JP2013247750A - パワーコントロールユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の走行による振動によってハーネスが他の部品に当たってしまうことを抑制するとともに、小型化を図るパワーコントロールユニットを提供する。
【解決手段】電気自動車10に搭載されるパワーコントロールユニット30は、筐体内部にスイッチング素子と前記スイッチング素子を駆動する制御回路とを有する充電器82及びDC/DCコンバータ84と、前記制御回路に接続され、充電器82及びDC/DCコンバータ84の外部に引き出される第1ハーネス150及び第2ハーネス154とを備え、第1ハーネス150及び第2ハーネス154は、DC/DCコンバータ84の筐体に固定される。
【選択図】図6
【解決手段】電気自動車10に搭載されるパワーコントロールユニット30は、筐体内部にスイッチング素子と前記スイッチング素子を駆動する制御回路とを有する充電器82及びDC/DCコンバータ84と、前記制御回路に接続され、充電器82及びDC/DCコンバータ84の外部に引き出される第1ハーネス150及び第2ハーネス154とを備え、第1ハーネス150及び第2ハーネス154は、DC/DCコンバータ84の筐体に固定される。
【選択図】図6
Description
本発明は、電動車両に搭載されるパワーコントロールユニットに関する。
下記に示す特許文献1には、インテリジェントパワーモジュール、励磁回路、及びモータコントローラと、これらを収容するインバータケースとを有するインバータ装置と、コンバータ本体と該コンバータ本体を収容するコンバータケースとを有するDC−DCコンバータと、を備えるパワーコントロールユニットが記載されている。
上記特許文献1では、インバータケースには、モータコントローラに接続されるハーネスを外部に延出させるためのガイド部材が設けられているが、車両の走行による振動によって、パワーコントロールユニット内で、モータコントローラに接続されるハーネスが他の周辺部品に当たってしまうことを防止することはできない。また、パワーコントロールユニットは、車両に搭載される他の部品の配置スペース等も考慮して極力小型化することが望ましい。
そこで、本発明は、車両の走行による振動によってハーネスが他の部品に当たってしまうことを抑制するとともに、小型化を図るパワーコントロールユニットを提供することを目的とする。
本発明は、車両に搭載されるパワーコントロールユニットにおいて、筐体内部にスイッチング素子と前記スイッチング素子を駆動する制御回路とを有する電気デバイスと、前記制御回路に接続され、前記電気デバイスの外部に引き出される信号線と、を備え、前記信号線は、前記電気デバイス又は他の電気デバイスの筐体に固定されることを特徴とする。
前記パワーコントロールユニットにおいて、互いに隣接する2つの前記電気デバイスを備え、一方の前記電気デバイスは、他方の前記電気デバイスと対向する側面側から前記信号線が引き出され、前記信号線は、前記他方の電気デバイスの筐体に固定されている。
前記パワーコントロールユニットにおいて、前記一方の電気デバイスは、充電器であり、前記充電器は、前記他方の電気デバイスに隣接する側に直流端子が設けられ、前記他方の電気デバイスが隣接する側と反対側に交流端子が設けられている。
前記パワーコントロールユニットにおいて、2つの前記電気デバイスから引き出されるそれぞれの信号線は、1つに束ねられている。
前記パワーコントロールユニットにおいて、2つの前記電気デバイスは、ヒートシンクの下方に取り付けられ、前記信号線は、前記電気デバイスの筐体の下面に固定される。
前記パワーコントロールユニットにおいて、前記一方の電気デバイスは、充電器であり、前記他方の電気デバイスは、DC/DCコンバータである。
前記パワーコントロールユニットにおいて、前記電気デバイスの筐体に固定されたノイズ低減用の円環状のコアを有し、前記電気デバイスの前記制御回路に接続される電力線の一部が、前記コアに巻かれている。
本発明によれば、信号線は、電気デバイス又は他の電気デバイスの筐体に固定されるので、車両の走行による振動によって信号線が暴れて電気デバイスや他の部品に当たってしまうことを抑制することができるとともに、効率良く信号線を配置することができるので、信号線の配線のための無駄なスペースを省くことができ、パワーコントロールユニットの小型化を図ることができる。
また、互いに隣接する2つの電気デバイスを備え、一方の電気デバイスは、他方の電気デバイスと対向する側面側から信号線が引き出され、信号線は、他方の電気デバイスの筐体に固定されているので、車両の走行による振動によって信号線が暴れて電気デバイスや他の部品に当たってしまうことを抑制することができるとともに、効率良く信号線を配置することができるので、スペースの無駄を省くことができ、パワーコントロールユニットの小型化を図ることができる。
一方の電気デバイスは、充電器であり、充電器は、他方の電気デバイスに隣接する側に直流端子が設けられ、他方の電気デバイスが隣接する側と反対側に交流端子が設けられているので、ノイズが発生し易い交流端子を信号線から遠ざけて配置することができ、信号線にノイズが乗ることを防止することができる。
2つの電気デバイスから引き出されるそれぞれの信号線を1つに束ねるので、信号線全体の剛性を上げることができ、車両の走行による振動によって信号線が暴れることを更に抑制することができる。
2つの電気デバイスは、ヒートシンクの下方に取り付けられ、信号線は、電気デバイスの筐体の下面に固定されるので、自重により信号線が電気デバイスから遠ざかる方向に引っ張られ、車両の走行による振動によって信号線が電気デバイスや他の部品に当たってしまうことを更に抑制することができる。
電気デバイスの制御回路に接続される電力線の一部が、ノイズ低減用の円環状のコアに巻かれているので、該電力線に発生するノイズを抑制することができる。
本発明に係るパワーコントロールユニットを有する電気自動車について、好適な実施の形態を掲げ、添付の図面を参照しながら以下、詳細に説明する。
図1は、電気自動車(車両)10の概略構成を模式化した概略構成斜視図、図2は、電気自動車10の概略構成を模式化した概略構成側面図である。
電気自動車10は、車体12内部に、前輪14L、14Rと後輪16L、16Rとの間で、且つ、車体12の底部に設けられた高電圧を出力するバッテリ18と、フロアパネル20を介してバッテリ18の上方に設けられる車室22と、該車室22とは隔てられて車体12の前方に区画されたモータルーム24と、該モータルーム24を覆うダッシュパネル26と、ダッシュパネル26の下方で、且つ、該モータルーム24に設けられた回転電機の一種である走行用モータ(外部電気機器)28の上方に載置されたパワーコントロールユニット(Power Control Unit)30とを備える。ダッシュパネル26は、ダッシュパネルロア26aとダッシュパネルアッパー26bとを有する。ダッシュパネル26は、モータルーム24と車室22とを仕切るものであり、モータルーム24からの汚れ、水、臭い等の浸入を防ぐ構造を有する。また、ダッシュパネル26は、外部からの水の浸入に対して、A/C(エアコンディショナー)配管内に流入させない水排出機能を有する。
電源ケーブル34は、バッテリ18に蓄積された電力をパワーコントロールユニット30に伝達するためのものであり、電源ケーブル34の一端はバッテリ18の電源コネクタ36に接続され、他端はパワーコントロールユニット30の電源コネクタ94(図7参照)に接続される。パワーコントロールユニット30は、バッテリ18から供給される直流電力を三相(U、V、W相)の交流電力に変換し、該変換した三相の交流電力を走行用モータ28に供給することで走行用モータ28を駆動制御する。
パワーコントロールユニット30は、直流電力を三相交流に変換する電力変換モジュール60(図4、図5、図7参照)と電力変換モジュール60を制御することで走行用モータ28を駆動させるECU70(図4、図7参照)とを有する。走行用モータ28とパワーコントロールユニット30とは、三相交流電力ケーブル(電力供給線)38を介して接続されており、三相交流電力ケーブル38の一端は走行用モータ28の電力コネクタ40に接続され、三相交流電力ケーブル38の他端はパワーコントロールユニット30の電力コネクタ42(電力コネクタ42a、42b、42c)に接続される。パワーコントロールユニット30を走行用モータ28の上方に配置させるので、高電圧の三相交流電力ケーブル38を短くすることができる。
図3はパワーコントロールユニット30の外観斜視図、図4はパワーコントロールユニット30の分解斜視図を示す。なお、発明の理解を容易にするために、特に指示のない限り、図3以降の説明に関しては、図3に示す矢印方向を基準として、前後、上下、及び左右の方向を説明する。図3に示す前方向は、電気自動車10の進行方向と同じであり、後方向は、電気自動車10の後退方向と同じである。
パワーコントロールユニット30は、ヒートシンク50と、ヒートシンク50の上部に設けられるアッパーケース52と、アッパーケース52の上部を覆う上カバー54と、ヒートシンク50の下部に設けられるロアケース56と、ロアケース56の下部を覆う下カバー58とを有する。ヒートシンク50、アッパーケース52、上カバー54、ロアケース56、及び下カバー58は、パワーコントロールユニット30の筐体を構成する。
ヒートシンク50の上面略中央には電力変換モジュール60が、ヒートシンク50の上面右側には、外部からバッテリ18を充電する際に用いられる急速充電用デバイス62、ヒューズ98a、98b(図5、図7参照)等が設けられ、ヒートシンク50の左側上方には、電力変換モジュール60とアッパーケース52の電力コネクタ42a、42b、42cとを接続する三相端子64a、64b、64c(以下、総称して三相端子64と呼ぶ場合もある)が設けられている。電力変換モジュール60は、バッテリ18の直流電力を三相(U、V、W相)の交流電力に変換し、該変換した各相の交流電力を三相端子64a、64b、64cに出力する。三相端子64a、64b、64cは、その中間部がヒートシンク50の上面左側に設けられた三相端子台66に下方から支持される。この三相端子台66は、熱伝導性の部材を含み、三相端子64a、64b、64cの熱をヒートシンク50に伝える。
電力変換モジュール60は、複数のスイッチング素子を有するスイッチングモジュールを筐体内に内蔵する。この複数のスイッチング素子がオンオフされることで、電力変換モジュール60は、バッテリ18からの直流電力を三相の交流電力に、又は、走行用モータ28から三相の交流電力を直流電力に変換する。
ヒートシンク50とアッパーケース52とで、急速充電用デバイス62を収納する充電デバイス室72と、ヒューズ98a、98bを収納するヒューズ室74、電力変換モジュール60を収納する電力変換室76、三相端子64a、64b、64cを収納する三相端子室78とが形成される。充電デバイス室72は、充電デバイス室72内へのアクセスを可能にするアッパーケース52の上面に形成された第1開口部(充電デバイス室開口部)72aを有し、ヒューズ室74は、ヒューズ室74内へのアクセスを可能にするアッパーケース52の上面に形成された第2開口部(ヒューズ室開口部)74aを有し、電力変換室76は、電力変換室76内へのアクセスを可能にするアッパーケース52の上面に形成された第3開口部(電力変換室開口部)76aを有し、三相端子室78は、三相端子室78内へのアクセスを可能にするアッパーケース52の上面に形成された第4開口部(三相端子室開口部)78aを有する(図4、図11参照)。前記電力変換モジュール60を制御するECU(制御装置)70は、急速充電用デバイス62の上方であって、充電デバイス室72内に設けられている。
上カバー54は、第1開口部72aを覆う第1上カバー54aと、第2開口部74aを覆う第2上カバー54bと、第3開口部76aを覆う第3上カバー54cと、第4開口部78aを覆う第4上カバー54dとを有する。充電デバイス室72は、ヒューズ室74、電力変換室76、及び三相端子室78より高く形成されているので、第1開口部72aは、第2開口部74a〜第4開口部78aに比べ、高い位置に形成されている。
電力変換モジュール60の上方、且つ、第3開口部76aの下方で、平滑コンデンサ96(図7参照)を有するコンデンサモジュール80がアッパーケース52の内壁に吊り下げられるように取り付けられている。平滑コンデンサ96は、電力変換モジュール60と電気的に接続され、バッテリ18からの電力を平滑化するものである。コンデンサモジュール80は、平滑コンデンサ96を筐体で収納したものである。
ロアケース56の上面下側には、バッテリ18を充電する充電器(電気デバイス)82と、電気自動車10に搭載された低電圧系のデバイス(電装品)に低電圧の電力を供給するためにバッテリ18の電圧を降圧させるDC/DCコンバータ(電気デバイス)84とが設けられている。DC/DCコンバータ84及び充電器82は、長方形の筐体に収納されたものであり、DC/DCコンバータ84より部品数が多く、大きくなり易い充電器82の筐体は、DC/DCコンバータ84の筐体よりも大きい。充電器82及びDC/DCコンバータ84は、高電圧の電流が流れるスイッチング素子と該スイッチング素子を駆動する制御回路とを有する。
ヒートシンク50は、流体が流入される流入部86と、流体が流出する流出部88とを有する。ヒートシンク50の下面とロアケース56の上面とで前記流体が流れる流路(図示略)が形成される。流入部86から流入した前記流体は、ヒートシンク50とロアケース56によって形成された前記流路を通って流出部88から流出する。これにより、ヒートシンク50は、ヒートシンク50の上面側に設けられた電力変換モジュール60及び急速充電用デバイス62等、及び、ヒートシンク50の下面側に設けられた充電器82及びDC/DCコンバータ84が発熱した熱量を放熱させて冷却することができる。
図5はヒートシンク50の上面図、図6はロアケース56の底面図、図7はパワーコントロールユニット30の回路図である。図8は、図5のVIII−VIII線矢視一部断面図であり、図9は、図5のIX−IX線矢視一部断面図である。
電力変換モジュール60は、電源コネクタ94(図7参照)に接続され、電源ケーブル34を介してバッテリ18を電源コネクタ94に接続することで、電力変換モジュール60とバッテリ18とが接続される。電力変換モジュール60とバッテリ18との間に、電圧を平滑化するコンデンサモジュール80の平滑コンデンサ96が並列に接続されている。コンデンサモジュール80は、DC/DCコンバータ84、充電器82、及び急速充電用デバイス62、及びヒューズ98a、98bとバスバーによって電気的に接続されている。
これにより、DC/DCコンバータ84、充電器82、急速充電用デバイス62、及びヒューズ98a、98bは、バッテリ18と接続される。バスバーは、銅板等の金属板を打ち抜き加工することで形成される。急速充電用デバイス62は、ダイオード(急速充電用ダイオード)100、第1メインコンタクタ(第1急速充電用コンタクタ)102、第2メインコンタクタ(第2急速充電用コンタクタ)104、抵抗R、及びプレコンタクタ106を有する。このように、高電圧部品(電力変換モジュール60、DC/DCコンバータ84、充電器82、急速充電用デバイス62)を1つの筐体に収納することで、高電圧ケーブルを用いることなくバスバーで接続することができ、パワーコントロールユニット30を小型化することができ、更に、コストが低廉になる。
コンデンサモジュール80は、図5に示すように、第1正端子110a及び第1負端子110bと、第2正端子112a及び第2負端子112bと、第3正端子114a及び第3負端子114bとを有し、第1正端子110a、第2正端子112a、及び第3正端子114aは互いに導通しており、第1負端子110b、第2負端子112b、及び第3負端子114bは互いに導通している。第2正端子112a及び第2負端子112bは、バスバー115a、115b、及び、電源ケーブル94a、94b(図6参照)を介して電源コネクタ94に接続されている。これにより、第2正端子112aはバッテリ18の正極側と、第2負端子112bはバッテリ18の負極側とにそれぞれ接続される。
第1正端子110a、第1負端子110b、第2正端子112a、第2負端子112b、第3正端子114a、及び第3負端子114bは、前記の順で一列に設けられ、第1正端子110a及び第1負端子110bと、第3正端子114a及び第3負端子114bとは、第2正端子112a及び第2負端子112bを挟んで設けられている。
図8に示すように、電力変換モジュール60は、第2正端子112aと接続される第2接続正端子117a(接続端子)を有し、第2接続正端子117aと、第2正端子112aと、バスバー115aの一端とがボルトBによって接触固定されている。なお、電力変換モジュール60は、第1正端子110aに接続される第1接続正端子(図示略)と、第3正端子114aに接続される第3接続正端子(図示略)とを有してもよく、図8と同様に、第1接続正端子と、第1正端子110aと、バスバー116の一端とをボルトBによって接触固定し、第3接続正端子と、第3正端子114aと、バスバー126の一端とをボルトBによって接触固定してもよい。この場合、第1接続正端子、第2接続正端子117a、及び第3接続正端子は互いに導通している。
図9に示すように、電力変換モジュール60は、第2負端子112bと接続される第2接続負端子117b(接続端子)を有し、第2接続負端子117bと、第2負端子112bと、バスバー115bの一端とがボルトBによって接触固定されている。なお、電力変換モジュール60は、第1負端子110bに接続される第1接続負端子(図示略)と、第3負端子114bに接続される第3接続負端子(図示略)とを有してもよく、図9と同様に、第1接続負端子と、第1負端子110bと、バスバー124の一端とをボルトBによって接触固定し、第3接続負端子と、第3負端子114bと、バスバー136の一端とをボルトBによって接触固定してもよい。この場合、第1接続負端子、第2接続負端子117b、及び第3接続負端子は、互いに導通している。
電源ケーブル94a、94bは、下方からヒートシンク50に形成された貫通孔50a、50bを通ってパワーコントロールユニット30内に挿入され、バスバー115a、115bの他端に接続されている。
第1正端子110aと、ヒューズ98a、98bの一端と、及びダイオード100のカソードとは、単一のバスバー116によって接続されている。第1正端子110aと接続されていないヒューズ98aの他端は、エアコンコンプレッサ(空調用コンプレッサ)118に接続され、第1正端子110aと接続されていないヒューズ98bの他端は、ヒータ120に接続される(図7参照)。なお、パワーコントロールユニット30は、ノーマルモードコイルやコモンモードコイルをヒューズ室74内に備え、ヒューズ98aの他端と、エアコンコンプレッサ118とを前記ノーマルモードコイル又は前記コモンモードコイルを介して接続するようにしてもよい。
ダイオード100のカソードは、抵抗R、プレコンタクタ106を介して、第1メインコンタクタ102の一端に接続され、ダイオード100のアノードは、バスバー122によって第1メインコンタクタ102の前記一端に接続される。第1負端子110bは、バスバー124によって第2メインコンタクタ104の一端に接続される。
第3正端子114aは、図5及び図6に示すように、バスバー126、128によって充電器82の正の直流端子である第4正端子130aと、バスバー126、132によってDC/DCコンバータ84の正の直流端子である第5正端子134aとにそれぞれ接続され、第3負端子114bは、バスバー136、138によって充電器82の負の直流端子である第4負端子130bと、バスバー136、140によってDC/DCコンバータ84の負の直流端子である第5負端子134bとに接続されている。第4正端子130a及び第4負端子130bは、DC/DCコンバータ84と対向する側面側に設けられ、第5正端子134a及び第5負端子134bは、DC/DCコンバータ84の後方側に設けられている。
充電器82の交流端子である第6正端子142a及び第6負端子142bはケーブル92aを介してコネクタ92に接続され(図6、図7参照)、DC/DCコンバータ84の直流端子である第7正端子144a及び第7負端子144bは、パワーコントロールユニット30の外部に導出したケーブル146に接続されている。これにより、DC/DCコンバータ84によって降圧された電力は、ケーブル146によって電気自動車10に搭載された低電圧系のデバイスに供給可能となる。第7正端子144a及び第7負端子144bは、DC/DCコンバータ84の前方側に設けられている。
また、電力変換モジュール60は、図5に示すように、U相端子148a、V相端子148b、W相端子148cを有し、U相端子148aに三相端子64aが接続され、V相端子148bに三相端子64bが接続され、W相端子148cに三相端子64cが接続される。
図6に示すようにDC/DCコンバータ84及び充電器82は、長手方向がお互いに直交するように配置され、DC/DCコンバータ84の長辺と充電器82の短辺とが隣り合うように配置されている。
コネクタ92に接続されたプラグ93が商業用コンセントに接続されることで、100V又は200Vの交流電力が充電器82に供給され、充電器82は、バッテリ18を普通充電する(図7参照)。
ここで、充電器82やDC/DCコンバータ84等の電気デバイス内の前記制御回路のレイアウトは、該電気デバイスの電流の入出力位置、該電気デバイスのパワーコントロールユニット30内での配置位置、及びパワーコントロールユニット30の車両のボンネット内での配置位置等を考慮して設定される。また、電気デバイスの制御回路と接続されるハーネスは、ノイズを低減させる観点からできるだけ最短距離で電気デバイスの筐体から外側に引き出したい。このような事から、ハーネスの配線レイアウトの自由度は殆どなくなってしまう。従って、本実施の形態では、このような信号線の配線レイアウトの自由度が無い中で、車両の走行による振動によってハーネスが他の部品に当たってしまうことを抑制するとともに、パワーコントロールユニット30の小型化を図るものである。
図6に示すように、充電器82の前記制御回路に接続される信号線と、12V電源である図示しないサブバッテリから供給される電力を充電器82の前記制御回路に供給する電力線とを有する第1ハーネス150は、充電器82の後方側であって、充電器82のDC/DCコンバータ84と対向する側面側から充電器82の筐体外部に引き出され、後述する締結部材152によって、充電器82及びDC/DCコンバータ84の筐体の下面に固定されている。また、DC/DCコンバータ84の前記制御回路に接続される信号線と、12V電源である図示しないサブバッテリから供給される電力をDC/DCコンバータ84の前記制御回路に供給する電力線とを有する第2ハーネス154は、充電器82と対向する面とは反対側にある側面側からDC/DCコンバータ84の筐体外部に引き出されて、第1ハーネス150と1つに束ねられてメインハーネス156として、クリップ158、160、162によってDC/DCコンバータ84の筐体に固定されている。つまり、メインハーネス156は、第1ハーネス150と第2ハーネス154とから構成されているので、第1ハーネス150及び第2ハーネス154は、クリップ158、160、162によってDC/DCコンバータ84の筐体に固定される。
メインハーネス156は、クリップ158によってDC/DCコンバータ84の筐体の下面に固定されるとともに、クリップ160、162によってDC/DCコンバータ84の側面に固定される。クリップ160は、メインハーネス156をDC/DCコンバータ84の充電器82と対向する面とは反対側にある側面で固定し、クリップ162は、DC/DCコンバータ84の前方の側面で固定する。
メインハーネス156の他端側は、ヒートシンク50の前方側に設けられた開口部164を通って、図5に示すように、ヒートシンク50の上面側に延び、クリップ166、168によってヒートシンク50の上面に固定されて、図示しない外部制御装置と接続される信号線コネクタ170に接続される。これにより、外部制御装置を信号線コネクタ170と接続することで、外部制御装置は、充電器82及びDC/DCコンバータ84を駆動制御することができる。信号線コネクタ170は、ヒートシンク50の前方右側、つまり、急速充電用デバイス62の前方側に設けられている。
図10は、締結部材152の詳細図である。締結部材152は、DC/DCコンバータ84の下面側に固定されたステー172と、第1ハーネス150に設けられたノイズ防止用のコア部174と、ステー172に取り付けられ、コア部174を固定するためのベルト176とを有する。このコア部174は、図示しない円環状のコアを有し、該円環状のコアに第1ハーネス150の電力線の一部が巻かれている。これにより、前記サブバッテリの電力を充電器82の前記制御回路に供給する電力線に発生するノイズを抑制することができる。
図11は、図5のヒートシンク50の上部にアッパーケース52を配置したときの上面図である。なお、図11においては、コンデンサモジュール80の図示を省略している。アッパーケース52には、急速充電用コネクタ182が設けられており、第1メインコンタクタ102の他端及び第2メインコンタクタ104の他端が、バスバー184a、184bを介して急速充電用コネクタ182に接続される。急速充電用コネクタ182には、サービスエリア等や給電ステーションに設けられた図示しない高圧の直流電力を供給する急速充電器の充電器側コネクタ186と接続するコネクタ188が接続される(図7参照)。前記急速充電器の充電器側コネクタ186とコネクタ188とが接続されることで、前記急速充電器はバッテリ18を急速充電する。
このように、本実施の形態では、第1ハーネス150及び第2ハーネス154が、DC/DCコンバータ84の筐体に固定されるので、車両の走行による振動によって第1ハーネス150及び第2ハーネス154が暴れて充電器82及びDC/DCコンバータ84や他の部品に当たってしまうことを抑制することができるとともに、効率良く第1ハーネス150及び第2ハーネス154を配置することができるので、第1ハーネス150及び第2ハーネス154の配線のための無駄なスペースを省くことができ、パワーコントロールユニット30を小型化することができる。
また、充電器82及びDC/DCコンバータ84は互いに隣接し、第1ハーネス150は、DC/DCコンバータ84と対向する充電器82の側面側から引き出されて、DC/DCコンバータ84の筐体に固定されているので、車両の振動によって第1ハーネス150が暴れて充電器82及びDC/DCコンバータ84や他の部品に当たってしまうことを抑制することができるとともに、効率良く第1ハーネス150を配置することができるので、第1ハーネス150の配線のための無駄なスペースを省くことができ、パワーコントロールユニット30を小型化することができる。
充電器82は、DC/DCコンバータ84と隣接する側に、直流端子である第4正端子130a及び第4負端子130bが設けられ、DC/DCコンバータ84と隣接する側とは反対側に、交流端子である第6正端子142a及び第6負端子142bが設けられているので、DC/DCコンバータ84と隣接する側から引き出された第1ハーネス150と、ノイズが発生し易い交流端子とを遠ざけて配置することができ、第1ハーネス150にノイズが乗ることを防止することができる。
第1ハーネス150と第2ハーネス154を1つに束ねて1つのメインハーネス156を形成するので、メインハーネス156の剛性を上げることができ、車両の走行による振動によってメインハーネス156が暴れることを更に抑制することができる。
充電器82及びDC/DCコンバータ84は、ヒートシンク50の下方に取り付けられ、第1ハーネス150及び第2ハーネス154は、DC/DCコンバータ84の筐体の下面に固定されるので、自重により第1ハーネス150及び第2ハーネス154が充電器82及びDC/DCコンバータ84から遠ざかる方向に引っ張られ、車両の走行による振動によって第1ハーネス150及び第2ハーネス154が充電器82及びDC/DCコンバータ84や他の部品に当たってしまうことを抑制することができる。
以上、本発明について好適な実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
10…電気自動車 12…車体
18…バッテリ 28…走行用モータ
30…パワーコントロールユニット 34、94a、94b…電源ケーブル
36、94…電源コネクタ 38…三相交流電力ケーブル
40、42、42a、42b、42c…電力コネクタ
50…ヒートシンク 50a、50b…貫通孔
52…アッパーケース 54…上カバー
56…ロアケース 58…下カバー
60…電力変換モジュール 62…急速充電用デバイス
64、64a、64b、64c…三相端子
66…三相端子台 70…ECU
72…充電デバイス室 74…ヒューズ室
76…電力変換室 78…三相端子室
80…コンデンサモジュール 82…充電器
84…DC/DCコンバータ 98a、98b…ヒューズ
100…ダイオード 102…第1メインコンタクタ
104…第2メインコンタクタ 106…プレコンタクタ
115a、115b、116、122、124、126、128、132、136、138、140、184a、184b…バスバー
118…エアコンコンプレッサ 120…ヒータ
130a…第4正端子 130b…第4負端子
142a…第6正端子 142b…第6負端子
150…第1ハーネス 152…締結部材
154…第2ハーネス 156…メインハーネス
158、160、162、166、168…クリップ
172…ステー 174…コア部
176…ベルト
18…バッテリ 28…走行用モータ
30…パワーコントロールユニット 34、94a、94b…電源ケーブル
36、94…電源コネクタ 38…三相交流電力ケーブル
40、42、42a、42b、42c…電力コネクタ
50…ヒートシンク 50a、50b…貫通孔
52…アッパーケース 54…上カバー
56…ロアケース 58…下カバー
60…電力変換モジュール 62…急速充電用デバイス
64、64a、64b、64c…三相端子
66…三相端子台 70…ECU
72…充電デバイス室 74…ヒューズ室
76…電力変換室 78…三相端子室
80…コンデンサモジュール 82…充電器
84…DC/DCコンバータ 98a、98b…ヒューズ
100…ダイオード 102…第1メインコンタクタ
104…第2メインコンタクタ 106…プレコンタクタ
115a、115b、116、122、124、126、128、132、136、138、140、184a、184b…バスバー
118…エアコンコンプレッサ 120…ヒータ
130a…第4正端子 130b…第4負端子
142a…第6正端子 142b…第6負端子
150…第1ハーネス 152…締結部材
154…第2ハーネス 156…メインハーネス
158、160、162、166、168…クリップ
172…ステー 174…コア部
176…ベルト
Claims (7)
- 車両に搭載されるパワーコントロールユニットにおいて、
筐体内部にスイッチング素子と前記スイッチング素子を駆動する制御回路とを有する電気デバイスと、
前記制御回路に接続され、前記電気デバイスの外部に引き出される信号線と、
を備え、
前記信号線は、前記電気デバイス又は他の電気デバイスの筐体に固定される
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。 - 請求項1に記載のパワーコントロールユニットにおいて、
互いに隣接する2つの前記電気デバイスを備え、
一方の前記電気デバイスは、他方の前記電気デバイスと対向する側面側から前記信号線が引き出され、
前記信号線は、前記他方の電気デバイスの筐体に固定されている
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。 - 請求項2に記載のパワーコントロールユニットにおいて、
前記一方の電気デバイスは、充電器であり、
前記充電器は、前記他方の電気デバイスに隣接する側に直流端子が設けられ、前記他方の電気デバイスが隣接する側と反対側に交流端子が設けられている
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。 - 請求項2又は3に記載のパワーコントロールユニットにおいて、
2つの前記電気デバイスから引き出されるそれぞれの信号線は、1つに束ねられている
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。 - 請求項2〜4の何れか1項に記載のパワーコントロールユニットにおいて、
2つの前記電気デバイスは、ヒートシンクの下方に取り付けられ、
前記信号線は、前記電気デバイスの筐体の下面に固定される
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。 - 請求項2〜5の何れか1項に記載のパワーコントロールユニットにおいて、
前記一方の電気デバイスは、充電器であり、
前記他方の電気デバイスは、DC/DCコンバータである
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。 - 請求項1〜6の何れか1項に記載のパワーコントロールユニットにおいて、
前記電気デバイスの筐体に固定されたノイズ低減用の円環状のコアを有し、
前記電気デバイスの前記制御回路に接続される電力線の一部が、前記コアに巻かれている
ことを特徴とするパワーコントロールユニット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012119143A JP2013247750A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | パワーコントロールユニット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012119143A JP2013247750A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | パワーコントロールユニット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013247750A true JP2013247750A (ja) | 2013-12-09 |
Family
ID=49847149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012119143A Pending JP2013247750A (ja) | 2012-05-25 | 2012-05-25 | パワーコントロールユニット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013247750A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020108218A (ja) * | 2018-12-26 | 2020-07-09 | 株式会社デンソー | 車両用電力変換装置 |
JP2020141494A (ja) * | 2019-02-28 | 2020-09-03 | トヨタ自動車株式会社 | 電動自動車の電源装置 |
JP2023014642A (ja) * | 2021-07-19 | 2023-01-31 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
JP2024526530A (ja) * | 2021-09-03 | 2024-07-19 | ビーワイディー カンパニー リミテッド | 配電器、車両の充電配電システム、車両及び充電スタンド |
-
2012
- 2012-05-25 JP JP2012119143A patent/JP2013247750A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP7095590B2 (ja) | 2018-12-26 | 2022-07-05 | 株式会社デンソー | 車両用電力変換装置 |
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JP7382989B2 (ja) | 2021-07-19 | 2023-11-17 | 本田技研工業株式会社 | 車両 |
US12280650B2 (en) | 2021-07-19 | 2025-04-22 | Honda Motor Co., Ltd. | Electric device arranged on the powertrain of a vehicle |
JP2024526530A (ja) * | 2021-09-03 | 2024-07-19 | ビーワイディー カンパニー リミテッド | 配電器、車両の充電配電システム、車両及び充電スタンド |
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