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JP2013152305A - 反射スクリーンの製造方法、反射スクリーン、映像表示システム - Google Patents

反射スクリーンの製造方法、反射スクリーン、映像表示システム Download PDF

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JP2013152305A JP2012012444A JP2012012444A JP2013152305A JP 2013152305 A JP2013152305 A JP 2013152305A JP 2012012444 A JP2012012444 A JP 2012012444A JP 2012012444 A JP2012012444 A JP 2012012444A JP 2013152305 A JP2013152305 A JP 2013152305A
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Yuki Katsura
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Abstract

【課題】明るくコントラストが高い良好な映像を表示できる反射スクリーンを容易に製造可能な反射スクリーンの製造方法、及び、良好な映像を表示する反射スクリーン、これを備える映像表示システムを提供する。
【解決手段】反射スクリーン10の製造方法は、第1単位レンズ123が複数配列された凹フレネルレンズ形状を有する第1の層122を形成する第1の層形成工程と、第1の層122の幾何学的中心となる点Aに対して凹フレネルレンズ形状の光学的中心側となる端部側に、第1の層122に対して所定の距離を有して蒸着源60を配置して蒸着を行い、第1単位レンズ123の蒸着源60側のレンズ面123aの少なくとも一部に反射層13を形成する反射層形成工程と、第1単位レンズ123上に第1の層122と屈折率が等しい樹脂124Rを塗布して硬化させ、凸フレネルレンズ形状を有する第2の層124を形成する第2の層形成工程とを備えるものとした。
【選択図】図4

Description

本発明は、投射された映像光を反射して表示する反射スクリーンの製造方法、及び、反射スクリーンとこれを備える映像表示システムに関するものである。
近年、反射スクリーンに映像を投射する映像源として、至近距離から比較的大きな入射角度で映像光を投写して大画面表示を実現する短焦点型の映像投射装置(プロジェクタ)等が広く利用されている。
このような短焦点型の映像投射装置は、反射スクリーンに対して、上方又は下方から従来の映像源よりも大きな入射角度で投射することができ、映像投射装置と反射スクリーンとの奥行き方向の距離を短くすることができ、反射スクリーンを用いた映像表示システムの省スペース化等に寄与している。
このような短焦点型の映像投射装置によって投射された映像光を良好に表示するために、単位レンズが複数配列されて形成されたリニアフレネルレンズ形状やサーキュラーフレネルレンズ形状を有するレンズ層の表面に反射層を形成した反射スクリーン等が様々に開発されている(例えば、特許文献1,2)。
特開平8−29875号公報 特開2008−76523号公報
上述のようなレンズ層を用いた反射スクリーンでは、各レンズ形状を構成する単位レンズのレンズ形状の表面に反射層を形成し、投影された映像光を反射して映像を表示する。
しかし、レンズ形状の表面に反射層を形成する場合、映像光の反射に寄与しない非レンズ面等にも反射層が形成されてしまうため、室内照明光等の不要な外光の反射を招き、コントラストの低下等を招くという問題があった。そのため、反射層を映像光の反射に寄与する部分にのみ形成することが必要になる。
しかし、単位レンズは非常に微細であるため、反射層を映像光の反射に寄与する部分にのみ精度よく形成することは困難である。
上述の特許文献1,2では、そのような反射層の形成方法等に関しては、一切開示されていない。
本発明の課題は、明るくコントラストが高い良好な映像を表示できる反射スクリーンを容易に製造可能な反射スクリーンの製造方法、及び、良好な映像を表示する反射スクリーン、これを備える映像表示システムを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、映像源(LS)から投影された映像光を反射させて観察可能に表示する反射スクリーンの製造方法であって、一方の面に第1単位レンズ(123)が複数配列された凹フレネルレンズ形状を有する第1の層(122)を形成する第1の層形成工程と、前記第1の層の前記凹フレネルレンズ形状側の面に対して、前記第1の層の前記凹フレネルレンズ形状側の面の幾何学的中心よりも前記凹フレネルレンズ形状の光学的中心(C)側となる端部側に、前記第1の層に対して所定の距離を有して蒸着源(60,60A)を配置して蒸着を行うことにより、前記第1単位レンズの前記蒸着源側の面の少なくとも一部に反射層(13)を形成する反射層形成工程と、前記反射層が形成された前記第1単位レンズ上に、前記第1の層と屈折率が等しい又は略等しい樹脂(124R)を塗布して硬化させ、前記第1の層側に前記凹フレネルレンズ形状の逆型となる凸フレネルレンズ形状を有する第2の層(124)を形成する第2の層形成工程と、を備えること、を特徴とする反射スクリーンの製造方法である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の反射スクリーンの製造方法において、前記反射層形成工程では、前記蒸着源(60,60A)は、該反射スクリーン(10)の使用状態における映像源(LS)側となる端部側に、前記第1の層(122)に対して所定の距離を有して配置されること、を特徴とする反射スクリーンの製造方法である。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の反射スクリーンの製造方法において、前記第2の層形成工程では、前記樹脂(124R)を前記第1単位レンズ(123)上に塗布した後に、前記樹脂の層上にシート状の部材(14,15,16)を配置して硬化させること、を特徴とする反射スクリーンの製造方法である。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射スクリーンの製造方法において、前記第2の層形成工程において用いる前記樹脂(124R)は、熱可塑性樹脂又は電離放射線硬化型樹脂であること、を特徴とする反射スクリーンの製造方法である。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射スクリーンの製造方法により製造される反射スクリーンであって、前記第2の層(124)は、前記第1の層(122)よりも映像源(LS)側に位置し、前記反射層(13)は、前記第1の層と前記第2の層との間に位置し、帯状に複数配列されて形成され、少なくとも配列方向の一部において、該反射スクリーンのスクリーン面に対して傾きを有していること、を特徴とする反射スクリーン(10)である。
請求項6の発明は、請求項5に記載の反射スクリーンにおいて、前記反射層(13)は、前記第2の層(124)の前記凸フレネルレンズ形状のレンズ面(125a)上の映像光の到達する領域(125a−1)に形成されていること、を特徴とする反射スクリーン(10)である。
請求項7の発明は、請求項5又は請求項6に記載の反射スクリーンにおいて、前記第2の層(124)の前記凸フレネルレンズ形状は、サーキュラーフレネルレンズ形状であり、その光学的中心となる点(C)は、該反射スクリーンの表示領域外に位置していること、を特徴とする反射スクリーン(10)である。
請求項8の発明は、請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の反射スクリーン(10)と、前記反射スクリーンに映像光を投射する映像源(LS)と、を備える映像表示システム(1)である。
本発明によれば、明るくコントラストが高い良好な映像を表示できる反射スクリーンを容易に製造できる。また、本発明による製造方法により製造することにより、映像光の反射を効率よく行い、外光によるコントラストの低下を十分改善した良好な反射スクリーン及び映像表示システムを提供できる。
実施形態の映像表示システム1を説明する図である。 実施形態の反射スクリーン10の層構成を説明する図である。 実施形態の透明樹脂層12を説明する図である。 実施形態の反射スクリーン10の製造方法を説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
また、板、シート、フィルム等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シート、フィルムの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、適宜置き換えることができるものとする。
さらに、本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
(実施形態)
図1は、本実施形態の映像表示システム1を説明する図である。図1(a)は、映像表示システム1の斜視図であり、図1(b)は、映像表示システム1の側面図である。
映像表示システム1は、反射スクリーン10、映像源LS等を有している。本実施形態の映像表示システム1は、映像源LSから投影された映像光Lを反射スクリーン10が反射して、その画面上に映像を表示する一般的な映像表示システムである。
なお、映像表示システム1は、これに限らず、例えば、映像光を映像源LSから投射するフロントプロジェクションテレビシステム等としてもよいし、反射スクリーン10と映像源LSと反射スクリーンの観察画面上の入力部の位置を検出する位置検出部やパーソナルコンピュータ等を備えたインタラクティブボードシステムとしてもよい。
映像源LSは、映像光Lを反射スクリーン10へ投射する装置であり、汎用の短焦点型プロジェクタ等を用いることができる。この映像源LSは、使用状態において、反射スクリーン10の画面を法線方向(スクリーン面の法線方向)から見た場合に、反射スクリーン10の画面左右方向において中央であって、反射スクリーン10の画面(表示領域)よりも下方側となる位置に配置されている。
なお、スクリーン面とは、この反射スクリーン全体として見たときにおける、反射スクリーンの平面方向となる面を示すものである。
この映像源LSは、反射スクリーン10の画面に直交する方向(反射スクリーン10の厚み方向)における反射スクリーン10との距離が、従来の汎用プロジェクタに比べて大幅に近い位置から映像光Lを投射できる。即ち、この映像源LSは、従来の汎用プロジェクタに比べて、反射スクリーン10までの投射距離が短く、その映像光Lの反射スクリーン10に対する入射角度も大きい。
反射スクリーン10は、映像源LSが投射した映像光Lを観察者O側へ向けて反射し、映像を表示するスクリーンである。使用状態において、この反射スクリーン10の観察画面は、観察者O側から見て、長辺方向が画面左右方向となる略矩形状である。
なお、以下の説明中において、画面上下方向、画面左右方向、厚み方向とは、特に断りが無い場合、この反射スクリーン10の使用状態における画面上下方向(鉛直方向)、画面左右方向(水平方向)、厚み方向(奥行き方向)であるとする。
反射スクリーン10は、その背面側に、平板状の支持板50が、粘着材等からなる不図示の接合層を介して設けられており、この支持板50により、その平面性を維持している。なお、これに限らず、反射スクリーン10は、不図示の枠部材等によって支持され、その平面性を維持する形態としてもよい。
この反射スクリーン10は、対角80インチや100インチ等の大きな画面(表示領域)を有している。本実施形態の反射スクリーン10は、例えば、画面のサイズが対角80インチサイズ(1771×996mm)である。
図2は、本実施形態の反射スクリーン10の層構成を説明する図である。
図2では、反射スクリーン10の観察画面(表示領域)の幾何学的中心となる点A(図1(a),(b)参照)を通り、画面上下方向に平行であって、スクリーン面に直交(厚み方向に平行)な断面の一部を拡大して示している。
反射スクリーン10は、その映像源側(観察者側)から順に、表面層16、着色層15、光拡散層14、反射層13、透明樹脂層12、光吸収層11等を備えている。
この反射スクリーン10の各層について、背面側から順に説明する。
光吸収層11は、光吸収作用を有する層である。この光吸収層11は、この反射スクリーン10の裏面側に設けられ、反射スクリーン10の裏面側の全面を被覆している。
光吸収層11は、例えば、黒色等の暗色系の塗料や、黒色等の暗色系の顔料や染料及び光吸収作用を有するビーズ等を含有する熱硬化型樹脂もしくは紫外線硬化型樹脂を、透明樹脂層12の背面側に塗布して硬化させることにより形成される。また、光吸収層11は、黒色等の暗色に着色され、光透過性を有しない又は光透過性の低いシート状の部材を透明樹脂層12の裏面に不図示の接合層等により貼合して設けてもよい。
この光吸収層は、十分な光吸収作用を有する厚みを約30〜200μmとすることが好ましい。
透明樹脂層12は、透明又は略透明な光透過性を有する層であり、光吸収層11よりも映像源側に設けられている。透明樹脂層12は、基材層121と、第1の層122と、第2の層124と、複数の帯状の反射層13を有している。
基材層121は、この透明樹脂層12のベース(基材)となる層である。この基材層121は、光透過性を有するシート状の部材を用いることができる。基材層121の材料としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、アクリル系樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂等を用いることができる。
第1の層122は、基材層121の映像源側に設けられる層である。この第1の層122は、光透過性を有し、その映像源側の面に、映像源側に凸となる第1単位レンズ123が複数配列され、フレネルレンズ形状(所謂、凹フレネルレンズ形状)が形成されている。
また、第2の層124は、第1の層122の映像源側に設けられる層である。この第2の層124は、光透過性を有し、その背面側の面に、背面側に凸となる第2単位レンズ125が複数配列され、フレネルレンズ形状(所謂、凸フレネルレンズ形状)が形成されている。
上述の第1単位レンズ123は、第2単位レンズ125の逆型に相当し、第1の層122の映像源側に形成されるフレネルレンズ形状(凹フレネルレンズ形状)は、第2の層124の背面側に形成されるフレネルレンズ形状(凸フレネルレンズ形状)の逆型形状となっている。そして、第1の層122と第2の層124とは、一体に積層されている。なお、図2では、理解を容易にするために、反射層13が形成されていない部分の第1の層122と第2の層124との境界を実線で示しているが、実際には、目視等では見分けがつかない形態となっている。
本実施形態では、第2の層124の背面側には、第2単位レンズ125により、サーキュラーフレネルレンズ形状が位置する例を挙げて説明するが、リニアフレネルレンズ形状としてもよい。
図3は、本実施形態の透明樹脂層12を説明する図である。図3(a)は、透明樹脂層12を裏面側正面方向から観察した様子を示しており、理解を容易にするために、光吸収層11等は省略して示している。図3(b)は、図2に示す断面の一部をさらに拡大して示しており、光拡散層14等省略して示している。
第1単位レンズ123及び第2単位レンズ125は、点Cを中心として同心円状に複数配列されており、第1の層122及び第2の層が有するフレネルレンズ形状は、サーキュラーフレネルレンズ形状である。このサーキュラーフレネルレンズは、その光学的中心(フレネルセンター)である点Cが、反射スクリーン10の画面(表示領域)の領域外であって、反射スクリーン10の下方に位置している。
第1単位レンズ123は、図2や図3(b)に示すように、スクリーン面に直交する方向(反射スクリーン10の厚み方向)に平行であって、第1単位レンズ123の配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状である。第1単位レンズ123は、映像源側に凸であり、レンズ面123aと、このレンズ面123aと対向する非レンズ面123bとを備えている。反射スクリーン10の使用状態において、第1単位レンズ123は、レンズ面123aが非レンズ面125bよりも鉛直方向下側に位置している。
第2単位レンズ125は、図2や図3(b)に示すように、スクリーン面に直交する方向(反射スクリーン10の厚み方向)に平行であって、第2単位レンズ125の配列方向に平行な断面における断面形状が、略三角形形状である。第2単位レンズ125は、背面側に凸であり、レンズ面125aと、このレンズ面125aと対向する非レンズ面125bとを備えている。反射スクリーン10の使用状態において、第2単位レンズ125は、レンズ面125aが非レンズ面125bよりも鉛直方向上側に位置している。
第1単位レンズ123のレンズ面123aは、第2単位レンズ125のレンズ面125aに対応し、第1単位レンズ123の非レンズ面123bは、第2単位レンズ125の非レンズ面125bに対応している。
第2単位レンズ125において、図3(b)に示すように、レンズ面125aがスクリーン面に平行な面となす角度は、αであり、非レンズ面125bがスクリーン面に平行な面となす角度は、β(β>α)である。
また、第2単位レンズ125の配列ピッチ(第1単位レンズ123の配列ピッチ)は、Pであり、第2単位レンズ125のレンズ高さ(スクリーンの厚み方向における頂点t1から第2単位レンズ125間の谷底となる点t2までの寸法)は、hである。
理解を容易にするために、図2等では、第2単位レンズ125の配列ピッチP、角度α,βは、第2単位レンズ125の配列方向において一定であるように示している。しかし、本実施形態の第2単位レンズ125は、実際には、配列ピッチP等が一定であるが、角度αが第2単位レンズ125の配列方向においてフレネルセンターとなる点Cから離れるにつれて次第に大きくなっている。
なお、これに限らず、角度α等は、一定としてもよいし、配列ピッチPが、第2単位レンズ125の配列方向に沿って次第に変化する形態としてもよく、映像光を投影する映像源LSの画素(ピクセル)の大きさや、映像源LSの投射角度(反射スクリーン10のスクリーン面への映像光の入射角度)、反射スクリーン10の画面サイズ、各層の屈折率等に応じて、適宜変更可能である。
第1の層122及び第2の層124は、その屈折率が等しいことが、界面での不要な外光の反射によって生じる迷光に起因したコントラストの低下等を抑制できるので、好ましい。なお、本実施形態では、第1の層122と第2の層124とは、その屈折率が等しいものを例に挙げて説明するが、これに限らず、略同じ屈折率とみなせる程度の屈折率差を有していてもよい。
また、第1の層122及び第2の層124は、その屈折率が、光学用途の樹脂としては比較的高いもの(例えば、屈折率1.55〜1.60程度)としてもよいし、光学用途の樹脂としては比較的低いもの(例えば、屈折率1.45〜1.50程度)としてもよい。
第1の層122及び第2の層124の屈折率を比較的高いものとした場合には、第1単位レンズ123及び第2単位レンズ125のレンズ高さを低くできるので、製造が容易になる。また、第1の層122及び第2の層124の屈折率を比較的低いものとした場合には、第1単位レンズ123及び第2単位レンズ125のレンズ高が高くなり、非レンズ面123b,125bの面積が大きくなり、反射層13間を透過して裏面側の光吸収層11に吸収される外光の割合が増えるので、コントラスト向上効果が期待できる。
第1の層122は、ウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等の紫外線硬化型樹脂や、電子線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂により形成してもよいし、熱可塑性樹脂等を用いて形成してもよい。
第2の層124とは、第1の層122と同一の樹脂材料を用いて形成してもよいし、異なる樹脂材料を用いて形成してもよい。第2の層124は、上述のような紫外線硬化型樹脂等の電離放射線硬化型樹脂や熱可塑性樹脂等の成形樹脂を用いてもよいし、紫外線硬化型や熱可塑型の樹脂製の接着剤を用いて形成してもよい。
本実施形態では、第1の層122は、アクリル系の紫外線硬化型樹脂により形成され、第2の層124は、第1の層122と同じアクリル系の紫外線硬化型樹脂により形成される例を挙げて説明する。
反射層13は、光を反射する作用を有する層である。この反射層13は、帯状であり、上述の第1の層122と第2の層124との間に複数配列されて設けられている。従って、透明樹脂層12のみを視認した場合、反射層13は、第1の層122と第2の層124からなる透明又は略透明な樹脂層中に、スクリーン面に対して傾きを有する複数の帯状の層として視認される。
反射層13は、第2単位レンズ125のレンズ面125a上のうち、映像光が到達する領域である反射領域125a−1に設けられており、映像光が到達しない領域であるレンズ面125aの非反射領域125a−2及び非レンズ面125bには、反射層13は形成されていない。この第2単位レンズ125の反射領域125a−1及び非反射領域125a−2は、第1単位レンズ123の反射領域123a−1及び非反射領域123a−2にそれぞれ対応する。
反射層13は、アルミニウムや銀、ニッケル等の光反射性の高い金属を蒸着することにより形成され、その膜厚は、0.1μm程度である。本実施形態の反射層13は、アルミニウムの蒸着膜である。
図2に戻って、光拡散層14は、光透過性を有する樹脂を母材とし、光を拡散する拡散材を含有する層である。光拡散層14は、透明樹脂層12の映像源側に設けられる。この光拡散層14は、視野角を広げたり、明るさの面内均一性の向上を図ったりする機能を有する。
光拡散層14の母材となる樹脂は、例えば、PET(ポリエチレンテレフタレート)樹脂や、PC(ポリカーボネート)樹脂、MS(メチルメタクリレート・スチレン)樹脂、MBS(メチルメタクリレート・ブタジエン・スチレン)樹脂、アクリル系樹脂、TAC(トリアセチルセルロース)樹脂、PEN(ポリエチレンナフタレート)樹脂等を用いることができる。光拡散層14の厚さは、例えば、100〜200μmである。また、拡散材としては、アクリル系樹脂、エポキシ樹脂、シリコン系等の樹脂製の粒子や無機粒子等であり、その平均粒径が約1〜50μmであるものを使用できる。
着色層15は、所定の透過率とするための灰色や黒色等の染料や顔料等により着色された層である。この着色層15は、反射スクリーン10に入射する照明光等の不要な外光を吸収したり、表示される映像の黒輝度を低減させたりして、映像のコントラストを向上させる機能を有する。本実施形態の着色層15は、光拡散層14の映像源側(観察者側)に一体に設けられている。
着色層15は、染料や顔料を含有するPET樹脂や、PC樹脂、MS樹脂、MBS樹脂、アクリル系樹脂、TAC樹脂、PEN樹脂等により形成することができる。着色層15の厚さは、例えば、30〜3000μmである。
本実施形態の光拡散層14と着色層15とは、共押し出しすることにより一体に積層されて形成されている。
なお、本実施形態では、図2に示すように、光拡散層14が背面側であり、着色層15が映像源側に位置する例を示したが、これに限らず、光拡散層14が映像源側に位置し、着色層15が背面側に位置する形態としてもよい。また、上記の例に限らず、反射スクリーン10は、着色層15を備えず、光拡散層14が、光拡散材に加えて、顔料や染料等の着色材を含有する形態としてもよい。
表面層16は、反射スクリーン10において映像源側(観察者側)に設けられる層である。本実施形態では、表面層16は、着色層15の映像源側であり、最も映像源側となる位置に設けられている。
表面層16には、反射防止機能や防眩機能、紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能、ハードコート機能、タッチパネル機能等、適宜必要な機能を1つ又は複数選択して設けることができる。
表面層16は、着色層15や光拡散層14とは別層であって不図示の粘着材等により着色層15に接合される形態としてもよいし、着色層15の映像源側の面に、各種機能を有する樹脂等を塗布する等により直接形成される形態としてもよい。
本実施形態の表面層16は、防眩機能及びハードコート機能(耐スクラッチ機能)を有している。本実施形態の表面層16は、例えば、着色層15の映像源側の表面に、ハードコート機能を有する電離放射線硬化型樹脂(ウレタンアクリレート等)を膜厚10〜100μm程度塗布し、微細な凹凸形状(マット形状)をその樹脂膜表面に転写する等して硬化させ、表面に微細凹凸形状を賦形して形成できる。
図2に戻り、本実施形態の反射スクリーン10へ入射する映像光及び外光の様子を説明する。理解を容易にするために、図2では、反射スクリーン10内の各層の屈折率差や光拡散層14の拡散作用等に関しては省略し、反射スクリーン10内を進む映像光L1及び外光G1,G2について模式的に示している。
図2に示すように、映像源LSから投影された大部分の映像光L1は、反射スクリーン10の下方から入射し、表面層16や着色層15、光拡散層14等を透過して透明樹脂層12の第2の層124へ入射する。そして、映像光L1は、第2単位レンズ125のレンズ面125a上の反射領域125a−1へ入射し、反射層13によって反射され、観察者O側へ向かって反射スクリーン10から出射する。
なお、角度β(図3(b)参照)は、反射スクリーン10の画面上下方向の各点における映像光L1の入射角度よりも大きく、かつ、映像光L1が反射スクリーン10の下方から投射されるため、映像光L1が非レンズ面125bに直接入射することはなく、非レンズ面125bは、映像光L1の反射には影響しない。
一方、照明光等の不要な外光G1,G2は、図2に示すように、主として反射スクリーン10の上方から入射し、表面層16及び着色層15、光拡散層14を透過して透明樹脂層12へ入射する。
そして、一部の外光G1は、反射層13間となる非レンズ面125b(非レンズ面123b)から第1の層122へ入射し、透明樹脂層12を透過して光吸収層11に入射し、吸収される。また、レンズ面125aの非反射領域125a−2に入射した外光(不図示)についても、同様に、第1の層122へ入射し、透明樹脂層12を透過して光吸収層11に入射し、吸収される。
さらに、一部の外光G2は、レンズ面125aの反射層13で反射して、主として反射スクリーン10の下方側へ向かうので、観察者O側には直接届かず、また、届いた場合にもその光量は、映像光L1に比べて大幅に少ない。従って、反射スクリーン10では、外光G1,G2による映像のコントラスト低下を抑制できる。
図4は、本実施形態の反射スクリーン10の製造方法を説明する図である。
まず、枚葉状の基材層121を用意する。本実施形態では、基材層121は、厚さ250μmのPET樹脂製のシート状の部材を用いている。
本実施形態では、図4(a)に示すように、基材層121の片面を、紫外線硬化型樹脂が充填されたサーキュラーフレネルレンズ形状を賦形する成形型に押圧し、紫外線を照射して硬化させた後に成形型から離型することにより、第1の層122を形成する(第1の層形成工程)。
なお、本実施形態では、上述のように第1の層122の形成方法は、紫外線成形法を用いる例を挙げたが、第1の層122を形成する樹脂等に応じて、適宜選択してよく、この限りではない。
次に、反射層13を蒸着法により形成する。
本実施形態では、反射層13を形成する蒸着金属として、アルミニウムを用い、不図示の真空容器内に、第1の層122が形成された基材層121と蒸着金属を有する蒸着源60とを配置し、真空蒸着を行う。蒸着源60は、蒸着金属とこれを加熱する不図示の加熱体(フィラメント等)を備えている。
図4(b),(c)に示すように、蒸着源60は、第1の層122のフレネルレンズ形状(凹フレネルレンズ形状)側の面側に対向する位置であって、反射スクリーン10の使用状態における映像源LSの映像光の投射口側(第1の層122のフレネルレンズ形状のフレネルセンターとなる点C側)となるスクリーン端部近傍に、第1の層122に対して所定の距離を開けて配置される。
蒸着金属は、加熱体によって加熱・溶融され、蒸発する。
蒸発したアルミニウムは、気体分子となって第1の層122に衝突して付着する。このとき、蒸発したアルミニウムは、第1単位レンズ123のうち、蒸着源60側となるレンズ面123aに当たりやすい。また、蒸着源60は、映像光の投射口側に設けられているので、蒸発したアルミニウムは、反射スクリーン10の使用状態においてレンズ面123aの映像光が到達する領域(反射領域123a−1)に当たりやすくなる一方、映像光が到達しない領域(非反射領域123a−2)や非レンズ面123bには当たりにくい。
これにより、蒸着源60から蒸発したアルミニウムにより、反射領域123a−1に効率よく反射層13が形成される一方、非反射領域123a−2や非レンズ面123bへの蒸着を抑制することができる。
従って、本実施形態によれば、反射スクリーン10の使用状態において第1の層122上に映像光の到達する領域(反射領域123a−1)にのみ、効率よく反射層13を形成することができる。
なお、反射スクリーン10の画面サイズ等によっては、上述のような位置に配置された蒸着源60だけでは、反射スクリーン10の画面上方の画面左右方向端部等には、映像光の反射に十分な厚さ(約0.1μm)の蒸着膜(反射層13)が形成できない場合がある。そのような場合には、蒸着源60に加えて、図4(c)に示すように、反射スクリーン10の画面中心である点A(第1の層122のフレネルレンズ形状側の面の幾何学的中心に相当)よりも映像源LS側(フレネルセンターとなる点C側)となる反射スクリーン10の下端近傍に蒸着源60Aをさらに配置して蒸着を行ってもよい。上述のような位置に蒸着源60,60Aを配置することが、映像光の反射に十分な厚さ(0.1μm程度)を有する反射層13を反射領域123a−1に形成するためには好ましい。なお、蒸着源は、1つであることが好ましいが、上記のように複数配置してもよい。
上述のような蒸着方法により形成される反射層13は、第1単位レンズ123の配列方向において、蒸着源60,60Aから離れるにしたがい、その膜厚が薄くなっていてもよいし、配列方向の位置に依らず等厚としてもよい。
上述のような蒸着方法を用いることにより、図4(d)に示すように、第1単位レンズ123の映像光が到達する領域である反射領域123a−1に反射層13が形成され、映像光の反射に寄与しない非反射領域123a−2及び非レンズ面123bには反射層13は形成されない。従って、映像光が到達する領域への反射層13のパターン成形を容易に行うことができる。
次に、図4(e)に示すように、ダイ61等により、第2の層124を形成する樹脂124Rを、第1の層122の第1単位レンズ123及び反射層13上に塗布する。この樹脂124Rは、本実施形態では、第1の層122と同一の紫外線硬化型の成形樹脂であり、塗布する際には、加温され、流動性を有しており、十分に第1単位レンズ123の凹凸に充填される。
そして、樹脂124Rを塗布した後、樹脂124R上に、一体に成形された、表面層16、着色層15及び光拡散層14からなる積層体を積層し、積層体側から紫外線を照射して、樹脂124Rを硬化させる。これにより、複数配列された第2単位レンズ125によるフレネルレンズ形状(凸フレネルレンズ形状)を有する第2の層124が形成される(第2の層124形成工程)。また、樹脂124Rが硬化することにより、第2の層124を介して反射層13が形成された第1の層122と、積層体(光拡散層14及び着色層15,表面層16)とが一体となる。
本実施形態では、光拡散層14は、アクリル樹脂製の平均粒径10μmの粒子を拡散材として含有するMBS樹脂を押出し成形した厚さ150μmの層である。また、着色層15は、黒色の顔料を含有する厚さ70μmの層である。光拡散層14と着色層15とは、共押し出し成形されている。そして、着色層15の表面に、ハードコート機能を有する電離放射線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート等)を膜厚30μm程度塗布し、微細な凹凸形状(マット形状)をその樹脂膜表面に転写する等して硬化させ、表面に微細凹凸形状を賦形する。これにより、表面層16が着色層15上に形成される。
なお、本実施形態の第2の層124は、前述のように、紫外線硬化型樹脂であるため、紫外線を照射して硬化させたが、熱可塑性樹脂を用いる場合には、冷却により硬化させる。なお、第2の層124は、上記のような紫外線硬化型樹脂に限らず、他の電離放射線硬化型樹脂や熱可塑性樹脂等の成形樹脂を用いてもよいし、紫外線硬化型や熱可塑型の接着剤等を用いてもよい。
次に、基材層121の表面に、黒色等の顔料を含有したインキを、膜厚50μm程度塗布して硬化させることにより、光吸収層11を形成する。
以上のような工程を経て、図4(g)に示すように、本実施形態の反射スクリーン10が形成される。
なお、本実施形態では、第2の層124がサーキュラーフレネルレンズ形状を有するため、枚葉状の基材層121等を用いて反射スクリーン10を形成する例を説明したが、これに限らず、例えば、第1の層122がリニアフレネルレンズ形状を有する場合等は、ウェブ状の基材層121を用い、蒸着を行う前に適宜裁断工程を設ける等して反射スクリーン10を形成してもよい。
また、第1の層122及び第2の層124の硬化に影響がないならば、光吸収層11を形成する工程の順序に関しては、適宜変更してもよい。
さらに、表面層16は、第2の層124に着色層15及び光拡散層14が一体に積層された後、着色層15上に形成してもよい。
従来広く利用されているような、印刷や転写等の方法により、反射領域125a−1(123a−1)のみに反射層13を形成することは困難であった。しかし、上述した本実施形態によれば、映像光の到達する反射領域125a−1(123a−1)にのみ、反射層13を効率よくかつ精度よく、容易に形成することができる。
従って、明るくコントラストの高い良好な映像を表示できる反射スクリーン及びこれを備える映像表示システムを容易に製造できる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態において、第1の層122が、紫外線硬化型樹脂製であり、基材層121の片面に紫外線成形法により一体に形成される例を示したが、これに限らず、例えば、熱可塑性樹脂等により、押し出し成形法や射出成形法等により形成してもよい。
このとき、第1の層122に十分な厚みや剛性があれば、基材層121を備えない形態としてもよい。また、押し出し成形法の場合には、第1の層122及び基材層121を一体に積層した状態で押し出し成形してもよい。このような形態とすることにより、大量生産がさらに容易になり、安価に提供できる。
(2)本実施形態において、第2の層124は、光拡散材を含有しない形態を示したが、これに限らず、例えば、第2の層124は、光拡散材を含有する形態としてもよい。このような形態とすることにより、視野角の向上等を図ることができる。
(3)本実施形態において、樹脂124Rを第1の層122上に塗布し、その上に積層体(光拡散層14、着色層15、表面層16)を配置して、紫外線を照射して樹脂124Rを硬化させる例を示したが、これに限らず、先に樹脂124Rを硬化させ、その上に不図示の接合層等を介して積層体(光拡散層14、着色層15、表面層16)を積層してもよい。
(4)本実施形態において、反射スクリーン10は、透明樹脂層12よりも映像源側に表面層16、着色層15、光拡散層14を備える例を示したが、これに限らず、他の層を備える形態としてもよい。例えば、反射スクリーン10は、画面上下方向や画面左右方向に単位プリズムや単位レンズが配列されたプリズム層やレンズ層等を備える形態としてもよいし、反射スクリーン10の画面の平面性を維持するために、ガラス製や樹脂製である剛性の高い基板層を備えてもよい。
また、本実施形態において、反射スクリーン10は、光拡散層14と着色層15とを備える例を示したが、これに限らず、どちらかのみを備える形態としてもよいし、光拡散層14が着色剤も含有する形態としてもよい。
(5)本実施形態において、表面層16は、ハードコート機能、天井への映像光の映り込み低減機能、防眩機能を備える例を示したが、これに限らず、反射防止機能や紫外線吸収機能、防汚機能や帯電防止機能等を適宜選択してさらに付与してもよい。
これらの層は、上述の表面層16と着色層15との間に別層として設けてもよいし、表面層16を形成する樹脂に、上述の機能を有するものを選択して形成してもよい。
(6)本実施形態において、第2単位レンズ125は、図2等に示す断面形状が略三角形形状である例を示したが、これに限らず、例えば、非反射領域125a−2部分をスクリーン面に平行な面に沿って切削した略台形形状としてもよい。
(7)本実施形態において、反射スクリーン10は、その背面側に設けられた支持板50に不図示の粘着材層等を介して接合されており、略平板状である例を示したが、これに限らず、例えば、支持板50を備えず、反射スクリーン10が粘着材層等を介して壁面等に接合される形態としてもよいし、支持板50を裏面に接合した状態で壁面に固定されたり、フック等の支持部材で壁面に吊り下げされたりする形態等としてもよい。
また、本実施形態において、反射スクリーン10は、使用時及び不使用時には略平板状である例を示したが、これに限らず、不使用時には巻き取って保管できる巻き取り可能な形態としてもよい。このような形態の場合には、支持板50等を設けず、反射スクリーン10の背面側を、光を透過しにくい布製又は樹脂製の遮光幕や耐傷性を向上させる保護層等で被覆する形態としてもよい。
(8)本実施形態において、第2単位レンズ125は、図3等に示す断面において、レンズ面125a及び非レンズ面125bが直線状となる例を示したが、これに限らず、この断面において、例えば、レンズ面125aや非レンズ面125bの一部が曲線状となっていてもよい。
また、本実施形態において、第2単位レンズ125のレンズ面125a及び非レンズ面125bは、いずれも1つの面である例を示したが、これに限らず、例えば、少なくとも一方の面が、複数の面から構成される形態としてもよい。
なお、第2単位レンズ125を上述のような形態とした場合、第1単位レンズ123は、第2単位レンズ125の逆型となる。
(9)本実施形態において、反射スクリーン10の最も映像源側(観察者側)に表面層16が設けられる例を示したが、これに限らず、例えば、光拡散層14を映像源側、着色層15を背面側とし、光拡散層14を表面層とし、その映像源側表面に、押し出し成形時に微細凹凸形状を形成する形態としてもよい。
(10)本実施形態において、映像源LSは、鉛直方向において反射スクリーン10より下方に位置し、映像光Lが反射スクリーン10の下方から斜めに投射される例を示したが、これに限らず、例えば、映像源LSが、鉛直方向において反射スクリーン10より上方に位置し、映像光Lが反射スクリーン10の上方から斜めに投射される形態としてもよい。
このとき、反射スクリーン10は、図2等に示す透明樹脂層12の上下方向を反転させ、サーキュラーフレネルレンズの光学的中心(フレネルセンター)である点Cが反射スクリーン10の上方に位置する形態とすればよい。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態によって限定されることはない。
1 映像表示システム
10 反射スクリーン
11 光吸収層
12 透明樹脂層
122 第1の層
123 第1単位レンズ
124 第2の層
125 第2単位レンズ
13 反射層
14 光拡散層
15 着色層
16 表面層

Claims (8)

  1. 映像源から投影された映像光を反射させて観察可能に表示する反射スクリーンの製造方法であって、
    一方の面に第1単位レンズが複数配列された凹フレネルレンズ形状を有する第1の層を形成する第1の層形成工程と、
    前記第1の層の前記凹フレネルレンズ形状側の面に対して、前記第1の層の前記凹フレネルレンズ形状側の面の幾何学的中心よりも前記凹フレネルレンズ形状の光学的中心側となる端部側に、前記第1の層に対して所定の距離を有して蒸着源を配置して蒸着を行うことにより、前記第1単位レンズの蒸着源側の面の少なくとも一部に反射層を形成する反射層形成工程と、
    前記反射層が形成された前記第1単位レンズ上に、前記第1の層と屈折率が等しい又は略等しい樹脂を塗布して硬化させ、前記第1の層側に前記凹フレネルレンズ形状の逆型となる凸フレネルレンズ形状を有する第2の層を形成する第2の層形成工程と、
    を備えること、
    を特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  2. 請求項1に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記反射層形成工程では、前記蒸着源は、該反射スクリーンの使用状態における映像源側となる端部側に、前記第1の層に対して所定の距離を有して配置されること、
    を特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記第2の層形成工程では、前記樹脂を前記第1単位レンズ上に塗布した後に、前記樹脂の層上にシート状の部材を配置して硬化させること、
    を特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の反射スクリーンの製造方法において、
    前記第2の層形成工程において用いる前記樹脂は、熱可塑性樹脂又は電離放射線硬化型樹脂であること、
    を特徴とする反射スクリーンの製造方法。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の反射スクリーンの製造方法により製造される反射スクリーンであって、
    前記第2の層は、前記第1の層よりも映像源側に位置し、
    前記反射層は、前記第1の層と前記第2の層との間に位置し、帯状に複数配列されて形成され、少なくとも配列方向の一部において、該反射スクリーンのスクリーン面に対して傾きを有していること、
    を特徴とする反射スクリーン。
  6. 請求項5に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記反射層は、前記第2の層の前記凸フレネルレンズ形状のレンズ面上の映像光の到達する領域に形成されていること、
    を特徴とする反射スクリーン。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の反射スクリーンにおいて、
    前記第2の層の前記凸フレネルレンズ形状は、サーキュラーフレネルレンズ形状であり、その光学的中心となる点は、該反射スクリーンの表示領域外に位置していること、
    を特徴とする反射スクリーン。
  8. 請求項5から請求項7までのいずれか1項に記載の反射スクリーンと、
    前記反射スクリーンに映像光を投射する映像源と、
    を備える映像表示システム。
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