JP2014125353A - 空気輸送システム - Google Patents
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Abstract
【課題】長距離の輸送を行う場合においても、設置スペースの増大を抑制することのできる空気輸送システムを提供する。
【解決手段】空気輸送システム10は、輸送管11と、金属屑を輸送管11内に供給する供給装置20,30と、金属屑を輸送するための気体流を輸送管11内に発生させる気体流発生装置40とを備えている。気体流発生装置40は、輸送管11の途中に挿入される管状部41と、管状部41に接続されるとともに内部に圧縮空気を収容するエアタンク46とを備え、輸送管11に対して複数、設けられている。供給装置20,30は、金属屑を間欠的に輸送管11内に供給するとともに、気体流発生装置40は、管状部41内を金属屑が通過するタイミングに基づいて、エアタンク46から管状部41へ圧縮空気を供給する。
【選択図】図1
【解決手段】空気輸送システム10は、輸送管11と、金属屑を輸送管11内に供給する供給装置20,30と、金属屑を輸送するための気体流を輸送管11内に発生させる気体流発生装置40とを備えている。気体流発生装置40は、輸送管11の途中に挿入される管状部41と、管状部41に接続されるとともに内部に圧縮空気を収容するエアタンク46とを備え、輸送管11に対して複数、設けられている。供給装置20,30は、金属屑を間欠的に輸送管11内に供給するとともに、気体流発生装置40は、管状部41内を金属屑が通過するタイミングに基づいて、エアタンク46から管状部41へ圧縮空気を供給する。
【選択図】図1
Description
本発明は、金属屑等の被輸送物を気体流に混合させて輸送する空気輸送システムに関する。
特許文献1に開示されるように、工場等において、金属加工により生じた金属屑等の被輸送物を貯留装置まで輸送するためのシステムとして、輸送管内に流れる気体流に被輸送物を混合して輸送する空気輸送システムが利用されている。特許文献1の空気輸送システムは、輸送管と、被輸送物を輸送管内に供給する供給装置と、輸送管内に気体流を発生させる気体流発生装置とを備えるものであり、輸送途中において被輸送物を外部に飛散させることなく輸送することができる。
ところで、従来の空気輸送システムは、気体流発生装置として、輸送管の上流側端部に供給ブロワを配置する、又は輸送管の下流側端部に吸引ブロワを配置することによって、輸送管内に気体流を発生させている。そのため、供給装置と貯留装置とが離間して配置されて、被輸送物の輸送距離が長くなる場合には、高出力の大型ブロワを用いる必要がある。しかしながら、高出力の大型ブロワを用いるためには、空気輸送システムを設置する工場等内に多大な設置スペースを確保しなければならない。
本発明は、こうした従来の実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、長距離の輸送を行う場合においても、設置スペースの増大を抑制することのできる空気輸送システムを提供することにある。
上記の目的を達成するための空気輸送システムは、輸送管と、被輸送物を前記輸送管内に供給する供給装置と、前記被輸送物を輸送するための気体流を前記輸送管内に発生させる気体流発生装置とを備える空気輸送システムであって、前記気体流発生装置は、前記輸送管の途中に挿入される管状部と、前記管状部に接続されるとともに圧縮空気を収容するエアタンクとを備え、前記気体流発生装置は、前記輸送管に対して複数設けられ、前記供給装置は、被輸送物を間欠的に前記輸送管内に供給するとともに、前記気体流発生装置は、前記管状部内を被輸送物が通過するタイミングに基づいて、前記エアタンクから前記管状部へ圧縮空気を供給することを要旨とする。
上記構成によれば、輸送管に複数設けられる各気体流発生装置のエアタンクから管状部を通じて輸送管内へ圧縮空気を供給することによって輸送管内に気体流が発生する。そして、供給装置から輸送管内に供給された被輸送物は、輸送管内にて上記気体流に乗って下流側へと圧送される。そのため、輸送距離を長くする場合には、輸送管の長さに応じて気体流発生装置の設置数を増やすのみでよく、輸送管の端部にブロワを設ける必要はない。したがって、長距離の輸送を行う場合においても、設置スペースの増大を抑制することができる。そして、ブロワが省略されることによって、動力設備を必要としない空気輸送システムを実現することができる。
さらに、各気体流発生装置は、管状部内を被輸送物が通過するタイミングに基づいて、エアタンクから管状部へ圧縮空気を供給するように構成されている。つまり、輸送管に複数設けられる各気体流発生装置は、上流側に配置されるものから管状部内を被輸送物が通過するタイミングに合わせて次々に圧縮空気を供給することによって、被輸送物をリレー方式で下流側へと輸送する。そのため、個々の気体流発生装置のエアタンクは、被輸送物が一つ下流側の気体流発生装置を通過することのできる程度の気体流を発生可能なものであればよい。したがって、容量の小さいエアタンクを使用することが可能となり、気体流発生装置を複数設けることによる設置スペースの増大を抑制することができる。
また、前記管状部の上流側の端部には、流入口を有する端壁と、前記端壁の内面に立設されるとともに前記流入口に連通する内筒とが設けられ、前記管状部内における前記内筒の外周側に形成される空間に前記エアタンクからの圧縮空気が供給されることが好ましい。この場合には、管状部内に供給された圧縮空気が下流側へ向かって流れるようになり、気体流発生装置の下流側の輸送管内に下流側へ流れる気体流が発生する。
また、前記気体流発生装置は、前記供給装置に隣接して設けられていることが好ましい。この場合には、輸送管内へ供給された直後の動いていない被輸送物を、強い気体流をもって下流側へ好適に移動させることができる。
また、前記輸送管はコーナ部を備え、前記気体流発生装置は、前記輸送管における前記コーナ部の上流側の近傍に設けられていることが好ましい。一般的な空気輸送システムにおいては、輸送方向が変化するコーナ部が輸送管に設けられている場合、被輸送物がコーナ部を通過する際に、被輸送物と輸送管の内壁と接触すること等によって被輸送物の輸送速度が低下する傾向にある。そこで、輸送管のコーナ部の手前に気体流発生装置を配置して、コーナ部の手前において、コーナ部へと向かう気体流を強めることによって、コーナ部における金属屑の輸送速度の低下を抑制することができる。
本発明の空気輸送システムによれば、長距離の輸送を行う場合においても、設置スペースの増大を抑制することができる。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図面にしたがって説明する。
本実施形態では、工場において、NC旋盤を用いた金属製品の加工により生じた金属屑を被輸送物として、その金属屑を貯留装置に輸送する場合に適用される空気輸送システムについて説明する。具体的には、図1に示すように、工場内の第1区画A1及び第2区画A2に各1台のNC旋盤B1,B2が配置されるとともに、第3区画A3に貯留装置Tが配置されている場合に用いられる空気輸送システム10について説明する。
本実施形態では、工場において、NC旋盤を用いた金属製品の加工により生じた金属屑を被輸送物として、その金属屑を貯留装置に輸送する場合に適用される空気輸送システムについて説明する。具体的には、図1に示すように、工場内の第1区画A1及び第2区画A2に各1台のNC旋盤B1,B2が配置されるとともに、第3区画A3に貯留装置Tが配置されている場合に用いられる空気輸送システム10について説明する。
図1に示すように、空気輸送システム10は、金属屑を輸送するための輸送通路を内部に有する輸送管11を備えている。輸送管11の途中には二つの切換弁12が設けられ、二つの切換弁12間には、NC旋盤B2を経由しない主通路11aと、NC旋盤B2を経由するU字状に屈曲した迂回通路11bとが設けられている。
輸送管11の上流側端部には、NC旋盤B1から排出された金属屑を輸送管11に供給するための端部用供給装置20が取り付けられている。輸送管11の迂回通路11bには、NC旋盤B2から排出された金属屑を輸送管11に供給するための中間用供給装置30が取り付けられている。
図2及び図3に基づいて、端部用供給装置20について説明する。端部用供給装置20は、NC旋盤B1から排出された金属屑を収容する収容部20aと、収容部20aの下部に取り付けられるとともに輸送管11に接続される輸送部20bと、NC旋盤B1から排出された金属屑を収容部20aへ案内するホッパー20cとを備えている。
収容部20aは、上下に開口を有する四角筒状の上部ケーシング21を備えている。上部ケーシング21の上端縁には、角筒状の集積部22が固定されている。集積部22は、下方に向かうほど先細に絞られた角錐台部分とその下端から下方に延びる角筒部分とを有している。また、収容部20aには、集積部22の下端を開放及び閉鎖する開閉蓋23が設けられている。開閉蓋23は側縁に一体に形成された軸体24を中心として、モータ等の公知の駆動装置によって、集積部22の下端を閉鎖する閉状態と、集積部22の下端を開放する開状態との間で回動可能に構成されている。開閉蓋23の開閉状態は制御部50によって制御されている。
輸送部20bは、上部ケーシング21の下端縁に固定されるとともに上方に開口を有する四角箱状の下部ケーシング25を備えている。下部ケーシング25の下部には、下方に向かうほど先細に絞られた集束部26と、集束部26の下端に接続されるとともに内部に輸送通路を有する輸送管部27とが形成されている。輸送管部27は、上流側端部が閉塞されるとともに、下流側端部が開放されている。空気輸送システム10において、輸送管部27の下流側端部は輸送管11に接続される。
輸送管部27の上流側端部には、開閉弁28を介して、圧縮空気を収容するエアタンク29が接続されている。開閉弁28は、エアタンク29と輸送管部27との間の連通状態を切り替えるものであり、制御部50によって弁の開閉状態が制御されている。また、エアタンク29には、タンク内に圧縮空気を充填するための充填口29aが設けられている。
図4及び図5に基づいて、中間用供給装置30について説明する。中間用供給装置30は、NC旋盤B2から排出された金属屑を収容する収容部30aと、収容部30aの下部に取り付けられるとともに輸送管11に接続される輸送部30bと、NC旋盤B2から排出された金属屑を収容部30aへ案内するホッパー30cとを備えている。中間用供給装置30は、輸送部30bの構成のみが端部用供給装置20と異なっている。ここでは中間用供給装置30に関して、端部用供給装置20と同一の構成については同じ符号を付して説明を省略し、端部用供給装置20と構成の異なる輸送部30bの構成について具体的に説明する。
輸送部30bは、上部ケーシング21の下端縁に固定されるとともに上方に開口を有する四角箱状の下部ケーシング35を備えている。下部ケーシング35の下部には、下方に向かうほど先細に絞られた集束部36と、集束部36の下端に接続されるとともに内部に輸送通路を有する輸送管部37とが形成されている。輸送管部37は、上流側端部及び下流側端部が共に開放されている。空気輸送システム10において、輸送管部37の上流側端部は輸送管11に接続されるとともに、輸送管部37の下流側端部は、後述する気体流発生装置40に接続される。
また、図1に示すように、輸送管11には、複数の気体流発生装置40が設けられている。具体的には、主通路11aの中間位置に二つの気体流発生装置40が間隔をあけて配置されている。迂回通路11bにおいて、コーナ部Cの上流側近傍に一つの気体流発生装置40が配置されるとともに、中間用供給装置30の下流側に隣接して一つの気体流発生装置40が配置されている。
図6及び図7に基づいて、気体流発生装置40について説明する。気体流発生装置40は、内部に輸送通路を有する管状部41を備えている。管状部41の上流側端部及び下流側端部は、輸送管11又は中間用供給装置30の輸送管部37に接続される。管状部41は、上流側から下流側へ向かって縮径する縮径部分42aを有する筒状の外周壁42を備えている。外周壁42の上流側の内径は輸送管11の内径よりも大きく設定されるとともに、上流側の内径は輸送管11の内径に等しく設定されている。
外周壁42の上流側の端部には、中央に流入口43aを有する環状の端壁43が設けられている。流入口43aの径は輸送管11の内径に等しく設定されている。端壁43の内面には、流入口43aに沿って形成されるとともに流入口43aの径に等しい内径を有する内筒44が設けられている。この内筒44の先端部分は、外周壁42の軸方向において、縮径部分42aと重なる位置に設定されている。ただし、外周壁42の縮径部分42aの内壁面と内筒44の先端部分との間には一定幅の隙間が形成されている。
管状部41の外周壁42の上流側には、内筒44の外周側(外周壁42と内筒44との間)に形成される空間Rに連通される供給口45が設けられるとともに、供給口45には、圧縮空気を収容するエアタンク46が接続されている。エアタンク46には、管状部41との間の連通状態を切り替える開閉弁47が設けられている。この開閉弁47は制御部50によって弁の開閉状態が制御される。なお、図6においては、開閉弁47の図示を省略している。また、エアタンク46には、タンク内に圧縮空気を充填するための充填口46aが設けられている。
図1に示すように、気体流発生装置40は、輸送管11の配管上の所定位置において、輸送管11の間に管状部41を挿入するとともに管状部41を輸送管11に固定すること、又は中間用供給装置30の輸送管部37に固定することによって、輸送管11に取り付けられている。なお、輸送管11及び中間用供給装置30の輸送管部37に対する管状部41の取り付け構造は特に限定されるものではなく、内部の空間(輸送通路)が密閉される取り付け構造であればよい。
次に、本実施形態の作用について記載する。
先ず、図1に示す空気輸送システム10において、第1区画A1に配置されるNC旋盤B1のみが稼動し、第2区画A2に配置されるNC旋盤B2が停止している場合における輸送態様について説明する。この場合には、輸送管11に設けられる各切換弁12は、主通路11aへの連通が確保され、且つ迂回通路11bへの連通が遮断された状態になっている。
先ず、図1に示す空気輸送システム10において、第1区画A1に配置されるNC旋盤B1のみが稼動し、第2区画A2に配置されるNC旋盤B2が停止している場合における輸送態様について説明する。この場合には、輸送管11に設けられる各切換弁12は、主通路11aへの連通が確保され、且つ迂回通路11bへの連通が遮断された状態になっている。
第1区画A1に配置されるNC旋盤B1を用いた金属製品の加工により生じた金属屑は、端部用供給装置20のホッパー20cへ投入される。このとき、端部用供給装置20の収容部20aの集積部22は、開閉蓋23によって下端が閉鎖された閉状態とされ、金属屑は集積部22内に一時的に収容される。
次に、制御部50は、開閉蓋23を回動させて集積部22を開状態とする。そして、予め設定された所定時間が経過した後、制御部50は、開閉蓋23を回動させて集積部22を閉状態とする。これにより、上記所定時間に対応した一定量の金属屑が集積部22から輸送部20bの輸送管部27へと供給される。輸送管部27への金属屑の供給後、集積部22の下端が閉状態とされると、輸送部20bは密閉状態となる。
輸送管部27内に金属屑が供給された後、制御部50は、開閉弁28を一定時間、開状態として、エアタンク29内の圧縮空気を上流側端部から輸送管部27内に供給する。これにより、輸送管部27内に供給された金属屑は、圧縮空気の供給により生じた気体流に乗って輸送管部27の下流側端部から輸送管11内へ圧送されるとともに、輸送管11内を下流側の主通路11aへと圧送される。
また、端部用供給装置20の収容部20aの集積部22内に金属屑が残っている場合には、輸送管部27内に供給された金属屑の圧送後、集積部22から輸送管部27への金属屑の供給、及び輸送管部27への圧縮空気の供給を繰り返し行う。つまり、端部用供給装置20は間欠的に一定量の金属屑を輸送管部27内に供給する。
主通路11a内を下流側へと流れる金属屑を含む気体流が上流側の気体流発生装置40を通過するタイミングで、制御部50は、上流側の気体流発生装置40の開閉弁47を一定時間、開状態として、エアタンク46内の圧縮空気を管状部41に供給する。なお、本実施形態では、端部用供給装置20から発生した気体流が上流側の気体流発生装置40を通過するまでの時間を予め測定している。そして、その時間を端部用供給装置20にて圧縮空気を供給してから上流側の気体流発生装置40にて圧縮空気を供給するまでの遅延時間とすることにより、金属屑を含む気体流が上流側の気体流発生装置40を通過するタイミングを特定している。この点については、別の位置に配置されている気体流発生装置40においても同様である。
図7に示すように、気体流発生装置40において、供給口45を通じて管状部41内の空間Rに供給された圧縮空気は、外周壁42の縮径部分42aの内壁面と内筒44の先端部分との間の隙間を通って管状部41内を下流側へと流れる。これにより、管状部41の下流側に接続される輸送管11内に、下流側へと流れる気体流が発生する。また、外周壁42の縮径部分42aの内壁面と内筒44の先端部分との間の隙間を通って圧縮気体が流れることにより、管状部41の内筒44内周辺の気圧が下がる。そのため、気体流発生装置40の管状部41の上流側に接続される輸送管11内にも、下流側へと流れる気体流が発生する。したがって、上流側の気体流発生装置40に達した金属屑を含む気体流には、上流側の気体流発生装置40により発生した気体流が上乗せされることになる。そして、金属屑は上流側の気体流発生装置40により強められた気体流に乗って主通路11a内を更に下流側へと圧送される。
また、主通路11a内を下流側へと流れる金属屑を含む気体流が下流側の気体流発生装置40を通過するタイミングで、制御部50は、下流側の気体流発生装置40の開閉弁47を一定時間、開状態として、エアタンク46内の圧縮空気を管状部41に供給する。これにより、上流側の気体流発生装置40と同様にして、下流側の気体流発生装置40に達した金属屑を含む気体流には、下流側の気体流発生装置40により発生した気体流が上乗せされることになる。そして、金属屑は下流側の気体流発生装置40により強められた気体流に乗って主通路11a内を更に下流側へと圧送されて、輸送管11の下流側の端部に配置される貯留装置Tに貯留される。
ここで、端部用供給装置20から発生した気体流、及び各気体流発生装置40から発生した気体流は、輸送管11内において、各設置位置から離間するにしたがって、金属屑を圧送する力が徐々に弱まっていく。本実施形態では、端部用供給装置20から発生した気体流の金属屑を圧送する力が消失する位置よりも上流側に、上流側の気体流発生装置40を配置している。そして、上流側の気体流発生装置40から発生した気体流の金属屑を圧送する力が消失する位置よりも上流側に下流側の気体流発生装置40を配置している。したがって、空気輸送システム10は、輸送管11の途中に配置される二つの気体流発生装置40に対して、上流側の装置から順に、各管状部41内を金属屑が通過するタイミングに合わせて次々に圧縮空気を供給させることによって、金属屑をリレー方式で下流側へと輸送している。
次に、図1に示す空気輸送システム10において、第1区画A1に配置されるNC旋盤B1、及び第2区画A2に配置されるNC旋盤B2が共に稼動している場合における輸送態様について説明する。この場合には、輸送管11に設けられる各切換弁12は、主通路11aへの連通が遮断され、且つ迂回通路11bへの連通が確保された状態になっている。
第1区画A1に配置されるNC旋盤B1を用いた金属製品の加工により生じた金属屑が端部用供給装置20により輸送管11内に供給されるとともに輸送管11内を下流側へ圧送される点については、上記の場合と同様である。但し、この場合には、端部用供給装置20から発生した金属屑を含む気体流は、迂回通路11bへと圧送されることになる。
そして、迂回通路11b内を下流側へと流れる金属屑を含む気体流が、コーナ部Cの手前に配置された気体流発生装置40を通過するタイミングで、制御部50は、その気体流発生装置40の開閉弁47を一定時間、開状態として、エアタンク46内の圧縮空気を管状部41に供給する。これにより、コーナ部Cの手前に配置された気体流発生装置40に達した金属屑は、その気体流発生装置40により強められた気体流に乗って主通路11a内を更に下流側へと圧送される。
ところで、一般的な空気輸送システムにおいては、輸送方向を変化させるコーナ部が輸送管に形成されている場合、被輸送物がコーナ部を通過する際に、被輸送物と輸送管の内壁と接触すること等によって被輸送物の輸送速度が低下する傾向がある。そこで、上記のように、迂回通路11bのコーナ部Cの手前に気体流発生装置40を配置して、コーナ部Cの手前において、コーナ部Cへと向かう気体流を強めることによって、コーナ部Cにおける金属屑の輸送速度の低下を抑制することができる。
また、コーナ部Cを通過して、迂回通路11b内を下流側へと流れる金属屑を含む気体流が、中間用供給装置30の輸送管部37を通過するタイミングで、制御部50は、中間用供給装置30の開閉蓋23を回動させて集積部22を開状態とする。そして、予め設定された所定時間が経過した後、制御部50は、開閉蓋23を回動させて各集積部22を閉状態とする。これにより、上記所定時間に対応した一定量の金属屑が集積部22から輸送管部37へ供給されるとともに、中間用供給装置30の輸送管部37を通過する金属屑を含む気体流に混合されて下流側へと圧送される。
このとき、制御部50は、中間用供給装置30の開閉蓋23の閉動作と同時に、中間用供給装置30の輸送管部37の下流側に隣接して配置された気体流発生装置40の開閉弁47を一定時間、開状態として、エアタンク46内の圧縮空気を管状部41に供給する。これにより、端部用供給装置20及び中間用供給装置30から供給された金属屑は、気体流発生装置40によって強められた気体流に乗って迂回通路11b内を更に下流側へと圧送されるとともに、輸送管11の下流側の端部に配置される貯留装置Tに貯留される。
次に、本実施形態の効果について記載する。
(1)空気輸送システム10は、輸送管11と、金属屑を輸送管11内に供給する供給装置20,30と、金属屑を輸送するための気体流を輸送管11内に発生させる気体流発生装置40とを備えている。気体流発生装置40は、輸送管11の途中に挿入される管状部41と、管状部41に接続されるとともに圧縮空気を収容するエアタンク46とを備え、輸送管11に対して複数、設けられている。
(1)空気輸送システム10は、輸送管11と、金属屑を輸送管11内に供給する供給装置20,30と、金属屑を輸送するための気体流を輸送管11内に発生させる気体流発生装置40とを備えている。気体流発生装置40は、輸送管11の途中に挿入される管状部41と、管状部41に接続されるとともに圧縮空気を収容するエアタンク46とを備え、輸送管11に対して複数、設けられている。
上記構成によれば、輸送距離を長くする場合には、輸送管11の長さに応じて気体流発生装置40の設置数を増やすのみでよく、輸送管11の端部にブロワを設ける必要はない。したがって、長距離の輸送を行う場合においても、設置スペースの増大を抑制することができる。更に、ブロワが省略されることによって、動力設備を必要としない空気輸送システムを実現することができる。
(2)供給装置20,30は、金属屑を間欠的に輸送管11内に供給するとともに、気体流発生装置40は、管状部41内を金属屑が通過するタイミングに基づいて、エアタンク46から管状部41へ圧縮空気を供給している。
上記構成によれば、輸送管11に複数設けられる各気体流発生装置40に対して、上流側に配置されるものから管状部41内を金属屑が通過するタイミングに合わせて次々に圧縮空気を供給させることによって、金属屑をリレー方式で下流側へと輸送することができる。そのため、個々の気体流発生装置40のエアタンク46は、金属屑が一つ下流側の気体流発生装置40を通過することのできる程度の気体流を発生可能なものであればよい。したがって、容量の小さいエアタンク46を使用することが可能となり、気体流発生装置40を複数設けることによる設置スペースの増大を抑制することができる。
(3)管状部41の上流側の端部には、流入口43aを有する端壁43と、端壁43の内面に立設されるとともに流入口43aに連通する内筒44とが設けられ、管状部41内における内筒44の外周側に形成される空間Rにエアタンク46からの圧縮空気が供給される。上記構成によれば、管状部41内に供給された圧縮空気が下流側へ向かって流れるようになり、気体流発生装置40の下流側の輸送管11内に下流側へ流れる気体流を発生させることができる。
(4)管状部41の内周面には、内筒44の先端部分に対応する位置において、上流側から下流側に向かって縮径する縮径部分42aが設けられている。縮径部分42aを設けることによって、管状部41内の空間Rから下流側へ流れる圧縮空気の流路上に狭い部位が形成される。この狭い部位では圧縮空気がより速い速度で下流側へと流れるようになる。これにより、管状部41の内筒44内周辺の気圧が下がって、管状部41の上流側に接続される輸送管11内にも、下流側へと流れる気体流が発生する。
(5)気体流発生装置40を中間用供給装置30の下流側に隣接して設けている。輸送管11内へ供給された直後の動いていない金属屑を、より強い気体流をもって下流側へ圧送することができる。
(6)気体流発生装置40を、輸送管11におけるコーナ部Cの上流側の近傍に設けている。上記構成によれば、コーナ部Cへと向かう気体流を強めることができる。これにより、コーナ部Cにおける金属屑の輸送速度の低下を抑制することができる。
(7)端部用供給装置20のエアタンク29、及び気体流発生装置40のエアタンク46に対して、タンク内に圧縮空気を充填するための充填口29a,46aを設けている。上記構成によれば、容量の小さいエアタンク29,46を適用することが容易になる。また、工場内にはコンプレッサが配備されている場合が多く、こうした既存のコンプレッサを利用して各エアタンク内に圧縮空気を充填することが可能になる。
なお、本実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。また、次の変更例を互いに組み合わせ、その組み合わせの構成のように上記実施形態を変更することも可能である。
・ 上記実施形態では、NC旋盤を用いた金属製品の加工により生じた金属屑を被輸送物とする空気輸送システム10について説明したが、被輸送物は金属屑に限定されるものではない。例えば、ガラス、プラスチック、板材、生ごみ、ビニール等の粉砕体や、セメント、木の粉等の粉体等や、粉塵、ミスト等を被輸送物としてもよい。なお、粉塵やミスト等を被輸送物とする場合には、工場等の空気を吸引して粉塵やミスト等を回収する集塵装置の排出口に連結して供給装置を配置すればよい。また、上記集塵機そのものを供給装置として適用することもできる。
・ 輸送管11における気体流発生装置40の設置位置、及び設置数は、輸送管11の長さ、輸送管11の形状等に応じて適宜、変更することができる。
・ 上記実施形態では、端部用供給装置20の輸送管部37の下流側に隣接して気体流発生装置40を配置していたが、端部用供給装置20の輸送管部37の上流側に隣接して気体流発生装置40を配置してもよい。
・ 上記実施形態では、端部用供給装置20の輸送管部37の下流側に隣接して気体流発生装置40を配置していたが、端部用供給装置20の輸送管部37の上流側に隣接して気体流発生装置40を配置してもよい。
・ 端部用供給装置20を、中間用供給装置30と気体流発生装置40の組み合わせに変更してもよい。この場合には、中間用供給装置30の輸送管部37及び気体流発生装置40の管状部41のうちの上流側に配置される構成の上流側端部を閉塞しておくことが好ましい。
・ 端部用供給装置20及び中間用供給装置30は、輸送管部27,37に対して一定量ずつ間欠的に被輸送物を供給することが可能であり、且つ輸送管部27,37(輸送部20b,30b)を密閉状態にすることが可能なものであれば、その具体的構成は特に限定されるものではない。
・ 気体流発生装置40における管状部41の形状は、エアタンク46から供給された圧縮空気が下流側へ流れる形状であれば、特に限定されるものではない。例えば、縮径部分42aを省略してもよい。
・ 気体流発生装置40において、圧縮空気を管状部41に供給するタイミングは、被輸送物を含む気体流が管状部41を通過するとき(略同時)に設定してもよいし、被輸送物を含む気体流が管状部41を通過する直前又は直後に設定してもよい。
・ 中間用供給装置30において、輸送管部37に被輸送物を供給するタイミングは、被輸送物を含む気体流が輸送管部37を通過するとき(略同時)に設定してもよいし、被輸送物を含む気体流が輸送管部37を通過する直前又は直後に設定してもよい。
また、被輸送物を含む気体流が輸送管部37を通過しないとき、即ち上流側から流れる被輸送物を含む気体流とタイミングをずらして、輸送管部37に被輸送物を供給してもよい。この場合には、中間用供給装置30において、輸送管部37に被輸送物が供給された直後に、その中間用供給装置30に隣接して配置される気体流発生装置40に圧縮空気を供給するように設定することが好ましい。
・ 被輸送物を含む気体流が中間用供給装置30の輸送管部37又は気体流発生装置40の管状部41を通過するタイミングを特定するための構成は、上記実施形態のように予め測定したデータに基づいて特定する構成に限定されるものではない。例えば、輸送管11、中間用供給装置30の輸送管部37、及び気体流発生装置40の管状部41における所定位置に、被輸送物を含む気体流の通過を検知可能なセンサを設けて、そのセンサからの信号に基づいて上記タイミングを特定する構成としてもよい。
・ 気体流発生装置40において、エアタンク46から管状部41への圧縮空気の供給量や供給時間を気体流発生装置40毎に異ならせてもよい。例えば、下流側に位置する一つ下流側の気体流発生装置40との間の輸送管11の距離が離れている場合には、エアタンク46から管状部41への圧縮空気の供給量を大きくすることが好ましい。
・ 輸送管11の下流位置に集塵装置を更に設けてもよい。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ) 前記管状部の内周面には、前記内筒の先端部分に対応する部位において、上流側から下流側に向かって縮径する縮径部分が設けられている前記空気輸送システム。
次に、上記実施形態及び別例から把握できる技術的思想について記載する。
(イ) 前記管状部の内周面には、前記内筒の先端部分に対応する部位において、上流側から下流側に向かって縮径する縮径部分が設けられている前記空気輸送システム。
C…コーナ部、R…空間、10…空気輸送システム、11…輸送管、20…端部用供給装置、30…中間用供給装置、41…管状部、43…端壁、43a…流入口、44…内筒、46…エアタンク。
Claims (4)
- 輸送管と、被輸送物を前記輸送管内に供給する供給装置と、前記被輸送物を輸送するための気体流を前記輸送管内に発生させる気体流発生装置とを備える空気輸送システムであって、
前記気体流発生装置は、前記輸送管の途中に挿入される管状部と、前記管状部に接続されるとともに圧縮空気を収容するエアタンクとを備え、前記気体流発生装置は、前記輸送管に対して複数設けられ、
前記供給装置は、被輸送物を間欠的に前記輸送管内に供給するとともに、前記気体流発生装置は、前記管状部内を被輸送物が通過するタイミングに基づいて、前記エアタンクから前記管状部へ圧縮空気を供給することを特徴とする空気輸送システム。 - 前記管状部の上流側の端部には、流入口を有する端壁と、前記端壁の内面に立設されるとともに前記流入口に連通する内筒とが設けられ、
前記管状部内における前記内筒の外周側に形成される空間に前記エアタンクからの圧縮空気が供給されることを特徴とする請求項1に記載の空気輸送システム。 - 前記気体流発生装置は、前記供給装置に隣接して設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の空気輸送システム。
- 前記輸送管はコーナ部を備え、
前記気体流発生装置は、前記輸送管における前記コーナ部の上流側の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の空気輸送システム。
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JP2021109714A (ja) * | 2020-01-07 | 2021-08-02 | クマクラ工業株式会社 | 供給装置及びプラグフィーダー |
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-
2012
- 2012-12-27 JP JP2012286280A patent/JP2014125353A/ja active Pending
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