JP2014181785A - 捩り振動減衰装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】第1のストッパ部および第2のストッパ部の当接時に内燃機関から動力伝達装置の入力軸に伝達される衝撃を緩和して、動力伝達装置の出力軸の耐久性が悪化するのを防止することができる捩り振動減衰装置を提供すること。
【解決手段】捩り振動減衰装置21は、ディスクプレート32、33およびハブプレート31が中立位置に位置した状態において、それぞれのストッパ部48とそれぞれのストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとの間隔を全て不均一にすることにより、ストッパ部48とストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとが当接する時機を異ならせる。
【選択図】図3
【解決手段】捩り振動減衰装置21は、ディスクプレート32、33およびハブプレート31が中立位置に位置した状態において、それぞれのストッパ部48とそれぞれのストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとの間隔を全て不均一にすることにより、ストッパ部48とストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとが当接する時機を異ならせる。
【選択図】図3
Description
本発明は、車両に搭載され、第1の回転部材と第2の回転部材との間で弾性部材を介して動力を伝達しつつ振動を減衰することができる捩り振動減衰装置に関する。
車両に搭載される捩り振動減衰装置としては、内燃機関のクランクシャフトと動力伝達装置の入力軸との間の動力伝達経路上に設けられ、クランクシャフトから動力が伝達されるサイドプレートと、入力軸に連結されるハブと、一対のサイドプレートとハブとの間に介装され、サイドプレートとハブとの変動回転トルクを吸収するコイルスプリングと、動力伝達装置の入力軸の捩れがコイルスプリングで吸収できなくなったときに、滑りを生ずるリミッタ部とを備えたものがある。
また、捩り振動減衰装置としては、サイドプレートとハブとの間の相対回転によりコイルスプリングが潰れないようにするために、一対のサイドプレートに形成された複数のストッパ部に、ハブに形成された複数のフランジ部をそれぞれ当接させることにより、サイドプレートとハブとの間の相対回転を所定範囲で許容し、それ以上の相対回転を規制するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の捩り振動減衰装置にあっては、一対のサイドプレートに形成された複数のストッパ部に複数のフランジ部がそれぞれ当接したときに、コイルスプリングによる減衰効果が得られない。このため、内燃機関の回転トルクが動力伝達装置の出力軸に直接伝達されてしまい、出力軸の耐久性が悪化するおそれがある。
これに対して、出力軸の耐久性が悪化しないようにするためには、動力伝達装置の出力軸を太くすること等が考えられる。ところが、動力伝達装置の出力軸の太くすると、出力軸の重量や製造コストが増大してしまい、結果的に車両の重量の増大や製造コストの増大を招来してしまうことになる。
本発明は、上述のような従来の問題を解決するためになされたもので、第1のストッパ部および第2のストッパ部の当接時に内燃機関から動力伝達装置の入力軸に伝達される衝撃を緩和して、動力伝達装置の出力軸の耐久性が悪化するのを防止することができる捩り振動減衰装置を提供することを目的とする。
本発明に係る捩り振動減衰装置は、上記目的を達成するため、(1)内燃機関の出力軸と動力伝達装置の入力軸との間の動力伝達経路上に設けられ、前記出力軸から動力が伝達される第1の回転部材と、前記第1の回転部材に対して相対回転自在に設けられ、前記入力軸に連結される第2の回転部材と、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に設けられ、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が相対回転しない中立位置から前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が相対回転したときに弾性変形する弾性部材と、前記第1の回転部材の円周方向に離隔して設けられた複数の第1のストッパ部と、前記第2の回転部材に設けられ、前記複数の第1のストッパ部の間に位置するようにして前記円周方向に離隔して設けられた複数の第2のストッパ部とを備え、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が前記中立位置から所定量相対回転したときに、前記第1のストッパ部が前記第2のストッパ部に当接して前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の相対回転を規制するようにした捩り振動減衰装置であって、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が前記中立位置に位置した状態において、それぞれの前記第1のストッパ部とそれぞれの前記第1のストッパ部に前記円周方向で対向する前記第2のストッパ部との間隔が不均一であるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材および第2の回転部材が中立位置に位置した状態において、それぞれの第1のストッパ部とそれぞれの第1のストッパ部に円周方向で対向する第2のストッパ部との間隔が不均一であるので、複数の第1のストッパ部と複数の第2のストッパ部とが当接する時機をずらすことができる。
このため、複数の第1のストッパ部と複数の第2のストッパ部とが同時に当接するのを防止して、第1の回転部材から第2の回転部材を介して動力伝達装置の入力軸に伝達される回転トルクを分散させることができる。
また、複数の第1のストッパ部と複数の第2のストッパ部とが同時に当接しないので、第1のストッパ部と第2のストッパ部の当接時に、先に当接している第1のストッパ部または第2のストッパ部を弾性変形させることができる。
このため、第1の回転部材から第2の回転部材に伝達される回転トルクを第1のストッパ部または第2のストッパ部の弾性変形によって吸収することができ、第1の回転部材から第2の回転部材に伝達される回転トルクを低減することができる。
この結果、動力伝達装置の入力軸に加わる衝撃を緩和することができ、動力伝達装置の入力軸の耐久性が悪化するのを防止することができる。
この結果、動力伝達装置の入力軸に加わる衝撃を緩和することができ、動力伝達装置の入力軸の耐久性が悪化するのを防止することができる。
上記(1)に記載の捩り振動減衰装置において、(2)それぞれの前記第1のストッパ部とそれぞれの前記第1のストッパ部に前記円周方向で対向するそれぞれの前記第2のストッパ部の組み合わせの1組以上の前記間隔が不均一であるものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、1組以上の第1のストッパ部および第2のストッパ部の間隔が不均一であるので、第1の回転部材に対して第2の回転部材が中立位置から所定量相対回転したストッパ動作時に、それぞれの第1のストッパ部とそれぞれの第1のストッパ部に円周方向で対向する第2のストッパ部とが当接する時機をずらすことができる。
上記(1)または(2)に記載の捩り振動減衰装置において、(3)前記第2の回転部材が、前記入力軸から半径方向に延在し、切欠きを介して前記第2の回転部材の円周方向に離隔する複数の突出部が形成されたハブプレートを備え、前記第1の回転部材が、前記ハブプレートと同軸上に設けられ、前記切欠きに対向する位置に収容孔が形成されたディスクプレートを備え、前記弾性部材が、前記切欠きおよび前記収容孔内に配置され、前記第2のストッパ部が、前記突出部によって構成され、前記第1のストッパ部が、複数の前記突出部に対して前記円周方向間に位置するように前記ディスクプレートの所定部位に設けられるものから構成されている。
この動力伝達装置は、それぞれの突出部とそれぞれの突出部に円周方向で対向するディスクプレートの所定部位との間隔が異なるので、ハブプレートおよびディスクプレートが中立位置から所定量相対回転したストッパ動作時に、突出部とディスクプレートの所定部位とが当接する時機をずらすことができる。
また、それぞれの突出部とそれぞれの突出部に円周方向で対向するディスクプレートの所定部位とが同時に当接しないので、突出部とディスクプレートの所定部位との当接時に、先に当接している突出部またはディスクプレートの所定部位を弾性変形させることができる。
上記(1)〜(3)に記載の捩り振動減衰装置において、(4)前記出力軸と前記第1の回転部材との間の前記動力伝達系路上に配設され、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間の回転トルク変動が所定値に達すると滑りを生じるリミッタ部を備えたものから構成されている。
この捩り振動減衰装置は、第1の回転部材と第2の回転部材との間の回転トルク変動が所定値に達すると滑りを生じるリミッタ部を有するので、ストッパ動作時に第1の回転部材と第2の回転部材との間に所定値以上の回転トルク変動が生じたときに、それぞれの第1のストッパ部とそれぞれの第1のストッパ部に円周方向で対向する第2のストッパ部とが当接する時機をずらすことができる。
したがって、動力伝達装置の入力軸に加わる衝撃をより一層緩和することができ、動力伝達装置の入力軸の耐久性が悪化するのをより一層防止することができる。
本発明によれば、第1のストッパ部および第2のストッパ部の当接時に内燃機関から動力伝達装置の入力軸に伝達される衝撃を緩和して、動力伝達装置の出力軸の耐久性が悪化するのを防止することができる捩り振動減衰装置を提供することができる。
以下、本発明に係る捩り振動減衰装置の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1〜図13は、本発明に係る捩り振動減衰装置の一実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態の捩り振動減衰装置は、例えば、ハイブリッド車両に搭載された内燃機関の出力軸と、電動機と車輪側出力軸とに動力を分割する動力分割機構を備えた動力伝達装置との間に介装されるものである。
図1〜図13は、本発明に係る捩り振動減衰装置の一実施の形態を示す図である。なお、本実施の形態の捩り振動減衰装置は、例えば、ハイブリッド車両に搭載された内燃機関の出力軸と、電動機と車輪側出力軸とに動力を分割する動力分割機構を備えた動力伝達装置との間に介装されるものである。
まず、構成を説明する。
図1、図2において、捩り振動減衰装置21は、ダンパ機構22およびリミッタ部23を含んで構成されており、リミッタ部23は、支持部材24を介してフライホイール25に連結されている。
図1、図2において、捩り振動減衰装置21は、ダンパ機構22およびリミッタ部23を含んで構成されており、リミッタ部23は、支持部材24を介してフライホイール25に連結されている。
支持部材24は、後述する皿ばね45を支持する部材であり、駆動源である内燃機関のクランクシャフト26に連結されたフライホイール25と一体に回転するようになっている。
ダンパ機構22は、クランクシャフト26に固定されるフライホイール25の回転トルク変動を吸収する機構である。なお、本実施の携帯の捩り振動減衰装置21のクランクシャフト26は、出力軸を構成している。
リミッタ部23は、ダンパ機構22とフライホイール25との間の回転トルクが所定値(リミット回転トルク値)に達するとクランクシャフト26から入力軸27への動力伝達を制限するようになっている。
ダンパ機構22は、第2の回転部材としてのハブプレート31と、第1の回転部材としてのディスクプレート32、33と、スラスト部材34と、弾性部材としての4つのコイルスプリング35と、クッショニングプレート36と、摩擦材37a、37bと、リベット38とを含んで構成されている。
ハブプレート31は、動力伝達装置に含まれる動力分割機構の入力軸27の外周面にスプライン嵌合されるボス39と、ボス39から半径方向外方に延在し、切欠き40aを介して円周方向に離隔する複数の突出部40A、40B、40C、40D(図3参照)が形成されたハブフランジ40とを含んで構成されている。このため、ハブプレート31は、入力軸27と一体に回転する。
ハブフランジ40の切欠き40aにはコイルスプリング35が装着されており、コイルスプリング35の一端部は、スプリングシート41を介して突出部40A〜40Dの円周方向一側面に当接しているとともに、コイルスプリング35の他端部は、スプリングシート42を介して突出部40A〜40Dの円周方向他側面に当接している。
すなわち、コイルスプリング35は、スプリングシート41、42を介して突出部40A〜40Dの円周方向一側面および円周方向他側面に当接するようにして切欠き40aに装着されている。以後、突出部40A〜40Dの円周方向一側面を正側当接面40bといい、円周方向他側面を負側当接面40cという。
また、図1、図3に示すように、正側当接面40bには嵌合部40dが形成されており、この嵌合部40dは、スプリングシート41の円周方向端部に嵌合されている。また、負側当接面40cには嵌合部40eが形成されており、この嵌合部40eは、スプリングシート42の円周方向端部に嵌合されている。
なお、円周方向とは、ハブプレート31およびディスクプレート32、33の回転方向と同方向であり、半径方向とは、ハブプレート31およびディスクプレート32、33の放射方向と同方向である。
また、切欠き40aは、スプリングシート41、42の半径方向外周面が突出部40A〜40Dの半径方向外端よりも半径方向内方に位置するようにハブフランジ40に形成されている。すなわち、切欠き40aは、突出部40A〜40Dの間の部位である。
また、スプリングシート41、42の間にはトーションダンパ50が設けられており、トーションダンパ50は、コイルスプリング35が所定量以上圧縮した状態にあるときに、スプリングシート41、42に当接して弾性変形するようになっている。
トーションダンパ50がコイルスプリング35と共に弾性変形したときには、ハブプレート31とディスクプレート32、33との捩れ剛性が高くなる。
ディスクプレート32、33は、ハブプレート31を挟み込むようにしてハブプレート31の軸線方向両側に対向しており、ハブプレート31と同軸かつ相対回転自在に設けられている。
また、ディスクプレート32、33には切欠き40aに軸線方向で対向する位置に収容孔32A、33Aが形成されており、コイルスプリング35は、切欠き40aおよび収容孔32A、33Aに装着されている。
また、収容孔32A、33Aは、コイルスプリング35の外周側においてプレスによって打ち抜かれており、ディスクプレート32、33の円周方向両端部が閉止端となっている。
また、図4に示すように、ディスクプレート32、33の収容孔32A、33Aの円周方向両端部の閉止端は、スプリングシート41、42の円周方向端部が当接する端部32a、32b、33a、33bを構成しており、スプリングシート41、42が伸長した状態において、スプリングシート41、42の円周方向端部が収容孔32A、33Aの端部32a、32b、33a、33bに当接するようになっている。
このようにコイルスプリング35は、ハブプレート31とディスクプレート32、33との間に介装されており、ハブプレート31とディスクプレート32、33とが相対回転しない中立位置からハブプレート31がディスクプレート32、33に対して正側の円周方向(以下、単に正側という)に相対回転した場合と、負側の円周方向(以下、単に負側という)に相対回転した場合とでコイルスプリング35が弾性変形することにより、ハブプレート31とディスクプレート32、33との間で回転トルクを伝達するようになっている。
すなわち、本実施の形態のハブプレート31およびディスクプレート32、33は、内燃機関のクランクシャフト26と動力伝達装置の入力軸27との間の動力伝達経路上に設けられており、ディスクプレート32、33にはクランクシャフト26から動力が伝達されるものである。
以下、ハブプレート31がディスクプレート32、33に対して正側および負側に相対回転することを、ハブプレート31がディスクプレート32、33に対して正側および負側に捩れると表現する。
図2において、スラスト部材34は、ハブフランジ40とディスクプレート32、33との接触面の間に介設されている略環状の摩擦部材から構成されている。
スラスト部材34は、ハブフランジ40とディスクプレート33との接触面の間に介設されている第1のスラスト部材34aと、ハブフランジ40とディスクプレート32との接触面の間に介設されている第2のスラスト部材34bと、第1のスラスト部材34aとディスクプレート33との間に介装された皿ばね34cとから構成されている。
皿ばね34cは、第1のスラスト部材34aをハブフランジ40側に付勢することにより、ディスクプレート32、33をハブフランジ40に摩擦接触させるようになっており、ハブプレート31のハブフランジ40とディスクプレート32、33との間にヒステリシストルクを発生させるようになっている。なお、皿ばね34cは、他の付勢手段から構成されてもよい。
クッショニングプレート36は、環状のディスクであり、ディスクプレート32、33の外周よりも半径方向外側に延在している。クッショニングプレート36の半径方向内周近傍は、両外側からディスクプレート32、33で挟持されており、リベット38によってディスクプレート32、33に連結されている。
摩擦材37a、37bは、クッショニングプレート36の軸方向両側に接着剤等によって固定されており、摩擦材37a、37bの摩擦面は、第1のプレート43および第2のプレート44によって挟持されている。
リミッタ部23は、第1のプレート43と、第2のプレート44と、皿ばね45と、リベット46とを含んで構成されており、リミッタ部23は、ダンパ機構22の摩擦材37a、37bを含めて解釈する場合がある。
第1のプレート43は、支持部材24を介してフライホイール25にボルト47によって固定されている。
第2のプレート44は、支持部材24側からダンパ機構22の摩擦材37aと摩擦係合しており、皿ばね45は、支持部材24と第2のプレート44との間に介在され、支持部材24から離間する方向に第2のプレート44を付勢している。
この付勢によって、ダンパ機構22の摩擦材37a、37bが第1のプレート43と第2のプレート44によって挟持され、支持部材24とダンパ機構22が摩擦係合状態になる。
本実施の形態のリミッタ部23は、クランクシャフト26とディスクプレート32、33との間の動力伝達系路上に配設されており、ディスクプレート32、33とハブプレート31との間の回転トルク変動が所定値に達すると滑りを生じるように構成されている。
図1において、ディスクプレート32、33には第1のストッパ部としてのストッパ部48が設けられており、このストッパ部48は、リベット38によって連結されるクッショニングプレート36およびディスクプレート32、33の連結部位から構成されている。なお、この連結部位は、ディスクプレート32、33の所定部位を構成している。
ディスクプレート32、33の連結部位、すなわち、ストッパ部48は、突出部40A〜40Dの半径方向外周部の回転軌跡上に位置するようにディスクプレート32、33の円周方向に離隔して4つ設けられている。
また、ハブフランジ40の突出部40A〜40Dは、第2のストッパ部を構成しており、突出部40A〜40Dは、ストッパ部48の円周方向間に位置するようにしてディスクプレート32、33の円周方向に離隔して4つ設けられている。ここで、ストッパ部48および突出部40A〜40Dの数は、4つに限定されるものではない。
また、ストッパ部48は、ハブプレート31がディスクプレート32、33に対して正側および負側に捩れたときに、突出部40A〜40Dの正側当接面40bが当接する正側当接面48aおよび負側当接面40cが当接する負側当接面48bを備えている。
そして、突出部40A〜40Dの正側当接面48bがストッパ部48の正側当接面40bに当接するとともに、突出部40A〜40Dの負側当接面40cにストッパ部48の負側当接面48bに当接することにより、ハブプレート31およびディスクプレート32、33の捩れが規制されるようになっている。
図3に示すように、突出部40Aの円周方向中心軸O1に対して、突出部40Dの円周方向中心軸O4までの角度θ1は、例えば、88°に設定されており、突出部40Aの円周方向中心軸O1に対して、突出部40Bの円周方向中心軸O2までの角度θ2は、例えば、89°に設定されている。
また、突出部40Bの円周方向中心軸O2に対して、突出部40Cの円周方向中心軸O3までの角度θ3は、例えば、91°に設定されており、突出部40Cの円周方向中心軸O3に対して、突出部40Dの円周方向中心軸O4までの角度θ4は、例えば、92°に設定されている。
すなわち、本実施の形態のハブプレート31は、突出部40A〜40Dが円周方向に位相差を有している。
すなわち、本実施の形態のハブプレート31は、突出部40A〜40Dが円周方向に位相差を有している。
また、ストッパ部48の円周方向中心軸Oは、円周方向に位相差を有しておらず、それぞれのストッパ部48は、それぞれの正側当接面48aから負側当接面48bまでの円周長さが同一となるようにディスクプレート32、33に設けられている。
また、ハブプレート31とディスクプレート32、33とが中立位置にある状態において、ストッパ部48とストッパ部48に対して円周方向に対向する突出部40A〜40Dとの間隔は、全て不均一となっている。
具体的には、それぞれのストッパ部48の半径方向下端の円周方向の角度を20°に設定した場合には、ストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Aの円周方向中心軸O1までの角度θ11およびストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Dの円周方向中心軸O4までの角度θ11は、44°になる。
このため、ストッパ部48の正側当接面48aの半径方向下端から突出部40Aの円周方向中心軸O1までの角度θ21と、ストッパ部48の負側当接面48bの半径方向下端から突出部40Dの円周方向中心軸O4までの角度θ31とは、それぞれ34°となる。
また、ストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Aの円周方向中心軸O1までの角度θ12およびストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Bの円周方向中心軸O2までの角度θ12は、44.5°になる。
このため、ストッパ部48の正側当接面48aの半径方向下端から突出部40Bの円周方向中心軸O2までの角度θ22と、ストッパ部48の負側当接面48bの半径方向下端から突出部40Bの円周方向中心軸O2までの角度θ32とは、それぞれ34.5°となる。
また、ストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Bの円周方向中心軸O2までの角度θ13およびストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Cの円周方向中心軸O3までの角度θ13は、45.5°になる。
このため、ストッパ部48の正側当接面48aの半径方向下端から突出部40Cの円周方向中心軸O3までの角度θ23と、ストッパ部48の負側当接面48bの半径方向下端から突出部40Cの円周方向中心軸O3までの角度θ33とは、それぞれ35.5°となる。
さらに、ストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Cの円周方向中心軸O3までの角度θ14およびストッパ部48の円周方向中心軸Oから突出部40Dの円周方向中 心軸O4までの角度θ14は、46°になる。
このため、ストッパ部48の正側当接面48aの半径方向下端から突出部40Dの円周方向中心軸O4までの角度θ24と、ストッパ部48の負側当接面48bの半径方向下端から突出部40Cの円周方向中心軸O3までの角度θ34とは、それぞれ36°となる。
したがって、突出部40Aとストッパ部48の正側当接面48aとの間隔L1に対して、突出部40Bとストッパ部48の正側当接面48aとの間隔L2は、大きくなっており、突出部40Bとストッパ部48の正側当接面48aとの間隔L2に対して、突出部40Cとストッパ部48の正側当接面48aとの間隔L3は、大きくなっている。
また、突出部40Cとストッパ部48の正側当接面48aとの間隔L3に対して、突出部40Dとストッパ部48の正側当接面48aとの間隔L4は、大きくなっている。
また、突出部40Dとストッパ部48の負側当接面48bとの間隔L11に対して、突出部40Aとストッパ部48の負側当接面48bとの間隔L12は、大きくなっており、突出部40Aとストッパ部48の負側当接面48bとの間隔L12に対して、突出部40Bとストッパ部48の負側当接面48bとの間隔L13は、大きくなっている。
また、突出部40Bとストッパ部48の負側当接面48bとの間隔L13に対して、突出部40Cとストッパ部48の負側当接面48bとの間隔L14は、大きくなっている。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、ディスクプレート32、33およびハブプレート31が中立位置に位置した状態において、ストッパ部48とストッパ部48に対して円周方向に対向する突出部40A〜40Dとの間隔L1〜L4、L11〜L14が全て不均一になっている。なお、上述した各数値は、あくまでも例示であって、これに限定されるものではない。
次に、作用を説明する。
内燃機関が駆動される場合には、支持部材24がクランクシャフト26の駆動に伴ってフライホイール25と一体に回転する。回転トルクが所定値(リミット回転トルク値)より小さい範囲内においては、リミッタ部23を介してダンパ機構22のクッショニングプレート36とディスクプレート32、33に内燃機関から回転トルクが伝達され、ダンパ機構22が回転する。
内燃機関が駆動される場合には、支持部材24がクランクシャフト26の駆動に伴ってフライホイール25と一体に回転する。回転トルクが所定値(リミット回転トルク値)より小さい範囲内においては、リミッタ部23を介してダンパ機構22のクッショニングプレート36とディスクプレート32、33に内燃機関から回転トルクが伝達され、ダンパ機構22が回転する。
ディスクプレート32、33に伝達される回転トルクはコイルスプリング35、スラスト部材34を介してハブフランジ40からボス39に伝達され、回転トルクに応じてコイルスプリング35が弾性変形しながらハブプレート31が回転する。このように、コイルスプリング35を介して入力軸27にクランクシャフト26の駆動力が伝達される。この結果、内燃機関から動力伝達装置に回転トルクが伝達される。
ここで、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31が正側に捩れる場合の動作と、負側に捩れる場合の動作を説明する。但し、内燃機関から回転トルクが伝達されたときのディスクプレート32、33の回転方向をR1方向とする。
車両の加速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート32、33とハブプレート31との相対回転量が大きくなり、すなわち、捩れ角が大きくなり、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31が正側に捩れ、コイルスプリング35が圧縮してディスクプレート32、33からハブプレート31に回転トルクを伝達する。
ディスクプレート32、33とハブプレート31との捩れ角が大きくなると、ディスクプレート32、33がR1方向に回転するのに伴って、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31がR2方向(正側)に捩れる。
このときのディスクプレート32、33とハブプレート31の動作を図4〜図10に基づいて説明する。なお、図4、図5、図10では、ディスクプレート33を図示していないが、ディスクプレート33は、ディスクプレート32と平行移動するので、ディスクプレート33と同じ動作をする。
図4において、ディスクプレート32、33がR1方向に回転すると、ディスクプレート32、33の収容孔32A、33Aの端部32b、33bがスプリングシート42をスプリングシート41に向かって押圧する。このとき、スプリングシート42から突出部40A〜40Dの嵌合部40eが離隔する。
また、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31がR2方向(正側)に捩れるのに伴って突出部40A〜40Dの嵌合部40dがスプリングシート41をスプリングシート42に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート41が収容孔32A、33Aの端部32a、33aから離隔するため、コイルスプリング35が圧縮することにより、内燃機関の回転トルク変動を減衰しながらディスクプレート32、33からハブプレート31に内燃機関の回転トルクを伝達する。
図5に示すように、ディスクプレート32、33とハブプレート31との捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート41、42がトーションダンパ50に当接し、コイルスプリング35とトーションダンパ50の両方が圧縮して捩れ剛性が高くなる。
内燃機関からディスクプレート32、33を介してハブプレート31に伝達される回転トルクが大きくなると、コイルスプリング35およびトーションダンパ50が圧縮することにより、内燃機関の回転トルク変動を減衰しながらディスクプレート32、33からハブプレート31に内燃機関の回転トルクを伝達する。
また、車両が悪路を走行すること等によってディスクプレート32、33とハブプレート31との捩れ角がさらに大きくなると、すなわち、ディスクプレート32、33とハブプレート31とが所定量相対回転すると、最初に突出部40Aの正側当接面40bがストッパ部48の正側当接面48aに当接する(図6参照)。
次いで、突出部40Bの正側当接面40bがストッパ部48の正側当接面48aに当接する(図7参照)。このとき、先に当接した突出部40Aが弾性変形する。
次いで、突出部40Cの正側当接面40bがストッパ部48の正側当接面48aに当接する(図8参照)。このとき、先にストッパ部48に当接した突出部40Aおよび突出部40Bが弾性変形する。
最後に、突出部40Dの正側当接面40bがストッパ部48の正側当接面48aに当接する(図9参照)。このとき、先にストッパ部48に当接した突出部40A〜40Cが弾性変形する。この結果、図10に示すように全ての突出部40A〜40Dがストッパ部48に当接し、ハブプレート31およびディスクプレート32、33が捩れることが規制される。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、突出部40A〜40Dの正側当接面40bがストッパ部48に当接する時機を異ならせることができる。
そして、突出部40A〜40Dの正側当接面40bがストッパ部48の正側当接面48aに当接して、ダンパ機構22とフライホイール25との間の回転トルクが所定値(リミット回転トルク値)に達すると、摩擦材37a、37bが第1のプレート43および第2のプレート44に対して摩擦摺動する、すなわち、滑ることにより、ディスクプレート32、33とハブプレート31との間ではリミット回転トルク値以上の回転トルクを伝達しなくなる。
一方、車両の減速時には、内燃機関の回転トルクが小さくなり、エンジンブレーキが発生するため、変速機の入力軸27からハブプレート31に回転トルクが入力される。
減速時に内燃機関の回転変動が大きくなると、ディスクプレート32、33とハブプレート31との捩れ角が大きくなり、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31が中立位置から負側(R1側)に捩れることにより、コイルスプリング35が圧縮してハブプレート31からディスクプレート32、33に回転トルクを伝達する。
このときのディスクプレート32、33とハブプレート31の動作を図11、図12に基づいて説明する。
なお、図11では、ディスクプレート33を図示していないが、ディスクプレート33は、ディスクプレート32と平行移動するので、ディスクプレート33と同じ動作をする。
図11において、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31がR1方向(負側)に捩れるのに伴って突出部40A〜40Dの嵌合部40eがスプリングシート42をスプリングシート41に向かって押圧する。このとき、スプリングシート42は、収容孔32A、33Aの端部32b、33bから離隔する。
また、ディスクプレート32、33に対してハブプレート31がR1方向(負側)に捩れると、ディスクプレート32、33の収容孔32A、33Aの端部32a、33aがスプリングシート41をスプリングシート42に向かって押圧する。
このとき、スプリングシート41から突出部40A〜40Dの嵌合部40dが離隔するため、コイルスプリング35が圧縮することにより、内燃機関の回転トルク変動を減衰しながらハブプレート31からディスクプレート32、33に回転トルクを伝達する。
ディスクプレート32、33とハブプレート31との捩れ角がさらに大きくなると、スプリングシート41、42がトーションダンパ50に当接し、コイルスプリング35およびトーションダンパ50が圧縮することにより、内燃機関の回転トルク変動を減衰しながらハブプレート31からディスクプレート32、33に回転トルクを伝達する。
また、車両が悪路を走行すること等によってディスクプレート32、33とハブプレート31との捩れ角がさらに大きくなると、すなわち、ディスクプレート32、33とハブプレート31とが所定量相対回転すると、最初に突出部40Dの負側当接面40cがストッパ部48の正側当接面48aに当接する(図12参照)。
次いで、突出部40C、40B、40Aの順に突出部40C、40B、40Aの負側当接面40cがストッパ部48の負側当接面48bに当接する。このとき、加速側と同様に、先にストッパ部48に当接した突出部40D、40C、40Bが弾性変形する。
このように突出部40A〜40Dの負側当接面40cがストッパ部48に当接する時機を異ならせることで、ハブプレート31とディスクプレート32、33とが捩れることが規制される。
また、突出部40A〜40Dの負側当接面40cがストッパ部48の負側当接面48bに当接した後、ダンパ機構22とフライホイール25との間の回転トルクが所定値(リミット回転トルク値)に達すると、摩擦材37a、37bが第1のプレート43および第2のプレート44に対して摩擦摺動することにより、ディスクプレート32、33とハブプレート31との間ではリミット回転トルク値以上の回転トルクを伝達しなくなる。
このように本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、ディスクプレート32、33およびハブプレート31が中立位置に位置した状態において、それぞれのストッパ部48とそれぞれのストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとの間隔L1〜L4、L11〜L14を全て不均一にしたので、ストッパ部48とストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとが当接する時機を異ならせることができる。
このため、複数のストッパ部48と突出部40A〜40Dとが同時に当接するのを防止して、ディスクプレート32、33からハブプレート31を介して動力伝達装置の入力軸27に伝達される回転トルクを分散させることができる。
また、複数のストッパ部48と突出部40A〜40Dとが同時に当接しないようにすることができるため、ストッパ部48と突出部40A〜40Dの当接時に、先に当接しているストッパ部48または突出部40A〜40Cを弾性変形させることができる。
このため、車両の加速時に、ディスクプレート32、33からハブプレート31に伝達される回転トルクをストッパ部48および突出部40A〜40Dによって吸収することができ、ディスクプレート32、33からハブプレート31に伝達される回転トルクを低減することができる。
また、車両の減速時に、ハブプレート31からディスクプレート32、33に伝達される回転トルクをストッパ部48および突出部40A〜40Dによって吸収することができ、ハブプレート31からディスクプレート32、33に伝達される回転トルクを低減することができる。
この結果、動力伝達装置の入力軸27および内燃機関のクランクシャフト26に加わる衝撃を緩和することができ、入力軸27およびクランクシャフト26の耐久性が悪化するのを防止することができる。
図13は、4つのストッパ部と突出部が同時に当接したときに、動力伝達装置の入力軸に入力される回転トルクを実験で求めたものであり、縦軸を回転トルク、横軸を時間で表したものであり、衝撃時のピーク値Pを有している。
これに対して、本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、ピーク値PをP1まで低減することができることが、実験で証明された。
これに対して、本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、ピーク値PをP1まで低減することができることが、実験で証明された。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、クランクシャフト26とディスクプレート32、33との間の動力伝達系路上に、ディスクプレート32、33とハブプレート31との間の回転トルク変動が所定値に達すると滑りを生じるリミッタ部23を有する。
このため、ストッパ動作時にディスクプレート32、33とハブプレート31との間に所定値以上の回転トルク変動が生じたときに、各ストッパ部48と各ストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dとが当接する時機をずらすことができる。
したがって、動力伝達装置の入力軸27または内燃機関のクランクシャフト26に加わる衝撃を緩和することができ、入力軸27やクランクシャフト26の耐久性が悪化するのをより一層防止することができる。
なお、本実施の形態では、捩り振動減衰装置21をハイブリッドダンパから構成しているが、これに限らず、手動変速機に設けられ、フライホイールと変速機との間で動力を接続・切断するクラッチ装置に捩り振動減衰装置を設けてもよい。
この場合には、クラッチペダル操作に連動して駆動される公知のダイヤフラムスプリング、プレッシャプレート等を介して、摩擦材37a、37bがフライホイールに係合または解放されることになる。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、回転トルクコンバータのロックアップクラッチ装置と変速歯車組の間に介装されるロックアップダンパ等の捩り振動減衰装置に適用されてもよい。また、ディファレンシャルケースとディファレンシャルケースの外周部に設けられたリングギヤとの間に捩り振動減衰装置に適用されてもよい。
また、本実施の形態の捩り振動減衰装置21は、ストッパ部48とストッパ部48に円周方向で対向する突出部40A〜40Dの間隔L1〜L4、L11〜L14が全て不均一となっているが、これに限定されるものではない。
例えば、それぞれのストッパ部48とそれぞれのストッパ部48に円周方向で対向するそれぞれの突出部40A〜40Dの組み合わせの1組以上の間隔が不均一であってもよい。
例えば、ストッパ部48とストッパ部48に対向するそれぞれの突出部40A〜40Dを1組とした場合に、ストッパ部48と突出部40Aとの間隔およびストッパ部48と突出部40Bの間隔を均一にし、ストッパ部48と突出部40Aとの間隔およびストッパ部48と突出部40Bとの間隔に対して、ストッパ部48と突出部40Cとの間隔およびストッパ部48と突出部40Dとの間隔を不均一にしてもよい。
また、本実施の形態では、突出部40A〜40Dが円周方向に位相差を有しているが、突出部40A〜40Dが円周方向に同一の間隔で離隔し、ストッパ部48の間隔を円周方向に異ならせるようにしてストッパ部48と突出部40A〜40Dとの間隔を不均一にしてもよい。
以上のように、本発明に係る捩り振動減衰装置は、第1のストッパ部および第2のストッパ部の当接時に内燃機関から動力伝達装置の入力軸に伝達される衝撃を緩和して、動力伝達装置の出力軸の耐久性が悪化するのを防止することができるという効果を有し、車両に搭載され、第1の回転部材と第2の回転部材との間で弾性部材を介して動力を伝達しつつ振動を減衰することができる捩り振動減衰装置等として有用である。
21…捩り振動減衰装置、23…リミッタ部、26…クランクシャフト(出力軸)、27…入力軸、31…ハブプレート(第2の回転部材)、32,33…ディスクプレート(第1の回転部材)、32A,33A…収容孔、35…コイルスプリング(弾性部材)、40A〜40D…突出部(第2のストッパ部)、40a…切欠き、48…ストッパ部(第1のストッパ部)
Claims (4)
- 内燃機関の出力軸と動力伝達装置の入力軸との間の動力伝達経路上に設けられ、前記出力軸から動力が伝達される第1の回転部材と、
前記第1の回転部材に対して相対回転自在に設けられ、前記入力軸に連結される第2の回転部材と、
前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間に設けられ、前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が相対回転しない中立位置から前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が相対回転したときに弾性変形する弾性部材と、
前記第1の回転部材の円周方向に離隔して設けられた複数の第1のストッパ部と、
前記第2の回転部材に設けられ、前記複数の第1のストッパ部の間に位置するようにして前記円周方向に離隔して設けられた複数の第2のストッパ部とを備え、
前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が前記中立位置から所定量相対回転したときに、前記第1のストッパ部が前記第2のストッパ部に当接して前記第1の回転部材および前記第2の回転部材の相対回転を規制するようにした捩り振動減衰装置であって、
前記第1の回転部材および前記第2の回転部材が前記中立位置に位置した状態において、それぞれの前記第1のストッパ部とそれぞれの前記第1のストッパ部に前記円周方向で対向する前記第2のストッパ部との間隔が不均一であることを特徴とする捩り振動減衰装置。 - それぞれの前記第1のストッパ部とそれぞれの前記第1のストッパ部に前記円周方向で対向するそれぞれの前記第2のストッパ部の組み合わせの1組以上の前記間隔が不均一であることを特徴とする請求項1に記載の捩り振動減衰装置。
- 前記第2の回転部材が、前記入力軸から半径方向に延在し、切欠きを介して前記第2の回転部材の円周方向に離隔する複数の突出部が形成されたハブプレートを備え、
前記第1の回転部材が、前記ハブプレートと同軸上に設けられ、前記切欠きに対向する位置に収容孔が形成されたディスクプレートを備え、
前記弾性部材が、前記切欠きおよび前記収容孔内に配置され、
前記第2のストッパ部が、前記突出部によって構成され、
前記第1のストッパ部が、複数の前記突出部に対して前記円周方向間に位置するように前記ディスクプレートの所定部位に設けられることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の捩り振動減衰装置。 - 前記出力軸と前記第1の回転部材との間の前記動力伝達系路上に配設され、前記第1の回転部材と前記第2の回転部材との間の回転トルク変動が所定値に達すると滑りを生じるリミッタ部を備えたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1に記載の捩り振動減衰装置。
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