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JP2013521133A - 鋳造被覆組成物 - Google Patents

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JP2013521133A
JP2013521133A JP2012556574A JP2012556574A JP2013521133A JP 2013521133 A JP2013521133 A JP 2013521133A JP 2012556574 A JP2012556574 A JP 2012556574A JP 2012556574 A JP2012556574 A JP 2012556574A JP 2013521133 A JP2013521133 A JP 2013521133A
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Abstract

鋳型および中子のための鋳造被覆組成物、被覆鋳型および中子を調製する方法、ならびに被覆鋳型および中子。鋳造被覆組成物は、液体キャリヤー、バインダー、および粒子状耐火フィラーを含む。粒子状耐火フィラーは、d>38μmの粒子サイズを有する第1の(比較的粗い)画分と、d<38μmの粒子サイズを有する第2の(比較的微細な)画分とを含む。全粒子状耐火フィラーの10%以下が38μm<d<53μmの粒子サイズを有し、第2の(比較的微細な)画分の0〜50%が焼成カオリンで構成される。鋳造被覆組成物が、鋳型からの鋳造物の除去を援助するために、鋳型および中子に塗布される。組成物は、(d>38μmの粒子を含む)表面被覆および(d<38μmの粒子を含む)吸収被覆を有する鋳型および中子を得るために、単一工程で鋳型および中子に塗布される。

Description

本発明は、鋳造被覆組成物に関し、特に、鋳型および中子のための被覆組成物、鋳型および中子を被覆する方法、ならびにこの方法によって得られる鋳型および中子に関する。
金属の形状は、鋳型および随意の中子によって規定される空洞に溶融金属を注ぎ込むことによって、成形される。鋳造物の外部を規定する型形状は、鋳型として知られており、鋳造物の内部を規定する型形状は、中子として知られている。液体金属が中子に対抗する砂型に注入されるとき、砂/金属界面にて物理作用および化学反応が生じる。どちらも、鋳造物の完成品に表面欠陥をもたらすかもしれない。
金属貫通およびひび割れは、砂型および中子に生じる物理的な鋳造欠陥である。貫通欠陥は、液体金属が砂型または中子の気孔に入るときに生じて、鋳造物に粗い表面をもたらす。ひび割れは、砂の熱膨張差の結果として生じる。シリカ砂は、相変化の結果として573℃で発生する強い膨脹のせいで、特にひび割れを生じ易い。熱い金属が冷たい鋳型または中子の表面に当たるとき、強力な熱勾配が生じ、拡散による中子への熱放散を伴う。まず鋳型または中子の外層が573℃に達して、突然の膨脹のせいで圧縮力を引き起こす。(熱い金属から離れた)より深い層は、遅れて573℃に達し、これらの層が膨脹するときには表面の圧縮力は伸張力に変化して、ひび割れが生じるかもしれない。鋳型または中子の表面の液体金属がその後ひび割れに入って、鋳造物表面に隆起した線または筋が形成される結果となる。
化学的欠陥には、砂焼けおよび炭素質欠陥が含まれる。砂焼けは、鋳型または中子の耐火性を低減する砂中の不純物(特に、アルカリ金属塩)の存在に起因する。炭素質欠陥は、有機質の鋳型バインダーまたは中子バインダーが、高い金属注湯温度で損なわれて、光沢のある炭素のせいで復炭現象または表面痘痕をもたらし得る炭素含有ガスを形成するときに、生じる。
筋発生および他の欠陥を回避するための、鋳型および中子の特性を向上させる試みにおいて、多様な物質が鋳造砂に添加されてきた。これらの添加物(抗筋形成剤)には、でんぷん系の製品、デキストリン、酸化鉄(赤色および黒色酸化鉄を含む)、およびアルカリ土類金属フッ化物またはアルカリ金属フッ化物が含まれる。一般に、添加物は、鋳型または中子を製造する前に、樹脂および砂と混合される。添加物は、鋳型または中子の全体にわたって、均一に分布させられる。このことの不都合は、比較的多量(比較的高額)の添加物を使用しなければならず、通常、充分な中子強度を維持するためにバインダーのレベルを高める必要があることである。
耐火被覆剤(鋳型塗料、ドレッシング、または塗料としても知られる)が、得られる鋳造物の特性を向上させるために、長年にわたって使用されてきた。被覆剤の目的には、平滑な鋳造物完成品を提供すること、溶融金属から砂を保護して砂焼けおよび金属貫通を制限すること、鋳型および中子にひび割れおよび筋が生じないようにすること、鋳造物表面からの砂の容易な除去をもたらすこと、が含まれる。被覆剤は、一般に、グラファイト、アルミノケイ酸塩(タルク、雲母、葉ろう石(pyrophillite))またはケイ酸ジルコンの耐火材に基づいている。
欠陥を低減し、鋳造品質を高めるために、多層の耐火被覆を中子または鋳型に施してもよい。国際公開第89/09106号は、細かく挽いた溶融シリカを含有する第1の耐火被覆層を含む水性懸濁液に、まず、浸しまたは噴霧した砂中子を記載している。この被覆剤は乾燥され、次いで、第2の柔らかい離型被覆剤(たとえば、粉末グラファイトの懸濁液)が塗布される。日本公開特許公報第2003−191048号は、第1および第2の被覆層を有する砂中子を記載している。第1の被覆層(14)は、中子に浸透し、また、ジルコン粉および有機バインダーで構成される。第2の層(16)は、鋳型の離型を援助する潤滑剤として、雲母を含有している。第2の被覆層は第1の被覆層の後に塗布される。
本発明の第1の側面によれば、液体キャリヤー;バインダー;および粒子状耐火フィラーを含む鋳造被覆組成物が提供され、粒子状耐火フィラーは、d>38μmの粒子サイズの第1の(比較的粗い)画分とd<38μmの粒子サイズの第2の(比較的微細な)画分とを含み、全粒子状耐火フィラーの10%以下が、38μm<d<53μmの粒子サイズを有し、第2の(比較的微細な)画分の0〜50%が焼成カオリンによって構成される。
図1は、本発明の組成物で被覆された鋳型または中子の一部分の模式図である。鋳型または中子は、砂10の粒子から作製される。砂10の粒子は、所望の形を生成するために、バインダー(不図示)によって相互に結合される。鋳型または中子は多孔質であり、砂10の粒子間には空隙(気孔)12が存在する。被覆組成物が鋳型または中子に塗布されるとき、第2の(比較的微細な)画分14がある深さ(図1においてYで示す)まで多孔質の鋳型または中子に浸透する。第1の(比較的粗い)画分16は、鋳型または中子に浸透するには大き過ぎる粒子サイズを有しており、むしろ表面層16を形成する。
理論に縛られるのを望むのではないが、発明者らは、第1の(比較的粗い)画分は、砂の中子または鋳型から鋳造物が容易に外れることを可能にし、一方、第2の(比較的微細な)画分は筋欠陥を防止するのを援助すると、提唱する。
さらに、発明者らは、この被覆組成物の恩恵は、被覆組成物が、高い割合の焼成カオリン(焼成粘土)を含むときに低下することを示した。
被覆組成物は、鋳型または中子に浸透する吸収層(第2の(比較的微細な)画分を含む)と、鋳型または中子に積層する表面層(第1の(比較的粗い)画分を含む)とを提供するように、単一の工程で鋳型または中子に塗布してよい。この単一の工程は、2つの別個の被覆剤を塗布する従来技術の処理と比べて有利であり、特に、第2の被覆剤を塗布する前に第1の被覆剤を乾燥させる処理と比べて有利である。
発明者らは、鋳型または中子への微細な粒子の充分な吸収は、38μm<d<53μmの範囲の粒子サイズを有する粒子の部分を除くことによって、単一の工程で達成し得ることを見出した。38μm<d<53μmの粒子サイズを有する粒子を、ここでは臨界画分という。臨界画分は、鋳型または中子の気孔を閉鎖して、微細な粒子の浸透を妨げると、提唱する。閉鎖作用は、使用する砂の種類(粒子サイズおよび形状)には実質的に依存しないことが示されている。
驚いたことに、本発明の被覆組成物は、微細な画分と粗い画分を個別に含む2つの別個の被覆と、同程度に有効であるかもしれない。業績は、微細な粒子のみを含有する吸収被覆剤をまず塗布し、その後、粗い画分を含有する被覆剤を塗布し、それらの塗布の間に中間乾燥工程を含んでも含まなくてもよい二重被覆処理によって、満足できる鋳造結果が得られることを示しているかもしれない。しかし、凹部(ポケット)を有するある種の複雑な中子については、第1の吸収被覆剤の中間乾燥工程を行わない場合、ある領域において第2の被覆剤が均一に付着しないことがある、という問題が生じ得ることが見出されている。代替の二段階処理は、まず、微細な粒子のみを含有する吸収液体被覆剤を塗布し、その後、未だ湿っている第1の被覆を有する鋳型または中子を、粗い粒子の流動床に保持してそれらを表面に付着させることによって、乾燥した粉末の粗い画分を塗布することを含んでいる。
第1の(比較的粗い)画分および第2の(比較的微細な)画分の粒子サイズは、篩い分けによって決定してよい。38μmの開口サイズを有する篩を通過する粒子状耐火フィラーは、本発明の目的のために、第2の(比較的微細な)画分と定義され、一方、38μmの開口サイズを有する篩に保持される粒子状耐火フィラーは、第1の(比較的粗い)画分である。この篩は、ISO3310−1標準の篩でよい。38μm<d<53μmの粒子サイズを有する粒子は、53μmの開口サイズを有する篩を通過するが、38μmの開口サイズを有する篩を通過しない。
一連の実施形態において、全粒子状耐火フィラーの10%、7%、4%、3%または1%以下が、38μm<d<53μmの粒子サイズを有する粒子によって構成される。臨界画分は吸収を妨げることが示されているので、発明者らは、臨界画分の割合をより低くすることが有益であると提唱する。しかし、実際上の理由で、臨界画分を完全に排除することは困難かもしれない。その割合は、重量(重量%)または体積(体積%)で決定されてよい。
加えて、臨界画分(38μm<d<53μm)は、第1の(比較的粗い)画分に対して決定されてよい。一連の実施形態において、第1の(比較的粗い)画分の15%、10%、8%、6%または3%以下が、38μm<d<53μmの粒子サイズを有する粒子で構成される。この割合は、重量(重量%)または体積(体積%)で決定されてよい。
一実施形態において、第1の(比較的粗い)画分は、630μm以下、500μm以下、400μm以下、250μm以下または180μm以下の粒子サイズを有する。
一般に、より粗い/より大きい(球形)粒子はより粗い表面を有しており、つまり、粒子サイズが小さいほど被覆層は滑らかである。上限サイズについての制限は、中子の縁の鮮鋭さによって決定される。なぜなら、被覆のひび割れはこれらの縁で生じるからである。粒子の形態もまた、被覆表面特性を決定する因子である。なぜなら、粗い薄片状耐熱材料は、非常に薄く、表面に平坦に付着するので、一般に、同等のサイズの丸い粒子薄片材料よりも、平滑な鋳造物表面を与えるからである。
一実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、35μm以下、30μm以下、25μm以下、20μm以下または10μm以下の粒子サイズを有している。
粒子状耐火フィラーは、d>38μmの粒子サイズを有する第1の(比較的粗い)画分と、d<38μmの粒子サイズを有する第2の(比較的微細な)画分とを含む。一連の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分に対する第1の(比較的粗い)画分の比率は、0.1〜2.0:1、0.5〜1.5:1、0.8〜1.2:1、1.2〜0.8:1、1.5〜0.5:1または2.0〜0.1:1である。比率は、重量または体積で計算してよい。
他の一連の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分の重量パーセント(重量%)に対する第1の(比較的粗い)画分の重量パーセント(重量%)の比率は、0.1〜2.0、0.2〜1.7、0.3〜1.4または0.5〜1.0である。
さらに他の一連の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分の体積パーセント(体積%)に対する第1の(比較的粗い)画分の体積パーセント(体積%)の比率は、0.5〜2.0、0.7〜1.8または0.9〜1.5である。
粒子状耐火フィラーは、特に制限されるものではない。好適な耐火フィラーには、グラファイト、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩(たとえば、モロカイト)、酸化アルミニウム、ケイ酸ジルコン(zircon silicate)、白雲母(雲母)、イライト、アタパルジャイト(パリゴルスカイト)、葉ろう石(pyrophilite)、タルク、および酸化鉄(赤色酸化鉄および黄色(水和)酸化鉄を含む)が含まれる。
一実施形態において、第1の(比較的粗い)画分は、グラファイト、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩(たとえば、モロカイト)、酸化アルミニウム、およびケイ酸ジルコン(zircon silicate)の1つ以上を含む。特定の実施形態において、第1の(比較的粗い)画分は、薄片状またはシート状の形態を有する粒子を含む。薄片状またはシート状の形態を有する粒子には、結晶性グラファイト、白雲母(雲母)、葉ろう石(pyrophillite)、タルク、および雲母状酸化鉄が含まれる。さらなる実施形態において、第1の(比較的粗い)画分は、結晶性(薄片)グラファイトを含む。さらなる実施形態において、第1の(比較的粗い)画分は、結晶性(薄片)グラファイトで構成される。
一実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、球形の形態を有する粒子を含む。赤色酸化鉄(ヘマタイト)が、球形の形態を有する粒子の例である。他の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、棒状の形態を有する粒子を含む。パリゴルスカイト(アタパルジャイト)、セピオライト、黄色酸化鉄(水和酸化鉄、たとえば、針鉄鉱またはりん繊石)、および珪灰石が、棒状の形態を有する粒子の例である。さらなる実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、球形の形態を有する粒子および棒状の形態を有する粒子の双方を含む。特定の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、酸化鉄を含む。
一実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、薄板状または板状の形態を有する粒子を含む。焼成カオリンおよび雲母が、薄板状の形態を有する粒子の例である。
一実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、焼成カオリンを含む。一連の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分の50%、45%、40%または35%以下が、焼成カオリンで構成される。焼成カオリンの存在は、一定の限度内で有益であることが判明している。高い割合の焼成カオリンは、被覆組成物に悪影響を及ぼすことが判明している。
さらなる実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、ゲル構造を形成しない0〜50%のケイ酸塩系鉱物を含む。
さらに他の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、ゲル構造を形成しない0〜50%の粒子を含む。
一連の実施形態において、第2の(比較的微細な)画分は、薄板状または板状の形態を有するゲル非形成の粒子(ケイ酸塩系鉱物を含む)を含み、その粒子は、第2の(比較的微細な)画分の50%、45%、40%または35%以下を構成する。
パーセンテージは重量(重量%)または体積(体積%)で計算してよい。雲母および焼成カオリンが、薄板状の形態を有し、ゲル構造を形成しないケイ酸塩系鉱物の例である。
第1の(比較的粗い)画分および第2の(比較的微細な)画分は、同じまたは異なる粒子状耐火フィラーによって構成されてよい。
液体キャリヤーは、粒子状耐火フィラーを砂基質上および砂基質内に移送する機能を司る。これは、鋳造が行われる前に除去すべきである。一実施形態において、液体キャリヤーは水である。他の実施形態において、液体キャリヤーは、イソプロパノール、メタノールまたはエタノールなどの揮発性の有機液体キャリヤーである。
バインダーの機能は、フィラー粒子を相互に結合させるともに、鋳型または中子に付着させることである。一実施形態において、バインダーは、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、デキストリンまたはポリアクリレートという高分子の1つ以上を含む。
システムのレオロジーは、粒子の数およびそれらが占める体積(液体キャリヤーに対して)で決定される。粒子のサイズおよび形状はレオロジーに強く影響し、微細な粒子ほど、液体キャリヤーと相互作用する表面積が相対的に大きいので、影響が大きく、一方、粒子の凝集はそれらの影響を低下させる。アタパルジャイトなどの棒状の一定の粒子は、ゲル状の構造を形成することが知られており、これは、1つ以上の分散剤の添加で制御することが可能である。一実施形態において、鋳造被覆組成物は、さらに分散剤を含む。好適な分散剤には、ポリアクリレート(ナトリウムおよびアンモニウム)、リグノスルホン酸塩およびポリリン酸塩が含まれる。
液体キャリヤーが水の場合、殺生物剤を被覆剤に加えてもよい。
本発明の第2の側面によれば、被覆された鋳型または中子を調製する方法であって、鋳型または中子を準備し、第1の側面の鋳造被覆組成物を鋳型または中子に塗布し、液体キャリヤーを除去することを含む方法が提供される。
この方法は、吸収層および表面層の双方を有する被覆された鋳型または中子が、単一の工程で得られる点において有利である。
一実施形態において、組成物は、浸漬、はけ塗り、布塗り(swabbing)、噴霧または注ぎ掛け(overpouring)によって、塗布される。
一連の実施形態において、1〜10mm、1.5mm〜8mm、2〜6mm、2.5mm〜5mmまたは3〜4mmの吸収深さが得られるように、鋳造被覆組成物を鋳型または中子に塗布する。一定の限度内で、吸収深さを増すことは、鋳造被覆組成物の塗布パラメータ、たとえば浸漬時間、粘度など、を調整することによって達成されることが理解されよう。被覆が浸漬によって塗布される場合、吸収深さを増すことは、浸漬時間を長くすることによってなされてよい。本発明の鋳造被覆組成物は、従来技術の被覆剤よりも、大きな吸収深さをもたらすことが判明しており、発明者らは、吸収深さの増大は臨界画分の除去の結果であると提言する。
他の一連の実施形態において、100〜1000μm、100〜800μm、150〜600μm、200〜450μmまたは250〜350μmの表面層厚さが得られるように、鋳造被覆組成物を鋳型または中子に塗布する。
一実施形態において、液体キャリヤーは乾燥によって除去される。乾燥は、被覆した中子または鋳型を従来のガスまたは電気加熱乾燥オーブン内に入れることによって、または高周波オーブンを用いることによって、実施される。乾燥は、液体キャリヤーが水または揮発性有機液体のときに採用してよい。代替の実施形態において、キャリヤー液体は、燃焼によって除去される。この方法は、液体キャリヤーがイソプロパノールのときに採用してよい。
鋳型または中子は、シリカ砂、ジルコン砂、クロマイト砂、オリビン砂、またはこれらの組み合わせを含んでよい。一実施形態において、鋳型はまたは中子はシリカ砂を含む。サイズ、分布および粒子形状は、すべて鋳造物の質に影響する。粗い粒子の砂は、大きな金属貫通が生じる結果となって、低質な鋳造物の表面仕上がりをもたらす傾向があり、一方、微細な粒子の砂は、より良好な表面仕上がりを与えるが、ガス欠陥を生じるかもしれないより高いバインダーレベルを必要とする。中子用のシリカ砂は、最小で95〜65%のSiO含有量、40〜60のAFS粒度指数、220〜340μmの平均粒子サイズ、および、好ましくは、丸まったまたは少し丸まった粒子を有する。鋳型用の砂は、僅かに粗いことが多く、35〜50のAFS粒度指数、および280〜390μmの平均粒子サイズを有する。
砂のサイズおよび粒子形状は、本発明の特定の被覆剤の透過性に、したがって吸収の深さに、いくらかの影響を及ぼすことが理解されよう。一般的な規則性として、粗いおよび/または角張ったもしくは少し角張った粒子を有する砂を用いて生成される鋳型および中子は、微細なおよび/または丸まった砂の中子または鋳型よりも透過性が高く、したがって、被覆剤をより深くまで吸収する。
本発明は、第2の側面の方法によって得られる被覆された鋳型または中子にもある。
第2の側面の方法によって調製される被覆された鋳型および中子は、第1の(表面)被覆と第2の(吸収)被覆とを含み、第1および第2の被覆の各々が、粒子状耐火フィラーを含む。第1の(比較的粗い)画分が第1の(表面)被覆を形成し、第2の(比較的微細な)画分が第2の(吸収)被覆を形成する。
一連の実施形態において、第1の(表面)被覆の厚さは、100〜800μm、150〜600μm、200〜450μmまたは250〜350μmである。
他の一連の実施形態において、第2の(吸収)耐火層の深さは、1〜10mm、1.5mm〜8mm、2〜6mm、2.5mm〜5mmまたは3〜4mmである。
例示のみを目的として、以下の図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
本発明の一実施形態に従う鋳型または中子の一部分の概略図である。 本発明および一比較例に従う2つの中子の概略図である。 本発明の実施形態に従う中子から選択した特性を比較例と共に示すグラフである。 本発明の実施形態に従う中子から選択した特性を比較例と共に示すグラフである。 本発明の実施形態に従う中子から選択した特性を比較例と共に示すグラフである。 本発明の実施形態に従う中子から選択した特性を比較例と共に示すグラフである。 筋発生防止試験を実施するために使用した鋳造物設計および鋳型を示す図である。 筋発生防止試験を実施するために使用した鋳造物設計および鋳型を示す図である。 筋発生防止試験を実施するために使用した鋳造物設計および鋳型を示す図である。 中子における鋳造欠陥を示す図である。 筋発生防止試験の結果を示す概略図である。
方法
バインダーとしてのポリビニルアルコール、および組成物のレオロジーを制御するポリアクリル酸ナトリウムを有する水性被覆剤を調製した。各被覆組成物の一般的な組成は次のとおりである: 40〜60重量%の液体キャリヤー(水)、0.2〜2.0重量%のバインダー、0〜4重量%の分散剤、0〜0.5重量%の殺生物剤、10〜30重量%の粗い粒子状耐火フィラー(第1の画分、d>38μm)、および20〜30重量%の微細な粒子状耐火フィラー(第2の画分、d<38μm)。
微細な粒子状耐火フィラー(粘土ゲル化剤(アタパルジャイト)、赤色酸化鉄、黄色酸化鉄および焼成粘土を含む)は全て、全材料が<25μmで、ほとんどの材料が<10μmであるような、粒子サイズ分布を有していた。
粗い粒子状耐火フィラーは、グラファイトおよびモロカイト(アルミノケイ酸塩)を含んでいた。 市販等級の薄片状グラファイトおよびモロカイトを、入手したままで試験し、また、特定の材料画分を除去する処理を行った後に試験した。分級したグラファイトもしくはモロカイト、または除去した特定の篩画分を、試験被覆剤を生成するために使用した。理論的には、分級は微細な材料(<38μm)の全てを除去するはずであるが、次の表1に詳細を示すように、分析は、より粗い粒子に緩く付着した材料に起因して、非常に低レベルの微細粒子および臨界画分が残存することを示した。痕跡量(表2bにおいて0%として示す)の臨界画分を有する耐火フィラーを、より大きな粒子サイズを有する材料、たとえば、グラファイトC(d>75μm)およびグラファイトD(d>106μm)、を除去する分級によって得た。
Figure 2013521133
各被覆剤を調製して、12.5秒(±0.5秒)のDIN#4カップ粘土に希釈した。
被覆剤を、Fosecoによって提供される水系抗筋耐火浸漬被覆剤であるRHEOTEC XL(登録商標)(比較例1)、およびFosecoによって提供される一般的イソプロパノール系コークス中子−塗料BBE(商標)(比較例2)を含む、市販の被覆剤と比較した。
被覆剤の処方および特性を表2に示す。
Figure 2013521133
Figure 2013521133
被覆剤は、直径50mm、高さ90mmの円筒形シリカ砂中子を浸漬することによって調べた。特に断らない限り、使用した砂は、AFS粒度指数45、平均粒子サイズ322μmのHaltern H32である。中子をアミン硬化性フェノールウレタンコールドボックスバインダー(0.6重量%部分I+0.6重量%部分II)によって結合した。
中子の一般的な浸漬長は60〜65mmであり、浸漬時間は2〜15秒であった。
吸収深さおよび表面層の厚さ
表2aおよび2bに詳細を示すように、第1の(比較的粗い)画分に対して21.7重量%、8.2重量%および2.9重量%、全粒子耐火フィラーに対して10.9重量%、3.5重量%および1.1重量%の臨界画分を有する一連の被覆剤の比較例3,実施例2および実施例1を調製した。
3つの中子を、浸漬時間9秒の間、被覆剤に浸漬した。結果を図2に模式的に示す。浸透の深さは、臨界画分の比率が低下するにつれて増大する。この効果は、臨界画分による中子中の空隙の閉鎖および吸収の妨害による。
吸収深さ
実施例1、実施例2および比較例3の3つの被覆剤を、第1の(比較的粗い)画分に対して17.0重量%、全耐火フィラーに対して5.1重量%に相当する臨界画分を有する従来の抗筋被覆剤(比較例1)と比較した。中子内への被覆剤の吸収深さ、中子に吸収された被覆剤の重量、および中子上の表面被覆剤の厚さは、全て、0〜15秒の浸漬時間範囲で測定した。
吸収深さ調査の結果を、図3のグラフにプロットして示す。吸収深さは、全ての事例において、浸漬時間と共に増大し、(粗い画分の重量に基づき)2.9重量%の臨界画分を有する実施例1で、最大の吸収(12秒で約4.3mm)が達成されることが判る。グラフは、2mm付近で、比較例1(粗い画分の17.0重量%)および比較例3(粗い画分の21.7重量%)の双方について横ばいになり、浸漬時間を増しても、ごく僅かな追加の深さが達成されるにすぎないことを示してしている。これは、空隙が臨界画分によって閉鎖されており、これがさらなる吸収を妨げていることを示している。
吸収された粒子の重量の調査の結果を、図4のグラフにプロットして示す。吸収深さの調査から得られた結果と同様に、全ての事例において吸収された粒子の量は浸漬時間と共に増大し、粗い画分の重量に基づき2.9重量%、全耐火フィラーの重量に基づき1.1重量%の臨界画分を有する実施例1で、最大の吸収(約2.2g)が達成されることが判る。
表面層厚さの調査の結果を、図5のグラフにプロットして示す。層の厚さは、臨界画分の比率が減少するにつれて増大する。2.9重量%(粗い画分の重量に基づく)の臨界画分、および全耐火フィラーの重量に基づき1.1重量%の臨界画分を有する被覆剤で、約380μmの厚さが達成される。
吸収付加さへの砂の種類の影響
ドイツからの鋳型砂の異なるグループ−Haltern(H)砂およびFrechener(F)砂−を用いて、一連の中子を調製した。各グループの砂について、以下の表3に詳細を示すように、異なる粒子サイズを有する、等級の範囲を選択した。
Figure 2013521133
これらの砂を一連の砂中子を生成するために使用したが、Frechenerシリカの粒子サイズおよび分布に関連して、バインダーの必要量が増大するため、使用したバインダー添加レベルは、0.8重量%部分1+0.8重量%部分2であり、Haltern砂についての添加レベルは0.6重量%+0.6重量%に留まった。
全ての中子を、表2aおよび表2bに詳細を示すように、2.9重量%(粗い画分の重量に基づく)の臨界画分を有するように調製した被覆剤実施例3に浸漬した(3秒間)。
結果を図6に示す。砂の粒子サイズは、試験した砂の吸収深さには、比較的影響しないようである。したがって、本発明の組成物は、鋳型砂の範囲内での使用に好適であろうと、信じられる。
鋳造物筋形成防止試験
筋形成防止鋳型アセンブリの下部半分(ドラッグ)の鋳型21aの平面図を図7aに示す。この図は、試験用の6つの異なる組成物中子の配設位置を有する。図7bは、下部(ドラッグ)半分21a、上部(コープ)半分21b、および被覆試験中子22を含む完全な鋳型アセンブリ23の側面図である。
砂鋳型21は、酸触媒(p−トルエンスルホン酸)で硬化されるフルフリルアルコール系自己硬化性樹脂バインダー(ESHANOL(登録商標) U3N フラン樹脂)で結合したHaltern H32シリカ砂から生成した。使用したバインダー添加レベルは、砂の重量に基づき1重量%であり、触媒は樹脂の重量に基づき40%であった。
砂中子は、ポリウレタンコールドボックスバインダーシステム(0.6重量%部分1+0.6重量%部分2)で結合されるHaltern H32シリカ砂を用いて生成した。直径50mm、長さ90mmの円筒形中子を、試験被覆剤に、62mmの浸漬深さまで浸漬し、被覆した中子をオーブン内で120℃で1時間乾燥し、自然冷却した。乾燥後、被覆中子22を、鋳型の下部(ドラッグ)半分21aの凹部24に配置した。中子22を、中子プリント(非被覆端)が鋳型のベース内に位置するように配置して、中子の被覆部分のみが鋳型空間内に突出するようにした。10ppi(pores per square inch)で50mm×50mmの炭化ケイ素フィルター25を、下向き湯口26と湯道27との間に配置した。
金属鋳造物は、炭素含有量が3.3〜3.5%の範囲で、ケイ素含有量が2.2〜2.3%の灰色(薄片状グラファイト)鋳鉄であった。金属の鋳込み温度は1425℃±5℃であり、鋳型充填時間は8〜10秒であった。鋳造物の重量は13.1kgであった。
固化および冷却の後、鋳造物を鋳型から取り外し、中子を鋳造物から振り外した。次いで、鋳造物ブロックの内部空隙を調べて、筋形成および他の一般的な鋳造物特性を評価した。図8に鋳造物ブロックを示し、図9に鋳造物空隙の内部に現れる筋パターン全体のイメージを示す。これは、鋳造物の底(中子のベース)の環状の筋31および鋳造物空隙の壁から突出する壁筋32から成る。図10は、異なる3種の被覆剤で生産された鋳造物ブロックの模式図であり、観察された筋欠陥の種類を示す。中央の被覆剤Aは、100%の全円である底筋に加えて、短い壁筋を有する試験鋳造物を与えている。左の被覆剤Bは、55%の底筋と長い広範な側筋とを有し、一方、被覆剤Cは、筋をほとんど有していない。
筋形成防止試験においては鋳造物間にいくらかの変動があること、つまり、これらは、定量的な性能というよりも定性的な性能を得るべく、既知の標準品に対する性能を比較するものであること、に留意すべきである。
筋発生防止試験1
被覆剤の3つの実施例4、実施例1および実施例5を、表2aおよび表2bに詳細を示すように、調製した。これらの実施例は各々、粗い(第1の)画分の重量に基づき2.9重量%という同じ臨界画分を有するが、粗い(第1の)画分の重量%:微細な(第2の)画分の重量%の比が異なり、したがって、臨界画分が、全耐火フィラーに基づき、それぞれ1.21重量%、1.14重量%および1.07重量%と異なっている。
実施例1、実施例4および実施例5の被覆剤で個別に被覆した中子を用いて、筋形成防止鋳造物を生成し、比較被覆剤の比較例1および比較例2と比較した。鋳造結果を下の表4に示す。
Figure 2013521133
結果は、被覆剤の実施例1、実施例4および実施例5の全てが、従来の抗筋被覆剤の比較例1(底筋が100%)、および、広範な底筋および側壁筋を有する塩基性耐火塗料の比較例2と比べて、著しく低いレベルの筋欠陥(側筋および側壁筋の双方)を与えることを示している。
筋発生防止試験2−被覆剤浸透深さの影響
第1の(粗い)画分に基づき2.9重量%、2.9重量%および9.1重量%(全耐火フィラーの1.1重量%、1.0重量%および3.6重量%)の臨界画分を有する、被覆剤の4つの実施例1、実施例6および実施例7を、表2aおよび表2bに詳細を示すように調製した。それらの処方は、同一の浸漬時間(9秒)で同様の層厚を与えるように調整した。
平均の吸収深さおよび上層の被覆厚さを測定した。結果を、筋発生防止鋳造試験の結果と共に、表5に示す。
Figure 2013521133
結果は、最適の浸透深さは>3mmであるが、現在の技術水準の被覆剤に匹敵する有効な抗筋発生が、2.5mmのオーダーの吸収深さで達成可能である、ことを示している。
筋発生防止試験3
似たようなレベルの臨界画分を有する被覆剤の範囲に対する微細な成分(第2の画分)の影響を評価するために、以下の表2aおよび表2bに詳細を示すように、一連の被覆剤を調製した。
平均の吸収深さおよび上層の被覆厚さを測定した。結果を、筋発生防止鋳造試験の結果と共に、表6に示す。
Figure 2013521133
結果は、酸化鉄類(赤色、黄色または組み合わせ)およびアルミノケイ酸塩フィラー(アタパルジャイトおよび焼成カオリン)で良好な抗筋発生特性が達成されることを示している−実施例1、実施例3および実施例8〜11を参照。しかし、高レベル(微細な画分の50重量%超)の焼成カオリン(焼成粘土)は、技術水準の被覆剤に匹敵するものの、性能が低下する結果となった(比較例4および比較例5)。これらの結果は、物理特性(棒状、球状あるいは薄片状の粒子)および化学特性(酸化鉄およびアルミノケイ酸塩)の双方が、被覆剤の吸収特性および筋形成特性に影響するかも知れないことを、示している。
粗い粒子の形態の影響
被覆剤の吸収特性に対する粗い粒子の形状の影響を調べるために、一連の被覆剤(実施例12、実施例13、比較例6および比較例7)を調製した。表2aおよび表2bに詳細を示すように、実施例12および比較例6はグラファイトを含有しており、一方、実施例13および比較例7はモロカイトを含有している。グラファイトは、平坦な薄片様粒子形状を有しており、これに対し、モロカイトは、より3次元的な角張った粒子形状を有している。実施例12および実施例13が痕跡量の臨界画分を有し、比較例6および比較例7が第1の(粗い)画分に対して50%の臨界画分を有するように、グラファイトおよびモロカイトの特定の篩画分を選択した。
次いで、被覆剤を使用して種類の異なる砂の一連の中子(表3に示す)を被覆し、被覆剤/砂中子の各組み合わせについて、被覆剤浸透深さを測定した。結果は、図11に見られるように、先に観察された(図6)如く、砂の粒子サイズは吸収の量にほとんど影響しない、ことを示している。これに対し、臨界画分の量は、比較例6および比較例7よりも吸収深さの大きい実施例12および実施例13での吸収深さに、影響を及ぼす。結果は、被覆剤がグラファイトまたはモロカイトのトどちらを含有する場合も類似しており、粒子の形状つまり形態は臨界画分のレベルほど重要ではない、ことを示している。

Claims (13)

  1. 液体キャリヤー、バインダー、および粒子状耐火フィラーを含む鋳造被覆組成物であって、
    粒子状耐火フィラーが、粒子サイズdとして、d>38μmの粒子サイズを有する第1の比較的粗い画分と、d<38μmの粒子サイズを有する第2の比較的微細な画分とを含み、
    重量または体積で全粒子状耐火フィラーの10%以下が、38μm<d<53μmの粒子サイズを有し、重量または体積で第2の比較的微細な画分の0〜50%が、焼成カオリンで構成されることを特徴とする鋳造被覆組成物。
  2. 第1の比較的粗い画分の15%以下が、38μm<d<53μmの粒子サイズを有することを特徴とする請求項1に記載の鋳造被覆組成物。
  3. 全粒子状耐火フィラーの4%以下が、38μm<d<53μmの粒子サイズを有することを特徴とする請求項1または2に記載の鋳造被覆組成物。
  4. 第2の比較的微細な画分が、赤色酸化鉄(ヘマタイト)および/または黄色酸化鉄を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  5. 第2の比較的微細な画分の0〜50%が、ゲル非形成の薄膜状形態を有するケイ酸塩系材料で構成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  6. 第2の比較的微細な画分に対する第1の比較的粗い画分の比率が、0.1〜2.0:1、すなわち1/10〜2.0であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  7. 第1の比較的粗い画分が、グラファイト、ケイ酸塩、アルミノケイ酸塩、酸化アルミニウム、ケイ酸ジルコン(zircon silicate)、白雲母(雲母)、葉ろう石(pyrophillite)、タルク、および雲母状酸化鉄の1つ以上を含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  8. 第2の比較的微細な画分が、赤色酸化鉄(ヘマタイト)、パリゴルスカイト(アタパルジャイト)、セピオライト、針鉄鉱(黄色酸化鉄)、および珪灰石の1つ以上を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  9. 第2の比較的微細な画分が、球状形態を有する粒子および棒状形態を有する粒子を含むことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  10. 第2の比較的微細な画分が、少なくとも10%の赤色酸化鉄を含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  11. 第2の比較的微細な画分が、焼成カオリンを含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物。
  12. 被覆された鋳型または中子を調製する方法であって、
    鋳型または中子を準備し、
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の鋳造被覆組成物を鋳型または中子に塗布し、
    液体キャリヤーを除去することを特徴とする方法。
  13. 請求項12の方法によって調製されることを特徴とする被覆された鋳型または中子。
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