[go: up one dir, main page]

JP2014174484A - 撮像システム - Google Patents

撮像システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014174484A
JP2014174484A JP2013049711A JP2013049711A JP2014174484A JP 2014174484 A JP2014174484 A JP 2014174484A JP 2013049711 A JP2013049711 A JP 2013049711A JP 2013049711 A JP2013049711 A JP 2013049711A JP 2014174484 A JP2014174484 A JP 2014174484A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
optical system
imaging optical
angle
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013049711A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Masuda
憲介 増田
Toru Harada
亨 原田
Hiroyuki Sato
裕之 佐藤
Yoichi Ito
洋一 伊藤
Makoto Shohara
誠 庄原
Hiroichi Takenaka
博一 竹中
Nozomi Imae
望 今江
Hideaki Yamamoto
英明 山本
Daisuke Bessho
大介 別所
Shusaku Takasu
修作 高巣
Satoshi Sawaguchi
聡 澤口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013049711A priority Critical patent/JP2014174484A/ja
Publication of JP2014174484A publication Critical patent/JP2014174484A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lenses (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

【課題】撮像システムの「温度変化に伴う画像の継ぎ合わせの不全」を有効に軽減する。
【解決手段】撮像システムは、結像光学系と、該結像光学系による結像光を画像信号に変換する固体撮像素子と、を有する撮像系A、Bを有する撮像システムにおいて、基準温度からの温度変化に伴う結像光学系の倍率変動量と、各固体撮像素子の出力画像を繋ぎ合わせる繋ぎ位置の変動量が何れも、前記各固体撮像素子の3画素未満になるように、各結像光学系の光学特性と、前記結像光学系相互の位置関係と、前記各結像光学系を保持する鏡筒の材料とを調整したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、複数の結像光学系と、それに対応する固体撮像素子を有する撮像システムに関する。
広角レンズまたは魚眼レンズを複数使用して、全天周(全天球)を一度に撮影する全天周型の撮影システムが知られている(特許文献1、2)。
従来、このような撮像システムに用いられる結像光学系のレンズ、プリズム等や、鏡筒には線膨張係数の高い材料を用いるのが一般的であった。
このように、結像光学系・鏡筒の材料として線膨張係数の高い材料を用いることには以下の如き意味がある。
撮像システムは、使用されるときの環境温度が基準温度(一般には20℃)であるときを設計基準として設計、製造されている。
しかし、撮像システムが実際に使用されるときの環境温度、即ち「使用環境温度」は、撮像が行われる状況に応じて変化する。
つまり、撮像システムの使用環境温度が変化したときに、結像光学系による結像位置(ピント位置)の変化の向きと、鏡筒の熱変形による変化の向きとが同じ向きになる。
このため、結像位置と「鏡筒に保持された固体撮像素子の受光面位置」の、温度変化による乖離量が小さくなり、使用環境温度の変動の影響を小さくできる。
鏡筒の材料に線膨張係数の大きいものを用いて、使用環境温度の変化によるピント位置の変化を小さくすることは特許文献3に開示されている。
一方、一度に撮像された全天周の画像は、個々の結像光学系による画像を受光する固体撮像素子により信号化された画像信号を「継ぎ合わせる」ことにより得られる。
画像信号の継ぎ合わせは「継ぎ合わせのパラメータ」に従って行われるが、継ぎ合わせのパラメータは基準温度に対して定められている。
使用環境温度が基準温度から変化した場合、継ぎ合わせパラメータからのずれが生じ、このずれがある程度大きくなると、継ぎ合わせの部分で画質に影響が出る。
つまり、複数の画像は、互いに重畳した部分を持ち、その重畳した部分を利用して継ぎ合わせがなされる。
しかしながら、この重畳した部分の継ぎ合わせが上手く出来ていないと画質が劣化していると言える。
ここで、合成された全天周の画像を目視した場合、違和感を生じるのは「継ぎ合わせを行なう繋ぎ位置で3画素以上」のずれがある場合であることが統計的に確認されている。
このような「継ぎ合わせの不全」を抑制するには、鏡筒は「線膨張係数の小さい材料」で形成するのが良い。
上記のように、使用環境温度の変動の影響を小さくすることと、継ぎ合わせの不全を抑制することでは、鏡筒の材料として「好ましい材料」の線膨張係数の大小が逆である。
引用文献3に記載の撮像システムは複数の結像光学系と、それに対応する固体撮像素子を有するものではなく、ましてや「全天周型」ではない。
従って、上述したような「温度変化に伴う継ぎ合わせの不全」の問題は存在しない。
この発明は上述した事情を鑑み、複数の結像光学系と、それに対応する固体撮像素子を有する撮像システム、好適には全天周型の撮像システムの「温度変化に伴う画像の継ぎ合わせの不全」を有効に軽減することを課題とする。
この発明の撮像システムは、結像光学系と、該結像光学系による結像光を画像信号に変換する固体撮像素子と、を有する撮像系を2以上有する撮像システムにおいて、基準温度からの温度変化に伴う結像光学系の倍率変動量と、各固体撮像素子の出力画像を繋ぎ合わせる繋ぎ位置の変動量が何れも、前記各固体撮像素子の3画素未満になるように、各結像光学系の光学特性と、前記結像光学系相互の位置関係と、前記各結像光学系を保持する鏡筒の材料とを調整したことを特徴とする。
この発明の撮像システムでは、各固体撮像素子の出力画像を繋ぎ合わせる繋ぎ位置の変動量の総和が各固体撮像素子の3画素未満になる。
このため、継ぎ合わせにより合成された画像の違和感が軽減される。
全天周型の撮像システムを構成する2つの撮像系の例を示す図である。 全天周型の撮像システムを簡略化して示している。 撮像システムにおける温度変化の影響を説明するための図である。 条件(1)を説明するための図である。
以下、実施の形態を説明する。
以下に実施の形態を説明する全天周型の撮像システムは、2つの撮像系を組み合わせたものである。
2つの撮像系とは、2つの結像光学系と、2つの個体撮像素子とを有するものである。
図1は、全天周型の撮像システムを構成する2つの撮像系の例を示している。
即ち、撮像システムを構成する2つの撮像系は、図に示す撮像系Aと撮像系Bである。
これら撮像系A、Bは同一仕様である。
2つの撮像系A、Bは何れも「180度より広い画角を持つ結像光学系(以下「広角レンズ」とも言う。)と、広角レンズによる像を撮像する固体撮像素子」を有している。
固体撮像素子は2次元画像を撮像して画像信号に変換するものであり、例えば、CCDやCMOS等が挙げられる。以下では、固体撮像素子を「撮像センサ」とも称する。
固体撮像素子で変換された画像信号は「出力画像」として出力される。
撮像系Aの広角レンズは、前群と、反射面と、後群とを有する。
「前群」はレンズLA1〜LA3により構成され、「後群」はレンズLA4〜LA7により構成される。符号PAは「直角プリズム」を示す。
レンズLA4の物体側には、開口絞りSAが配置されている。
撮像系Bの広角レンズは、前群と、反射面と、後群とを有する。
「前群」はレンズLB1〜LB3により構成され、「後群」はレンズLB4〜LB7により構成される。符号PBは「直角プリズム」を示す。
レンズLB4の物体側には、開口絞りSBが配置されている。
これら2個の広角レンズの「前群」は負の屈折力、「後群」は正の屈折力を持つ。
直角プリズムPA、PBと「反射面」については、後述する。
撮像系Aの広角レンズの「前群を構成するレンズ」は、物体側から順に、以下の3枚を配してなる。
即ち、ガラス材料による負メニスカスレンズLA1、プラスチック材料による負レンズLA2、ガラス材料による負メニスカスレンズLA3である。
後群を構成するレンズは、開口絞りSA側から順に、以下の4枚を配してなる。
即ち、ガラス材料による両凸レンズLA4、ガラス材料による「両凸レンズLA5と両凹レンズLA6の貼合わせレンズ」、プラスチック材料による両凸レンズLA7である。
撮像系Bの広角レンズの「前群を構成するレンズ」は、物体側から順に、以下の3枚を配してなる。
即ち、ガラス材料による負メニスカスレンズLB1、プラスチック材料による負レンズLB2、ガラス材料による負メニスカスレンズLB3である。
後群を構成するレンズは、開口絞りSB側から順に、以下の4枚を配してなる。
即ち、ガラス材料による両凸レンズLB4、ガラス材料による「両凸レンズLB5と両凹レンズLB6の貼合わせレンズ」、プラスチック材料による両凸レンズLB7である。
これら撮像系A、Bにおいて、プラスチック材料による、負レンズLA2、LB2、両凸レンズLA7、LB7は「両面が非球面」である。
そして、他のガラス材料による各レンズは球面レンズである。
各広角レンズにおける前側主点の位置は、レンズLA2とLA3の間、レンズLB2とLB3との間に設定される。
撮像系A、Bの広角レンズにおける、前群の光軸と反射面との交点と前側主点との距離が図1における「d1、d2」である。
撮像系AとBは同一仕様であるから、d1=d2である。
直角プリズムPA、PBは「d線の屈折率が1.8より大きい材質」で形成するのがよい。直角プリズムPA、PBは、前群からの光を後群に向かって「内部反射」させる。
従って、各広角レンズの結像光束の光路は直角プリズムPA、PB内を通る。
プリズムの材料が上記の如き高屈折率であると、直角プリズム内の「光学的な光路長」が、実際の光路長より長くなり、光線を屈曲させる距離を広げることが出来る。
従って、前群・直角プリズム・後群における「前群と後群の間の光路長」を機械的な光路長よりも長く出来、広角レンズをコンパクトに構成できる。
また、光束径を絞る開口絞りSA、SBの近くに直角プリズムPA、PBを配置することにより、小さい直角プリズムを用いるができ、広角レンズ相互の間隔を小さくできる。
このように、直角プリズムPA、PBは、前群と後群の間に配置される。
広角レンズの前群は「180度より大きい広画角の光線を取り込む機能」をもち、後群は「結像画像の収差の補正」に効果的に機能する。
各広角レンズの後群の像側にそれぞれ、撮像センサが配置されている。図1において、符号ISA、ISBは、これら撮像センサの撮像面を示す。
擦像面ISA、ISBの広角レンズ側に、符号Fで示されているのは、撮像センサに用いられる各種フィルタおよびカバーガラスを示している。
さて、図1においては、直角プリズムPA、PBを分離させて描いているが、これは、各撮像系A、Bの構成を明確に示すためである。
実際の撮像システムにおいては、各撮像系A、Bの広角レンズの一部をなす直角プリズムPA、PBは、その斜面部を接している。
各広角レンズにおける「反射面」は、2個の広角レンズに共通化された反射膜であり、光学的に等価な2つの透明部材(直角プリズムPA、PB)により挟持される。
即ち、直角プリズムPA、PBの斜面には反射膜が形成され、この反射膜が、直角プリズムPA、PBの斜面により挟まれる。
この状態で、反射膜、直角プリズムPA、PBは一体化され「2個の広角レンズに共通化された反射面部材」をなす。
そして、後述するように、反射面部材は、2個の広角レンズの「各前群および各後群を組み付ける共通の鏡筒」に保持される。
このような構成により、撮像系A、Bは、入射光軸方向の幅を最も小さくできる。
このような構成による効果を説明する。
図2は、全天周型の撮像システムを簡略化して示している。
この撮像システムは、対物レンズ同士が逆向きになるように組み合せたものである。
即ち、図2において、符号A1、B1は、2つの広角レンズの前群の「最も物体側のレンズ面(図1におけるレンズLA1、LB1の物体側レンズ面)」を示している。
また、符号A2、B2は2つの広角レンズの後群を簡略化して示し、符号SNA、SNBは、撮像系A、Bの固体撮像素子(撮像センサ)を示す。
符号PA、PBは直角プリズム、符号RFは「反射面」を示している。
符号LMAは、撮像系Aの広角レンズに最大画角で入射する最大画角光線、符号LMBは、撮像系Bの広角レンズに最大画角で入射する最大画角光線である。
この最大画角光線LMAとLMBの「交点」を点P、前群の最物体側面B1の光軸AXとの交点位置Qを通り入射光軸に直交する平面と、点Pの間の距離をRとする。
また、交点位置Qと、P点を通り光軸AXに平行な面までの距離をLとする。
さらに、最大画角光線LMA、LMBの前群への入射位置の間の距離をMとする。
この距離:Mを「最大画角間距離」と言う。
図から明らかなように「P点と、最大画角光線LMA、LMBで囲まれた空間部分」は、撮像できない空間部分であり、この空間部分を「撮像不能空間部分」と称する。
撮像不能空間部分内にある物体から出た光は、2つの広角レンズの何れによっても、擦像光として取り込まれることがない。
撮像不能空間部分が大きいほど、全天球型の撮像システムとしては撮像できる情報が少なくなる。従って、撮像不能空間部分を小さくする工夫が必要になる。
撮像不能空間部分の大きさを特徴付けるものは、上述の距離:RとLと最大画角間距離:Mである。
これ等の距離:R、L、Mの何れが大きくなっても、撮像不能空間部分は大きくなる。これ等の距離を小さくする方法を考えると、以下のようになる。
第1の方法は、距離:Lを小さくする方法である。この方法を単独で実行しようとすると、広角レンズの画角を大きくしなければならない。
第2の方法は、距離:Rを小さくすることである。
距離:RとLとの間には、広角レンズの画角をθとして、
L=−R・tanθ
の関係がある。
従って、Rが小さくなると、2つ広角レンズにより撮影される像が重なる距離:Lが短くなり、撮像不能空間部分も小さくなる。
距離:Rを小さくするには、最大画角間距離:Mを小さくするのがよい。
最大画角間距離:Mを小さくするには、撮像系A、Bの2つの広角レンズに含まれる反射面を共通化するのが効果的である。
直角プリズムPAとPBの斜面で反射膜を挟み、直角プリズムPA、PBと共に一体化することにより、最大画角間距離:Mを小さくでき、距離:Rを小さくできる。
さて、上に実施の形態を説明した全天周型の撮像システムは、図2に示す如く一体化された2つの撮像系A、Bが全体として単一の鏡筒で保持されている。
図3は、図1、図2に示した撮像システムにおける温度変化の影響を説明するための図である。
撮像システムは、基準温度を20℃とし、基準温度:20℃に対して±20℃の範囲で良好に使用できるように設計・作製されている。
図3において、実線は「基準温度における状態」を示し、破線は「基準温度から温度が上昇したときの状態」を示している。
温度上昇に伴い、鏡筒を構成する材料が線膨張し、対物レンズLA1、LB1の間が拡大する。即ち、前述の最大画角間距離:Mが増大する。
最大画角間距離:Mが増大すると、これら対物レンズLA1、LB1の共通の光軸AXに直交する方向における画角が変化することに成る。
図3は、最大画角間距離:Mの増大と共に、上記方向において1000mmだけ離れた物点P0に対して「画角のずれる様子」を示している。
説明中の実施の形態においては、全天周型の撮像システムは、2つの撮像素子を組み合わせてなる。
そして、M、θ、Y、L、k、ΔT、fΔT、pの各量が、以下の条件(1)、(2)を満足する。
(1) arctan(1000/(M・k・ΔT+L))-arctan(1000/M))・Y/θ<3p
(2) Y・fΔT/f<3p 。
上記「M」は最大画角間距離、「θ」は結像光学系(広角レンズ)の最大半画角、「f」は結像光学系の焦点距離、「Y」は結像光学系の最大像高である。
「R」は、前述の「撮像システム中心部から対物レンズの頂点までの距離(図2参照)」である。
「L」は、「R」と半画角:θにより「(−R・tanθ)により定義される距離」である。
「k」は、結像光学系の2以上のレンズを保持する鏡筒の線膨張係数であり単位は「1/℃」である。
「ΔT」は、基準温度(20度)から「−20<ΔT<20℃の範囲内の温度変化量」で、単位は「℃」である。
「fΔT」は、温度変化:ΔTに伴って変化した焦点距離である。
上記「M、f、Y、R、L、fΔT」は、何れも長さの次元を持ち、その単位は「mm」である。「θ」の単位は「度」である。
「p」は、固体撮像素子の1画素の大きさである。
上記「M、f、Y、R、L、fΔT」のうち、「f、Y、fΔT」は、各結像光学系の光学特性である。また「M、R、L」は結像光学系相互の位置関係を定める。
「k」は、各結像光学系を保持する鏡筒の材料により定まる。
条件(1)式の左辺は、温度変化に伴い上記「1000mmだけ離れた物点」に対する画角のずれ量であり、「繋ぎ位置の変動量」である。
条件(1)は、この「ずれ量」が、条件(1)の右辺の3P(固体撮像素子上の3画素の大きさ)よりも小さいことを表している。
条件(2)の左辺は、温度変化:ΔTに伴う結像光学系(広角レンズ)の「倍率変動量」を表している。従って、条件(2)が満足されれば倍率変動量も3画素の大きさよりも小さい。
従って、条件(1)、(2)が満足されれば、「繋ぎ位置の変動量」も「倍率変動量」も各固体撮像素子の3画素未満になる。
換言すれば、条件(1)、(2)が満足されるように、各結像光学系の光学特性、相互の位置関係、鏡筒の材料と、を調整するのである。
条件(1)、(2)が満足されれば、2つの撮像系による撮像画像を継ぎ合わせたとき、温度変化があっても、画像の継ぎ目部分の「違和感」を有効に軽減できる。
「継ぎ合わされた画像の継ぎ目部分」の違和感をなくすには「M、f、Y、R、L、fΔT、p」が条件(1)、(2)に代えて、以下の条件(1A)を満足するのが良い。
(1A) arctan(1000/(M・k・ΔT+L))-arctan(1000/M))・Y/θ+Y・fΔT/f<3p
条件(1A)は、「繋ぎ位置の変動量」と「倍率変動量」の総和が各固体撮像素子の3画素未満になる条件である。
条件(1A)を満足させることにより、「継ぎ合わされた画像の継ぎ目部分」の違和感をなくすことができる。
以下、撮像系と結像光学系(広角レンズ)の具体的な例を挙げる。
結像光学系に関するデータは以下にあげるとおりである。
以下に挙げるデータは、図1に示した2つの撮像系A、Bに関するものである。撮像系A、Bは「同一仕様」であるから、以下のデータは各撮像系に共通である。
距離:d1は、撮像系Aの広角レンズの「入射瞳と直角プリズムPAの反射面との光軸上の距離」である。
距離:d2は、撮像系Bの広角レンズの「入射瞳とプリズムPBの反射面との光軸上の距離」である。
以下において、fは全系の焦点距離、NoはFナンバ、ωは画角である。
「面番号」は、物体側から順次1〜22とし、これらはレンズ面、プリズムの入・射出面および反射面、絞りの面、撮像センサのフィルタの面や撮像面を示す。
「r」は、各面の曲率半径であり、非球面に合っては「近軸曲率半径」である。
「D」は面間隔、「Nd」はd線の屈折率、「νd」はアッベ数である。また物体距離は無限遠である。長さの次元を持つ量の単位は「mm」である。
「具体例」
f=0.75、No=2.14、ω=190度
面番号 r D Nd νd
1 17.1 1.2 1.834807 42.725324
2 7.4 2.27
3* −1809 0.8 1.531131 55.753858
4* 4.58 2
5 17.1 0.7 1.639999 60.078127
6 2.5 1.6
7 ∞ 0.3
8 ∞ 5 1.834000 37.160487
9 ∞ 1.92
10 ∞(開口絞り) 0.15
11 93.2 1.06 1.922860 18.896912
12 −6.56 1.0
13 3.37 1.86 1.754998 52.321434
14 −3 0.7 1.922860 18.896912
15 3 0.3
16* 2.7 1.97 1.531131 55.753858
17* −2.19 0.8
18 ∞ 0.4 1.516330 64.142022
19 ∞ 0
20 ∞ 0.3 1.516330 64.142022
21 ∞ 0.3
22 撮像面 。
「非球面」
上のデータで「*」印を付した面(前群の第2レンズの両面、および、後群の最終レンズの両面)は非球面である。
非球面形状は、周知の次式で表される。
X=CH2/[1+√{1−(1+K)C22}]
+A4・H4+A6・H6+A8・H8+A10・H10+A12・H12+A14・H14
この式において、Cは近軸曲率半径の逆数(近軸曲率)、Hは光軸からの高さ、Kは円錐定数、A1等は各次数の非球面係数、Xは光軸方向における非球面量である。
上記近軸曲率半径:rと円錐定数:K、非球面係数:A1〜A14を与えて形状を特定する。
上記実施例の非球面データを以下に挙げる。
第3面
4th:0.001612
6th:-5.66534e-6
8th:-1.99066e-7
10th:3.69959e-10
12th:6.47915e-12
第4面
4th:-0.00211
6th:1.66793e-4
8th:9.34249e-6
10th:-4.44101e-7
12th:-2.96463e-10
第16面
4th:-0.006934
6th:-1.10559e-3
8th:5.33603e-4
10th:-1.09372e-4
12th:1.80753-5
14th:-1.52252e-7
第17面
4th:0.041954
6th:-2.99841e-3
8th:-4.27219e-4
10th:3.426519e-4
12th:-7.19338e-6
14th:-1.69417e-7 。
上記非球面の表記において例えば「-1.69417e-7」は「-1.69417×10-7」を意味する。
また、「4th〜14th」は、それぞれ「A4〜A14」である。
最大画角間距離:Mは17.5mm、最大像高:Yは1.6mmである。最大半画角:θ=95度である。焦点距離:f=0.75mmである。
図示されない鏡筒は「三菱エンジニアリングプラスチックス社製のGS2010MR2(商品名 線膨張係数:k=5.4e−5[/度])」を材料として想定した。
上記広角レンズと鏡筒材料の具体例を用いて、条件(1)の左辺を計算した。
基準温度は上述の如く「20℃」であり、ΔTを±20℃として計算を行った。
図4(a)に結果を示す。この図において、横軸は「鏡筒材料の線膨張係数」を表し、縦軸はずれ量を「画素数」で示している。
計算は、線膨張係数:kの値(k=1e−5、k=5.4e−5、k=1e−4(/℃))の3点で行った。
図4(a)におけるグラフ線4−1は、温度が20℃から20℃上昇したとき、すなわち40℃の計算値である。
グラフ線4−2は、20℃から20℃下降したとき、すなわち0℃の計算値である。
グラフ線4−1は、縦軸をy、横軸をxとする直線の方程式「y=-6348.2x+2.1」上に乗っており、グラフ線4−2は方程式「y=5718.0x-2.4」上に乗っている。
図4(b)は、最大画角間距離:Mの変化による「継ぎ合わせ位置の変化」を示している。
図4(b)において、横軸は鏡筒材料の線膨張係数:k、縦軸は継ぎ合わせ位置のずれ量を画素基準で示している。
計算は、線膨張係数:kの値(k=1e−5、k=5.4e−5、k=1e−4(/℃))の3点で行った。
図4(b)におけるグラフ線4−3は、温度が20℃から20℃上昇したとき、すなわち40℃の計算値である。
グラフ線4−4は、20℃から20℃下降したとき、すなわち0℃の計算値である。
グラフ線4−3は、縦軸をy、横軸をxとする直線の方程式「y=160.56x」上に乗っており、グラフ線4−2は方程式「y=-160.560x」上に乗っている。
図のように、ΔT=±20℃の範囲において、上記線膨張係数:kの範囲:k=1e−5〜1e−4(/℃)では、条件(1)、(2)が満足されている。
従って、上記「三菱エンジニアリングプラスチックス社製のGS2010MR2(商品名」は鏡筒の材料として適合している。
なお、上に説明した例では、2つの撮像例では、2つの撮像系が同一鏡筒に保持された例であるが、これら撮像系を別個に保持した場合にもこの発明の適用は可能である。
A 撮像系
B 撮像系
特開2010−271675号公報 特許第3290993号公報 特開平06‐186466

Claims (3)

  1. 結像光学系と、該結像光学系による結像光を画像信号に変換する固体撮像素子と、を有する撮像系を2以上有する撮像システムにおいて、
    基準温度からの温度変化に伴う結像光学系の倍率変動量と、各固体撮像素子の出力画像を繋ぎ合わせる繋ぎ位置の変動量が何れも、前記各固体撮像素子の3画素未満になるように、各結像光学系の光学特性と、前記結像光学系相互の位置関係と、前記各結像光学系を保持する鏡筒の材料とを調整したことを特徴とする撮像システム。
  2. 請求項1記載の撮像システムにおいて、
    90度を超える半画角を有する結像光学系と、該結像光学系による結像光を画像信号に変換する固体撮像素子と、を有する同一仕様の撮像系を2つ、結像光学系の対物レンズ同士が逆向きになるように組み合わせ、
    2つの撮像系の最大画角間距離:M(mm)、
    前記結像光学系の半画角:θ、
    前記結像光学系の焦点距離:f(mm)、
    前記結像光学系の最大像高:Y(mm)、
    撮像システム中心部から対物レンズの頂点までの距離:R(mm)と前記半画角:θにより(−R・tanθ)により定義される距離:L(mm)、
    結像光学系の2以上のレンズを保持する鏡筒の線膨張係数:k(/℃)、
    撮像システムの温度が、基準温度から−20℃<ΔT<20℃の範囲内でΔTだけ変化したときの前記結像光学系の焦点距離:fΔT(mm)、
    前記固体撮像素子の1画素の大きさ:p
    が、条件:
    (1) arctan(1000/(M・k・ΔT+L))-arctan(1000/M))・Y/θ<3p
    (2) Y・fΔT/f<3p
    を満足することを特徴とする撮像システム。
  3. 請求項2記載の撮像システムにおいて、
    2つの撮像系の最大画角間距離:M(mm)、
    前記結像光学系の半画角:θ、
    前記結像光学系の焦点距離:f(mm)、
    前記結像光学系の最大像高:Y(mm)
    撮像システム中心部から対物レンズの頂点までの距離:R(mm)と前記半画角:θにより(−R・tanθ)により定義される距離:L(mm)、
    結像光学系の2以上のレンズを保持する鏡筒の線膨張係数:k(/℃)、
    撮像システムの温度が、基準温度から−20<ΔT<20℃の範囲内でΔTだけ変化したときの前記結像光学系の焦点距離:fΔT(mm)、
    前記固体撮像素子の1画素の大きさ:p
    が、条件:
    (1A) arctan(1000/(M・k・ΔT+L))-arctan(1000/M))・Y/θ+Y・fΔT/f<3p
    を満足することを特徴とする撮像システム。
JP2013049711A 2013-03-12 2013-03-12 撮像システム Pending JP2014174484A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049711A JP2014174484A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 撮像システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013049711A JP2014174484A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 撮像システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014174484A true JP2014174484A (ja) 2014-09-22

Family

ID=51695716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013049711A Pending JP2014174484A (ja) 2013-03-12 2013-03-12 撮像システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014174484A (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4236790A (en) * 1978-05-15 1980-12-02 Smith Ronald D Temperature compensated positioning device
JPH06186466A (ja) * 1992-12-15 1994-07-08 Canon Inc 温度補償機能を有した撮影装置
JP3290993B2 (ja) * 1995-06-23 2002-06-10 インタラクティブ ピクチャーズ コーポレーション 球形画像を作成する方法および装置
JP2002244200A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Ricoh Co Ltd 投射型プロジェクタシステム
JP4264464B2 (ja) * 2007-06-28 2009-05-20 パナソニック株式会社 撮像装置及び半導体回路素子
JP2010271675A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Masamichi Tokuzawa 全天動画撮影システム
JP2013045089A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Ricoh Co Ltd 撮像システムおよび結像光学系

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4236790A (en) * 1978-05-15 1980-12-02 Smith Ronald D Temperature compensated positioning device
JPH06186466A (ja) * 1992-12-15 1994-07-08 Canon Inc 温度補償機能を有した撮影装置
JP3290993B2 (ja) * 1995-06-23 2002-06-10 インタラクティブ ピクチャーズ コーポレーション 球形画像を作成する方法および装置
JP2002244200A (ja) * 2001-02-20 2002-08-28 Ricoh Co Ltd 投射型プロジェクタシステム
JP4264464B2 (ja) * 2007-06-28 2009-05-20 パナソニック株式会社 撮像装置及び半導体回路素子
JP2010271675A (ja) * 2009-05-20 2010-12-02 Masamichi Tokuzawa 全天動画撮影システム
JP2013045089A (ja) * 2011-08-26 2013-03-04 Ricoh Co Ltd 撮像システムおよび結像光学系

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6019970B2 (ja) 全天球型の撮像システムおよび撮像光学系
JP5652349B2 (ja) 広角レンズおよび全天球型撮像装置
JP6427241B2 (ja) ズームレンズシステムおよび撮像装置
JP4747645B2 (ja) 広角レンズ、及び、撮像装置
JP5724755B2 (ja) 撮像システム
KR102548901B1 (ko) 망원렌즈 및 촬상장치
JP6142467B2 (ja) 撮像光学系および全天球型撮像装置および撮像システム
JP3938143B2 (ja) 超広角光学系
CN110687660B (zh) 透镜装置和包括透镜装置的成像装置
US8724239B2 (en) Optical lens system for image taking
JP4556382B2 (ja) 広角レンズ
CN102341737A (zh) 摄像光学系统、摄像光学装置及数码设备
JP2012108302A (ja) 広角レンズ
JP6827173B2 (ja) レンズ系および該レンズ系を含むカメラシステム
JP6698923B2 (ja) 撮像レンズおよび撮像装置
JP6004073B2 (ja) 光学系及び撮像装置
JP5846275B2 (ja) 光学系および撮像システム
JP5839135B2 (ja) 全天球型光学系及び撮像装置
JP5783314B2 (ja) 全天球型光学系および撮像システム
JP5850191B1 (ja) 光学系および撮像システム
JP2019159344A (ja) 撮像システム
KR20120092419A (ko) 줌 렌즈계
WO2022244433A1 (ja) 撮像光学系及び撮像装置
JP2010107820A (ja) 広角レンズ
JP2006113159A (ja) 撮像光学系

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160212

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170712

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170919