JP2014102658A - 操作支援システム、操作支援方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】操作面に対してユーザの操作の基準とする突出部材を設けた場合であっても、ユーザの操作に違和感を与えることが無い操作支援システム、操作支援方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】ユーザがタッチパッド11の操作面をタッチした状態にあって、タッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じている場合に、ユーザがタッチした地点の座標であるタッチ座標を検出し(S73)、タッチ座標の周辺のピン21が“突出状態”にある場合に、該ピン21を“突出状態”から“非突出状態”へと移行する(S75)ように構成する。
【選択図】図20
【解決手段】ユーザがタッチパッド11の操作面をタッチした状態にあって、タッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じている場合に、ユーザがタッチした地点の座標であるタッチ座標を検出し(S73)、タッチ座標の周辺のピン21が“突出状態”にある場合に、該ピン21を“突出状態”から“非突出状態”へと移行する(S75)ように構成する。
【選択図】図20
Description
本発明は、タッチ操作による車両内の機器の操作を支援する操作支援システム、操作支援方法及びコンピュータプログラムに関する。
従来より、パーソナルコンピュータ、ATM、券売機、ナビゲーション装置、スマートフォン等の機器に対してユーザが操作を行う際に、機器に対するユーザの操作を受け付ける手段として、様々なマンマシンインタフェースが用いられている。特に、近年、マンマシンインタフェースの一つとして、ユーザのタッチ操作を受け付ける操作面を設け、該操作面に対するユーザのタッチ操作(例えば、タッチオンする操作、タッチオフする操作、ドラッグ操作、フリック操作等)をユーザの操作として検出する操作機器が良く用いられる。このような操作機器としては、タッチパッド、タッチパネル、タブレット等(以下、タッチパッド等という)があり、ユーザに直感的で分かり易い操作を行わせることが可能となる。
ここで、上記タッチパッド等をユーザが操作する場合の操作態様として、ユーザがタッチパッド等を視認せずに操作を行う場合がある。具体的には、他の作業を行いながら、タッチパッド等の操作を行う場合であり、例えば、車両の運転操作をしながらタッチパッド等の操作を行う場合がある。例えば、特開2012−177999号公報には、車両のハンドルに対して左右2箇所に円形状のタッチパッドを設け、タッチパッドに対する指のタッチ操作と、ディスプレイに表示される表示内容とを用いて、ナビゲーション装置やオーディオ機器等の車載器の操作を行う技術について記載されている。
また、上記特許文献1に記載の技術のように、ユーザがタッチパッドを視認せずに操作を行うことを想定した状況では、タッチ位置の基準とする為にタッチパッドの操作面から複数の突出部材を突出させることが行われている。そして、ユーザは操作面から突出された突出部材を基準とすることによって、タッチパッドを視認しなかったとしても正確な操作が可能となる。
しかしながら、突出部材が突出されたタッチパッドの操作面に対してユーザが操作を行う場合には、以下の問題が生じていた。即ち図22に示すように、ユーザが突出部材101を含む操作面102を上から押下した場合には、操作面102は下側に撓むこととなるが、突出部材101の位置は変わらないので、操作面の押下に伴って突出部材101の操作面102に対する突出量hがより大きくなり、操作面をタッチするユーザに突出部材101による異物感を与えることとなっていた。また、突出部材101や操作面102を保護する為のカバーを表面に覆う場合には、突出部材101の操作面102に対する突出量hが大きくなると、カバーの表面が傷ついたり、カバーの一部が伸びることによって劣化が生じることとなっていた。
本発明は前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、操作面に対してユーザの操作の基準とする突出部材を設けた場合であっても、ユーザに突出部材による異物感を与えることなく、また、突出部材による他の部材への損傷を防止することを可能にした操作支援システム、操作支援方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係る操作支援システム(1)は、ユーザの操作を受け付ける操作面(11)と、前記操作面に形成された複数の孔(25)を介して複数の突出部材(21)を前記操作面に対して上下動させる駆動機構(13)とを備えた操作支援システムにおいて、前記駆動機構を制御することによって、複数の前記突出部材毎に、前記突出部材の先端が前記操作面よりも上方に位置する突出状態と前記操作面よりも下方に位置する非突出状態のいずれかの状態に設定する状態設定手段(31)と、前記ユーザが前記操作面に触れたタッチ地点の位置を検出するタッチ地点検出手段(31)と、前記タッチ地点検出手段によって前記タッチ地点の位置が検出された場合に、前記操作面が変形したか否かを判定する変形判定手段(31)と、前記変形判定手段によって前記操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材の突出状態と非突出状態を制御する状態制御手段(31)と、を有することを特徴とする。
尚、「操作面に触れた」とは、実際にユーザが操作面に接触する場合に加えて、静電容量方式ではユーザが操作面に接触していなくても静電容量が変化した場合には触れたとみなす。
尚、「操作面に触れた」とは、実際にユーザが操作面に接触する場合に加えて、静電容量方式ではユーザが操作面に接触していなくても静電容量が変化した場合には触れたとみなす。
また、請求項2に係る操作支援システム(1)は、請求項1に記載の操作支援システムであって、前記状態制御手段(31)は、前記変形判定手段(31)によって前記操作面(11)が変形したと判定された場合であって、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材(21)が突出状態にある場合に、該突出部材を突出状態から非突出状態に移行することを特徴とする。
また、請求項3に係る操作支援システム(1)は、請求項1又は請求項2に記載の操作支援システムであって、前記変形判定手段(31)によって前記操作面(11)が変形したと判定された後に、該操作面の変形が修復したか否かを判定する修復判定手段(31)と、前記修復判定手段によって前記操作面の変形が修復したと判定された場合に、前記状態制御手段(31)によって非突出状態に移行された前記突出部材を突出状態に復帰させる終了状態復帰手段と、を有することを特徴とする。
また、請求項4に係る操作支援システム(1)は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の操作支援システムであって、前記タッチ地点が移動することによって、前記状態制御手段(31)によって非突出状態に移行された前記突出部材(32)から前記タッチ地点までの距離が所定距離以上となった場合に、該突出部材を突出状態に復帰させる移動状態復帰手段(31)を有することを特徴とする。
また、請求項5に係る操作支援システム(1)は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の操作支援システムであって、前記操作面(11)は、車両のハンドル(5)に設けられ前記車両を運転するユーザの操作を受け付けることを特徴とする。
また、請求項6に係る操作支援システム(1)は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の操作支援システムであって、前記操作面(11)の操作により操作される複数の操作対象物(41)を表示画面(37)に表示する操作対象物表示手段(31)を有し、前記状態設定手段(31)は、前記表示画面に対する前記操作対象物の表示位置の関係と対応する位置にある前記突出部材(21)を突出状態に設定することを特徴とする。
また、請求項7に係る操作支援システム(1)は、請求項6に記載の操作支援システムであって、突出状態にある前記突出部材(21)の周辺エリアを触れる操作を受け付けた場合に、該突出部材に対応する位置に表示された前記操作対象物(41)を選択するとともに該操作対象物を操作する対象物選択手段を有することを特徴とする。
また、請求項8に係る操作支援方法は、ユーザの操作を受け付ける操作面(11)と、前記操作面に形成された複数の孔(25)を介して複数の突出部材(21)を前記操作面(11)に対して上下動させる駆動機構(13)とを備えた操作機器(2、3)の操作支援方法において、前記駆動機構を制御することによって、複数の前記突出部材毎に、前記突出部材の先端が前記操作面よりも上方に位置する突出状態と前記操作面よりも下方に位置する非突出状態のいずれかの状態に設定する状態設定ステップと、前記ユーザが前記操作面に触れたタッチ地点の位置を検出するタッチ地点検出ステップと、前記タッチ地点検出ステップによって前記タッチ地点の位置が検出された場合に、前記操作面が変形したか否かを判定する変形判定ステップと、前記変形判定ステップによって前記操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材の突出状態と非突出状態を制御する状態制御ステップと、を有することを特徴とする。
更に、請求項9に係るコンピュータプログラムは、ユーザの操作を受け付ける操作面(11)と、前記操作面に形成された複数の孔(25)を介して複数の突出部材(21)を前記操作面に対して上下動させる駆動機構(13)とを備えた操作機器(2、3)を操作するコンピュータプログラムにおいて、前記駆動機構を制御することによって、複数の前記突出部材毎に、前記突出部材の先端が前記操作面よりも上方に位置する突出状態と前記操作面よりも下方に位置する非突出状態のいずれかの状態に設定する状態設定機能と、前記ユーザが前記操作面に触れたタッチ地点の位置を検出するタッチ地点検出機能と、前記タッチ地点検出機能によって前記タッチ地点の位置が検出された場合に、前記操作面が変形したか否かを判定する変形判定機能と、前記変形判定機能によって前記操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材の突出状態と非突出状態を制御する状態制御機能と、を実行させることを特徴とする。
前記構成を有する請求項1に記載の操作支援システムによれば、操作面に対してユーザの操作の基準とする突出部材を設けた場合であっても、タッチ地点の位置と操作面の変形の有無に基づいて突出部材を上下動させることにより、操作面に対して突出部材が必要量以上に突出された状態となることを防止できる。その結果、ユーザに突出部材による異物感を与えることなく、また、突出部材による他の部材への損傷を防止することが可能となる。
また、請求項2に記載の操作支援システムによれば、特に操作面が変形した場合において、変形した操作面の周辺にある突出部材を非突出状態へと移行させることにより、操作面に対して突出部材が必要量以上に突出された状態となることを防止できる。
また、請求項3に記載の操作支援システムによれば、操作面が変形したと判定された後に、該操作面の変形が修復したか否かを判定し、操作面の変形が修復したと判定された場合に、非突出状態に一旦移行された突出部材を突出状態に復帰させるので、必要な状況下でのみ突出部材を非突出状態となるように制御することができ、突出部材にユーザの操作の基準としての機能を失わせることが無い。
また、請求項4に記載の操作支援システムによれば、タッチ地点が移動することによって、非突出状態に移行された突出部材からタッチ地点までの距離が所定距離以上となった場合に、該突出部材を突出状態に復帰させるので、必要な状況下でのみ突出部材を非突出状態となるように制御することができ、突出部材にユーザの操作の基準としての機能を失わせることが無い。
また、請求項5に記載の操作支援システムによれば、操作面は、車両のハンドルに設けられ車両を運転するユーザの操作を受け付けるので、車両を運転するユーザに操作面を視認させることなく操作面を用いた適切な操作を行わせることが可能となる。
また、請求項6に記載の操作支援システムによれば、操作面の操作により操作される複数の操作対象物を表示画面に表示し、表示画面に対する操作対象物の表示位置の関係と対応する位置にある突出部材を突出状態に設定するので、表示画面に表示された操作対象物と操作面とを対応させて、ユーザによる操作対象物の操作をより容易に行わせることが可能となる。
また、請求項7に記載の操作支援システムによれば、突出状態にある突出部材の周辺エリアをタッチする操作を受け付けた場合に、該突出部材に対応する位置に表示された操作対象物を選択するとともに該操作対象物を操作するので、突出状態にある突出部材を基準とすることによってユーザの意図する操作対象物を操作面への操作によって適切に選択させることが可能となる。
また、請求項8に記載の操作支援方法によれば、操作面に対してユーザの操作の基準とする突出部材を設けた場合であっても、タッチ地点の位置と操作面の変形の有無に基づいて突出部材を上下動させることにより、操作面に対して突出部材が必要量以上に突出された状態となることを防止できる。その結果、ユーザに突出部材による異物感を与えることなく、また、突出部材による他の部材への損傷を防止することが可能となる。
更に、請求項9に記載のコンピュータプログラムによれば、操作面に対してユーザの操作の基準とする突出部材を設けた場合であっても、タッチ地点の位置と操作面の変形の有無に基づいて突出部材を上下動させることにより、操作面に対して突出部材が必要量以上に突出された状態となることを防止できる。その結果、ユーザに突出部材による異物感を与えることなく、また、突出部材による他の部材への損傷を防止することが可能となる。
以下、本発明に係る操作支援システムについて具体化した一実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
先ず、本実施形態に係る操作支援システム1の概略構成について図1を用いて説明する。図1は本実施形態に係る操作支援システム1の概略構成を示したブロック図である。
図1に示すように本実施形態に係る操作支援システム1は、車両内に設置され、ユーザによる操作を受け付ける左操作入力装置2及び右操作入力装置3と、ダッシュボード上に設置され車両のフロントガラスに映像を投影するヘッドアップディスプレイ(HUD)4と、左操作入力装置2及び右操作入力装置3とCAN等の車載ネットワークを介して接続された各種車載器(例えば、オーディオ、ナビゲーション装置)や車両機器(例えば、エアコン、パワーウィンドウ、ドアミラー)の制御装置等から構成されている。
ここで、左操作入力装置2は、図2に示すように車両のハンドル5の左側スポーク部分に配置されている。また、右操作入力装置3は、車両のハンドル5の右側スポーク部分に配置されている。左操作入力装置2及び右操作入力装置3の前面には、後述のようにユーザのタッチ操作を受け付けるタッチパッド(操作面)が設けられており、ユーザはハンドル5を支持した状態で、後述のタッチ操作により左操作入力装置2や右操作入力装置3を操作可能に構成されている。そして、本実施形態に係る操作支援システム1では、ユーザは左操作入力装置2や右操作入力装置3を介して、特にアプリケーションプログラムの実行や、実行されたアプリケーションプログラムによる車両に搭載された各種車載器や車両機器の操作等を行うことが可能に構成されている。例えば、インターネット、メール、ナビゲーション装置の目的地設定操作や地図画像のスクロール操作、エアコンの電源切り替え操作や温度調整操作、オーディオのチャンネル操作や音量調整操作、ウィンドウの開閉、ドアのロック等を行うことが可能である。
以下に、左操作入力装置2及び右操作入力装置3の構成についてより詳細に説明する。尚、左操作入力装置2と右操作入力装置3は基本的に同一の構成を有しており、以下では特に左操作入力装置2を例に挙げて説明することとし、右操作入力装置3の説明は省略する。図3は左操作入力装置2を示した斜視図であり、図4は図3の線X−Xで左操作入力装置2を切断した矢視断面図である。
図3及び図4に示すように左操作入力装置2は、ユーザからのタッチ操作を検出するタッチパッド11と、タッチパッド11を振動させる為の圧電素子12と、タッチパッド11の下方において円柱形状のピン(突出部材)を上下動させる複数のピン駆動機構13と、ピン駆動機構13を所定の位置に固定する基部14と、後述の操作支援ECU15が搭載される制御基板16から基本的に構成される。尚、タッチ操作は、ユーザがタッチ面を触れることによって行う各種操作であり、例えばタッチパッド11のいずれかの地点に触れる(タッチする)操作、上記触れた状態(タッチ状態)を解除する操作、ドラッグ操作、フリック操作等がある。
図3及び図4に示すように左操作入力装置2は、ユーザからのタッチ操作を検出するタッチパッド11と、タッチパッド11を振動させる為の圧電素子12と、タッチパッド11の下方において円柱形状のピン(突出部材)を上下動させる複数のピン駆動機構13と、ピン駆動機構13を所定の位置に固定する基部14と、後述の操作支援ECU15が搭載される制御基板16から基本的に構成される。尚、タッチ操作は、ユーザがタッチ面を触れることによって行う各種操作であり、例えばタッチパッド11のいずれかの地点に触れる(タッチする)操作、上記触れた状態(タッチ状態)を解除する操作、ドラッグ操作、フリック操作等がある。
また、タッチパッド11は、上面側から順にタッチパッド11を保護するカバーシート17と、静電容量の変化によってユーザのタッチ操作を検出する導電膜18と、カバーシート17や導電膜18を前記基部14に対して上方に支持する天板19とから構成される。そして、操作支援ECU15は、後述のように所定の検出周期でユーザがタッチしたタッチ座標をタッチパッド11の座標系で検出する。尚、タッチ座標は、ユーザがタッチパッド11の操作面に触れた(静電容量方式では静電容量が変化したことを触れたとみなす)タッチ地点の位置の座標である。また、検出周期はタッチパッド11の種類によって異なるが、例えば200Hz〜2kHzとなる。尚、タッチパッド11としては静電容量方式以外の検出方式(例えば抵抗膜方式)を用いても良い。
一方、天板19の下面には圧電素子12が取り付けられている。更に、タッチパッド11と基部14とは、四隅に配置された支持部20によって両者間に所定の間隙を設けるように構成されている。その結果、圧電素子12に信号電圧を加えることにより、圧電素子12を歪ませると、その歪によってタッチパッド11を上下方向に振動させることが可能となる。そして、本実施形態に係る操作支援システム1では、後述のようにタッチパッド11内の所定の領域がタッチオンされた場合や、ユーザがタッチパッド11の操作面を押下することによって操作面に所定量以上の変形(撓み)が生じた場合に、タッチパッド11を振動させる。それによって、ユーザが実在するボタンを操作した触感を与えることが可能となる。また、操作支援ECU15は、電圧値を変更することによって振動方向や振動の振幅を任意に設定することが可能である。振動周期は、圧電素子12の種類や設置態様によって異なるが、例えば250Hz〜2kHzとなる。尚、圧電素子12はタッチパッド11に直接接触して配置される必要はなく、タッチパッド11に振動を伝達できるのであれば、他の部材に対して配置されていても良い。また、タッチパッド11に振動を生じさせる手段としては、圧電素子12の代わりに小型の振動モータ等を用いても良い。
また、圧電素子12は、タッチパッド11の操作面に生じた変形(撓み)を検出するセンサとしても機能する。即ち、天板19の下面に取り付けられた圧電素子12は、タッチパッド11の操作面が変形するとそれに伴って変形する。従って、操作支援ECU15は圧電素子12からの信号によってタッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じたことを検出することが可能となる。
また、ピン駆動機構13は、基部14に対して3×3の計9箇所に所定の配置間隔(例えば縦横1cm間隔)で、ピン21の先端部がタッチパッド11に対向するように配置される。また、ピン21は図4の矢印Z方向に沿って上下動可能に支持されている。更に、ピン21の底面には挿入孔22が形成されており、挿入孔22には支持部材23が挿入されている。また、支持部材23の底面には圧電素子24が接続されている。そして、操作支援ECU15は、挿入孔22と支持部材23との間に生じる摩擦力を利用し、圧電素子24に信号電圧を加えて振動させることによってピン21を上方向及び下方向のいずれか一方の任意の方向に移動させることが可能となる。尚、ピン21の駆動機構の詳細については公知であるので省略する。
また、タッチパッド11を構成する導電膜18及び天板19は、ピン21と対応する計9箇所の位置に貫通孔25が形成されており、ピン21が上方向に移動される場合には、タッチパッド11の上面よりも上側にピン21の先端が位置可能に構成されている。そして、操作支援ECU15は、各ピン駆動機構13を駆動させることによって、計9個のピン駆動機構13を図5に示すようなピン21の先端がタッチパッド11の操作面よりも下方にある“非突出状態”とピン21の先端がタッチパッド11の操作面よりも上方にある“突出状態”との間で選択的に切り換えることが可能となる。尚、カバーシート17は図5に示すようにタッチパッド11に対して突出された状態にあるピン21を保護する為に、伸縮性のある材料(例えばシリコン樹脂)等を用いて形成することが望ましい。
また、左操作入力装置2及び右操作入力装置3の内、特に左操作入力装置2の操作面上には、図3に示すようにハードウェアの操作部である操作ボタン27が設けられている。ここで、操作ボタン27としては例えばホームボタンやショートカットボタンがある。そして、後述のようにアプリケーションの操作を行っている状態でホームボタンが押下されると、該アプリケーションを一旦終了し、HUD4によって表示される表示画面も初期画面へと復帰される。また、ショートカットボタンが押下されると、予めショートカットボタンに対応付けられた機能(例えば、ウェブブラウザの起動、地図の縮尺変更操作、エアコンの設定温度変更操作等)が実行される。尚、操作ボタン27は右操作入力装置3の操作面上にも設ける構成としても良い。また、操作ボタン27をハードウェアの操作部であるハードキーではなく仮想的に操作面上に配置されるキーとしても良い。その場合には、操作支援ECU15は、タッチ座標が予め操作ボタン27に対応付けられた座標範囲にある場合に、操作ボタン27が押下されたと判定する。
また、制御基板16に搭載される操作支援ECU(エレクトロニック・コントロール・ユニット)15は、左操作入力装置2の全体の制御を行う電子制御ユニットであり、演算装置及び制御装置としてのCPU31、並びにCPU31が各種の演算処理を行うにあたってワーキングメモリとして使用されるRAM32、制御用のプログラムのほか、後述の操作支援処理プログラム(図8参照)や突出制御処理プログラム(図20参照)等が記録されたROM33、ROM33から読み出したプログラムや後述のメニューアイコンの選択履歴やタッチ座標の履歴を記憶するフラッシュメモリ34等の内部記憶装置を備えている。尚、操作支援ECU15は、処理アルゴリズムとしての各種手段を構成する。例えば、状態設定手段は、ピン駆動機構13を制御することによって、複数のピン21毎に、ピン21の先端がタッチパッド11の操作面よりも上方に位置する“突出状態”と操作面よりも下方に位置する“非突出状態”のいずれかの状態に設定する。タッチ地点検出手段は、ユーザがタッチパッド11の操作面に触れたタッチ地点の位置を検出する。変形判定手段は、タッチ地点検出手段によってタッチ地点の位置が検出された場合に、タッチパッド11の操作面が変形したか否かを判定する。状態制御手段は、変形判定手段によってタッチパッド11の操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、タッチ地点の周辺に位置する突出部材の“突出状態”と“非突出状態”を制御する。変形判定手段によってタッチパッド11の操作面が変形したと判定された場合であって、タッチ地点の周辺に位置するピン21が“突出状態”にある場合に、該ピン21を“突出状態”から“非突出状態”に移行する。修復判定手段は、変形判定手段によってタッチパッド11の操作面が変形したと判定された後に、該操作面の変形が修復したか否かを判定する。終了状態復帰手段は、修復判定手段によってタッチパッド11の操作面の変形が修復したと判定された場合に、状態制御手段によって“非突出状態”に移行されたピン21を“突出状態”に復帰させる。移動状態復帰手段は、タッチ地点が移動することによって、状態制御手段によって“非突出状態”に移行されたピン21からタッチ地点までの距離が所定距離以上となった場合に、該ピン21を“突出状態”に復帰させる。操作対象物表示手段は、タッチパッド11の操作面の操作により操作される複数の操作対象物(アイコン等)を表示画面に表示する。対象物選択手段は、“突出状態”にあるピン21の周辺エリアをタッチする操作を受け付けた場合に、該ピン21に対応する位置に表示された操作対象物を選択するとともに該操作対象物を操作する。
また、HUD4は、図2に示すようにダッシュボード35上に設置されており、映像の投射方向が運転席の前方のフロントガラス36の下縁付近となるように設定されている。そして、フロントガラス36の表示対象領域37に対して各種画像を表示する。
ここで、図6及び図7はHUD4によってフロントガラス36の表示対象領域37に表示される画像の一例を示した図である。
先ず、ACCがオンされた直後の状態では表示対象領域37において図6に示すメイン画面40が表示される。メイン画面40は、操作支援システム1において実行可能な各種アプリケーションを実行する為の操作を受け付ける基本操作画面であり、ホーム画面やデスクトップ等が相当する。図6に示すように、メイン画面40には、複数のメニューアイコン(操作対象物)41が配置されている。メニューアイコン41は、操作支援システム1において実行可能なアプリケーションを起動させる為に選択且つ操作されるアイコンであり、ユーザによってメニューアイコン41が操作されると、操作されたメニューアイコン41に対応したアプリケーションの起動が開始される。また、起動されるアプリケーションには、ウェブブラウザやメールアプリ以外に、各種車載器(例えば、オーディオ、ナビゲーション装置)や車両機器(例えば、エアコン、パワーウィンドウ、ドアミラー)に対する操作を行う為のアプリケーションも含まれる。そして、メイン画面40においていずれかのメニューアイコン41が選択且つ操作されると、対応するアプリケーションが起動され、起動されたアプリケーションに対応する操作画面が表示される。特に、車両に搭載された各種車載器や車両機器の操作に対応したアプリケーションが起動された場合には、図7に示すように設定操作画面42(図7に示す例ではエアコンの操作に対応)が表示される。設定操作画面42では、操作対象となる機器の現在の設定状態(パラメータ等)が設定アイコン43〜45内にそれぞれ表示され、更にその設定状態の確認や変更操作が可能となる。
先ず、ACCがオンされた直後の状態では表示対象領域37において図6に示すメイン画面40が表示される。メイン画面40は、操作支援システム1において実行可能な各種アプリケーションを実行する為の操作を受け付ける基本操作画面であり、ホーム画面やデスクトップ等が相当する。図6に示すように、メイン画面40には、複数のメニューアイコン(操作対象物)41が配置されている。メニューアイコン41は、操作支援システム1において実行可能なアプリケーションを起動させる為に選択且つ操作されるアイコンであり、ユーザによってメニューアイコン41が操作されると、操作されたメニューアイコン41に対応したアプリケーションの起動が開始される。また、起動されるアプリケーションには、ウェブブラウザやメールアプリ以外に、各種車載器(例えば、オーディオ、ナビゲーション装置)や車両機器(例えば、エアコン、パワーウィンドウ、ドアミラー)に対する操作を行う為のアプリケーションも含まれる。そして、メイン画面40においていずれかのメニューアイコン41が選択且つ操作されると、対応するアプリケーションが起動され、起動されたアプリケーションに対応する操作画面が表示される。特に、車両に搭載された各種車載器や車両機器の操作に対応したアプリケーションが起動された場合には、図7に示すように設定操作画面42(図7に示す例ではエアコンの操作に対応)が表示される。設定操作画面42では、操作対象となる機器の現在の設定状態(パラメータ等)が設定アイコン43〜45内にそれぞれ表示され、更にその設定状態の確認や変更操作が可能となる。
また、メイン画面40において表示されるメニューアイコン41の内、所定数のメニューアイコン41は、他のアイコンよりも拡大して表示され、また、アイコンを囲む枠も太くなる。ここで、本実施形態に係る操作支援システム1では、操作面の面積が狭いタッチパッド11を用いてメニューアイコン41の選択を行うので、右操作入力装置3によって直接的に選択対象(以下、選択対象候補)とすることが可能なメニューアイコン41の数に限界がある。例えば、本実施形態では右操作入力装置3が備えるピン21の数である9つのアイコンまで、選択対象候補とすることが可能である。従って、メイン画面40に表示されるメニューアイコン41が多数ある場合には、選択対象候補とするメニューアイコン41を識別して表示する必要があり、選択対象候補とするメニューアイコン41は他のアイコンよりも拡大して表示され、また、アイコンを囲む枠も太くなる。更に、選択対象候補とするメニューアイコン41は、右操作入力装置3のタッチパッド11に配置されるピン21の配置態様と対応する配置態様で表示する。即ち、3×3の等間隔の配置間隔で配置される。尚、選択対象候補とするメニューアイコン41は、後述するように左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対するドラッグ操作又はフリック操作によって切り換えることが可能となる。
また、メニューアイコン41が特に多数存在する場合には、起動されるアプリケーションの種類によって複数のグループに区分する。そして、グループ単位で該グループに属するメニューアイコン41をメイン画面40に表示するように構成する。例えば、図6に示す例ではナビゲーション装置に関する操作を行う為のアプリケーションを起動させるメニューアイコン41のグループと、オーディオに関する操作を行う為のアプリケーションを起動させるメニューアイコン41のグループと、一般的なアプリケーションやその他の車両機器に関する操作を行う為のアプリケーションを起動させるメニューアイコン41のグループとに区分され、現時点でその他の車両機器に関するメニューアイコン41のグループが表示対象となっている。また、ユーザは左操作入力装置2において左右へのフリック操作やドラッグ操作を行うことによって、メイン画面40に表示対象となるグループを順次変更することが可能である。
また、ユーザは右操作入力装置3を操作することによって選択対象候補となっているメニューアイコン41の内から任意のメニューアイコン41を選択及び操作することが可能となる。具体的には、選択を希望するメニューアイコン41の位置に対応するタッチパッド11の位置(例えば、図6に示す例で『エアコン』のメニューアイコン41を選択する場合には左上のピン21周辺)を右操作入力装置3においてタッチオンすることによってメニューアイコン41が選択される。尚、メニューアイコン41の位置に対応するピン21を押下することや操作面に一定量以上の撓みを生じさせることを選択の条件としても良い。そして、いずれかのメニューアイコン41が選択且つ操作されると、対応するアプリケーションが起動され、起動されたアプリケーションに対応する操作画面が表示される。
尚、メイン画面40や設定操作画面42を表示する表示手段としては、HUD4の代わりに、車両内に設置された液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、車両の運転者の頭部に装着可能に構成されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)等を用いても良い。また、ナビゲーション装置のディスプレイを用いても良い。
尚、メイン画面40や設定操作画面42を表示する表示手段としては、HUD4の代わりに、車両内に設置された液晶ディスプレイや有機ELディスプレイ、車両の運転者の頭部に装着可能に構成されるヘッドマウントディスプレイ(HMD)等を用いても良い。また、ナビゲーション装置のディスプレイを用いても良い。
一方、左操作入力装置2や右操作入力装置3が有するCAN(コントローラエリアネットワーク)インターフェース47は、車両内に設置された各種車載器や車両機器の制御装置間で多重通信を行う車載ネットワーク規格であるCANに対して、データの入出力を行うインターフェースである。そして、操作支援ECU15は、CANを介して、各種車載器や車両機器の制御装置(例えば、ナビゲーション装置48、AV装置49、エアコン制御ECU50等)と相互通信可能に接続される。そして、操作支援ECU15は、特定のアプリケーションが起動された状態で左操作入力装置2や右操作入力装置3においてユーザの操作を受け付けた場合に、操作信号を各種車載器や車両機器の制御装置へと送信することによって、左操作入力装置2や右操作入力装置3を介した各種車載器や車両機器の操作を行う。
続いて、前記構成を有する操作支援システム1において操作支援ECU15が実行する操作支援処理プログラムについて図8に基づき説明する。図8は本実施形態に係る操作支援処理プログラムのフローチャートである。ここで、操作支援処理プログラムは車両のACCがONされた後に実行され、左操作入力装置2及び右操作入力装置3を介して各種アプリケーションの起動及び操作を行うプログラムである。尚、以下の図8、図12、図16、図18及び図19にフローチャートで示されるプログラムは、操作支援システム1が備えているRAM32やROM33に記憶されており、CPU31により実行される。
先ず、操作支援処理プログラムではステップ(以下、Sと略記する)1において、CPU31は、操作支援処理プログラムに関する各種の初期化処理を実行する。初期化処理では、タッチ座標の履歴や後述の選択対象候補アイコンの設定情報等が初期化される。
次に、S2においてCPU31は、HUD4を駆動し、フロントガラス36の表示対象領域37に対してメイン画面40を表示する。メイン画面40には、前記したように左操作入力装置2及び右操作入力装置3による操作によって操作及び選択の対象となる複数のメニューアイコン41が表示される(図6参照)。また、前記したようにメイン画面40では、右操作入力装置3によって直接的に選択対象とすることが可能、即ち右操作入力装置3によって選択対象候補となるメニューアイコン41(以下、選択対象候補アイコンという)が設定されている。例えば、図6に示す例では『エアコン』〜『通信』までの9個のアイコンが選択対象候補アイコンであり、選択対象候補アイコンは他のアイコンと識別可能(例えば、サイズが拡大され、アイコンを囲む枠を太く)に強調表示される。
また、表示された時点(初期状態)でのメイン画面40においては、フラッシュメモリ34に記憶されたメニューアイコン41の選択履歴を読み出し、選択回数の多いメニューアイコン41を優先して選択対象候補アイコンに設定する。具体的には、初期状態ではメイン画面40において選択回数の高いメニューアイコン41から順に、左上から右下方向へと並べて表示され、メイン画面40に表示された複数のメニューアイコン41の内、最も左上側に位置する3×3の計9個のメニューアイコン41が選択対象候補アイコンとなる。例えば、図9は、ACCがオンされた直後に表示されるメイン画面40の一例を示すものであり、選択対象候補アイコンとして選択回数の高い順に『目的地』、『地図縮尺』、『地図スクロール』・・・、『地点登録』の9つのナビゲーション装置に係るメニューアイコン41が設定される。また、図9に示すように起動されるアプリケーションの種類によってメニューアイコン41が複数のグループに区分されている場合には、グループ毎に選択回数順に並べて表示する。更に、初期状態では予め決められた特定のグループ(例えばナビゲーション装置に関する操作を行う為のアプリケーションを起動させるメニューアイコン41)をメイン画面40に表示しても良いし、選択回数の多いグループを優先的に表示することとしても良い。
また、メイン画面40に表示された選択対象候補アイコンは、後述の左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対するドラッグ操作やフリック操作によって他のメニューアイコン41へと切り換えることが可能であるが、選択対象候補アイコンとするメニューアイコン41の配置態様は固定する。即ち、右操作入力装置3のタッチパッド11に配置されるピン21の配置態様と対応する3×3の等間隔の配置間隔で配置される。
続いて、S3においてCPU31は、前記S2で表示されたメイン画面40における選択対象候補アイコンの配置態様に対応して、選択対象候補アイコン毎に、右操作入力装置3の操作面に対して該選択対象候補アイコンを選択する為の選択領域を設定する。具体的には、先ず選択対象候補アイコンに設定される各メニューアイコン41の中心座標を表示画面の座標系で取得し、取得した中心座標を右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面の座標系に変換する。その後、変換された中心座標を含む操作面の周辺エリア(メニューアイコン41のサイズに対応したエリア)を選択領域に設定する。また、選択領域は、各選択領域内にピン21を突出させる貫通孔25を夫々含むように設定する。更に、前記S3では、設定された各選択領域内に含まれるピン21が操作面から突出した“突出状態”となるようにピン駆動機構13を駆動する(図5参照)。
例えば、図9に示すメイン画面40が表示されている場合には、図10に示すように9つの選択領域51〜59を右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対して設定する。ここで、選択領域51は『目的地』のメニューアイコン41に対応付けられた選択領域であり、上段の左側に位置するピン21の貫通孔25を含む領域に設定される。また、選択領域52は『地図縮尺』のメニューアイコン41に対応付けられた選択領域であり、中央の段の左側に位置するピン21の貫通孔25を含む領域に設定される。以下同様に他の選択領域53〜59についても各選択対象候補アイコンに対応付けて設定されている。
続いて、S4においてCPU31は、タッチパッド11から送信される検出信号に基づいて、左操作入力装置2及び右操作入力装置3のいずれかのタッチパッド11の操作面において、ユーザが少なくとも1点以上をタッチしている状態(以下、タッチ状態という)にあるか否かを判定する。例えば、タッチパッド11が抵抗膜方式や静電容量方式である場合には、所定値以上の圧力を検出した場合や所定値以上の静電容量の変化を検出した場合に、ユーザがタッチパッド11をタッチした状態にあると判定する。
そして、左操作入力装置2及び右操作入力装置3のいずれかのタッチパッド11の操作面をタッチしたタッチ状態にあると判定された場合(S4:YES)には、S5へと移行する。それに対して、左操作入力装置2及び右操作入力装置3のいずれのタッチパッド11の操作面もタッチした状態にないと判定された場合(S4:NO)には、タッチ状態となるまで待機する。
S5においてCPU31は、特に左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面をタッチしたタッチ状態にあるか否か判定する。
そして、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面をタッチしたタッチ状態にあると判定された場合(S5:YES)には、S6へと移行する。それに対して、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面をタッチしたタッチ状態にあると判定された場合(S5:NO)には、S17へと移行する。
S6においてCPU31は、タッチパッド11から送信される検出信号に基づいて、ユーザがタッチする地点の座標であるタッチ座標をタッチパッド11の操作面の座標系で検出する。例えば、タッチパッド11が抵抗膜方式や静電容量方式である場合には、圧力変化のあった地点や静電容量の変化に基づいて流れた電流の位置を検出することによって、タッチ座標を検出する。
次に、S7においてCPU31は、前記S6で検出されたタッチ座標の検出履歴をRAM32等から読み出し、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対してドラッグ操作が行われたか否かを判定する。尚、ドラッグ操作は、操作面に対するタッチ状態を維持してタッチ座標を移動させる操作をいう。
そして、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対してドラッグ操作が行われたと判定された場合(S7:YES)には、S8へと移行する。それに対して、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対してドラッグ操作が行われていないと判定された場合(S7:NO)には、S9へと移行する。
S8においてCPU31は、後述の左ドラッグ処理(図12)が実行される。尚、左ドラッグ処理は、後述のように左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面で受け付けたドラッグ操作に基づいて、選択対象候補アイコンの切り換えを行う処理である。その後、当該操作支援処理プログラムを終了する。その後、S11へと移行する。
S9においてCPU31は、前記S6で検出されたタッチ座標の検出履歴をRAM32等から読み出し、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対してフリック操作が行われたか否かを判定する。尚、フリック操作は、タッチ座標を移動させつつタッチオフ(操作面に対してタッチした状態からタッチしない状態へと移行)を行う操作をいう。
そして、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対してフリック操作が行われたと判定された場合(S9:YES)には、S10へと移行する。それに対して、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対してフリック操作が行われていないと判定された場合(S9:NO)には、S12へと移行する。
S10においてCPU31は、後述の左フリック処理(図16)が実行される。尚、左フリック処理は、後述のように左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面で受け付けたフリック操作に基づいて、選択対象候補アイコンの切り換えを行う処理である。
次に、S11においてCPU31は、前記S8又はS10において切り換えられた後の選択対象候補アイコンの配置態様に対応させて、操作領域を新たに設定し、更に右操作入力装置3の操作面において新たに設定された操作領域内のピン21が突出した“突出状態”となるようにピン駆動機構13を駆動する。尚、詳細については前記S3と同様であるので説明は省略する。尚、前記S8又はS10において選択対象候補アイコンが切り換えられることによって選択対象候補アイコンの数が増減した場合には、選択領域や“突出状態”とするピンの数についても増減することとなる。その後、S23へと移行する。
一方、S12においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に配置されたホームボタンが操作されたか否かを判定する。尚、ホームボタンがハードウェアの操作部からなる場合には、該操作部から送信された検出信号に基づいてホームボタンが操作されたか否かを判定する。一方、ホームボタンが操作面に配置された仮想キーからなる場合には、前記S6で検出されたタッチ座標が予めホームボタンに対応付けられた座標範囲にある場合に、ホームボタンが操作されたと判定する。
そして、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に配置されたホームボタンが操作されたと判定された場合(S12:YES)には、S13へと移行する。それに対して、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に配置されたホームボタンが操作されていないと判定された場合(S12:NO)には、S14へと移行する。
S13においてCPU31は、現在実行されているアプリケーションを一旦終了し、フロントガラス36の表示対象領域37に表示される表示画面も初期状態のメイン画面40(図9)へと復帰する。尚、ホームボタンが仮想キーである場合には、タッチオンを検出した時点で予め設定された振動波形に対応する信号電圧を圧電素子12に加えることにより、圧電素子12を歪ませ、左操作入力装置2のタッチパッド11を振動させることについても行う。そして、振動を生じさせることによって、タッチパッド11の操作面をタッチするユーザに対して実在するボタンを押下するかのような触覚を与える。その後、S23へと移行する。但し、初期状態のメイン画面40(図9)へと復帰することによって選択対象候補アイコンが変更となる場合には、S11へと移行する。
一方、S14においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に配置されたショートカットボタンが操作されたか否かを判定する。尚、ショートカットボタンがハードウェアの操作部からなる場合には、該操作部から送信された検出信号に基づいてショートカットボタンが操作されたか否かを判定する。一方、ショットカットボタンが操作面に配置された仮想キーからなる場合には、前記S6で検出されたタッチ座標が予めショートカットボタンに対応付けられた座標範囲にある場合に、ショートカットボタンが操作されたと判定する。
そして、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に配置されたショートカットボタンが操作されたと判定された場合(S14:YES)には、S15へと移行する。それに対して、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に配置されたショートカットボタンが操作されていないと判定された場合(S14:NO)には、S16へと移行する。
S15においてCPU31は、現在実行されているアプリケーションを一旦終了し、ショートカットボタンに対応付けられた機能(例えば、ウェブブラウザの起動、地図の縮尺変更操作、エアコンの設定温度変更操作等)を実行する。尚、ショートカットボタンが仮想キーである場合には、タッチオンを検出した時点で予め設定された振動波形に対応する信号電圧を圧電素子12に加えることにより、圧電素子12を歪ませ、左操作入力装置2のタッチパッド11を振動させることについても行う。そして、振動を生じさせることによって、タッチパッド11の操作面をタッチするユーザに対して実在するボタンを押下するかのような触覚を与える。その後、S23へと移行する。
また、S16においてCPU31は、タッチ操作に基づくその他の処理を実行する。その後、S23へと移行する。
一方、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面をタッチしたタッチ状態にあると判定された場合に実行されるS17では、CPU31は、タッチパッド11から送信される検出信号に基づいて、ユーザがタッチする地点の座標であるタッチ座標をタッチパッド11の操作面の座標系で検出する。例えば、タッチパッド11が抵抗膜方式や静電容量方式である場合には、圧力変化のあった地点や静電容量の変化に基づいて流れた電流の位置を検出することによって、タッチ座標を検出する。
次に、S18においてCPU31は、前記S17でタッチパッド11の操作面の座標系で検出されたタッチ座標を、表示画面の内、特に選択対象候補アイコンが表示された表示領域の座標系に変換する。例えば、図11に示すメイン画面が表示されている場合には、『目的地』、『地図縮尺』、『地図スクロール』、・・・『地点登録』の9つの選択対象候補アイコンを含む四角形の表示領域60の座標系に変換される。それによって、選択対象候補アイコンが表示される表示領域60の座標系と右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面における座標系を対応させることが可能となる。尚、表示領域60は、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面の形状に対応する形状とする。
次に、S19においてCPU31は、前記S17で検出されたタッチ座標の検出履歴をRAM32等から読み出し、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対してフリック操作が行われたか否かを判定する。
そして、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対してフリック操作が行われたと判定された場合(S19:YES)には、メニューアイコン41の選択を行うことなくS23へと移行する。それに対して、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対してフリック操作が行われていないと判定された場合(S19:NO)には、S20へと移行する。
S20においてCPU31は、前記S17で検出されたタッチ座標の検出履歴をRAM32等から読み出し、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対してドラッグ操作が行われたか否かを判定する。
そして、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対してドラッグ操作が行われたと判定された場合(S20:YES)には、S21へと移行する。それに対して、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面に対してドラッグ操作が行われていないと判定された場合(S20:NO)、即ち、操作面上の一点をタッチ状態とする通常のタッチ操作が行われているには、S22へと移行する。
S21においてCPU31は、後述の右ドラッグ処理(図18)が実行される。尚、右ドラッグ処理は、後述のように右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面で受け付けたドラッグ操作に基づいて、選択対象候補アイコンに設定されているメニューアイコン41の内から、任意のメニューアイコン41の選択を行う処理である。その後、S23へと移行する。
また、S22においてCPU31は、後述の右タッチ処理(図19)が実行される。尚、右タッチ処理は、後述のように右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面で受け付けたタッチ操作に基づいて、選択対象候補アイコンに設定されているメニューアイコン41の内から、任意のメニューアイコン41の選択を行う処理である。その後、S23へと移行する。
次に、S23においてCPU31は、メニューアイコン41の選択及び選択されたメニューアイコン41に対する操作を終了するか否か判定する。例えば、ACCがオフされた場合や特定の操作ボタンによる操作を受けつけた場合等に、メニューアイコン41の選択及び選択されたメニューアイコン41に対する操作を終了すると判定する。
そして、メニューアイコン41の選択及び選択されたメニューアイコン41に対する操作を継続すると判定された場合(S23:NO)には、S4へと戻る。一方、メニューアイコン41の選択及び選択されたメニューアイコン41に対する操作を終了すると判定された場合(S23:YES)には、当該操作支援処理プログラムを終了する。その後、全てのピン21は非突出状態となり、HUD4の表示もオフされる。
次に、前記S8において実行される左ドラッグ処理のサブ処理について図12に基づき説明する。図12は左ドラッグ処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S31においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面において受け付けたドラッグ操作によって選択対象候補アイコンとして切り換え対象となるメニューアイコン41の数を取得する。具体的には、ドラッグ操作を受け付ける直前において選択対象候補アイコンに設定されているメニューアイコン41の数が相当する。ここで、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41の数は、右操作入力装置3のタッチパッド11に配置されるピン21の数が最大値となり、1〜9個のいずれかの数となる。例えば、図6に示すメイン画面40が表示されている状態でドラッグ操作を受け付けた場合には、選択対象候補アイコンとして切り換え対象となるメニューアイコン41の数は“9個”となる。一方、図13に示すメイン画面40が表示されている状態でドラッグ操作を受け付けた場合には、選択対象候補アイコンとして切り換え対象となるメニューアイコン41の数は“7個”となる。
次に、S32においてCPU31は、前記S31で取得された選択対象候補アイコンとして切り換え対象となるメニューアイコン41の数に基づいて、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面を振動させる振動波形を算出する。具体的には、前記S31で取得されたメニューアイコン41の数が多い程、より振幅の大きい振動波形を算出する。
続いて、S33においてCPU31は、前記S32で算出された振動波形に対応する信号電圧を圧電素子12に加えることにより、圧電素子12を歪ませ、左操作入力装置2のタッチパッド11を振動させる。尚、振動処理はドラッグ操作が開始されてからドラッグ操作を終了するまでの間、所定の振動周期で継続して行う。そして、振動を生じさせることによって、タッチパッド11の操作面をタッチするユーザに対して実在する複数のボタン上を指がスライド移動するかのような触覚を与える。
次に、S34においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面で受け付けたドラッグ操作に伴うタッチ座標の移動方向(以下、ドラッグ方向という)及びドラッグ操作に伴うタッチ座標の移動速度(以下、ドラッグ速度という)を取得する。
その後、S35においてCPU31は、現在メイン画面40に表示されるメニューアイコン41の内、現在選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41のドラッグ方向に、他のメニューアイコン41があるか否か判定する。例えば、図13に示すメイン画面40が表示されている状態で左方向のドラッグ操作を受け付けた場合には、他のメニューアイコン41は有ると判定される。一方、右方向のドラッグ操作を受け付けた場合には、他のメニューアイコン41が無いと判定される。
そして、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41のドラッグ方向に、他のメニューアイコン41が有ると判定された場合(S35:YES)、即ち、選択対象候補アイコンがメイン画面40においてドラッグ方向の端に位置しない場合には、S36へと移行する。一方、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41のドラッグ方向に、他のメニューアイコン41が無いと判定された場合(S35:NO)、即ち、選択対象候補アイコンがメイン画面40においてドラッグ方向の端に位置する場合には、S38へと移行する。
S36においてCPU31は、メイン画面40において表示されるメニューアイコン41は変更せず、選択対象候補アイコンに設定するメニューアイコン41をドラッグ方向へドラッグ速度で他のメニューアイコン41へと切り換える処理を行う。
ここで、図14は、図9に示すメイン画面40が表示されている状態で右方向のドラッグ操作を受け付けた場合における選択対象候補アイコンの切り換え態様を示した図である。図14に示す例では、ユーザが左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対して右方向へとドラッグ操作を行うことにより、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41が、順次右側にあるメニューアイコン41へと切り換わる。そして、新たなメニューアイコン41が選択対象候補アイコンに設定されるのに伴って、最も左側にある選択対象候補アイコンに設定されたメニューアイコン41から順に選択対象候補アイコンの対象から外れる。
例えば、図14に示す例ではドラッグ操作を受け付ける直前において『目的地』、・・・『地点登録』の9つのメニューアイコン41が選択対象候補アイコンに設定されている。その後、右方向へのメニューアイコン41の配置間隔に対応する距離のドラッグ操作が行われた時点で、『現在地』、・・・『視点変更』の9つのメニューアイコン41へと選択対象候補アイコンが切り換わる。その後、メニューアイコン41の配置間隔に対応する距離のドラッグ操作が更に行われた時点で、『地点検索(TEL)』、・・・『画面設定』の9つのメニューアイコン41へと選択対象候補アイコンが切り換わる。尚、選択対象候補アイコンの切り換え速度はドラッグ速度に比例することとなる。
そして、S37においてCPU31は、前記S36の処理で切り換えられた後の選択対象候補アイコンに対応して、メイン画面40におけるメニューアイコン41の表示態様を変更する。具体的には、新たに選択対象候補アイコンに設定されたメニューアイコン41は強調表示(サイズを拡大及び枠の太く)し、選択対象候補アイコンから外れたメニューアイコン41については強調表示を解除する(サイズ及び枠の太さを元に戻す)。その結果、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対するドラッグ操作によって、選択対象候補アイコンとするメニューアイコン41を変更できるとともに、現在選択対象候補アイコンに設定されているメニューアイコン41を容易に識別することが可能となる。
一方、S38においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面において受け付けたドラッグ操作に基づいて、メイン画面40において表示されるメニューアイコン41を変更する。その結果、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41も切り換わることとなる。
ここで、図15は、図9に示すメイン画面40が表示されている状態で左方向のドラッグ操作を受け付けた場合における選択対象候補アイコンの切り換え態様を示した図である。図15に示す例では、ユーザが左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対して左方向へとドラッグ操作を行うことにより、メイン画面40において表示対象となるメニューアイコン41のグループが、ナビゲーション装置に関するメニューアイコン41のグループからその他の車両機器に関するメニューアイコン41のグループへと変更となる。その結果、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41も、新たに表示されたメニューアイコン41に対して設定されることとなり、ドラッグ操作を受け付ける前に選択対象候補アイコンに設定されていたメニューアイコン41は、全て選択対象候補アイコンの対象から外れる。そして、新たにメイン画面40に表示されたメニューアイコン41の内、最も右側に位置する所定数(最大9個)のメニューアイコン41が新たに選択対象候補アイコンに設定される。
例えば、図15に示す例ではドラッグ操作を受け付ける直前において『目的地』、・・・『地点登録』の9つのメニューアイコン41が選択対象候補アイコンに設定されている。その後、左方向へのメニューアイコン41の配置間隔に対応する距離のドラッグ操作が行われた時点で、『ドア』、・・・『その他』の9つのメニューアイコン41へと選択対象候補アイコンが切り換わる。その後、更に左方向へのドラッグ操作を継続すれば、前記S36及びS37に基づく処理が実行され、選択対象候補アイコンは左方向へ順次切り換わることとなる。
そして、S39においてCPU31は、前記S38の処理で切り換えられた後の選択対象候補アイコンに対応して、メイン画面40におけるメニューアイコン41の表示態様を変更する。具体的には、新たにメイン画面40に表示されたメニューアイコン41の内、選択対象候補アイコンに設定されたメニューアイコン41を強調表示(サイズを拡大及び枠の太く)する。その結果、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対するドラッグ操作によって、選択対象候補アイコンとするメニューアイコン41を変更できるとともに、現在選択対象候補アイコンに設定されているメニューアイコン41を容易に識別することが可能となる。
次に、前記S10において実行される左フリック処理のサブ処理について図16に基づき説明する。図16は左フリック処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S41においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面において受け付けたドラッグ操作によって選択対象候補アイコンとして切り換え対象となるメニューアイコン41の数を取得する。尚、詳細は前記S31と同様であるので説明は省略する。
次に、S42においてCPU31は、前記S41で取得された選択対象候補アイコンとして切り換え対象となるメニューアイコン41の数に基づいて、右操作入力装置3のタッチパッド11の操作面を振動させる振動波形を算出する。尚、詳細は前記S32と同様であるので説明は省略する。
続いて、S43においてCPU31は、前記S42で算出された振動波形に対応する信号電圧を圧電素子12に加えることにより、圧電素子12を歪ませ、左操作入力装置2のタッチパッド11を振動させる。尚、振動処理はフリック操作が開始されてからフリック操作を終了するまでの間、所定の振動周期で継続して行う。そして、振動を生じさせることによって、タッチパッド11の操作面をタッチするユーザに対して実在する複数のボタン上を指がスライド移動するかのような触覚を与える。
次に、S44においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面で受け付けたフリック操作に伴うタッチ座標の移動方向(以下、フリック方向という)及びフリック操作に伴うタッチ座標の移動速度(以下、フリック速度という)を取得する。
続いて、S45においてCPU31は、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面において受け付けたフリック操作に基づいて、メイン画面40において表示されるメニューアイコン41を変更する。その結果、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41も切り換わることとなる。
ここで、図17は、図9に示すメイン画面40が表示されている状態で右方向のフリック操作を受け付けた場合における選択対象候補アイコンの切り換え態様を示した図である。図17に示す例では、ユーザが左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対して右方向へフリック操作を行うことにより、メイン画面40において表示対象となるメニューアイコン41のグループが、ナビゲーション装置に関するメニューアイコン41のグループからオーディオに関するメニューアイコン41のグループへと変更となる。その結果、選択対象候補アイコンに設定されるメニューアイコン41も、新たに表示されたメニューアイコン41に対して設定されることとなり、ドラッグ操作を受け付ける前に選択対象候補アイコンに設定されていたメニューアイコン41は、全て選択対象候補アイコンの対象から外れる。そして、新たにメイン画面40に表示されたメニューアイコン41の内、フリック操作前の選択対象候補アイコンと同位置にある所定数(最大9個)のメニューアイコン41が新たに選択対象候補アイコンに設定される。
例えば、図17に示す例ではドラッグ操作を受け付ける直前において『目的地』、・・・『地点登録』の9つのメニューアイコン41が選択対象候補アイコンに設定されている。その後、右方向へのフリック操作が行われた時点で、『HD』、・・・『ラジオ』の9つのメニューアイコン41へと選択対象候補アイコンが切り換わる。尚、その後に更に右方向へとフリック操作を行えば、その他の車両機器に関するメニューアイコン41のグループへと選択対象候補アイコンが切り換わることとなる。
そして、S46においてCPU31は、前記S45の処理で切り換えられた後の選択対象候補アイコンに対応して、メイン画面40におけるメニューアイコン41の表示態様を変更する。具体的には、新たにメイン画面40に表示されたメニューアイコン41の内、選択対象候補アイコンに設定されたメニューアイコン41を強調表示(サイズを拡大及び枠の太く)する。その結果、左操作入力装置2のタッチパッド11の操作面に対するフリック操作によって、選択対象候補アイコンとするメニューアイコン41を変更できるとともに、現在選択対象候補アイコンに設定されているメニューアイコン41を容易に識別することが可能となる。
次に、前記S21において実行される右ドラッグ処理のサブ処理について図18に基づき説明する。図18は右ドラッグ処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S51においてCPU31は、予め設定された振動波形に対応する信号電圧を圧電素子12に加えることにより、圧電素子12を歪ませ、右操作入力装置3のタッチパッド11を振動させる。また、振動波形の振幅は、前記S33及び前記S43において右操作入力装置3のタッチパッド11を振動させる際の振幅より大きくし、単位時間当たりの振動回数は、前記S33及び前記S43において右操作入力装置3のタッチパッド11を振動させる際の振動回数よりも少なくすることが好ましい。尚、振動処理はドラッグ操作が開始されてからドラッグ操作を終了するまでの間、所定の振動周期で継続して行う。そして、振動を生じさせることによって、タッチパッド11の操作面をタッチするユーザに対して実在する複数のボタン上を指がスライド移動するかのような触覚を与える。
次に、S52においてCPU31は、前記S18で表示領域の座標系に変換したタッチ座標と、メイン画面40に含む選択対象候補アイコンに設定されたメニューアイコン41の表示領域とを比較し、選択対象候補アイコンに設定されたメニューアイコン41内にタッチ座標を含む場合には、該メニューアイコン41をその地点でのタッチ操作により選択可能な対象として更に強調表示する。強調表示の方法としては、例えば、枠の太さをより太くなるように変更したり、表示色を変更すること等が可能である。
その後、S53においてCPU31は、ドラッグ操作が終了したか否かを判定する。そして、ドラッグ操作が終了したと判定された場合(S53:YES)には振動処理やメニューアイコン41の強調表示を終了する。一方、ドラッグ操作が継続していると判定された場合(S53:NO)にはドラッグ操作が終了するまで振動処理やメニューアイコン41の強調表示を継続して行う。
次に、前記S22において実行される右タッチ処理のサブ処理について図19に基づき説明する。図19は右タッチ処理のサブ処理プログラムのフローチャートである。
先ず、S61においてCPU31は、前記S17で検出されたタッチ座標と前記S3及び前記S11で操作面上に設定された選択領域とを比較し、タッチ座標がいずれかの選択領域以内に含まれるか否か判定する。尚、選択領域内にあるピン21が押下されたことや、操作面に対して所定量以上の撓みが生じたことを前記S61の判定条件に追加しても良い。
そして、タッチ座標がいずれかの選択領域以内に含まれると判定された場合(S61:YES)には、S62へと移行する。それに対して、タッチ座標がいずれの選択領域以内にも含まれないと判定された場合(S61:NO)には、メニューアイコン41の選択を行うことなくS23へと移行する。
S62においてCPU31は、予め設定された振動波形に対応する信号電圧を圧電素子12に加えることにより、圧電素子12を歪ませ、右操作入力装置3のタッチパッド11を振動させる。また、振動波形の振幅は、前記S33及び前記S43において右操作入力装置3のタッチパッド11を振動させる際の振幅より大きくすることが好ましい。尚、振動処理は基本的にタッチオンを検出した時点で予め決められた回数(例えば1回)や期間のみ行う。そして、振動を生じさせることによって、タッチパッド11の操作面をタッチするユーザに対して実在するボタンを指で押下する触覚を与える。
続いて、S63においてCPU31は、前記S61でタッチ座標が含まれると判定された選択領域に対応するメニューアイコン41を、ユーザにより選択されたメニューアイコン41として特定する。
その後、S64においてCPU31は、前記S63で特定されたメニューアイコン41の選択及び操作に基づく各種制御処理を実行する。具体的には、特定されたメニューアイコン41に対応するアプリケーションを起動し、更に、その後に受け付けたユーザの操作に基づいて起動されたアプリケーションを実行する。特に、車両に搭載された各種車載器や車両機器の操作に対応したアプリケーションが起動された場合には、設定操作画面42(図7)を表示し、更に、その後に受け付けたユーザの操作に基づく操作信号を各種車載器や車両機器の制御装置へと送信する。一方、操作信号を受信した車載器や車両機器では、受信した操作信号に基づく制御(例えば、地図の縮尺変更操作、エアコンの設定温度変更操作等)を行う。その結果、左操作入力装置2や右操作入力装置3を介した各種車載器や車両機器の操作を行うことが可能となる。
続いて、操作支援システム1において操作支援ECU15が実行する突出制御処理プログラムについて図20に基づき説明する。図20は本実施形態に係る突出制御処理プログラムのフローチャートである。ここで、突出制御処理プログラムは車両のACCがONされた後に実行され、左操作入力装置2及び右操作入力装置3において“突出状態”にあるピン21をユーザの操作に基づいて上下動させるプログラムである。尚、以下の図20にフローチャートで示されるプログラムは、操作支援システム1が備えているRAM32やROM33に記憶されており、CPU31により実行される。
先ず、突出制御処理プログラムではS71においてCPU31は、タッチパッド11から送信される検出信号に基づいて、左操作入力装置2及び右操作入力装置3のいずれかのタッチパッド11の操作面において、ユーザが少なくとも1点以上をタッチしているタッチ状態にあるか否かを判定する。例えば、タッチパッド11が抵抗膜方式や静電容量方式である場合には、所定値以上の圧力を検出した場合や所定値以上の静電容量の変化を検出した場合に、ユーザがタッチパッド11をタッチした状態にあると判定する。
そして、左操作入力装置2及び右操作入力装置3のいずれかのタッチパッド11の操作面をタッチしたタッチ状態にあると判定された場合(S71:YES)には、S72へと移行する。それに対して、左操作入力装置2及び右操作入力装置3のいずれのタッチパッド11の操作面もタッチした状態にないと判定された場合(S71:NO)には、当該突出制御処理プログラムを終了する。
S72においてCPU31は、圧電素子12からの信号に基づいてタッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じているか否かを判定する。尚、前記したようにタッチパッド11と基部14とは、四隅に配置された支持部20によって両者間に所定の間隙を設けるように構成されているので(図4参照)、タッチパッド11の操作面をユーザが強く押下すれば、操作面は下側に撓むこととなる。また、前記S72の判定は、タッチパッド11の操作面に対するユーザの接触面積によって判定しても良い。その場合には、接触面積が所定値以上であればユーザが操作面を強く押下している、即ちタッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じていると判定するように構成する。
そして、タッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じていると判定された場合(S72:YES)には、S73へと移行する。それに対して、タッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じていないと判定された場合(S72:NO)には、当該突出制御処理プログラムを終了する。
S73においてCPU31は、タッチパッド11から送信される検出信号に基づいて、ユーザがタッチする地点の座標であるタッチ座標をタッチパッド11の操作面の座標系で検出する。例えば、タッチパッド11が抵抗膜方式や静電容量方式である場合には、圧力変化のあった地点や静電容量の変化に基づいて流れた電流の位置を検出することによって、タッチ座標を検出する。
次に、S74においてCPU31は、前記S74で検出されタッチ座標の周辺にある少なくとも1以上のピン21が“突出状態”にあるか否かを判定する。ここで、前記したように操作支援処理プログラム(図8)のS3及びS11では、表示画面に表示された選択対象候補アイコンの配置態様に対応して、右操作入力装置3の操作面に対して操作領域が設定され、更に設定された操作領域に含まれるピン21が“突出状態”となる。
そして、前記S74においてCPU31は、図21に示すように検出されたタッチ座標Xを中心とした所定距離L以内の範囲61にあるピン21(図21ではピン21Aとピン21B)が“突出状態”にあるか否かを判定する。尚、上記所定距離Lは、タッチパッド11の操作面の変形量に応じて変更するのが望ましい。例えば、変形量が大きい程、所定距離Lを長くする。また、前記S74ではタッチ座標から最も近い距離にあるピン21のみを判定対象としても良い。
そして、タッチ座標の周辺にある少なくとも1以上のピン21が“突出状態”にあると判定された場合(S74:YES)には、S75へと移行する。一方、タッチ座標の周辺にあるピン21がいずれも“突出状態”にないと判定された場合(S74:NO)には、ピン21を新たに上下動させることなく当該突出制御処理プログラムを終了する。
S75においてCPU31は、前記S74においてタッチ座標の周辺にあると判定されたピン21のピン駆動機構13を駆動し、該当するピン21を“突出状態”から“非突出状態”へと移行する。その結果、図22に示すようなピン21がタッチパッド11の操作面に対して大きく突出される状況を回避することが可能となる。
その後、S76においてCPU31は、圧電素子12からの信号に基づいてタッチパッド11の操作面に生じていた変形(撓み)が修復されたか否か、又はタッチ座標の移動に伴って前記S75で“非突出状態”へと移行されたピン21からタッチ座標までの距離が所定距離以上となったか否かを判定する。尚、前記S76の判定基準となる所定距離は、前記S74において用いた所定距離Lとする。
そして、タッチパッド11の操作面に生じていた変形(撓み)が修復されたと判定された場合、又は前記S75で“非突出状態”へと移行されたピン21からタッチ座標までの距離が所定距離以上となったと判定された場合(S76:YES)には、S77へと移行する。
S77においてCPU31は、ピン駆動機構13を駆動し、前記S75において“非突出状態”へと移行したピン21を“突出状態”へと復帰する。尚、タッチ座標が移動することによって、新たに他のピン21がタッチ座標の周辺において“突出状態”にあるピン21に該当することとなった場合には、前記S75へと移行し、該当するピン21は“突出状態”から“非突出状態”へと移行する。
一方、タッチパッド11の操作面に継続して変形(撓み)が生じていると判定され、且つ前記S75で“非突出状態”へと移行されたピン21からタッチ座標までの距離が所定距離以内であると判定された場合(S76:NO)には、該当するピン21の“非突出状態”を継続する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係る操作支援システム1、操作支援システム1による操作支援方法及び操作支援システム1で実行されるコンピュータプログラムによれば、ユーザがタッチパッド11の操作面をタッチした状態にあって、タッチパッド11の操作面に変形(撓み)が生じている場合に、ユーザがタッチした地点の座標であるタッチ座標を検出し(S73)、タッチ座標の周辺のピン21が“突出状態”にある場合に、該ピン21を“突出状態”から“非突出状態”へと移行する(S75)ので、タッチパッド11の操作面に対してピン21が必要量以上に突出された状態となることを防止できる。その結果、ユーザに突出部材による異物感を与えることなく、また、ピン21による他の部材(例えばカバーシート17)への損傷を防止することが可能となる。
また、タッチパッド11の操作面が変形したと判定された後に、該操作面の変形が修復したか否かを判定し、操作面の変形が修復したと判定された場合に、“非突出状態”に一旦移行されたピン21を“突出状態”に復帰させるので、必要な状況下でのみピン21を“非突出状態”となるように制御することができ、ピン21にユーザの操作の基準としての機能を失わせることが無い。
また、タッチ地点が移動することによって、“非突出状態”に移行されたピン21からタッチ地点までの距離が所定距離以上となった場合に、該ピン21を“突出状態”に復帰させるので、必要な状況下でのみピン21を“非突出状態”となるように制御することができ、ピン21にユーザの操作の基準としての機能を失わせることが無い。
また、タッチパッド11の操作面は、車両のハンドル5に設けられ車両を運転するユーザの操作を受け付けるので、車両を運転するユーザにタッチパッド11の操作面を視認させることなく操作面を用いた適切な操作を行わせることが可能となる。
また、タッチパッド11の操作面の操作により操作される複数のメニューアイコン41を表示画面に表示し、表示画面に対するメニューアイコン41の表示位置の関係と対応する位置にあるピン21を“突出状態”に設定するので、表示画面に表示されたメニューアイコン41と操作面とを対応させて、ユーザによるメニューアイコン41の操作をより容易に行わせることが可能となる。
また、“突出状態”にあるピン21の周辺エリアをタッチする操作を受け付けた場合に、該ピン21に対応する位置に表示されたメニューアイコン41を選択するとともに該メニューアイコン41を操作するので、“突出状態”にあるピン21を基準とすることによってユーザの意図するメニューアイコン41を操作面への操作によって適切に選択させることが可能となる。
また、タッチパッド11の操作面が変形したと判定された後に、該操作面の変形が修復したか否かを判定し、操作面の変形が修復したと判定された場合に、“非突出状態”に一旦移行されたピン21を“突出状態”に復帰させるので、必要な状況下でのみピン21を“非突出状態”となるように制御することができ、ピン21にユーザの操作の基準としての機能を失わせることが無い。
また、タッチ地点が移動することによって、“非突出状態”に移行されたピン21からタッチ地点までの距離が所定距離以上となった場合に、該ピン21を“突出状態”に復帰させるので、必要な状況下でのみピン21を“非突出状態”となるように制御することができ、ピン21にユーザの操作の基準としての機能を失わせることが無い。
また、タッチパッド11の操作面は、車両のハンドル5に設けられ車両を運転するユーザの操作を受け付けるので、車両を運転するユーザにタッチパッド11の操作面を視認させることなく操作面を用いた適切な操作を行わせることが可能となる。
また、タッチパッド11の操作面の操作により操作される複数のメニューアイコン41を表示画面に表示し、表示画面に対するメニューアイコン41の表示位置の関係と対応する位置にあるピン21を“突出状態”に設定するので、表示画面に表示されたメニューアイコン41と操作面とを対応させて、ユーザによるメニューアイコン41の操作をより容易に行わせることが可能となる。
また、“突出状態”にあるピン21の周辺エリアをタッチする操作を受け付けた場合に、該ピン21に対応する位置に表示されたメニューアイコン41を選択するとともに該メニューアイコン41を操作するので、“突出状態”にあるピン21を基準とすることによってユーザの意図するメニューアイコン41を操作面への操作によって適切に選択させることが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではタッチパッドによるタッチ操作を行う場合について説明しているが、タッチ操作を受け付ける手段としてはタッチパッド以外のタッチパネル、タブレット等を用いても良い。また、タッチパネルを用いる場合には、メニューアイコン41を表示するディスプレイを、タッチパネルに重畳して配置する。
例えば、本実施形態ではタッチパッドによるタッチ操作を行う場合について説明しているが、タッチ操作を受け付ける手段としてはタッチパッド以外のタッチパネル、タブレット等を用いても良い。また、タッチパネルを用いる場合には、メニューアイコン41を表示するディスプレイを、タッチパネルに重畳して配置する。
また、本実施形態では、ピン21を“突出状態”と“非突出状態”のいずれかの状態に設定することとしているが、“突出状態”と“非突出状態”の間の任意の位置にピン21の位置を制御できるように構成しても良い。その場合には、前記S75においてCPU31は、タッチパッド11の操作面の変形量に応じてピン21の位置を調整しても良い。具体的には、操作面の変形量が大きい程、ピン21の位置をより下方(非突出状態側)に位置するように調整する。
また、本実施形態では、左操作入力装置2と右操作入力装置3の両方にピン駆動機構13を設けることとしているが、右操作入力装置3のみに設けることとしても良い。
また、本実施形態では、左操作入力装置2及び右操作入力装置3において、ピン21は3×3の計9個配置する構成としているが、例えば2×2の計4個や4×4の計16個配置する構成としても良い。また、ピン21の配置態様に応じて左操作入力装置2及び右操作入力装置3によって操作対象となるアイコンの数や配置を定義変更する必要がある。
また、上述した操作支援ECU15が実行する処理の一部又は全部をナビゲーション装置のECUが実行する構成としても良い。また、操作対象物となるアイコンを表示する表示画面はナビゲーション装置のディスプレイにおいて表示する構成としても良い。また、左操作入力装置2や右操作入力装置3は車両のハンドル5以外の箇所に設ける構成としても良い。
1 操作支援システム
2 左操作入力装置
3 右操作入力装置
4 HUD
11 タッチパッド
12 圧電素子
13 ピン駆動機構
15 操作支援ECU
21 ピン
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 フラッシュメモリ
41 メニューアイコン
51〜59 選択領域
2 左操作入力装置
3 右操作入力装置
4 HUD
11 タッチパッド
12 圧電素子
13 ピン駆動機構
15 操作支援ECU
21 ピン
31 CPU
32 RAM
33 ROM
34 フラッシュメモリ
41 メニューアイコン
51〜59 選択領域
Claims (9)
- ユーザの操作を受け付ける操作面と、前記操作面に形成された複数の孔を介して複数の突出部材を前記操作面に対して上下動させる駆動機構とを備えた操作支援システムにおいて、
前記駆動機構を制御することによって、複数の前記突出部材毎に、前記突出部材の先端が前記操作面よりも上方に位置する突出状態と前記操作面よりも下方に位置する非突出状態のいずれかの状態に設定する状態設定手段と、
前記ユーザが前記操作面に触れたタッチ地点の位置を検出するタッチ地点検出手段と、
前記タッチ地点検出手段によって前記タッチ地点の位置が検出された場合に、前記操作面が変形したか否かを判定する変形判定手段と、
前記変形判定手段によって前記操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材の突出状態と非突出状態を制御する状態制御手段と、を有することを特徴とする操作支援システム。 - 前記状態制御手段は、前記変形判定手段によって前記操作面が変形したと判定された場合であって、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材が突出状態にある場合に、該突出部材を突出状態から非突出状態に移行することを特徴とする請求項1に記載の操作支援システム。
- 前記変形判定手段によって前記操作面が変形したと判定された後に、該操作面の変形が修復したか否かを判定する修復判定手段と、
前記修復判定手段によって前記操作面の変形が修復したと判定された場合に、前記状態制御手段によって非突出状態に移行された前記突出部材を突出状態に復帰させる終了状態復帰手段と、を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の操作支援システム。 - 前記タッチ地点が移動することによって、前記状態制御手段によって非突出状態に移行された前記突出部材から前記タッチ地点までの距離が所定距離以上となった場合に、該突出部材を突出状態に復帰させる移動状態復帰手段を有することを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の操作支援システム。
- 前記操作面は、車両のハンドルに設けられ前記車両を運転するユーザの操作を受け付けることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の操作支援システム。
- 前記操作面の操作により操作される複数の操作対象物を表示画面に表示する操作対象物表示手段を有し、
前記状態設定手段は、前記表示画面に対する前記操作対象物の表示位置の関係と対応する位置にある前記突出部材を突出状態に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の操作支援システム。 - 突出状態にある前記突出部材の周辺エリアを触れる操作を受け付けた場合に、該突出部材に対応する位置に表示された前記操作対象物を選択するとともに該操作対象物を操作する対象物選択手段を有することを特徴とする請求項6に記載の操作支援システム。
- ユーザの操作を受け付ける操作面と、前記操作面に形成された複数の孔を介して複数の突出部材を前記操作面に対して上下動させる駆動機構とを備えた操作機器の操作支援方法において、
前記駆動機構を制御することによって、複数の前記突出部材毎に、前記突出部材の先端が前記操作面よりも上方に位置する突出状態と前記操作面よりも下方に位置する非突出状態のいずれかの状態に設定する状態設定ステップと、
前記ユーザが前記操作面に触れたタッチ地点の位置を検出するタッチ地点検出ステップと、
前記タッチ地点検出ステップによって前記タッチ地点の位置が検出された場合に、前記操作面が変形したか否かを判定する変形判定ステップと、
前記変形判定ステップによって前記操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材の突出状態と非突出状態を制御する状態制御ステップと、を有することを特徴とする操作支援方法。 - ユーザの操作を受け付ける操作面と、前記操作面に形成された複数の孔を介して複数の突出部材を前記操作面に対して上下動させる駆動機構とを備えた操作機器を操作するコンピュータプログラムにおいて、
前記駆動機構を制御することによって、複数の前記突出部材毎に、前記突出部材の先端が前記操作面よりも上方に位置する突出状態と前記操作面よりも下方に位置する非突出状態のいずれかの状態に設定する状態設定機能と、
前記ユーザが前記操作面に触れたタッチ地点の位置を検出するタッチ地点検出機能と、
前記タッチ地点検出機能によって前記タッチ地点の位置が検出された場合に、前記操作面が変形したか否かを判定する変形判定機能と、
前記変形判定機能によって前記操作面が変形したと判定されたか否かに応じて、前記タッチ地点の周辺に位置する前記突出部材の突出状態と非突出状態を制御する状態制御機能と、
を実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2019058896A1 (ja) * | 2017-09-19 | 2019-03-28 | 株式会社東海理化電機製作所 | タッチ入力装置 |
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-
2012
- 2012-11-19 JP JP2012253685A patent/JP2014102658A/ja not_active Abandoned
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Legal Events
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150320 |
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20150908 |