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JP2014141714A - 真空蒸着装置及び有機el装置の製造方法 - Google Patents

真空蒸着装置及び有機el装置の製造方法 Download PDF

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JP2014141714A
JP2014141714A JP2013011129A JP2013011129A JP2014141714A JP 2014141714 A JP2014141714 A JP 2014141714A JP 2013011129 A JP2013011129 A JP 2013011129A JP 2013011129 A JP2013011129 A JP 2013011129A JP 2014141714 A JP2014141714 A JP 2014141714A
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discharge
evaporation
film forming
vapor
film
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Katsuhiko Hayashi
克彦 林
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Kaneka Corp
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Abstract

【課題】連続して共蒸着層を形成することができる真空蒸着装置を提供する。
【解決手段】面状に広がりをもった蒸気放出部3〜6を4段に重ねられて形成されており、基板20側から視て、4段目の第4蒸気放出部6は、第4放出開口72を形成する筒状の第4放出部71を有し、3段目に位置する第3蒸気放出部5には、第4放出部71が挿通可能な第4挿通孔68と、当該第4挿通孔68を囲むように環状の第3放出開口67を形成する第3放出部66を有し、さらに内側に位置する残りの蒸気放出部3,4には、第3放出部66を挿通可能な第2挿通孔57を有する構成とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、真空蒸着装置に関するものである。特に有機EL(Electro Luminescence)装置を製造する際に好適に使用できる真空蒸着装置に関するものである。
近年、白熱灯や蛍光灯に代わる照明装置として有機EL装置が注目され、多くの研究がなされている。
ここで、有機EL装置は、ガラス基板や透明樹脂フィルム等の基材に、有機EL素子を積層したものである。
また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物からなる発光層を積層したものである。有機EL装置は、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。
有機EL装置は、自発光デバイスであるため、ディスプレイ材料として使用すると高コントラストの画像を得ることができる。また、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができる。また、白熱灯や蛍光灯に比べて厚さが極めて薄く、且つ面状に発光するので、設置場所の制約が少ない。
代表的な有機EL装置の層構成は、図17の通りである。図17に示される有機EL装置200は、ガラス基板202上に、透明電極層203と、機能層205と、裏面電極層206が積層され、これらが封止部207によって封止されたものである。この有機EL装置200は、ガラス基板202側から光を取り出す、いわゆる、ボトムエミッション型と称される構成である。
また、機能層205は、複数の有機化合物又は導電性酸化物の薄膜が積層されたものである。代表的な機能層205の層構成は、図17の通りであり、透明電極層203側から順に正孔注入層208、正孔輸送層209、赤色発光層210、緑色発光層211、青色発光層212、電子輸送層213、及び電子注入層214を有している。
そして、有機EL装置200は、ガラス基板202上に、前記した層を順次成膜することによって製造される。
一般的に、上記した各層のうち、透明電極層203は、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電膜で形成された層であり、主にスパッタ法又は化学気相蒸着(CVD)法によって成膜される。機能層205は、前記したように多層構造を形成しており、これらの層は、複数の有機化合物や導電性酸化物の薄膜によって形成される。また、機能層を形成する各薄膜はいずれも真空蒸着法によって成膜される。裏面電極層206は、アルミニウム等の金属薄膜であり、真空蒸着法によって成膜される。
すなわち、1つの有機EL装置を形成するには、複数回に渡って真空蒸着法を用いて成膜を行う必要がある。
前記した機能層を形成する各層のうち、正孔注入層や各色発光層、電子注入層などは、複数の成膜材料の成分を混合して形成される共蒸着層である。この共蒸着層を形成可能な真空蒸着装置として特許文献1などがある。
特開2005−336527号公報
しかしながら、特許文献1に記載の真空蒸着装置は、1台につき、一層の共蒸着層しか形成できない。すなわち、特許文献1に記載の真空蒸着装置は、上記したような共蒸着層や単蒸着層が多層積層した有機EL装置200を成膜する場合、1台の真空蒸着装置で全層(透明電極層203を除く)成膜することができない。そのため、有機EL装置200を成膜する際には、複数の真空蒸着装置を併用するか、特許文献1に記載の真空蒸着装置を改造して成膜材料を収納する放出用容器を複数設けた上で、成膜する成膜材料の成分を切り替えて使用することが必要である。しかしながら、前者の場合は、真空蒸着装置間の基板の移動を真空環境下で行う必要がある。そのため、真空蒸着装置間の基板の移動時間に加えて、所定の真空度になるまでに時間がかかる。後者の場合は、成膜材料を放出する放出開口が共同となり、コンタミネーション等が生じやすい。そのため、後者の場合には、コンタミネーション等を防止するために、成膜材料の成分を切り替える際に真空引きを行う必要がある。
つまり、前者、後者のいずれにしても、最初の単蒸着層(例えば、正孔輸送層209)を形成してから次の共蒸着層(例えば、赤色発光層210)を形成するまでに、時間がかかる。そのため、生産効率が悪く、製造コストが嵩むという問題があった。
そこで、本発明は、単蒸着層を形成した後、連続して共蒸着層を形成することができる真空蒸着装置を提供することを課題とするものである。
上記の課題を解決するための請求項1に記載の発明は、減圧可能であって基材を設置可能な成膜室と、基材に対して成膜材料の蒸気を放出する放出開口が設けられた成膜材料放出部を有し、成膜材料放出部から成膜材料の蒸気を放出して基材に成膜する真空蒸着装置において、成膜材料放出部は、面状に広がりをもった放出用収容部が少なくとも3段以上に重ねられて形成されており、基材側からみて、2段目より外側の段に位置する放出用収容部であって、一の放出用収容部は、放出開口を形成する筒部を有し、前記一の放出用収容部よりも内側に位置する少なくとも1つの放出用収容部には、前記筒部が連通又は挿通可能な第1孔と、当該第1孔を囲むように環状の放出開口を形成する囲繞部を有し、前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記囲繞部を連通又は挿通可能な第2孔を有することを特徴とする真空蒸着装置である。
本発明の構成によれば、基材側からみて、2段目より外側の段に位置する一の放出用収容部の筒部は、前記一の放出用収容部よりも内側(基材側)に位置する少なくとも1つの放出用収容部の第1孔に連通又は挿通可能であり、少なくとも1つの放出用収容部の第1孔の周りを囲むように設けられた囲繞部は、前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部の第2孔を連通又は挿通可能となっている。すなわち、特許文献1に記載の真空蒸着装置と異なり、3段目以降の放出用収容部を使用して蒸着することが可能となっている。そのため、例えば、1段目の放出用収容部を使用して単蒸着し、さらに2段目以降の2つ以上の放出用収容部を使用して共蒸着することが可能となる。つまり、1段目の放出用収容部を使用した単蒸着が終了した後、すぐに、2段目以降の2つ以上の放出用収容部を使用して連続して共蒸着することも可能となる。それ故に、製造時間のロスを減らし、生産効率を向上させることができる。
また、放出開口を有した筒部の周りに、放出開口を有した囲繞部を配する構成としたため、筒部の放出開口と囲繞部の放出開口の距離を近くすることが可能であり、異なる種類の成膜材料が均一に混合した状態で成膜できる。そのため、良質な共蒸着層を形成できる。
請求項2に記載の発明は、成膜材料を蒸発させる蒸発部を複数有し、1又は複数の蒸発部によって構成される一組の蒸発部グループと、放出用収容部と、複数の放出開口によって構成される一組の開口グループが接続されて一個の放出系統を形成し、前記放出系統が複数存在する流路構成を備えており、成膜材料放出部を平面視したとき、異なる放出系統に属する放出開口であって、同心の放出開口が2以上存在し、さらに、当該同心の放出開口とは別に、異心の放出開口が2以上存在することを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装置である。
本発明の構成によれば、成膜材料放出部を平面視したとき、異なる放出系統に属する放出開口であって、同心の放出開口が2以上存在し、さらに、当該同心の放出開口とは別に、異心の放出開口が2以上存在する。すなわち、2以上の異なる放出系統に属する放出開口が同心となっており、この同心の放出開口とは、別の異心の放出開口が2つ以上存在する。そのため、容易に2種類以上の共蒸着層及び単蒸着層を独立して成膜することができる。それ故に、コンタミネーションが生じにくい。
請求項3に記載の発明は、前記筒部を複数有し、当該複数の筒部は、面状に広がりをもって分布していることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空蒸着装置である。
本発明の構成によれば、前記筒部を複数有し、当該複数の筒部は、面状に広がりをもって分布している。すなわち、所謂エリアソースとして機能し、蒸着対象物たる基材全体に同時に成膜することができる。
ところで、上記したような単蒸着層を成膜した後に、共蒸着層を成膜する場合の他に、共蒸着層(例えば、赤色発光層210)を成膜した後に、共蒸着層(例えば、緑色発光層211)を成膜する場合がある。このような場合においても連続して成膜できることが望ましい。
そこで、請求項4に記載の発明は、減圧可能であって基材を設置可能な成膜室と、基材に対して成膜材料の蒸気を放出する放出開口が設けられた成膜材料放出部を有し、成膜材料放出部から成膜材料の蒸気を放出して基材に成膜する真空蒸着装置において、成膜材料放出部は、面状に広がりをもった放出用収容部が少なくとも4段以上に重ねられて形成されており、基材側からみて、3段目より外側の段に位置する放出用収容部であって、一の放出用収容部は、放出開口を形成する第1筒部を有し、前記一の放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記筒部が連通又は挿通可能な第1孔を有し、当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部は、当該第1孔を囲むように環状の放出開口を形成する第1囲繞部を有し、前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記囲繞部を連通又は挿通可能な第2孔を有しており、当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部には、放出開口を形成する第2筒部を有し、当該1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、当該第2筒部が連通又は挿通可能な第3孔を有し、当該残りの放出用収容部のうち、最も内側に位置する放出用収容部は、当該第3孔を囲むような放出開口を形成する第2囲繞部を有することを特徴とする真空蒸着装置である。
本発明の構成によれば、基材側からみて、3段目より外側の段に位置する一の放出用収容部の第1筒部は、当該一の放出用収容部よりも内側(基材側)に位置する残りの放出用収容部の第1孔を連通又は挿通可能となっており、当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部の第1囲繞部は、当該1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部の第2孔を連通又は挿通可能となっている。さらに、当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部の第2筒部は、当該1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部の第3孔を連通又は挿通可能となっており、最も内側に位置する放出用収容部は、当該第3孔を囲むような放出開口を形成する第2囲繞部を有している。すなわち、特許文献1に記載の真空蒸着装置と異なり、3段目以降の放出用収容部を使用して共蒸着することが可能となっている。そのため、例えば、1段目と2段目の放出用収容部を使用して共蒸着し、さらに3段目以降の2つ以上の放出用収容部を使用して共蒸着することが可能となる。つまり、1段目と2段目の放出用収容部を使用した共蒸着が終了した後、すぐに、3段目以降の2つ以上の放出用収容部を使用して連続して共蒸着することも可能となる。それ故に、製造時間のロスを減らし、生産効率を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、成膜材料を蒸発させる蒸発部を複数有し、1又は複数の蒸発部によって構成される一組の蒸発部グループと、放出用収容部と、複数の放出開口によって構成される一組の開口グループが接続されて一個の放出系統を形成し、前記放出系統が複数存在する流路構成を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載の真空蒸着装置を使用して、主成膜材料と従成膜材料を同時に放出して共蒸着層を形成する共蒸着工程を複数回実施し、複数の共蒸着層を含んだ有機EL装置を製造する有機EL装置の製造方法であって、複数種類の主成膜材料を同一の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、複数種類の従成膜材料を他の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、前記蒸発部でそれぞれ成膜材料を蒸発させて基材に共蒸着層を成膜することを特徴とする有機EL装置の製造方法である。
本発明は、前記した真空蒸着装置を使用して共蒸着を行うものである。公知の通り、共蒸着は、複数の成膜材料(主成膜材料と従成膜材料)を同時に放出して成膜するものであるが、主成膜材料と従成膜材料とは蒸着量が相当に異なる。具体的には、共蒸着された層は、一般に一方(例えば主成膜材料)が70〜99重量パーセント含有し、他方(例えば従成膜材料)が残りの1〜30重量パーセント含有されている。そのため、放出開口の最適条件は異なる。そこで、本発明は、複数種類の主成膜材料を同一の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、複数種類の従成膜材料を他の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、前記蒸発部でそれぞれ成膜材料を蒸発させて基材に共蒸着層を成膜するため、主成膜材料と従成膜材料とを好ましい条件で放出することができる。
ここで従成膜材料とは、p型ドーパント、n型ドーパント等のドーパント材料の他、発光層を形成する材料も含む概念である。要するに、成膜された層中に、含有される成分であって、主成膜材料よりも含有量が少ない材料である。
請求項6に記載の発明は、共蒸着工程においては、単一の放出系統に属する単一の蒸発部で主成膜材料を蒸発させて前記放出系統に属する放出開口から主成膜材料の蒸気を放出し、前記放出系統とは異なる単一の放出系統に属する単一の蒸発部で従成膜材料を蒸発させて前記放出系統に属する放出開口から従成膜材料の蒸気を放出することを特徴とする請求項5に記載の有機EL装置の製造方法である。
本発明によると、さらに主成膜材料と従成膜材料とを好ましい条件で放出することができる。
本発明の真空蒸着装置によれば、単蒸着層を形成した後、連続して共蒸着層を形成することができる。
また本発明の製造方法によれば、主成膜材料と従成膜材料とを好ましい条件で放出することができる。
本発明の第1実施形態に係る真空蒸着装置の作動原理図である。 図1の真空蒸着装置の要部の斜視図である。 図2の要部の平面図である。 図2の要部の分解斜視図である。 図2の要部のA−A断面図である。 図1の真空蒸着装置の蒸発部の概念図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いた成膜手順の説明図である。 図1の真空蒸着装置を用いて成膜可能な有機EL装置の層構成の模式図である。 他の実施形態の真空蒸着装置の要部の断面図である。 一般的な有機EL装置の層構成の模式図である。
以下に、本発明の第1実施形態に係る真空蒸着装置1について、図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明の第1実施形態の真空蒸着装置1は、図1のように、成膜室2と、複数の蒸気放出部3,4,5,6と、複数の蒸発部ユニット10,11,12,13を備えている。
すなわち、真空蒸着装置1は、蒸発部ユニット10と第1蒸気放出部3とが供給流路15を介して接続されてなる第1放出系統50と、蒸発部ユニット11と第2蒸気放出部4とが供給流路16を介して接続されてなる第2放出系統51と、蒸発部ユニット12と第3蒸気放出部5とが供給流路17を介して接続されてなる第3放出系統52と、蒸発部ユニット13dと第4蒸気放出部6とが供給流路18を介して接続されてなる第4放出系統53と、を備えている。
また、本実施形態では、供給流路15,16,17,18が成膜室2の内外に連通している。そして、成膜室2の内部に蒸気放出部3,4,5,6が配されており、蒸発部ユニット10,11,12,13は成膜室2の外部に配されている。
成膜室2は、気密性を有した箱状体であり、減圧手段7と、シャッター8が備えられている。
減圧手段7は成膜室2内の空間を真空状態に維持する部材であり、公知の減圧ポンプである。なお、ここでいう「真空状態」とは、10-3Pa以下の真空度を有する状態を指す。本実施形態の具体的な真空度は1×10-3〜1×10-9Paの範囲であり、1×10-5〜1×10-9Paの範囲が望ましい。
シャッター8は、可動式シャッターであり、それぞれの蒸気放出部3,4,5,6に属す放出開口59,62,67,72(図3参照)をそれぞれ単独で開放・閉塞することが可能となっている。
成膜室2は、図1のように基板20を搬送する基板搬送装置21を備えており、成膜室2の壁面には、図示しない搬入口と搬出口が設けられている。
基板搬送装置21は、基板20(基材)を搬送する装置であり、成膜室2に対して基板20の出し入れや、所望の成膜位置に基板20を固定する機能を有する。すなわち、基板搬送装置21は、基板20を所定の成膜位置まで搬送したり、成膜室2の外部から搬入口を介して成膜室2の内部に基板20を搬入したり、成膜室2の内部から搬出口を介して成膜室2の外部へ基板20を搬出したりすることが可能である。
蒸発部ユニット10,11,12,13は、図1のように、それぞれ複数の蒸発部30と分岐流路28から形成されている。
蒸発部30は、成膜材料31を蒸発させる部位であり、図6のように蒸発室33と、坩堝34と、加熱手段35,36と、をそれぞれ備えている。
蒸発室33は、分岐流路28及び供給流路15〜18を経由して成膜室2と連通されており、成膜室2と別個の筐体となっている。
蒸発室33は、固体状又は液体状の成膜材料31を気体状の成膜蒸気32に変換する蒸発空間を内蔵している。
なお、以下の説明においては、成膜材料31の性状を区別するため、蒸気となった成膜材料31を成膜蒸気32として表す。また、各蒸発部30a〜30lのそれぞれに属する成膜材料31及び成膜蒸気32をそれぞれ区別するために、成膜材料31a、成膜蒸気32aのように各符番に蒸発部30a〜30lに対応するa〜lを付ける。
坩堝34は、公知の坩堝であり、所望の成膜材料31を収容する容器である。
加熱手段35は、坩堝34を加熱する部材であり、加熱手段36は、蒸発室33全体を加熱する部材である。加熱手段35,36はともに公知のヒーターを使用している。
成膜材料31は、後述する有機EL装置100の各層を形成する所望の成膜材料である。
成膜材料31の性状は、粉体やペレット状の固体や、半練り状の流動体、あるいは液体などが採用可能である。すなわち、成膜材料31は、液状や粉末状、粒状の物質である。なお、本実施形態では、粉末状の成膜材料31を使用している。
また、本実施形態では、第2放出系統51,第4放出系統53に属する蒸発部30にはホスト材料(主成膜材料)を成膜材料31として使用し、第1放出系統50,第3放出系統52に属する蒸発部30にはドープする材料(従成膜材料)を成膜材料31として使用している。
分岐流路28は、供給流路15〜18から各蒸発部30a〜30lに分岐する流路である。すなわち、供給流路15は、分岐流路28a〜28cを介して、各蒸発部30a〜30cに接続されており、同様に、供給流路16は、分岐流路28d〜28fを介して、各蒸発部30d〜30fに接続されており、供給流路17は、分岐流路28g〜28iを介して、各蒸発部30g〜30iに接続されており、供給流路18は、分岐流路28j〜28lを介して、各蒸発部30j〜30lに接続されている。
また、各分岐流路28a〜28lの中途には、蒸発用開閉弁45a〜45lが設けられている。言い換えると、分岐流路28a〜28lの成膜蒸気32a〜32lの流れ方向の中流には、蒸発用開閉弁45a〜45lが位置している。
蒸発用開閉弁45a〜45lは、公知の開閉弁であり、制御装置37の命令を受けて開閉可能となっている。
供給流路15〜18に目を移すと、供給流路15〜18の中途には、各第1開閉弁40〜43が設けられている。言い換えると、成膜する際の供給流路15〜18の成膜蒸気32の流れ方向の中流に第1開閉弁40〜43は位置している。
第1開閉弁40〜43は、公知の開閉弁であり、制御装置37の命令に連動して開閉可能となっている。
供給流路15〜18には、図示しない加熱手段が取り付けられており、成膜時においては成膜材料31の気化温度以上に加熱されている。そのため、供給流路15〜18内を気体状の成膜蒸気32が通過しても状態変化が起こらず、気体状態のまま各蒸気放出部3,4,5,6まで流れることが可能となっている。それ故に、供給流路15〜18をなす配管の内側面に成膜蒸気32が固化して成膜材料31が固着することを防止することができる。
本実施形態の真空蒸着装置1は、基板20に向かって成膜蒸気32を放出する各蒸気放出部3〜6に特徴を有している。
蒸気放出部3〜6は、図1,図2のように成膜室2内部で、3段以上(本実施形態では4段)に重ねられている。本実施形態では、図2のように成膜室2の供給流路15〜18との接続側(成膜室2の内外方向外側)から第4蒸気放出部6、第3蒸気放出部5、第2蒸気放出部4、第1蒸気放出部3の順に載置されて、積み重なっている。
第1段目に位置する第1蒸気放出部3は、図4,図5のように第1収容部55と、第1放出部56と、第2挿通孔57を有している。
第1収容部55は、図4,図5のように、その内部に蒸発部ユニット10に属する各蒸発部30a〜30cから供給流路15を介して供給される成膜蒸気32a〜32cを一時的に収容可能な筐体である。
第1収容部55は、図4のように少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第1収容部55は直方体状をしている。
第1放出部56は、図4のように第1放出開口59から第1収容部55内の成膜蒸気32を外部に放出可能な環状の筒状部位であり、その環の中心には、下段に位置する蒸気放出部(本実施形態では、第2蒸気放出部4の第2放出部61)を挿通可能な第1挿通孔58を形成されている。
第1放出部56は、第1蒸気放出部3の上面(基板20側の面)から突出している。
第1放出開口59の開口形状は、円環状であり、第1放出開口59の開口面積は、後述する第2蒸気放出部4の第2放出開口62の開口面積の0.5倍以上1.5倍以下であることが好ましく、0.8倍以上1.2倍以下であることがより好ましい。
また、図3のように、平面視すると、第1放出開口59は、第1蒸気放出部3の上面(基板20側の面)であって、第1収容部55の上面にまんべんなく分布している。
隣接する第1放出開口59間の距離(第1挿通孔58の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第2挿通孔57は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第1蒸気放出部3より下段に位置する第3蒸気放出部5及び第4蒸気放出部6の一部を挿通可能な孔である。すなわち、第2挿通孔57は、第3放出部66の外形よりもやや大きい。
第1挿通孔58は、図5のように、第2放出部61の一部を挿通可能な孔であり、その開口形状は円形である。第1挿通孔58は、第2放出部61の外形よりもやや大きい。
また、図3のように平面視すると、第1挿通孔58は、第1蒸気放出部3の上面(基板20側の面)であって、第1収容部55の上面にまんべんなく分布している。
隣接する第1挿通孔58間の距離(第1挿通孔58の中心間の距離)もいずれも等間隔となっている。
第1蒸気放出部3には、図示しない加熱手段が取り付けられている。そして、第1蒸気放出部3は、当該加熱手段によって所望の温度に維持されている。
第2段目に位置する第2蒸気放出部4は、図3,図4,図5のように第2収容部60と、第2放出部61と、第3挿通孔63を有している。
第2収容部60は、図1,図5のように、その内部に蒸発部ユニット11に属する各蒸発部30d〜30fから供給流路16を介して供給される成膜蒸気32を収容可能な筐体である。第2収容部60は、図4のように第1収容部55と同様、少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第2収容部60は直方体状をしている。
第2放出部61は、図3のように第2放出開口62から第2収容部60内の成膜蒸気32を外部に放出可能な筒状体である。
第2放出部61の先端面(基板20側の端面)は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第1収容部55の上面(基板20側の面)よりも突出しており、第1放出部56の上面と面一となっている。すなわち、第2放出部61の第2収容部60からの突出長さは、第1蒸気放出部3の第1放出部56の第1収容部55からの突出長さよりも長い。
また、図3のように平面視すると、第2放出開口62の開口形状は、円形であり、第2放出開口62は、第2収容部60の上面(基板20側の面)にまんべんなく分布している。隣接する第2放出開口62間の距離(第2放出開口62の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第2蒸気放出部4には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第3挿通孔63は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第2蒸気放出部4より下段に位置する第3蒸気放出部5及び第4蒸気放出部6の一部を挿通可能な孔であり、上段に位置する第1蒸気放出部3の第2挿通孔57と連通する連通孔である。
すなわち、第3挿通孔63の内径は、第3放出部66の外形寸法よりもやや大きく、第2挿通孔57の内径とほぼ等しい。
第3挿通孔63は、第2挿通孔57と対応する位置に設けられており、平面視すると、第2収容部60の上面にまんべんなく分布している。
第2蒸気放出部4には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第3段目に位置する第3蒸気放出部5は、図4のように第3収容部65と、第3放出部66を有している。
第3収容部65は、図5のように、その内部に蒸発部ユニット12に属する各蒸発部30g〜30iから供給流路17を介して供給される成膜蒸気32を一時的に収容可能な筐体である。
第3収容部65は、図4のように第1収容部55と同様、少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第3収容部65は直方体状をしている。
第3放出部66は、図4,図5のように第3放出開口67から第3収容部65内の成膜蒸気32を外部に放出可能な環状の筒状部位であり、その環の中心には、下段に位置する蒸気放出部(本実施形態では、第4蒸気放出部6の第4放出部)を挿通可能な第4挿通孔68を形成されている。
第3放出開口67の開口形状は、図4,図5のように円環状であり、第3放出開口67の開口面積は、後述する第4蒸気放出部6の第4放出開口の開口面積の0.5倍以上1.5倍以下であることが好ましく、0.8倍以上1.2倍以下であることがより好ましい。
また、第3放出部66は、図4のように第3収容部65の上面(基板20側の面)から突出しており、図3のように平面視すると、第3放出部66は、第3収容部65の上面(基板20側の面)であって、第3収容部65上面にまんべんなく分布している。隣接する第3放出開口67間の距離(第4挿通孔68の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第3蒸気放出部5には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第4挿通孔68は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第3蒸気放出部5より下段に位置する第4放出部71の一部を挿通可能な孔であり、その開口形状は円形である。第4挿通孔68は、第4放出部71の外形よりもやや大きい。
第3蒸気放出部5には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第4段目に位置する第4蒸気放出部6は、図4,図5のように第4収容部70と、第4放出部71を有している。
第4収容部70は、図5のように、その内部に蒸発部ユニット13に属する各蒸発部30j〜30lから供給流路18を介して供給される成膜蒸気32を収容可能な筐体である。第4収容部70は、図4のように第1収容部55と同様、少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第4収容部70は直方体状をしている。
第4放出部71は、図3のように第4放出開口72から第4収容部70内の成膜蒸気32を外部に放出可能な筒状体である。
第4放出部71の先端面(基板20側の端面)は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第1収容部55の上面(基板20側の面)よりも突出しており、第3放出部66の上面と面一となっている。すなわち、第4放出部71の第4収容部70からの突出長さは、第3蒸気放出部5の第3放出部66の第3収容部65からの突出長さよりも長い。
第4放出部71の第4放出開口72の開口形状は、図3のように円形であり、平面視すると、第4放出開口72は、第4収容部70の上面(基板20側の面)にまんべんなく分布している。隣接する第4放出開口72間の距離(第4放出開口72の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第4蒸気放出部6には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
真空蒸着装置1全体に目を移すと、真空蒸着装置1は、図1のように第1蒸気放出部3に膜厚センサー46が接続されており、第2蒸気放出部4に膜厚センサー47が接続されており、第3蒸気放出部5に膜厚センサー48が接続されており、第4蒸気放出部6に膜厚センサー49が接続されている。そして、真空蒸着装置1は、膜厚センサー46〜49で読み取った情報を制御装置37に送信する構造となっている。
膜厚センサー46〜49は、公知の膜厚センサーであり、成膜される膜厚に寄与する情報を制御装置37に送信可能となっている。
制御装置37は、各蒸発用開閉弁45a〜45l及び各第1開閉弁40〜43の開閉制御が可能な装置であり、膜厚センサー46〜49の情報などに合わせて各蒸発用開閉弁45a〜45l及び各第1開閉弁40〜43に開閉命令を送信可能となっている。
本実施形態の真空蒸着装置1における各部材の位置関係について説明する。
成膜室2に注目すると、成膜室2の角部近傍には、図1のように減圧手段7が配されている。
供給流路15〜18は、成膜室2の内外に挿通し、その一部が成膜室2内で各蒸気放出部3〜6と接続されている。そして、各蒸気放出部3〜6は、成膜時における基板20の被成膜面に対して平行となる姿勢に固定されている。具体的には、各蒸気放出部3〜6の噴霧面(各放出部56,61,66,71が設けられている面)は、成膜時における基板20の面に対して平行となっている。
上記したように各蒸気放出部3〜6は、図2のように上下に4重に重なった構造をしており、基板20側から順に、第1蒸気放出部3、第2蒸気放出部4、第3蒸気放出部5、第4蒸気放出部6が位置している。
第1蒸気放出部3よりも外側(基板20と離れる側)に位置する第2蒸気放出部4の第2放出部61は、図5のように第1挿通孔58を経由して第1収容部55の上面よりも基板20側に突出している。すなわち、第1蒸気放出部3の第1放出部56は、第2蒸気放出部4の第2放出部61の周囲を囲むように配されている。
第2蒸気放出部4の第2放出部61の突出方向先端面は、図5のように、第1蒸気放出部3の第1放出部56の突出方向先端面と同一平面を形成している。
第2蒸気放出部4よりも外側(基板20と離れる側)に位置する第3蒸気放出部5の第3放出部66は、図5のように第1蒸気放出部3の第2挿通孔57及び第2蒸気放出部4の第3挿通孔63を経由して第1収容部55の上面よりも基板20側に突出している。
第3蒸気放出部5よりも外側(基板20と離れる側)に位置する第4蒸気放出部6の第4放出部71は、図5のように第3蒸気放出部5の第4挿通孔68を経由して第1収容部55の上面よりも基板20側に突出している。
すなわち、第3蒸気放出部5の第3放出部66は、第4蒸気放出部6の第4放出部71の周囲を囲むように配されている。
第3放出部66の突出方向先端面は、図5のように、第4放出部71の突出方向先端面と同一平面を形成しており、さらに、第1放出部56の突出方向先端面とも同一平面を形成している。すなわち、第1放出部56、第2放出部61、第3放出部66、第4放出部71のいずれの先端面も同一平面上に位置している。
また、基板搬送装置21は、図1のように第1蒸気放出部3の噴霧面から噴霧方向に所定の距離だけ離れた位置に配されており、シャッター8は、その間に配されている。具体的には、シャッター8は、基板搬送装置21と第1放出部56との間に設けられている。
蒸発部30a〜30lに注目すると、図1,図4のように蒸発室33の上部に分岐流路28a〜28lが接続されており、当該接続部位の天地方向下方には、坩堝34が位置している。坩堝34には、図6のようにそれぞれ成膜材料31が充填されている。坩堝34の周りには、加熱手段23が設けられている。すなわち、加熱手段23によって成膜材料31を加熱し、気化又は昇華することが可能となっている。蒸発室33の周りにも加熱手段24が設けられており、成膜時において成膜材料31の気化温度よりもやや高い温度に維持している。
ここで、放出開口59,62,67,72の位置関係について説明する。
図3のように平面視すると、第2放出系統51に属する第2放出開口62の周りを囲むように第1放出系統50に属する第1放出開口59は位置しており、第4放出系統53に属する第4放出開口72の周りを囲むように第3放出系統52に属する第3放出開口67は位置している。第1放出開口59と第2放出開口62は、同心の関係となっており、第3放出開口67と第4放出系統53は、同心の関係となっている。一方、第1放出開口59と第2放出開口62からなる開口群79は、第3放出開口67と第4放出開口72からなる開口群80と、異心の関係となっている。
開口群79は、面状に広がって分布しており、開口群80も、面状に広がって分布している。また、開口群79と開口群80は碁盤状に分布しており、横方向及び縦方向(横方向に直交する方向)に、開口群79と開口群80は交互に配されている。
以下、本発明の真空蒸着装置1を用いた有機EL装置100(図15参照)の成膜方法について説明するが、成膜手順の説明に先立って、成膜開始時の真空蒸着装置1の各部位の状態について説明する。
成膜室2は、減圧手段7によって常に減圧されており、超高真空状態になっている。ここでいう「超高真空状態」とは、真空度が10-5Pa以下の状態を表す。
第1開閉弁40〜43、蒸発用開閉弁45a〜45lは、いずれも閉状態になっている。また、それぞれの蒸発部30a〜30lの坩堝34内には所望の成膜材料31a〜31lが充填されている。
以下、成膜手順について説明すると、有機EL装置100は、1つの成膜材料の成分のみで1つの層を蒸着する単蒸着と、複数の成膜材料の成分を混合して1つの層を蒸着する共蒸着を併用して成膜される。そして、本実施形態の真空蒸着装置1は、連続して共蒸着して層を形成する際に優れている。
そこで、真空蒸着装置1を用いて連続して共蒸着を行い、2つの共蒸着層(例えば、ホール注入層、発光層、電子注入層など)を成膜する場合について説明する。
基板搬送装置21によって、成膜室2に基板20を搬入し、基板20が第1蒸気放出部3の噴出面に対向するように固定する。
なお、本実施形態では、あらかじめ別工程によって基板上にスパッタ等の公知の手法によって透明導電膜などを成膜し、この状態の基板20を真空蒸着装置1に搬入している。
まず、第1放出系統50及び第2放出系統51を開放し、第1層目を成膜する。
図7のようにシャッター8を閉塞姿勢にすることによってこの基板20の成膜面を覆い、所望の蒸発部30の蒸発用開閉弁45(本実施形態では蒸発部30aの蒸発用開閉弁45a及び蒸発部30dの蒸発用開閉弁45d)を開状態にする(予備動作)。
このとき、第1放出系統50では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31a(成膜蒸気32a)は、蒸発部30aから分岐流路28a、供給流路15を通過して、第1蒸気放出部3に至り、第1放出開口59からシャッター8に噴霧される。同様に、第2放出系統51では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31d(成膜蒸気32d)は、蒸発部30dから分岐流路28d、供給流路16を通過して、第2蒸気放出部4に至り、第2放出開口62からシャッター8に噴霧される。
また、このとき、他の蒸発部30b,30c,30e〜30lの蒸発用開閉弁45b,45c,45e〜45lは、ともに閉状態を維持しており、第1開閉弁42,43も閉状態を維持している。
その後、予備動作から所定時間Aが経過すると、シャッター8を開放姿勢にし、図8のように第1蒸気放出部3の第1放出開口59から気体状の成膜蒸気32aが噴霧され、第2蒸気放出部4の第2放出開口62から気体状の成膜蒸気32dが噴霧され、基板20近傍で、成膜蒸気32aと成膜蒸気32dが混ざりあった状態の混合蒸気75が基板20に噴霧される(成膜開始)。
所定時間Aは、1秒から10秒であることが好ましい。
このとき、膜厚センサー46,47によって膜厚に関する情報(成膜量など)を監視しており、常時制御装置37に当該情報を送信している。
所望の膜厚まで成膜材料31aと成膜材料31dが共蒸着することにより、基板20に膜76が成膜されると(成膜終了)、図9のように成膜された基板に対してシャッター8を閉塞姿勢にし、第1開閉弁40,41を閉状態にし、続いて成膜する成膜材料31が内蔵される所望の蒸発部30の蒸発用開閉弁45(本実施形態では蒸発部30gの蒸発用開閉弁45g及び蒸発部30jの蒸発用開閉弁45j)を開状態とする。
続いて、図10のように第1開閉弁42,43を開状態にして、第3放出系統52及び第4放出系統53を開放し、第2層目を成膜する。
このとき、第3放出系統52では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31g(成膜蒸気32g)は、蒸発部30gから分岐流路28g、供給流路17を通過して、第3蒸気放出部5に至り、第3放出開口67からシャッター8に噴霧される。同様に、第4放出系統53では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31j(成膜蒸気32j)は、蒸発部30jから分岐流路28j、供給流路18を通過して、第4蒸気放出部6に至り、第4放出開口72からシャッター8に噴霧される。
また、このとき、他の蒸発部30a〜30f,30h,30i,30k,30lの蒸発用開閉弁45a〜45f,45h,45i,45k,45lは、ともに閉状態を維持しており、第1開閉弁40,41も閉状態を維持している。
第1開閉弁42,43を開状態にしてから所定時間Bが経過すると、シャッター8を開放姿勢にし、図11のように第3蒸気放出部5の第3放出開口67から気体状の成膜蒸気32gが噴霧され、第4蒸気放出部6の第4放出開口72から気体状の成膜蒸気32jが噴霧され、基板20近傍で、成膜蒸気32gと成膜蒸気32jが混ざりあった状態の混合蒸気77が基板20に噴霧される(成膜開始)。
所定時間Bは、1秒から10秒であることが好ましい。
このとき、膜厚センサー48,49によって膜厚に関する情報(成膜量など)を監視しており、常時制御装置37に当該情報を送信している。
その後、所望の膜厚まで成膜材料31gと成膜材料31jの共蒸着層が基板20に膜78が成膜されると(成膜終了)、図12のように成膜された基板に対してシャッター8を閉塞姿勢にし、さらに蒸発用開閉弁45g,45jを再び閉状態にし、成膜の必要に応じて、所望の蒸発用開閉弁45及び第1開閉弁40〜43を開状態とする(蒸発部切替)。
以上が連続して共蒸着を行った際の成膜手順である。
続いて、真空蒸着装置1を用いて単蒸着で2層の単蒸着層(例えば、正孔輸送層、電子輸送層など)を成膜する場合について説明する。
なお、ほとんどの手順が上記した共蒸着・共蒸着の切換と同様であるため、重複する部分については説明を省略する。
まず、第2放出系統51を開放し、第1層目を成膜する。
図13のように、シャッター8を閉塞姿勢にすることによってこの基板20の成膜面を覆い、任意の蒸発部30eの蒸発用開閉弁45eを開状態にする(予備動作)。すなわち、共蒸着の場合には、複数の放出系統を開放したのに対し、単蒸着の場合は、開放する放出系統が1つである。
その後、予備動作から所定時間が経過すると、シャッター8を開放姿勢にし、第2蒸気放出部4の第2放出開口62から基板20に気体状の成膜蒸気32eが噴霧される(成膜開始)。
所望の膜厚まで成膜材料31gの単一層が基板20に成膜されると(成膜終了)、成膜された基板20に対してシャッター8を閉塞姿勢にし、第1開閉弁41及び蒸発用開閉弁45eを閉状態にするとともに、第1開閉弁43及び蒸発用開閉弁45kを開状態にする(図14)。
第1開閉弁43を開状態にしてから所定時間が経過すると、シャッター8を開放姿勢にし、第4蒸気放出部6の第4放出開口72から基板20に気体状の成膜蒸気32kが噴霧される(成膜開始)。
その後、所望の膜厚まで成膜材料31kの単一層が基板20に成膜されると(成膜終了)、蒸発用開閉弁45kを再び閉状態にし、成膜の必要に応じて、所望の蒸発用開閉弁45を開放する(蒸発部切替)。
以上が連続して単蒸着を行った際の成膜手順である。
なお、本実施形態の真空蒸着装置1は、共蒸着・単蒸着、単蒸着・共蒸着、共蒸着のみ、単蒸着のみの組み合わせも可能であるが、上記した共蒸着・共蒸着、単蒸着・単蒸着の成膜方法と説明が重複するため、説明を省略する。
このように、本実施形態の真空蒸着装置1によれば、異なる4つの放出系統50〜53を有し、そのそれぞれに対応する放出開口59,62,67,72から成膜蒸気32を噴霧することが可能であるため、放出系統50〜53内が洗浄されることを待つことなく、連続的に共蒸着することができる。
本実施形態の真空蒸着装置1は、上記した成膜手順を応用して有機EL装置100の各層を形成できる。
すなわち、基板20の代わりに基板102上に第1電極層103が成膜されたものを真空蒸着装置1に導入し、上記した共蒸着と単蒸着を組み合わせて有機EL装置100を形成できる。
最後に本実施形態の真空蒸着装置1で成膜される有機EL装置100の層構成について説明する。
有機EL装置100は、図15のように、透光性を有した基板102上に、第1電極層103と機能層105と第2電極層106が積層し、封止層130によって封止したものである。
また、機能層105の構成は、例えば、図15のように、第1電極層103側から順に、正孔注入層107,正孔輸送層108,赤色系発光層109,橙色系発光層110,ブロック層111,青色系発光層112,緑色系発光層113,電子輸送層114,電子注入層115が積層した積層構造とすることができる。
ここで、機能層105を構成する各層及び第2電極層106は、真空蒸着装置1によって形成されており、赤色系発光層109,橙色系発光層110,青色系発光層112,緑色系発光層113はホスト材料に各々の色の蛍光材料をドープした層となっている。すなわち、当該機能層105を成膜するにあたって、少なくとも赤色系発光層109と橙色系発光層110、青色系発光層112と緑色系発光層113は、連続で共蒸着を行う必要があり、本実施形態の真空蒸着装置1を使用することによって、生産効率を各段に向上させることができる。
基板102は、透光性及び絶縁性を有したものである。基板102の材質については特に限定されるものではなく、例えば、ガラス基板や透明なフィルム基板などが採用できる。
基板102は、面状に広がりをもっている。具体的には、多角形又は円形をしており、四角形であることが好ましい。本実施形態では、四角形状の基板を採用している。
第1電極層103の素材は、透明であって、導電性を有していれば、特に限定されるものではなく、例えば、インジウム錫酸化物(ITO)、インジウム亜鉛酸化物(IZO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)等の透明導電性酸化物などが採用される。
正孔注入層107は、正極から正孔を取り入れる層であり、公知の物質を使用することができる。
正孔輸送層108は、正孔注入層107側から正孔を効率的に輸送しつつ、正極側(第1電極層側)への電子の移動を制限する層であり、公知の物質を使用することができる。
赤色系発光層109は、ホスト材料に赤色系の蛍光材料又は燐光材料をドープした層であり、公知の物質を使用することができる。ここでいう「赤色系発光層」とは、単独で点灯した際に620nm以上700nm以下の波長にのみ発光ピークを有する発光層である。
橙色系発光層110は、ホスト材料に橙色系の蛍光材料又は燐光材料をドープした層であり、公知の物質を使用することができる。ここでいう「橙色系発光層」とは、単独で点灯した際に570nm以上620nm未満の波長にのみ発光ピークを有する発光層である。
ブロック層111は、電子又は正孔の通過を制限する層であり、公知の物質を使用できる。本実施形態では、電子の通過を制限する電子ブロック層を採用している。
青色系発光層112は、ホスト材料に青色系の蛍光材料をドープした層であり、公知の物質を使用することができる。ここでいう「青色系発光層」とは、単独で点灯した際に400nm以上495nm未満の波長にのみ発光ピークを有する発光層である。
緑色系発光層113は、ホスト材料に緑色系の蛍光材料又は燐光材料をドープした層であり、公知の物質を使用することができる。ここでいう「緑色系発光層」とは、単独で点灯した際に495nm以上570nm未満の波長にのみ発光ピークを有する発光層である。
電子輸送層114は、電子注入層115側から電子を効率的に輸送しつつ、負極(第2電極層106)側への正孔の移動を制限する層であり、公知の物質を使用することができる。
電子注入層115は、負極(第2電極層106)から電子を取り入れる層であり、公知の物質を使用することができる。
第2電極層106の材料は、特に限定されるものではなく、例えば銀(Ag)やアルミニウム(Al)などの金属が挙げられる。
本実施形態の真空蒸着装置1によれば、1つの成膜室2内で有機EL装置100のほぼ全層(基板102、第1電極層103、並びに封止層130を除く)を成膜することができる。
上記した実施形態では、1つの蒸発部内の成膜材料を1つの蒸気放出部から噴出する構造としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、1つの蒸発部に対して複数の蒸気放出部を割り当ててもよい。
上記した実施形態では、第1収容部55の上面から各放出部56,61,66,71の先端面が突出したものであったが、本発明はこれに限定されるものではなく、図16(a)のように、第1収容部55の上面と各放出部56,61,66,71の先端面が面一であってもよい。
上記した実施形態では、第1挿通孔58内に第2放出部61が挿通し、第2挿通孔57、第3挿通孔63内に第3放出部66が挿通し、第4挿通孔68内に第4放出部71が挿通した構造であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、図16(b)のように、それぞれが連通した構造であってもよい。すなわち、第1挿通孔58内に第2放出部61が連通し、第2挿通孔57、第3挿通孔63内に第3放出部66が連通し、第4挿通孔68内に第4放出部71が連通した構造であってもよい。
上記した実施形態では、正孔注入層107と正孔輸送層108をそれぞれ別の層としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、正孔注入層107と正孔輸送層108を複合層としてもよい。
上記した実施形態では、第1放出開口59及び第3放出開口67は、連続した環状形状となっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、連続していなくてもよい。すなわち、一部が閉塞していてもよい。
1 真空蒸着装置
2 成膜室
3 第1蒸気放出部(放出用収容部)
4 第2蒸気放出部(放出用収容部)
5 第3蒸気放出部(放出用収容部)
6 第4蒸気放出部(放出用収容部)
10,11,12,13 蒸発部ユニット(蒸発部グループ)
20 基板(基材)
31,31a〜31l 成膜材料
32,32a〜32l 成膜蒸気(蒸気)
50 第1放出系統(放出系統)
51 第2放出系統(放出系統)
52 第3放出系統(放出系統)
53 第4放出系統(放出系統)
56 第1放出部(第2囲繞部)
57 第2挿通孔
59 第1放出開口(放出開口)
61 第2放出部(第2筒部)
62 第2放出開口(放出開口)
66 第3放出部(囲繞部,第1囲繞部)
67 第3放出開口(放出開口)
71 第4放出部(筒部,第1筒部)
72 第4放出開口(放出開口)

Claims (6)

  1. 減圧可能であって基材を設置可能な成膜室と、基材に対して成膜材料の蒸気を放出する放出開口が設けられた成膜材料放出部を有し、成膜材料放出部から成膜材料の蒸気を放出して基材に成膜する真空蒸着装置において、
    成膜材料放出部は、面状に広がりをもった放出用収容部が少なくとも3段以上に重ねられて形成されており、
    基材側からみて、2段目より外側の段に位置する放出用収容部であって、一の放出用収容部は、放出開口を形成する筒部を有し、
    前記一の放出用収容部よりも内側に位置する少なくとも1つの放出用収容部には、前記筒部が連通又は挿通可能な第1孔と、当該第1孔を囲むような放出開口を形成する囲繞部を有し、
    前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記囲繞部を連通又は挿通可能な第2孔を有することを特徴とする真空蒸着装置。
  2. 成膜材料を蒸発させる蒸発部を複数有し、1又は複数の蒸発部によって構成される一組の蒸発部グループと、放出用収容部と、複数の放出開口によって構成される一組の開口グループが接続されて一個の放出系統を形成し、前記放出系統が複数存在する流路構成を備えており、
    成膜材料放出部を平面視したとき、
    異なる放出系統に属する放出開口であって、同心の放出開口が2以上存在し、
    さらに、当該同心の放出開口とは別に、異心の放出開口が2以上存在することを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装置。
  3. 前記筒部を複数有し、
    当該複数の筒部は、面状に広がりをもって分布していることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空蒸着装置。
  4. 減圧可能であって基材を設置可能な成膜室と、基材に対して成膜材料の蒸気を放出する放出開口が設けられた成膜材料放出部を有し、成膜材料放出部から成膜材料の蒸気を放出して基材に成膜する真空蒸着装置において、
    成膜材料放出部は、面状に広がりをもった放出用収容部が少なくとも4段以上に重ねられて形成されており、
    基材側からみて、3段目より外側の段に位置する放出用収容部であって、一の放出用収容部は、放出開口を形成する第1筒部を有し、
    前記一の放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記筒部が連通又は挿通可能な第1孔を有し、
    当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部は、当該第1孔を囲むように環状の放出開口を形成する第1囲繞部を有し、
    前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記囲繞部を連通又は挿通可能な第2孔を有しており、
    当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部には、放出開口を形成する第2筒部を有し、
    当該1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、当該第2筒部が連通又は挿通可能な第3孔を有し、
    当該残りの放出用収容部のうち、最も内側に位置する放出用収容部は、当該第3孔を囲むような放出開口を形成する第2囲繞部を有することを特徴とする真空蒸着装置。
  5. 成膜材料を蒸発させる蒸発部を複数有し、1又は複数の蒸発部によって構成される一組の蒸発部グループと、放出用収容部と、複数の放出開口によって構成される一組の開口グループが接続されて一個の放出系統を形成し、前記放出系統が複数存在する流路構成を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載の真空蒸着装置を使用して、主成膜材料と従成膜材料を同時に放出して共蒸着層を形成する共蒸着工程を複数回実施し、複数の共蒸着層を含んだ有機EL装置を製造する有機EL装置の製造方法であって、
    複数種類の主成膜材料を同一の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、複数種類の従成膜材料を他の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、
    前記蒸発部でそれぞれ成膜材料を蒸発させて基材に共蒸着層を成膜することを特徴とする有機EL装置の製造方法。
  6. 共蒸着工程においては、単一の放出系統に属する単一の蒸発部で主成膜材料を蒸発させて前記放出系統に属する放出開口から主成膜材料の蒸気を放出し、前記放出系統とは異なる単一の放出系統に属する単一の蒸発部で従成膜材料を蒸発させて前記放出系統に属する放出開口から従成膜材料の蒸気を放出することを特徴とする請求項5に記載の有機EL装置の製造方法。
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