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JP5442817B2 - 間接活線把持工具 - Google Patents

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JP5442817B2
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Description

この発明は、高圧架線等を対象にした間接活線作業にて用いられる間接活線工具に関し、特に高圧架線等の被把持物を把持するための工具に関する。
高圧架線等の被把持物を電柱等の柱状立設体の柱上で把持するための工具としては、例えば特許文献1等に示されるホットハンド(間接活線把持工具や絶縁ヤットコとも称される。以下、同じ。)を用いるのが一般的である。
そして、電柱やその他の柱状立設体の柱上等に作業のために登った位置で、高圧架線等の被把持物に対してホットハンドの先端に配置された把持具を接近させる方向が決まってしまう場合があり、その作業位置や把持具を接近させる方向によっては無理な姿勢で高圧架線等の被把持物を把持する作業が強いられるおそれがある。そして、このような無理な姿勢で高圧架線等の被把持物を把持する作業を行うと、作業の煩雑化や長時間化ひいては作業をする者の体力の消耗を招き、不慮の事故の原因になる可能性もあった。
この点、特許文献2に示される間接活線把持工具は、間接活線把持工具の先端部に配置された把持具を高圧架線等の被把持物に接近させるときに、高圧架線等の被把持物に把持具を接近させる角度が適切でないと判断した場合には、把持具の絶縁操作棒から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜角度を調整することが可能な角度調整手段を有した構成となっている。
特開平7−298436号公報 特開2000−102125号公報
しかしながら、特許文献2に示される間接活線把持工具が有する角度調整手段の構成では、把持具の傾斜角度の調整をするために、作業をする者の手元まで把持具を持って来なければならないので、高圧架線等の被把持物を把持する作業を一時的に中断しなければならず、間接活線作業全体の非能率化が生ずるという不具合がある。
また、特許文献2に示される間接活線把持工具では、把持具の傾斜角度の調整手段しか有しないので、把持具を絶縁操作棒から延びる軸線を回転中心として回転させることができず、無理な姿勢での作業の解消を図るのに必ずしも十分ではなかった。
更に、特許文献2に示される間接活線把持工具では、把持具の開閉動作を行うための伝達機構として、従来の間接活線把持工具と同様に絶縁操作棒と作動棒との2本の棒状部材を必要とする構成となっていた。
そこで、本発明は、棒状部材の軸方向の一方端に配置された先端部に対し、手元の操作部で操作することにより、棒状部材から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜角度の調整と、棒状部材から延びる軸線を回転中心とした回転との少なくともいずれかを行うことを可能とすると共に、先端部に配された把持部を開閉し、先端部の傾斜角度を調整し、更には先端部を回転させるための伝達手段を1本の棒状部材に集約した間接活線把持工具を提供することを目的とする。
この発明に係る間接活線把持工具は、直線状に延びる棒状部材と、この棒状部材の長手方向の先端側に配された先端部とを有し、前記先端部は一対の把持部を備え、前記把持部が相対的に遠近することでこれらの把持部の間に配された把持対象物を把持することが可能な間接活線把持工具において、前記先端部は、前記棒状部材が有する操作部による操作によって、前記棒状部材から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜と、前記棒状部材から延びる軸線を回転中心とした回転との少なくとも一方の動作を行うことが可能であり、前記操作部の操作を前記先端部に伝達するための伝達機構は、前記棒状部材に集約されており、前記伝達機構は、前記先端部とは反対側に配される台座と、この台座よりも前記先端部側に配された第1の変位部材と、この第1の変位部材よりも前記先端部側に配され、前記操作部が設けられる第2の変位部材と、この第2の変位部材よりも前記先端部側に配され、前記先端部と連結される第3の変位部材とを有し、これらの台座及び少なくとも第1及び第2の変位部材は、前記棒状部材の内部に設けられた空間に収納され、前記台座と前記第1の変位部材とは、前記台座に対し前記第1の変位部材が前記棒状部材の軸線に対して遠近する方向に傾斜可能に連結され、前記第1の変位部材、前記第2の変位部材及び第3の変位部材は、前記第2の変位部材の変位が他の変位部材に伝達されて当該他の変位部材が同様に変位するように連結されていると共に、軸棒が前記第1の変位部材、前記第2の変位部材及び前記第3の変位部材を貫通して延び、前記操作部は、前記第2の変位部材に一体化されて、前記第2の変位部材を自由な方向に変位させることが可能な第1の操作部を備えていることを特徴としている(請求項1)。一対の把持部は、例えば一方が固定把持部であり、他方が可動把持部である。台座と第1、第2及び第3の変位部材とは、例えば板状、特に円板状の形状をなしている。また、第1の変位部材と第2の変位部材、第2の変位部材と第3の変位部材とは、例えば複数の直線状の連結棒でそれぞれ連結されている。そして、一方の連結棒の一方端と第1の変位部材とは揺動自在に連結され、連結棒の他方端と第2の変位部材とについても揺動自在に連結されていると共に、他方の連結棒の一方端と第2の変位部材とは揺動自在に連結され、連結棒の他方端と第3の変位部材とについても揺動自在に連結されている。
このように、間接活線把持工具は、作業員の手元に操作部を有するので、操作部を操作することにより伝達機構を介してその操作が先端部まで伝達され、先端部の傾斜角度を調整したり先端部を回転させたりすることの少なくともいずれか一方が可能となり、これらの動作を先端部に行わせるために先端部を手元まで引き寄せる必要がなくなる。そして、先端部を動作させるための伝達機構は、棒状部材に集約されているので、この棒状部材以外に先端部を動作させるための棒体を必要としなくなる。
更に、操作部の第1の操作部を持って棒状部材の軸方向に沿って上下方向に変位させることで、第1の操作部が一体化された第2の変位部材が傾斜し、第1の変位部材及び第3の変位部材が同様に傾斜して、第3の変位部材に設けられている先端部も一体的に傾斜する。更にまた、操作部の第1の操作部を持って棒状部材の周方向に沿って左右方向に変位させることで、第1の操作部が一体化された第2の変位部材が回転し、第1の変位部材及び第3の変位部材が同様に回転して、第3の変位部材に設けられている先端部も一体的に回転する。
さらに、請求項1に記載の発明に係る間接活線把持工具の一例にあっては、前記操作部は、前記第1の操作部に連結されていると共に前記軸棒に連結されて、前記軸棒を前記棒状部材の軸方向に沿って上下動させて、前記先端部の把持部の開閉を操作することができる第2の操作部を備えていることを特徴としている(請求項2)。
これにより、台座、第1の変位部材、第2の変位部材、及び第3の変位部材を連結した構成の伝達機構を有していても、操作部の第2の操作部を操作することにより、先端部の把持部を開閉させることが可能である。
また、この発明に係る間接活線把持工具は、直線状に延びる棒状部材と、この棒状部材の長手方向の先端側に配された先端部とを有し、前記先端部は一対の把持部を備え、前記把持部が相対的に遠近することでこれらの把持部の間に配された把持対象物を把持することが可能な間接活線把持工具において、前記先端部は、前記棒状部材が有する操作部による操作によって、前記棒状部材から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜と、前記棒状部材から延びる軸線を回転中心とした回転との少なくとも一方の動作を行うことが可能であり、前記操作部の操作を前記先端部に伝達するための伝達機構は、前記棒状部材に集約されており、前記伝達機構は、前記棒状部材を、前記先端部と連結された第1の棒状部と、前記操作部が設けられていると共に前記第1の棒状部と軸受を介して回転可能に連結されている第2の棒状部とで構成され、さらに前記第1の棒状部の第2の棒状部側部位が前記操作部のうちの先端部を可動させるための操作部も兼ねていることを特徴としている(請求項3)。一対の把持部は、例えば一方が固定把持部であり、他方が可動把持部である。軸受は、例えばボールベアリングである。そして、第1の棒状部と第2の棒状部とは、わずかな力でも円滑に回転するのではなく、相対的に強く力を加えることで回転するように制動がかかった状態で連結されている。
このように、間接活線把持工具は、作業員の手元に操作部を有するので、操作部を操作することにより伝達機構を介してその操作が先端部まで伝達され、先端部の傾斜角度を調整したり先端部を回転させたりすることの少なくともいずれか一方が可能となり、これらの動作を先端部に行わせるために先端部を手元まで引き寄せる必要がなくなる。そして、先端部を動作させるための伝達機構は、棒状部材に集約されているので、この棒状部材以外に先端部を動作させるための棒体を必要としなくなる。
また、棒状部材のうち作業員の手元にある第2の棒状部の第1の棒状部側部位を持って回転させることにより、第2の棒状部が回転して、第2の棒状部に設けられた先端部も回転する。
さらに、請求項3に記載の発明に係る間接活線把持工具にあっては、前記伝達機構は、軸棒が前記第1の棒状部と前記第2の棒状部とを貫通して延び、この軸棒の先端部側に第1のブロックが取り付けられると共に前記軸棒の操作部側に第2のブロックが取り付けられ、前記第1のブロックと前記把持部とが連結されると共に前記第2のブロックと前記操作部とが線状部材により連結されて、前記操作部の操作により前記把持部の開閉を操作することができることを特徴としている(請求項4)。把持部の開閉を操作する操作部は、例えば従来と同様のハンドルが用いられている。軸棒に連結された第1のブロックと第2のブロックとは、バネ等の弾性部材により付勢されている。また、線状部材は、例えばワイヤケーブル等である。
これにより、伝達機構として、棒状部材が第1の棒状部と第2の棒状部とで構成されていても、第1の棒状部に設けられた操作部を操作することにより、先端部の把持部を開閉させることが可能である。
以上のように、本発明によれば、間接活線把持工具は、作業員の手元に操作部を有するので、この操作部を操作することにより伝達機構を介してその操作が先端部まで伝達され、先端部の傾斜角度を調整したり先端部を回転させたりすることの少なくともいずれか一方が可能となり、これらの動作を先端部に行わせるために先端部を手元まで引き寄せなくても良いため、先端部の棒状部材から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜角度を調整したり、棒状部材から延びる軸線を回転中心として先端部を回転させたりするときに、間接活線作業を中止する必要がなくので、間接活線作業の円滑化、効率化を図ることができる。
そして、作業員に対して、被把持物に対して間接活線把持工具の先端部を接近させる際に、作業員に無理な姿勢での作業を強いることがなくなり、この点でも間接活線作業の円滑化、効率化を図ることができると共に作業員の安全性の向上を図ることも可能となる。
特に請求項1に記載の発明によれば、操作部の第1の操作部を持って棒状部材の軸方向に沿って上下方向に変位させることで、第1の操作部が一体化された第2の変位部材を傾斜させ、第1の変位部材及び第3の変位部材も同様に傾斜させて、第3の変位部材に設けられている先端部も同様に傾斜させることができるので、第1の操作部の操作だけで先端部を好適な方向に好適な角度で傾斜させることが可能となる。
また、特に請求項1に記載の発明によれば、操作部の第1の操作部を持って棒状部材の周方向に沿って左右方向に変位させることで、第1の操作部が一体化された第2の変位部材を回転させ、第1の変位部材及び第3の変位部材を同様に回転させて、第3の変位部材に設けられている先端部も同様に回転させることができるので、第1の操作部の操作だけで先端部を回転させることが可能となる。
特に請求項2に記載の発明によれば、本発明の間接活線把持工具が、台座、第1の変位部材、第2の変位部材、及び第3の変位部材を連結した構成の伝達機構を棒状部材の内部に収納されていても、操作部の第2の操作部を操作することにより、先端部の把持部を開閉させることが可能であるので、この間接活線把持工具について、把持対象物を把持するための間接活線作業用工具として従来のものと同様に使用することが可能である。
特に請求項3に記載の発明によれば、棒状部材のうち作業員の手元にある第2の棒状部の第1の棒状部側部位を持って回転させることにより、第2の棒状部のみが回転して、第2の棒状部に設けられた先端部も回転させることができるので、第2の棒状部の操作だけで先端部を回転させることが可能となる。
特に請求項4に記載の発明によれば、本発明の間接活線把持工具の伝達機構として、棒状部材が第1の棒状部、中間棒状部、及び第2の棒状部を連結して構成されていても、第1の棒状部に設けられた操作部を操作することにより、先端部の把持部を開閉させることが可能であるので、この間接活線把持工具について、把持対象物を把持するための間接活線作業用工具として従来のものと同様に使用することが可能である。
図1は、この発明に係る間接活線把持工具の説明図であり、図1(a)は間接活線把持工具のほぼ全体構成を示し、図1(b)は間接活線把持工具の棒状部材の側面に開口した開口部から操作部が出ている状態を示し、図1(c)は間接活線把持工具の操作部及び開口部をカバーで覆った状態を示している。 図2は、間接活線把持工具の先端部が備える一対の把持部を開閉したり、先端部を傾斜させたり、回転させたりするための伝達機構と操作部とを説明するための斜視図である。 図3は、間接活線把持工具の先端部が備える一対の把持部を開閉したり、先端部を傾斜させたり、回転させたりするための伝達機構と操作部とを説明するための側面図であり、把持部が開いた状態を示している。 図4は、間接活線把持工具の先端部が備える把持部を開閉したり、先端部を傾斜させたり、回転させたりするための伝達機構と操作部とを説明するための側面図であり、把持部が閉じた状態を示している。 図5は、間接活線把持工具の先端部が備える把持部を開閉したり、先端部を傾斜させたり、回転させたりするための伝達機構を説明するための側面図であり、先端部が傾斜した状態を示している。 図6は、図2等に示される第2の操作部の変形例を示す説明図である。但し、第2の変位部材の連結棒の頭部が挿入される装着孔は省略している。 図7は、ギヤを用いる第2の操作部の例を示す説明図である。但し、第2の変位部材の連結棒の頭部が挿入される装着孔は省略している。 図8は、第1の変位部材が台座に対して傾斜した状態を保持するための保持構造を示す説明図であり、図8(a)は第1の変位部材が自由に動くことができる状態を示し、図8(b)は第1の変位部材が固定された状態を示している。 図9は、図1等に示される実施例1の間接活線把持工具とは異なる伝達機構及び操作部を備えた実施例2の間接活線把持工具を示す説明図である。
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1から図8において、この発明に係る間接活線把持工具1の実施例1が示されている。
間接活線把持工具1は、直線状に延びる棒状部材2と、この棒状部材2の長手方向の先端側に配された先端部3とを有している。
先端部3は、係合部31のプレート間に挟持固定されて動かないアーム状の固定把持部32と、下記する軸棒56に連結されると共に係合部31間に把持され且つ回転軸34を介して回動可能に軸支されたアーム状の可動把持部33とを有して構成されている。可動把持部33は、通常時では図1から図3に示されるように、固定把持部32に当接せず開いた状態にあり、軸棒56が棒状部材2の先端部3とは反対側に移動したときに、固定把持部32に近づいて当接し図4に示されるように閉じた状態となる。そして、先端部3は、下記する変位部材54に係合部31が固定されたものとなっている。
棒状部材2は、この実施例では内部に当該棒状部材2の軸方向に沿って延びる円柱状の空間Sを有する筒状体であり、少なくとも先端部3側が開口したものとなっている。そして、棒状部材2は、先端部3とは反対側端の近傍において先端部3を可動させるため及び先端部3の把持部32、33同士を開閉させるための操作部4と、この操作部4の操作を先端部3に伝達させるための伝達機構5とを有している。
伝達機構5は、図2から図5に示されるように、台座51、変位部材52、変位部材53及び変位部材54を有している。これらの台座51及び変位部材52、53、54は、先端部3とは反対側から先端部3に向けて、台座51、変位部材52、変位部材53、変位部材54の順で配置されている。そして、台座51、変位部材52、変位部材53、変位部材54は、棒状部材2の円柱状の空間Sに下記する軸棒56を基点として軸方向に揺動可能に収納されるように、円板状をなしていると共に、その外径寸法は棒状部材2の円柱状の空間Sの内径寸法よりも所要の幅ほど短くなっている。
台座51は、この実施例では棒状部材2の円柱状の空間Sの底面か底部側の側面に固定されているもので、特に図3から図5に示されるように、変位部材52側の面から当該変位部材52に向けて延びる突起部511を有している。そして、突起部511の先端には、略球状の頭部512が設けられている。
変位部材52は、台座51側の面に突起部511の頭部512が挿入することが可能な保持孔521が形成されている。この保持孔521の窪みの内部形状は、略球状となっており、保持孔521の内径寸法は、突起部511の頭部512の外径寸法とほぼ同じか僅かに大きくなっている。これにより、変位部材52の保持孔521に突起部511の頭部512を挿入することで、通常の状態では、変位部材52は台座51に不動の状態で保持される一方で、変位部材52に強い力が働いたときには、変位部材52が頭部512を基点として傾いたり回転したりすることができる自在継手が構成される。
変位部材52は、変位部材53側の面に複数(この実施例では6つ)の装着孔522が周縁近傍において周方向に沿って等間隔で並ぶように形成されている。これらの装着孔522の内部形状は、略球状となっており、下記する連結棒55bの球状の頭部551が挿入することで、自在継手が構成されるようになっている。なお、この実施例では、各装着孔522の内径寸法は保持孔521の内径寸法よりも小さくなっている。
変位部材53は、操作部4の下記する第1の操作部41と第2の操作部42との双方が設けられていると共に、変位部材51側の面と変位部材52側の面との双方において、複数(この実施例では6つ)の装着孔531a、531bが周縁近傍において周方向に沿って等間隔で並ぶように形成されている。これらの装着孔531a、531bの内部形状は、略球状となっており、下記する連結棒55a、55bの球状の頭部551が挿入することで、自在継手が構成されるようになっている。なお、この実施例では、各装着孔531a、351bの内径寸法は保持孔521の内径寸法よりも小さくなっている。そして、変位部材53の中心には、軸棒56が挿通する貫通孔532が形成されている。
変位部材54は、変位部材53側の面に複数(この実施例では6つ)の装着孔541が周縁近傍において周方向に沿って等間隔で並ぶように形成されている。これらの装着孔541の内部形状は、略球状となっており、下記する連結棒55aの球状の頭部551が挿入することで、自在継手が構成されるようになっている。すなわち、変位部材54の装着孔541の内径寸法は装着孔522、531a、531bの内径寸法と同じとなっている。そして、変位部材54の中心には、軸棒56が挿通する貫通孔542が形成されている。
また、伝達機構5は、図2から図5に示されるように、変位部材52と変位部材53、変位部材53と変位部材54、ひいてはこれらの変位部材52、53、54全体を一体化するように連結するものとして、複数(この実施例では6つ)の連結棒55a、55bを有している。各連結棒55a、55bは、その長手方向の両端に、変位部材52の装着孔522、変位部材53の装着孔531a、531b及び変位部材54の装着孔541に装着可能な略球状の頭部551が設けられている。
さらに、伝達機構5は、図2から図5に示されるように、一方端が先端部3と連結され、他方端の近傍部位が操作部4の第2の操作部42と連結された軸棒56を有している。この軸棒56は直線状のもので、その側方周面は変位部材53の貫通孔532の内周面や変位部材54の貫通孔542の内周面に接しないものとなっている。すなわち、変位部材53の貫通孔532や変位部材54の貫通孔542の内径寸法は、軸棒56の外径寸法よりも所要の幅ほど大きくなっている。
操作部4は、図1から図5に示されるように、先端部3を棒状部材2から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜角度を調整したり、先端部3を棒状部材2から延びる軸線を回転中心として回転させたりするための第1の操作部41と、可動把持部33を固定把持部32に遠近する方向に動かして把持部32、33を開閉するための第2の操作部42とを備えている。
第1の操作部41は、図6や図7にも示されるように、変位部材53の径方向に突出したハンドルとなっており、変位部材53と一体化されていると共にそのハンドルの形状は手で握りやすくするため等から例えば円柱状となっている。もっとも、第1の操作部41のハンドルとしての形状を四角柱状や六角柱状等の多角柱形状としても良い。
第2の操作部42は、この実施例では、グリップ421と、2つの弾性部材422、423と、作用部424とで構成されている。
グリップ421は、作業員が握るための部分で、この実施例では作業員の手の指が4本入る通孔421aが形成されている。作用部424は、グリップ421の基端から斜め方向に延びる作用部本体424aと、この作用部本体424aの先端から2つに分岐した分岐部424b、424bとを有し、分岐部424b、424b間に回転軸424cが架設されている。回転軸424cは、図3から図5に示されるように、軸棒56に形成された軸孔561に挿通されて、第2の操作部42は、第1の操作部41に遠近する方向に揺動可能となっている。
また、作用部本体424aは、グリップ421とで逆V字状になっている。そして、第2の操作部42は、グリップ421と作用部本体424aとの境界で逆V字の頂部となる箇所で弾性部材422を介して連結されていると共に、グリップ421の作用部本体424a側に近い部位で弾性部材423を介して連結されている。
弾性部材422は例えば板バネであり、弾性部材423は例えばコイルバネであるが、その種類は問わない。すなわち、弾性部材422は、第2の操作部42のグリップ421と作用部本体424aとの境界部位を第1の操作部41側に引っ張る力が働いていると共に、弾性部材422は、第2の操作部42のグリップ421を第1の操作部41から離れる方向に押す力が働くものであれば良い。
これにより、第2の操作部42は、通常時においては、図2に示されるように、グリップ421の先端側が弾性部材423により第1の操作部4から離れた状態となっており、第2の操作部42のグリップ421を握って第1の操作部41側に近接させることで、第2の操作部42はグリップ421と作用部本体424aとの境界部位が支点となって、いわゆる梃子の原理により、作用部424の分岐部424bが先端部3とは反対側に移動しようとする力が生ずる。
そして、これらの第1の操作部41及び第2の操作部42は、特に図1(b)に示されるように、棒状部材2の側面に開口部21を設け、この開口部21から外部に出されるようになっている。棒状部材2の開口部21の内径寸法は、第1の操作部41を操作するときのスペースを確保するために相対的に大きなものとなっている。このため、図1(c)に示されるように、開口部21から外部に出された第1の操作部41及び第2の操作部42を覆うようにカバー22を棒状部材2に装着して、開口部21から棒状部材2の内部の空間Sに異物が侵入しないようにしても良い。
以上の構成に基づき、操作部4の第1の操作部41、第2の操作部42の操作による把持部32、33の開閉や、先端部3の可動について、図3、図4及び図5を用いて説明する。
図3では、第2の操作部42のグリップ421が握られていない態様が示されており、この態様では、第2の操作部42のグリップ421は、弾性部材423により図3の白抜き矢印の方向に付勢されているため、第2の操作部42の作用部424の分岐部424bに対し図3の矢印方向に力が働き、分岐部424b、424b間に架設された回転軸424cで第2の操作部42と連結された軸棒56は図3の矢印方向に移動した状態となっている。よって、先端部3の把持部32、33は開いた状態となる。
これに対し、図4に示されるように、第2の操作部42のグリップ421を握った態様では、第2の操作部42に対して弾性部材423の押す力に抗して図4の白抜き矢印の方向に力が働くため、第2の操作部42の作用部424の分岐部424bに対し図4の矢印方向に力が働き、分岐部424b、424b間に架設された回転軸424cで連結された軸棒56は図4の矢印方向(先端部3とは反対側)に移動する。よって、先端部3の把持部32、33は閉じた状態となる。
そして、先端部3を棒状部材2から延びる軸線に対して例えば操作部4とは反対側に遠ざかる方向に傾斜させたい場合には、第1の操作部42のみを持って例えば図5の矢印方向(先端部3側の方向)に傾斜させる。これにより、操作部42と一体化されている変位部材53は第1の操作部42と同じように傾斜する。そして、変位部材52、変位部材54は、連結棒55a、55bを介して変位部材53と連結されているので、変位部材53と同じように傾斜する。
なお、先端部3を棒状部材2から延びる軸線に対して例えば操作部4側に遠ざかる方向に傾斜させたい場合には、第1の操作部42のみを持って例えば図5の矢印方向とは反対方向(先端部3側とは反対方向)に傾斜させれば良い。また、先端部3を棒状部材2から延びる軸線を回転中心として回転させたい場合には、図示しないが、第1の操作部42のみを持って棒状部材2の周方向に沿って左右方向のいずれかに動かせば良い。更には、第1の操作部42のみを持って動かす際にひねりを入れることで、先端部3に対してより複雑な動きを与えることも可能である。
よって、棒状部材2の作業員の手元にある第1の操作部41を操作するのみで、先端部3を所望の方向に傾けさせたり、回転させたりすることが可能となる。
第2の操作部42の構成について図3から図5を用いて説明してきたが必ずしもこれに限定されず、図6に示される第2の操作部42や図7に示される第2の操作部42を用いても良い。但し、図3から図5に示される第2の操作部42の構成と同じ構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図6に示される第2の操作部42は、通孔421aを有するグリップ421と作用部424の作用部本体424aとで略逆V字状となっていること、作用部本体424aの先に分岐部424b、424bを有すること、第1の操作部42とは作用の異なる弾性部材422、弾性部材423で連結されていることについては同じである。
すなわち、分岐部424bに装着孔424dを形成し、軸棒56の側面から突出した突部562にこの分岐部424bの装着孔424dを装着することにより、第2の操作部42は、軸棒56に対し第1の操作部41に遠近する方向に揺動可能に取り付けることが可能となっている。
これにより、図6に示される第2の操作部42を用いた場合にも、グリップ421を握っていない場合には把持部32、33は開いた状態となり、グリップ421を握ったときには把持部32、33は閉じた状態となる。
図7に示される第2の操作部42は、通孔421aを有するグリップ421と作用部424の作用部本体424aとで略逆V字状となっていること、第1の操作部42とは弾性部材423で連結されていることについては同じである。
その一方で、作用部424は、作用部本体424aの先端が半円状となっていると共にこの半円状部分に複数の凹凸が放射状に形成されて、ギヤ424eを有したものとなっている。ギヤ424eの中心を通る通孔に連結部材429の軸部が挿通されることにより、第1の操作部42とはこの連結部材429によっても連結部材429の軸部を中心として揺動可能に連結されている。また、棒状部材2の側面には複数の凹凸が直線状に形成されて、ラック563を有したものとなっている。さらに、作用部424と棒状部材2との間に円板状のギヤ425が配置されている。このギヤ425は、作用部424のギヤ424e及び棒状部材2のラック563の双方と噛み合うことができる。そして、ギヤ425の中心に通孔425aが形成されると共に棒状部材2に通孔564が形成され、これらの通孔425aと通孔564とに環状の線状部材426が挿通されている。このため、ギヤ425は、ラック563から外れることなく回転することが可能となっている。
このような第2の操作部42の構成とすることにより、図7に示される状態ではグリップ421が開いており、把持部32、33も開いているが、グリップ421を図7の白抜き矢印に示される方向(先端部3側)に動かすことで、作用部424のギヤ424eを有する部位は下方に動き、ギヤ425は反時計回りに回転するので、ギヤ425と噛み合うラック563は図7の矢印に示されるように先端部3とは反対側に移動する。よって、先端部3の把持部32、33は閉じた状態となる。
これにより、図7に示される第2の操作部42を用いた場合にも、グリップ421を握っていない場合には把持部32、33は開いた状態となり、グリップ421を握ったときには把持部32、33は閉じた状態となるので、グリップ421を握ったり離したりする操作で把持部32、33を開閉することが可能となっている。
図8では、伝達機構5を構成する台座51及び変位部材52の変形例として、変位部材52が変位した姿勢を保持するための構成が示されている。以下、この台座51及び変位部材52の変形例について説明する。但し、先の実施例と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
台座51は、棒状部材2の底面や側面に固定されておらず、棒状部材2の軸方向に移動可能となっていると共に、ロック棒513が棒状部材2の側面に開口した開口部23から外部に突出している。そして、このロック棒513は、図8(a)に示される開口部23の先端部3側端に移動したときにロックされ、図8(b)に示される開口部23の先端部3とは反対側に移動したときにロックが解除されるようになっている。また、台座51から延びる突起部511の頭部512の先端部3側には、放射状に複数(この実施例では3つ)の突部512aが形成されている。なお、各突部512aは、この実施例では略三角形状をなしているが略台形状であっても良い。
変位部材52は、保持孔521の内部形状の内径寸法が頭部512の外径形状よりも大きく採られていると共に、放射状に複数(この実施例では3つ以上)の窪み521aが形成されている。窪み521aは、突部512aと略同じ形状をなし、頭部512に形成された突部512aの全てが挿入可能な配置となっている。
そして、台座51と変位部材52との間には例えばコイルバネ等の弾性部材57が介在している。この弾性部材57は、図8(a)の白抜き矢印に示されるように、台座51を変位部材52から離す方向に押圧している。
以上の構成により、台座51をロックしていない状態では、図8(a)に示されるように、台座51は弾性部材57により変位部材52から離れる方向に押されているので、突起部511の頭部512は、保持孔521内において、突部512aがいずれの窪み521aにも挿入されない状態で配置されている。このため、変位部材52は台座51に固定されていないので、変位部材52を傾斜させたり、回転させたりと自由に動かすことが可能である。すなわち、第1の操作部41を有する変位部材53を自由な方向に傾斜させることが可能である。
そして、変位部材52、53を所望の角度に傾斜させた場合には、台座51のロック棒513を持って弾性部材57に抗するかたちで先端部3側に押し上げる。これにより、突起部511の頭部512は、突部512aが窪み521aに挿入されて、変位部材52、53の動作が止められると共に、台座51がロックされることでその状態が保持される。
よって、先端部3をどう動かすか決まっていない場合には、ロック棒513を先端部3とは反対側に動かして台座51のロックを解除すれば、変位部材52は自由な状態にあるので、変位部材53に設けられた第1の操作部41を持って好適な方向に動かすときに、頭部512と保持孔521との摩擦抵抗で円滑に動かない等の状態が生じない。
これに対して、先端部3の傾斜角度や回転後の向きが決定した場合には、ロック棒513を先端部3に動かして台座51をロックすれば、先端部3の傾斜角度や回転後の向きが保持されて、先端部3に外部から力が不用意に加わる等しても先端部3がずれることがなくなる。
図9において、この発明に係る間接活線把持工具1の実施例2が示されている。以下、この間接活線把持工具1について説明する。但し、先の実施例1と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
この間接活線把持工具1の棒状部材2は、棒状部6と棒状部7との2つの部材で構成されている。そして、棒状部6に操作部4の第2の操作部41が設けられていると共に棒状部7に先端部3が設けられている。第2の操作部41は、この実施例では回転軸427とこの回転軸427に回転可能に取り付けられたハンドル428とで成る公知のものであり、このハンドル428を握って棒状部材2に接近させることにより、後述するように、把持部32と把持部33とが閉じ、ハンドル428を離すことにより、ハンドル428が棒状部材2から離れて把持部32と把持部33とが開くようになっている。
そして、棒状部6と棒状部7とは、この実施例では棒状部7の棒状部6側端にこの棒状部7の周方向に延びる環状の窪み71が形成されていると共に棒状部6の棒状部7側端には棒状部7の窪み71に装着可能なフック部61が形成されている。また、棒状部7の棒状部6側と棒状部6の棒状部7側との間には、ボールベアリング等から成る軸受8が介在されている。もっとも、棒状部6と棒状部7とは、軸受8が介在してもわずかな力で円滑に回転することはなく、相対的に強く力を加えることで回転するように制動がかかった状態で連結されている。
さらに、棒状部6、7内にはその軸方向に延びる空間62、72がそれぞれ形成されており、これらの空間62、72の双方を貫通するかたちで軸棒9が棒状部6、7内に挿入されている。また、空間62の先端部3側と空間72の第2の操作部42側とには、棒状部6、7の径方向寸法が相対的に拡大された拡大空間部62a、72aが設けられている。この軸棒9の長手方向の両端には、略球状の頭部91が設けられ、さらに各頭部91には略円柱状のブロック10が取り付けられおり、これらのブロック10は拡大空間部62a又は拡大空間部72a内に収納されている。
これにより、棒状部7のうち棒状部6側の部位を持って回転させることで、棒状部7ひいてはこの棒状部7の先端に設けられた先端部3を回転させることができる。すなわち、棒状部7は先端部3に回転を伝達する伝達機構5として機能すると共に、棒状部7のうち棒状部6側の部位は操作部4の第1の操作部41として機能する。
そして、軸棒9の第2の操作部42側のブロック10は、拡大空間部62a内において先端部3とは反対側に設けられた角度調整のためのローラ101との間にワイヤロープ等の線状部材102が張られていると共に、この線状部材102の先端は第2の操作部42の回転軸427に連結されている。さらに、ブロック10と拡大空間部62aの先端部3とは反対側の面との間にコイルバネ等の弾性部材103が介在している。この弾性部材103はブロック10を先端部3側に押圧している。
また、軸棒9の先端部3側のブロック10は、ワイヤケーブル等の線状部材104が取り付けられており、この線状部材104は、角度調整のための回転軸34のローラ34aの周面に接した後、固定把持部32の先端側まで延び、この固定把持部32内に入り込んだ可動把持部33に連結されている。さらに、ブロック10と拡大空間部72aの先端部3側の面との間にコイルバネ等の弾性部材105が介在している。この弾性部材105はブロック10を先端部3側に引っ張っている。
さらにまた、可動把持部33とローラ34aとの間にはコイルバネ等の弾性部材106が取り付けられている。この弾性部材106は、可動把持部33をローラ34a側に引っ張っている。
これにより、ハンドル428を握って棒状部材2に近接させた場合には、回転軸427が回転して線状部材104が弾性部材103に抗してブロック10を第2の操作部42側に引っ張り、これにより軸棒9を介して他方のブロック10も弾性部材105に抗して第2の操作部42側に引っ張られるため、可動把持部33の固定把持部32に入り込んだ部位が引っ張られるので、可動把持部33の先端が固定把持部32側に移動して把持部32と把持部33とが閉じる。
これに対し、ハンドル428を離した場合には、軸棒9に取り付けられたブロック10、10がいずれも弾性部材103、105によって先端部3側に移動すると共に、弾性部材106が可動把持部33を固定把持部32とは反対側に引っ張り続けていることにより、可動把持部33が固定把持部32から離れて、把持部32と把持部33とが開く。
よって、これらの軸棒9、ブロック10、線状部材102、104、弾性部材103、105等も、把持部32と把持部33とを開閉させるための伝達機構5として機能する。
1 間接活線把持工具
2 棒状部材
21 開口部
3 先端部
32 固定把持部(一対の把持部)
33 可動把持部(一対の把持部)
4 操作部
41 第1の操作部
42 第2の操作部
421 グリップ
422 弾性部材
423 弾性部材
424 作用部
425 ギヤ
5 伝達機構
51 台座
52 変位部材(第1の変位部材)
53 変位部材(第2の変位部材)
54 変位部材(第3の変位部材)
55a 連結棒
55b 連結棒
56 軸棒
57 弾性部材
6 棒状部(第2の棒状部)
7 棒状部(第1の棒状部)
8 軸受
9 軸棒
10 ブロック
102 線状部材
104 線状部材
S 空間

Claims (4)

  1. 直線状に延びる棒状部材と、この棒状部材の長手方向の先端側に配された先端部とを有し、前記先端部は一対の把持部を備え、前記把持部が相対的に遠近することでこれらの把持部の間に配された把持対象物を把持することが可能な間接活線把持工具において、
    前記先端部は、前記棒状部材が有する操作部による操作によって、前記棒状部材から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜と、前記棒状部材から延びる軸線を回転中心とした回転との少なくとも一方の動作を行うことが可能であり、
    前記操作部の操作を前記先端部に伝達するための伝達機構は、前記棒状部材に集約されており、
    前記伝達機構は、前記先端部とは反対側に配される台座と、この台座よりも前記先端部側に配された第1の変位部材と、この第1の変位部材よりも前記先端部側に配され、前記操作部が設けられる第2の変位部材と、この第2の変位部材よりも前記先端部側に配され、前記先端部と連結される第3の変位部材とを有し、
    これらの台座及び少なくとも第1及び第2の変位部材は、前記棒状部材の内部に設けられた空間に収納され、
    前記台座と前記第1の変位部材とは、前記台座に対し前記第1の変位部材が前記棒状部材の軸線に対して遠近する方向に傾斜可能に連結され、
    前記第1の変位部材、前記第2の変位部材及び第3の変位部材は、前記第2の変位部材の変位が他の変位部材に伝達されて当該他の変位部材が同様に変位するように連結されていると共に、
    軸棒が前記第1の変位部材、前記第2の変位部材及び前記第3の変位部材を貫通して延び、
    前記操作部は、前記第2の変位部材に一体化されて、前記第2の変位部材を自由な方向に変位させることが可能な第1の操作部を備えていることを特徴とする間接活線把持工具。
  2. 前記操作部は、前記第1の操作部に連結されていると共に前記軸棒に連結されて、前記軸棒を前記棒状部材の軸方向に沿って上下動させて、前記先端部の把持部の開閉を操作することができる第2の操作部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の間接活線把持工具。
  3. 直線状に延びる棒状部材と、この棒状部材の長手方向の先端側に配された先端部とを有し、前記先端部は一対の把持部を備え、前記把持部が相対的に遠近することでこれらの把持部の間に配された把持対象物を把持することが可能な間接活線把持工具において、
    前記先端部は、前記棒状部材が有する操作部による操作によって、前記棒状部材から延びる軸線に対して遠近する方向への傾斜と、前記棒状部材から延びる軸線を回転中心とした回転との少なくとも一方の動作を行うことが可能であり、
    前記操作部の操作を前記先端部に伝達するための伝達機構は、前記棒状部材に集約されており、
    前記伝達機構は、前記棒状部材を、前記先端部と連結された第1の棒状部と、前記操作部が設けられていると共に前記第1の棒状部と軸受を介して回転可能に連結されている第2の棒状部とで構成され、さらに前記第1の棒状部の第2の棒状部側部位が前記操作部のうちの先端部を可動させるための操作部も兼ねていることを特徴とする間接活線把持工具。
  4. 前記伝達機構は、軸棒が前記第1の棒状部と前記第2の棒状部とを貫通して延び、この軸棒の先端部側に第1のブロックが取り付けられると共に前記軸棒の操作部側に第2のブロックが取り付けられ、前記第1のブロックと一対の把持部のうち可動する把持部とが線状部材により連結されると共に前記第2のブロックと前記操作部とが線状部材により連結されて、前記操作部の操作により前記把持部の開閉を操作することができることを特徴とする請求項3に記載の間接活線把持工具。
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