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JP2013220648A - 折畳式ハニカム構造体および折畳式ハニカム構造体の製造方法 - Google Patents

折畳式ハニカム構造体および折畳式ハニカム構造体の製造方法 Download PDF

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JP2013220648A
JP2013220648A JP2012095668A JP2012095668A JP2013220648A JP 2013220648 A JP2013220648 A JP 2013220648A JP 2012095668 A JP2012095668 A JP 2012095668A JP 2012095668 A JP2012095668 A JP 2012095668A JP 2013220648 A JP2013220648 A JP 2013220648A
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cell
honeycomb structure
adhesive
foldable
panel material
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JP2012095668A
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Takeshi Aoki
剛 青木
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

【課題】車両用パネルへの適用可能な剛性および強度を確保できる折畳式ハニカム構造体および折畳式ハニカム構造体の製造方法を提供する。
【解決手段】折畳式ハニカム構造体10は、パネル材が蛇腹状に折り畳まれ、第1セル半部16同士が重ね合わされるとともに第2セル半部17同士が重ね合わされることによりハニカムコア12を形成する複数のセル13が列状に設けられている。この折畳式ハニカム構造体10は、第1セル半部16および第2セル半部17が略台形状に形成されることによりセル13が断面略六角形状に形成され、第1セル半部16の第1セル頂壁部同士が接合されるとともに、第2セル半部17の第2セル頂壁部同士が接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、パネル材が蛇腹状に折り畳まれることにより複数のセルでハニカムコアが形成された折畳式ハニカム構造体および折畳式ハニカム構造体の製造方法に関する。
例えば、梱包用の構造体として、複数のセルが列状に設けられた折畳式ハニカム構造体が知られている。この折畳式ハニカム構造体は、パネル材の一面側に複数のセル半部を突出するとともに他面側に複数のセル半部を突出させ、このパネル材を折り畳むことにより形成される。
具体的には、パネル材を折り畳むことにより一対のセル半部が重ね合わされ、重ね合わされた一対のセル半部でセルが形成される。このセルがパネル材を折り畳むことにより列状に形成され、列状のセルで折畳式ハニカム構造体が形成される(例えば、特許文献1参照。)。
特許第4408331号公報
特許文献1の折畳式ハニカム構造体を梱包用のパネルとして用いる場合には剛性および強度が確保されている。
しかし、この折畳式ハニカム構造体は、パネル材を折り畳んでセル半部同士を重ね合わせることにより形成されているので、重ね合わされたセル半部同士が比較的離れやすい。
このため、折畳式ハニカム構造体を車両用パネル(例えば、ダッシュボードパネル、フロアパネルやサイドパネル)として適用する場合、折畳式ハニカム構造体の剛性および強度を確保することが難しく、この観点から改良の余地が残されていた。
本発明は、車両用パネル(例えば、ダッシュボードパネル、フロアパネルやサイドパネル)への適用可能な剛性および強度を確保できる折畳式ハニカム構造体および折畳式ハニカム構造体の製造方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、パネル材の一面側に突出した複数の第1セル半部と他面側に突出した複数の第2セル半部とが前記パネル材に交互に設けられ、前記パネル材をガイド手段で鋸刃状に折り曲げ、折り曲げられた前記パネル材を折り畳むことにより前記第1セル半部同士を重ね合わせるとともに前記第2セル半部同士を重ね合わせ、各セル半部の頂部となるセル壁部同士を接触させることにより複数のセルを列状に形成し、前記複数のセルでハニカムコアを形成する折畳式ハニカム構造体の製造方法において、前記複数のセルでハニカムコアを形成する前に、前記ガイド手段の近傍から前記セル壁部に接着剤を塗布するように吹き付けることを特徴とする。
請求項2は、前記パネル材は熱可塑性樹脂で形成され、前記接着剤は、強化繊維を含有可能な熱可塑性樹脂であることを特徴とする。
請求項3は、前記接着剤は前記パネル材の両面側から前記セル壁部に吹き付けられることを特徴とする。
請求項4は、前記接着剤は加熱された状態で吹き付けられることを特徴とする。
請求項5は、前記ハニカムコアを形成した後、該ハニカムコアの積層面に表皮シートを積層することにより、前記表皮シートで前記セル壁部間の前記接着剤を覆う積層工程を備え、該積層工程の前工程で、前記ハニカムコアの積層面に強化材を吹き付け、吹き付けた強化材を前記積層面および前記表皮シートに溶着することを特徴とする。
請求項6は、パネル材の一面側に突出した第1セル半部と他面側に突出した第2セル半部とが前記パネル材に交互に設けられ、前記パネル材が蛇腹状に折り畳まれ、前記第1セル半部同士が重ね合わされるとともに前記第2セル半部同士が重ね合わされることによりハニカムコアを形成する複数のセルが列状に設けられた折畳式ハニカム構造体において、前記第1セル半部および第2セル半部が略台形状に形成されることにより前記セルが断面略六角形状に形成され、前記第1セル半部の頂部となるセル壁部同士が接合されるとともに、前記第2セル半部の頂部となるセル壁部同士が接合されたことを特徴とする。
請求項7は、前記複数の第1セル半部および前記第2セル半部を有する前記パネル材が熱可塑性樹脂で形成され、前記第1セル半部のセル壁部同士の接合、および前記第2セル半部のセル壁部同士の接合に熱可塑性樹脂製の接着剤が用いられることを特徴とする。
請求項8は、前記ハニカムコアのコア端部および車体フレーム間に連結部材が介装されることにより、前記連結部材で前記コア端部が車体フレームに連結されたことを特徴とする。
請求項9は、前記パネル材が蛇腹状に折り畳まれることにより、前記セルの端部に一対の折畳部が間隙をおいて互いに対向するように設けられ、前記一対の折畳部間に形成された前記間隙を経て前記セルの内部が外部に連通されたことを特徴とする。
請求項10は、前記ハニカムコアに積層されることにより前記セル壁部同士が接合された部位を覆う表皮シートと、前記ハニカムコアおよび前記表皮シート間に積層された強化材と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ハニカムコアを形成する前に、ガイド手段の近傍からセル壁部に接着剤を吹き付けることにより接着剤をセル壁部に塗布するようにした。
よって、第1セル半部同士を重ね合わせるとともに第2セル半部同士を重ね合わせてセル壁部同士を接触させることによりセル壁部同士を接着剤で接合することができる。
これにより、ハニカムコアの剛性および強度を高めることが可能になり、車両用パネル(例えば、ダッシュボードパネル、フロアパネルやサイドパネル)への適用可能な剛性および強度を確保できる。
請求項2に係る発明では、パネル材を熱可塑性樹脂で形成し、接着剤を熱可塑性樹脂とした。これにより、パネル材で形成したハニカムコアや接着剤を溶かして原材料樹脂に戻すことが可能になり、リサイクル性を高めることができる。
さらに、接着剤に強化繊維を含有することによりハニカムコアの剛性および強度を一層高めることができる。
請求項3に係る発明では、接着剤をパネル材の両面側からセル壁部に吹き付けるようにした。これにより、一面側に突出した第1セル半部のセル壁部と、他面側に突出した第2セル半部のセル壁部とに接着剤を同時に塗布できるので生産性の向上を図ることができる。
請求項4に係る発明では、接着剤を加熱した状態で吹き付けることにより、接着剤を吹き付ける際に塗布初期の接着力を保持できる。
これにより、例えば、パネル材の下面側から下向きのセル壁部に塗布した場合でも、セル壁部から接着剤が落下することを防止できる。
請求項5に係る発明では、ハニカムコアの積層面に強化材を吹き付け、吹き付けた強化材を積層面および表皮シートに溶着するようにした。
これにより、溶着した強化材でセル壁部間の接着剤の接合強度を補うことができるので、折畳式ハニカム構造体の剛性および強度を高めることができる。
さらに、表皮シートを利用して強化材を溶着できるので、強化材を覆うシートを新たに備える必要がない。これにより、コストの上昇、重量の増加を最小限に抑えることができる。
請求項6に係る発明では、セルを断面略六角形状に形成するように第1、第2のセル半部を略台形状に形成した。さらに、第1セル半部の頂部となるセル壁部同士を接合するとともに、第2セル半部の頂部となるセル壁部同士を接合させた。
これにより、ハニカムコアの剛性および強度を高めることが可能になり、車両用パネル(例えば、ダッシュボードパネル、フロアパネルやサイドパネル)への適用可能な剛性および強度を確保できる。
請求項7に係る発明では、パネル材を熱可塑性樹脂で形成し、セル壁部同士の接合に熱可塑性樹脂製の接着剤を用いるようにした。
これにより、パネル材で形成したハニカムコアや接着剤を溶かして原材料樹脂に戻すことが可能になり、パネル材や接着剤のリサイクル性を高めることができる。
請求項8に係る発明では、熱可塑性樹脂で形成した折畳式ハニカム構造体の剛性および強度を確保することにより、折畳式ハニカム構造体をフロアパネルとして採用することができる。
これにより、従来採用されていた鋼製のフロアパネルを不要にできるのでフロアパネルの軽量化を図ることができる。
請求項9に係る発明では、パネル材を蛇腹状に折り畳むことにより、セルの端部に一対の折畳部を間隙をおいて互いに対向するように設けるようにした。
よって、一対の折畳部間に形成された間隙を経てセルの内部を外部に連通させることができる。これにより、一対の折畳部間に形成された間隙を車室外に向けることにより、車室外のロードノイズなどをセル内で共鳴させて低減できる。
さらに、一対の折畳部間に形成された間隙を車室内に向けることにより、車室内の騒音(ノイズ)をセル内で共鳴させて低減できる。
請求項10に係る発明では、ハニカムコアおよび表皮シート間に強化材を積層した。
これにより、積層した強化材でセル壁部間の接合された部位の接合強度を補うことができるので、折畳式ハニカム構造体の剛性および強度を高めることができる。
さらに、表皮シートを利用して強化材を積層できるので、強化材を覆うシートを新たに備える必要がない。これにより、コストの上昇、重量の増加を最小限に抑えることができる。
本発明に係る実施例1の折畳式ハニカム構造体を示す斜視図である。 図1の2−2線断面図である。 図2の折畳式ハニカム構造体を示す分解斜視図である。 (a)は図1の4a−4a線断面図、(b)は図1の4b−4b線断面図である。 実施例1の折畳式ハニカム構造体の製造方法を実施する製造装置を示す側面図である。 図5の製造装置の要部を示す側面図である。 実施例1のパネル材を形成する例を説明する図である。 実施例1のパネル材を折り曲げる例を説明する図である。 実施例1のパネル材に接着剤を塗布する例を説明する図である。 実施例1のパネル材を折り畳む例を説明する図である。 (a)は第1セル半部でセルを形成した状態を説明する図、(b)は(a)の11b−11b線で破断した状態を説明する図である。 (a)は図10の12a−12a線断面図、(b)は図10の12b−12b線断面図である。 図10の13−13線断面図である。 図12のハニカムコアに表皮シートを積層する例を説明する図である。 本発明に係る実施例2の折畳式ハニカム構造体を示す断面図である。 本発明に係る実施例3の折畳式ハニカム構造体を示す断面図である。 図16の折畳式ハニカム構造体の製造装置を示す側面図である。 本発明に係る実施例4の折畳式ハニカム構造体を示す断面図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
実施例1に係る折畳式ハニカム構造体10および折畳式ハニカム構造体10の製造方法について説明する。
図1に示すように、折畳式ハニカム構造体10は、複数のセル13が列状に設けられたハニカムコア12と、ハニカムコア12の上積層面(積層面)12aに積層された上表皮シート(表皮シート)23と、ハニカムコア12の下積層面(積層面)12bに積層された下表皮シート(表皮シート)24とを備えている。
図2、図3に示すように、ハニカムコア12は、熱可塑性樹脂製のパネル材15(図7(a)参照)が蛇腹状(アコーディオン状)に折り畳まれ、接着剤21で接合されることにより形成されている。
すなわち、パネル材15が蛇腹状に折り畳まれることにより(図4、図10参照)、第1セル半部16同士が重ね合わされるとともに第2セル半部17同士が重ね合わされる。
この状態で、第1セル半部16の第1セル頂壁部(セル壁部)16a同士が接着剤21で接合される。同様に、第2セル半部17の第2セル頂壁部(セル壁部)17a同士が接着剤21で接合される。
第1セル頂壁部16a同士が接合され、かつ第2セル頂壁部17a同士が接合されることにより、複数のセル13が列状に設けられてハニカムコア12が形成される。
第1セル半部16は、一対の傾斜壁15cおよび第1セル頂壁部16aで略台形状に形成されている(図7(b)も参照)。第2セル半部17は、一対の傾斜壁15cおよび第2セル頂壁部17aで略台形状に形成されている(図7(b)も参照)。
さらに、複数のセル13は断面略六角形状に形成されている。
パネル材15は、熱可塑性樹脂で形成され、複数の第1セル半部16および第2セル半部17を有する。
接着剤21は、熱可塑性樹脂製のパネル材15と同様に熱可塑性樹脂で形成されている。
この接着剤21は、強化材(熱可塑性樹脂バインダーに強化繊維が含有された強化材、または強化材のみの強化材)を含有可能な接着剤である。
強化繊維として、例えば、ガラス繊維や炭素繊維などの不連続繊維が用いられる。
実施例1の折畳式ハニカム構造体10によれば、複数のセル13を断面略六角形状に形成するように第1、第2のセル半部16,17を略台形状に形成した。さらに、第1セル半部16の第1セル頂壁部16a同士を接合するとともに、第2セル半部17の第2セル頂壁部17a同士を接合させた。
これにより、ハニカムコア12の剛性および強度を高めることが可能になり、車両用パネル(例えば、ダッシュボードパネル、フロアパネルやサイドパネル)への適用可能な剛性および強度を確保できる。
さらに、パネル材15(すなわち、ハニカムコア12)を熱可塑性樹脂で形成し、接着剤21を熱可塑性樹脂とした。
これにより、ハニカムコア12および接着剤21を溶かして原材料樹脂に戻すことが可能になり、リサイクル性を高めることができる。
さらに、接着剤21に強化繊維を含有することによりハニカムコア12の剛性および強度を一層高めることができる。
図4に示すように、上表皮シート23は、ハニカムコア12の上積層面12aに積層されている。
よって、第1セル頂壁部16a,16a同士や第2セル頂壁部17a,17a同士が接着剤21で接合された部位12cのうち上部位が上表皮シート23で覆われている。
これにより、第1セル頂壁部16a,16a同士間の接着剤21の上部21aや第2セル頂壁部17a,17a同士間の接着剤21の上部21aが上表皮シート23で覆われている。
下表皮シート24は、ハニカムコア12の下積層面12bに積層されている。
よって、第1セル頂壁部16a,16a同士や第2セル頂壁部17a,17a同士が接着剤21で接合された部位12dのうち下部位が下表皮シート24で覆われている。
これにより、第1セル頂壁部16a,16a同士間の接着剤21の下部21bや第2セル頂壁部17a,17a同士間の接着剤21の下部21bが下表皮シート24で覆われている。
つぎに、折畳式ハニカム構造体10を製造する折畳式ハニカム構造体の製造装置40を図5、図6に基づいて説明する。
図5に示すように、製造装置40は、パネル材15を案内する上下の供給ローラ41と、パネル材15を折り曲げる上下のガイド部(ガイド手段)42,43と、パネル材15に接着剤21(図3参照)を塗布する接着剤塗布手段45と、パネル材15を折り畳む上下の対向ローラ54と、パネル材15を一時的に停止可能なブレーキ手段55と、上下の表皮シート23,24を積層する上下の積層ローラ58とを備えている。
図6に示すように、接着剤塗布手段45は、接着剤を溶融炉48に供給する接着剤供給部46と、強化材を溶融炉48に供給する強化材供給部47と、供給された接着剤を溶融することにより強化材を含有させる溶融炉48とを備えている。
強化材は、熱可塑性樹脂バインダーに強化繊維が含有された強化材、または強化材のみの強化材が用いられる。
強化繊維として、例えば、ガラス繊維や炭素繊維などの不連続繊維が用いられる。
さらに、接着剤塗布手段45は、強化材が含有された接着剤(溶融接着剤という)22を上下のノズル51,52に導く供給ポンプ49と、供給ポンプ49から導かれた溶融接着剤22をパネル材15の一面(両面の一方の面)15aに向けて吹出し可能な上ノズル51と、供給ポンプ49から導かれた溶融接着剤22をパネル材15の他面(両面の他方の面)15bに向けて吹出し可能な下ノズル52とを備えている。
ここで、溶融接着剤22の強化繊維として、例えば、ガラス繊維や炭素繊維などの不連続繊維が用いられている。よって、上下のノズル51,52から溶融接着剤22を吹き出すことができる。
上ノズル51は、上ガイド部42の内部に埋設されることにより上ガイド部42の近傍に設けられている。この上ノズル51の吹出口51aが上ガイド部42の背面42aに開口されることによりパネル材15の一面15aに対向されている。
下ノズル52は、下ガイド部43の内部に埋設されることにより下ガイド部43の近傍に設けられている。この下ノズル52の吹出口52aが下ガイド部43の背面43aに開口されることによりパネル材15の他面15bに対向されている。
ついで、図5に示す折畳式ハニカム構造体の製造装置40で折畳式ハニカム構造体10を製造する製造方法を図5〜図14に基づいて説明する。
図6に示すように、接着剤塗布手段45の接着剤供給部46から溶融炉48に接着剤を供給するとともに、強化材供給部47から溶融炉48に強化材を供給する。
供給された接着剤を溶融炉48で加熱して溶融することにより、溶融された接着剤に強化材を含有して溶融接着剤22を生成する。
溶融炉48で生成された溶融接着剤22を溶融炉48から供給ポンプ49まで導く。
図7(a),(b)に示すように、パネル材15を断面波形状に形成する。具体的には、パネル材15は、一面15a側に突出した第1セル半部16と他面15b側に突出した第2セル半部17とが交互に設けられている。
第1セル半部16は、第1セル半部16の傾斜壁となる一対の傾斜壁15cと、第1セル半部16の頂部となる第1セル頂壁部16aとで略台形状に形成されている。
第2セル半部17は、第2セル半部17の傾斜壁となる一対の傾斜壁15cと、第2セル半部17の頂部となる第2セル頂壁部17aとで略台形状(略逆台形状)に形成されている。
すなわち、一対の傾斜壁15cは、第1セル半部16の傾斜壁と、第2セル半部17の傾斜壁とを兼用している。
図6に示すように、上下の供給ローラ41を矢印Aの如く回転することによりパネル材15を矢印B(図5も参照)の如く搬送速度V1で案内する。
ここで、パネル材15は折り曲げるように塑性変形可能に加熱されている。
案内されたパネル材15を上下のガイド部42,43に導くことにより、折曲工程において、パネル材15を上下のガイド部42,43で折線部31(図7(a)参照)から折り曲げる。
図8に示すように、パネル材15を折線部31から折り曲げることにより、第1セル半部16同士を対向させるとともに、第2セル半部17同士を対向させるように折り曲げる(図5も参照)。
図6に示すように、パネル材15を上下のガイド部42,43で連続的に折り曲げることによりパネル材15を鋸刃状に折り曲げる(図5も参照)。
接着剤塗布手段45の供給ポンプ49を駆動することにより、接着剤塗布工程において、上ノズル51の吹出口51aからパネル材15の一面15aに溶融接着剤22を矢印Cの如く加熱した状態で吹き付ける。吹き付けられた溶融接着剤22を、第1セル半部16(一面15a側に突出した部位)の第1セル頂壁部16aに塗布する。
同様に、下ノズル52の吹出口52aからパネル材15の他面15bに溶融接着剤22を矢印Dの如く加熱した状態で吹き付ける。
吹き付けられた溶融接着剤22を、第2セル半部17(他面15b側に突出した部位)の第2セル頂壁部17aに塗布する。
すなわち、接着剤塗布工程において、パネル材15の両面15a,15b側から溶融接着剤22を加熱した状態で第1セル頂壁部16aおよび第2セル頂壁部17aに吹き付け、第1セル頂壁部16aおよび第2セル頂壁部17aに加熱状態の溶融接着剤22を塗布する。
図9に示すように、第1セル半部16の第1セル頂壁部16aに溶融接着剤22が塗布され、かつ、第2セル半部17の第2セル頂壁部17aに溶融接着剤22が塗布される。
このように、溶融接着剤22をパネル材15の両面15a,15b側から第1セル頂壁部16aおよび第2セル頂壁部17aに吹き付けるようにした。
これにより、第1セル頂壁部16aおよび第2セル頂壁部17aに溶融接着剤22を同時に塗布できるので生産性の向上を図ることができる。
さらに、溶融接着剤22を加熱した状態で吹き付けることにより、溶融接着剤22を吹き付ける際に塗布初期の接着力を保持できる。
これにより、例えば、パネル材15の他面15b(すなわち、下面)側から下向きの第2セル頂壁部17aに塗布した場合でも、第2セル頂壁部17aから溶融接着剤22が落下することを防止できる。
図6に示すように、第1セル頂壁部16aおよび第2セル頂壁部17aに溶融接着剤22が塗布された後、溶融接着剤22が塗布されたパネル材15が上下の対向ローラ54に案内される。
ここで、パネル材15は折り畳むように塑性変形可能に継続的に加熱されている。
図5に示すように、上下の対向ローラ54が矢印Eの如く回転されている。上下の対向ローラ54を矢印Eの如く回転することにより、パネル材15を矢印Fの如く搬送速度V2で案内する。
搬送速度V2は搬送速度V1より遅い速度である。
よって、製造装置40の搬送路において、上下のガイド部42,43および上下の対向ローラ54間で折り曲げられたパネル材15を蛇腹状(アコーディオン状)に折り畳むことができる。
折り畳まれたパネル材15を上下の対向ローラ54でブレーキ手段55まで案内する。
ブレーキ手段55はストッパ用の上下のフラップ56が停止位置(想像線で示す)に配置されている。
よって、折り畳まれたパネル材15を上下のフラップ56で一時的に停止させる。
図10、図11に示すように、折畳工程においてパネル材15が蛇腹状に折り畳まれることにより、第1セル半部16同士が重ね合わされるとともに第2セル半部17同士が重ね合わされる。
図12、図13に示すように、第1セル半部16の第1セル頂壁部16a同士が接触されることにより溶融接着剤22で接合される。また、第2セル半部17の第2セル頂壁部17a同士が接触されることにより溶融接着剤22で接合される。
ここで、加熱した状態の溶融接着剤22が、第1セル頂壁部16aや第2セル頂壁部17aに吹き付けられている。
よって、第1セル半部16同士が重ね合わされ、第2セル半部17同士が重ね合わされることにより、溶融接着剤22が第1、第2のセル半部16,17の全域に広がる。
溶融接着剤22が広がることにより、第1セル半部16同士が良好に接着(接合)され、第2セル半部17同士が良好に接着(接合)される。
これにより、複数の第1セル半部16および複数の第2セル半部17で複数のセル13が列状に形成され、複数のセル13でハニカムコア12が形成される。
複数のセル13は断面略六角形状に形成されている。
図5に示すように、折畳工程において、パネル材15の全体の折り畳みが完了することにより複数のセル13でハニカムコア12(図1も参照)が形成される。
ハニカムコア12が形成されることにより、上下の対向ローラ54によるパネル材15の搬送力が増す。パネル材15の搬送力が増すことにより上下のフラップ56がパネル材15で開放位置まで開かれる。
よって、折畳工程において形成されたハニカムコア12を、積層工程において上下の積層ローラ58に向けて矢印Gの如く案内する。
上下の積層ローラ58が矢印Hの如く回転されている。さらに、上積層ローラ58に沿って上表皮シート23が配置され、下積層ローラ58に沿って下表皮シート24が配置されている。
よって、積層工程において、ハニカムコア12を上下の積層ローラ58に案内することにより、ハニカムコア12の上積層面12a(図12参照)に上表皮シート23を溶着(熱溶着)によって積層する。同時に、ハニカムコア12の下積層面12b(図12参照)に下表皮シート24を溶着(熱溶着)によって積層する。
図14に示すように、第1セル頂壁部16a,16a同士が溶融接着剤22で接合された部位12cのうち上部位を上表皮シート23で覆う。さらに、第2セル頂壁部17a,17a同士が溶融接着剤22で接合された部位12dのうち上部位を上表皮シート23で覆う。
これにより、第1セル頂壁部16a,16a同士間の溶融接着剤22の上部22aや、第2セル頂壁部17a,17a同士間の溶融接着剤22の上部22aを上表皮シート23で覆う。
同様に、第1セル頂壁部16a,16a同士が溶融接着剤22で接合された部位12cのうち下部位を下表皮シート24で覆う。さらに、第2セル頂壁部17a,17a同士が溶融接着剤22で接合された部位12dのうち下部位を下表皮シート24で覆う。
これにより、第1セル頂壁部16a,16a同士間の溶融接着剤22の下部22bや、第2セル頂壁部17a,17a同士間の溶融接着剤22の下部22bを下表皮シート24で覆う。
ハニカムコア12の上積層面12aに上表皮シート23を積層し、かつハニカムコア12の下積層面12bに下表皮シート24を積層した後、溶融接着剤22を冷却により凝固させて接着剤21とする。
これにより、ハニカムコア12が固着(接合)されて折畳式ハニカム構造体10(図1参照)を得る。
以上説明したように、実施例1の折畳式ハニカム構造体の製造方法によれば、複数のセル13でハニカムコア12を形成する前に、第1セル頂壁部16aや第2セル頂壁部17aに溶融接着剤22を塗布するようにした。
よって、第1セル半部16同士を重ね合わせるとともに第2セル半部17同士を重ね合わせて接触させることにより、第1セル頂壁部16a同士や第2セル頂壁部17a同士を接着剤21で接合することができる。
これにより、ハニカムコア12の剛性および強度を高めることが可能になり、車両用パネル(例えば、ダッシュボードパネル、フロアパネルやサイドパネル)への適用可能な剛性および強度を確保できる。
つぎに、実施例2〜実施例4の折畳式ハニカム構造体を図15〜図18に基づいて説明する。なお、実施例2〜実施例4の折畳式ハニカム構造体において実施例1の折畳式ハニカム構造体10と同一類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
実施例2に係る折畳式ハニカム構造体70について説明する。
図15に示すように、折畳式ハニカム構造体70は、ハニカムコア72の下積層面12bから下表皮シート24が除去され、隣接する第1セル半部16の下折畳部(折畳部)16bが間隙73をおいて設けられたもので、その他の構成は実施例1の折畳式ハニカム構造体10と同様である。
ハニカムコア72は、実施例1のハニカムコア12と同様に、パネル材15(図7参照)が蛇腹状(アコーディオン状)に折り畳まれることにより形成されている。
このハニカムコア72、セル13の下端部(セルの端部)13aに一対の下折畳部16bが間隙73をおいて互いに対向するように設けられている。
具体的には、第1セル半部16が下折畳部16bを有し、隣接する一対の下折畳部16bが間隙73をおいて互いに対向するように設けられている。
よって、一対の下折畳部16b間に形成された間隙73を経てセル13の内部14が外部74に連通されている。
このハニカムコア72は、実施例1のハニカムコア12と同様に剛性および強度が確保されている。ハニカムコア72の剛性および強度を確保することにより車両のフロアパネルとして採用することが可能である。
具体的には、折畳式ハニカム構造体70の端部70a(ハニカムコア72のコア端部72a)および車体フレーム75間に連結部材76が介装され、連結部材76でコア端部72aが車体フレーム75に連結されている。
車体フレーム75としてサイドシルなどが該当する。
連結部材76は、アルミ合金を素材として押出成形したもので、フランジ部76aおよび断面略コ字状の嵌合部76bを有する。この連結部材76は、車体フレーム75の底部75aにフランジ部76aがボルト77、ナット78で取り付けられている。
嵌合部76bに折畳式ハニカム構造体70の端部70aが嵌合され、端部70aが嵌合部76bに接着剤81で接着されている。
端部70aを嵌合部76bに接合することにより、折畳式ハニカム構造体70の端部70a(ハニカムコア72のコア端部72a)が嵌合部76bに結合される。
よって、折畳式ハニカム構造体70を車両用パネル(具体的には、フロアパネル)として採用することができる。これにより、従来採用されていた鋼製のフロアパネルを不要にできるのでフロアパネルの軽量化を図ることができる。
折畳式ハニカム構造体70をフロアパネルとして採用することにより、一対の下折畳部16b間に形成された間隙73を車室83の外部74に向けることができる。
このように、間隙73を車室83の外部74に向けることにより外部74のロードノイズなどをセル13内で共鳴させて低減できる。
一方、一対の下折畳部16b間に形成された間隙73を車室83内に向けることにより車室83内の騒音(ノイズ)をセル13内で共鳴させて低減できる。
さらに、実施例2に係る折畳式ハニカム構造体70によれば折畳式ハニカム構造体10と同様の効果が得られる。
なお、折畳式ハニカム構造体70をフロアパネルとして採用する場合、ハニカムコア12(上積層面12a)に積層する上表皮シート23にフロア用のカーペットを一体化することも可能である。
また、実施例2では、折畳式ハニカム構造体70の端部70aを連結部材76の嵌合部76bに接着剤81で接合した例について説明したが、接着剤81に加えてリベットなどの締結部材を用いることも可能である。
また、接着剤81を使用しないで、リベットなどの締結部材のみを用いることも可能である。
さらに、実施例2では、折畳式ハニカム構造体70をフロアパネルに適用する例について説明したが、これに限らないで、折畳式ハニカム構造体70をダッシュボードパネルやサイドパネルなどの他の車両用パネルに適用することも可能である。
つぎに、実施例3に係る折畳式ハニカム構造体90について説明する。
図16に示すように、折畳式ハニカム構造体90は、ハニカムコア12および上表皮シート23間に上強化材(強化材)91を介在(積層)させ、かつハニカムコア12および下表皮シート24間に下強化材(強化材)92を介在(積層)させたもので、その他の構成は実施例1の折畳式ハニカム構造体10と同様である。
上強化材91は、熱可塑性樹脂バインダーに強化繊維が含有された強化材、または強化材のみの強化材が用いられる。
下強化材92は、上強化材91と同じ機構であり、熱可塑性樹脂バインダーに強化繊維が含有された強化材、または強化材のみの強化材が用いられる。
強化繊維として、例えば、ガラス繊維や炭素繊維などの不連続繊維が用いられる。
図17に示すように、折畳式ハニカム構造体の製造装置100は強化材塗布手段101を備えたもので、その他の構成は実施例1の製造装置40と同様である。
強化材塗布手段101は、上下の強化材91,92を供給する強化材供給手段102と、強化材供給手段102に連通された上下のノズル103,104とを備えている。
強化材供給手段102は、溶融状態の強化材を上下のノズル103,104に供給する手段である。
この強化材を上下のノズル103,104から溶融状態で吹き出して凝固することにより、強化材が上下の強化材91,92となる。
上ノズル103は、上積層ローラ58の近傍に設けられ、ハニカムコア12の上積層面12aに向けて吹出口が開口されている。
また、下ノズル104は、下積層ローラ58の近傍に設けられ、ハニカムコア12の下積層面12bに向けて吹出口が開口されている。
ここで、上下の強化材91,92の強化繊維として、例えば、ガラス繊維や炭素繊維などの不連続繊維が用いられている。よって、上ノズル103から上強化材91を吹き出し、下ノズル104から下強化材92を吹き出すことができる。
上ノズル103の吹出口から上積層面12aに上強化材91を矢印Iの如く吹き付けて塗布する。同時に、下ノズル104の吹出口から下積層面12bに下強化材92を矢印Jの如く吹き付けて塗布する。
よって、強化材塗布工程において、上積層面12aに上強化材91が塗布され、下積層面12bに下強化材92が塗布される。
上下の強化材91,92が塗布されたハニカムコア12を、積層工程において上下の積層ローラ58に向けて矢印Gの如く案内する。
上下の積層ローラ58が矢印Hの如く回転されている。さらに、上積層ローラ58に沿って上表皮シート23が配置され、下積層ローラ58に沿って下表皮シート24が配置されている。
よって、積層工程において、ハニカムコア12を上下の積層ローラ58に案内することにより、上積層面12aの上強化材91に上表皮シート23を積層する。同時に、下積層面12bの下強化材92に下表皮シート24を積層する。
図16に示すように、上積層面12aおよび上表皮シート23間に上強化材91が溶着(熱溶着)されることにより積層される。
同様に、下積層面12bおよび下表皮シート24間に下強化材92が溶着(熱溶着)されることにより積層される。
これにより、積層した上下の強化材91,92で第1セル頂壁部16a間の接着剤21の接合強度を補うとともに、第2セル頂壁部17a(図4(a)参照)間の接着剤21の接合強度を補うことができる。
これにより、積層した上下の強化材91,92で折畳式ハニカム構造体90の剛性および強度を高めることができる。
さらに、上表皮シート23を利用して上強化材91を積層(溶着)でき、かつ下表皮シート24を利用して下強化材92を積層(溶着)できるので、上下の強化材91,92を覆うシートを新たに備える必要がない。これにより、コストの上昇、重量の増加を最小限に抑えることができる。
さらに、実施例3に係る折畳式ハニカム構造体90によれば折畳式ハニカム構造体10と同様の効果が得られる。
なお、実施例3では、ハニカムコア12および上表皮シート23間に上強化材91を積層させ、かつハニカムコア12および下表皮シート24間に下強化材92を積層させた例について説明したが、これに限らないで、上下の強化材91,92の一方を積層することも可能である。
つぎに、実施例4に係る折畳式ハニカム構造体110について説明する。
図18に示すように、折畳式ハニカム構造体110は、折畳式ハニカム構造体10から上下の表皮シート23,24を除去し、ハニカムコア12の上下の突合部16c,16dを溶着(例えば、熱溶着)させたもので、その他の構成は実施例1の折畳式ハニカム構造体10と同様である。
具体的には、第1セル半部16の第1セル頂壁部(セル壁部)16a同士の上突合部16cおよび下突合部16dが溶着されている。同様に、第2セル半部17の第2セル頂壁部(セル壁部)17a(図4(a)参照)同士の上部および下部が溶着されている。
これにより、実施例4に係る折畳式ハニカム構造体110の剛性および強度を実施例1の折畳式ハニカム構造体10と同様に確保できる。
さらに、上下の表皮シート23,24を除去できるので折畳式ハニカム構造体110のコストを抑えることができる。
さらに、実施例4に係る折畳式ハニカム構造体110によれば折畳式ハニカム構造体10と同様の効果が得られる。
なお、本発明に係る折畳式ハニカム構造体および折畳式ハニカム構造体の製造方法は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例で示した折畳式ハニカム構造体、ハニカムコア、セル、パネル材、車体フレームおよび連結部材などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、パネル材を蛇腹状に折り畳む製造方法で折畳式ハニカム構造体を製造し、折畳式ハニカム構造体を車両用パネルとして用いることで自動車への適用に好適である。
10,70,90,110…折畳式ハニカム構造体、12,72…ハニカムコア、12a…ハニカムコアの上積層面(積層面)、12b…ハニカムコアの下積層面(積層面)、12c,12d…セル壁部同士が接合された部位、13…セル、13a…セルの下端部(セルの端部)、14…セルの内部、15…パネル材、15a…パネル材の一面(両面の一方の面)、15b…パネル材の他面(両面の他方の面)、16…第1セル半部、16a…第1セル頂壁部(セル壁部)、16b…下折畳部(折畳部)、17…第2セル半部、17a…第2セル頂壁部(セル壁部)、21…接着剤、22…溶融接着剤、23…上表皮シート(表皮シート)、24…下表皮シート(表皮シート)、42,43…上下のガイド部(ガイド手段)、72a…コア端部、73…間隙、74…外部、75…車体フレーム、76…連結部材、91…上強化材(強化材)、92…下強化材(強化材)。

Claims (10)

  1. パネル材の一面側に突出した複数の第1セル半部と他面側に突出した複数の第2セル半部とが前記パネル材に交互に設けられ、前記パネル材をガイド手段で鋸刃状に折り曲げ、折り曲げられた前記パネル材を折り畳むことにより前記第1セル半部同士を重ね合わせるとともに前記第2セル半部同士を重ね合わせ、各セル半部の頂部となるセル壁部同士を接触させることにより複数のセルを列状に形成し、前記複数のセルでハニカムコアを形成する折畳式ハニカム構造体の製造方法において、
    前記複数のセルでハニカムコアを形成する前に、前記ガイド手段の近傍から前記セル壁部に接着剤を塗布するように吹き付けることを特徴とする折畳式ハニカム構造体の製造方法。
  2. 前記パネル材は熱可塑性樹脂で形成され、
    前記接着剤は、強化繊維を含有可能な熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1記載の折畳式ハニカム構造体の製造方法。
  3. 前記接着剤は前記パネル材の両面側から前記セル壁部に吹き付けられることを特徴とする請求項1または請求項2記載の折畳式ハニカム構造体の製造方法。
  4. 前記接着剤は加熱された状態で吹き付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の折畳式ハニカム構造体の製造方法。
  5. 前記ハニカムコアを形成した後、該ハニカムコアの積層面に表皮シートを積層することにより、前記表皮シートで前記セル壁部間の前記接着剤を覆う積層工程を備え、
    該積層工程の前工程で、前記ハニカムコアの積層面に強化材を吹き付け、吹き付けた強化材を前記積層面および前記表皮シートに溶着することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の折畳式ハニカム構造体の製造方法。
  6. パネル材の一面側に突出した第1セル半部と他面側に突出した第2セル半部とが前記パネル材に交互に設けられ、前記パネル材が蛇腹状に折り畳まれ、前記第1セル半部同士が重ね合わされるとともに前記第2セル半部同士が重ね合わされることによりハニカムコアを形成する複数のセルが列状に設けられた折畳式ハニカム構造体において、
    前記第1セル半部および第2セル半部が略台形状に形成されることにより前記セルが断面略六角形状に形成され、
    前記第1セル半部の頂部となるセル壁部同士が接合されるとともに、前記第2セル半部の頂部となるセル壁部同士が接合されたことを特徴とする折畳式ハニカム構造体。
  7. 前記複数の第1セル半部および前記第2セル半部を有する前記パネル材が熱可塑性樹脂で形成され、
    前記第1セル半部のセル壁部同士の接合、および前記第2セル半部のセル壁部同士の接合に熱可塑性樹脂製の接着剤が用いられることを特徴とする請求項6記載の折畳式ハニカム構造体。
  8. 前記ハニカムコアのコア端部および車体フレーム間に連結部材が介装されることにより、前記連結部材で前記コア端部が車体フレームに連結されたことを特徴とする請求項6または請求項7記載の折畳式ハニカム構造体。
  9. 前記パネル材が蛇腹状に折り畳まれることにより、前記セルの端部に一対の折畳部が間隙をおいて互いに対向するように設けられ、
    前記一対の折畳部間に形成された前記間隙を経て前記セルの内部が外部に連通されたことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項記載の折畳式ハニカム構造体。
  10. 前記ハニカムコアに積層されることにより前記セル壁部同士が接合された部位を覆う表皮シートと、
    前記ハニカムコアおよび前記表皮シート間に積層された強化材と、
    を備えたことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項記載の折畳式ハニカム構造体。
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