は、各可動本体壁23の下端面と同一平面上に形成されている。また、可動底部24には、各可動側内壁面23aに凹設された可動側嵌合溝27と対応する位置に上下方向に貫通する端子挿通穴28が複数形成されている。すなわち、複数の端子挿通穴28は、前後一対の可動側内壁面23aに沿ってそれぞれ並設され、前後方向に線対称となるように二列配設されている(図3参照)。なお、各端子挿通穴28内にも、各可動側嵌合溝27が形成されている(図6参照)。
各可動柱部25は、図3および図5において後側外端に上下方向に延びる本体側テーパー部30を有し、略五角柱状に形成されている。図2および図3に示すように、各可動柱部25の前後両外側面は、前後一対の可動本体壁23の外側面と同一平面を成している。各可動柱部25の上端部には、前後左右の四方が面取りされた嵌合ガイド部31がそれぞれ形成されている。各嵌合ガイド部31は、各可動本体壁23の上端面より上方に向かって突出するように設けられている。また、各可動柱部25の可動側開口部20側には、嵌合ガイド部31の下側から左右方向内側に向かって下傾するガイド斜面32がそれぞれ形成されている。
図2、図4および図5に示すように、各可動脚部22は、各可動柱部25の下端から下方に向かって一体に延設されている。各可動脚部22は、各可動本体壁23側に向かって各可動柱部25よりも幅広(左右方向に大きく)に形成されている(図4参照)。各可動脚部22の前後両面は、各可動柱部25の前後両面とそれぞれ同一平面を成し、各可動脚部22の左右方向の外側面は、各可動柱部25の左右方向の外側面と同一平面を成している。
図2において各可動脚部22の下端部前面には、前方に向かって突出する直方体状の係合ブロック33が形成されている。同様に、各可動脚部22の下端部後面にも、後方に向かって突出する係合ブロック33が形成されている。各係合ブロック33は、正面視で上記した係合空間Sよりも小さく形成されている(図4参照)。
前面側に形成された各係合ブロック33の左右方向外側には、面取りされた前面側テーパー部34がそれぞれ形成されている。同様に、後面側に形成された各係合ブロック33の左右方向外側には、本体側テーパー部30と同一平面を成す後面側テーパー部35がそれぞれ形成されている(図5参照)。したがって、各可動脚部22の上部は、各可動柱部25と同一である略五角柱状に形成され、各可動脚部22の下部は、略六角柱状に形成されている。すなわち、左右一対の可動脚部22の下部を水平投影した形状は、固定側開口部10よりもひと回り小さな八角形状を成している。
各可動脚部22の各テーパー部33,35の上側には、各可動脚部22の左右方向外側面から外側に突出する側面視で矩形状の側方突設部36が形成されている。なお、正確には、各側方突設部36の上部は各可動柱部25に位置している。
図2および図3に示すように、複数の接続端子4は、左右方向に等間隔で一列に並べられた端子列40を構成している。本実施形態に係るコネクタ1では、この端子列40が、各ハウジング2,3に対して前後方向に線対称となるように二列配設されている。
複数の接続端子4は、それぞれ同一形状であるため、以下、主に図6および図7を参照して、1本の接続端子4に着目して説明する。ここで、図7(a)は接続端子4の正面図であり、図7(b)は接続端子4の側面図である。なお、以下の説明において、特に明示しない限り、外側(外端)は各ハウジング2,3の前後方向外側を指し、内側(内端)は各開口部10,20の前後方向中央側を指すものとする。
図6および図7に示すように、接続端子4は、導電性を有する金属板を細長く打ち抜き、適宜折り曲げ加工等を行うことで形成されている。接続端子4は、固定ハウジング2に保持され、基板B1に固定される接続部41と、接続部41に対して上方に連設され、弾性変形可能に形成される変形部42と、変形部42に対して上方に連設されると共に可動ハウジング3に保持され、相手側コネクタ100の相手側端子101に電気的に接続される端子部43と、を有している。
接続部41は、基板B1にハンダ付け等により電気的に接続される基板実装部44と、基板実装部44の内端から上方に向かって延設される接続側嵌合部45と、接続側嵌合部45の上端から内側に向かって僅かに上傾するように延設される接続側延出部46と、を有している。
基板実装部44は、基板B1の表面に対し平行となるように形成されている(図6参照)。基板実装部44は、基板実装部44側に位置する内端部が固定ハウジング2の接続凹部15に嵌合し固定される。基板実装部44の外端は、接続凹部15に嵌合した状態で前方(または後方)に露出するようになっている。
接続側嵌合部45は、基板実装部44に対して直角に折り曲げられて形成されている。接続側嵌合部45は、固定側内壁面11aに形成された固定側嵌合溝16に嵌合するようになっている(図6参照)。
図7(a)に示すように、接続側嵌合部45の下部左右両側面には、左右一対の接続側当接突起47が突設されている。各接続側当接突起47は、水平に形成された下端面を有し、正面視で略台形状に形成されている。また、同様に、接続側嵌合部45の左右両側面には、左右一対の接続側圧入突起48が上下に所定の間隔で2組形成されている。各接続側圧入突起48は、正面視で三角形状に形成されている。2組の左右一対の接続側圧入突起48は、各接続側当接突起47よりも上方に設けられている。接続側当接突起47と上下2つの接続側圧入突起48とは、上下方向に略等間隔に配設されている。
図6および図7(b)に示すように、接続側延出部46は、接続側嵌合部45と変形部42との間を連結するように接続側嵌合部45から内側に向かって延設されている。接続側延出部46の前後方向の長さL1は、インピーダンス整合部5の成形厚みT以上の長さに形成されている(図7(b)参照)。
変形部42は、接続部41と端子部43との間において弾性変形可能に形成され、インピーダンス整合部5により被覆されている。詳細には、変形部42は、接続側延出部46の上端(内端)から上方に向かって延設される第1垂直部50と、第1垂直部50の上端から内側に向かって延設される水平部51と、水平部51の内端から上方に向かって延設される第2垂直部52と、を有している。
水平部51は第1垂直部50に対し直角に折り曲げられ、第2垂直部52は水平部51に対し直角に折り曲げられており、変形部42はクランク状に形成されている。第1垂直部50は、水平部51の長さと略同一の長さに形成されている。第2垂直部52は、第1垂直部50の長さの略3倍の長さに形成されている。
端子部43は、第2垂直部52の上端から内側に向かって延設される端子側延出部53と、端子側延出部53の内端から上方に向かって延設される端子側嵌合部54と、端子側嵌合部54の上端から上方に向かって延設される端子接触部55と、を有している。
端子側延出部53は、第2垂直部52に対して直角に折り曲げられて形成されている。端子側延出部53は、端子側嵌合部54と変形部42との間を連結するように端子側嵌合部54から外側に向かって延設されている。端子側延出部53の前後方向の長さL2は、インピーダンス整合部5の成形厚みTを超える長さに形成されている(図7(b)参照)。
端子側嵌合部54は、端子側延出部53に対して直角に折り曲げられて形成されている。端子側嵌合部54は、可動側内壁面23aに形成された可動側嵌合溝27に嵌合するようになっている。
図7(a)に示すように、端子側嵌合部54の下部左右両側面には、左右一対の端子側当接突起56が突設されている。各端子側当接突起56は、水平に形成された下端面を有し、正面視で略三角形状に形成されている。また、同様に、端子側嵌合部54の左右両側面には、左右一対の端子側圧入突起57が上下に所定の間隔で2組形成されている。各端子側圧入突起57は、正面視で三角形状に形成されている。2組の左右一対の端子側圧入突起57は、各端子側当接突起56よりも上方に設けられている。端子側当接突起56と上下2つの端子側圧入突起57とは、上下方向に略等間隔に配設されている。
端子接触部55は、端子側嵌合部54の長さと略同一の長さに形成されている。また、端子接触部55は、端子側嵌合部54よりも僅かに左右方向に幅広に形成されている。端子接触部55の外側面は、端子側嵌合部54の外側面と同一平面を成し、その内側面は、端子側嵌合部54の内側面より一段凹んで形成されている。つまり、端子接触部55は、端子側嵌合部54よりも薄肉に形成されている。端子接触部55の上端部は、外側を除いて三方が面取りされている。
次に、図2、図6ないし図8を参照して、インピーダンス整合部5について説明する。ここで、図8は各接続端子4およびインピーダンス整合部5を模式的に示す断面図である。
インピーダンス整合部5は、複数の接続端子4に亘って一体に成形されている。詳細には、インピーダンス整合部5は、端子列40を構成する一列に並べられた複数の接続端子4の変形部42を一体に覆うように形成されている。すなわち、各接続端子4は、第1垂直部50の下端部から第2垂直部52の上端部までがインピーダンス整合部5により被覆されている。
本実施形態に係るインピーダンス整合部5は、可撓性を有する樹脂、例えば、シリコーンゴムにより形成されている。インピーダンス整合部5は、隣接する接続端子4同士の間にそれぞれシリコーンゴムを充填すると共に、変形部42の表面に略均等な成形厚みTでシリコーンゴムを積層することにより成形されている。すなわち、インピーダンス整合部5は一体(一連)に形成されている(図8参照)。インピーダンス整合部5として、耐熱性に優れたシリコーンゴムを用いることにより、高温環境下においても所望のインピーダンスの整合を行うことができる。なお、インピーダンス整合部5を構成する材料は、シリコーンゴムに限定されるものではなく、耐熱性および可撓性を有する任意の絶縁材料(誘電体)を用いることができる。例えば、シリコーンゴムに代えて、フッ素ゴムを用いてインピーダンス整合部5を形成してもよい。
ここで、図2を参照して、コネクタ1の組立工程について説明する。まず、コネクタ1の組み立てに先立ち、複数の接続端子4(端子列40)にインピーダンス整合部5を成形する。
インピーダンス整合部5は、例えば、金型に各接続端子4を所定間隔で並べて配置した後、金型にシリコーンゴムを注入して固化することにより成形される。このように、複数の変形部42に対して一度にシリコーンゴム等の樹脂層を成形するため、例えば端子を1本ずつ被覆する場合に比して、インピーダンス整合部5の成形工程を簡略化することができる。これにより、製造コストの低減を図ることができる。
次に、複数の接続端子4にインピーダンス整合部5を一体成形した端子列40を可動ハウジング3に固定する。ここでは、例えば、図2において前側の端子列40を可動ハウジング3に固定する場合について、主に1本の接続端子4に着目して説明する。
まず、図示しない固定治具に保持させた可動ハウジング3の下側に端子列40を臨ませ、左右方向に並んで開口している各端子挿通穴28に各接続端子4の端子部43(端子接触部55)を下端から上方に向かって進入させる。この際、各端子挿通穴28内の可動側嵌合溝27に沿って端子部43を進入させる(図6参照)。
なお、可動ハウジング3に対する各端子部43の取付作業は、櫛歯状の取付治具Jを用いて行われる(図6参照)。この取付治具Jの複数の先端は、隣接する端子部43の間にそれぞれ下側から真っ直ぐ入り込み、この取付治具Jの各先端面が、隣接する端子部43の各端子側当接突起56の下端面に当接するようになっている。そして、取付治具Jを上方に向かって移動させることにより、可動ハウジング3に対して各端子列40が上方に押し込まれるようになっている。
端子接触部55の進入が進むと、端子側嵌合部54に設けられた上側の各端子側圧入突起57が可動側嵌合溝27に圧入される。更に端子側嵌合部54を可動側嵌合溝27に押し込むと、下側の各端子側圧入突起57が可動側嵌合溝27に圧入される。そして、端子接触部55の上端面が可動側嵌合溝27の天面に当接することで、接続端子4の端子部43の圧入が停止される。これにより、端子側嵌合部54が抜け止め状態で可動側嵌合溝27に保持される。なお、この状態で、各端子側当接突起56は可動側嵌合溝27の下側に位置している。
以上のような可動側嵌合溝27に対する端子部43の圧入は、複数の接続端子4について略同時に行われる。これにより、端子列40が可動ハウジング3に固定される。なお、図2において後側の端子列40を可動ハウジング3に固定する場合についても以上と同様である。なお、可動ハウジング3に対する端子列40の固定手順は、以上で説明した手順に限定されるものではなく、端子列40を前後別々に固定してもよいし、前後一対の端子列40を一度に固定してもよい。
次に、前後一対の端子列40を固定した可動ハウジング3を固定ハウジング2に支持させる。ここでも、主に1本の接続端子4に着目して説明する。
まず、図示しない固定治具に保持させた固定ハウジング2の下側に、各端子列40を固定した可動ハウジング3を臨ませ、固定側開口部10に可動ハウジング3を下端から上方に向かって進入させる。
なお、固定ハウジング2に対する各接続部41の取付作業も、上記した櫛歯状の取付治具Jを用いて、可動ハウジング3に対する各端子部43の取付作業と略同様に行われる。すなわち、取付治具Jの各先端面が、隣接する接続部41の各接続側当接突起47の下端面に当接し、取付治具Jを上方に移動させることで各接続部41が固定ハウジング2に押し込まれるようになっている。
可動ハウジング3の進入が進むと、接続側嵌合部45に設けられた上下2組の各接続側圧入突起48が、順次、固定側嵌合溝16に圧入される。そして、基板実装部44が接続凹部15に嵌合し、基板実装部44の上端面が接続凹部15の天面に当接することで、接続端子4の接続部41の圧入が停止される。これにより、接続側嵌合部45が抜け止め状態で固定側嵌合溝16に保持される。なお、この状態で、各接続側当接突起47は固定側嵌合溝16の下側に位置している。
以上のような固定側嵌合溝16に対する接続部41の圧入は、前後一対の端子列40(複数の接続端子4)について略同時に行われる。これにより、2つの端子列40が固定ハウジング2に固定され、コネクタ1の組み立てが完了する。なお、本実施形態に係るコネクタ1の組立工程では、各接続端子4は、可動ハウジング3に取り付けられた後に固定ハウジング2に取り付けられたが、これに限らず、各接続端子4を固定ハウジング2に取り付けた後に可動ハウジング3に取り付けてもよい。
コネクタ1の組み立てが完了した状態で、可動ハウジング3の可動本体部21は、固定ハウジング2の各固定本体壁11の上端面よりも僅かに上方に位置している。各接続端子4は、固定ハウジング2と可動ハウジング3との間に架け渡され、各変形部42およびインピーダンス整合部5は、固定ハウジング2と可動ハウジング3との間に位置することとなる。また、可動ハウジング3は、各変形部42およびこれを覆うインピーダンス整合部5が弾性変形することにより、固定ハウジング2の固定側開口部10の内側において前後左右に移動可能に設けられる。すなわち、可動ハウジング3は、固定ハウジング2に対して移動可能な状態で複数の接続端子4に支持されている。
可動ハウジング3の左右一対の可動脚部22は、固定側開口部10の左右両端領域に内設されている(図1および図3参照)。各可動脚部22の外側面と固定側開口部10の内周壁面との間には所定の間隙G1が形成されている(図3参照)。また、各可動脚部22に形成された各係合ブロック33は、各延出壁12の下側に形成された係合空間Sに係合している(図4参照)。各係合ブロック33の上面が係合空間Sの天面に当接することで、可動ハウジング3が、固定ハウジング2に対して上方に抜け出さないようになっている。また、各係合ブロック33の左右両側面と係合空間Sの左右両側端面との間には、上記した所定の間隙G1と略同一の間隙G2がそれぞれ形成されている(図4参照)。
したがって、可動ハウジング3は、固定ハウジング2の固定側開口部10の内側において、所定の間隙G1(間隙G2)の範囲で前後左右に移動できるように構成されている。換言すれば、各可動脚部22の外側面が固定側開口部10の内周壁面に当接すると共に、各係合ブロック33の側面が係合空間Sの側端面に当接することにより、可動ハウジング3は、所定範囲以上の移動が規制されるようになっている。
次に、図1を参照して、コネクタ1と相手側コネクタ100との接続について簡単に説明する。
相手側コネクタ100は、複数の相手側端子101を有し、複数の相手側端子101は、左右方向に等間隔で並べられた二列の相手側端子列102を構成している。相手側コネクタ100は、下面を開放した相手側開口部103を有する相手側ハウジング104と、相手側開口部103内に配設され、各相手側端子列102を保持する相手側嵌合部(図示せず)と、を備えている。
コネクタ1を相手側コネクタ100に接続する場合、コネクタ1の可動ハウジング3は相手側コネクタ100の相手側開口部103内に進入する。なお、相手側開口部103への可動ハウジング3の進入は、左右一対の嵌合ガイド部31によって案内される。一方、相手側嵌合部に支持された各相手側端子列102(複数の相手側端子101)は、可動ハウジング3の可動側開口部20内に進入する。なお、可動側開口部20への相手側嵌合部の進入は、左右一対のガイド斜面32によって案内される。これにより、各相手側端子101と各接続端子4の端子接触部55とが接触し、一対の基板B1,B2が電気的に接続される。
このコネクタ1では、複数の変形部42およびこれを被覆するインピーダンス整合部5が弾性変形することにより、固定ハウジング2に対して可動ハウジング3が移動するため、各接続端子4と各相手側端子101との位置ずれが許容され、適切な接続が行われるようになっている。
なお、各コネクタ1,100が接続された状態で、相手側ハウジング104の前後両下端面は、各外側突設部26の上面に当接し、相手側ハウジング104の左右両下端面は、各側方突設部36の上面に当接するようになっている。これにより、コネクタ1に対する相手側コネクタ100の嵌合方向の移動が規制されるようになっている。
次に、図8を参照して、隣り合う接続端子4の間隔(ピッチP)とインピーダンス整合部5の成形厚みTとの関係について説明する。なお、本実施形態に係るコネクタ1では、例えば、目標とするインピーダンスは100Ω(±2Ω)に設定されており、インピーダンス整合部5としてシリコーンゴム(比誘電率:3.5、誘電正接:0.43)を使用している。これらの設定は、以下の説明において共通して用いるものとする。
例えば、接続端子4のピッチPを0.5mmに設定した場合、インピーダンス整合部5の成形厚みTを0.11mm以上0.2mm以下に形成することで良好なインピーダンスの整合が行われることが確認されている。
また、例えば、接続端子4のピッチPを0.635mmに設定した場合、インピーダンス整合部5の成形厚みTを0.3mm以上0.35mm以下に形成することで良好なインピーダンスの整合が行われることが確認されている。
さらに、例えば、接続端子4のピッチPを0.8mmに設定した場合、インピーダンス整合部5の成形厚みTを0.45mmに形成することで良好なインピーダンスの整合が行われることが確認されている。
またさらに、例えば、接続端子4のピッチPを1.0mmに設定した場合、インピーダンス整合部5の成形厚みTを0.5mmに形成することで良好なインピーダンスの整合が行われることが確認されている。
したがって、インピーダンス整合部5の成形厚みTは、隣り合う接続端子4の間隔(ピッチP)の20%以上60%以下であることが好ましい。これにより、インピーダンスを良好に整合可能であることが実験により確認できている。なお、各接続端子4の断面積もインピーダンスの値に影響するため、各接続端子4の断面積に応じて適当なピッチPおよび成形厚みTを設定することが好ましい。
なお、上記説明では、特定の比誘電率等のシリコーンゴムを用いて、接続端子4のピッチPとインピーダンス整合部5の成形厚みTとを調整することでインピーダンスの整合を行っていたが、これに限定されるものではなく、例えば、インピーダンス整合部5を構成する材料の比誘電率等を変化(調整)させて該整合を行ってもよい。例えば、比誘電率が高い(例えば比誘電率:10)材料を用いた場合には、インピーダンス整合部5の成形厚みTを薄くすることが可能となる。
以上説明した本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、インピーダンス整合部5が、複数の接続端子4の変形部42に亘って一体成形されているため、例えば、隣り合う接続端子4同士の間に空気層が介在する可能性を排除することができる。これにより、各接続端子4内におけるインピーダンスの整合を行うことができると共に、それぞれの接続端子4間におけるインピーダンスの整合を行うことができる。また、インピーダンスの不整合による高周波信号の乱れが防止されるため、高周波信号の高速伝送を適切に行うことができる。例えば、隣接する一対の接続端子4を用いて信号伝送を行う差動伝送方式を採用する場合に特に有効である。
また、インピーダンスの整合のために各接続端子4の断面積を大きくする必要がないため、可動ハウジング3の円滑な移動が担保されるように各接続端子4の断面積を設定することができる。さらに、複数の変形部42に対してインピーダンス整合部5が一体に成形されているため、隣り合う接続端子4同士の接触が確実に防止される。これにより、隣接する接続端子4間の短絡を防止することができる。
また、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、各接続側延出部46の延出方向の長さL1がインピーダンス整合部5の成形厚みT以上に設定されているため、各接続端子4の接続側嵌合部45を固定側嵌合溝16に嵌合させた場合に、インピーダンス整合部5が固定側内壁面11aに干渉することを防止することができる。また、固定側内壁面11aに対する干渉が生じないため、固定ハウジング2に対する各接続部41の取付作業を円滑に行うことができる。
さらに、本発明の実施形態に係るコネクタ1によれば、各端子側延出部53の延出方向の長さL2がインピーダンス整合部5の成形厚みTよりも長く設定されているため、例えば、各端子側嵌合部54を可動側嵌合溝27に嵌合させるための取付治具Jを、インピーダンス整合部5に干渉することなく下方から真っ直ぐ進入させることができる。これにより、可動ハウジング3に対する各端子部43の取付作業を円滑に行うことができると共に、取付治具Jの干渉等によるインピーダンス整合部5の損傷を防止することができる。
次に、図9ないし図12を参照して、上記した実施形態に係るコネクタ1の各種変形例について説明する。ここで、図9ないし図11は、第1ないし第3変形例に係るコネクタ60,70,80をそれぞれ示す側断面図である。図12は第4変形例に係るコネクタ1の接続端子4およびインピーダンス整合部5を模式的に示す断面図である。なお、以下の説明では、上記した実施形態に係るコネクタ1と同様の構成については、同一の符号を付し、その説明を省略する。
図9に示すように、第1変形例に係るコネクタ60では、各接続端子4の変形部61がS字状に形成されている。インピーダンス整合部5は、変形部61全体を覆うように、複数の接続端子4に亘って一体成形されている。
図10に示すように、第2変形例に係るコネクタ70では、可動ハウジング71全体が、固定ハウジング2の固定側開口部10の内側に設けられている。
また、各接続端子4の変形部72は、第1垂直部73の上端から下方に屈曲する屈曲部74と、屈曲部74から下方に延びる第2垂直部75と、第2垂直部75から内側水平に延びる水平部76と、を有している。なお、各端子部43の端子側延出部53は省略され、端子側嵌合部54および端子接触部55が水平部76の内端から上方に向かって延設されている。
インピーダンス整合部5は、第1垂直部73から水平部76に至る変形部72全体を覆うように、複数の接続端子4に亘って一体成形されている。
図11に示すように、第3変形例に係るコネクタ80では、第2変形例と同様に、可動ハウジング81全体が、固定側開口部10に内設されている。
また、各接続端子4の変形部82は、第1垂直部83の上端から下方に屈曲する第1屈曲部84と、第1屈曲部84から下方に延びる第2垂直部85と、第2垂直部85の下端から上方に屈曲する第2屈曲部86と、第2屈曲部86から上方に延びる第3垂直部87と、を有している。
各第3垂直部87は、可動ハウジング81の外側面に接触している。また、各第3垂直部87の上端から下方に向かって折れ曲がるようなL字状の各端子部90が設けられている。各第3垂直部87と各端子部90とは略倒立U字状を成しており、この倒立U字状の部分が、上方から可動ハウジング81に嵌合するようになっている。
インピーダンス整合部5は、第1垂直部83から第3垂直部87に至る変形部82全体を覆うように、複数の接続端子4に亘って一体成形されている。
図12に示すように、第4変形例に係るコネクタ1では、各変形部42の表面において、インピーダンス整合部5を成形しない(または除去された)部分Rが設けられている。
すなわち、インピーダンス整合部5は、各変形部42の表面全体を被覆する必要はなく、各変形部42の少なくとも一部を覆うように形成されていればよい。詳細には、インピーダンス整合部5は、少なくとも隣接する接続端子4(変形部42)同士の間に形成されていればよい。このように、各変形部42の所定部分(隣接する接続端子4同士の間を除く。)を意図的に空気に接触させることにより、各接続端子4におけるインピーダンスの値を微調整することができる。これにより、所望のインピーダンスの整合を行うことができる。なお、インピーダンス整合部5を成形しない部分Rは、全ての接続端子4(変形部42)に設けてもよいし、任意に選択した接続端子4にのみ設けてもよい。また、各接続端子4におけるインピーダンス整合部5を成形しない部分Rの形状、形成位置および形成数はそれぞれ任意である。
なお、上記した本発明の実施形態(各変形例を含む)の説明は、本発明に係るコネクタ1における好適な実施の形態を説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。さらに、上記した本発明の実施形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、且つ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1,60,70,80 コネクタ
2 固定ハウジング
3,71,81 可動ハウジング
4 接続端子
5 インピーダンス整合部
10 固定側開口部
11a 固定側内壁面
16 固定側嵌合溝
20 可動側開口部
23a 可動側内壁面
27 可動側嵌合溝
41 接続部
42,72,82 変形部
43,90 端子部
45 接続側嵌合部
46 接続側延出部
53,91 端子側延出部
54,92 端子側嵌合部
100 相手側コネクタ
101 相手側端子
B1 基板

Claims (5)

  1. 基板に固定される固定ハウジングと、
    前記固定ハウジングに対して移動可能に設けられる可動ハウジングと、
    前記固定ハウジングに保持され前記基板に固定される接続部と、前記可動ハウジングに保持され相手側コネクタの相手側端子に電気的に接続される端子部と、前記接続部と前記端子部との間において弾性変形可能に形成される変形部と、を有して所定間隔で並設される複数の接続端子と、
    前記各変形部の少なくとも一部を、可撓性を有する絶縁性の樹脂で覆うように形成されるインピーダンス整合部と、を備え、
    前記インピーダンス整合部は、前記複数の接続端子に亘って一体に成形されていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記固定ハウジングは、前記可動ハウジングの外側面に対し所定の間隙を有して前記可動ハウジングを内設可能な固定側開口部を有し、
    前記各接続部は、
    前記固定側開口部を構成する固定側内壁面に複数形成された固定側嵌合溝に嵌合される接続側嵌合部と、
    前記接続側嵌合部と前記変形部との間を連結するように前記接続側嵌合部から内側に向かって延設される接続側延出部と、を有し、
    前記各接続側延出部は、前記インピーダンス整合部の成形厚み以上の長さに形成されていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記可動ハウジングは、前記相手側端子が挿入される可動側開口部を有し、
    前記各端子部は、
    前記接続部および前記変形部に対して上方に位置し、前記可動側開口部を構成する可動側内壁面に複数形成された可動側嵌合溝に嵌合される端子側嵌合部と、
    前記端子側嵌合部と前記変形部との間を連結するように前記端子側嵌合部から外側に向かって延設される端子側延出部と、を有し、
    前記各端子側延出部は、前記インピーダンス整合部の成形厚みを超える長さに形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のコネクタ。
  4. 前記インピーダンス整合部は、シリコーンゴムまたはフッ素ゴムにより形成されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のコネクタ。
  5. 前記インピーダンス整合部の成形厚みは、隣り合う前記接続端子の間隔の20%以上60%以下であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のコネクタ。
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