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JP2013510115A - 5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質阻害剤及びその中間体の製造方法 - Google Patents

5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質阻害剤及びその中間体の製造方法 Download PDF

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JP2013510115A JP2012537359A JP2012537359A JP2013510115A JP 2013510115 A JP2013510115 A JP 2013510115A JP 2012537359 A JP2012537359 A JP 2012537359A JP 2012537359 A JP2012537359 A JP 2012537359A JP 2013510115 A JP2013510115 A JP 2013510115A
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ニコラス、ポール、ヘンリー
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ジョン、ハワード、ハッチンソン
トレバー、レイモンド、キール
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ニコラス、サイモン、ストック
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Abstract

本発明は、5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)阻害剤及びその中間体を製造するのに有用な方法を提供する。具体的には、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムの無水C型多形の製造方法、及び前記方法において有用な中間体を提供する。

Description

5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)阻害剤及びその中間体を製造するのに有用な方法を本明細書に記載する。具体的には、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムの無水C型多形(anhydrous Form C polymorph)の製造方法、及び前記方法において有用な中間体を本明細書に記載する。
ロイコトリエンは、ロイコトリエン合成経路においてアラキドン酸から形成される生体化合物である。ロイコトリエンは、主に好酸球、好中球、マスト細胞、好塩基球、樹状細胞、マクロファージ及び単球によって合成される。ロイコトリエンは、一例として、平滑筋収縮、白血球活性化、サイトカイン分泌、粘液分泌及び血管機能を含む生物学的作用に関係している。
FLAPは、タンパク質のMAPEG(エイコサノイド及びグルタチオン代謝に関与する膜関連タンパク質)ファミリーのメンバーである。FLAPは、アラキドン酸の結合、及びその5−リポキシゲナーゼへの移動に関与している。次いで、5−リポキシゲナーゼは、アラキドン酸の2段階の酸素化及び脱水を触媒して、それを中間体化合物5−HPETE(5−ヒドロペルオキシエイコサテトラエン酸)に変換し、FLAPの存在下で、5−HPETEをロイコトリエンA(LTA)に変換する。LTAは、LTAヒドロラーゼによってLTBに変換されるか、あるいは、LTAは、LTAを還元グルタチオン(GSH)と複合体化させるLTC合成酵素による作用を受けて、細胞内産物ロイコトリエンC(LTC)を形成する。LTCは、ガンマ−グルタミル−トランスペプチターゼ及びジペプチターゼの作用により、ロイコトリエンD(LTD)及びロイコトリエンE(LTD)に転換される。LTC合成酵素は、システイニルロイコトリエンの形成における唯一の必須酵素としての極めて重要な役割を果たす。
FLAP阻害剤、特に3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸の製造方法、及びFLAP阻害剤の合成において有用な中間体は、国際公開第2007/056021号パンフレットに記載されている。
国際公開第2007/056021号パンフレットは、FLAP阻害剤を製造するための線形方法について記載している。特に、国際公開第2007/056021号パンフレットは、以下のスキームAを介する、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸の製造方法について記載している。
Figure 2013510115
国際特許出願第PCT/US2009/44945号は、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムのC型多形、及びその製造方法について記載している。この方法は、エタノール及びテトラヒドロフランに3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸エチルエステルを溶解させ、水性ナトリウムを添加することを含む。次いで、混合物を16時間加熱し、濾過し、次いで、濃縮する。次いで、メチル−tert−ブチルエーテルを添加することにより濃縮物を再スラリー化し、撹拌しながら5時間加熱する。濾過により固体を単離し、5日間室温で真空下にて生成物を乾燥させる。
また、国際特許出願第PCT/US2009/44945号は、以下のスキームBを介する、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸のアルキルエステルを製造するための線形方法について記載している。
Figure 2013510115
例えば、以下のスキームC及びスキームDに示すように、5−リポキシゲナーゼ活性化タンパク質(FLAP)阻害剤の製造に有用な方法及びその中間体を本明細書に記載する。具体的には、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムの無水C型多形の製造方法、及び前記方法において有用な中間体を本明細書に記載する。
このような方法は、線形ではなく集中しているという点で、先行技術よりも有利である。集中方法は、反応スキームの段階を並行して進めることができるのでサイクル時間を減少させることができ、また処理量及び全収量を増加させることができる。1つの比較では、以下のスキームCに示すような本発明の方法では、それぞれの出発物質で始まる国際特許出願第PCT/US2009/44945号のスキームBと比べて、全体的な化学収量が約8倍増加した。
更に、本発明の方法において使用される溶媒の量は、国際公開第2007/056021号パンフレットのスキームA及び国際特許出願第PCT/US2009/44945号のスキームBと比較して少ないので、廃棄物及び環境への影響を最小化できる。具体的には、本発明の方法では、ジクロロメタン及びアセトニトリル、ジメチルホルムアミド及び1,2−ジメトキシエタン等の多数の問題溶媒の使用が避けられる。
本発明の方法は、塩化アルミニウム等の非常に望ましくない剤の使用も避けられるので、更に環境への影響が最小化される。
Figure 2013510115
Figure 2013510115
本発明の1つの態様では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法1Bであって、以下を含む方法を提供する:
A)塩基及び溶媒の存在下で、式(XV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させて、式(XVI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
B)次いで、溶媒中のパラジウムの存在下で、式(XVI)の化合物又はその塩を水素で還元して、式(VIII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
C)次いで、塩酸の存在下で、式(VIII)の化合物又はその塩と水性亜硝酸ナトリウムとを反応させて、ジアゾニウム塩を形成し、次いで、前記ジアゾニウム塩を還元させて、式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
D)塩基、水性アルコール性溶媒、及びパラジウム炭素(palladium on carbon)の存在下で、式(XIII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XIV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させて、式(X)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
E)次いで、Lが臭素である場合、水性又は無水臭化水素と、あるいはLが塩素である場合、水性又は無水塩化水素、塩化シアヌル、塩化チオニル、塩化メタンスルホニル、塩化トルエンスルホニル、又は塩化ホスホリルと、式(X)の化合物又はその塩とを反応させて、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは塩素又は臭素である)
又はその塩を生成する工程と、
F)次いで、塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物(式中、Lは塩素又は臭素である)又はその塩と、式(VI)の化合物又はその塩とを反応させて、式(IVa)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
G)次いで、酸及び溶媒の存在下で、式(IVa)の化合物又はその塩と式(Va)の化合物:
Figure 2013510115
とを反応させて、式(IIIa)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
H)次いで、式(IIIa)の化合物又はその塩と、塩基の水性溶液とを反応させて、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を生成する工程と、
I)次いで、
(a)固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が30%以下のメタノールを含有する工程か、あるいは
(b)エタノール又はメタノールであるアルコールに式(II)の化合物を溶解させ、水性水酸化ナトリウムと反応させ、次いで、ジイソプロピルエーテルを添加する工程であって、反応混合物中の含水量(aqueous content)が5%以下であり、かつ反応物質混合物中の溶媒系が、体積で30%以下のエタノール又はメタノールを含有する工程。
本発明の別の態様では、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩の製造方法1であって、
塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは脱離基である)
又はその塩と、
式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させ、次いで、式(II)の化合物又はその塩に変換する工程を含む方法を提供する。
本発明の別の態様では、式(I)の化合物:
Figure 2013510115
の製造方法2であって、
塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは脱離基である)
又はその塩と、式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させ、次いで、式(I)の化合物に変換する工程を含む方法を提供する。
本発明の別の態様では、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムのC型多形を製造するための改善された方法が見出された。
本発明の1つの実施形態では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法3であって、
固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が体積で30%以下のメタノールを含有する工程を含む方法を提供する。
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法4であって、
メタノール又はエタノールであるアルコールに式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を溶解させ、水性水酸化ナトリウムと反応させ、次いで、ジイソプロピルエーテルを添加する工程であって、反応混合物中の含水量が5%以下であり、かつ反応物質混合物中の溶媒系が、体積で30%以下のメタノール又はエタノールを含有する工程を含む方法を提供する。
方法3及び4は、結晶化の直接的手段を提供し、混合物を濃縮して乾燥させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルと共に粉砕しなくてもよい。したがって、この方法は、より制御しやすく、かつより一貫した粒径及び物性を得ることができる。更に、方法3における固体の水酸化ナトリウムの使用は、存在する水の量を減らし、水和物形成の制御をより容易にする。
本発明の別の態様では、フィッシャーインドール反応を介してFLAP阻害剤の製造方法において使用するための重要な中間体の製造方法を提供する。
1つの実施形態では、式(III)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、
Zは、−[C(R[C(R、−[C(R[C(R−O[C(R[C(R、又は−[C(RO[C(Rから選択され(ここで、
各Rは、独立して、H、−CF、又は−C−Cアルキルであるか、あるいは、同じ炭素上の2つのRが結合してオキソ(=O)を形成してもよく、
各Rは、独立して、H、−OH、−OMe、−CF、又は−C−Cアルキルであるか、あるいは、同じ炭素上の2つのRが結合してオキソ(=O)を形成してもよく、
mは、1又は2であり、
各nは、独立して、0、1、2、又は3である)、
Yは、ハロゲン、−C−Cアルキル、−C(O)CH、−OH、−C−Cシクロアルキル、−C−Cアルコキシ、−C−Cフルオロアルキル、−C−Cフルオロアルコキシ、又は−C−Cヒドロキシアルキルにより置換されてもよいヘテロアリールであり、
は、L−R13であり(ここで、
は、結合、O、S、−S(=O)、−S(=O)又は−C(=O)であり、
13は、−C−Cアルキルである(ここで、−C−Cアルキルはハロゲンにより置換されてもよい))、
は、−C−CアルキレンC(O)OC1−アルキル、−C−CアルキレンC(O)OH、及び−C−Cアルキルから選択され、
11は、−L10−X−Gであり(ここで、
10は、アリール又はヘテロアリールであり、
Xは、結合、−CH−、又は−NH−であり、
は、ハロゲン、−OH、−CN、−NH、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−C−Cフルオロアルキル、−C−Cフルオロアルコキシ、−C(O)NH及び−NHC(O)CHから独立して選択される1又は2つの置換基により置換されてもよいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はシクロヘテロアルキルである)、
12は、H又は−C−Cアルキルである)、
又はその塩の製造方法5であって、
酸及び溶媒の存在下で、式(IV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩
(式中、Y、Z、R11及びR12は、式(III)の化合物について定義された通りである)と、
式(V)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、R及びRは、式(III)の化合物について定義された通りである)とを反応させる工程を含む方法を提供する。
別の実施形態では、式(IIIa)の化合物:
Figure 2013510115
の製造方法6であって、
酸及び溶媒の存在下で、式(IVa)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(Va)の化合物:
Figure 2013510115
とを反応させる工程を含む方法を提供する。
本発明の別の態様では、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩の製造方法7であって、
上に定義される通りの式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、式(II)の化合物又はその塩に変換する方法を含む方法を提供する。
本発明の更なる態様では、式(I)の化合物:
Figure 2013510115
の製造方法8であって、
上に定義される通りの式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、式(I)の化合物に変換する方法を含む方法を提供する。
工程8A(実施例の部分を参照されたい)を介して生成される式(I)の化合物のC型多形のDSCサーモグラムを示す。 工程8A(実施例の部分を参照されたい)を介して生成される式(I)の化合物のC型多形のXRPDプロファイルを示す。
本発明の1つの態様では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法1Bであって、以下を含む方法を提供する:
A)塩基及び溶媒の存在下で、式(XV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させて、式(XVI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
B)次いで、溶媒中のパラジウムの存在下で、式(XVI)の化合物又はその塩を水素で還元して、式(VIII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
C)次いで、塩酸の存在下で、式(VIII)の化合物又はその塩と水性亜硝酸ナトリウムとを反応させて、ジアゾニウム塩を形成し、次いで、前記ジアゾニウム塩を還元させて、式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
D)塩基、水性アルコール性溶媒、及びパラジウム炭素の存在下で、式(XIII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XIV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させて、式(X)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
E)次いで、Lが臭素である場合、水性又は無水臭化水素と、あるいはLが塩素である場合、水性又は無水塩酸、塩化シアヌル、塩化チオニル、塩化メタンスルホニル、塩化トルエンスルホニル、又は塩化ホスホリルと、式(X)の化合物又はその塩とを反応させて、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは塩素又は臭素である)
又はその塩を生成する工程と、
F)次いで、塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物(式中、Lは塩素又は臭素である)又はその塩と、式(VI)の化合物又はその塩とを反応させて、式(IVa)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
G)次いで、酸及び溶媒の存在下で、式(IVa)の化合物又はその塩と式(Va)の化合物:
Figure 2013510115
とを反応させて、式(IIIa)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を生成する工程と、
H)次いで、式(IIIa)の化合物又はその塩と、塩基の水性溶液とを反応させて、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を生成する工程と、
I)次いで、
(a)固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が30%以下のメタノールを含有する工程か、あるいは
(b)エタノール又はメタノールであるアルコールに式(II)の化合物を溶解させ、水性水酸化ナトリウムと反応させ、次いで、ジイソプロピルエーテルを添加する工程であって、反応混合物中の含水量が5%以下であり、かつ反応物質混合物中の溶媒系が、体積で30%以下のエタノール又はメタノールを含有する工程。
本発明の別の態様では、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩の製造方法1であって、
塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは脱離基である)
又はその塩と、
式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させ、次いで、式(II)の化合物又はその塩に変換する工程を含む方法を提供する。
1つの実施形態では、式(II)の化合物又はその塩の製造方法1を提供する。更なる実施形態では、式(II)の化合物の製造方法1を提供する。
本発明の別の態様では、式(I)の化合物:
Figure 2013510115
の製造方法2であって、
塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは脱離基である)
又はその塩と、
式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させ、次いで、式(I)の化合物に変換する工程を含む方法を提供する。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、Lは、塩素及び臭素から選択される。別の実施形態では、Lは臭素である。更なる実施形態では、Lは塩素である。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、塩基は、MOH、MCO及びMHCO(ここで、Mは、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)及びCs(セシウム)から選択される)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、及びR’R’’R’’’N(ここで、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれ独立してC−Cアルキルである)から選択される。別の実施形態では、塩基はMOHである。別の実施形態では、塩基はNaOH(水酸化ナトリウム)である。別の実施形態では、塩基はKOH(水酸化カリウム)である。別の実施形態では、塩基はR’R’’R’’’Nである(ここで、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれ独立してC−Cアルキルである)。更なる実施形態では、塩基はR’R’’R’’’Nであり、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれエチルである。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、塩基は、任意の酸を中和するか、又は部分的に中和するために存在する。1つの実施形態では、混合物のpHは4.0以上である。別の実施形態では、混合物のpHは、約6〜7.5である。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、反応はLが臭素である場合、約15℃〜約21℃で行われる。方法1又は方法2の別の実施形態では、反応はLが塩素である場合、約40℃〜約50℃で行われる。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、溶媒は、水、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコールである。別の実施形態では、溶媒は、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−ブタノール、sec−ブタノール及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、2−プロパノールである。別の実施形態では、溶媒は、2−プロパノール及び水である。更なる実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、式(VII)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(VII)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(VII)の化合物は塩である。別の実施形態では、式(VII)の化合物は、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩及びリン酸塩から選択される塩である。更なる実施形態では、式(VII)の化合物は、臭化水素及び塩化水素から選択される塩である。
方法1又は方法2の1つの実施形態では、式(VI)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(VI)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(VI)の化合物は塩である。更なる実施形態では、式(VI)の化合物は二水素塩化物塩である。
本発明の別の態様では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
を製造するための改善された方法が見出された。
本発明の1つの実施形態では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法3であって、
固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が体積で30%以下のメタノールを含有する工程を含む方法を提供する。
1つの実施形態では、反応は、式(I)の化合物の無水C型多形でシーディング(seeded with)される。更に、式(I)の化合物の無水C型多形は、シーディングなしでも生成されることに留意するべきである。
このような方法は、結晶化の直接的な手段を提供し、混合物を濃縮して乾燥させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルと共に粉砕しなくてもよい。したがって、この方法は、より制御しやすく、かつより一貫した粒径及び物性を得ることができる。更に、固体の水酸化ナトリウムの使用は、存在する水の量を減らし、水和物形成の制御をより容易にする。
1つの実施形態では、反応は、約48℃〜55℃で行われる。約48℃以上で反応を実施することにより、別の多形が形成される機会が著しく減少する。約55℃の限度は、溶媒の沸点により決定される。
1つの実施形態では、約1.01当量(式(II)の化合物に対して)の水酸化ナトリウムが反応で用いられ、これは、得られた生成物に過剰の出発物質又は水酸化ナトリウムが混入するのを防ぐ。
蒸留によりメタノール又はメタノール及びメチル−t−ブチルエーテルを除去することによって、母液から式(I)の化合物を更に回収し、方法3から洗浄することが可能である。メタノール除去の代替方法として、例えば、透析蒸発又は蒸気浸透を使用して、同じ操作を行うことが可能である場合もある。また、これらの後者の方法を介して、式(I)の化合物の回収と溶媒の回収とを組合せることも可能である。式(I)の更なる化合物は、無水C型多形であってもよく、及び/又は臨床用途に好適なものにするために更に処理する必要がある場合もある。このような回収方法は、収量を増加させ、商品のコストを下げるのに役立ち、全体的な量産性を高め、かつ方法に関連する廃棄物の量を減少させるはずである。
メチル−t−ブチルエーテル/メタノール溶媒系からメチル−t−ブチルエーテル及びメタノールを回収することができる。このような混合物は、低沸点共沸混合物を形成する。従来の蒸留による回収は、高エネルギー入力を必要とし、メチル−t−ブチルエーテル生成物を喪失させて無駄にする。蒸留及び膜方法を含むハイブリッドと共に、膜の使用等の代替技術について調べた。透析蒸発/蒸気浸透で、膜を通して混合物から1つの成分を選択的に蒸発させることにより、液体混合物を分離することができる。膜は、最も小さな分子サイズの成分のみが蒸発することを可能にする。ハイブリッド透析蒸発/蒸留ユニットの使用は、低エネルギー技術の導入を表す。このような膜は、メチル−t−ブチルエーテル及びメタノールを必要な純度(例えば、>99%w/w)にして回収することができ、例えば、Sulzer Chemtech GmbH,Friedichsthaler Strasse 19,D−66540 Neunkirchen,Germanyから購入することができる。このような溶媒回収は、溶媒の灰化を防ぐので、化石燃料の燃焼により放出されるCOを減少させ、かつ商品のコストを低下させる。
本発明の1つの態様では、式(I)の化合物の無水C型多形を製造し、透析蒸発膜を使用して溶媒の回収方法を提供する。
Figure 2013510115
本発明の1つの実施形態では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法3Aであって、
固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が体積で30%以下のメタノールを含有する工程と、次いで、透析蒸発膜を使用してメタノールを除去する工程とを含む方法を提供する。
本発明の別の実施形態では、式(I)の化合物の無水C型多形:
Figure 2013510115
の製造方法4であって、
エタノール又はメタノールであるアルコールに式(II)の化合物:
Figure 2013510115
を溶解させ、水性水酸化ナトリウムと反応させ、次いで、ジイソプロピルエーテルを添加する工程であって、反応混合物中の含水量が5%以下であり、かつ反応物質混合物中の溶媒系が、体積で30%以下のエタノール又はメタノールを含有する工程を含む方法を提供する。
1つの実施形態では、反応は、式(I)の化合物の無水C型多形でシーディングされる。更に、式(I)の化合物の無水C型多形は、シーディングなしでも生成されることに留意するべきである。
この実施形態では、式(II)の化合物の溶解度を保証するために十分な水を使用しながら、水和物の形成を回避するために水性物の含有量を最小限に保つことが好ましい。
1つの実施形態では、アルコールは、メタノール及びエタノールから選択される。更なる実施形態では、アルコールは、エタノールである。
1つの実施形態では、方法は、約48℃〜78℃で行われる。約48℃以上で反応を実施することにより、別の多形が形成される機会が著しく減少する。約78℃の限度は、溶媒の沸点により決定される。
1つの実施形態では、反応混合物の水性物の含有率は3%以下である。更なる実施形態では、反応混合物の水性物の含有率は2%以下である。
このような方法は、結晶化の直接的手段を提供し、混合物を濃縮して乾燥させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルと共に粉砕しなくてもよい。したがって、この方法は、高度な制御を可能にし、かつより一貫した粒径及び物性を得ることができる。
1つの実施形態では、式(IIIa)の化合物:
Figure 2013510115
と塩基の水性溶液とを反応させることを含むエステル加水分解により式(II)の化合物を製造することができる。
1つの実施形態では、塩基は、MOH(ここで、Mは、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)及びCs(セシウム)から選択される)、M’(OH)(ここで、M’は、Ca(カルシウム)及びBa(バリウム)から選択される)。更なる実施形態では、塩基はNaOH(水酸化ナトリウム)である。
1つの実施形態では、前記方法は、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、及びこれらの混合物から選択される溶媒中で行われる。別の実施形態では、前記方法は、テトラヒドロフラン及びエタノール混合物、メチルテトラヒドロフラン及びメタノール混合物、並びにブタノールから選択される溶媒中で行われる。更なる実施形態では、前記方法は、2−メチルテトラヒドロフラン及び2−プロパノール混合物である溶媒中で行われる。
本発明の更なる態様では、フィッシャーインドール反応を介してFLAP阻害剤を製造する方法において使用するための、上に定義した通りの式(IIIa)の化合物を含む式(III)の重要な中間体の製造方法を提供する。
1つの実施形態では、式(III)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、
Zは、−[C(R[C(R、−[C(R[C(R−O[C(R[C(R、又は−[C(RO[C(Rから選択され(ここで、
各Rは、独立して、H、−CF、又は−C−Cアルキルであるか、あるいは、同じ炭素上の2つのRが結合してオキソ(=O)を形成してもよく、
各Rは、独立して、H、−OH、−OMe、−CF、又は−C−Cアルキルであるか、あるいは、同じ炭素上の2つのRが結合してオキソ(=O)を形成してもよく、
mは、1又は2であり、
各nは、独立して、0、1、2、又は3である)、
Yは、ハロゲン、−C−Cアルキル、−C(O)CH、−OH、−C−Cシクロアルキル、−C−Cアルコキシ、−C−Cフルオロアルキル、−C−Cフルオロアルコキシ、又は−C−Cヒドロキシアルキルにより置換されてもよいヘテロアリールであり、
は、L−R13であり(ここで、
は、結合、O、S、−S(=O)、−S(=O)又は−C(=O)であり、
13は、−C−Cアルキルである(ここで、−C−Cアルキルはハロゲンにより置換されてもよい))、
は、−C−CアルキレンC(O)OC1−アルキル、−C−CアルキレンC(O)OH、及び−C−Cアルキルから選択され、
11は、−L10−X−Gであり(ここで、
10は、アリール又はヘテロアリールであり、
Xは、結合、−CH−、又は−NH−であり、
は、ハロゲン、−OH、−CN、−NH、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−C−Cフルオロアルキル、−C−Cフルオロアルコキシ、−C(O)NH及び−NHC(O)CHから独立して選択される1又は2つの置換基により置換されてもよいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はシクロヘテロアルキルである)、
12は、H又は−C−Cアルキルである)、
又はその塩の製造方法5であって、
酸及び溶媒の存在下で、式(IV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩
(式中、Y、Z、R11及びR12は、式(III)の化合物について定義された通りである)と、
式(V)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、R及びRは、式(III)の化合物について定義された通りである)とを反応させる工程を含む方法を提供する。
1つの実施形態では、Zは、−O[C(R[C(Rであり、RはHであり、mは1であり、nは0である。
1つの実施形態では、Yは−C−Cアルキルにより置換されてもよいヘテロアリールである。別の実施形態では、Yは−C−Cアルキルにより置換されてもよいピリジニルである。別の実施形態では、Yはメチルにより置換されてもよいピリジニルである。更なる実施形態では、Yは5−メチル−ピリジニルである。
1つの実施形態では、R13は、−C−Cアルキルであり、Lは、S、−S(=O)又は−S(=O)である。更なる実施形態では、R13は、tert−ブチルであり、LはSである。
1つの実施形態では、RはC−CアルキレンC(=O)OC−Cアルキルである。別の実施形態では、RはCアルキレンC(=O)OC1−6アルキルである。別の実施形態では、Rは−CHC(CHC(=O)OC−Cアルキルである。別の実施形態では、Rは、−CHC(CHC(=O)OCHである。更なる実施形態では、Rは、−CHC(CHC(=O)OCHCHである。
1つの実施形態では、L10はアリールであり、Xは結合であり、Gはヘテロアリールである。別の実施形態では、L10はアリールであり、Xは結合であり、Gは、−OH又は−C−Cアルコキシにより置換されるヘテロアリールである。別の実施形態では、L10はアリールであり、Xは結合であり、Gは、−OCH又は−OCHCHにより置換されるヘテロアリールである。別の実施形態では、L10はフェニルであり、Xは結合であり、Gは−OCH又は−OCHCHにより置換されるヘテロアリールである。別の実施形態では、L10はフェニルであり、Xは結合であり、Gは−OCH又は−OCHCHにより置換されるピリジニルである。更なる実施形態では、L10はフェニルであり、Xは結合であり、Gは−OCHCHにより置換されるピリジニルである。
別の実施形態では、式(IIIa)の化合物:
Figure 2013510115
の製造方法6であって、
酸及び溶媒の存在下で、式(IVa)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(Va)の化合物:
Figure 2013510115
とを反応させる工程を含む方法を提供する。
方法5又は方法6の1つの実施形態では、式(IV)又は(IVa)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(IV)又は(IVa)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(IV)又は(IVa)の化合物は塩である。別の実施形態では、式(IV)又は(IVa)の化合物は、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、ギ酸塩、酢酸塩及びプロピオン酸塩から選択される塩である。更なる実施形態では、式(IV)又は(IVa)の化合物は、臭化水素及び塩化水素から選択される塩である。
方法5又は方法6の1つの実施形態では、溶媒は、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、水、及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、エタノール、2−プロパノール及びこれらの混合物から選択されるC−Cアルコールである。更なる実施形態では、溶媒は、2−メチルテトラヒドロフラン、2−プロパノール及び水の混合物である。
方法5又は6の1つの実施形態では、酸はカルボン酸である。別の実施形態では、カルボン酸は、イソ酪酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ジベンゾイル酒石酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸一水和物又は無水ジベンゾイル酒石酸)、ジトルオイル酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、安息香酸、3−フェニル酢酸、トリフェニル酢酸、フタル酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、アントラセン−9−カルボン酸、メトキシ酢酸、タルトロン酸、グルタル酸、シュウ酸、トリクロロ酢酸、樟脳酸、エチルヘキサン酸、ナフチル酢酸及びこれらの混合物からなる群より選択される。別の実施形態では、カルボン酸は、イソ酪酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ジベンゾイル酒石酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸一水和物又は無水ジベンゾイル酒石酸)、ジトルオイル酒石酸、リンゴ酸、安息香酸、3−フェニル酢酸、トリフェニル酢酸、フタル酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、アントラセン−9−カルボン酸、メトキシ酢酸、タルトロン酸、グルタル酸、及びこれらの混合物からなる群より選択される。別の実施形態では、カルボン酸は、イソ酪酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ジベンゾイル酒石酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸一水和物)、ジトルオイル酒石酸及びこれらの混合物から選択される。更なる実施形態では、酸は、ジベンゾイル酒石酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸一水和物)及びイソ酪酸から選択されるカルボン酸である。
方法5又は6の1つの実施形態では、酸は、2以上の酸の混合物である。別の実施形態では、酸は、クエン酸、マレイン酸、シュウ酸、トリクロロ酢酸、硫酸水素ナトリウム、樟脳酸、リン酸、リン酸二水素カリウム、エチルヘキサン酸、イソ酪酸、及びナフチル酢酸から選択される共酸(co−acid)との混合物中のジベンゾイル酒石酸である。別の実施形態では、酸は、クエン酸、トリクロロ酢酸、硫酸水素ナトリウム、イソ酪酸、及びナフチル酢酸から選択される共酸との混合物中の酒石酸ジベンゾイルである。更なる実施形態では、酸は、クエン酸との混合物中の酒石酸ジベンゾイルである。
方法5又は6の1つの実施形態では、反応は、約5℃〜70℃で行われる。別の実施形態では、反応は、約30℃〜60℃で行われる。更なる実施形態では、反応は、約20℃〜50℃で行われる。
残留溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン)を部分的に除去し、次いで、塩酸等の酸で酸性化することにより、1種の酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸)又は2種以上の酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸とクエン酸)を回収することが可能である場合がある。酸性pHで1種の酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸)又は2種以上の酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸とクエン酸)を溶媒(例えば、2−メチルテトラヒドロフラン)に抽出し、別の反応に直接再利用するか、又はこの溶媒(例えば、トルエン又はベンゼン)から結晶化させ、次いで、再使用することが可能である場合もある。
本発明の別の態様では、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩の製造方法7であって、
上に定義される通りの式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、式(II)の化合物又はその塩に変換する工程を含む方法を提供する。
1つの実施形態では、式(II)の化合物又はその塩の製造方法7を提供する。更なる実施形態では、式(II)の化合物の製造方法7を提供する。
本発明の1つの態様では、方法7を短縮し(telescoped)、式(IIIa)の化合物を単離しない。
本発明の1つの実施形態では、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を製造するための短縮方法7Aであって、
上に定義される通りの式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、溶媒としてのC−Cアルコール及びテトラヒドロフランの存在下で、塩基でエステル加水分解し、次いで、式(II)の化合物又はその塩の変換方法を含む方法を提供する。
本発明の1つの実施形態では、式(I)の化合物:
Figure 2013510115
を製造するための短縮方法8Aであって、
上に定義される通り式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、溶媒としてのC−Cアルコール及びテトラヒドロフランの存在下で、塩基でエステル加水分解し、次いで、式(I)の化合物の変換方法を含む方法を提供する。
方法7A又は方法8Aの1つの実施形態では、反応は、約5℃〜約70℃で行われる。更なる実施形態では、反応は、約30℃〜約55℃で行われる。
1つの実施形態では、塩基は、MOH(ここで、Mは、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)及びCs(セシウム)から選択される)、M’(OH)(ここで、M’は、Ca(カルシウム)及びBa(バリウム)から選択される)から選択される。更なる実施形態では、塩基はNaOH(水酸化ナトリウム)である。
1つの実施形態では、溶媒は、C−Cアルコール及びテトラヒドロフランの混合物である。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコール及び2−メチルテトラヒドロフランの混合物である。更なる実施形態では、溶媒は、2−プロパノール及び2−メチルテトラヒドロフランの混合物である。
2−メチルテトラヒドロフランは、テトラヒドロフランに代わる「環境に優しい(green)」物質であることが知られている。テトラヒドロフランとは異なり、2−メチルテトラヒドロフランは、農業の副産物等の再生可能資源から得られる。溶媒回収率を考慮する場合、テトラヒドロフランと比較したとき、水との混和性が低いことも有利である。
2−メチルテトラヒドロフラン及び2−プロパノール溶媒を回収することが可能である場合もある。標準的な蒸留でも効率的な分離が可能であるが、方法3に記載した膜分離を使用すれば、更により効率的に回収することができる。このような溶媒回収は、溶媒の灰化を防ぐので、化石燃料の燃焼より放出されるCOを減少させ、かつ商品のコストを低下させる。
本発明の更なる態様では、式(I)の化合物:
Figure 2013510115
の製造方法8であって、
上に定義される通りの式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、式(I)の化合物に変換する方法を含む方法を提供する。
式(V)及び(Va)の化合物は、米国特許第5,288,743号明細書に記載されている方法と同様の方法を使用して製造することができる。あるいは、式(Va)の化合物は、市販されており、例えば、Aurora Screening Libraryから購入することができる。
式(IV)及び(IVa)の化合物は、英国特許出願公開第2 265 621A号明細書に記載されている方法と同様の方法を使用して製造することができる。
あるいは、式(IVa)の化合物は、塩基及び好適な溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
Figure 2013510115
(式中、Lは脱離基である)
又はその塩と、式(VI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させることにより製造することができる。
1つの実施形態では、Lは、塩素及び臭素から選択される。別の実施形態では、Lは臭素である。更なる実施形態では、Lは塩素である。
1つの実施形態では、塩基は、MOH、MCO及びMHCO(ここで、Mは、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)及びCs(セシウム)から選択される)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、及びR’R’’R’’’N(ここで、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれ独立してC−Cアルキルである)から選択される。別の実施形態では、塩基はMOHである。別の実施形態では、塩基はNaOH(水酸化ナトリウム)である。別の実施形態では、塩基はKOH(水酸化カリウム)である。別の実施形態では、塩基はR’R’’R’’’Nである(ここで、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれ独立してC−Cアルキルである)。更なる実施形態では、塩基はR’R’’R’’’Nであり、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれエチルである。
1つの実施形態では、塩基は、任意の酸を中和する又は部分的に中和するために存在する。1つの実施形態では、混合物のpHは4.0以上である。別の実施形態では、混合物のpHは、約6〜7.5である。
1つの実施形態では、反応は、Lが臭素である場合、約15℃〜約21℃で行われる。別の実施形態では、反応は、Lが塩素である場合、約40℃〜約50℃で行われる。
1つの実施形態では、溶媒が、水、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン及びこれらの混合物から選択される式(IVa)の化合物の製造方法を提供する。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコールである。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、C−Cアルコールである。別の実施形態では、溶媒は、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−ブタノール、sec−ブタノール及びこれらの混合物から選択される。別の実施形態では、溶媒は、2−プロパノールである。別の実施形態では、溶媒は、2−プロパノール及び水である。別の実施形態では、溶媒は、水である。更なる実施形態では、溶媒は、テトラヒドロフランである。
1つの実施形態では、式(VII)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(VII)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(VII)の化合物は塩である。別の実施形態では、式(VII)の化合物は、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩及びリン酸塩から選択される塩である。更なる実施形態では、式(VII)の化合物は、臭化水素及び塩化水素から選択される塩である。
1つの実施形態では、式(VI)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(VI)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(VI)の化合物は塩である。更なる実施形態では、式(VI)の化合物は二水素塩化物塩である。
式(VI)の化合物は、塩酸の存在下で、式(VIII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と水性亜硝酸ナトリウムとを反応させてジアゾニウム塩を形成し、次いで、前記ジアゾニウム塩を還元させることにより製造することができる。1つの実施形態では、アスコルビン酸、亜硫酸ナトリウム、メタ重亜硫酸ナトリウム及びヒドロ亜硫酸ナトリウムから選択される剤でジアゾニウム塩を還元させる。別の実施形態では、ヒドロ亜硫酸ナトリウムでジアゾニウム塩を還元させる。
1つの実施形態では、式(VIII)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(VIII)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(VIII)の化合物は塩である。別の実施形態では、式(VIII)の化合物は、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、ギ酸塩、酢酸塩及びプロピオン酸塩から選択される塩である。更なる実施形態では、式(VIII)の化合物は、臭化水素及び塩化水素から選択される塩である。
1つの実施形態では、ジアゾニウム塩を形成する方法は、約0℃〜約5℃で行われる。
1つの実施形態では、ヒドロ亜硫酸ナトリウムの添加は、10℃未満で行われる。
本発明の1つの態様では、式(IV)の化合物の製造方法、及び式(VI)の化合物の製造方法を短縮し、式(VI)の化合物を単離しない。
本発明の1つの実施形態では、式(II)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を製造するための短縮方法1Aであって、
上に定義される通り式(VI)の化合物の製造方法と、次いで、式(VI)の化合物を単離せずに上に定義される通り式(IVa)の化合物を製造し、次いで、式(II)の化合物の変換方法とを含む短縮方法を提供する。
本発明の1つの実施形態では、式(I)の化合物:
Figure 2013510115
を製造するための短縮方法2Aであって、
上に定義される通り式(VI)の化合物の製造方法と、次いで、式(VI)の化合物を単離せずに上に定義される通り式(IVa)の化合物を製造し、次いで、式(I)の化合物の変換方法とを含む短縮方法を提供する。
式(VIII)の化合物は、式(IX)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、エタノール等のアルコール性溶媒中の水酸化ナトリウムと反応させることにより製造することができる。1つの実施形態では、混合物は、還流下で加熱される。次いで、アルコール、例えば、2−プロパノール等の非水性溶媒中の塩化水素を添加することにより、塩化水素塩を作製することができる。
式(IX)の化合物は、塩基及び溶媒の存在下で、式(XI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させることにより製造することができる。1つの実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。1つの実施形態では、溶媒はエタノールである。1つの実施形態では、反応物は、還流下で加熱される。
あるいは、式(VIII)の化合物は、テトラヒドロフラン等の溶媒中で、パラジウムの存在下にて、式(XVI)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩を水素で還元させることにより製造することができる。次いで、アルコール、例えば、2−プロパノール等の非水性溶媒中の塩化水素を添加することにより、塩化水素塩を作製することができる。
式(XVI)の化合物は、塩基及び溶媒の存在下で、式(XV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させることにより製造することができる。1つの実施形態では、塩基は炭酸カリウムである。1つの実施形態では、溶媒はジメチルスルホキシドである。1つの実施形態では、反応物は60〜70℃で加熱される。
1つの実施形態では、式(XII)の化合物は、塩酸塩の形態である。式(XI)の化合物は、市販されており、例えば、Aldrich、Fischer Scientific及びUnivar Limitedから購入することができる。
式(XV)の化合物は、市販されており、例えば、Aldrichから購入することができる。
式(XIII)の化合物は、市販されており、例えば、Anichemから購入することができる。
1つの実施形態では、式(VII)の化合物は、式(X)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、Lが臭素である場合、水性又は無水臭化水素と、あるいはLが塩素である場合、水性又は無水塩化水素、塩化シアヌル、塩化チオニル、又は塩化ホスホリルとを反応させることを含む求核置換反応を介して製造される。別の実施形態では、式(VII)の化合物は、式(X)の化合物又はその塩と、水性臭化水素(Lが臭素である場合)又は塩化水素(Lが塩素である場合)とを反応させることを含む求核置換反応を介して製造される。更なる実施形態では、式(VII)の化合物は、式(X)の化合物又はその塩と、塩化シアヌル(Lが塩素である場合)とを反応させることを含む求核置換反応を介して製造される。
1つの実施形態では、式(X)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(X)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(X)の化合物は塩である。別の実施形態では、式(X)の化合物は、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩及びリン酸塩から選択される塩である。更なる実施形態では、式(X)の化合物は、臭化水素及び塩化水素から選択される塩である。
Lが臭素である場合、方法は約44℃〜約50℃で実施してよい。Lが塩素である場合、20℃以下で塩素化剤を添加し、次いで、混合物を約20℃〜約35℃で加熱する。
あるいは、式(VII)の化合物は、式(X)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、酢酸及び臭化水素とを反応させることを含む求核置換反応を介して製造することができる。
1つの実施形態では、式(X)の化合物は、塩又は遊離塩基の形態である。別の実施形態では、式(X)の化合物は遊離塩基である。別の実施形態では、式(X)の化合物は塩である。別の実施形態では、式(X)の化合物は、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩及びリン酸塩から選択される塩である。更なる実施形態では、式(X)の化合物は、臭化水素及び塩化水素から選択される塩である。
方法は約44℃〜約50℃で実施してよい。
式(X)の化合物は、塩基、水性アルコール性溶媒、及びパラジウム炭素の存在下で、式(XIII)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩と、式(XIV)の化合物:
Figure 2013510115
又はその塩とを反応させることを含む鈴木クロスカップリング反応により製造することができる。1つの実施形態では、混合物は、還流下で加熱される。別の実施形態では、式(X)の化合物は、例えば、熊田−Corriu、鈴木−宮浦、根岸、及びStille等、適切な出発物質を用いて当業者に公知の任意の好適なクロスカップリング反応により製造することができる。
1つの実施形態では、反応は、式(X)の化合物でシーディングされる。更に、式(X)の化合物は、シーディングなしでも生成されることに留意するべきである。
1つの実施形態では、塩基は、炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム及び炭酸カリウムから選択される。更なる実施形態では、塩基は炭酸ナトリウムである。
1つの実施形態では、水性アルコール溶媒は、メタノール、エタノール、及びプロパノールから選択される。更なる実施形態では、水性アルコール溶媒は、エタノールである。
式(XIII)の化合物は、市販されており、例えば、Archimicaから購入することができる。
式(XIV)の化合物は、市販されており、例えばAldrich及びManchester Organicsから購入することができる。
用語「アリール」は、共役π電子系を有する少なくとも1つの環を有し、かつ単環式基又は縮合環多環式基(すなわち、隣接する炭素原子対を共有する環)を含むC−C10芳香族基を指す。例としては、フェニル及びナフタレンが挙げられる。
用語「アルキレン」は、二価のC−C直鎖又は分岐鎖の炭化水素鎖を指す。
本発明で使用する基又は基の一部としての用語「アルキル」は、特定の数の炭素原子を含有する直鎖又は分岐鎖の炭化水素鎖を指す。例えば、C1−アルキルは、少なくとも1個、最高6個の炭素原子を含有している直鎖又は分岐鎖のアルキル鎖を意味する。本発明で使用する「アルキル」の例としては、メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−ペンチル、イソブチル、イソプロピル、t−ブチル、及びヘキシルが挙げられるが、これらに限定されない。
本発明で使用する基又は基の一部としての用語「アルコキシ」は、−O(アルキル)基を指し、ここで「アルキル」は本明細書に定義される通りである。
本発明で使用する用語「アルコール」は、ヒドロキシル(−OH)基によって置換されているアルキル基を指し、ここで「アルキル」は本明細書に定義される通りである。本発明で使用する「アルコール」の例としては、メタノール、エタノール、プロパノール及びブタノールが挙げられるが、これらに限定されない。
用語「シクロアルキル」は、炭素及び水素のみを含有し、飽和であっても、部分的に不飽和であっても、又は完全に不飽和であってもよい単環式又は多環式のラジカルを指す。シクロアルキル基は、3〜10の環原子を有する基を含む。シクロアルキル基の具体例としては、以下の部分等が挙げられる:
Figure 2013510115
用語「シクロヘテロアルキル」は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1以上の環ヘテロ原子を含むC−Cシクロアルキル基を指す。シクロヘテロアルキル基の例としては、テトラヒドロピラン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロチオフェン、ピペリジン、ピペラジン、モルホリン、1,4−ジオキサン、チオモルホリン、1,4−オキサチアン、及び1,4−ジタンが挙げられる。
用語「ハロ」、あるいは「ハロゲン」は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードを意味する。
用語「ヘテロアリール」は、窒素、酸素及び硫黄から選択される1以上の環ヘテロ原子を含むアリール又はビアリール基を指す。N−含有「ヘテロアリール」部分は、環の骨格原子のうちの少なくとも1つが窒素原子である芳香族基を指す。ヘテロアリール基の例としては、ピリジニル、イミダゾリル、ピリミジニル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピラジニル、テトラゾリル、フリル、チエニル、イソオキサゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル、ピロリル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾフラニル、シノリニル、インダゾリル、インドリジニル、フタラジニル、ピリダジニル、トリアジニル、イソインドリル、プテリジニル、プリニル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、フラザニル、ベンゾフラザニル、ベンゾチオフェニル、ベンゾチアゾリル、ベンゾキサゾリル、キナゾリニル、キノキサリニル、ナフチリジニル、及びフロピリジニルが挙げられる。ヘテロアリール基の具体例としては、以下の部分等が挙げられる:
Figure 2013510115
略語:
TBME メチル−tert−ブチルエーテル
DMSO ジメチルスルホキシド
min 分
NMP N−メチルピロリジン
h 時間
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
IPA イソプロピルアルコール
2−MeTHF 2−メチルテトラヒドロフラン
THF テトラヒドロフラン
DSC 示差走査熱量測定
XRPD X線粉末回折
用語「脱気」を使用するとき、これは、括弧内に記載されるサイクル数の真空/窒素パージサイクルを指す。
工程1:5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン
Figure 2013510115
4−(ヒドロキシメチル)フェニル]ボロン酸(14kg)、5−ブロモ−2−(エチルオキシ)ピリジン(19.6kg)、炭酸ナトリウム(11.4kg)のエタノール(169.4L)及び水(49.4L)懸濁液を真空下で撹拌し、次いで、窒素で2回パージした。10%パラジウム炭素の懸濁液(50%湿潤、4.6kg)を添加し、次いで、水(7L)を添加し、窒素下で前記懸濁液を脱気(3×)した。反応混合物を63±3℃に加熱し、次いで、加熱還流し、5時間撹拌した。触媒を57〜63℃で濾取し、ケーキをエタノール(28L)で洗浄した。常圧蒸留により反応物を約140Lに濃縮し、57±3℃に冷却し、54℃超に維持しながら水(28L)を添加した。反応物を53±3℃に冷却し、エタノール/水(1:1、200mL)中のスラリーとして5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(70g)でシーディングした。2時間10分後、温度を53±3℃に維持しながら水(14L)を添加し、次いで、約4.5時間かけて2±3℃に冷却し、次いで、0.5時間エージングした。生成物を濾過により単離し、2±3℃でエタノール/水(1:1、140L)で洗浄し、次いで、水(3×93L)で洗浄し、真空下で40〜50℃で乾燥させて、白色の固体として標題生成物(19.0kg、90%のth)を得た。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM−D) δppm 8.19(1H,d,J=2.4Hz);7.71(1H,dd,J=8.6,2.7Hz);7.41(2H,d,J=8.2Hz);7.37(2H,d,J=8.2Hz);6.75(1H,d,J=8.8Hz);4.68(2H,d,J=5.6Hz);4.36(2H,q,J=7.1Hz);3.44(1H,t,J=5.9Hz);1.40(3H,t,J=7.1Hz).
工程2:5−[4−(ブロモメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン
Figure 2013510115
5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(47kg)を撹拌し、臭化水素(48重量%aq、709kg)中で47±3℃に加熱した。約7時間後、この温度で、反応物を2時間かけて20±3℃に冷却し、次いで、水(470L)を添加し、混合物を1時間撹拌した。生成物を濾過により単離し、スラリーを水(472kg)、水性重炭酸ナトリウム(706kgの水中23.5kg)で洗浄し、次いで、水(475kg)で置換洗浄した。白色の固体を真空下にて30±5℃で乾燥させて、白色の固体として標題生成物(58.15kg、97%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.49(1H,d,J=2.4Hz);8.01(1H,dd,J=8.7,2.6Hz);7.66(2H,d,J=8.3Hz);7.54(2H,d,J=8.3Hz);6.89(1H,d,J=8.8Hz);4.77(2H,s);4.36(2H,q,J=7.0Hz);1.35(3H,t,J=7.1Hz).
工程2A:5−[4−(ブロモメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン臭化水素酸塩
重量、体積、及び当量は全て、5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジンに対するものである。5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(0.910kg)を氷酢酸(2.5体積、2.28L)中で45±3℃に加熱した。温度を55℃未満に維持しながら、酢酸(2.4体積、2.18L)中33wt%の臭化水素を添加した。4時間後、45±3℃で、ジイソプロピルエーテル(3.0体積、2.70L)を添加し、混合物を30分間エージングした。ジイソプロピルエーテル(7.0体積、6.37L)を添加し、次いで、スラリーを3±3℃に冷却し、1時間撹拌した。生成物を濾過により単離し、ジイソプロピルエーテル(6体積、5.46L)で3回洗浄した。物質を真空下にて40±5℃で乾燥させて、白色の固体として標題生成物(1.43kg、96%)を得た。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM−D) δppm 8.65(1H,d,J=2.20Hz);8.39(1H,dd,J=9.05,2.45 Hz);7.52−7.58(4H,m);7.29(1H,d,J=9.05Hz);4.83(2H,q,J=6.93Hz);4.54(2H,s);1.61(3H,t,J=7.09Hz).
工程2B:5−[4−(クロロメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン
Figure 2013510115
5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(1.0kg、1.00当量)を、窒素雰囲気下で、テトラヒドロフラン(2.5L)及びジメチルスルホキシド(0.5L)に溶解させた。混合物を0±3℃に冷却し、内部温度を20℃未満に維持しながら、塩化シアヌル(320g、0.40当量)を添加した。混合物を23±3℃に加熱し、HPLC解析により5−[4−(ヒドロキシメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジンが2.0%a/a未満になるまで撹拌した。スラリーを濾過し、ケーキをテトラヒドロフラン(0.5L)及びイソプロパノール(5.0L)で洗浄した。温度を35℃未満に維持しながら、合わせた濾液に水(14L)を添加した。得られたスラリーを23±3℃に冷却し、エージングし、濾過した。ケーキを水(3×10L)で洗浄し、吸引乾燥させ、真空オーブン内にて45±5℃で乾燥させて、白色の粉末として標題化合物(959g、89%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−d) d ppm 8.48(1 H,d,J=2.45 Hz) 8.00(1 H,dd,J=8.68,2.57 Hz) 7.67(2 H,d,J=8.07 Hz) 7.52(2 H,d,J=8.07 Hz) 6.88(1 H,d,J=8.56 Hz) 4.81(2 H,s) 4.36(2 H,q,J=7.09 Hz) 1.34(3 H,t,J=6.97 Hz).
工程3:4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}アニリン二塩酸塩
Figure 2013510115
22±3℃のエタノール(187.5L)中で、N−(4−ヒドロキシフェニル)アセトアミド(25.0kg)及び炭酸カリウム(50.0kg)を混合し、2−(クロロメチル)−5−メチルピリジン塩酸塩(32.5kg)を22±3℃で少しずつ添加した。次いで、混合物を15時間加熱還流させた。次いで、反応物を57±3℃に冷却し、この温度を維持しながら水(162.5L)を添加した。有機相及び水相を分離させ、低層の水層を除去した。次いで、有機層を57±3℃の水性炭酸カリウム(20%w/v、114kg)で洗浄した。次いで、エタノール(12.5L)と共に水酸化ナトリウム(50%のw/v、57.8kg)を添加し、反応物を約38時間還流させながら撹拌した。反応物を57±3℃に冷却し、低層の水相を除去した。常圧蒸留により有機層を約125Lに濃縮し、次いで、2−ブタノール(250L)を添加し、濃縮を繰り返した。次いで、反応物を22±3℃に冷却し、更に2−ブタノール(125L)を添加し、混合物を50±3℃の水(75L)、次いで、50±3℃の水性塩化ナトリウム(5%w/w、78kg)で洗浄した。
常圧蒸留により反応物を125Lに濃縮し、次いで、更に2−ブタノール(125L)を添加し、濃縮を繰り返した。次いで、76±3℃で2時間かけて、2−プロパノール(150L)、次いで塩化水素(2−プロパノール中5M〜6M、89.5kg)を添加した。次いで、得られたスラリーを約3.5時間かけて22±3℃に冷却し、約40分間エージングし、生成物を濾過により単離し、2−プロパノール(2×200L)、次いで、TBME(200L)で洗浄し、真空下にて40〜50℃で乾燥させて、標題生成物(40.25kg、85%のth)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.74(1H,s);8.28(1H,dd,J=8.2,1.3Hz);7.91(1H,d,J=8.1Hz);7.38−7.42(2H,m);7.17−7.21(2H,m);5.46(2H,s);2.45(3H,s).
工程3A:4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}アニリン二塩酸塩の別の合成法
4−ニトロフェノール(43kg)及び炭酸カリウム(150kg)を、窒素雰囲気下にてジメチルスルホキシド(217L)中でスラリーにした。2−(クロロメチル)−5−メチルピリジン塩酸塩(58kg)を前記スラリーに添加し、混合物を65±3℃に加熱し、3時間撹拌した。55℃超の温度を維持しながら水(866L)を添加し、スラリーを1時間エージングし、2時間かけて20±3℃に冷却し、1時間エージングした。スラリーを濾過し、水(433L)、次いで、水性イソプロパノール(50%v/v、2×433L)及び水(2×346L)で固体を洗浄した。ケーキに6時間2bargの窒素を吹き付けて、5−メチル−2−[(4−ニトロフェノキシ)メチル]ピリジンを得た。
5−メチル−2−[(4−ニトロフェノキシ)メチル]ピリジン(86.2kg)をテトラヒドロフラン(700L)に溶解させ、10%パラジウム炭素(50%の水性ペースト、1.7kg)を添加した。3回の真空/窒素サイクルの前に容器を窒素でパージし、次いで、3回の真空/水素サイクルを行った。容器を2bargの水素雰囲気下に置き、混合物を8時間23±3℃で激しく撹拌し、混合物を濾過してパラジウムを除去した。フィルタをテトラヒドロフラン(350L)、次いで、イソプロパノール(350L)で洗浄し、合わせた濾液を420Lまで蒸留した。イソプロパノール(700L)を添加し、溶液を420L体積まで蒸留し、イソプロパノール(980L)を添加した。70±3℃で温度を維持しながら、1時間かけてイソプロパノール(5.5mol dm−3、156L)中の塩酸を添加した。スラリーを1時間エージングし、3時間かけて20±3℃に冷却し、1時間エージングした。スラリーを濾過し、イソプロパノール(2×700L)、メチルtert−ブチルエーテル(560L)で生成物を洗浄し、55℃の真空オーブン内で乾燥させて、標題生成物(79kg、88%のth)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 10.5(2H,s,br);8.70(1H,s);8.22(1H,d,J=8.1Hz);7.86(1H,d,J=8.1Hz);7.36−7.42(2H,m);7.15−7.22(2H,m);5.43(2H,s);2.44(3H,s).
KF分析で18.9%の水含量;70kgの乾燥重量当量であることが示された。
工程4及び5:2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン
Figure 2013510115
水性亜硝酸ナトリウム(39.0kg、33%w/w)を、0〜5℃で、(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}アニリン二塩酸塩(水155.8L中39.0kg)及び水性塩化水素(濃縮、29.6kg)の溶液に添加し、水(7.8L)で洗浄した。次いで、この溶液を、水(155.8L)中のヒドロ亜硫酸ナトリウム(71kg)及び水酸化ナトリウム(2.7kg)の脱気(3×)スラリーに0〜10℃で添加し、次いで、水(12L)でライン洗浄した。得られた混合物を約30分間撹拌し、次いで、18±3℃に加温した。2−プロパノール(306.5kg)を添加し、温度を25℃未満に維持しながら、水酸化ナトリウム(20%w/w、150.6kg)を使用してpHを7.0に調整した。層を分離させ、低層の水相を除去した。水酸化ナトリウム(10%w/w、78.1kg)を添加し、次いで、5−[4−(ブロモメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(39.8kg)及び2−プロパノール(3.9L)でライン洗浄し、約3.5時間18±3℃で反応物を撹拌した。次いで、水(97.5L)及びメタノール(195L)を添加し、混合物を約12時間撹拌し、濾過により生成物を単離した。粗生成物はスラリーであり、2−プロパノール:水(1−1,390L)で洗浄し、次いで、水(2×、約390kg)で2回、次いで、メタノール(309kg)で洗浄し、最後に、真空下にて40〜50℃で乾燥させて、標題生成物(46.45kg、77.6%のth、HPLCによる純度約93〜94%)を得た。
H NMR(500MHz,DMSO−D6) δppm 8.44(1H,d,J=2.4Hz);8.39(1H,s);7.97(1H,dd,J=8.5,2.7Hz);7.62(1H,dd,J=7.9,1.5Hz);7.59(2H,d,J=8.2Hz);7.37(3H,t,J=8.5Hz);6.97(2H,d,J=9.2Hz);6.82−6.88(3H,m);5.02(2H,s);4.52(2H,s);4.34(2H,q,J=7.0Hz);4.18(2H,s);2.29(3H,s);1.33(3H,t,J=7.0Hz).
2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジンの精製
2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチル−2−ピリジニル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン(50.2kg)を45±3℃で脱気(×3)NMP(210kg)に溶解させ、次いで、バッチ温度を43±3℃で維持しながらメタノール(502L)を添加し、次いで、30分間エージングした。次いで、約3時間かけてスラリーを5±3℃に冷却し、1時間エージングし、濾過し、メタノール(2×198kg)で洗浄し、次いで、真空下にて40〜50℃で乾燥させて、標題生成物(44.9kg、89%のth)を得た。
H NMR(500MHz,DMSO−D6) δppm 8.45(1H,d,J=2.1Hz);8.39(1H,s) 7.97(1H,dd,J=8.7,2.6Hz);7.62(1H,dd,J=8.1,1.4Hz);7.59(2H,d,J=8.2Hz);7.38(3H,t,J=8.2Hz);6.98(2H,d,J=9.2Hz);6.82−6.88(3H,m);5.03(2H,s);4.53(2H,s);4.34(2H,q,J=7.0Hz);4.19(2H,s);2.29(3H,s);1.34(3H,t,J=7.0Hz).
工程4A及び5A:2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジンの別の合成法
亜硝酸ナトリウム(2.47g)を水(10mL)に溶解させ、0〜5℃で4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}アニリン二塩酸塩(水40mL中10g)及び水性塩化水素(濃縮、6.4mL)の溶液に添加した。次いで、水(34mL)中のヒドロ亜硫酸ナトリウム(18.2g)及び水酸化ナトリウム(6.2mL、10wt%)の脱気スラリーに10℃未満でこの溶液を添加した。得られた混合物を10分間撹拌し、次いで、18±3℃に加温した。2−プロパノール(100mL)を添加し、温度を25℃未満に維持しながら、水酸化ナトリウム(20重量%)を使用してpHを7.0に調整した。層を分離させ、低層の水相を除去した。水酸化ナトリウム(10wt%、29mL)を添加し、次いで、5−[4−(ブロモメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(12.6g)を添加し、反応物を2時間超18±3℃で撹拌した。次いで、水(20mL)及びメタノール(50mL)を添加し、濾過により生成物を単離した。次いで、粗生成物を2−プロパノール:水(1−1、100mL)、次いで、水(100mL)で洗浄し、次いで、メタノール(100mL)で洗浄し、最後に真空下にて約45℃で乾燥させて、標題生成物(11.5g、75%のth)を得た。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM−D) δppm 8.42(1H,s);8.36(1H,d,J=2.45Hz);7.78(1H,dd,J=8.56,2.45Hz);7.47−7.54(3H,m);7.40(3H,dd);7.04−7.10(2H,m);6.91−7.00(2H,m);6.79(1H,d,J=8.56Hz);5.14(2H,s);4.49(2H,s);4.40(2H,q,J=7.09Hz);3.51(2H,s);2.34(3H,s);1.43(3H,t,J=7.09Hz).
工程4B:2−{[(4−ヒドラジノフェニル)オキシ]メチル}−5−メチルピリジン二塩酸塩の別の合成法
Figure 2013510115
水性亜硝酸ナトリウム(0.76L中187.8g)を、4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}アニリン二塩酸塩(760.2g)及び水性塩化水素(濃縮、487mL)の水(3.04L)溶液に0〜5℃で添加した。次いで、水(3.04L)中のヒドロ亜硫酸ナトリウム(1380g)及び水酸化ナトリウム(53.2g)の脱気スラリーに10℃未満でこの溶液を添加した。
得られた混合物を30分間撹拌し、次いで、18±3℃に加温した。32%の水酸化ナトリウムを使用して、pH8〜9の酢酸エチル(9.5L)に生成物を抽出した。有機層を水(2.28L)で洗浄し、次いで、1時間かけてIPA(5〜6m、1.29L)中塩化水素を添加した。バッチを2時間かけて5±3℃に冷却し、エージングし、濾過し、ケーキをIPA(7.6L)、次いで、TBME(5.32L)で洗浄し、最後に真空下にて25℃で乾燥させて、標題生成物(723g、90.4%のth)を得た。
H NMR(500MHz,DMSO−D6) δppm 10.22(3H,s);8.71(1H,s);8.24(1H,d,J=7.93Hz);7.87(1H,d,J=8.24Hz);7.00−7.06(4H,m);5.37(2H,s);2.45(3H,s).
工程5B:2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジンの別の合成法
Figure 2013510115
2−プロパノール(3.8L)中の2−{[4−ヒドラジノフェニル)オキシ]メチル}−5−メチルピリジン(400g)のスラリーに、18±3℃で水酸化ナトリウム(2M、2L)、次いで、5−[4−(ブロモメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(380g)を添加した。2時間後、メタノール(2L)及び水(2L)を添加し、スラリーを5±3℃に冷却した。スラリーを濾過し、メタノール(2L)、水(2L)で洗浄し、次いで、最後にメタノール(3L)で洗浄した後、真空下にて45〜55℃で乾燥させて標題生成物(505g、87%のth)を得た。
2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジンの精製
粗生成物である2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジニル−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン(495g)を45±3℃で脱気NMP(1.98L)に溶解させ、次いで、温度を40〜48℃で維持しながらメタノール(4.95L)を添加した。30分後、スラリーを2時間かけて5±3℃に冷却し、1時間エージングし、次いで、濾過し、メタノール(2×2.5L)で洗浄し、次いで、真空下にて40〜50℃で乾燥させて、標題生成物(411g、82.9%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.45(1H,d,J=2.69Hz);8.39(1H,d,J=2.20Hz);7.98(1H,dd,J=8.68,2.57Hz);7.62(1H,dd,J=8.31,1.96Hz);7.59(2H,d,J=8.31Hz);7.38(3H,t,J=7.46Hz);6.95−7.00(2H,m);6.84−6.88(3H,m);5.03(2H,s);4.53(2H,s);4.34(2H,q,J=6.93Hz);4.20(2H,s);2.30(3H,s);1.34(3H,t,J=7.09Hz).
工程4B及び5B:2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジンの別の合成法
亜硝酸ナトリウム(0.19kg)を水(0.8L)に溶解させ、0〜5℃で、4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}アニリン二塩酸塩(0.80kg)の水(3.2L)及び水性塩化水素(濃縮、0.51L)溶液に添加し、更なる水(0.4L)で洗浄した。次いで、水(3.2L)中ヒドロ亜硫酸ナトリウム(1.46kg)及び水酸化カリウム(0.080kg)の脱気(3×)スラリーに0±3℃でこの溶液を添加し、更なる水(1.2L)で洗浄した。2−プロパノール(4L)、水酸化カリウム(1.10kg)及び5−[4−(クロロメチル)フェニル]−2−(エチルオキシ)ピリジン(0.67kg)を添加し、反応物を約4時間かけて45±5℃に加熱した。真空下で蒸留することにより揮発分(約4L)を除去し、2−メチルテトラヒドロフラン(9.6L)を添加した。反応物を63±3℃に加熱し、低層の水相を除去した。有機相を63±3℃にて水(3.2L)で洗浄し、次いで、55±5℃で2−プロパノール(9.6L)を添加した。得られたスラリーを20±3℃に冷却し、濾過によって固体を回収した。濾過ケーキを2−プロパノール(4L)で2回洗浄し、真空下にて約45℃で乾燥させて、HPLCによって99%超のエリア純度を有する標題生成物(0.953kg、78%のth)を得た。
H NMR(400MHz,CHLOROFORM−D) δppm 8.42(1H,s);8.36(1H,d,J=2.45Hz);7.78(1H,dd,J=8.56,2.45Hz);7.47−7.54(3H,m);7.40(3H,dd);7.04−7.10(2H,m);6.91−7.00(2H,m);6.79(1H,d,J=8.56Hz);5.14(2H,s);4.49(2H,s);4.40(2H,q,J=7.09Hz);3.51(2H,s);2.34(3H,s);1.43(3H,t,J=7.09Hz).
工程6:エチル3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸塩
Figure 2013510115
2−プロパノール(344L)中の2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン(43.0kg)及びエチル5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−2,2−ジメチル−4−オキソペンタン酸塩(39.6kg)の脱気スラリーに、2−プロパノール(344L)中ジベンゾイル酒石酸一水和物(147.1kg)の脱気スラリーを添加した。6時間25±3℃で、次いで、10時間45±3℃で反応物を撹拌した。この期間後、常圧蒸留により反応物を731Lまで濃縮し、水(172L)を添加した。セライト床を通して反応物を清澄化し、セライトを2−プロパノール(86L)で洗浄し、水を添加(86L)した後、更に989Lまで濃縮した。溶液を65±3℃でシーディングし、20±3℃に冷却した後、濾過した。濾過ケーキを2−プロパノール:水(2:1、426L)、次いで、エタノール(427L)で洗浄し、次いで、真空下にて45〜55℃で乾燥させて、標題生成物(48.7kg、75%のth)を得た。
H NMR(500MHz,CHLOROFORM−D) δppm 8.42(1H,s);8.30(1H,d,J=2.1Hz);7.69(1H,dd,J=8.5,2.4Hz);7.43−7.48(2H,m);7.38(2H,d,J=8.2Hz);7.35(1H,d,J=2.1Hz);7.09(1H,d,J=8.9Hz);6.85−6.91(3H,m);6.74(1H,d,J=8.5Hz);5.42(2H,s);5.24(2H,s);4.37(2H,q,J=7.1Hz);4.06(2H,q,J=7.1Hz);3.32(2H,s);2.30(3H,s);1.39(3H,t,J=7.0Hz);1.24(15H,s);1.17(3H,t,J=7.2Hz).
工程6A:エチル3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸塩の別の合成法
Figure 2013510115
2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン(70g)及びエチル5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−2,2−ジメチル−4−オキソペンタン酸塩(62g)を、エタノール(70mL)及びイソ酪酸(490mL)の混合物中で撹拌した。スラリーを脱気し、12時間23〜25℃で加熱し、次いで、12時間かけて40±3℃に加熱した。更に9時間後、この温度で、反応物を70℃に加熱し、エタノール(280mL)、次いで水(490mL)を添加した。次いで、温度を75℃に調整し、シーディングした。得られた懸濁液を5℃に冷却し、濾過によって生成物を単離した。固体を5℃のエタノール(2×350mL)で洗浄し、真空下にて40℃で乾燥させて、標題生成物(76g、72%のth)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.39−8.42(2H,m);7.94(1H,dd,J=8.6,2.4Hz);7.60(1H,dd,J=7.9,2.1Hz);7.55(2H,d,J=8.3Hz);7.38(1H,d,J=7.8Hz);7.30(1H,d,J=9.0Hz);7.10(1H,d,J=2.4Hz);6.90(2H,d,J=8.1Hz);6.83(2H,d,J=8.6Hz);5.50(2H,s);5.15(2H,s);4.32(2H,q,J=7.0Hz);4.04(2H,q,J=7.1Hz);3.25(2H,s);2.28(3H,s);1.32(3H,t,J=7.1Hz);1.11−1.17(18H,m).
工程7:3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸
Figure 2013510115
エチル3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチルピリジン−2−イル)メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロパン酸塩(47.56kg)のテトラヒドロフラン(71L)懸濁液に、エタノール(41.8L)及び水性水酸化ナトリウム(46〜48重量%、10.46kg)を添加した。次いで、反応物を1〜2時間加熱還流させた後、20±3℃に冷却し、清澄化した。テトラヒドロフラン(24L)でフィルタを洗浄し、次いで、塩酸(2M)で溶液をpH4に酸性化した。次いで、水(143L)を添加し、スラリーを2±3℃に冷却した後、濾過により生成物を単離した。2±3℃で、濾過ケーキを2:1の水:テトラヒドロフラン(142.5L)で洗浄し、次いで、酢酸エチル(143L)で洗浄し、真空下にて45〜55℃で乾燥させて、標題生成物(44.5kg、97.7%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.39−8.44(2H,m);7.95(1H,dd,J=8.7,2.6Hz);7.61(1H,dd,J=7.9,1.3Hz);7.55(2H,d,J=8.3Hz);7.40(1H,d,J=7.8Hz);7.34(1H,d,J=8.8Hz);7.13(1H,d,J=2.2Hz);6.91(2H,d,J=8.1Hz);6.81−6.87(2H,m);5.53(2H,s);5.16(2H,s);4.33(2H,q,J=6.9Hz);3.24(2H,s);2.30(3H,s);1.33(3H,t,J=7.0Hz);1.10−1.18(15H,m).
3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸の精製
3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸(1.35kg)を、75±3℃の2−ブタノン(20.0L)及び水(0.9L体積)に溶解させた。溶液を65℃に冷却し、濾過した。トランスファーラインを2−ブタノン(1.35L)及び合わせた濾液で洗浄し、大気圧で蒸留により洗浄濃縮して、10L体積の残留物を残した。懸濁液を0±3℃に冷却し、この温度で1時間撹拌した。濾過により生成物を回収し、2−ブタノン(5.4L)、次いで、酢酸エチル(2.7L)で洗浄し、50±5℃にて真空下で乾燥させて、標題生成物(1.26kg、94%のth)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 12.46(1H,br s);8.39−8.44(2H,m);7.94(1H,dd,J=8.7,2.6Hz);7.60(1H,dd,J=7.9,1.3Hz);7.54(2H,d,J=8.3Hz);7.39(1H,d,J=7.8Hz);7.33(1H,d,J=8.8Hz);7.12(1H,d,J=2.2Hz);6.91(2H,d,J=8.2Hz);6.81−6.87(2H,m);5.52(2H,s);5.16(2H,s);4.32(2H,q,J=6.9Hz);3.24(2H,s);2.39(3H,s);1.33(3H,t,J=7.0Hz);1.14(9H,s);1.12(6H,s).
工程6B及び7A:3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸
Figure 2013510115
2−MeTHF(4.0L)中の2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン(1.0kg)及びエチル5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−2,2−ジメチル−4−オキソペンタン酸塩(720mL)の脱気スラリーに、ジベンゾイル酒石酸一水和物(854g)、クエン酸(436g)及び2−MeTHF(1L)を添加した。反応物を6時間30±2℃で撹拌し、次いで、55±2℃に加熱し、反応が完了するまでこの温度で保持した。水(3.25L)及び10重量%の水酸化ナトリウム(3.25L)を添加してpHを7にし、次いで、低層の水層を廃棄した。次いで、常圧蒸留により反応物を3.4Lまで濃縮し、2−プロパノール(8.7L)を添加した。水酸化ナトリウム(236g)を添加し、混合物を約4時間加熱還流させた後、67±3℃に冷却した。次いで、溶液を塩酸(2.6L、2M)でpH6に酸性化した。エージング後、水(0.8L)を添加し、スラリーを45±3℃に冷却した後、濾過により生成物を単離した。濾過ケーキを1.0:3.5:1.5の2−MeTHF:2−プロパノール:水(6.0L)で洗浄し、次いで、2−プロパノール(6L)で洗浄し、真空下にて45℃で乾燥させて、標題生成物(1.06kg、73%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.1−8.43(2H,m);7.95(1H,dd,J=8.7,2.6Hz);7.61(1H,dd,J=7.8,1.3Hz);7.55(2H,d,J=8.3Hz);7.40(1H,d,J=7.8Hz);7.34(1H,d,J=8.8Hz);7.13(1H,d,J=2.4Hz);6.91(2H,d,J=8.1Hz);6.83−6.86(2H,m);5.53(2H,s);5.16(2H,s);4.33(2H,q,J=6.9Hz);3.24(2H,s);2.31(3H,s);1.33(3H,t,J=7.0Hz);1.11−1.16(15H,m).
工程6C及び7B:3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸
Figure 2013510115
2−(エチルオキシ)−5−(4−{[1−(4−{[(5−メチルピリジン−2−イル)メチル]オキシ}フェニル)ヒドラジノ]メチル}フェニル)ピリジン(46.0kg)及びエチル5−[(1,1−ジメチルエチル)チオ]−2,2−ジメチル−4−オキソペンタン酸塩(32.3kg)を、脱気(4×)2−MeTHF(151kg)に添加し、2−MeTHF(20Kg)で洗浄した。次いで、脱気を繰り返した(4×)。次いで、ジベンゾイル酒石酸一水和物(39.3kg)及びクエン酸(20.1kg)を添加し、次いで、2−MeTHF(22kg)でライン洗浄し、混合物を再度(4×)脱気した。反応物を約6時間30±2℃で撹拌し、次いで、55±2℃に加熱し、反応が完了するまで(約15時間)この温度で保持した。水(152kg)及び10重量%の水酸化ナトリウム(167kg)を添加し、混合物を約1時間撹拌し、次いで沈降させ、50±2℃で低層の水層を廃棄した。次いで、常圧蒸留により反応物を約155Lに濃縮した。2−プロパノール(290kg)及び水酸化ナトリウム(10.6kg)を添加し、反応が完了するまで(約15時間)混合物を加熱還流させた。65〜70℃に冷却した後、溶液を2−プロパノール(32kg)で希釈し、次いで、塩酸(123kg、2M)で中和した。水(55L)を添加し、スラリーを42〜45℃に冷却し、約4時間エージングした後、生成物を濾過によって単離した。濾過ケーキを2−MeTHF:2−プロパノール:水(19.5kg:64kg:34kg)で洗浄し、次いで、2−プロパノール(217kg)により洗浄し、真空下で乾燥させて、標題生成物(50.4kg、76%)を得た。
H NMR(400MHz,DMSO−D6) δppm 8.38−8.43(2H,m);7.93(1H,dd,J=8.6,2.7Hz);7.59(1H,dd,J=8.0,1.6Hz);7.54(2H,d,J=8.12Hz);7.38(1H,d,J=7.9Hz);7.32(1H,d,J=8.9Hz);7.11(1H,d,J=2.2Hz);6.90(2H,d,J=8.4Hz);6.80−6.86(2H,m);5.51(2H,s);5.15(2H,s);4.32(2H,q,J=7.1Hz);3.24(2H,s);2.28(3H,s);1.31(3H,t,J=7.0Hz);1.07−1.16(15H,m)
工程8:3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウム
多形C型
Figure 2013510115
エタノール(8.5L)中水酸化ナトリウム(3.7kg、46〜48%)を添加することにより、エタノール(32.6Kg)に3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸(28.3kg)を溶解させ、約25分間72℃で加熱した。得られた溶液を55±3℃に冷却し、ジイソプロピルエーテル(78L)で希釈し、3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムの多形C型(28g)でシーディングし、約1時間撹拌した。更に、ジイソプロピルエーテル(280L)を添加し、約1時間55±3℃で内容物を撹拌した。次いで、内容物を20±3℃に冷却し、一晩(約11時間)撹拌した。スラリーを約10分間沈降させた後、窒素下で濾過した。濾過ケーキをジイソプロピルエーテル:エタノール(9:1、84.5L)、次いで、ジイソプロピルエーテル(85L)で洗浄し、次いで、真空下にて45〜55℃で乾燥させて、標題生成物(25.75kg、88.0%のth)を得た。
H NMR(500MHz,DMSO−D6) δppm 8.38−8.41(2H,m);7.93(1H,dd,J=8.54,2.75Hz);7.59(1H,dd,J=7.93,1.53Hz);7.51(2H,d,J=8.24Hz);7.38(1H,d,J=7.93Hz);7.22(1H,d,J=8.85Hz);7.08(1H,d,J=2.44Hz);6.92(2H,d,J=8.24Hz);6.82(1H,d,J=8.54Hz);6.76(1H,dd,J=8.85,2.44Hz);5.67(2H,s);5.13(2H,s);4.31(2H,q,J=7.02Hz);3.20(2H,s);2.28(3H,s);1.31(3H,t,J=7.02Hz);1.13(9H,s);0.97(6H,s).
工程8A:3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウム
多形C型
Figure 2013510115
3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸(2.43g、3.8mmol、0.97重量)、水酸化ナトリウムペレット(0.17g、4.4mmol、0.0697重量)及びTBME(8.75mL、3.5体積)を容器に充填した。得られたスラリーを、撹拌しながら10分間かけて50℃に加熱した。更に35分間後、メタノール(3.75ml、1.5体積)を添加し、スラリーを45分間50℃でエージングした。溶液を形成し、7:3のTBME:メタノール(2.5mL、1体積)を容器に添加して、ライン洗浄を模擬した。30分間かけて容器にTBME(7.5mL、3体積)を充填した。次いで、TBME(0.5mL、0.2体積)中の3−[3−(tert−ブチルスルファニル)−1−[4−(6−エトキシ−ピリジン−3−イル)ベンジル]−5−(5−メチル−ピリジン−2−イル−メトキシ)−1H−インドール−2−イル]−2,2−ジメチル−プロピオン酸ナトリウムの多形C型(0.025g、0.038mmol、0.01重量)のスラリーで溶液をシーディングした。得られたスラリーを1時間15分間50℃でエージングし、次いで、TBME(22.5mL、9体積)を1時間かけて添加した。スラリーを50℃で更に1時間エージングし、濾過し、TBME(2×10mL)で洗浄し、次いで、真空内で50℃にて乾燥させた。
H NMR(400MHz,MeOH) δppm 8.36(1H,s);8.26(1H,d,J=2.45Hz);7.85(1H,dd,J=8.68,2.57Hz);7.65(1H,d,J=8.07Hz);7.47(1H,d,J=8.07Hz);7.41(2H,d,J=8.07Hz);7.12−7.17(2H,m);6.93(2H,d,J=8.31Hz);6.77−6.83(2H,m,J=8.74,2.48,2.48Hz);5.61(2H,s);5.17(2H,s);4.31(2H,q,J=7.09Hz);2.34(3H,s);1.37(3H,t,J=7.09Hz);1.17(9H,s);1.12(6H,s).
標題生成物のDSCサーモグラムを図1に示す。
DSCサーモグラムは、TA Q2000熱量計を使用して得た。アルミニウムパンにサンプルを量り入れ、パンを密閉することなくパンの蓋を押し付けた。10℃/分の加熱速度を使用して実験を行った。
標題生成物のXRDプロファイルを図2に示す。
XCelerator検出器を使用して、PANalytical X’Pert Pro粉末回折計でデータを得た。取得条件は、以下の通りであった:放射:Cu Kα、発電機電圧:40kV、発電機電流:45mA、開始角度:2.0°2θ、終了角度:40.0°2θ、刻み幅:0.0167°2θ、1工程当たりの時間:31.75秒。数ミリグラムのサンプルをSiウェーファー(ゼロバックグラウンド)プレートに載せることによりサンプルを製造し、粉末の薄層を得た。
特徴的なXRPD角度及びd−スペーシングを表1に記録する。許容誤差は、各ピーク割当てにつき約±0.1°2θである。好ましい定向性により、ピーク強度はサンプルによって変動する場合がある。
Highscoreソフトウェアを使用して、ピーク位置を測定した。
Figure 2013510115
表1 特徴的なXRPDピーク位置およびd−スペーシング

Claims (59)

  1. 式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩の製造方法であって、
    塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、Lは脱離基である)
    又はその塩と、
    式(VI)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩とを反応させ、次いで、式(II)の化合物又はその塩に変換する工程を含む、方法。
  2. 式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を製造するための短縮方法であって、
    塩酸の存在下で、式(VIII)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩と、水性亜硝酸ナトリウムとを反応させてジアゾニウム塩を形成し、次いで、前記ジアゾニウム塩を還元させることを含む式(VI)の化合物の製造方法と、
    次いで、塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、Lは脱離基である)
    又はその塩と、式(VI)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩とを反応させ、ここで、前記式(VI)の化合物を単離せず、次いで、式(II)の化合物に変換することを含む、式(IVa)の化合物の製造方法とを含む、方法。
  3. 式(II)の化合物を製造するための請求項1又は請求項2に記載の方法。
  4. 式(II)の化合物の塩を製造するための請求項1又は請求項2に記載の方法。
  5. 式(I)の化合物:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、Lは脱離基である)
    又はその塩と、式(VI)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩とを反応させ、次いで、式(I)の化合物に変換する工程を含む、方法。
  6. 式(I)の化合物:
    Figure 2013510115
    を製造するための短縮方法であって、
    塩酸の存在下で、式(VIII)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩と水性亜硝酸ナトリウムとを反応させてジアゾニウム塩を形成し、次いで、前記ジアゾニウム塩を還元させることを含む、式(VI)の化合物の製造方法と、
    次いで、塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、Lは脱離基である)
    又はその塩と、式(VI)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩とを反応させ、ここで、前記式(VI)の化合物を単離せず、次いで、式(II)の化合物に変換することを含む、式(IVa)の化合物の製造方法とを含む、方法。
  7. Lが、塩素又は臭素から選択されるものである、請求項1〜6のいずれか一項に記載の方法。
  8. Lが、塩素である、請求項7に記載の方法。
  9. 塩素化剤を20℃以下で添加し、次いで、混合物を約20℃〜約35℃で加熱する、請求項8に記載の方法。
  10. 前記塩基が、MOH、MCO及びMHCO(ここで、Mは、Li(リチウム)、Na(ナトリウム)、K(カリウム)及びCs(セシウム)から選択される)、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン、及びR’R’’R’’’N(ここで、R’、R’’、及びR’’’は、それぞれ独立してC−Cアルキルである)から選択される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の方法。
  11. 前記塩基が、MOHである、請求項10に記載の方法。
  12. 前記塩基が、KOHである、請求項11に記載の方法。
  13. 前記溶媒が、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロメタン及びこれらの混合物から選択される、請求項1〜12のいずれか一項に記載の方法。
  14. 前記溶媒が、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、2−ブタノール、sec−ブタノール及びこれらの混合物から選択される、請求項13に記載の方法。
  15. 式(VII)の化合物が、遊離塩基の形態である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  16. 式(VII)の化合物が、塩の形態である、請求項1〜14のいずれか一項に記載の方法。
  17. 式(VII)の化合物の塩が、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩及びリン酸塩から選択される、請求項16に記載の方法。
  18. 式(VI)の化合物が、遊離塩基の形態である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  19. 式(VI)の化合物が、塩の形態である、請求項1〜17のいずれか一項に記載の方法。
  20. 式(VI)の化合物の塩が、二水素塩化物塩である、請求項19に記載の方法。
  21. 式(I)の化合物の無水C型多形:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が体積で30%以下のメタノールを含有する工程を含む、方法。
  22. 反応が、約48℃〜約55℃で行われる、請求項21に記載の方法。
  23. 式(I)の化合物の無水C型多形:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    エタノール又はメタノールであるアルコールに、式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    を溶解させ、水性水酸化ナトリウムと反応させ、次いで、ジイソプロピルエーテルを添加する工程であって、反応混合物中の含水量が5%以下であり、かつ反応物質混合物中の溶媒系が、体積で30%以下のエタノール又はメタノールを含有する工程を含む、方法。
  24. 前記アルコールが、エタノールである、請求項23に記載の方法。
  25. 前記方法が、約48℃〜約78℃で行われる、請求項23又は請求項24に記載の方法。
  26. 前記反応混合物中の含水量が、3%以下である、請求項23〜25のいずれか一項に記載の方法。
  27. 式(III)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、
    Zは、−[C(R[C(R、−[C(R[C(R−O[C(R[C(R、又は−[C(RO[C(Rから選択され
    (ここで、
    各Rは、独立して、H、−CF、又は−C−Cアルキルであるか、あるいは、同じ炭素上の2つのRが結合してオキソ(=O)を形成してもよく、
    各Rは、独立して、H、−OH、−OMe、−CF、又は−C−Cアルキルであるか、あるいは、同じ炭素上の2つのRが結合してオキソ(=O)を形成してもよく、
    mは、1又は2であり、
    各nは、独立して、0、1、2、又は3である)、
    Yは、ハロゲン、−C−Cアルキル、−C(O)CH、−OH、−C−Cシクロアルキル、−C−Cアルコキシ、−C−Cフルオロアルキル、−C−Cフルオロアルコキシ、又は−C−Cヒドロキシアルキルにより置換されてもよいヘテロアリールであり、
    は、L−R13であり
    (ここで、
    は、結合、O、S、−S(=O)、−S(=O)又は−C(=O)であり、
    13は、−C−Cアルキルである(ここで、−C−Cアルキルはハロゲンにより置換されてもよい))、
    は、−C−CアルキレンC(O)OC1−アルキル、−C−CアルキレンC(O)OH、及び−C−Cアルキルから選択され、
    11は、−L10−X−Gであり
    (ここで、
    10は、アリール又はヘテロアリールであり、
    Xは、結合、−CH−、又は−NH−であり、
    は、ハロゲン、−OH、−CN、−NH、−C−Cアルキル、−C−Cアルコキシ、−C−Cフルオロアルキル、−C−Cフルオロアルコキシ、−C(O)NH及び−NHC(O)CHから独立して選択される1又は2つの置換基により置換されてもよいアリール、ヘテロアリール、シクロアルキル又はシクロヘテロアルキルである)、
    12は、H又は−C−Cアルキルである)、
    又はその塩の製造方法であって、
    酸及び溶媒の存在下で、式(IV)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩
    (式中、Y、Z、R11及びR12は、式(III)の化合物について定義された通りである)と、
    式(V)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、R及びRは、式(III)の化合物について定義された通りである)とを反応させる工程を含む、方法。
  28. Zが、−O[C(R[C(Rであり、RがHであり、mが1であり、nが0である、請求項27に記載の方法。
  29. Yが、−C−Cアルキルにより置換されてもよいヘテロアリールである、請求項27又は28に記載の方法。
  30. Yが、メチルにより置換されてもよいピリジニルである、請求項29に記載の方法。
  31. Yが、5−メチル−ピリジニルである、請求項30に記載の方法。
  32. 13が、−C−Cアルキルであり、かつLが、S、−S(=O)又は−S(=O)である、請求項27〜31のいずれか一項に記載の方法。
  33. 13がtert−ブチルであり、かつLがSである、請求項32に記載の方法。
  34. が、C−CアルキレンC(=O)OC−Cアルキルである、請求項27〜33のいずれか一項に記載の方法。
  35. が、−CHC(CHC(=O)OC−Cアルキルである、請求項34に記載の方法。
  36. が、−CHC(CHC(=O)OCHCHである、請求項35に記載の方法。
  37. 10がアリールであり、Xが結合であり、かつGがヘテロアリールである、請求項27〜36のいずれか一項に記載の方法。
  38. 10がフェニルであり、Xが結合であり、かつGが−OCH又は−OCHCHにより置換されるピリジニルである、請求項37に記載の方法。
  39. 10がフェニルであり、Xが結合であり、かつGが−OCHCHにより置換されるピリジニルである、請求項38に記載の方法。
  40. 式(IIIa)の化合物:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    酸及び溶媒の存在下で、式(IVa)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩と、式(Va)の化合物:
    Figure 2013510115
    とを反応させる工程を含む、方法。
  41. 式(IV)又は(IVa)の化合物が、遊離塩基の形態である、請求項27〜40のいずれか一項に記載の方法。
  42. 式(IV)又は(IVa)の化合物が、塩の形態である、請求項27〜40のいずれか一項に記載の方法。
  43. 前記塩が、臭化水素、塩化水素、ヨウ化水素、p−トルエンスルホン酸塩、メタンスルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、リン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、ギ酸塩、酢酸塩、及びプロピオン酸塩から選択される、請求項42に記載の方法。
  44. 前記溶媒が、C−Cアルコール、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、及びこれらの混合物から選択される、請求項27〜43のいずれか一項に記載の方法。
  45. 前記溶媒が、エタノール、2−プロパノール及びこれらの混合物から選択されるC−Cアルコールである、請求項44に記載の方法。
  46. 前記酸が、カルボン酸である、請求項27〜45のいずれか一項に記載の方法。
  47. 前記カルボン酸が、イソ酪酸、クエン酸、酒石酸、酢酸、プロパン酸、ブタン酸、ジベンゾイル酒石酸(例えば、ジベンゾイル酒石酸一水和物又は無水ジベンゾイル酒石酸)、ジトルオイル酒石酸、リンゴ酸、マレイン酸、安息香酸、3−フェニル酢酸、トリフェニル酢酸、フタル酸、2−ヒドロキシフェニル酢酸、アントラセン−9−カルボン酸、メトキシ酢酸、タルトロン酸、グルタル酸、シュウ酸、トリクロロ酢酸、樟脳酸、エチルヘキサン酸、ナフチル酢酸及びこれらの混合物からなる群より選択される、請求項46に記載の方法。
  48. 前記カルボン酸が、ジベンゾイル酒石酸一水和物及びイソ酪酸から選択される、請求項47に記載の方法。
  49. 前記カルボン酸が、クエン酸との混合物中のジベンゾイル酒石酸である、請求項47に記載の方法。
  50. 前記反応が、約5℃〜約70℃で行われる、請求項27〜48のいずれか一項に記載の方法。
  51. 前記反応が、約30℃〜約70℃で行われる、請求項49に記載の方法。
  52. 式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    請求項40〜51のいずれか一項に記載の方法を行い、次いで、式(II)の化合物に変換する工程を含む、方法。
  53. 式(I)の化合物:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    請求項40〜51のいずれか一項に記載の方法を行い、次いで、式(I)の化合物に変換する工程を含む、方法。
  54. 式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を製造するための短縮方法であって、
    請求項40〜51のいずれか一項に記載の式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、溶媒としてのC−Cアルコール及びテトラヒドロフランの存在下で、塩基でエステル加水分解し、次いで、式(II)の化合物又はその塩に変換する工程を含む、方法。
  55. 式(I)の化合物:
    Figure 2013510115
    を製造するための短縮方法であって、
    請求項40〜51のいずれか一項に記載の式(IIIa)の化合物を製造し、次いで、溶媒としてのC−Cアルコール及びテトラヒドロフランの存在下で、塩基でエステル加水分解し、次いで、式(I)の化合物に変換する工程を含む、方法。
  56. 前記塩基が、水酸化ナトリウムである、請求項54又は請求項55に記載の方法。
  57. 前記C−Cアルコールが、2−プロパノールである、請求項54又は請求項55に記載の方法。
  58. 前記溶媒が、2−メチルテトラヒドロフランである、請求項54又は請求項55に記載の方法。
  59. 式(I)の化合物の無水C型多形:
    Figure 2013510115
    の製造方法であって、
    A)塩基及び溶媒の存在下で、式(XV)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩と、式(XII)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩とを反応させて、式(XVI)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を生成する工程と、
    B)次いで、溶媒中のパラジウムの存在下で、式(XVI)の化合物又はその塩を水素で還元して、式(VIII)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を生成する工程と、
    C)次いで、塩酸の存在下で、式(VIII)の化合物又はその塩と水性亜硝酸ナトリウムとを反応させて、ジアゾニウム塩を形成し、次いで、前記ジアゾニウム塩を還元させて、式(VI)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を生成する工程と、
    D)塩基、水性アルコール性溶媒、及びパラジウム炭素の存在下で、式(XIII)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩と、式(XIV)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩とを反応させて、式(X)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を生成する工程と、
    E)次いで、Lが臭素である場合、水性又は無水臭化水素と、あるいはLが塩素である場合、水性又は無水塩化水素、塩化シアヌル、塩化チオニル、塩化メタンスルホニル、塩化トルエンスルホニル、又は塩化ホスホリルと、式(X)の化合物又はその塩とを反応させて、式(VII)の化合物:
    Figure 2013510115
    (式中、Lは塩素又は臭素である)
    又はその塩を生成する工程と、
    F)次いで、塩基及び溶媒の存在下で、式(VII)の化合物(式中、Lは塩素又は臭素である)又はその塩と、式(VI)の化合物又はその塩とを反応させて、式(IVa)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を生成する工程と、
    G)次いで、酸及び溶媒の存在下で、式(IVa)の化合物又はその塩と、式(Va)の化合物:
    Figure 2013510115
    とを反応させて、式(IIIa)の化合物:
    Figure 2013510115
    又はその塩を生成する工程と、
    H)次いで、式(IIIa)の化合物又はその塩と、塩基の水性溶液とを反応させて、式(II)の化合物:
    Figure 2013510115
    を生成する工程と、
    I)次いで、
    (a)固体の水酸化ナトリウムの存在下で、メタノール及びメチル−t−ブチルエーテルに式(II)の化合物を溶解させ、次いで、メチル−t−ブチルエーテルを添加する工程であって、反応物質混合物中の溶媒系が30%以下のメタノールを含有する工程か、あるいは
    (b)エタノール又はメタノールであるアルコールに式(II)の化合物を溶解させ、水性水酸化ナトリウムと反応させ、次いで、ジイソプロピルエーテルを添加する工程であって、反応混合物中の含水量が5%以下であり、かつ反応物質混合物中の溶媒系が、体積で30%以下のエタノール又はメタノールを含有する工程とを含む、方法。
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