JP2013148757A - クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013148757A JP2013148757A JP2012009803A JP2012009803A JP2013148757A JP 2013148757 A JP2013148757 A JP 2013148757A JP 2012009803 A JP2012009803 A JP 2012009803A JP 2012009803 A JP2012009803 A JP 2012009803A JP 2013148757 A JP2013148757 A JP 2013148757A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- toner
- image
- lubricant
- image carrier
- photosensitive drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004140 cleaning Methods 0.000 title claims abstract description 33
- 239000000314 lubricant Substances 0.000 claims abstract description 51
- 238000012546 transfer Methods 0.000 claims abstract description 35
- 238000011084 recovery Methods 0.000 claims abstract description 12
- 230000008021 deposition Effects 0.000 abstract 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 16
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 7
- 238000007790 scraping Methods 0.000 description 4
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 4
- 230000002950 deficient Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 108091008695 photoreceptors Proteins 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 229920006311 Urethane elastomer Polymers 0.000 description 2
- 239000003795 chemical substances by application Substances 0.000 description 2
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 229920002799 BoPET Polymers 0.000 description 1
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000005684 electric field Effects 0.000 description 1
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 229910052736 halogen Inorganic materials 0.000 description 1
- 150000002367 halogens Chemical class 0.000 description 1
- 238000005461 lubrication Methods 0.000 description 1
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 1
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 1
- 229920006267 polyester film Polymers 0.000 description 1
- 239000002699 waste material Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Cleaning In Electrography (AREA)
- Electrophotography Configuration And Component (AREA)
Abstract
【課題】像担持体に対する潤滑剤の付着ムラを抑制する。
【解決手段】本願発明のクリーニング装置は、像担持体13と、像担持体13における転写位置より下流側に接触して像担持体13上の潤滑剤入り残留トナーTを掻き取るクリーニングブレード41と、前記掻き取られた残留トナーTを回転して回収する回収スクリュー42と、クリーニングブレード41において像担持体13に当接する側の先端部に取り付けられた残留トナー一時滞留用のトナー溜め部材43と、回収スクリュー42の外周部に形成された螺旋状のスクリュー羽根45に乗るか否かでトナー溜め部材43に接離する振動付与部材44とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】本願発明のクリーニング装置は、像担持体13と、像担持体13における転写位置より下流側に接触して像担持体13上の潤滑剤入り残留トナーTを掻き取るクリーニングブレード41と、前記掻き取られた残留トナーTを回転して回収する回収スクリュー42と、クリーニングブレード41において像担持体13に当接する側の先端部に取り付けられた残留トナー一時滞留用のトナー溜め部材43と、回収スクリュー42の外周部に形成された螺旋状のスクリュー羽根45に乗るか否かでトナー溜め部材43に接離する振動付与部材44とを備える。
【選択図】図2
Description
本願発明は、像担持体上にある潤滑剤入りの残留トナーを除去して回収するクリーニング装置、及び、これを備えた画像形成装置に関するものである。画像形成装置には、複写機、プリンター、ファクシミリ及びこれらの機能を複合的に備えた複合機等の各種のものが含まれる。
従来、電子写真方式の画像形成装置では、像担持体(感光体や中間転写ベルト等)上に形成されたトナー像を記録材に転写している。トナー像を転写する際は、トナーの鏡像力や転写電界のばらつき等に起因して、一部のトナーが像担持体上に残留する場合がある。このため、像担持体における転写位置より下流側にクリーニング部材を配置し、当該クリーニング部材によって像担持体上の残留トナーを取り除いている(例えば特許文献1等参照)。
クリーニング部材としては、例えばウレタンゴムのような弾性を有する板状のクリーニングブレードが知られている。この場合、回転する像担持体の表面にクリーニングブレードの先端側の角部を当接させることによって、像担持体上の残留トナーが掻き取られる。
ところで、従来の画像形成装置では、トナーに予め粉体状の潤滑剤を添加しておき、潤滑剤入りトナーを用いて像担持体上にトナー像を形成することによって、像担持体表面に潤滑剤を供給し、クリーニングブレードにて潤滑剤を像担持体表面で均して薄膜化させることも行われている。
しかし、トナーに添加された潤滑剤は一般に、トナーとの接触によってトナーと逆極性に帯電するから、潤滑剤入りトナーを用いて像担持体上にトナー像を形成した場合、潤滑剤は、像担持体において露光にて除電された画像部分(トナー像が形成される部分)よりも、トナーの供給されない非画像部分に供給され易い。このため、例えば印刷方向(像担持体の周方向とも言える)に文字列や線等が並ぶような特定画像を連続して印刷した場合は、像担持体の非画像部分に潤滑剤が集まって画像部分にはほとんど供給されない潤滑剤付着ムラという現象が発生する。このような潤滑剤付着ムラは像担持体の電位ムラ(帯電不均一性)を引き起こす要因になり、その結果、例えばハーフトーン画像等を印刷するにおいて、電位ムラに起因して画像濃度ムラが発生したり、潤滑剤の残る部分とない部分との境界部が印刷方向に長いスジ状に見えるという不良画像を印刷したりするおそれがあった。
本願発明は、上記のような現状を検討して改善を施したクリーニング装置及び画像形成装置を提供することを技術的課題としている。
請求項1の発明はクリーニング装置に係り、像担持体と、前記像担持体における転写位置より下流側に接触して前記像担持体上の潤滑剤入り残留トナーを掻き取るクリーニングブレードと、前記掻き取られた残留トナーを回転して回収する回収スクリューと、前記クリーニングブレードにおいて前記像担持体に当接する側の先端部に取り付けられた残留トナー一時滞留用のトナー溜め部材と、前記回収スクリューの外周部に形成された螺旋状のスクリュー羽根に乗るか否かで前記トナー溜め部材に接離する振動付与部材と、を備えているというものである。
請求項2の発明は画像形成装置に係り、請求項1に記載のクリーニング装置を備えているというものである。
本願発明によると、像担持体上の潤滑剤入り残留トナーを掻き取る場合は、回収スクリューの回転に基づき、振動付与部材が回収ローラーのスクリュー羽根に乗り降りしてトナー溜め部材に接離することによって、前記トナー溜め部材を揺らし、前記トナー溜め部材上に溜まる掻き取り後の潤滑剤入り残留トナーを振動させ、前記掻き取り後の潤滑剤入り残留トナーを前記トナー溜め部材上で移動させて拡散させる。このため、前記掻き取り後の潤滑剤入り残留トナーは、前記像担持体上の画像部分(トナー像形成のために潤滑剤の供給が乏しかった部分)にも接触でき、前記画像部分への潤滑剤の供給が可能になり、例えば印刷方向(前記像担持体の周方向とも言ってもよい)に文字列や線等が並ぶような特定画像を連続して印刷した場合であっても、前記画像部分に潤滑剤を供給して、前記像担持体表面の潤滑剤付着ムラを少なくできる。その結果、例えばハーフトーン画像等を印刷するにおいて、潤滑剤付着ムラに伴う電位ムラに起因して画像濃度ムラが発生したり、潤滑剤の残る部分とない部分との境界部が印刷方向に長いスジ状に見えるという不良画像を印刷したりするおそれを防止できるという効果を奏する。
以下に、本願発明を画像形成装置の一例であるタンデム方式のカラーデジタルプリンター(以下、プリンターと称する)に適用した実施形態を、図面に基づいて説明する。なお、以下の説明において必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば「左右」「上下」等)を用いる場合は、図1において紙面に直交した方向を正面視とし、これを基準にしている。これらの用語は説明の便宜のために用いたものであり、本願発明の技術的範囲を限定するものではない。
(1).プリンターの概要
まず、図1を参照しながら、プリンター1の概要について説明する。図1に示すように、プリンター1は、その筐体2内に、画像プロセス装置3、給紙装置4、及び定着装置5等を備えている。詳細は図示していないが、プリンター1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)からの印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいて印刷を実行するように構成されている。
まず、図1を参照しながら、プリンター1の概要について説明する。図1に示すように、プリンター1は、その筐体2内に、画像プロセス装置3、給紙装置4、及び定着装置5等を備えている。詳細は図示していないが、プリンター1は、例えばLANといったネットワークに接続されていて、外部端末(図示省略)からの印刷指令を受け付けると、当該指令に基づいて印刷を実行するように構成されている。
筺体2内の下部に位置する給紙装置4は、記録材Pを収容する給紙カセット21、給紙カセット21内の記録材Pを最上層から繰り出すピックアップローラー22、繰り出された記録材Pを1枚ずつに分離する分離ローラー対23、及び、1枚に分離された記録材Pを所定のタイミングにて画像プロセス装置3に搬送するタイミングローラー対24等を備えている。各給紙カセット21内の記録材Pは、ピックアップローラー22及び分離ローラー23の回転によって、最上層のものから1枚ずつ搬送経路30に送り出される。搬送経路30は、給紙装置4の給紙カセット21から、タイミングローラー対24のニップ部、画像プロセス装置3の二次転写ニップ部、及び定着装置5の定着ニップ部を経て、筐体2上部にある排出ローラー対26に至る。
給紙カセット21内の記録材Pは、その通紙幅(搬送方向Sと直交する幅寸法)の中央を基準にして、搬送経路30に向けて矢印S方向に搬送するセンター基準にセットされる。実施形態では、給紙カセット21内に、給紙前の記録材Pをセンター基準に幅寄せする一対の側部規制板25を備えている。一対の側部規制板25は、通紙幅方向(搬送方向Sと直交する方向)に互いに連動して遠近移動するように構成されている。給紙カセット21内の記録材Pを一対の側部規制板25にて通紙幅方向両側から挟持することによって、給紙カセット21内の記録材Pがその規格に拘らずセンター基準にセットされる。従って、画像プロセス装置3での転写処理や、定着装置5での定着処理もセンター基準で実行される。
給紙装置4の上方に位置する画像プロセス装置3は、像担持体の一例である感光体ドラム13上に形成されたトナー像を記録材Pに転写する役割を担うものであり、中間転写ベルト6、及びイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及びブラック(K)の各色に対応する計4つの作像部7等を備えている。中間転写ベルト6も像担持体の一例であり、筐体2内の中央部右側に位置する駆動ローラー8と、同じく中央部左側に位置する従動ローラー9とに巻き掛けられている。中間転写ベルト6のうち駆動ローラー8に巻き掛けられた部分の外側に二次転写ローラー10が配置されている。中間転写ベルト6と二次転写ローラー10との当接部分が二次転写領域である二次転写ニップ部になっている。中間転写ベルト6のうち従動ローラー9に巻き掛けられた部分の外側には、中間転写ベルト6上の未転写トナーを除去する転写ベルトクリーナー12が配置されている。筐体2内部のうち画像プロセス装置3と給紙装置4との間には、プリンター1の制御全般を司る制御部28が配置されている。
4つの作像部7は、中間転写ベルト6の下方において、図1の左からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に、中間転写ベルト6に沿って並べて配置されている。なお、図1では説明の便宜上、各作像部7に、再現色に応じて符号Y,M,C,Kを添えている。各作像部7は感光体ドラム13を備えている。感光体ドラム13の周囲には、図1における時計回りの回転方向に沿って順に、帯電器14、露光部19、現像部15、一次転写ローラー16、及び感光体クリーナー17が配置されている。感光体ドラム13と中間転写ベルト6との当接部分が一次転写領域である一次転写ニップ部になっている。
各作像部7において、帯電器14にて帯電される感光体ドラム13に、露光部19からレーザービームが投射されると、静電潜像が形成される。静電潜像は、現像部15から供給されるトナーにて反転現像されて各色のトナー像となり、一次転写ニップ部において、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、感光体ドラム13から中間転写ベルト6の外周面に一次転写されて重ねられる。感光体ドラム13に残った未転写トナーは感光体クリーナー17にて掻き取られ、感光体ドラム13上から取り除かれる。そして、記録材Pが二次転写ニップ部を通過する際に、重ね合わされた4色のトナー像が記録材Pに一括して二次転写される。中間転写ベルト6に残った未転写トナーは転写ベルトクリーナー12にて掻き取られ、中間転写ベルト6上から取り除かれる。
なお、現像部15から供給されるトナーには潤滑剤が添加されていて、感光体ドラム13上にトナー像を形成する際は、トナーと共に潤滑剤も感光体ドラム13表面に供給される。そして、感光体ドラム13上にある潤滑剤は、感光体クリーナー17によって掻き取りの際に均されて薄膜化される。
画像プロセス装置3における二次転写ローラー10の上方に位置する定着装置5は、ハロゲンランプヒータ等の熱源を内蔵した定着ローラー31と、定着ローラー31に対峙する加圧ローラー32とを備えている。定着ローラー31と加圧ローラー32との当接部分が定着領域である定着ニップ部になっている。二次転写ニップ部を通過して未定着トナー像を載せた記録材Pは、定着ローラー31と加圧ローラー32との間の定着ニップ部を通過する際に加熱・加圧され、記録材P上に未定着トナー像を定着される。その後、記録材Pは、一対の排出ローラー26の回転にて排紙トレイ27上に排出される。
(2).感光体クリーナーの詳細構造
次に、図2及び図3を参照しながら、感光体クリーナー17の詳細構造を説明する。図2に示すように、感光体クリーナー17は、そのハウジング40内に、クリーニングブレード41、回収スクリュー42、トナー溜め部材43、振動付与部材44を備えている。
次に、図2及び図3を参照しながら、感光体クリーナー17の詳細構造を説明する。図2に示すように、感光体クリーナー17は、そのハウジング40内に、クリーニングブレード41、回収スクリュー42、トナー溜め部材43、振動付与部材44を備えている。
クリーニングブレード41は、例えばウレタンゴムのような弾性を有する板状のものであり、感光体ドラム13における一次転写ニップ部(転写位置)よりも下流側に接触して、感光体ドラム13の回転によって感光体ドラム13上の潤滑剤入り残留トナーTを掻き取るように構成されている。実施形態のクリーニングブレード41は、感光体ドラム13の回転方向と対峙するカウンター方向に延びていて、その先端側の角部を感光体ドラム13の表面に当接させている。なお、クリーニングブレード41の通紙幅方向の長さは、感光体ドラム13の通紙幅方向の長さ(軸方向長さ)よりも短く、感光体ドラム13の最大通紙幅(印刷可能な画像の最大幅)よりも長く設定されている。
回収スクリュー42は、クリーニングブレード41によって感光体ドラム13から掻き取られた潤滑剤入り残留トナーTを回収して、ハウジング40外にある例えば廃トナーケース(図示省略)に搬送するものであり、通紙幅方向に延びる姿勢でハウジング40に回転可能に軸支されている。回収スクリュー42の外周部には、螺旋状のスクリュー羽根45が設けられている。スクリュー駆動モーター(図示省略)にて回収スクリュー42を回転させることによって、感光体ドラム13から掻き取られた潤滑剤入り残留トナーTをハウジング40外に搬送するように構成されている。
トナー溜め部材43は、クリーニングブレード41によって感光体ドラム13から掻き取られた潤滑剤入り残留トナーTを、クリーニングブレード41において感光体ドラム13に当接する先端部付近に一時的に滞留させるものであり、クリーニングブレード41の先端部に取り付けられている。実施形態のトナー溜め部材43は、例えばウレタンや発泡スポンジのような厚み2〜5mm程度の弾性体にて構成されている。トナー溜め部材43の通紙幅方向の長さは、クリーニングブレード41の通紙幅方向の長さと同程度に設定されている。感光体ドラム13表面とトナー溜め部材43上面とで区画される領域に、感光体ドラム13から掻き取られた潤滑剤入り残留トナーTが滞留する。すなわち、感光体ドラム13表面とトナー溜め部材43上面とで挟まれる領域に、潤滑剤入り残留トナーTが滞留トナーとして一時的に集積される。実施形態のトナー溜め部材43は、クリーニングブレード41の先端部に、その先端平坦面46とトナー溜め部材43上面とが平行になるようにして取り付けられている。
振動付与部材44は、平面視でくし歯形状に形成された部材であり、厚さ100μm程度のポリエステルフィルム(PETフィルムやPENフィルム等)にて構成されている。振動付与部材44の通紙幅方向の長さも、クリーニングブレード41やトナー溜め部材43の通紙幅方向の長さと同程度に設定されている。振動付与部材44の長手一辺側には、トナー溜め部材43に向けて延びて櫛歯状に並ぶ複数の突片部47が形成されている。振動付与部材44の長手他辺側はハウジング15に固定されている。振動付与部材44の各突片部47は、回収スクリュー42のスクリュー羽根45に乗り上げ可能で、且つ、その自由端側がトナー溜め部材43に接触し得る位置におかれている。回収スクリュー42の回転にて各突片部47がスクリュー羽根45に乗り上げたりスクリュー羽根45から外れたりすることによって、各突片部47は上下揺動する。このような各突片部47の上下揺動によって、その自由端側がトナー溜め部材43に接離してトナー溜め部材43を揺らし、トナー溜め部材43上の滞留トナーT(潤滑剤入り残留トナーT)を振動させる。トナー溜め部材43上の滞留トナーTは振動によってトナー溜め部材43上を移動して拡散し、トナー溜め部材43上から落下する。落下した滞留トナーTが回収スクリュー42にて回収される。
以上の構成において、回収スクリュー42の回転に基づく振動付与部材44の各突片部47の上下揺動によって、その自由端側がトナー溜め部材43に接離してトナー溜め部材43を揺らし、トナー溜め部材43上の滞留トナーTを振動させ、当該滞留トナーTをトナー溜め部材43上で移動させて拡散させるから、潤滑剤を含む滞留トナーTは、感光体ドラム13において露光にて除電された画像部分(トナー像形成のために潤滑剤の供給が乏しかった部分)にも接触でき、前記画像部分への潤滑剤の供給が可能になる。このため、例えば印刷方向(感光体ドラム13の周方向とも言える)に文字列や線等が並ぶような特定画像を連続して印刷した場合であっても、前記画像部分に潤滑剤を供給して、感光体ドラム13表面の潤滑剤付着ムラを少なくできる。その結果、例えばハーフトーン画像等を印刷するにおいて、潤滑剤付着ムラに伴う電位ムラに起因して画像濃度ムラが発生したり、潤滑剤の残る部分とない部分との境界部が印刷方向に長いスジ状に見えるという不良画像を印刷したりするおそれを防止できるのである。
ここで、図4には、複数本の太線が印刷方向に延びる画像を100枚印刷した後の画像濃度ムラの結果を示している。図4において、(1)は実施形態に相当し、トナー溜め部材43及び振動付与部材44の両方を有する場合、(2)は従来例に相当し、トナー溜め部材43及び振動付与部材44のいずれもない場合、(3)は比較例に相当し、トナー溜め部材43のみ設けた場合である。当該評価においては、感光体ドラム13表面に潤滑剤が付着していることを示す指標として、感光体ドラム13表面の純水接触角を測定した。純水接触角は潤滑剤付着量に関係するものであり、純水接触角が大きくなるほど、感光体ドラム13表面の測定部分(画像部分や非画像部分)に潤滑剤が多く付着していることを意味する。また、感光体ドラム13表面における画像部分と非画像部分との純水接触角の差が小さいほど、画像部分及び非画像部分間の潤滑剤付着量の差が小さいことを意味する。
図4から分かるように、画像部分の潤滑剤付着量は(1)の実施形態の場合が最も多いことに加えて、画像部分及び非画像部分間の潤滑剤付着量の差についても(1)の実施形態の場合が最も小さく、画像濃度ムラの少ない良好な印刷結果が得られた。なお、(3)のトナー溜め部材43のみ設けた場合は、画像濃度ムラは若干改善していたものの、潤滑剤の残る部分とない部分との境界部がスジ状に見えるという不具合が現れた。これは、振動付与部材44がないため、トナー溜め部材43上に溜まる滞留トナーTがそのまま滞留しがちで入れ替わりが少なく、滞留トナーT中の潤滑剤が消費(感光体ドラム13に供給)されて枯渇していくからと推察される。従って、回収スクリュー42の回転に基づく振動付与部材44の各突片部47の上下揺動によって、トナー溜め部材43上の滞留トナーTを拡散させて徐々に落下させることは、感光体ドラム13の画像部分に潤滑剤を着実に供給するために効果的であると解される。
図5にはトナー溜め部材43の別例を示している。当該別例では、先の実施形態に例示したトナー溜め部材43を、自由端側が回収スクリュー42に向くように、重力(鉛直)方向に対して略水平な水平面からトナー安息角よりも小さい傾斜角度αだけ斜め下向きに傾斜させている。このように傾斜させたのは、滞留トナーTをトナー溜め部材43上から落下させるに際して、回収スクリュー42に向けてスムーズに案内するためである。もちろん、傾斜角度αはトナー安息角よりも小さいので、トナー溜め部材43の振動がなければ、感光体ドラム13から掻き取られた潤滑剤入り残留トナーTがトナー溜め部材43から簡単に落下することはない。
(3).その他
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、画像形成装置としてプリンターを例に説明したが、これに限らず、複写機、ファクシミリ又はこれらの機能を複合的に備えた複合機等でもよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
本願発明は、前述の実施形態に限らず、様々な態様に具体化できる。例えば、画像形成装置としてプリンターを例に説明したが、これに限らず、複写機、ファクシミリ又はこれらの機能を複合的に備えた複合機等でもよい。その他、各部の構成は図示の実施形態に限定されるものではなく、本願発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更が可能である。
1 プリンター(画像形成装置)
3 画像プロセス装置
6 中間転写ベルト
7 作像部
13 感光体ドラム(像担持体)
17 感光体クリーナー
41 クリーニングブレード
42 回収スクリュー
43 トナー溜め部材
44 振動付与部材
3 画像プロセス装置
6 中間転写ベルト
7 作像部
13 感光体ドラム(像担持体)
17 感光体クリーナー
41 クリーニングブレード
42 回収スクリュー
43 トナー溜め部材
44 振動付与部材
Claims (2)
- 像担持体と、
前記像担持体における転写位置より下流側に接触して前記像担持体上の潤滑剤入り残留トナーを掻き取るクリーニングブレードと、
前記掻き取られた残留トナーを回転して回収する回収スクリューと、
前記クリーニングブレードにおいて前記像担持体に当接する側の先端部に取り付けられた残留トナー一時滞留用のトナー溜め部材と、
前記回収スクリューの外周部に形成された螺旋状のスクリュー羽根に乗るか否かで前記トナー溜め部材に接離する振動付与部材と、
を備えている、
クリーニング装置。 - 請求項1に記載のクリーニング装置を備えている、
画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012009803A JP2013148757A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012009803A JP2013148757A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013148757A true JP2013148757A (ja) | 2013-08-01 |
Family
ID=49046309
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012009803A Pending JP2013148757A (ja) | 2012-01-20 | 2012-01-20 | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013148757A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015118306A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 株式会社東芝 | 画像形成装置 |
JP2017129692A (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
-
2012
- 2012-01-20 JP JP2012009803A patent/JP2013148757A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015118306A (ja) * | 2013-12-19 | 2015-06-25 | 株式会社東芝 | 画像形成装置 |
JP2017129692A (ja) * | 2016-01-20 | 2017-07-27 | 株式会社沖データ | 画像形成装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5562264B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2009109569A (ja) | 画像形成装置および感光体のクリーニング方法 | |
JP5251622B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013148757A (ja) | クリーニング装置及びこれを備えた画像形成装置 | |
JP6724516B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2012194493A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4059012B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5216745B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP4765341B2 (ja) | 現像装置及びこれを用いた画像形成装置 | |
JP6711091B2 (ja) | 潤滑剤塗布装置および画像形成装置 | |
JP6701866B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6120802B2 (ja) | クリーニング装置およびそれを備えた画像形成装置 | |
JP6062053B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP5448767B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP6256046B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2013140293A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5333687B2 (ja) | 潤滑剤塗布装置及び画像形成装置 | |
JP5266264B2 (ja) | クリーニング装置及び画像形成装置 | |
JP5032881B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム、及び記録媒体 | |
JP2008281804A (ja) | 画像形成装置及びクリーニング部材制御プログラム | |
JP5600667B2 (ja) | 画像形成装置 | |
JP2006058733A (ja) | 画像形成装置 | |
JP6520145B2 (ja) | 清掃装置および画像形成装置 | |
JP2012013984A (ja) | クリーニング装置及びそれを備えた画像形成装置 | |
JP5306260B2 (ja) | 現像装置及び画像形成装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130417 |