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JP2013167748A - 照明光学系および画像投射装置 - Google Patents

照明光学系および画像投射装置 Download PDF

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Takashi Sudo
貴士 須藤
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Abstract

【課題】照明効率を極力落とすことなく小型化を達成する照明光学系および画像投射装置を提供する。
【解決手段】 照明光学系の光軸の方向に所定アーク長を備える光源からの光束を収斂光束として射出 する第1の光学系と、収斂光束を光軸に対して平行な光束にする第2の光学系と、複数の光束に分割する光束分割素子と、被照明領域に重ね合わせる第3の光学系を有し、第2の光学系の焦点距離は、所定平面内で、光束分割素子の有効領域端までの第2の光学系の光軸からの高さDに対し、第2の光学系から出射した平行光束の有効光束端までの第2の光学系の光軸からの高さhが、より大きくなる焦点距離である 。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶プロジェクター等に適する照明光学系および画像投射装置に関する。
従来、液晶プロジェクター、特に反射型パネルを用いたものでは、偏光ビームスプリッタ(PBS)やワイヤーグリッドを用いるため、バックフォーカスが長くなってしまう。そのため、色分解系が大型化し、また、投射レンズも大型化してしまう。この問題を解決するために、照明系のFnoを大きくする(即ち、液晶パネルに入射する角度範囲を狭める)ことにより、PBSを小型化することがある。
照明系のFnoを大きくするためには、光束分割素子(フライアイレンズ)により分割された複数の分割光束を液晶パネルに重ね合わせるコンデンサーレンズの焦点距離を長くする、又は、照明の均一化を図るフライアイレンズを小さくすることが考えられる。
前者では、光学素子間の距離が長くなるため装置が大型化してしまうことから、後者を行うことが一般的である。そのためには、光源からの光束を圧縮してフライアイレンズに入射させることが必要となる。特許文献1では、光源からの光束を楕円鏡で集光し、これを凹レンズで略平行化することで、光源からの光束を圧縮することを開示する。
特開平11−311762号公報
しかしながら、特許文献1に開示された従来技術では、以下に示すように照明効率が低下してしまう。即ち、光源から出射されて楕円鏡、凹レンズにより平行化された光束は、入射側の第1のフライアイレンズで複数の光束に分割され、夫々大きな光源像を第2のフライアイレンズの近傍に形成して第2のフライアイレンズに入射する。このとき、光源像が大きくなっており、照明効率が低下してしまう。
本発明の目的は、照明効率を極力落とすことなく小型化を達成する照明光学系および画像投射装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係る照明光学系の代表的な構成は、光源からの光束を用いて被照明面を照明する照明光学系であって、前記照明光学系の光軸の方向に所定アーク長を備える光源と、前記光源からの光束を収斂光束として射出 する第1の光学系と、前記第1の光学系から出射した収斂光束を前記光軸に対して平行な光束にする第2の光学系と、前記第2の光学系から出射した平行光束を複数の光束に分割する光束分割素子と、前記光束分割素子により分割された複数の分割光束を長辺方向と短辺方向を備える被照明領域に重ね合わせる第3の光学系を有し、前記第2の光学系の焦点距離は、前記第2の 光学系の光軸と前記短辺方向を含む平面内における、前記光束分割素子の有効領域端までの前記第2の光学系の光軸からの高さDに対し、前記第2の光学系から出射した平行光束の有効光束端までの前記第2の光学系の光軸からの高さhが、より大きくなる焦点距離である ことを特徴とする。
また画像投射装置も本発明の他の一側面を構成する。
本発明によれば、照明効率を極力落とすことなく小型化を達成できる照明光学系および画像投射装置を提供することができる。
(a)は本発明の第1の実施形態に係る照明光学系の説明図、(b)は本発明の第1の実施形態に係る照明光学系を搭載した画像投射装置の全体構成図である。 (a)は楕円鏡の反射位置で異なる大きさの光源像を形成する説明図、(b)は凹レンズの焦点距離で異なる大きさの光源像を形成する説明図である。 光源からの光束の圧縮度が低い場合の光学配置図である。 光源からの光束の圧縮度が低い場合のフライアイレンズと各光源像の関係、およびフライアイレンズに対する入射光束の大きさを示す図である。 光源からの光束の圧縮度が高い場合の光学配置図である。 光源からの光束の圧縮度が高い場合のフライアイレンズと各光源像の関係、およびフライアイレンズに対する入射光束の大きさを示す図である。 照明効率と凹レンズの焦点距離の関係を示す図である。 フライアイレンズへの平行入射光束の最大有効高さhとフライアイレンズの最大有効高さDとの比と、凹レンズの焦点距離の関係を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る照明光学系を搭載した画像投射装置の説明図である。
《第1の実施形態》
(画像投射装置とその小型化)
図1(b)において、1は照明光学系の光軸の方向に所定アーク長を備える光源としての発光部、2は楕円鏡、3は凹レンズ、4は第1のフライアイレンズ、5は第2のフライアイレンズ、6はPS変換素子、7はコンデンサーレンズである。また、8は色分離合成系、9は投射レンズである。光束分割素子としての第1のフライアイレンズ4と、第2のフライアイレンズ5は、対向する各セルが同じ大きさとなっている。
第1のフライアイレンズ4、第2のフライアイレンズ5を通過し、PS変換素子6を出射した光は、コンデンサーレンズ7に入射し、色分離合成系8内の被照明領域である液晶パネル20a、20b、20cに集光して重ね合わされる。長辺方向、短辺方向を備える液晶パネル20a、20b、20cに集光された光は、画像光として、投射光学系としての投射レンズ9を介して、被照明面である不図示のスクリーンを照明する。
反射型の液晶パネル(画像表示素子)を用いたプロジェクタ(投射型画像表示装置)では、一般的に、色分離合成系8に複数の偏光ビームスプリッター(PBS)を用いるため、色分離合成系8が大型化してしまう。そのため、投射レンズ9のバックフォーカス、即ち、投射レンズ9の最も液晶パネル20a(20b、20c)側の光学面から、液晶パネル20a(20b、20c)までの空気換算した距離が長くなってしまう。投射レンズ9のバックフォーカスが長くなると、投射レンズ9が大型化し、プロジェクタ全体の大きさも増してしまう。
反射型パネルを用いたプロジェクタで、バックフォーカスを小さくするためには、照明系のFnoを大きくする必要がある。ここで、照明系のFnoとは、パネルに入射する角度範囲を表す。Fnoを大きくするためには、照明光を光束分割するフライアイレンズによる複数の分割光束を液晶パネルに重ね合わせるコンデンサーレンズ7の焦点距離を長くするか、フライアイレンズ4を小型化し、瞳を小さくするかのどちらかである。コンデンサーレンズ7の焦点距離を長くすれば、照明光学系の全長が長くなり、装置が大型化してしまう。また、フライアイレンズ4を小型化すると、照明効率が低下してしまう。以下にその理由を述べる。
フライアイレンズ4を小型化しようとすると、発光部1からの光を圧縮してフライアイレンズ4に導かなくてはならない。ここで発光部1から出射される光を圧縮するためには、楕円鏡2と凹レンズ3(または、後述する放物リフレクターと凸レンズ及び凹レンズ)の組み合わせが一般的である。凹レンズ3を出射した光は、圧縮された略平行光束の状態で、フライアイレンズ4に入射する。フライアイレンズは光源側から、入射側の第1のフライアイレンズ4(第1の光束分割素子)と、出射側の第2のフライアイレンズ5(第2の光束分割素子)から成る。
また、第2のフライアイレンズ5の出射側近傍にはPS変換素子6を設けているのが一般的である。第1のフライアイレンズ4に入射した光は、複数の分割光束となって、それぞれがPS変換素子6近傍に集光する。即ち、PS変換素子6の位置に、複数の光源像が生じる。ここで、凹レンズ3の焦点距離をf、第1のフライアイレンズ4の焦点距離をfaとした場合、光源像の大きさは後述するようにfa/fに比例する。ここで、光源像が大きいと、PS変換素子6の所望の位置に入射させることが出来ないため、PS変換素子6での光損失となる。
即ち、PS変換素子6の所望の位置に光を入射させないと、不要偏光成分が増大するため、色分解系の偏光手段によって結局はカットされてしまうため、光損失となる。ここで、光源像を小さくする必要があるところ、フライアイレンズ4を小型化して装置を小型化しようとすると、凹レンズ3の屈折力が強くなるため、後述するように光源像は大きくなってしまう。
本実施形態では、光源像の大きさを極力小さくするために、フライアイレンズ4の最大有効高さに対し、フライアイレンズ4に入射する凹レンズ3を出射する平行光束の最大有効高さをより大きくするように凹レンズ3の焦点距離を設定する。
ここで、凹レンズ3の光軸とPS変換素子6の偏光分離面の法線とに平行な断面を断面A(図1(b)下図の断面)とする。また、凹レンズ3の光軸を含み断面Aに垂直な断面を断面B(図1(b)上図の断面)とする。このとき、フライアイレンズ4の最大有効高さとは、断面Bにおける凹レンズ3の光軸からフライアイレンズ4の端部までの幅Dである。また、フライアイレンズ4に入射する凹レンズ3を出射する平行光束の最大有効高さとは、断面Bにおける平行光束の光軸からの幅hである。
(照明光学系)
以下、図1(a)を参照して、本実施形態に係る照明光学系の具体的構成について説明する。図1(a)において、1は発光部、2は第1の光学系としての楕円鏡、3は第2の光学系としての凹レンズ、4は第1のフライアイレンズ、5は第2のフライアイレンズ、6はPS変換素子である。楕円鏡2の第1焦点位置にその中心が設けられる発光部1からの光束は、楕円鏡2の第2焦点位置を中心とする光軸方向に延びた光源像を形成するように、楕円鏡2で結像される。楕円鏡2で反射された光束は、凹レンズ3によって平行光束に変換される。凹レンズ3は、楕円鏡2の第2焦点位置からその焦点距離分だけ離れた光軸方向位置に設けられる。
凹レンズ3からの平行光束は、第1フライアイレンズ4に入射し、複数の分割光束として出射され、分割された各光束は第2フライアイレンズ5の近傍に各々集光する。この集光光は、PS変換素子6に入射し、所定の偏光方向の光に揃えられ、出射する。
図1(a)は、図1(b)のコンデンサーレンズ7(第3の光学系)の光軸と液晶パネル20a、20b、20cの短辺方向を含む平面(色分離合成系に含まれるPBS面の法線に平行な平面としての第1平面)における構成図を示している。図1(a)の点線は、楕円鏡2の最外周で反射した光の光路を示している。また、第1のフライアイレンズ4に入射する光束の凹レンズ3の光軸からの有効最大高さをhで示している。また、第1のフライアイレンズ4の前記第1平面における有効部の最外周高さ(最大有効高さ)をDで示している。
(光源像の形成)
ここで、図3乃至図6に関連し、光源像の形成について図2を用いて説明する。図2(a)で楕円鏡の反射位置で異なる大きさの光源像が形成されること、また図2(b)で平行光束化の機能を備えた凹レンズの焦点距離で異なる大きさの光源像が形成されることを説明する。図2(a)で、楕円鏡の第1焦点位置にその中心が設置される光軸方向に延びた発光部(光源)の中心Mからの光は、楕円鏡の反射位置P1、P2で反射され、楕円鏡の第2焦点位置M’に向かう。
また、光軸方向に延びた発光部(光源)の両端部からの光は反射位置P1、P2で反射され、楕円鏡の第2焦点位置M’の光軸方向の光源像領域の両端部に向かう。ここで、P1とM’の長さはP2とM’の長さより大きい関係となることから、凹レンズ3で光軸と平行な光として射出されるときの光源像の大きさは、反射位置P1で反射した場合の方が反射位置P2で反射した場合より大きくなる。これにより光軸に近い側では、光軸に遠い側より光源像が大きくなる。
また図2(b)で、凹レンズの焦点距離が短い場合には、凹レンズの屈折力が大きいことから、光源像の端部A’からの光は光源像の中心M’からの光(凹レンズ3で光軸に平行となる光)に対して大きな角度θ2で射出する。一方、凹レンズの焦点距離が長い場合には、凹レンズの屈折力が小さいことから、光源像の端部A’からの光は光源像の中心M’からの光(凹レンズ3で光軸に平行となる光)に対して小さな角度θ1で射出する。これにより、凹レンズ3の焦点距離が長い場合に比べ、凹レンズ3の焦点距離が短い場合には光源像が大きくなる。
(フライアイレンズへの入射光束径とフライアイレンズの有効径の大小関係)
本実施形態では、前述した第1平面において、第1のフライアイレンズ4に入射する平行光束の最大有効高さhを、第1のフライアイレンズ4の最大有効高さDよりも大きくしている。以下、その理由を図3乃至図8を用いて説明する。図3は、発光部1からの光の圧縮度が低い場合の図である。楕円鏡2からの収束光を、発光部1に近い側で平行化するために、凹レンズ3の負の屈折力は、発光部1から遠い側で平行化する場合に比べて、弱い。このとき、凹レンズ3の平行射出光束の最大有効高さhは、第1のフライアイレンズ4の最大有効高さDよりも大きくなるように凹レンズ3の焦点距離が設定されている。
図4は、これを説明する図である。右図は、第1のフライアイレンズ4に対して第1平面方向において入射光束がはみ出ている。また、そのときの光源像の簡略図を図4の左に示す。一方、図5はランプからの光の圧縮度が高い場合の図である。楕円鏡2からの収束光を、発光部1より遠い側で平行化し、凹レンズ3の平行射出光束の最大有効高さhを第1のフライアイレンズ4の最大有効高さDより小さくしている。
この場合は、凹レンズ3の負の屈折力は強まる。このときの光源像、及び、第1フライアイレンズ4への入射光線の範囲を図6に示している。右側の図は、第1フライアイレンズ4に対して、入射光がその有効部内に入射していることを示す。また左側の図は、光源像を示しており、凹レンズ3の負の屈折力が強いため、第2フライアイレンズ近傍に出来る光源像がより大きくなっている。
ここでは一部、光源像が大きいために、第1、2のフライアイレンズで対応するセルの隣のセルに入射してしまう。隣のセルに入射した光は、パネルの有効外を照明するために、照明効率上の損失となる。この圧縮度が高い場合においては、フライアイをはみ出す光がないという点では光量ロスが少ないが、光源像が大きいため、光量低下を生じてしまう。
図7は、凹レンズ3の焦点距離と、照明効率の関係を説明する図である。細かい点線はPS変換素子6での効率である。100%であれば、PS変換素子での損失がゼロであることを示す。縦軸は右側列(最大値が85%)を用いる。PS変換素子6での効率は、光源像が小さくなれば単純に改善するので、凹レンズ3の焦点距離は長い方が良い。また、粗い点線は、第1のフライアイレンズ4への取り込み効率を表している。ここで100%であれば、フライアイレンズ4の有効内に入射光束が収まっていることを示している。
実線は、トータルのパネル面の明るさを示しており、本実施形態では凹レンズ3の焦点距離が−100mm近傍の場合に、トータルの照明効率が最大になることを示している。
また、図8には、凹レンズ3の焦点距離fの値と、第1のフライアイレンズ4に入射する平行光束の最大有効高さ(光線高さ)hとフライアイレンズ4の有効部最外周の高さ(最大有効高さ)Dの比に関する相関性を示している。ここで、凹レンズ3の焦点距離が長すぎて、圧縮率が低すぎると、フライアイレンズの有効外の光が増大することから、以下の条件式(1a)あるいは(1b)を満足することがより好ましい。
1.03<h/D<1.70 …(1a)
1.03<h/D<1.30 …(1b)
hとDは、コンデンサーレンズ7(図1(b))の光軸と、液晶パネルの短辺方向とを含む平面(第1平面)において、夫々、フライアイレンズに入射する平行光束の有効光束端までの光軸からの高さ、フライアイレンズの有効領域端までの光軸からの高さを示す。
また、前述した第1平面における照明系のFナンバーをFnoとするとき、以下の条件を満足することがより好ましい。
2<Fno<4 …(2)
ここで、Fnoは、液晶パネル20a(20b、20c)に入射する光束の入射角度範囲を示し、液晶パネル20a(20b、20c)に入射する第1平面内の最大光線入射角度を±αとすると、Fnoは以下の式で定義される。
Fno=1/(2tanα)
照明系Fnoが条件式(2)の範囲であるときに、条件式(1a)あるいは(1b)の範囲を満足すれば、上記で説明した照明効率改善を実現できる。h/Dを制限することは、凹レンズ焦点距離を制限することと等価である。条件式(2)のFnoの範囲であれば、凹レンズ3の焦点距離に関連するh/Dを(1a)あるいは(1b)の条件にすることで、照明効率向上が可能となる。
条件式(2)の範囲は、以下の理由から決めている。即ち、Fnoが2よりも小さいときは、液晶パネルに入射する角度が14°以上となるため、投射レンズ9のバックフォーカスが大きくなってしまう。また、Fnoが4よりも大きい場合は、フライアイレンズ4の有効部の大きさを小さくしないという条件では、コンデンサーレンズ9の焦点距離が長くなる。即ち、光学系全長が伸びてしまう。上記理由のため、Fnoに条件式(2)の条件を与え、その際の最適照明条件として条件式(1a)あるいは(1b)を導き出した。
また、より好適な条件として、以下に説明する条件式(3)の条件についても満足することが好ましい。楕円鏡2の頂点から第1焦点、第2焦点までの距離を夫々F1,F2とし、発光部1のアーク長(=電極間距離)をLとすると、第2焦点位置を中心とする光源像としての発光部1の光軸方向に延びた像の大きさL’は、光軸近傍の反射光で、以下のようになる。
L’=L×F2/F1
楕円鏡2による光軸方向に延びた光源像の端部(発光部1から遠い側)から出る光を想定すると、焦点距離fの凹レンズ3による像点の凹レンズ3からの距離bは、以下の式(3a)を満足する。
1/(f−L’/2)−1/b=1/f …(3a)
また、凹レンズ3の光軸近傍の第1のフライアイレンズ4のセル中心と同じ光軸高さの凹レンズ3の位置に向かう光源像の端部(発光部1から遠い側)から出る光の入射角度をθとする。すると、第2のフライアイレンズ5の焦点面における光源像の端部(光軸から遠い側)に向かう第2のフライアイレンズ5の中心からの光線の角度も同じθとなると考えられることから、以下の式(3b)が成立する。
なお、前述した第1平面内における第2のフライアイレンズ5のセルサイズをSとした場合、第2のフライアイレンズ5近傍の細長い光源像の方向は45度方向となるため、光源像の方向でのセルサイズはS×√2となる。また、この光源像の方向における光源像の大きさをIとする。ここで、フライアイレンズの外形は略正方形としている。勿論、一般的には正方形になるとは限らないため、上記45度も暫定であって、以下の式も正方形の場合の式である。
S×√2/2/b=I/2/fa …(3b)
式(3a)、(3b)より、第2のフライアイレンズ5近傍にできる光源像の大きさIは、以下の式(3c)で表される。
I=L×(F2/F1)×(fa/f)×(S×√2)/2 …(3c)
ここで、実際には、楕円鏡2の反射部の光軸からの高さによって、発光部1の見込み角が変化するので、光源像の大きさは(3c)式に補正を行うことが必要であるが、簡単のため補正をかけない(3c)を用いる。この光源像の大きさIを第2のフライアイレンズ5のセルサイズSで割った変数I/Sについて,以下の式(4a)あるいは(4b)を満足するのが、より望ましい。
I/S <1.7 …(4a)
I/S <1.4 …(4b)
式(4a)あるいは(4b)を満足するとき、第1のフライアイレンズ4の焦点面(出射側の第2のフライアイレンズ5の近傍)に形成される光源像の大きさが、出射側の第2フライアイレンズ5のセルに対して小さいために、照明効率が改善される。
《第2の実施形態》
以下、図9を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第1の実施形態と構成の異なるのは、発光部1から第1のフライアイレンズ4に至るまでの間である。1は発光部、2aは放物面鏡、3は凹レンズ、10は凸レンズである。発光部1からの光は、放物面鏡2によって反射され、略平行光として凸レンズ10に入射する。凸レンズ10に入射した光は、収束光として集光するが、凹レンズ3によって、略平行な光として出射する。放物面鏡2aと凸レンズ10と凹レンズ3の組み合わせによって、発光部1からの光を圧縮して、第1のフライアイレンズ4に導く。
ここでは、第1の光学系として、第1の実施形態の楕円鏡が、放物面鏡と凸レンズの組合せに置き換わっている。即ち、所定アーク長を備える発光部1の像は、光軸方向に延びた範囲の中心が凸レンズの焦点位置となるように、放物面鏡2aと凸レンズ10の組合せによって結像される。そして、凸レンズ10による結像位置と、凹レンズ3の焦点位置を一致させる。
この構成においても、条件式(1a)あるいは(1b)と、(2)、更には(4a)あるいは(4b)を満足することで、光学系小型化と照明効率改善を両立できる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、以下のような変形例が考えられる。
(変形例1)
第1の実施形態において、楕円鏡からの収斂光束を凹レンズで平行光束としたが、楕円鏡からの収斂光束を凹レンズで発散させた後に凸レンズで平行光束としても良い。また、第2の実施形態において、放物面鏡からの平行光束を凸レンズで収斂させた後に凹レンズで平行光束としたが、放物面鏡からの平行光束を凹レンズで発散させた後に凸レンズで平行光束としても良い。
1・・発光部(光源)、2・・楕円鏡、2a・・放物面鏡、3・・凹レンズ、4・・第1のフライアイレンズ、5・・第2のフライアイレンズ、7・・コンデンサーレンズ、9・・投射レンズ、10・・凸レンズ

Claims (7)

  1. 光源からの光束を用いて被照明面を照明する照明光学系であって、
    前記照明光学系の光軸の方向に所定アーク長を備える光源と、
    前記光源からの光束を収斂光束として射出 する第1の光学系と、
    前記第1の光学系から出射した収斂光束を前記光軸に対して平行な光束にする第2の光学系と、
    前記第2の光学系から出射した平行光束を複数の光束に分割する光束分割素子と、
    前記光束分割素子により分割された複数の分割光束を長辺方向と短辺方向を備える被照明領域に重ね合わせる第3の光学系を有し、
    前記第2の光学系の焦点距離は、前記第2の 光学系の光軸と前記短辺方向を含む平面内における、前記光束分割素子の有効領域端までの前記第2の光学系の光軸からの高さDに対し、前記第2の光学系から出射した平行光束の有効光束端までの前記第2の光学系の光軸からの高さhが、より大きくなる焦点距離である ことを特徴とする照明光学系。
  2. 前記第1の光学系は楕円鏡であり、前記光源の中心が前記楕円鏡の第1焦点位置に設けられ、前記第2の光学系は前記楕円鏡の第2焦点位置を焦点位置とする凹レンズであることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  3. 前記第1の光学系は放物面鏡と凸レンズであり、前記光源の中心が前記放物面鏡の焦点位置に設けられ、前記光源からの光束は前記放物面鏡で平行化され、前記凸レンズにより結像され、前記第2の光学系は前記凸レンズによる結像位置を焦点位置とする凹レンズであることを特徴とする請求項1に記載の照明光学系。
  4. 1.03<h/D<1.70あるいは1.03<h/D<1.30とすることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の照明光学系。
  5. 前記被照明領域への最大光線入射角度をαとするとき、
    2<1/(2tanα)<4とすることを特徴とする請求項4に記載の照明光学系。
  6. 前記光束分割素子を第1の光束分割素子とし、該第1の光束分割素子の出射側に第2の光束分割素子を有し、
    前記第1の光束分割素子により分割された光束が形成する光源像の大きさをI、前記第2の光束分割素子の前記平面内のセルサイズをSとするとき、
    I/S<1.7あるいはI/S<1.4
    の条件を満足することを特徴とする請求項4または5に記載の照明光学系。
  7. 前記被照明領域に設けられる画像表示素子と、前記画像表示素子を照明する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明光学系と、前記画像表示素子の画像を投射する投射光学系と、を有することを特徴とする画像投射装置。

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