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JP2014214536A - 自動車用ドアラッチ装置 - Google Patents

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JP2014214536A
JP2014214536A JP2013094173A JP2013094173A JP2014214536A JP 2014214536 A JP2014214536 A JP 2014214536A JP 2013094173 A JP2013094173 A JP 2013094173A JP 2013094173 A JP2013094173 A JP 2013094173A JP 2014214536 A JP2014214536 A JP 2014214536A
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Abstract

【課題】比較的簡単な手段で、ドアが変形した際でもドアの閉扉状態が維持されるようにした自動車用ドアラッチ装置を提供する。【解決手段】アウトサイドレバー21の一端部に上方を向く起立部212を設けるとともに、操作力伝達部材3を、アウタパネル2aの内側面に設けたガイド部材33により、上下方向に移動可能に保持し、アウトサイドハンドルの通常操作時には、起立部212の上端面に操作力伝達部材3の下端の押圧部材30が当接して、アウトサイドレバー21をリリース方向へ回動可能とし、アウタパネル2aに車内方向の外力が加わり、操作力伝達部材3がガイド部材33を介して車内方向に移動したときには、押圧部材30が起立部212の上端面より外れて車内側に移動可能とする。【選択図】図7

Description

本発明は、自動車のドア内に設けられるドアラッチ装置に係り、特に、側面衝突等によりドアのアウタパネルが変形した際でも、閉扉状態が維持されるようにした自動車用ドアラッチ装置に関する。
自動車用のドアラッチ装置において、ドア内に固定されるベース部材と、当該ベース部材に支持され、ドアの閉扉時に車体側のストライカに係合可能なラッチ及びラッチと係脱してその回動を阻止したり許容したりするためのポールと、ベース部材に前後方向を向く枢軸回りに回動可能に取付けられ、ドアを開扉する際に操作されるアウトサイドハンドルの操作力が操作力伝達部材を介して伝達されるアウトサイドレバーと、当該アウトサイドレバーに連係され、ポールをリリース方向(ラッチから外れる方向)へ回動させるための各種のレバー部材とを備えているのが一般的である。
このようなドアラッチ装置においては、アウトサイドレバーが、ドアのアウタパネルに設けられるアウトサイドハンドルに、操作力伝達部材を介して連係されるため、操作力伝達部材及びその下端部に連結されるアウトサイドレバーの連結部は、ベース部材の車外側の側端部よりアウタパネル側(車外側)に突出している。
そのため、アウタパネルが、側面衝突等の衝撃により車内側に変形すると、当該変形によりアウタパネルが、アウトサイドレバーの連結部または操作力伝達部材に接触することがある。このようになると、アウトサイドレバーがリリース方向(ドアを開扉する方向)に回動して、予期せずドアが開いてしまうおそれがあるため、アウタパネルとドアラッチ装置との間の間隔を大とする必要があるが、間隔を大とすると自動車の室内空間を狭めることとなる。
上記の問題に鑑み、例えば、下記に挙げた特許文献1には、側面衝突等によりアウタパネルが変形しても、閉扉状態が維持され、ドアが不本意に開くことのないようにしたドアラッチ(ドアロック)装置が開示されている。
特開2011−58351号公報
特許文献1に記載のドアラッチ装置(システム)は、ドアのアウタパネルが車内側に変形してドアラッチ装置が車内側に移動させられた際に、ドアハンドル及びドアラッチ装置のラッチ解放ユニットに連係された駆動ロッドが、ドアのインナパネルに取付けた駆動ロッド打撃部材と当接して車外側に移動させられることにより、駆動ロッドとラッチ解放ユニットとの係合が解除され、ドアを閉扉状態に維持するようにしたものである。しかし、この特許文献1に記載されているドアラッチ装置においては、ドアラッチ装置の装着部付近のアウタパネルが車内側に変形し、ドアラッチ装置が車内側に移動させられときには、駆動ロッド打撃部材の作用により、駆動ロッドとラッチ解放ユニットとの係合が効果的に解除される利点があるが、駆動ロッド打撃部材の位置設定が難しく、ドアロック装置としての信頼性には課題が残る。
また、駆動ロッド打撃部材を必要とするため、ドア内のレイアウト性でも課題が残る。
本発明は、上記従来のドアラッチ装置が有している諸問題に鑑み、比較的簡単な手段で、ドアが変形した際でもドアの閉扉状態が維持されるようにした、信頼性の高い自動車用ドアラッチ装置を提供することを目的としている。
本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。
第1の発明は、ドア内に固定されるベース部材に支持され、車体側のストライカと係合可能な噛合機構部と、前記ベース部材に設けた枢軸により上下方向に回動可能に枢支され、かつ前記ベース部材の側端より車外側に突出する一端部が、前記ドアのアウタパネルに設けられるアウトサイドハンドルに操作力伝達部材を介して連係されるアウトサイドレバーとを備え、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいて前記アウトサイドレバーがリリース方向へ回動することにより、前記アウトサイドレバーの他端側に連結されるリリース部材を介して、前記噛合機構部と前記ストライカとの係合を解除するようにした自動車用ドアラッチ装置において、前記アウトサイドレバーの一端部に上方を向く起立部を設けるとともに、前記操作力伝達部材の一部を、前記アウタパネルの変形に追従して移動するガイド部材により、上下方向に移動可能に保持し、前記アウトサイドハンドルの通常操作時には、前記起立部の上端面に前記操作力伝達部材の下端が当接して、前記アウトサイドレバーをリリース方向へ回動可能とし、前記アウタパネルに車内方向の外力が加わり、前記操作力伝達部材が前記ガイド部材を介して車内方向に移動したときには、前記操作力伝達部材の下端が前記起立部の上端面より外れるようにしたことを特徴とする。
第2の発明は、第1の発明において、前記起立部の上端面と前記操作力伝達部材の下端との互いの当接面の少なくともいずれか一方に、摩擦力を大としうる滑り止め面を形成したことを特徴とする。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記操作力伝達部材をロッドにより形成し、当該ロッドの下端に、前記起立部と直交する方向を向く押圧部を設け、この押圧部に、下面が前記起立部の上端面に当接する押圧部材を、回動可能かつ抜止めして嵌合したことを特徴とする。
第4の発明は、第3の発明において、前記起立部の上端面と前記押圧部材の下面との互いの当接面に、互いに噛合し合う鋸歯状の滑り止め面を形成したことを特徴とする。
本発明によると、操作力伝達部材の一部を、アウタパネルの変形に追従して移動するガイド部材により上下方向に移動可能に保持し、アウタパネルに車内方向の外力が加わり、その外力により操作力伝達部材がガイド部材を介して車内方向に移動したとき、操作力伝達部材の下端が起立部の上端面より外れるようにしたことにより、ドアが変形した際でも、アウトサイドレバーがリリース方向に回動されるのが防止され、ドアの閉扉状態を維持することができる。
本発明のドアラッチ装置を備える自動車の前半部の右側面図である。 同じく、ドアラッチ装置を車体の後方より見た正面図である。 同じく、ドアラッチ装置の分解斜視図である。 図2におけるIV−IV線拡大横断面図である。 図2におけるV−V拡大横断面図である。 通常時においてアウトサイドレバーが下向きに回動したときの要部の拡大図である。 側面衝突直後のガイド部材及び操作力伝達部材の動きを説明する要部の拡大図である。 アウトサイドレバーの起立部と押圧部材との当接面の変形例を示す要部の拡大正面図である。
以下、本発明の一実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、図2及び図3における左方を自動車の「車内側」、同じく右方を「車外側」とする。また、本発明のドアラッチ装置は、自動車における左右のフロントドア(以下、ドアと略称する)の後端部の内部に取付けられるものであるが、本実施形態では、図1に示すように、ドアラッチ装置1を右側のドア2に取付けた例について説明する。
ドア2は、アウタパネル2aとインナパネル(図示略)とを備え、アウタパネル2aの後上部の外側面には、操作力伝達部材3を介して、ドアラッチ装置1を車外よりオープン操作するアウトサイドハンドル4と、操作力伝達部材5を介して、ドアラッチ装置1を車外よりアンロック操作及びロック操作するキーシリンダ6が設けられている。インナパネルの前部側の内側面には、操作力伝達部材7を介して、ドアラッチ装置1を車内よりオープン操作するインサイドハンドル8と、操作力伝達部材9を介して、ドアラッチ装置1を車内よりアンロック操作及びロック操作するロックノブ10が設けられている。
図2及び図3に示すように、ドアラッチ装置1は、車体側のストライカSに係合することによってドア2を閉鎖状態に保持するための噛合部アッセンブリ11を、当該噛合部アッセンブリ11を操作するための操作部アッセンブリ12に組み付けて、噛合部アッセンブリ11と操作部アッセンブリ12とを一体化することにより構成されている。
噛合部アッセンブリ11は、ドア2内においてその後端部に固定される合成樹脂製のボディ13と、ボディ13内に前後方向のラッチ軸14により枢支され、車体側のストライカSに係合可能なラッチ15と、ボディ13内に前後方向のラチェット軸16により枢支され、ラッチ15に係合可能なラチェット17と、ボディ13の裏側(ドアラッチ装置1をドア2に取り付けた状態においては前側)に配設され、ラチェット17と一体的に設けられたラチェットピン171と、ボディ13の表側(ドアラッチ装置1をドア2に取り付けた状態においては後側)を閉塞する金属製のカバープレート18と、ボディ13の裏側に固定される金属製のバックプレート19とを備えている。
ドア2が閉じられると、車体側のストライカSがカバープレート18の上下方向のほぼ中央部に設けられたストライカ進入溝181に進入してラッチ15に係合するとともに、ラチェット17がラッチ15に係合して、ラッチ15の開き方向(図2、図3において時計方向)への回動を阻止することにより、ドア2は閉鎖状態に保持される。
操作部アッセンブリ12は、バックプレート19を介してボディ13の裏側に固定される、ベース部材としての合成樹脂製のケーシング20と、ケーシング20内に組み付けられる各種操作レバー、連係レバー及びモータ(図示略)等を備える。なお、上記ラッチ15及びラチェット17は、本発明に係る噛合機構部を構成し、ボディ13またはケーシング20は、本発明に係るベース部材に相当する。
ケーシング20内に組み付けられる各種操作レバーには、前述したアウトサイドハンドル4に、操作力伝達部材3を介して連結されたアウトサイドレバー21、前述したドア2のインサイドハンドル8に操作力伝達部材7を介して連係され、インサイドハンドル8の操作に連動するインサイドレバー(図示略)、前述したロックノブ10に操作力伝達部材9を介して連係され、ロックノブ10の操作に連動するロッキングレバー(図示略)、前述したキーシリンダ6に操作力伝達部材6を介して連係され、キーシリンダ6の操作に連動するキーレバー(図示略)等がある。
また、連係レバーには、アウトサイドレバー21の内端部211に連結されるとともに、ロッキングレバーの作動に連動して、アンロック位置及びロック位置に移動可能なリリースレバー22がある。リリースレバー22は、アンロック位置にあるとき、アウトサイドハンドル4の開操作に伴うアウトサイドレバー21のリリース作動(例えば、図2において時計方向へ所定角度回動する作動)に連動して上方へ移動することで、アウトサイドレバー21のリリース作動をラチェット17に伝達可能としてラチェット17をラッチ15から外れる解除方向へ回動させてドア2の開きを可能にする。なお、上記インサイドレバー、ロッキングレバー、キーレバー及びリリースレバー22等の各種レバーは、通常のドアラッチ装置に装着される公知のものであるので、それらの構造やレバー同士の連係形態等の詳細な説明は省略する。
ケーシング20は、噛合部アッセンブリ11と操作部アッセンブリ12とを一体化した状態おいて、ボディ13の裏面側にバックプレート19を介して噛合部アッセンブリ11の裏面側に固定される第1ケーシング201と、第1ケーシング201に対して直角な前方を向く第2ケーシング202とを備え、第2ケーシング202内に、アウトサイドレバー21以外の上述した各種レバーが組み付けられている。
噛合部アッセンブリ11と操作部アッセンブリ12とを強固に一体化するために、ケーシング20の上部と下部が、後方を向くボルト23、24をもってバックプレート19に締結されている。下側のボルト24は、図4に示すように、第1ケーシング201の後面に一体的に突設された、アウトサイドレバー21を枢支するための前後方向を向く枢軸25の中心を貫通して、バックプレート19に螺合している。
図2、図3及び図6の断面図に示すように、アウトサイドレバー21は、ドア2aの車内外方向を向き、その中央部よりやや車内寄りには、上記枢軸25に回動可能に嵌合される軸孔26が形成されている。アウトサイドレバー21がアウトサイドハンドル4操作前の待機状態にあるとき、その車外側の端部は、ボディ13及びケーシング20の下部の外側面より車外側に突出しており、その突出端部には、ロッド状の操作力伝達部材3の下端により押動される起立部212が、上向きに突設されている。起立部212の上端面は、斜め外上方に向かって傾斜しており、かつその上端面には、車内外方向に連続する鋸歯状の滑り止め面212aが形成されている。
軸孔26よりもやや車内寄りにおいて、アウトサイドレバー21の下縁には、後述するねじりコイルばね27の一方の足片271を係止するための上向きに凹入する係止溝213が形成されている。
第1ケーシング201のベース部201aとアウトサイドレバー21の対向面間において、枢軸25には、ねじりコイルばね27が遊嵌され、このねじりコイルばね27の一方の足片271は、アウトサイドレバー21の上述した係止溝213に係止されている。ねじりコイルばね27の他方の足片272は、第1ケーシング201の後面に突設した係止突部28に係止されている。
これにより、アウトサイドレバー21は、図2、図3において枢軸25を中心として反時計方向に付勢され、非作動時においては、アウトサイドレバー21の中央部の上端が第1ケーシング201に設けたストッパ29の下面と当接することにより、待機位置(図2に示す位置)で停止している。
図2及び図3に示すように、第1ケーシング201と離間する外側方において上下方向を向く操作力伝達部材3の下端部には、アウトサイドレバー21の起立部212の直上においてドア2の後方、すなわち起立部212と直交する方向に向かってL字状に折曲された押圧部3aが連設され、この押圧部3aには、下面が起立部212の上端と直交状に当接する合成樹脂よりなる角柱状の押圧部材30が、それに穿設された、押圧部3aの直径よりも若干大径の前後方向の嵌合孔301を遊嵌することにより、回動自在として取り付けられている。
押圧部3aにおける押圧部材30より突出する先端部には、環状溝31が形成され、この環状溝31にE型止め輪32を外嵌することにより、押圧部材30は押圧部3aより抜止めされている。押圧部材30の下面には、上記起立部212の上端面の形成した鋸歯状の滑り止め面212aと噛合する、車内外方向に連続する鋸歯状の滑り止め面302が形成され、起立部212の上端との接触面の摩擦力を大としてある。なお、これらの滑り止め面212a、302の噛合深さは、アウトサイドハンドル4の通常操作時において、押圧部材30が起立部212の上端面から外れない程度であればよい。なお、このような鋸歯状の滑り止め面212a、302を形成する代わりに、押圧部材30の下面と起立部212の上端とのいずれか一方または両方に、例えば摩擦係数の大きなやや硬質のゴム等よりなる高摩擦材を固着、またはシボ加工を施してもよい。また、滑り止め面212a、302のいずれか一方は省略することもある。
押圧部材30を抜止めするのに、E型止め輪32を用いているが、この止め輪32に代えて、押圧部3aの先端を拡径するように潰して抜止めするようにしてもよい。
図2、図3及び図5に示すように、操作力伝達部材3の上下方向を向く中間部には、この操作力伝達部材3の上下方向の移動を案内する合成樹脂製のガイド部材33が取り付けられている。このガイド部材33は、車内側の側面が開口するとともに、操作力伝達部材3が遊嵌される上下方向の欠円形の保持孔331を有する保持部332と、この保持部332の外側面に互いに前後に離間させて突設され、互いに接近する方向に弾性変形可能な前後1対の嵌合片333、333とからなっている。両嵌合片333の互いの背向面には、平面視において前後方向外向きに突出する山形状の係合突部333aが形成されている。
操作力伝達部材3と対向するアウタパネル2aの内側面には、ガイド部材33取付用の平面視外向きコ字状断面をなすブラケット34が固着されている。このブラケット34における内端の上下方向を向く取付片341には、上記ガイド部材33の両嵌合片333が嵌合可能な方形の嵌合孔342が形成されている。
ガイド部材33は、その両嵌合片333を取付片341の嵌合孔342に嵌合することにより、ブラケット34に取り付けられている。すなわち、両嵌合片333を嵌合孔342に押し込むと、係合突部333aが嵌合孔342の前後の開口縁に当接することにより、両嵌合片333は互いに接近する方向に弾性変形させられ、係合突部333aの頂部を乗り越えるまでさらに押し込むと、両嵌合片333が弾性復元して、その基部に嵌合孔342の前後の開口縁が弾性係合することにより、ガイド部材33は抜止めされてブラケット34に取り付けられる。また、取付後においては、ガイド部材33はブラケット34に対して回り止めされる。
操作力伝達部材3の上下方向の中間部は、ガイド部材33における保持部332の保持孔331内に、その内方の開口部を押し広げて嵌合することにより保持されている。これにより、操作力伝達部材3の上下方向の中間部は、ガイド部材33とブラケット34を介して、実質的にアウタパネル2aにより支持され、後述するように、側面衝突時等におけるアウタパネル2aの変形の影響を受けやすくしている。操作力伝達部材3を保持部332の保持孔331内に嵌合した状態において、それらの対向面には、操作力伝達部材3が上下方向に抵抗なく移動しうるとともに、ガイド部材33に対し若干揺動しうるだけの間隙が形成されている(図5参照)。
次に、本実施形態のドアラッチ装置の作用、特に側面衝突時等における操作力伝達部材3とアウトサイドレバー21との関係について説明する。
図6は、ドアラッチ装置1の通常状態(通常のドア開扉操作状態)を示すもので、アウトサイドハンドル4が開扉操作され、それに連係された操作力伝達部材3が下方に移動すると、操作力伝達部材3の押圧部3aに遊嵌した押圧部材30の下面により、アウトサイドレバー21の起立部212の上端を下向きに押圧することにより、アウトサイドレバー21は、ねじりコイルばね27の付勢力に抗して、図2に示す待機位置(ドア閉扉位置)から作動位置(ドア開扉位置)まで、リリース方向(図6において時計方向)へ所定角度回動させられる。この際、操作力伝達部材3の中間部は、ガイド部材33により案内されるとともに、アウトサイドレバー21の起立部212の上端面と押圧部材30の下面とに、互いに噛合し合う鋸歯状の滑り止め面212a、302を形成して、接触面の摩擦抵抗を大としてあるので、起立部212の上端に対し、押圧部材30が内外方向に移動するのが防止される。また、押圧部材30は押圧部3aに回動自在に嵌合されているので、起立部212の上端の動きに追従して回動するので、操作力伝達部材3によりアウトサイドレバー21を確実に作動位置まで回動させることができる。
アウトサイドレバー21の回動により、ロックノブがアンロック状態にあってロッキングレバー及びリリースレバー22がアンロック位置にあるときには、アウトサイドレバー21の内端部211に連係されているリリースレバー22が上方に移動してラチェットピン171に下方から当接することで、ラチェット17とラッチ15との係合を解除してドア2を開けることができる。
図7に示すように、ドア2が閉扉されている状態において、側面衝突等により、ドア2のアウタパネル2aが初期段階において車内側に変形すると、その変形の影響が、アウタパネル2aの内側面にガイド部材33とブラケット34を介して支持されている操作力伝達部材3に伝達され易くなる。その結果、操作力伝達部材3が車内側に移動するとともに、その下端の押圧部3aの設けた押圧部材30も車内側に移動して、起立部212の上端面から外れ、車内側に移動する。
なお、アウタパネル2aの変形により、ガイド部材33よりも下方の操作力伝達部材3が車内方向に押動されたときにも、押圧部材30が起立部212の上端面から外れる。
この状態において、アウタパネル2aが、ブラケット34を下向きに移動させる方向にさらに変形すると、2点鎖線で示すように、操作力伝達部材3に遊嵌されているガイド部材33がブラケット34と共に下方に移動可能となるので、操作力伝達部材3が下方に押動されるおそれが小さくなる。また、ガイド部材33により操作力伝達部材3が若干下方に押動されたときも、2点鎖線で示すように、起立部212より離間した内方においてガイド部材33のみが下方に移動する。従って、側面衝突等によりアウタパネル2aが車内側に変形しても、操作力伝達部材3を介してアウトサイドレバー21が、ラチェット17とラッチ15との係合を解除する方向に回動させられるおそれがなくなり、ドア2を閉扉状態に維持して予期せず開いてしまうのを防止することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で、本実施形態に対して、次のような変形や変更を施すことが可能である。
上記実施形態では、操作力伝達部材に遊嵌された、アウタパネル2aの変形を受けやすくするガイド部材33を、ブラケット34を介して、実質的にアウタパネル2aの内側面に取付けたが、ガイド部材33を、アウタパネル2aの変形に伴って車内側に変形する不動部材、例えばドアラッチ装置1とアウタパネル2a間においてドア2内に設けられる、アウタパネル2aの補強部材やサイドガラスの後端部をガイドするサッシュ(いずれも図示略)等に取り付けてもよい。ガイド部材22の取付位置は、アウタパネル2aの変形に追従して位置変化する部位であればどのような位置であってもよい。
また、上記実施形態では、操作力伝達部材3の下端の押圧部3aに押圧部材30を回動可能に取り付け、この押圧部材30を介して、アウトサイドレバー21を回動させるようにしたが、押圧部材30を省略して、押圧部3aをアウトサイドレバー21の起立部212の上端に当接させ、アウトサイドレバー21を操作力伝達部材3により直接回動させるようにしてもよい。この際には、押圧部3aと起立部212との接触面の少なくともいずれか一方を、鋸歯状等の滑り止め面とするか、押圧部3aに硬質ゴム等の円筒形の高摩擦材を嵌着して、この高摩擦材の下面を滑り止め面とし、アウトサイドレバー21の起立部212の上端面に設けた鋸歯状等の滑り止め面に当接させるようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、操作力伝達部材3をガイド部材33により保持する作業を容易とするために、ガイド部材33の保持部332の設けた保持孔331を、車内側の側面が開口する欠円状としたが、保持孔331は円形であってももよい。
アウトサイドレバー21の起立部212と押圧部材30との当接面を、図8に示す変形例のようにしてもよい。すなわち、起立部212の上端面を、下向きに凹入する円弧状の滑り止め面212aとし、この滑り止め面212aに、操作力伝達部材3の押圧部3aに回動可能に嵌合した、滑り止め面212aとほぼ同じ曲率半径の円筒形の押圧部材30を当接させる。このようにしても、起立部212の上端に対し、押圧部材30が内外方向に移動するのが防止される。なお、この変形例においては、押圧部材30を省略し、押圧部3aを滑り止め面212aに直接当接させるようにしてもよい。この際には、押圧部3aと滑り止め面212aとの曲率半径をほぼ同等とするのがよい。
ドアを、自動車のリヤドア、スライドドアまたはバックドアとしてもよい。
1 ドアラッチ装置
2 ドア
3 操作力伝達部材
3a 押圧部
4 アウトサイドハンドル
5 操作力伝達部材
6 キーシリンダ
7 操作力伝達部材
8 インサイドハンドル
9 操作力伝達部材
10 ロックノブ
11 噛合部アッセンブリ
12 操作部アッセンブリ
13 ボディ
14 ラッチ軸
15 ラッチ
16 ラチェット軸
17 ラチェット
18 カバープレート
19 バックプレート
20 ケーシング(ベース部材)
21 アウトサイドレバー
22 リリースレバー
23、24 ボルト
25 枢軸
26 軸孔
27 ねじりコイルばね
28 係止突部
29 ストッパ
30 押圧部材
31 環状溝
32 止め輪
33 ガイド部材
34 ブラケット
171 ラチェットピン
181 ストライカ進入溝
201 第1ケーシング
201a ベース部
202 第2ケーシング
211 内端部
212 起立部
212a 滑り止め面
213 係止溝
271、272 足片
301 嵌合孔
302 滑り止め面
331 保持孔
332 保持部
333 嵌合片
333a 係合突部
341 取付片
342 嵌合孔
S ストライカ

Claims (4)

  1. ドア内に固定されるベース部材に支持され、車体側のストライカと係合可能な噛合機構部と、前記ベース部材に設けた枢軸により上下方向に回動可能に枢支され、かつ前記ベース部材の側端より車外側に突出する一端部が、前記ドアのアウタパネルに設けられるアウトサイドハンドルに操作力伝達部材を介して連係されるアウトサイドレバーとを備え、前記アウトサイドハンドルの操作に基づいて前記アウトサイドレバーがリリース方向へ回動することにより、前記アウトサイドレバーの他端側に連結されるリリース部材を介して、前記噛合機構部と前記ストライカとの係合を解除するようにした自動車用ドアラッチ装置において、
    前記アウトサイドレバーの一端部に上方を向く起立部を設けるとともに、前記操作力伝達部材の一部を、前記アウタパネルの変形に追従して移動するガイド部材により、上下方向に移動可能に保持し、前記アウトサイドハンドルの通常操作時には、前記起立部の上端面に前記操作力伝達部材の下端が当接して、前記アウトサイドレバーをリリース方向へ回動可能とし、前記アウタパネルに車内方向の外力が加わり、前記操作力伝達部材が前記ガイド部材を介して車内方向に移動したときには、前記操作力伝達部材の下端が前記起立部の上端面より外れるようにしたことを特徴とする自動車用ドアラッチ装置。
  2. 前記起立部の上端面と前記操作力伝達部材の下端との互いの当接面の少なくともいずれか一方に、摩擦力を大としうる滑り止め面を形成したことを特徴とする請求項1記載の自動車用ドアラッチ装置。
  3. 前記操作力伝達部材をロッドにより形成し、当該ロッドの下端に、前記起立部と直交する方向を向く押圧部を設け、この押圧部に、下面が前記起立部の上端面に当接する押圧部材を、回動可能かつ抜止めして嵌合したことを特徴とする請求項1または2記載の自動車用ドアラッチ装置。
  4. 前記起立部の上端面と前記押圧部材の下面との互いの当接面に、互いに噛合し合う鋸歯状の滑り止め面を形成したことを特徴とする請求項3記載の自動車用ドアラッチ装置。
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