JP2013247574A - Pwm信号生成回路および半導体装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】PWM信号の発振周波数を変更可能なPWM信号生成回路およびそれを備えた半導体装置において、ノイズの低減を実現する。
【解決手段】例えば、三角波(Vrmp)を生成する三角波生成回路と、三角波(Vrmp)と基準電圧(Vref)を比較し、基準電圧(Vref)のレベルに応じたデューティを持つPWM信号を生成するPWM比較回路を備える。三角波生成回路は、三角波(Vrmp)における立ち上がりと立ち下がりの少なくともいずれか一方のスロープを、立ち上がりと立ち下がりの遷移タイミング(TS1a〜TS1d,TS2a〜TS2c)を起点として変更することで三角波(Vrmp)の発振周波数を変更する。これによって、発振周波数の変更に関わらず、PWM信号のオンデューティは一定に保たれる。
【選択図】図1
【解決手段】例えば、三角波(Vrmp)を生成する三角波生成回路と、三角波(Vrmp)と基準電圧(Vref)を比較し、基準電圧(Vref)のレベルに応じたデューティを持つPWM信号を生成するPWM比較回路を備える。三角波生成回路は、三角波(Vrmp)における立ち上がりと立ち下がりの少なくともいずれか一方のスロープを、立ち上がりと立ち下がりの遷移タイミング(TS1a〜TS1d,TS2a〜TS2c)を起点として変更することで三角波(Vrmp)の発振周波数を変更する。これによって、発振周波数の変更に関わらず、PWM信号のオンデューティは一定に保たれる。
【選択図】図1
Description
本発明は、PWM信号生成回路および半導体装置に関し、例えば、PWM(Pulse Width Modulation)信号の発振周波数を変更可能なPWM信号生成回路およびそれを備えた半導体装置に適用して有効な技術に関する。
例えば、特許文献1には、PWM信号の変調度を検出し、変調度が大きい場合にはPWM信号の発振周波数を高くし、変調度が小さい場合にはPWM信号の発振周波数を低くするPWM増幅器が示されている。PWM信号は、容量に対して充放電動作を交互に繰り返す方式の三角波発生器を用いて生成され、PWM信号の発振周波数の変更は、当該充放電電流を変更することで行われる。
また、特許文献2には、PWM信号を入力として動作する電力増幅器の平均出力レベルを監視し、それが所定の範囲外である場合に当該PWM信号の発振周波数を変更し、外部の中央装置が当該発振周波数の変更を検知することで電力増幅器の故障有無を監視する装置が示されている。PWM信号は、容量に対して充放電動作を交互に繰り返す方式の三角波発生器を用いて生成され、PWM信号の発振周波数の変更は、当該容量の容量値をスイッチによって切り替えることで行われる。
例えば、PWM信号生成回路は、電源レギュレータ装置、D級アンプ装置、モータ駆動装置等を代表に、様々な分野の様々な装置で広く用いられている。このような装置では、近年の地球環境保全といった大きな社会潮流の中で、消費電力の低減が重要となっている。装置の消費電力を低減するためには、PWM信号の発振周波数を下げることが有効であるが、その一方で、装置の機能的な性能(例えば精度や分解能等)を向上させるためには通常、PWM信号の発振周波数は高い方が望ましい。このような相反する関係を解決するためには、例えば、装置内に、PWM信号の発振周波数を状況に応じて適宜切り替えるような機能を搭載することが有益となる。
PWM信号の発振周波数を切り替える際には、例えば、特許文献1や特許文献2の技術を利用して、三角波発生器の発振周波数を変更することが考えられる。しかしながら、本発明者等の検討によって、三角波発生器の発振周波数を変更した場合、ノイズが問題となり得ることが見出された。前述したように、状況に応じてPWM信号の発振周波数を適宜切り替えることは有益であるが、この場合、切り替えに伴う発振周波数の可変範囲が広くなったり、あるいは、切り替え頻度が高くなったりすることが考えられる。そうすると、発振周波数の変更に伴うノイズが装置に大きな悪影響を及ぼす恐れがある。
後述する実施の形態は、このようなことを鑑みてなされたものであり、その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述及び添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される課題を解決するための手段のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態によるPWM信号生成回路は、三角波を生成する波形生成回路と、三角波と入力信号を比較し、入力信号のレベルに応じたデューティを持つPWM信号を生成するPWM比較回路を備える。ここで、波形生成回路は、三角波における立ち上がりと立ち下がりの少なくともいずれか一方のスロープを、立ち上がりと立ち下がりの遷移タイミングを起点として変更することで三角波の発振周波数を変更する。
前記一つの実施の形態によれば、PWM信号の発振周波数を変更可能なPWM信号生成回路およびそれを備えた半導体装置において、ノイズの低減が実現可能になる。
以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらは互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。
さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。
また、実施の形態の各機能ブロックを構成する回路素子は、特に制限されないが、公知のCMOS(相補型MOSトランジスタ)等の集積回路技術によって、単結晶シリコンのような半導体基板上に形成される。なお、実施の形態では、MISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)の一例としてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)(MOSトランジスタと略す)を用いるが、ゲート絶縁膜として非酸化膜を除外するものではない。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
《PWM信号生成回路(比較例)の動作》
図13は、本発明の前提として検討したPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。図13では、三角波(Vrmp’)と基準電圧Vrefを比較することでPWM信号(PWM’)が生成され、更に、Vrmp’の発振周波数を変更することでPWM’の周波数変更が行われている。ここで、PWM’は、実使用上、一般的にロウパスフィルタによって復調されるため、任意のタイミングで発振周波数を切り替えることができ、例えば、図13のように、PWMサイクルT3の期間内の任意のタイミングTS1’で切り替えることが可能である。具体的には、前述した特許文献1や特許文献2のように、三角波生成回路の容量値または充放電電流値の変更が行われる。
《PWM信号生成回路(比較例)の動作》
図13は、本発明の前提として検討したPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。図13では、三角波(Vrmp’)と基準電圧Vrefを比較することでPWM信号(PWM’)が生成され、更に、Vrmp’の発振周波数を変更することでPWM’の周波数変更が行われている。ここで、PWM’は、実使用上、一般的にロウパスフィルタによって復調されるため、任意のタイミングで発振周波数を切り替えることができ、例えば、図13のように、PWMサイクルT3の期間内の任意のタイミングTS1’で切り替えることが可能である。具体的には、前述した特許文献1や特許文献2のように、三角波生成回路の容量値または充放電電流値の変更が行われる。
PWM信号(PWM’)は、図13に示すように、ロウパスフィルタを介することで、所定の平均電圧Vc’を中心として所定のリプル成分を備えた出力電圧信号Vo’に復調される。ここで、PWMサイクルT3とその後のPWMサイクルT4を比べると、PWM’のオン期間Tw2は同一であるが、周期は、T4における周期Tck3に比べてT3における周期Tck2の方が短くなる。その結果、PWMのオンデューティによって定められる平均電圧Vc’は、T4の場合(Tw2/Tck3)に比べてT3の場合(Tw2/Tck2)の方がΔVc’だけ高くなる。ただし、ロウパスフィルタの効果によって、T4以降のPWMサイクルでは、一定の平均電圧Vc’に収束する(あるいは一定の平均電圧Vc’に保たれる)ような動作となる。
しかしながら、このように、オンデューティが変動するPWMサイクルT3が存在すると、平均電圧Vc’がPWMサイクルT2からT3への遷移に伴い一旦変動したのち、次のPWMサイクルT4で再度元に戻るような動作となるため、このVc’の変動に伴い出力電圧信号Vo’に余分なノイズが生じ得る。特に、PWM信号の発振周波数の可変範囲が大きい場合(すなわちT2における周期Tck1とT4における周期Tck3の差が大きい場合)には、このVc’の変動幅(ΔVc’)が大きくなり、また、発振周波数の切り替え頻度が高い場合には、当該ノイズの発生頻度も高くなるため、当該ノイズが無視できないものとなる。そこで、後述する本実施の形態の方式を用いることが有益となる。
《PWM信号生成回路の動作原理》
図1(a)、図1(b)および図1(c)は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路において、その概略的な動作原理の一例を示す説明図である。図1(a)では、下限電圧Vlおよび上限電圧Vhの間で遷移する三角波(Vrmp)が示されており、その立ち上がり又は立ち下がりの傾き(スロープ)は任意に変更可能となっている。ただし、当該スロープの変更は、立ち下がりから立ち上がりに切り替わるタイミング(下限電圧Vlに達するタイミング)TS1a〜TS1dか、あるいは立ち上がりから立ち下がりに切り替わるタイミング(上限電圧Vhに達するタイミング)TS2a〜TS2cで行われ、立ち上がり又は立ち下がりの期間内では行われない。
図1(a)、図1(b)および図1(c)は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路において、その概略的な動作原理の一例を示す説明図である。図1(a)では、下限電圧Vlおよび上限電圧Vhの間で遷移する三角波(Vrmp)が示されており、その立ち上がり又は立ち下がりの傾き(スロープ)は任意に変更可能となっている。ただし、当該スロープの変更は、立ち下がりから立ち上がりに切り替わるタイミング(下限電圧Vlに達するタイミング)TS1a〜TS1dか、あるいは立ち上がりから立ち下がりに切り替わるタイミング(上限電圧Vhに達するタイミング)TS2a〜TS2cで行われ、立ち上がり又は立ち下がりの期間内では行われない。
このような切り替えタイミングを用いると、例えば図1(b)および図1(c)に示すように、三角波に対する基準電圧の値が一定の範囲ではPWMのオンデューティを一定に保つことが可能になる。図1(b)の上図の例では、三角波(Vrmp_1)と基準電圧Vref_1が比較され、33%のオンデューティを持つPWM信号(PWM_1)が生成されている。ここで、図1(b)の下図に示すように、例えば当該三角波(Vrmp_1)に比べて立ち上がりスロープを大きくした三角波(Vrmp_2)を用いた場合、上図と同じ基準電圧Vref_1との比較に基づき、PMW信号(PWM_2)が生成される。ただし、当該PWM_2は、三角形の相似の関係から、立ち上がり期間では33%のオン期間を持ち、立ち下がり期間でも33%のオン期間を持つため、全体として上図と同じ33%のオンデューティを持つことになる。
一方、図1(c)の上図の例では、三角波(Vrmp_1)と基準電圧Vref_2が比較され、50%のオンデューティを持つPWM信号(PWM_3)が生成されている。ここで、図1(c)の下図に示すように、例えば当該三角波(Vrmp_1)に比べて立ち上がりスロープを小さくした三角波(Vrmp_3)を用いた場合、上図と同じ基準電圧Vref_2との比較に基づき、PMW信号(PWM_4)が生成される。ただし、当該PWM_4は、三角形の相似の関係から、立ち上がり期間では50%のオン期間を持ち、立ち下がり期間でも50%のオン期間を持つため、全体として上図と同じ50%のオンデューティを持つことになる。このように、切り替えタイミングを図1(a)のように設定することで、立ち上がりスロープおよび/または立ち下がりスロープをどのように変更しても、基準電圧の値が一定の範囲ではPWMのオンデューティを一定に保つことが可能になる。
《PWM信号生成回路の構成》
図2は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路において、その構成の一例を示す回路ブロック図である。図2に示すPWM信号生成回路PWMG1は、三角波生成回路TWG1と、バッファ回路BFと、PWM比較回路PWMCMPを備えている。TWG1は、容量Cw、可変電流源ISVc,ISVd、スイッチSWc,SWd、比較回路CMPh,CMPl、および制御回路CTL1を備える。Cwは、出力ノード(Vrmp1)と接地電源電圧GNDの間に結合される。ISVcおよびSWcは、電源電圧VDDと出力ノード(Vrmp1)の間に直列に結合され、SWcがオンの際にCwに対して充電動作を行う。SWdおよびISVdは、出力ノード(Vrmp1)とGNDの間に直列に結合され、SWdがオンの際にCwに対して放電動作を行う。
図2は、本発明の実施の形態1によるPWM信号生成回路において、その構成の一例を示す回路ブロック図である。図2に示すPWM信号生成回路PWMG1は、三角波生成回路TWG1と、バッファ回路BFと、PWM比較回路PWMCMPを備えている。TWG1は、容量Cw、可変電流源ISVc,ISVd、スイッチSWc,SWd、比較回路CMPh,CMPl、および制御回路CTL1を備える。Cwは、出力ノード(Vrmp1)と接地電源電圧GNDの間に結合される。ISVcおよびSWcは、電源電圧VDDと出力ノード(Vrmp1)の間に直列に結合され、SWcがオンの際にCwに対して充電動作を行う。SWdおよびISVdは、出力ノード(Vrmp1)とGNDの間に直列に結合され、SWdがオンの際にCwに対して放電動作を行う。
比較回路CMPhは、容量Cwの出力電圧Vrmp1が上限電圧Vhに達したことを検出し、比較回路CMPlは、Vrmp1が下限電圧Vlに達したことを検出する。制御回路CTL1は、CMPh,CMPlの検出結果に応じてスイッチSWc,SWdのオン・オフを制御すると共に、電流値設定信号(周波数設定信号)ISETを受けて、それに応じた電流値を可変電流源ISVc,ISVdに対して設定する。Vrmp1は、例えばボルテージフォロワ回路等のバッファ回路BFを経たのちPWM比較回路PWMCMPにおける2入力の一方に入力される。PWMCMPは、当該BFの出力電圧(すなわちVrmp1)と基準電圧Vrefとの大小を比較し、その比較結果に基づいてPWM信号(PWM1)を出力する。なお、BFは、省略することも可能である。
《PWM信号生成回路の動作[1]》
図3は、図2のPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。PWMサイクルT1において、制御回路CTL1は、可変電流源ISVcの電流値をI1に設定した状態でスイッチSWcをオンに、スイッチSWdをオフに制御する。これにより、容量Cwの出力電圧Vrmp1aがI1に応じたスロープで上昇する。続いて、比較回路CMPhによってVrmp1aが上限電圧Vhに達したことが検出されると、CTL1は、可変電流源ISVdの電流値をI1に設定した状態でSWcをオフに、SWdをオンに制御する。これにより、Vrmp1aがI1に応じたスロープで下降する。その後、比較回路CMPlによってVrmp1aが下限電圧Vlに達したことが検出されると、CTL1は、ISVcをI1に設定した状態でSWcをオンに、SWdをオフに制御し、T1の場合と同様にしてPWMサイクルT2が実行される。
図3は、図2のPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。PWMサイクルT1において、制御回路CTL1は、可変電流源ISVcの電流値をI1に設定した状態でスイッチSWcをオンに、スイッチSWdをオフに制御する。これにより、容量Cwの出力電圧Vrmp1aがI1に応じたスロープで上昇する。続いて、比較回路CMPhによってVrmp1aが上限電圧Vhに達したことが検出されると、CTL1は、可変電流源ISVdの電流値をI1に設定した状態でSWcをオフに、SWdをオンに制御する。これにより、Vrmp1aがI1に応じたスロープで下降する。その後、比較回路CMPlによってVrmp1aが下限電圧Vlに達したことが検出されると、CTL1は、ISVcをI1に設定した状態でSWcをオンに、SWdをオフに制御し、T1の場合と同様にしてPWMサイクルT2が実行される。
ここで、PWMサイクルT3以降においては、当該出力電圧Vrmp1aからなる三角波の発振周波数が変更されるものとする。この場合、制御回路CTL1は、その前サイクルとなるPWMサイクルT2におけるVrmp1aの立ち下がりの期間の間に電流値設定信号(周波数設定信号)ISETに応じて可変電流源ISVcの電流値を予めI2に変更しておく。そして、T2において、CTL1は、比較回路CMPlによってVrmp1aが下限電圧Vlに達したことが検出されると、ISVcをI2に設定した状態でスイッチSWcをオンに、スイッチSWdをオフに制御する。これにより、当該設定変更が実際上有効となり、Vrmp1aがI2(ここではI2<I1)に応じたスロープで上昇し、PWMサイクルT3に移行する。
続いて、このPWMサイクルT3において、制御回路CTL1は、電流値設定信号(周波数設定信号)ISETに応じて当該出力電圧Vrmp1aの立ち上がりの期間の間に可変電流源ISVdの電流値を予めI2に変更しておく。そして、比較回路CMPhによってVrmp1aが上限電圧Vhに達したことが検出されると、CTL1は、ISVdの電流値をI2に設定した状態でSWcをオフに、SWdをオンに制御する。これにより、当該設定変更が実際上有効となり、Vrmp1aがI2に応じたスロープで下降する。その後、比較回路CMPlによってVrmp1aが下限電圧Vlに達したことが検出されると、CTL1は、ISVc,ISVdの電流値を共にI2に保った状態でSWc,SWdのオン・オフを相補的に制御し、T3の場合と同様にしてPWMサイクルT4を実行する。
当該PWMサイクルT1〜T4において、PWM比較回路PWMCMPは、三角波生成回路TWG1からの三角波(Vrmp1a)を一定の基準電圧Vrefと比較することでPWM信号(PWM1a)を出力する。この際に、T3における三角波(Vrmp1a)の立ち下がりから立ち上がりの切り替えタイミングTS11とそれに続く立ち上がりから立ち下がりの切り替えタイミングTS21を始点としてスロープの変更が行われているため、当該PWM1aでは、図1(a)〜図1(c)で述べたようにオンデューティの値は一定に保たれる。すなわち、図3において、T1,T2における周期はTck1、オン期間はTw1であり、T3,T4における周期はTck3、オン期間はTw2であり、(Tw1/Tck1)=(Tw2/Tck3)となる。その結果、PWM1aをロウパスフィルタによって復調した場合、T1〜T4に渡ってその平均電圧Vc11は一定に保たれ、当該Vc11を中心として所定のリプル成分を持つ出力電圧信号Vo11が得られることになる。
《PWM信号生成回路の動作[2]》
図4は、図3を変形した概略的な動作例を示す波形図である。図4においては、図3の場合と異なり、PWMサイクルT3における三角波(Vrmp1b)の立ち上がりから立ち下がりの切り替えタイミングTS22と、それに続くPWMサイクルT4における立ち下がりから立ち上がりの切り替えタイミングTS12を始点としてスロープの変更が行われている。これに応じて、可変電流源ISVdの電流値I1からI2への変更は、T3における三角波(Vrmp1b)の立ち上がり期間の間に行われ、可変電流源ISVcのI1からI2への変更は、T3における三角波(Vrmp1b)の立ち下がり期間の間に行われる。
図4は、図3を変形した概略的な動作例を示す波形図である。図4においては、図3の場合と異なり、PWMサイクルT3における三角波(Vrmp1b)の立ち上がりから立ち下がりの切り替えタイミングTS22と、それに続くPWMサイクルT4における立ち下がりから立ち上がりの切り替えタイミングTS12を始点としてスロープの変更が行われている。これに応じて、可変電流源ISVdの電流値I1からI2への変更は、T3における三角波(Vrmp1b)の立ち上がり期間の間に行われ、可変電流源ISVcのI1からI2への変更は、T3における三角波(Vrmp1b)の立ち下がり期間の間に行われる。
この場合においても、当該三角波(Vrmp1b)を用いて生成したPWM信号(PWM1b)のオンデューティの値は、図1(a)〜図1(c)で述べたように一定に保たれる。すなわち、図4において、T1,T2における周期はTck1、オン期間はTw1であり、T3における周期はTck4、オン期間はTw3であり、T4における周期はTck3(>Tck4)、オン期間はTw2(>Tw3)であり、(Tw1/Tck1)=(Tw3/Tck4)=(Tw2/Tck3)となる。その結果、PWM1bをロウパスフィルタによって復調した場合、PWMサイクルT1〜T4に渡ってその平均電圧Vc12は一定に保たれ、当該Vc12を中心として所定のリプル成分を持つ出力電圧信号Vo12が得られることになる。
《可変電流源の詳細》
図5は、図2のPWM信号生成回路において、その可変電流源の詳細な構成例を示す回路図である。可変電流源ISVc,ISVdは、特に限定はされないが、例えば、図5に示すようなカレントミラー回路と、基準電流源IREFGを用いて実現することが可能である。図5の例では、IREFGからの基準電流がNMOSトランジスタMN1のソース・ドレイン間に入力され、MN1に流れる電流は、MN1との間でカレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタMN2,MN3にそれぞれ転写される。また、MN2のソース・ドレイン間電流は、MN2に直列接続されたPMOSトランジスタMP1によって折り返される。そして、MP1に流れる電流は、MP1との間でカレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタMP2に転写される。
図5は、図2のPWM信号生成回路において、その可変電流源の詳細な構成例を示す回路図である。可変電流源ISVc,ISVdは、特に限定はされないが、例えば、図5に示すようなカレントミラー回路と、基準電流源IREFGを用いて実現することが可能である。図5の例では、IREFGからの基準電流がNMOSトランジスタMN1のソース・ドレイン間に入力され、MN1に流れる電流は、MN1との間でカレントミラー回路を構成するNMOSトランジスタMN2,MN3にそれぞれ転写される。また、MN2のソース・ドレイン間電流は、MN2に直列接続されたPMOSトランジスタMP1によって折り返される。そして、MP1に流れる電流は、MP1との間でカレントミラー回路を構成するPMOSトランジスタMP2に転写される。
これにより、PMOSトランジスタMP2が可変電流源ISVcとして機能し、NMOSトランジスタMN3が可変電流源ISVdとして機能する。ここで、図3および図4に示したように、三角波の立ち上がりおよび立ち下がりスロープを変更する際には、例えば、MP2,MN3のトランジスタサイズを動的に可変設定可能なように構成すればよい。この場合、MN3が活性状態(電流を流している状態)の間に非活性状態(電流を流していない状態)のMP2のトランジスタサイズを変更でき、また、MP2が活性状態の間に非活性状態のMN3のトランジスタサイズを変更できる。
《本実施の形態1の主要な効果等》
以上のように、本実施の形態1によるPWM信号生成回路を用いることで、PWM信号の発振周波数を変更しても、当該PWM信号に伴う平均電圧(Vc11,Vc12)は一定に保たれるため、図13で述べたような出力電圧信号(Vo11,Vo12)に生じる余分なノイズを低減できる。その結果、PWM信号生成回路を備えた各種装置において、PWM信号の発振周波数を状況に応じて広い可変範囲で、頻繁に切り替えることが可能となり、当該各種装置の低消費電力化ならびに高性能化(高精度化や高分解能化等)が図れる。
以上のように、本実施の形態1によるPWM信号生成回路を用いることで、PWM信号の発振周波数を変更しても、当該PWM信号に伴う平均電圧(Vc11,Vc12)は一定に保たれるため、図13で述べたような出力電圧信号(Vo11,Vo12)に生じる余分なノイズを低減できる。その結果、PWM信号生成回路を備えた各種装置において、PWM信号の発振周波数を状況に応じて広い可変範囲で、頻繁に切り替えることが可能となり、当該各種装置の低消費電力化ならびに高性能化(高精度化や高分解能化等)が図れる。
なお、図3および図4では、三角波の立ち上がりスロープと立ち下がりスロープの両方を変更したが、原理的には、いずれか一方のみを変更するように構成することも可能である。これにより、回路面積を低減できる場合がある。ただし、この場合、三角波の形状バランスが大きく変わり得るため、このバランスを保つ観点からは両方を変更するように構成する方が望ましい。また、図5では、可変電流源ISVc,ISVdの電流を1個の基準電流源IREFGを用いて生成したが、場合によっては、2個の基準電流源を用いてISVc,ISVdの電流を別個独立に設定できるように構成することも可能である。
さらに、図5では、トランジスタサイズ(MP2,MN3)によって可変電流源ISVc,ISVdを実現したが、その代わりに基準電流源IREFGからの電流値の変更によってISVc,ISVdを実現することも可能である。これにより、回路面積を低減できる場合がある。また、例えば図2において、可変電流源ISVc,ISVdの代わりに容量Cwを可変容量とすることで三角波の発振周波数を変更することも可能である。ただし、これらの場合、図3〜図5で述べたように、例えば、実際にMP2を活性化させる前段階でMP2に対して変更後の電流値を予め設定しておくような動作が困難となり得る。
すなわち、前者の方式の場合、例えば図3の切り替えタイミングTS11の時点から基準電流源IREFGの電流値を変更し、即座に可変電流源ISVcに反映させることで当該設定変更を有効化するような動作となる。同様に、後者の方式の場合、例えば図3の切り替えタイミングTS11の時点から容量値の設定変更と有効化を同時に開始するような動作となる。これらの動作の場合、切り替えタイミングの時点から所望の設定変更が実際に有効となるまでに若干遅延が生じる場合があり、この遅延は、PWM信号におけるオンデューティの設定誤差に繋がる恐れがある。したがって、このような遅延が問題となるような場合には、図3〜図5で述べたような動作方式ならびに回路方式を用いることが望ましい。
《半導体装置の全体構成および動作》
図6は、本発明の実施の形態1による半導体装置において、その概略構成例を示すブロック図である。図6に示す半導体装置は、例えば降圧型のDC−DCコンバータDCDC等の電源レギュレータ装置である。DCDCは、スイッチ(ここではNMOSトランジスタ)Qh1,Ql1と、コイルL1および容量C1と、ドライバ回路ブロックDRVBK1と、PWM信号生成回路PWMG1と、エラーアンプ回路EAを備える。ハイサイド側スイッチQh1は、ソースがスイッチノードNsw1に、ドレインが電源電圧VCCに結合され、ロウサイド側スイッチQl1は、ソースが接地電源電圧GNDに、ドレインがNsw1に結合される。Qh1,Ql1のソース・ドレイン間にはソース側をアノードとするボディーダイオードDh,Dlがそれぞれ結合される。なお、Ql1は、ダイオードのみで実現される場合もある。
図6は、本発明の実施の形態1による半導体装置において、その概略構成例を示すブロック図である。図6に示す半導体装置は、例えば降圧型のDC−DCコンバータDCDC等の電源レギュレータ装置である。DCDCは、スイッチ(ここではNMOSトランジスタ)Qh1,Ql1と、コイルL1および容量C1と、ドライバ回路ブロックDRVBK1と、PWM信号生成回路PWMG1と、エラーアンプ回路EAを備える。ハイサイド側スイッチQh1は、ソースがスイッチノードNsw1に、ドレインが電源電圧VCCに結合され、ロウサイド側スイッチQl1は、ソースが接地電源電圧GNDに、ドレインがNsw1に結合される。Qh1,Ql1のソース・ドレイン間にはソース側をアノードとするボディーダイオードDh,Dlがそれぞれ結合される。なお、Ql1は、ダイオードのみで実現される場合もある。
コイルL1の一端はスイッチノードNsw1に結合され、容量C1の一端は接地電源電圧GNDに結合され、L1とC1の他端は、共通に結合されると共に、外部の負荷回路LDに対する出力電源電圧Voutの供給ノードとなる。エラーアンプ回路EAは、Voutと予め定めた所定の設定電圧Vsetとの誤差を増幅し、その増幅結果を基準電圧Vrefとして出力する。PWM信号生成回路PWMG1には、図1〜図5で述べたようなPWM信号生成回路が適用され、当該PWMG1は、前述したように、電流値設定信号ISETに基づく周波数を持つ三角波と当該Vrefとを比較し、その比較結果に応じたPWM信号(PWM1)を出力する。ドライバ回路ブロックDRVBK1は、例えば、当該PWM1のオン期間でスイッチQh1をオン、スイッチQl1をオフに駆動し、当該PWM1のオフ期間でQl1をオン、Qh1をオフに駆動する。
スイッチQh1/Ql1がオン/オフの際には、コイルL1に電力が蓄積され、その後、Qh1/Ql1がオフ/オンとなると、L1を起電力として所謂還流動作が行われる。このようなスイッチング動作を繰り返すことで、電源電圧VCCがそれよりも低い出力電源電圧Voutに変換される。例えばVoutが設定電圧Vsetよりも高い場合には、基準電圧Vrefが上昇する結果、PWM信号(PWM1)のオンデューティが小さくなり、Voutを下げる方向の制御が行われる。ここで、コイルL1および容量C1は、図1等で述べたロウパスフィルタに対応し、例えば図3におけるPWM1a復調信号は、図6におけるVoutに対応する。
このような電源レギュレータ装置では、PWM信号の発振周波数(スイッチング周波数)を高くすれば、出力電源電圧Voutにおけるリップル成分が低減できると共に、負荷回路LDに対して十分な電流を供給することができ、例えばLDの電流変動等に対する応答性を向上させることが可能になる。その一方で、スイッチング動作に伴う所謂スイッチング損失が増大し、消費電力の増大が生じ得る。逆に、スイッチング周波数を低くすれば、消費電力が低減できる代わりに、リップル成分の増大や、LDに対する応答性の低下等が生じ得る。そこで、例えば、負荷回路LDの動作状態に応じてスイッチング周波数を適宜切り替えることが望ましい。前述した本実施の形態1のPWM信号生成回路を用いると、このようなスイッチング周波数の切り替えに際して、Voutのノイズ成分(電源ノイズ)を抑制することができ、有益な効果が得られる。
図7は、本発明の実施の形態1による半導体装置において、その他の概略構成例を示すブロック図である。図7に示す半導体装置は、例えばD級アンプ装置DAMPである。DAMPは、ハイサイド側スイッチ(ここではPMOSトランジスタ)Qh2と、ロウサイド側スイッチ(ここではNMOSトランジスタ)Ql2と、ロウパスフィルタLPFと、ドライバ回路ブロックDRVBK2と、PWM信号生成回路PWMG1を備える。Qh2は、ソースが電源電圧VCCに、ドレインがスイッチノードNsw2に結合され、Ql2は、ソースが電源電圧(例えば負の電源電圧)VEEに、ドレインがNsw2に結合される。
ロウパスフィルタLPFは、例えば図6に示したようなLC型の構成を備え、入力がスイッチノードNsw2に結合され、出力が外部の負荷回路LDに結合される。PWM信号生成回路PWMG1には、図1〜図5で述べたようなPWM信号生成回路が適用され、当該PWMG1は、前述したように、電流値設定信号ISETに基づく周波数を持つ三角波と基準電圧Vrefとを比較し、その比較結果に応じたPWM信号(/PWM1)を出力する。ここで、Vrefは、例えば外部の交流信号源VACによって入力され、PWM信号(/PWM1)は、例えば、図2においてPWM比較回路PWMCMPの入力極性を入れ替えることで生成した信号である。その結果、PWM信号(/PWM1)は、VACからの交流信号Vaciの電圧レベルが高くなるほど大きいオンデューティを持つ信号となる。
ドライバ回路ブロックDRVBK2は、例えば、PWM信号(/PWM1)のオン期間でスイッチQh1をオン、スイッチQl1をオフに駆動し、PWM信号(/PWM1)のオフ期間でQl1をオン、Qh1をオフに駆動する。その結果、スイッチノードNsw2には、PWM信号(/PWM1)の‘H’レベル/‘L’レベル振幅を電源電圧VCCレベル/VEEレベルに増幅したような信号が生成される。ロウパスフィルタLPFは、このようなNsw2の信号を平均化し、その結果、負荷回路LDに向けて、交流信号源VACからの交流信号Vaciを増幅したような交流信号Vacoを出力する。ここで、例えば図3におけるPWM1a復調信号は、図7におけるVacoに対応する。
このようなD級アンプ装置では、PWM信号の発振周波数(スイッチング周波数)を高くすれば、交流信号Vacoにおけるリップル成分が低減できると共に、その出力波形品質(VaciとVacoの間の線形増幅性等)を向上させることが可能になる。その一方で、スイッチング動作に伴う所謂スイッチング損失が増大し、消費電力の増大が生じ得る。逆に、スイッチング周波数を低くすれば、消費電力が低減できる代わりに、リップル成分の増大や、出力波形品質の低下等が生じ得る。そこで、例えば、負荷回路LDの動作状態(例えばどの程度の波形品質が要求される動作モードか)に応じてスイッチング周波数を適宜切り替えることが望ましい。前述した本実施の形態1のPWM信号生成回路を用いると、このようなスイッチング周波数の切り替えに際して、Vacoのノイズ成分を抑制することができ、有益な効果が得られる。例えば、当該D級アンプ装置をオーディオアンプとして適用した場合には、所謂ポップ音の低減等が可能となる。
以上、本実施の形態1のPWM信号生成回路および半導体装置を用いることで、代表的には、PWM信号の発振周波数が変更可能になると共に、これに伴うノイズを低減可能になる。
(実施の形態2)
《PWM信号生成回路の構成および動作(変形例)》
前述した実施の形態1では、三角波を用いてPWM信号を生成したが、本実施の形態2では、三角波の一形態となる所謂鋸波を用いてPWM信号を生成する。図8は、本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路において、その構成の一例を示す回路ブロック図である。図8に示すPWM信号生成回路PWMG2は、前述した図2のPWM信号生成回路PWMG1と比較して、図2の三角波生成回路TWG1が図8の三角波生成回路TWG2に変更されたものとなっている。図8のTWG2は、図2のTWG1と比較して、放電側の可変電流源ISVdと、下限電圧Vl側の比較回路CMPlが削除され、これに応じて制御回路CTL2の動作が若干変更されたものとなっている。これ以外の構成に関しては図2の場合と同様であるため詳細な説明は省略する。
《PWM信号生成回路の構成および動作(変形例)》
前述した実施の形態1では、三角波を用いてPWM信号を生成したが、本実施の形態2では、三角波の一形態となる所謂鋸波を用いてPWM信号を生成する。図8は、本発明の実施の形態2によるPWM信号生成回路において、その構成の一例を示す回路ブロック図である。図8に示すPWM信号生成回路PWMG2は、前述した図2のPWM信号生成回路PWMG1と比較して、図2の三角波生成回路TWG1が図8の三角波生成回路TWG2に変更されたものとなっている。図8のTWG2は、図2のTWG1と比較して、放電側の可変電流源ISVdと、下限電圧Vl側の比較回路CMPlが削除され、これに応じて制御回路CTL2の動作が若干変更されたものとなっている。これ以外の構成に関しては図2の場合と同様であるため詳細な説明は省略する。
図9は、図8のPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。図9に示すように、図8の制御回路CTL2は、各PWMサイクルT1〜T4において、スイッチSWcをオン、スイッチSWdをオフに制御した状態で可変電流源ISVcを用いて容量Cwに充電を行わせる。ただし、その後に、比較回路CMPhによって当該CWによる出力電圧Vrmp2が上限電圧Vhに達したことが検出されると、当該CTL2は、図3の場合と異なり、所定の短い期間でSWcをオフに、SWdをオンに制御し、Cwに対して急速に放電動作を行わせる。その結果、図9に示すような三角波(鋸派)(Vrmp2)が生成される。
また、図9では、図3の場合と同様に、PWMサイクルT3において三角波(鋸派)(Vrmp2)の発振周波数の変更が行われている。この場合、制御回路CTL2は、図3の場合と同様に、その前のPWMサイクルT2において容量Cwの放電動作(スイッチSWcがオフ、スイッチSWdがオン)が行われている期間で可変電流源ISVcの電流値をI1からI2(ここではI2<I1)に変更する。そして、CTL2は、この電流値の変更が行われた状態で、放電動作後の切り替えタイミングTS13においてSWcをオン、SWdをオフに制御する。
このような構成および動作を用いた場合でも、実施の形態1で述べた原理により、PWM信号(PWM2)のおけるオンデューティは、発振周波数の変更に関わらず一定に保つことが可能になる。その結果、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。さらに、実施の形態1の場合と比較して、可変電流源や比較回路の削減が可能となるため、回路面積の低減が可能となる。
(実施の形態3)
《PWM信号生成回路の動作(応用例[1])》
図10は、本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。ここでは、例えば、図2のような回路構成を用いて図10のような動作を行う。図10では、PWM信号(PWM1c)の発振周波数が、図3等に示したように1回のPWMサイクルで急激に変更されずに、複数回のPWMサイクルT1〜T3を経て段階的に変更されている。
《PWM信号生成回路の動作(応用例[1])》
図10は、本発明の実施の形態3によるPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。ここでは、例えば、図2のような回路構成を用いて図10のような動作を行う。図10では、PWM信号(PWM1c)の発振周波数が、図3等に示したように1回のPWMサイクルで急激に変更されずに、複数回のPWMサイクルT1〜T3を経て段階的に変更されている。
具体的には、まず、可変電流源ISVcに対して電流値|I11|を設定した状態で容量Cwに充電が行われ、次に、可変電流源ISVdに対して|I11|よりも小さい電流値|I12|を設定した状態でCwから放電が行われ、続いて、ISVcに対して|I12|よりも小さい電流値|I13|を設定した状態でCwに充電が行われる。以降、電流値|I14|,|I15|,|I16|においても同様に、ISVc,ISVdに対して段階的に大きさが異なる電流値を交互に設定する動作が繰り返されることで、三角波(Vrmp1c)の発振周波数が目的の発振周波数に向けて段階的に変更される。この例では、PWMサイクルT1→T2→T3の遷移に伴って、発振周波数f1→f2(<f1)→f3(<f2)と段階的に変更されている。
このような動作においても、これまでの各実施の形態の場合と同様に、PWM信号(PWM1c)におけるオンデューティは、発振周波数の変更に関わらず一定に保つことが可能になる。その結果、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。さらに、ここでは、発振周波数を段階的に変更しているため、1回で変更する場合と比べてPWM信号(PWM1c)を復調することで得られる出力電圧信号Vo13のノイズ成分を低減することが可能になる。
すなわち、出力電圧信号Vo13は、各PWMサイクルT1〜T3において、一定の平均電圧Vc13を中心として所定のリップル成分を持ち、当該リップル成分は、発振周波数が低下するほど大きくなる。ここで、発振周波数を段階的に変更した場合、T1とT2との間のリップル成分の変動量はΔV1であり、T2とT3の間のリップル成分の変動量はΔV2となるが、仮に1回でT1からT3に変更した場合、リップル成分の変動量は(ΔV1+ΔV2)となり得る。ノイズ成分は、リップル成分自体に加えて、その変動量によっても生成されるため、図10のような動作によって当該変動量を低減することが有益となる。
なお、ここでは、三角波(Vrmp1c)の立ち上がりから立ち下り、および立ち下りから立ち上がりの遷移毎にスロープの変更を行ったが、例えば、各PWMサイクル毎にスロープの変更を行うことも可能である。また、各PMWサイクル毎ではなく、例えば、複数のPWMサイクル毎にスロープの変更を行うことも可能である。
(実施の形態4)
《PWM信号生成回路の動作(応用例[2])》
図11は、本発明の実施の形態4によるPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。ここでは、例えば、図2のような回路構成を用いて図11のような動作を行う。図11の動作は、前述した図3の動作とほぼ同様であるが、ここでは、当該PWM信号生成回路に入力される基準電圧Vrefの変動が大きい期間TT1と、変動が小さい期間TT2とでPWM信号(PWM1d)の発振周波数が切り替えられている。例えば、図6に示したような電源レギュレータを例とすると、期間TT1は、出力電源電圧Voutの生成動作を開始する際(電源立ち上げ期間)や終了する際(電源立ち下げ期間)、あるいはVoutの値(すなわち設定値(Vset))を変更する際(電圧変更期間)といった、Vrefの変動量が大きい期間に該当する。一方、期間TT2は、Voutが所定の目標値に到達した以降といった、Vrefの変動量が小さい期間に該当する。
《PWM信号生成回路の動作(応用例[2])》
図11は、本発明の実施の形態4によるPWM信号生成回路において、その概略的な動作例を示す波形図である。ここでは、例えば、図2のような回路構成を用いて図11のような動作を行う。図11の動作は、前述した図3の動作とほぼ同様であるが、ここでは、当該PWM信号生成回路に入力される基準電圧Vrefの変動が大きい期間TT1と、変動が小さい期間TT2とでPWM信号(PWM1d)の発振周波数が切り替えられている。例えば、図6に示したような電源レギュレータを例とすると、期間TT1は、出力電源電圧Voutの生成動作を開始する際(電源立ち上げ期間)や終了する際(電源立ち下げ期間)、あるいはVoutの値(すなわち設定値(Vset))を変更する際(電圧変更期間)といった、Vrefの変動量が大きい期間に該当する。一方、期間TT2は、Voutが所定の目標値に到達した以降といった、Vrefの変動量が小さい期間に該当する。
期間TT1では、可変電流源ISVc,ISVdの電流値が共に|I21|に設定され、この状態で三角波(Vrmp1d)の生成が行われる。その後、期間TT2に入ると、ISVc,ISVdの電流値が共に|I21|よりも小さい|I22|に設定され、この状態で三角波(Vrmp1d)の生成が行われる。その結果、期間TT1では、発振周波数f11でPWM信号(PWM1d)の生成が行われ、期間TT2では、f11よりも低い発振周波数f12でPWM信号(PWM1d)の生成が行われる。
期間TT1では、例えば、その期間の長さを短縮することが求められるため、発振周波数f11を高く設定する。これにより、PWM信号(PWM1d)による制御の分解能や応答性を高めることができ、その結果、目標とする安定状態に早期に収束させることが可能になる。一方、期間TT2では、特に消費電力の低減が求められるため、発振周波数f12を低く設定する。これにより、所謂スイッチング損失の低減が可能となる。なお、このような動作においても、これまでの各実施の形態の場合と同様に、PWM信号(PWM1d)におけるオンデューティは、発振周波数の変更に関わらず一定に保つことが可能になる。その結果、実施の形態1の場合と同様の効果が得られる。
(実施の形態5)
《三角波生成回路の構成(変形例)》
図12は、本発明の実施の形態5によるPWM信号生成回路において、その三角波生成回路の構成例を示す回路図である。図2に示した三角波生成回路TWG1は、必ずしも当該回路方式に限定されるものではなく、例えば図12に示すように、様々な回路方式を用いて実現することが可能である。図12に示す三角波生成回路TWG3は、比較回路CMP1および抵抗R1〜R3からなるシュミット回路と、抵抗R4および容量C2からなる積分回路とを組み合わせることで三角波を生成する回路方式となっている。
《三角波生成回路の構成(変形例)》
図12は、本発明の実施の形態5によるPWM信号生成回路において、その三角波生成回路の構成例を示す回路図である。図2に示した三角波生成回路TWG1は、必ずしも当該回路方式に限定されるものではなく、例えば図12に示すように、様々な回路方式を用いて実現することが可能である。図12に示す三角波生成回路TWG3は、比較回路CMP1および抵抗R1〜R3からなるシュミット回路と、抵抗R4および容量C2からなる積分回路とを組み合わせることで三角波を生成する回路方式となっている。
図12において、例えば、比較回路CMP1の出力が電源電圧VDDのレベルの場合、抵抗R4により電流値が制限された状態で容量C2の充電動作が行われる。当該充電動作は、容量C2の出力電圧Vrmp3が、抵抗R1および抵抗R3からなる並列抵抗と、当該並列抵抗に直列接続された抵抗R2との抵抗分圧で定められる上限値に達するまで行われる。そして、上限値に達した場合、CMP1の出力が接地電源電圧GNDのレベルとなり、R4により電流値が制限された状態でC2の放電動作が行われる。当該放電動作は、Vrmp3が、R1と、R2およびR3からなる並列抵抗との抵抗分圧で定められる下限値(<上限値)に達するまで行われる。下限値に達した場合、CMP1の出力がVDDレベルとなり、以降同様の動作が繰り返される。なお、この場合、放電電流や充電電流の電流値がVrmp3の電圧値に応じて変わるため、図示は省略するが、例えばシュミット回路と所謂オペアンプによる積分回路を組み合わせた回路を用いてもよい。
このような三角波生成回路を用いた場合、抵抗R4と容量C2のいずれか一方あるいは両方を可変素子とすることで、三角波(Vrmp3)の発振周波数を変更することが可能となる。そこで、制御回路CTL3は、当該可変素子の設定値を電流値設定信号(周波数設定信号)ISETに応じて切り替える。なお、この場合、例えば前述した図3の切り替えタイミングTS11の時点から当該可変素子の設定値変更と有効化を同時に開始するような動作となる。したがって、この切り替えタイミングの時点からそれが実際に有効となるまでの遅延時間が問題となるような場合には、図3〜図5で述べたような動作方式ならびに回路方式を用いることが望ましい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
例えば、ここでは、PWM信号生成回路を備えた半導体装置の一例として、電源レギュレータ装置やD級アンプ装置を示したが、勿論、当該装置に限定されるものではなく、モータ駆動装置をはじめ、様々な装置に対して適用可能である。また、電源レギュレータ装置も、図6のような降圧型のDC−DCコンバータに限らず、昇圧型のDC−DCコンバータ、AC−DCコンバータ、DC−ACコンバータ(所謂インバータ)等であってもよい。同様に、D級アンプ装置も、図7のようなハーフブリッジ構成に限らず、フルブリッジ(Hブリッジ)構成等であってもよい。
また、実施の形態3および4では、実施の形態1の三角波を用いた例で説明を行ったが、勿論、実施の形態2の三角波(所謂鋸波)を用いることも可能である。さらに、実施の形態3と4を組み合わせて用いることも勿論可能である。すなわち、実施の形態4のように電源の起動状態に応じて発振周波数を変更するにあたり、実施の形態3のように段階的に発振周波数の変更を行うことも有益である。
BF バッファ回路
C 容量
CMP 比較回路
CTL 制御回路
D ダイオード
DAMP D級アンプ装置
DCDC DC−DCコンバータ
DRVBK ドライバ回路ブロック
EA エラーアンプ回路
GND 接地電源電圧
IREFG 基準電流源
ISET 電流値設定信号(周波数設定信号)
ISV 可変電流源
L コイル
LD 負荷回路
LPF ロウパスフィルタ
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
PWM,PWM’ PWM信号
PWMCMP PWM比較回路
PWMG PWM信号生成回路
Q スイッチ
R 抵抗
SW スイッチ
TS 切り替えタイミング
TT 期間
TWG 三角波生成回路
VAC 交流信号源
VCC,VDD,VEE 電源電圧
Vaci,Vaco 交流信号
Vc,Vc’ 平均電圧
Vh 上限電圧
Vl 下限電圧
Vo,Vo’ 出力電圧信号
Vout 出力電源電圧
Vref 基準電圧
Vrmp 出力電圧
Vset 設定電圧
C 容量
CMP 比較回路
CTL 制御回路
D ダイオード
DAMP D級アンプ装置
DCDC DC−DCコンバータ
DRVBK ドライバ回路ブロック
EA エラーアンプ回路
GND 接地電源電圧
IREFG 基準電流源
ISET 電流値設定信号(周波数設定信号)
ISV 可変電流源
L コイル
LD 負荷回路
LPF ロウパスフィルタ
MN NMOSトランジスタ
MP PMOSトランジスタ
PWM,PWM’ PWM信号
PWMCMP PWM比較回路
PWMG PWM信号生成回路
Q スイッチ
R 抵抗
SW スイッチ
TS 切り替えタイミング
TT 期間
TWG 三角波生成回路
VAC 交流信号源
VCC,VDD,VEE 電源電圧
Vaci,Vaco 交流信号
Vc,Vc’ 平均電圧
Vh 上限電圧
Vl 下限電圧
Vo,Vo’ 出力電圧信号
Vout 出力電源電圧
Vref 基準電圧
Vrmp 出力電圧
Vset 設定電圧
Claims (12)
- 三角波を生成する波形生成回路と、
前記三角波の電圧レベルと入力信号の電圧レベルとを比較し、前記入力信号の電圧レベルに応じたデューティを持つPWM信号を生成するPWM比較回路とを備え、
前記波形生成回路は、前記三角波における立ち上がりと立ち下がりの少なくともいずれか一方のスロープを、前記三角波における立ち上がりと立ち下がりの遷移タイミングを起点として変更することで前記三角波の発振周波数を変更するPWM信号生成回路。 - 請求項1記載のPWM信号生成回路において、
前記波形生成回路は、
前記三角波における立ち上がりスロープを変更する場合には、前記三角波が立ち下がっている間に前記立ち上がりスロープの設定変更を行ったのち、当該設定変更を前記三角波における立ち下がりから立ち上がりへの遷移タイミングを起点として有効化し、
前記三角波における立ち下がりスロープを変更する場合には、前記三角波が立ち上がっている間に前記立ち下がりスロープの設定変更を行ったのち、当該設定変更を前記三角波における立ち上がりから立ち下がりへの遷移タイミングを起点として有効化するPWM信号生成回路。 - 請求項2記載のPWM信号生成回路において、
前記波形生成回路は、
第1電源電圧と第1ノードの間に直列に挿入される第1電流源および第1スイッチと、
前記第1電源電圧とは電圧レベルが異なる第2電源電圧と前記第1ノードの間に直列に挿入される第2電流源および第2スイッチと、
前記第1ノードに一端が結合される容量と、
前記第1ノードの電圧レベルが所定の第1設定電圧に到達した際に第1検出信号を出力する第1電圧検出回路と、
前記第1ノードの電圧レベルが前記第1設定電圧とは電圧レベルが異なる所定の第2設定電圧に到達した際に第2検出信号を出力する第2電圧検出回路と、
制御回路とを備え、
前記第1電流源は、可変電流源であり、
前記制御回路は、
(a)前記第1電流源を第1電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップと、
(b)前記(a)ステップの後、前記第1検出信号が出力された際に、前記第2電流源を第2電流に設定した状態で前記第1スイッチをオフに、前記第2スイッチをオンに制御すると共に前記第1電流源を前記第1電流とは電流値が異なる第3電流に設定するステップと、
(c)前記(b)ステップの後、前記第2検出信号が出力された際に、前記第1電流源を前記第3電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップとを実行するPWM信号生成回路。 - 請求項3記載のPWM信号生成回路において、
さらに、前記第2電流源は、可変電流源であり、
前記制御回路は、前記(c)ステップの後に、前記第1検出信号が出力された際に、さらに(d)ステップを実行し、
前記(c)ステップにおいて、さらに、前記第2電流源を前記第2電流とは電流値が異なる第4電流に設定し、
前記(d)ステップにおいて、前記第2電流源を前記第4電流に設定した状態で前記第1スイッチをオフに、前記第2スイッチをオンに制御するPWM信号生成回路。 - 請求項2記載のPWM信号生成回路において、
前記波形生成回路は、
第1電源電圧と第1ノードの間に直列に挿入される第1電流源および第1スイッチと、
前記第1電源電圧とは電圧レベルが異なる第2電源電圧と前記第1ノードの間に挿入される第2スイッチと、
前記第1ノードに一端が結合される容量と、
前記第1ノードの電圧レベルが所定の第1設定電圧に到達した際に第1検出信号を出力する第1電圧検出回路と、
制御回路とを備え、
前記第1電流源は、可変電流源であり、
前記制御回路は、
(a)前記第1電流源を第1電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップと、
(b)前記(a)ステップの後、前記第1検出信号が出力された際に、予め定めた期間で前記第1スイッチをオフに、前記第2スイッチをオンに制御すると共に前記第1電流源を前記第1電流とは電流値が異なる第2電流に設定するステップと、
(c)前記(b)ステップの後、前記第1電流源を前記第2電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップとを実行するPWM信号生成回路。 - 請求項1記載のPWM信号生成回路において、
前記波形生成回路は、前記三角波の発振周波数を第1発振周波数から第2発振周波数に変更する際に、前記第1発振周波数と前記第2発振周波数の間の値となる第3発振周波数を用い、前記第3発振周波数を持つ前記三角波の出力サイクルを経由して、前記第1発振周波数から前記第2発振周波数への変更を行うPWM信号生成回路。 - 高電位側電源電圧とスイッチノードの間に結合されるハイサイドスイッチと、
低電位側電源電圧と前記スイッチノードの間に結合されるロウサイドスイッチと、
三角波を生成する波形生成回路と、
前記三角波の電圧レベルと入力信号の電圧レベルとを比較し、前記入力信号の電圧レベルに応じたデューティを持つPWM信号を生成するPWM比較回路と、
前記PWM信号に基づいて前記ハイサイドスイッチと前記ロウサイドスイッチのオン・オフを相補的に制御する駆動回路とを備え、
前記波形生成回路は、前記三角波における立ち上がりと立ち下がりの少なくともいずれか一方のスロープを、前記三角波における立ち上がりと立ち下がりの遷移タイミングを起点として変更することで前記三角波の発振周波数を変更する半導体装置。 - 請求項7記載の半導体装置において、
前記波形生成回路は、
前記三角波における立ち上がりスロープを変更する場合には、前記三角波が立ち下がっている間に前記立ち上がりスロープの設定変更を行ったのち、当該設定変更を前記三角波における立ち下がりから立ち上がりへの遷移タイミングを起点として有効化し、
前記三角波における立ち下がりスロープを変更する場合には、前記三角波が立ち上がっている間に前記立ち下がりスロープの設定変更を行ったのち、当該設定変更を前記三角波における立ち上がりから立ち下がりへの遷移タイミングを起点として有効化する半導体装置。 - 請求項8記載の半導体装置において、
前記波形生成回路は、
第1電源電圧と第1ノードの間に直列に挿入される第1電流源および第1スイッチと、
前記第1電源電圧とは電圧レベルが異なる第2電源電圧と前記第1ノードの間に直列に挿入される第2電流源および第2スイッチと、
前記第1ノードに一端が結合される容量と、
前記第1ノードの電圧レベルが所定の第1設定電圧に到達した際に第1検出信号を出力する第1電圧検出回路と、
前記第1ノードの電圧レベルが前記第1設定電圧とは電圧レベルが異なる所定の第2設定電圧に到達した際に第2検出信号を出力する第2電圧検出回路と、
制御回路とを備え、
前記第1電流源は、可変電流源であり、
前記制御回路は、
(a)前記第1電流源を第1電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップと、
(b)前記(a)ステップの後、前記第1検出信号が出力された際に、前記第2電流源を第2電流に設定した状態で前記第1スイッチをオフに、前記第2スイッチをオンに制御すると共に前記第1電流源を前記第1電流とは電流値が異なる第3電流に設定するステップと、
(c)前記(b)ステップの後、前記第2検出信号が出力された際に、前記第1電流源を前記第3電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップとを実行する半導体装置。 - 請求項8記載の半導体装置において、
前記波形生成回路は、
第1電源電圧と第1ノードの間に直列に挿入される第1電流源および第1スイッチと、
前記第1電源電圧とは電圧レベルが異なる第2電源電圧と前記第1ノードの間に挿入される第2スイッチと、
前記第1ノードに一端が結合される容量と、
前記第1ノードの電圧レベルが所定の第1設定電圧に到達した際に第1検出信号を出力する第1電圧検出回路と、
制御回路とを備え、
前記第1電流源は、可変電流源であり、
前記制御回路は、
(a)前記第1電流源を第1電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップと、
(b)前記(a)ステップの後、前記第1検出信号が出力された際に、予め定めた期間で前記第1スイッチをオフに、前記第2スイッチをオンに制御すると共に前記第1電流源を前記第1電流とは電流値が異なる第2電流に設定するステップと、
(c)前記(b)ステップの後、前記第1電流源を前記第2電流に設定した状態で前記第1スイッチをオンに、前記第2スイッチをオフに制御するステップとを実行する半導体装置。 - 請求項7記載の半導体装置において、
前記波形生成回路は、前記三角波の発振周波数を第1発振周波数から第2発振周波数に変更する際に、前記第1発振周波数と前記第2発振周波数の間の値となる第3発振周波数を用い、前記第3発振周波数を持つ前記三角波の出力サイクルを経由して、前記第1発振周波数から前記第2発振周波数への変更を行う半導体装置。 - 請求項7記載の半導体装置において、
前記半導体装置は、電源レギュレータであり、
前記波形生成回路は、前記電源レギュレータの出力電圧を接地電源電圧のレベルから所定の目標値に向けて立ち上げている期間では、前記三角波の発振周波数を第4発振周波数に定め、前記電源レギュレータの出力電圧が前記目標値に到達した以降の期間では、前記三角波の発振周波数を第4発振周波数よりも低い第5発振周波数に定める半導体装置。
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