JP2014168896A - 液滴吐出ヘッドの洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル列が増えても、生産性や洗浄能力の低下の度合いが小さい液滴吐出装置の洗浄装置を提供する。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズル2が配列された液滴吐出ヘッド1を備える液滴吐出装置の洗浄装置10において、液滴吐出ヘッド1(ノズルプレート3)の吐出面との間にギャップGを形成するクリーニングプレート11と、互いに向き合う位置に設けられた噴射孔13・14からギャップG内に流体を送り出す加圧手段18と、クリーニングプレート11に設けられた吸引孔12からギャップG内の流動体を吸引する負圧手段17とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズル2が配列された液滴吐出ヘッド1を備える液滴吐出装置の洗浄装置10において、液滴吐出ヘッド1(ノズルプレート3)の吐出面との間にギャップGを形成するクリーニングプレート11と、互いに向き合う位置に設けられた噴射孔13・14からギャップG内に流体を送り出す加圧手段18と、クリーニングプレート11に設けられた吸引孔12からギャップG内の流動体を吸引する負圧手段17とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、多数の吐出口から液滴を吐出する液体吐出ヘッドの洗浄装置に関するものである。
従来、半導体素子や電子回路などの微細な配線パターンを形成するデバイス製造方法としては、フォトリソグラフィー法が多く利用されてきた。しかし、フォトリソグラフィー法は、トップダウン型のプロセスであり、材料の利用効率が低く、さらに装置が高価であり、工程が複雑で長いため、製造コストを上昇させる原因となっている。
そのため、近年ではボトムアップ型のプロセスである印刷法、例えば、オフセット印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷などによるデバイス製造方法に注目が集まっている。これらの印刷法では、金属などの導電性微粒子や有機半導体を溶解させたインクなどを不導体基材上に塗布し、焼成を行うことでパターンを形成する。特にインクジェット印刷は、電極や絶縁体、半導体などを不導体基材上に直接描画することができ、マスクなどの装置が不要であるため、安価なデバイス製造方法や少量多品種に対応した製造方法として注目が集まっている。
デバイスの製造にインクジェット印刷(ピエゾ方式・静電方式・バブルジェット(登録商標)方式など)を用いる場合、通常の画像形成と比べて高いインク吐出精度と長期の吐出安定性とが求められる。インクジェット印刷において、ノズル孔内で固化したインクや吐出面に付着したごみなどは、インクの吐出形状・吐出速度・吐出方向にバラツキを生じさせ、インクの吐出精度の低下を招く。また、ノズルからの溶媒の蒸発に起因するインク粘度の部分的な上昇(高濃度インク部)や気泡の混入によって、吐出精度の低下と吐出安定性の低下が起きる。そのため、高い吐出精度と吐出安定性とを達成するためには、ノズル孔内や吐出面の状態を常に最適にしておく必要がある。
そこで、インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)には、パージング処理、キャッピング処理、ワイピング処理などの洗浄処理により、インク吐出機能の回復が行なわれている。また、インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)の吐出面を撥液性のあるコーティングで覆うことにより、吐出面の清浄性を保つ工夫がされている。
上記パージング処理とは、インクの吐出の圧力より高い圧力をノズル付近のインクにかけ、ノズルから強制的にインクを捨てる動作のことである。高濃度インク部の排出や気泡の除去によりノズルを詰まらせないようにすることができる。しかし、パージング処理は、全てのノズルに均等に圧力を掛けることが難しいため、全てのノズルに対してインク吐出機能を回復させることが難しい。ノズルは他の複数のノズルと連通しているため、インク固化物で遮蔽された吐出不能のノズルがある場合は、近接する吐出可能なノズルから圧力の開放が行われるためである。また、パージング処理では、吐出面に付着したごみやインク固化物などの除去はできない。
上記キャッピング処理とは、吐出面にキャップ構造を当接させて外部と隔離し、キャップ構造内に負圧を発生させ、ノズル内のインクを吸引する動作である。しかし、キャッピング処理では、インク固化物で遮蔽されている吐出不能なノズルがある場合は、近接する吐出可能なノズルからインクが排出される。そのため、パージング処理と同様に、全てのノズルに対してインクの吐出機能を回復させることが難しい。
上記ワイピング処理とは、特許文献1にあるように、吐出面をブレード状部材により払拭することによって、吐出面に付着したゴミやインク固化物を除去する動作のことである。しかし、ワイピング処理では、ブレード状部材と吐出面との接触による磨耗が発生するため、摩耗埃などのゴミが発生するという問題があった。また、多くのインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)は吐出面を撥水処理しているため、ブレード状部材が吐出面に接触することで撥水効果が薄れるという問題があった。さらに、インクは粘着力をもった高分子が含まれることが多いことに加え、吐出面の撥水効果の低下を防ぐ接触圧でブレード状部材を接触させないとならないため、ブレード部材では十分な洗浄ができないという問題もあった。
そこで、特許文献2には、インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)のノズル列毎に真空ノズルを非接触で配置し、真空ノズルをノズルの列方向に移動させながら、吐出面やノズル孔内の洗浄を行う装置が提案されている。この装置による洗浄によれば、パッシング処理やキャッピング処理などに比べ、ノズル毎の洗浄能力のバラツキを少なくすることができる。また、吐出面と真空ノズルとは非接触であるため、吐出面をブレード部材で払拭する場合に比べ、摩耗塵などのゴミの発生や吐出面の破損(傷、撥水処理剥がれなど)を抑制することができる。
また、特許文献3には、インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)に対向させてクリーニングプレートを配置し、その間の空間に形成されるギャップに流体を送り出すことにより、吐出面やノズル孔内の洗浄を行う装置が提案されている。具体的には、ヘッドの短手方向一端側に設けられた送出口からギャップ内に流体を送り出し、吐出面に付着したインクやゴミを取り込んだ流体を、ヘッドの長手方向他端側に設けられた吸引口で吸引、又は回収槽に回収する。特許文献3に記載される装置による洗浄によれば、パッシング処理やキャッピング処理などに比べ、ノズル毎の洗浄能力のバラツキを少なくすることができる。また、吐出面とクリーニングプレートとは非接触で、吐出面に接触するのが流体である。そのため、吐出面をブレード部材で払拭する場合に比べ、摩耗塵などのゴミの発生や吐出面の破損(傷、撥水処理剥がれなど)を抑制することができる。
しかしながら、高解像度化と生産性の向上のため、インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)は、ヘッドの短手方向にも多数のノズル列が配置されることが多くなっている。特許文献2に記載される装置において、多数のノズル列が配置される場合には、真空ノズルの中心部からずれているノズルには十分な吸引力が働かないという問題がある。そのため、多数のノズル列が配置される場合には、全ノズルに対して真空ノズルを走査する必要が生じ、タクトタイムが増加し生産性が低下してしまう。真空ノズルのノズル径・形状を大きくし、多ノズルを同時に洗浄するという方法もあるが、十分な吸引力を確保するには排気量の大きなポンプが必要となり、コストの増加などの生産性低下につながるという問題がある。
また、特許文献3に記載される装置において、多数のノズル列が配置される場合には、流体の移動方向の上流側のノズルから排出されたインクやゴミが、下流側にある吐出面に再付着し、吐出面を汚染するという問題があった。さらに、上流側に行くほど下流側に配置された吸引口と離れることになるため、上流側のノズル孔内又は吐出面に対しては、十分な吸引力が得られないという問題もあった。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、ノズル列が増えても、生産性や洗浄能力の低下の度合いが小さい液滴吐出装置の洗浄装置を提供することである。
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、液滴を吐出する複数のノズルが配列された液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置の洗浄装置において、上記液滴吐出ヘッドの吐出面との間にギャップを形成するクリーニングプレートと、互いに向き合う位置に設けられた少なくとも一対の送出口から該ギャップ内に流体を送り出す送出手段と、該クリーニングプレートに設けられた少なくともひとつの吸引口から該ギャップ内の流動体を吸引する吸引手段とを備えることを特徴とするものである。
本発明においては、ノズル孔内や液滴吐出ヘッドの吐出面に付着したインクやゴミは、送出手段によってギャップ内に送出された流体に取り込まれて吸引手段により回収され、一度に多くのノズル孔内や吐出面の洗浄が可能となる。よって、ノズル列が増えても、真空ノズルなどの吸引手段のみで洗浄を行う場合に比べ、生産性や洗浄能力の低下の度合いが小さい。また、本発明においては、互いに向き合う位置(ギャップの両端側)に設けられた一対の送出口からギャップ内に流体を送り出す。よって、一端側に設けられた送出口から一方向に流体を送り出す場合に下流側で洗浄後のインクやゴミが再付着していた領域の一部は、一端側の送出口と向き合う位置に設けられた他端側の送出口から送り出される流体により洗浄されることになる。また、吸引口がクリーニングプレートに設けられているため、送出口と吸引口との距離は、クリーングプレートを挟んで送出口と吸引口とが配置される場合に比べ小さくなり、ギャップ内に吸引力が及びやすい。つまり、ギャップの両端側の送出口から流体を流す本発明は、同じ数のノズル列をもつギャップの一端側の送出口からのみ流体を送出する場合に比べ洗浄能力が高く、ノズル列が多くなっても洗浄能力の低下の度合いが小さいといえる。このように、本発明は、ノズル列が増えても、生産性や洗浄能力の低下の度合いが小さいという優れた効果がある。
以下、本発明を液滴吐出装置であるインクジェットヘッドの洗浄装置に適用した実施形態について図面を参照して説明する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る洗浄装置の全体構成を示す構成図である。図2(a)は第1の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図1及び図2に示すインクジェットヘッド1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置された液滴吐出ヘッドたるノズルプレート3を備えている。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る洗浄装置の全体構成を示す構成図である。図2(a)は第1の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図1及び図2に示すインクジェットヘッド1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置された液滴吐出ヘッドたるノズルプレート3を備えている。
第1の実施形態に係る洗浄装置10は、図1に示すように、インクジェットヘッド1のノズルプレート3を外部から隔離する隔離手段である洗浄槽100を備えている。インクジェットヘッド1の洗浄時には、洗浄槽100の開口部101に向けてインクジェットヘッド1が下降し、洗浄槽100の開口部101にノズルプレート3が挿入される。洗浄されたインクやゴミを洗浄槽の外側、すなわち印刷プロセスが行われる他の空間を汚染するのを防止するためである。
上記洗浄槽100のインクジェットヘッド1に対向する上面部には、弾性体102が設置されている。インクジェットヘッド1と洗浄槽100とが弾性体102を介して当接することにより、インクジェットヘッド1と洗浄槽100との密着性及び密閉性を保つことができる。そして、この洗浄槽100は、三方弁103を介して負圧手段104に接続されており、洗浄槽100内を減圧することが可能となっている。また、三方弁103を大気側に接続することにより洗浄槽100内を大気圧に戻すことが可能となっている。これにより、本実施形態に係る洗浄装置10は、後述するクリーニングプレートによる洗浄とは別にキャッピング処理を行うことも可能である(以下に説明する実施形態についても同様である)。キャッピング処理では、洗浄槽100内の減圧により、ノズル3内の高濃度インクなどを吸引し、ノズル3内でのインクの詰まりを解消することができる。
そして、第1の実施形態に係る洗浄装置10は、図1及び図2(a)に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート11を備えている。このクリーニングプレート11は、図示しないアクチュエータによって図1中上下方向に往復移動可能で、ギャップ調整が可能となっている。ギャップ間距離(吐出面とクリーニングプレートとの距離)は、好ましくは100μm〜1cm、より好ましくは0.5mm〜8mm、さらに好ましくは1mm〜5mmである。ギャップ間距離を調整することにより、ギャップGを流れる流体の流量を調整することができ、後述する吸引孔による吸引力を調整することができる(以下に説明する実施形態についても同様である)。
また、このクリーニングプレート11は、図2(b)に示すように、吐出面3aの全領域以上を覆う大きさではなく、吐出面3aの略半分の領域を覆う大きさに形成されている。クリーニングプレート11は、図示しないアクチュエータにより、吐出面3aとの間のギャップGを維持しながらヘッドの長手方向となるノズルの列方向(図中矢印Y方向)に往復移動可能である。これにより、クリーニングプレート11は、小型化を図りつつ、吐出面3aの全領域を洗浄できるようになっている。なお、上記クリーニングプレート11は、可動である代わりに吐出面の全領域を覆う大きさであってもよい。
上記クリーニングプレート11の中央部(二列のノズル列の中心線に対向する位置)には吸引口となる吸引孔12が吐出面3aに対して直交する方向に貫通するように設けられている。この吸引孔12は、図1に示すように、廃液槽16とバルブとを介して吸引手段となる負圧手段17に接続されている。これにより、後述するように、洗浄の際に出たインクとごみを廃液漕16内に回収することができるようになっている。このとき、ノズル2の中心軸と吸引孔12の中心軸とがずれていることにより、複数のノズル列をもつ場合でも、各ノズル列を走査する必要がない。
そして、上記洗浄装置10は、ヘッドの短手方向となるノズルの行方向(図中矢印X方向)両端部に、上記ギャップG内に流体を送り出す送出口となる3対の噴射孔13a、13b、13c、14a、14b、14cを備えている。これら噴射孔13、14は、図1に示すように、バルブを介して送出手段たる加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けてノズルの行方向(図中矢印X方向)に噴射する。図2(a)に示すように、噴射孔13から噴射された流体は、吐出面3aに沿って右方向に進んで吸引孔12に到達し、噴射孔14から噴射された流体は、吐出面3aに沿って左方向に進んで吸引孔12に到達する。なお、ここで用いる流体には、気体であれば、空気・窒素・アルゴンなど、液体であればインクが可溶な物、好ましくはインク溶媒を用いることが望ましい(以下に説明する実施形態についても同様である)。
また、これら噴射孔13、14は、図2(b)に示すように、図示しないアクチュエータにより、上記クリーニングプレート11の往復移動と連動して、ノズルの列方向(図中矢印Y方向)に往復移動可能に構成されている。これにより、上述したように、噴射孔を多く設置する必要がなく、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
上記構成の洗浄装置10においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔13、14から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔12は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル2内や吐出面3aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔12の上方)に集められ、吸引孔12を通して廃液槽16内に回収される。上述した洗浄装置10は、吐出面3aにブレードを払拭させる場合に比べ、吐出面3aの摩耗による塵埃の発生や、吐出面3aの破損(傷・撥水処理の剥がれなど)を防止することができる。
なお、上記クリーングプレート11には、吐出面3aに対向する面に撥水処理を施すことが好ましい。洗浄の際にでたインクやゴミがクリーニングプレート11に付着するのを防ぐことが可能である。これにより、ギャップGにインクやゴミが残留することなく、これらを吸引孔12により排出させることができる(以下に説明する実施形態についても同様である)。
[第2の実施形態]
図3(a)は第2の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図3に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)4は、複数のノズル5が四列に千鳥配置されたノズルプレート6を備えている。
図3(a)は第2の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図3に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)4は、複数のノズル5が四列に千鳥配置されたノズルプレート6を備えている。
第2の実施形態に係る洗浄装置は、図3(a)に示すように、ノズルプレート6の吐出面6aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート21を備えている。クリーニングプレート21は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図3(a)中上下方向に往復移動可能で、ギャップ調整が可能となっている。また、クリーニングプレート21は、図示しないアクチュエータにより、吐出面6aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動可能である。これにより、クリーニングプレート21は、小型化を図りつつ、吐出面6aの全領域を洗浄できるようになっている。
また、上記クリーニングプレート21の中央部(ノズル四列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔22が設けられている。この吸引孔22は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
そして、上記洗浄装置20は、ヘッドの短手方向となるノズルの行方向(図中矢印X方向)両端部に、上記ギャップG内に流体を送り出す3対の噴射孔23a、23b、23c、24a、24b、24cを備えている。これら噴射孔23、24は、第1の実施形態で説明したように、バルブを介して加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けて噴射する。
ここで、上記噴射孔23、24の噴射方向は、図3(b)に示すように、クリーニングプレートの進行方向に向かって、ノズルの行方向(図中矢印X方向)から角度αの傾きがつけられている。これにより、噴射孔23、24から噴射される流体は、交差することになり、角度αが0度となる噴射孔から噴射される流体に比べ、クリーニングプレート21の中央部で衝突した時の飛散方向が進行方向に限定される。つまり、ノズル5内や吐出面6aから離脱したゴミやインクの飛散方向を進行方向に限定することが可能である。これにより、洗浄後の吐出面6aに洗浄後のインクやゴミが再付着する範囲を狭めることができるのである。なお、角度αは5度〜85度の間が好ましく、より好ましくは15〜75度、さらに好ましくは30〜60度である。
また、これら噴射孔23、24は、図3(b)に示すように、図示しないアクチュエータにより、上記クリーニングプレート21の往復移動と連動して、ノズルの列方向(図中矢印Y方向)に往復移動可能であり。これにより、上述したように、例えば、多数の噴射孔を設置する必要がなく、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
上記構成の洗浄装置20においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔23、24から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔22は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル5内や吐出面6aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔22の上方)に集められ、吸引孔22を通して廃液槽16内に回収される。
[第3の実施形態]
図3(c)は第3の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図である。図3(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。
図3(c)は第3の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図である。図3(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。
第3の実施形態に係る洗浄装置30は、図3(c)に示すように、ノズルプレート6の吐出面6aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート31を備えている。クリーニングプレート31は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図3(c)中上下方向に往復移動が可能で、ギャップの調整が可能となっている。また、クリーニングプレート31は、図示しないアクチュエータにより、吐出面6aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動可能である。これにより、クリーニングプレート31は、小型化を図りつつ、吐出面6aの全領域を洗浄できるようになっている。
また、上記クリーニングプレート31の中央部(ノズル列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔32が設けられている。この吸引孔32は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
そして、上記洗浄装置30は、ヘッドの短手方向となるノズルの行方向(図中矢印X方向)両端部に、上記ギャップG内に流体を送り出す3対の噴射孔33a、33b、33c、34a、34b、34cを備えている。これら噴射孔33、34は、第1の実施形態で説明したように、バルブを介して加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けて噴射する。
ここで、上記噴射孔33、34の噴射方向は、第2の実施形態で説明したように、クリーニングプレート31の進行方向に向かってノズルの行方向(図中矢印X方向)から角度αの傾きがつけられている。さらに、これら噴射孔33、34は、吐出面6aに対して角度を持って配置され、噴射孔33、34の流体噴射方向の延長線(図中、点線で示す)が最外ノズル列5‘の外側で吐出面6aと交わっている。噴射孔33、34は、より吐出面6aに近い部分に流体の流れを発生させることができ、流体は吐出面6aやクリーニングプレート31との摩擦による流体損失を少なくすることができる。これにより、吸引孔32による吸引力を増加させることができる。なお、噴射孔を傾ける角度は、図3(b)(c)に示すように、必ずしも両方向に持たせる必要はなく、どちらか一方を持たせるだけでも良い。
また、これら噴射孔33、34は、図3(b)に示すように、図示しないアクチュエータにより、上記クリーニングプレート31の往復移動と連動して、ノズルの列方向(図中矢印Y方向)に往復移動が可能である。これにより、上述したように、多数の噴射孔を設置する必要がなく、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
上記構成の洗浄装置30においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔33、34から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔32は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル5内や吐出面6aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔32の上方)に集められ、吸引孔32を通して廃液槽16内に回収される。
[第4の実施形態]
図3(d)は、第4の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図である。
図3(d)は、第4の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図である。
第4の実施形態に係る洗浄装置は、図3(d)に示すように、インクジェットヘッド6の吐出面6aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート41を備えている。クリーニングプレート41は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図3(d)中上下方向に往復移動が可能で、ギャップ調整が可能となっている。また、クリーニングプレート41は、図示しないアクチュエータにより、吐出面6aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動が可能である。これにより、クリーニングプレート41は、小型化を図りつつ、吐出面6aの全領域を洗浄できるようになっている。
上記クリーニングプレート41の中央部(四つのノズル列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔42が設けられている。さらに、この吸引孔42の両隣には、吸引孔42より幅が小さく形成される副吸引孔45、46が設けられている。これらの吸引孔42や副吸引孔45、46は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、ノズル列が多い場合でも、より確実に洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
そして、上記洗浄装置40は、ヘッドの短手方向となるノズルの行方向(図中矢印X方向)両端部に、上記ギャップG内に流体を送り出す3対の噴射孔43a、43b、43c、44a、44b、44cを備えている。これら噴射孔43、44は、第1の実施形態で説明したように、バルブを介して加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けて噴射する。そして、これら噴射孔は、図示しないアクチュエータにより、上記クリーニングプレートの移動と連動して、ノズルの列方向(図中矢印Y方向)に往復移動が可能に構成されている。これにより、上述したように、噴射孔を多く設置する必要がなく、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
上記構成の洗浄装置40においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔43、44から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引42は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル5内や吐出面6aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により、吸引孔42、副吸引孔45、46を通して廃液槽16内に回収される。
[第5の実施形態]
図4(a)は第5の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図4に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置されたノズルプレート3を備えている。
図4(a)は第5の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図4に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置されたノズルプレート3を備えている。
第5の実施形態に係る洗浄装置は、図4(a)に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート51を備えている。クリーニングプレート51は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図4(a)中上下方向に往復移動が可能で、ギャップの調整が可能となっている。また、クリーニングプレート51は、図示しないアクチュエータにより、吐出面3aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動が可能である。これにより、クリーニングプレート51は、小型化を図りつつ、吐出面3aの全領域を洗浄できるようになっている。
上記クリーニングプレート51の中央部(ノズル二列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔52が設けられている。この吸引孔52は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
そして、上記クリーニングプレート51の上面には、図4(a)に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aが嵌合する溝51aが形成されている。また、クリーニングプレート51のノズルの行方向両端部、すなわち溝51aを形成する立設部51b、51cには、3対の噴射孔53a、53b、53c、54a、54b、54cが設けられている。洗浄装置50は、クリーニングプレート51と噴射孔53、54とを一体に同一部材で構成しているため、噴射孔を別体で構成する場合に比べ、部品点数を減らすことができ、低コスト化が可能となる。また、後述するように、噴射孔からの流体の噴射方向の向きの調整も簡便である。
上記クリーニングプレート51に設けられた噴射孔53、54は、第1の実施形態で説明したように、バルブを介して加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けてノズルの行方向(図中矢印X方向)に噴射する。図4(a)に示すように、噴射孔53から噴射された流体は、吐出面3aに沿って右方向に進んで吸引孔52に到達し、噴射孔54から噴射された流体は、吐出面3aに沿って左方向に進んで吸引孔52に到達する。このとき、噴射孔53、54の開口部がギャップGに近接して設置されるため、噴射孔を別体で構成する場合に比べ、噴射孔53、54から流体をギャップGに向けて効率よく流すことが可能となる。
また、これら噴射孔53、54は、図4(b)に示すように、図示しないアクチュエータにより、上記クリーニングプレート51の往復移動と連動して、ノズル列の方向(図中矢印Y方向)に往復移動が可能である。これにより、上述したように、多数の噴射孔を設置する必要がなく、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
上記構成の洗浄装置50においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔53、54から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔52は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル2内や吐出面3aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔52の上方)に集められ、吸引孔52を通して廃液槽16内に回収される。
[第6の実施形態]
図5(a)は第6の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図5に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置されたノズルプレート3を備えている。
図5(a)は第6の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(b)は同洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。図5に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置されたノズルプレート3を備えている。
第6の実施形態に係る洗浄装置60は、図5(a)に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート61を備えている。クリーニングプレート61は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図5(a)中上下方向に往復移動が可能で、ギャップの調整が可能となっている。また、クリーニングプレート61は、図示しないアクチュエータにより、吐出面3aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動が可能である。これにより、クリーニングプレート61は、小型化を図りつつ、吐出面3aの全領域を洗浄できるようになっている。
上記クリーニングプレート61の中央部(ノズル二列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔62が設けられている。この吸引孔62は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
また、上記クリーニングプレート61のノズルの行方向両端部には、吸引孔62と略平行方向に三対の噴射孔63a、63b、63c、64a、64b、64cが設けられている。これら噴射孔63、64の開口部は、吐出面3aに対して直交する方向から所定の角度の傾きがつけられ、流体の噴射方向の延長線(図中点線で示す)が最外ノズル列2‘の外側で吐出面3aと交わるようになっている。これら噴射孔63、64は、第1の実施形態で説明したように、加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けて噴射する。噴射孔63、64は、より吐出面3aに近い部分に流体の流れを発生させることができ、流体は吐出面3aやクリーニングプレート61との摩擦による流体損失を少なくすることができる。これにより、吸引孔62による吸引力を増加させることができる。
上記構成の洗浄装置60においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔63、64から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔62は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル2内や吐出面3aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔62の上方)に集められ、吸引孔62を通して廃液槽16内に回収される。
[第7の実施形態]
図5(a)は第7の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(c)は第7の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。
図5(a)は第7の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(c)は第7の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。
第7の実施形態に係る洗浄装置70は、図5(a)に示すように、ノズルプレート3のノズル吐出3aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート71を備えている。クリーニングプレート71は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図7(a)中上下方向に往復移動が可能で、ギャップの調整が可能となっている。また、クリーニングプレート71は、図示しないアクチュエータにより、吐出面3aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動が可能である。これにより、クリーニングプレート71は、小型化を図りつつ、吐出面3aの全領域を洗浄できるようになっている。
上記クリーニングプレート71の中央部(ノズル二列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔72が設けられている。この吸引孔72は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
また、上記クリーニングプレート71のノズルの行方向両端部には、吸引孔72と略平行方向に三対の噴射孔73a、73b、73c、74a、74b、74cが設けられている。これら噴射孔73、74の開口部は、吐出面3aに対して直交する方向から所定の角度の傾きがつけられ、流体の噴射方向の延長線(図中点線で示す)が最外ノズル列2‘の外側で吐出面3aと交わるようになっている。これら噴射孔73、74は、第1の実施形態で説明したように、加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けて噴射する。
ここで、上記噴射孔73、74の噴射方向は、図5(c)に示すように、クリーニングプレートの進行方向に向かって、ノズルの行方向(図中矢印X方向)から角度αの傾きがつけられている。これにより、噴射孔73、74から噴射される流体は交差することになり、角度αが0度となる噴射孔から噴射される流体に比べ、クリーニングプレート71の中央部で衝突した時の飛散方向が進行方向に限定される。つまり、ノズル2内や吐出面3aから離脱したゴミやインクの飛散方向を進行方向に限定することが可能である。これにより、洗浄後の吐出面3aに洗浄後のゴミやインク固化物が再付着する範囲を狭めることができるのである。
上記構成の洗浄装置70においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔73、74から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔72は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル2内や吐出面3aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔72の上方)に集められ、吸引孔72を通して廃液漕16内に回収される。
[第8の実施形態]
図5(a)は第8の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(d)は第8の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。
図5(a)は第8の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図、(d)は第8の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す平面図である。
第8の実施形態に係る洗浄装置80は、図5(a)に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート81を備えている。クリーニングプレート81は、第1の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図5(a)中上下方向に往復移動が可能で、ギャップの調整が可能となっている。また、クリーニングプレート81は、図示しないアクチュエータにより、吐出面3aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動が可能である。これにより、クリーニングプレート81は、小型化を図りつつ、吐出面3aの全領域を洗浄できるようになっている。
上記クリーニングプレート81の中央部(ノズル二列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔82が設けられている。この吸引孔82は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出たインクとごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
また、上記クリーニングプレート81のノズルの行方向両端部には、吸引孔62と略平行方向に一対の噴射孔83、84が設けられている。これら噴射孔83、84の開口部は、ノズルの列方向に長尺なスリット状に形成されている。そして、この噴射孔83、84の開口部は、吐出面3aに対して直交する方向から所定の角度の傾きがつけられ、流体の噴射方向の延長線(図中点線で示す)が最外ノズル列2‘の外側で吐出面3aと交わるようになっている。これら噴射孔83、84は、第1の実施形態で説明したように、加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けて噴射する。また、噴射孔83、84は、より吐出面3aに近い部分に流体の流れを発生させることができ、流体は吐出面3aやクリーニングプレート81との摩擦による流体損失を少なくすることができる。これにより、吸引孔82による吸引力を増加させることができる。
上記構成の洗浄装置80においては、ノズルの行方向両端部に配置された噴射孔83、84から加圧された流体がギャップG内に噴射される。それと同時に吸引孔82は減圧手段によってギャップG内を減圧する。これにより、ノズル2内や吐出面3aに付着したインクやゴミは、ギャップG内に噴射された流体により中央部(吸引孔62の上方)に集められ、吸引孔82を通して廃液漕16内に回収される。また、上記構成の洗浄装置80においては、ノズル2の径に対して、噴射孔83、84のノズルの列方向の長さが長くなるため、洗浄時にクリーニングプレート81をノズルプレート3と同じ速度で移動させたとしても、ノズル一つ当たりの洗浄時間を長くすることができるというメリットがある。
なお、図5(a)(b)(c)(d)に示した構成の洗浄装置60、70、80は、図6(a)(b)に示すように、複数のノズル5が4列に千鳥配置されたノズルプレート6を備えるインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)4の洗浄装置であってもよい。
[第9の実施形態]
図7は、第9の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図。図8(a)(b)(c)は、第9の実施形態に係る洗浄装置の洗浄工程を説明する工程図。図7及び図8に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置されたノズルプレート3を備えている。
図7は、第9の実施形態に係る洗浄装置主要部の構成を示す側面図。図8(a)(b)(c)は、第9の実施形態に係る洗浄装置の洗浄工程を説明する工程図。図7及び図8に示すインクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)1は、複数のノズル2が2列に千鳥配置されたノズルプレート3を備えている。
第9の実施形態に係る洗浄装置110は、図7に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aとの間にギャップGを形成するクリーニングプレート111を備えている。クリーニングプレート111は、第5の実施形態で説明したように、図示しないアクチュエータによって図7中上下方向に往復移動が可能で、ギャップの調整が可能となっている。また、クリーニングプレート111は、図示しないアクチュエータにより、吐出面3aとの間のギャップGを維持しながらノズルの列方向(図中Y方向)に往復移動が可能である。これにより、クリーニングプレート111は、小型化を図りつつ、吐出面3aの全領域を洗浄できるようになっている。
上記クリーニングプレート111の中央部(ノズル二列の中心線に対向する位置)には吸引手段である吸引孔112が設けられている。この吸引孔112は、第1の実施形態で説明したように、廃液槽16を介して負圧手段17に接続されている。これにより、洗浄の際に出た洗浄液117、インク、ごみを廃液槽16内に回収することができるようになっている。
そして、上記クリーニングプレート111の上面には、図7に示すように、ノズルプレート3の吐出面3aが嵌合する溝111aが形成されている。また、クリーニングプレート111のノズルの行方向両端部、すなわち溝111aを形成する立設部111b、111cには、噴射孔113、114が設けられている。
上記クリーニングプレート111に設けられた噴射孔113、114は、第1の実施形態で説明したように、バルブを介して加圧手段18に接続されており、加圧された流体をギャップG内に向けてノズル行方向(図中矢印X方向)噴射する。このとき、噴射孔113、114の開口部がギャップGに近接して設置されることになるため、噴射孔を別体で構成する場合に比べ、噴射孔113、114から流体をギャップGに向けて効率よく流すことが可能となる。
また、これら噴射孔113、114は、図4(b)に示すように、図示しないアクチュエータにより、上記クリーニングプレート111の往復移動と連動して、ノズルの列方向(図中矢印Y方向)に往復移動が可能である。これにより、上述したように、多数の噴射孔を設置する必要がなく、装置の小型化、低コスト化が可能となる。
さらに、上記クリーニングプレート111には、吸引孔112の両隣に一対の超音波発生手段115、116が設置されている。この超音波発生手段115、116は、流体の噴射時及び/又は吸引時に吐出面に向かって超音波を発生させ、ノズル2内や吐出面3aに付着したごみやインクを除去するためのエネルギーを与えることができる。特に、インクの除去が難しい場合、例えば、金属粒子が分散されたインクがノズル2内又は吐出面3aに融着した場合でもインクの除去が可能となる。
上記構成の洗浄装置においては、次のような手順により洗浄を行うのが効果的である。図8(a)に示すように、噴射孔113、114からクリーニングプレート111上に洗浄液117を噴射する。そして、図8(b)に示すように、ノズルプレート3を下降させて吐出面3aをクリーニングプレート111上の洗浄液117に当接させる。この状態で超音波発生手段115、116から吐出面3aに向かって超音波を照射する。その後、図8(c)に示すように、噴射孔113、114により流体である気体を噴射しながら吸引孔112から吸引を行い、ゴミやインクを取り込んだ洗浄液117を除去する。
なお、上記第1の実施形態乃至第9の実施形態では、複数のノズルが2列又は4列に千鳥配置されたノズルプレートを図示しているが、ノズルの数や配置に制約はない。また、上記吸引孔及び噴射孔の形状に制約はない。例えば噴射孔の内壁には、旋回流を発生させるような形状を形成してもよい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
液滴を吐出する複数のノズル2、5などのノズルが配列された液滴吐出ヘッド1、4などの液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置の洗浄装置10、20、30、40、50、60、70、80、90、110などの洗浄装置において、上記液滴吐出ヘッドの吐出面との間にギャップGなどのギャップを形成するクリーニングプレート11、21、31、41、51、61、71、81、91、111などのクリーニングプレートと、互いに向き合う位置に設けられた、噴射孔13・14、23・24、33・34、43・44、53・54、63・64、73・74、83・84、93・94、113・114などの少なくとも一対の送出口から流体を該ギャップ内に送り出す加圧手段18などの送出手段と、該クリーニングプレートに設けられた、吸引孔12、22、32、42、52、62、72、82、92、112などの少なくともひとつの吸引口から該ギャップ内の流動体を吸引する負圧手段17などの吸引手段とを備える。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、ズル列が増えても、ノズル列が増えても、生産性や洗浄能力の低下の度合いが小さい。
(態様B)
(態様A)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記一対の送出口は液滴吐出ヘッドの短手方向両側で向き合う位置に配設されている。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、送出手段が長手方向に流体を送り出す場合に比べ洗浄能力が高い。
(態様C)
(態様B)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記クリーニングプレートは、液滴吐出ヘッドの長手方向に往復移動が可能である。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、吐出面の全領域を覆う大きさでクリーニングプレートを構成する場合に比べ、装置の小型化を図ることができる。
(態様D)
(態様B)又は(態様C)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記送出口は液滴吐出ヘッドの長手方向に往復移動が可能である。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、送出手段の数を減らすことができ、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
(態様E)
(態様A)(態様B)(態様C)又は(態様D)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記吸引口は、上記一対の送出口の中間位置に少なくとも一つ配設される。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、ギャップ内のインクやゴミを取り込んだ流体を効率的に回収することができる。
(態様F)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)又は(態様E)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記一対の送出口からの流動体の送出方向は交差する。
これによれば、第2の実施形態、第3の実施形態、第7の実施形態で説明したように、一対の送出口から送出される流動体同士が衝突するときの、飛散方向を限定することができ、洗浄後の最汚染を抑制することができる。
(態様G)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)又は(態様F)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記送出口からの流動体の送出方向は、上記吐出面に向けられ、その送出方向の延長線が最も外側に配列された最外ノズル列の外側で該吐出面と交わる。
これによれば、第3の実施形態、第6の実施形態〜第8の実施形態で説明したように、流動体送出手段をノズルの近傍に配置することができるので、吐出面やクリーニングプレートとの摩擦による流体損失を少なくすることができる。また、クリーニングプレートの小型化が可能となる。
(態様H)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)又は(態様G)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記送出口は上記クリーニングプレートと一体に形成される。
これよれば、第2の実施形態、第5の実施形態〜第9の実施形態で説明したように、装置の小型化、低コスト化を図ることができ、ギャップ内に効率的に流体を送出することが可能である。
(態様I)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)又は(態様H)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記クリーニングプレートは、上記吐出面に対向する面に撥水性処理が施されている。
これよれば、第1の実施形態で説明したように、ギャップ間に洗浄後のインクやゴミが残留するのを抑制することができる。
(態様J)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)(態様H)又は(態様I)の液滴吐出装置において、上記クリーニングプレートは、超音波発生手段115などの超音波発生手段を備える。
これによれば、第9の実施形態で説明したように、吐出面やノズル孔内に付着したインクやゴミをより確実に除去することができる。
(態様K)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)(態様H)(態様I)又は(態様j)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記クリーニングプレートは、上記吐出面に対するギャップを調整できる調整機構を備える。
これよれば、第1の実施形態〜第9の実施形態で説明したように、ギャップを流れる流体の流量の調整により、吸引手段による吸引力の調整が可能となる。
(態様L)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)(態様H)(態様I)(態様j)又は(態様K)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記液滴吐出ヘッドの吐出面を外部から隔離する隔離手段を備える。
これによれば、第1の実施形態で説明したように、外部から隔離された空間内で液滴吐出ヘッドの洗浄をおこなうことができるため、外部の印刷プロセスが行われる空間を汚すことがない。
(態様A)
液滴を吐出する複数のノズル2、5などのノズルが配列された液滴吐出ヘッド1、4などの液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置の洗浄装置10、20、30、40、50、60、70、80、90、110などの洗浄装置において、上記液滴吐出ヘッドの吐出面との間にギャップGなどのギャップを形成するクリーニングプレート11、21、31、41、51、61、71、81、91、111などのクリーニングプレートと、互いに向き合う位置に設けられた、噴射孔13・14、23・24、33・34、43・44、53・54、63・64、73・74、83・84、93・94、113・114などの少なくとも一対の送出口から流体を該ギャップ内に送り出す加圧手段18などの送出手段と、該クリーニングプレートに設けられた、吸引孔12、22、32、42、52、62、72、82、92、112などの少なくともひとつの吸引口から該ギャップ内の流動体を吸引する負圧手段17などの吸引手段とを備える。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、ズル列が増えても、ノズル列が増えても、生産性や洗浄能力の低下の度合いが小さい。
(態様B)
(態様A)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記一対の送出口は液滴吐出ヘッドの短手方向両側で向き合う位置に配設されている。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、送出手段が長手方向に流体を送り出す場合に比べ洗浄能力が高い。
(態様C)
(態様B)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記クリーニングプレートは、液滴吐出ヘッドの長手方向に往復移動が可能である。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、吐出面の全領域を覆う大きさでクリーニングプレートを構成する場合に比べ、装置の小型化を図ることができる。
(態様D)
(態様B)又は(態様C)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記送出口は液滴吐出ヘッドの長手方向に往復移動が可能である。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、送出手段の数を減らすことができ、装置の小型化、低コスト化を図ることができる。
(態様E)
(態様A)(態様B)(態様C)又は(態様D)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記吸引口は、上記一対の送出口の中間位置に少なくとも一つ配設される。
これによれば、第1の実施形態乃至第9の実施形態で説明したように、ギャップ内のインクやゴミを取り込んだ流体を効率的に回収することができる。
(態様F)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)又は(態様E)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記一対の送出口からの流動体の送出方向は交差する。
これによれば、第2の実施形態、第3の実施形態、第7の実施形態で説明したように、一対の送出口から送出される流動体同士が衝突するときの、飛散方向を限定することができ、洗浄後の最汚染を抑制することができる。
(態様G)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)又は(態様F)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記送出口からの流動体の送出方向は、上記吐出面に向けられ、その送出方向の延長線が最も外側に配列された最外ノズル列の外側で該吐出面と交わる。
これによれば、第3の実施形態、第6の実施形態〜第8の実施形態で説明したように、流動体送出手段をノズルの近傍に配置することができるので、吐出面やクリーニングプレートとの摩擦による流体損失を少なくすることができる。また、クリーニングプレートの小型化が可能となる。
(態様H)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)又は(態様G)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記送出口は上記クリーニングプレートと一体に形成される。
これよれば、第2の実施形態、第5の実施形態〜第9の実施形態で説明したように、装置の小型化、低コスト化を図ることができ、ギャップ内に効率的に流体を送出することが可能である。
(態様I)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)又は(態様H)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記クリーニングプレートは、上記吐出面に対向する面に撥水性処理が施されている。
これよれば、第1の実施形態で説明したように、ギャップ間に洗浄後のインクやゴミが残留するのを抑制することができる。
(態様J)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)(態様H)又は(態様I)の液滴吐出装置において、上記クリーニングプレートは、超音波発生手段115などの超音波発生手段を備える。
これによれば、第9の実施形態で説明したように、吐出面やノズル孔内に付着したインクやゴミをより確実に除去することができる。
(態様K)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)(態様H)(態様I)又は(態様j)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記クリーニングプレートは、上記吐出面に対するギャップを調整できる調整機構を備える。
これよれば、第1の実施形態〜第9の実施形態で説明したように、ギャップを流れる流体の流量の調整により、吸引手段による吸引力の調整が可能となる。
(態様L)
(態様A)(態様B)(態様C)(態様D)(態様E)(態様F)(態様G)(態様H)(態様I)(態様j)又は(態様K)の液滴吐出装置の洗浄装置において、上記液滴吐出ヘッドの吐出面を外部から隔離する隔離手段を備える。
これによれば、第1の実施形態で説明したように、外部から隔離された空間内で液滴吐出ヘッドの洗浄をおこなうことができるため、外部の印刷プロセスが行われる空間を汚すことがない。
1、4:インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
2、5:ノズル
3、6:ノズルプレート
100:洗浄槽
10、20、30、40、50、60、70、80、90、110:洗浄装置
11、21、31、41、51、61、71、81、91、111:クリーニングプレート
12、22、32、42、52、62、72、82、92、112:吸引孔
13、14、23、24、33、34、43、44、53、54、63、64、73、74、83、84、93、94、113、114:噴射孔
115、116:超音波発生手段
2、5:ノズル
3、6:ノズルプレート
100:洗浄槽
10、20、30、40、50、60、70、80、90、110:洗浄装置
11、21、31、41、51、61、71、81、91、111:クリーニングプレート
12、22、32、42、52、62、72、82、92、112:吸引孔
13、14、23、24、33、34、43、44、53、54、63、64、73、74、83、84、93、94、113、114:噴射孔
115、116:超音波発生手段
Claims (12)
- 液滴を吐出する複数のノズルが配列された液滴吐出ヘッドを備える液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記液滴吐出ヘッドの吐出面との間にギャップを形成するクリーニングプレートと、
互いに向き合う位置に設けられた少なくとも一対の送出口から該ギャップ内に流体を送り出す送出手段と、
該クリーニングプレートに設けられた少なくともひとつの吸引口から該ギャップ内の流動体を吸引する吸引手段とを備えることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記一対の送出口は液滴吐出ヘッドの短手方向両側で向き合う位置に配設されていることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項2の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記クリーニングプレートは、液滴吐出ヘッドの長手方向に往復移動が可能であることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項2又は3の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記送出口は液滴吐出ヘッドの長手方向に往復移動が可能であることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3又は4の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記吸引口は、上記一対の送出口の中間位置に少なくとも一つ配設されることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4又は5の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記一対の送出口からの流動体の送出方向は交差することを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4、5又は6の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記送出口からの流動体の送出方向は、上記吐出面に向けられ、その送出方向の延長線が最も外側に配列された最外ノズル列の外側で該吐出面と交わることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6又は7の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記送出口は上記クリーニングプレートと一体に形成されることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7又は8の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記クリーニングプレートは、上記吐出面に対向する面に撥水性処理が施されていることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8又は9の液滴吐出装置において、
上記クリーニングプレートは、超音波発生手段を備えることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記クリーニングプレートは、上記吐出面に対するギャップを調整できる調整機構を備えることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。 - 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又は11の液滴吐出装置の洗浄装置において、
上記液滴吐出ヘッドの吐出面を外部から隔離する隔離手段を備えることを特徴とする液滴吐出装置の洗浄装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013041934A JP2014168896A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | 液滴吐出ヘッドの洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2013041934A JP2014168896A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | 液滴吐出ヘッドの洗浄装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014168896A true JP2014168896A (ja) | 2014-09-18 |
Family
ID=51691689
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2013041934A Pending JP2014168896A (ja) | 2013-03-04 | 2013-03-04 | 液滴吐出ヘッドの洗浄装置 |
Country Status (1)
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2013
- 2013-03-04 JP JP2013041934A patent/JP2014168896A/ja active Pending
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