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JP2014215156A - 回転角検出装置 - Google Patents

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JP2014215156A
JP2014215156A JP2013092286A JP2013092286A JP2014215156A JP 2014215156 A JP2014215156 A JP 2014215156A JP 2013092286 A JP2013092286 A JP 2013092286A JP 2013092286 A JP2013092286 A JP 2013092286A JP 2014215156 A JP2014215156 A JP 2014215156A
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Makoto Mase
真 間瀬
俊也 横井
Toshiya Yokoi
俊也 横井
康弘 西川
Yasuhiro Nishikawa
康弘 西川
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Aisan Industry Co Ltd
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Abstract

【課題】回転角検出装置の部品点数及び組付工数を低減する。【解決手段】回転角センサ10は、回転側部材12の回転にともなう磁気の変化を検出するセンシング部26及び複数本の接続リード32を有する2個のセンサIC20と、両センサIC20の各接続リード32にそれぞれ接続された複数本のセンサターミナル22と、両センサIC20をインサート成形によりモールドする樹脂部材24とを備える。両センサIC20のセンシング部26同士を接着剤40により固定的に連結する。【選択図】図1

Description

本発明は、回転側部材の回転角を検出する回転検出装置に関する。
従来、2個の磁気検出部材と、両磁気検出部材の各接続リードにそれぞれ接続された複数本のセンサターミナルと、両磁気検出部材をインサート成形によりモールドする樹脂部材とを備える回転角検出装置がある(特許文献1参照)。特許文献1では、両磁気検出部材(特許文献1において「センサ部材」が相当する)の位置ずれを少なくするために、センサターミナル(同、「端子リード」)上に保持部材(同、「ホルダ」)を固着し、その保持部材により両磁気検出部材を保持している。
特開2007−92608号公報
前記特許文献1によると、両磁気検出部材を位置決めするための保持部材が必要であるため、部品点数が増加するとともに組付工数が増加するという問題があった。
本発明が解決しようとする課題は、回転角検出装置の部品点数及び組付工数を低減することにある。
第1の発明は、回転側部材の回転にともなう磁気の変化を検出するセンシング部及び複数本の接続リードを有する2個の磁気検出部材と、両磁気検出部材の各接続リードにそれぞれ接続された複数本のセンサターミナルと、両磁気検出部材をインサート成形によりモールドする樹脂部材とを備える回転角検出装置であって、両磁気検出部材のセンシング部同士を接着剤により固定的に連結している。この構成によると、両磁気検出部材のセンシング部同士を接着剤により固定的に連結したことによって、従来必要とされた磁気検出部材を位置決めするための保持部材(特許文献1参照)を省略し、部品点数及び組付工数を低減することができる。また、両磁気検出部材を樹脂部材により全面的に被覆すなわち封止することにより、樹脂部材に磁気検出部材の一部を露出する欠肉部が形成される場合に生じた結露水の浸入による短絡、樹脂部材の欠肉部(詳しくはシャープコーナー部)での温度変化にともなう応力集中による割れ等を防止し、品質及び見栄えを向上することができる。
第2の発明は、第1の発明において、接着剤は、両磁気検出部材のセンシング部同士を厚さ方向に重なる状態で露出するL字状の2つの面を連結している。この構成によると、両磁気検出部材のセンシング部同士の厚さ方向の対向面の間に接着剤を介在する場合と異なり、両センシング部の厚さ方向の位置のばらつきを低減することができる。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、両磁気検出部材は、センシング部にL字状の複数本の連結リードを介して接続されかつセンシング部の出力信号に基づいて磁気の」変化に応じた信号を出力する演算部を備えるととともに、演算部の連結リード側とは反対側から複数本の接続リードが引き出されており、両磁気検出部材はセンシング部同士が厚さ方向に重なる状態で向かい合わせに配置され、両磁気検出部材の複数本の接続リードは途中で折り曲げることなくセンサターミナルに接続されている。この構成によると、両磁気検出部材の接続リードが途中で折り曲げることなくセンサターミナルに接続されることにより、接続リードの折り曲げ加工を省略することができる。また、接続リードを折り曲げるものでは、センサターミナルに接続する際にセンシング部の位置を調整する作業が必要となるが、接続リードを折り曲げないため、センシング部の位置調整にかかる作業を省略することができる。
第4の発明は、第1〜3のいずれか1つの発明において、樹脂部材は、軸方向の一端部に設定されたゲートから射出または注入された樹脂により柱状に形成され、樹脂部材の軸方向の他端部で成形時の樹脂の流れの下流側の端部には先細りの突起部が形成されている。この構成によると、樹脂部材の成形時において金型のキャビティ内に溜まろうとするガスを突起部の先端側へ逃がすことにより、樹脂部材における欠肉やボイド等の発生を防止することができる。
第5の発明は、第4の発明において、樹脂部材の樹脂は、軸方向の一端部の側面に設定されたゲートから射出または注入される。この構成によると、例えば、複数個の樹脂部材を同時成形する際、樹脂部材を成形するキャビティを共通の樹脂通路の両側にコンパクトに配置することができる。
第6の発明は、第1〜5のいずれか1つの発明において、樹脂部材は、成形時の樹脂の流れの上流側の端部側からその流れの下流側の端部側に向って断面積が次第に小さくなる先細り状に形成されている。この構成によると、樹脂部材の成形時において金型のキャビティ内に溜まろうとするガスを樹脂部材の先端側へ逃がしやすくすることにより、樹脂部材における欠肉やボイド等の発生を防止することができる。
第7の発明は、第6の発明において、樹脂部材は軸方向に連続する少なくとも3つのテーパ部を有し、少なくとも3つのテーパ部の中間に位置する1つのテーパ部のテーパ角は残りのテーパ部のテーパ角よりも小さい。この構成によると、樹脂部材の少なくとも3つのテーパ部の中間に位置する小さいテーパ角のテーパ部を樹脂部材の基部側部分と先端側部分との境界部とすることができる。これにより、例えば、次工程において樹脂部材の基端側部分を樹脂でモールドする場合、樹脂部材の先端側部分を金型の型部材の凹部に嵌合させる際、境界部を凹部の開口縁部に対して隙間無く又はほとんど隙間無く嵌合させることにより、バリの発生を抑制することができる。また、型部材の凹部の開口縁部以外の部位と樹脂部材との間に所定の空間を設定することにより、成形品の取り出し時の型部材と樹脂部材との間の摩擦抵抗を減少し、成形品を押し出す押し出しピンの押し出し力を低減することができる。
第8の発明は、第1〜7のいずれか1つの発明において、複数本のセンサターミナルのうちの隣り合う少なくとも2本のセンサターミナルは平行状に配置され、2本のセンサターミナルの磁気検出部材側とは反対側の端部間の間隔を拡げるとともに一方のセンサターミナルの長さを他方のセンサターミナルの長さより長くしている。この構成によると、平行状に配置される2本のセンサターミナルの磁気検出部材側とは反対側の端部の相互間の間隔を拡げることにより、センサターミナルの磁気検出部材側とは反対側の端部に配線部材を容易に接続することができる。また、長い方のセンサターミナルにより、配線部材の接続時等に生じる応力を効果的に吸収することができる。
第9の発明は、第1〜8のいずれか1つに記載の発明において、樹脂部材は、磁気検出部材のセンシング部の被覆樹脂の線膨張係数と同等の線膨張係数を有する。この構成によると、温度変化にともなう樹脂部材の伸縮による磁気検出部材への影響を防止することができる。
第10の発明は、第4の発明において、樹脂部材の突起部は先端面を有し、突起部の先端面は樹脂部材の成形時に金型の押し出しピンによって形成されている。この構成によると、樹脂部材の突起部の先端面を押し出しピンにより形成するとともに、その押し出しピンにより成形品すなわち回転角検出装置を押し出すことができる。また、金型の押し出しピンを太くすることにより、押し出しピンの強度を向上することができる。また、金型の押し出しピンを一本化することにより、金型をコンパクト化することができる。
第11の発明は、第10の発明において、樹脂部材は、押し出しピンと押し出しピンを備える型部材との間にガス抜き通路を有する金型を用いて成形されている。この構成によると、樹脂部材の成形時において金型のキャビティ内に溜まろうとするガスを、型部材と押し出しピンとの間のガス抜き通路から効率良く外部へ排出することができる。これにより、樹脂部材における欠肉やボイド等の発生を防止することができる。
一実施形態にかかる回転角センサの周辺部を示す断面図である。 回転角センサを示す正面図である。 回転角センサを示す平面図である。 回転角センサを示す平断面図である。 センサICを示す正面図である。 センサIC組立品を示す正面図である。 センサIC組立品を示す平面図である。 センサターミナルの溶接にかかるセンサICの位置決め状態を示す正面図である。 センサターミナルの溶接にかかるセンサICの位置決め状態を示す平面図である。 センサターミナルの溶接にかかるセンサICの位置決め状態を示す正断面図である。 図8のXI−XI線矢視断面図である。 金型を示す正断面図である。 金型を示す側断面図である。 センサ成形品を示す平面図である。 センサ成形品を示す正断面図である。 センサ成形品を示す側断面図である。 次工程の金型を示す正断面図である。
以下、本発明を実施するための一実施形態について図面を用いて説明する。図1は回転角センサの周辺部を示す断面図である。
図1に示すように、回転角センサ10は、回転側部材12の回転角を検出するもので、固定側部材としてのコネクタ側の部材60(後述する)に固定的に設けられている。回転側部材12は、回転軸13と、回転軸13の端部に回り止め状態に取付けられた回転体14とを備えている。回転軸13は、固定的に配置された支持側部材(図示省略)に対して回転可能に支持されている。回転体14は回転軸13と一体で回転する。回転体14は、例えば樹脂製で、回転軸13とは反対側(図1において右側)に同心状に突出する円筒状の筒状部15を有している。筒状部15の内周部には、円筒状のヨーク17、及び、ヨーク17の内側に配置された一対の永久磁石18が一体的に設けられている。ヨーク17は、磁性材料からなる。また、一対の永久磁石18は、例えばフェライト磁石からなり、相互間すなわち筒状部15内の空間(磁場空間)に略平行な磁界が発生するように平行着磁されている。
図2は回転角センサを示す正面図、図3は同じく平面図、図4は同じく平断面図である。なお、説明の都合上、回転角センサ10については図2における上下左右を基準として説明を行う。
図4に示すように、回転角センサ10は、2個のセンサIC20と、複数本(例えば6本)のセンサターミナル22と、両センサIC20をモールドすなわち埋設した樹脂部材24とを備えている。以下、順に説明する。なお、回転角センサ10は本明細書でいう「回転検出装置」に相当する。
前記センサIC20を説明する。図5はセンサICを示す正面図である。図5には連結リードに折り曲げ加工が施される前の状態が示されている。なお、センサIC20については図5における上下左右を基準として説明を行う。
図5に示すように、センサIC20は、例えば強磁性磁気抵抗素子(MRE)を用いたセンサICである。センサIC20は、センシング部26と演算部28と複数本(例えば6本)の連結リード30と複数本(例えば3本)の接続リード32とを有している。
前記センシング部26は、強磁性磁気抵抗素子(MRE)からなる四角形板状のブリッジチャンネル部34を、金属製の帯板状の保持板35の長手方向の中央部上に重ねて配置した状態で樹脂製の被覆部材36内にモールドすなわち埋設されてなる。被覆部材36は横長四角形板状に形成されている。図5において、被覆部材36の厚さ方向(板厚方向)は、前後方向すなわち紙面表裏方向を向いている。保持板35の両端部は、被覆部材36の左右両側面から突出されている。なお、被覆部材36は本明細書でいう「被覆樹脂」に相当する。
また、演算部28は、半導体集積回路(図示省略)が樹脂製の四角形板状の被覆部材38内にモールドすなわち埋設されてなる。被覆部材38は縦長四角形板状に形成されている。演算部28は、センシング部26の下側に並んでいる。図5において、被覆部材38の厚さ方向(板厚方向)は、前後方向すなわち紙面表裏方向を向いている。センシング部26の被覆部材36と演算部28の被覆部材38とは、厚さが同一又は略同一で、左右方向の横幅が同一又は略同一で形成されている。なお、被覆部材38は本明細書でいう「被覆樹脂」に相当する。
また、6本の連結リード30は、センシング部26(詳しくはブリッジチャンネル部34)と演算部28(詳しくは半導体集積回路)とを機械的及び電気的に接続している。連結リード30は、センシング部26と演算部28との対向面に架設されている。連結リード30は、センシング部26及び演算部28の厚さ方向の中央部において左右方向に所定間隔を隔てて平行状に配置されている。連結リード30は、導電性を有する金属製、例えば銅系合金製である。
また、3本の接続リード32は、演算部28(詳しくは半導体集積回路)に電気的に接続されかつ演算部28の連結リード30側とは反対側すなわち下面側から引き出されている。接続リード32は、演算部28の厚さ方向の中央部において左右方向に所定間隔を隔てて平行状に配置されている。接続リード32は、導電性を有する金属製、例えば銅系合金製である。また、センシング部26の被覆部材36、演算部28の被覆部材38、連結リード30及び接続リード32は、同等(略同等を含む)の線膨張係数を有する。
前記センサIC20(図5参照)の使用に際し、センシング部26と演算部28とがL字形状をなすように、連結リード30に折り曲げ加工が施されている(図4参照)。このように折り曲げ加工が施されたセンサIC20が本明細書でいう「磁気検出部材」に相当する。また、接続リード32は、途中で厚さ方向に折り曲げることなくストレート状態のまま使用されている。
前記回転角センサ10(図4参照)には前記センサIC20が2個使用される。2個のセンサIC20は、センシング部26同士が厚さ方向(図4において上下方向)に重なる状態で向かい合わせに配置されている。本実施形態では、左側のセンサIC20のセンシング部26上に右側のセンサIC20のセンシング部26が重ねられている。これにともない、両センサIC20のセンシング部26のブリッジチャンネル部34(図5参照)が同心状に配置されている。なお、センサIC20を2個使用する理由は、フェイルセーフを考慮し、仮にどちらかのセンサIC20が故障した場合でも残りのセンサIC20で検出機能を確保するためである。
両センサIC20のセンシング部26同士は、接着剤40により固定的に連結されている。接着剤40は、両センサIC20のセンシング部26同士を厚さ方向に重なる状態でL字状に露出する2つの面の間、すなわち下側のセンシング部26の上面(符号、26aを付す)と上側のセンシング部26の先端面(符号、26bを付す)との間の凹状の隅角部において両面26a,26bを連結している。
前記センサターミナル22を説明する。図3に示すように、センサターミナル22は、3本を1組として左右2組の計6本が水平状の一平面上において左右対称状に配置されている。各組毎の3本のセンサターミナル22は、厚さ方向(板厚方向)を上下方向(図3において紙面表裏方向)に向けた状態で、前後方向(図3において上下方向)に平行状に配置されている。センサターミナル22は、導電性を有する金属製、例えば例えば黄銅製である。
図4に示すように、各組毎の各センサターミナル22の一端部すなわち対向端部はIC側の端子部42とされ、その他端部はコネクタ側の端子部43とされている。各センサターミナル22のIC側の端子部42は、上方へL字状に折り曲げられている。左側の各センサターミナル22の端子部42には、左側のセンサIC20の各接続リード32の下端部が重なる状態で溶接等により固定的に接続されている。また、右側の各センサターミナル22の端子部42には、前記右側のセンサIC20の各接続リード32の下端部が重なる状態で溶接等により固定的に接続されている。なお、コネクタ側の端子部43は本明細書でいう「磁気検出部材側とは反対側の端部」に相当する。
図3に示すように、各組毎の各センサターミナル22のコネクタ側の端子部43は、前後方向(図3において上下方向)に所定間隔を隔てて列状に並んでいる。各組毎の前側のセンサターミナル22の端子部43を含む周辺部分は、中央のセンサターミナル22の端子部43に対する前側(図3において下側)のセンサターミナル22の端子部43の間隔を拡げるとともに斜め前方(図3においていて斜め下方)へ向けて延びている。これにより、前側のセンサターミナル22の長さが中央のセンサターミナル22の長さより長くなっている。
また、各組毎の後側(図3において上側)のセンサターミナル22は、前側のセンサターミナル22に対して中央のセンサターミナル22を間にして線対称状に形成されている。これにより、中央のセンサターミナル22の端子部43に対する後側のセンサターミナル22の端子部43の間隔を拡げるとともに後側のセンサターミナル22の長さが中央のセンサターミナル22の長さより長くなっている。また、各センサターミナル22の端子部43は、センサターミナル22の幅(長さ方向に交差する方向の寸法)よりも大きい直径を有する円形状に形成されている。
前記樹脂部材24を説明する。図2及び図3に示すように、樹脂部材24は、柱状すなわち下端側から上端側に向って先細りをなす円錐台状に形成されている。樹脂部材24は、両センサIC20のセンシング部26(詳しくはブリッジチャンネル部34(図5参照))と同心状に形成されている。樹脂部材24内には、前記各センサターミナル22のIC側の端子部42を含む周辺部分とともに前記両センサIC20が全面的に埋設されている(図4参照)。これにより、両センサIC20が所定位置に保持されている。また、樹脂部材24は、センサIC20のセンシング部26の被覆部材36(図5参照)の線膨張係数と同等(略同等を含む)の線膨張係数を有する。すなわち、センサIC20のセンシング部26の被覆部材36、演算部28の被覆部材38(図5参照)、連結リード30及び接続リード32、並びに、樹脂部材24は、同等(略同等を含む)の線膨張係数を有する。
図2に示すように、前記樹脂部材24は、軸方向(上下方向)に連続する3つのテーパ部すなわち下段のテーパ部45、中段のテーパ部46及び上段のテーパ部47を有している。中段のテーパ部46の外周面は、樹脂部材24の軸方向(上下方向)の中央部において環帯状に形成されている。中段のテーパ部46のテーパ角46θは、下段のテーパ部45のテーパ角45θ及び上段のテーパ部47のテーパ角47θよりも小さい。例えば、中段のテーパ部46のテーパ角46θは1°、下段のテーパ部45のテーパ角45θ及び上段のテーパ部47のテーパ角47θはそれぞれ5°に設定されている。
前記樹脂部材24の下端部の前側面には、横長四角形状の凸部52が突出されている(図2及び図3参照)。また、樹脂部材24の外周面と先端面(小径側端面)とは、所定のR形状の凸型曲面部54を介してなだらかに連続されている(図2及び図4参照)。また、樹脂部材24の上端面には、円錐台状の突起部56が形成されている。樹脂部材24の先端面と突起部56の外周面とは、所定のR形状の凹型曲面部58を介してなだらかに連続されている。また、樹脂部材24の左右両側面は、相互に平行をなす二面幅状に形成されている(図3参照)。
図1に示すように、前記回転角センサ10は、コネクタ側の部材60にインサート成形により一体化されている。回転角センサ10の各センサターミナル22を含む樹脂部材24の基端側部分(大径側部分)は、コネクタ側の部材60の樹脂部材62に埋設されている。また、回転角センサ10の樹脂部材24の先端側部分(小径側部分)は、コネクタ側の部材60の樹脂部材62の一側面62aから突出されている。樹脂部材62の一側面62aは、回転角センサ10の樹脂部材24の中段のテーパ部46の軸方向の中央部において樹脂部材24の軸線に直交又は略直交している。
前記コネクタ側の部材60の樹脂部材62には、複数本のコネクタターミナル64が埋設されている。樹脂部材62の成形に先立って、各センサターミナル22のコネクタ側の端子部43には、各コネクタターミナル64の一端部(詳しくはセンサ接続側の端子部)が溶接等により接続されている。また、各コネクタターミナル64の他端部は、樹脂部材62に形成されるコネクタ部に露出されている。なお、コネクタターミナル64は本明細書でいう「配線部材」に相当する。
また、図示しないが、コネクタ側の部材60は、前記回転側部材12の回転軸13を支持する支持側部材又はその他の固定的に配置された部材(図示省略)に固定的に取付けられている。これにともない、回転角センサ10の樹脂部材24の先端部は、前記回転側部材12の回転体14の筒状部15内に対して、同心状にかつ所定の隙間を隔てた状態(非接触状態)で配置されている。また、コネクタ側の部材60のコネクタ部には制御装置につながる外部コネクタが接続される。なお、コネクタ側の部材60は本明細書でいう「固定側部材」、「回転検出装置付き部品」に相当する。
前記回転角センサ10において、両センサIC20のセンシング部26(詳しくはブリッジチャンネル部34(図5参照))は、回転側部材12の回転体14の一対の永久磁石18の間に発生する磁気の変化を検出する。また、両センサIC20の演算部28(詳しくは半導体集積回路)は、センシング部26からの検出信号に基づいて磁気の変化に応じた信号を出力する。また、前記制御装置(図示省略)は、両センサIC20の演算部28から出力された信号に基づいて回転側部材12の回転角を演算する。
次に、前記回転角センサ10の製造方法について説明する。図6はセンサIC組立品を示す正面図、図7は同じく平面図である。
図7に示すように、導電性を有する金属製の帯板材からなるフープ材66が用意される。フープ材66には、各センサターミナル22がプレス成形によって形成されている。フープ材66には、各センサターミナル22が各タイバー68を介して連結されている。また、図6に示すように、各センサターミナル22のIC側の端子部42は、プレス成形と同時に上方へ向けて折り曲げられている。各端子部42には、両センサIC20の各接続リード32がそれぞれ溶接等により接続されている。なお、フープ材66と両センサIC20との組立品をセンサIC組立品70という。
前記フープ材66の各センサターミナル22に対する前記両センサIC20の接続に際して用いられる治具を説明する。図8はセンサターミナルの溶接にかかるセンサICの位置決め状態を示す正面図、図9は同じく平面図、図10は同じく正断面図、図11は図8のXI−XI線矢視断面図である。
図10に示すように、治具72は、載置台73と、載置台73上に立設された支持柱部74とを有している。支持柱部74の上端部には、左右方向に開口するU字溝状の凹溝部75が形成されている。凹溝部75の前後の両溝壁部76には、前後方向に開口するU字溝状の前後の両位置決め溝78が形成されている(図8及び図9参照)。
前記治具72の載置台73上に、前記フープ材66が載置されることにより位置決めされる(図8参照)。このとき、治具72の支持柱部74の左右両側に左右の各センサターミナル22のIC側の端子部42が配置されるように、支持柱部74にフープ材66が嵌合される(図8参照)。次に、治具72の支持柱部74の凹溝部75内に、両センサIC20のセンシング部26がその上方から嵌合される。これにともない、凹溝部75の溝壁部76の位置決め溝78に、両センサIC20のセンシング部26の保持板35の両端部がそれぞれ係合される(図8〜図11参照)。また、両センサIC20の演算部28が支持柱部74の左右両側面にそれぞれ対面状に近接又は当接される(図8及び図10参照)。これにより、治具72に両センサIC20が位置決めされる。
この状態で、両センサIC20のセンシング部26同士を厚さ方向に重なる状態でL字状に露出する2つの面の間、すなわち下側のセンシング部26の上面(符号、26aを付す)と上側のセンシング部26の先端面(符号、26bを付す)との間の凹状の隅角部に接着剤40が塗布される(図10及び図11参照)。接着剤40の硬化により、下側のセンシング部26の上面26aと上側のセンシング部26の先端面26bとが固定的に連結される。
また、治具72により位置決められた両センサIC20の各接続リード32とフープ材66の各センサターミナル22のIC側の端子部42とはそれぞれ重なり合う(図10参照)。この状態で、各接続リード32と各センサターミナル22のIC側の端子部42とが溶接等により接続される。
上記したように、フープ材66と両センサIC20とが組立てられることにより、センサIC組立品70が完成する。なお、センサIC組立品70は、治具72の支持柱部74に沿って上方へ引き上げることによって治具72から取出される。
次に、前記回転角センサ10の樹脂部材24の成形方法について説明する。まず、センサIC組立品70を樹脂部材24となる樹脂(溶融樹脂)によりインサート成形する際に用いる成形型いわゆる金型を説明する。図12は金型を示す正断面図、図13は同じく側断面図である。
図12に示すように、金型80は、下型82と上型84とから構成されている。本実施形態では、下型82が固定型とされ、上型84が可動型とされている。上型84は、上下方向に進退移動可能である。すなわち、上型84は、下型82に対する上動によりて型締めされ、下動により型開きされる。上型84の下面すなわち型合わせ面は、水平状の平面に形成されている。
また、下型82は、前記回転角センサ10(図4参照)の樹脂部材24の大径側端面を除いた残りの外表面を成形する有底筒状の成形凹部86と、フープ材66(打ち抜き孔を含む)を嵌合する位置決め凹部87とを備えている。下型82の上面すなわち型合わせ面には、樹脂部材24の凸部52(図3参照)に対応する左右方向に延びる直線状のゲート91を含む凹状の樹脂通路溝92が形成されている(図13参照)。
図12及び図13に示すように、前記下型82の成形凹部86の底部側すなわち樹脂部材24の突起部56(図4参照)の先端側には、丸棒状の押し出しピン93が上下方向に移動可能に設けられている。押し出しピン93の後退位置(下降位置)において、押し出しピン93の上端面(先端面)は、成形凹部86の底部の下端面に対して整合又は略整合される。押し出しピン93は、図示しない駆動機構により上下動される。また、下型82と押し出しピン93との間には、円筒状の隙間からなるガス抜き通路95が形成されている。ガス抜き通路95は、下方において外部(大気)に開放されている。なお、上型84及び下型82は本明細書でいう「型部材」に相当する。また、下型82は本明細書でいう「押し出しピンを備える型部材」に相当する。
前記金型80を使用して回転角センサ10の樹脂部材24を成形する成形方法について説明する。
金型80の型開き状態において、下型82にセンサIC組立品70(図6及び図7参照)を上下を逆にしてセットする。すなわち、下型82の成形凹部86内にセンサIC組立品70の両センサIC20を挿入しながら位置決め凹部87にフープ材66を嵌合する。位置決め凹部87によりフープ材66が位置決めされるとともに、位置決め凹部87内の所定位置に両センサIC20が配置される。このとき、センシング部26同士が接着剤40により固定的に連結されているため、両センサIC20も所定位置に位置決めされることになる。
上記したように、下型82上にセンサIC組立品70をセットした後、下型82に上型84が閉じられることにより、金型80が型締めされる。これにより、上型84と下型82との間に、樹脂部材24に対応するキャビティ97が形成されるとともに、キャビティ97の周辺部を除いたフープ材66が挟持される。また、樹脂通路溝92の上面開口部が上型84により閉鎖されることにより、上型84と下型82との間に樹脂通路98が形成される(図13参照)。この状態で、樹脂射出ユニット(図示省略)の作動によって、樹脂(溶融樹脂)が樹脂通路98からゲート91を介してキャビティ97内に射出または注入されて充填されることにより、樹脂部材24(図4参照)が射出成形またはトランスファー成形される。
このとき、ゲート91から射出または注入された樹脂は、キャビティ97の大径側端部から小径側端部に向かって流れる。このため、キャビティ97の大径側端部(上端部)は樹脂の流れの上流側に相当し、その小径側端部(下端部)は樹脂の流れの下流側に相当する。このため、キャビティ97内のガスは、樹脂の流れにより上端側から下端部へ次第に押し出されていき、下型82と押し出しピン93との間のガス抜き通路95を介して外部へ排出される。
また、樹脂部材24が成形後、固化した後、金型80が型開きされる。そして、押し出しピン93が上動されることにより、下型82から成形品(「センサ成形品」という)が取出される。図14はセンサ成形品を示す平面図、図15は同じく正断面図、図16は同じく側断面図である。
図14〜図16に示すように、センサ成形品(符号、100を付す)からフープ材66のタイバー68(図14参照)、及び、各センサターミナル22を除いた残部(符号、102を付す)が除去される。また、センサ成形品100から樹脂通路98(図13参照)により形成された通路跡104(図14及び図16参照)が除去される。このとき、通路跡104と樹脂部材24の凸部52とが分断される。これにより、回転角センサ10(図2〜図4参照)が完成する。
前記した回転角センサ10によると、両センサIC20のセンシング部26同士を接着剤40により固定的に連結したことによって、従来必要とされたセンサIC20を位置決めするための保持部材(特許文献1参照)を省略し、部品点数及び組付工数を低減することができる。また、両センサIC20を樹脂部材24により全面的に被覆すなわち封止することにより、樹脂部材24にセンサIC20の一部を露出する欠肉部が形成される場合に生じた結露水の浸入による短絡、樹脂部材24の欠肉部(詳しくはシャープコーナー部)での温度変化にともなう応力集中による割れ等を防止し、品質及び見栄えを向上することができる。
また、接着剤40は、両センサIC20のセンシング部26同士を厚さ方向に重なる状態で露出するL字状の2つの面26a,26bを連結している(図4及び図11参照)。したがって、両センサIC20のセンシング部26同士の厚さ方向の対向面の間に接着剤40を介在する場合と異なり、両センシング部26の厚さ方向の位置のばらつきを低減することができる。
また、両センサIC20の接続リード32が途中で折り曲げることなくセンサターミナル22に接続されることにより、接続リード32の折り曲げ加工を省略することができる。また、接続リード32を折り曲げるものでは、センサターミナル22に接続する際にセンシング部26の位置を調整する作業が必要となるが、接続リード32を折り曲げないため、センシング部26の位置調整にかかる作業を省略することができる。
また、樹脂部材24は、軸方向の一端部(大径側端部)に設定されたゲート91(図13参照)から射出または注入された樹脂により柱状に形成され、樹脂部材24の軸方向の他端部で成形時の樹脂の流れの下流側の端部(小径側端部)には先細りの突起部56が形成されている。したがって、樹脂部材24の成形時において金型80のキャビティ97(図12及び図13参照)内に溜まろうとするガスを突起部56の先端側へ逃がすことにより、樹脂部材24における欠肉やボイド等の発生を防止することができる。
また、樹脂部材24の樹脂は、軸方向の一端部(大径側端部)の側面に設定されたゲート91(図13参照)から射出または注入される。したがって、例えば、複数個の樹脂部材24を同時成形する際、樹脂部材24を成形するキャビティ97を共通の樹脂通路98の両側にコンパクトに配置することができる。
また、樹脂部材24は、成形時の樹脂の流れの上流側の端部(大径側端部)側からその流れの下流側の端部(小径側端部)側に向って断面積が次第に小さくなる先細り状に形成されている。したがって、樹脂部材24の成形時において金型80のキャビティ97内に溜まろうとするガスを樹脂部材24の先端側へ逃がしやすくすることにより、樹脂部材24における欠肉やボイド等の発生を防止することができる。
また、樹脂部材24は軸方向に連続する3つのテーパ部45,46,47を有し、中間に位置する中段のテーパ部46のテーパ角46θは残りのテーパ部45,47のテーパ角45θ,47θよりも小さい(図2参照)。したがって、樹脂部材24の中段のテーパ部46を樹脂部材24の基部側部分と先端側部分との境界部とすることができる。
ここで、回転角センサ10をコネクタ側の部材60(図1参照)にインサート成形する金型について説明する。図17は次工程(コネクタ側の部材60の成形工程)の金型を示す正断面図である。
図17に示すように、金型110は、下型112と上型114とから構成されている。本実施形態では、下型112が固定型とされ、上型114が可動型とされている。上型114は、上下方向に進退移動可能である。すなわち、上型114は、下型112に対する上動によりて型締めされ、下動により型開きされる。また、下型112は、回転角センサ10の樹脂部材24(図2参照)の先端側部分(小径側部分)を嵌合する凹部116を備えている。凹部116の開口縁部は、樹脂部材24の中段のテーパ部(境界部)46に対して隙間無く又はほとんど隙間無く嵌合可能に形成されている。また、上型114は、コネクタ側の部材60の樹脂部材62(図1参照)の外表面を成形する成形凹部118を備えている。
前記金型110を使用してコネクタ側の部材60の樹脂部材62を成形するには、金型110の型開き状態において、下型112に回転角センサ10をセットする。すなわち、下型112の凹部116内に回転角センサ10の樹脂部材24の先端部(小径側端部)を嵌合する。このとき、受圧部材24の中段のテーパ部(境界部)46を凹部116の開口縁部に対して隙間無く又はほとんど隙間無く嵌合する。その後、下型112に上型114が閉じられることにより、金型110が型締めされる。これにより、上型114と下型112との間に、樹脂部材62(図1参照)に対応するキャビティ120が形成される。この状態で、樹脂射出ユニット(図示省略)の作動によって、樹脂(溶融樹脂)がキャビティ120内に射出または注入されて充填されることにより、樹脂部材62が射出成形またはトランスファー成形される。樹脂部材62の冷却により樹脂が固化した後、金型110が型開きされた後、図示しない押し出しピンが上動されることにより、下型112から成形品(コネクタ側の部材60)が取出される。
上記したように、樹脂部材24の基端側部分を樹脂(樹脂部材62)でモールドする場合、樹脂部材24の先端部を金型110の下型112の凹部116に嵌合させる際、中段のテーパ部(境界部)46を凹部116の開口縁部に対して隙間無く又はほとんど隙間無く嵌合させることにより、バリの発生を抑制することができる。また、下型112の凹部116の開口縁部以外の部位と樹脂部材24との間に所定の空間122を設定することにより、コネクタ側の部材(成形品)60の取り出し時の下型112と樹脂部材24との間の摩擦抵抗を減少し、コネクタ側の部材(成形品)60を押し出す押し出しピンの押し出し力を低減することができる。
また、各組毎の隣り合う2本のセンサターミナル22すなわち前側のセンサターミナル22と中央のセンサターミナル22及び中央のターミナルと後側のセンサターミナル22はそれぞれ平行状に配置され、2本のセンサターミナル22のコネクタ側の端子部43間の間隔を拡げるとともに前側及び後側のセンサターミナル22の長さを中央のセンサターミナル22の長さより長くしている(図3参照)。したがって、平行状に配置される2本のセンサターミナル22のコネクタ側の端子部43の相互間の間隔を拡げることにより、センサターミナル22のコネクタ側の端子部43にコネクタターミナル64を容易に接続することができる。また、長い方(前側及び後側)のセンサターミナル22により、コネクタターミナル64の接続時等に生じる応力を効果的に吸収することができる。
また、樹脂部材24は、センサIC20のセンシング部26の被覆部材36(図5参照)の線膨張係数と同等の線膨張係数を有する。したがって、温度変化にともなう樹脂部材24の伸縮によるセンサIC20への影響を防止することができる。
また、樹脂部材24の突起部56は先端面を有し、突起部56の先端面は樹脂部材24の成形時に金型80の押し出しピン93(詳しくは先端面)によって形成されている(図12及び図13参照)。したがって、樹脂部材24の突起部56の先端面を押し出しピン93により形成するとともに、その押し出しピン93により成形品すなわち回転角センサ10を押し出すことができる。また、金型80の押し出しピン93を太くすることにより、押し出しピン93の強度を向上することができる。また、金型80の押し出しピン93を一本化することにより、金型80をコンパクト化することができる。
また、樹脂部材24は、押し出しピン93と下型82との間にガス抜き通路95を有する金型80を用いて成形されている(図12及び図13参照)。したがって、樹脂部材24の成形時において金型80のキャビティ97内に溜まろうとするガスを、下型82と押し出しピン93との間のガス抜き通路95から効率良く外部へ排出することができる。これにより、樹脂部材24における欠肉やボイド等の発生を防止することができる。
また、樹脂部材24の外周面と先端面とが所定のR形状の凸型曲面部54を介してなだらかに連続されているとともに、樹脂部材24の先端面と突起部56の外周面とは、所定のR形状の凹型曲面部58を介してなだらかに連続されている(図2参照)。したがって、樹脂部材24の成形時における樹脂の流れをスムーズ化し、ガスの巻き込みによるボイドの発生を抑制することができる。
[変更例]
本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば、本発明は、種々の回転側部材の回転角を検出する回転角センサに適用することができる。また、センサIC20には、センサIC20の他、ホール素子、ホールIC等を使用することも可能である。また、センサIC20の演算部28は、本発明の要旨を左右するものではない。また、金型80のゲート数は複数としてもよい。また、センサIC20のセンシング部26同士の接触面の間に接着剤40を介在してもよい。また、樹脂部材24のテーパ部の数は4つ以上でもよい。
10…回転角センサ(回転検出装置)
12…回転側部材
20…センサIC(磁気検出部材)
22…センサターミナル
24…樹脂部材
26…センシング部
28…演算部
30…連結リード
32…接続リード
36…被覆部材(被覆樹脂)
38…被覆部材(被覆樹脂)
40…接着剤
43…コネクタ側の端子部(磁気検出部材側とは反対側の端部)
45…テーパ部
46…テーパ部
47…テーパ部
56…突起部
60…コネクタ側の部材(固定側部材)
64…コネクタターミナル(配線部材)
80…金型
82…下型(型部材、押し出しピンを備える型部材)
84…上型(型部材)
91…ゲート
93…押し出しピン
95…ガス抜き通路

Claims (11)

  1. 回転側部材の回転にともなう磁気の変化を検出するセンシング部及び複数本の接続リードを有する2個の磁気検出部材と、
    前記両磁気検出部材の各接続リードにそれぞれ接続された複数本のセンサターミナルと、
    前記両磁気検出部材をインサート成形によりモールドする樹脂部材と
    を備える回転角検出装置であって、
    前記両磁気検出部材のセンシング部同士を接着剤により固定的に連結したことを特徴とする回転角検出装置。
  2. 請求項1に記載の回転角検出装置であって、
    前記接着剤は、前記両磁気検出部材のセンシング部同士を厚さ方向に重なる状態で露出するL字状の2つの面を連結していることを特徴とする回転角検出装置。
  3. 請求項1又は2に記載の回転角検出装置であって、
    前記両磁気検出部材は、前記センシング部にL字状の複数本の連結リードを介して接続されかつセンシング部の出力信号に基づいて磁気の変化に応じた信号を出力する演算部を備えるととともに、演算部の連結リード側とは反対側から前記複数本の接続リードが引き出されており、
    前記両磁気検出部材は前記センシング部同士が厚さ方向に重なる状態で向かい合わせに配置され、
    前記両磁気検出部材の複数本の接続リードは途中で折り曲げることなく前記センサターミナルに接続されている
    ことを特徴とする回転角検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材は、軸方向の一端部に設定されたゲートから射出または注入された樹脂により柱状に形成され、
    前記樹脂部材の軸方向の他端部で成形時の樹脂の流れの下流側の端部には先細りの突起部が形成されている
    ことを特徴とする回転角検出装置。
  5. 請求項4に記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材の樹脂は、軸方向の一端部の側面に設定されたゲートから射出または注入されることを特徴とする回転角検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材は、成形時の樹脂の流れの上流側の端部側からその流れの下流側の端部側に向って断面積が次第に小さくなる先細り状に形成されていることを特徴とする回転角検出装置。
  7. 請求項6に記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材は軸方向に連続する少なくとも3つのテーパ部を有し、
    前記少なくとも3つのテーパ部の中間に位置する1つのテーパ部のテーパ角は残りのテーパ部のテーパ角よりも小さい
    ことを特徴とする回転角検出装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の回転角検出装置であって、
    前記複数本のセンサターミナルのうちの隣り合う少なくとも2本のセンサターミナルは平行状に配置され、
    前記2本のセンサターミナルの磁気検出部材側とは反対側の端部間の間隔を拡げるとともに一方のセンサターミナルの長さを他方のセンサターミナルの長さより長くした
    ことを特徴とする回転角検出装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材は、前記磁気検出部材のセンシング部の被覆樹脂の線膨張係数と同等の線膨張係数を有することを特徴とする回転角検出装置。
  10. 請求項4に記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材の突起部は先端面を有し、
    前記突起部の先端面は前記樹脂部材の成形時に金型の押し出しピンによって形成されている
    ことを特徴とする回転角検出装置。
  11. 請求項10に記載の回転角検出装置であって、
    前記樹脂部材は、前記押し出しピンと該押し出しピンを備える型部材との間にガス抜き通路を有する金型を用いて成形されていることを特徴とする回転角検出装置。
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