[go: up one dir, main page]

JP2013165556A - 電線切断作業補助道具 - Google Patents

電線切断作業補助道具 Download PDF

Info

Publication number
JP2013165556A
JP2013165556A JP2012026664A JP2012026664A JP2013165556A JP 2013165556 A JP2013165556 A JP 2013165556A JP 2012026664 A JP2012026664 A JP 2012026664A JP 2012026664 A JP2012026664 A JP 2012026664A JP 2013165556 A JP2013165556 A JP 2013165556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
holding
portions
cutting
distribution line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012026664A
Other languages
English (en)
Inventor
Hironari Okumura
宏成 奥村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2012026664A priority Critical patent/JP2013165556A/ja
Publication of JP2013165556A publication Critical patent/JP2013165556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

【課題】太い電線でも、切断端部の近傍を支持しつつその切断作業を実行することのできる電線切断作業補助道具を提供すること。
【解決手段】配電線Dの近接する2箇所をそれぞれ保持する保持部12と、該保持部12を連結する連結部11と、を備えて、配電線の切断箇所の両側を保持部に保持させて連結部を介して連結状態を維持する電線切断作業補助道具10であって、連結部の両端側には、保持部をそれぞれ離隔位置に支持する支持部13を介在させて、配電線の切断箇所の周囲に切断道具の作業空間を確保する。また、支持部と保持部の間の連結支持箇所の少なくとも一方に、配電線の切断時における移動を許容しつつ当該配電線の移動を制限する遊び機構36〜38が設置されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電線切断作業補助道具に関し、詳しくは、電線の切断箇所の両側を保持して地絡事故等の発生を未然に防止するものに関する。
電線、特に電力用の配電線は、必要に応じて切断して各種作業を行う必要が生じる場合があり、例えば、工事に伴う停電範囲をできるだけ小さくするために、開閉器を配電線途中に臨時に設置して、活線(通電)状態を維持しつつその配電線を一旦切断する場合がある。このような場合には、作業対象となる配電線の2つの切断端部を一人の作業者がそれぞれ絶縁道具を介して保持して、もう一人の作業者が絶縁状態を確保する作業を行っている。
この配電線の切断端部に対しては、その絶縁を確保するために、切断端部の動きに追従するカバーを取り付けることが提案されており(特許文献1)、また、切断端部を本線に一時的に吊り下げた状態で支持させる道具(特許文献2)や、その配電線の切断箇所から離隔する位置を保持して、切断端部に対する作業を架線しているのと同様の状態で行い得るようにする道具(特許文献3)が提案されている。
しかしながら、これら特許文献1〜3に記載の道具では、配電線の切断端部自体の動きを制限することができず、自由に移動してしまい、カバーが外れるなどして、場合によっては地絡事故を発生させてしまう可能性がある。
これに対して、配電線の切断端部の近傍を保持する道具も提案されている(特許文献4)。この特許文献4に記載の道具では、配電線に沿うように隣接させているシャフトの両端側に、その配電線を保持させて、切断端部同士が対面状態にならないように、シャフト周りを回転可能にする機構を備えている。これにより、この道具では、配電線の切断端部を近接位置で支持しつつ絶縁状態を確保することを実現している。
特開2006−121781号公報 特開2011− 10527号公報 特開2008−253053号公報 特開2001− 78321号公報
しかしながら、この特許文献1〜3に記載の電線切断作業補助道具では、配電線の切断端部が自由に移動してしまうことを制限することができず、絶縁性の確保と共に作業性の向上に寄与することは難しい。
また、特許文献4に記載の道具では、電線とシャフトの間にスペース(空間)がなく、太い電線を切断する、例えば、油圧式のカッタの刃部を位置させることができない。さらに、この特許文献4に記載の道具では、電線が変形しない限り、切断時に刃部が切断端部間に進入することを許容することができず、切断作業自体が妨げられてしまう可能性がある。なお、容易に変形するような細い電線の場合には、その電線を屈曲させて、その刃部を位置させるスペースは確保することができるものと推測される。
そこで、本発明は、太い電線でも、切断端部の近傍を支持しつつその切断作業を実行することのできる電線切断作業補助道具を提供することを目的としている。
上記課題を解決する電線切断作業補助道具の発明の一態様は、電線の近接する2箇所をそれぞれ保持する第1、第2保持部と、該第1、第2保持部を連結する連結部と、を備えて、電線の切断箇所の両側を前記第1、第2保持部に保持させて前記連結部を介して連結状態を維持する電線切断作業補助道具であって、前記連結部の両端側には、前記第1、第2保持部をそれぞれ離隔位置に支持する第1、第2支持部を介在させて、前記電線の切断箇所の周囲に切断道具の作業空間を確保することを特徴とするものである。
このように本発明の一態様によれば、電線の近接する2箇所を保持部により保持しつつ離隔しないように連結部により連結状態を維持することができ、この状態のまま、電線と連結部との間に、切断道具の作業空間として、支持部の長さ分の空間を確保することができる。したがって、その電線に隣接する作業空間を利用して切断道具を位置させることができ、そのまま電線を切断して端部が自由に移動しないように支持することができる。
本発明に係る電線切断作業補助道具の第1実施形態の全体構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 その使用時の状態を説明する正面図である。 その使用時の図2と異なる状態を説明する左側面図である。 その使用時に利用する道具を示す平面図である。 その使用時に利用する図4とは別の道具を示す平面図である。 その他の態様の要部構造を示す一部拡大正面図である。 その他の態様の図6と異なる要部構造を示す一部拡大正面図である。 本発明に係る電線切断作業補助道具の第2実施形態の全体構成を示す図であり、その要部構造を示す一部拡大正面図である。 その作用効果を説明する作業対象の平面図である。
本発明の実施形態の一態様としては、電線の近接する2箇所をそれぞれ保持する第1、第2保持部と、該第1、第2保持部を連結する連結部と、を備えて、電線の切断箇所の両側を前記第1、第2保持部に保持させて前記連結部を介して連結状態を維持する電線切断作業補助道具であって、前記連結部の両端側には、前記第1、第2保持部をそれぞれ離隔位置に支持する第1、第2支持部を介在させて、前記電線の切断箇所の周囲に切断道具の作業空間を確保する構成を備えるのに加えて、次の構成を備えてもよい。
第1の他の態様としては、前記第1、第2支持部と前記第1、第2保持部のそれぞれの間の連結支持箇所の少なくとも一方に、前記電線の切断時における当該電線の保持箇所での姿勢の変化を許容しつつ該電線の無制限な姿勢変化を制限する遊び機構が設置されていてもよい。
この態様では、電線を切断箇所付近で屈曲させることなく、その保持位置での電線の姿勢の多少の変更を許容する(大きな変化を制限する)遊び機構で、例えば、その電線の延在方向が多少傾くことを許容して、電線の切断端部間に、刃物などが進入する空間を確保することができ、切断作業自体が妨げられてしまうことを回避することができる。
第2の他の態様としては、前記連結部と前記第1、第2支持部のそれぞれの間の連結支持箇所の少なくとも一方に、互いの相対的な回転を許容する回転軸と、該回転軸周りに配置された摺接部材に突き当て部材を突き当てて相対的な回転を制限するロック機構と、を備えていてもよい。
この態様では、電線の切断端部の少なくとも一方を、例えば、連結部の延在方向に一致する軸心周りに回転させることができ、その回転位置でロックして切断端部同士を対向する位置から離脱させて絶縁性を確保することができる。この回転方向は、連結部の延在方向に直交する軸心周りを回転させる構造にしてもよいが、電線を大きく変形させる必要がないため、連結部の延在方向の軸心周りに回転させるのが好適である。
第3の他の態様としては、前記連結部は、前記第1、第2支持部の間の離隔間隔を伸縮する機構を備えていてもよい。
この態様では、電線の切断端部間の離隔間隔を伸縮させることができ、その切断端部を保持する状態から解放することなく、保持する状態のまま、例えば、離隔させて直線スリーブ等の接続作業などを容易に行うことができる。
第4の他の態様としては、前記第1、第2保持部は、前記電線の延在方向に離隔する2つの離隔部材と、前記電線の延在方向における前記離隔部材の中間位置に位置する中間部材と、前記離隔部材および前記中間部材を互いに離隔または接近させる方向に相対的に移動させる移動機構と、を備えて、前記電線の2箇所に前記離隔部材を突き当てるとともに該離隔部材の突き当て箇所の反対側から前記中間部材を当該電線に突き当てるように前記移動機構を操作して該電線を挟持して保持するようにしてもよい。
この態様では、電線の2箇所に離隔部材を突き当てつつ、その間の反対側から中間部材を突き当てることができ、その電線を屈曲させるような負荷を与える状態にして確実に挟持することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図5は本発明に係る電線切断作業補助道具の第1実施形態を示す図である。
図1において、電線切断作業補助道具(以下では、単に補助道具ともいう)10は、例えば、両端部が近傍箇所に固定されて大きな張力の掛かっていない所謂、縁線や引き下げ線などの配電線Dを切断する際に使用する道具であり、配電線Dと並行となる姿勢に取り付けられる連結部11と、配電線Dの切断箇所の近傍2箇所をそれぞれ保持する保持部12と、連結部11の両端側に連設されて(介在して)その連結部11から離隔する位置に配電線Dを保持するように保持部12をそれぞれ支持する支持部13と、を備えて構築されている。
連結部11および支持部13は、軽量化のために複数のスリット11a、13aを開口させた筒状部材であり、図1(a)中左側に位置する連結箇所では、連結部11の一端側に形成されてその延在方向に軸心を一致させている円盤形状の連結端部21に、支持部13の基端側に形成されている円盤形状の連結端部22が対面する状態にされており、ボルト24が連結端部22を貫通して連結端部21に穿孔形成されている雌ネジ21aに螺合することにより、その連結箇所が回転自在にネジ止めされて連結されている。
これにより、図1(a)中左側連結箇所では、連結部11の一端側を中心にして支持部13が図1(a)における表裏方向に回転自在に連結されている(図3参照)。
この連結部11と支持部13の連結箇所では、連結部11の連結端部21側に摩擦板(摺接部材)23が回転不能に固設されて支持部13の連結端部22に相対回転自在に対面している。その支持部13の連結端部22には、連結部11の延在方向と平行に立設されている一対の支持板25と、この支持板25の間に移動自在に挟まれているベロ状部材(突き当て部材)26とが設けられており、ベロ状部材26は、支持板25を貫通して回転自在に取り付けられている回転軸28と、この回転軸28の両端側から離隔方向に延在するレバー部材27とが一体回転するように一体形成されている。
これにより、図1(a)中左側連結箇所では、例えば、絶縁性を確保する遠隔位置から図4に示すヤットコ100などによりレバー部材27を把持して回転軸28周り方向に回転させることによりベロ状部材26を摩擦板23に対して接近・離隔させることができ、そのベロ状部材26を摩擦板23に突き当てて固定することにより連結部11の連結端部21側に支持部13の連結端部22を相対回転不能に位置決めロックさせることができる。すなわち、レバー部材27およびベロ状部材26と摩擦板23とでロック機構を構成している。
ここで、ヤットコ100は、図4に示すように、対象物を掴む把持部110と、作業者が把持して支持する支持棒131と、伝達棒132を介して操作力を伝達することにより把持部110を操作するハンドル122と、を備えている。このヤットコ100は、支持棒131に固設されている把持部110の不動部材111に対して、ハンドル122を操作して伝達棒132に連結されている可動部材112を回動軸113を中心に回動させることにより、把持部110の部材111、112の先端部111a、112aの間でレバー部材27などの対象物等を掴むことができる。また、このヤットコ100には、掴む側からの水分を滴下させる傘カバー134と、掴む側からの絶縁性を考慮して安全に作業を行い得る限界位置を示す傘カバー135とを備えて、概略全体をプラスチックやゴム材料などの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されており、防護服を着用して充電部に対して直接作業するのではなく、絶縁性を確保しつつ間接的に作業する、所謂、間接活線工法を実行することができる。
また、連結部11および支持部13は、図1(a)中右側に位置する連結箇所では、連結部11の他端側に形成されている一対の円盤形状の連結端部31が、支持部13の基端側に形成されている円盤形状の連結端部32を挟み込んだ状態にして、これら連結端部31、32をボルト33aが貫通してナット33bに螺合することにより回転自在に連結されている。
これにより、図1(a)中右側連結箇所では、連結部11の他端側を中心にして支持部13が図1(a)図面における平面内で回転自在に連結されている(図2参照)。
この連結部11と支持部13の連結箇所では、スリット11a、13aの形成されている本体部同士が連結端部31、32の隣接箇所で突き当たって互いの間で形成する挟角が略90度以上で相対的に回転するように制限されている。また、連結部11と支持部13は、連結端部31、32の間にトーションバネ34が内装されて互いに接近する方向(90度になる方向)に付勢されている。
これにより、図1(a)中右側連結箇所では、連結端部21、22を中心にして連結部11に対して支持部13が挟角を広げる方向に回転してもトーションバネ34の弾性力で戻る方向に復帰することができる。
保持部12は、配電線Dに対して直交する姿勢で支持部13の先端側に連設されている筒状部材41と、この筒状部材41の一端側外面に固設されて支持部13の反対側から突出するとともに配電線Dの延在方向に離隔するように二股に分かれている突起形状部(離隔部材)42a、42bと、筒状部材41の長さ方向に延在するように形成されているスリット41a内から突起形状部(離隔部材)42a、42bの中間に位置するように外部に露出してその延在方向に沿うように移動するフック形状部(中間部材)45と、を備えている。
筒状部材41は、一端側に筒形状部43が同軸に回転自在に取り付けられているとともに、その内部には、筒形状部43と同軸に一体回転する雄ネジ部材44が内装されており、その雄ネジ部材44のネジ山44aにフック形状部45の基端側に形成されている雌ネジ溝45aが螺合することにより、そのフック形状部45の移動機構を搭載している。
これにより、保持部12は、筒状部材41の一端側の筒形状部43に、図5に示す絶縁操作棒200の先端側を連結して回転させることにより、その筒形状部43(雄ネジ部材44)の回転に伴ってフック形状部45を突起形状部42a、42bに近接する方向に移動させることができる。このため、支持部13の先端側に位置する連結部11と平行な姿勢の配電線Dは、突起形状部42a、42bの間にフック形状部45を突き当てて屈曲させる負荷を与えつつ包むようにして(離脱不能な状態で)確実に挟持させることができるとともに、そのフック形状部45を離隔する方向に移動させることにより突起形状部42との間に離脱空間を形成して、挟持(保持)する状態から外すことができる。
ここで、筒形状部43は、円筒形状の対面する周面がそれぞれ概略T字形状に切り欠かれて開口することにより、後端面側から先端側に向う差込切欠部43aと、この差込切欠部43aの直交方向の両側に連続するように屈曲する係合切欠部43bと、が一対形成されている。
これに対して、絶縁操作棒200は、図5に示すように、円柱形状の先端部の互いに反対側となる側面に突起形状に一対立設されることにより筒形状部43の2箇所の切欠部43a、43b内に挿し込んで係合させることのできるピン201と、先端部の先端面に配設されて不図示の内蔵スプリングにより突出方向に付勢されている突起202と、先端部の側面に刻設されている不図示のネジ形状に螺合して進退可能なグリップ203と、滑り難い材質の取替え可能な滑り止が施されて作業員の把持する基端部側の把持部204と、を備えている。これにより、絶縁操作棒200は、筒形状部43内に先端部を差し込んで突起202を内蔵スプリングの弾性力に抗して沈ませつつ、ピン201の双方を切欠部43a、43b内に進入させて回転させた後に、その進入させる力を解放すると、突起202がスプリングの弾性力により突出して筒形状部43を押し出すことにより、その係合切欠部43bの延在方向からさらに屈曲する端部側にピン201を離脱不能に係合させることができる。この絶縁操作棒200は、グリップ203を回転させて筒形状部43側に寄せることによりピン201が係合切欠部43bの端部内から離脱して回転しないようにロックすることもできる。なお、この絶縁操作棒200でも、中間部分に傘カバー205、206が取り付けられているとともに、全体をプラスチックなどの絶縁材料で作製されることにより絶縁性が確保されており、先端側の傘カバー205が補助道具10側からの水分を滴下させるとともに、基端側の傘カバー206が安全に作業を行い得る限界位置を示して、作業する際の安全を確保している。
この保持部12は、支持部13の先端側のブロック形状部36内に形成されている球状空間部36a内に、筒状部材41の外面から突出する支持棒37の先端に形成されているボール部38を押し込んでその支持部13の先端側に揺動可能に連結されており、球状空間部36a内に揺動自在に収納されているボール部38に連設されて露出する支持棒37の揺動許容範囲内で、また、保持部12の筒状部材41と支持部13のブロック形状部36とが突き当たるまでの揺動許容範囲内で、フック形状部45と突起形状部42の間で配電線Dを挟持する状態を維持しつつ揺動することを許容するようになっている。すなわち、この保持部12の筒状部材41外面の支持棒37およびボール部38と、支持部13のブロック形状部36内の球状空間部36aとで遊び機構を構成して、後述する配電線Dの切断時における揺動(移動)を許容するとともに、その配電線Dが移動し過ぎることを制限するようになっている。
これにより、補助道具10は、間接活線工法を採用し、双方の保持部12の筒形状部43に絶縁操作棒200の先端部をそれぞれ取り付けて、切断する配電線Dの切断箇所の両側を突起形状部42とフック形状部45の間に位置させることができ、その状態のまま絶縁操作棒200をそれぞれ回転させることにより、突起形状部42とフック形状部45の間に配電線Dを挟持させて取り付けることができる。なお、絶縁操作棒200は、グリップ203を利用しないで配電線Dに対して押したり引いたりすることで、筒形状部43内で突起202を沈ませてピン201を切欠部43a、43b内から離脱する方向に移動させることができ、筒形状部43に先端部を着脱することができる。
この状態で、配電線Dは、補助道具10の連結部11から支持部13を介して離隔する位置で保持部12が保持する配電線Dを挟み込むように、例えば、不図示の油圧式の切断道具のように刃厚のある刃物でも位置させて切断する作業を行なうことができる。このとき、連結部11と支持部13の連結箇所では、図2に示すように、その刃厚分だけ配電線Dが延在方向に後退することを、連結端部31、32がボルト33aとナット33bを中心にして相対的に回転するとともに、支持部13側のブロック形状部36の球状空間部36a内で保持部12側のボール部38が摺動することにより支持棒37(突起形状部42とフック形状部45)が揺動することを許容し、配電線Dの刃厚のある切断道具による切断を妨げることがない。
この後には、配電線Dは、ヤットコ100の把持部110の先端部111a、112aの間でレバー部材27を摘んで回転軸28周りに回転させることによりベロ状部材26を摩擦板23から離隔させてロックを解除することにより、連結部11のボルト24を中心にして支持部13を回転可能な状態にすることができる。このため、配電線Dは、図3に示すように、保持部12を左右のいずれか一方に回転させることにより突起形状部42とフック形状部45の間で挟持する配電線Dの切断した端部同士を対向する位置からずらして離隔させることができ、再度、ヤットコ100でレバー部材27を摘んで回転させてベロ状部材26を摩擦板23に突き当ててロック状態にすることにより、その切断した端部が自由に移動してしまうことを制限して絶縁状態を維持することができる。
このように本実施形態においては、配電線Dの切断箇所を挟む2箇所を、連結部11から離隔する位置に支持部13先端の保持部12で保持しつつ連結状態に維持することができ、その配電線Dとの間に確保されている連結部11と支持部13の間の空間を利用して油圧式の切断道具などのように刃厚のある刃物でも配電線Dを挟み込むように差し込んで切断作業を実行することができる。このときには、配電線Dの切断端部は刃物の刃厚で離隔する方向に揺動することが妨げられることもない。したがって、配電線Dのように電力供給するために太い場合でも、切断端部の近傍を保持しつつその切断作業を実行することを可能にするとともに、その切断端部が自由に揺動して地絡事故等を発生させてしまうことを未然に防止することができる。
ここで、本実施形態では、ベロ状部材26をレバー部材27で回転させる機構を採用するが、これに限るものではなく、例えば、図6に示すように、そのレバー部材27に代えて、回転軸28の端部にヤットコ100で摘むことができる平板部材57を両端側に固設して回転させるようにしてもよく、また、図7に示すように、レバー部材27と同様に、ベロ状部材26に対して直交方向に延在する直交部67を一体形成するとともに、その直交部67の端部にヤットコ100で摘むことができる棒状部材68を両面側に延在させて回転させるようにしてもよい。
次に、図8および図9は本発明に係る電線切断作業補助道具の第2実施形態を示す図である。本実施形態は、上述実施形態と同様に構成されていることから同様な構成には同一の符号を付して特徴部分を説明する。
図8において、電線切断作業補助道具10は、連結部11と、保持部12と、支持部13と、を備えて構築されており、本実施形態における連結部11は、相対的に同軸回転しないように角状または楕円状の筒状部材71、72を組み合わせて伸縮可能な機構になっている。
具体的には、連結部11は、筒状部材71内に筒状部材72を差し込むことができるように形成されており、筒状部材71の外面側にナット73が固設されているとともにそのナット73にツマミ部74aを備えるボルト74を螺合させて先端部を筒状部材72に突き当てることにより全長を固定することができる。また、この連結部11は、そのツマミ部74aをヤットコ100などで摘んでボルト74を回転させることにより配電線Dに取り付けた状態のまま伸縮させることができる。
これにより、補助道具10は、配電線Dに取り付けてその切断作業を行なった後に、図9に示すように、その配電線D端部の間を直線スリーブSで導通接続させて復旧させる作業を行なう際にも取り付けたままにして、連結部11の筒状部材71、72の全長を伸縮することにより、その配電線Dの端部の外被を剥いで導通心線dを露出させた後に直線スリーブSを圧縮接続する作業を継続して行なうことができる。
このように本実施形態においては、上述実施形態による作用効果に加えて、連結部11に伸縮機構を追加することにより、切断した配電線Dを外すことなく、直線スリーブSなどを接続する作業をそのまま行なうことができ、より安全かつ容易に切断・接続作業を完了することができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらすすべての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
10 電線切断作業補助道具
11 連結部
12 保持部
13 支持部
21、22、31、32 連結端部
23 摩擦板
24、33a ボルト
25 支持板
26 ベロ状部材
27 レバー部材
34 トーションバネ
36 ブロック形状部
36a 球状空間部
37 支持棒
38 ボール部
41 筒状部材
41a スリット
42 突起形状部
43 筒形状部
43a 差込切欠部
43b 係合切欠部
44 雄ネジ部材
45 フック形状部
57 平板部材
67 直交部
68 棒状部材
71、72 筒状部材
72 筒状部材
73 ナット
74 ボルト
100 ヤットコ
110 把持部
200 絶縁操作棒
201 ピン
202 突起
d 導通心線
D 配電線
S 直線スリーブ

Claims (5)

  1. 電線の近接する2箇所をそれぞれ保持する第1、第2保持部と、該第1、第2保持部を連結する連結部と、を備えて、電線の切断箇所の両側を前記第1、第2保持部に保持させて前記連結部を介して連結状態を維持する電線切断作業補助道具であって、
    前記連結部の両端側には、前記第1、第2保持部をそれぞれ離隔位置に支持する第1、第2支持部を介在させて、前記電線の切断箇所の周囲に切断道具の作業空間を確保することを特徴とする電線切断作業補助道具。
  2. 前記第1、第2支持部と前記第1、第2保持部のそれぞれの間の連結支持箇所の少なくとも一方に、前記電線の切断時における当該電線の保持箇所での姿勢の変化を許容しつつ該電線の無制限な姿勢変化を制限する遊び機構が設置されていることを特徴とする請求項1に記載の電線切断作業補助道具。
  3. 前記連結部と前記第1、第2支持部のそれぞれの間の連結支持箇所の少なくとも一方に、互いの相対的な回転を許容する回転軸と、該回転軸周りに配置された摺接部材に突き当て部材を突き当てて相対的な回転を制限するロック機構と、を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の電線切断作業補助道具。
  4. 前記連結部は、前記第1、第2支持部の間の離隔間隔を伸縮する機構を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電線切断作業補助道具。
  5. 前記第1、第2保持部は、前記電線の延在方向に離隔する2つの離隔部材と、前記電線の延在方向における前記離隔部材の中間位置に位置する中間部材と、前記離隔部材および前記中間部材を互いに離隔または接近させる方向に相対的に移動させる移動機構と、を備えて、
    前記電線の2箇所に前記離隔部材を突き当てるとともに該離隔部材の突き当て箇所の反対側から前記中間部材を当該電線に突き当てるように前記移動機構を操作して該電線を挟持して保持することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の電線切断作業補助道具。
JP2012026664A 2012-02-09 2012-02-09 電線切断作業補助道具 Pending JP2013165556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012026664A JP2013165556A (ja) 2012-02-09 2012-02-09 電線切断作業補助道具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012026664A JP2013165556A (ja) 2012-02-09 2012-02-09 電線切断作業補助道具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013165556A true JP2013165556A (ja) 2013-08-22

Family

ID=49176600

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012026664A Pending JP2013165556A (ja) 2012-02-09 2012-02-09 電線切断作業補助道具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013165556A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015177691A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 中国電力株式会社 高圧引下線用切断補助具
CN110696053A (zh) * 2019-11-07 2020-01-17 国网河南省电力公司新安县供电公司 一种高压电维修用剪断装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015177691A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 中国電力株式会社 高圧引下線用切断補助具
CN110696053A (zh) * 2019-11-07 2020-01-17 国网河南省电力公司新安县供电公司 一种高压电维修用剪断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102028010B1 (ko) 간접 활선 작업용 회전 기능 그립 올 클램프 스틱 및 이를 이용한 간접활선용 공구 회전 조작 방법
JP2013165556A (ja) 電線切断作業補助道具
JP2015019497A (ja) 接地短絡器具
JP5792243B2 (ja) 間接活線作業用工具
JP5886345B2 (ja) 油圧カッター
KR102125638B1 (ko) 절단 공구
JP2018074716A (ja) 間接活線工事用切断工具
CN218633074U (zh) 一种可切割缆线的剥线钳
JP5442817B2 (ja) 間接活線把持工具
JP5296563B2 (ja) コネクタ保持工具およびコネクタ保持方法
JP6656137B2 (ja) 引下線用工具と、電線設備を交換する施工方法
JP5872608B2 (ja) 油圧カッター
JP6984008B2 (ja) 間接活線工事用把持工具
JP4696027B2 (ja) 被覆電線用ストリッパ
JP6465392B2 (ja) 間接活線工具の先端工具
JP5770222B2 (ja) 間接活線工事用先端工具
JP5941088B2 (ja) 操作棒操作具
JP5903083B2 (ja) 開閉工具
JP5882379B2 (ja) 複合機能型間接活線把持工具
JP5813724B2 (ja) 間接活線工事用アダプタ
JP5539550B1 (ja) 架空線支持具及び架空線の切断方法
JP5041792B2 (ja) 防護管装着工具
JP5851466B2 (ja) 間接活線作業用の先端工具
JP2014135850A (ja) 間接活線作業用先端工具
JP2005198459A (ja) Laコネクタ用着脱工具