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JP2014127140A - 情報記録物 - Google Patents

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JP2014127140A
JP2014127140A JP2012285387A JP2012285387A JP2014127140A JP 2014127140 A JP2014127140 A JP 2014127140A JP 2012285387 A JP2012285387 A JP 2012285387A JP 2012285387 A JP2012285387 A JP 2012285387A JP 2014127140 A JP2014127140 A JP 2014127140A
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Manabu Yamamoto
学 山本
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Abstract

【課題】簡易な構成で高いセキュリティ性を実現できる情報記録物等を提供する。
【解決手段】情報記録物1は、可視光下で読取可能な可視画像情報13aと、基材11上に形成された、赤外線を吸収する第1の画像情報13bおよび第2の画像情報13cと、第2の画像情報13cの上に形成された、赤外線による励起光で励起され、励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する赤外線発光層15と、第1の画像情報13bおよび第2の画像情報13cの上に形成された、赤外線透過・可視光反射/吸収層17と、を有し、各画像情報の組み合わせにより情報を暗号化して記録することが可能である。
【選択図】図1

Description

本発明は、赤外線発光層を用いた情報記録物に関する。
くじやチケットなど、文字やバーコード等の画像情報を記録した情報記録物では、一般的に、誰もが視認できるように画像情報が形成される。従って、他者に知られて偽造や改ざんをされる可能性がある。そこで、画像情報を不可視化し、所定の読取装置で読み取ることによって、偽造等を防止する技術が提案されている。
この例として、紫外線で励起して可視光を発光するインキを用いて肉眼では見えない画像情報を形成し、これを紫外線で励起させ可視光受光センサを用いて読み取る方法が多く用いられている。ただし、この方法は広く認知されており、インキ材料の入手も容易であるため、偽造等を防止する効果が低いという問題がある。
そこで、赤外線を吸収する材料で形成した画像情報と、赤外線で励起され赤外線を発光する赤外線発光層とを、基材に塗布して積層する技術が知られている。
例えば、特許文献1には、基材上に赤外線発光層を形成し、その上に赤外線吸収材料による画像情報を形成し、さらにその上に可視光の一部を吸収する隠蔽層を形成した媒体について、読取装置により画像情報を読み取る方法が記載されている。
また、特許文献2には、基材上に赤外線吸収材料による画像情報を形成し、その上に赤外線発光層を形成してこれにより画像情報を隠蔽した媒体について、画像情報を読取装置で読み取る方法が記載されている。
登録実用新案第3013328号公報 特開2001−96889号公報
上記の方法を用いることで、画像情報を目視できないように隠蔽した場合でも赤外線読取装置により読み取ることが可能になり、またインキ材料等も比較的入手は困難である。しかしながら、このような場合でも、やはり偽造や改ざんの恐れは否定できず、そのセキュリティ性を高めることが望まれる。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、簡易な構成で高いセキュリティ性を実現できる情報記録物等を提供することを目的とする。
前述した目的を達するための第1の発明は、画像情報が記録された情報記録物であって、基材上に形成された、赤外線を吸収する第1の画像情報および第2の画像情報と、前記第2の画像情報の上または下に形成された、赤外線による励起光で励起され、励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する赤外線発光層と、を備えたことを特徴とする情報記録物である。
上記のように構成された情報記録物は、赤外線を用いて画像情報の読取を行うことができ、その読取方法によって読み取れる画像情報の種類が異なる。例えば、照射する赤外線と同じ赤外線を受光して読取を行うような読取装置を用いた場合では、第1の画像情報と第2の画像情報が読取れる。一方、第2の画像情報は、照射する赤外線と異なる赤外線を受光するような読取装置を用いることによっても読取れるが、この読取装置では、第1の画像情報を読み取ることができない。従って、第1の画像情報と第2の画像情報との組合せにより情報の暗号化が可能になり、セキュリティ性が向上される。真に必要な情報を第2の画像情報として記録しておくことで、上記のうち後者の読取装置を用いて第2の画像情報のみを識別して読取ることができる。
また、例えば偽造等を目的として第2の画像情報を読取ったとしても、単に同じ内容の画像情報を基材上に形成しただけでは、上記した後者の赤外線読取装置で読取ることができず、偽であることが容易に判別できる。また、記録する内容をどのような画像情報として記録するかを、秘匿性に応じて選択することも可能となる。
第1の発明の情報記録物は、前記第1の画像情報および前記第2の画像情報の上に形成された、赤外線を透過し、可視光を反射もしくは吸収する層を更に備えることが望ましい。
これにより、第1の画像情報および第2の画像情報を不可視として隠蔽しつつ、赤外線による情報の読取が可能である。
第1の発明の情報記録物は、可視光下で読取可能な可視画像情報を更に有することが望ましい。
こうして多種類の画像情報を形成することで、記録する内容をどのような画像情報として記録するかを、秘匿性に応じてより柔軟に選択することができ情報記録物の利便性が向上する。
赤外線を透過し、可視光を反射もしくは吸収する前記層が、前記赤外線発光層の上に設けられることが望ましい。
こうして赤外線発光層の存在を外部から不可視とすることができ、セキュリティ性が高まる。
本発明により、簡易な構成で高いセキュリティ性を実現できる情報記録物等を提供することができる。
情報記録物1について示す図 読取装置50a、50b、50cについて説明する図 画像情報の読取結果について示す図 情報記録物1の例について示す図 情報記録物1aについて示す図 情報記録物1bについて示す図 実施例を説明する図
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
(1.情報記録物1の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態の情報記録物1について示す図である。
図1に示すように、情報記録物1では、基材11の上に可視画像情報13a、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cが形成される。また、第2の画像情報13cの上には赤外線発光層15が形成される。さらに、第1の画像情報13bと赤外線発光層15の上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17が重ねて形成される。なお、赤外線透過・可視光反射/吸収層17の語において「・」は「かつ」の意であり、「/」は「もしくは」の意である。すなわち、赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、「赤外線を透過し、かつ、可視光を反射もしくは吸収する層」である。
基材11は、例えば印刷用の各種の用紙であるが、赤外線を反射するものであれば、特にその材質等は問わない。
可視画像情報13a、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cは、カーボンブラック等の赤外線を吸収する材料を含むインキによる印刷で形成する。例えば、一般に用いられているカーボンを含んだ黒色のインキによる印刷を行えばよい。
ただし各画像情報がこれに限ることはない。例えば、可視画像情報13aは周囲の基材11との色の違いにより可視光下で読み取れるものであればよく、各種の材料を用いて形成することができる。また、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cは、カーボンブラック等を含み赤外線を吸収する材料であれば使用することができる。あるいは、樹脂等の基材11上にレーザーを照射することにより、赤外線を吸収するようなパターンを形成することも可能である。
なお、本実施形態では各画像情報を二次元コードとするが、これに限らず、バーコード、OCR用数字、数字、文字、絵柄、記号等であってもよい。
赤外線発光層15は、赤外線を励起光として照射することにより励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光する蛍光体を分散して含む蛍光材料を、ベタ印刷することにより形成される。この蛍光体としては、例えば、ピーク波長約810nmの励起光を照射された時に、約1000nmのピーク波長を有する赤外線を発光するものを用いる。なお、赤外線発光層15に用いる材料は、燐光材料でもよい。
また、赤外線発光層15に用いる蛍光材料等は顔料であっても染料であってもよいし、有機材料、無機材料のどちらも使用可能である。さらに、赤外線発光層15として、蛍光色素や量子ドット材料等を用いることも可能である。いずれにせよ、赤外線発光層15が、赤外線を励起光として照射することにより励起され、励起光とは異なるピーク波長の赤外線を発光するようにすればよい。
このように、赤外線発光層15に適用可能な材料には様々なものがあるが、このうち特に無機の蛍光顔料は、耐候性および発光効率の点から適している。このような無機の蛍光顔料としては、3価のネオジム(Nd3+)、3価のイッテルビウム(Yb3+)及び3価のエルビウム(Er3+)を含有したものが知られており、たとえば、Na(Yb,Nd)(MoO、(Y,La,Lu)PO:Yb,Nd、(Lu,Yb,Nd)Sなどがあげられる。
赤外線発光層15のベタ印刷は、オフセット印刷、グラビア印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、パッド印刷等で行ってもよいし、転写シート、ラベル等を用いて赤外線発光層15を形成するようにしてもよい。また、上記の蛍光材料をスプレーで塗布することにより赤外線発光層15を形成することも可能である。
赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、赤外線を透過し、可視光を反射もしくは吸収する層であり、下方にある第1の画像情報13b、第2の画像情報13cを肉眼では不可視にする。赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、赤外線を透過し可視光を反射もしくは吸収する材料を含んでいればよく、種々の材料を使用することができる。例えば、シアン、マゼンダ、イエローの顔料を含んだ黒色の層や、マゼンダ、イエローの顔料を含んだ橙色の層、シアン、イエローの顔料を含んだ緑色の層とすることができる。この赤外線透過・可視光反射/吸収層17は、印刷により形成できる。
(2.情報記録物1の読取)
次に、情報記録物1の読取について図2、3を参照して説明する。
本実施形態では、図2(a)、(b)、(c)にそれぞれ示す読取装置50a、50b、50cを用いて読取を行うことができる。
図2(a)の読取装置50aは、可視光照射部51a、可視光撮像部53a等を有する。
可視光照射部51aは、例えば発光ダイオード等であり、可視光を情報記録物1に照射する。
可視光撮像部53aは、情報記録物1からの反射光を複数の受光素子で受光して撮像を行い、各受光素子で受光した光の強度を画像上の輝度値である画素値に変換する。可視光撮像部53aとしては、例えば可視光領域に感度を有するカメラを用いることができる。
なお、読取装置50aにおいて可視光照射部51aを省略し、環境光を利用して可視光撮像部53aによる撮像を行うことも可能である。
図2(b)の読取装置50bは、赤外線照射部51b、赤外線撮像部53b等を有する。
赤外線照射部51bは、例えば発光ダイオード等であり、赤外線を情報記録物1に照射する。本実施形態では、赤外線照射部51bは、ピーク波長約850nmの赤外線を情報記録物1に照射する。
赤外線撮像部53bは、上記の可視光撮像部53aと同様であるが、赤外線を受光して撮像を行う点で異なる。赤外線撮像部53bとしては、赤外線領域に感度を有するカメラを用いることができる。また、赤外線撮像部53bには、約850nmの波長の赤外線を透過するフィルタ54bを取付ける。
図2(c)の読取装置50cは、赤外線照射部51c、赤外線撮像部53c等を有する。
赤外線照射部51cは、上記の赤外線照射部51bと同様である。ただし、赤外線照射部51cは、ピーク波長約810nmの赤外線を情報記録物1に照射するものとする。
赤外線撮像部53cも、上記の赤外線撮像部53bと同様である。ただし、赤外線撮像部53cには、約1000nmの波長の赤外線を透過するフィルタ54cを取付ける。
各読取装置50a、50b、50cには情報処理装置55が接続される。情報処理装置55は、各読取装置50a、50b、50cで撮像した情報記録物1の画像を取得し、表示処理や認証処理などを必要に応じて行う。情報処理装置55は、制御部、記憶部、表示部、通信部等を備えた一般的なコンピュータで実現できる。
次に、これらの読取装置50a、50b、50cで情報記録物1を読取った画像について、図3を参照して説明する。
図3(a)は、図2(a)の読取装置50aで情報記録物1を読取った画像40を示す図である。この場合、可視画像情報13aのみ読取ることができ、赤外線透過・可視光反射/吸収層17で覆われた第1の画像情報13b、第2の画像情報13cは読取ることができない。
図3(b)は、図2(b)の読取装置50bで情報記録物1を読取った画像40を示す図である。
前記した通り、読取装置50bでは、ピーク波長約850nmの赤外線を情報記録物1に照射する。可視画像情報13aはこの赤外線を吸収する一方、周囲の基材11はこの赤外線を反射するので、そのコントラストにより可視画像情報13aを読取ることが可能である。
第1の画像情報13bについても、上方にある赤外線透過・可視光反射/吸収層17は赤外線を透過するので、同様に第1の画像情報13bを読取ることが可能である。また、第2の画像情報13cについても、上方にある赤外線透過・可視光反射/吸収層17に加え、赤外線発光層15の蛍光体以外の部分が赤外線を透過させるので、同様に第2の画像情報13cを読取ることが可能である。
図3(c)は、図2(c)の読取装置50cで情報記録物1を読取った画像40を示す図である。
前記した通り、読取装置50cでは、ピーク波長約810nmの赤外線を情報記録物1に照射する。可視画像情報13aはこの赤外線を吸収する一方、周囲の基材11はこの赤外線を反射する。しかし、反射した約810nmの波長の赤外線は、前記のフィルタ54cを透過しないので、可視画像情報13aおよびその周囲が低輝度となり、可視画像情報13aを読取ることができない。第1の画像情報13bについても同様である。
一方、上記の赤外線は、赤外線透過・可視光反射/吸収層17を透過して第2の画像情報13cの上方にある赤外線発光層15に到達し、赤外線発光層15の蛍光体を励起させる。励起された蛍光体は、前記の通り約1000nmのピーク波長の赤外線を発光し、この赤外線が、上方にある赤外線透過・可視光反射/吸収層17とフィルタ54cを透過して、赤外線撮像部53cで受光される。
この時、赤外線発光層15の下にある第2の画像情報13cは、画像40上で周囲に対し低輝度の部分として現れ、読取可能となる。第2の画像情報13cの上に赤外線発光層15が形成されているにも関わらず、第2の画像情報13cが画像40上で低輝度の部分となるのは、赤外線発光層15に分散して含まれる蛍光体の量が、層全体の半分弱程度であり、蛍光体以外の部分で下方の第2の画像情報13c等が画像40に現れ、この際、蛍光体から発光した赤外線が基材11上で反射する第2の画像情報13cの周囲の部分に対し、赤外線が吸収される第2の画像情報13cの部分が低輝度となるためである。さらに、第2の画像情報13c上の赤外線発光層15の膜厚が、その他の部分に比較すると薄いことも、第2の画像情報13cが低輝度の部分として現れるのに寄与する。
このように、本実施形態の情報記録物1は、読取装置50a、50b、50cによって読取られる画像情報が異なる。従って、これらの画像情報の組合せにより情報の暗号化が可能になり、セキュリティ性が容易に向上できる。
この例を図4に示す。図4の情報記録物1では、可視画像情報13a、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cを文字情報とし、時候の挨拶を記録している。なお、図4では説明のため赤外線透過・可視光反射/吸収層17で覆われた第1の画像情報13b、第2の画像情報13cも図示している。後述する図7(a)、(b)でも同様である。
この情報記録媒体1を図2(a)の読取装置50aで読取った場合は、上部が赤外線透過・可視光反射/吸収層17で覆われていない可視画像情報13aとして、挨拶の冒頭部分が読み取れるだけであり、また図2(b)の読取装置50bで読取った場合にも、各画像情報により挨拶の全文が読み取れるだけである。
しかし、図2(c)の読取装置50cで情報記録物1を読取ると、赤外線発光層15で覆われた第2の画像情報13cのみを読取ることができ、これを繋げると、「ひ」「が」「し」すなわち「東」という暗号化情報を読取ることができる。
このように、情報記録物1では画像情報の組み合わせにより情報を暗号化して記録でき、真の情報は読取装置50cによってのみ読取ることができるので、セキュリティ性が向上する。
また、例えば偽造等を目的として、読取装置50bのような赤外線読取装置を用いて第2の画像情報13cを読取ったとしても、単に同じ内容の画像情報を基材11上に形成しただけでは、読取装置50cで読取ることができず、偽であることが容易に判別できる。
従って、画像情報に記録する内容を秘匿性に応じて選択することも可能である。例えば、図1の情報記録物1はコンサートのチケット等としても適用することができ、この場合、可視画像情報13aは可視光下で容易に読取れるので、秘匿性の低い情報、例えば会場名などとすることができる。一方、第2の画像情報13cは、秘匿性の高い情報、例えばコンサートチケットにおける発券者名や真贋を記録した情報とできる。第1の画像情報13bは中間的な秘匿性の情報とすればよい。このように、記録する内容をどのような画像情報として記録するかは、その秘匿性に応じて柔軟に選択することが可能である。
この他、情報記録物1は各種の金券やくじ等にも同様に用いることができる。各画像情報の内容は、情報記録物1の種類に応じて定めることができる。
さらに、情報記録物1では、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cの上に、赤外線透過・可視光反射/吸収層17が形成されるので、第1の画像情報13bおよび第2の画像情報13cを不可視として隠蔽しつつ、赤外線による情報の読取が可能である。ただし、赤外線透過・可視光反射/吸収層17は省略することも可能である。
また、本実施形態では第2の画像情報13cの上に赤外線発光層15が形成されるので、第2の画像情報13cの印刷完了後に、第2の画像情報13c上の必要な部分のみに、後から赤外線発光層15を付与することができ、材料の消費量を簡単に抑えることができる利点がある。
なお、赤外線発光層15は、赤外線透過・可視光反射/吸収層17の上に形成することも可能であるが、セキュリティ性の観点からは、本実施形態のように、赤外線発光層15の上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17を設け、赤外線発光層15の存在を隠しておくことが望ましい。
次に、本発明の別の例について第2、第3の実施形態として説明する。各実施形態の説明は第1の実施形態と異なる点について主に行い、同様の点については図等で同じ符号を付すなどして説明を省略する。
[第2の実施形態]
図5は、第2の実施形態の情報記録物1aを示す図である。この情報記録物1aは、赤外線発光層15の上に第2の画像情報13cが設けられ、その上に赤外線透過・可視光反射/吸収層17が配置される点で、第1の実施形態と異なる。
この第2の実施形態でも、第1の実施形態と同様にして各画像情報の読取を行うことが可能であり、第1の実施形態と同様の効果が得られる。また、第2の実施形態では、読取装置50cにて励起光として赤外線を照射した際に、第2の画像情報13cが赤外線を吸収することによりその下にある赤外線発光層15が励起されにくく、画像40において第2の画像情報13cのエッジ部分でより高いコントラストが得られる利点がある。
[第3の実施形態]
次に、第3の実施形態の情報記録物1bとして封緘物を挙げ、画像情報を、封入物とその送り先が一致するかを検査する際に利用する例について説明する。
図6は情報記録物1bの断面構成を示す図である。図に示すように、情報記録物1bは、各種の封入物22と検査用媒体20とを、赤外線透過・可視光反射/吸収層17である封筒に封入して覆い、これらを封緘したものである。この封筒には、可視光下で読取可能な可視画像情報13aとして、送り先の名称等が記録される。
一方、検査用媒体20では、基材11の上に第1の画像情報13b、第2の画像情報13cが設けられる。第2の画像情報13cの上には、さらに赤外線発光層15が重ねて設けられる。本実施形態では、前記の封入物22を個人ごとの各種の請求書や申込用紙とし、図4等で説明したように、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cにより、封入物22の送り先の名称を暗号化するものとする。
赤外線透過・可視光反射/吸収層17としての封筒は、例えば各種の紙材で形成され、赤外線を透過し可視光を吸収もしくは反射する。これにより第1の画像情報13b、第2の画像情報13cは肉眼では不可視になる。そして本実施形態でも、図4の例と同様にして、読取装置50cを用い、暗号化された検査用媒体20の送り先の名称を読取ることができる。そして、読取装置50aで可視画像情報13aを読取って得られた送り先の名称と照合することにより、封入物22と、その送り先が一致するかが検査できる。
次に、本発明の情報記録物1の作製および読取結果の検討を行った例を実施例1、実施例2として説明する。なお、本発明はこれに限定されるものではない。
[実施例1]
<蛍光材料を用いた水性インクの作製>
赤外線発光層15を形成するための蛍光材料として、赤外線励起・発光顔料「DNPWIR−1(根本特殊化学社製)」を水性インキ化した。調合重量比率を以下に示す。
DNPWIR−1(根本特殊化学社製):5.0%
水溶性アクリル系樹脂:20.0%
水:74.0%
アルコール系溶剤:0.5%
分散剤:0.5%
<画像情報の形成>
電子写真方式のプリンタ、ApeosPort−II C4300で、A4判の普通紙を基材11として、カーボンブラックを含む黒色トナーを用いて、可視画像情報13aとしてJANコードを1箇所に印刷した。また、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cとして、二次元コードを2箇所に印刷した。なお、ここでは第2の画像情報13cのみを他と識別して読取るべき情報とした。
<赤外線発光層15の形成>
第2の画像情報13cとして印刷した二次元コード部分を覆うように、前述の蛍光材料を塗布して赤外線発光層15とした。塗布には、サンエイテック社製SV91を使用し、塗布後、45℃で10分間乾燥した。
<赤外線透過・可視光反射/吸収層17の形成>
第1の画像情報13bとして印刷した二次元コード部分と、上記の赤外線発光層15を覆うように、黒色オフセット印刷用インキにてベタ部分を印刷して赤外線透過・可視光反射/吸収層17とし、2箇所の二次元コード部分を目視できないように隠蔽した。黒色オフセット印刷用インキは、シアン、マゼンダ、イエローの顔料を混合して作製した、カーボンブラック顔料を含まない赤外線を透過するインキとした。以上のようにして形成した情報記録物1を、図7(a)に示す。
<画像情報の読取結果>
(1)可視光受光型のCCDカメラを用いたバーコードリーダーにて、基材11上に形成したコードの読み取りを行った。結果、可視画像情報13aとして形成したJANコードのみ読取ることができた。
(2)また、ピーク波長約850nmの赤外線を照射し、波長約850nmの赤外線を受光するバーコードリーダーにて、同じくコードの読み取りを行った。結果、基材11上に形成したJANコードと2箇所の二次元コードの全てを読取ることができた。
(3)また、ピーク波長約810nmの赤外線を照射し、波長約1000nmの赤外線を受光するバーコードリーダーにて、同じくコードの読み取りを行った。結果、第2の画像情報13cとして形成した二次元コードのみ読み取ることができた。これにより、真に必要なコード1点を識別して読み取ることができた。
[実施例2]
実施例1ではコードの読取について検討したが、実施例2では、画像情報による暗号化情報の読取について検討した。
<蛍光材料等>
赤外線発光層15、可視画像情報13a、第1の画像情報13b、第2の画像情報13c、赤外線発光層15、赤外線透過・可視光反射/吸収層17の形成方法は実施例1と同様とした。ただし、可視画像情報13a、第1の画像情報13b、第2の画像情報13cは、文字情報とし、第2の画像情報13cを暗号化情報とした。以上のようにして形成した情報記録物1を、図7(b)に示す。
<画像情報の読取結果>
(1)目視、または可視光受光型のCCDカメラにて、基材11上に形成した文字情報の読み取りを行った。結果、可視画像情報13aとして形成した文字情報のみ読取ることができた。
(2)また、ピーク波長約850nmの赤外線を照射し、波長約850nmの赤外線を受光するCCDカメラにて、同じく文字情報の読取りを行った。結果、基材11上に形成した文字情報の全てを読取ることができた。
(3)また、ピーク波長約810nmの赤外線を照射し、波長約1000nmの赤外線を受光するCCDカメラにて、同じく文字情報の読取りを行った。結果、第2の画像情報13cとして形成した文字情報のみ読取ることができた。これにより、文字情報中の真に必要な暗号化情報のみ識別して読み取ることができた。
以上、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a、1b:情報記録物
11:基材
13a:可視画像情報
13b:第1の画像情報
13c:第2の画像情報
15:赤外線発光層
17:赤外線透過・可視光反射/吸収層
50a、50b、50c:読取装置

Claims (4)

  1. 画像情報が記録された情報記録物であって、
    基材上に形成された、赤外線を吸収する第1の画像情報および第2の画像情報と、
    前記第2の画像情報の上または下に形成された、赤外線による励起光で励起され、励起光とはピーク波長が異なる赤外線を発光する赤外線発光層と、
    を備えたことを特徴とする情報記録物。
  2. 前記第1の画像情報および前記第2の画像情報の上に形成された、赤外線を透過し、可視光を反射もしくは吸収する層を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の情報記録物。
  3. 可視光下で読取可能な可視画像情報を更に備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の情報記録物。
  4. 赤外線を透過し、可視光を反射もしくは吸収する前記層が、前記赤外線発光層の上に設けられたことを特徴とする請求項2記載の情報記録物。
JP2012285387A 2012-12-27 2012-12-27 情報記録物 Pending JP2014127140A (ja)

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