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JP2014035493A - カバーフィルム、カバーフィルムの製造方法及び表示装置 - Google Patents

カバーフィルム、カバーフィルムの製造方法及び表示装置 Download PDF

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JP2014035493A JP2012177478A JP2012177478A JP2014035493A JP 2014035493 A JP2014035493 A JP 2014035493A JP 2012177478 A JP2012177478 A JP 2012177478A JP 2012177478 A JP2012177478 A JP 2012177478A JP 2014035493 A JP2014035493 A JP 2014035493A
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Tomohisa Hosoya
友久 細谷
Tetsuya Ito
哲哉 伊藤
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Sun Pack Co Ltd
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Abstract

【課題】ハードコート層と加飾層の両方を含むカバーフィルムを安価に且つ薄く形成できるようにする。
【解決手段】表示機器に設けられるカバーフィルム1Aである。カバーフィルム1Aは、基材フィルム2と、基材フィルム2上に形成された加飾層3と、加飾層3を覆って基材フィルム2上に形成されており加飾層3の無い領域Bを埋めているハードコート層4とを有する。表示機器は、例えば表示ユニットの表面に保護板を設けることによって形成される。表示ユニットは、例えば液晶ディスプレイによって形成される。液晶ディスプレイの表面にタッチパネルが配置されるときは、表示ユニットの表面はタッチパネルの表面になる。
【選択図】図1

Description

本発明は、表示機器の表面に配置されるカバーフィルム、カバーフィルムの製造方法及びカラーフィルタを用いた表示装置に関する。
上記のカバーフィルムとして、従来、特許文献1に開示されたものが知られている。同文献には、電子機器表示窓を保護するための保護パネルがカバーフィルムの1つとして開示されている。同文献に開示された保護パネルでは、ディスプレイ装置の表示窓用開口に対向して保護板が設けられ、その保護板の表示窓用開口と反対側の面上に貼着層によって加飾フィルムが貼着されている。
この加飾フィルムにおいては、ハードコートフィルムの保護板側の面に窓形成層が形成されている。そして、この窓形成層は、ハードコートフィルムの面上に形成された加飾層(すなわち印刷層)と、加飾層が存在しない部分である透明窓部とによって形成されている。つまり、特許文献1には、ハードコートフィルムの面上に直接に加飾層を形成する技術が開示されている。
また、従来、上記のカバーフィルムとして、特許文献2に開示されたものが知られている。同文献には、漏洩電磁界を遮蔽する光学フィルタや、近赤外線を遮蔽する光学フィルタや、調光フィルム、等といったカバーフィルムが開示されている。このカバーフィルムにおいては、直方体形状の支持体の面上の周辺領域に枠状の額縁印刷部(すなわち加飾層)が形成されている。しかし、この文献には、ハードコート層を用いることについては触れられていない。
さらに、従来、上記のカバーフィルムとして、特許文献3に記載されたものが知られている。同文献には、加飾印刷層付き粘着シートがカバーフィルムの1つとして開示されている。この加飾印刷層付き粘着シートにおいては、基材フィルムの一方の面上にハードコート層が形成され、基材フィルムの他方の面上に印刷層(すなわち加飾層)が設けられている。つまり、引用文献3には、基材フィルムの別々の面上にハードコート層と加飾層とが分割して設けられるという技術が開示されている。
特許第4021925号 特開2005−242265号公報 特開2011−093977号公報
特許文献1には、ハードコートフィルムの面上に直接に印刷層(すなわち加飾層)を形成する技術が開示されている。そして、加飾層が形成されていない部分が透明窓部であるとしている。この透明窓部が何等かの樹脂によって形成されているのか、あるいは何も存在しない領域なのかは、特許文献1の記載からははっきりしない。
このハードコートフィルムの面上に印刷層を直接に形成することにした場合、印刷層の形成時に不良が発生したときには、ハードコートフィルムを廃棄しなければならない。しかしながら、一般に、ハードコートフィルムは高価なフィルムである。そのため、印刷層の形成時に不良が発生するたびにハードコートフィルムを廃棄するのでは、カバーフィルムを製造する上でのコストが高くなり過ぎるという問題があった。
また、特許文献1に開示されたカバーフィルムにおいては、印刷層によって形成される段差を埋めるために専用の段差吸収層を設けなければならず、その意味でもカバーフィルムのコストが高くなるという問題があった。また、段差吸収層を設けた分だけカバーフィルムの厚さが厚くなるという問題があった。
特許文献2には、支持体の上に印刷層を形成するという技術が開示されている。しかしながら、支持体がハードコートフィルムであるとは記載されておらず、印刷層をハードコートフィルムに対してどのような相互関係で設けるかについても記載されていない。
また、特許文献2に開示されたカバーフィルムにおいても、印刷層によって形成される段差を埋めるために専用の段差吸収層を設けなければならず、その結果、カバーフィルムのコストが高くなるという問題があった。また、段差吸収層を設けた分だけカバーフィルムの厚さが厚くなるという問題があった。
特許文献3には、基材フィルムの一方の面にハードコートフィルムを形成し、その他方の面に印刷層を形成するとう技術が開示されている。この技術は、ハードコートフィルムが基材フィルム上に形成された形態で広く市場に提供されている現状に鑑み、基材フィルムとハードコートフィルムとが一体になっているフィルムに対して印刷層を形成することを念頭においている。このようなカバーフィルムにおいても、印刷層の形成時に不良が生じた場合には、ハードコートフィルムを廃棄しなければならず、その結果、カバーフィルムのコストが高くなるという問題があった。
また、特許文献3に開示されたカバーフィルムにおいても、印刷層によって形成される段差を埋めるために専用の段差吸収層を設けなければならず、その結果、カバーフィルムのコストが高くなるという問題があった。また、段差吸収層を設けた分だけカバーフィルムの厚さが厚くなるという問題があった。
本発明は、従来装置における上記の問題点に鑑みてなされたものであって、ハードコート層と印刷層(すなわち加飾層)の両方を含むカバーフィルムを安価に且つ薄く形成できるようにすることを目的とする。
本発明に係るカバーフィルムは、表示機器に設けられるカバーフィルムであって、基材フィルムと、当該基材フィルム上に形成された加飾層と、加飾層を覆って前記基材フィルム上に形成されており加飾層の無い領域を埋めているハードコート層とを有することを特徴とする。
本発明に係るカバーフィルムは、加飾層を有することから加飾フィルムとして機能する。また、本発明に係るカバーフィルムは、ハードコート層を有することから損傷防止フィルムとして機能する。
また、本発明のカバーフィルムは、所望の機能を達成するフィルム、樹脂等を付加することにより、所望の機能性フィルムとして機能させることができる。例えば、光の反射を抑える低反射フィルムや、漏洩電磁界を遮蔽する漏洩電磁界遮蔽フィルムや、近赤外線を遮蔽する近赤外線遮蔽フィルムや、調光フィルムや、その他の機能性フィルムとして機能することができる。
上記構成の本発明に係るカバーフィルムにおいて、表示機器は、例えば、パーソナルコンピュータの表示機器、携帯電話機の表示機器、携帯電子端末の表示機器、フラットディスプレイパネル、液晶表示装置、有機EL装置、等である。
(基材フィルムについて)
基材フィルムは、機能的には、加飾層の基材となるフィルムである。基材フィルムは、ポリカーボネート樹脂フィルム、ウレタン樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、等によって形成できる。透明性、入手容易性、飛散防止性、薄膜成形性等の観点から、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルムが用いられることが多い。
基材フィルムと加飾層との密着性、又は基材フィルムとハードコート層との密着性を向上させるため、基材フィルムの面上に易接着層(密着性向上のための樹脂層)を形成することができる。
基材フィルムは生産巾が大きく、加飾層を形成するための工程、例えば印刷工程(以下、加飾層形成工程ということがある)を実現するための生産設備に基材フィルムを生産巾のままで投入することができないことがある。この場合には、基材フィルムの巾を加飾層形成工程に適した巾に合せるために、基材フィルムの巾をスリット加工またはシート断裁加工によって、加飾層形成工程に最適な巾にすることが一般的である。
また、加飾層形成工程において加飾層が単層ではなく多層になることがある。この場合には、加飾数ごとにロール巻き取りやシート重ね等、次の加飾層形成工程に移行するためのハンドリング工程(すなわち、移行のために手で取扱う工程)が発生する。このとき、基材フィルム同士の表面擦れ傷等を抑えるため、基材フィルムの片面又は両面にハードコート層(フィルム擦れ傷発生予防用の樹脂層)を設ける場合がある。なお、ここでいうハードコート層は本発明の構成要件であるハードコート層とは別のハードコート層である。
以上から、本発明の基材フィルムには、基材フィルムの面上に易接着層が設けられたものも含まれる。さらに、本発明の基材フィルムには、そのような易接着層に代えて又はそのような易接着層に加えて、加工中の基材フィルムの表面の擦れを防止するためのハードコート層が設けられたものも含まれる。
(基材フィルムの面上に加飾層を形成する処理)
加飾層を形成するための方法は、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法、箔転写法等といった公知の方法を採用できる。
(ハードコート層の形成方法)
ハードコート層の形成方法は特定の方法に限定されない。ハードコート層の形成方法は、例えば、電離放射線硬化型化合物を含有する硬化性型組成物を塗布して、電離放射線を照射して硬化させて積層することもできる。また、これに代えて、熱可塑性樹脂樹脂や熱硬化性樹脂を基材フィルムの面上に塗布し、さらに乾燥することでハードコート層を形成することもできる。なお、これらを比較すれば、電離放射線硬化型化合物を含有する硬化性型組成物を塗布して、電離放射線を照射し硬化させて積層することが好ましい。その理由は次の通りである。
すなわち、従来、ハードコート層を形成する一般的な手法は、硬化性樹脂を表面塗布する際にその硬化性樹脂を溶剤で希釈し、フィルム表面上でレべリングさせ、熱風乾燥によって溶剤を飛散させてから、熱または電離放射線でその硬化性樹脂を硬化させるという手法であった。
これに対し本発明では、基材フィルムの上に加飾層を塗布する必要があり、この加飾層を維持するためには、基材フィルム上に塗布する硬化性樹脂を溶剤で希釈できないのである。何故ならば、硬化性樹脂を溶剤で希釈することにすれば、加飾層上に硬化性樹脂を塗布したときに硬化性樹脂が溶解してしまうからである。
このため、本発明では、基材フィルム及び加飾層上に硬化性樹脂を塗布し且つ表面のフラット性及びレべリング性を安定させるため、100%硬化物(すなわち溶剤を含んでいない硬化性樹脂)を基材フィルム上に塗布し、この硬化物を電離放射線で瞬時に固めることが好ましいのである。
「電離放射線硬化型化合物」としては、不飽和モノマー、オリゴマー、樹脂又はそれらを含む組成物などが好ましい。具体的には、多官能アクリレート、2官能基以上を有する多官能の電離放射線硬化型のアクリル系化合物が好ましい。
「多官能アクリレート」としては、ウレタンアクリレート、エポキシアクリレート、シリコンアクリレート等が一般的である。「電離放射線硬化波長」は、紫外線、電子線、α線、γ線、等が挙げられる。電離放射線硬化波長として紫外線を使用する場合は、光重合開始剤を含有することが好ましい。
「光重合開始剤」としては、アセトフェニン系、ベンゾフェニン系、等の公知の光重合開始剤を用いることができ、また、オリゴマー型光重合開始剤を用いることもできる。
「硬化性組成物を基材フィルムへ塗布する方法」としては、バーコード法、ナイフコート法、ロールコート法、ブレードコート法、ダイコート法、グラビアコート法、等がある。また、加飾層付き基材フィルムがシートの場合は、スクリーン印刷法、ディスペンサー塗布法等といった従来から周知の方法が挙げられる。
上記構成より成る本発明のカバーフィルムの構成は、基材フィルムの面上に加飾層を形成した後に基材フィルム上にハードコート層を形成することによって形成されるものである。この構成によれば、ハードコート層を形成する前に加飾層の形成を行うことができるので、加飾層の形成時に不良が発生した場合にハードコート層を廃棄する必要が無くなる。ハードコート層は高価であるので、ハードコート層を廃棄する必要がないということは、カバーフィルムを安価にすることができるということである。
また、上記構成より成る本発明のカバーフィルムによれば、基材フィルム上に形成された加飾層が基材フィルム上で段差を形成している。そして、この段差はハードコート層によって埋められることにより解消されている。従来のカバーフィルムにおいては、この段差を埋めるために専用の樹脂層を形成していたが、本発明ではハードコート層が段差を埋める機能を果たしているので、専用の樹脂層を形成する必要が無くなった。このため、本発明のカバーフィルムは薄く形成することが可能である。
本発明に係るカバーフィルムにおいて、前記加飾層は前記基材フィルム上に部分的に形成されており、前記ハードコート層は前記の非加飾層(すなわちフィルム面上)に設けられており、前記の非加飾層に設けられた前記ハードコート層の厚さは前記加飾層の厚さよりも厚い、という構成にすることができる。
本発明に係るカバーフィルムにおいては、前記基材フィルムの前記加飾層が設けられた面と反対側の面に粘着層を形成することができる。
本発明に係るカバーフィルムにおいては、前記粘着層の前記基材フィルムに接触している面と反対側の面に剥離シートを貼着することができる。
本発明に係るカバーフィルムにおいて、加飾層は複数の加飾層を含むことができる。そして、各加飾層は互いに異なる色、異なる模様等を含むことができる。
次に、本発明に係るカバーフィルムの製造方法は、表示機器に設けられるカバーフィルムの製造方法であって、基材フィルム上に加飾層を形成する工程と、前記加飾層を覆うように且つ前記加飾層の無い領域を埋めるように前記基材フィルム上にハードコート層を形成する工程とを有することを特徴とする。
本発明に係るカバーフィルムの製造方法は、前記基材フィルムの前記加飾層と反対側の面に粘着層を形成すると共にさらに当該粘着層の面に剥離シートを形成することができる。
粘着層と剥離シートとを形成する工程をさらに有する上記の本発明に係るカバーフィルムの製造方法においては、剥離シート/粘着層/剥離シートの層構成から成る粘着両面テープの一方の剥離シートを剥離し、剥離シートを剥離した後の粘着層を前記基材フィルムに粘着することができる。
また、この方法に代えて、基材フィルムの片方の面に粘着剤を塗布して粘着層を形成し、その粘着層に剥離シートを貼り合わせるという方法を採用することもできる。この場合の基材シートは、片面粘着付き基材シートと呼ばれることがある。
次に、本発明に係る表示装置は、表示画面上に画像を表示する表示装置であって、前記表示画面を保護する保護板と、当該保護板に重ねて設けられるカバーフィルムとを有しており、当該カバーフィルムは以上に記載した構成のカバーフィルムであることを特徴とする。
本発明に係るカバーフィルムの構成は、基材フィルムの面上に加飾層を形成した後に基材フィルム上にハードコート層を形成することによって形成されるものである。この構成によれば、ハードコート層を形成する前に加飾層の形成を行うことができるので、加飾層の形成時に不良があった場合にハードコート層を廃棄する必要が無くなる。ハードコート層は高価であるので、ハードコート層を廃棄する必要がないということは、カバーフィルムを安価にすることができるということである。
また、上記構成より成る本発明のカバーフィルムによれば、基材フィルム上に形成された加飾層が基材フィルム上で段差を形成している。そして、この段差はハードコート層によって埋められることにより解消されている。従来のカバーフィルムにおいては、この段差を埋めるために専用の樹脂層を形成していたが、本発明ではハードコート層が段差を埋める機能を果たしているので、専用の樹脂層を形成する必要が無くなった。このため、本発明のカバーフィルムは薄く形成することができる。
本発明に係るカバーフィルムの製造方法によれば、加飾層の形成時に不良が発生した場合にハードコート層を廃棄する必要が無いので、カバーフィルムを安価に製造することができる。また、本発明に係るカバーフィルムの製造方法によれば、薄い形状の加飾層付きカバーフィルムを製造できる。
本発明に係るカバーフィルムは安価であるので、このカバーフィルムを用いた本発明に係る表示装置は安価である。また、本発明に係るカバーフィルムは薄く形成できるので、このカバーフィルムを用いた本発明に係る表示機器は薄く形成することができる。
本発明に係るカバーフィルムの一実施形態を示す図であり、(a)は側面断面図であり、(b)は平面図である。 (a)は本発明に係るカバーフィルムの他の実施形態を示す図であり、(b)は本発明に係るカバーフィルムのさらに他の実施形態を示す図である。 本発明に係るカバーフィルムのさらに他の実施形態を示す図である。 本発明に係るカバーフィルムのさらに他の実施形態を示す図である。
(カバーフィルムの第1の実施形態)
以下、本発明に係るカバーフィルムを実施形態に基づいて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されないことはもちろんである。また、本明細書に添付した図面では特徴的な部分を分かり易く示すために実際のものとは異なった比率で構成要素を示す場合がある。
図1(a)は、本発明に係るカバーフィルムの一実施形態を示している。このカバーフィルム1Aは、基材フィルム2と、加飾層3と、ハードコート層4とを有している。加飾層3は、3つの加飾層3a,3b,3cを積層することによって形成されている。
図1(b)は、図1(a)のカバーフィルム1Aの平面図である。図1(b)において、ハードコート層4及び基材フィルム2は長方形状に形成されている。加飾層3は枠形状に形成されている。図1(a)及び図1(b)において、加飾層3が形成されている領域が加飾領域Aであり、加飾層3が無い領域が表示領域Bである。
基材フィルム2は、例えば、ポリカーボネート樹脂フィルム、ウレタン樹脂フィルム、アクリル樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート樹脂フィルム、ポリエチレンテレフタレート樹脂フィルム、等によって形成される。
加飾層3a,3b,3cは、例えば、グラビア印刷法、スクリーン印刷法、インクジェット法、箔転写法、等によって印刷層として形成される。加飾層3a,3b,3cは、それぞれ、異なった色の層である。このように複数の加飾層を重ねて配置することにより、複雑な加飾を行うことができる。
ハードコート層4は、例えば、電離放射線硬化型化合物を含有する硬化性型組成物を基材フィルム2上に塗布し、さらに電離放射線を照射して硬化させることにより形成できる。また、熱可塑性樹脂樹脂や熱硬化性樹脂を基材フィルム2上に塗布し、さらに乾燥することによって形成できる。
いずれの方法でも、ハードコート層4は加飾層3を覆うと共に、加飾層3が無い領域を埋めている。そして、枠状の加飾層3の枠の内部に設けられているハードコート層4の厚さは加飾層3の厚さよりも厚くなっている。こうして、ハードコート層4は加飾層3によって形成された段差を解消して、カバーフィルム1Aの厚さを均一にし、その表面を凹凸の無い平坦面にしている。
以上のように、本実施形態によれば、ハードコート層4を形成する前に加飾層3の形成を行うことができるので、加飾層3の形成時に不良が発生した場合にハードコート層4を廃棄する必要が無くなる。ハードコート層4は高価であるので、ハードコート層4を廃棄する必要がないということは、カバーフィルム1Aを安価にすることができるということである。
また、本実施形態によれば、基材フィルム2上に形成された加飾層3が基材フィルム2上で段差を形成している。そして、この段差はハードコート層4によって埋められることにより解消されている。従来のカバーフィルムにおいては、この段差を埋めるために専用の樹脂層を形成していたが、本実施形態ではハードコート層4が段差を埋める機能を果たしているので、専用の樹脂層を形成する必要が無い。このため、本実施形態のカバーフィルム1Aは薄く形成することができる。
(カバーフィルムの製造方法の第1の実施形態)
図1(a)のカバーフィルム1Aは、例えば次のようにして製造される。まず、大判の基材フィルム2を用意し、その上に複数のカバーフィルム分の加飾層3を適宜の間隔を置いて形成する。その後、複数の加飾層3を覆うように基材フィルム2上にハードコート層4を形成する。その後、加飾層3の外周部分を適宜の構成の切断装置によって図1(b)のように切断することにより、所望のカバーフィルム1Aが製造される。
本実施形態の加飾層3は3つの加飾層3a,3b,3cによって形成されるので、加飾層3を形成するための工程は、1つの加飾層を形成するための工程、例えば印刷工程を3回繰り返して行う。また、基材フィルム2上に加飾層3を形成した際に、印刷不良が発生した場合には、それ以降の処理を行わないことにする。これにより、高価なハードコート層4を無駄に消費することが無くなり、コストを低減でき、カバーフィルム1Aを安価に製造できる。
また、本実施形態の製造方法によれば、ハードコート層4が加飾層3による段差を埋めるための層として機能しており、段差を埋めるための専用の樹脂層を使っていないので、カバーフィルム1Aの厚さが薄くなっている。
(カバーフィルムの第2の実施形態)
図2(a)は、本発明に係るカバーフィルムの他の実施形態を示している。このカバーフィルム1Bは、基材フィルム2と、加飾層3と、ハードコート層4と、粘着層5とを有している。加飾層3は、3つの加飾層3a,3b,3cを積層することによって形成されている。
この実施形態では、基材フィルム2の裏側(すなわち加飾層3と反対側)に粘着層5を有している。粘着層5は、基材フィルム2の面上に粘着剤を直接に塗布することによって形成できる。また、それに代えて次の方法によっても形成できる。すなわち、剥離シート/粘着層/剥離シートの層構成から成る粘着両面テープを粘着層の専任メーカから調達し、粘着両面テープの一方の剥離シートを剥がし、剥離シートが剥がされた粘着剤面を基材フィルム2に貼り合わせ、その後、粘着両面テープのもう一方の側の剥離シートを剥がす、という方法である。
本実施形態によれば、粘着層5の働きにより、カバーフィルム1Bを他の任意の機器に容易に貼り付けることができる。
(カバーフィルムの第3の実施形態)
図2(b)は、本発明に係るカバーフィルムのさらに他の実施形態を示している。このカバーフィルム1Cは、基材フィルム2と、加飾層3と、ハードコート層4と、粘着層5と、剥離シート6とを有している。加飾層3は、3つの加飾層3a,3b,3cを積層することによって形成されている。
この実施形態では、基材フィルム2の裏側(すなわち加飾層3と反対側)に粘着層5が形成され、さらにその上に剥離シート6が形成されている。粘着層5は、基材フィルム2の面上に粘着剤を直接に塗布することによって形成できる。また、剥離シート6はその粘着層5の上に貼り合わせることができる。
また、そのような方法に代えて次の方法によっても形成できる。すなわち、剥離シート/粘着層/剥離シートの層構成から成る粘着両面テープを粘着層の専任メーカから調達し、粘着両面テープの一方の剥離シートを剥がし、剥離シートが剥がされた粘着剤面を基材フィルム2に貼り合わせる、という方法である。粘着両面テープの他方の剥離シートは図2(b)の剥離シート6として残ることになる。
本実施形態によれば、粘着層5が剥離シート6で覆われるので、カバーフィルム1Cの取り扱いが容易になる。
(表示装置の第1の実施形態)
図3は、本発明に係る表示装置の一実施形態を示している。この表示装置7は、表示機器10の表面をカバーフィルム1Dで覆うことによって形成されている。表示機器10は、表示ユニット8の表示面を保護板9で保護することによって形成されている。表示ユニット8は、例えば液晶ディスプレイ等といったフラットパネルディスプレイである。フラットパネルディスプレイの表面には入力機器であるタッチパネルが設けられることがあり、この場合はタッチパネルの表面が表示ユニット8の表面ということになる。保護板9は、表示ユニット8が傷付くことを防止するための要素である。
カバーフィルム1Dは、図2(a)のカバーフィルム1Bによって形成できる。あるいは、カバーフィルム1Dは、図1(a)のカバーフィルム1Aの基材フィルム2の裏側(すなわち加飾層3と反対側)に粘着層5を形成することによって形成できる。
本実施形態によれば、表示ユニット8の表面が保護板9によって保護される。また、カバーフィルム1Dの働きにより、表示機器10に、加飾機能及びハードコート機能が付与されている。加飾機能は、模様であったり、ロゴ表示であったり、情報伝達用の文言であったり、表示機器10内の配線等を隠す機能であったりする。
(変形例)
カバーフィルム1Dは、図4に示すように、表示ユニット8と保護板9との間に設けることも出きる。カバーフィル1Dは図3に示すカバーフィルム1Dを上下逆にした配置となっている。具体的には、フラットパネルディスプレイ等といった表示ユニット8の表面に粘着層5aによってカバーフィルム1Dが貼着され、さらに、カバーフィルム1Dの表面(すなわち基材フィルム2の表面)に粘着層5bによって保護板9が貼着されている。本変形例では、保護板9は、カバーフィルム1D及び表示ユニット8の両方の損傷、傷付き等を防止している。表示ユニット8とカバーフィルム1Dとを貼り合わせている粘着層5aは、接着層であっても良く、矢印Cで示すように観察側から見て枠状の両面テープであっても良い。
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、カバーフィルムの外観形状は、図1(b)に示した長方形状に限られず、他の任意の形状にすることができる。また、ハードコート層4は、図1(b)に示すような黒1色の枠形状に限られず、他の任意の色や、枠形状以外の平面形状にすることができる。また、加飾層3は、単層であっても良いし、3層以外の任意の層数とすることもできる。
1A,1B,1C,1D.カバーフィルム、 2.基材フィルム、 3,3a,3b,3c.加飾層、 4.ハードコート層、 5,5a,5b.粘着層、 6.剥離シート、 7.表示装置、 8.表示ユニット、 9.保護板、 10.表示機器、 A.加飾領域、 B.表示領域

Claims (9)

  1. 表示機器に設けられるカバーフィルムであって、
    基材フィルムと、当該基材フィルム上に形成された加飾層と、加飾層を覆って前記基材フィルム上に形成されており加飾層の無い領域を埋めているハードコート層と
    を有することを特徴とするカバーフィルム。
  2. 前記加飾層は前記基材フィルム上に枠状に形成されており、
    前記ハードコート層は前記枠状の加飾層の枠の内部に設けられており、
    前記枠状の加飾層の枠の内部に設けられた前記ハードコート層の厚さは前記加飾層の厚さよりも厚い
    ことを特徴とする請求項1記載のカバーフィルム。
  3. 前記基材フィルムの前記加飾層が設けられた面と反対側の面に粘着層を粘着したことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のカバーフィルム。
  4. 前記粘着層の前記基材フィルムに接触している面と反対側の面に剥離シートを貼着したことを特徴とする請求項3記載のカバーフィルム。
  5. 前記加飾層は複数の加飾層を含むことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のカバーフィルム。
  6. 表示機器に設けられるカバーフィルムの製造方法であって、
    基材フィルム上に加飾層を形成する工程と、
    前記加飾層を覆うように且つ前記加飾層の無い領域を埋めるように前記基材フィルム上にハードコート層を形成する工程と、
    を有することを特徴とするカバーフィルムの製造方法。
  7. 前記基材フィルムの前記加飾層と反対側の面に粘着層を形成し、さらに当該粘着層の面に剥離シートを形成する工程を有することを特徴とする請求項6記載のカバーフィルムの製造方法。
  8. 剥離シート/粘着層/剥離シートの層構成から成る粘着両面テープの一方の剥離シートを剥離し、剥離シートの剥離後の粘着層を前記基材フィルムに粘着することを特徴とする請求項6記載のカバーフィルムの製造方法。
  9. 表示画面上に画像を表示する表示装置において、
    前記表示画面を保護する保護板と、
    当該保護板に重ねて設けられるカバーフィルムと、を有しており、
    当該カバーフィルムは請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のカバーフィルムを有する
    ことを特徴とする表示装置。
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