JP2014215722A - 精神衛生状態評価装置及び評価方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、簡単なアンケート調査によって精神衛生状態を継続的に評価することができる精神衛生状態評価装置及び評価方法を提供することを目的とするものである。【解決手段】精神衛生状態評価装置は、対象者側端末から送信された気分、体調、睡眠及び食欲の4つの項目に関して選択された入力データを受信する入力情報処理部102と、4つの項目に関する前記入力データに基づいて精神衛生状態に関する評価データを作成して対象者の精神衛生状態を評価する評価情報処理部103と、入力データ及び評価データに基づいて支援データを作成する支援情報処理部105と、入力データ及び評価データに基づいて出力データを作成して支援データとともに対象者側端末に送信する出力情報処理部104とを備えている。【選択図】図2
Description
本発明は、対象者への継続的な精神衛生状態に関するアンケート調査に基づいて対象者の精神衛生状態を評価する評価装置及び評価方法に関する。
近年、社会環境や職場環境の急激な変化及び複雑化に伴い、精神的なストレスから心の不調や体調不良を訴える人が増加している。体調不良に対しては病院で適切な治療を受けることで体調の改善が図られているが、心の不調に対しては十分な対策が取られていないのが現状である。そのため、心の不調が改善されずに継続した結果、うつ病等の精神疾患を発病してしまうおそれがある。職場においては、精神疾患を発病した労働者が増加すると、事業活動に影響が生じるようになるため、心の不調を予防する環境整備並びに心の不調が生じた場合の早期発見と対策が求められている。
例えば、従業員の精神衛生状態をチェックするために、年1回の健康診断に合わせて精神衛生状態に関する質問項目に回答してもらい、その回答内容に基づいて労働者の精神衛生状態をチェックすることが提案されている。質問項目としては、職業性ストレス簡易調査票が厚生労働省から公表されている。職業性ストレス簡易調査票では、仕事の負担に関する質問項目、職場環境に関する質問項目等の詳細な質問項目が多数挙げられており、各質問項目についてその程度を4択で回答するようになっている。そして、回答結果に対応する評価点数を集計して分析することで、従業員個人や組織レベルにおけるストレス度を評価している。
また、個人の精神衛生状態をチェックするアンケート調査としては、アメリカ精神医学会の診断基準DSM−IVにおける大うつ病性障害(中核的なうつ病)の診断基準に対応した簡易抑うつ症状尺度(Quick Inventory of Depressive Symptomatology:以下、日本語版を「QIDS−J」と略称する)が開発されており、QIDS−Jでは、16項目の評価尺度について自己記入方式で回答し、各回答結果を点数化して合計点数により評価するようになっている。
図21には、厚生労働省のウェブサイトに掲載されたQIDS−Jを示す。このQIDS−Jでは、うつ病をチェックする場合、睡眠に関する項目(項目1〜4)、食欲・体重に関する項目(項目6〜9)、精神運動状態に関する項目(項目15〜16)については、それぞれの項目中で最も点数が高いものを1つだけ選んで点数化し、それ以外の項目(項目5、10〜14)については、それぞれ点数化して、9項目の合計点数に基づいて評価する。合計点数による評価は以下の通り行われる。
点数が0〜5の場合、正常
点数が6〜11の場合、軽度
点数が11〜15の場合、中等度
点数が16〜20の場合、重度
点数が21〜27の場合、きわめて重度
この場合、各項目がうつ病の症状に対応しているので、うつ症状の評価やスクリーニングに使用することが可能で、合計点数によりうつ症状の変化をチェックすることができる。
点数が0〜5の場合、正常
点数が6〜11の場合、軽度
点数が11〜15の場合、中等度
点数が16〜20の場合、重度
点数が21〜27の場合、きわめて重度
この場合、各項目がうつ病の症状に対応しているので、うつ症状の評価やスクリーニングに使用することが可能で、合計点数によりうつ症状の変化をチェックすることができる。
また、精神衛生状態に関するアンケート調査をインターネットを利用して行う方法が提案されている。例えば、特許文献1では、予め設定されたウェブ・サイトにアクセスして精神症状に関する問診画面を表示し、問診項目の複数の選択肢から選択して回答することで、回答結果に基づいて疾患の重症度が判定されて早期受診等の対応策が自動的に示される精神疾患の診断・予防システムが記載されている。また、特許文献2では、管理サーバが提供するウェブ・ページにアクセスして、表示された心理検査の質問項目に対して複数の選択肢からボタンクリックで回答し、回答結果を管理サーバで処理して利用者の健康状態のランク表示や判定結果に対するコメント・対処法が表示される健康診断・管理システムが記載されている。
上述した職業性ストレス簡易調査票及びQIDS−Jでは、多数の質問項目に回答する必要があり、評価作業や評価に基づく対処法の助言には専門家が対応しなければならず、コストと時間がかかるといった課題がある。また、こうしたアンケート調査を頻繁に行うことは難しく、年1回程度の実施となるため、日常的に精神衛生状態を評価することは困難である。
また、上述した特許文献では、インターネットを利用して自己記入式で回答できるため、手軽に利用することができるが、問診項目が多岐にわたる場合には、回答に時間を要するようになって利用者が的確に回答するかが問題となる。特に精神的に不安定な状態で様々な問診項目に1人で回答することは利用者にとって大きな負担となるおそれがあるため、的確な判定結果が得られなくなる可能性がある。
そこで、本発明は、簡単なアンケート調査によって精神衛生状態を継続的に評価することができる精神衛生状態評価装置及び評価方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係る精神衛生状態評価装置は、対象者側端末から送信された気分、体調、睡眠及び食欲の4つの項目に関して選択された入力データを受信する入力情報処理部と、4つの項目に関する入力データに基づいて精神衛生状態に関する評価データを作成して対象者の精神衛生状態を評価する評価情報処理部と、前記入力データ及び前記評価データに基づいて支援データを作成する支援情報処理部と、前記入力データ及び前記評価データに基づいて出力データを作成して前記支援データとともに前記対象者側端末に送信する出力情報処理部とを備えている。さらに、前記評価情報処理部は、前記入力データを点数化してQIDS−Jの評価尺度に換算した評価データを作成する。さらに、前記評価情報処理部は、前記評価データの時間的な推移に基づいて精神衛生状態を評価する。さらに、前記支援情報処理部は、前記入力データの組合せに応じたメッセージを選択して支援データを作成する。さらに、前記支援情報処理部は、前記評価データに基づいて相談に関する支援データを作成する。
本発明に係る精神衛生状態評価方法は、プログラムされたコンピュータにより対象者の精神衛生状態を評価する精神衛生状態評価方法であって、対象者側端末から送信された気分、体調、睡眠及び食欲の4つの項目に関して選択された入力データを受信するステップと、4つの項目に関する入力データを点数化してQIDS−Jの評価尺度に換算した評価データを作成するとともに当該評価データの時間的な推移に基づいて対象者の精神衛生状態を評価するステップと、前記入力データ及び前記評価データに基づいて支援データを作成するステップと、前記入力データ並びに前記評価データ及びその時間的な推移に基づいて出力データを作成して前記支援データとともに前記対象者側端末に送信するステップと、を前記コンピュータに実行させる。
本発明は、上記の構成を有することで、簡単なアンケート調査によって日常的に手軽に精神衛生状態を評価することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る精神衛生状態評価装置を備えた評価システムに関する概略構成図である。この例では、事業者が従業員の精神衛生状態を把握することを支援するために用いられる。評価システムは、インターネット等の公知の通信ネットワーク6に、精神衛生状態の評価処理を行う精神衛生状態評価装置である管理サーバ1、評価結果等のデータを受信する事業者側端末2、評価結果等のデータを受信して事業者又は従業員にアドバイスを通知する専門家側端末3、精神衛生状態に関するデータを入力する従業員側端末4及び5が接続されて構成されている。従業員側端末4及び5としては、携帯電話等の携帯端末やPCといった公知の情報機器が挙げられる。また、事業者側端末2及び専門家側端末3としては、インターネット等に接続可能なPC等の公知の情報機器が挙げられる。
図2は、管理サーバ1に関する概略構成ブロック図である。管理サーバ1は、制御部10、入力部11、記憶部12、出力部13、及び送受信部14を備えている。入力部11及び出力部13は、情報処理のための各種入力・出力をするためのものである。記憶部12は、基本ソフト(OS)が実装され、実現する機能に合せて各種アプリケーションプログラム等が保存されており、こうしたプログラム処理に用いられる各種データが保存されている。制御部10は、記憶部12に保存された基本ソフトを読み込んで装置全体の制御処理を行うと共に各種プログラムを読み込んで後述する各種機能を実現する。送受信部14は、人事情報等の各種データを送受信するためのものである。
こうした機能は、PC等の公知のコンピュータ装置を用いて実現することができる。例えば、制御部10に対応するCPU及びメモリ、入力部11に対応するキーボード及びマウス、出力部13に対応する液晶表示パネル等のディスプレイ、送受信部14に対応する通信制御ボード、記憶部12に対応するハードディスクがデータ伝送路を介して互いに接続されて構成される。
制御部10は、対象者である従業員及び事業者の登録、更新及び認証等の処理並びに対象者毎のサービス内容等の登録及び更新等の処理を行う対象者情報処理部101、従業員側端末に精神衛生状態に関するアンケート調査用の入力画面を提供して入力データを受信する入力情報処理部102、受信した入力データに基づいて従業員の精神衛生状態に関する評価データを作成する評価情報処理部103、入力データ及び評価データに基づいて従業員側端末及び事業者側端末に出力するデータを作成する出力情報処理部104、及び、従業員及び事業者の端末に必要な支援情報を送信するとともに専門家側端末に支援に関する情報を送信する支援情報処理部105を備えている。
対象者情報処理部101は、従業員及び事業者の属性情報(認証ID、パスワード、氏名又は名称、住所又は所在地、所属部署名、メールアドレス、FAX番号等)の登録及び更新を行う。こうした属性情報は、記憶部12の属性情報DB121に記憶される。そして、従業員側端末及び事業者側端末に認証画面を送信し、これらの属性情報を用いて認証処理を行う。また、従業員及び事業者が選択したサービス内容を登録しておき、従業員側端末及び事業者側端末に出力される表示内容等を選択したサービス内容に従って表示されるように設定する。
入力情報処理部102は、精神衛生状態に関するアンケート調査用の入力画面を従業員側端末に提供する。アンケート調査は、精神衛生状態として、気分、体調、睡眠及び食欲の4項目について調査する。そして、それぞれの項目に関する入力画面では、5段階の選択肢が表示されており、従業員は1つの選択肢を選んで入力するようになっている。入力されたデータは、記憶部12の入力情報DB122に記憶される。
図3は、4項目に関する入力画面の一例を示す画面例である。この例では、まず、睡眠の選択肢として、「過剰」「眠り過ぎ」「適度」「不足」「ほとんど眠れず」という5段階の睡眠状態を示すアイコンが表示されており、昨夜の睡眠状態に応じていずれか1つのアイコンを選択して入力操作を行う。次に、食欲の選択肢として、「過剰」「多い」「普段通り」「少ない」「ほとんどない」という5段階の食欲を示すアイコンが表示されており、現在の食欲に応じて、いずれか1つのアイコンを選択して入力操作を行う。次に、体調の選択肢として、「軽快」「いつもと同じ」「やや不調」「不調」「悪い」という5段階の体調を示すアイコンが表示されており、現在の体調に応じていずれか1つのアイコンを選択して入力操作を行う。次に、気分の選択肢として、「よい」「いつもと同じ」「やや低調」「低調」「憂うつ」という5段階の気分を示すアイコンが表示されており、現在の気分に応じていずれか1つのアイコンを選択して入力操作を行う。
以上のように4つの項目について5段階のいずれかを選択して入力操作を行うだけなので、従業員の負担は小さくて済む。そのため、毎日又は毎週の決まった時刻に入力する場合でも継続して行うことが可能となる。
また、入力情報処理部102では、入力画面を表示してから入力データが出力されるまでの時間を計測し、計測された入力時間データは入力情報DB122に記憶される。
以上のように得られた入力データ及び入力時間データは、入力情報DB122に記憶された後、評価情報処理部103及び出力情報処理部104において読み出されて処理される。
評価情報処理部103は、上述した4つの項目について選択した段階を点数化して評価を行う。例えば、各項目の段階別に以下のように配点する。
<睡眠>
「過剰」・・・・・・4点
「眠り過ぎ」・・・・2点
「適度」・・・・・・0点
「不足」・・・・・・2点
「ほとんど眠れず」・4点
<食欲>
「過剰」・・・・・・4点
「多い」・・・・・・2点
「普段通り」・・・・0点
「少ない」・・・・・2点
「ほとんどない」・・4点
<体調>
「軽快」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや不調」・・・・2点
「不調」・・・・・・3点
「悪い」・・・・・・4点
<気分>
「よい」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや低調」・・・・2点
「低調」・・・・・・3点
「憂うつ」・・・・・4点
<睡眠>
「過剰」・・・・・・4点
「眠り過ぎ」・・・・2点
「適度」・・・・・・0点
「不足」・・・・・・2点
「ほとんど眠れず」・4点
<食欲>
「過剰」・・・・・・4点
「多い」・・・・・・2点
「普段通り」・・・・0点
「少ない」・・・・・2点
「ほとんどない」・・4点
<体調>
「軽快」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや不調」・・・・2点
「不調」・・・・・・3点
「悪い」・・・・・・4点
<気分>
「よい」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや低調」・・・・2点
「低調」・・・・・・3点
「憂うつ」・・・・・4点
次に、4つの項目について選択された段階の点数に基づいて、QIDS−Jの評価尺度の9項目に対応するように換算する。換算式は、以下の通りである。換算式において、a1〜a5は、4つの項目を9項目に配分する配分係数であり、b1〜b5は、上述した合計点数による評価の際の調整係数である。また、各換算式に掛けられている(3/4)は、4つの項目が4点満点に設定されているのに対し、QIDS−Jでは9項目で3点満点に設定されていることから、3点満点に換算するために掛けられている。
<気分>
(「よい」「いつもと同じ」「やや低調」の配点)×a1×3/4×b1=M1
(「低調」「憂うつ」の配点)×a2×3/4×b2=M2
<体調>
(すべての段階の配点)×a3×3/4×b3=C
<睡眠>
(すべての段階の配点)×a4×3/4×b4=S
<食欲>
(すべての段階の配点)×a5×3/4×b5=A
そして、各項目の換算点数を合計して評価点数Vを求める。
V=M1+M2+C+S+A
<気分>
(「よい」「いつもと同じ」「やや低調」の配点)×a1×3/4×b1=M1
(「低調」「憂うつ」の配点)×a2×3/4×b2=M2
<体調>
(すべての段階の配点)×a3×3/4×b3=C
<睡眠>
(すべての段階の配点)×a4×3/4×b4=S
<食欲>
(すべての段階の配点)×a5×3/4×b5=A
そして、各項目の換算点数を合計して評価点数Vを求める。
V=M1+M2+C+S+A
換算係数a1〜a5については、4つの項目とQIDS−Jの9項目との間の質問内容の対応関係を考慮して以下の通り設定する。
a1=a2=5.5
a3=1.5
a4=a5=1.0
また、調整係数については、評価点数VとQIDS−Jの合計点数との間の相関関係を考慮して以下の通り設定する。
b1=1/3
b2=b3=b5=2/3
b4=3/3
以上のように換算係数及び調整係数を設定して算出した配点は、以下の通りである。
<睡眠>
「過剰」・・・・・・3点
「眠り過ぎ」・・・・1.5点
「適度」・・・・・・0点
「不足」・・・・・・1.5点
「ほとんど眠れず」・3点
<食欲>
「過剰」・・・・・・2点
「多い」・・・・・・1点
「普段通り」・・・・0点
「少ない」・・・・・1点
「ほとんどない」・・2点
<体調>
「軽快」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや不調」・・・・1.5点
「不調」・・・・・・2.25点
「悪い」・・・・・・3点
<気分>
「よい」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや低調」・・・・2.75点
「低調」・・・・・・8.25点
「憂うつ」・・・・・11点
a1=a2=5.5
a3=1.5
a4=a5=1.0
また、調整係数については、評価点数VとQIDS−Jの合計点数との間の相関関係を考慮して以下の通り設定する。
b1=1/3
b2=b3=b5=2/3
b4=3/3
以上のように換算係数及び調整係数を設定して算出した配点は、以下の通りである。
<睡眠>
「過剰」・・・・・・3点
「眠り過ぎ」・・・・1.5点
「適度」・・・・・・0点
「不足」・・・・・・1.5点
「ほとんど眠れず」・3点
<食欲>
「過剰」・・・・・・2点
「多い」・・・・・・1点
「普段通り」・・・・0点
「少ない」・・・・・1点
「ほとんどない」・・2点
<体調>
「軽快」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや不調」・・・・1.5点
「不調」・・・・・・2.25点
「悪い」・・・・・・3点
<気分>
「よい」・・・・・・0点
「いつもと同じ」・・0点
「やや低調」・・・・2.75点
「低調」・・・・・・8.25点
「憂うつ」・・・・・11点
以上のように4つの項目について設定した配点に基づいて、被験者620人に対してアンケート調査を行った。アンケート調査では、4つの項目について全員に回答してもらい、各人の評価点数Vを50日分算出した。その際に、QIDS−Jについても同じ日に回答してもらい、50日分の合計点数を算出した。図4は、1人の被験者の回答結果に基づいて算出された評価点数VとQIDS−Jの合計点数を示すグラフである。このグラフでは、横軸に調査日(1日目、2日目、・・・)をとり、縦軸に点数をとっている。グラフでは、評価点数VとQIDS−Jの合計点数との間に強い相関があることがわかる。2つの点数配列の間の相関係数(エクセルのCORREL関数により算出)をみると、0.79となり、強い相関があることが示された。
以上の調査結果から、評価点数Vについても、QIDS−Jの評価尺度と同様の評価を定量的に行うことが可能であることが示されている。また、精神衛生状態が悪化していると評価される高い点数での相関が強いことから、今回の4つの項目での簡易な調査でもQIDS−Jと同様の精度の高い調査が可能であることがわかる。
なお、換算係数及び調整係数の設定値については、実際の回答結果に基づいてQIDS−Jの評価尺度との相関を見ながら適宜変更すればよい。例えば、回答者の個人的な傾向、部署別の職場環境や業務内容等に応じて設定すればよい。
そして、得られた評価点数Vの算出値及びその時間的な推移から精神衛生状態を評価することができる。例えば、以下のような評価基準が考えられる。
(1)うつ症状が現れているとされる点数(以下「限界値」という)以上になる
例;評価点数Vが11点以上となった場合には、QIDS−Jの評価尺度に対応してうつ症状が現れていると評価する。
(2)限界値に近い状態が継続する
例;評価点数Vが8.25点以上の状態が3回連続した場合には、精神衛生状態が悪化していると評価する。
(3)評価点数の高い状態が継続する
例;評価点数Vが5.5点以上11点未満の状態が5回連続した場合には、精神衛生状態が悪化していると評価する。評価点数の高い状態とは、例えば、限界値の半分の値(中央値)以上の点数となる状態である。
(4)評価点数の上昇傾向
例;評価点数Vが3回連続して上昇するとともに5点以上となった場合には、精神衛生状態が最近悪化してきていると評価する。
このように、評価点数の時間的推移に基づいて様々な観点から定量的に評価することで、精神衛生状態の悪化を迅速的確に把握することが可能となる。上記の評価基準以外にも、評価点数の変化が大きい(例;評価点数Vが3ヶ月移動平均より2点以上上昇した)場合に、精神衛生状態が最近急に悪化したと評価することも可能で、時間的推移を加味することで多観点から精神衛生状態を評価することができる。
(1)うつ症状が現れているとされる点数(以下「限界値」という)以上になる
例;評価点数Vが11点以上となった場合には、QIDS−Jの評価尺度に対応してうつ症状が現れていると評価する。
(2)限界値に近い状態が継続する
例;評価点数Vが8.25点以上の状態が3回連続した場合には、精神衛生状態が悪化していると評価する。
(3)評価点数の高い状態が継続する
例;評価点数Vが5.5点以上11点未満の状態が5回連続した場合には、精神衛生状態が悪化していると評価する。評価点数の高い状態とは、例えば、限界値の半分の値(中央値)以上の点数となる状態である。
(4)評価点数の上昇傾向
例;評価点数Vが3回連続して上昇するとともに5点以上となった場合には、精神衛生状態が最近悪化してきていると評価する。
このように、評価点数の時間的推移に基づいて様々な観点から定量的に評価することで、精神衛生状態の悪化を迅速的確に把握することが可能となる。上記の評価基準以外にも、評価点数の変化が大きい(例;評価点数Vが3ヶ月移動平均より2点以上上昇した)場合に、精神衛生状態が最近急に悪化したと評価することも可能で、時間的推移を加味することで多観点から精神衛生状態を評価することができる。
評価情報処理部103は、上述した評価点数による評価以外に、入力時間データに基づく評価処理についても行うことができる。例えば、入力時間データが30秒以上で3日連続した場合には、精神衛生状態が悪化してうつ症状が現れていると評価することが可能である。
以上のように算出された評価データは、記憶部12の評価情報DB123に記憶され、記憶された評価データは、出力情報処理部104及び支援情報処理部105において読み出されて処理される。
出力情報処理部104は、入力情報処理部102で得られた入力データ及び評価情報処理部103で得られた評価データに基づいて従業員側端末及び事業者側端末に表示データを出力する。例えば、図5に示すように、これまでの評価点数の時間的推移を所定の期間(1カ月〜1年)グラフ表示してその傾向を確認することができる。また、図6に示すように、各項目の入力データの時間的推移をグラフ表示したり、図7に示すようにどの段階の割合が高かったかを円グラフ表示して確認することもできる。図8では、曜日別に入力データを棒グラフ表示しており、曜日によりどの段階の割合が高くなるか傾向をみることができる。そして、こうした表示機能は、予め従業員側端末で設定するようになっている。このように、入力データを様々な観点から表示可能とすることで、従業員側端末において自己の精神衛生状態を客観的に認識することができるようになり、精神衛生状態の自己管理を支援することが可能となる。
また、評価点数が限界値以上の場合には、図9に示すように、うつ症状が現れていることを従業員側端末に表示して専門家の診断を受けるように促すことができる。事業者側端末には、部署別、職種別、年齢別、性別で入力データ及び評価データを集計してグラフで表示し、従業員のストレス傾向を把握することができるようにしている。例えば、図10では、事業者の会社の営業部に関する集計結果をグラフ表示している。また、図11では、評価点数に基づくストレス度及び4つの項目についてレーダーチャートにより表示して、全体のバランスを把握することができ、月毎に表示することで時間的な推移を把握することもできる。図12では、後述するように、要注意であることを示すイエローカード表示を行った回数についてその割合を表示しており、従業員の精神衛生状態の全体的な傾向が悪化しているか把握することができる。図13では、気分及び体調の間の相関関係を示すポジショニングマップを表示しており、相関関係の変化を把握したり、自社と他社との間の比較をおこなうことができる。こうした表示機能は、予め事業者側端末で設定し、レポートにまとめて定期的に報告されるようになっている。
支援情報処理部105は、評価情報処理部103において生成された評価データに基づいて様々な支援データを作成し、出力情報処理部104を介して従業員側端末及び事業者側端末に出力する。例えば、精神衛生状態が悪化してきていると評価された場合には、図14に示すようなメッセージ画面に関する支援データを読み出して表示する。この例では、精神衛生状態が悪化している要因が悩み事である場合に、悩み事を外部に相談するように促すようになっている。そのため、精神衛生状態が悪化する初期段階で支援を受けられるようになり、精神衛生状態の悪化が深刻化していくことを防止することができる。そして、相談することが選択された場合には、図15に示す表示画面において、関連する専門家側端末にメール等の連絡が入るように処理される。
また、図14に示す表示メッセージについては、4つの項目について選択された入力データの組み合せに応じたメッセージを選択して支援データとして送信することもできる。例えば、図16に示す4つの項目の入力データの組み合せに応じて、4つの項目に関するメッセージを表示するように処理する。図17には、表示するメッセージ一覧が示されており、メッセージ一覧の中から選択して従業員側端末に出力するように処理する。こうしたメッセージを出力することで、精神衛生状態が低下傾向にある場合に、メッセージにより回復させる方向に促すことができる。こうした支援データは、出力データとともに画面表示されるように出力情報処理部で処理される。
また、図14に示す画面を表示した場合に、要注意である「イエローカード」を表示したとして登録しておき、イエローカードが2回表示された場合には、精神衛生状態が悪化傾向にあるものとして、図15に示す画面を表示して専門家への相談を促すとともに、「レッドカード」を表示したものとして登録しておく。こうした「イエローカード」及び「レッドカード」の表示回数は、事業者側端末及び専門家側端末にも通知されて、要注意の精神衛生状態の従業員がいることを報知する。このように、精神衛生状態の時間的な推移に応じてメッセージ表示を変化させていくことで、きめ細かな支援を継続的に行うことが可能となる。
以上説明したように、QIDS−Jのように多くの質問項目に回答する負担をかけることなく回答者の精神衛生状態を正確に把握することができるので、毎日定刻に回答してもらい、継続的に精神衛生状態に関する評価データを得ることができる。そのため、精神衛生状態の時間的な推移をみて、精神衛生状態が悪化したことを初期の段階から把握することが可能となり、早めに対策をとることでうつ病等の精神疾患を予防することができる。また、精神疾患となった場合でも早期発見することで、専門家による治療や支援を早期に受けることができ、病状が悪化することを防止することが可能となる。
次に、以上説明した評価システムにおける処理フローについて説明する。図18は、対象者登録処理に関するフローである。まず、従業員側端末から登録要求を管理サーバに送信する(S100)。管理サーバでは登録要求に対応して登録画面を送信し(S101)、従業員側端末では、登録画面を表示して対象者の属性情報を入力して(S102)必要なサービス内容を選択し(S103)、管理サーバに送信する。管理サーバでは、送信された属性情報を確認して(S104)対象者情報として登録する情報を作成して送信する(S105)。従業員側端末では、送信された登録情報を画面表示して確認し、登録情報に誤りがない場合にはその旨管理サーバに送信する(S106)。管理サーバでは、従業員側端末から問題ないと確認された場合に対象者IDを付与して(S107)登録情報を対象者情報DBに保存する(S108)。そして、登録した対象者IDを従業員側端末に送信する(S109)。
事業者に関する属性情報及び提供するサービス内容に関する登録処理についても、上述した対象者登録処理と同様の処理により対象者情報DBに保存する。
図19は、認証処理から支援処理までのフローである。まず、管理サーバは、予めサービス内容で設定された所定の日時に認証画面データを従業員側端末に送信する(S200)。従業員側端末では、認証画面を表示して対象者ID等の認証データを入力して管理サーバに送信する(S201)。管理サーバでは、認証データを受信すると、認証処理を行い(S202)、対象者情報DBから読み出された属性情報等と一致するか判定する。一致すると判定された場合には、管理サーバは、入力画面を従業員側端末に送信する(S203)。認証処理において認証エラーとなった場合には、従業員側端末にエラーメッセージが送信される。
従業員側端末では、入力画面のデータを受信すると、画面表示し(S204)、対象者である従業員がデータ入力を行う(S205)。そして、入力データを管理サーバに返信する(S206)。上述したように、気分、体調、睡眠及び食欲の4つの項目について5段階のうちの1つを選択するだけなので、対象者に負担をかけることなく入力を行うことができる。このフローでは、対象者IDによる認証処理を行っているが、携帯端末のように個人所有の端末については、認証処理を省略することもできる。
管理サーバは、入力データを受信すると、入力情報DBに保存する(S207)。そして、今回保存された入力データに基づいて評価データを作成し、評価情報DBに保存する(S208)。また、上述したように、過去に保存された入力データ及び評価データ並びに今回得られた入力データ及び評価データに基づいて時間的な推移を示す評価データについても作成して保存する。そして、作成された入力データ及び評価データに基づいて支援情報DBからメッセージ等の支援データを読み出し(S209)、表示用の出力データを作成する(S210)。そして、作成された出力データを従業員側端末に送信する(S211)。
従業員側端末では、受信した出力データを表示し(S212)、評価内容及びそれに基づくメッセージ等を確認する。専門家への相談を促すメッセージが表示された場合には、相談するか判断して(S213)、必要な場合には表示画面上で相談することを選択する(S214)。専門家への相談が選択されたことが管理サーバに送信されると、相談申込に関する表示画面が従業員側端末に送信される(S215)。従業員側端末では、相談申込画面を表示して相談申込に必要なデータを入力し、専門家側端末に送信する(S216)。ステップS213において、相談が不要である場合には、そのまま終了する。
図20は、事業者側端末にレポート等を出力する処理に関するフローである。まず、管理サーバは、予めサービス内容で設定された所定の日時に認証画面データを事業者側端末に送信する(S300)。事業者側端末では、認証画面を表示して対象者ID等の認証データを入力して管理サーバに送信する(S301)。管理サーバでは、認証データを受信すると、認証処理を行い(S302)、対象者情報DBから読み出された属性情報等と一致するか判定する。一致すると判定された場合には、管理サーバは、所定期間内に入力情報DB及び評価情報DBに保存された入力データ及び評価データを読み出して、サービス内容等で設定されたレポートに必要なデータの集計処理を行う(S303)。そして、集計されたデータに基づいて表示用の出力データを作成し(S304)、事業者側端末に送信する(S305)。事業者側端末では、送信された出力データを表示し(S306)、レポートの内容を確認する。なお、ステップS302の認証処理において認証エラーとなった場合には、事業者側端末にエラーメッセージが送信される。
事業者側端末では、受信した出力データを表示した後、レポートの内容を確認して専門家への相談が必要か判断して(S307)、必要な場合には表示画面上で相談することを選択する(S308)。専門家への相談が選択されたことが管理サーバに送信されると、相談申込に関する表示画面が事業者側端末に送信される(S309)。事業者側端末では、相談申込画面を表示して相談申込に必要なデータを入力し、専門家側端末に送信する(S310)。
本発明に係る精神衛生状態評価装置は、4つの項目について回答すればよいので、対象者の負担が少なく、毎日行うことも可能となる。そのため、継続的に評価データを得ることができ、現在の精神衛生状態を評価するとともに時間的な推移に基づいて評価することが可能となり、多角的な評価を行うことができる。また、継続的に精神衛生状態を評価することで、精神衛生状態が悪化した場合でも初期の段階で支援策を講じることができる。
上述した例では、事業所の従業員を対象者としているが、回答が簡便で負担が少ないことから、独居老人や介護施設の入居者を対象者とすることができる。独居老人の場合には、独居老人に回答してもらった入力データに基づいて評価データを作成し、遠隔地に居住する近親者に精神衛生状態の評価データを送信することで、独居老人の精神衛生状態を継続的に見守ることができる。また、介護施設の入居者の場合には、入居者の回答した入力データに基づいて評価データを作成し、各入居者の評価データに基づいて優先的に支援が必要な入居者を把握することで、各入居者の精神衛生状態に応じたきめ細かな介護を行うことができる。また、就職活動を行っている大学生の精神衛生状態を把握するために、対象となる大学生に継続して回答してもらうことで、大学生の精神衛生状態を継続的に評価して、悪化の兆候を早期に把握して、大学側が大学生に対して適切な支援を行うことができるようになる。
1 管理サーバ
2 事業者側端末
3 専門家側端末
4 従業員側端末
5 従業員側端末
6 通信ネットワーク
2 事業者側端末
3 専門家側端末
4 従業員側端末
5 従業員側端末
6 通信ネットワーク
Claims (6)
- 対象者側端末から送信された気分、体調、睡眠及び食欲の4つの項目に関して選択された入力データを受信する入力情報処理部と、4つの項目に関する入力データに基づいて精神衛生状態に関する評価データを作成して対象者の精神衛生状態を評価する評価情報処理部と、前記入力データ及び前記評価データに基づいて支援データを作成する支援情報処理部と、前記入力データ及び前記評価データに基づいて出力データを作成して前記支援データとともに前記対象者側端末に送信する出力情報処理部とを備えている精神衛生状態評価装置。
- 前記評価情報処理部は、前記入力データを点数化してQIDS−Jの評価尺度に換算した評価データを作成する請求項1に記載の精神衛生状態評価装置。
- 前記評価情報処理部は、前記評価データの時間的な推移に基づいて精神衛生状態を評価する請求項2に記載の精神衛生状態評価装置。
- 前記支援情報処理部は、前記入力データの組合せに応じたメッセージを選択して支援データを作成する請求項1から3のいずれかに記載の精神衛生状態評価装置。
- 前記支援情報処理部は、前記評価データに基づいて相談に関する支援データを作成する請求項1から4のいずれかに記載の精神衛生状態評価装置。
- プログラムされたコンピュータにより対象者の精神衛生状態を評価する精神衛生状態評価方法であって、
対象者側端末から送信された気分、体調、睡眠及び食欲の4つの項目に関して選択された入力データを受信するステップと、
4つの項目に関する入力データを点数化してQIDS−Jの評価尺度に換算した評価データを作成するとともに当該評価データの時間的な推移に基づいて対象者の精神衛生状態を評価するステップと、
前記入力データ及び前記評価データに基づいて支援データを作成するステップと、
前記入力データ並びに前記評価データ及びその時間的な推移に基づいて出力データを作成して前記支援データとともに前記対象者側端末に送信するステップと、
を前記コンピュータに実行させる精神衛生状態評価方法。
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