JP2014046518A - 積層体、偏光板、光学材料、表示装置及びタッチパネル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
無機化合物粒子と、前記無機化合物粒子に結合しているポリマーとを含む有機無機複合体を含有する有機無機複合膜と、
粘着剤又は接着剤を含有する接続層と、を有し、
前記有機無機複合膜中の空隙の割合が、前記有機無機複合膜の体積を基準として3〜90体積%である、積層体。
【選択図】なし
Description
粘着剤又は接着剤を含有する接続層と、を有し、
前記有機無機複合膜中の空隙の割合が、前記有機無機複合膜の体積を基準として3〜90体積%である、積層体。
[2]前記無機化合物粒子が、数珠状に連結した複数の一次粒子を含む鎖状の構造を形成している、[1]に記載の積層体。
[3]前記無機化合物粒子と前記ポリマーとが、下記式1で表される構造を有するカップリング剤を介して結合している、[1]又は[2]に記載の積層体。
X−Si(R1)(R2)(R3) ・・・(式1)
[式中、Xは、重合開始基であり、R1及びR2は、それぞれ独立に、炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、R3は、炭素原子数が1〜10のアルコキシ基、水素原子、水酸基又はハロゲン原子である。]
[4]前記ポリマーの分子量分布が2.3以下である、[1]〜[3]のいずれかに記載の積層体。
[5]前記ポリマーが、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルをモノマー単位として含む、[1]〜[4]のいずれかに記載の積層体。
[6]前記ポリマーが、少なくとも1つの架橋性官能基を含む、[1]〜[5]のいずれかに記載の積層体。
[7]前記ポリマーの数平均分子量Mnが、10000〜100000g/molである、[1]〜[6]のいずれかに記載の積層体。
[8]前記無機化合物粒子の含有量が、前記有機無機複合体の全体積を基準として55〜94体積%である、[1]〜[7]のいずれかに記載の積層体。
[9]前記有機無機複合膜が、理論屈折率より0.020以上低い屈折率を有する、[1]〜[8]のいずれかに記載の積層体。
[10]前記有機無機複合膜の屈折率が1.35以下である、[1]〜[9]のいずれか1項に記載の積層体。
[11]前記有機無機複合膜の最小反射率が1%以下である、[1]〜[10]のいずれか1項に記載の積層体。
[12]前記有機無機複合膜が、光硬化又は熱硬化されている、[1]〜[11]のいずれか1項に記載の積層体。
[13]前記有機無機複合膜の厚みが、80nm〜2μmである、[1]〜[12]のいずれか1項に記載の積層体。
[14]前記粘着剤のガラス転移温度が0℃以下である、[1]〜[13]のいずれかに記載の積層体。
[15]前記粘着剤が、アクリル酸エステルとアクリル酸との共重合体を含む、[1]〜[14]のいずれかに記載の積層体。
[16]前記接着剤が、硬化型接着剤を含む、[1]〜[15]のいずれかに記載の積層体。
[17]導電フィルムを更に有する、[1]〜[16]のいずれかに記載の積層体。
[18]偏光子を更に有する、[1]〜[17]のいずれかに記載の積層体。
[19]プリズムシート又は拡散板を更に有する、[1]〜[18]のいずれかに記載の積層体。
[20]位相差フィルムを更に有する、[1]〜[19]のいずれかに記載の積層体。
[21]輝度向上フィルムを更に有する、[1]〜[20]のいずれかに記載の積層体。
[22]支持体を更に有し、
前記支持体、前記有機無機複合膜及び前記接続層がこの順で積層した構成を有する、[1]〜[21]のいずれかに記載の積層体。
[23]支持体を更に有し、
前記有機無機複合膜及び前記接続層をそれぞれ2以上有し、
前記支持体、第一の前記有機無機複合膜、第一の前記接続層、第二の前記有機無機複合膜及び第二の前記接続層がこの順で積層した構成を有する、[1]〜[22]のいずれか一項に記載の積層体。
[24]前記支持体が、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタラートフィルム、アクリルフィルム及び環状ポリオレフィンフィルムからなる群より選択される、[1]〜[23]のいずれかに記載の積層体。
[25][1]〜[24]のいずれかに記載の積層体を備える、偏光板。
[26][1]〜[24]のいずれかに記載の積層体を備える、光学材料。
[27][1]〜[24]のいずれかに記載の積層体を備える、表示装置。
[28][1]〜[24]のいずれかに記載の積層体を備える、タッチパネル。
無機化合物とは、有機化合物以外の化合物であり、具体的には、一部の炭素化合物除き、炭素以外の元素で構成される化合物を指す。
複数の一次粒子が数珠状に連結した鎖状の構造を有する無機化合物粒子(以下、「数珠状無機化合物粒子」という。)とは、限定されるものではないが、粒子が数珠状に連結及び/又は分岐した形状を持つ。具体的には例えば、図2に示すように、球状のコロイダルシリカが数珠状に連結した鎖状の構造を有するもの、及び連結したコロイダルシリカが分岐したもの(以下、「数珠状シリカ」という。)などを挙げることができる。上記数珠状シリカは球状シリカの一次粒子を2価以上の金属イオンを介在させ粒子−粒子間を結合させたものである。少なくとも3個以上、更に好ましくは5個以上、より好ましくは7個以上の一次粒子が連結されている。数珠状無機化合物粒子は、数珠状に連結した一次粒子が分岐したものも包含する。数珠状無機化合物粒子をSEM、及びTEM等の電子顕微鏡を用いて倍率50,000〜100,000倍で観察したとき、視野に存在する粒子のうち、単独の球状粒子ではなく上記鎖状の構造を有する、及び分岐した構造を有する形態で存在している粒子の数が、少なくとも50%以上、好ましくは70%以上、更に好ましくは90〜100%の範囲にある。数珠状無機化合物粒子は、その立体的な障害により、他の数珠状無機化合物粒子が空間を密に占めることができず、その結果、より空隙率の高い膜を容易に形成できるため、特に好ましい。更には、上述の数珠状無機化合物粒子のようなL/Dが大きな無機化合物粒子を使用した場合、無機含有量によっては膜表面に凹凸構造が形成されるため、蓮の葉の表面を水滴が転がるのと同様の優れた撥水性を発現するため、特に好ましい。
無機化合物粒子間の空隙を効果的に形成できれば、円形度0.5〜1の無機化合物粒子を使用しても良い。均一性維持の観点から、この円形度は、より好ましくは0.7〜1、更に好ましくは0.85〜1である。円形度の測定方法については後述の実施例において詳細に説明される。
無機化合物粒子の空洞率は、特に限定されるものではないが、透明性と屈折率制御の容易性の観点から、粒子内の空洞率が5〜80%である無機化合物粒子を使用しても良い。
有機無機複合体を構成するポリマーは、その少なくとも一部は、無機化合物粒子の表面に、後述のカップリング剤(重合開始基を有するカップリング剤)を介して結合している。無機化合物粒子とポリマーとの結合は、結合の強さの観点から、共有結合であることが好ましい。このポリマーは、1種又は2種以上のラジカル重合性モノマーをモノマー単位として含んでいる。また、有機無機複合体は、異なるモノマー単位から構成される複数種のポリマーを含有していてよい。
本実施形態におけるカップリング剤は、無機化合物粒子表面と、上述の有機ポリマーとを連結するために用いられる化合物である。このカップリング剤は、重合開始基と、無機化合物粒子表面と反応して結合を生成する官能基とを有する化合物であれば、特に限定されるものではない。このときの無機化合物粒子表面は、無機化合物そのものから形成されていてもよいし、表面処理されていてもよい。ここでいう表面処理とは、化学反応、熱処理、光照射、プラズマ照射、放射線照射等により、無機化合物粒子表面を官能基により修飾することである。
X−Si(R1)(R2)(R3) ・・・(式1)
式1中、Xは、上述の重合開始基であり、R1及びR2は、それぞれ独立に、炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、R3は、炭素原子数が1〜10のアルコキシ基、水素原子、水酸基又はハロゲン原子である。
・3−(2−ブロモイソブチロキシ)プロピルジメチルクロロシラン(Cas番号:370870−81−8)
・プロピオン酸,2−ブロモ−2−メチル−,3−(ジクロロメチルシリル)プロピル エステル(Cas番号:1057260−39−5)
・プロピオン酸,2−ブロモ−2−メチル−,3−(トリクロロシリル)プロピル エステル(Cas番号:688359−84−4)
・3−(メトキシジメチルシリルプロピル)−2−ブロモ−2−メチルプロピオネート(Cas番号:531505−27−8)
・3−(ジメトキシメチルシリルプロピル)−2−ブロモ−2−メチルプロピオネート(Cas番号:1186667−60−6)
・3−(トリメトキシシリルプロピル)−2−ブロモ−2−メチルプロピオネート(Cas番号:314021−97−1)
・(3−(2−ブロモイソブチリル)プロピル)ジメチルエトキシシラン(Cas番号:265119−86−6)
・(3−(2−ブロモイソブチリル)プロピル)メチルジエトキシシラン(Cas番号:1186667−65−1)
・プロピオン酸,2−ブロモ−2−メチル−,3−(トリエトキシシリル)プロピル エステル(Cas番号:880339−31−1)
・プロピオン酸,2−ブロモ−,3−(クロロジメチルシリル)プロピル エステル(Cas番号:438001−36−6)
・プロピオン酸,2−ブロモ−,3−(トリクロロシリル)プロピル エステル(Cas番号:663174−64−9)
・プロピオン酸,2−ブロモ−,3−(メトキシジメチルシリル)プロピル エステル(Cas番号:861807−46−7)
・(3−(2−ブロモプロピオニル)プロピル)ジメチルエトキシシラン(Cas番号:265119−85−5)
・(3−(2−ブロモプロピオニル)プロピル)トリエトキシシラン(Cas番号:1233513−06−8)
有機無機複合体のガラス転移温度(以下、Tgという。)は、特に限定されるものではないが、べたつきを抑制しつつ、良好な成膜性を付与できるという理由から、−10〜180℃であることが好ましく、より好ましくは0〜160℃、更に好ましくは20〜150℃、特に好ましくは40〜120℃である。
本実施形態に係る有機無機複合体は、例えば、無機化合物粒子の表面に、重合開始基を有するカップリング剤を結合させる工程と、重合開始基により開始されるラジカル重合により上記ポリマーを形成させる工程と、必要に応じて上記ポリマーに反応性二重結合を有する化合物を付加させる工程と、を備える方法により得ることができる。
(1)無機化合物粒子の分散液に、重合開始基を有するカップリング剤を加え、所定の温度で反応させ、更に疎水化剤を加えて反応し、表面改質無機化合物粒子の分散液を得る。
(2)室温まで冷却後、上記分散液を所定の溶媒で洗浄し、遠心分離等で固形分を分離・乾燥し、表面改質無機化合物粒子を得る。
(3)上記表面改質無機化合物粒子を、重合溶媒に分散させた後、ラジカル重合性モノマーと触媒を加え、所定の条件で反応し、前記重合開始基により開始されるリビングラジカル重合により、前記無機化合物粒子に結合しているポリマーを形成させ、有機無機複合体1を得る。必要に応じ、(4)以降の反応を行う。
(4)室温まで冷却後、前記有機無機複合体1の反応液に、重合禁止剤を加え、更に反応性二重結合を含む官能基を有する化合物と触媒を加え、所定の条件で反応させた後、溶媒で洗浄し、有機無機複合体2を得る。
(1)無機化合物粒子の分散液に、重合開始基を有するカップリング剤を加え、所定の温度で反応させ、更に疎水化剤を加えて反応し、表面改質無機化合物粒子の分散液を得る。
(2)室温まで冷却後、ラジカル重合性モノマーと触媒を加え、所定の条件で反応し、前記重合開始基により開始されるリビングラジカル重合により、前記無機化合物粒子に結合しているポリマーを形成させ、有機無機複合体1を得る。必要に応じ、(3)以降の反応を行う。
(3)室温まで冷却後、前記有機無機複合体1の反応液に、重合禁止剤を加え、更に反応性二重結合を含む官能基を有する化合物と触媒を加え、所定の条件で反応させた後、溶媒で洗浄し、有機無機複合体2を得る。
本実施形態のコーティング材は、前記有機無機複合体を含むものであれば、特に限定されるものではなく、その形態は液体でも固体でも良いが、好ましくは液体である。中でも、有機無機複合体を有機溶媒に分散させたものが好ましい。
光塩基発生剤とは、例えば、非環状のアシルオキシイミノ化合物、非環状のカルバモイルオキシム化合物、カルバモイルヒドロキシルアミン化合物、カルバミン酸化合物、ホルムアミド化合物、アセトアミド化合物、カルバメート化合物、ベンジルカルバメート化合物、ニトロベンジルカルバメート化合物、スルホンアミド化合物、イミダゾール誘導体化合物、アミンイミド化合物、ピリジン誘導体化合物、α−アミノアセトフェノン誘導体化合物、4級アンモニウム塩誘導体化合物、α−ラクトン環誘導体化合物、アミンイミド化合物、フタルイミド誘導体化合物などを用いることができる。なかでも比較的アミンの発生効率が高いアシルオキシイミノ化合物が好ましい。これらは、単独でも2種以上を組み合わせて使用することも良い。
(1)3級アミン類:ベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール、シクロヘキシルジメチルアミン、トリエタノールアミン等、
(2)イミダゾール類:2−メチルイミダゾール、2−n−ヘプチルイミダゾール、2−n−ウンデシルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−ベンジル−2−フェニルイミダゾール、1,2−ジメチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−メチルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−n−ウンデシルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−フェニルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニル−4−メチル−5−ヒドロキシメチルイミダゾール、2−フェニル−4,5−ジ(ヒドロキシメチル)イミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−フェニル−4,5−ジ〔(2’−シアノエトキシ)メチル〕イミダゾール、1−(2−シアノエチル)−2−n−ウンデシルイミダゾリウムトリメリテート、1−(2−シアノエチル)−2−フェニルイミダゾリウムトリメリテート、1−(2−シアノエチル)−2−エチル−4−メチルイミダゾリウムトリメリテート、2,4−ジアミノ−6−〔2’−メチルイミダゾリル−(1’)〕エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−(2’−n−ウンデシルイミダゾリル)エチル−s−トリアジン、2,4−ジアミノ−6−〔2’−エチル−4’−メチルイミダゾリル−(1’)〕エチル−s−トリアジン、2−メチルイミダゾールのイソシアヌル酸付加物、2−フェニルイミダゾールのイソシアヌル酸付加物、2,4−ジアミノ−6−〔2’−メチルイミダゾリル−(1')〕エチル−s−トリアジンのイソシアヌル酸付加物等、
(3)有機リン系化合物:ジフェニルフォスフィン、トリフェニルフォスフィン、亜リン酸トリフェニル等、
(4)4級フォスフォニウム塩類:ベンジルトリフェニルフォスフォニウムクロライド、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムブロマイド、メチルトリフェニルフォスフォニウムブロマイド、エチルトリフェニルフォスフォニウムブロマイド、n−ブチルトリフェニルフォスフォニウムブロマイド、テトラフェニルフォスフォニウムブロマイド、エチルトリフェニルフォスフォニウムヨーダイド、エチルトリフェニルフォスフォニウムアセテート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムo,o−ジエチルフォスフォロジチオネート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムベンゾトリアゾレート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムテトラフルオロボレート、テトラ−n−ブチルフォスフォニウムテトラフェニルボレート、テトラフェニルフォスフォニウムテトラッフェニルボレート等、
(5)ジアザビシクロアルケン類:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデセン−7及びその有機酸塩等、
(6)有機金属化合物:オクチル酸亜鉛、アクチル酸錫、アルミニウムアセチルアセトン錯体等、
(7)4級アンモニウム塩類:テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラ−n−ブチルアンモニウムブロマイド等、
(8)金属ハロゲン化合物:三フッ化ホウ素、ホウ酸トリフェニル等のホウ素化合物;塩化亜鉛、塩化第二錫等。
本実施形態の有機無機複合膜は、有機無機複合体を含み、上記要件を満たす膜であれば、特に限定されるものではない。本発明において「膜」とは、厚みが限定されるものではなく、支持基盤上に形成されたものでもよく、単体で構造を形成しているものであってもよい。
本実施形態に係る有機無機複合膜の製造方法は、特に限定されるものではないが、以下に代表的な製造方法を示す。
(1)有機無機複合体に、有機溶媒を加えて分散し、コーティング材を得る。
(2)コーティング材を基板上に塗布し、塗布されたコーティング材から有機溶媒を除去することにより有機無機複合膜を形成させる。
(1)有機無機複合体に、有機溶媒、光ラジカル開始剤を加えて分散し、コーティング材を得る。
(2)コーティング材を基板上に塗布し、塗布されたコーティング材から有機溶媒を除去することにより有機無機複合膜を形成させる。
(3)更に、有機無機複合膜に活性光線を照射し、有機無機複合体を架橋させ(光硬化)、有機無機複合膜を得る。
(1)有機無機複合体に、有機溶媒、光酸発生剤を加えて分散し、コーティング材を得る。
(2)コーティング材を基板上に塗布し、塗布されたコーティング材から有機溶媒を除去することにより有機無機複合膜を形成させる。
(3)更に、有機無機複合膜に活性光線を照射し、有機無機複合体を架橋させ(光硬化)、有機無機複合膜を得る。
(1)有機無機複合体に、有機溶媒、硬化剤、硬化促進剤を加えて分散し、コーティング材を得る。
(2)コーティング材を基板上に塗布し、塗布されたコーティング材から有機溶媒を除去することにより有機無機複合膜を形成させる。
(3)更に、有機無機複合膜を所定時間加熱し、有機無機複合体を架橋させ(熱硬化)、有機無機複合膜を得る。
本実施形態に係る積層体は、粘着剤又は接着剤を含有する層である接続層を有する。接続層としては、粘着剤を含有し、粘着性を付与する層である粘着層が挙げられる。また、接続層としては、接着剤を含有し、接着性を付与する層である接着層も例示できる。
本実施形態に係る粘着層は、粘着性を付与する層であれば、特に限定されるものではないが、表示装置への使用を前提とする場合は、透過光を妨げないことが好ましい。具体的に要求される好ましい特性としては、例えば、Hazeが低い、入射光の散乱が少ない、光学等方性、長期信頼性等が挙げられる。
本実施形態に係る接着層は、接着性を付与する層であれば、特に限定されるものではないが、表示装置への使用を前提とする場合は、透過光を妨げないことが好ましい。具体的に要求される好ましい特性としては、例えば、Hazeが低い、入射光の散乱が少ない、光学等方性、長期信頼性等が挙げられる。
本実施形態に係る支持体は、その上に有機無機複合膜及び接続層を形成できる、フィルム状、シート状、板状の平板であれば、特に限定されるものではないが、光学材料用途で使用する場合は、透明性が高いものが好ましい。
本実施の形態に係る積層体は、有機無機複合膜と接続層とを有する積層体であれば、特に限定されない。
下記(a)〜(c)が連続して積層した構成を含む、積層体。
(a)支持体
(b)有機無機複合膜
(c)接続層
上記構成1に、更に、下記(d)及び(e)を積層し、(a)〜(e)が連続した構成を含む、積層体。
(d)有機無機複合膜
(e)接続層
本実施形態の偏光板は、特定方向に偏光、又は偏波した光だけに限って通過させる板であれば、特に限定されず、例えば、直線偏光板、円偏光板、楕円偏光板等の種類が挙げられる。
上記基本構成に加え、偏光板保護フィルムの少なくとも1枚に、有機無機複合膜を形成し、反射防止効果を付与することができる。偏光板保護フィルムが反射防止フィルムを兼ねることで、偏光板の製造コストを低減することが可能であり、前記反射防止フィルムを偏光板の最表層に設置すると、外光の映り込みが抑制された偏光板を、製造することができる。
(2)支持体に、有機無機複合膜(反射防止膜)を形成する前、又は、形成した後に、支持体の裏側(反射防止膜が設置されない側)の面に、アルカリ液を塗布し、加熱、水洗、中和等の処理を施すことで、支持体の裏面のみを鹸化処理する。
上記偏光板の基本構成に、位相差フィルムを積層することで得られる。積層の方式は特に限定されるものではないが、例えば、偏光板と位相差フィルムを接続層を介して積層し、位相差フィルムの反対側(偏光板と積層されていない側)にも接続層を積層することができる。
上記偏光板の基本構成に、視覚補償フィルム(WVフィルム)を積層することで得られる。積層の方式は特に限定されるものではないが、例えば、偏光子とWVフィルムを積層し、偏光子の片側には偏光板保護フィルムを積層し、WVフィルムの反対側(偏光子と積層されていない側)にも接続層を積層することができる。
本実施形態に係る光学材料は、上述の積層体を備えており、表示装置等を形成するために用いられる。
一般的な表示装置とは、コンピュータ、テレビ、携帯電話、タッチパネル、ワードプロセッサー等の機器から出力される、静止画、動画、文字等の画像信号を表示する装置であり、一般的には、ディスプレイ、モニター等と呼ばれている。
本実施形態の液晶表示装置(LCD)の形態は、特に限定されるものではないが、液晶セル及びその両側に配置された2枚の偏光板を有し、液晶セルは、2枚の電極基板の間に液晶を担持しているものが好ましい。更に光学異方性層が、液晶セルと一方の偏光板との間に1枚配置されるか、又は液晶セルと双方の偏光板との間に2枚配置されていても良い。
TNモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に水平配向し、さらに60〜120゜にねじれ配向している。TNモードの液晶セルは、カラーTFT液晶表示装置として最も多く利用されている。
STNモードの液晶セルでは、電圧無印加時において液晶分子の並びのねじれ角が、180〜270°にねじれ配向し、これにより印加電圧の僅かな差によって大きな配向変化を実現できる。
VAモードの液晶セルでは、電圧無印加時に棒状液晶性分子が実質的に垂直に配向している。VAモードの液晶セルには、次の(1)〜(4)が含まれる。
(1)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直に配向させ、電圧印加時に実質的に水平に配向させる狭義のVAモードの液晶セル
(2)視野角拡大のため、VAモードをマルチドメイン化した(MVAモードの)液晶セル
(3)棒状液晶性分子を電圧無印加時に実質的に垂直配向させ、電圧印加時にねじれマルチドメイン配向させるモード(n−ASMモード)の液晶セル
(4)SURVAIVALモードの液晶セル
IPSモードの液晶セルは、ネマチック液晶に横電界をかけてスイッチングする方式である。
OCBモードの液晶セルは、棒状液晶性分子を液晶セルの上部と下部とで実質的に逆の方向に(対称的に)配向させるベンド配向モードの液晶セルである。棒状液晶性分子が液晶セルの上部と下部とで対称的に配向しているため、ベンド配向モードの液晶セルは、自己光学補償機能を有する。
本実施の形態のプラズマディスプレイパネル(PDP)は、一般に、ガス、ガラス基板、電極、電極リード材料、厚膜印刷材料、蛍光体により構成される。ガラス基板は、前面ガラス基板と後面ガラス基板の2枚である。2枚のガラス基板には電極と絶縁層を形成する。後面ガラス基板には、さらに蛍光体層を形成する。2枚のガラス基板を組み立てて、その間にガスを封入する。
本発明の積層体は、タッチパネルに組み込むことも可能である。タッチパネルとは、LCDや有機ELディスプレイ等の表示装置と、タッチパッドのような位置入力装置を組み合わせた電子部品であり、画面上の表示を押すことで機器を操作する入力装置である。
本発明の積層体を反射防止フィルムとして使用する場合は、有機EL素子等の保護フィルムとして用いることができる。
本実施形態に係る光学素子とは、光の回折現象を利用した機能素子を指す。本実施形態の光学素子は、この要件を満たすものであれば特に限定されるものではないが、例えば、光学レンズ、光学プリズム、光学フィルター等に適している。
本実施の形態に係る照明器具とは、各種光源を利用して、何らかの目的をもって特定の場所を明るくする器具であれば、特に限定されるものではない。照明器具は、例えば、白熱電球、蛍光灯、ランプ、LED、又は有機ELを有する。
(1)0.1gの有機無機複合体と、9.9gのクロロホルム(和光純薬工業株式会社製)をサンプル瓶にはかりとり、そこに回転子を入れた。内容物をスターラーで30分間攪拌した後、30分間超音波処理を施して、サンプル溶液を得た。有機無機複合体がクロロホルムに分散しにくい場合は、適宜、良分散性の溶媒を選択し、クロロホルムの代わりに用いた。
(2)上記サンプル溶液を、グリッド(応研商事株式会社製、「STEM100Cuグリッド」)に滴下し、風乾させて、有機無機複合体の膜(有機無機複合膜)を形成させた。
(3)グリッド上の有機無機複合体を、HR−STEMの透過モードで観察し、撮影を行った。粒子の大きさや形状に応じ、任意の測定倍率を選択した。
(4)上記(1)〜(3)と同様の方法で撮影されたHR−STEM像を、上記画像解析ソフトによって処理し、無機化合物粒子(粒子の外径)の「円相当径」と「周囲長」を算出した。算出された円相当径及び周囲長に基づき、下記式に従って、粒子200個各々の円形度を求めた。円形度が0.5以上である場合を「A」、円形度が0.5未満の場合を「B」と判定した。
円形度=(円相当径から求めた円周長)/(周囲長) ・・・(10)
ここで、(円相当径から求めた円周長)=(円相当径)×πである。
(5)200個の粒子の円形度のうち、上位5%及び下位5%の数値を除去し、残り90%の平均値を求め、その値を無機化合物粒子の円形度とした。
(6)上記(1)〜(3)と同様の方法で撮影されたHR−STEM像を、上記画像解析ソフトによって処理し、粒子200個各々の外径の、「最大長」及び「最小幅」を算出した。図1は、各粒子の最大長及び最小幅の算出方法を示す模式図である。図1に示されるように、「最大長」とは、HR−STEM像における粒子の周上の任意の2点間の距離の最大値を指し、「最小幅」とは、粒子が最大長を示す方向に対して垂直な方向における粒子の幅を指す。
(7)求められた最大長L及び最小幅Dを下記式に代入して、粒子200個各々のL/Dを求めた。
L/D=(最大長)/(最小幅) ・・・(11)
(8)200個の粒子のL/Dのうち、上位5%及び下位5%の数値を除去し、残り90%の平均値を求め、その値を無機化合物粒子のL/Dとした。
(9)撮影されたHR−STEM像を、画像解析ソフト(旭化成エンジニアリング株式会社製、「A像くん」)によって処理し、粒子200個について、各々の粒子の外径の円相当径を求めた。本明細書において、「円相当径」とは、粒子の面積と等しい面積を有する円の直径を指す。
(10)200個の粒子の円相当径のうち、上位5%及び下位5%の数値を除去し、残り90%の平均値を求め、その値を「無機化合物粒子の平均粒径」とした。
(10)上記(1)〜(3)と同様の方法で撮影されたHR−STEM像を、上記画像解析ソフトによって処理し、中空粒子200個について、各々の中空粒子の内径の円相当径を求めた。本明細書において、「円相当径」とは、粒子の面積と等しい面積を有する円の直径を指す。
(11)200個の粒子の円相当径のうち、上位5%及び下位5%の数値を除去し、残り90%の平均値を求め、その値を「中空粒子の平均内径」とした。
(12)上記で求めた、無機化合物粒子の平均粒径と、中空粒子の平均内径より、中空粒子の外殻厚みを以下の式に従って、算出した。
中空粒子の外殻厚み=(無機化合物粒子の平均粒径−中空粒子の平均内径)/2 ・・・(6)
(13)次いで、上記中空粒子の平均内径から、以下の式に従って、中空粒子の内腔半径aを求めた。
中空粒子の内腔半径a=中空粒子の平均内径/2 ・・・(7)
(14)上記無機化合物粒子の平均粒径から、以下の式に従って、無機化合物粒子の半径bを求めた。
無機化合物粒子の半径b=無機化合物粒子の平均粒径/2 ・・・(8)
(15)上記(13)〜(14)で求めた、中空粒子の内腔半径a、及び、無機化合物粒子の半径bを、以下の式に代入し、無機化合物粒子の空洞率を求めた。
空洞率(%)=(4πa3/3)/(4πb3/3)×100 ・・・(9)
無機化合物粒子の屈折率は、標準屈折液(Cargill社製)を使用して、以下の方法により求めた。但し、所望の屈折率の標準屈折液が入手出来ない場合は、屈折率既知の試薬で代用した。
(1)無機化合物粒子の分散液をエバポレーターに採り、分散媒を蒸発させた。
(2)これを120℃の真空乾燥機で乾燥し、粉末にした。
(3)屈折率既知の標準屈折液を、2〜3滴ガラス板上に滴下し、これに上記粉末を混合した。
(4)上記(3)の操作を種々の標準屈折液で行い、混合液が透明になったときの標準屈折液の屈折率を無機化合物粒子の屈折率とした。
<表面改質無機化合物粒子のハロゲン含有量の測定>
表面改質無機化合物粒子のハロゲン含有量を、燃焼処理及びそれに続くイオンクロマトグラフ法により、以下の手順で求めた。
(1)サンプルを酸素気流中で、石英燃焼管を使用して燃焼させ、発生したガスを、吸収液(3%過酸化水素水)に吸収させた。
(2)吸収液を適宜希釈し、吸収液中の臭素イオンと塩素イオンの量を、イオンクロマトグラフ(Daionex社製、「ICS−2000」)で、測定した。
(3)測定された臭素イオン及び塩素イオンの合計量から、表面改質無機化合物の質量に対する、臭素イオン及び塩素イオンの合計量を、ハロゲン含有量として求めた。
ASTM D792に準じて測定した。
ポリマーの分子量及び分子量の分散度を、「分解法」又は「添加法」により求めた。成膜性有機無機複合体が、トルエンに対して易分散の場合は「分解法」で測定を行い、難溶性の場合は「添加法」で測定した。
(前処理)
無機化合物粒子に結合したポリマーの分子量測定のための前処理として、以下の手順に従って、有機無機複合体に対してふっ化水素酸処理(以下、「HF処理」という。)を施した。
(1)テフロン(登録商標)製回転子を入れたテフロン(登録商標)製、又は、任意の樹脂製容器に、2mLのトルエン(和光純薬工業株式会社製)と、15mgの相間移動触媒(Aldrich社製、「Alquat336」)を加え、攪拌して、相間移動触媒がトルエンに溶解した溶液を得る。
(2)溶液に有機無機複合体のサンプル200mgを加え、攪拌により溶解させる。
(3)得られた溶液に、更に、2mLのふっ化水素酸(和光純薬工業株式会社製、濃度:46〜48%)を加え、室温で24時間攪拌して、無機化合物粒子からポリマーを分離する。
(4)上記溶液を、炭酸カルシウム(和光純薬工業株式会社製)の水溶液によって中和する。この時、相分離が困難な場合は、さらにトルエン2mLを加えて遠心分離した溶液を使用してもよい。
上記前処理で得られたサンプル溶液について、下記の条件によりゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定を行った。測定結果から、ポリメタクリル酸メチルスタンダード(創和科学株式会社製)を用いて作成した検量線に基づいて、メインピークのポリメタクリル酸メチル換算の数平均分子量(Mn)及び質量平均分子量(Mw)を求めた。
・装置:東ソー株式会社製、「HLC−8220GPC」
・検出器:RI検出器
・移動相:テトラヒドロフラン
・流量:0.35mL/分
・カラム:東ソー株式会社製の「TSKgel GMHXL」を2本連結したものを用いた。
・カラム温度:40℃
ポリメタクリル酸メチル換算の数平均分子量(Mn)及び質量平均分子量(Mw)を以下の式に代入して、ポリマーの分子量分布を求めた。分子量分布が2.31以下である場合を「A」、分子量分布の分散度が2.31を超える場合を「B」と判定した。
分子量分布=Mw/Mn ・・・(12)
以下の方法で前処理を行い、「分子量測定」と「分子量分布」は、上述の「分解法」と同様の方法で求めた。
(前処理)
以下の手順に従って、無機化合物粒子に結合したポリマーの「分子量」と「分子量分布」を求めた。分子量測定用サンプルとして、実施例とは別に、重合開始剤を添加した状態で有機無機複合体を合成し、重合開始剤の添加により副生するポリマーを測定し、これを無機化合物粒子に結合したポリマーの「分子量」と「分子量分布」とみなした。
(1−1)実施例と同様の方法で、有機無機複合体の原料を含む溶液を準備した。
(1−2)上記溶液に、モノマー:重合開始剤=100:(0.01〜0.25)(mol比)となるように、重合開始剤を加えた。重合開始剤は、実施例の重合液中の臭素含有量に対し、約10〜20%の臭素含有量となるように配合した。
・重合開始剤:2−ブロモイソ酪酸エチル(EBIB):Aldrich社製
(1−3)上記溶液に触媒溶液を加え、実施例と同様の方法で、測定用サンプル(有機無機複合体と副生ポリマーの混合物)を重合した。
(1−4)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、静置した。その後、上澄み液を廃棄した。
(1−5)残った沈殿物に、ヘキサンを再び加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に8回繰り返し、残った沈殿物を、実施例と同様の方法で乾燥した。
(2)上記(1)で得られた、分子量測定用サンプル1gに、10mLの溶媒(例えば、MIBK)を加え、24時間攪拌した。
(3)上記溶液に適量のTHFを加え、更に1時間攪拌した溶液を、遠心分離した。
(4)上述の「分解法」と同様の方法で、遠心分離後の上澄み液を測定し、「分子量」と「分子量の分散度」を求めた。
(1)サンプル瓶に10gの有機無機複合体をはかりとり、MIBKを加えて100mLとした後、回転子を入れて、内容物をスターラーで24時間攪拌した。
(2)別のサンプル瓶に、10mLの上記溶液をはかりとり、THFを加えて100mLに希釈後、回転子を入れて、内容物をスターラーで、更に24時間攪拌した。
(3)上記溶液を遠沈管に移し、遠心分離機で、6600rpmで30分間処理した。
(4)遠心分離後の上澄み液について、下記の条件によりゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)の測定を行い、有機無機複合体におけるフリーポリマーを測定した。測定結果から、ポリメタクリル酸メチルスタンダード(創和科学株式会社製)を用いて作成した検量線に基づいて、メインピークのポリメタクリル酸メチル換算の、ピークトップ分子量(Mp)を求めた。
・装置:東ソー株式会社製、「HLC−8220GPC」
・検出器:RI検出器
・移動相:テトラヒドロフラン
・流量:0.35mL/分
・カラム:東ソー株式会社製の「TSKgel GMHXL」を2本連結したものを用いた。
・カラム温度:40℃
(5)上記で得られた、Mp>800のピークを、フリーポリマーとして定量した。定量の際には、Mpが最も近い「定量標準物質」を下記から選択して検量線を作成し、定量標準物質換算で、有機無機複合体中のフリーポリマーの量(質量%)を算出した。またピークが複数ある場合は、それらの合計量を求め、フリーポリマーの量(質量%)とした。
(5−1)定量標準物質:ポリメタクリル酸メチル(創和科学株式会社製)
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA850(Mp=860)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA2K(Mp=2,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA7K(Mp=7,500)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA11K(Mp=11,800)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA21K(Mp=20,850)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA30K(Mp=33,500)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA45K(Mp=46,300)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA85K(Mp=87,800)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA110K(Mp=107,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA135K(Mp=130,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA135K(Mp=130,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA190K(Mp=185,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA225K(Mp=240,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA320K(Mp=322,000)」
・ポリメタクリル酸メチル「PMMA680K(Mp=670,000)」
熱重量測定装置により、以下の条件で有機無機複合体を加熱したときの質量減量(質量%)をn=3で測定し、その平均値を「有機無機複合体中のポリマー量(無機化合物に結合しているポリマー及びフリーポリマー)」とした。
・装置:株式会社島津製作所、「TGA−50」
・雰囲気:1%酸素含有窒素気流
・試料容器:アルミパン
・温度プログラム:25℃スタート→20℃/分で昇温→500℃に到達→500℃で1時間保持
(7)上記で得られた「フリーポリマーの量(質量%)」と、「有機無機複合体中のポリマー量(無機化合物に結合しているポリマー及びフリーポリマーの量)(質量%)」から、下記式に従って「無機化合物粒子に結合しているポリマーの量(質量%)」を算出した。
無機化合物粒子に結合しているポリマーの量(質量%)=(A−B)/A×100 ・・・(13)
ここで、A:有機無機複合体中のポリマー量(無機化合物に結合しているポリマー及びフリーポリマーの量)(質量%)、B:フリーポリマーの量(質量%)である。
ポリマー中の反応性二重結合量は、以下の手順に従って測定した。
(1)ポリマー中の官能基として水酸基を含むモノマー(例えば、メタクリル酸2−ヒドロキシエチル)のモル量を、各々のモノマー転化率から求めた。モノマー転化率は、下記の条件でガスクロマトグラフィー(GC)により求めた。
・装置:株式会社島津製作所製、「GC−14B」
・検出器:FID
・カラム温度:50℃→200℃(昇温速度20℃/分)、250℃で保持
・GC注入口温度:230℃
・検出器温度:280℃
・キャリアガス:ヘリウム
(2)官能基として水酸基を含むモノマーと、官能基としてイソシアネート基を含むモノマー(例えば、メタクリル酸2−イソシアネートエチル)の付加反応を行ない、その生成物中に残存する官能基として水酸基を含むモノマーの水酸基量から求めた。水酸基量の測定は、下記の条件で核磁気共鳴装置(NMR)により求めた。
・装置:ブルカー社製、「DPX−400」
・溶媒:N,N−ジメチルホルムアミドの重水素化体
示差走査熱量測定装置(DSC)により、以下の条件で有機無機複合体のTgを求めた。
・装置:PerkinElmer社製、「Diamond DSC」
・温度プログラム:−40℃スタート→20分間保持→20℃/分で昇温→200℃
有機無機複合体のハロゲン含有量は、前述の「表面改質無機化合物粒子のハロゲン含有量の測定」と同様の方法で求めた。
酸分解及びそれに続くICP発光分析法により、以下の手順で、銅含有量を求めた。
(1)サンプルを、硫酸(和光純薬工業株式会社製)、硝酸(和光純薬工業株式会社製)、フッ化水素酸(和光純薬工業株式会社製)で分解した。
(2)更に、硝酸(1+2)で加温溶解を行った。
(3)上記溶液を希釈し、ICP発光分析装置(株式会社島津製作所製、「ICPS−8100」)で測定した。
燃焼処理及びそれに続くイオンクロマトグラフ法により、以下の手順で、フッ素含有量を求めた。
(1)サンプルを酸素気流下で、石英燃焼管を使用して燃焼させた。このとき、サンプルは必要に応じ、溶解及び/又は希釈してから使用してもよい。
(2)燃焼により発生したガスを、氷冷した吸収液(0.2%NaOH水溶液)に吸収させた。
(3)吸収液を適宜希釈し、吸収液中のフッ素イオンの量を、イオンクロマトグラフ(Daionex社製、「ICS−2000」)で、測定した。測定されたフッ素イオンの量から、有機無機複合体の質量に対するフッ素イオンの量をフッ素含有量として求めた。
熱重量測定装置により、以下の条件で有機無機複合体を加熱したときの質量減量を求めた。
・装置:株式会社島津製作所、「TGA−50」
・雰囲気:1%酸素含有窒素気流
・試料容器:アルミパン
・温度プログラム:25℃スタート→20℃/分で昇温→500℃に到達→500℃で1時間保持
測定をn=3で行い、それらの平均値を有機−無機複合体の無機酸化物含有量とした。質量%及び体積%の値を下記のように算出した。
測定された質量減量(質量%)を以下の式に代入し、無機酸化物の含有量(質量%)を算出した。
無機酸化物含有量(質量%)=100−質量減量(質量%)
(2−1)ポリマーの質量と体積の算出
測定された質量減量(mg)を、ポリマーの質量(mg)と見なし、その値を下記式に代入して、ポリマーの体積(μL)を算出した。
ポリマーの体積(μL)={ポリマーの質量(mg)}/{ポリマーの比重}
(2−2)無機酸化物の質量と体積の算出
測定された質量減量(mg)を下記式に代入して、無機酸化物の質量(mg)を算出した。
無機酸化物の質量(mg)=試料量(mg)−質量減量(mg)
無機酸化物の質量を下記式に代入して、無機酸化物の体積(μL)を算出した。
無機酸化物の体積(μL)={無機酸化物の質量(mg)}/{無機酸化物の密度(g/cm3)}
(2−3)無機化合物含有量(体積%)の算出
上記のようにして得られた値を下記式に代入して、無機化合物含有量(体積%)を算出した。
有機無機複合体に、任意の有機溶媒を加え、室温で24時間攪拌処理を行い、有機無機複合体の溶媒分散液を調製した。更に、必要に応じて、光重合開始剤、硬化剤、硬化促進剤、架橋剤、フリーポリマー等を加えて混合し、コーティング材とした。尚、必要に応じ、超音波処理やエバポレーターによる濃縮処理を加えた。
以下の手順で、コーティング材の固形分濃度を求めた。
(1)秤量瓶に、コーティング材をはかりとり、内容物の質量(質量A)を記録した。
(2)内容物の流動性が無くなるまで、窒素気流下で、上記秤量瓶を風乾した。
(3)上記秤量瓶を、105℃、真空下で、24時間乾燥させた後、デシケータ内で室温まで冷却した。
(4)秤量瓶の質量をはかり、内容物の質量(質量B)を記録した。
(5)以下の式により、固形分を求めた。
固形分(質量%)=(質量B)/(質量A)×100
以下の手順で、有機無機複合膜(コーティング膜)を作製した。
(1)上述のコーティング材を、適量、はかりとった。
(2)PETフィルム又はTACフィルムの上に、(1)のコーティング材を載せ、速やかにバーコーターで塗工した。但しバーコーターは、乾燥後のコーティング膜厚が1.5〜2μm程度になるように、適宜選択した。
・PETフィルム:東洋紡績株式会社製、「コスモシャイン4100」(厚み100μm、全光線透過率90%、ヘーズ0.9%)
・TACフィルム:富士フィルム株式会社製(厚み80μm、全光線透過率93%、ヘーズ0.7%)
(3)10分間風乾後、80℃の防爆型送風乾燥機で、10分間乾燥した後、必要に応じて、光硬化又は熱硬化を行い、「有機無機複合膜(コーティング膜)」を得た。
・光硬化:窒素下で、乾燥後のコーティング膜に有機無機複合膜側から高圧水銀灯により600mJ/cm2の光量でUV光を照射した。
・熱硬化:100℃の防爆型送風乾燥機で、5時間加熱した。
上記有機無機複合膜(コーティング膜)を目視により観察し、粒子の凝集が実質的に見られない場合を合格(「A」)と判定し、粒子の凝集が見られた場合を「B」と判定した。
屈折率測定装置を使用し、屈折率を下記条件で測定した。
・装置:Metricon社製、「MODEL 2010 PRISM COUPLER」
・モード:シングルフィルムモード
・測定波長:633nm
・屈折率が低く、Metricon社製の装置で測定できない場合は、分光エリプソメーター(J.A.Woollam社製)で測定を行った。
ヘーズメーター(日本電色工業株式会社製、「NDH 5000W」)を使用し、「JIS K7105:プラスチックの光学的特性試験方法」に準じて、コーティング膜の、全光線透過率とヘーズを測定した。
得られた有機無機複合膜の計算屈折率を求めるためにMaxwell−Garnettの式を用いた。ポリマーの屈折率は、有機無機複合体中のポリマーと同組成のポリマーを合成し、その屈折率を測定することにより求めた。
<Maxwell−Garnettの式>
(na 2−nm 2)/(na 2+2nm 2)=q(np 2−nm 2)/(np 2+2nm 2) ・・・(8)
但し、式(8)中、naは有機無機複合膜の計算屈折率、nmはポリマーの屈折率、npは無機化合物粒子の屈折率、qは無機化合物粒子の体積分率をそれぞれ表す。
・MMAポリマー;屈折率1.490、比重1.19
・MMAと反応性二重結合からなる共重合ポリマー;モル比が異なる共重合ポリマーの屈折率と比重は、下記値とMMAポリマーから得られる線形近似式から求めた。
MMAと反応性二重結合のモル比が77/23の共重合ポリマー;屈折率1.508、比重1.21
MMAと反応性二重結合のモル比が45/55の共重合ポリマー;屈折率1.529、比重1.23
メタクリル酸エチルと反応性二重結合のモル比が67/33の共重合ポリマー;屈折率1.514、比重1.16
アクリル酸ブチルと反応性二重結合のモル比が60/40の共重合ポリマー;屈折率1.519、比重1.20
アクリル酸ブチルと反応性二重結合のモル比が73/27の共重合ポリマー;屈折率1.510、比重1.19
アクリル酸エチルと反応性二重結合のモル比が48/52の共重合ポリマー;屈折率1.526、比重1.24
メタクリル酸2、2、2−トリフルオロエチルと反応性二重結合の55/45モル%比の共重合ポリマー;屈折率1.522、比重1.32
・20nm球状シリカ、50nm球状シリカ、100nm球状シリカ、数珠状シリカ;屈折率1.450、比重2.20
・48nm中空シリカ;屈折率1.300、比重1.73
・64nm中空シリカ;屈折率1.250、比重1.55
空隙を有する有機無機複合膜の実測屈折率は、有機無機複合体の屈折率と体積分率との積に、空隙(空気の屈折率1.00)の屈折率と体積分率との積を加算した値と一致する。そのため、空隙率は、下記の式で計算した。
空隙率(%)=(na−nb)/(na−1)×100 ・・・(9)
式(9)中、naは有機無機複合体の計算屈折率、nbは有機無機複合膜の実測屈折率をそれぞれ表す。
電動鉛筆引っかき硬度試験機(株式会社安田精機製作所製)を使用し、荷重500gで、「JIS K5600−5−4:塗料一般試験方法−第5部:塗膜の機械的性質−第4節:引っかき硬度(鉛筆法)」に準じて、コーティング膜の、鉛筆硬度を測定した。
<有機無機複合膜の接触角の測定>
接触角計(協和界面科学株式会社製)を使用し、液滴法で、コーティング膜の水接触角(水に対する接触角)と、油接触角(n−ヘキサデカンに対する接触角)を測定した。
(1)支持体(TACフィルム)の上に、有機無機複合体を含むコーティング材を載せ、速やかにバーコーターで塗工し、風乾した。ただしコーターは、所望の膜厚になるように、適宜選択した。
・TACフィルム:富士フィルム株式会社製(厚み80μm、全光線透過率93%、ヘーズ0.7%)
(2)更に90℃の防爆型送風乾燥機で2分間乾燥後、必要に応じて、UV硬化、又は、熱硬化を行い、支持体の上に低屈折率層が形成された、サンプルを得た。
分光光度計を使用し、最小反射率を、下記手順で測定した。
(3)サンプルの支持体の裏面を、紙やすりで軽く擦った後、つや消しの黒色スプレーで塗装した。
(4)下記分光光度計で、波長380〜700nmの範囲で、反射率を測定した。
・装置:日立製作所株式会社製、「U−3410」:大型試料室積分球付き
・基準:アルミ蒸着膜における反射率を100%とした。
(6)波長450〜650nmの中で、最も低い反射率を、最小反射率とした。
以下の手順で、視認性の評価を行った。
(1)偏光板を約10cm角で切り出し、有機無機複合膜側を上にして、図11の液晶表示素子の偏光板(図11の98上側偏光板)として組み込み、液晶表示素子を作製した。
(2)ライトボックス(ハクバ写真産業株式会社製)の上に、上記液晶表示素子を載せて簡易LCDを作製した。
(3)液晶表示素子の表示を黒色として、正面からパネルを目視観察し、評価した。判定基準は以下の通り。
・A:ギラつきや映り込み無し。
・B:ギラつきや映り込み有り。
以下の手順で、偏光版のコントラストを評価した。
(1)上記、反射防止機能付偏光板の視認性に使用したサンプルを、暗室に設置した。
(2)暗表示及び明表示の輝度を各々、色彩輝度計(コニカミノルタ株式会社製)で、5度の角度で測定した。
(3)コントラストを、以下の式から算出した。
ここで、コントラスト=(明表示の輝度/暗表示の輝度)である。
(4)上記で得られたコントラストから、比較例1のコントラストを100%とした場合の、基準に対するコントラスト向上率を以下の式から算出した。
ここで、コントラスト向上率(%)=(各実施例及び比較例のコントラスト)/(比較例1のコントラスト)×100
以下の手順で、プリズムシート内蔵積層フィルム、及びプリズムシート代替低屈折率層付PETフィルム内蔵積層フィルム(サンプル)を、液晶バックライトユニット積層体を模した構成で配置して、輝度測定した。液晶バックライトユニット積層体の模式図を図14に示す。
(1)反射型偏光板がプリズムシートより、出射光側に位置するように、サンプルを配置した。
(2)配置順序としては、光源ボックス(CCFL)側から、厚さ2mmの光拡散板(住友化学株式会社製「スミペックスRM402」、図14の132)、サンプル(図14の133)、液晶セル後面偏光板(日東電工株式会社製、「NPFSEG1224」、図14の134)を順次に重ねて積層体とした。
(3)箱型の測定枠を作製し、枠上部に積層体を積載し、下面より冷陰極管(CCFL)光源(外径1.8mm、長さ91mm、電源5V、図14の131)2本を点灯させ、積層体を透過する光を、HI−LAND’s RISA system社製の輝度計(図14の135)を用いて正面輝度を測定した。
(4)比較例5の正面輝度を100%とした場合の、基準(比較例5)に対する輝度向上率を、以下の式から求め、輝度向上率(%)として算出し、90%以上であれば「A」、90%未満であれば「B」と評価した。
輝度向上率(%)=(各実施例及び比較例の正面輝度)/(比較例5の正面輝度)×100
アルミニウム製の枠体の各辺2箇所、合計8箇所に、500mm×800mmの光学機能層一体化品(サンプル)をピンで固定し、85℃の乾燥機で30分加熱し、取り出した時のサンプルを肉眼で観察した。この際、サンプルに弛みが認められなかったものは「A」、認められたものは「B」と評価した。
実施例及び比較例で使用した原材料の内容を以下の(1)〜(13)に示す。
(1)無機化合物粒子溶液
(1−1)数珠状シリカ溶液A
・商品名:日産化学工業株式会社製、「MEK−ST−UP」
・20質量%数珠状シリカ粒子/MEK溶液
・空洞率:0%
・屈折率:1.45
・球状のシリカが数珠状に連結して形成された長鎖の構造。図2に数珠状無機化合物粒子のTEM写真を示す。
(1−2)数珠状シリカ溶液B
・商品名:日産化学工業株式会社製、「MIBK−ST−UP」
・20質量%数珠状シリカ粒子/MIBK溶液
・空洞率:0%
・屈折率:1.45
(1−3)中空シリカ溶液C
・商品名:日揮触媒化成株式会社製、「スルーリア2320」
・20質量%中空シリカ粒子/MIBK溶液
・平均粒径48nm、外殻厚み8.5nm
・空洞率:27%
・屈折率:1.30
・L/D:1.1
(2−1)3−(2−ブロモイソブチロキシ)プロピルジメチルクロロシラン(以下、「BPS」という。)
公知の方法(特開2006−063042号公報等)を参考に、下記化学式(10)で表されるBPSを合成した。
(2−2)(3−(2−ブロモイソブチリル)プロピル)ジメチルエトキシシラン(以下、「BIDS」という。)
公知の方法(特開2006−257308号公報)に従って、下記化学式(11)で表されるBIDSを合成した。
(2−3)1,1,1,3,3,3−ヘキサメチルジシラザン(以下、「HMDS」という。):東京化成工業株式会社製
(3−1)臭化銅(I)(CuBr):和光純薬工業株式会社製
(3−2)臭化銅(II)(CuBr2):和光純薬工業株式会社製
(4−1)N,N,N’,N”,N”−ペンタメチルジエチレントリアミン(以下、「PMDETA」という。):Aldrich社製
以下の(5−7)〜(5−10)以外のモノマーは、アルミナカラムを通じて重合禁止剤を除去した後、1時間以上窒素バブリングして、脱酸素処理を行ってから使用した。アルミナカラムが使用できない場合は、蒸留等の公知の方法で、重合禁止剤を除去してもよい。
(5−1)メタクリル酸メチル(以下、「MMA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−2)メタクリル酸エチル(以下、「EMA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−3)メタクリル酸2、2、2−トリフルオロエチル(以下、「TFEMA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−4)メタクリル酸グリシジル(以下、「GMA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−5)メタクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下、「HEMA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−6)2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート(以下、「AOI」ともいう。):昭和電工株式会社
(5−7)2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(以下、「MOI」ともいう。):昭和電工株式会社
(5−8)アクリル酸n−ブチル(以下、「nBA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−9)アクリル酸2−ヒドロキシエチル(以下、「HEA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(5−10)アクリル酸(以下、「AA」ともいう。):東京化成工業株式会社製
(6−1)メタノール:和光純薬工業株式会社製
(6−2)メチルイソブチルケトン(以下、「MIBK」という。):和光純薬工業株式会社製
(6−3)メチルエチルケトン(以下、「MEK」という。):和光純薬工業株式会社製
(6−4)テトラヒドロフラン(以下、「THF」という。):和光純薬工業株式会社製
(6−5)ジメチルホルムアミド(以下、「DMF」という。):和光純薬工業株式会社製
(6−6)n−メチルピロリドン(以下、「NMP」という。):和光純薬工業株式会社製
(6−7)ヘキサン:和光純薬工業株式会社製
(6−8)シクロヘキサノン:和光純薬工業株式会社製
(6−9)メチルセロソルブ:和光純薬工業株式会社製
(6−10)イソプロピルアルコール(以下、「IPA」という。):和光純薬工業株式会社製
(7−1)メタノール−水混合溶液−1:77容量%のメタノールと、23容量%のイオン交換水とを含む混合溶液
(7−2)メタノール−水混合溶液−2:80容量%のメタノールと、20容量%のイオン交換水とを含む混合溶液
(8−1)2−ブロモイソ酪酸エチル(以下、「EBIB」ともいう。):Aldrich社製
(8−2)アゾビスイソブチロニトリル(以下、「AIBN」ともいう。):和光純薬工業株式会社製
・ジブチル錫ジラウレート(以下、DBTDLと言う。):和光純薬工業株式会社製
・2,6−ジ−tert−ブチルフェノール:東京化成工業株式会社製
(11−1)1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン(イルガキュア184):BASF社製
(11−2)2−メチル−1−(4−メチルチオフェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(イルガキュア907):BASF社製
・CPI−100P(商標名):サンアプロ株式会社製
・KY−1203(商標名):信越化学工業株式会社製
以下の手順に従って、BPS改質数珠状シリカ粒子A1(BPSが表面に結合した、数珠状シリカ粒子A1)を合成した。
(1)冷却管を接続し、回転子を入れた二口フラスコの内部を、窒素置換した。
(2)窒素下で、フラスコ内に86容量%の数珠状シリカ溶液Aを導入し、更に、7容量%のBPSを導入し、攪拌を開始した。
(3)上記フラスコを85℃のオイルバスに浸し、攪拌しながら36時間反応を行った。
(4)反応液を室温まで冷却した後、窒素下で7容量%のHMDSを導入した。
(5)室温で2時間攪拌後、80℃で8時間攪拌して反応を行い、反応液を室温まで冷却した。
(6)反応液を遠沈管に移し、遠心分離機(株式会社久保田製作所製、型式:7700)を用いて、10000rpm、10℃で、30分間、遠心分離を行った。
(7)遠沈管内の上澄み液をメタノール−水混合溶液−2に投入、混合し、静置後、上澄み液を廃棄した。
(8)沈殿物に窒素を吹き込み、残留する液体を揮発させた後、少量のTHFを加え、攪拌により沈殿物をTHFに溶解させた。
(9)上記溶液をメタノールに投入して攪拌し、静置した後、上澄み液を廃棄した。
(10)残った沈殿物にメタノールを加えて攪拌し、静置した後、上澄み液を廃棄した。更にこの操作を10回繰り返した。
(11)上記沈殿物に窒素を吹きこみながら、一晩風乾することにより、液体を揮発させ、固形物を得た。
(12)上記固形物を、80℃、真空下で、24時間乾燥させて、BPS改質20nm球状シリカ粒子を得た。
(13)ハロゲン含有量は、2.2質量%であった。塩素は検出されなかったため、臭素含有量をハロゲン含有量として示した。
配合量を以下のように変更した以外は、上述の<表面改質無機化合物粒子−1の合成>と同様の方法で、BPS改質数珠状シリカ粒子A2を合成した。
配合量:数珠状シリカ溶液(92.7容量%)、BPS(0.2容量%)、HMDS(7.1容量%)
ハロゲン含有量は、0.18質量%であった。
中空シリカ溶液C(平均粒径48nm)(86容量%)、BPS(7容量%)、HMDS(7容量%)に、配合量を変更し、上記表面改質無機化合物粒子−1の合成と同様の方法で、BPS改質50nm中空シリカ粒子(BPSが表面に結合した、50nm中空シリカ粒子)を合成した。BPS改質50nm中空シリカ粒子のハロゲン含有量は、1.0質量%であった。塩素は検出されなかったため、臭素含有量をハロゲン含有量として示した。
有機無機複合体Aを、表1の配合に従って、以下の手順で製造した。各成分の濃度は、全成分の合計量を基準とした数値である。得られた有機無機複合体Aの評価結果を表6に示す。
(1)回転子を入れたシュレンクフラスコに、CuBr及びCuBr2を加え、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した後、少量のMIBKを窒素下で導入し、攪拌した。
(2)上記溶液に、PMDETAを加え、60℃で攪拌したものを、触媒溶液とした。
(3)冷却管を接続し、回転子を入れた別のシュレンクフラスコに、BPS改質50nm中空シリカ粒子を投入した。
(4)シュレンクフラスコに冷却管を接続し、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した。
(5)フラスコに、窒素下で残りの溶媒(MIBK)を導入して攪拌後、超音波洗浄機で10分間処理した後、更にモノマー(TFEMA及びHEMA)を導入し、60℃のオイルバスに浸し、攪拌した。
(6)更に、上記で調製した触媒溶液を、窒素下で導入後、反応液を20分間攪拌し、重合反応を行った。
(7)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、メタノール(メタノールのみで固形分が析出しにくい場合は、ヘキサンを使用しても良い。)に投入して攪拌し、沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離して、静置した。
(8)静置後、上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、メタノールを再び加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に8回繰り返した。
(9)残った沈殿物に窒素を吹きこみながら、一晩風乾することにより、液体を揮発させ、固形物を得た。
(10)上記固形物を、真空下、80℃で24時間乾燥させて、有機無機複合体Aを得た。
(12)有機無機複合体Aのハロゲン含有量を、上述の方法で測定したところ、0.5質量%であった。塩素は検出されなかったため、臭素含有量をハロゲン含有量として示した。
(13)有機無機複合体Aのフッ素含有量を、上述の方法で測定したところ、20質量%であった。
(14)有機無機複合体Aを構成するポリマーの数平均分子量(Mn)及び質量平均分子量(Mw)を上述の方法で測定したところ、Mn=12,900、Mw=21,900、Mw/Mn=1.70(≦2.3)であり、鎖長が揃ったポリマー鎖が無機化合物粒子に結合していることがわかった。
(15)有機無機複合体Aのフリーポリマー量を測定したところ、フリーポリマーは3質量%であった。
(16)有機無機複合体Aの無機化合物粒子含有量を上述の方法で測定したところ、無機化合物粒子含有量は、52質量%及び46体積%であった。
(17)固形分が約10質量%となるように、有機無機複合体Aに、MEKとMIBKを5:5(容積比)で混合した溶媒を添加し、上述の方法でコーティング材を得た。
(18)上記コーティング材を使用し、上述の方法で、PETフィルムに、塗工、乾燥し、有機無機複合膜(コーティング膜)を得た。得られた膜の外観を目視で確認したところ、無機化合物粒子の凝集は見られず、透明性を維持していた。
(19)膜の全光線透過率とヘーズを、上述の方法で測定したところ、全光線透過率は91%、ヘーズは2.0%であった。
(20)上述の方法で有機無機複合膜(コーティング膜)の屈折率を測定したところ1.33であり、理論屈折率(1.37)と比較して、顕著に低い値を示した。
(21)上述の方法で、有機無機複合膜の空隙率を求めたところ、更に屈折率の値から求めた空隙率は9%であった。このことから、屈折率の制御ができることが判明した。
(22)上述のコーティング材を使用して、PETフィルムの代わりに、TACフィルムを使用して、上述と同様の方法で、コーティング膜を作製し、評価した結果、PETフィルムと同様、良好な結果が得られた。
有機無機複合体Bを、表1の配合に従って、以下の方法で製造し、評価した。得られた有機無機複合体Bの評価結果を表4に示す。
(1)回転子を入れたシュレンクフラスコに、CuBr及びCuBr2を加え、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した後、少量のMEKを窒素下で導入し、溶液を攪拌した。
(2)上記溶液に、PMDETAを加え、50℃で攪拌したものを、触媒溶液とした。
(3)冷却管を接続し、回転子を入れた別のシュレンクフラスコに、BPS改質数珠状シリカ粒子A1を投入した。
(4)シュレンクフラスコに冷却管を接続し、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した。
(5)フラスコに、窒素下で残りのMEK溶媒を導入し、超音波洗浄機で10分間処理した後、GMAモノマーを導入し、50℃のオイスバスに浸し、攪拌した。
(6)更に、上記で調製した触媒溶液を、窒素下で導入後、反応液を7時間攪拌し、重合反応を行った。
(7)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離して、静置した。
(8)静置後、上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、ヘキサンを再び加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返した。
(9)残った沈殿物に窒素を吹きこみながら、一晩風乾することにより、液体を揮発させ、有機無機複合体を得た。
(11)有機無機複合体のフリーポリマー量を測定したところ、フリーポリマーは0質量%であった。
(12)更に、有機無機複合体、光酸発生剤(「CPI−100P」)、MEKを混合し、上述の方法でコーティング材を得た。光酸発生剤を、有機無機複合体中の有機ポリマー量に対して5質量%となるように導入した。また、有機無機複合組成物(有機無機複合体と光酸発生剤)の固形分濃度が10質量%となるように、溶媒(容積比で、MEK:メチルセロソルブ=5:5で混合したもの)を加えた。
(13)上記コーティング材を使用し、上述の方法で、PETフィルムに、塗工、乾燥し、空気下で、UV照射することで有機無機複合膜を得た。評価結果を表5に示す。得られた有機無機複合膜の外観を目視で確認したところ、無機物化合粒子の凝集やクラックは見られず、透明性を維持していた。
(14)有機無機複合膜の全光線透過率とヘーズを、上述の方法で測定したところ、屈折率は1.16、全光線透過率は91%、ヘーズは0.3%であった。
(15)上述の方法で有機無機複合膜の空隙率を計算したところ、65%であり、高い空隙率を示した。
有機無機複合体Cを、表1及び表3の配合に従って、以下の手順で製造した。得られた有機無機複合体及び有機無機複合膜の評価結果を、表4及び5に示す。
(1)回転子を入れたシュレンクフラスコに、CuBr及びCuBr2加え、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した後、少量のMIBKを窒素下で導入し、溶液を攪拌した。
(2)上記溶液に、PMDETAを加え、40℃で攪拌したものを、触媒溶液とした。
(3)冷却管を接続し、回転子を入れた別のシュレンクフラスコに、BPS改質数珠状シリカA2粒子を投入した。
(4)シュレンクフラスコに冷却管を接続し、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した。
(5)フラスコに、窒素下で残りのMIBK溶媒を導入し、5時間攪拌した後、EMAとHEMAのモル比が50/50で、全モノマー重量が、表面改質無機化合物粒子に対して約78質量%(EMAモノマーとHEMAモノマー)になるようにモノマーを導入し、80℃のオイスバスに浸し、攪拌した。
(6)更に、上記で調製した触媒溶液を、窒素下で導入後、反応液を22時間攪拌し、重合反応を行った。
(7)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離して、静置した。
(8)静置後、上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、MIBKを加えて再分散させた後、ヘキサンを加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返し、最後にヘキサンで洗浄し、上澄み液を廃棄することで未反応のモノマーを除去した。
(9)表4の配合に従って、残った沈殿物に重合禁止剤とMEK溶媒を加えて、溶液が透明になるまで攪拌を行なった。
(10)次いで、溶液を60℃に加熱した後、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート(以下、AOIと言う。)とDBTDLを加えて、6時間攪拌し、HEMAとAOIの付加反応を行なった。
(11)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、静置した。沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離を行なった。
(12)上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、MEK/メタノール混合溶媒(容量比で、MEK:メタノール=1:1で混合)を加えて再分散させた後、ヘキサンを加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返し、最後にヘキサンで洗浄し、上澄み液を廃棄することで未反応のモノマーを除去した。
(13)残った沈殿物に窒素を吹きこみながら、風乾することにより、液体を揮発させ、有機無機複合体Cを得た。
(15)有機無機複合体Cのフリーポリマー量を測定したところ、0質量%であった。
(16)有機無機複合体C、光ラジカル開始剤(質量比で、「イルガキュア184」:「イルガキュア907」=4:1で混合したもの)、溶媒(容量比で、MEK:シクロヘキサノン=8:2で混合したもの)を混合し、上述の方法でコーティング材を得た。光ラジカル開始剤は、有機無機複合体中の有機ポリマー量に対して5質量%となるように導入した。また、有機無機複合組成物(有機無機複合体と光ラジカル開始剤)の固形分濃度が10質量%となるように、溶媒を加えた。
(17)上記コーティング材の凝集物を上述の方法で確認したところ、分散不良の固形物等は見られなかった。
(18)上記コーティング材を使用し、上述の方法で、PETフィルムに、塗工、乾燥し、窒素下で、UV照射することで有機無機複合硬化膜を得た。得られた有機無機複合膜の外観を目視で確認したところ、無機化合物粒子の凝集やクラックは見られず、透明性を維持していた。
(19)有機無機複合膜の全光線透過率とヘーズを、上述の方法で測定したところ、全光線透過率は92%、ヘーズは0.5%であった。
(20)有機無機複合膜の屈折率を上述の方法で測定したところ、1.26であり、上述の方法で計算される屈折率の値(1.48)と比較して、低い値を示した。このことから、空隙を有する有機無機複合膜が形成されていることが判明した。
(21)有機無機複合膜の空隙率を上述の方法で計算したところ、46%であり、高い空隙率を示した。
以下の手順に従って、BIDS改質数珠状シリカ粒子/MIBK溶液(BIDSが表面に結合した、数珠状シリカ粒子/MIBK溶液)を合成し、連続して、表1の配合に従って、有機無機複合体Dを製造し、評価した。
(1)冷却管を接続し、回転子を入れた二口フラスコの内部を、窒素置換した。
(2)窒素下で、フラスコ内に98.9容量%の数珠状シリカ溶液B(「MIBK−ST−UP」)を導入し、更に、0.1容量%のBIDSを導入し、攪拌を開始した。
(3)上記フラスコを110℃のオイルバスに浸し、攪拌しながら24時間反応を行った。
(4)反応液を室温まで冷却した後、窒素下で1.0容量%のHMDSを導入した。
(5)室温で2時間攪拌後、80℃で8時間攪拌して反応を行い、反応液を室温まで冷却したものを、BIDS改質数珠状シリカ溶液とした。一部を洗浄乾燥し、ハロゲン含有量を測定したところ、0.1質量%であった。塩素は検出されなかったため、臭素含有量をハロゲン含有量として示した。
(6)引き続き、表1の配合に従って、更に、モノマー、触媒溶液等を加え、80℃で3時間重合した後、室温まで冷却し、重合液とした。
(7)更に引き続き、表3の配合に従って、60℃で6時間、付加反応を行い、室温まで冷却した。
(8)上記反応液を、製造例3と同様の方法で洗浄・乾燥し、有機無機複合体Dを得た。評価結果を表4に示す。
(9)更に、有機無機複合体Dを使用して、製造例3と同様の方法で、コーティング材と有機無機複合膜を製造し、評価した結果を表5に示す。基材は、TACフィルム上に、ハードコート層を形成したものを用いた。
表2及び3の配合に従って、以下の手順で、フリーラジカル重合による有機無機複合体αを合成した。得られた有機無機複合体αを、製造例1と同様の方法で評価した。評価結果を表6に示す。
(1)回転子を入れたシュレンクフラスコに、AIBNを加え、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した後、少量のMEKを窒素下で導入し、攪拌したものを、触媒溶液とした。
(2)冷却管を接続し、回転子を入れた別のシュレンクフラスコに、CPS改質20nm球状シリカ粒子を投入した。
(3)シュレンクフラスコに冷却管を接続し、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した。
(4)フラスコに、窒素下で残りのMIBK溶媒を導入し、5時間攪拌した後、MMAとHEMAのモル比が90/10で、全モノマー重量が、表面改質無機化合物粒子に対して78質量%(MMAモノマーとHEMAモノマー)
になるようにモノマーを導入し、80℃のオイスバスに浸し、攪拌した。
(5)更に、上記で調製した触媒溶液を、窒素下で導入後、反応液を6時間攪拌し、重合反応を行った。
(6)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離して、静置した。
(7)静置後、上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、MIBKを加えて再分散させた後、ヘキサンを加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返し、最後にヘキサンで洗浄し、上澄み液を廃棄することで未反応のモノマーを除去した。
(8)残った沈殿物に2、6−ジ−tert−ブチルメチルフェノールとMEK溶媒を加えて、溶液が透明になるまで攪拌を行なった。
(9)次いで、溶液を60℃に加熱した後、2−メタクリロイルオキシエチルイソシアネート(以下、MOIと言う。)とDBTDLを加えて、6時間攪拌し、HEMAとMOIの付加反応を行なった。
(10)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、静置した。沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離を行なった。
(11)上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、MEKを加えて再分散させた後、ヘキサンを加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返し、最後にヘキサンで洗浄し、上澄み液を廃棄することで未反応のモノマーを除去した。
(12)残った沈殿物に窒素を吹きこみながら、風乾することにより、液体を揮発させ、有機無機複合体αを得た。
無機化合物粒子を配合せずに、表2の配合に従って、重合反応を行い、p(MMA−co−HEMA)共重合ポリマーを合成し、表3の配合に従って、製造例3と同様に、反応性二重結合を有する化合物を付加させた。得られた有機ポリマーとBPS改質数珠状シリカ粒子A1の混合コーティング膜を作成し、製造例3と同様の方法で評価した。
(1)回転子を入れたシュレンクフラスコに、CuBrを加え、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した後、少量のMEKを窒素下で導入し、攪拌した。
(2)上記溶液に、PMDETAを加え、40℃で攪拌したものを、触媒溶液とした。
(3)回転子を入れたシュレンクフラスコを、内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した後、少量のMIBKとEBIBを窒素下で導入し、攪拌したものを、重合開始剤溶液とした。
(4)回転子を入れた、別のシュレンクフラスコに、冷却管を接続し、フラスコ内部を真空処理してから窒素置換する操作を3回繰り返して、フラスコ内を脱酸素した。
(5)フラスコに、窒素下で残りのMIBK溶媒、モノマー(MMAとHEMA)を導入し、80℃のオイスバスに浸し、攪拌した。
(6)更に、上記で調製した触媒溶液と重合開始剤溶液を、窒素下で導入後、反応液を10時間攪拌し、重合反応を行った。
(7)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、静置した。その後、上澄み液を廃棄した。
(8)残った沈殿物に、ヘキサンを再び加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返した。
(9)残った沈殿物に窒素を吹きこみながら、一晩風乾することにより、液体を揮発させ、沈殿物「p(MMA−co−HEMA)」を得た。
(10)残った沈殿物に2、6−ジ−tert−ブチルメチルフェノールとMEK溶媒を加えて、溶液が透明になるまで攪拌を行なった。
(11)次いで、溶液を60℃に加熱した後、2−アクリロイルオキシエチルイソシアネート(AOI)とDBTDLを加えて、6時間攪拌し、HEMAとAOIの付加反応を行なった。
(12)フラスコを氷浴に浸して速やかに冷却してから、ヘキサンに投入して攪拌し、静置した。沈殿物が沈みにくい場合は、遠心分離で分離を行なった。
(13)上澄み液を廃棄した後、残った沈殿物に、MEKを加えて再分散させた後、ヘキサンを加えて静置し、上澄み液を廃棄した。この操作を更に2回繰り返し、最後にヘキサンで洗浄し、上澄み液を廃棄することで未反応のモノマーを除去した。
(14)残った沈殿物に窒素を吹きこみながら、風乾することにより、液体を揮発させ、フリーポリマー「p(MMA/HEMA/AOI)」を得た。
(16)上記フリーポリマーに、無機含量が90質量%になるようにBPS改質数珠状シリカ粒子A1を加えて、実施例3と同様の方法で、有機ポリマーとBPS改質数珠状シリカ粒子A1の混合物で、有機無機複合膜を作成し、評価した。
(17)得られた有機無機複合膜の外観を目視で確認したところ、微白濁を呈していた。有機無機複合硬化膜の全光線透過率とヘーズを、上述の方法で測定したところ、全光線透過率は82%、ヘーズは10.1%であった。また、密着性も低下した。得られた有機無機複合硬化膜の評価結果を表6に示す。
表2及び3に従い、重合停止時間を14時間とした以外は、製造例3と同様の方法で有機無機複合体βを、製造し、評価した。得られた有機無機複合体βの無機含量は、47質量%であり、屈折率を低下させる効果は見られなかった。得られた有機無機複合膜の評価結果を、表6に示す。
表2及び3に従い、重合停止時間を15分とした以外は、実施例3と同様の方法で、有機無機複合体γを製造し、評価した。得られた有機無機複合体γの無機含量は96質量%であり、外観を目視で確認したところ、微白濁を呈していた。また、得られた有機無機複合膜が脆く、破損してしまい、屈折率等の評価ができなかった。評価結果を表6に示す。
製造例3の有機無機複合体C(65質量%)に、比較製造例2のフリーポリマー「p(MMA/HEMA/AOI)」(35質量%)を加え、製造例3と同様の方法で、コーティング材と有機無機複合膜を作製し、評価した。得られた有機無機複合膜には、屈折率を低下させる効果は見られなかった。評価結果を、表6に示す。
以下の手順で、偏光子を作製した。
(1)PVAフィルム(完全鹸化タイプ、鹸化度99.9%以上、重合度2400、厚み45μm)を、30℃の純水に浸漬した後、ヨウ素/ヨウ化カリウム/純水の質量比が0.02/2/100の水溶液に30℃で浸漬した。
(2)次いで、ヨウ化カリウム/ホウ酸/純水の質量比が12/5/100の水溶液に 57℃で浸漬した。
(3)更に、8℃の純水で洗浄した後、65℃で乾燥し、厚さ約20μmの偏光子を得た。延伸は、主に、ヨウ素染色及びホウ酸処理の工程で行い、トータル延伸倍率は5.5倍であった。
4質量%の製造例3の有機無機複合体C、0.16質量%のフッ素系添加剤(KY−1203)、0.04質量%の光ラジカル開始剤(イルガキュア184とイルガキュア907を、4:1の質量比で混合したもの)にMEKを加えて100質量%とし、混合攪拌した。
上記溶液に、MEK:シクロヘキサノンが8:2(容積比)となるように、シクロヘキサノンを加えて混合した。
以下の手順で、基材を作製し、評価した。
(1)48質量%の日本合成化学株式会社製、「紫光UV−7640B」と、2質量%の光重合開始剤(イルガキュア184)と、50質量%のMEKを混合し、ハードコート材溶液を作製した。
(2)TACフィルム(富士フィルム株式会社製、厚み40μm)に、上記ハードコート材溶液をバーコーターでコーティングし、風乾後、80℃×1分間熱風乾燥し、更に窒素下で、積算光量500mJ/cm2となるようにUV照射した。
(3)上記ハードコート層の厚みは約5μm、屈折率は1.50であった。
(4)有機無機複合膜が約100〜110nmの厚みとなるように、製造例6の低屈折率コーティング材Cを、バーコーターでコーティングし、(2)と同様の条件で乾燥、UV硬化を行った。
(5)有機無機複合膜の屈折率は1.26、最小反射率は0.05%であった。
以下の手順に従って、積層体(反射防止機能付偏光板)を作製し、評価した。
(1)製造例7の反射防止機能付TACフィルムの裏側(有機無機複合膜が積層されていない面)に、1.5mol/LのNaOH/IPA溶液で処理し、乾燥させた後、流水で洗浄し、再乾燥させた。
(2)上記フィルムの鹸化した面に、PVA系接着剤を介して、製造例5の偏光子を貼り付けた。
(3)更に(2)の偏光子のもう片方の面に、片側だけ鹸化処理したTACフィルムを使用し、鹸化処理面を、上記PVA接着剤を介して積層し、図6の50Bの構成の積層体(反射防止機能付偏光板)を得た。
(4)評価結果を、表7に示す。本積層体は比較例1の基準に対し、視認性とコントラストが顕著に向上することがわかった。
実施例1で使用した、製造例3の有機無機複合体Cの代わりに、比較製造例2のp(MMA/HEMA/AOI)を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、積層体(反射防止機能付偏光板)を作製し、評価した結果を、表7に示す。
本積層体は、実施例1と比較して、明らかに視認性とコントラストが劣っていた。
実施例1で使用した、製造例3の有機無機複合体Cの代わりに、比較製造例4の有機無機複合体γを使用した以外は、実施例1と同様の方法で、積層体(反射防止機能付偏光板)を作製し、評価した結果を表7に示す。
本積層体は、実施例1と比較して、膜が脆く透明性に劣るため、視認性やコントラストが劣るだけでなく、測定箇所によるバラつきが大きいことがわかった。
実施例1で使用した、製造例3の有機無機複合体Cの代わりに、比較製造例5の組成物を使用した以外は、実施例1と同様の方法で、積層体(反射防止機能付偏光板)を作製し、評価した結果を、表7に示す。
本積層体は、実施例1と比較して、視認性やコントラストが劣っていた。
以下の手順で、アクリル系粘着剤シートを作製した。
(1)ベースポリマーとして、nBA/AA/HEA=100/5/0.2(質量比)のの共重合体からなる、Mw=約180万のアクリル酸エステル共重合体を合成した。アクリル酸エステル共重合体のTgは、−40℃であった。
(2)上記アクリル酸エステル共重合体溶液(30質量%)に、イソシアネート系多官能性化合物(日本ポリウレタン社製、「コロネートL」を、ポリマー固形分100部に対して4部、シランカップリング剤(信越シリコーン株式会社製、「KBM−403」)を0.5部、粘度調整のための溶剤(酢酸エチル)を加え、粘着剤溶液(固形分12%)を調製した。当該粘着剤溶液を、離型フィルム(三菱化学株式会社製、「ダイヤホイルMRF38」)上に塗布した後、熱風循環式オーブンで乾燥して、粘着剤シートを形成した。
実施例1のPVA系接着剤の代わりに、製造例8のアクリル系粘着剤シートを使用して、実施例1と同様の方法で、積層体(反射防止機能付偏光板)を作製し、評価した結果を、表7に示す。本積層体は比較例1の基準に対し、視認性とコントラストが顕著に向上することがわかった。
6質量%の製造例1の有機無機複合体A、にMEKを加えて100質量%とし、混合攪拌した。
上記溶液に、MEK:シクロヘキサノンが8:2(容積比)となるように、シクロヘキサノンを加えて混合した。
以下の手順で、有機無機複合膜と粘着層を有する積層体を作製した。
(1)離型フィルムとして、表面が平滑なテフロン(登録商標)シートの上に、製造例9の低屈折率コーティング材Aをコーティングし、風乾後、80℃×1分間熱風乾燥した。
(2)得られた有機無機複合膜の厚みは約380nm、屈折率は1.33であった。
(3)上記有機無機複合膜の片面に、製造例8の粘着剤シート(厚み2〜5μm)を積層し、積層体を得た。
以下の手順で、図11のプリズムシート内蔵積層フィルムを作製し、評価した。
(1)反射型偏光板(住友スリーエム株式会社製、「DBEF−D2」)の裏面に、上記製造例10の積層体を重ね、接着層を形成した。
(2)プリズムシート(住友スリーエム株式会社製、「BEF3−T」)の凸部が、接着層内に納まるように、(1)の積層体を貼り付け、プリズムシート内蔵積層フィルムを作製し、評価した結果を表8に示す。
実施例3の反射型偏光板の裏面(光源側)に、EVA系熱可塑性接着剤を、厚さが約10μmとなるように溶融塗布し、実施例3のプリズムシートの凸部が、接着層内に納まるように、(1)の積層体を貼り付け、プリズムシート内蔵積層フィルムを作製し、評価した結果を表8に示す。
実施例4の反射型偏光板とプリズムシートを、接着剤を介さずに積層し、プリズムシート内蔵積層フィルムを作製した。実施例4と同様の方法で、評価した結果を表8に示す。輝度は良好なものの、粘着層や接着層を介さないために、弛みが生じる問題が発生した。
EVA系接着剤の厚みが200μmとなるように塗布し、加熱由着した以外は、実施例4と同様の方法で、プリズムシート内蔵積層フィルムを作製し、評価した結果を表8に示す。実施例4と比較して、明らかに輝度が劣ることが判明した。
ウレタン系接着剤(東洋モートン株式会社製、「TM−K51」)と、硬化剤(東洋モートン株式会社製、「CAT−RT85」)を、88:12(質量比)で混合し、溶媒で希釈したものを、接着剤溶液とした。
15質量%の製造例2の有機無機複合体B、0.15質量%の光酸発生剤に、MEKを加えて100質量%とし、混合攪拌した。
上記溶液に、MEK:メチルセロソルブが5:5(容積比)となるように、メチルセロソルブを加えて混合した。
下記の手順で、低屈折率層付PETフィルムを作製した。
(1)製造例12の低屈折率コーティング材Bを、PETフィルム(東洋紡績株式会社製、「コスモシャインA4100」)上にコーティングし、風乾後、80℃×1分間熱風乾燥し、積算光量500mJ/cm2となるように、UV照射した。
(2)上記有機無機複合膜の厚みは約1μmであり、屈折率は1.16であった。
プリズムシートの代わりに、製造例13の低屈折率層付PETフィルムを使用して、図12の、プリズムシート代替低屈折率層付PETフィルム内蔵積層フィルムを作製し、実施例3と同様の方法で評価した。
(1)反射型偏光板(住友スリーエム株式会社製、「DBEF−D2」)の裏面に、製造例12の接着剤をコーティングし、乾燥させて、接着層を形成した。
(2)プリズムシートの代わりに、製造例13の低屈折率層付PETフィルムを使用して、図12の、プリズムシート代替低屈折率層付PETフィルム内蔵積層フィルムを作製し、評価した結果を表8に示す。基準となる比較例5と比較して、輝度が向上した。
15質量%の製造例4の有機無機複合体D、0.15質量%の光ラジカル開始剤(イルガキュア184とイルガキュア907を、4:1の質量比で混合したもの)にMEKを加えて100質量%とし、混合攪拌した。
上記溶液に、MEK:メチルセロソルブが5:5(容積比)となるように、メチルセロソルブを加えて混合した。
下記の手順で、低屈折率層付PETフィルムを作製した。
(1)製造例14の低屈折率コーティング材Dを、PETフィルム(東洋紡績株式会社製、「コスモシャインA4100」)上にコーティングし、風乾後、80℃×1分間熱風乾燥し、積算光量500mJ/cm2となるように、UV照射した。
(2)上記有機無機複合膜の厚みは約1μmであり、屈折率は1.23であった。
実施例5と同様の方法で、製造例13の低屈折率層付PETフィルムの代わりに、製造例15の低屈折率PETフィルムを使用して、プリズムシート代替低屈折率層付PETフィルム内蔵積層フィルムを作製し、評価した結果を表8に示す。基準となる比較例5と比較して、輝度が向上した。
製造例14の有機無機複合体Dの代わりに、比較製造例3の有機無機複合体γを使用した以外は、製造例14と同様の方法で、低屈折率コーティング材γを作製した。
製造例15の低屈折率コーティング材Dの代わりに、比較製造例6の低屈折率コーティング材γを使用した以外は、製造例15と同様の方法で、低屈折率層付PETフィルムを作製し、評価した。屈折率は1.49であった。
製造例15の低屈折率層付PETフィルムの代わりに、比較製造例7の低屈折率層付PETフィルムを使用した以外は、実施例6と同様の方法で、プリズムシート代替低屈折率層付PETフィルム内蔵積層フィルムを作製し、評価した結果を表8に示す。基準となる比較例5と輝度は同等であり、輝度向上の効果は得られなかった。
Claims (28)
- 無機化合物粒子と、前記無機化合物粒子に結合しているポリマーとを含む有機無機複合体を含有する有機無機複合膜と、
粘着剤又は接着剤を含有する接続層と、を有し、
前記有機無機複合膜中の空隙の割合が、前記有機無機複合膜の体積を基準として3〜90体積%である、積層体。 - 前記無機化合物粒子が、数珠状に連結した複数の一次粒子を含む鎖状の構造を形成している、請求項1に記載の積層体。
- 前記無機化合物粒子と前記ポリマーとが、下記式1で表される構造を有するカップリング剤を介して結合している、請求項1又は2に記載の積層体。
X−Si(R1)(R2)(R3) ・・・(式1)
[式中、Xは、重合開始基であり、R1及びR2は、それぞれ独立に、炭素原子数が1〜10のアルキル基であり、R3は、炭素原子数が1〜10のアルコキシ基、水素原子、水酸基又はハロゲン原子である。] - 前記ポリマーの分子量分布が2.3以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記ポリマーが、メタクリル酸エステル又はアクリル酸エステルをモノマー単位として含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記ポリマーが、少なくとも1つの架橋性官能基を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記ポリマーの数平均分子量Mnが、10000〜100000g/molである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記無機化合物粒子の含有量が、前記有機無機複合体の全体積を基準として55〜94体積%である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記有機無機複合膜が、理論屈折率より0.020以上低い屈折率を有する、請求項1〜8のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記有機無機複合膜の屈折率が1.35以下である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記有機無機複合膜の最小反射率が1%以下である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記有機無機複合膜が、光硬化又は熱硬化されている、請求項1〜11のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記有機無機複合膜の厚みが、80nm〜2μmである、請求項1〜12のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記接続層が前記粘着剤を含有し、前記接続層のガラス転移温度が0℃以下である、請求項1〜13のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記粘着剤が、アクリル酸エステルとアクリル酸との共重合体を含む、請求項1〜14のいずれか1項に記載の積層体。
- 前記接着剤が、硬化型接着剤を含む、請求項1〜15のいずれか1項に記載の積層体。
- 導電フィルムを更に有する、請求項1〜16のいずれか1項に記載の積層体。
- 偏光子を更に有する、請求項1〜17のいずれか1項に記載の積層体。
- プリズムシート又は拡散板を更に有する、請求項1〜18のいずれか1項に記載の積層体。
- 位相差フィルムを更に有する、請求項1〜19のいずれか1項に記載の積層体。
- 輝度向上フィルムを更に有する、請求項1〜20のいずれか1項に記載の積層体。
- 支持体を更に有し、
前記支持体、前記有機無機複合膜及び前記接続層がこの順で積層した構成を有する、請求項1〜21のいずれか1項に記載の積層体。 - 支持体を更に有し、
前記有機無機複合膜及び前記接続層をそれぞれ2以上有し、
前記支持体、第一の前記有機無機複合膜、第一の前記接続層、第二の前記有機無機複合膜及び第二の前記接続層がこの順で積層した構成を有する、請求項1〜22のいずれか一項に記載の積層体。 - 前記支持体が、トリアセチルセルロースフィルム、ポリエチレンテレフタラートフィルム、アクリルフィルム及び環状ポリオレフィンフィルムからなる群より選択される、請求項1〜23のいずれか1項に記載の積層体。
- 請求項1〜24のいずれか1項に記載の積層体を備える、偏光板。
- 請求項1〜24のいずれか1項に記載の積層体を備える、光学材料。
- 請求項1〜24のいずれか1項に記載の積層体を備える、表示装置。
- 請求項1〜24のいずれか1項に記載の積層体を備える、タッチパネル。
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