JP2014189345A - 搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置及び画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、用紙Pを搬送するレジストローラ700と、レジストローラ700に向けて用紙Pを供給する供給ローラ710と、レジストローラ700と供給ローラ710との間において用紙Pに形成された撓みが用紙Pの後端が供給ローラ710を通過する時点で解消されるように、レジストローラ700が用紙Pを搬送する速度及び供給ローラ710が用紙Pを供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する第1ニップ圧調整機構810及び第2ニップ圧調整機構820の少なくともいずれか一方を有する。
【選択図】図3
【解決手段】画像形成装置は、用紙Pを搬送するレジストローラ700と、レジストローラ700に向けて用紙Pを供給する供給ローラ710と、レジストローラ700と供給ローラ710との間において用紙Pに形成された撓みが用紙Pの後端が供給ローラ710を通過する時点で解消されるように、レジストローラ700が用紙Pを搬送する速度及び供給ローラ710が用紙Pを供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する第1ニップ圧調整機構810及び第2ニップ圧調整機構820の少なくともいずれか一方を有する。
【選択図】図3
Description
本発明は、搬送装置及び画像形成装置に関する。
特許文献1には、下記の構成要件(A01)〜(A03)を備えたことを特徴とするシート搬送装置が記載されている。(A01)画像が記録される画像記録領域に記録シートを搬送するレジロール、(A02)前記レジロールのシート搬送方向上流側に配置されたプレレジロールであって、駆動停止している前記レジロールに記録シート前端を突き当てて記録シートを撓ませ、前記記録シートの傾斜を補正する前記プレレジロール、(A03)前記レジロールのシート搬送速度未満のシート搬送速度で前記プレレジロールを回転駆動するプレレジロール駆動装置。
特許文献2には、シート材の搬送経路上に配置されたニップ部を備える搬送ローラ対と、前記ニップ部へ進入しようとするシート材の先端部に当接し、シート材を所定の停止力で停止させその姿勢を揃えるとともに、当接したシート材の搬送力により搬送経路上から退避する当接部を有するシャッタ手段と、シート材を前記搬送ローラ対へ向けて搬送する搬送手段とを備え、前記搬送手段のシート材搬送速度を、前記搬送ローラ対のシート材搬送速度と同じかあるいは小さく、かつシート材の後端部が前記搬送手段を通過するまでの間は前記搬送ローラ対と搬送手段の間に形成されるシート材のループを維持可能とする速度に設定したことを特徴とするシート材搬送装置が記載されている。
本発明は、搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る本発明は、搬送対象物を搬送する搬送部材と、搬送対象物の搬送方向において前記搬送部材よりも上流側に配置されていて、前記搬送部材に向けて搬送対象物を供給する供給部材と、前記供給部材と前記搬送部材との間において搬送対象物に形成された撓みが搬送対象物の後端が前記供給部材を通過する時点で解消されるように、前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する調整手段と、を有する搬送装置である。
請求項2に係る本発明は、前記搬送部材との間に搬送対象物を挟み込むように配置されている第1の接触部材及び前記供給部材との間に搬送対象物を挟み込むように配置されている第2の接触部材の少なくともいずれか一方をさらに有し、前記調整手段は、前記第1の接触部材と前記搬送部材とが押し付けられる力及び前記第2の接触部材と前記供給部材とが押し付けられる力の少なくともいずれか一方を調整する請求項1記載の搬送装置である。
請求項3に係る本発明は、前記調整手段は、搬送対象物の厚さに応じて前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する請求項1又は2記載の搬送装置である。
請求項4に係る本発明は、前記調整手段は、搬送対象物が搬送される方向における搬送対象物の長さに応じて前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する請求項1乃至3いずれか記載の搬送装置である。
請求項5に係る本発明は、前記調整手段は、搬送対象物が搬送された数に応じて前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する請求項1乃至4いずれか記載の搬送装置である。
請求項6に係る本発明は、記録媒体に画像を形成する画像形成部と、搬送対象物を前記画像形成部に向けて搬送する搬送部材と、記録媒体の搬送方向において前記搬送部材よりも上流側に配置されていて、前記搬送部材に向けて記録媒体を供給する供給部材と、前記供給部材と前記搬送部材との間において記録媒体に形成された撓みが記録媒体の後端が前記供給部材を通過する時点で解消されるように、前記搬送部材が記録媒体を搬送する速度及び前記供給部材が記録媒体を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する調整手段と、を有する画像形成装置である。
請求項1に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、搬送対象物の搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置を提供することができる。
請求項2に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して簡単な構成で搬送対象物の搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置を提供することができる。
請求項3に係る本発明によれば、搬送対象物の厚さが変わっても搬送対象物の搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置を提供することができる。
請求項4に係る本発明によれば、搬送対象物の長さが変わっても搬送対象物の搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置を提供することができる。
請求項5に係る本発明によれば、搬送された搬送対象物の数が変わっても搬送対象物の搬送に伴う音の発生を抑制することができる搬送装置を提供することができる。
請求項6に係る本発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、記録媒体の搬送に伴う音の発生を抑制することができる画像形成装置を提供することができる。
次に、本発明を実施するための形態を図面を参照して説明する。
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12内には、制御部として用いられているコントローラ20、通信装置22、画像形成部100、光走査装置260及び給紙装置400が配置されている。また、画像形成装置本体12の上部には、原稿読取装置500と操作部として用いられている操作パネル30とが装着されており、画像形成装置本体12の右側面には、画像形成が完了した用紙Pを画像形成装置本体12の外へ排出するための排出孔14が形成されている。ここで、用紙Pは、搬送の対象である搬送対象物として用いられているとともに、画像が記録される記録媒体として用いられている。
図1には、本発明の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12内には、制御部として用いられているコントローラ20、通信装置22、画像形成部100、光走査装置260及び給紙装置400が配置されている。また、画像形成装置本体12の上部には、原稿読取装置500と操作部として用いられている操作パネル30とが装着されており、画像形成装置本体12の右側面には、画像形成が完了した用紙Pを画像形成装置本体12の外へ排出するための排出孔14が形成されている。ここで、用紙Pは、搬送の対象である搬送対象物として用いられているとともに、画像が記録される記録媒体として用いられている。
また、画像形成装置本体12の右側面には、排出孔14を介して画像形成装置本体12内から排出された用紙Pが載せられる排出トレー16が装着されている。また、画像形成装置本体12内には、用紙Pが搬送される搬送路である搬送路600が形成されている。尚、画像形成装置10は、ネットワーク等を介して接続されたコンピュータ端末等から受信した画像データを印刷するプリンター機能を有し、併せてスキャナとしての機能、複写機としての機能及びファクシミリとしての機能を有するものである。
操作パネル30は、例えば出力したい用紙Pの枚数や、例えば普通紙、厚紙等の画像を形成する用紙Pの種類等を入力するために用いられる。
原稿読取装置500は、読み取りの対象となる画像が記された原稿Dが載せられるガラス板502と、ガラス板502に対して原稿Dを押圧するカバー部材504と、ガラス板502上に載せられた原稿Dに記された画像を読み取る読取用光学部510とを有する。読取用光学部510は、ガラス板502上に載せられた原稿Dを光源512によって照明し、原稿Dからの反射光像をミラー群及びレンズを介して画像読取素子514で読み取るように構成されている。原稿読取装置500で読み取られた画像データは、コントローラ20に出力される。
コントローラ20は、原稿読取装置500により読み取られた画像データ又はコンピュータ端末等から受信した画像データに対して、シェーディング補正、原稿の位置ズレ補正、ガンマ補正、枠消し、色/移動編集等の予め定められた画像処理を施す。また、コントローラ20は、例えば画像データが入力される回数等から、画像形成装置10の使用を開始してから何枚の用紙Pに対して画像を形成したかをカウントし、この値を例えば図示を省略する記憶部に記憶させるとともに、この記憶部に記憶された値を読み込むことができるようになっている。
通信装置22は、例えばコンピュータ端末等から画像データを受信し、受信した画像データをコントローラ20に出力する。
画像形成部100は、コントローラ20から出力された画像データに基づいて画像を形成するものであり、例えば4個の画像形成ユニット110Y、画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C及び画像形成ユニット110K有し、さらに転写装置300を有する。画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C及び画像形成ユニット110Kは、それぞれがイエローの画像を形成するために用いられ、マゼンタの画像を形成するために用いられ、シアンの画像を形成するために用いられ、黒の画像を形成するために用いられる。また、画像形成ユニット110Y、画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C及び画像形成ユニット110Kは、それぞれが、感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kを有する。
感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kは、それぞれがトナー像を保持する像保持体として用いられている。尚、画像形成ユニット110Y、画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C及び画像形成ユニット110Kの詳細は後述する。
光走査装置260は、コントローラ20から出力された画像データに基づいて光を走査する装置であり、例えば4個の光走査ユニット262Y、光走査ユニット262M、光走査ユニット262C及び光走査ユニット262Kを有する。光走査ユニット262Y、光走査ユニット262M、光走査ユニット262C及び光走査ユニット262Kは、それぞれが光を照射することにより感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kに対して静電潜像を形成する潜像形成装置として用いられている。
転写装置300は中間転写ベルト302を有する。中間転写ベルト302は、感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kに接触し、感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kと例えば周速差をもって移動しつつ、感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kからトナー像が転写される。
中間転写ベルト302は、帯状であって無端状であり、例えば可撓性を有するポリイミド等の合成樹脂フィルムを帯状に形成し、形成された合成樹脂フィルムの両端を溶着等によって接続することにより形成されたものを用いることができる。
また、中間転写ベルト302は、例えば6個の支持ローラである支持ローラ310、支持ローラ312、支持ローラ314、支持ローラ316、支持ローラ318及び支持ローラ320に回転することができるように掛け回され、支持されている。そして、6個の支持ローラのうちの少なくとも1つが、中間転写ベルト302に駆動を伝達する駆動伝達部材として用いられている。この実施形態においては、支持ローラ310が駆動伝達部材として用いられていて、支持ローラ310が図示を省略する駆動用モータから駆動の伝達を受けて回転することにより、中間転写ベルトが矢印a方向に回転するように駆動される。
また、転写装置300は、例えば4個の1次転写ローラである1次転写ローラ330Y、1次転写ローラ330M、1次転写ローラ330C及び1次転写ローラ330Kを有する。1次転写ローラ330Y、1次転写ローラ330M、1次転写ローラ330C及び1次転写ローラ330Kは、それぞれが感光体ドラム112Y、感光体ドラム112M、感光体ドラム112C及び感光体ドラム112Kから中間転写ベルト302にトナー像を転写するための転写電圧が印加される転写部材(1次転写部材)として用いられている。
また、転写装置300は、2次転写ローラ390を有する。2次転写ローラ390は、中間転写ベルト302から用紙Pにトナー像を転写するための転写部材(2次転写部材)として用いられていて、中間転写ベルト302を介して支持ローラ318に対して押し付けられている。
また、転写装置300は、清掃装置394を有する。清掃装置394は、2次転写ローラ390による用紙Pへのトナー像の転写がなされた後に、中間転写ベルト302の表面に残留するトナー等を除去することにより中間転写ベルト302を清掃する。
給紙装置400は、搬送路600へと用紙Pを供給する装置であって、用紙Pが積層されるように収納されている収納容器402と、収納容器402に積層されている用紙P中の最も上側にある用紙Pを搬送路600へ送り出す送出ローラ404とを有する。
収納容器402は、画像形成装置本体12から取り出すことができる。また、収納容器402は複数が準備されていて、それぞれの収納容器402には、例えば厚さが異なる用紙Pや、大きさが異なる複数の種類の用紙Pが収納されている。このため、画像形成装置本体12に装着する収納容器402を交換することで、例えば厚さや大きさが異なる複数の種類の用紙Pから所望の用紙Pを選択して画像を形成することができる。互いに異なる複数種類の用紙Pが収納された複数の収納容器402を準備しておくことに替えて又は複数種類の用紙Pが収納された複数の収納容器402を準備しておくことと併せて、互いに異なる種類の用紙Pが収納された複数の収納容器402を画像形成装置本体12に装着できるようにしても良い。
また、画像形成装置本体12内における収納容器402近傍には、複数の収納容器402の中のどの収納容器402が画像形成装置本体12に装着されたかを検知する容器センサ410が設けられている。容器センサ410からの出力は、コントローラ20に入力されて、コントローラ20が画像が形成される用紙Pの厚さや大きさを判別する。
搬送路600は、給紙装置400から排出トレー16へと用紙Pを搬送するための搬送路であり、搬送路600に沿って用紙Pの搬送方向における上流側から順に、先述の送出ローラ404と、搬送ローラ610と、搬送ローラ612と、供給ローラ710及び第2従動ローラ730と、レジストローラ700及び第1従動ローラ720と、先述の支持ローラ318及び2次転写ローラ390と、搬送装置620と、搬送装置630と、定着装置180とが配置されている。
本実施例において供給ローラ710は、用紙Pの搬送方向においてレジストローラ700よりも上流側に配置されていて、レジストローラ700に向けて用紙Pを供給する供給部材として用いられている。また、第2従動ローラ730は、供給ローラ710に接触し、供給ローラ710との間に用紙Pを挟み込むように配置された第2の接触部材として用いられていて、供給ローラ710の回転に従動するように回転するようになっている。
本実施例においてレジストローラ700は、用紙Pを画像形成部100に向けて搬送する搬送部材として用いられている。また、レジストローラ700は、停止した状態において、供給ローラ710によって搬送方向における下流側に向けて送り出されつつある用紙Pの先端部の移動を一時的に停止させて、画像形成ユニット110Y、画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C、画像形成ユニット110Kにより形成され、1次転写ローラ330Y、1次転写ローラ330M、1次転写ローラ330C及び1次転写ローラ330Kによって中間転写ベルト302に転写されたトナー像が2次転写ローラ390と中間転写ベルト302との接触部に到達するタイミングに合致させるように用紙Pの先端部の移動を再開させるように用紙Pを搬送する。
第1従動ローラ720は、レジストローラ700と接触し、レジストローラ700との間に用紙Pを挟み込む第1の接触部材として用いられていて、レジストローラ700の回転に従動するように回転するようになっている。レジストローラ700、供給ローラ710、第1従動ローラ720及び第2従動ローラ730の詳細は後述する。
搬送路600近傍であって、用紙Pの搬送方向における供給ローラ710及び第2従動ローラ730よりも上流側の位置に、先述の容器センサ410に替えて又は先述の容器センサ410と併せて用紙センサ640を設けても良い。用紙センサ640は、搬送路600を搬送されている用紙Pの厚さと、搬送路600を搬送されている用紙Pの用紙搬送方向における長さとを検知するセンサである。用紙センサ640からの出力は、コントローラ20に入力されて、コントローラ20が画像が形成される用紙Pの厚さや用紙の大きさを判別する。
搬送装置620及び搬送装置630は、重力方向における上側の面にトナー像が転写され、未定着のトナー像が重力方向における上側の面に載せられた状態にある用紙Pを、重力方向における下側から支えつつ、定着装置180へと向けて搬送する。定着装置180は、例えば熱と圧力とを用いて、用紙Pの上側の面に載せられたトナー像を用紙Pの上向きの面に定着させる。
図2には、画像形成ユニット110Y、画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C及び画像形成ユニット110Kが示されている。画像形成ユニット110Y、画像形成ユニット110M、画像形成ユニット110C及び画像形成ユニット110Kは、用いるトナーの色と形成するトナー像の色とが異なるものの、構成はそれぞれが同一である。このため、以下これらの画像形成ユニットを画像形成ユニット110と総称して説明する。また、図2には、1次転写ローラ330Y、1次転写ローラ330M、1次転写ローラ330C及び1次転写ローラ330Kが示されている。1次転写ローラ330M、1次転写ローラ330C及び1次転写ローラ330Kは構成がそれぞれに同一であるため、以下、これらの1次転写ローラを1次転写ローラ330と総称して説明する。
図2に示されているように、画像形成ユニット110は、先述の感光体ドラム112と、光走査装置260による感光体ドラム112への潜像の形成に先立ち、感光体ドラム112の表面を均一に帯電させる帯電装置120と、感光体ドラム112にトナー像を形成するトナー像形成部として用いられていて、光走査装置260により感光体ドラム112の表面に形成された潜像をトナーを用いて現像する現像装置130と、感光体ドラム112の表面を清掃し、1次転写ローラ330による中間転写ベルト302へのトナー像の転写が完了した感光体ドラム112の表面に残留するトナーを除去する清掃装置140とを有している。
図3には、レジストローラ700、供給ローラ710、第1従動ローラ720及び第2従動ローラ730が示されている。レジストローラ700は、少なくとも表面部分の材質が例えばゴム等の弾性体となっている。このため、レジストローラ700に第1従動ローラ720が押し付けられると、レジストローラ700は少なくとも第1従動ローラ720に接触している位置が弾性変形する。また、供給ローラ710は、少なくとも表面部分の材質が例えばゴム等の弾性体となっている。このため、供給ローラ710に第2従動ローラ730が押し付けられると、供給ローラ710は少なくとも第2従動ローラ730に接触している位置が弾性変形する。
また、図3に示されているように、レジストローラ700及び供給ローラ710には、駆動伝達機構742を介して、駆動源として用いられているモータ740が連結されている。駆動伝達機構742によってモータ740からの駆動が伝達されることによって、レジストローラ700及び供給ローラ710は、図3に矢印で示されている方向にそれぞれが回転する。また、第1従動ローラ720はレジストローラ700に従動することで図3に矢印で示されている方向に回転し、第2従動ローラ730は供給ローラ710に従動することで図3に矢印で示されている方向に回転する。尚、駆動伝達機構742の詳細は後述する。
また、第1従動ローラ720には、第1ニップ圧調整機構810が設けられている。第1ニップ圧調整機構810は、第1従動ローラ720とレジストローラ700とが押し付けられる力を調整し、第1従動ローラ720とレジストローラ700との間に形成されるニップ部N1における圧力を調整する。また、第2従動ローラ730には、第2ニップ圧調整機構820が設けられている。第2ニップ圧調整機構820は、第2従動ローラ730と供給ローラ710とが押し付けられる力を調整し、第2従動ローラ730と供給ローラ710との間に形成されるニップ部N2における圧力を調整する。
第1ニップ圧調整機構810と第2ニップ圧調整機構820とは、レジストローラ700が用紙Pを搬送し移動させる速度と、供給ローラ710が用紙Pを搬送する速度であって供給ローラ710が用紙Pをレジストローラ700に供給する速度との少なくともいずれか一方を調整する調整手段として用いられている。画像形成装置10は、第1ニップ圧調整機構810と第2ニップ圧調整機構820とを有するため、第1従動ローラ720とレジストローラ700とが押し付けられる力及び2従動ローラ730と供給ローラ710とが押し付けられる力の少なくともいずれか一方を調整することができるようになっている。第1ニップ圧調整機構810と第2ニップ圧調整機構820との詳細は後述する。
レジストローラ700は、先述のように供給ローラ710によって搬送方向における下流側に向けて送り出されつつある用紙Pの先端部の移動を一度停止させる。このため、用紙Pには、図3に示すように供給ローラ710及び従動ローラ730とレジストローラ700及び第1従動ローラ720の間の位置において、例えば下側に向けて撓み(ループ)が形成される。
図4には、レジストローラ700、供給ローラ710及び駆動伝達機構742が示されている。駆動伝達機構742は、減速装置744を有する。減速装置744は、例えば複数のギアを有するギア列からなり、モータ740からの駆動を予め定められた減速比で減速しつつ、レジストローラ700と供給ローラ710とに伝達する。レジストローラ700に駆動を伝達する減速比と供給ローラ710に駆動を伝達する駆動の伝達比とは、レジストローラ700の周速が供給ローラ710の周速よりも大きくなるように例えばギア比を設定することにより定められている。
また、駆動伝達機構742は、第1クラッチ装置752と第2クラッチ装置754とを有する。第1クラッチ装置752は、例えば電磁クラッチが用いられていて、コントローラ20(図1を参照)からの出力により制御されて、モータ740からの駆動をレジストローラ700に伝達し、モータ740からレジストローラ700への駆動の伝達を切断する。また、第2クラッチ装置754は、第1クラッチ装置752と同様に例えば電磁クラッチが用いられていて、コントローラ20からの出力により制御されて、モータ740からの駆動を供給ローラ710に伝達し、モータ740から供給ローラ710への駆動の伝達を切断する。
この画像形成装置10においては、第1クラッチ装置752をオン・オフするタイミング、第2クラッチ装置752をオン・オフするタイミング、レジストローラ700に伝達する駆動の減速比及び供給ローラ710に伝達する駆動の減速比は、画像形成装置10で最も頻繁に用いられる大きさと厚さの用紙Pを用いた場合に、レジストローラ700が回転を開始した時点で用紙Pに形成されている撓み(図3における用紙Pを参照)が、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する時点にちょうど解消されるように定められている。
図5には、供給ローラ710、第2従動ローラ730及び第2ニップ圧調整機構820が示されている。図5に示されているように、供給ローラ710の軸部には、前側(図5における左側)の端部近傍に軸受712aが後側(図5における右側)の端部近傍に軸受712bが装着されている。そして、画像形成装置本体12の一部をなす側板12aに軸受712aが固定され、画像形成装置本体12の一部をなす側板12bに軸受712bが固定されることにより、供給ローラ710は画像形成装置本体12に対して回転することができるように装着されている。
第2従動ローラ730の軸部には、前側の端部に軸受732aが後側の端部に軸受732bが装着されている。また、側板12aには例えば上下方向に延びた長孔12cが形成され、側板12bには、例えば上下方向に延びた長孔12dが形成されていている。そして、軸受732aが長孔12cに挿入され、軸受732bが長孔12dに挿入されるようにして、第2従動ローラ730は画像形成装置本体12に対して長孔12c、長孔12dの長手方向に移動することができるように支持されている。ここで、長孔12c、長孔12dは、第2従動ローラ730が供給ローラ710近づくことができ、第2従動ローラ730が供給ローラ710から遠ざかることができる向きに形成されている。
第2ニップ圧調整機構820は、モータ822と、カム機構824とを有する。図5に示されているように、カム機構824は軸部材826を有し、軸部材826の前側の端部側には軸受828aが装着されていて、軸部材826の後側の端部側には軸受828bが装着されている。そして、側板12aに軸受828aが装着され側板12bに軸受828bが装着されることで、軸部材826は、画像形成装置本体12に対して回転することができるように装着されている。また、軸部材826にはモータ822が連結されていて、モータ822からの駆動伝達を受けて軸部材826は回転する。
モータ822は、コントローラ20からの出力により制御される。
また、軸部材826には、前側の端部側にカム部材830aが軸受732aに対向するように装着されていて、後側の端部側にカム部材830bが軸受732bに対向するように装着されている。カム機構824においては、軸部材826が回転すると、カム部材830aの軸受732a側の端部と軸受732aとの距離と、カム部材830bの軸受732b側の端部と軸受732bとの距離が変化する。
また、カム機構824は、例えばコイルスプリング等からなる弾性部材832aと、同じくコイルスプリング等からなる弾性部材832bとを有する。弾性部材832aの一端部は軸受732aに固定されていて、弾性部材832aの他端部はカム部材830aに接触している。また、弾性部材832bの一端部は軸受732bの一端部に固定されていて、弾性部材832bの他端部はカム部材830bに接触している。
第2ニップ圧調整機構820においては、モータ822からの駆動伝達を受けて軸部材826が回転すると、軸受732aが長孔12cに案内され、軸受732bが長孔12dに案内されるようにして、弾性部材832a、弾性部材832b、軸受732a、軸受732b及び第2従動ローラ730が上下方向に移動する。そして、従動ローラ730が上下に移動することにより、第2従動ローラ730と供給ローラ710との距離が変化する。そして、第2従動ローラ730と供給ローラ710との距離を変化させ調整することで、第2ニップ圧調整機構820は、第2従動ローラ730と供給ローラ710とが押し付けられる力を調整し、第2従動ローラ730と供給ローラ710との間に形成されるニップ部N2における圧力を調整している。
第1ニップ圧調整機構810(図3参照)は、以上で説明をした第2ニップ圧調整機構820と同様の構成である。すなわち、第2ニップ圧調整機構820において第2従動ローラ730を移動させたことと同様に、第1ニップ圧調整機構810においては第1従動ローラ720を移動させて、第1従動ローラ720とレジストローラ700とが押し付けられる力を調整し、第1従動ローラ720とレジストローラ700との間に形成されるニップ部N1における圧力を調整する。
図6には、画像形成装置10において用いられる用紙Pの厚さと、供給ローラ710とレジストローラ700との間において用紙Pに形成されるループ量(撓みの量)との関係が示されている。ここで、供給ローラ710とレジストローラ700との間において用紙Pに形成されるループ量とは、ニップ部N1とニップ部N2との間に位置する用紙Pの搬送方向における長さから、ニップ部N1とニップ部N2との間の直線距離を減じた長さとする。
図6に示されているように、用紙Pとして厚紙を用いた場合のループ量は用紙Pとして普通紙を用いた場合よりも小さく、ループ量は用紙Pが厚いほど小さくなることが分かる。用紙Pが厚いほどループ量が小さいのは、用紙の剛性(用紙のコシ)が用紙が厚いほど大きいことから、用紙Pの先端がニップ部N2を通過した後であって用紙Pの先端がレジストローラ700又は従動ローラ720に接触するまでに、用紙Pが重力方向下方に垂れ下がる量が小さいためである。
図7には、画像形成装置10における供給ローラ710と第2従動ローラ730とで形成されるニップ部N2における圧力(ニップ圧)と、用紙Pが搬送される速度との関係が示されている。ここで、モータ740からの駆動伝達を受けて回転する供給ローラ710の角速度は、ニップ圧にかかわらず一定である。図7に3個のデータを示すように、ニップ圧が大きいほど用紙Pが搬送される速度が速くなり、ニップ圧が小さいほど用紙Pが搬送される速度が小さくなることが分かる。これは、ニップ圧が大きいほど、供給ローラ710の表面が潰れるように弾性変形することによる供給ローラ710の歪みが大きくなり、供給ローラ710の周長がニップ部N2を形成している位置において局所的に長くなるためである。
図7に示すニップ部N2におけるニップ圧と用紙Pが搬送される速度と関係と同様に、ニップ部N1においても、ニップ圧を大きくするほど用紙Pが搬送される速度が速くなり、ニップ圧を小さくするほど用紙Pが搬送される速度が遅くなる。
図8は、コントローラ20を示すブロック図である。図8に示されているように、コントローラ20には、容器センサ410からの出力、用紙センサ640からの出力及び操作パネル30からの出力が入力される。また、コントローラ20からの出力により第1クラッチ装置752、第2クラッチ装置754、第1ニップ圧調整機構810及び第2ニップ圧調整機構820が制御される。
図9は、画像形成装置10の動作を説明するフローチャートである。モータ740が回転を開始して、図9に示されているように用紙Pを搬送するための一連の制御が開始されると、ステップS10において、コントローラ20は、ニップ部N1のニップ圧及びニップ部N2のニップ圧の少なくともいずれか一方を調整することで、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度及びレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度の少なくともいずれか一方を調整する必要があるか否かを判別する。
すなわち、コントローラ20は、容器センサ410、用紙センサ640及び操作パネル30のいずれかからの出力に基づいて、1枚前に搬送がなされた用紙Pと、これから搬送がなされる用紙Pとが同じ種類の用紙であるかを判別し、これらの用紙Pが同じ種類の用紙である場合は、コントローラ20はニップ圧の調整は不要であるとの判別をする。一方、1枚前に搬送がなされた用紙Pと、これから搬送がなされる用紙Pとの種類が異なり、用紙Pの厚さが異なる場合は、コントローラ20は、ニップ圧の調整が必要であると判別する。例えば、1枚前に搬送がなされた用紙Pが普通紙であり、これから搬送される用紙Pが厚紙である場合等、1枚前の用紙Pとこれから搬送がなされる用紙Pの厚さが異なる場合に、コントローラ20は、ニップ圧の調整が必要であると判別する。
コントローラ20によってニップ圧の調整が必要であるとの判別がなされた場合、ステップS20に進み、コントローラ20によりニップ圧の調整が必要でないとの判別がなされた場合、ステップS30に進む。
ステップS20において、コントローラ20は、第1ニップ圧調整機構810及び第2ニップ圧調整機構820の少なくともいずれか一方を制御して、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度及びレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度の少なくともいずれか一方を調整させる。例えば、1枚前に搬送された用紙Pとこれから搬送をしようとしている用紙Pとは大きさは同じであるものの、1枚前に搬送された用紙Pが普通紙であり、これから搬送しようとしている用紙Pが厚紙である場合、コントローラ20は、第1ニップ圧調整機構810にニップ部N1における圧力を小さくさせ、レジストローラ700が用紙Pを搬送する速度を遅くさせる。また、第1ニップ圧調整機構810にニップ部N1における圧力を小さくさせてレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度を遅くさせることに替えて又は第1ニップ圧調整機構810にニップ部N1における圧力を小さくさせレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度を遅くさせることと併せて、第2ニップ圧調整機構820にニップ部N2のおける圧力を大きくさせて、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度を速くさせても良い。
ここで例として説明をしている制御においては、1枚前の用紙Pである普通紙を搬送する場合に、ニップ部N2とニップ部N1との間に形成された用紙Pのループが、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する時点でちょうど解消されるように、ニップ部N1における圧力を調整することでレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度が調整され、ニップ部N2における圧力を調整することで供給ローラ710が用紙Pを供給する速度が設定された状態にある。よって、この状態のままで厚紙を搬送しようとすると、厚紙に形成されるループが普通紙に形成されるループよりも小さいため、厚紙の後端がニップ部N2を通過するよりも前に厚紙のループが解消された状態となってしまう。
このため、ステップS10において、コントローラ20は、上述のように供給ローラ710が用紙Pを供給する速度及びレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度の少なくともいずれか一方を、厚紙の後端がニップ部N2を通過した時点で厚紙に形成されたループが解消されるように調整させている。
また、例えば、1枚前に搬送された用紙Pとこれから搬送をしようとしている用紙Pとは大きさは同じであるものの、1枚前に搬送された用紙Pが厚紙であり、これから搬送しようとしている用紙Pが普通紙である場合、コントローラ20は、第1ニップ圧調整機構810にニップ部N1における圧力を大きくさせ、レジストローラ700が用紙Pを搬送する速度を速くさせる。また、第1ニップ圧調整機構810にニップ部N1における圧力を大きくさせてレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度を速くさせることに替えて又は第1ニップ圧調整機構810にニップ部N1における圧力を大きくさせてレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度を速くさせることと併せて、第2ニップ圧調整機構820にニップ部N2における圧力を小さくさせて、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度を遅くさせても良い。
ここで例として説明をしている制御においては、1枚前の用紙Pである厚紙を搬送する場合に、ニップ部N2とニップ部N1との間に形成された用紙Pのループが、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過した時点でちょうど解消されるように、ニップ部N1における圧力を調整することでレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度が調整され、ニップ部N2における圧力を調整することで供給ローラ710が用紙Pを供給する速度が設定された状態にある。よって、この状態のままで普通紙を搬送しようとすると、普通紙に形成されるループが厚紙に形成されるループよりも大きいため、普通紙の後端がニップ部N2を通過する時点において普通紙に形成されたループが解消されていない状態となり、ロープが形成されたままの状態で普通紙の後端がニップ部N2を通過することになってしまう。
このため、ステップS10において、上述のように、コントローラ20は、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度及びレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度の少なくともいずれか一方を、普通紙に形成されたループが普通紙の後端がニップ部N2を通過した時点で解消されるように調整している。
ステップS30においては、コントローラ20は、第2クラッチ装置754を制御して、所定のタイミングで供給ローラ710を駆動させ、所定のタイミングで供給ローラ710に用紙Pの供給を開始させる。
ステップS40においては、コントローラ20は、第1クラッチ装置752を制御して、所定のタイミングでレジストローラ700を駆動させ、所定のタイミングでレジストローラ700に用紙Pの搬送を開始させる。
以上の説明においては、1枚前に搬送された用紙Pとこれから搬送をしようとしている用紙Pとは大きさは同じである場合の制御について説明をしたものの、1枚前に搬送された用紙Pとこれから搬送をしようとしている用紙Pとで用紙Pの搬送方向における用紙Pの長さが異なる場合、用紙Pの大きさに応じて、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する時点で用紙Pに形成されたループが解消されるように、コントローラ20は、第1ニップ圧調整機構810及び第2ニップ圧調整機構820の少なくともいずれか一方を制御して、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度及びレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度の少なくともいずれか一方を調整させる。
また、画像形成装置10の使用を開始してから用紙Pが搬送された枚数に応じて、第1ニップ圧調整機構810及び第2ニップ圧調整機構820の少なくともいずれか一方を制御して、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度及びレジストローラ700が用紙Pを搬送する速度の少なくともいずれか一方を調整させるように制御しても良い。これにより、供給ローラ710が用紙Pを供給する速度が供給ローラ710の劣化により変化したり、レジストローラ700が用紙Pを搬送する速度がレジストローラ700の劣化により変化したりしても、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過した時点で用紙Pに形成されたループが解消されるようにする制御が可能となる。
図10は、本発明の比較例に係る画像形成装置における用紙Pの状態を説明する第1の図であり、図10(a)は用紙Pの後端部が供給ローラと従動ローラとの接触部を通過した時点における用紙Pの状態を示し、図10(b)は図10(a)に示す時点から一定時間が経過した後の用紙Pの状態を示している。
本発明の実施形態に係る画像形成装置10においては、上述のように用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する時点で、用紙Pに形成されたループが解消されるように制御がなされていた。これに対して、この比較例に係る画像形成装置においては、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する時点で、用紙Pに形成されたループが解消されるように制御がなされていない。このため、図10(a)に示されているように、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する時点において、未だループが解消されていないとの事態が生じうる。
この場合、ニップ部N2を通過した用紙Pの後端部が第2従動ローラ730から離間せず第2従動ローラ730に吸着された状態となり、第2従動ローラ730の回転に伴って、例えば図10(a)に実線で示す位置まで用紙Pの後端部が移動する虞がある。そして、図10(a)に実線で示す位置において、用紙Pの後端部が第2従動ローラ730から離間すると、用紙Pの剛性(用紙Pのコシ)により用紙Pは、例えば図10(b)に二点鎖線で示す位置まで移動し、その後、図10(b)に実線で示す位置へと移動する。そして、図10(b)の実線で示す位置まで用紙Pが移動した際に、用紙Pの後端部が第2従動ローラ730へと衝突し、衝突の際に音が生じる。
図11は、本発明の比較例に係る画像形成装置における用紙Pの状態を説明する第2の図であり、図11(a)は用紙Pの後端部がニップ部N2を通過した時点における用紙Pの状態を示し、図11(b)は図11(a)に示す時点から一定時間が経過した後の用紙Pの状態を示している。
この比較例に係る画像形成装置10においては、ニップ部N2を通過した用紙Pの後端部が第2従動ローラ730から離間せず第2従動ローラ730に吸着された状態となり、第2従動ローラ730の回転に伴って、例えば図11(a)に実線で示す位置まで用紙Pの後端部が移動する虞がある。
そして、図11(a)に実線で示す位置において、用紙Pの剛性(用紙Pのコシ)によって第2従動ローラ730と用紙Pの後端部との吸着が解除されると、用紙Pの剛性によって、用紙Pは、例えば図11(b)に二点鎖線で示す位置から図11(b)に実線で示す位置まで第2従動ローラ730の表面を滑るように移動する。そして、図11(b)の実線で示す位置まで用紙Pが移動した際に、用紙Pの後端部が供給ローラ710へと衝突し、衝突の際に音が生じる。
図12は、本発明の比較例に係る画像形成装置における用紙Pの状態を説明する第3の図であり、図12(a)は用紙Pの後端部がニップ部N2を通過する直前の時点における用紙Pの状態を示し、図12(b)は用紙Pの後端がニップ部N2を通過して直後の時点における用紙Pの状態を示している。
この比較例に係る画像形成装置においては、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過するよりも以前に用紙Pのループが解消されてしまって、用紙Pの後端がニップ部N2を通過する時点において、図12(a)に示されているように、用紙Pがニップ部N2とニップ部N1との間で搬送方向前側及び搬送方向後側に引っ張られた状態となることがある。
この場合、用紙Pの後端部がニップ部N2を通過するよりも前にループが解消される際に、用紙Pが引っ張られて、用紙Pが引っ張られる際に所謂ループ解消音が生じる。ここで、上述のループ解消音は、例えば第2従動ローラ730にワンウエイクラッチを設けることにより解消することができるようにも思われる。しかしながら、第2従動ローラ730が慣性を有するため、たとえワンウエイクラッチを第2従動ローラ730に設けたとしても、ループが解消される際に用紙Pが引っ張られる虞があり、この場合、用紙Pが引っ張られることにより音が発生する虞がある。
以上で説明をしたように、本発明は、複写機、ファクシミリ装置、プリンター等の画像形成装置と、例えばこれらの画像形成装置に用いられる搬送装置とに利用することができる。
10・・・画像形成装置
12・・・画像形成装置本体
20・・・コントローラ
30・・・操作パネル
100・・・画像形成部
410・・・容器センサ
640・・・用紙センサ
700・・・レジストローラ
710・・・供給ローラ
720・・・第1従動ローラ
730・・・第2従動ローラ
740・・・モータ
742・・・駆動伝達機構
810・・・第1ニップ圧調整機構
820・・・第2ニップ圧調整機構
822・・・モータ
824・・・カム機構
12・・・画像形成装置本体
20・・・コントローラ
30・・・操作パネル
100・・・画像形成部
410・・・容器センサ
640・・・用紙センサ
700・・・レジストローラ
710・・・供給ローラ
720・・・第1従動ローラ
730・・・第2従動ローラ
740・・・モータ
742・・・駆動伝達機構
810・・・第1ニップ圧調整機構
820・・・第2ニップ圧調整機構
822・・・モータ
824・・・カム機構
Claims (6)
- 搬送対象物を搬送する搬送部材と、
搬送対象物の搬送方向において前記搬送部材よりも上流側に配置されていて、前記搬送部材に向けて搬送対象物を供給する供給部材と、
前記供給部材と前記搬送部材との間において搬送対象物に形成された撓みが搬送対象物の後端が前記供給部材を通過する時点で解消されるように、前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する調整手段と、
を有する搬送装置。 - 前記搬送部材との間に搬送対象物を挟み込むように配置されている第1の接触部材及び前記供給部材との間に搬送対象物を挟み込むように配置されている第2の接触部材の少なくともいずれか一方をさらに有し、
前記調整手段は、前記第1の接触部材と前記搬送部材とが押し付けられる力及び前記第2の接触部材と前記供給部材とが押し付けられる力の少なくともいずれか一方を調整する請求項1記載の搬送装置。 - 前記調整手段は、搬送対象物の厚さに応じて前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する請求項1又は2記載の搬送装置。
- 前記調整手段は、搬送対象物が搬送される方向における搬送対象物の長さに応じて前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する請求項1乃至3いずれか記載の搬送装置。
- 前記調整手段は、搬送対象物が搬送された数に応じて前記搬送部材が搬送対象物を搬送する速度及び前記供給部材が搬送対象物を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する請求項1乃至4いずれか記載の搬送装置。
- 記録媒体に画像を形成する画像形成部と、
搬送対象物を前記画像形成部に向けて搬送する搬送部材と、
記録媒体の搬送方向において前記搬送部材よりも上流側に配置されていて、前記搬送部材に向けて記録媒体を供給する供給部材と、
前記供給部材と前記搬送部材との間において記録媒体に形成された撓みが記録媒体の後端が前記供給部材を通過する時点で解消されるように、前記搬送部材が記録媒体を搬送する速度及び前記供給部材が記録媒体を供給する速度の少なくともいずれか一方を調整する調整手段と、
を有する画像形成装置。
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019026453A (ja) * | 2017-08-02 | 2019-02-21 | キヤノン株式会社 | シート搬送装置 |
JP2020121827A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 株式会社リコー | シフト装置、シート搬送装置及び画像形成装置 |
-
2013
- 2013-03-26 JP JP2013063572A patent/JP2014189345A/ja active Pending
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