JP2014141714A - 真空蒸着装置及び有機el装置の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】面状に広がりをもった蒸気放出部3〜6を4段に重ねられて形成されており、基板20側から視て、4段目の第4蒸気放出部6は、第4放出開口72を形成する筒状の第4放出部71を有し、3段目に位置する第3蒸気放出部5には、第4放出部71が挿通可能な第4挿通孔68と、当該第4挿通孔68を囲むように環状の第3放出開口67を形成する第3放出部66を有し、さらに内側に位置する残りの蒸気放出部3,4には、第3放出部66を挿通可能な第2挿通孔57を有する構成とする。
【選択図】図4
Description
また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物からなる発光層を積層したものである。有機EL装置は、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。
有機EL装置は、自発光デバイスであるため、ディスプレイ材料として使用すると高コントラストの画像を得ることができる。また、発光層の材料を適宜選択することにより、種々の波長の光を発光することができる。また、白熱灯や蛍光灯に比べて厚さが極めて薄く、且つ面状に発光するので、設置場所の制約が少ない。
また、機能層205は、複数の有機化合物又は導電性酸化物の薄膜が積層されたものである。代表的な機能層205の層構成は、図17の通りであり、透明電極層203側から順に正孔注入層208、正孔輸送層209、赤色発光層210、緑色発光層211、青色発光層212、電子輸送層213、及び電子注入層214を有している。
一般的に、上記した各層のうち、透明電極層203は、インジウム錫酸化物(ITO)等の透明導電膜で形成された層であり、主にスパッタ法又は化学気相蒸着(CVD)法によって成膜される。機能層205は、前記したように多層構造を形成しており、これらの層は、複数の有機化合物や導電性酸化物の薄膜によって形成される。また、機能層を形成する各薄膜はいずれも真空蒸着法によって成膜される。裏面電極層206は、アルミニウム等の金属薄膜であり、真空蒸着法によって成膜される。
すなわち、1つの有機EL装置を形成するには、複数回に渡って真空蒸着法を用いて成膜を行う必要がある。
前記した機能層を形成する各層のうち、正孔注入層や各色発光層、電子注入層などは、複数の成膜材料の成分を混合して形成される共蒸着層である。この共蒸着層を形成可能な真空蒸着装置として特許文献1などがある。
つまり、前者、後者のいずれにしても、最初の単蒸着層(例えば、正孔輸送層209)を形成してから次の共蒸着層(例えば、赤色発光層210)を形成するまでに、時間がかかる。そのため、生産効率が悪く、製造コストが嵩むという問題があった。
また、放出開口を有した筒部の周りに、放出開口を有した囲繞部を配する構成としたため、筒部の放出開口と囲繞部の放出開口の距離を近くすることが可能であり、異なる種類の成膜材料が均一に混合した状態で成膜できる。そのため、良質な共蒸着層を形成できる。
また本発明の製造方法によれば、主成膜材料と従成膜材料とを好ましい条件で放出することができる。
すなわち、真空蒸着装置1は、蒸発部ユニット10と第1蒸気放出部3とが供給流路15を介して接続されてなる第1放出系統50と、蒸発部ユニット11と第2蒸気放出部4とが供給流路16を介して接続されてなる第2放出系統51と、蒸発部ユニット12と第3蒸気放出部5とが供給流路17を介して接続されてなる第3放出系統52と、蒸発部ユニット13dと第4蒸気放出部6とが供給流路18を介して接続されてなる第4放出系統53と、を備えている。
また、本実施形態では、供給流路15,16,17,18が成膜室2の内外に連通している。そして、成膜室2の内部に蒸気放出部3,4,5,6が配されており、蒸発部ユニット10,11,12,13は成膜室2の外部に配されている。
減圧手段7は成膜室2内の空間を真空状態に維持する部材であり、公知の減圧ポンプである。なお、ここでいう「真空状態」とは、10-3Pa以下の真空度を有する状態を指す。本実施形態の具体的な真空度は1×10-3〜1×10-9Paの範囲であり、1×10-5〜1×10-9Paの範囲が望ましい。
シャッター8は、可動式シャッターであり、それぞれの蒸気放出部3,4,5,6に属す放出開口59,62,67,72(図3参照)をそれぞれ単独で開放・閉塞することが可能となっている。
基板搬送装置21は、基板20(基材)を搬送する装置であり、成膜室2に対して基板20の出し入れや、所望の成膜位置に基板20を固定する機能を有する。すなわち、基板搬送装置21は、基板20を所定の成膜位置まで搬送したり、成膜室2の外部から搬入口を介して成膜室2の内部に基板20を搬入したり、成膜室2の内部から搬出口を介して成膜室2の外部へ基板20を搬出したりすることが可能である。
蒸発部30は、成膜材料31を蒸発させる部位であり、図6のように蒸発室33と、坩堝34と、加熱手段35,36と、をそれぞれ備えている。
蒸発室33は、分岐流路28及び供給流路15〜18を経由して成膜室2と連通されており、成膜室2と別個の筐体となっている。
蒸発室33は、固体状又は液体状の成膜材料31を気体状の成膜蒸気32に変換する蒸発空間を内蔵している。
なお、以下の説明においては、成膜材料31の性状を区別するため、蒸気となった成膜材料31を成膜蒸気32として表す。また、各蒸発部30a〜30lのそれぞれに属する成膜材料31及び成膜蒸気32をそれぞれ区別するために、成膜材料31a、成膜蒸気32aのように各符番に蒸発部30a〜30lに対応するa〜lを付ける。
加熱手段35は、坩堝34を加熱する部材であり、加熱手段36は、蒸発室33全体を加熱する部材である。加熱手段35,36はともに公知のヒーターを使用している。
成膜材料31の性状は、粉体やペレット状の固体や、半練り状の流動体、あるいは液体などが採用可能である。すなわち、成膜材料31は、液状や粉末状、粒状の物質である。なお、本実施形態では、粉末状の成膜材料31を使用している。
また、本実施形態では、第2放出系統51,第4放出系統53に属する蒸発部30にはホスト材料(主成膜材料)を成膜材料31として使用し、第1放出系統50,第3放出系統52に属する蒸発部30にはドープする材料(従成膜材料)を成膜材料31として使用している。
蒸発用開閉弁45a〜45lは、公知の開閉弁であり、制御装置37の命令を受けて開閉可能となっている。
第1開閉弁40〜43は、公知の開閉弁であり、制御装置37の命令に連動して開閉可能となっている。
第1収容部55は、図4,図5のように、その内部に蒸発部ユニット10に属する各蒸発部30a〜30cから供給流路15を介して供給される成膜蒸気32a〜32cを一時的に収容可能な筐体である。
第1収容部55は、図4のように少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第1収容部55は直方体状をしている。
第1放出部56は、第1蒸気放出部3の上面(基板20側の面)から突出している。
第1放出開口59の開口形状は、円環状であり、第1放出開口59の開口面積は、後述する第2蒸気放出部4の第2放出開口62の開口面積の0.5倍以上1.5倍以下であることが好ましく、0.8倍以上1.2倍以下であることがより好ましい。
隣接する第1放出開口59間の距離(第1挿通孔58の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第1挿通孔58は、図5のように、第2放出部61の一部を挿通可能な孔であり、その開口形状は円形である。第1挿通孔58は、第2放出部61の外形よりもやや大きい。
また、図3のように平面視すると、第1挿通孔58は、第1蒸気放出部3の上面(基板20側の面)であって、第1収容部55の上面にまんべんなく分布している。
隣接する第1挿通孔58間の距離(第1挿通孔58の中心間の距離)もいずれも等間隔となっている。
第1蒸気放出部3には、図示しない加熱手段が取り付けられている。そして、第1蒸気放出部3は、当該加熱手段によって所望の温度に維持されている。
第2収容部60は、図1,図5のように、その内部に蒸発部ユニット11に属する各蒸発部30d〜30fから供給流路16を介して供給される成膜蒸気32を収容可能な筐体である。第2収容部60は、図4のように第1収容部55と同様、少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第2収容部60は直方体状をしている。
第2放出部61の先端面(基板20側の端面)は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第1収容部55の上面(基板20側の面)よりも突出しており、第1放出部56の上面と面一となっている。すなわち、第2放出部61の第2収容部60からの突出長さは、第1蒸気放出部3の第1放出部56の第1収容部55からの突出長さよりも長い。
また、図3のように平面視すると、第2放出開口62の開口形状は、円形であり、第2放出開口62は、第2収容部60の上面(基板20側の面)にまんべんなく分布している。隣接する第2放出開口62間の距離(第2放出開口62の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第2蒸気放出部4には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
すなわち、第3挿通孔63の内径は、第3放出部66の外形寸法よりもやや大きく、第2挿通孔57の内径とほぼ等しい。
第3挿通孔63は、第2挿通孔57と対応する位置に設けられており、平面視すると、第2収容部60の上面にまんべんなく分布している。
第2蒸気放出部4には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第3収容部65は、図5のように、その内部に蒸発部ユニット12に属する各蒸発部30g〜30iから供給流路17を介して供給される成膜蒸気32を一時的に収容可能な筐体である。
第3収容部65は、図4のように第1収容部55と同様、少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第3収容部65は直方体状をしている。
第3放出開口67の開口形状は、図4,図5のように円環状であり、第3放出開口67の開口面積は、後述する第4蒸気放出部6の第4放出開口の開口面積の0.5倍以上1.5倍以下であることが好ましく、0.8倍以上1.2倍以下であることがより好ましい。
また、第3放出部66は、図4のように第3収容部65の上面(基板20側の面)から突出しており、図3のように平面視すると、第3放出部66は、第3収容部65の上面(基板20側の面)であって、第3収容部65上面にまんべんなく分布している。隣接する第3放出開口67間の距離(第4挿通孔68の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第3蒸気放出部5には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第3蒸気放出部5には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
第4収容部70は、図5のように、その内部に蒸発部ユニット13に属する各蒸発部30j〜30lから供給流路18を介して供給される成膜蒸気32を収容可能な筐体である。第4収容部70は、図4のように第1収容部55と同様、少なくとも上面(基板20側の面)が面状に広がった箱状体である。本実施形態では、第4収容部70は直方体状をしている。
第4放出部71の先端面(基板20側の端面)は、図2のように真空蒸着装置1を組み立てた際に、第1収容部55の上面(基板20側の面)よりも突出しており、第3放出部66の上面と面一となっている。すなわち、第4放出部71の第4収容部70からの突出長さは、第3蒸気放出部5の第3放出部66の第3収容部65からの突出長さよりも長い。
第4放出部71の第4放出開口72の開口形状は、図3のように円形であり、平面視すると、第4放出開口72は、第4収容部70の上面(基板20側の面)にまんべんなく分布している。隣接する第4放出開口72間の距離(第4放出開口72の中心間の距離)は、いずれも等間隔となっている。
第4蒸気放出部6には、図示しない加熱手段が取り付けられており、所望の温度に維持されている。
制御装置37は、各蒸発用開閉弁45a〜45l及び各第1開閉弁40〜43の開閉制御が可能な装置であり、膜厚センサー46〜49の情報などに合わせて各蒸発用開閉弁45a〜45l及び各第1開閉弁40〜43に開閉命令を送信可能となっている。
供給流路15〜18は、成膜室2の内外に挿通し、その一部が成膜室2内で各蒸気放出部3〜6と接続されている。そして、各蒸気放出部3〜6は、成膜時における基板20の被成膜面に対して平行となる姿勢に固定されている。具体的には、各蒸気放出部3〜6の噴霧面(各放出部56,61,66,71が設けられている面)は、成膜時における基板20の面に対して平行となっている。
第2蒸気放出部4の第2放出部61の突出方向先端面は、図5のように、第1蒸気放出部3の第1放出部56の突出方向先端面と同一平面を形成している。
すなわち、第3蒸気放出部5の第3放出部66は、第4蒸気放出部6の第4放出部71の周囲を囲むように配されている。
第3放出部66の突出方向先端面は、図5のように、第4放出部71の突出方向先端面と同一平面を形成しており、さらに、第1放出部56の突出方向先端面とも同一平面を形成している。すなわち、第1放出部56、第2放出部61、第3放出部66、第4放出部71のいずれの先端面も同一平面上に位置している。
図3のように平面視すると、第2放出系統51に属する第2放出開口62の周りを囲むように第1放出系統50に属する第1放出開口59は位置しており、第4放出系統53に属する第4放出開口72の周りを囲むように第3放出系統52に属する第3放出開口67は位置している。第1放出開口59と第2放出開口62は、同心の関係となっており、第3放出開口67と第4放出系統53は、同心の関係となっている。一方、第1放出開口59と第2放出開口62からなる開口群79は、第3放出開口67と第4放出開口72からなる開口群80と、異心の関係となっている。
開口群79は、面状に広がって分布しており、開口群80も、面状に広がって分布している。また、開口群79と開口群80は碁盤状に分布しており、横方向及び縦方向(横方向に直交する方向)に、開口群79と開口群80は交互に配されている。
第1開閉弁40〜43、蒸発用開閉弁45a〜45lは、いずれも閉状態になっている。また、それぞれの蒸発部30a〜30lの坩堝34内には所望の成膜材料31a〜31lが充填されている。
基板搬送装置21によって、成膜室2に基板20を搬入し、基板20が第1蒸気放出部3の噴出面に対向するように固定する。
なお、本実施形態では、あらかじめ別工程によって基板上にスパッタ等の公知の手法によって透明導電膜などを成膜し、この状態の基板20を真空蒸着装置1に搬入している。
図7のようにシャッター8を閉塞姿勢にすることによってこの基板20の成膜面を覆い、所望の蒸発部30の蒸発用開閉弁45(本実施形態では蒸発部30aの蒸発用開閉弁45a及び蒸発部30dの蒸発用開閉弁45d)を開状態にする(予備動作)。
このとき、第1放出系統50では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31a(成膜蒸気32a)は、蒸発部30aから分岐流路28a、供給流路15を通過して、第1蒸気放出部3に至り、第1放出開口59からシャッター8に噴霧される。同様に、第2放出系統51では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31d(成膜蒸気32d)は、蒸発部30dから分岐流路28d、供給流路16を通過して、第2蒸気放出部4に至り、第2放出開口62からシャッター8に噴霧される。
また、このとき、他の蒸発部30b,30c,30e〜30lの蒸発用開閉弁45b,45c,45e〜45lは、ともに閉状態を維持しており、第1開閉弁42,43も閉状態を維持している。
所定時間Aは、1秒から10秒であることが好ましい。
このとき、膜厚センサー46,47によって膜厚に関する情報(成膜量など)を監視しており、常時制御装置37に当該情報を送信している。
このとき、第3放出系統52では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31g(成膜蒸気32g)は、蒸発部30gから分岐流路28g、供給流路17を通過して、第3蒸気放出部5に至り、第3放出開口67からシャッター8に噴霧される。同様に、第4放出系統53では、坩堝34内から気化又は昇華した成膜材料31j(成膜蒸気32j)は、蒸発部30jから分岐流路28j、供給流路18を通過して、第4蒸気放出部6に至り、第4放出開口72からシャッター8に噴霧される。
また、このとき、他の蒸発部30a〜30f,30h,30i,30k,30lの蒸発用開閉弁45a〜45f,45h,45i,45k,45lは、ともに閉状態を維持しており、第1開閉弁40,41も閉状態を維持している。
所定時間Bは、1秒から10秒であることが好ましい。
このとき、膜厚センサー48,49によって膜厚に関する情報(成膜量など)を監視しており、常時制御装置37に当該情報を送信している。
以上が連続して共蒸着を行った際の成膜手順である。
なお、ほとんどの手順が上記した共蒸着・共蒸着の切換と同様であるため、重複する部分については説明を省略する。
図13のように、シャッター8を閉塞姿勢にすることによってこの基板20の成膜面を覆い、任意の蒸発部30eの蒸発用開閉弁45eを開状態にする(予備動作)。すなわち、共蒸着の場合には、複数の放出系統を開放したのに対し、単蒸着の場合は、開放する放出系統が1つである。
以上が連続して単蒸着を行った際の成膜手順である。
すなわち、基板20の代わりに基板102上に第1電極層103が成膜されたものを真空蒸着装置1に導入し、上記した共蒸着と単蒸着を組み合わせて有機EL装置100を形成できる。
有機EL装置100は、図15のように、透光性を有した基板102上に、第1電極層103と機能層105と第2電極層106が積層し、封止層130によって封止したものである。
基板102は、面状に広がりをもっている。具体的には、多角形又は円形をしており、四角形であることが好ましい。本実施形態では、四角形状の基板を採用している。
2 成膜室
3 第1蒸気放出部(放出用収容部)
4 第2蒸気放出部(放出用収容部)
5 第3蒸気放出部(放出用収容部)
6 第4蒸気放出部(放出用収容部)
10,11,12,13 蒸発部ユニット(蒸発部グループ)
20 基板(基材)
31,31a〜31l 成膜材料
32,32a〜32l 成膜蒸気(蒸気)
50 第1放出系統(放出系統)
51 第2放出系統(放出系統)
52 第3放出系統(放出系統)
53 第4放出系統(放出系統)
56 第1放出部(第2囲繞部)
57 第2挿通孔
59 第1放出開口(放出開口)
61 第2放出部(第2筒部)
62 第2放出開口(放出開口)
66 第3放出部(囲繞部,第1囲繞部)
67 第3放出開口(放出開口)
71 第4放出部(筒部,第1筒部)
72 第4放出開口(放出開口)
Claims (6)
- 減圧可能であって基材を設置可能な成膜室と、基材に対して成膜材料の蒸気を放出する放出開口が設けられた成膜材料放出部を有し、成膜材料放出部から成膜材料の蒸気を放出して基材に成膜する真空蒸着装置において、
成膜材料放出部は、面状に広がりをもった放出用収容部が少なくとも3段以上に重ねられて形成されており、
基材側からみて、2段目より外側の段に位置する放出用収容部であって、一の放出用収容部は、放出開口を形成する筒部を有し、
前記一の放出用収容部よりも内側に位置する少なくとも1つの放出用収容部には、前記筒部が連通又は挿通可能な第1孔と、当該第1孔を囲むような放出開口を形成する囲繞部を有し、
前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記囲繞部を連通又は挿通可能な第2孔を有することを特徴とする真空蒸着装置。 - 成膜材料を蒸発させる蒸発部を複数有し、1又は複数の蒸発部によって構成される一組の蒸発部グループと、放出用収容部と、複数の放出開口によって構成される一組の開口グループが接続されて一個の放出系統を形成し、前記放出系統が複数存在する流路構成を備えており、
成膜材料放出部を平面視したとき、
異なる放出系統に属する放出開口であって、同心の放出開口が2以上存在し、
さらに、当該同心の放出開口とは別に、異心の放出開口が2以上存在することを特徴とする請求項1に記載の真空蒸着装置。 - 前記筒部を複数有し、
当該複数の筒部は、面状に広がりをもって分布していることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空蒸着装置。 - 減圧可能であって基材を設置可能な成膜室と、基材に対して成膜材料の蒸気を放出する放出開口が設けられた成膜材料放出部を有し、成膜材料放出部から成膜材料の蒸気を放出して基材に成膜する真空蒸着装置において、
成膜材料放出部は、面状に広がりをもった放出用収容部が少なくとも4段以上に重ねられて形成されており、
基材側からみて、3段目より外側の段に位置する放出用収容部であって、一の放出用収容部は、放出開口を形成する第1筒部を有し、
前記一の放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記筒部が連通又は挿通可能な第1孔を有し、
当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部は、当該第1孔を囲むように環状の放出開口を形成する第1囲繞部を有し、
前記1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、前記囲繞部を連通又は挿通可能な第2孔を有しており、
当該残りの放出用収容部のうち、少なくとも1つの放出用収容部には、放出開口を形成する第2筒部を有し、
当該1つの放出用収容部よりも内側に位置する残りの放出用収容部には、当該第2筒部が連通又は挿通可能な第3孔を有し、
当該残りの放出用収容部のうち、最も内側に位置する放出用収容部は、当該第3孔を囲むような放出開口を形成する第2囲繞部を有することを特徴とする真空蒸着装置。 - 成膜材料を蒸発させる蒸発部を複数有し、1又は複数の蒸発部によって構成される一組の蒸発部グループと、放出用収容部と、複数の放出開口によって構成される一組の開口グループが接続されて一個の放出系統を形成し、前記放出系統が複数存在する流路構成を備えた請求項1乃至4のいずれかに記載の真空蒸着装置を使用して、主成膜材料と従成膜材料を同時に放出して共蒸着層を形成する共蒸着工程を複数回実施し、複数の共蒸着層を含んだ有機EL装置を製造する有機EL装置の製造方法であって、
複数種類の主成膜材料を同一の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、複数種類の従成膜材料を他の蒸発部グループに属する蒸発部に選択的に投入し、
前記蒸発部でそれぞれ成膜材料を蒸発させて基材に共蒸着層を成膜することを特徴とする有機EL装置の製造方法。 - 共蒸着工程においては、単一の放出系統に属する単一の蒸発部で主成膜材料を蒸発させて前記放出系統に属する放出開口から主成膜材料の蒸気を放出し、前記放出系統とは異なる単一の放出系統に属する単一の蒸発部で従成膜材料を蒸発させて前記放出系統に属する放出開口から従成膜材料の蒸気を放出することを特徴とする請求項5に記載の有機EL装置の製造方法。
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