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JP2013250392A - 画像形成装置及び定着装置 - Google Patents

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JP2013250392A JP2012124427A JP2012124427A JP2013250392A JP 2013250392 A JP2013250392 A JP 2013250392A JP 2012124427 A JP2012124427 A JP 2012124427A JP 2012124427 A JP2012124427 A JP 2012124427A JP 2013250392 A JP2013250392 A JP 2013250392A
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亮 高塚
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Abstract

【課題】 条件を変更しながら連続して媒体に現像剤像を定着させる処理を、効率的に行う。
【解決手段】 本発明は、定着装置を備える画像形成装置に関する。そして、定着装置は、
定着部材と定着部材を加熱する加熱手段とを用いて媒体に現像剤像を定着させる定着処理を行う手段と、定着部材の温度が、設定された目標温度範囲となるように、加熱手段の動作を制御する加熱制御手段と、定着手段が第1の媒体の定着処理を行う際に加熱制御手段に、第1の媒体に対応する第1の目標温度範囲を設定し、定着手段が前記第1の媒体の定着処理を行っている間に、加熱制御手段に設定する目標温度範囲を、第1の媒体の次に定着処理を行う第2の媒体に対応する第2の目標設定温度範囲に近づける目標温度範囲変更処理を行う手段とを有することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、画像形成装置及び定着装置に関し、例えば、電子写真式のプリンタに適用し得る。
トナー(現像剤)によるトナー像(現像剤像)を印刷用紙(媒体)に転写して定着させる電子写真式のプリンタ(画像形成装置)では、印刷用紙に形成されたトナー像を、熱及び圧力により定着させる定着装置が備えられている。
従来の画像形成装置では、特許文献1に記載された定着装置(特許文献1の明細書中では像加熱装置)のように、印刷用紙に対する両面印刷を行うものがある。しかし、印刷用紙に対して両面印刷及び定着処理を行う場合には、一方の面と他方の面で定着処理を行う際に加熱する条件を変更する必要がある場合がある。例えば、特許文献1に記載された定着装置では、両面印刷時における媒体の表面と裏面の光沢度の差、および表面のトナーの再溶融による画像の乱れを解消することを目的として、同じ媒体に対する1回目の定着処理と2回目の定着処理で、異なる温度での定着処理を行っている。
特開2003−255755号公報
しかしながら、異なる定着温度の複数の媒体をひとつのジョブの中で連続して印刷する場合、先行する媒体の定着が終了した後、定着温度が後続の媒体に対応する目標温度範囲に収まるまで、待ち時間が発生し、画像形成装置のスループットの低減が発生する場合があった。
そのため、条件を変更しながら複数の媒体に現像剤像を定着させる処理を、効率的に行うことができる画像形成装置及び定着装置が望まれている。
第1の本発明の画像形成装置は(1)媒体に現像剤像を形成する画像形成手段と、(2)少なくとも、前記媒体を加熱する定着部材を用いて、前記媒体に前記現像剤像を定着させる定着処理を行う定着手段と、(3)前記定着部材の温度が、設定された目標温度範囲となるように、前記加熱手段の動作を制御する加熱制御手段と、(4)前記定着手段が第1の媒体の定着処理を行う際に前記加熱制御手段に、前記第1の媒体に対応する第1の目標温度範囲を設定し、前記定着手段が前記第1の媒体の定着処理を行っている間に、前記前記加熱制御手段に設定する目標温度範囲を、前記第1の媒体の次に定着処理を行う第2の媒体に対応する第2の目標設定温度範囲に近づける目標温度範囲変更処理を行う温度設定手段とを備えることを特徴とする。
第2の本発明は、現像剤像が転写された媒体に、前記現像剤像を定着させる定着装置において、(1)少なくとも、前記媒体を加熱する定着部材を用いて、前記媒体に前記現像剤像を定着させる定着処理を行う定着手段と、(2)前記定着部材の温度が、設定された目標温度範囲となるように、前記加熱手段の動作を制御する加熱制御手段と、(3)前記定着手段が第1の媒体の定着処理を行う際に前記加熱制御手段に、前記第1の媒体に対応する第1の目標温度範囲を設定し、前記定着手段が前記第1の媒体の定着処理を行っている間に、前記前記加熱制御手段に設定する目標温度範囲を、前記第1の媒体の次に定着処理を行う第2の媒体に対応する第2の目標設定温度範囲に近づける目標温度範囲変更処理を行う温度設定手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、条件を変更しながら連続して媒体に現像剤像を定着させる処理を、効率的に行うことができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置を構成する定着制御部の機能的構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の概略断面図である。 第1の実施形態に係る画像形成装置の各構成要素の制御構成について示したブロック図である。 第1の実施形態に係る定着ユニットの概略断面図である。 第1の実施形態に係る定着制御部のヒータ制御部がヒータを制御する動作例を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る定着制御部がヒータ制御部を制御する際の課題について示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る定着制御部がヒータ制御部を制御する動作例を示すタイミングチャートである。 第1の実施形態に係る画像形成装置の動作について示したフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置を構成する定着制御部の機能的構成について示したブロック図である。 第2の実施形態に係る定着制御部がヒータ制御部を制御する動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る画像形成装置の動作について示したフローチャートである。 第1の実施形態の変形例に係る定着制御部がヒータ制御部を制御する動作例を示すタイミングチャートである。
(A)第1の実施形態
以下、本発明による画像形成装置及び定着装置の第1の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(A−1)第1の実施形態の構成
図2は、第1の実施形態の概略断面図である。
図2に示すように、画像形成装置101には、5つの現像ユニット102(102K、102C、102M、102Y、102T)、5つのLEDヘッド103(103K、103C、103M、103Y、103T)、5つの一次転写ローラ111(111K、111C、111M、111Y、111T)、中間転写ベルト112、駆動ローラ113、従動ローラ114、115、116、二次転写ローラ117、中間転写クリーニングブレード118、廃トナーボックス119、用紙カセット120、ピックアップローラ121、給紙ローラ対122、用紙搬送路123、レジストセンサ124、レジストローラ対125、搬送ローラ対127、搬送ローラ対128、二次転写センサ129、用紙搬送路130、定着ユニット131、搬送ローラ対132、DUPセパレータ133、用紙搬送路134、反転センサ135、反転ローラ136、スルーセパレータ137、一時退避所138、用紙撥送路139、搬送ローラ対140、用紙搬送路141、搬送ローラ対142、搬送ローラ対143、用紙搬送路144、搬送ローラ対145、DUPレジストセンサ146、DUPレジストローラ対147、搬送ローラ対148、用紙搬送路149、搬送ローラ対150、及びフェースダウン151が配置されている。そして、この実施形態の画像形成装置を構成する画像形成手段は、現像ユニット102(102K、102C、102M、102Y、102T)、LEDヘッド103(103K、103C、103M、103Y、103T)、一次転写ローラ111(111K、111C、111M、111Y、111T)、中間転写ベルト112、駆動ローラ113、従動ローラ114、115、116、及び二次転写ローラ117を有している。
現像ユニット102K、102C、102M、102Y、102Tは、それぞれ、現像に用いるトナー(現像剤)の色が異なっている。現像ユニット102K、102C、102M、102Y、102Tは、それぞれ、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、透明のトナーを用いた現像を行う。なお、本明細書では、トナーの各色について、ブラックを「K」、シアンを「C」、マゼンタを「M」、イエローを「Y」、透明を「T」と表わすものとする。なお、画像形成装置101において用いる現像ユニットの数や、用いるトナーの色は限定されないものである。
各現像ユニット102の内部構成は、用いるトナーの色が異なっていること以外は、同様であるので、以下では、現像ユニット102Kの内部構成についてのみ説明する。
現像ユニット102Kは、トナーカートリッジ104、帯電ローラ105、供給ローラ106、現像ローラ107、現像ブレード108、感光体ドラム109、及び感光体ドラムクリーニングブレード110を有している。
感光体ドラム109は、表面にトナー像を形成するものである。トナーカートリッジ104はトナーを格納するものであり、現像ユニット102Kに着脱可能に取り付けられる。帯電ローラ105は、感光体ドラムの表面を一様に帯電させるものである。供給ローラ106は、トナーカートリッジ104に格納されているトナーを、現像ローラ107に供給するものである。現像ローラ107は、供給されたトナーを、感光体ドラム109の表面上に付着させて、感光体ドラム109の表面上の静電潜像を現像し、トナー像(現像剤像)を形成するものである。現像ブレード108は、現像ローラ107上のトナー層厚を所定の厚さに規制するものである。感光体ドラムクリーニングブレード110は、転写後の感光体ドラム109の表面に残ったトナーを除去するクリーニング機構である。
LEDヘッド103(103K、103C、103M、103Y、103T)は、それぞれ画像信号に基づく光を、対応する現像ユニット102(102K、102C、102M、102Y、102T)の感光体ドラム109に照射して、当該感光体ドラム109の表面に静電潜像を形成させるものである。 一次転写ローラ111(111K、111C、111M、111Y、111T)は、それぞれ、印加される一次転写バイアスによって形成する電界で、対向する現像ユニット102のトナー像を中間転写ベルト112に転写する。
駆動ローラ113は、中間転写ベルト112を回転駆動させるものである。中間転写ベルト従動ローラ114、115、116は、それぞれ、中間転写ベルト駆動ローラ113とともに中間転写ベルト112を張架するものである。
二次転写ローラ117は、印加される二次転写バイアスによって形成する電界で、中間転写ベルト112上に形成されたトナー像を、用紙搬送路130上を流れる用紙Pに転写するものである。中間転写クリーニングブレード118は、転写後の二次転写ローラ117上に残ったトナーを掻き落として除去するものである。
廃トナーボックス119は、中間転写クリーニングブレード118によって掻き落とされた二次転写残トナー(廃トナー)を収容するものである。
用紙カセット120は、用紙Pを積載して収容するものであり、画像形成装置101に着脱可能に取り付けられている。
ピックアップローラ121は用紙Pを用紙カセット120から繰出すものである。給紙ローラ対122は、繰出された用紙Pを、用紙搬送路123に搬送するものである。レジストセンサ124及びレジストローラ対125は、用紙搬送路123上の用紙Pに対するスキュー補正(ゆがみ補正)を行うものである。
搬送センサ126は、用紙搬送路123上の用紙Pの検出を行うものである。搬送ローラ対127は、用紙搬送路123上で用紙Pの搬送を行うものである。搬送ローラ対128は、用紙搬送路130上で用紙Pの搬送を行うものである。二次転写センサ129は、二次転写ローラ117が配置された用紙搬送路130に用紙Pが供給されたことを検知するセンサである。
定着ユニット131は、二次転写ローラ117と中間転写ベルト112により、トナー像が転写された用紙Pに、熱と圧力を加えてトナー像を定着させるものである。定着ユニット131の詳細構成については後述する。定着ユニット131により定着処理が行われた用紙Pは、搬送ローラ対132により搬送される。
DUPセパレータ133は、ブレードの開閉動作によって、搬送ローラ対132に搬送される用紙Pを用紙搬送路149(排出側)もしくは用紙搬送路134のいずれかに導くものである。なお、図2では、DUPセパレータ133のブレードが開状態の位置を実線で示し、閉状態の位置を点線で示している。
反転ローラ136は、用紙搬送路134上で反転動作可能なローラであり、用紙Pの両面に画像を形成する場合はここで用紙Pをスイッチバックし、用紙搬送路141、搬送ローラ対142に用紙Pを搬送する。
反転センサ135は、用紙搬送路134上で用紙Pを検知するためのセンサである。そして、スルーセパレータ137は、ブレードの開閉動作によって、上述の反転ローラ136によるスイッチバック動作において、用紙Pを一時退避所138に導く動作(用紙Pの他方の面の画像形成を行う場合の動作)、もしくは用紙撥送路139、搬送ローラ対140に導く動作(用紙Pの同一面に2回の画像形成、定着を行う場合の動作)のいずれかを行う。なお、図2では、スルーセパレータ137のブレードが開状態の位置を実線で示し、閉状態の位置を点線で示している。
搬送ローラ対143、145は、用紙搬送路144上で用紙Pを搬送するものである。
フェースダウン151は排出用紙を積載する排出用紙スタッカである。
用紙搬送路149は、フェースダウン151の直前の用紙搬送路である。搬送ローラ対148、150は、用紙搬送路149上で用紙Pを搬送するものである。
DUPレジストセンサ146、及びDUPレジストローラ対147は、用紙搬送路144上の用紙Pに対するスキュー補正(ゆがみ補正)を行うものである。
図3は、画像形成装置の制御構成について示したブロック図である。図3では、上述の図2と同一又は対応する部分には、同一又は対応する符号を付して示している。
図3に示すように、画像形成装置101は、図2に示す各構成要素を駆動・制御するために、ホストインターフェース部201、コマンド/画像処理部202、LEDヘッドインターフェース部203、及びプリンタエンジン制御部204、給紙モータ209、搬送モータ210、定着/排出モータ211、DUP1モータ212、DUP2モータ213、中間転写ベルト駆動モータ214、感光体ドラム駆動モータ215、給紙クラッチ216、レジストクラッチ217、DUPレジストクラッチ218、DUPセパレータ作動ソレノイド219、スルーセパレータ作動ソレノイド220、高圧電源ユニット221、帯電バイアス生成部222、供給/現像バイアス生成部223、一次転写バイアス生成部224、及び二次転写バイアス生成部225を有している。なお、図3では、カラー画像形成装置のトナー色(種類)によらず同一種の構成である構成要素については、5段重ねのブロックで図示している。
ホストインターフェース部201は、画像データの供給元(ホスト)と通信するインタフェースの機能を担っており、コマンド/画像処理部202の送受信データを処理する。
コマンド/画像処理部202は、LEDヘッドインターフェース部203に画像データを出力する処理を行うものである。
LEDヘッドインターフェース部203は、コマンド/画像処理部202から供給される画像信号に従って、各現像ユニット102のLEDヘッド103を駆動(発光)させる。
プリンタエンジン制御部204は、コマンド/画像処理部202にしたがって、各駆動部分の構成要素を制御するものであり、モータ制御部205、高圧制御部206、定着制御部207、及びクロック生成部226を有している。また、プリンタエンジン制御部204は、LEDヘッドインターフェース部203のLEDヘッド駆動パルス等を制御する機能や、各用紙搬送センサ類の信号を処理する機能を担っている。さらに、プリンタエンジン制御部204は、給紙クラッチ216、レジストクラッチ217、DUPレジストクラッチ218、DUPセパレータ作動ソレノイド219、スルーセパレータ作動ソレノイド220を制御している。
クロック生成部226は、プリンタエンジン制御部204において、各制御のタイミング同期を行うためのクロック信号を生成するものである。
また、モータ制御部205は、給紙モータ209、搬送モータ210、定着/排出モータ211、DUPlモータ212、DUP2モータ213、中間転写ベルト駆動モータ214、感光体ドラム駆動モータ215を制御する。モータ制御部205は、各モータの動作を同期するためにクロック信号に基づいたタイミングでの動作制御を行うものとする。
給紙モータ209は、ピックアップローラ121及び給紙ローラ対122を駆動するモータである。搬送モータ210は、搬送ローラ対127、128、132、及びDUPレジストローラ対147を駆動するモータである。定着/排出モータ211は、定着ユニット131内のローラ(詳細については後述する)や、搬送ローラ対148、150を駆動するためのモータである。DUP1モータ212は、反転ローラ136及び搬送ローラ対142を駆動するモータである。DUP2モータ213は、搬送ローラ対140、143、145を駆動するモータである。中間転写ベルト駆動モータ214は、中間転写ベルト112内に配置された駆動ローラ113を駆動するモータである。感光体ドラム駆動モータ215は、各現像ユニット102の感光体ドラム109を回転駆動するためのモータである。
給紙クラッチ216は、ピックアップローラ121及び給紙ローラ対122と、給紙モータ209との間を接続するクラッチである。レジストクラッチ217は、レジストローラ対125の動作を制御するクラッチである。DUPレジストクラッチ218は、DUPレジストローラ対147の動作を制御するクラッチである。DUPセパレータ作動ソレノイド219は、DUPセパレータ133を開閉動作させるものである。スルーセパレータ作動ソレノイド220は、スルーセパレータ137を開閉動作させるものである。
高圧制御部206は、高圧電源ユニット221に帯電、供給、現像、一次転写、および二次転写バイアスの目標値信号、およびバイアス印加タイミングを通知するものであり、帯電バイアス生成部222、供給/現像バイアス生成部223、一次転写バイアス生成部224、および二次転写バイアス生成部225を有している。帯電バイアス生成部222は、各現像ユニット102の帯電ローラ105に印加するバイアス電圧を生成するものである。供給/現像バイアス生成部223は、各現像ユニット102の供給ローラ106及び現像ローラ107にバイアス電圧を印加するものである。次転写バイアス生成部224は、各一次転写ローラ111(各現像ユニット102に対向する一次転写ローラ111)にバイアス電圧を印加するものである。二次転写バイアス生成部225は、二次転写ローラ117にバイアス電圧を印加するものである。定着制御部207は、定着ユニット131を制御するものである。
次に、定着手段としての定着ユニット131の内部構成について、図4を用いて説明する。
図4は、定着ユニット131の概略断面図である。
図4に示すように定着ユニット131は、加熱手段としてのヒータ301、熱拡散部材302、定着ベルト303、駆動ローラ304、定着バックアップローラ305、押し当てパッド306、及びサーミスタ307を有している。
定着部材としての定着ベルト303は、無端形状のベルトである。
熱拡散部材302は、定着ベルト303を張架すると共に、定着ベルト303と摩擦する際にヒータ301の熱を定着ベルト303に伝達(拡散)させるものである。すなわち、ヒータ301は、定着ベルト303の内側で熱拡散部材302と接触するように配置されている。
定着部材駆動部としての駆動ローラ304は、定着ベルト303を回転駆動させるものであり、定着ベルト303の内側に配置されている。なお、駆動ローラ304は、上述の定着/排出モータ211により駆動されるローラである。
ニップ形成部材としての押し当てパッド306は、定着ベルト303の内側に配置されており、用紙Pを挟み込む部分(以下、「定着NIP」という)を確保するためのパッド(押圧部材)として機能する。
対向部材としての定着バックアップローラ305は、定着ベルト303の外側で、駆動ローラ304と押し当てパッド306に対向する位置に配置されたローラである。押し当てパッド306は、バネ306aにより、定着バックアップローラ305を押圧する方向に付勢されている。すなわち、駆動ローラ304と及び押し当てパッド306と、定着バックアップローラ305とが当接している部分が上述の定着NIPを形成している。
定着ユニット131に搬送されてきた用紙Pは、駆動ローラ304と及び押し当てパッド306と、定着バックアップローラ305との当接部分(定着NIP)で、熱と圧力が加えられてトナーの定着処理が行われることになる。
サーミスタ307は、ヒータ301のON/OFF等を制御するための温度検出手段である。第1の実施形態では、サーミスタ307は、定着ベルト303の表面温度を検出するものとする。
次に、定着制御部207の機能的構成について図1を用いて説明する。
図1は、定着制御部207の機能的構成について示したブロック図である、上述の図2〜図4と同一又は対応する部分には、同一又は対応する符号を付している。
定着制御部207は、定着ベルト303表面温度の目標範囲を設定する温度設定手段としての温度設定部404、ヒータ301のON/OFF等を制御する加熱制御手段としてのヒータ制御部405を有している。
第1の実施形態の定着装置は、定着ユニット131と定着制御部207とを用いて構築することができる。定着制御部207は、全てハードウェア(専用チップや回路等)により実現するようにしてもよいし、プロセッサ及びメモリ等により構成されたプログラムの実施構成に、定着制御プログラムをインストールすることにより実現するようにしてもよい。
温度制御部404には、プロセス速度401、印刷情報402、媒体位置情報403が入力される。このうち媒体位置情報403については、二次転写センサ129による用紙Pの先端検出タイミングを基準として、クロック生成部226で生成される動作クロック信号等をカウントして求められるものであるものとする。
また、ヒータ制御部405には、温度制御部404で設定する目標温度範囲情報と、サーミスタ307による検出温度が入力されるものとする。
(A−2)第1の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第1の実施形態の画像形成装置101の動作を説明する。
まず、最初に、図2〜図4を用いて、画像形成装置101の全体の動作について説明する。
まず、画像形成装置101のコマンド/画像処理部202に、図示しないホスト(例えば、PC等の外部機器)から、ホストインターフェース部201を介して、PDL(PageDescriptionLanguage:ページ記述言語)等で記述された印刷データが入力されたものとする。そして、入力された印刷データは、コマンド/画像処理部202によってビットマップデータに変換される。
そして、コマンド/画像処理部202によりプリンタエンジン制御部204が起動され、プリンタエンジン制御部204(定着制御部207)により、定着ユニット131をサーミスタ307の検出値に応じてヒータ301が制御され、サーミスタ307の検出値が所定温度に達した後、印刷動作が開始される。
プリンタエンジン制御部204の制御により、給紙カセット120にセットされた用紙Pが給紙モータ209で駆動するピックアップローラ121、および給紙ローラ対122で繰出される。なお、ローラ121、122と給紙モータ209との間は給紙クラッチ216により接続されており、給紙クラッチ216のON/OFFによりローラの回転/停止が制御される。
次に、プリンタエンジン制御部204の制御により、用紙搬送路123に沿って用紙Pが搬送され、停止状態(レジストクラッチ217がOFF)のレジストローラ対125に用紙Pが突き当てられ、スキュー補正される。この突き当て量の調整はレジストセンサ124での用紙P先端検出からレジストクラッチONするまでの時間によって行う。
次に、プリンタエンジン制御部204は、搬送センサ126での用紙P先端検出から所定距離だけ用紙Pが進んだ時点で搬送モータ210を一時停止する。一方このとき、前記ビットマップデータに応じて、LEDヘッドインターフェース部203により、各現像ユニット102のLEDヘッド103が点灯される。これにより、各現像ユニット102では、電子写真プロセスにより現像ユニット内の感光体ドラム109にトナー像が形成される。
各現像ユニット102によって現像されたトナー像は、各一次転写ローラ111に印加された一次転写バイアスによって、中間転写ベルト112に一次転写される。最上流に位置する現像ユニット102Tにおける露光開始を基準として、二次転写ローラ117上で中間転写ベルト112上のトナー像と用紙Pとの先端位置が一致するタイミングで、一時停止した搬送モータ210が再起動する。ここで、プリンタエンジン制御部204により制御される二次転写バイアスONのタイミングは、二次転写センサ129での用紙P先端検出を基準とし、用紙P先端が二次転写ローラ117に突入するタイミングとする。また、プリンタエンジン制御部204で制御される二次転写バイアスOFFのタイミングは、二次転写センサ129での用紙P後端検出を基準とし、用紙P後端が二次転写ローラ117を抜けたタイミングとする。
そして、定着ユニット131によってトナー像が定着した後、用紙搬送路149に沿って用紙Pを搬送し、排出スタッカ151に排出する。なお、定着ユニットの駆動ローラ304、搬送ローラ対132、148、および150は定着/排出モータ211で駆動する。トナーカートリッジ104は現像ユニット102に着脱可能で、内部のトナーを現像ユニット102に供給可能な構造となっている。
ここで、用紙Pの表裏両面に画像形成する場合(Duplex印刷)の動作を説明する。
プリンタエンジン制御部204は、定着ユニット131で用紙Pの第1面の定着を行った後、DUPセパレータ133を開状態とすることで、用紙Pを用紙搬送路134へと誘導する。DUPセパレータ133は、DUPセパレータ作動ソレノイド219で動作する。
プリンタエンジン制御部204は、DUPセパレータ133を開くタイミングは二次転写センサ129での用紙P先端検出を基準とし、用紙P先端がDUPセパレータ133の先端に差し掛かるタイミングとする。このときスルーセパレータ137は、開状態で(スルーセパレータ作動ソレノイド220をON)、用紙Pの先端を一時退避路138へと導く。
プリンタエンジン制御部204は、DUP1モータ212で反転ローラ対136、搬送ローラ対142を駆動し、反転センサ135での用紙P後端検出した時点で、DUP1モータ212を停止、反転駆動し、用紙搬送路141、144に沿って用紙Pを搬送する。搬送ローラ対143および145はDUP2モータ213によって駆動する。
また、DUPレジストローラ対147は搬送モータ210で駆動し、且つDUPクラッチ218のON/OFFによって回転/停止することもできる。
次に、プリンタエンジン制御部204は、停止状態(DUPクラッチ218がOFF)のDUPレジストローラ対147に用紙Pを突き当て、スキュー補正する。プリンタエンジン制御部204が行うこの突き当て量の調整は、DUPレジストセンサ146での用紙P先端検出からDUPクラッチ218をONするまでの時間によって行うものとする。
プリンタエンジン制御部204は、DUPレジストローラ対147から所定距離だけ用紙Pが進んだ時点で、搬送モータ210を一時停止し、用紙Pを一時待機させる。プリンタエンジン制御部204は、最上流に位置する現像ユニット102Tにおける露光開始タイミングを基準として、二次転写ローラ117上で中間転写ベルト112上のトナー像と用紙Pとの先端位置が一致するタイミングで、一時停止した搬送モータ210を再起動(以下、この動作を「再給紙」と呼ぶ)する。
以後、画像形成装置101は、用紙Pの第1面のときと同様に他方の第2面にトナー像を二次転写、定着し、排出する。
二次転写ローラ117および定着ユニット131に到達する用紙Pは、1枚目の第1面→2枚目の第1面→1枚目の第2面→3枚目の第1面→2枚目の第2面→4枚目の第1面→・・・という順番になる。
次に、画像形成装置101において、用紙Pの同一面に2回のトナー像転写、定着が行われる場合(2回定着印刷)の動作を説明する。
画像形成装置101が、Duplex動作を行う場合、上述のDuplex動作と同様に、定着ユニット131で、用紙Pに1回目の定着を行った後、DUPセパレータ133を開状態に制御し、用紙Pを用紙搬送路134に誘導する。2回定着印刷の場合、プリンタエンジン制御部204は、Duplex印刷時とは異なり、反転ローラ136を停止、反転させず、さらにスルーセパレータ137を閉状態にしておく(スルーセパレータ作動ソレノイド220をOFF)ことで、用紙Pを用紙搬送路139に誘導する。以後、画像形成装置101は、Duplex印刷のときと同様にDUPレジスローラ147で用紙Pのスキュー補正を行った後、2回目の二次転写および定着を行い、排出する。
画像形成装置101において、二次転写ローラ117および定着ユニット131に到達する用紙Pは、Duplex印刷時と同様に1枚目の1回目→2枚目の1回目→1枚目の2回目→3枚目の1回目→2枚目の2回目→4枚目の1回目・・・という順番になる。
次に、定着制御部207および定着ユニット131の動作の詳細について説明する。
定着制御部207内の温度制御部404は、プロセス速度401、印刷情報402、媒体位置情報403から、定着ベルト303表面温度の目標温度範囲を設定する。
印刷情報402は、次に定着処理を行う条件に関する情報である。具体的には、印刷情報402には、次に定着処理を行う用紙Pの種類・厚さ、用紙Pに定着するトナー色(種類)、トナー層数、用紙カセット120から給紙された用紙か、用紙搬送路144から供給された再給紙用紙か、という情報を含むようにしても良い。なお、画像形成装置101において、定着処理の対象となる用紙Pの種類や用いるトナー色のパターンが決まっている場合には、パターンごとに識別番号を付しておき、印刷情報402としてその識別番号を用いるようにしても良い。
媒体位置情報403、二次転写センサ129での用紙P先端検出を基準とした情報である。
第1の実施形態では、例として、目標温度上限=180℃、目標温度下限=150℃として以下の説明を行う。ヒータ制御部405はサーミスタ307検出値が前記目標温度範囲内に収まるようにヒータ301のON/OFFを制御する。
ヒータ制御部405が行う制御方式は限定されないものであり、例えば、ON/OFFの閾値を設けて「ヒータON閾値」より低い温度を検出した場合ヒータON、「ヒータOFF閾値」より高い温度を検出した場合ヒータOFFとする制御(以下、「第1の制御方法」と呼ぶ)を行うようにしても良い。なお、ヒータON閾値とは、サーミスタ307の検出温度が高温(ヒータON閾値よりも高い温度)から低温に変化しているとき(このときヒータ301はOFFの状態)に、当該検出温度がヒータON閾値以下となった場合に、ヒータ制御部405がヒータ301をONとするための閾値である。また、ヒータOFF閾値とは、サーミスタ307の検出温度が低温(ヒータOFF閾値よりも低い温度)から高温に変化しているとき(このときヒータ301はONの状態)に、当該検出温度がヒータOFF閾値以上となった場合に、ヒータ制御部405がヒータ301をOFFとするための閾値である。
また、ヒータ制御部405が行う制御方式は、ヒータに与える電力を段階的に制御(以下、「第2の制御方法」と呼ぶ)するようにしても良いし、サーミスタ307検出値の温度変化勾配を検出し、一時記憶部等を設けてPID制御(以下、「第3の制御方法」と呼ぶ)するようにしても良い。
次に、定着制御部207が、仮に上述の第1の制御方法で定着ユニット131の制御を行った場合の動作について図5を用いて説明する。図5では、横軸に時間、縦軸にサーミスタ307で検出する温度を示している。
上述した印刷要求を受けた後、定着制御部207は、ヒータ301をONして定着ユニット131の加熱を開始する。定着制御部207は、サーミスタ307の検出値が目標温度範囲の下限に入った時点で定着OK判定とし、画像形成および用紙搬送を開始する。以下では、用紙Pにトナー像が転写された状態を、定着ユニット131から見て「媒体」と呼ぶものとする。媒体の先端が定着ユニット131に突入すると、媒体に定着ベルト303の熱が奪われて温度ドロップ(検出温度の急降下)が発生する(図5のタイミングT101〜T102参照)。また、媒体の後端が定着ユニット131を抜けると、温度オーバーシュート(検出温度が目標温度上限を超える状態)が発生する(図5のタイミングT102以後を参照)。すなわち、図5において、目標温度範囲下限は前記温度ドロップを考慮したものであり、また前記温度オーバーシュートについては媒体に定着が終わった後に起こる現象であるが、連続して印刷する場合は後続の媒体が来ることに備える必要があるため、実質的に目標温度範囲上限以下に制御する必要がある。
ここで、画像形成装置101において、上述の2回定着印刷を行う場合を検討する。画像形成装置101において、2回定着印刷のように、2回に分けて定着処理を行う場合、例えば1回目にKCMYの4色を定着した後、印刷画像に光沢を追加するためその上に透明トナーを被せるといった用途がある。この場合、1回目の定着処理においては4色のトナー(4層)であり、2回目の定着においては1色のトナー(1層)であるので定着プロセスの目標温度範囲は1回目の方を2回目に比べて高温にする方が印刷品質が良くなる場合がある。あるいは逆に、用紙Pに対して透明トナーは定着後、表面がフラットにならないと狙い通りの光沢が得られない場合、十分にトナー層を融解させるために2回目の目標温度範囲の方を高温にする場合もある。上述したように、画像形成装置101において、2回定着印刷を連続して行う場合、定着ユニット131には1回目の定着を行う媒体と2回目の定着を行う媒体が交互に到達することになるので、各媒体に対応して定着ユニット131の目標温度範囲は上下を繰り返すことになる。
次に、画像形成装置101において、目標温度範囲が高い媒体PA(先行する第1の媒体)の後に、目標温度が低い媒体PB(後続する第2の媒体)が給紙(再給紙)される場合のサーミスタ307検出温度(定着ベルト303表面温度)の遷移の例について図6を用いて説明する。図6の例では、上述の図5と同様に、定着制御部207が、仮に上述の第1の制御方法で定着ユニット131の制御を行った場合の検出温度について示している。また、図6では、一例として、媒体PAの目標温度上限=180℃、媒体PAの目標温度下限=150℃、媒体PBの目標温度上限=175℃、媒体PBの目標温度下限=145℃とする。図6では、比較例として、媒体PAの定着が完了すると、媒体PBの目標温度範囲に合わせた定着温度の制御を行う例を示している。
まず、定着ユニット131において、媒体PAの目標温度範囲に合わせて定着温度が制御されている状態(タイミングT201の時点)とすると、上述したように媒体PAの後端が定着ユニット131を抜けたとき(図6のタイミングT202以後)に温度オーバーシュートが発生する。次に、供給される媒体PBに対応する目標温度範囲は媒体PAよりも低いので、画像形成装置101は定着ユニット131温度(サーミスタ307検出温度)が媒体PBに対応する目標温度範囲に収まるまで画像形成動作を中断しなければならず、装置スペックとしてあらかじめ決められる規定印刷間隔W1よりも余分な待ち時間W2が発生してしまう。
そこで、第1の実施形態の画像形成装置101(定着制御部207)では、図6に示すような待ち時間W2を低減するような制御が行われる。具体的には、画像形成装置101(定着制御部207)では、第1の媒体PAが定着ユニット131を通過中に、ヒータ301を制御するための目標温度範囲を、次に供給される第2の媒体PAのものに変更するものとする。
次に、第1の実施形態の画像形成装置101(定着制御部207)で行われる制御の詳細について図7を用いて説明する。
図7で、温度波形の破線αは目標温度範囲を媒体PAの通過中に変更しなかった場合(すなわち、図6と同じ温度波形)で、実線βは媒体PAが定着ユニット131を通過中の状態で、目標温度上限範囲を変更した場合を示している。
図7において、定着制御部207は、媒体PAが定着ユニット131の通過が完了するタイミングT304よりも期間Tsだけ前のタイミングT302から、目標温度範囲上限を徐々に下げていくことで、媒体PAの媒体後端に向かうに従って定着ベルト303表面温度が目標温度範囲の中で低い方に誘導している。その結果、定着ユニット131では、規定用紙間隔W1の間に、検出温度が次の媒体PBの目標温度範囲に収まるようになり、定着ベルト303表面温度が下がるまでの待ち時間W2が発生しない、または発生したとしても図6の例より短い時間とすることができる。
第1の実施形態において上述の期間Tsは、図7にも示すようにTs=L/v[s]であるものとする。なお、「L」は、ヒータ301から定着NIP先端の距離(上述の図4参照)を示し、「v」は、プロセス速度401(媒体が定着ユニット131を通過する速度)を示すものとする。上述の図4にも示したように、この部分は既にヒータ301を通過した部分であり、仮にこの部分でヒータ301を完全にOFFしたとしても、定着ベルト303表面のうち、媒体に接触する部分への温度下降の影響は小さいので、コールドオフセット等の定着不良発生のリスクは小さい。
なお、第1の実施形態では、一例として、目標温度範囲上限を変更したとき、同時にヒータON/OFF閾値を目標温度範囲上限の変動と同じ比率で変更しているが、ヒータ301の電力を制御したり、PID制御しているときはその制御ゲインを、目標温度範囲上限と合わせて変更するようにしても良い。
以上のように、第1の実施形態では、媒体後端が定着されるときから、Tsの期間(L/v)だけ前から目標温度範囲上限等の変更を開始する。また、目標温度範囲上限変更の傾きΔTの絶対値は、ヒータ301をOFFした状態で定着NIPを媒体が通過した場合の温度勾配の絶対値よりも小さくする必要がある。この値は主に定着ユニット131の構成によるところが大きく、さらに用紙Pの材質、厚さ等による影響もあるが、例えばプリンタエンジン制御部204の記憶部に、印刷情報402に組付けした形でテーブル値を保持しておくようにしても良い。第1の実施形態では、その一例として、ΔTは0.5℃/s以下とする。これは、目標温度範囲上限を変更する直前の定着ベルト303表面温度が目標温度範囲上限だった場合に、ヒータ301をOFFしても温度の下降が間に合わず、目標温度範囲を逸脱することで装置エラー等の不具合(実際はまだ媒体PAを定着中なので、問題になる温度ではない)になることを防ぐためである。なお、ΔTをさらに大きくして目標温度により早く近づけるため、定着ユニットを図示せぬ冷却手段により冷却しても良い。但し、媒体に対する定着処理を行っていない期間においてはその限りではない。
次に、画像形成装置101において、上述の図7ように、媒体後端が定着されるときから、Tsの期間(L/v)だけ前から目標温度範囲上限等の変更を開始する場合の処理について図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図8では、画像形成装置101において、2回定着印刷の動作が行われるものとする。
まず、画像形成装置101のコマンド/画像処理部202に、図示しないホスト(例えば、PC等の外部機器)から、ホストインターフェース部201を介して、PDL等で記述された印刷データが入力され画像形成動作が開始したものとする(S101、S102)。
そして、画像形成装置101において、二次転写ローラ117が配置された用紙搬送路130に向けて、まだ何も転写されていない用紙P又は、1回目のトナー像の転写及び定着処理が行われた媒体を給紙する動作が行われたものとする(S103)。
そして、二次転写ローラ117が配置された用紙搬送路130に媒体が搬送されて、二次転写センサ129がONとなると(媒体の先端が検出されると)(S104)、プリンタエンジン制御部204が媒体位置情報力ウントを開始する(S105)。
そして、定着制御部207が印刷情報402に対応した目標温度範囲変更傾きΔTを決定する(S106)。
そして、定着制御部207は、定着NIP先端から媒体後端までの距離がL以下となるまで待機する(S107)。
次に、定着制御部207(温度設定部404)は、媒体後端が定着NIPを通過するまで、ΔTに基づいて目標温度範囲上限等の更新を行う(S108、S109)。
そして、プリンタエンジン制御部204は、後続する媒体があるか否かを確認する(S110)。
そして、後続する媒体がある場合には、プリンタエンジン制御部204において、定着制御部207(温度設定部404)が、次の媒体に対応する目標温度範囲を設定(S111)する。そして、プリンタエンジン制御部204は、上述のステップS103から動作する。
一方、上述のステップS110で、後続する媒体がない場合には、プリンタエンジン制御部204は、動作を終了する(S112)。
(A−3)第1の実施形態の効果
第1の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
画像形成装置101では、目標温度範囲が真なる媒体を連続して定着処理するとき、先行する媒体が定着ユニット131を通過中(定着処理中)に、目標温度範囲を変更することにより、定着ユニット131内の定着ベルト303表面温度が後続の媒体に対応した目標温度範囲内に収まるまでの待ち時間を短縮することができる。すなわち、画像形成装置101では、効率的に定着処理を行い、高速なスループットが実現できる。
(B)第2の実施形態
以下、本発明による画像形成装置及び定着装置の第2の実施形態を、図面を参照しながら詳述する。
(B−1)第2の実施形態の構成
第2の実施形態の画像形成装置101Aでは、プリンタエンジン制御部204がプリンタエンジン制御部204Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。また、第2の実施形態のプリンタエンジン制御部204Aでは、定着制御部207が定着制御部207Aに置き換わっている点で第1の実施形態と異なっている。第2の実施形態において、それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。
以下、第2の実施形態について第1の実施形態との差異について説明する。
図9は、第2の実施形態の定着制御部207Aの機能的構成について示したブロック図である。
第2の実施形態の定着制御部207Aでは、温度設定部404が温度設定部404Aに置き換わっている点で、第1の実施形態と異なっている。温度設定部404Aは、サーミスタ307の検出温度も考慮して、目標温度範囲の制御を行う点で第1の実施形態と異なっている。
(B−2)第2の実施形態の動作
次に、以上のような構成を有する第2の実施形態の画像形成装置101Aの動作を説明する。なお、以下では、第2の実施形態の画像形成装置101Aの動作で、第1の実施形態と異なる部分について説明する。
第2の実施形態の定着制御部207A(温度設定部404A)では、媒体PAが定着ユニット131を通過中に、サーミスタ307の検出温度も考慮して、Tsを制御する。
図10は、定着制御部207A(温度設定部404A)で、目標温度範囲上限を設定する動作について示したタイミングチャートである。
定着制御部207A(温度設定部404A)は媒体が定着ユニット131を通過中において、所定の位置となるタイミング(図10ではタイミングT401)でサーミスタ307の検出温度を取得し、Tsを決定するものとする。具体的には、第2の実施形態では、定着制御部207A(温度設定部404A)は、媒体先端から定着NIP先端までの距離がS(>L)となるタイミングで、サーミスタ307の検出温度を取得し、Tsを決定するものとする。
そして、第2の実施形態では、例として、上述のタイミングT401は、媒体が定着ユニット131に突入してから媒体長さの1/2だけ進んだタイミングであるものとする。すなわち、第2の実施形態では、上述の距離がSを媒体長さの1/2に設定するものとして説明する。
そして、定着制御部207A(温度設定部404A)が、タイミングT401で取得した検出温度が、所定温度より高ければ、目標温度の変更を媒体後端からX(S>X>L)の時点で開始するものとする。なお、第2の実施形態では、例として、上述の「所定温度」を(目標温度範囲上限+目標温度範囲下限)×(2/3)とし、さらにX=L+15mmとする。なお、Xは固定値でなく、用紙Pの種類・厚さ等によって変えても良いし、ΔTの値から算出(目標温度範囲の広さの下限値を決めて、それを下回らない程度に媒体の後端から逆算して長さを求めるなど)しても良い。
次に、画像形成装置101Aにおいて、上述の図10のように、媒体後端が定着されるときから、Tsの期間(X/v)だけ前から目標温度範囲上限等の変更を開始する場合の処理について図11のフローチャートを用いて説明する。なお、図11では、画像形成装置101Aにおいて、2回定着印刷の動作が行われるものとする。
まず、画像形成装置101Aのコマンド/画像処理部202に、図示しないホスト(例えば、PC等の外部機器)から、ホストインターフェース部201を介して、PDL等で記述された印刷データが入力され画像形成動作が開始したものとする(S201、S202)。
そして、画像形成装置101Aにおいて、二次転写ローラ117が配置された用紙搬送路130に向けて、まだ何も転写されていない用紙P又は、1回目のトナー像の転写及び定着処理が行われた媒体を給紙する動作が行われたものとする(S203)。
そして、二次転写ローラ117が配置された用紙搬送路130に媒体が搬送されて、二次転写センサ129がONとなると(媒体の先端が検出されると)(S204)、プリンタエンジン制御部204Aが媒体位置情報力ウントを開始する(S205)。
そして、定着制御部207Aが印刷情報402に対応した目標温度範囲変更傾きΔTを決定する(S206)。
そして、定着制御部207Aは、定着NIP先端から媒体後端までの距離がSに到達するまで待機する(S207)。
次に、定着制御部207A(温度設定部404A)は、サーミスタ307の検出温度を取得し(S208)、目標温度範囲変更を開始するポイント(X)を決定する(S209)。
そして、定着制御部207A(温度設定部404A)は、定着NIP先端から媒体後端部までの距離がX以下になるまで待機する(S210)。
次に、定着制御部207A(温度設定部404A)は、媒体後端が定着NIPを通過するまで、ΔTに基づいて目標温度範囲上限等の更新を行う(S211、S212)。
そして、プリンタエンジン制御部204Aは、後続する媒体があるか否かを確認する(S213)。
そして、後続する媒体がある場合には、プリンタエンジン制御部204Aにおいて、定着制御部207A(温度設定部404A)が、次の媒体に対応する目標温度範囲を設定(S214)する。そして、プリンタエンジン制御部204Aは、上述のステップS203から動作する。
一方、上述のステップS210で、後続する媒体がない場合には、プリンタエンジン制御部204Aは、動作を終了する(S215)。
(B−3)第2の実施形態の効果
第2の実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
画像形成装置101Aでは、目標温度範囲が異なる媒体を連続して定着するとき、先行する媒体が定着ユニット131を通過中、前記目標温度範囲内で定着ベルト303表面温度が所定温度以上の場合、第1の実施形態より早いタイミングで、目標温度範囲の変更を開始している。これにより、第2の実施形態では、定着ユニット131内の定着ベルト303表面温度が後続の媒体に対応した目標温度範囲内に収まるまでの待ち時間W2を、第1の実施形態よりも短縮することができる。
(C)他の実施形態
本発明は、上記の各実施形態に限定されるものではなく、以下に例示するような変形実施形態も挙げることができる。
(C−1)上記の各実施形態では、本発明の画像形成装置をプリンタとして用いる例について説明したが、本発明の画像形成装置の用途は限定されないものであり、印刷機、複写機、複合機、ファクシミリ等の他の種類の画像形成装置に適用するようにしてもよい。
また、本発明の画像形成装置において、画像形成する方法については限定されないものである。例えば、上記の各実施形態の画像形成装置では、媒体に対してLEDヘッドを用いて生成したトナー像の転写を行っているが、トナー像の生成方法については、LEDヘッドを用いることに限定されないものである。また、例えば、上記の画像形成装置では、給紙カセットを用いて画像形成装置への媒体の供給を行っているが、媒体の供給方法についても限定されないものである。
(C−2)上記の各実施形態の画像形成装置では、2回定着印刷で1回目にKCMY、2回目に透明トナーを定着する構成および動作としたが、1つの媒体に対して行う印刷の回数及び用いるトナーの組み合わせについては限定されないものである。例えば、上記の各実施形態の画像形成装置で、ホワイトトナーを用いて1回目の定着で下地の白、2回目の定着でKCMY4色画像形成としても良いし、ゴールドやシルバーといった他の特色トナーとしてもよい。また、上記の各実施形態の画像形成装置で、5色構成ではなくCMY+T(特色)の4色構成としても、5色より多い構成としても良い。さらに、上記の各実施形態の画像形成装置において、カラー印刷(トナー4層定着)とモノクロ印刷(トナー1層定着)を交互に行う場合に適用しても良い。さらにまた、上記の各実施形態の画像形成装置において、厚さが違う用紙を連続して給紙する場合に適用してもよい。
(C−3)上記の各実施形態の画像形成装置において、用いる媒体の長さがLより短い場合は、媒体先端が定着ユニットに突入した段階から目標温度範囲の変更を開始して良い。
(C−4)上記の各実施形態では、画像形成装置において先行する媒体に対応する目標温度範囲が、後続の媒体に対応する目標温度範囲に比べて高い場合について説明したが、逆に先行する媒体に対応する目標温度範囲が後続の媒体に対応する目標温度範囲に比べて低い場合についても同様にして定着ベルト表面温度が目標温度範囲に収まるまでの待ち時間を短縮できる等の効果を奏する。なお、先行する媒体に対応する目標温度範囲と後続の媒体に対応する目標温度範囲が等しい場合は、媒体が所定の位置に到達しても目標温度範囲を変更しないことは当然である。
(C−5)上記の各実施形態では、目標温度範囲を所定の傾きΔTをもって段階的に変更していったが、例えば熱容量の大きな(ヒータによって加えた熱量に対する表面温度上昇/下降のレスポンスが悪い)構成の定着ユニットを用いた場合、先行する媒体の目標温度範囲を逸脱しない範囲のタイミングで、一気に後続の媒体に対応した目標温度範囲に変更するようにしてもよい(図12参照)。
(C−6)上記の各実施形態では、定着部材として無端形状の定着ベルトを用いているが、定着部材の形状はベルト形状に限定されず、例えば、ローラ形状の定着ローラを用いるようにしても良い。例えば、定着部材としての定着ローラの内部に加熱手段としてのヒータ(例えば、ハロゲンヒータ等)を配置し、先行する媒体が定着ユニット131を通過中(定着処理中)の所定のタイミングで、目標温度範囲を変更するようにしても良い。また、上記の各実施形態において、定着部材として、1つの定着ベルトを用いるものとして説明したが、複数用いる(例えば、定着ベルト及び定着ローラを共用する)ようにしても良い。
(C−7)上記の各実施形態では、本発明の定着装置を画像形成装置に搭載する例について説明したが、定着装置だけを単独の装置として構成するようにしても良い。例えば、上記の各実施形態の定着制御部及び定着ユニットだけを抜き出して単独の装置として構成するようにしても良い。
101…画像形成装置、102、102K、102C、102M、102Y、102T…現像ユニット、103…LEDヘッド、104…トナーカートリッジ、105…帯電ローラ、106…供給ローラ、107…現像ローラ、108…現像ブレード、109…感光体ドラム、110…感光体ドラムクリーニングブレード、111、111K、111C、111M、111Y、111T…一次転写ローラ111、112…中間転写ベルト、113…駆動ローラ、114、115、116…従動ローラ、117…二次転写ローラ、118…中間転写クリーニングブレード、119…廃トナーボックス、120…用紙カセット、121…ピックアップローラ、122…給紙ローラ対、123…用紙搬送路、124…レジストセンサ、125…レジストローラ対、127…搬送ローラ対、128…搬送ローラ対、129…二次転写センサ、130…用紙搬送路、131…定着ユニット、132…搬送ローラ対、133…DUPセパレータ、134…用紙搬送路、135…反転センサ、136…反転ローラ、137…スルーセパレータ、138…一時退避所、139…用紙撥送路、140…搬送ローラ対、141…用紙搬送路、142…搬送ローラ対、143…搬送ローラ対、144…用紙搬送路、145…搬送ローラ対、146…DUPレジストセンサ、147…DUPレジストローラ対、148…搬送ローラ対、149…用紙搬送路、150…搬送ローラ対、151…フェースダウン、201…ホストインターフェース部、202…コマンド/画像処理部、203…LEDヘッドインターフェース部、204…プリンタエンジン制御部、205…モータ制御部、206…高圧制御部、207…定着制御部、209…給紙モータ、210…搬送モータ、211…定着/排出モータ、212…DUP1モータ、213…DUP2モータ、214…中間転写ベルト駆動モータ、215…感光体ドラム駆動モータ、216…給紙クラッチ、217…レジストクラッチ、218…DUPレジストクラッチ、219…DUPセパレータ作動ソレノイド、220…スルーセパレータ作動ソレノイド、221…高圧電源ユニット、222…帯電バイアス生成部、223…供給/現像バイアス生成部、224…一次転写バイアス生成部、225…二次転写バイアス生成部、226…クロック生成部、301…ヒータ、302…熱拡散部材、303…定着ベルト、304…駆動ローラ、305…定着バックアップローラ、306…押し当てパッド、307…サーミスタ、401…プロセス速度、402…印刷情報、403…媒体位置情報、404…温度設定部、405…ヒータ制御部。

Claims (10)

  1. 媒体に現像剤像を形成する画像形成手段と、
    定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを用いて、前記媒体に前記現像剤像を定着させる定着処理を行う定着手段と、
    前記定着部材の温度が、設定された目標温度範囲となるように、前記加熱手段の動作を制御する加熱制御手段と、
    前記定着手段が第1の媒体の定着処理を行う際に前記加熱制御手段に、前記第1の媒体に対応する第1の目標温度範囲を設定し、前記定着手段が前記第1の媒体の定着処理を行っている間に、前記前記加熱制御手段に設定する目標温度範囲を、前記第1の媒体の次に定着処理を行う第2の媒体に対応する第2の目標設定温度範囲に近づける目標温度範囲変更処理を行う温度設定手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2の媒体に対応する第2の目標設定温度範囲は、前記第1の媒体に対応する第1の目標設定温度範囲と異なっていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記温度設定手段は、単位時間あたりの温度変化の傾きを示す温度変更傾きを利用して、目標温度範囲変更処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部材はベルト形状であり、
    前記定着手段は、前記定着部材を回転動作させる定着部材駆動部をさらに備え、前記加熱手段は前記定着部材の一部と接触して前記定着部材を加熱し、前記定着部材は回転動作する前記定着部材により形成されるニップ部で、前記媒体に定着処理を行い、
    前記温度設定手段は、前記第1の媒体の定着処理中に、前記ニップ部の先端から、前記第1の媒体の後端までの距離が、前記定着部材の面上で前記加熱手段との接触部分から前記ニップ部の先端までの第1の距離と等しくなったタイミングで、目標温度範囲変更処理を開始することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記温度設定手段は、前記第1の媒体の定着処理中に、前記定着部材の温度が閾値以上となった場合には、前記ニップ部の先端から、前記第1の媒体の後端までの距離が、前記第1の距離よりも短い第2の距離と等しくなったタイミングで、目標温度範囲変更処理を開始することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記現像手段により1回目に現像剤像の転写が行われた前記媒体が、前記第1の媒体として前記定着手段に供給され、
    前記定着手段により定着処理が行われた定着処理済の前記第1の媒体が前記現像手段に供給されて、2回目の現像剤像の転写が行われ、
    2回目の現像剤像の転写が行われた前記媒体が、前記第2の媒体として前記前記定着手段に供給される
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像手段による1回目の転写に用いられる現像剤像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色の現像剤で構成されており、前記現像手段による2回目の転写に用いられる現像剤像は、透明の色の現像剤で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記現像手段による1回目の転写に用いられる現像剤像は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローの色の現像剤で構成されており、前記現像手段による2回目の転写に用いられる現像剤像は、ホワイトの色の現像剤で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  9. 前記現像手段による1回目の転写に用いられる現像剤像は、ホワイトの色の現像剤で構成されており、前記現像手段による2回目の転写に用いられる現像剤像は、ブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローの色の現像剤で構成されていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  10. 現像剤像が転写された媒体に、前記現像剤像を定着させる定着装置において、
    定着部材と、前記定着部材を加熱する加熱手段とを用いて、前記媒体に前記現像剤像を定着させる定着処理を行う定着手段と、
    前記定着部材の温度が、設定された目標温度範囲となるように、前記加熱手段の動作を制御する加熱制御手段と、
    前記定着手段が第1の媒体の定着処理を行う際に前記加熱制御手段に、前記第1の媒体に対応する第1の目標温度範囲を設定し、前記定着手段が前記第1の媒体の定着処理を行っている間に、前記前記加熱制御手段に設定する目標温度範囲を、前記第1の媒体の次に定着処理を行う第2の媒体に対応する第2の目標設定温度範囲に近づける目標温度範囲変更処理を行う温度設定手段と
    を備えることを特徴とする定着装置。
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