JP2013175801A - 無線受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】受信感度の劣化を防止し、高速なDCオフセット補正を可能とする。
【解決手段】ダイレクトコンバージョン方式の無線受信装置であって、アンテナ1で受信された無線信号を互いに異なる位相を有するローカル信号によりベースバンド信号へ周波数変換するミキサー4,5と、前記ベースバンド信号を復調レベルまで増幅する差動増幅器(第1増幅回路)103,104と、前記ミキサーと前記第1増幅回路との間に設けられる第2増幅回路54,55と、複数段のカレントミラー構成で基準電流の2n倍の電流を加算する電流可変回路68,69と、前記第1増幅回路の出力に基づいて、前記電流可変回路から前記第2増幅回路に電流を流入することにより前記ミキサーのDCオフセットを補正する制御回路66,67と、前記基準電流となるPchMOSFETのゲート−ソース間に接続されるコンデンサ74,75とを有する。
【選択図】図1
【解決手段】ダイレクトコンバージョン方式の無線受信装置であって、アンテナ1で受信された無線信号を互いに異なる位相を有するローカル信号によりベースバンド信号へ周波数変換するミキサー4,5と、前記ベースバンド信号を復調レベルまで増幅する差動増幅器(第1増幅回路)103,104と、前記ミキサーと前記第1増幅回路との間に設けられる第2増幅回路54,55と、複数段のカレントミラー構成で基準電流の2n倍の電流を加算する電流可変回路68,69と、前記第1増幅回路の出力に基づいて、前記電流可変回路から前記第2増幅回路に電流を流入することにより前記ミキサーのDCオフセットを補正する制御回路66,67と、前記基準電流となるPchMOSFETのゲート−ソース間に接続されるコンデンサ74,75とを有する。
【選択図】図1
Description
この発明は、ダイレクトコンバージョン方式の無線受信装置に関する。
従来、受信信号をミキサーで被変調波であるベースバンド信号に周波数変換し、差動増幅器で復調に必要な信号レベルまで増幅するダイレクトコンバージョン方式(以下、DC方式と呼ぶ)の無線受信装置において、ミキサーに局部発振器を用いてローカル信号を入力した信号はミキサーのRF入力側にリークし、アンテナや低雑音増幅器で反射しミキサーに再入力される。これにより、再入力した信号はローカル信号と同一周波数の信号であるため、セルフミキシングを起こしてDCオフセットを発生させる。
DC方式の無線受信装置においては、IQ信号にDCオフセットが発生することで復調部へ入力される信号のDCレベルはDCオフセット×利得分増幅され、DCバイアスが電源電圧を超えるため、必要な信号を送れなくなる問題が発生する。そのため、利得分増幅した場合でも問題ないレベルまでDCオフセットを補正する必要がある。
特許文献1は、このようなDCオフセットを解消するために、DCオフセットを検出し、検出したDCオフセットの補正処理を行う技術を開示している。
図10に従来のダイレクトコンバージョン受信機を示す。この受信回路は、アンテナ1、帯域通過フィルタ2、低雑音増幅器3、ミキサー4,5、位相器6、局部発振器7、DCオフセット補正回路40,41、低周波通過フィルタ18,19、電圧可変利得器20,21、自動利得制御部22、及び復調部23を備えている。
図10に従来のダイレクトコンバージョン受信機を示す。この受信回路は、アンテナ1、帯域通過フィルタ2、低雑音増幅器3、ミキサー4,5、位相器6、局部発振器7、DCオフセット補正回路40,41、低周波通過フィルタ18,19、電圧可変利得器20,21、自動利得制御部22、及び復調部23を備えている。
受信信号は、帯域通過フィルタ2で所望の無線周波数のみ通過し、低雑音増幅器3で増幅後ミキサー4,5へ入力される。受信信号は、ミキサー4,5で局部発振器7のローカル信号と周波数変換されベースバンド信号となり、この信号は後段の差動増幅器14,15で増幅後、低周波通過フィルタ18,19で受信チャネル周波数を選択する。その後、受信ダイナミック性能を確保するために、受信電界レベルに応じて自動利得制御部22と電圧可変利得器20,21により利得調整された後、復調部23へ入力される。復調部23への入力信号にはミキサー4,5と差動増幅器14,15で発生したDCオフセットがベースバンド信号に加算されているため、このDCオフセットを補正するためのDCオフセット補正回路40,41が用意されている。
従来は、DCオフセット補正回路40,41をADC24,25、D/Aコンバータ(以下DACと略す)32,33、オペアンプ34,35、比較器28,29、基準電圧コード26,27、カウンタ制御部30,31によりオペアンプ34,35の出力電圧を変化させDCオフセット補正を行っていた。
ミキサー4,5の差動出力のプラス側の出力電圧をVp、マイナス側の出力電圧をVnとし、プラス側の信号成分出力電圧をVpdata、プラス側の信号成分以外のDC成分出力電圧(バイアス電圧+DCオフセット)をVpdc、マイナス側の信号成分出力電圧をVndata、マイナス側の信号成分以外のDC成分出力電圧をVndcとした場合、Vp、Vnは下式となる。
Vp=Vpdata+Vpdc
Vn=Vndata+Vndc
Vp=Vpdata+Vpdc
Vn=Vndata+Vndc
オペアンプ34,35の出力電圧をV’、差動増幅器14,15の出力電圧をVoutとすると、DCオフセットが発生しない場合、Vpdc=Vndcであるため出力電圧Voutは式(a)となる。
Vout=(R2(Vp−Vn)/R1)+V’
=(R2(Vpdata−Vndata)/R1)+V’ …(a)
Vout=(R2(Vp−Vn)/R1)+V’
=(R2(Vpdata−Vndata)/R1)+V’ …(a)
ミキサー4,5で発生するDCオフセットをα(=Vpdc−Vndc)とした場合、差動増幅器14,15の出力電圧Voutは式(b)となる。
Vout=(R2(Vpdata−Vndata+α)/R1)+V’
=(R2(Vpdata−Vndata)/R1)+R2・α/R1+V’ …(b)
Vout=(R2(Vpdata−Vndata+α)/R1)+V’
=(R2(Vpdata−Vndata)/R1)+R2・α/R1+V’ …(b)
ここで、R2・α/R1がDCオフセットによって発生した電圧である。差動増幅器14,15以降のバイアス電圧をVrefとした場合、式(c)を満たすようにV’を制御してDCオフセットの補正を行う。
Vref=R2・α/R1+V’ …(c)
Vref=R2・α/R1+V’ …(c)
DCオフセット補正の制御は、ミキサー4,5からDC成分出力電圧(Vpdc、Vndc)だけが出力される状況を作り出し、ADC24,25の分解能を有効活用するために電圧可変利得器20,21が最大利得で固定されるよう自動利得制御部22が制御を行った後、CPU等により出力されるイニシャル信号(DcIni信号)38をトリガとしカウンタ制御を開始する。
図11には、DcIni信号38が入力され、カウンタ制御部30,31が制御開始から制御終了までの、DACコード、ADCコード、比較器28,29出力のタイミングチャートを示している。
DcIni信号38によりカウンタ制御部30,31のカウンタはリセットされ、クロック生成部39から出力されたクロックに同期して、カウンタ制御部30,31に入力されるEnable信号が“1”である場合にカウンタのインクリメントを実施し、Enable信号が“0”である場合にはカウンタのインクリメントを実施しない。DAC32,33はカウンタ制御部30,31のカウンタ値(DACコード)に応じた電圧V’を出力し、Vout電圧を制御する。
DcIni信号38によりカウンタ制御部30,31のカウンタはリセットされ、クロック生成部39から出力されたクロックに同期して、カウンタ制御部30,31に入力されるEnable信号が“1”である場合にカウンタのインクリメントを実施し、Enable信号が“0”である場合にはカウンタのインクリメントを実施しない。DAC32,33はカウンタ制御部30,31のカウンタ値(DACコード)に応じた電圧V’を出力し、Vout電圧を制御する。
比較器28,29は、ADC24,25にVref電圧が入力された場合に出力するADCコードを基準電圧コード26,27とし、この基準電圧コード26,27と、復調部23への入力電圧がADC24,25へ入力されADC24,25から出力されるADCコードとを比較して、“基準電圧コード26,27≦ADCコード”である場合には、“0”を出力、“基準電圧コード26,27>ADCコード”である場合には、“1”を出力する。
比較器28,29の出力が“1”から“0”へと変化した際のADCコードが、“ADC入力電圧≒Vref”となるため、比較器28,29の出力が“0”へ変化した際にカウンタ制御部30,31のカウンタの動作を止めることで、DCオフセット補正となる。
DCオフセットの補正を行うDAC32,33は、発生しうるDCオフセット電圧よりも広い範囲で電圧制御が行うことが出来、且つ希望する補正範囲内よりも分解能が高いものとする。DCオフセット補正を検出するADC24,25は、希望する補正範囲よりも分解能が高いADC24,25であるものとする。カウンタ制御部30,31を駆動するクロックは、DAC32,33からADC24,25までのステップ応答の収束時間よりも遅い周波数で動作するものとする。
上記特許文献1に示すDCオフセット補正を行う方法においては、DCオフセット補正回路の出力段のオペアンプの出力電圧にノイズがのっているため、受信感度の劣化につながっている。また、DCオフセット補正動作は高速性が要求されるため、高速にDCオフセット補正が可能となる制御回路が必要となる。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、受信感度の劣化を防止し、高速なDCオフセット補正を可能とする無線受信装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の第1の態様は、ダイレクトコンバージョン方式の無線受信装置であって、アンテナで受信された無線信号を互いに異なる位相を有するローカル信号によりベースバンド信号へ周波数変換するミキサーと、前記ベースバンド信号を復調レベルまで増幅する第1増幅回路と、前記ミキサーと前記第1増幅回路との間に設けられる第2増幅回路と、複数段のカレントミラー構成で基準電流の2n倍の電流を加算する電流可変回路と、前記第1増幅回路の出力に基づいて、前記電流可変回路から前記第2増幅回路に電流を流入することにより前記ミキサーのDCオフセットを補正する制御回路と、前記基準電流となるPchMOSFETのゲート−ソース間に接続されるコンデンサとを具備する。
上記第1の態様によれば、基準電流を決めるPchMOSFETは、ゲート−ソース間にコンデンサを入れることで低ノイズ電流源とし、複数段のカレントミラー構成による電流可変回路68,69を用いることで、低ノイズなDCオフセット補正を行うことが可能となる。
本発明の第2の態様は、上記第1の態様において、前記制御回路は、前記第1増幅回路の出力と所定の基準電圧との比較結果を出力する比較器と、前記DCオフセットが所定の収束範囲内に入るかを判定する収束判定回路と、前記収束判定回路と前記比較器の出力に基づいて前記電流可変回路を制御する逐次比較レジスタ(SAR)とを含むものである。
上記第2の態様によれば、電流可変回路の制御をSARで行うことにより高速なDCオフセット補正を行うことができる。これにより、受信入力段へのノイズ加算を軽減し、受信感度の劣化を防止させ高速にDCオフセット補正が可能な無線受信装置を提供できる。
本発明の第3の態様は、上記第1又は2の態様において、前記制御回路と前記電流可変回路との間に設けられるインバータ回路と、前記第2増幅回路のプラス側出力およびマイナス側出力のいずれか一方を選択して前記電流可変回路から電流を流入する第1スイッチとをさらに具備するものである。
上記第3の態様によれば、制御回路の出力にインバータ回路を用いて電流可変回路を制御することで、DCオフセット補正電圧に不連続点を発生しないようにすることができ、電流可変回路の制御を容易に行うことができる。
上記第3の態様によれば、制御回路の出力にインバータ回路を用いて電流可変回路を制御することで、DCオフセット補正電圧に不連続点を発生しないようにすることができ、電流可変回路の制御を容易に行うことができる。
本発明の第4の態様は、上記第2の態様において、基準クロックを生成する基準クロック生成部と、前記基準クロックを1/nへ分周する複数の分周器と、前記複数の分周器のうちから前記SARの更新タイミングを決定するクロックを選択する第2スイッチとをさらに具備するものである。
上記第4の態様によれば、クロック周波数を可変することで、複数の異なるフィルタが用意されているシステムにおいても、収束時間が最大となるフィルタ応答時間にクロック周波数を合わせる必要が無く、各フィルタのステップ応答の収束時間に合わせたクロック周波数を用意することができるため、補正処理時間の高速化を図ることが出来る。
本発明の第5の態様は、上記第2の態様において、複数の収束範囲設定値を格納するメモリと、前記複数の収束範囲設定値のうちから前記収束判定回路の収束範囲設定値を選択する第3スイッチとをさらに具備するものである。
上記第5の態様によれば、収束判定回路の収束範囲を可変にすることで、システム毎に最適なDCオフセット補正を実施することが可能になる。
上記第5の態様によれば、収束判定回路の収束範囲を可変にすることで、システム毎に最適なDCオフセット補正を実施することが可能になる。
すなわちこの発明によれば、受信感度の劣化を防止し、高速なDCオフセット補正を可能とする無線受信装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る無線受信装置の構成を示す図である。この無線受信装置は、アンテナ1、帯域通過フィルタ2、低雑音増幅器3、ミキサー4,5、位相器6,局部発振器7、DCオフセット補正回路40,41、正負切替スイッチ(第1スイッチ)42,43、増幅回路(第2増幅回路)54,55、低周波通過フィルタ18,19,差動増幅器(第1増幅回路)103,104、電圧可変利得器20,21、自動利得制御部22,および復調部23を有する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る無線受信装置の構成を示す図である。この無線受信装置は、アンテナ1、帯域通過フィルタ2、低雑音増幅器3、ミキサー4,5、位相器6,局部発振器7、DCオフセット補正回路40,41、正負切替スイッチ(第1スイッチ)42,43、増幅回路(第2増幅回路)54,55、低周波通過フィルタ18,19,差動増幅器(第1増幅回路)103,104、電圧可変利得器20,21、自動利得制御部22,および復調部23を有する。
アンテナ1で受信された受信信号は、帯域通過フィルタ2で所望の無線周波数のみ通過し、低雑音増幅器3で増幅後、ミキサー4,5へ入力される。ミキサー4,5間には、位相器6および局部発振器7が設けられ、受信信号は局部発振器7のローカル信号により90度の位相差を有するI相およびQ相のベースバンド信号に変換される。
このベースバンド信号は、増幅回路54,55で増幅後、後段に設けられる低周波通過フィルタ18,19で受信チャネル周波数が選択される。その後、低周波通過フィルタ18,19の各出力は、差動増幅器103,104でシングルエンド出力され、自動利得制御部22と電圧可変利得器20,21とにより利得調整された後、復調部23と自動利得制御部22に入力される。
復調部23および自動利得制御部22に供給される入力信号には、ミキサー4,5と増幅回路54,55で発生したDCオフセットがベースバンド信号に加算されているため、このDCオフセットを補正するためにI相のDCオフセット補正回路40と、Q相のDCオフセット補正回路41が設けられている。
次に、ミキサー4,5で発生したDCオフセットを補正する方法について説明する。
I相信号で説明すると、ミキサー4の出力は、差動増幅器44,45と抵抗(R1)48および抵抗(R2)50,51で構成された増幅回路54で増幅され、その出力は低周波通過フィルタ18を通過し、差動信号として出力される。その後、基準電圧Vref64と抵抗(R3)56,57、抵抗(R4)60,61、差動増幅器103により入力信号の差信号を増幅すると、基準電圧Vref64をバイアスとしたシングルエンド出力が得られる。このシングルエンド出力信号は、電圧可変利得器20を通り、ADC24によりDC電圧をデジタル化する。その後、DCオフセット補正回路40の制御回路66は、ADC24への入力電圧が目標の電圧になるように電流可変回路68内のドレイン電流制御用スイッチ91〜96および正負切替スイッチ42を制御する。
I相信号で説明すると、ミキサー4の出力は、差動増幅器44,45と抵抗(R1)48および抵抗(R2)50,51で構成された増幅回路54で増幅され、その出力は低周波通過フィルタ18を通過し、差動信号として出力される。その後、基準電圧Vref64と抵抗(R3)56,57、抵抗(R4)60,61、差動増幅器103により入力信号の差信号を増幅すると、基準電圧Vref64をバイアスとしたシングルエンド出力が得られる。このシングルエンド出力信号は、電圧可変利得器20を通り、ADC24によりDC電圧をデジタル化する。その後、DCオフセット補正回路40の制御回路66は、ADC24への入力電圧が目標の電圧になるように電流可変回路68内のドレイン電流制御用スイッチ91〜96および正負切替スイッチ42を制御する。
同様にQ相信号では、ミキサー5出力は、増幅回路55、低周波通過フィルタ19、および差動増幅器104によりシングルエンド出力が得られ、電圧可変利得器21およびADC25によりDC電圧をデジタル化する。DCオフセット補正回路41の制御回路67は、ADC25への入力電圧が目標の電圧になるように電流可変回路69内のドレイン電流制御用スイッチ97〜102および正負切替スイッチ43を制御する。
図1に示すように、ミキサー4,5の差動電圧をVp及びVnとし、増幅回路54,55の(a)に電流Idを流すことにより出力端電圧Vpo及びVnoは以下の電圧にバイアスされる。また、入出力の差動特性を良くするためにR2:50,51,52,53は同じ抵抗値が使われる。また、増幅回路54,55の利得はR1:48,49とR2:50,51,52,53の比で表わされる。
Vpo=Vp+(R2/R1)(Vp−Vn)−R2・Id
Vno=Vn−(R2/R1)(Vp−Vn)
Vpo=Vp+(R2/R1)(Vp−Vn)−R2・Id
Vno=Vn−(R2/R1)(Vp−Vn)
この差動出力電圧は、これに続く差動増幅器103,104により基準電圧Vref64,65とするバイアスのシングルエンド信号に変換される。従って、Voutは以下の式(1)で表すことができる。
Vout=(R4/R3)(Vpo−Vno)+Vref
=(R4/R3)[(1+2・R2/R1)(Vp−Vn)−R2・Id]+Vref …(1)
Vout=(R4/R3)(Vpo−Vno)+Vref
=(R4/R3)[(1+2・R2/R1)(Vp−Vn)−R2・Id]+Vref …(1)
上記の計算と同様に、増幅回路54,55の(b)に電流Idを流すことにより出力端電圧Vpo及びVnoは以下の電圧にバイアスされる。
Vpo=Vp−(R2/R1)(Vn−Vp)
Vno=Vn+(R2/R1)(Vn−Vp)+R2・Id
Vout=(R4/R3)(Vpo−Vno)+Vref
=(R4/R3)[(1+2・R2/R1)(Vp−Vn)+R2・Id]+Vref …(2)
Vpo=Vp−(R2/R1)(Vn−Vp)
Vno=Vn+(R2/R1)(Vn−Vp)+R2・Id
Vout=(R4/R3)(Vpo−Vno)+Vref
=(R4/R3)[(1+2・R2/R1)(Vp−Vn)+R2・Id]+Vref …(2)
ここで、ミキサー4,5で発生するDCオフセットをαとし、ミキサー4,5からはDCオフセット成分以外何も出力されていないとすると、α=(Vp−Vn)のため、上記式(1)又は(2)の[ ]内を0とすれば、Vout=VrefとなりDCオフセット補正が完了する。
なお、αがプラスの場合は(a)に電流を流し、αがマイナスの場合は(b)に電流を流すことでDCオフセット補正を行うことができる。
電流Idの大きさに関しては、カレントミラーの電源Vdd70,71と抵抗72,73により決まるドレイン電流I1を基準電流とし、カレントミラーで基準電流の2n倍(n=0、1、2、3、4、5)の電流を生成し、ドレイン電流制御用スイッチ91〜96,97〜102で各電流の加算ができるようにする。
電流Idの大きさに関しては、カレントミラーの電源Vdd70,71と抵抗72,73により決まるドレイン電流I1を基準電流とし、カレントミラーで基準電流の2n倍(n=0、1、2、3、4、5)の電流を生成し、ドレイン電流制御用スイッチ91〜96,97〜102で各電流の加算ができるようにする。
次に、DCオフセット補正の手順について説明する。アンテナ端1を50Ω終端にした状態にて、ミキサー4,5のセルフミキシングと増幅回路54,55で発生したDCオフセットがその後の差動増幅器103,104で増幅し、更に最大利得で固定された電圧可変利得器20,21によって増幅され復調部23へ入力される。このときの復調部23への入力電圧をADC24,25で取り込み、制御回路66,67へ入力する。制御回路66,67では、ADC24,25の出力値に応じてDCオフセット補正回路40,41内の多段カレントミラーのドレイン電流制御用切替スイッチ91〜102と、増幅回路54,55の(a)又は(b)の接続を正負切替スイッチ42,43でVout=Vrefとなるように制御コードを出力し制御を行う。
また、電流可変回路68,69内の基準電流を流すPchMOSFET(Pチャネル型 Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)78,78’のゲート−ソース間にコンデンサ74,75を接続することで基準電流I1のノイズ低減を行い、低ノイズなDCオフセット補正が可能となる。基準電流から発生するノイズは、コンデンサ74,75により低減されるため、カレントミラーで発生するノイズも低減される。この低ノイズな電流可変回路68,69で増幅回路54,55を制御するため、出力ノイズも低減可能となる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態に係る無線受信装置の構成を示す図である。第2実施形態は、上記図1の制御回路66,67の出力にインバータ回路105,106を用いたものである。図2では、制御回路66,67を、第1基準電圧コード(基準電圧コード)26,27、カウンタ制御部30,31、第1比較器(比較器)28,29、DcIni信号38、およびクロック生成部39で構成している。
図2は、第2実施形態に係る無線受信装置の構成を示す図である。第2実施形態は、上記図1の制御回路66,67の出力にインバータ回路105,106を用いたものである。図2では、制御回路66,67を、第1基準電圧コード(基準電圧コード)26,27、カウンタ制御部30,31、第1比較器(比較器)28,29、DcIni信号38、およびクロック生成部39で構成している。
図3(a)は、第1実施形態における制御コード対差動増幅器103,104出力のDCオフセット補正電圧を示す。電流可変回路68,69は、各要素の電流が基準電流の2n倍となっているため、出力される電流は電流可変回路68,69へ入力されるコードに対して1次関数的に変化する。第1実施形態の状態で、制御回路66,67から出力される制御コードを用いて直接電流可変回路68,69と正負切替スイッチ42,43を制御すると、差動増幅器103,104出力のDCオフセット補正電圧は、図3(a)のようになる。すなわち、制御コードのMSB(Most Significant Bit)が0から1に切り替わるところでDCオフセット補正電圧に不連続点が発生し、電流可変回路68,69の制御を容易に行うことができない。
図4に、インバータ回路の接続図を示す。電流可変回路68、69の基準電流の2n倍の電流を流すドレイン電流制御用スイッチ91〜96,97〜102の入力信号をインバータ107〜112,107’〜112’が付いたインバータ切替スイッチ113〜118,113’〜118’によりMSBの状態に応じて反転させて入力する。インバータ切替スイッチ113〜118,113’〜118’の制御に関しては、制御コードのMSBが“0”のときは基準電流の2n倍の電流を流す各切替スイッチ91〜96,97〜102の入力信号を反転し、MSBが“1”のときは基準電流の2n倍の電流を流す各ドレイン電流制御用スイッチ91〜96,97〜102の入力信号をそのまま入力する。
図4に示すように、制御回路66,67の出力にインバータ回路105,106を用いて電流可変回路68,69を制御することで、図3(b)に示すようにDCオフセット補正電圧に不連続点を発生しないようにすることができ、電流可変回路68,69の制御を容易に行うことができる。
また、インバータ回路105,106を用いることで図2に示すように、従来技術で説明したカウンタ制御部30,31を用いてDCオフセット補正制御を行うことが可能となる。
また、インバータ回路105,106を用いることで図2に示すように、従来技術で説明したカウンタ制御部30,31を用いてDCオフセット補正制御を行うことが可能となる。
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態に係る無線受信装置の構成を示す図である。従来技術では、カウンタ制御部でカウンタ値をインクリメントしてDCオフセット補正を行うため、DCオフセット補正の制御終了時間はDCオフセットの発生量に依存し、発生量次第では、時間を必要とする場合がある。そこで、第3実施形態は、電流可変回路68,69の制御をSAR(逐次比較レジスタ:Successive Approximation Register)135,136で行うことにより高速なDCオフセット補正を可能にする。
図5は、第3実施形態に係る無線受信装置の構成を示す図である。従来技術では、カウンタ制御部でカウンタ値をインクリメントしてDCオフセット補正を行うため、DCオフセット補正の制御終了時間はDCオフセットの発生量に依存し、発生量次第では、時間を必要とする場合がある。そこで、第3実施形態は、電流可変回路68,69の制御をSAR(逐次比較レジスタ:Successive Approximation Register)135,136で行うことにより高速なDCオフセット補正を可能にする。
図5では、上記第1実施形態の構成における制御回路66,67を、第1基準電圧コード26,27、第1比較器28,29、収束判定部133,134、SAR135,136、DcIni信号38、およびクロック生成部39で構成する。収束判定部133,134は、第2基準電圧コード119,120、収束範囲設定値121,122、加算器123,124、減算器125,126、第3比較器127,128、第2比較器129,130、およびEX−OR回路(収束判定回路)131,132を有する。
第3実施形態の無線受信装置の各ブロックの動作について以下に説明する。図6は、第2比較器、第3比較器およびEX−OR回路の真理値を表した図である。
第2比較器129,130は、第2比較器129,130及び第3比較器127,128でADCコードと比較する際に用いられる基準電圧コードを第2基準電圧コード119,120とし、“ADCコード”と“第2基準電圧コード119,120−収束範囲設定値121,122”とを比較し、“ADCコード”≧“第2基準電圧コード119,120−収束範囲設定値121,122”の場合は“0”、“ADCコード”<“第2基準電圧コード119,120−収束範囲設定値121,122”の場合は“1”を比較結果として出力する。
第2比較器129,130は、第2比較器129,130及び第3比較器127,128でADCコードと比較する際に用いられる基準電圧コードを第2基準電圧コード119,120とし、“ADCコード”と“第2基準電圧コード119,120−収束範囲設定値121,122”とを比較し、“ADCコード”≧“第2基準電圧コード119,120−収束範囲設定値121,122”の場合は“0”、“ADCコード”<“第2基準電圧コード119,120−収束範囲設定値121,122”の場合は“1”を比較結果として出力する。
第3比較器127,128は、“ADCコード”と“第2基準電圧コード119,120+収束範囲設定値121,122”とを比較し、“ADCコード”>“第2基準電圧コード119,120+収束範囲設定値121,122”の場合は“1”、“ADCコード”≦“第2基準電圧コード119,120+収束範囲設定値121,122”の場合は“0”を比較結果として出力する。
つまり、DCオフセット補正が希望するDCオフセット補正範囲内に補正された場合、収束判定部133,134から“0”が出力され、範囲外である場合には“1”が出力される。
一方、第1比較器28,29は、ADCコードと第1基準電圧コード26,27を比較し、“ADCコード”>“第1基準電圧コード26,27”のときは“1”、“ADCコード”≦“第1基準電圧コード26,27”のときは“0”を比較結果として出力する。
一方、第1比較器28,29は、ADCコードと第1基準電圧コード26,27を比較し、“ADCコード”>“第1基準電圧コード26,27”のときは“1”、“ADCコード”≦“第1基準電圧コード26,27”のときは“0”を比較結果として出力する。
図7に、電流可変回路68,69および正負切替スイッチ42,43を7bitで制御する場合のSAR動作を示す。SAR出力を7bitの制御コードDACIとすると、SAR135,136は、DcIni信号38を受けて、制御コードの中間値であるDACI=40[hex](MSB(DACI(6))=“1”、MSB以外(DACI(5)〜DACI(0))=“0”)を初期値として出力する。
次のクロックが入力された際に、第1比較器28,29の比較結果を判定し、比較結果が“1”である場合には“0”を、比較結果が“0”である場合には“1”をMSBに判定出力(判定(1))する。判定出力(判定(1))と同時にMSB(判定bit)を除いた下位bitによる制御コードの中間値(DACI(5)〜DACI(0)=20[hex])を出力する。
このように、判定出力と、判定bitを除いた判定bitよりも下位bitによる制御コードの中間値出力を、LSBが判定(判定(7))されるまで順次繰り返すことで、ADCコードと第1基準電圧コード26,27が等しくなるよう制御コードを設定していく。
ただし、Enable信号に“0”が入力された場合はDCオフセット補正が希望する補正範囲に補正されたとして、判定出力を行わず、それ以前の制御コードを保持しSAR動作を停止する。
ただし、Enable信号に“0”が入力された場合はDCオフセット補正が希望する補正範囲に補正されたとして、判定出力を行わず、それ以前の制御コードを保持しSAR動作を停止する。
図7(a)は収束範囲内に入らなかった場合のタイミングチャートを示し、図7(b)は収束範囲内に入った場合のタイミングチャートを示している。図7(b)では、判定(3)を出力した後、DCオフセットが収束範囲内に入ったとしてEnable信号が“0”となりSAR135,136の動作を停止している。
このように第3実施形態においては、7bitのSARの場合は7回判定を行うだけでDCオフセット補正を行うことができ、高速なDCオフセット補正処理となる。
また、第3実施形態において、DCオフセット補正電圧がプラス側にしか制御を行わない場合は、インバータ回路105,106、正負切替スイッチ42,43を用いず、電流可変回路68,69の出力を増幅回路54,55の(b)側に接続することでSAR135,136を用いて制御することが可能である。
また、第3実施形態において、DCオフセット補正電圧がプラス側にしか制御を行わない場合は、インバータ回路105,106、正負切替スイッチ42,43を用いず、電流可変回路68,69の出力を増幅回路54,55の(b)側に接続することでSAR135,136を用いて制御することが可能である。
このケースは例えば、ミキサー4,5のDCオフセットがマイナス側にしか発生しない場合、もしくはミキサー4,5に発生しうる最大DCオフセット電圧時にVoutに現れる電圧以上のオフセット電圧ΔVoffsetとした場合に、差動増幅器103,104のバイアス電圧としてVref−ΔVoffsetを供給した場合である。
DCオフセット補正電圧がマイナス側にしか制御を行わない場合は、インバータ回路105,106、正負切替スイッチ42,43を用いず、電流可変回路68,69の出力を増幅回路54,55の(a)側に接続し、SAR135,136の判定結果を反転して出力することでSAR135,136を用いて制御することができる。
(第4実施形態)
図8は、第4実施形態に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。上記図5のクロック生成部39を、基準クロック生成部138、分周器160〜162、第2スイッチ140、スイッチ制御信号141で構成したものである。
図8は、第4実施形態に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。上記図5のクロック生成部39を、基準クロック生成部138、分周器160〜162、第2スイッチ140、スイッチ制御信号141で構成したものである。
上記第3実施形態の構成と比較し、基準クロック生成部138で生成される基準クロックを分周器160〜162により1/nへ分周することにより、複数のクロックの中から1つ選択することが可能となる。
単一クロックで制御回路を駆動すると、周波数帯域幅が異なるため使用するフィルタが複数用意されたシステムで用いる場合には、用意されたフィルタ内のステップ応答特性の収束時間が最大となるフィルタにクロック周波数を合わせる必要がある。そのため、ステップ応答特性の収束時間が早いフィルタに関しても同一のクロックを使用しているため使用しなければならず、DCオフセット補正の制御時間の高速化を図ることが出来ない。
単一クロックで制御回路を駆動すると、周波数帯域幅が異なるため使用するフィルタが複数用意されたシステムで用いる場合には、用意されたフィルタ内のステップ応答特性の収束時間が最大となるフィルタにクロック周波数を合わせる必要がある。そのため、ステップ応答特性の収束時間が早いフィルタに関しても同一のクロックを使用しているため使用しなければならず、DCオフセット補正の制御時間の高速化を図ることが出来ない。
第4実施形態によれば、周波数帯域幅が異なる複数のフィルタが用意されているシステムにおいても、収束時間が最大となるフィルタにクロック周波数を合わせる必要が無く、各フィルタのステップ応答の収束時間に合わせたクロック周波数を用意することができるため、補正処理時間の高速化を図ることができる。
(第5実施形態)
図9は、第5実施形態に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。上記図5の収束範囲設定値121,122に換えて、スイッチ制御信号142,143、メモリ144,145、および第3スイッチ146,147を有する。メモリ144,145には、例えば、第1収束範囲設定値148,149、第2収束範囲設定値150,151、および第3収束範囲設定値152,153を予め格納しておく。
図9は、第5実施形態に係る無線受信装置の構成を示すブロック図である。上記図5の収束範囲設定値121,122に換えて、スイッチ制御信号142,143、メモリ144,145、および第3スイッチ146,147を有する。メモリ144,145には、例えば、第1収束範囲設定値148,149、第2収束範囲設定値150,151、および第3収束範囲設定値152,153を予め格納しておく。
上記第3実施形態の構成と比較し、第1収束範囲設定値148,149,第2収束範囲設定値150,151および第3収束範囲設定値152,153をメモリ144,145に格納しておき、スイッチ制御信号142,143に従って第3スイッチ146,147により収束判定範囲を選択することができる。
このように、収束範囲を可変にすることで、システム毎に最適なDCオフセット補正を実施することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1…アンテナ、2…帯域通過フィルタ、3…低雑音増幅器、4,5…ミキサー、6…位相器、7…局部発振器、54,55…増幅回路(第2増幅回路)、44,45,46,47…差動増幅器,18,19…低周波通過フィルタ、103,104…差動増幅器(第1増幅回路)、20,21…電圧可変利得器、22…自動利得制御部、23…復調部、24,25…A/Dコンバータ(ADC)、40,41…DCオフセット補正回路、42,43…正負切替スイッチ(第1スイッチ)、66,67…制御回路、68,69…電流可変回路、91〜96,97〜102…ドレイン電流制御用スイッチ、74,75…コンデンサ、78,78’,79〜90…PchMOSFET、105,106…インバータ回路、26,27…基準電圧コード(第1基準電圧コード)、28,29…比較器(第1比較器)、30,31…カウンタ制御部、38…イニシャル信号(DcIni信号)、39…クロック生成部、107〜112,107’〜112’…インバータ、113〜118,113’〜118’…インバータ切替スイッチ、119,120…第2基準電圧コード、121,122…収束範囲設定値、123,124…加算器、125、126…減算器、127,128…第3比較器、129,130…第2比較器、131,132…EX−OR回路(収束判定回路)、133,134…収束判定部、135,136…SAR、138…基準クロック生成部、160〜162…分周器、140…第2スイッチ、141…スイッチ制御信号、142,143…スイッチ制御信号、144,145…メモリ、146,147…第3スイッチ、148,149…第1収束範囲設定値、150,151…第2収束範囲設定値、152,153…第3収束範囲設定値。
Claims (5)
- ダイレクトコンバージョン方式の無線受信装置であって、
アンテナで受信された無線信号を互いに異なる位相を有するローカル信号によりベースバンド信号へ周波数変換するミキサーと、
前記ベースバンド信号を復調レベルまで増幅する第1増幅回路と、
前記ミキサーと前記第1増幅回路との間に設けられる第2増幅回路と、
複数段のカレントミラー構成で基準電流の2n倍の電流を加算する電流可変回路と、
前記第1増幅回路の出力に基づいて、前記電流可変回路から前記第2増幅回路に電流を流入することにより前記ミキサーのDCオフセットを補正する制御回路と、
前記基準電流となるPchMOSFETのゲート−ソース間に接続されるコンデンサと
を具備することを特徴とする無線受信装置。 - 前記制御回路は、前記第1増幅回路の出力と所定の基準電圧との比較結果を出力する比較器と、前記DCオフセットが所定の収束範囲内に入るかを判定する収束判定回路と、前記収束判定回路と前記比較器の出力に基づいて前記電流可変回路を制御する逐次比較レジスタ(SAR)とを含むことを特徴とする請求項1に記載の無線受信装置。
- 前記制御回路と前記電流可変回路との間に設けられるインバータ回路と、前記第2増幅回路のプラス側出力およびマイナス側出力のいずれか一方を選択して前記電流可変回路から電流を流入する第1スイッチとをさらに具備することを特徴とする請求項1又は2に記載の無線受信装置。
- 基準クロックを生成する基準クロック生成部と、前記基準クロックを1/nへ分周する複数の分周器と、前記複数の分周器のうちから前記SARの更新タイミングを決定するクロックを選択する第2スイッチとをさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の無線受信装置。
- 複数の収束範囲設定値を格納するメモリと、前記複数の収束範囲設定値のうちから前記収束判定回路の収束範囲設定値を選択する第3スイッチとをさらに具備することを特徴とする請求項2に記載の無線受信装置。
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