JP2014002844A - 燃料電池システム - Google Patents
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Abstract
【課題】急加速時に発生するアノードストイキ不足を確実に抑制して、高負荷時の発電安定性を向上させるとともに、燃料電池の劣化を抑制できる燃料電池システムを提供する。
【解決手段】燃料電池やバッテリから供給される電力について要求の有無、及びその量を判定する電力要求判定手段と、燃料電池が劣化する際の作動条件に基づき、燃料電池の発電を制限する発電制限手段と、電力要求判定手段の判定を受けて燃料電池やバッテリを制御する制御手段と、を備え、制御手段は、電力要求判定手段により電力増加の要求と判定した際、先にバッテリから電力を供給させるバッテリ電力供給処理を行い、続いて発電制限手段による制限下で、燃料電池から電力を供給させる燃料電池電力供給処理を行うことを特徴とする。
【選択図】図5
【解決手段】燃料電池やバッテリから供給される電力について要求の有無、及びその量を判定する電力要求判定手段と、燃料電池が劣化する際の作動条件に基づき、燃料電池の発電を制限する発電制限手段と、電力要求判定手段の判定を受けて燃料電池やバッテリを制御する制御手段と、を備え、制御手段は、電力要求判定手段により電力増加の要求と判定した際、先にバッテリから電力を供給させるバッテリ電力供給処理を行い、続いて発電制限手段による制限下で、燃料電池から電力を供給させる燃料電池電力供給処理を行うことを特徴とする。
【選択図】図5
Description
本発明は、燃料電池システムに関するものである。
燃料電池車両に搭載される燃料電池には、固体高分子電解質膜(以下、電解質膜という)をアノード(燃料極)とカソード(酸化剤極)とで両側から挟んで膜電極構造体(MEA)を形成し、この膜電極構造体の両側に一対のセパレータを配置して平板状の単位燃料電池(以下「単位セル」という。)を構成し、この単位セルを複数枚積層して燃料電池スタックとするものが知られている。燃料電池は、アノードにアノードガス(燃料)として水素が供給され、カソードにカソードガス(酸化剤)として空気が供給されることで、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが電解質膜を通過してカソードまで移動し、カソードで空気中の酸素と電気化学反応(O2+4H++4e−→2H2O)を起こして発電するようになっている。なお、この発電に伴って燃料電池内では水分(特に、水蒸気)が生成される。
このような燃料電池では、燃料電池車両からの負荷要求に基づいて電流指令値が算出され、算出された電流指令値に基づいて反応ガス(アノードガス、及びカソードガス)が所望の目標値(圧力や流量等)で燃料電池に供給されるようになっている。そのため、燃料電池車両に急な負荷変動(例えば、急加速)が生じた場合、電流指令値に応じた反応ガス目標値まで反応ガス供給量を増加させるのが難しい。この場合には、反応ガス供給量が反応ガス目標値に達する猶予なく燃料電池に負荷がかかるため、実際に燃料電池で発電される出力電流値に対して、例えばアノードガス供給量が不足した、いわゆるアノードストイキ(燃料電池への供給量/理論水素消費量)不足となる虞がある。
アノードストイキ不足の状態で発電を行うと、アノードの電極の劣化等が誘発される。そして、電極の劣化は、出力低下を引き起こすとともに、電解質膜に取り込まれて電解質膜の劣化も加速させ、電解質膜の寿命を低下させる要因となる。
また、急な負荷変動に応じて燃料電池の電位を急激に変動させることも、アノードの電極を劣化させる要因となる。
また、急な負荷変動に応じて燃料電池の電位を急激に変動させることも、アノードの電極を劣化させる要因となる。
ここで、例えば下記特許文献1〜4には、急な負荷変動に対応するための技術が開示されている。
具体的に、特許文献1には、走行駆動用のモータの負荷変動率が所定値より大きいときに、モータに供給される総電力量のうち、バッテリからモータに供給する電力量の割合が、燃料電池からモータに供給する電力量の割合よりも大きくなるようにする構成が記載されている。
特許文献2には、車両が加速状態の場合、エネルギー電源(燃料電池)の放電量を増加し、パワー電源の放電量を小さくする構成が記載されている。
特許文献3には、車両が急加速されたと仮定したときに必要とされる過渡発電量を算出し、実際に急加速されたときに過渡発電量に応じた発電を燃料電池にて行えるように、急加速される前からガス循環量を予め高めの待機流量に設定する技術が記載されている。
特許文献4には、燃料電池の発電能力の低下を検知した場合、燃料電池へ供給する水素の流量及び圧力を増加させてから、燃料電池の負荷装置への接続を一時遮断するとともに、蓄電部から負荷装置へ電力を供給する構成が記載されている。
具体的に、特許文献1には、走行駆動用のモータの負荷変動率が所定値より大きいときに、モータに供給される総電力量のうち、バッテリからモータに供給する電力量の割合が、燃料電池からモータに供給する電力量の割合よりも大きくなるようにする構成が記載されている。
特許文献2には、車両が加速状態の場合、エネルギー電源(燃料電池)の放電量を増加し、パワー電源の放電量を小さくする構成が記載されている。
特許文献3には、車両が急加速されたと仮定したときに必要とされる過渡発電量を算出し、実際に急加速されたときに過渡発電量に応じた発電を燃料電池にて行えるように、急加速される前からガス循環量を予め高めの待機流量に設定する技術が記載されている。
特許文献4には、燃料電池の発電能力の低下を検知した場合、燃料電池へ供給する水素の流量及び圧力を増加させてから、燃料電池の負荷装置への接続を一時遮断するとともに、蓄電部から負荷装置へ電力を供給する構成が記載されている。
しかしながら、上述した各特許文献のうち、特許文献1の構成にあっては、単にバッテリと燃料電池との負荷配分の変化だけでは、急な負荷変動に十分に対応することが難しい。すなわち、燃料電池が負荷指令値に対応できる環境になっていない場合(例えば、アノードガス目標値が負荷指令値に対して設定される値まで達していない場合等)や、バッテリのSOC状態等によっては、上述した負荷配分に対応することができない場合等がある。
また、特許文献2の構成のように、車両が加速状態の場合、エネルギー電源(燃料電池)の放電量を増加させると、上述したアノードストイキ不足が発生し易くなる。
特許文献3の構成では、上述したように負荷指令値に応じたアノードガス目標値の供給には遅れが生じるため、ガス循環量の制御だけでは急な負荷変動に十分に対応することが難しい。
特許文献4の構成にあっては、発電能力の低下を検知した時点で、アノードストイキ不足によるダメージが燃料電池に与えられ、燃料電池の劣化が既に進行している可能性がある。
また、特許文献2の構成のように、車両が加速状態の場合、エネルギー電源(燃料電池)の放電量を増加させると、上述したアノードストイキ不足が発生し易くなる。
特許文献3の構成では、上述したように負荷指令値に応じたアノードガス目標値の供給には遅れが生じるため、ガス循環量の制御だけでは急な負荷変動に十分に対応することが難しい。
特許文献4の構成にあっては、発電能力の低下を検知した時点で、アノードストイキ不足によるダメージが燃料電池に与えられ、燃料電池の劣化が既に進行している可能性がある。
そこで、本発明は、上述した事情に考慮してなされたもので、急加速時に発生するアノードストイキ不足を確実に抑制して、高負荷時の発電安定性を向上させるとともに、燃料電池の劣化を抑制できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載した発明は、反応ガスを受けて発電する燃料電池(例えば、実施形態における燃料電池2)、及び充放電が可能な二次電池(例えば、実施形態におけるバッテリ11)を有する電気供給系と、前記電気供給系から供給される電力について要求の有無、及びその量を判定する電力要求判定手段(例えば、実施形態における電力要求判定手段61)と、前記燃料電池が劣化する際の作動条件(例えば、実施形態における遅れ時間Tdyや加速上限レートIRFCCMD)に基づき、前記燃料電池の発電を制限する発電制限手段(例えば、実施形態における発電制限手段62)と、前記電力要求判定手段の判定を受けて前記電気供給系を制御する制御手段(例えば、実施形態における制御手段63)と、を備え、前記制御手段は、前記電力要求判定手段により電力増加の要求と判定した際、先に前記二次電池から電力を供給させる二次電池電力供給処理を行い、続いて前記発電制限手段による制限下で、前記燃料電池から電力を供給させる燃料電池電力供給処理を行うことを特徴とする。
請求項2に記載した発明では、前記制御手段は、前記二次電池電力供給処理の際に、前記電力増加の要求に基づく作動条件を前記燃料電池に入力することを特徴とする。
請求項3に記載した発明では、前記制御手段は、前記燃料電池電力供給処理を、前記二次電池電力供給処理の開始から所定時間(例えば、実施形態における遅れ時間Tdy)遅らせることを特徴とする。
請求項4に記載した発明では、前記発電制限手段は、前記燃料電池電力供給処理の際に、前記燃料電池の発電量の増加割合が、閾値(例えば、実施形態における加速上限レートIRFCCMD)以下になるように設定することを特徴とする。
請求項5に記載した発明では、前記発電制限手段は、前記燃料電池に反応ガスを供給するための反応ガスポンプ(例えば、実施形態におけるエアポンプ31や循環ポンプ40)、前記燃料電池の燃料極(例えば、実施形態におけるアノード)における燃料流路(例えば、実施形態におけるアノード流路50)のパージ処理を行うパージ手段(例えば、実施形態におけるパージ弁47)、前記燃料極に供給される燃料の圧力を制御する圧力制御手段(例えば、実施形態における燃料インジェクタ44)、及び前記燃料電池内の水を排出するドレイン弁(例えば、実施形態におけるドレイン弁)のうち、何れか一つを用いて前記燃料電池の作動条件を制御することを特徴とする。
請求項6に記載した発明では、前記燃料電池システムは、車両に搭載され、前記電力要求判定手段は、前記車両の加速要求、積載情報、及び交通状況のうち、少なくともひとつを受けて、判定を開始することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、急加速時等の急激な負荷変動時において、燃料電池では電力増加の要求に応じた電力を賄えない場合に、先に二次電池から電力を供給することで、電力増加の要求に応じた電力を速やかに供給できるとともに、燃料電池側では負荷変動に対応できる作動条件に整わせてから電力を供給させることができる。したがって、ストイキ不足に伴う燃料電池の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を抑制できる。また、急激な負荷変動に伴う燃料電池の急激な電圧変動や、電圧変動の繰り返しも抑制できるので、これによっても燃料電池の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を抑制できる。
また、急激な負荷要求に対して燃料電池による電力供給が追従しなくても、ユーザ操作による応答性を確保できるので、ユーザに与える違和感を低減できる。
しかも、発電制限手段による制限下で、燃料電池から電力を供給することで、燃料電池への負荷要求を最適な条件に設定できる。これにより、燃料電池に過剰な負荷や急な負荷変動がかかるのを抑制し、燃料電池内(特に、下流側)でのストイキ不足の発生を抑制できる。
また、急激な負荷要求に対して燃料電池による電力供給が追従しなくても、ユーザ操作による応答性を確保できるので、ユーザに与える違和感を低減できる。
しかも、発電制限手段による制限下で、燃料電池から電力を供給することで、燃料電池への負荷要求を最適な条件に設定できる。これにより、燃料電池に過剰な負荷や急な負荷変動がかかるのを抑制し、燃料電池内(特に、下流側)でのストイキ不足の発生を抑制できる。
請求項2に記載した発明によれば、二次電池電力供給処理の際(燃料電池電力供給処理の前)に、電力要求に基づく作動条件を燃料電池に入力することで、二次電池電力供給処理の間に燃料電池の作動条件を電力要求に対応できる状態に近づけておくことができる。
請求項3に記載した発明によれば、燃料電池電力供給処理の開始時間を、二次電池電力供給処理の開始時間に対して所定時間遅らせることで、二次電池電力供給処理の間に燃料電池の作動条件を電力要求に対応できる状態に近づけておくことができる。そして、燃料電池の作動条件を負荷要求に対応できる状態に整った後に、燃料電池電力供給処理を開始することで、燃料電池の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を確実に抑制できる。
請求項4に記載した発明によれば、燃料電池に最適な条件で発電が行われるので、燃料電池に過剰な負荷や急な負荷変動がかかるのを抑制し、燃料電池の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を確実に抑制できる。
請求項5に記載した発明によれば、燃料極に供給される燃料供給量を増加させることができるので、燃料電池の作動条件を電力要求に対応できる状態に整わせることができる。
請求項6に記載した発明によれば、燃料電池の劣化が進行する前に、電力要求を速やかに判定できるので、燃料電池の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を未然に抑制できる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(燃料電池システム)
図1は燃料電池システムの概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、燃料電池車両に搭載されるものであり、燃料電池スタック2(以下、燃料電池2という。また図中ではSTKと略す)と、燃料電池2にカソードガス(反応ガス)である空気を供給するためのカソードガス供給手段3と、アノードガス(反応ガス)である水素を供給するためのアノードガス供給手段4と、これら各構成品を統括的に制御するECU(Electric Control Unit:統合制御装置)6(図2参照)と、を主に備えている。
(燃料電池システム)
図1は燃料電池システムの概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態の燃料電池システム1は、燃料電池車両に搭載されるものであり、燃料電池スタック2(以下、燃料電池2という。また図中ではSTKと略す)と、燃料電池2にカソードガス(反応ガス)である空気を供給するためのカソードガス供給手段3と、アノードガス(反応ガス)である水素を供給するためのアノードガス供給手段4と、これら各構成品を統括的に制御するECU(Electric Control Unit:統合制御装置)6(図2参照)と、を主に備えている。
燃料電池2は、アノードガスとカソードガスとの電気化学反応により発電を行うものであって、固体高分子型の電解質膜を備えている。そして、この電解質膜をアノードとカソードとで両側から挟み込んで膜電極構造体(MEA)が形成され、このMEAの両側に一対のセパレータを配置してセルが構成され、このセルが複数積層されることで燃料電池2が構成されている。そして、燃料電池2のアノードにはアノードガスとして水素が、カソードにはカソードガスとして空気がそれぞれ供給されることで、アノードで触媒反応(H2→2H++2e−)により発生した水素イオンが電解質膜を透過してカソードに移動する。そして、カソードに移動した水素イオンが、カソードで酸素と電気化学反応(H2+O2/2→H2O)を行い発電する。
燃料電池2は、バッテリ(二次電池)11に接続されており、燃料電池2で発電した電気をバッテリ11に充電可能となっている。燃料電池2とバッテリ11は、燃料電池車両の駆動モータ12等の外部負荷に放電可能に接続されている。なお、これら燃料電池2とバッテリ11とにより、本実施形態の電気供給系が構成されている。
カソードガス供給手段3は、カソードガスを燃料電池2に向けて送出するエアポンプ(反応ガスポンプ)31を備えている。エアポンプ31には、燃料電池2にカソードガスを供給するためのカソードガス供給流路32が接続されている。カソードガス供給流路32のうち、エアポンプ31の上流側にはエアフローセンサ33が接続されている。エアフローセンサ33は、エアポンプ31によって外部から取り込まれるカソードガス流量を検出し、検出結果の信号を例えばECU6に向けて出力する。
カソードガス供給流路32は、上流側から順に加湿器34及びカソードガス供給封止弁35に接続された後、燃料電池2の入口側で、カソードに面するカソード流路39に接続されている。カソード流路39の出口側には、燃料電池2で発電に供されたカソードオフガスや、発電や結露によって燃料電池2で生成された生成水が流通するカソードオフガス排出流路36が接続されている。
カソードオフガス排出流路36は、上流側から順にカソードガス排出封止弁37及び加湿器34に接続された後、希釈器38に接続されている。加湿器34は、中空糸膜等の水分透過膜を備え、燃料電池2で発電に供されて湿潤になったカソードオフガスを加湿用ガスとして用い、エアポンプ31から送出されるカソードガスを加湿する。これにより、燃料電池2に供給する前段で予めカソードガスを加湿することができる。
そして、エアポンプ31によって送出されるカソードガスは、カソードガス供給流路32を通過した後、燃料電池2のカソード流路39に供給される。そして、カソード流路39において、カソードガス中の酸素が酸化剤として発電に供された後、燃料電池2からカソードオフガスとしてカソードオフガス排出流路36に排出される。カソードオフガス排出流路36に排出されたカソードオフガスは、希釈器38を通過した後、車外へと排気される。
アノードガス供給手段4は、アノードガスが充填された水素供給タンク41を備えている。水素供給タンク41には、燃料電池2にアノードガスを供給するためのアノードガス供給流路42が接続されている。アノードガス供給流路42は、上流側から順に遮断弁43、燃料インジェクタ(圧力制御手段)44に接続された後、燃料電池2の入口側で、アノードに面するアノード流路50に接続されている。また、アノードガス供給流路42における燃料インジェクタ44よりも下流側には図示しないエゼクタが接続される。なお、アノードガス供給流路42には、燃料電池2のアノードガスの圧力(アノード圧力Pa)を検出する図示しない圧力センサが接続されており、検出されたアノード圧力Paに応じた電気信号をECU6に向けて出力する。
燃料インジェクタ44は、ECU6からの出力信号により駆動が制御され、アノードガスがアノードガス供給流路42へ所定の周期で間欠的に供給されるようになっている。燃料インジェクタ44は、燃料電池2に供給されるカソードガスの圧力(カソード入口ガス圧力)を信号圧として、アノードへ供給されるアノードガスの圧力(アノード圧力Pa)を信号圧に応じた所定範囲の圧力となるように調圧する。すなわち、燃料インジェクタ44は、アノード圧力Paが所定値以下となった場合に開口して、アノード圧力Paがアノード目標圧力PH2STKINになるように制御されている。
アノード流路50の出口側には、燃料電池2で発電に供されたアノードオフガスが流通するアノードオフガス排出流路45が接続されている。アノードオフガス排出流路45には、気液分離器46が接続されている。
気液分離器46は、燃料電池2のアノード流路から排出されたアノードオフガスに含まれる水分を捕集して、アノードオフガスと水分とに分離するものである。そして、アノードオフガス排出流路45は、パージ弁47を介して希釈器38に接続されており、気液分離器46で水分が分離されたアノードオフガスが流通する。なお、気液分離器46には、分離後の水分を排出する図示しない水分排出流路が接続され、図示しないドレイン弁を介して希釈器38に接続される。
希釈器38は、アノードオフガス排出流路45から導入されたアノードオフガスが滞留する滞留室が内部に設けられるとともに、この滞留室にカソードオフガス排出流路36が接続されている。すなわち、滞留室内において、アノードオフガスはカソードオフガスにより希釈された後、排出通路48から車外に排出される。なお、希釈器38には、アノードオフガス排出流路45から導入されたアノードオフガスの濃度に基づいて、カソードオフガスが供給されるようになっている。
また、アノードオフガス排出流路45は、気液分離器46とパージ弁47との間で流路が分岐して構成されたアノードオフガス循環流路49を有している。アノードオフガス循環流路49は、循環ポンプ(反応ガスポンプ)40を介してアノードガス供給流路42における燃料インジェクタ44の下流側に接続されている。
循環ポンプ40は、燃料電池2のアノード流路50から排出された未反応のアノードオフガスの一部を、水素供給タンク41から供給されたアノードガスに混合して、燃料電池2のアノードに再び供給する。なお、アノードガス供給流路42とアノードオフガス排出流路45との間には、上述したエゼクタに接続される図示しないバイパス流路が設けられており、循環ポンプ40の未作動時等(例えば、通常走行時等)において、燃料電池2から排出されたアノードオフガスが循環して、燃料電池2のアノードガスとして再利用できるように構成されている。
循環ポンプ40は、燃料電池2のアノード流路50から排出された未反応のアノードオフガスの一部を、水素供給タンク41から供給されたアノードガスに混合して、燃料電池2のアノードに再び供給する。なお、アノードガス供給流路42とアノードオフガス排出流路45との間には、上述したエゼクタに接続される図示しないバイパス流路が設けられており、循環ポンプ40の未作動時等(例えば、通常走行時等)において、燃料電池2から排出されたアノードオフガスが循環して、燃料電池2のアノードガスとして再利用できるように構成されている。
また、カソードガス供給流路32とアノードガス供給流路42とは、掃気導入弁51を備えた掃気流路52によって接続されており、この掃気流路52を介してアノードガス供給流路42にアノードガスを導入可能になっている。
(ECU)
図2はECUのブロック図である。
図2に示すように、ECU6は、燃料電池2及びバッテリ11から供給される電力について要求(負荷要求)の有無、及びその量(車両必要負荷PVNCMD)を判定する電力要求判定手段61と、燃料電池2が劣化する際の作動条件に基づき、燃料電池2の発電を制限する発電制限手段62と、電力要求判定手段61の判定を受けて燃料電池2及びバッテリ11から供給される電力を制御する制御手段63と、を備えている。
図2はECUのブロック図である。
図2に示すように、ECU6は、燃料電池2及びバッテリ11から供給される電力について要求(負荷要求)の有無、及びその量(車両必要負荷PVNCMD)を判定する電力要求判定手段61と、燃料電池2が劣化する際の作動条件に基づき、燃料電池2の発電を制限する発電制限手段62と、電力要求判定手段61の判定を受けて燃料電池2及びバッテリ11から供給される電力を制御する制御手段63と、を備えている。
本実施形態の電力要求判定手段61は、燃料電池車両の負荷要求が所定の状態を超えたか否かを判定する負荷要求判定手段64と、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJ(例えば、カソードガス目標供給量やアノードガス目標供給量等)を設定する作動条件設定手段65と、を有している。
負荷要求判定手段64は、単位時間当たりのアクセル開度ACPや、駆動モータ12に供給される電流出力指令値IFCCMDの単位時間当たりの変化幅ΔI、アノードに供給されるアノード目標圧力PH2STKINの単位時間当たりの変化幅ΔP、積載重量(積載情報)G、交通状況等に基づき、負荷要求が所定の状態を超えたか否かを判定するための閾値がそれぞれ記憶されている。そして、負荷要求判定手段64は、以下に示す条件のうち、少なくとも1つが満たされた場合に負荷要求が所定の状態を超えたと判定する。
(1)アクセル開度ACPが第1閾値aよりも大きいとき(ACP>a)。
(2)電流出力指令値IFCCMDの変化幅ΔIが第2閾値bよりも大きいとき(ΔI>b)。
(3)アノード目標圧力PH2STKINの変化幅ΔPが第3閾値cよりも大きいとき(ΔP>c)。
(4)積載重量Gがdよりも大きいとき(G>d)。
(5)交通状況に基づいて高負荷をかける可能性があると判定されたとき(例えば、渋滞が解消されたり、勾配に差し掛かったりしたとき)。なお、交通状況は、ナビゲーションシステムやその他の情報端末から得られるものでもよく、燃料電池車両と相互通信することで路面状況や交通状況によって予測しても構わない。
(1)アクセル開度ACPが第1閾値aよりも大きいとき(ACP>a)。
(2)電流出力指令値IFCCMDの変化幅ΔIが第2閾値bよりも大きいとき(ΔI>b)。
(3)アノード目標圧力PH2STKINの変化幅ΔPが第3閾値cよりも大きいとき(ΔP>c)。
(4)積載重量Gがdよりも大きいとき(G>d)。
(5)交通状況に基づいて高負荷をかける可能性があると判定されたとき(例えば、渋滞が解消されたり、勾配に差し掛かったりしたとき)。なお、交通状況は、ナビゲーションシステムやその他の情報端末から得られるものでもよく、燃料電池車両と相互通信することで路面状況や交通状況によって予測しても構わない。
作動条件設定手段65は、負荷要求が所定の状態を超えた場合、その車両必要負荷PVNCMDに基づいて算出される電流指令値INCMDに応じた作動条件指令値IFCOBJを設定する。
発電制限手段62は、負荷要求に対して燃料電池2による電力の供給を遅らせる遅れ時間Tdy(燃料電池2が劣化する際の作動条件)を設定する遅れ時間設定手段66と、燃料電池2から電力を供給させる場合の単位時間当たりの燃料電池2から電力供給レート(発電量の増加割合)の閾値(加速上限レートIRFCCMD(燃料電池2が劣化する際の作動条件))を設定する加速上限レート設定手段67と、を備えている。
遅れ時間設定手段66には、例えばバッテリ11のSOCと、遅れ時間Tdyと、の相関を示すマップが記憶され、このマップに基づいて遅れ時間Tdyが設定される(図3参照)。図3に示すマップは、バッテリ11のSOCが多くなるに従い、遅れ時間Tdyが長くなるように設定されている。これは、バッテリ11のSOCが多いほど、バッテリ11から供給可能な電力に余裕があるためである。
加速上限レート設定手段67は、例えばバッテリ11のSOCと、加速上限レートIRFCMDと、上述した変化幅ΔIやΔP等の負荷変化幅と、の相関を示すマップが記憶され、このマップに基づいて加速上限レートIRFCMDが設定される(図4参照)。図4に示すマップは、バッテリ11のSOCが多くなるに従い、または負荷変化幅が小さくなるに従い、加速上限レートIRFCMDが小さくなるように設定されている。
加速上限レート設定手段67は、例えばバッテリ11のSOCと、加速上限レートIRFCMDと、上述した変化幅ΔIやΔP等の負荷変化幅と、の相関を示すマップが記憶され、このマップに基づいて加速上限レートIRFCMDが設定される(図4参照)。図4に示すマップは、バッテリ11のSOCが多くなるに従い、または負荷変化幅が小さくなるに従い、加速上限レートIRFCMDが小さくなるように設定されている。
制御手段63は、バッテリ11から供給される電力を制御するBAT電力制御手段71と、燃料電池2から供給される電流出力指令値IFCCMDを制御するFC電力制御手段72と、燃料電池2への負荷要求(FC負荷要求PFCCMD)等の各種パラメータを格納する格納手段73と、FC負荷要求PFCCMDが車両必要負荷PVNCMDに達したか否かを判定する負荷判定手段74と、を主に備えている。
BAT電力制御手段71は、車両必要負荷PVNCMDのうち、バッテリ11への負荷要求(BAT負荷要求PBATCMD)を制御する。具体的に、BAT電力制御手段71は、車両必要負荷PVNCMDと、FC負荷要求PFCCMDと、の差に基づいてBAT負荷要求PBATCMDを算出する(PBATCMD=PVNCMD−PFCCMD)。
FC電力制御手段72は、上述した電流指令値INCMDと、格納手段73に格納された後述する前回出力指令値IFCCMD1と、の差により、単位時間当たりの電流指令値INCMDの変化幅を算出し、この変化幅に基づいて今回の電流出力指令値IFCCMDを算出する。
具体的に、算出された変化幅が上述した加速上限レートIRFCMDよりも小さい場合は、電流指令値INCMDをそのまま電流出力指令値IFCCMDに設定する。一方、変化幅が上述した加速上限レートIRFCMDよりも大きい場合は、前回出力指令値IFCCMD1に加速上限レートIRFCMDを足した値を電流出力指令値IFCCMDに設定する(IFCCMD=IFCCMD1+IRFCMD)。すなわち、FC電力制御手段72は、電流出力指令値IFCCMDが加速上限レートIRFCMD以下になるように設定する。そして、電流出力指令値IFCCMDに基づいて、燃料電池2からFC負荷要求PFCCMDが出力されるようになっている。
具体的に、算出された変化幅が上述した加速上限レートIRFCMDよりも小さい場合は、電流指令値INCMDをそのまま電流出力指令値IFCCMDに設定する。一方、変化幅が上述した加速上限レートIRFCMDよりも大きい場合は、前回出力指令値IFCCMD1に加速上限レートIRFCMDを足した値を電流出力指令値IFCCMDに設定する(IFCCMD=IFCCMD1+IRFCMD)。すなわち、FC電力制御手段72は、電流出力指令値IFCCMDが加速上限レートIRFCMD以下になるように設定する。そして、電流出力指令値IFCCMDに基づいて、燃料電池2からFC負荷要求PFCCMDが出力されるようになっている。
格納手段73は、負荷要求が所定の状態を超えた場合に、現在の燃料電池2へのFC負荷要求PFCCMDを初期負荷指令値PFCCMD0に設定する初期値格納手段75と、前回測定時における燃料電池2の電流出力指令値(前回出力指令値IFCCMD1)を格納する前回値格納手段76と、を備えている。
(燃料電池システムの動作方法)
次に、上述した燃料電池システム1の動作方法について説明する。図5は、燃料電池システムの動作方法を説明するためのフローチャートである。また、図6は燃料電池システムの動作方法を説明するためのタイミングチャートであり、(a)は車両必要負荷PVNCMD、(b)は燃料電池作動条件IFCOBJ、(c)はFC負荷要求PFCCMD、(d)はBAT負荷要求PBATCMDをそれぞれ示している。
図5、図6に示すように、まずステップS1において、負荷要求判定手段64は、燃料電池車両の負荷要求が所定の状態を超えたか否かを判定する(図6中時間t1)。具体的に、負荷要求判定手段64は、以下に示す各条件(1)〜(5)のうち、少なくとも1つが満たされた場合に、負荷要求が所定の状態を超えた、と判定する。
(1)アクセル開度ACPが第1閾値aよりも大きいとき(ACP>a)。
(2)電流出力指令値IFCCMDの変化幅ΔIが第2閾値bよりも大きいとき(ΔI>b)。
(3)アノード目標圧力PH2STKINの変化幅ΔPが第3閾値cよりも大きいとき(ΔP>c)。
(4)積載重量Gがdよりも大きいとき(G>d)。
(5)交通状況に基づき、高負荷をかける可能性があると判定されたとき(例えば、渋滞が解消されたり、勾配に差し掛かったりしたとき)。
次に、上述した燃料電池システム1の動作方法について説明する。図5は、燃料電池システムの動作方法を説明するためのフローチャートである。また、図6は燃料電池システムの動作方法を説明するためのタイミングチャートであり、(a)は車両必要負荷PVNCMD、(b)は燃料電池作動条件IFCOBJ、(c)はFC負荷要求PFCCMD、(d)はBAT負荷要求PBATCMDをそれぞれ示している。
図5、図6に示すように、まずステップS1において、負荷要求判定手段64は、燃料電池車両の負荷要求が所定の状態を超えたか否かを判定する(図6中時間t1)。具体的に、負荷要求判定手段64は、以下に示す各条件(1)〜(5)のうち、少なくとも1つが満たされた場合に、負荷要求が所定の状態を超えた、と判定する。
(1)アクセル開度ACPが第1閾値aよりも大きいとき(ACP>a)。
(2)電流出力指令値IFCCMDの変化幅ΔIが第2閾値bよりも大きいとき(ΔI>b)。
(3)アノード目標圧力PH2STKINの変化幅ΔPが第3閾値cよりも大きいとき(ΔP>c)。
(4)積載重量Gがdよりも大きいとき(G>d)。
(5)交通状況に基づき、高負荷をかける可能性があると判定されたとき(例えば、渋滞が解消されたり、勾配に差し掛かったりしたとき)。
ステップS1の判定結果が「NO」の場合(上述した条件(1)〜(5)が全て満たされない場合(閾値以下であった場合))、負荷要求判定手段64は負荷要求が所定の状態を超えていないと判定する。この場合には、電力要求判定手段61により、負荷要求に基づいて車両必要負荷PVNCMDを算出し、この車両必要負荷PVNCMDに基づいて燃料電池2への電流指令値INCMDが設定される。そして、設定された電流指令値INCMDを、燃料電池2への電流出力指令値IFCCMDにそのまま設定し、この電流出力指令値IFCCMDに基づいてカソードガス供給量、及びアノードガス供給量が制御される。これにより、燃料電池車両の負荷要求に応じた電力が燃料電池2から供給される。
なお、上述したステップS1の判定は、加速時等の負荷変動時に常時行う。
なお、上述したステップS1の判定は、加速時等の負荷変動時に常時行う。
ステップS1の判定結果が「YES」の場合(上述した条件(1)〜(5)のうち何れかの条件を満たした場合(何れかが閾値より大きい場合))、負荷要求判定手段64は負荷要求が所定の状態を超えたと判定してステップS2に進む。
ステップS2において、作動条件設定手段65は、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJを、車両必要負荷PVNCMDから算出した電流指令値INCMDに設定する(図6中時間t2)。そして、電流指令値INCMDに基づいてカソードガス供給量、及びアノードガス供給量が制御される。但し、この状態では燃料電池2への負荷要求は行わない(図6(c)参照)。
なお、アノードガス供給量の制御方法としては、例えば循環ポンプ40を回転させ、アノードガスの循環量を増加する方法を採用することができる。また、パージ時間(パージ弁47の開弁時間)を増加したり、希釈器38のドレイン弁を開弁したりして、アノード流路50内に滞留する窒素等の不純物ガスや、水、水を含んだアノードガスの排出を促進させるとともに、これに伴い未反応のアノードガスをアノードに供給させることで、アノードガスの供給量を増加する方法を採用しても構わない。また、カソードガス供給量の制御方法としては、エアポンプ31の回転数を調整する等の方法を採用することができる。
これにより、燃料電池2への負荷要求を行う前に、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJを、車両必要負荷PVNCMDから算出した電流指令値INCMDに対応させることができる。
これにより、燃料電池2への負荷要求を行う前に、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJを、車両必要負荷PVNCMDから算出した電流指令値INCMDに対応させることができる。
ステップS3において、遅れ時間設定手段66は、上述した図3に示すマップに基づいて遅れ時間Tdy(図6中時間t2〜t3)を設定する。さらに、加速上限レート設定手段67は、図4に示すマップに基づいて加速上限レートIRFCCMDを設定する。
次に、ステップS4において、初期値格納手段75は、現在の燃料電池2へのFC負荷要求PFCCMDを初期負荷指令値PFCCMD0に設定する。
続いて、ステップS5において、負荷要求からの経過時間が遅れ時間Tdyを経過したか否かを判定する。
ステップS5における判定結果が「NO」の場合(遅れ時間Tdyを経過していない場合)、ステップS6以降のバッテリ電力供給処理に進む。
ステップS5における判定結果が「NO」の場合(遅れ時間Tdyを経過していない場合)、ステップS6以降のバッテリ電力供給処理に進む。
ステップS6では、まず燃料電池2の初期負荷指令値PFCCMD0に基づく燃料電池2へのFC負荷要求値PFCCMDを設定する。
次に、ステップS7において、BAT電力制御手段71は、バッテリ11への負荷要求(BAT負荷要求PBATCMD)を算出する。具体的に、BAT電力制御手段71は、車両必要負荷PVNCMDとFC付加要求PFCCMDとの差に基づいて、BAT負荷要求PBATCMDを算出する(PVNCMD−PFCCMD)。
そして、ステップS8において、BAT電力制御手段71は、上述したステップS7で算出されたBAT負荷要求値PBATCMDに基づいてバッテリ11に負荷要求を行う。これにより、バッテリ11からBAT負荷要求PBATCMDに応じた電力が供給される。なお、この状態では、車両必要負荷PVNCMDのうち、燃料電池車両の負荷要求に基づく増加分の電力全てがバッテリ11により賄われる(図6中時間t2〜t3)。すなわち、遅れ時間Tdyが経過するまでは、上述したステップS5に戻り、上述したバッテリ電力供給処理のみを継続することになる。
一方、ステップS5における判定結果が「YES」の場合(遅れ時間Tdyが経過した場合)、ステップS9以降の燃料電池電力供給処理に進む(図6中時間t3)。
ステップS9において、FC電力制御手段72は、電流指令値INCMDと前回出力指令値IFCCMD1との差(単位時間当たりの電力供給レート)が、加速上限レートIRFCMDよりも大きいか否かを判定する。
ステップS9における判定結果が「NO」の場合(電力供給レートが加速上限レートIRFCMDよりも小さい場合)、ステップS10に進む。
ステップS10では、車両必要負荷PVNCMDに基づいて算出された電流指令値INCMDを、燃料電池2への電流出力指令値IFCCMDにそのまま設定し、後述するステップS12に進む。
ステップS9における判定結果が「NO」の場合(電力供給レートが加速上限レートIRFCMDよりも小さい場合)、ステップS10に進む。
ステップS10では、車両必要負荷PVNCMDに基づいて算出された電流指令値INCMDを、燃料電池2への電流出力指令値IFCCMDにそのまま設定し、後述するステップS12に進む。
ステップS9における判定結果が「YES」の場合(電力供給レートが加速上限レートIRFCMDよりも大きい場合)、ステップS11に進む。ステップS11では、前回出力指令値IFCCMD1と加速上限レートIRFCMDとの和(IFCCMD1+IRFCMD)を、燃料電池2の電流出力指令値IFCCMDに設定し、ステップS12に進む。
ステップS12では、燃料電池2に負荷要求(FC負荷要求PFCCMD)を行う(図6中時間t3〜t4)。具体的に、燃料電池車両の負荷要求に基づく車両必要負荷PVNCMDのうち、上述したステップS10,11で算出された電流出力指令値IFCCMDに基づいて、燃料電池2からFC負荷要求PFCCMDに応じた電力が出力される。
次に、ステップS13において、前回値格納手段76は、今回の電流出力指令値IFCCMDを前回出力指令値IFCCMD1に設定する。
そして、ステップS14において、FC負荷要求PFCCMDが、車両必要負荷PVNCMDに到達したか否かを判定する。
ステップS14における判定結果が「NO」の場合(PFCCMD<PVNCMDの場合)、ステップS7に戻る。この場合には、燃料電池2へのFC負荷要求PFCCMDが、車両必要負荷PVNCMDに対応できる状態まで達していないと判定して、負荷の不足分をバッテリ11へのBAT負荷要求PBATCMDで補うように制御する。
ステップS14における判定結果が「NO」の場合(PFCCMD<PVNCMDの場合)、ステップS7に戻る。この場合には、燃料電池2へのFC負荷要求PFCCMDが、車両必要負荷PVNCMDに対応できる状態まで達していないと判定して、負荷の不足分をバッテリ11へのBAT負荷要求PBATCMDで補うように制御する。
具体的に、BAT電力制御手段71は、ステップS7において、車両必要負荷PVNCMDと現在のFC付加要求PFCCMDとの差に基づいてBAT負荷要求PBATCMDを算出するとともに、ステップS8において、上述したステップS7で算出されたBAT負荷要求値PBATCMDに基づいてバッテリ11から電力を出力する。この場合、燃料電池車両の負荷要求に基づく車両必要負荷PVNCMDのうち、負荷要求による増加分の電力がバッテリ11及び燃料電池2の双方から賄われる(図6中時間t3〜t4)。その後、上述したステップS5以降のフローを繰り返し行う。
一方、ステップS14における判定結果が「YES」の場合(PFCCMD=PVNCMDの場合)、車両必要負荷PVNCMD(FC負荷要求PFCCMD)に応じた電力を燃料電池2のみで出力可能であると判定して、本フローを終了する(図6中時間t4)。
このように、本実施形態では、電力要求判定手段61により電力増加の要求と判定した際、先にバッテリ11から電力を供給させ、続いて発電制限手段62による制限下で、燃料電池2から電力を供給させる構成とした。
この構成によれば、急加速時等の急激な負荷変動時において、燃料電池2では車両必要負荷PVNCMDに応じた電力を賄えない場合に、先にバッテリ11から電力を供給することで、車両必要負荷PVNCMDに応じた電力を速やかに供給できるとともに、燃料電池2側では負荷変動に対応できる作動条件に整わせてから電力を供給させることができる。したがって、アノードストイキ不足に伴う燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を抑制できる。また、急激な負荷変動に伴う燃料電池2の急激な電圧変動や、電圧変動の繰り返しも抑制できるので、これによっても燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を抑制できる。
また、急激な負荷要求に対して燃料電池2による電力供給が追従しなくても、ドライバー操作(アクセル操作による加速感等)による応答性を確保できるので、ドライバーに与える違和感を低減できる。
この構成によれば、急加速時等の急激な負荷変動時において、燃料電池2では車両必要負荷PVNCMDに応じた電力を賄えない場合に、先にバッテリ11から電力を供給することで、車両必要負荷PVNCMDに応じた電力を速やかに供給できるとともに、燃料電池2側では負荷変動に対応できる作動条件に整わせてから電力を供給させることができる。したがって、アノードストイキ不足に伴う燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を抑制できる。また、急激な負荷変動に伴う燃料電池2の急激な電圧変動や、電圧変動の繰り返しも抑制できるので、これによっても燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を抑制できる。
また、急激な負荷要求に対して燃料電池2による電力供給が追従しなくても、ドライバー操作(アクセル操作による加速感等)による応答性を確保できるので、ドライバーに与える違和感を低減できる。
しかも、燃料電池電力供給処理において、発電制限手段62による制限下(遅れ時間Tdyや加速上限レートIRFCCMD等)で燃料電池2から電力を供給することで、燃料電池2へのFC負荷要求PFCCMDを最適な条件に設定できる。これにより、燃料電池2に過剰な負荷や急な負荷変動がかかるのを抑制し、燃料電池2内(特に、下流側)でのストイキ不足の発生を確実に抑制できる。
また、本実施形態では、バッテリ電力供給処理の際(燃料電池電力供給処理の前)に、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJを、車両必要負荷PVNCMDから算出した電流指令値INCMDに設定することで、バッテリ電力供給処理中に燃料電池2の作動条件を負荷要求に対応できる状態に近づけておくことができる。
この場合、急激な負荷要求に対して燃料電池2による電力供給が追従しなくても、エアポンプ31の回転数等は増加するため、ドライバー操作(アクセル操作による加速感等)による応答性を確保して、ドライバーに与える違和感を低減できる。
この場合、急激な負荷要求に対して燃料電池2による電力供給が追従しなくても、エアポンプ31の回転数等は増加するため、ドライバー操作(アクセル操作による加速感等)による応答性を確保して、ドライバーに与える違和感を低減できる。
さらに、燃料電池電力供給処理を、バッテリ電力供給処理の開始から遅れ時間Tdy遅らせることで、バッテリ電力供給処理の間に燃料電池2の作動条件を負荷要求に対応できる状態に近づけておくことができる。そして、燃料電池2の作動条件が負荷要求に対応できる状態に整った後に、燃料電池電力供給処理を開始することで、燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を確実に抑制できる。
また、発電制限手段62が加速上限レートIRFCCMDを設定することで、燃料電池2に最適な条件で発電が行われるので、燃料電池2に過剰な負荷や急な負荷変動がかかるのを抑制し、燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を確実に抑制できる。
また、本実施形態では、車両の加速要求(例えば、ΔIやΔP等)、積載重量G、及び交通状況のうち、少なくともひとつを受けて、判定を開始することで、燃料電池2の劣化が進行する前に、負荷要求を速やかに判定できる。したがって、燃料電池2の電極の劣化や、それに伴う電解質膜の劣化、発電性能の低下を未然に抑制できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。すなわち、上述した実施形態で挙げた構成等はほんの一例に過ぎず、適宜変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、燃料供給手段として燃料インジェクタ44を用いる構成について説明したが、これに限らず、レギュレータ(圧力制御手段)等を用いても構わない。
また、燃料電池2で発電された余分な電力は、バッテリ11に蓄電して次回の負荷変動時に供給することができる。
例えば、上述した実施形態では、燃料供給手段として燃料インジェクタ44を用いる構成について説明したが、これに限らず、レギュレータ(圧力制御手段)等を用いても構わない。
また、燃料電池2で発電された余分な電力は、バッテリ11に蓄電して次回の負荷変動時に供給することができる。
さらに、負荷要求判定手段64による判定は、上述した(1)〜(5)の方法に限らず、負荷の変化幅や、電流密度、電位、インピーダンス、温度等、適宜設計変更が可能である。
また、上述した実施形態では、バッテリ11のSOCに基づいて遅れ時間Tdyを設定した場合について説明したが、これに限らず、燃料電池2の出口温度と、遅れ時間Tdyと、の相関を示すマップに基づいて遅れ時間Tdyを設定しても構わない(図7参照)。図7に示すマップは、出口温度が高くなるに従い、遅れ時間Tdyが短くなるように設定されている。これは、出口温度が低い状態で負荷を増加すると、発電により生成された水分が結露等によって燃料電池2の面内に水として残存し易くなり、この水がアノードガスの拡散を阻害し、部分的なアノードストイキ不足になる虞があるからである。そのため、出口温度が低い状態では、遅れ時間Tdyを長く設定し、燃料電池2の作動条件を負荷要求に対応できる状態に整わせる必要がある。
また、遅れ時間Tdyは、図3や図7のようなマップを用いず、バッテリ11のSOCや燃料電池2の出口温度に基づく固定値でも構わない。
また、遅れ時間Tdyは、図3や図7のようなマップを用いず、バッテリ11のSOCや燃料電池2の出口温度に基づく固定値でも構わない。
さらに、遅れ時間Tdyは、上述したバッテリ11のSOCや燃料電池2の出口温度に限らず、アノードガスの出口濃度や、燃料電池2から電流を取り出していない状態での単位セルのセル電位(OCVチェック)、アノード面内の電位(局所電位チェック)、インピーダンス、エゼクタの副流流量、燃料電池2の出口の状態を検出するための参照用ミニ燃料電池等の検出結果に基づいて設定しても構わない。
また、燃料電池2内の反応ガスの圧力や流量、エアポンプ31等の回転数が、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJに達したことを直接的に確認してから燃料電池2による電力の供給を行っても構わない。この場合は、燃料電池2内の反応ガスの圧力や流量、エアポンプ31等の回転数が、燃料電池2の作動条件指令値IFCOBJに達してから所定時間経過した後に燃料電池2による電力の供給を開始することが好ましい。
また、上述した実施形態では、バッテリ11のSOCと負荷変化幅(ΔIやΔP)に基づいて加速上限レートIRFCCMDを設定した場合について説明したが、これに限らず、図8に示すように、負荷変化幅のみに基づいて加速上限レートIRFCCMDを設定しても構わない。
さらに、図9に示すように、燃料電池2の出口温度と、加速上限レートIRFCCMDと、の相関を示すマップに基づいて加速上限レートIRFCCMDを設定しても構わない(図8参照)。図8に示すマップは、出口温度が高くなるに従い、加速上限レートIRFCCMDが大きくなるように設定されている。これは、上述したように出口温度が低い状態で負荷を増加すると、発電により生成された水がアノードガスの拡散を阻害し、部分的なアノードストイキ不足になる虞があるからである。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1…燃料電池システム 2…燃料電池スタック(燃料電池) 11…バッテリ(二次電池) 31…エアポンプ(反応ガスポンプ) 40…循環ポンプ(反応ガスポンプ) 44燃料インジェクタ(圧力制御手段) 47…パージ弁(パージ手段) 50…アノード流路(燃料流路) 61…電力要求判定手段 62…発電制限手段 63…制御手段
Claims (6)
- 反応ガスを受けて発電する燃料電池、及び充放電が可能な二次電池を有する電気供給系と、
前記電気供給系から供給される電力について要求の有無、及びその量を判定する電力要求判定手段と、
前記燃料電池が劣化する際の作動条件に基づき、前記燃料電池の発電を制限する発電制限手段と、
前記電力要求判定手段の判定を受けて前記電気供給系を制御する制御手段と、を備え、
前記制御手段は、
前記電力要求判定手段により電力増加の要求と判定した際、先に前記二次電池から電力を供給させる二次電池電力供給処理を行い、続いて前記発電制限手段による制限下で、前記燃料電池から電力を供給させる燃料電池電力供給処理を行うことを特徴とする燃料電池システム。 - 前記制御手段は、前記二次電池電力供給処理の際に、前記電力増加の要求に基づく作動条件を前記燃料電池に入力することを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記制御手段は、前記燃料電池電力供給処理を、前記二次電池電力供給処理の開始から所定時間遅らせることを特徴とする請求項1または請求項2記載の燃料電池システム。
- 前記発電制限手段は、前記燃料電池電力供給処理の際に、前記燃料電池の発電量の増加割合が、閾値以下になるように設定することを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の燃料電池システム。
- 前記発電制限手段は、
前記燃料電池に反応ガスを供給するための反応ガスポンプ、前記燃料電池の燃料極における燃料流路のパージ処理を行うパージ手段、前記燃料極に供給される燃料の圧力を制御する圧力制御手段、及び前記燃料電池内の水を排出するドレイン弁のうち、何れか一つを用いて前記燃料電池の作動条件を制御することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか1項に記載の燃料電池システム。 - 前記燃料電池システムは、車両に搭載され、
前記電力要求判定手段は、前記車両の加速要求、積載情報、及び交通状況のうち、少なくともひとつを受けて、判定を開始することを特徴とする請求項1から請求項5の何れか1項に記載の燃料電池システム。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-06-15 JP JP2012135561A patent/JP2014002844A/ja active Pending
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