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JP2013197667A - 動画表示装置 - Google Patents

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JP2013197667A JP2012060025A JP2012060025A JP2013197667A JP 2013197667 A JP2013197667 A JP 2013197667A JP 2012060025 A JP2012060025 A JP 2012060025A JP 2012060025 A JP2012060025 A JP 2012060025A JP 2013197667 A JP2013197667 A JP 2013197667A
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Hiroto Nagamine
洋人 長嶺
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Abstract

【課題】装置の周囲に居る複数の人物がそれぞれ携帯電話を所持している場合であっても、複数の人物に合わせて関連する動画の一部を自動的に選択して一つの画面に表示させる。
【解決手段】動画表示装置は、記憶媒体に記録された動画データと、携帯端末装置を個別に識別する識別情報であって、動画データのうち特定の時間範囲の動画データに関連付けて記憶媒体に記録された第1識別情報とを読み込む読込手段と、携帯端末装置を個別に識別する識別情報であって、外部の携帯端末装置により送信される第2識別情報を取得する識別情報取得手段と、識別情報取得手段による第2識別情報の取得に応じて読込手段を制御し、識別情報取得手段により取得された第2識別情報の何れかに合致する第1識別情報が関連付けられた特定の時間範囲の動画データを選択して、特定の時間範囲の動画データに対応する動画を一つの表示器に表示させる表示制御手段とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、動画表示装置に関する。
従来から、携帯電話の識別情報を受信し、携帯電話の識別情報に基づいて画像データの識別情報を生成し、画像サーバにアップロードするカメラが知られている。そして、画像サーバにアクセスする際に、携帯電話の識別情報が携帯電話により画像サーバに伝えられると、携帯電話の識別情報に関連した識別情報を持つ画像データを携帯電話に送信する画像サーバが知られている(たとえば特許文献1)。
特許第4114350号
しかしながら、従来技術による画像サーバは、単にアクセスした携帯電話に対して携帯電話の識別情報に関連する画像データを送信するに過ぎない。そのため、画像表示装置の周囲に居る複数の人物がそれぞれ携帯電話を所持している場合に、この複数の人物に合わせて関連するフレームの動画を選択して一つの画面に表示させることができないという問題がある。
請求項1に記載の発明による動画表示装置は、記憶媒体に記録された動画データと、携帯端末装置を個別に識別する識別情報であって、動画データのうち特定の時間範囲の動画データに関連付けて記憶媒体に記録された第1識別情報とを読み込む読込手段と、携帯端末装置を個別に識別する識別情報であって、外部の携帯端末装置により送信される第2識別情報を取得する識別情報取得手段と、識別情報取得手段による第2識別情報の取得に応じて読込手段を制御し、識別情報取得手段により取得された第2識別情報の何れかに合致する第1識別情報が関連付けられた特定の時間範囲の動画データを選択して、特定の時間範囲の動画データに対応する動画を一つの表示器に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、識別情報取得手段により取得された第2識別情報の何れかに合致する第1識別情報が関連付けられた特定の時間範囲の動画データを選択して記憶媒体から読み込ませ、読み込まれた特定の時間範囲の動画データに対応する動画を一つの表示器に表示させる。そのため、動画表示装置の周囲に居て、個別に識別可能な携帯端末装置を所持する人物が一人であっても複数であっても、その人物に関連する特定の時間範囲の動画を容易に表示器に表示させることができる。
本発明による実施の形態による電子カメラを概略説明する図 本発明の実施の形態による電子カメラの要部構成を説明するブロック図 実施の形態のおける周囲装置情報リストの一例を示す図 第1の実施の形態による電子カメラの動作を説明するフローチャート 実施の形態におけるフレーム対応リストの一例を示す図 第1の実施の形態による電子カメラの動作を説明するフローチャート 実施の形態における再生周囲装置リストの一例を示す図 実施の形態における再生ファイルリストの一例を示す図 第1の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 第1の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 第1の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 第2の実施の形態における非表示人物所持装置リストの一例を示す図 第2の実施の形態における装置指定画面の一例を示す図 第2の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 第2の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 第3の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 第4の実施の形態における電子カメラの動作を説明するフローチャート 変形例1におけるアンテナの配置位置の一例を示す図 変形例1における電子カメラの動作を説明するフローチャート 変形例6における画像表示装置の要部構成を説明するブロック図 変形例における画像表示装置の要部構成を説明するブロック図
図面を参照して、本発明による画像表示装置の一実施の形態として電子カメラを説明する。本発明の実施の形態による電子カメラ100は、1つの動画のうちユーザが表示を所望する人物が撮影された特定の時間範囲に対応する動画を自動的に選択し、電子カメラ100が備える1つの表示器へ表示することができる。すなわち、本実施の形態の電子カメラ100は、電子カメラ100を操作もしくは閲覧している人物が撮影されたフレームの動画を表示する。電子カメラ100は、電子カメラ100を操作もしくは閲覧している人物を特定する場合、および表示器へ表示する動画に対応するフレーム番号の動画データを選択する、すなわちどの人物が撮影されたフレーム番号の動画データであるかを判別する場合に、人物が所持している携帯端末装置に関する情報を用いる。本明細書では、電子カメラ100は、携帯端末装置として、各人物が常時携帯している携帯電話に関する情報を用いる。図25を用いて、この実施の形態の電子カメラ100の特徴について概略を説明する。
(動画撮影時)
電子カメラ100は、動画撮影時に電子カメラ100の周囲に存在する携帯端末装置との間で無線通信を行って、携帯端末装置に関する情報を取得する。そして、電子カメラ100は、取得した携帯端末装置に関する情報を、その情報が取得された時の時間範囲(フレーム番号)に対応する動画データと関連付けて記憶媒体に記録する。電子カメラ100が取得する携帯端末装置に関する情報としては、携帯端末装置の種類(たとえば携帯電話、電子カメラ等)に関する情報と、携帯端末装置のそれぞれの機器に固有のID情報とを含むものとする。
図1(a)は、この電子カメラ100を用いて撮影を行う場合を示す図である。図1(a)に示すように、人物AおよびBを撮影する場合、電子カメラ100は、人物Aが所持する携帯端末装置である携帯電話aから送信される情報と人物Bが所持する携帯電話bから送信される情報とを取得する。そして、電子カメラ100は、人物Aと人物Bとが撮影されたフレーム番号の動画データに、携帯電話aから送信された情報と携帯電話bから送信された情報とを関連付けて記録する。
(再生時)
電子カメラ100は、画像を再生する際に周囲に存在する携帯端末装置から送信される装置に関する情報を取得し、取得した情報の何れかに合致する情報が関連付けされた特定の時間範囲(フレーム番号)の動画データを再生する。図1(b)は、人物Aが電子カメラ100を用いて記憶媒体に記録された動画データを再生する場合を示す。このとき、電子カメラ100は、人物Aが所持する携帯電話aから送信される情報を取得する。そして、電子カメラ100は、携帯電話aから取得した装置に関する情報に合致する情報、すなわち携帯電話aに関する情報と関連付けされたフレーム番号の動画データに対応する動画を表示器に表示する。その結果、図1(e)に示すように、電子カメラ100の表示器には人物Aが撮影されたフレームの動画が再生されることになる。
図1(d)は、図1(b)に示すように人物Aが動画を再生しているときに、人物Bが電子カメラ100を閲覧するために新たに加わった場合を示す。このとき、電子カメラ100は、人物Aが所持する携帯電話aから送信される情報と、人物Bが所持する携帯電話bから送信される情報とを取得する。そして、電子カメラ100は、携帯電話aと携帯電話bから取得した情報のいずれかに合致する情報、すなわち携帯電話aに関する情報または携帯電話bに関する情報とに関連付けされたフレーム番号の動画データに対応する動画を表示器に表示する。その結果、図1(e)に示す動画の他、電子カメラ100は、図1(c)に示す人物Bのみが撮影されたフレーム番号の動画データに対応する動画も再生可能となる。
−第1の実施の形態−
図面を参照して、本発明によるカメラの第1の実施の形態を詳細に説明する。図2に示す電子カメラ100は、レンズ102を備える交換レンズ50が着脱可能に装着されている。電子カメラ100は、入力スイッチ101、撮像素子103、制御部104、RAM105、記憶部106、LCD駆動回路107、LCD108、メモリカードスロット109および通信部110を有する。
入力スイッチ101はユーザによって操作される種々の操作部材に対応して設けられた種々のスイッチを含み、操作部材の操作に応じた操作信号を制御部104へ出力する。操作部材は、たとえば電源ボタンやレリーズボタン、各種の設定等を選択操作する時に操作される十字キー、十字キーにより選択された設定等を決定するための決定ボタン、撮影モードと再生モードとの間で電子カメラ100の動作を切替えるモード切替ボタン等を含む。また、撮影モードには静止画撮影モードと動画撮影モードとが含まれている。静止画撮影モードと動画撮影モードとの間での電子カメラ100の動作の切替えについても、ユーザがモード切替ボタンを操作することにより行われる。
レンズ102は、複数の光学レンズ群から構成される。なお、図2ではレンズ102を1枚のレンズで代表して表している。撮像素子103は、例えばCCDやCMOS等により構成される。撮像素子103は、後述する制御部104の制御に応じて駆動してレンズ102を通して入力される被写体像を撮像し、撮像して得た画像信号を出力する。
メモリカードスロット109は、メモリカード109aが着脱可能なインタフェースである。メモリカードスロット109は、制御部104の制御に基づいて、画像ファイルをメモリカード109aに書き込んだり、メモリカード109aに記録されている画像ファイルを読み出すインタフェース回路である。メモリカード109aはコンパクトフラッシュ(登録商標)やSDカードなどの半導体メモリカードである。
通信部110は、たとえばアンテナや通信回路等を備える無線通信装置であり、外部の周囲装置との間で、たとえばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いて各種情報の送受信を行う。通信部110は、後述する制御部104から所定の通信周期ごとに通信を指示する信号を入力すると、電子カメラ100の周囲に存在する、1つ以上の通信可能な携帯端末装置(以後、周囲装置と呼ぶ)のそれぞれとの間で各種情報の送受信を行う。周囲装置は、たとえば携帯電話や電子カメラ、プリンタ等の装置であり、通信部110との間で情報の通信が可能となるようなアンテナや通信回路を備えるものとする。
本実施の形態の電子カメラ100は、通信部110を介して、周囲装置に関する情報として、たとえば周囲装置の種類を示す情報(種類情報)や周囲装置を個別に識別するための固有のアドレス情報(識別情報)を取得する。なお、上述したように、電子カメラ100は人物が常時携帯していることが見込まれる携帯電話の情報を用いて動画データの選択等を行う。そのため、電子カメラ100は、通信部110により取得された周囲装置の種類情報を用いて、情報を送信した周囲装置が携帯電話であるか否かを判別する。
LCD駆動回路107は、制御部104の命令に基づいてLCD108を駆動する回路である。LCD108はアスペクト比が、たとえば縦3:横4の液晶表示パネルである。LCD108は、液晶ビューファインダとして用いられるとともに、メモリカード109aに記録されている画像データに基づいて制御部104で作成された表示画像データに対応する画像の表示を行う。また、LCD108は、画像ファイルに関連する各種情報(シャッタ速度、絞り値、ISO感度、ファイル名など)の表示を行う。また、LCD108は、入力スイッチ101の操作に基づき、電子カメラ100の各種の設定をするためのメニュー画面の表示を行う。
RAM105は、画像処理、画像圧縮処理の途中や処理後のデータを一時的に格納するバッファメモリとして使用される揮発性記憶媒体である。記憶部106は、フラッシュメモリ等により構成される不揮発性記憶媒体である。制御部104は、CPUやメモリその他の周辺回路によって構成され、電子カメラ100を構成する各部に対して制御信号を出力して、電子カメラ100の動作を制御する。また、制御部104は、画像取得部104a、ファイル生成部104b、通信制御部104c、読込部104d、表示制御部104eおよび顔検出部104gを機能的に備えている。
画像取得部104aは、動画撮影モードが設定されているときに、ユーザによるレリーズボタンの全押し操作に応じて入力スイッチ101から撮影指示を示す操作信号を入力すると、所定周期(フレームレート)ごとに撮像素子103を制御して被写体像を撮像した画像信号を出力させる。画像取得部104aは、取得した画像信号に対してA/D変換等を施してデジタル画像信号に変換した後、補間処理、色変換処理、エッジ強調処理などの公知の画像処理を施して画像データを生成する。そして、画像取得部104aは、画像データを生成するごとに動画データとしてRAM105に格納する。
ファイル生成部104bは、RAM105に格納された複数の動画データと、付加情報を格納した付加情報部とを用いて動画ファイルを生成する。ここで、付加情報部に付加される付加情報には、一般的には、画像撮影日時に関する情報や画像の撮影条件に関する情報が含まれる。また、ファイル生成部104bは、後述する通信制御部104cにより作成された周囲装置情報リストとフレーム対応リストとを動画ファイルの付加情報部に記録する。ファイル生成部104bは、上述のようにして生成した動画ファイルを、メモリカードスロット109に挿入されているメモリカード109a内の所定のフォルダ内に記録する。
通信制御部104cは、後述するように、通信部110を介して行われる周囲装置に関連する情報の取得処理を制御する。そして、通信制御部104cは、取得した周囲装置に関連する情報に基づいて、後述する周囲装置情報リスト、フレーム対応リスト、再生周囲装置リスト等の作成処理を行う。
表示制御部104eは、LCD駆動回路107に対して表示用画像データ等の各種画像データを出力して、LCD108に静止画や動画を再生表示させる。ユーザによるモード切替ボタンの操作により再生モードが設定され、動画の再生が指示されると、表示制御部104eは、動画ファイルに記録された周囲装置情報リストおよびフレーム対応リストと通信制御部104cにより作成された再生周囲装置リストとに基づいて、後述する再生フレームリストを作成する。そして、表示制御部104eは、作成した再生フレームリストを参照して、動画データのフレーム番号を選択する。換言すると、表示制御部104eは、選択したフレーム番号の動画データをLCD108に表示するために選択する。なお、以後の説明では、あるフレーム番号の動画データをフレーム動画データと呼ぶこととする。また、再生フレームリストの作成処理については後に説明する。
読込部104dは、メモリカード109aに記録された動画ファイルのうち、表示制御部104eにより選択されたフレーム動画データをメモリカードスロット109を介して読み込んで、RAM105に格納する。表示制御部104eは、読込部104dによりメモリカード109aから読み込まれた動画データをLCD駆動回路107へ出力して、選択したフレーム動画データに対応する動画をLCD108に表示させる。顔検出部104gは、撮像素子103により出力された画像信号に基づいて画像生成部104aにより生成された画像データに対して、公知の顔検出処理を行う。すなわち、顔検出部104gは、画像データに含まれる肌色領域(顔画像データ)を検出する。
次に、電子カメラ100の処理として、以下の(1)、(2)、(3)に分けて説明する
(1)周囲装置情報リストの作成処理
(2)動画撮影処理およびフレーム対応リスト作成処理
(3)表示処理
(1)周囲装置情報リストの作成処理
図3に周囲装置情報リストの一例を示す。周囲装置情報リストは、通信周期ごとに取得される周囲装置に関する情報に基づいて、電子カメラ100の近傍、すなわち通信部110により通信可能な範囲内に存在する1つ以上の携帯電話等の周囲装置を示す一覧である。換言すると、周囲装置情報リストは、撮影時に被写体となった可能性が高い人物が所持している周囲装置、もしくは再生時に電子カメラ100を操作したり閲覧している可能性が高い人物が所持している周囲装置を示す一覧である。電子カメラ100は、周囲装置情報リストを撮影により取得した動画データに付与してメモリカード109aに記録する。また、電子カメラ100は、周囲装置情報リストを用いて、動画撮影時に後述するフレーム対応リストを作成する。
図3に示すように、周囲装置情報リストには、周囲装置のそれぞれの機器に固有のID情報である識別情報と、識別情報に対応する周囲装置から電子カメラ100が周囲装置に関する情報を受信した際の信号の強度(受信信号強度)とが記録される。受信信号強度は周囲装置が電子カメラ100の近傍にあるほど強くなる。そのため、電子カメラ100は、受信信号強度の強弱に応じて、被写体となった人物や電子カメラ100を操作している人物が所持している周囲装置であるのか、電子カメラ100から離れた位置にいたため被写体である可能性が低い人物が所持している周囲装置であるのかを判別できる。以下、詳細に説明する。
通信制御部104cは、電子カメラ100の電源がオンされた後、通信部110を制御して所定の通信周期ごとに周囲装置を探索するための探索処理を行う。そして、通信制御部104cは、探索処理により取得した周囲装置に関する情報を用いて周囲装置情報リストを作成してRAM105に格納する。通信制御部104cは、撮影モードおよび再生モードのいずれが設定されている場合であっても、上記の通信周期で周囲装置に関する情報を取得するごとに、周囲装置情報リストの作成処理を行うものとする。
通信制御部104cは、ユーザによる電源ボタンの操作に応じて入力スイッチ101から電源オンを指示する操作信号を入力すると、通信部110を起動する。そして、通信制御部104cは、通信部110を介して探索要求(Inquiryリクエスト)信号を送信する。そして、通信制御部104cは、探索要求に応じて周囲装置から送信された信号を受信して、個々の周囲装置に関する情報を取得する。周囲装置に関する情報には、上述した周囲装置の種類情報と周囲装置に固有の識別情報(BD_ADDR)とが含まれている。種類情報は、周囲装置の種類を大まかに分類する大分類と、大分類中の装置の種類をより詳細に分類する小分類とを含む。大分類として、「Phone」や「Printer」等の種類を含むものとする。また、大分類が「Phone」に対応する小分類として、「Cell Phone」、「Smart Phone」、「Modem」等が含まれるものとする。このような分類は、Bluetooth(登録商標)による通信方式で規定されている装置種類の分類に基づくものとする。
さらに、通信制御部104cは、周囲装置に関する情報を受信した時の信号の強度(受信信号強度)を測定(検出)する。なお、周囲装置の信号出力が大きいほど、または周囲装置が電子カメラ100の近傍にあるほど、受信信号強度(RSSI)が強くなる。そして、通信制御部104cは、受信した周囲装置に関する情報に含まれる特定の種類情報、すなわち種類情報の大分類に基づいて、周囲装置情報リストを作成する。本実施の形態においては、通信制御部104cは、種類情報の大分類が「Phone」の場合に、周囲装置に関する情報に含まれる識別情報と測定した受信信号強度に関する情報(強度情報)とをRAM105に格納する。したがって、電子カメラ100の近傍に携帯電話が存在する場合に、その携帯電話の識別情報が周囲装置情報リストに記録されることになる。通信制御部104cは、種類情報の大分類が「Phone」ではない場合、すなわち特定の種類情報以外の種類情報の場合には、識別情報と強度情報とをRAM105に格納しない。
上述した探索要求に対する応答を受信しなくなった場合、すなわち電子カメラ100と通信可能な範囲内で周囲に存在する全ての周囲装置から信号を受信し終えた場合、通信制御部104cは、周囲装置情報リストを作成する。この場合、通信制御部104cは、RAM105に格納された周囲装置の識別情報と強度情報とを用いて周囲装置情報リストを作成する。
図3に示すように、周囲装置情報リストには、特定の種類情報として大分類が「Phone」である周囲装置のそれぞれにおける識別情報と強度情報とが記録される。図3に示す周囲装置情報リストにおいては、「識別情報(n)」と「強度情報(n)」とが同一の周囲装置に対応している。通信制御部104cは、作成した周囲装置情報リストをRAM105に格納する。また、通信制御部104cは、上述のようにしてRAM105内に格納した識別情報と強度情報と周囲装置情報リストとを通信周期ごとにクリアする。すなわち、通信制御部104cは、通信周期ごとに新たな周囲装置情報リストに更新する。
図4に示すフローチャートを用いて、以上で説明した電子カメラ100における周囲装置に関する情報の取得処理について説明する。図4の処理を行うプログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、電源オンされた後、所定の通信周期ごとに制御部104により起動されて、実行される。
ステップS101では、RAM105内に格納された識別情報、強度情報、周囲装置情報リストを削除してステップS102へ進む。ステップS102では、通信部110を介して探索要求信号を送信してステップS103へ進む。このとき、図示しないタイマを起動して時間計測を開始する。ステップS103では、周囲装置から探索要求信号に応答した信号を受信したか否かを判定する。信号を受信した場合は、ステップS103が肯定判定されてステップS104へ進む。信号を受信しない場合は、ステップS103が否定判定されてステップS106へ進む。
ステップS104では、受信した信号に含まれる周囲装置に関する情報のうち、種類情報の大分類が「Phone」であるか否かを判定する。大分類が「Phone」の場合は、ステップS104が肯定判定されてステップS105へ進む。大分類が「Phone」ではない場合は、ステップS104が否定判定されてステップS103へ戻る。
ステップS105では、受信した周囲装置に関する情報に含まれる識別情報と、受信信号強度に関する強度情報とをRAM105に格納してステップS103へ戻る。ステップS103が否定判定されるとステップS106でタイムアウトか否かを判定する。ステップS102で開始したタイマによる計測時間が所定時間を超えている場合は、ステップS106が肯定判定されてステップS107へ進む。タイマによる計測時間が所定時間を超えていない場合は、ステップS106が否定判定されてステップS103へ戻る。ステップS107では、RAM105に格納された各周囲装置ごとの識別情報と強度情報とを用いて、周囲装置情報リストを作成してRAM105に格納して処理を終了する。
(2)動画撮影処理およびフレーム対応リスト作成処理
上述したように、画像取得部104aは、動画撮影モードが設定されている場合に、ユーザのレリーズボタンの全押し操作に応じて入力スイッチ101から操作信号を入力すると、フレームレートごとに撮像素子103から画像信号を出力させる。そして、画像取得部104aは、画像信号が出力されるごとに画像データを生成して、動画データとしてRAM105に格納する。ユーザのレリーズボタンが再び全押し操作されて入力スイッチ101から操作信号を入力すると、画像取得部104aは撮像素子103による画像信号の取得を終了させる。そして、ファイル生成部104bは、RAM105に格納された複数の動画データと、付加情報を格納した付加情報部とを用いて動画ファイルを生成する。上述したように、ファイル生成部104bは、付加情報として周囲装置情報リストとフレーム対応リストとを付加情報部に格納する。以下、通信制御部104cによるフレーム対応リストの作成処理について説明する。
図5にフレーム対応リストの一例を示す。フレーム対応リストは、動画データのフレーム番号と、フレーム動画データが生成されたときにRAM105に格納されていた周囲装置情報リストとを示す一覧である。換言すると、フレーム対応リストは、あるフレーム動画データが取得されたときに被写体として撮影された可能性が高い人物が所持している周囲装置を示す一覧である。電子カメラ100は、再生時に、フレーム対応リストに基づいて、近傍に存在する周囲装置の識別情報の何れかに合致する識別情報を含む周囲装置情報リストと対応付けされたフレーム動画データに対応する動画をLCD108に表示させる。
図5のフレーム対応リストは、フレーム番号1〜1000までのフレーム動画データに周囲装置情報リスト1が対応付けされ、フレーム番号1001〜4999までのフレーム動画データに周囲装置情報リスト2が対応付けされ、フレーム番号5000〜5999までのフレーム動画データに周囲装置情報リスト3が対応付けされ、フレーム番号6000〜9000までのフレーム動画データに周囲装置情報リスト4が対応付けされていることを示している。なお、図5に示すフレーム対応リストにおいては、同一の周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号のうち最小のフレーム番号が対応付けて記録される。すなわち同一の周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム動画データの開始フレーム番号が記録されている。また、図5は、フレーム番号1〜1000までのフレーム動画データに対応付けされた周囲装置情報リスト1には、識別番号「1」、「3」、「4」の周囲装置が関連付けされていることを示す。フレーム番号1001〜4999までのフレーム動画データには、識別番号「2」、「3」の周囲装置が関連付けされている。フレーム番号5000〜5999までのフレーム動画データには、識別番号「1」、「4」の周囲装置が関連付けされている。フレーム番号6000〜9000までのフレーム動画データには、識別番号「2」、「4」の周囲装置が関連付けされている。なお、フレーム番号9000が動画ファイルに含まれる最後のフレーム番号であるものとする。
通信制御部104cは、画像取得部104aにより第1フレーム目の動画データが生成されると、RAM105に格納された周囲装置情報リストの名称を、フレーム番号1に対応付けて周囲装置情報リスト1としてフレーム対応リストに記録する。このとき、通信制御部104cは、通信周期ごとに新たな周囲装置情報リストを生成しても、フレーム対応リストに名称が記録された周囲装置情報リストをRAM105から削除しない。そして、通信制御部104cは、画像取得部104aにより動画データが生成されるごとに、RAM105に格納された周囲装置情報リストの内容が、周囲装置情報リスト1の内容から変化しているか否かを判別する。すなわち、通信制御部104cは、通信周期ごとに更新される周囲装置情報リストに記録された識別情報が、前フレームの動画データが生成された時点でRAM105に格納されていた周囲装置情報リストに記録された識別情報と異なっているか否かを判別する。周囲装置情報リストの内容が変化している場合には、通信制御部104cは、新たな周囲装置情報リストの名称を周囲装置情報リストnとして動画データのフレーム番号と対応付けてフレーム対応リストに記録する。図5のフレーム対応リストは、フレーム番号1001、5000および6000のフレーム動画データが生成された時点で周囲装置情報リストの内容に変化があったことを示している。
周囲装置情報リストの内容が変化していない場合には、通信制御部104cは、フレーム対応リストの内容に追加して記録を行わない。また、通信制御部104cは、通信周期ごとに新たな周囲装置情報リストを生成すると、以前に生成した周囲装置情報リストをRAM105から削除する。図5のフレーム対応リストは、フレーム番号1〜1000、1001〜4999、5000〜5999および6000〜9000のそれぞれの期間内で動画データが生成された際には周囲装置情報リストの内容に変化が無かったこと示している。通信制御部104cは、最終フレーム(9000フレーム目)の動画データが画像処理部104aにより生成されるまで、上記のフレーム対応リスト作成処理を行う。
ユーザのレリーズボタンが再び全押し操作されて入力スイッチ101から操作信号を入力し、画像取得部104aは撮像素子103による画像信号の取得を終了させると、通信制御部104cは、生成したフレーム対応リストをRAM105に格納する。そして、ファイル生成部104bは、RAM105に格納したフレーム対応リストと、フレーム対応リストに記録された周囲装置情報リストの名称(図5では周囲装置情報リスト1〜4)に対応する周囲装置情報リストとを動画ファイルの付加情報部に記録する。すなわち、ファイル生成部104bは、動画撮影モード時、すなわち画像取得部104aによる動画データの生成に連動して通信制御部104cにより生成された周囲装置情報リストとフレーム対応リストとを動画ファイルの付加情報部に記録する。
ファイル生成部104bは、上述したようにして生成した動画ファイルをメモリカードスロット109を介してメモリカード109a内の所定のフォルダへ記録する。すなわち、ファイル生成部104bは、識別情報と所定の時間範囲(フレーム)の動画データとを関連付けてメモリカード109aに記録する。なお、周囲装置情報リストには種類情報の大分類が「Phone」以外の周囲装置に対応する識別情報と強度情報とが記録されていない。したがって、ファイル生成部104bは、特定の種類情報以外の種類情報に対応する周囲装置の識別情報を動画ファイルへ記録しない。換言すると、ファイル生成部104bは、特定の種類情報以外の種類情報に対応する周囲装置を識別するための識別情報を動画ファイルへ記録することを禁止する。
図6に示すフローチャートを用いて、以上で説明した電子カメラ100における動画撮影処理について説明する。図6の処理を行うプログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザのレリーズボタンの全押し操作に応じて入力スイッチ101から動画撮影指示を示す操作信号が入力されると制御部104により起動されて、実行される。
ステップS201では、撮像素子103から被写体像に対応する画像信号を読み出させる。そして、取得した画像信号に対して上述した補間処理、色変換処理、エッジ強調処理などの公知の画像処理を施して画像データを生成し、動画データとしてRAM105に格納してステップS202へ進む。ステップS202では、フレーム番号1とRAM105に格納された周囲装置情報リストの名称とを対応付けてフレーム対応リストに記録してステップS203へ進む。ステップS203では、次フレームの動画データが生成されたか否かを判定する。次フレームの動画データが生成された場合には、ステップS203が肯定判定されてステップS204へ進む。次フレームの動画データが生成されていない場合にはステップS203が否定判定されて、当該判定処理を繰り返す。
ステップS204では、RAM105に格納された周囲装置情報リストの内容が変化しているか否かを判定する。周囲装置情報リストの内容が変化している場合、すなわち前フレームの動画データ生成時における周囲装置情報リストに記録された識別情報と、現在のフレームの動画データ生成時における周囲装置情報リストに記録されている識別情報とが異なる場合には、ステップS204が肯定判定されてステップS205へ進む。ステップS205では、現在のフレーム番号と現在RAM105に格納されている周囲装置情報リストの名称とを対応付けてフレーム対応リストに記録してステップS206へ進む。周囲装置情報リストの内容が変化していない場合には、ステップS204が否定判定されてステップS206へ進む。
ステップS206では、動画撮影が終了されたか否かを判定する。ユーザのレリーズボタンの全押し操作に応じて入力スイッチ101から動画撮影終了を示す操作信号が入力された場合はステップS206が肯定判定されてステップS207へ進む。入力スイッチ101から動画撮影終了を示す信号が入力されない場合には、ステップS206が否定判定されてステップS203へ戻る。ステップS207では、RAM105に格納されている動画データと、フレーム対応リストと、フレーム対応リストに名称が記録されている周囲装置情報リストとを用いて動画ファイルを生成し、生成した動画ファイルをメモリカード109aへ記録して処理を終了する。
(3)表示処理
ユーザにより再生モードが設定されると、通信制御部104cは、上述したように、所定の通信周期ごとに作成した周囲装置情報リストに基づいて、再生周囲装置リストを作成する。図7に示す再生周囲装置リストは、周囲装置情報リストに記録された周囲装置のうち、受信信号強度が所定値より強い、すなわち電子カメラ100の近傍に存在する周囲装置を示す一覧である。換言すると、再生周囲装置リストは、再生モードが設定されているときに、電子カメラ100を操作またはLCD108に表示された動画を閲覧している人物が所持する周囲装置を示す一覧である。図7に示すように、再生周囲装置リストには、受信信号強度が所定値より強い信号を送信した周囲装置の識別情報が記録される。また、後述するように、電子カメラ100を操作または閲覧している人物が入れ替わる、新たに人物が加わる等、周囲の人物状況に変化がある場合に、電子カメラ100は、新たな再生周囲装置リストを作成して更新する。
通信制御部104cは、所定の通信周期にて作成された最新の周囲装置情報リストに記録されたそれぞれの周囲装置の識別情報のうち、受信信号強度がしきい値より強い信号を送信した周囲装置の識別情報をRAM105に格納する。なお、受信信号強度のしきい値は、周囲装置が近傍に存在することを判定するために適切な値として試験等により得られた値が設定され、図示しないメモリ等に記録されているものとする。また、受信信号強度のしきい値をユーザにより設定可能としてもよい。この場合は、ユーザは、操作部材を操作してLCD108に表示されたメニュー画面からしきい値を設定する。たとえば、ユーザが十字キーの上ボタンを操作するとしきい値が増加し、十字キーの下ボタンを操作するとしきい値が減少するように構成される。そして、ユーザによる決定ボタンの操作に応じて入力スイッチ101から操作信号を入力すると、通信制御部104cはしきい値を設定するようにすればよい。
周囲装置情報リストに記録された全ての周囲装置に対して、上述した識別情報のRAM105への格納が終了すると、通信制御部104cは再生周囲装置リストを作成する。すなわち、通信制御部104cは、RAM105に格納された識別情報を用いて、図7の再生周囲装置リストを作成する。上述したように、再生周囲装置リストには、受信信号強度がしきい値より強い、すなわち電子カメラ100を操作または閲覧している人物が所持する周囲装置の識別情報が記録される。通信制御部104cは、作成した再生周囲装置リストを記憶部106に記録する。また、通信制御部104cは、上述のようにしてRAM105に格納した受信信号強度がしきい値より強い信号を送信した周囲装置の識別情報を通信周期ごとにクリアする。
上記のようにした再生周囲装置リストが作成されると、通信制御部104cは、電子カメラ100を操作もしくは閲覧をしている人物が入れ替わる、電子カメラ100を閲覧する新たな人物が加わる等、周囲の人物状況に変化があったか否かを判定する。そして、通信制御部104cは、周囲の人物状況に変化があった場合には、周囲の人物状況の変化に応じて、再生周囲装置リストを更新する。すなわち、周囲の人物状況の変化に伴って、通信周期ごとに作成された最新の周囲装置情報リストに記録された識別情報が1つ前の通信周期で作成された周囲装置情報リストから変化すると、通信制御部104cは新たに作成した再生周囲装置リストに更新する。以下、通信制御部104cによる再生周囲装置リストの更新について説明する。
通信制御部104cは、通信周期に従って、新たに作成した周囲装置情報リストに基づいて、受信信号強度が所定値以上の信号を送信した周囲装置の識別情報を新たにRAM105に格納する。このとき、通信制御部104cは、既に記憶部106に記録されている再生周囲装置リストを読み出してRAM105に格納する。そして、通信制御部104cは、新たにRAM105に格納した識別情報に基づいて、新たな再生周囲装置リストを作成して記憶部106に記録する。
通信制御部104cは、以前に作成され、RAM105に格納された再生周囲装置リストと、新たに作成した再生周囲装置リストとを比較して、新旧2つの再生周囲装置リストに記録された識別情報が異なるか否かを判定する。すなわち、電子カメラ100の近傍に存在する周囲装置が変化したか否かを判定する。判定の結果、通信制御部104cは、再生モードのときに電子カメラ100の周囲の人物状況に変化が生じた場合には、新たに作成した再生周囲装置リストに更新する。
続いて、表示制御部104eによる再生フレームリストの作成について説明する。
図8に示す再生フレームリストは、表示制御部104eが読込部104dに対してメモリカード109aから読み込ませるフレーム動画データのフレーム番号の一覧を示す。再生フレームリストは、再生モード時に動画再生モードが設定されたときに、電子カメラ100の近傍に存在する周囲装置の識別情報のうち、再生周囲装置リストに記録されている識別情報の何れかに合致する識別情報と対応付けされたフレーム動画データの開始フレーム番号および終了フレーム番号を示す一覧である。換言すると、再生フレームリストに示されるフレーム番号のフレーム動画データに対応する動画には、再生モードのときに電子カメラ100を操作または閲覧している人物が被写体として写っていることになる。
図8に示すように、再生フレームリストには、周囲装置の識別情報についてフレーム動画データの再生開始フレーム番号と再生終了フレーム番号とが記録される。図8では、図5に示すフレーム対応リストに記録された識別情報「2」の周囲装置について、再生開始フレーム番号と再生終了フレーム番号とが記録されているものとする。図8においては、フレーム番号が1001〜4999のフレーム動画データと、フレーム番号が6000〜9000のフレーム動画データとが、再生周囲装置リストに記録されている識別情報の何れかに合致する識別情報に対応付けされていることを示している。
表示制御部104eは、通信制御部104cにより作成された再生周囲装置リストを用いて、次の2つの場合に再生フレームリストを作成する。
(1)再生モードが設定され、通信制御部104cにより最初の再生周囲装置リストが作成された後
(2)通信制御部104cにより新旧2つの再生周囲装置リストに記録された識別情報が異なると判定された場合(周囲の人物状況に変化が生じた場合)
表示制御部104eは、動画ファイルの付加情報部に記録されたフレーム対応リスト内のうち最小のフレーム番号と対応付けされた周囲装置情報リスト(図5では周囲装置情報リスト1)と、通信制御部104cにより作成された再生周囲装置リストとを比較する。このとき、表示制御部104eは、メモリカード109aに記録された動画ファイルのうち、ユーザの操作により再生が指示された動画ファイルの付加情報部に記録された周囲装置情報リストを参照する。そして、再生周囲装置リストに記録されている識別情報のいずれかに合致する識別情報を含む周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号がフレーム対応リストに記録されている場合に、表示制御部104eは、そのフレーム番号を再生フレームリストに記録する。上記の処理を、表示制御部104eは、動画ファイルの付加情報部に記録された周囲装置情報リストの全てについて行う。そして、すなわち表示制御部104eは、識別情報を含む周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号のうち最小のフレーム番号を再生開始フレーム番号とし、最大のフレーム番号を再生終了フレーム番号として再生フレームリストに記録する。
表示制御部104eは、再生フレームリストを作成することにより、通信制御部104cにより上記(1)または(2)の場合に周囲装置から取得された識別情報の何れかに合致する識別情報と対応付けされたフレーム動画データを選択する。表示制御部104eは、読込部104dに対して、上述したようにして選択したフレーム動画データをメモリカード109aから読み込ませて、RAM105に格納する。表示制御部104eは、RAM105に格納したフレーム動画データをフレーム番号が最小のものからフレーム番号の順序に従って逐次LCD駆動回路107へ出力して、LCD108に動画を表示させる。換言すると、表示制御部104eは、選択したフレーム動画データに対応する動画をLCD108に表示させる。なお、表示制御部104eは、(2)の場合に、以前に選択したフレーム動画データから新たに選択したフレーム動画データに切り替えて動画をLCD108に表示するときには、所定時間(たとえば3秒間)だけ、たとえば黒画面やメッセージ等をLCD108に表示させて動画が切り替ることをユーザに報知するようにしてもよい。
図9〜図11に示すフローチャートを用いて、以上で説明した電子カメラ100における表示処理について説明する。図9〜図11の処理を行う表示プログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザの操作に応じて再生モードが設定された場合に制御部104により起動されて、実行される。
図9のステップS301では再生周囲装置リスト作成処理を行ってステップS302へ進む。なお、ステップS301における再生周囲装置リスト作成処理の詳細は、図10のフローチャートを用いて後述する。ステップS302では、再生フレームリスト作成処理を行ってステップS303へ進む。なお、ステップS302の再生フレームリスト作成処理の詳細は、図11のフローチャートを用いて後述する。
ステップS303においては、再生フレームリストに記録された再生開始フレーム番号および再生終了フレーム番号に従って、フレーム動画データをメモリカード109aから読み込む。そして、読み込んだフレーム動画データをLCD駆動回路107へ出力して、LCD108に動画を表示させてステップS304へ進む。ステップS304においては、周囲装置から識別情報を取得するための通信周期であるか否かを判定する。通信周期の場合は、ステップS304が肯定判定されてステップS305へ進む。通信周期ではない場合は、ステップS304が否定判定されてステップS308へ進む。ステップS305においては、現在の再生周囲装置リストを記憶部106から読み出し、RAM105に格納してステップS306へ進む。
ステップS306においては、ステップS301と同様にして再生周囲装置リストを作成してステップS307へ進む。ステップS307においては、新旧の再生周囲装置リストを比較して、再生周囲装置リストに変化があるか否かを判定する。再生周囲装置リストに変化がある場合、すなわち新旧2つの再生周囲装置リストに記録された識別情報が異なる場合、ステップS307が肯定判定されてステップS302へ戻る。再生周囲装置リストに変化がない場合は、ステップS307が否定判定されてステップS308へ進む。
ステップS308では、再生モードを終了する指示の有無を判定する。ユーザによるモード切替ボタンの操作に応じて入力スイッチ101から再生モードの終了を指示する信号を入力した場合は、ステップS308が肯定判定されて処理を終了する。再生モードの終了を指示する信号を入力しない場合は、ステップS308が否定判定されてステップS304へ戻る。
次に、図10に示すフローチャートを用いて、図9のステップS301、S306における再生周囲装置リスト作成処理について説明する。
ステップS401では、図4のフローチャートに示す処理により作成された周囲装置情報リストの最初に記録された識別情報の周囲装置に対応する強度情報を参照してステップS402へ進む。ステップS402では、強度信号に基づいて、受信信号強度が所定の値よりも大きいか否かを判定する。受信信号強度が所定の値よりも大きい場合は、ステップS402が肯定判定されてステップS403へ進む。受信信号強度が所定の値以下の場合はステップS402が否定判定されてステップS404へ進む。
ステップS403では、周囲装置の識別情報をRAM105に格納してステップS404へ進む。ステップS404では、周囲装置情報リストに含まれる全ての識別信号に対応する周囲装置について処理が終了したか否かを判定する。全ての周囲装置について処理が終了した場合は、ステップS404が肯定判定されてステップS405へ進む。全ての周囲装置について処理が終了していない場合には、ステップS404が否定判定されてステップS407へ進む。
ステップS405では、RAM105に格納された周囲装置の識別情報を用いて再生周囲装置リストを作成してステップS406へ進む。ステップS406では、作成した再生周囲装置リストを記憶部106へ記録して処理を終了する。ステップS404が否定判定されるとステップS407へ進み、周囲装置情報リストに含まれる次の周囲装置に対応する強度情報を参照してステップS402へ戻る。
次に、図11に示すフローチャートを用いて、図9のステップS302における再生フレームリスト作成処理について説明する。
ステップS501では、動画ファイルに記録されているフレーム対応リストの最小のフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストを参照してステップS502へ進む。ステップS502においては、参照している周囲装置情報リストと再生周囲装置リストとを比較して、再生周囲装置リストに含まれる周囲装置情報の何れかに合致する識別情報が周囲装置情報リストに存在するか否かを判定する。再生周囲装置リストに含まれる周囲装置の識別情報の何れかに合致する識別情報が周囲装置情報リストに含まれる場合には、ステップS502が肯定判定されてステップS503へ進む。再生周囲装置リストに含まれる周囲装置の識別情報が周囲装置情報リストに含まれる識別情報の何れにも合致しない場合には、ステップS502が否定判定されてステップS504へ進む。ステップS504では、フレーム対応リストに記録された次のフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストを参照してステップS502へ戻る。
ステップS503では、フレーム対応リストに基づいて、再生周囲装置リストに含まれる周囲装置の識別情報の何れかに合致する識別情報を含む周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号を再生開始フレーム番号として再生フレームリストに記録してステップS505へ進む。ステップS505においては、フレーム対応リストに次のフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストが記録されているか否かを判定する。フレーム対応リストに次のフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストが記録されている場合には、ステップS505が肯定判定されてステップS506へ進む。ステップS506では、フレーム対応リストに記録された次のフレーム番号から1を減算した値を再生終了フレーム番号として再生フレームリストに記録してステップS507へ進む。ステップS507では、ステップS504と同様の処理を行ってステップS502へ戻る。
フレーム対応リストに次のフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストが記録されていない場合には、ステップS505が否定判定されてステップS508へ進む。ステップS508では、動画ファイルの最終フレーム番号を再生終了フレーム番号として再生フレームリストに記録して処理を終了する。
以上で説明した第1の実施の形態によれば、以下の作用効果が得られる。
(1)読込部104dはメモリカード109aに記録された動画データと、周囲装置を個別に識別する識別情報であって、フレーム動画データと関連付けて動画ファイルの付加情報部に記録された識別情報とを読み込むようにした。また、通信制御部104cは、通信部110を介して、周囲装置から送信される識別情報を取得するようにした。そして、表示制御部104eは、通信制御部104cによる識別情報の取得に応じて読込部104dを制御して、通信制御部104cにより取得された識別情報の何れかに合致する識別情報が関連付けられた特定の時間範囲に対応するフレーム動画データを選択してメモリカード109aから読み込ませるようにした。さらに、表示制御部104eは、読込部104dにより読み込まれたフレーム動画データに対応する動画を一つのLCD108に表示させるようにした。その結果、電子カメラ100を操作もしくは閲覧する人物が所持する携帯電話等の周囲装置の識別情報に合致する識別情報と関連付けされたフレーム動画データに対応する動画がLCD108に表示される。したがって、電子カメラ100の周囲にいる人物が一人であっても複数であっても、その人物に関連する動画のフレーム、すなわち電子カメラ100の周囲にいる人物が撮影された動画のフレームを、ユーザによる煩雑な操作を伴うことなく表示させることができる。
(2)通信制御部104cは、撮影モード時、すなわち撮像素子103による撮像に連動して周囲装置から識別情報を取得するようにした。そして、ファイル生成部104bは、撮像に連動して取得された識別情報を動画ファイルの付加情報部に記録するようにした。すなわち、ファイル生成部104bは、識別情報を画像取得部104aにより生成されたフレーム動画データに関連付けてメモリカード109aに記録するようにした。その結果、被写体となった人物が所持している携帯電話等の周囲装置の識別情報がフレーム動画データに関連付けられて動画ファイルに記録されているので、閲覧者は表示を所望する動画のフレームの選択操作を行うことなく自分が撮影された動画のフレームをLCD108に表示させることができる。
(3)通信制御部104cは、撮像素子103による撮像に連動して、通信部110を介して周囲装置の種類を識別するための種類情報をさらに取得するようにした。そして、ファイル生成部104bは、通信部110を介して取得された種類情報のうち特定の種類情報、すなわち種類情報の大分類が「Phone」に対応する周囲装置の識別情報を動画ファイルの付加情報部に記録して、動画ファイルをメモリカード109aに記録するようにした。また、ファイル生成部104bは、通信部110を介して取得された種類情報のうち特定の種類情報(種類情報の大分類が「Phone」)以外の周囲装置の識別情報を動画ファイルの付加情報部に記録することを禁止するようにした。その結果、通信部110を介した通信が可能な、携帯電話以外の周囲装置の識別情報は動画ファイルに記録されない。したがって、人物が所持する携帯電話等の周囲装置とは異なる装置だけが撮影され、閲覧者が表示を所望しないような動画のフレームがLCD108に表示されることを防げる。
(4)通信制御部104cは、所定の通信周期で周囲装置から識別情報を取得し、ファイル生成部104bは、識別情報が取得されている期間に撮像指示に応じて生成されたフレーム動画データに関連付けて動画ファイルの付加情報部に記録するようにした。したがって、撮影時に被写体となる人物が所持している携帯電話等の周囲装置の識別情報である可能性が高い識別情報がフレーム動画データに関連付けされて動画ファイルに記録されるので、上記の人物が画像を閲覧する際は自分が撮影された動画のフレームを容易にLCD108に表示させることができる。
(5)通信制御部104cは、再生モード時に周囲装置から識別情報を含む信号を取得した際の信号の受信信号強度を検出するようにした。そして、表示制御部104eは、取得された識別情報のうち、受信信号強度が所定の強度よりも強い信号に含まれる識別情報に合致する識別情報に関連付けされたフレーム動画データを選択するようにした。すなわち、再生モード時に電子カメラ100の近傍に位置する人物、もしくは電子カメラ100を保持している人物が所持する携帯電話等の周囲装置の識別情報に合致する識別情報と関連付けされたフレーム動画データの動画がLCD108に表示されることになる。したがって、動画の閲覧を所望している可能性が高い人物が撮影された動画のフレームがLCD108に表示されるので、利便性が向上する。
(6)通信制御部104cは、再生モード時に所定の通信周期ごとに周囲装置から識別情報を取得するようにした。表示制御部104eは、通信制御部104cにより新たに取得された識別情報が以前に取得された識別情報から変化した場合には、新たに取得された識別情報に合致する識別情報と関連付けされたフレーム動画データを以前に選択したフレーム動画データに代えて選択するようにした。動画を閲覧している人物が変化した場合、たとえばLCD108に動画を表示している最中に電子カメラ100を他の人物に渡した場合であっても、新たな人物が所持している携帯電話等に識別情報に基づいて、LCD108に表示される動画が切り替る。その結果、新たな人物が所望する動画、すなわち新たな人物が被写体として写っている動画のフレームがLCD108に表示されるので、表示を所望する動画のフレームを改めて選択する操作が不要となり利便性が向上する。
さらに、表示制御部104eは、新たに取得された識別情報に合致する識別情報と関連付けされたフレーム動画データを以前に選択したフレーム動画データに代えて選択した場合には、新たに選択したフレーム動画データのうちフレーム番号の最小のものから順次LCD駆動回路107に出力するようにした。その結果、新たな人物が所望する動画、すなわち新たな人物が被写体として写っている動画のうち最初のフレームからLCD108に表示されるので、表示を所望する動画の再生開始フレームを改めて選択する操作が不要となり利便性が向上する。
−第2の実施の形態−
第2の実施の形態の電子カメラでは、特定の識別情報と対応付けされたフレーム動画データの動画を表示させないようにする。この電子カメラでは、ユーザが周囲装置の識別情報を選択することにより、表示させない動画のフレームを決定する。すなわち、第2の実施の形態の電子カメラは、ユーザが表示を所望しない人物が被写体として写っているフレーム動画データに対応する動画を表示対象とする動画から除外することができる。
図面を参照して、本発明による第2の実施の形態について詳細に説明する。以下の説明では、第1の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1の実施の形態と同じである。第1の実施の形態の電子カメラ100では、図9のステップS306で作成された再生周囲装置リストに記録された識別情報の何れかに合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストと対応付けされたフレーム動画データの動画がLCD108に表示された。これに対して第2の実施の形態では、ユーザにより選択された識別情報に合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストと対応付けされたフレーム動画データの動画が除外されて表示される。
第2の実施の形態における電子カメラ100は、ユーザが表示を所望しない人物が所持している周囲装置を指定するための装置指定処理に応じて図12の非表示人物所持装置リストに識別情報を記録する。図12に示すように、非表示人物所持装置リストは、周囲装置のデバイス名と識別情報とが記録された一覧であり、「識別情報(h)」と「デバイス名(h)」とは同一の周囲装置に対応することを表している。非表示人物所持装置リストは、LCD108への表示をユーザが所望しないフレーム動画データに対応する動画を表示制御部104eによる選択の対象から除外するために電子カメラ100により作成される。
再生モードが設定されると、電子カメラ100は、非表示人物所持装置リストに記録された識別情報に合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム動画データを除外して選択する。その結果、電子カメラ100は、非表示人物所持装置リストに記録された識別情報に合致する識別情報と対応付けされたフレーム動画データに対応する動画を表示させないようにする。なお、装置指定処理は、たとえばLCD108に表示されたメニュー画面上からユーザが装置指定処理を選択することにより開始される。この場合、装置指定処理の選択は、ユーザが操作部材を操作することにより行われる。以下、詳細に説明する。
通信制御部104cは、第1の実施の形態で説明した方法と同様の方法で周囲装置情報リストを作成する。そして、表示制御部104eは、通信制御部104cにより通信周期ごとに作成された周囲装置情報リストに基づいて、非表示人物所持装置リストを作成するためのリスト作成処理を行う。すなわち、表示制御部104eは、周囲装置情報リストに記録された識別情報のうち、ユーザによるリスト作成処理により選択された識別情報を非表示人物所持装置リストに記録する。
リスト作成処理は、図13に示す装置指定画面上でのユーザの操作に応じて表示制御手段104eにより行われる。装置指定画面は、周囲装置情報リストに含まれる周囲装置の識別情報を、非表示人物所持装置リストに記録するか否かをユーザが設定するために参照される画面である。図13に示すように、装置指定画面には、デバイス名と、識別情報と、有効/無効のいずれかとが表示される。さらに、装置指定画面には、カーソルCRと終了ボタンBTとが表示される。
装置指定画面に表示される識別情報は、周囲装置情報リストに記録された識別情報である。デバイス名は、装置指定画面に表示される識別情報に対応する周囲装置の名称であり、識別情報に対応する周囲装置がどのような装置であるのかをユーザが把握しやすくするために表示される。有効は非表示人物所持装置リストに識別情報が記録されていること、すなわち周囲装置が、ユーザが表示を所望しない人物が所持する周囲装置として指定されていることを示す。換言すると、有効に設定された周囲装置を所持する人物が撮影されたフレーム動画データの動画がLCD108に表示されることが禁止される。また、無効は非表示人物所持装置リストに識別情報が記録されていないこと、すなわち周囲装置が、ユーザが表示を所望しない人物が所持する周囲装置として指定されていないことを示す。換言すると、無効に設定された周囲装置を所持する人物が撮影されたフレーム動画データの動画はLCD108に表示可能となる。
カーソルCRは、無効または有効の設定をする周囲装置としてユーザが選択していることを示す指標である。カーソルCRは、ユーザによる、たとえば十字キーの上下の操作に応じて、装置登録画面上を上下方向に移動する。そして、ユーザが、たとえば決定ボタンを操作すると、選択されている周囲装置について有効/無効の設定を変更することができる。すなわち、ユーザにより決定ボタンが操作されるごとに、選択されている周囲装置の有効と無効とが切り替る。終了ボタンBTは、リスト登録処理を終了する際に、ユーザにより操作される。この操作は、ユーザが、たとえば十字キー等を操作して終了ボタンBTにカーソルを合わせて決定ボタンを操作することにより行われる。
以下、リスト作成処理の詳細について説明する。
リスト作成処理においては、通信制御部104cは、周囲装置情報リストに記録された識別情報に対応する周囲装置のデバイス名を取得する。すなわち、通信制御部104cは、周囲装置に対して、デバイス名の送信を要求する信号(名前要求信号)を通信部110を介して送信する。そして、通信制御部104cは、名前要求信号に応じて周囲装置から送られたデバイス名を示す信号を通信部110を介して受信して、識別情報とデバイス名とを関連付けてRAM105に格納する。このとき、周囲装置が送信したデバイス名を示す信号の受信信号強度がしきい値未満の場合には、表示制御部104eは、その周囲装置のデバイス名をLCD108に表示するようにしてもよい。
表示制御部104eは、図13に示す装置登録画面をLCD108に表示する。このとき、表示制御部104eは、RAM105に格納されたデバイス名と識別情報とに基づいて、装置指定画面にデバイス名と識別情報とを表示する。上述した名前要求信号に応じて周囲装置からデバイス名を受信できなかった場合は、表示制御部104eは、装置指定画面のデバイス名が空白となるように表示する。なお、通信制御部104cによりデバイス名が取得できなかった周囲装置については、表示制御部104eは、周囲装置のデバイス名だけでなく、識別情報と、有効/無効とについても装置指定画面に表示しないようにしてもよい。また、表示制御部104eは、周囲装置情報リストに含まれる周囲装置のうち、非表示人物所持装置リストに記録されている周囲装置を有効、記録されていない周囲装置を無効として装置指定画面に表示する。
上述したように、ユーザにより決定ボタンが操作されるごとに、表示制御部104eは、選択されている周囲装置の有効と無効とを切り替える。表示制御部104eは、無効に設定されている周囲装置が選択されている場合(たとえば図13のデバイス名「W62H」)には、ユーザにより決定ボタンが操作されると設定を有効に変更する。そして、表示制御部104eは、選択された周囲装置のデバイス名および識別情報を非表示人物所持装置リストに登録する。換言すると、表示制御部104eは、ユーザの操作に応じて選択された識別情報を、所定条件を満たす識別情報として特定して、非表示人物所持装置リストに記録する。また、表示制御部104eは、有効に設定されている周囲装置が選択された場合(たとえば図13のデバイス名「NIKON」)には、ユーザにより決定ボタンが操作されると設定を無効に変更する。そして、表示制御部104eは、選択された周囲装置のデバイス名および識別情報を非表示人物所持装置リストから削除する。
ユーザにより終了ボタンBTが操作されると、表示制御部104eは、上述のようにして周囲装置のデバイス名および識別情報の記録または削除が行われた非表示人物所持装置リストを記憶部106に格納する。そして、表示制御部104eは、リスト作成処理を終了する。
図14に示すフローチャートを用いて、以上で説明した電子カメラ100における装置指定処理について説明する。図14の処理を行う装置指定プログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザの操作に応じて入力スイッチ101から装置指定プログラムの起動を指示する信号が入力されると制御部104により起動されて、実行される。
ステップS801においては、通信部110を介して名前要求信号を送信し、周囲装置情報リストに記録されている識別情報に対応する周囲装置のデバイス名を取得してステップS802へ進む。ステップS802においては、LCD108に装置指定画面を表示させてステップS803へ進む。
ステップS803においては、装置指定画面上で周囲装置が選択されユーザにより決定ボタンが操作されたか否かを判定する。周囲装置が選択された場合は、ステップS803が肯定判定されてステップS804へ進む。周囲装置が選択されていない場合は、ステップS803が否定判定されて後述するステップS807へ進む。
ステップS804では、ステップS803で選択された周囲装置が非表示人物所持装置リストに記録されているか否かを判定する。選択された周囲装置の識別情報が非表示人物所持装置リストに記録されている場合は、ステップS804が肯定判定されてステップS805へ進む。ステップS805では、装置指定画面上の表示を無効に変更し、非表示人物所持装置リストから選択された周囲装置の識別情報を削除してステップS803へ戻る。選択された周囲装置の識別情報が非表示人物所持装置リストに記録されていない場合は、ステップS804が否定判定されてステップS806へ進む。ステップS806では、装置指定画面上の表示を有効に変更し、選択された周囲装置の識別情報を非表示人物所持装置リストに追加してステップS803へ戻る。
ステップS803が否定判定されるとステップS807へ進み、リスト作成処理の終了指示の有無を判定する。ユーザによりリスト作成処理の終了を指示する操作が行われた場合は、ステップS807が肯定判定されて処理を終了する。ユーザによりリスト作成処理の終了を指示する操作が行われない場合は、ステップS807が否定判定されてステップS803へ戻る。
上述したようにして非表示人物所持装置リストが作成された場合、表示制御部104eは、再生周囲装置リストを作成する際に非表示人物所持装置リストに記録されている識別情報を再生周囲装置リストに記録しない。その結果、表示制御部104eは、非表示人物所持装置リストに記録された識別情報に合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストと対応付けされたフレーム番号を再生フレームリストに記録しない。したがって、非表示人物所持装置リストに記録された識別情報に合致する識別情報と対応付けされたフレーム動画データの動画がLCD108に表示されなくなる。なお、表示制御部104eは、上述したようにユーザの操作に基づいて非表示人物所持装置リストを作成するものに代えて、強度情報の値がしきい値未満である周囲装置の識別情報を全て非表示人物所持リストに登録してもよい。
図15のフローチャートを参照しながら、第2の実施の形態における再生周囲装置リスト作成処理について説明する。
図15のステップS410(強度情報参照処理)からステップS411(受信信号強度の大きさ判定)までの各処理は、第1の実施の形態の説明で用いた図10におけるステップS401(強度情報参照処理)からステップS402(受信信号強度の大きさ判定)までの各処理と同様である。ステップS412では、非表示人物所持装置リストに記録されているか否かを判定する。非表示人物所持装置リストに記録されている場合は、ステップS412が肯定判定されてステップS414へ進む。非表示人物所持装置リストに記録されていない場合は、ステップS412が否定判定されてステップS413へ進む。ステップS413(周囲装置の識別情報を格納)からステップS417(次の周囲装置の強度情報を参照)までの各処理は、図10のステップS403(周囲装置の識別情報を格納)からステップS407(次の周囲装置の強度情報を参照)までの各処理と同様である。
以上で説明した第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態で得られた効果に加えて、さらに以下の作用効果が得られる。
(1)表示制御部104eは、通信制御部104cにより取得された識別情報に合致する識別情報が記録された動画ファイルから、特定の識別情報と関連付けられたフレーム動画データを除外して、フレーム動画データを選択するようにした。たとえば、人物Aが人物Bを撮影する場合、人物Aが所持する携帯電話等の識別情報を特定の識別情報として指定されたとする。この場合には、人物Bが画像を閲覧するときに、人物Aが撮影されているが人物Bが撮影されていないフレーム動画データの動画、すなわち閲覧者である人物Bが表示を所望しないフレーム動画データの動画がLCD108に表示されることが防げる。さらに、人物Bが表示を所望しない人物として、人物Cが所持する携帯電話等の識別情報を特定の識別情報として非表示人物所持装置リストに登録したとする。この場合、人物Cのみが撮影されたフレーム動画データの動画に加えて、人物Bと人物Cとが撮影されたフレーム動画データの動画についても、LCD108へ表示することを防ぐことができる。
(2)表示制御部104eは、通信制御部104cにより取得された識別情報に基づいて、すなわち周囲装置情報リストに記録された識別情報に基づいて、特定の識別情報を選択するための装置指定画面をLCD108に表示するようにした。そして、表示制御部104eは、装置指定画面上で識別情報を選択する選択操作に応じて入力スイッチ101から操作信号を入力すると、選択された識別情報を特定の識別情報として設定するようにした。したがって、ユーザは電子カメラ100の近傍に存在する周囲装置の識別情報の無効もしくは有効の設定が容易に行えるようになる。すなわち、表示を所望しない人物が撮影されたフレーム動画データの動画の指定を容易に行うことができる。
以上で説明した第2の実施の形態を、次のように変形できる。
(1)ユーザが選択したフレーム動画データのフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストに基づいて、表示制御部104eが非表示人物所持装置リストを作成するようにしてもよい。換言すると、表示制御部104eは、ユーザが選択したフレーム動画データのフレーム番号に対応付けされた周囲装置情報リストに記録された識別情報の中から所定条件を満たす識別情報を特定して、特定した識別情報を非表示人物所持装置リストに記録してもよい。この場合、ユーザは、表示したくない周囲装置と関連がある動画、すなわちフレーム番号を選択する。LCD108に動画が表示されている際に、ユーザによる操作部材の操作に応じてメニュー画面上に表示された装置指定処理の開始を指示するコマンドを選択することにより動画のフレーム番号の選択が開始される。そして、ユーザによる操作部材の操作に応じてメニュー画面上に表示された装置指定処理の終了を指示するコマンドを選択することにより、動画のフレーム番号の選択が終了される。その結果、ユーザによって装置指定処理の開始の指示から終了の指示がされるまでにLCD108に表示された動画に対応する複数のフレーム動画データのフレーム番号が選択される。
ユーザによりフレーム番号が選択されると、読込部104dは、フレーム対応リストを参照して、選択されたフレーム番号のフレーム動画データに対応付けされた周囲装置情報リストを読み出す。そして、通信制御部104cは、読み出された周囲装置情報リストに記録された識別情報に対応する周囲装置のデバイス名を取得する。すなわち、通信制御部104cは、周囲装置に対して、デバイス名の送信を要求する信号(名前要求信号)を通信部110を介して送信する。そして、通信制御部104cは、名前要求信号に応じて周囲装置から送られたデバイス名を示す信号を通信部110を介して受信して、識別情報とデバイス名とを関連付けてRAM105に格納する。デバイス名が取得されると、表示制御部104eは、実施の形態で説明した場合と同様にして非表示人物所持装置リストを作成する。なお、表示制御部104eは、ユーザにより選択されたフレーム番号のフレーム動画データに対応付けされた周囲装置情報リストに含まれる全ての識別情報を非表示人物所持装置リストに記録するようにしてもよい。換言すると、表示制御部104eは、ユーザが選択したフレーム番号のフレーム動画データに対応付けされた周囲装置情報リストに記録された全ての識別情報を所定条件を満たす識別情報として特定して、非表示人物所持装置リストに登録してもよい。
変形例における装置指定処理について説明する。装置指定処理を行う装置指定プログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザの操作に応じて入力スイッチ101から装置指定プログラムの起動を指示する信号が入力されると制御部104により起動されて、実行される。
制御部104は、上述したように、ユーザの操作に応じてフレーム番号を選択する。そして、制御部104は、リスト作成処理を行って装置指定処理を終了する。リスト作成処理は、図14のフローチャートに示す各処理と同様である。ただし、ステップS801においては、ユーザの操作に応じて選択したフレーム番号のフレーム動画データに対応付けされた周囲装置情報リストに記録された識別情報を有する周囲装置のデバイス名を取得する処理を行うものとする。
(2)表示制御部104eが非表示人物所持装置リストを作成するものに代えて、表示人物所持装置リストを作成するものでもよい。この場合、表示制御部104eは、表示人物所持装置リストに記録された識別情報に合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストと対応付けされたフレーム動画データの動画をLCD108に表示させるようにする。なお、表示制御部104eは、上記したリスト作成処理と同様の処理を行うことにより、周囲装置の識別情報とデバイス名とを表示人物所持装置リストに記録すればよい。
−第3の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第3の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1、第2の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1、第2の実施の形態と同じである。本実施の形態では、再生周囲装置リストに変化があったとしても再生フレームリストを更新しない点で、第1、第2の実施の形態と異なる。換言すると、再生モードの際に、電子カメラ100を操作または閲覧する周囲の人物状況に変化が生じた場合であっても、表示制御部104eは、再生モードが設定されて最初の再生周囲装置リストが作成された後のみ再生フレームリストを生成する。このため、第3の実施の形態では、複数の人物の間で同一の動画を回覧して閲覧するような場合に、電子カメラ100を所持する人物が変わるごとに表示される動画も切り替ることを防ぐことができる。
図16に示すフローチャートを用いて、第3の実施の形態の電子カメラ100における表示処理について説明する。図16の処理を行う表示プログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザの操作に応じて再生モードが設定されると制御部104により起動されて、実行される。
ステップS310(再生周囲装置リスト作成処理)からステップS312(再生フレームリストに従って動画表示)までの各処理は、図9のステップS301(再生周囲装置リスト作成処理)からステップS303(再生フレームリストに従って動画表示)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS313(終了判定)は図9のステップS308(終了判定)と同様の処理を行う。すなわち、図9に示すステップS304(通信周期の判定)からステップS307(再生周囲装置リストの変化判定)までの処理が行われない。
第3の実施の形態においては、表示制御部104eは、再生周囲装置リストに変化があった場合でも再生フレームリストを変更しない。したがって、再生フレームリストの生成処理に要する処理負荷を低減できる。さらに、同一の動画を複数の人物で回覧しながら閲覧したい場合に、電子カメラ100を保持する人物が変わるごとにLCD108に表示される動画が切り替ってしまうという不具合を防げる。
−第4の実施の形態−
図面を参照して、本発明による第4の実施の形態について説明する。以下の説明では、第1〜第3の実施の形態と同じ構成要素には同じ符号を付して相違点を主に説明する。特に説明しない点については、第1〜第3の実施の形態と同じである。本実施の形態の電子カメラ100では、ユーザにより周囲装置の検索が指示された場合に、再生周囲装置リストと再生フレームリストとを更新する点で第1〜第3の実施の形態と異なる。すなわち、本実施の形態の表示制御部104eは、以下の場合に再生フレームリストを作成する。
(1)再生モードが設定され、通信制御部104cにより最初の再生周囲装置リストが作成された後
(2)ユーザによる周囲装置の検索指示に応じて、通信制御部104cにより再生周囲装置リストが新たに作成された後
なお、第4の実施の形態の電子カメラ100は、再生モードが設定されている場合には、所定の通信周期ごとに周囲装置との間で通信を行って、周囲装置からの信号を受信するものではないものとする。
表示制御部104eは、LCD108に周囲装置の検索を指示するためのメニュー画面を表示する。このメニュー画面上からユーザによる再検索の指示が行われない場合は、読込部104dは、表示制御部104eが上記(1)のタイミングで作成した再生フレームリストに基づいてフレーム動画データをメモリカード109aから読み込む。なお、ユーザは、メニュー画面に表示されたコマンド(たとえば「周囲装置の検索 Yes」)を、たとえば決定ボタン等を用いて操作することにより検索を指示する。そして、表示制御部104eは、読み込まれたフレーム動画データをLCD駆動回路107へ出力して、フレーム動画データに対応する動画をLCD108に表示させる。
LCD108に表示されたメニュー画面上でユーザによる検索の指示が行われた場合は、通信制御部104cは、周囲装置に探索要求信号を送信し、受信した信号に基づいて周囲装置情報リストを作成し、新たに再生周囲装置リストを作成する。そして、表示制御部104eは、新たに作成された再生周囲装置リストと、動画ファイルが有する周囲装置情報リストおよびフレーム対応リストとに基づいて新たに再生フレームリストを作成する。以後、読込部104dは、表示制御部104eが新たに作成した再生フレームリストに基づいてフレーム動画データをメモリカード109aから読み込む。そして、表示制御部104eは、読み込まれたフレーム動画データをフレーム番号の順序で逐次LCD駆動回路107へ出力して、フレーム動画データに対応する動画をLCD108に表示させる。なお、読込部104dは、次にユーザにより検索指示が行われるまで、新たに作成された再生フレームリストに基づいて、フレーム動画データを読み込む。
図17に示すフローチャートを用いて、第4の実施の形態の電子カメラ100における表示処理について説明する。図17の処理を行う表示プログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザの操作に応じて再生モードが設定されると制御部104により起動されて、実行される。
ステップS320では、図3のフローチャートに示す各処理を実行して、周囲装置情報リストを作成してステップS321へ進む。ステップS321(再生周囲装置リスト作成処理)からステップS323(再生フレームリストに従って動画表示)までの各処理は、図9のステップS301(再生周囲装置リスト作成処理)からステップS303(再生フレームリストに従って動画表示)までの各処理と同様の処理を行う。ステップS324では、ユーザによる検索指示が行われたか否かを判定する。ユーザによる検索指示が行われた場合は、ステップS324が肯定判定されてステップS320へ戻る。ユーザによる検索指示が行われない場合は、ステップS324が否定判定されてステップS325へ進む。ステップS325(終了判定)は図9のステップS308(終了判定)と同様の処理を行う。
第4の実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。再生モード時に、電子カメラ100を閲覧する人物の数が増えた場合等、周囲の人物状況に変化があるようなときなど、ユーザが所望するタイミングで周囲装置の検索を行って、再生フレームリストを新たに作成するので、利便性が向上する。さらに、所定の通信周期で再生周囲装置リストを作成する場合に比べて、周囲装置との通信に要する電力消費を低減できる。
−変形例1−
図18に示すように、第1〜第5の実施の形態の電子カメラ100の通信部110が前方アンテナ110FWDと後方アンテナ110AFTとを備えるようにしてもよい。前方アンテナ110FWDは撮影方向、すなわち被写体の存在する方向に指向性を有するアンテナである。後方アンテナ110AFTは、再生モードのときにLCD108に画像が表示される方向に指向性を有するアンテナである。この場合、図18の俯瞰図に示すような位置に前方アンテナ110FWDと後方アンテナ110AFTが配置されるものとする。
通信制御部104cは、撮影モードの場合と再生モードの場合とにおいて、前方アンテナ110FWDと後方アンテナ110AFTとを切替えて選択する。撮影モードの場合、通信制御部104cは、前方アンテナ110FWDを選択する。そして、通信制御部104cは、前方アンテナ110FWDを介して周囲装置に対して探索要求信号を送信し、周囲装置から探索要求信号に応じた信号を受信する。再生モードの場合、通信制御部104cは、後方アンテナ110AFTを選択する。そして、通信制御部104cは、後方アンテナ110AFTを介して周囲装置に対して探索要求信号を送信し、周囲装置から探索要求信号に応じた信号を受信する。
図19のフローチャートを用いて、電子カメラ100による前方アンテナ110FWDおよび後方アンテナ110AFTの一方を選択する処理について説明する。図19の処理を行うプログラムは制御部104内の図示しないメモリに格納されており、ユーザの電源ボタンのオン操作に応じて入力スイッチ101から電源オン信号が入力されると制御部104により起動されて、実行される。
ステップS901では、ユーザにより電子カメラ100の動作が再生モードに設定されているか否かを判定する。再生モードが設定されている場合には、ステップS901が肯定判定されてステップS902へ進む。ステップS902では、後方アンテナ110AFTを選択してステップS904へ進む。撮影モードが設定されている場合には、ステップS901が否定判定されてステップS903へ進む。ステップS903では、前方アンテナ110FWDを選択してステップS904へ進む。
ステップS904では、図3に示す周囲装置情報リスト作成処理を行ってステップS905へ進む。なお、ステップS902で後方アンテナ110AFTが選択された場合は、後方アンテナ110AFTを介して探索要求信号の送信、および周囲装置からの信号の受信を行う。ステップS903で前方アンテナ110FWDが選択された場合は、前方アンテナ110FWDを介して探索要求信号の送信、および周囲装置からの信号の受信を行う。ステップS905では電源オフされたか否かを判定する。入力スイッチ101から電源オフを指示する信号を入力した場合は、ステップS905が肯定判定されて処理を終了する。入力スイッチ101から電源オフを指示する信号を入力しない場合は、ステップS905が否定判定されてステップS901へ戻る。
変形例1の電子カメラ100は、撮影モードが設定されている場合には、前方アンテナ110FWDの指向性により、撮影者や、電子カメラ100の近傍に位置するが被写体とはなっていない人物が所持している携帯電話等の周囲装置と情報の送受信を行わない。その結果、被写体となっていない人物が所持する携帯電話等の周囲装置の識別情報が動画ファイルに記録されることを防げる。また、電子カメラ100は、再生モードが設定されている場合には、後方アンテナ110AFTの指向性により、電子カメラ100のLCD108に表示される画像を閲覧しようとする人物が所持する携帯電話等の周囲装置以外の周囲装置と情報の送受信を行わない。その結果、動画を閲覧しようとする人物とは異なる人物が所持する携帯電話等の周囲装置の識別情報や、電子カメラ100の近傍に配置され閲覧者とは無関係な周囲装置の識別情報に起因して、閲覧者が所望する動画とは異なる画像が表示されることが防げる。
−変形例2−
電子カメラ100の通信制御部104cは、動画撮影モードの時に、周囲装置に関する情報に含まれる種類情報の大分類が「Phone」以外の周囲装置の識別情報と強度情報とについても周囲装置情報リストに記録してもよい。そして、ファイル生成部104bは、種類情報の大分類が「Phone」以外の周囲装置の識別情報と強度情報とを含む周囲装置情報リストを動画ファイルの付加情報部に記録する。そして、再生モードが設定されると、表示制御部104eが、種類情報の大分類が「Phone」以外の周囲装置に対応する識別情報を含む周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号を除外して、再生フレームリストを作成すればよい。換言すると、表示制御部104eは、特定の種類情報として大分類が「Phone」である周囲装置の識別情報と対応付けされたフレーム番号のフレーム動画データを選択すればよい。
−変形例3−
通信制御部104cは、動画撮影モードの時に、通信部110を介して受信された信号の受信信号強度がしきい値より強い信号を送信した周囲装置の識別情報と、強度情報とを用いて周囲装置情報リストを作成してもよい。そして、ファイル生成部104bは、受信信号強度がしきい値より強い信号を送信した周囲装置の識別情報と、強度情報とが記録された周囲装置情報リストを動画ファイルの付加情報部に記録する。すなわち、ファイル生成部104bは、撮影に連動して取得された識別情報のうち、受信信号強度がしきい値よりも強い信号に含まれる識別情報を動画ファイルの付加情報部に記録する。
そして、再生モードが設定されると、表示制御部104eは、通信制御部104cにより作成された再生周囲装置リストに記録された識別情報に合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストと対応付けされたフレーム番号を再生フレームリストに記録すればよい。換言すると、表示制御部104eは、受信信号強度がしきい値よりも強い信号であることを示す強度情報に対応付けされたフレーム番号であって、通信部110により取得された識別情報に対応付けされたフレーム番号のフレーム動画データを選択する。
なお、受信信号強度のしきい値は、周囲装置が近傍に存在することを判定するために適切な値として試験等により得られた値が設定され、図示しないメモリ等に記録されているものとする。または、受信信号強度のしきい値をユーザにより設定可能としてもよい。この場合、ユーザは、操作部材を操作してLCD108に表示されたメニュー画面からしきい値を設定すればよい。
−変形例4−
通信制御部104cは、最も強い受信信号強度で信号を送信した周囲装置の識別情報を再生周囲装置リストに記録するようにしてもよい。この場合、通信制御部104cは、RAM105に格納された受信信号強度がしきい値より強い強度情報に対応する周囲装置の識別情報のうち、受信信号強度が最も強い強度情報に対応する周囲装置の識別情報を選択して再生周囲装置リストに記録する。そして、表示制御部104eは、動画ファイルが有する周囲装置情報リストと、受信信号強度が最も強い強度情報に対応する周囲装置の識別情報が記録された再生周囲装置リストとに基づいて再生フレームリストを作成する。その結果、表示制御部104eは、通信制御部104cを介して取得された識別情報のうち、最も受信信号強度が強い識別情報と対応付けされたフレーム番号のフレーム動画データを選択する。この場合、図10に示すフローチャートにおいて、通信制御部104cは、ステップS404が肯定判定された後に、上述したようにRAM105に格納された識別情報のうち、受信信号強度が最も強い強度情報に対応する周囲装置の識別情報を選択する。そして、ステップS405へ進み、選択した識別情報を用いて再生周囲装置リストを作成すればよい。
−変形例5−
ファイル生成部104bは、人物の顔が含まれる動画に対応する動画ファイルの付加情報部に周囲装置情報リストを記録するようにしてもよい。この場合、図2のブロック図に示す顔検出部104gは、撮像素子103により出力された画像信号に基づいて画像生成部104aにより生成された動画データに対して、公知の顔検出処理を行う。すなわち、顔検出部104gは、フレーム動画データに含まれる肌色領域(顔画像データ)を検出する。
顔検出部104gにより顔画像データが検出された場合は、通信制御部104cは、顔画像データが検出されたフレーム動画データのフレーム番号と周囲装置情報リストとを対応付けてフレーム対応リストに記録する。顔画像データが検出されない場合は、通信制御部104cは、フレーム動画データのフレーム番号と周囲装置情報リストとをフレーム対応リストに記録しない。なお、顔検出部104gが公知の顔認識処理を実行可能に構成してもよい。この場合は、顔検出部104gは検出した顔画像データのうち、たとえば人物の顔が笑顔か否かを判定する。そして、通信制御部104cbは、顔検出部104gにより笑顔が検出されたフレーム動画データのみを対象として、そのフレーム番号と周囲装置情報リストとをフレーム対応リストに記録する。
さらに、表示制御部104eは、再生フレームリストを作成する際、人物の顔が含まれるフレーム動画データのみのフレーム番号を再生フレームリストに記録してもよい。この場合、顔検出部104gは、再生周囲装置リストに含まれる識別情報と合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号のフレーム動画データに対して、公知の顔検出処理を行う。顔検出部104gにより顔画像データが検出された場合は、表示制御部104eは、顔画像データが検出されたフレーム動画データのフレーム番号を再生フレームリストに記録する。顔画像データが検出されない場合は、表示制御部104eは、そのフレーム動画データのフレーム番号を再生フレームリストに記録しない。その結果、表示制御部104eは、再生モードの場合に、顔画像データが検出されたフレーム動画データをLCD駆動回路107へ出力して、LCD108に人物の顔が撮影されたフレーム動画データの動画のみを表示させることができる。
−変形例6−
以上で説明した第1〜第4の実施の形態、変形例2〜変形例5においては、電子カメラ100において表示処理を行うものとして説明したが、電子カメラ100で生成され、メモリカード109aに記録された動画ファイルに対して、外部の画像表示装置が表示処理を行ってもよい。なお、画像表示装置は、動画ファイルが生成されたとき(画像撮影時)に電子カメラ100の近傍に存在した周囲装置が、上記の動画ファイルの動画を表示する際に画像表示装置の近傍に存在する場合に、特定の時間範囲の動画データに対応する動画を表示することができる。
図20は、画像表示装置200を示す概略制御ブロック図である。なお、画像表示装置200は、動画を表示するためのディスプレイが一体となった、たとえば携帯電話、PDA、パーソナルコンピュータ、フォトビューア等の情報表示装置でもよいし、たとえばHDDレコーダのようにディスプレイが着脱可能に構成されている装置でもよい。変形例6においては、画像表示装置200としてパーソナルコンピュータを例として説明する。画像表示装置200は、制御部201、記憶部202、メモリカードインタフェース203、マウスやキーボード等により構成される操作部204、モニタ205、通信部206、メモリ207およびモニタ用インタフェース208を有する。記憶部202は電子カメラ100で生成された動画ファイル等を記録するための、たとえばフラッシュメモリ等の不揮発性記憶媒体である。メモリ207は、各種の処理の途中や処理後のデータを一時的に格納するバッファメモリとして使用される揮発性記憶媒体である。
通信部206は、たとえばアンテナや通信回路等を備える無線通信装置であり、電子カメラ100の通信部110と同様に、外部の周囲装置との間で、たとえばBluetooth(登録商標)等の近距離無線通信技術を用いて各種情報の送受信を行う。通信部206は、後述する制御部201から所定の通信周期ごとに通信を指示する信号を入力すると、外部の周囲装置との間で各種情報の送受信を行う。
制御部201は、各ブロックから出力される信号を入力して所定の演算を行い、演算結果に基づく制御信号を各ブロックへ出力する。制御部201は、読込部201a、通信制御部201bおよび表示制御部201cを機能的に備える。読込部201aは、電子カメラ100の読込部104dと同様の処理を行う。すなわち、読込部201aは、再生フレームリストに基づいて、メモリカード109aに記録されたフレーム動画データを読み込んで、メモリ207に格納する。通信制御部201bは、電子カメラ100の通信制御部104cと同様の処理を行う。すなわち、通信制御部201bは、通信部206を介して受信した周囲装置からの信号に基づいて周囲装置情報リストおよび再生周囲装置リストを作成する。
表示制御部201cは、電子カメラ100の表示制御部104eと同様の処理を行う。すなわち、表示制御部201cは、通信制御部201bにより作成された再生周囲装置リストと、画像ファイルの付加情報部に記録された周囲装置情報リストおよびフレーム対応リストとに基づいて、再生フレームリストを作成する。表示制御部201cは、再生フレームリストに基づいて選択したフレーム番号のフレーム動画データを読込部201aに読み込ませる。そして、表示制御部201cは、読み込まれたフレーム動画データをモニタ用インタフェース208へ出力し、外部のモニタ205に動画として表示させる。また、表示制御部201cは、第2の実施の形態における電子カメラ100の表示制御部104eと同様に、非表示人物所持装置リストの作成処理を行うようにしてもよい。
なお、画像表示装置200により動画ファイルに対応する動画を表示する場合、ユーザにより画像表示ソフトを起動して実行する。この画像表示ソフトは、画像表示装置200の制御部201内の不図示メモリに記録されている。ユーザが操作部204を操作して画像表示ソフトの起動が指示されると、制御部201は画像表示ソフトを起動して、動画をモニタ205に表示させるものとする。
さらに、画像表示装置200の表示制御部201cは、再生フレームリストを作成する際、人物の顔が含まれる動画に対応するフレーム動画データのフレーム番号を再生フレームリストに記録してもよい。この場合、図21のブロック図に示すように、制御部201はさらに顔検出部201eを機能的に備える。顔検出部201eは、再生周囲装置リストに含まれる識別情報と合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストに対応付けされたフレーム番号のフレーム動画データに対して、公知の顔検出処理を行う。すなわち、顔検出部201eは、動画データに含まれる肌色領域(顔画像データ)を検出する。
顔検出部201eにより顔画像データが検出された場合は、表示制御部201cは、顔画像データが検出されたフレーム動画データのフレーム番号を再生フレームリストに記録する。顔画像データが検出されない場合は、表示制御部201cは、フレーム動画データのフレーム番号を再生フレームリストに記録しない。なお、顔検出部201eが公知の顔認識処理を実行可能に構成してもよい。この場合は、顔検出部201eは検出した顔画像データのうち、たとえば人物の顔が笑顔か否かを判定する。そして、表示制御部201cは、顔検出部201eにより笑顔が検出されたフレーム動画データのフレーム番号を再生フレームリストに記録する。
−変形例7−
通信部110、206はBluetooth(登録商標)等による無線通信方式に限定されない。無線LANや、RF-ID(Radio Frequency Identification)等の近距離無線通信技術を用いるものであればよい。通信部110、206としてRF-IDを用いる場合は、周囲装置の通信部を、電子カメラ100の通信部110、または画像表示装置200の通信部206の近辺にかざすことにより、各種の情報を送受信する。
−変形例8−
特定の種類情報をユーザにより選択可能に構成するものでもよい。この場合、種類情報の大分類が「Phone」に含まれる小分類のうち、たとえば「Cell Phone」と「Smart Phone」とのいずれかがユーザにより選択可能とする。そして、ユーザは、LCD108に表示されたメニュー画面から十字キー等を操作して「Cell Phone」と「Smart Phone」を選択すればよい。そして、通信制御部104cは、ユーザによる選択操作に応じて入力スイッチ101から入力した信号に基づいて、ユーザにより選択された種類情報を特定の種類情報として設定すればよい。
−変形例9−
ファイル生成部104bは、動画ファイルの付加情報部に周囲装置情報リストとフレーム対応リストとを記録するものに代えて、動画ファイルと周囲装置情報リストとフレーム対応リストとを関連付けてメモリカード109aに記録してもよい。この場合、ファイル生成部104bは、メモリカード109aの記録領域内に設けた専用のフォルダに周囲装置情報リストとフレーム対応リストとを記録する。そして、ファイル生成部104bは、周囲装置情報リストとフレーム対応リストと画像ファイルとの対応関係を示す管理テーブルを作成してメモリカード109aに記録すればよい。
−変形例10−
表示制御部104e、201cが再生フレームリストに記録されたフレーム番号のフレーム動画データを選択するものに代えて、再生フレームリストに記録されたフレーム番号のフレーム動画データを除外するようにしてもよい。この場合、表示制御部104e、201cは、メモリカード109aに記録されたフレーム動画データのうち、再生フレームリストに記録されたフレーム番号以外のフレーム動画データを選択する。
−変形例11−
表示制御部104eは、周囲装置情報リストに含まれる強度情報のうちのしきい値以上の強度情報と関連付けされた識別情報を用いて、再生フレームリストを作成するようにしてもよい。この場合、表示制御部104eは、第1の実施の形態の場合と同様にして、再生周囲装置リストの識別情報に合致する識別情報が記録された周囲装置情報リストを検出する。次に、表示制御部104eは、検出した周囲装置情報リストを参照し、再生周囲装置リストの識別情報に合致した識別情報と関連付けられている強度情報を読み出す。再生周囲装置リストの識別情報に合致する識別情報が複数存在する場合には、表示制御部104eは、それら全ての識別情報のそれぞれに関連付けられている強度情報を読み出す。
表示制御部104eは、読み出した強度情報の少なくとも1つがしきい値以上の場合は、その強度情報を含む周囲装置情報リストが対応付けされたフレーム番号を再生フレームリストに登録する。読み出した強度情報の何れもがしきい値未満の場合は、表示制御部104eは、その強度情報を含む周囲装置情報リストが対応付けされたフレーム番号を再生フレームリストに登録しない。この結果、画像を閲覧している人物が撮影時にカメラから遠く離れていたために画像上では小さな被写体として写っているような場合には、そのような動画を除外してLCD108に表示できる。
−変形例12−
表示制御部104eは、以前に選択したフレーム動画データから新たに選択したフレーム動画データに切り替えて動画をLCD108に表示するときには、フレーム番号が最小のものからフレーム番号の順序に従って逐次フレーム動画データをLCD駆動回路107へ出力するものに限定されない。たとえば、表示制御部104eは、新たに選択したフレーム画像データのうち、以前に選択したフレーム動画データの動画の表示を終了したときのフレーム番号の次に大きなフレーム番号のフレーム動画データからフレーム番号に従って逐次LCD駆動制御回路107に出力するものでもよい。
−変形例13−
通信制御部104cは、周囲装置情報リストの識別情報に変化があったときのフレーム番号がフレーム対応リストに記録されるものに代えて、識別情報に変化があったときのフレーム番号に所定時間、たとえば20フレーム分のフレーム動画データを付加したフレーム番号をフレーム対応リストに記録してもよい。この場合、図5のフレーム対応リストは、フレーム番号1〜1021が周囲装置情報リスト1に対応付けされ、フレーム番号1022〜5020が周囲装置情報リスト2に対応付けされ、フレーム番号5021〜6020が周囲装置情報リスト3に対応付けされ、フレーム番号6021〜9000が周囲装置情報リスト4に対応付けされる。もしくは、通信制御部104cは、所定の動画ファイルフォーマット(たとえばMPEG)に従って動画ファイルを表示する場合にLCD108に表示不能となるフレームが生じないように付加するフレーム数を決定してもよい。すなわち、通信制御部104cは、ある周囲装置情報リストに対応付けされるフレーム動画データのフレーム数がMPEGフォーマットに従って表示可能なフレーム数、すなわち所定のフレーム単位となるように付加するフレーム数を決定すればよい。
−変形例14−
通信制御部104cは、フレーム対応リストに周囲識別情報リストと対応付けてフレーム番号を記録するものに代えて、周囲識別情報リストに記録される識別情報に変化が生じた時刻を記録するようにしてもよい。
また、本発明の特徴を損なわない限り、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の形態についても、本発明の範囲内に含まれる。説明に用いた実施の形態および変形例は、それぞれを適宜組合わせて構成しても構わない。
100・・・電子カメラ、101・・・入力スイッチ、
103・・・撮像素子、104・・・制御部、
104a・・・画像取得部、104b・・・ファイル生成部、
104c・・・通信制御部、104d・・・読込部、
104e・・・表示制御部、104g・・・顔検出部、
108・・・LCD、109a・・・メモリカード、
110・・・通信部、110FWD・・・前方アンテナ、
110AFT・・・後方アンテナ、200・・・画像表示装置、
201・・・制御部、201a・・・読込部、
201b・・・通信制御部、201c・・・表示制御部、
201e・・・顔検出部、204・・・操作部、
205・・・モニタ、206・・・通信部

Claims (27)

  1. 記憶媒体に記録された動画データと、携帯端末装置を個別に識別する識別情報であって、前記動画データのうち特定の時間範囲の動画データに関連付けて前記記憶媒体に記録された第1識別情報とを読み込む読込手段と、
    前記携帯端末装置を個別に識別する識別情報であって、外部の前記携帯端末装置により送信される第2識別情報を取得する識別情報取得手段と、
    前記識別情報取得手段による前記第2識別情報の取得に応じて前記読込手段を制御し、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報の何れかに合致する第1識別情報が関連付けられた前記特定の時間範囲の動画データを選択して、前記特定の時間範囲の動画データに対応する動画を一つの表示器に表示させる表示制御手段とを備えることを特徴とする動画表示装置。
  2. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    被写体像を撮像して動画データを生成する撮像手段と、
    記録制御手段とをさらに備え、
    前記識別情報取得手段は、前記撮像手段による撮像に連動して前記携帯端末装置から前記第2識別情報を取得し、
    前記記録制御手段は、前記第2識別情報を、前記撮像に連動して前記第2識別情報が取得された期間に前記撮像手段により生成された前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて、前記第1識別情報として前記記憶媒体に記録することを特徴とする動画表示装置。
  3. 請求項2に記載の動画表示装置において、
    前記撮像手段により生成された前記動画データに対応する動画を再生表示する表示器をさらに備え、
    前記識別情報取得手段は、前記被写体方向に対して指向性を有し、前記撮像に連動して前記第2識別情報を取得するための第1アンテナと、前記表示器の再生表示方向に指向性を有し前記再生表示時に前記第2識別情報を取得するための第2アンテナとを含むことを特徴とする動画表示装置。
  4. 請求項2に記載の動画表示装置において、
    前記識別情報取得手段は、前記撮像手段による撮像に連動して、前記携帯端末装置の種類を識別するための装置種類識別情報をさらに取得し、
    前記記録制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記装置種類識別情報のうち特定の前記装置種類識別情報に対応する前記識別情報を前記第1識別情報として前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて前記記憶媒体に記録し、前記特定の装置種類識別情報以外の前記装置種類識別情報に対応する前記識別情報を前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて前記記憶媒体に記録することを禁止することを特徴とする動画表示装置。
  5. 請求項2に記載の動画表示装置において、
    前記識別情報取得手段は、前記第2識別情報を含む信号を取得した際の前記信号の受信信号強度を検出し、
    前記記録制御手段は、前記撮像に連動して前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報のうち、前記検出された前記受信信号強度がしきい値よりも強い前記信号に含まれる前記第2識別情報を、前記第2識別情報が取得された期間に前記撮像手段により生成された前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて、前記第1識別情報として記録することを特徴とする動画表示装置。
  6. 請求項5に記載の動画表示装置において、
    前記しきい値を指定する指定操作を受け付ける第1受付手段をさらに備えることを特徴とする動画表示装置。
  7. 請求項2に記載の動画表示装置において、
    前記識別情報取得手段は、所定の周期ごとに前記第2識別情報を取得し、
    前記記録制御手段は、前記第2識別情報を、前記第2識別情報が取得された期間に前記撮像手段により生成された前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて、前記第1識別情報として記録することを特徴とする動画表示装置。
  8. 請求項7に記載の動画表示装置において、
    前記記録制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された今回の前記第2識別情報が、前回取得された前記第2識別情報とは異なる場合には、前記今回の第2識別情報を、前記今回の第2識別情報が取得された期間に前記撮像手段により生成された前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて、前記第1識別情報として記録することを特徴とする動画表示装置。
  9. 請求項8に記載の動画表示装置において、
    前記記録制御手段は、前記今回の第2識別情報が取得された期間に生成された動画データに所定時間に相当する動画データを付加して前記特定の時間範囲の動画データを生成し、
    前記今回の第2識別情報を前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて、前記第1識別情報として記録することを特徴とする動画表示装置。
  10. 請求項9に記載の動画表示装置において、
    前記記録制御手段は、前記特定の時間範囲の動画データが所定のフレーム単位ごとの動画データとなるように、前記今回の第2識別情報が取得された期間に生成された動画データに前記所定時間に相当する動画データを付加することを特徴とする動画表示装置。
  11. 請求項2に記載の動画表示装置において、
    前記撮像手段により生成された前記動画データから人物の顔に対応する顔画像データを検出する顔検出手段をさらに備え、
    前記記録制御手段は、前記顔検出手段により前記顔画像データが検出された場合に、前記第2識別情報を前記特定の時間範囲の動画データに関連付けて、前記第1識別情報として記録することを特徴とする動画表示装置。
  12. 請求項4に記載の動画表示装置において、
    前記装置種類識別情報を選択する選択操作を受け付ける第2受付手段と、
    前記選択操作により選択された前記装置種類識別情報を前記特定の装置種類識別情報として設定する装置情報設定手段とを備えることを特徴とする動画表示装置。
  13. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記読込手段は、前記特定の時間範囲の動画データに関連付けされた情報であって、前記携帯端末装置の種類を識別するための装置種類識別情報をさらに読み込み、
    前記表示制御手段は、特定の前記装置種類識別情報が関連付けされた特定の時間範囲の動画データであって、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報の何れかに合致する前記第1識別情報が関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを選択することを特徴とする動画表示装置。
  14. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記読込手段は、前記特定の時間範囲の動画データに関連付けされた情報であって、前記第1識別情報を含む信号が取得されたときの前記信号の受信信号強度に関する情報をさらに読み込み、
    前記表示制御手段は、前記受信信号強度がしきい値よりも高い信号の前記受信信号強度に関する情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データであって、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報に合致する前記第1識別情報が関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを選択することを特徴とする動画表示装置。
  15. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記識別情報取得手段は、前記第2識別情報を含む信号を取得した際の前記信号の受信信号強度を検出し、
    前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報のうち、前記検出された受信信号強度が最も強い信号に含まれる前記第2識別情報に合致する前記第1識別情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを選択することを特徴とする動画表示装置。
  16. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記識別情報取得手段は、前記第2識別情報を含む信号を取得した際の前記信号の受信信号強度を検出し、
    前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報のうち、前記検出された前記受信信号強度が所定の強度よりも強い信号に含まれる前記第2識別情報に合致する前記第1識別情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを選択することを特徴とする動画表示装置。
  17. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記画像データから人物の顔に対応する顔画像データを検出する顔検出手段をさらに備え、
    前記表示制御手段は、前記顔検出手段により前記顔画像データが検出された前記特定の時間範囲の動画データのみを選択することを特徴とする動画表示装置。
  18. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記識別情報取得手段は、所定の周期ごとに前記携帯端末装置から前記第2識別情報を取得し、
    前記識別情報取得手段により新たに取得された前記第2識別情報が以前に取得された前記第2識別情報から変化した場合には、前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により前記新たに取得された前記第2識別情報に合致する前記第1識別情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを以前に選択した前記特定の時間範囲の動画データに代えて選択することを特徴とする動画表示装置。
  19. 請求項18に記載の動画表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記新たに取得された前記第2識別情報に応じて選択した前記特定の時間範囲の動画データに含まれる最初のフレーム番号に対応する動画データの動画から逐次、前記表示器に表示させることを特徴とする動画表示装置。
  20. 請求項18に記載の動画表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記新たに取得された前記第2識別情報に応じて選択した前記特定の時間範囲の動画データのうち、前記以前に選択された前記特定の時間範囲の動画データに対応する動画が表示終了された時のフレーム番号の次に大きなフレーム番号の動画データの動画から逐次、前記表示器に表示させることを特徴とする動画表示装置。
  21. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記携帯端末装置の前記第2識別情報の取得を指示する取得指示操作を受け付ける第3受付手段をさらに備え、
    前記識別情報取得手段は、前記第3受付手段により受け付けられた前記取得指示操作に応じて前記第2識別情報を取得し、
    前記表示制御手段は、前記取得指示操作に応じて前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報に合致する前記第1識別情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを選択することを特徴とする動画表示装置。
  22. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報のうち特定の識別情報に合致する前記第1識別情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを選択することを特徴とする動画表示装置。
  23. 請求項1に記載の動画表示装置において、
    前記表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報の何れかに合致する前記第1識別情報に合致する前記特定の時間範囲の動画データから、特定の識別情報と関連付けされた前記特定の時間範囲の動画データを除外して選択することを特徴とする動画表示装置。
  24. 請求項22または23に記載の動画表示装置において、
    前記特定の識別情報を選択するための選択画面を前記表示器に表示する第2表示制御手段と、
    前記第2表示制御手段により前記表示器に表示された前記選択画面上で複数の前記第2識別情報の何れかを選択する選択操作を受け付ける第4受付手段と、
    前記第4受付手段の操作により選択された前記第2識別情報を前記特定の識別情報として設定する識別情報設定手段とをさらに備えることを特徴とする動画表示装置。
  25. 請求項24に記載の動画表示装置において、
    前記第2表示制御手段は、前記識別情報取得手段により取得された前記第2識別情報に基づいて、前記選択画面を前記表示器に表示することを特徴とする動画表示装置。
  26. 請求項22または23に記載の動画表示装置において、
    所定条件を満たす前記第1識別情報を前記特定の識別情報として設定する識別情報設定手段をさらに備えることを特徴とする動画表示装置。
  27. 請求項24に記載の動画表示装置において、
    前記第2表示制御手段は、前記読込手段により読み込まれた動画データに関連付けされた前記第1識別情報に基づいて、前記選択画面を前記表示器に表示することを特徴とする動画表示装置。
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