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JP2013162556A - 電動回転機 - Google Patents

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JP2013162556A JP2012020224A JP2012020224A JP2013162556A JP 2013162556 A JP2013162556 A JP 2013162556A JP 2012020224 A JP2012020224 A JP 2012020224A JP 2012020224 A JP2012020224 A JP 2012020224A JP 2013162556 A JP2013162556 A JP 2013162556A
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Masahiro Aoyama
真大 青山
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Suzuki Motor Corp
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Priority to DE102013100742.2A priority patent/DE102013100742B4/de
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Abstract

【課題】トルクの低下などを招くことなく、トルクリプルを低減させて、振動や騒音の少ない高品質な回転駆動をすることのできる電動回転機を提供すること。
【解決手段】固定子11は、回転子12に対面する複数本のティース15と、コイルをティースに巻き掛ける空間の複数のスロットとを有し、回転子には、ティースに磁気力を働かせる一対の永久磁石がV字に埋め込まれている電動回転機であって、固定子側の6つのスロットに対応する回転子側の一対の永久磁石側を1磁極としたときに、長めのティース15Lと、短めのティース15Sとが交互に形成されているとともに、その1磁極中心のd軸から正逆方向の両側均等位置の56°(電気角)を最深部21aとする調整溝21がそのティースの対面幅になるように形成されている。
【選択図】図11

Description

本発明は、電動回転機に関し、詳しくは、高品質な回転駆動を実現したものに関する。
各種装置に搭載する電動回転機には、搭載装置に応じた特性が要求されることになり、例えば、駆動源として内燃機関と共にハイブリッド自動車(Hybrid Electric Vehicle)に搭載されたり、単独の駆動源として電気自動車(Electric Vehicle)に搭載される、駆動用モータの場合には、低回転域で大トルクを発生するのと同時に、広い可変速特性を備えることが要求される。
このような特性を有する電動回転機としては、マグネットトルクと共に、リラクタンストルクを効果的に利用可能な構造を採用するのが有効であり、外周面側に向かって開くV字型になるように永久磁石を回転子内に埋め込む、IPM(Interior Permanent Magnet)構造を採用することが提案されている(例えば、特許文献1)。
このIPM構造を採用する電動回転機にあっては、回転子内に永久磁石をV字型になるように埋め込んでq軸磁路を確保することによりリラクタンストルクを有効活用可能にする。このことから、この電動回転機におけるリラクタンストルクの比率がマグネットトルクよりも大きくなり、また、V字に永久磁石を埋め込んだ回転子におけるq軸とd軸のインダクタンス比(Lq/Ld)の突極比も大きくなって磁束波形に空間高調波が重畳し易くなる。なお、d軸は、磁極が作る磁束の方向、すなわち、V字の永久磁石間の中心軸となり、q軸は、そのd軸と電気的・磁気的に直交する、隣接する磁極(永久磁石)間の中心軸となる。
このため、このような電動回転機では、トルクの変動幅であるトルクリプル(torque ripple)が増加してしまう。そして、このトルクリプルの増加は、電動回転機の振動や電磁騒音の増加原因になり、そのうちの電磁騒音は、内燃機関の駆動に起因する騒音よりも比較的周波数帯が高く、電動回転機を搭載する車両の乗員にとって不快な音になることから、できるだけ低減するのが好ましい。
また、電動回転機は、電力消費を小さく、かつ、効率よく所望の駆動力を発生するために、高効率に駆動することが求められるが、振動等が発生すると損失となって、その効率の低下要因となる。
特に、ハイブリッド自動車や電気自動車には、搭載空間の制約と共に、近年のエネルギ効率(燃費)の向上の要求に伴って、軽量化と同時に小型化による高エネルギ密度出力が可能な電動回転機が求められており、例えば、発進後の市街地走行時などに常用される領域における高効率な駆動を実現する必要があり、異常振動であるジャダー(judder)の低減やスムーズな加速性能のためにも、トルクリプルを抑えるのが効果的である。
このような電動回転機(モータ)としては、単位体積当たりの出力密度を高めるほど、トルクリプルの発生による電磁騒音の増加や効率悪化の傾向になるため、モータ単体として、小型化と共に、効率向上、電磁騒音低減、低トルクリプルを両立させることは極めて困難であるが、要望が大きいのも現実である。
この電磁騒音低減と低トルクリプルを実現する手段としては、回転子を軸方向に分割して永久磁石同士を回転方向(周回回転方向)に捩じった位置関係にする、所謂、スキューを施すことが提案されている(例えば、特許文献2)。
しかしながら、スキューを施した電動回転機にあっては、組立工数が増加して生産コストが増加するとともに、隣接する永久磁石同士には段差が存在する状態で組み付けられることから、その段差の境界面付近での着磁率が悪化して永久磁石としての磁束密度が低下することになる。この結果、電動回転機に備えさせる出力トルクが低下してしまう。
このことから、電動回転機では、スキューを施すことなく、電磁騒音低減と低トルクリプルを実現する各種工夫がなされており、固定子内で回転する回転子の外周面の断面形状を花弁状にするなどして、回転子の外周面と固定子の内周面との間の隙間(エアギャップ)を、q軸との交差位置で広くすることが提案されている(例えば、特許文献1、3、4)。
しかしながら、この特許文献1、3、4に記載の電動回転機にあっては、回転子の永久磁石が構成する磁極側において、励磁軸となるq軸でのエアギャップが広くなることにより磁気抵抗が増加し、突極比やトルクの低下と共に効率悪化を招くことになる。
特開2008− 99418号公報 特開2006−304546号公報 特開2000−197292号公報 特開2007−312591号公報
そこで、本発明は、トルクの低下などを招くことなく、トルクリプルを低減させて、振動や騒音の少ない高品質で高効率な回転駆動をすることのできる電動回転機を提供することを目的としている。
上記課題を解決する電動回転機に係る発明の第1の態様は、軸心の回転軸を一体回転させる回転子と、該回転子を回転自在に収容する固定子と、を備えて、前記固定子は、前記回転子の周回回転する外周面に向かって延在して該外周面に内周面側を対面させる複数本のティース部と、駆動電力を入力するコイルを前記ティース部に巻き掛ける空間であって該ティース部間に形成される複数のスロットと、を有し、前記回転子には、前記ティース部の対向面に磁気力を働かせるように複数の永久磁石が埋め込まれることにより、前記コイルへの通電時に発生する磁束が、前記ティース部内、当該ティース部背面側および前記回転子内を通過することによるリラクタンストルクおよび前記永久磁石との間で働く吸引力または反発力のマグネットトルクにより前記固定子内の前記回転子を回転駆動させる電動回転機であって、前記回転子側の1組の前記永久磁石と前記固定子側の1組の前記スロットとが対応する構成で、該1組の永久磁石側を1磁極としたときに、該1磁極が前記1組のスロットに対して相対移動する際の前記ティース部毎の変動を、前記ティース部の隣接する1歯毎に長短2種の長さが交互に連続するように形成することにより、当該ティース部毎の内周面と前記回転子の外周面との間の磁気抵抗を変化させて調整しており、前記回転子の前記ティース部に対面する外周面の前記1磁極中心に対する両側均等位置に調整溝が形成されていることを特徴とするものである。
上記課題を解決する電動回転機に係る発明の第2の態様は、上記第1の態様の特定事項に加え、前記回転子側には、当該外周面側に向かってV字型に開くように一対で前記1組の永久磁石を埋め込んで前記1磁極が構成され、前記固定子側には、6つで前記1組のスロットが構成されており、前記調整溝は、前記1磁極中心に対する両側均等の電気角56°の位置が最深部となるように形成されていることを特徴とするものである。
上記課題を解決する電動回転機に係る発明の第3の態様は、上記第2の態様の特定事項に加え、前記ティース部は、長めの第1ティース部と、短めの第2ティース部とを備えて、前記第1ティース部の内周面と前記回転子の外周面との間の対面間隔D1と、前記調整溝の最深部の深さFとが、0.2≦F/D1≦0.4の範囲内になるように形成されていることを特徴とするものである。
上記課題を解決する電動回転機に係る発明の第4の態様は、上記第2または第3の態様の特定事項に加え、前記ティース部は、長めの第1ティース部と、短めの第2ティース部とを備えて、前記第1ティース部の内周面と前記回転子の外周面との間の対面間隔D1と、前記第2ティース部の内周面と前記回転子の外周面との間の対面間隔D2の前記対面間隔D1からの拡大幅dとが、0.1≦d/D1≦0.3の範囲内になるように形成されていることを特徴とするものである。
このように、本発明の態様によれば、固定子側のコイルに通電することより生成される磁束がその固定子側のティース部から対面する回転子側に通過することにより相対回転する際のトルク変動が、長短2種の長さのティース部が1歯毎に交互に連続するように形成されるとともに、その回転子のティース部に対面する外周面の1磁極中心に対する両側均等位置に調整溝が形成されることにより、1磁極内で対面するティース部毎の回転子側との間の磁気抵抗が変化されて調整される。したがって、ティース部毎の磁束が回転子側に通過するために生じるトルク変動を高精度に調整することができ、例えば、トルク変動を小さくして回転子の回転時に生じるトルクリプルを低減することができる。この結果、振動や騒音の少ない高品質な回転駆動を実現し、また、同時に、損失の少ない高効率に回転駆動させることができる。
例えば、長めの第1ティース部と、短めの第2ティース部とを備えて、一対1組の永久磁石側の1磁極が1組6スロットに対応する構造の場合に、1磁極中心に対する両側均等の電気角56°の位置が最深部となるように調整溝を形成し、また、その第1ティース部の内周面と回転子の外周面との間の対面間隔D1に対する調整溝の最深部の深さFが、0.2〜0.4の範囲内になるように形成し、さらに、第2ティース部の内周面と回転子の外周面との間の対面間隔D2の対面間隔D1からの拡大幅dの比率が、0.1〜0.3の範囲内になるように形成することにより、トルクリプルなどを当該構造においても効果的に低減して、振動や騒音と共に損失の少ない高品質な回転駆動を実現することができる。
本発明に係る電動回転機の一実施形態を示す図であり、その基本構造を示す平面図である。 その回転子側に磁極がない場合の磁束発生の発生状況を示す平面図である。 本発明の課題の解決を説明する磁束波形のグラフである。 本発明の課題の解決を説明するトルク波形のグラフである。 その一実施形態の構成条件を示す平面図である。 その一実施形態の構成条件をモデル化した一部拡大平面図である。 その構成の条件決定を説明するグラフである。 その構成による効果を検証するグラフである。 その構成による効果を検証する図8と異なるグラフである。 その構成による効果を検証する図8、図9と異なるグラフである。 その一実施形態の一箇所の構成条件を判別し易くデフォルメして示す一部拡大平面図である。 その構成の条件決定を説明するグラフである。 その構成の図12と異なる条件決定を説明するグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1〜図10は本発明に係る電動回転機の一実施形態を示す図である。
図1において、電動回転機(モータ)10は、概略円筒形状に形成された固定子(ステータ)11と、この固定子11内に回転自在に収納されて軸心に一致する回転軸13が固設されている回転子(ロータ)12と、を備えており、例えば、ハイブリッド自動車や電気自動車において、内燃機関と同様の駆動源として、あるいは車輪ホイール内に搭載するのに好適な性能を有している。
固定子11には、回転子12の外周面12aにギャップGを介して内周面15a側を対面させるように軸心の法線方向に延在する複数本のステータティース15が形成されている。このステータティース15には、内部に対面収納されている回転子12を回転駆動させる磁束の発生用コイル(不図示)を構成する3相巻線が分布巻により巻付形成されている。
回転子12は、外周面12aに向かって開くV字型になるように、一対で1組の永久磁石16を1磁極として埋め込むIPM(Interior Permanent Magnet)構造になるように作製されている。この回転子12は、図面の表裏方向に延在する平板状の永久磁石16の角部16aを対面状態に嵌め込んで不動状態に収容する空間17aと、その永久磁石16の幅方向の両側方に位置して磁束の回り込みを制限するフラックスバリアとして機能する空間17b(以下ではフラックスバリア17bともいう)とを形成するV字空間17が外周面12aに対面するように形成されている。このV字空間17の間には、永久磁石16を高速回転時の遠心力に抗して位置決め保持することができるように、永久磁石16間を連結支持するセンタブリッジ20が形成されている。
この電動回転機10は、ステータティース15間の空間が、巻線を通して巻き掛けることによりコイルを形成するためのスロット18を構成しており、8組の永久磁石16側にそれぞれ6本のステータティース15が対面するように、言い換えると、一対の永久磁石16側が構成する1磁極に6スロット18が対応するように構築されている。すなわち、電動回転機10は、隣接する1磁極毎に永久磁石16のN極とS極の表裏を交互にした、8極(4極対)、48スロットで、単相分布巻5ピッチで巻線した3相IPMモータに作製されている。なお、図中のN極、S極の表示は、部材表面に存在する訳ではなく、説明のために図示するものである。
これにより、電動回転機10は、固定子11のスロット18内のコイルに通電してステータティース15から対面する回転子12内に磁束を通したときに、永久磁石16との間に生じる吸引力と反発力に起因するマグネットトルクに加えて、その磁束が通過する磁路を最短にしようとするリラクタンストルクとの総合トルクにより回転駆動することができ、その回転子12と一体回転する回転軸13から通電入力する電気的エネルギを機械的エネルギとして出力することができる。
ここで、この電動回転機10は、図2に示すように、1磁極を構成する一対の永久磁石16に対応する複数のステータティース15毎に、固定子11から回転子12内に均等配置された磁路を形成するように、スロット18内に巻線コイルを分布巻きして形成されており、この磁路に沿うように、言い換えると、磁束の形成を妨げないように永久磁石16を収容するV字空間17が形成されている。なお、固定子11と回転子12は、ケイ素鋼などの電磁鋼板材料の薄板を所望の出力トルクに応じた厚さになるように軸方向に重ねてボルト穴19などを利用してネジ止めすることにより作製されている。
そして、電動回転機10は、永久磁石16を回転子12内に埋め込むIPM構造の場合、固定子11のステータティース15の1歯における磁束の変化は、図3に示すように、矩形波に近似することができる。この磁束波形には、5次や7次などの低次の空間高調波が重畳することにより、鉄損や、トルクの変動幅であるトルクリプルが増加して、熱エネルギとしての浪費による効率低下と共に、振動や騒音の発生要因となっている。鉄損は、ヒステリシス損と渦電流損に分けることができる。ヒステリシス損は周波数と磁束密度の積であるとともに、渦電流損は周波数の2乗と磁束密度の積であることから、空間高調波を抑えることにより損失を低減することができ、電気エネルギの入力に対する駆動効率を向上させることができる。なお、図3では、縦軸を界磁磁束とし、横軸を時間にして、1つのステータティース15に対して、L1間では磁束の鎖交がなく、L2間で磁束が正逆鎖交する、電気角1周期T(4L1+2L2)における磁束波形の近似矩形波を図示している。
また、モータ(電動回転機)の電磁騒音は、ステータ(固定子)側に働く電磁力により、そのステータが振動することで発生しており、ステータに働く電磁力は、ロータ(回転子)とステータの磁気結合に起因する径方向電磁力と、トルクに起因する周方向電磁力とが存在する。径方向電磁力は、1ステータティース15毎に、モータを線形磁気回路で近似して考察した場合には、磁束φ、磁気エネルギW、径方向電磁力fr、磁気抵抗Rg、磁束密度B、磁束鎖交面積S、エアギャップG間距離x、磁路透磁率μとすると、磁気エネルギWと径方向電磁力frは次の式(1)、式(2)のように表すことができる。
Figure 2013162556
よって、空間高調波を考慮して磁束密度Bを次式(3)のように表したときには、径方向電磁力frは磁束密度Bの2乗を含むことから、空間高調波の重畳は径方向電磁力frの増加の要因となる。すなわち、空間高調波を低減することは、トルクリプルの低減、引いては、モータ電磁騒音の低減と共に駆動効率の向上を実現できることが鋭意研究検討することにより判明した。
Figure 2013162556
また、IPM構造の3相モータのトルクリプルは、1相1極磁束の空間高調波と、相電流に含まれる時間高調波とにより、電気角θにおける6f次(f=1、2、3・・・:自然数)成分で発生することが鋭意研究検討することにより判明した。
詳細には、角速度ω、UVWの各相誘起電圧E(t)、E(t)、E(t)、UVWの各相電流I(t)、I(t)、I(t)、としたときには、3相出力P(t)とトルクτ(t)は次の式(4)、式(5)のように表すことができる。
P(t)=E(t)I(t)+E(t)I(t)+E(t)I(t)=ω・τ(t) ……(4)
τ(t)=[E(t)I(t)+E(t)I(t)+E(t)I(t)]/ω ……(5)
3相トルクは、U相、V相、W相のそれぞれのトルクの和であり、mを電流の高調波成分、nを電圧の高調波成分を表すものとし、U相電圧E(t)を次式(6)、U相電流I(t)を次式(7)と置くと、U相トルクτ(t)は次式(8)のように表すことができる。
Figure 2013162556
ここで、相電流I(t)と相電圧E(t)は、いずれも対称波であるために「n」と「m」は奇数のみとなって、U相以外のV相トルクとW相トルクは、それぞれU相誘起電圧E(t)、U相電流I(t)に対して「+2π/3(rad)」、「−2π/3(rad)」の位相差であることから、全体のトルクとしては、「6」の係数の項だけが残るようにキャンセル(相殺)されて、
6f=n±m(f:自然数)、s=nα+mβ、t=nα−mβ
と、置くと、次式(9)のように表すことができる。
Figure 2013162556
また、誘起電圧は磁束を時間微分して求めることができることから、各誘起電圧に含まれる高調波の次数と1相1極磁束に含まれる高調波も同じ次数成分が発生することになり、その結果、3相交流モータにおいては、磁束(誘起電圧)に含まれる空間高調波次数nと相電流に含まれる時間高調波次数mとの組み合わせが6fになるときに、その6f次成分のトルクリプルが発生していることが判明した。
ところで、3相モータのトルクリプルは、上述するように、1相1極における磁束波形における空間高調波nと相電流の時間高調波mにおいては、n±m=6f(f:自然数)のときに発生することから、例えば、相電流の時間高調波m=1のみで正弦波近似した場合には、空間高調波n=5、7、11、13の次数の重畳が発生したときにトルクリプルが生じることになる。
3相のIPM構造の場合には、図3に示すように、1つのステータティース15に界磁磁束が鎖交する磁束波形がほぼ矩形波となるため、構造的にも、5次、7次の空間高調波n(6f次=6次の高調波)は重畳し易く低減することは困難である。
そこで、上記の3相のIPMモータでは、図4に示すように、電気角1周期分のトルク波形のシミュレーションをして確認したところ、最大トルクAと最小トルクBが6回繰り返される脈動が発生することが分かる。その最大トルクAと最小トルクBの発生タイミングにおける磁束密度分布の確認をしたところ、最小トルクBの発生タイミングでは、ステータティース15毎の磁束密度の高低(粗密)差が大きく、その差に応じた空間高調波が重畳してトルクリプル増加の要因となっていることが分かる。
この最小トルクBの発生タイミングB1〜B6における磁束密度分布は、半周期分に対応する範囲内で1つのステータティース15の磁束密度が他よりも大きく高くなっており、図5には電気角1周期分のみ図示しているが、その磁束密度の高くなるステータティース15が半周期毎に重なる1歯置きになっている。このステータティース15における磁束密度の高低(粗密)差に応じた空間高調波の重畳によりトルクリプル増加が発生していることが分かる。なお、電気角1周期分(360°)は、回転子12の外周面12a側に対面する一対の永久磁石16のN極・S極分に、言い換えると、1磁極(フラックスバリア17bを含む一対の永久磁石16毎)の回転中心に対する開口角度θ1の2倍に相当する。この電動回転機10の8極48スロットモータの構造(1磁極に対して6スロットが対応する構造)では、8極中の2極で1周期であることから、回転子12の機械角1周期の360°回転は電気角4周期に相当する。
このことから、電動回転機10では、図6に示すように、上記の最小トルクBの発生タイミングB1〜B6において磁束密度が高くなるステータティース15に対応するように、1歯毎のステータティース15の長さを短くしてその内周面15aと回転子12の外周面12aとの間のエアギャップGの隙間間隔xを調整している。例えば、短めのステータティース(第2ティース部)15Sは、その隙間間隔xS(D2)を長めのステータティース(第1ティース部)15Lの隙間間隔xL(D1)よりも大きく拡大して(拡大幅d)磁気抵抗を高くすることにより磁束密度を低減している。言い換えると、ステータティース15は、長短の2種の長さに形成されて隣接する1歯毎に交互に連続するように形成されている。
また、この短ステータティース15Sの長さは、長ステータティース15Lに対する縮小割合(対面間隔の拡大割合)として、有限要素法による電磁界解析を行って決定しており、長ステータティース15Lの内周面15aが回転子12の外周面12aより離隔するエアギャップGの隙間間隔xLからの拡大幅(d=xS−xL)を用いて、その比率であるδ(d/xL)をパラメータとして最適条件を決定し形成されている。
この有限要素法による電磁界解析では、ステータティース15の長さの未調整時に対するトルク比率やそのトルクに重畳する6次、12次の高調波トルク比率を導出すると、図7のグラフに示すような結果が得られる。この図7のグラフでは、δ=0(エアギャップGの隙間間隔xが均等)を基準にして、10%未満では高調波トルクの低減に効果を見出すことができず、また、40%以上になると、6次の高周波トルクの低減効果がなくなって、さらに、30%を超えると、12次の高調波トルクが上昇してしまうとともに、発生トルク自体が低下してしまう。
すなわち、長ステータティース15LのエアギャップGの隙間間隔xL(D1)に対する短ステータティース15Sの隙間間隔xSの拡大幅(短ステータティース15Sの長ステータティース15Lからの縮小幅)dの比率δ(d/D)は、次の条件1程度の範囲内に収めることによりトルクを大きく低下させることなく、6次の高調波トルクの低減という効果を得ることができ、また、次の条件2程度の範囲内に狭めることによりその6次の高調波トルクをより低減することができ、さらに、次の条件3の範囲内に絞ることにより6次の高調波トルクをより効果的に低減することができる。
条件1:10%≦δ(d/D)≦30%
条件2:20%≦δ(d/D)≦30%
条件3:25%≦δ(d/D)≦30%
この電動回転機10では、例えば、上記の条件3の範囲内になるように固定子11の短ステータティース15Sの長さを調整することにより、図8に示すように、ステータティース15の長さを調整していない均一長の場合よりも、誘起電圧に重畳する特に6次の高調波トルクの要因となる5次、7次の空間高調波の含有率を低減することができ、12次の高調波トルクよりも低減の難しい6次の高調波トルクを効果的に低減できることが分かる。
同様に、この電動回転機10では、図9に示すように、ステータティース15の長さを調整していない均一長の場合に、短期にトルクが大きく急激に変動するためにドライバなどが不快に感じるトルクリプルを、トルクの最大・最小に影響を与えることなく抑制することができ、緩やかな変動の安定したトルク出力に調整できることが分かる。
また、この電動回転機10では、図10に示すように、トルク波形のフーリエ級数の展開を行って確認しても、高調波トルクの12次成分は変わらないにしても、ステータティース15の長さを調整していない均一長の場合よりも、その12次成分よりも低減の難しい6次成分を低減できることが分かる。
したがって、この電動回転機10では、固定子11のステータティース15の長さを調整していない場合には、特に6次の高周波トルクがトルク波形に重畳してしまうことを抑制することができないのに対して、1歯置きに、10%≦δ(d/xL)≦30%の範囲内になるように、好ましくは、20%≦δ(d/xL)≦30%、より好ましくは、25%≦δ(d/xL)≦30%の条件を満たす短ステータティース15Sが配置されるように形成するだけで、トルクリプルを効果的に低減することができる。
さらに、この電動回転機10のように1磁極当たり6つのスロット18が対応する3相IPMモータの場合には、1磁極対当たり12個のスロット18が対応することになり、電気角の1周期内においては、スロットオープン(コイルの挿入口となるステータティース15の先端間の隙間)における空気の低い磁束の透磁率により磁気抵抗が12箇所で大となる。この12箇所のスロット18の磁気抵抗により、11次、13次の空間高調波nが磁束波形に重畳することになる。
この11次、13次の空間高調波nは、一般にスロット高調波といって、例えば、永久磁石16の軸方向における設置位置に応じて軸心を中心に捩じったスキュー角を持たせることにより、スロット18における磁気抵抗のタイミングをずらして、11次と13次を低減することができる。しかしながら、回転子12側にスキュー角を持たせるやり方では、上述したように、隣接する永久磁石16間に段差が存在して着磁率が低下するという問題がある。
このことから、この電動回転機10では、鋭意研究開発した結果、特定のステータティース15に鎖交する磁束に対する磁気抵抗を若干高くすることにより11次、13次の空間高調波nによる12次の高調波トルクを抑えるように、図11に示すように、ステータティース15の内周面15aと回転子12の外周面12aとの間の隙間Gを調整する凹状の調整溝21が形成されている。この調整溝21は、そのステータティース15の内周面15aに対面する回転子12の外周面12aに形成されて透磁率を下げることにより磁気抵抗を高くすることができ、重畳する高調波成分を調整して高品質なトルク波形を得ることを可能にしている。なお、この図11では、調整溝21と共に、ステータティース15L、15Sの長さも判別し易いように実際の比率よりも大きくデフォルメして図示している。
この調整溝21は、回転子12の外周面12aに形成する最適な位置や形状を、有限要素法による電磁界解析を行って決定しており、内側(d軸側)の斜面21bと、外側の斜面21cに挟まれている最深部21aの形成位置やその深さの最適条件が決定されて形成されている。
詳細には、調整溝21は、例えば、回転子12の外周面12aから最深部21aまでの溝深さRt、ステータティース15の内周面15aの対面幅に一致させた斜面21b、21cの縁間隔の溝幅Tsを一定として、有限要素法による電磁界解析を行って形成位置を決定しており、回転子12の1磁極のd軸(一対の永久磁石16間の中心線)を中心にする対称位置のステータティース15に対面して、その最深部21aの位置の正逆方向のずれ量の変位角θ2をパラメータとしている。なお、本実施形態では、調整溝21の溝幅Tsをステータティース15の内周面15aとの対面幅に一致させているが、適宜、その対面幅よりも小さくするなど調整してもよいが、磁束が通過する対面幅全面で磁気抵抗を調整するのが有効である。
この有限要素法による電磁界解析では、11次、13次の空間高調波nによるトルク波形におけるトルクリプル率やその空間高調波含有率を導出すると、図12のグラフに示すような結果が得られる。この図12のグラフからは、d軸に対する正逆方向の変位角θ2は、56°(電気角)でトルクリプル率と11次、13次の空間高調波nの含有率を最低レベルにすることができ、最適値であることが分かる。すなわち、調整溝21は、回転子12の1磁極のd軸に一致する長ステータティース15Lを中心にして、一歯置いて隣接する対称位置の長ステータティース15Lの内周面15aに対面する位置で、その最深部21aがそのd軸から正逆方向に56°(変位角θ2)ずれた位置になるように形成されており、長ステータティース15Lの内周面15aと回転子12の外周面12aとの間の隙間間隔xLのエアギャップGにおける磁気抵抗を調整している。なお、ここでのトルクリプル率は、次式で算出している。
トルクリプル率(%)=((最大トルク−最小トルク)/平均トルク)×100
また、調整溝21は、溝幅Tsをそのままにして溝深さRtを変化させ、回転子12の外周面12aと長ステータティース15Lの内周面15aとの間のギャップGの隙間間隔(対向面間距離)xLに対するその溝深さRtの比率σ(Rt/xL)をパラメータとして、有限要素法による電磁界解析を行って、その溝深さRtを決定している。
この有限要素法による電磁界解析では、調整溝21が形成されていない構成に対するトルク比率やそのトルクに重畳する6次、12次の高調波トルク比率を導出すると、図13のグラフに示すような結果が得られる。この図13のグラフでは、図7と同様に、σ=0(調整溝21なし)を基準にして、トルク比率は溝深さRtを深く(比率を大きく)するのに従ってほぼ変わりなく緩やかに下降する程度で安定し、その比率σ(Rt/xL)が40%以上になると急激に低下してしまう。また、トルク波形における6次の空間高調波nのトルク比率は、反対に、溝深さRtを深くするのに従ってほぼ変わりなく緩やかに上昇する程度で安定し、その比率σ(Rt/xL)が40%以上になると急激に上昇してしまう。さらに、トルク波形における12次の空間高調波nのトルク比率は、反対に、溝深さRtを深くするのに従って急激に下降してその比率σ(Rt/xL)が20%以上になるとほぼ変わりなく緩やかに上昇する程度で安定した後に、その比率σ(Rt/xL)が40%以上になると急激に上昇してしまう。このことから、長ステータティース15LのエアギャップGの隙間間隔xL(D1)に対する比率σ(Rt/xL)は、次の条件1程度の範囲内に収めることによりトルクを大きく低下させることなく、12次の高調波トルクの低減という効果を得ることができ、また、次の条件2程度の範囲内に狭めることによりその12次の高調波トルクをより低減することができ、さらに、次の条件3の範囲内に絞ることにより12次の高調波トルクをより効果的に低減することができる。
条件1:20%≦σ(Rt/xL)≦40%
条件2:20%≦σ(Rt/xL)≦30%
条件3:20%≦σ(Rt/xL)≦25%
この電動回転機10では、例えば、上記の条件3の範囲内になるように固定子11の外周面12aに形成する調整溝21の深さRtを調整することにより、図8に示すように、ステータティース15の長さを不均一にするだけの場合と同等に、誘起電圧に重畳する特に6次の高調波トルクの要因となる5次、7次の空間高調波の含有率を低減することができ、低減の難しい6次の高調波トルクを効果的に低減できることが分かる。
これに加えて、この電動回転機10では、図9に示すように、ステータティース15の長さを調整するだけの場合よりも、短期にトルクが大きく急激に変動するためにドライバなどが不快に感じるトルクリプルを、より抑制して緩やかな変動の安定したトルク出力に調整できることが分かる。例えば、この図9からは、ステータティース15の長さが均一の場合よりもトルクの脈動を約30%低減することができ、不均一にするだけの場合よりもさらにトルクの脈動を約25%低減することができていることが分かる。
また、この電動回転機10では、図10に示すように、トルク波形のフーリエ級数の展開を行って確認することによっても、調整溝21の効果を明確に確認することができ、ステータティース15の長さを不均一にするだけの場合と同等に高調波トルクの6次成分を低減するとともに、高調波トルクの12次成分をも大きく低減することができていることが分かる。
したがって、この電動回転機10では、固定子11のステータティース15の長さを調整するのに加えて、回転子12の1磁極のd軸に一致する長ステータティース15Lを中心にして、一歯置いて隣接する対称位置の長ステータティース15Lの内周面15aに対面する回転子12の外周面12aに、そのd軸の正逆方向の56°(電気角θ2)が最深部21aとなる調整溝21を形成することにより、さらに、その調整溝21の溝深さRtを長ステータティース15LのエアギャップGの隙間間隔xLに対して、20%≦σ(Rt/xL)≦40%の範囲内になるように、好ましくは、20%≦σ(Rt/xL)≦30%、より好ましくは、20%≦σ(Rt/xL)≦25%の条件を満たすように形成するだけで、高調波トルクの12次成分をも大きく低減してトルクリプルを効果的に低減することができる。
このように本実施形態においては、固定子11のステータティース15として、長ステータティース15Lの隙間間隔xLよりも拡大率δ(d/xL)が10%〜30%の範囲内で拡大した隙間間隔xSになるように短く形成した短ステータティース15Sを1歯置きに備えている。また、これに加えて、長ステータティース15LのエアギャップGの隙間間隔xLに対する溝深さRtの比率σ(Rt/xL)が20%〜40%の範囲内になるように形成した調整溝21を、回転子12の1磁極のd軸に一致する長ステータティース15Lから一歯置いて隣接する対称位置の回転子12の外周面12aで、その最深部21aがd軸から正逆方向に電気角56°に位置するように形成する。これにより、トルク波形に重畳する6次の高調波トルクだけでなく12次の高調波トルクも低減してトルクリプルを抑えることができ、トルクの変動を小さくすることができる。したがって、電動回転機10を振動や騒音を少なく高品質回転をさせることができるとともに、損失を少なく高効率に回転駆動させることができる。
ここで、本実施形態では、永久磁石16をV字型にして回転子12内に埋め込む構造を採用する場合を一例に説明するが、これに限るものではなく、例えば、永久磁石を回転子12の外周面12aに対して平板状に対面する状態に埋め込む平板配置の場合にも適用することができ、同様の作用効果を得ることができる。
また、8極48スロットモータの構成の電動回転機10を一例にして、1磁極1対が1周期(360°)に対応する角度を電気角として説明するが、これに限るものではなく、1磁極に対して6スロットが対応する他のモータ構造にも適用することができ、例えば、6極36スロット、4極24スロット、10極60スロットのモータ構造にもそのまま適用することができる。
本発明の範囲は、図示され記載された例示的な実施形態に限定されるものではなく、本発明が目的とするものと均等な効果をもたらす全ての実施形態をも含む。さらに、本発明の範囲は、各請求項により画される発明の特徴の組み合わせに限定されるものではなく、すべての開示されたそれぞれの特徴のうち特定の特徴のあらゆる所望する組み合わせによって画されうる。
これまで本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態にて実施されてよいことは言うまでもない。
10 電動回転機
11 固定子
12 回転子
12a 外周面
13 回転軸
15 ステータティース
15a 内周面
15L 長ステータティース
15S 短ステータティース
16 永久磁石
16a 角部
17 V字空間
17b フラックスバリア
18 スロット
20 センタブリッジ
21 調整溝
21a 最深部
21b、21c 斜面
G エアギャップ
Rt 溝深さ
Ts 溝幅
xL、xS 隙間間隔
θ1 開口角度
θ2 変位角

Claims (4)

  1. 軸心の回転軸を一体回転させる回転子と、該回転子を回転自在に収容する固定子と、を備えて、
    前記固定子は、前記回転子の周回回転する外周面に向かって延在して該外周面に内周面側を対面させる複数本のティース部と、駆動電力を入力するコイルを前記ティース部に巻き掛ける空間であって該ティース部間に形成される複数のスロットと、を有し、
    前記回転子には、前記ティース部の対向面に磁気力を働かせるように複数の永久磁石が埋め込まれることにより、
    前記コイルへの通電時に発生する磁束が、前記ティース部内、当該ティース部背面側および前記回転子内を通過することによるリラクタンストルクおよび前記永久磁石との間で働く吸引力または反発力のマグネットトルクにより前記固定子内の前記回転子を回転駆動させる電動回転機であって、
    前記回転子側の1組の前記永久磁石と前記固定子側の1組の前記スロットとが対応する構成で、該1組の永久磁石側を1磁極としたときに、該1磁極が前記1組のスロットに対して相対移動する際の前記ティース部毎のトルクの変動を、前記ティース部の隣接する1歯毎に長短2種の長さが交互に連続するように形成することにより、当該ティース部毎の内周面と前記回転子の外周面との間の磁気抵抗を変化させて調整しており、
    前記回転子の前記ティース部に対面する外周面の前記1磁極中心に対する両側均等位置に調整溝が形成されていることを特徴とする電動回転機。
  2. 前記回転子側には、当該外周面側に向かってV字型に開くように一対で前記1組の永久磁石を埋め込んで前記1磁極が構成され、
    前記固定子側には、6つで前記1組のスロットが構成されており、
    前記調整溝は、前記1磁極中心に対する両側均等の電気角56°の位置が最深部となるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動回転機。
  3. 前記ティース部は、長めの第1ティース部と、短めの第2ティース部とを備えて、
    前記第1ティース部の内周面と前記回転子の外周面との間の対面間隔D1と、前記調整溝の最深部の深さFとが、
    0.2≦F/D1≦0.4
    の範囲内になるように形成されていることを特徴とする請求項2に記載の電動回転機。
  4. 前記ティース部は、長めの第1ティース部と、短めの第2ティース部とを備えて、
    前記第1ティース部の内周面と前記回転子の外周面との間の対面間隔D1と、前記第2ティース部の内周面と前記回転子の外周面との間の対面間隔D2の前記対面間隔D1からの拡大幅dとが、
    0.1≦d/D1≦0.3
    の範囲内になるように形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の電動回転機。
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