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JP2014178767A - 地図表示システム、地図表示方法、及び地図表示プログラム - Google Patents

地図表示システム、地図表示方法、及び地図表示プログラム Download PDF

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JP2014178767A JP2013050897A JP2013050897A JP2014178767A JP 2014178767 A JP2014178767 A JP 2014178767A JP 2013050897 A JP2013050897 A JP 2013050897A JP 2013050897 A JP2013050897 A JP 2013050897A JP 2014178767 A JP2014178767 A JP 2014178767A
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Takashi Shigesawa
尚志 重澤
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Abstract

【課題】受け付けた指定地点の位置が容易に把握可能な地図情報を、指定地点の位置にかかわらず表示領域に表示させることが可能な技術を実現する。
【解決手段】地図表示システムは、予め定められた目印候補地点P2の中から、指定地点P1を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点P3として検索する目印地点検索部と、目印地点検索部により検索された目印地点P3の少なくとも1つと、指定地点P1との双方を同時に表示領域22に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定部と、地図範囲決定部が決定した地図範囲の地図情報を表示領域22に表示させる表示制御部とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示システム、地図表示方法、及び地図表示プログラムに関する。
上記のような地図表示システムに関連して、特開2002−168635号公報(特許文献1)には、受信した道路交通情報から渋滞地点の情報を取得した場合に、車両の現在位置と当該渋滞地点との双方を含むように縮尺を設定して、地図情報を表示領域に表示させる技術が記載されている。特許文献1には、この技術により、地図をスクロール操作等することなく、渋滞地点の地図上の位置を把握することが容易になると記載されている。特開2001−235341号公報(特許文献2)にも同様の技術が記載されている。
しかしながら、特許文献1や特許文献2の構成では、現在位置と指定地点(特許文献1及び特許文献2の例では渋滞地点)との距離が短い場合には、現在位置に基づき指定地点の位置を把握することが容易になるものの、現在位置と指定地点との距離が長くなるに従って、表示領域に表示される地図の縮尺が小さくなる。そのため、現在位置と指定地点とが比較的離れている場合には、表示領域に表示される地図情報は、主要な道路のみが表示されるような簡略化された情報となり、指定地点の位置を把握することが困難となるおそれがある。
特開2002−168635号公報 特開2001−235341号公報
そこで、受け付けた指定地点の位置が容易に把握可能な地図情報を、指定地点の位置にかかわらず表示領域に表示させることが可能な技術の実現が求められる。
本発明に係る、地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示システムの特徴構成は、予め定められた目印候補地点の中から、前記指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点として検索する目印地点検索部と、前記目印地点検索部により検索された前記目印地点の少なくとも1つと、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定部と、前記地図範囲決定部が決定した前記地図範囲の地図情報を前記表示領域に表示させる表示制御部と、を備える点にある。
上記の特徴構成によれば、表示領域に表示される地図情報は、目印地点の少なくとも1つと指定地点との双方が同時に含まれる地図範囲の地図情報であるため、ユーザは、目印地点の位置に基づいて、指定地点の位置を比較的容易に把握することができる。この際、目印地点は、指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点であるため、指定地点と目印地点との距離は、ある程度の長さ以下に抑えられる。この結果、指定地点の位置にかかわらず、表示領域に表示される地図情報の縮尺を比較的大きく確保して、指定地点の位置を容易に把握することができる程度に詳細な地図情報をユーザに提示することができる。
ここで、前記地図範囲決定部は、前記目印地点検索部により検索された前記目印地点の中で前記指定地点に最も近い前記目印地点と、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な最大縮尺の地図範囲を決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、指定地点の位置を容易に把握することができる程度に詳細な地図情報をユーザに提示することが容易になる。
また、前記指定地点が道路に関連付けられた地点である場合、前記目印地点検索部は、前記指定地点が関連付けられた道路の規模に応じて、当該道路の規模が大きくなるに従って前記検索範囲を広く設定する構成とすると好適である。
この構成によれば、指定地点が、例えば高速道路のような規模が大きい道路に関連付けられた地点である場合には、縮尺がそれほど大きくない場合でも、比較的広範囲に延在する当該道路の形状等に基づいて地図上の異なる地点間の位置関係を把握することが可能であることを考慮して、目印地点が検索される割合を高めるべく検索範囲を広く設定することができる。
また、前記目印地点検索部は、前記目印候補地点の情報を記憶した目印候補地点データベースを参照して前記目印地点を検索し、又は、規模の互いに異なる複数の地点の情報を記憶した地点データベースを参照して、予め定められた基準以上の規模の地点を前記目印候補地点として前記目印地点を検索する構成とすると好適である。
この構成によれば、指定地点の位置の把握の容易性の観点から適切な目印地点を検索することができる。すなわち、目印地点検索部が目印候補地点データベースを参照して目印地点を検索する場合には、目印候補地点以外の地点は目印地点として検索されない。そのため、目印候補地点を予め適切に設定しておくことで、指定地点の位置の把握の容易性の観点から適切な目印地点を検索することができる。また、目印地点検索部が地点データベースを参照して予め定められた基準以上の規模の地点を目印候補地点として目印地点を検索する場合には、上記の基準を予め適切に設定しておくことで、指定地点の位置の把握の容易性の観点から適切な目印地点を検索することができる。
また、前記地図範囲決定部は、前記指定地点が前記表示領域の中心に配置されるように前記地図範囲を決定する構成とすると好適である。
この構成によれば、指定地点の全周囲の地図情報が表示されるため、指定地点の位置を容易に把握することができる。
また、情報配信センタからの配信データを受信する受信部と、前記受信部により受信した配信データに含まれる地点を前記指定地点として受け付ける受付部と、を更に備える構成とすると好適である。
この構成によれば、情報配信センタから受信した配信データに含まれる情報を、当該情報に関連する地点の位置が容易に把握可能な地図情報の形態で表示領域に表示させることができるため、ユーザの利便性を高めることができる。
また、前記表示制御部は、前記指定地点と、前記地図範囲決定部が決定した前記地図範囲に含まれる前記目印地点との距離を、前記表示領域に表示させる構成とすると好適である。
この構成によれば、指定地点の位置を把握することが更に容易となる。
以上の各構成を備えた本発明に係る地図表示システムの技術的特徴は、地図表示方法や地図表示プログラムにも適用可能であり、そのため、本発明は、そのような方法やプログラム、更には、そのようなプログラムが記憶された記憶媒体(例えば、光ディスク、フラッシュメモリ等)も権利の対象とすることができる。
その場合における、地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示方法の特徴構成は、演算処理装置が、予め定められた目印候補地点の中から、前記指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点として検索する目印地点検索ステップと、前記目印地点検索ステップで検索された前記目印地点の少なくとも1つと、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定ステップと、前記地図範囲決定ステップで決定された前記地図範囲の地図情報を前記表示領域に表示させる表示制御ステップと、を実行する点にある。
また、地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示プログラムの特徴構成は、予め定められた目印候補地点の中から、前記指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点として検索する目印地点検索機能と、前記目印地点検索機能により検索された前記目印地点の少なくとも1つと、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定機能と、前記地図範囲決定機能が決定した前記地図範囲の地図情報を前記表示領域に表示させる表示制御機能と、をコンピュータに実現させる点にある。
当然ながら、これらの地図表示方法や地図表示プログラムも上述した地図表示システムに係る作用効果を得ることができ、更に、その好適な構成の例として挙げたいくつかの付加的技術を組み込むことが可能である。
本発明の実施形態に係る地図表示システムの概略的な構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る表示領域に表示される表示画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る表示領域に表示される表示画像の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る目印地点検索処理及び地図範囲決定処理の説明図である。 本発明の実施形態に係る目印地点検索処理及び地図範囲決定処理の説明図である。 本発明の実施形態に係る地図表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。ここでは、本発明に係る地図表示システム2を、ナビゲーションシステム1に適用した場合を例として説明する。ナビゲーションシステム1は、ユーザに対して地点や経路に関する案内情報を提供するシステムである。本実施形態では、ナビゲーションシステム1は、ユーザとしての車両の乗員(特に運転者)に対して、案内情報を提供する車両用ナビゲーションシステムであり、ナビゲーションシステム1の各構成要素の内の少なくとも表示入力装置20(図1、図2参照)は、車両(図示せず)に搭載される。表示入力装置20以外の構成要素は、車両内で使用される装置に備えられ、或いは、通信ネットワーク(例えばインターネット等)を介して車両内の装置と通信可能な外部装置(例えばサーバ等)に備えられる。ここで、車両内で使用される装置には、車両に固定的に搭載される装置だけでなく、使用時のみに車両に持ち込まれる装置(例えばポータブルナビゲーション装置や携帯端末等)も含む。このように、ナビゲーションシステム1を構成する各構成要素は、共通のハードウェアに備えられても、別のハードウェアに備えられても良い。
1.ナビゲーションシステムの全体構成
ナビゲーションシステム1は、図1に示すように、地図表示システム2を備えており、地図表示システム2により実行される地図表示プログラムを含む、各種のナビゲーションプログラムを実行する。図示は省略するが、ナビゲーションシステム1は、単数又は複数のCPU等の演算処理装置を中核部材として備えるとともに、当該演算処理装置が参照可能な記憶装置を備え、ナビゲーションシステム1は、記憶装置に記憶されたプログラムを実行する。上記記憶装置は、例えば、RAM(ランダム・アクセス・メモリ)やROM(リード・オンリ・メモリ)とされる。ナビゲーションシステム1は、後述する地図データベース24を構成する記憶装置(例えば、ハードディスクやフラッシュメモリ等)を備えており、ナビゲーションシステム1が実行するプログラムの一部が、当該記憶装置に記憶されていても良い。
図1に示すように、ナビゲーションシステム1は、受信部10、受付部11、目印地点検索部12、地図範囲決定部13、表示制御部14、及びナビゲーション用演算部15の、複数の機能部を備えている。これらの各機能部は、ナビゲーションシステム1の記憶装置に記憶されたソフトウェア(プログラム)又は別途設けられた演算回路等のハードウェア、或いはそれらの両方により構成される。すなわち、各機能部の機能を演算処理装置(コンピュータ)に実現させるためのプログラムは、演算処理装置が参照可能な記憶装置に記憶される。ナビゲーションシステム1の各機能部は、通信ネットワークを介して互いに情報の受け渡しを行うことができるように構成されていると共に、地図データベース24からデータを抽出可能に構成されている。
ナビゲーション用演算部15は、ユーザの推定現在位置C(図2参照)を特定するロケーション処理、表示入力装置20の表示領域21に地図情報(例えば、推定現在位置Cの周辺の地図情報)や道路交通情報等を表示する表示処理、地図上の地点(例えば目的地等)を検索する地点検索処理、目的地までの経路案内を行う経路案内処理等の各種ナビゲーション処理を実行する。表示入力装置20は、表示装置と入力装置とが一体となった装置であり、例えば、液晶ディスプレイとタッチパネルとが一体となった装置とされる。本実施形態では、表示入力装置20が本発明における「表示装置」に相当する。入力装置とは独立の表示装置を、本発明における「表示装置」として用いることもできる。また、本発明における「表示装置」として、例えば、車両のフロントガラスに表示画像を投影する表示装置を用いることも可能であり、また、複数の表示領域21を備える表示装置を用いることも可能である。
本実施形態では、ナビゲーションシステム1は車両用ナビゲーションシステムであり、ナビゲーション用演算部15は、上記のロケーション処理として、自車両の推定現在位置C(推定自車位置)を特定する処理を行う。本実施形態では、図1に示すように、ナビゲーションシステム1は、位置情報検出装置23から取得した情報に基づき、推定現在位置Cを特定するための演算を行う。この際、ナビゲーション用演算部15は、必要に応じて、地図データベース24に記憶された道路情報に基づき、推定現在位置Cを道路上に合わせるための補正(マップマッチング処理)を実行する。位置情報検出装置23は、例えば、GPS(Global Positioning System)受信機、距離センサ、方位センサ等の、位置情報を検出するための各種装置を備える。
ナビゲーション用演算部15は、地図データベース24に記憶されている地図情報を参照して、地図情報の表示処理を実行する。この際、表示領域21の表示画像は、表示制御部14を介してナビゲーション用演算部15により制御される。図2に示す例では、表示領域21に、推定現在位置Cの周辺の道路Rを含む地図情報に、推定現在位置Cを示すマークを重ねた画像が表示されている。
表示領域21に表示される地図情報の縮尺は、ユーザの操作により変更され、或いは、ナビゲーション用演算部15の制御により変更される。本明細書では、二点間の表示領域21上での距離Aを、当該二点間の実際の地表上での距離Bで除算した値(A/B)の大小に応じて、縮尺の大小を定義している。すなわち、表示領域21の大きさを一定とすると、縮尺が小さくなるに従って地図が縮小されて表示領域21にはより広い地図範囲の地図情報が表示され、縮尺が大きくなるに従って地図が拡大されて表示領域21にはより狭い地図範囲の地図情報が表示される。表示制御部14が表示領域21に表示する地図情報の内容は、地図の表示縮尺によって異なる。例えば、地図の表示縮尺が小さい場合には、規模の大きい道路(例えば、高速道路等)の情報や行政区画の境界線の情報等が主に示され、地図表示縮尺が大きくなるに従って、規模のより小さい道路の情報や、道路上或いは道路周辺に設けられた地物や施設等の情報が表示される。
地図データベース24は、ナビゲーション用演算部15が各種処理を実行する際に参照される地図情報が記憶された(すなわち格納された)データベースである。地図データベース24には、地図情報として、道路情報、地物情報、及び地点情報等が記憶されている。道路情報は、道路ネットワークの情報であり、交差点に対応するノードの情報や、ノード間を接続する道路に対応するリンクの情報等を含む。リンクの情報は、例えば、リンクの始点及び終点の位置(座標)、リンク長、車線数、道路幅、道路種別等の情報である。道路種別は、例えば、高速道路、有料道路、国道、県道等の分類である。地物情報は、道路上や道路周辺に設けられた各種地物(例えば、停止線を表す標示等の道路標示、信号機等)の情報である。地物情報は、地物の位置情報と属性情報とを含む。
地点情報は、ナビゲーション用演算部15が地点検索処理を行う際に参照される情報である。地点情報は、地図上の各地点の位置情報と属性情報とを含む。ここで、位置情報は、各地点の代表点の位置(座標)の情報である。属性情報は、各地点の属性を表す情報であり、例えば、その地点にある施設名、住所、電話番号、その施設の属するジャンル等の情報を含む。地点情報は、目的地として設定されやすい地点や、目的地までの経路案内の際に目印となる地点を中心に整備される。すなわち、地点情報は、例えば、公共施設、娯楽施設、飲食店、店舗、モニュメント等がある地点について整備される。
地図データベース24に記憶される地点情報には、後述する目印候補地点P2(図3、図4参照)の情報(目印候補地点データ25)も記憶されている。本実施形態では、目印候補地点P2の地点情報は、目印候補地点P2以外の地点(非候補地点)の地点情報と区別できる形態で地図データベース24に記憶されており、目印候補地点データ25の集合により目印候補地点データベースが構成されている。
このように、本実施形態では、地図データベース24は、目印候補地点データベースを含む複数のデータベースの集合である。具体的には、目印候補地点データベースの他に、道路情報を記憶した道路データベース、地物情報を記憶した地物データベース、目印候補地点P2の地点情報及び非候補地点の地点情報の双方を記憶した地点データベースが、地図データベース24を構成している。地図データベース24を構成するこれらの各データベースは、それぞれ独立のハードウェアに備えられても良いし、共通のハードウェアに備えられても良い。また、目印候補地点データベースを構成する目印候補地点データ25は、地点データベースにも含まれるため、これらのデータベースを統合することも可能である。或いは、地点データベースには目印候補地点データ25を含めず、目印候補地点P2及び非候補地点の双方を検索対象として地点検索処理を行う際には、地点データベースと目印候補地点データベースとの双方を参照する構成とすることもできる。
2.地図表示システムの構成
次に、本発明の要部である地図表示システム2の構成について説明する。地図表示システム2は、地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点P1(図3参照)を含む地図範囲の地図情報を表示装置(本例では表示入力装置20)の表示領域21に表示させるシステムである。このような機能を実現すべく、地図表示システム2は、図1に示すように、受付部11と、目印地点検索部12と、地図範囲決定部13と、表示制御部14とを備え、本実施形態では、更に、受信部10を備えている。
2−1.受付部の構成
受付部11は、地図表示システム2の外部から地点の指定を受け付ける機能部である。本実施形態では、地図表示システム2は、情報配信センタ3からの配信データ4を受信する受信部10を備え、受付部11は、受信部10により受信した配信データ4に含まれる地点を指定地点P1として受け付けるように構成されている。情報配信センタ3は、ナビゲーションシステム1の外部に設けられる。ナビゲーションシステム1には、図示は省略するが、情報配信センタ3からの配信データ4を無線通信により受信する通信装置が備えられる。この無線通信は、例えば、携帯電話網、無線LAN(Local Area Network)、VICS(登録商標;Vehicle Information and Communication System(道路交通情報通信システム))、路車間通信(車両と道路側に設置された通信装置との間での通信)等の、種々の無線通信設備を利用したものとすることができる。そして、受信部10は、この通信装置が受信した配信データ4を取得可能に構成されている。
受付部11は、配信データ4に含まれる情報が地図上の1つの地点に関連する情報である場合には、当該地点を指定地点P1として受け付ける。なお、この場合の「1つの地点」には、複数の地点であっても、地図情報のユーザへの提供の観点からこれら複数の地点が同一の地点とみなせる場合も含む。例えば、配信データ4が、交通事故が発生した事故発生地点の情報を含む交通事故データ、又は交通規制が行われている交通規制地点の情報を含む交通規制データである場合には、受付部11は、当該事故発生地点又は交通規制地点を指定地点P1として受け付ける。また、例えば、配信データ4が、地図データベース24に記憶されている地物情報或いは地点情報を更新するための情報更新データ(例えば、情報を差分更新するための差分更新データ)である場合には、受付部11は、更新対象の地点を指定地点P1として受け付ける。詳細は省略するが、ナビゲーション用演算部15は、当該情報更新データに基づき地図データベース24の更新処理を実行する。
受付部11は、配信データ4に含まれる情報が地図上の複数の地点に跨って関連する情報である場合(すなわち、配信データ4に複数の地点が含まれる場合)には、当該複数の地点に基づき1つの地点を選択して、当該地点を指定地点P1として受け付ける。例えば、配信データ4が、道路Rの渋滞区間Ra(図3参照)の情報を含む道路渋滞データである場合には、受付部11は、当該渋滞区間Ra内のいずれか1つの地点を指定地点P1として受け付ける。例えば、受付部11は、渋滞区間Raの端部の地点(先頭地点又は末尾地点)或いは渋滞区間Raの中間の地点(例えば、道路の延在方向に沿った中心地点)を、指定地点P1として受け付ける。図4及び図5に示す例では、渋滞区間Raは図中上側に向かう方向の渋滞区間であり、渋滞区間Raの先頭地点を指定地点P1に設定している。なお、道路渋滞情報は、例えば、渋滞の先頭地点及び渋滞長さの情報により渋滞区間Raを表す情報とされる。渋滞の先頭地点の情報は、例えば、渋滞が発生している道路に対応するリンクの情報と、当該リンクの始点から渋滞の先頭地点までの距離の情報により表される。
また、例えば、配信データ4が、地図データベース24に記憶されている道路情報を更新するための情報更新データ(例えば、差分更新データ)である場合には、受付部11は、情報が更新される道路(リンク)上のいずれか1つの地点を指定地点P1として受け付ける。例えば、受付部11は、当該道路(リンク)の端部の地点或いは中間の地点を、指定地点P1として受け付ける。
ここでは、配信データ4として、交通事故データ、交通規制データ、道路渋滞データ、及び情報更新データを例として挙げたが、配信データ4はこれらに限定されず、例えば、自然災害の発生地点の情報を含む自然災害データが、情報配信センタ3から配信データ4として配信されても良い。そして、本実施形態では、受付部11は、受信部10により受信した配信データ4が表示領域21への表示対象の配信データ4である場合に、当該配信データ4に含まれる地点を指定地点P1として受け付ける。本実施形態では、少なくとも道路渋滞データが、表示対象の配信データ4として設定される。
一方、受付部11は、受信部10により受信した配信データ4が表示領域21への表示対象の配信データ4ではない場合には、指定地点P1の受付処理を実行しない。この場合、当該配信データ4の内容に基づき、ナビゲーション用演算部15が必要な処理を実行する。すなわち、本実施形態では、表示対象の配信データ4を情報配信センタ3から受信したことを契機(トリガ)として、受付部11による指定地点P1の受付処理、及びそれに引き続く目印地点検索部12、地図範囲決定部13、及び表示制御部14による各処理が実行される。
本実施形態では、受付部11は、更に、ナビゲーション用演算部15から地点の指定を受け付けるように構成されている。具体的には、ユーザの操作に起因してナビゲーション用演算部15が地点検索処理を実行した場合に、受付部11が、検索された地点(例えば目的地等)を指定地点P1として受け付けるように構成されている。このように、本実施形態では、指定地点P1の受付が、情報配信センタ3からの配信データ4の受信のように、基本的にユーザの操作とは無関係に実行され得ると共に、地点の検索のように、ユーザの操作に起因して実行され得る。
2−2.目印地点検索部の構成
目印地点検索部12は、予め定められた目印候補地点P2の中から、指定地点P1を基準とする検索範囲S内に含まれる地点を目印地点P3として検索する機能部である。上記のように、本実施形態では、地図データベース24に、目印候補地点P2の情報を記憶した目印候補地点データベースが含まれており、目印地点検索部12は、当該目印候補地点データベースを参照して目印地点P3を検索する。
ここで、目印候補地点P2は、ユーザが指定地点P1の位置を把握するための目印となる地点に設定される。すなわち、例えば、行政機関(例えば市役所や県庁等)、インターチェンジ(IC)、ジャンクション(JCT)、巨大建造物(例えば高層ビル等)、著名建造物等の、物理的な規模或いは知名度の規模が大きい知覚対象物のある地点が、目印候補地点P2として設定される。本実施形態では、更に、ユーザが登録した地点(例えば自宅や勤務先等)、過去に設定された目的地等の、ユーザが既知の地点も、目印候補地点P2として設定される。
本実施形態では、図4及び図5に示すように、目印地点検索部12は、指定地点P1を中心とし半径が設定距離Lに一致する円形状領域を、検索範囲Sとして設定する。すなわち、本実施形態では、指定地点P1からの方向にかかわらず、指定地点P1との直線距離が設定距離L以下である目印候補地点P2が、目印地点P3として検索される。図4に示す例では、検索範囲Sには2つの目印候補地点P2が含まれるため、目印地点検索部12による検索の結果、2つの目印候補地点P2が目印地点P3として検索或いは抽出される。一方、図5に示す例では、検索範囲Sには目印候補地点P2が含まれないため、目印地点検索部12による検索の結果、目印地点P3は抽出されない。
本実施形態では、指定地点P1が道路に関連付けられた地点である場合、目印地点検索部12は、指定地点P1が関連付けられた道路の規模に応じて、当該道路の規模が大きくなるに従って検索範囲Sを広く設定するように構成されている。なお、本実施形態では、指定地点P1は、基本的に、道路に関連付けられた地点に設定される。指定地点P1が道路上の地点である場合には、指定地点P1は当該道路に関連付けられた地点である。また、指定地点P1が道路上の地点ではない場合には、指定地点P1は当該指定地点P1に到達するために通る最後の道路に関連付けられた地点であるとする。
本実施形態では、指定地点P1が関連付けられた道路(以下、「関連道路」という。)の規模が大きくなるに従って、検索範囲Sの大きさを規定する設定距離Lの値を大きくする。例えば、道路を当該道路の規模に基づき2つに区分し、規模が小さい方の区分に関連道路が分類される場合には設定距離を10[km]に設定し、規模が大きい方の区分に関連道路が分類される場合には設定距離を30[km]に設定することができる。なお、道路の規模に基づく区分の数を、3以上に設定することも可能である。また、道路の規模は、道路種別に基づき判定する構成とすることができる。例えば、道路が高速道路であるか否かに基づき、高速道路がそれ以外の道路よりも規模が大きいと判定する構成とすることができる。この場合、関連道路が高速道路である場合に設定される検索範囲Sが、関連道路が高速道路以外の道路である場合に設定される検索範囲Sよりも広く設定される。なお、道路種別ではなく、例えば、車線数、道路幅、中央分離帯の有無、中央線の有無等に基づいて、道路の規模を判定する構成とすることもできる。
2−3.地図範囲決定部の構成
地図範囲決定部13は、目印地点検索部12により検索された目印地点P3の少なくとも1つと、指定地点P1との双方を同時に表示装置(本例では表示入力装置20)の対象表示領域22に表示可能な地図範囲Mを決定する機能部である。ここで、対象表示領域22とは、地図範囲決定部13により決定された地図範囲Mの地図情報を表示するための領域であり、表示領域21に設定される。図3に示す例では、対象表示領域22は、表示領域21(表示装置の最大表示領域)よりも小さい領域に設定されている。なお、対象表示領域22を、表示領域21と同じ大きさの領域に設定することも可能である。
本実施形態では、地図範囲決定部13は、目印地点検索部12により検索された目印地点P3の中で指定地点P1に最も近い目印地点P3と、指定地点P1との双方を同時に対象表示領域22に表示可能な最大縮尺の地図範囲Mを決定するように構成されている。また、本実施形態では、地図範囲決定部13は、指定地点P1が対象表示領域22の中心に配置されるように地図範囲Mを決定するように構成されている。更に、本実施形態では、予め定められた方角(本例では北)が、ユーザから見て対象表示領域22の上方に配置されるように、地図範囲Mを決定する。
図4を参照して説明すると、図4には、対象表示領域22に表示された場合の表示縮尺の小さい方から順に、第一地図範囲M1、第二地図範囲M2、及び第三地図範囲M3の3つの地図範囲Mが示されている。本実施形態では、対象表示領域22に表示される地図情報の縮尺は、予め離散的に設定された複数の縮尺から選択され、第一地図範囲M1、第二地図範囲M2、及び第三地図範囲M3のそれぞれの大きさは、対応する縮尺に応じて定まる。なお、これら3つの地図範囲Mのそれぞれの形状は、対象表示領域22の形状と相似の関係にある。図4に示す例では、指定地点P1に最も近い目印地点P3と、指定地点P1との双方を同時に表示領域21に表示可能な最大縮尺の地図範囲Mは、第二地図範囲M2である。そのため、この場合、地図範囲決定部13は、対象表示領域22に表示させる地図範囲Mを第二地図範囲M2に決定する。
本実施形態では、地図範囲決定部13は、目印地点検索部12により検索された目印地点P3がない場合、指定地点P1と、当該指定地点P1が存在する行政区画の代表点である都市代表点P4との双方を同時に対象表示領域22に表示可能な最大縮尺の地図範囲Mを決定する。そのため、図5に示す例では、対象表示領域22に表示させる地図範囲Mが第一地図範囲M1に決定される。ここで、都市代表点P4とは、各行政区画毎(例えば、市ごと)に設定される代表点であり、例えば、行政機関がある地点、人口密度の最も高い地点、或いは、当該行政区画の地図上の輪郭から定まる中心地点或いは重心地点に設定される。
2−4.表示制御部の構成
表示制御部14は、地図範囲決定部13が決定した地図範囲Mの地図情報を表示装置(本例では表示入力装置20)の対象表示領域22に表示させる機能部である。表示制御部
14は、地図範囲決定部13が決定した地図範囲Mの地図情報を対象表示領域22に表示させる際、目印地点P3の位置、指定地点P1の位置、及び指定地点P1に関連する情報をユーザが理解できるように、これらの位置や情報を表すマークや文字等を地図画像に重ねて表示させる。例えば、情報配信センタ3からの配信データ4が道路渋滞情報であった場合には、図3に示すように渋滞区間Raが強調表示される。この強調表示は、例えば、渋滞区間Raに沿って矢印を表示させること、渋滞区間Raの線幅を太くすること、渋滞区間Raの色を変えること等によって行うことができる。
本実施形態では、表示制御部14は、指定地点P1と、地図範囲決定部13が決定した地図範囲Mに含まれる目印地点P3との距離を、表示領域21に表示させるように構成されている。図3に示す例では、指定地点P1と目印地点P3との距離に加えて、目印地点P3を基準とする指定地点P1の方向も、表示領域21に表示されている。図3に示す例では、これらの距離や方向の情報が、対象表示領域22に表示されているが、これらの情報を、表示領域21における対象表示領域22を除く領域に表示させることも可能である。また、これらの距離や方向の少なくとも一方の情報を、表示領域21に表示させない構成としたり、音声によりユーザに通知する構成とすることもできる。
3.動作処理の手順
図6を参照して、本実施形態に係る地図表示システムにおいて実行される地図表示処理の手順、すなわち地図表示方法について説明する。ここでは、指定地点P1が高速道路上の地点であるか否かによって、検索範囲Sの大きさを変更する場合を例として説明する。
受信部10が表示対象の配信データ4を受信すると(ステップ#01:Yes)、受付部11が当該配信データ4に含まれる地点を指定地点P1として受け付ける(ステップ#02)。次に、目印地点検索部12が、当該指定地点P1が高速道路上の地点であるか否かに基づき検索範囲Sを設定して、当該検索範囲S内の目印地点P3を検索する(ステップ#03〜#06)。具体的には、指定地点P1が高速道路上の地点でない場合には(ステップ#03:No)、検索範囲Sが第一範囲に設定され(ステップ#04)、指定地点P1が高速道路上の地点である場合には(ステップ#03:Yes)、検索範囲Sが第一範囲より広い第二範囲に設定される(ステップ#05)。
地図範囲決定部13は、検索範囲S内に目印地点P3があった場合には(ステップ#06:Yes)、指定地点P1と最寄りの目印地点P3との双方を含む地図範囲Mを決定し、検索範囲S内に目印地点P3がなかった場合には(ステップ#06:No)、指定地点P1と都市代表点P4との双方を含む地図範囲Mを決定する(ステップ#08)。そして、表示制御部14が、地図範囲決定部13が決定した地図範囲Mの地図情報を、表示領域21に表示させる(ステップ#09)。
なお、ここでは、表示対象の配信データ4を情報配信センタ3から受信したことを契機として、受付部11による指定地点P1の受付処理、及びそれに引き続く目印地点検索部12、地図範囲決定部13、及び表示制御部14による各処理が実行される場合について説明したが、ナビゲーション用演算部15から地点の指定を受け付けたことを契機として各処理が実行される場合については、ステップ#01の判定が、ナビゲーション用演算部15から地点の指定を受け付けたか否かの判定に置き換わることを除いて同様であるため、説明は省略する。
4.その他の実施形態
最後に、本発明に係るその他の実施形態について説明する。なお、以下のそれぞれの実施形態で開示される構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示される構成と組み合わせて適用することも可能である。
(1)上記の実施形態では、地図範囲決定部13が、目印地点検索部12により検索された目印地点P3の中で指定地点P1に最も近い目印地点P3と、指定地点P1との双方を同時に表示領域21に表示可能な最大縮尺の地図範囲Mを決定する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、地図範囲決定部13が、指定地点P1に最も近い目印地点P3と、指定地点P1との双方を同時に表示領域21に表示可能な最大縮尺よりも小さい縮尺の地図範囲Mを決定する構成とすることもできる。また、目印地点検索部12により複数の目印地点P3が検索された場合に、地図範囲決定部13が、目印地点検索部12により検索された目印地点P3の2つ以上と、指定地点P1との双方を同時に表示領域21に表示可能な地図範囲Mを決定する構成とすることもできる。
更には、目印地点検索部12により複数の目印地点P3が検索された場合に、地図範囲決定部13が、目印地点検索部12により検索された目印地点P3の中で指定地点P1に最も近い目印地点P3ではなく、目印地点検索部12により検索された目印地点P3の中から指定地点P1の位置を考慮して選択した目印地点P3と、指定地点P1との双方を同時に表示領域21に表示可能な地図範囲Mを決定する構成とすることもできる。この場合、地図範囲Mに含まれる当該選択した目印地点P3以外の目印地点P3の位置を表すマークや文字等は、表示領域21に表示される構成としても表示されない構成としても良い。例えば、指定地点P1の位置が高速道路上であるか否かや、経路案内をしている場合において指定地点P1の位置が当該経路上の位置であるか否かに基づいて、複数の目印地点P3の中から1つの目印地点P3を選択する構成とすることができる。例えば、指定地点P1の位置が高速道路上である場合に、同じ高速道路上のインターチェンジ(IC)、サービスエリア(SA)、或いはパーキングエリア(PA)等の目印地点P3を、優先的に選択する構成とすることができる。また、指定地点P1の位置が案内経路上の位置である場合には、当該案内経路上の目印地点P3を優先的に選択する構成とすることができる。
(2)上記の実施形態では、地図範囲決定部13が、目印地点検索部12により検索された目印地点P3がない場合、指定地点P1と都市代表点P4との双方を同時に対象表示領域22に表示可能な最大縮尺の地図範囲Mを決定する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、目印地点検索部12により検索された目印地点P3がない場合、地図範囲決定部13が、指定地点P1を含む予め定められた縮尺(例えば、最大縮尺)の地図範囲Mを決定する構成とすることもできる。
(3)上記の実施形態では、地図範囲決定部13が、予め定められた方角が、ユーザから見て対象表示領域22の上方に配置されるように、地図範囲Mを決定する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、対象表示領域22に表示する情報の内容によって、ユーザから見て対象表示領域22の上側に配置される方角が変更される構成とすることも可能である。また、例えば、目印地点P3がユーザから見て指定地点P1の下側に配置されるように、地図範囲Mが決定される構成とすることもできる。或いは、ユーザ或いは車両の進行方向が、ユーザから見て対象表示領域22の上側に配置されるように、地図範囲Mが決定される構成とすることもできる。
(4)上記の実施形態では、指定地点P1が道路に関連付けられた地点である場合、目印地点検索部12が、指定地点P1が関連付けられた道路の規模に応じて、当該道路の規模が大きくなるに従って検索範囲Sを広く設定する構成を例とし説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、目印地点検索部12が、指定地点P1が関連付けられた道路の規模によらず、同一の広さの検索範囲Sを設定する構成とすることもできる。
(5)上記の実施形態では、地図範囲決定部13が、指定地点P1が対象表示領域22の中心に配置されるように地図範囲Mを決定する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、地図範囲決定部13が、指定地点P1がユーザから見て対象表示領域22の中心より上側或いは下側に配置されるように地図範囲Mを決定する構成とすることもできる。或いは、地図範囲決定部13が、指定地点P1と目印地点P3との双方が対象表示領域22の端縁(互いに反対側の端縁)の近くに配置されるように地図範囲Mを決定する構成とすることもできる。
(6)上記の実施形態では、対象表示領域22に表示される地図情報の縮尺が、予め離散的に設定された複数の縮尺から選択される構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、対象表示領域22に表示される地図情報の縮尺が、連続的に変更可能な構成とすることもできる。
(7)上記の実施形態では、目印地点検索部12が、指定地点P1を中心とし半径が設定距離Lに一致する円形状領域を、検索範囲Sとして設定する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、目印地点検索部12が、指定地点P1を中心とする矩形状領域或いは楕円状領域を、検索範囲Sとして設定する構成とすることもできる。また、目印地点検索部12が、指定地点P1から道路の延在方向に沿った設定距離以下の領域を、検索範囲Sとして設定する構成とすることもできる。
(8)上記の実施形態では、目印地点検索部12が、地図データベース24に含まれる目印候補地点データベースを参照して目印地点P3を検索する構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、目印候補地点データベースが備えられない構成として、目印地点検索部12が、地図データベース24に含まれる地点データベースを参照して目印地点P3を検索する構成とすることもできる。具体的には、地点データベースを構成する地点情報が、その地点にある施設の規模(物理的な規模及び知名度の規模の双方を含む)の情報を含む構成とし、目印地点検索部12が、規模の互いに異なる複数の地点情報を記憶した地点データベースを参照して、予め定められた基準以上の規模の地点を目印候補地点P2として目印地点P3を検索する構成とすることができる。
(9)上記の実施形態では、ナビゲーションシステム1が、受信部10、受付部11、目印地点検索部12、地図範囲決定部13、表示制御部14、及びナビゲーション用演算部15の各機能部を備える構成を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、上記の実施形態で説明した機能部の割り当ては単なる一例であり、複数の機能部を組み合わせたり、1つの機能部を更に区分けしたりすることも可能である。
(10)上記の実施形態では、ナビゲーションシステム1が、車両の乗員に対して案内情報を提供する車両用ナビゲーションシステムである場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、ナビゲーションシステムを構成する表示装置(上記の実施形態では表示入力装置20)が、ユーザが持ち運びする携帯型情報端末装置或いは多機能携帯電話に備えられ、ユーザを徒歩や公共交通機関等により目的地まで経路案内するナビゲーションシステムに、本発明を適用することも可能である。この場合でも、上述したように、表示装置以外のシステムの構成要素は、当該表示装置を有する装置と通信ネットワークを介して通信可能な外部装置に備えられた構成とすることができる。
(11)上記の実施形態では、本発明に係る地図表示システムを、ナビゲーションシステムに適用した場合を例として説明した。しかし、本発明の実施形態はこれに限定されない。例えば、本発明に係る地図表示システムを、目的地までの経路案内の機能(ナビゲーション機能)を有さないシステムに適用することも可能である。
(12)その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本発明の実施形態はこれに限定されない。すなわち、本願の特許請求の範囲に記載されていない構成に関しては、本発明の目的を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。
本発明は、地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示システム、地図表示方法、及び地図表示プログラムに利用することができる。
2:地図表示システム
3:情報配信センタ
4:配信データ
10:受信部
11:受付部
12:目印地点検索部
13:地図範囲決定部
14:表示制御部
20:表示入力装置(表示装置)
21:表示領域
24:地図データベース(目印候補地点データベース)
M:地図範囲
P1:指定地点
P2:目印候補地点
P3:目印地点
R:道路
S:検索範囲

Claims (9)

  1. 地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示システムであって、
    予め定められた目印候補地点の中から、前記指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点として検索する目印地点検索部と、
    前記目印地点検索部により検索された前記目印地点の少なくとも1つと、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定部と、
    前記地図範囲決定部が決定した前記地図範囲の地図情報を前記表示領域に表示させる表示制御部と、
    を備える地図表示システム。
  2. 前記地図範囲決定部は、前記目印地点検索部により検索された前記目印地点の中で前記指定地点に最も近い前記目印地点と、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な最大縮尺の地図範囲を決定する請求項1に記載の地図表示システム。
  3. 前記指定地点が道路に関連付けられた地点である場合、前記目印地点検索部は、前記指定地点が関連付けられた道路の規模に応じて、当該道路の規模が大きくなるに従って前記検索範囲を広く設定する請求項1又は2に記載の地図表示システム。
  4. 前記目印地点検索部は、前記目印候補地点の情報を記憶した目印候補地点データベースを参照して前記目印地点を検索し、又は、規模の互いに異なる複数の地点の情報を記憶した地点データベースを参照して、予め定められた基準以上の規模の地点を前記目印候補地点として前記目印地点を検索する請求項1から3のいずれか一項に記載の地図表示システム。
  5. 前記地図範囲決定部は、前記指定地点が前記表示領域の中心に配置されるように前記地図範囲を決定する請求項1から4のいずれか一項に記載の地図表示システム。
  6. 情報配信センタからの配信データを受信する受信部と、
    前記受信部により受信した配信データに含まれる地点を前記指定地点として受け付ける受付部と、
    を更に備える請求項1から5のいずれか一項に記載の地図表示システム。
  7. 前記表示制御部は、前記指定地点と、前記地図範囲決定部が決定した前記地図範囲に含まれる前記目印地点との距離を、前記表示領域に表示させる請求項1から6のいずれか一項に記載の地図表示システム。
  8. 地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示方法であって、
    演算処理装置が、
    予め定められた目印候補地点の中から、前記指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点として検索する目印地点検索ステップと、
    前記目印地点検索ステップで検索された前記目印地点の少なくとも1つと、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定ステップと、
    前記地図範囲決定ステップで決定された前記地図範囲の地図情報を前記表示領域に表示させる表示制御ステップと、
    を実行する地図表示方法。
  9. 地点の指定を受け付けて、当該受け付けた指定地点を含む地図範囲の地図情報を表示装置の表示領域に表示させる地図表示プログラムであって、
    予め定められた目印候補地点の中から、前記指定地点を基準とする検索範囲内に含まれる地点を目印地点として検索する目印地点検索機能と、
    前記目印地点検索機能により検索された前記目印地点の少なくとも1つと、前記指定地点との双方を同時に前記表示領域に表示可能な地図範囲を決定する地図範囲決定機能と、
    前記地図範囲決定機能が決定した前記地図範囲の地図情報を前記表示領域に表示させる表示制御機能と、
    をコンピュータに実現させる地図表示プログラム。
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