JP2014030284A - 車両用回転電機 - Google Patents
車両用回転電機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014030284A JP2014030284A JP2012169087A JP2012169087A JP2014030284A JP 2014030284 A JP2014030284 A JP 2014030284A JP 2012169087 A JP2012169087 A JP 2012169087A JP 2012169087 A JP2012169087 A JP 2012169087A JP 2014030284 A JP2014030284 A JP 2014030284A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- oil
- rotor
- shaft
- bearing
- hole
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
Landscapes
- Motor Or Generator Cooling System (AREA)
Abstract
【課題】ロータやベアリングにも十分な量の油を供給することができる車両用回転電機を提供する。
【解決手段】モータ10において、ステータ13の上方に配置されると共に、後方側から供給された油を前方側に流すように延在する油路21と、ロータ12より前方側に設けられて、油路21から油を噴出する噴出口22aと、ロータ12より後方側に設けられて、油路21から油を噴出すると共に、噴出口22aより口径が大きい噴出口22bと、ロータ12の前方側の端面と後方側の端面との間を貫通して設けられた貫通孔23と、ロータ12より他方側の端面に設けられると共に、噴出口22bから流れ落ちてくる油を受け集め、貫通孔23に油をガイドする溝構造17dとを有する。
【選択図】図1
【解決手段】モータ10において、ステータ13の上方に配置されると共に、後方側から供給された油を前方側に流すように延在する油路21と、ロータ12より前方側に設けられて、油路21から油を噴出する噴出口22aと、ロータ12より後方側に設けられて、油路21から油を噴出すると共に、噴出口22aより口径が大きい噴出口22bと、ロータ12の前方側の端面と後方側の端面との間を貫通して設けられた貫通孔23と、ロータ12より他方側の端面に設けられると共に、噴出口22bから流れ落ちてくる油を受け集め、貫通孔23に油をガイドする溝構造17dとを有する。
【選択図】図1
Description
本発明は、車両用回転電機に関する。
電気自動車やハイブリッド車などの電動車両で用いられる車両駆動用の回転電機(モータ)は、その内部を冷却するため、冷却及び潤滑用の油を循環するようにしており、例えば、ハウジングの油路にステータコイル用及びベアリング用の噴出口をそれぞれ設けている。
図4に従来のモータの構造を図示し、図4を参照して、その構造及び問題点を説明する。なお、図4では、モータの上半分の断面構造を図示している。又、モータシャフトの出力側を前方側(一方側)とする。図4に示すように、従来のモータ50は、回転軸となるシャフト51と、シャフト51に同軸に支持されたロータ52と、ロータ52と適宜な間隔を保ち、ロータ52の周囲に配設された筒状のステータ53と、ステータ53の内部に配設されたステータコイル54とを有しており、ステータ53は、モータ50の筐体となるハウジング55の内周側に支持されており、シャフト51は、シャフト51を回転可能に支持するベアリング56を介して、ハウジング55の端面55aの中央部に支持されている。又、ロータ52の端面には、ロータ52を構成する積層コア部及び永久磁石を保持するため、平板状のエンドリング57が設けられている。
ハウジング55には、オイルポンプ(図示省略)から供給された冷却及び潤滑用の油をモータ50の内部に供給するための油路61が設けられており、この油路61にステータコイル54用の噴出口62、ベアリング56用の噴出口63が設けられている。図4では、モータ50の前方側(一方側)と後方側(他方側)の各々において、ステータコイル54用の噴出口62とベアリング56用の噴出口63が配置されている。又、ハウジング55の端面55aの内側には、ベアリング56用の噴出口63から噴射された油をベアリング56へ導くための油溝64が形成されている。このような構造により、モータ50の内部に油を供給して、モータ50の内部を冷却すると共に、ベアリング56の潤滑を維持するようにしている。
上述した構造の場合、ステータコイル54、ベアリング56は冷却可能であるが、ロータ52を冷却可能な構造ではない。モータ50においては、ステータコイル54だけでなく、ロータ52も発熱するが、ロータ52の端面にはエンドリング57が設けられているため、ロータ52が油に直接触れることはなく、ロータ52を冷却可能な構造とはなっていない。そのため、モータ50の内部を冷却する際に、ロータ52にも十分な量の油を供給して、ロータ52も冷却できる構造が望まれている。
又、上述した構造の場合、油路61に油を供給するオイルポンプの吐出量が少ないときなどに、各噴出口62、63からの油量に差が生じ、モータ50内部の冷却が不均一となり、冷やしたい部分に効率良く油を供給できない場合がある。特に、ベアリング56への油の供給が不足すると、焼付き等の不具合の可能性が高くなり、モータ50の信頼性が低下するおそれがある。そのため、ベアリング56に十分な量の油を供給できる構造が望まれている。
本発明は上記課題に鑑みなされたもので、ロータやベアリングにも十分な量の油を供給することができる車両用回転電機を提供することを目的とする。
上記課題を解決する第1の発明に係る車両用回転電機は、
ハウジングに回転可能に支持されたシャフトと、
前記シャフトと同期して回転するロータと、
前記ロータの外周を覆うと共に前記シャフトの軸方向に延在するステータと、
前記ロータより前記軸方向の一方側に配置されて、前記シャフトを支持する第1ベアリングと、
前記ロータより前記軸方向の一方側とは逆の他方側に配置されて、前記シャフトを支持する第2ベアリングと、を備える車両用回転電機において、
前記ステータの上方に配置されると共に、前記他方側から供給された油を前記一方側に流すように延在する油路と、
前記ロータより前記一方側に設けられて、前記油路から前記油を噴出する第1の噴出口と、
前記ロータより前記他方側に設けられて、前記油路から前記油を噴出すると共に、前記第1の噴出口より口径が大きい第2の噴出口と、
前記ロータの前記一方側の端面と前記他方側の端面との間を貫通して設けられた貫通孔と、
前記ロータの前記他方側の端面に設けられると共に、前記第2の噴出口から流れ落ちてくる前記油を受け集め、前記貫通孔に前記油をガイドするガイド部とを有することを特徴とする。
ハウジングに回転可能に支持されたシャフトと、
前記シャフトと同期して回転するロータと、
前記ロータの外周を覆うと共に前記シャフトの軸方向に延在するステータと、
前記ロータより前記軸方向の一方側に配置されて、前記シャフトを支持する第1ベアリングと、
前記ロータより前記軸方向の一方側とは逆の他方側に配置されて、前記シャフトを支持する第2ベアリングと、を備える車両用回転電機において、
前記ステータの上方に配置されると共に、前記他方側から供給された油を前記一方側に流すように延在する油路と、
前記ロータより前記一方側に設けられて、前記油路から前記油を噴出する第1の噴出口と、
前記ロータより前記他方側に設けられて、前記油路から前記油を噴出すると共に、前記第1の噴出口より口径が大きい第2の噴出口と、
前記ロータの前記一方側の端面と前記他方側の端面との間を貫通して設けられた貫通孔と、
前記ロータの前記他方側の端面に設けられると共に、前記第2の噴出口から流れ落ちてくる前記油を受け集め、前記貫通孔に前記油をガイドするガイド部とを有することを特徴とする。
上記課題を解決する第2の発明に係る車両用回転電機は、
上記第1の発明に記載の車両用回転電機において、
前記貫通孔は、前記一方側の端面と前記他方側の端面とで高低差を有するように、前記シャフトの軸方向に対して斜めに形成されることを特徴とする。
上記第1の発明に記載の車両用回転電機において、
前記貫通孔は、前記一方側の端面と前記他方側の端面とで高低差を有するように、前記シャフトの軸方向に対して斜めに形成されることを特徴とする。
上記課題を解決する第3の発明に係る車両用回転電機は、
上記第1又は第2の発明に記載の車両用回転電機において、
前記ガイド部より外周側の前記ロータの端部に、前記ロータの端部から遠ざかる方向に向けて凸設した凸部を形成したことを特徴とする。
ガイド部に受け集められた油は、シャフトの回転に伴う遠心力により、凸部の方へ流れて行くが、流れてきた油は、凸部の内周面に沿って流れ、その先端から放出されることより、ロータの端部から遠ざかる方向に向けて油を供給することになる。
上記第1又は第2の発明に記載の車両用回転電機において、
前記ガイド部より外周側の前記ロータの端部に、前記ロータの端部から遠ざかる方向に向けて凸設した凸部を形成したことを特徴とする。
ガイド部に受け集められた油は、シャフトの回転に伴う遠心力により、凸部の方へ流れて行くが、流れてきた油は、凸部の内周面に沿って流れ、その先端から放出されることより、ロータの端部から遠ざかる方向に向けて油を供給することになる。
本発明によれば、ロータに設けた貫通孔、ガイド部、凸部を用いて、ロータやベアリングに十分な量の油を供給することができ、その結果、ロータを冷却し、ベアリングにおける焼付き等の不具合を防止して、車両用回転電機の信頼性を向上させることができる。
本発明に係る車両用回転電機(以降、モータと呼ぶ。)について、図1〜図3を参照して、その実施形態の一例を説明する。
(実施例1)
図1は、本実施例のモータを説明する断面構造図であり、図2は、図1に示したモータのロータ部分を説明する斜視図であり、図3は、図1に示したモータのエンドリング部分を説明する側面図である。なお、図1でも、モータの上半分の断面構造を図示している。又、モータシャフトの出力側を前方側(一方側)としている。
図1は、本実施例のモータを説明する断面構造図であり、図2は、図1に示したモータのロータ部分を説明する斜視図であり、図3は、図1に示したモータのエンドリング部分を説明する側面図である。なお、図1でも、モータの上半分の断面構造を図示している。又、モータシャフトの出力側を前方側(一方側)としている。
図1に示すように、本実施例のモータ10も、従来と同様に、回転軸となるシャフト11と、シャフト11と同軸に取り付けられ、シャフト11と同期して回転するロータ(回転子)12と、ロータ12と適宜な間隔を保って、ロータ12の外周を覆うと共にシャフト11の軸方向に延在する筒状のステータ(固定子)13と、ステータ13の内部に配設されたステータコイル14a、14bとを有しており、ステータ13は、モータ10の筐体となるハウジング15の内周側に取り付けられており、シャフト11は、ロータ12より前方側(一方側)に配置されて、シャフト11を支持する第1ベアリング16aとロータ12より後方側(他方側)に配置されて、シャフト11を支持する第2ベアリング16bとを介して、ハウジング15の端面15aの中央部に回転可能に支持されている。そして、ロータ12とステータ13との間の磁力の作用により、シャフト11が回転することになる。
ハウジング15には、オイルポンプ(図示省略)から供給された冷却及び潤滑用の油をモータ10の内部に供給するための油路21が、ステータ13の上方に少なくとも一列配置されている。この油路21は、後方側(他方側)から供給された油を前方側(一方側)に流すように延在されており、油路21の油を噴出する噴出口22a、22bが前方側と後方側に各々設けられている。図1では、ロータ12より前方側に噴出口22a(第1の噴出口)を配置して、前方側のステータコイル14aに油を直接噴出しており、ロータ12より後方側に噴出口22b(第2の噴出口)を配置して、後方側のステータコイル14bに油を直接噴出するようにしている。又、噴出口22bの口径を噴出口22aの口径より大きくしている。
ロータ12は、積層コア部及び永久磁石(図示省略)から構成されるが、本実施例では、ロータ12の前方側(一方側)の端面と後方側(他方側)の端面との間を貫通するように、その積層コア部に複数の貫通孔23を設けている。複数の貫通孔23は、シャフト11の軸方向と同じ方向に(軸方向と平行に)貫通するように形成されると共に、その軸中心から同じ位置に配置するようにしてもよいが、望ましくは、図2に示すように、複数の貫通孔23が緩やかな螺旋状となるように配置してもよい。
例えば、シャフト11の軸方向と平行であって、軸中心から同じ位置に配置された複数の貫通孔を基準に考えると、図2に示す複数の貫通孔23は、各貫通孔23がシャフト11の軸方向に対して斜めに形成されており、複数の貫通孔23全体としては、一方の端部をシャフト11の周方向に捩るように形成されている。そのため、複数の開口部23aの周方向位置が、複数の開口部23bの周方向位置から一方の周方向にずれることになる。このようにすると、各々の貫通孔23において、一方側の端面の開口部23aと他方側の端面の開口部23bとで高低差を有することになる。
ここで、シャフト11の回転方向をRとすると、図2においては、油の入口側としたい複数の開口部23bの周方向位置を回転方向Rと同じ周方向にずらした位置としている。逆に言えば、油の出口側としたい複数の開口部23aの周方向位置を回転方向Rとは逆の周方向にずらした位置としている。このような配置にすると、1つの貫通孔23において、その開口部23bが一番高い位置にあるとき、反対側の開口部23aの位置は開口部23bより低い位置となるので、貫通孔23に供給された油がロータ12の後方側から前方側へ流れることになる。特に、シャフト11の回転方向Rについて、貫通孔23の開口部23bが回転方向Rの進行方向前側であり、開口部23aが回転方向Rの進行方向後側である方が、貫通孔23に供給された油がロータ12の後方側から前方側へとスムーズに流れることになる。
なお、貫通孔23において、油の流れる方向を前方側から後方側に変更したい場合は、図2とは逆の方向に、具体的には、貫通孔23の開口部23aが一番高い位置にあるとき、反対側の開口部23bの位置が開口部23bより低い位置となるように、シャフト11の軸方向に対して貫通孔23を斜めに形成すればよい。
複数の貫通孔23を、図2に示すような構成とすることにより、貫通孔23に供給される油を、貫通孔23の後方側から前方側へ向かう方向に流すことになり、貫通孔23に流れる油により、ロータ12の内部からロータ12を冷却することができる。又、貫通孔23の後方側から前方側へ流れた油は、そのまま排出するのではなく、後述するエンドリング17を用いて、前方側のベアリング16aへ供給するようにしている。
本実施例の場合、前述したように、噴出口22bの口径を噴出口22aの口径より大きくしており、そのため、噴出口22bから供給される油が多くなる。そこで、噴出口22bから供給された油が、そのまま下方に流れ落ちるのではなく、貫通孔23の方に(特に、上方側にある貫通孔23の開口部23bに)油を供給するようにしている。ロータ12の端面には、ロータ12の積層コア部及び永久磁石を保持するためのエンドリング17が設けられているが、従来のような平板状の形状とするのではなく、エンドリング17の形状を工夫することにより、貫通孔23に油を導く構造としている。
ここで、図3を参照して、エンドリング17の形状について説明する。ここでは、モータ10の後方側(他方側)のエンドリング17を図示して説明を行うが、前方側(一方側)のエンドリング17も同様の構造である。
ロータ12の後方側の端面のエンドリング17には、図3に示すように、その中央部分において、その平板部17aからシャフト11の軸表面に沿って環状に延設した延設部17bを形成すると共に、延設した延設部17bの先端部分をシャフト11の外周方向に折り曲げた折曲部17cを形成することで、溝構造(ガイド部)17dを構成している。この溝構造17dは、貫通孔23の開口部23bに近接して配置されており、溝構造17dにより、噴出口22bから流れ落ちてくる油を受け集め、開口部23bの方へガイドして、貫通孔23に油を供給するようにしている。なお、エンドリング17において、貫通孔23の開口部23a、23bに対応する位置には、開口部17eを設けている。
加えて、溝構造17dより外周側のエンドリング17の部分において、平板部17aからシャフト11の軸方向(ロータ12の端部から遠ざかる方向)に凸設した環状の凸部17fを形成しており、凸部17fの内周側にはスロープ部17gが形成されている。この環状の凸部17fは、溝構造17dで受け集めた油をロータ12の端部から遠ざかる方向に導く役割を担っている。例えば、ハウジング15の端面15aの内側には、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bへ油を導くための油溝24a、24bが形成されているが、この環状の凸部17fにより、溝構造17dで受け集めた油を油溝24a、24bの方へ導くことになる。なお、この凸部17fの軸方向の長さは、溝構造17dを構成する延設部17b及び折曲部17cの軸方向の長さより短い方が良い。
具体的には、溝構造17dで受け集めた油は、シャフト11の回転に伴う遠心力により、エンドリング17の表面に沿って、その外周方向に流れるが、エンドリング17の外周部分に環状の凸部17fを形成しているので、エンドリング17の表面に沿って外周方向に流れた油は、凸部17fの内周側のスロープ部17gに導かれて、シャフト11の軸方向に放出されて、油溝24a、24bの方へ油を導くことになる。なお、スロープ部17gにおいては、油溝24a、24bの位置に向けて、その傾斜を形成しているが、障害となる構造物がない場合には、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bの位置に向けて、その傾斜を形成して、油を直接供給してもよい。
ここで、モータ10の内部に供給した油の流れを、図1を参照して説明する。
図示していないオイルポンプから、油路21へ油が供給される(流れF1)。油路21へ供給された油は、噴出口22a、22bからステータコイル14a、14bへ直接噴出される。このとき、噴出口22bから噴出される油の量が噴出口22aから噴出される油の量より多くなっている。噴出口22a、22bから噴出された油は、その一部がステータコイル14a、14bの内部を流れ伝って、ステータコイル14a、14bを冷却しながら下方へ流れて行くが、他の一部がステータコイル14a、14bの隙間を通り抜けて、その直下に流れ落ちていく(流れF2、F5)。
そして、モータ10の後方側では、ステータコイル14bから流れ落ちた油が、後方側のエンドリング17の溝構造17dで受け集められて、受け集められた油の一部が貫通孔23へ導かれ、油が貫通孔23を通って前方側に流れることにより、ロータ12を直接冷却することになる(流れF3)。つまり、モータ10の後方側では、噴出口22bから噴出される油の量が噴出口22aから噴出される油の量より多いが、その分、余剰な油は、貫通孔23へ導かれて、ロータ12を直接冷却し、その後、前方側に供給されることになる。又、その残りの油は、凸部17fにより油溝24bの方へ放出されて、その後、油溝24bを通って、第2ベアリング16bへ供給されることになる(流れF4)。
一方、モータ10の前方側では、ステータコイル14aから流れ落ちた油と貫通孔23へ導かれて前方側へ流れてきた油が、前方側のエンドリング17の溝構造17dで受け集められ、受け集められた油が、凸部17fにより油溝24aの方へ放出されて、その後、油溝24aを通って、第1ベアリング16aへ供給されることになる(流れF6)。
前方側の噴出口22aから噴出される油の量は、後方側の噴出口22bから噴出される油の量より少ないが、後方側の噴出口22bから噴出される油の一部を、貫通孔23を用いて、前方側に導いているので、噴出口22a及び噴出口22bの口径の大きさのバランスを適宜に設定することにより、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bに供給される油の量を略同等としたり、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bのうち、より高温側の方に供給する油の量を多くしたりすることができる。このようにして、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bに供給される油の量を十分に確保することができ、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bでの冷却性能及び潤滑性能を十分に確保することができる。なお、本実施例とは逆に、噴出口22aの口径を噴出口22bの口径より大きくしてもよい。
発熱するステータコイル14a、14b、ロータ12を冷却して、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bに供給された油は、その後、ハウジング15の下方側に設けた排出用の油路(図示省略)を通って、オイルポンプへ戻り、その後、再び、モータ10の油路21へ供給されており、このようにして、冷却及び潤滑用の油を循環させている。
このように、本実施例では、油路21に設ける噴出口22a、22bを、ステータコイル14a、14b用と第1ベアリング16a、第2ベアリング16b用とに分けるのではなく、噴出口22a、22bから噴出した油を、ステータコイル14a、14bに供給した後、ロータ12及び第1ベアリング16a、第2ベアリング16bに供給するようにしている。
以上のような構造を採用して、モータ10の内部に油を供給することにより、モータ10の内部、特に、ステータコイル14a、14b、ロータ12、第1ベアリング16a、第2ベアリング16bに十分な油を供給して、その冷却性能及び潤滑性能を十分に確保するようにしている。
本発明は、電気自動車やハイブリッド車などの電動車両の車両用回転電機として好適なものである。
10 モータ
11 シャフト
12 ロータ
13 ステータ
14a、14b ステータコイル
15 ハウジング
16a 第1ベアリング
16b 第2ベアリング
17 エンドリング
21 油路
22a、22b 噴出口
23 貫通孔
24a、24b 油溝
11 シャフト
12 ロータ
13 ステータ
14a、14b ステータコイル
15 ハウジング
16a 第1ベアリング
16b 第2ベアリング
17 エンドリング
21 油路
22a、22b 噴出口
23 貫通孔
24a、24b 油溝
Claims (3)
- ハウジングに回転可能に支持されたシャフトと、
前記シャフトと同期して回転するロータと、
前記ロータの外周を覆うと共に前記シャフトの軸方向に延在するステータと、
前記ロータより前記軸方向の一方側に配置されて、前記シャフトを支持する第1ベアリングと、
前記ロータより前記軸方向の一方側とは逆の他方側に配置されて、前記シャフトを支持する第2ベアリングと、を備える車両用回転電機において、
前記ステータの上方に配置されると共に、前記他方側から供給された油を前記一方側に流すように延在する油路と、
前記ロータより前記一方側に設けられて、前記油路から前記油を噴出する第1の噴出口と、
前記ロータより前記他方側に設けられて、前記油路から前記油を噴出すると共に、前記第1の噴出口より口径が大きい第2の噴出口と、
前記ロータの前記一方側の端面と前記他方側の端面との間を貫通して設けられた貫通孔と、
前記ロータの前記他方側の端面に設けられると共に、前記第2の噴出口から流れ落ちてくる前記油を受け集め、前記貫通孔に前記油をガイドするガイド部とを有することを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項1に記載の車両用回転電機において、
前記貫通孔は、前記一方側の端面と前記他方側の端面とで高低差を有するように、前記シャフトの軸方向に対して斜めに形成されることを特徴とする車両用回転電機。 - 請求項1又は請求項2に記載の車両用回転電機において、
前記ガイド部より外周側の前記ロータの端部に、前記ロータの端部から遠ざかる方向に向けて凸設した凸部を形成したことを特徴とする車両用回転電機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012169087A JP2014030284A (ja) | 2012-07-31 | 2012-07-31 | 車両用回転電機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012169087A JP2014030284A (ja) | 2012-07-31 | 2012-07-31 | 車両用回転電機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014030284A true JP2014030284A (ja) | 2014-02-13 |
Family
ID=50202493
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012169087A Pending JP2014030284A (ja) | 2012-07-31 | 2012-07-31 | 車両用回転電機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014030284A (ja) |
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105471138A (zh) * | 2015-12-28 | 2016-04-06 | 天津中科华瑞电气技术开发有限公司 | 一种潜液电机转子 |
CN110492663A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-11-22 | 华为技术有限公司 | 电机、动力总成和汽车 |
EP3687037A1 (en) * | 2019-01-25 | 2020-07-29 | LG Electronics Inc. | Electric motor |
WO2020202930A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 日本電産株式会社 | モータ |
JPWO2019202692A1 (ja) * | 2018-04-18 | 2021-04-22 | 三菱電機株式会社 | 電動機 |
CN113285564A (zh) * | 2020-01-31 | 2021-08-20 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
CN113285562A (zh) * | 2020-01-31 | 2021-08-20 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
JP2021164297A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 日本電産株式会社 | 駆動装置 |
CN113572299A (zh) * | 2020-04-28 | 2021-10-29 | 中车株洲电力机车研究所有限公司 | 一种油冷永磁电机及其端盖 |
WO2023047875A1 (ja) * | 2021-09-22 | 2023-03-30 | 株式会社明電舎 | 回転電機 |
WO2023178927A1 (zh) * | 2022-03-22 | 2023-09-28 | 上海纳铁福传动系统有限公司 | 一种电机油冷系统及电机油冷方法 |
-
2012
- 2012-07-31 JP JP2012169087A patent/JP2014030284A/ja active Pending
Cited By (19)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105471138A (zh) * | 2015-12-28 | 2016-04-06 | 天津中科华瑞电气技术开发有限公司 | 一种潜液电机转子 |
JP7145938B2 (ja) | 2018-04-18 | 2022-10-03 | 三菱電機株式会社 | 電動機 |
JPWO2019202692A1 (ja) * | 2018-04-18 | 2021-04-22 | 三菱電機株式会社 | 電動機 |
EP3687037A1 (en) * | 2019-01-25 | 2020-07-29 | LG Electronics Inc. | Electric motor |
CN113424411A (zh) * | 2019-03-29 | 2021-09-21 | 日本电产株式会社 | 马达 |
WO2020202930A1 (ja) * | 2019-03-29 | 2020-10-08 | 日本電産株式会社 | モータ |
CN110492663B (zh) * | 2019-07-08 | 2021-02-23 | 华为技术有限公司 | 电机、动力总成和汽车 |
CN110492663A (zh) * | 2019-07-08 | 2019-11-22 | 华为技术有限公司 | 电机、动力总成和汽车 |
US11575291B2 (en) | 2019-07-08 | 2023-02-07 | Huawei Digital Power Technologies Co., Ltd. | Motor with coolant blocking member on end portion of winding, powertrain, and vehicle |
CN113285562A (zh) * | 2020-01-31 | 2021-08-20 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
CN113285564A (zh) * | 2020-01-31 | 2021-08-20 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
CN113285564B (zh) * | 2020-01-31 | 2024-04-05 | 日本电产株式会社 | 驱动装置 |
JP2021164297A (ja) * | 2020-03-31 | 2021-10-11 | 日本電産株式会社 | 駆動装置 |
JP7459622B2 (ja) | 2020-03-31 | 2024-04-02 | ニデック株式会社 | 駆動装置 |
CN113572299A (zh) * | 2020-04-28 | 2021-10-29 | 中车株洲电力机车研究所有限公司 | 一种油冷永磁电机及其端盖 |
WO2023047875A1 (ja) * | 2021-09-22 | 2023-03-30 | 株式会社明電舎 | 回転電機 |
JP2023045544A (ja) * | 2021-09-22 | 2023-04-03 | 株式会社明電舎 | 回転電機 |
CN118020237A (zh) * | 2021-09-22 | 2024-05-10 | 株式会社明电舍 | 旋转电机 |
WO2023178927A1 (zh) * | 2022-03-22 | 2023-09-28 | 上海纳铁福传动系统有限公司 | 一种电机油冷系统及电机油冷方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2014030284A (ja) | 車両用回転電機 | |
JP4560067B2 (ja) | 回転電機 | |
JP6355750B2 (ja) | 回転電機 | |
JP4424385B2 (ja) | 回転電機 | |
JP6098136B2 (ja) | 回転電機 | |
US10320247B2 (en) | Embedded permanent magnet rotary electric machine | |
JP5374902B2 (ja) | モータの油冷構造 | |
JP5957879B2 (ja) | 回転電機の冷却構造 | |
JP5751065B2 (ja) | ロータのエンドプレート、および回転電機 | |
CN210780419U (zh) | 电动驱动单元的润滑·冷却结构 | |
JP6397867B2 (ja) | 回転電機 | |
US11056952B2 (en) | Electric machine with internal cooling passageways | |
CN107979234B (zh) | 旋转电机及旋转电机的制造方法 | |
US20170012501A1 (en) | Electric Motor, Scraping Member, and Rotor | |
JP2012095381A (ja) | 車両用回転電機の冷却装置 | |
JP5955437B1 (ja) | 回転電機 | |
JP2021013286A (ja) | 回転電機 | |
JP6624025B2 (ja) | 回転電機 | |
JP2019154156A (ja) | アウターロータ型回転電機 | |
JP6158694B2 (ja) | 回転電機の冷却構造 | |
JP2018078703A (ja) | 回転電機の冷却構造 | |
JP6648169B2 (ja) | ステータ冷却構造および回転電機 | |
JP2016082708A (ja) | 回転電機 | |
JP2019004557A (ja) | モータジェネレータ装置 | |
JP6833543B2 (ja) | 回転電機 |