JP2013124488A - タイルの取付構造及びタイル取付具 - Google Patents
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Abstract
【課題】タイルにタイル取付具を簡単、かつ緩みやガタが生じることなくしっかりと取り付け、タイルを建物の構造壁面に強固に取り付ける。
【解決手段】建物の構造壁面2に固定される取付板6に、タイル7の裏面12に形成された係合溝8に係合して取り付けられるタイル取付具11のフック部18を引っ掛けて、タイル7を建物の構造壁面2に固定したタイルの取付構造1において、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるタイルの上側係合溝42及び下側係合溝4343に、それぞれ取付具本体17の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された上側係合部21及び下側係合部26を係合させ、下側係合部26には、係止用係合片と弾接用係合片を形成する。
【選択図】図1
【解決手段】建物の構造壁面2に固定される取付板6に、タイル7の裏面12に形成された係合溝8に係合して取り付けられるタイル取付具11のフック部18を引っ掛けて、タイル7を建物の構造壁面2に固定したタイルの取付構造1において、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるタイルの上側係合溝42及び下側係合溝4343に、それぞれ取付具本体17の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された上側係合部21及び下側係合部26を係合させ、下側係合部26には、係止用係合片と弾接用係合片を形成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、タイルの取付構造及びタイル取付具に関し、特に、建物のコンクリート等の構造壁面にタイルを取り付けるタイルの取付構造及びタイル取付具に関する。
従来、タイルを、建物のコンクリート等の構造壁面に取り付ける取付手段として、通常は、タイルの裏面に溝を形成し、タイルの裏面と構造壁面との間に、タイルの裏面の溝内も含め、モルタル等の接着材料を充填し、タイルを構造壁面に接着することが行われていた(特許文献1参照)。
また、別の取付手段として、タイルの裏面に取付孔を形成し、この取付孔に、取付部材を挿入し、この取付部材に取付ボルトを螺着して、このボルトによって支持金具等を介してコンクリート等の構造壁面に取り付ける取付構造が知られている。
このような取付構造の具体的な従来例として、大型タイルの裏面に形成され底部に開拡状の係合凹部を有する取付孔に、割り溝を有する留め部材を挿入し、留め部材の内径部に取付ボルトをねじ込み、留め部材を開拡して係合凹部に係合させて保持し、大型タイルに取付金具を取り付ける構造が知られている(特許文献2参照)。
磁器質タイル等の壁面材の裏面に形成され底部に開拡状の係止部を有する取付孔に、スリット状の溝部を有する胴部を挿入し、胴部にねじ部材をねじ込み開拡して、胴部の先端側の凸部を係止部に係合させて保持し、壁面材に吊持金具を取り付ける構造が知られている(特許文献3)。
大型タイルの裏面に形成され底部に拡径部を有する取付孔に、割り溝を有するアンカーナットを挿入し、アンカーナットに座付ボルトをねじ込み、アンカーナットの拡径部を開拡して取付孔の底部に係合させて保持し、大型タイルに固定金具を取り付ける構造が知られている(特許文献4参照)。
タイルの裏面に形成され奥部に広がった底部を有する取付孔に、割溝を有する取付部材を挿入し、取付部材の内径部に固定ピンをねじ込み、取付部材を開拡して保持し、タイルに取付部材を取り付ける構造が知られている(特許文献5参照)。
さらに別の取り付け手段として、タイルの裏面に溝を形成し、この溝に取付具の一部を差し込んで取り付け、この取付具を介して建物の構造壁面に固定するタイルの取付構造が知られている。
例えば、タイルの裏面に縦断面形状がアリ状の保持溝を幅方向に刻み込み、壁に固定された取付け部材に連結するための固定具を保持溝の側部から差し込み、この固定具を保持溝の最奥部の底部面及びその上下に位置して背部方向にテーパ収斂する係合面に当てる3面拘束としてタイルに接合する構成が知られている(特許文献6参照)。
また、水平方向に複数条のタイル掛止部を設け金属板を建物の躯体壁面にビス留めして、これらの掛止部に、裏面に溝の形成されたタイルをその溝を掛けて取り付ける構造が知られている(特許文献7参照)。
また、建築物の壁面にタイル装着部材をアンカーボルトを用いて固定し、このタイル装着部材の係合部をタイルの裏面に設けられた凹溝に係合してモルタルを流し込んでタイルを固定する構成が知られている(特許文献8参照)。
外壁材下部を水平方向に支持する下部切り欠き片と、外壁材上部を水平方向に固定する上部切り欠き片から成る切り欠き片対を有し、本体が長尺状の外壁材取り付け具が知られている(特許文献9参照)。
タイル取り付け面にタイル支持用の係止溝が上下方向に所定間隔をあけて水平方向に全幅にわたり凹設された下地パネルに、タイル裏面に設けた突起を係止溝に嵌入させて取り付けたタイル取付構造において、突起の上面を係止溝内の上側の内壁に弾性的に押接するバネ部材を配置した構成、及び係止溝内の上側の内壁と該内壁に当接するタイルの突起の上面とを凹凸嵌合した構成が知られている(特許文献10参照)。
従来のタイルの取付手段において、タイルとコンクリート等の構造壁面の間にモルタル等を充填してタイルを構造壁面に固定する手段は、モルタルの充填のための作業が必要であり、取付作業は必ずしも効率的ではない。
また、タイル裏面の取付孔に挿入した取付部材に、取付ボルトを螺着して、この取付ボルトによって支持金具等を介してコンクリート等の構造壁面に取り付ける従来の取付構造は、上記モルタル等で接着する取付手段に較べると作業効率は改善される。
しかしながら、前記特許文献1〜4の取付構造のいずれも、タイルの裏面に形成された取付孔に取付部材(留め部材、胴部、アンカーナット等)を挿入して、その取付部材に取付ボルトをねじ込む構成であるから、取付ボルトをねじ込むためにはタイルの裏面に、ドリル等の工具を利用して、ある程度深く孔をあけなくてはならない。すると、タイルが破損する恐れが生じる。特に、タイルが比較的薄い場合等は、その恐れが強い。
さらに、市販の取付ボルトを使用した場合には、開拡した取付部材の内径に形成されたねじに、ぴったりとスムースに螺着しにくい可能性もあり、螺着できたとしても、取付ボルトと取付部材の内径に形成されたねじとの間に緩みや隙間が生じ、強固に固定しにくいという可能性もある。
また、従来例において、特許文献5〜10に開示されているように、タイルの裏面に溝を形成し、この溝に取付具の一部を差し込んで取り付け、この取付具を介して建物の構造壁面に固定するタイルの取付構造は、取付具をタイルへの取り付けするためにねじを使用しないので、孔あけによる破損は生じない。
しかしながら、従来例では、タイルの裏面の溝への取付具の取付構造は、簡単に装着でき、しっかりと取り付けられるためには、必ずしも十分とは言えず、さらに改良の余地があるものと考えられる。
特に、特許文献10記載のタイル取付構造は、下地パネルに凹設された係止溝はタイルに対して一条であり、バネ部材で下方から上方に常時持ち上げていないと、タイルははずれてしまう構造である(バネ部材を発明の必須の構成要件としている)ことから見ても、取付の安定性という点で万全ではないものと考えられる。
また、係止溝内の上側の内壁と該内壁に当接するタイルの突起の上面とを凹凸嵌合した構成は、取付の安定性を図ったものと考えられるが、係止溝内の上側の内壁に凹凸面を形成することは、簡単に切削加工できるものではない。
従来タイルを金具で取り付けるものでは、タイルに金具を取り付けた状態で施工現場に搬送することが多く、金具付きタイルのため、搬送物がかさばって運搬のための配送上のコストが高くついていた。
本発明は、上記従来の問題を解決することを目的とするものであり、タイルにタイル取付具を簡単に、しかも緩みやガタが生じることなくしっかりと取り付けることができ、その結果、タイルを建物の構造壁面に、簡単な作業で、強固に固定することができるタイルの取付構造を実現することを課題とする。
本発明は上記課題を解決するために、建物の構造壁面に固定される取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とを備え、タイル取付具が、取付板に引っ掛けられてタイルが建物の構造壁面に固定されて成るタイルの取付構造であって、タイルの係合溝は、互いに上下方向に間隔をおき、タイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝を有し、上側係合溝及び下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体は、タイルの上側係合溝に係合する上側係合部とタイルの下側係合溝に係合する下側係合部を有し、上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、下側係合部は、取付具本体の下端部が、上方に向けて折り返されて形成された折返し片から成り、傾斜片又は折返し片は、取付具本体の上端部又は下端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに曲げられて複数形成されており、該複数の傾斜片又は折返し片は、その一部の片は、上側係合溝又は下側係合溝に沿うような係合用の片として形成されており、該複数の片の残りの片は、上側係合溝又は下側係合溝に弾力的に当接するような角度で曲げられた弾接用の片として形成されている構成であることを特徴とするタイルの取付構造を提供する。
本発明は上記課題を解決するために、建物の構造壁面に固定される取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とを備え、タイル取付具が、取付板に引っ掛けられてタイルが建物の構造壁面に固定されて成るタイルの取付構造であって、タイルの係合溝は、互いに上下方向に間隔をおき、タイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝を有し、上側係合溝及び下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体は、タイルの上側係合溝に係合する上側係合部とタイルの下側係合溝に係合する下側係合部を有し、上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、下側係合部は、取付具本体の下端部が、上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された係合用折返し片と弾接用折返し片から成り、係合用折返し片と取付具本体のなす角度である係合用折返し片の折返し角度は、タイルの裏面と下側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用折返し片が下側係合溝に沿うように構成されており、弾接用折返し片と取付具本体のなす角度である弾接用折返し片の折返し角度は、係合用折返し片の折返し角度より大きく形成されており、下側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とするタイルの取付構造を提供する。
上下方向に入れられた切り込みは、取付具本体の下端部の横幅方向に間隔をおいて複数本形成され、2以上の係合用折返し片と1以上の弾接用折返し片が形成されている構成としてもよい。
係合用折返し片と弾接用折返し片は、下側係合部の横幅方向に交互に形成されていることが好ましい。
上側係合部は、その左右両端のコーナーが、それぞれ斜め上方に向けて折り返され、コーナー折返し部が形成されており、該コーナー折返し部が上側係合溝の上面に弾力的に当接するように構成されていてもよい。
上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていてもよい。
本発明は上記課題を解決するために、建物の構造壁面に固定される取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とを備え、タイル取付具が、取付板に引っ掛けられてタイルが建物の構造壁面に固定されて成るタイルの取付構造であって、タイルの係合溝は、互いに上下方向に間隔をおき、タイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝を有し、上側係合溝及び下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体は、タイルの上側係合溝と係合する上側係合部とタイルの下側係合溝と係合する下側係合部を有し、上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けて屈曲されて形成された係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されており、下側係合部は、取付具本体の下端部が、斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された折返し部から成ることを特徴とするタイルの取付構造を提供する。
取付板の下端には上方に折り返された受け部を有し、該受け部の上端には下方に向けて折り返された係止部が形成されており、タイル取付具のフック部の下端には上方に折り返された係合部が形成されており、タイル取付具のフック部を取付板の受け部に挿入し係合部を係止部に係脱可能である構成としてもよい。
本発明は上記課題を解決するために、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体をタイルの裏面に斜め上方に向け、かつタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に係合してタイルに取り付け、フック部を建物の構造壁面に固定される取付板に引っ掛けることで、タイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付具であって、取付具本体は、タイルの上側係合溝に係合する上側係合部とタイルの下側係合溝に係合する下側係合部を有し、上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、下側係合部は、取付具本体の下端部が、上方に向けて折り返されて形成された折返し片から成り、傾斜片又は折返し片は、取付具本体の上端部又は下端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに曲げられて複数形成されており、複数の傾斜片又は折返し片は、その一部の片は、上側係合溝又は下側係合溝に沿うような係合用の片として形成されており、複数の片の残りの片は、上側係合溝又は下側係合溝に弾力的に当接するような角度で曲げられて弾接用の片として形成されている構成であることを特徴とするタイルの取付具を提供する。
本発明は上記課題を解決するために、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体をタイルの裏面に斜め上方に向け、かつタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に係合してタイルに取り付け、フック部を建物の構造壁面に固定される取付板に引っ掛けることで、タイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付具であって、取付具本体は、タイルの上側係合溝と係合する上側係合部とタイルの下側係合溝と係合する下側係合部を有し、上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、下側係合部は、取付具本体の下端部が、上下方向に切り込みが入れられ、かつ斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された係合用折返し片と弾接用折返し片から成り、係合用折返し片と取付具本体のなす角度である係合用折返し片の折返し角度は、タイルの裏面と下側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用折返し片が下側係合溝に沿うように構成されており、弾接用折返し片と取付具本体のなす角度である弾接用折返し片の折返し角度は、係合用折返し片の折返し角度より大きく形成されており、下側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とするタイル取付具を提供する。
上側係合部は、その左右両端のコーナーが、それぞれ斜め上方に向けて折り返され、コーナー折返し部が形成されており、該コーナー折返し部が上側係合溝の上面に弾力的に当接可能である構成としてもよい。
本発明は上記課題を解決するために、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体をタイルの裏面に斜め上方に向け傾斜して深くなり、かつタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に係合してタイルに取り付け、フック部を建物の構造壁面に固定される取付板に引っ掛けることで、タイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付具であって、タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体は、タイルの上側係合溝と係合する上側係合部とタイルの下側係合溝と係合する下側係合部を有し、上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けて屈曲されて形成された係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されており、下側係合部は、取付具本体の下端部が、斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された折返し片から成ることを特徴とするタイル取付具を提供する。
タイル取付具のフック部は、タイル取付具本体に固着されている構成としてもよい。
タイル取付具のフック部は、タイル取付具本体の一部が平面視で凹型に切り込まれて切り込み部が形成されており、該切り込み部が屈曲されてタイル取付具本体と一体で形成されている構成としてもよい。
本発明に係るタイルの取付構造によれば次のような効果が生じる。
(1)タイルに複雑な加工をすることなく、しかも高価な工具や部品等を使用することなく、簡単な作業で、容易にタイル取付具をタイルに簡単に取り付けることができ、タイルを建物の構造壁面に、安価で簡単に固定することができる。
(1)タイルに複雑な加工をすることなく、しかも高価な工具や部品等を使用することなく、簡単な作業で、容易にタイル取付具をタイルに簡単に取り付けることができ、タイルを建物の構造壁面に、安価で簡単に固定することができる。
(2)タイルにタイル取付具を緩みやガタが生じることなくしっかりと取り付けることができ、これにより、タイルをタイル取付具及び取付板を介して、建物の構造壁面に強固に固定することができる。
(3)タイルタイル取付具を施工現場でタイルに簡単に取り付けられるので、施工現場での取り付けを前提とすれば、タイルのみをコンパクトに積み重ねて運搬できるから、配送コストを大幅に低減することができる。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具を実施するための形態を実施例に基づき図面を参照して、以下説明する。
(概要)
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例1を図1〜図6で説明する。図1は、実施例1のタイルの取付構造1及びタイル取付具11の全体構成を説明する図である。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例1を図1〜図6で説明する。図1は、実施例1のタイルの取付構造1及びタイル取付具11の全体構成を説明する図である。
このタイルの取付構造1は、全体的には、建物の構造壁面2にねじ等の固定具3で固定された取付板6と、タイル7の裏面12に形成された係合溝8に係合して取り付けられるタイル取付具11とを有し、タイル7の裏面12に係合して取り付けたタイル取付具11を、取付板6に引っ掛けることで、タイル7が建物の構造壁面2に固定されて成る構造である。
(構成部材)
本発明に係るタイルの取付構造1を構成する部材について、本発明に係るタイル取付具11を含めて、以下説明する。
本発明に係るタイルの取付構造1を構成する部材について、本発明に係るタイル取付具11を含めて、以下説明する。
取付板:
取付板6は、図2(a)、(b)に斜視図及び断面図を示すように、全体的には長尺状の板材から成り、その材料は、鉄等の金属材、樹脂材等が利用される。取付板6の下端には、上方に折り返された受け部13が、取付板6の下縁に沿って形成されている。
取付板6は、図2(a)、(b)に斜視図及び断面図を示すように、全体的には長尺状の板材から成り、その材料は、鉄等の金属材、樹脂材等が利用される。取付板6の下端には、上方に折り返された受け部13が、取付板6の下縁に沿って形成されている。
また、取付板6には、上下方向に長い長孔16が形成されている。この長孔16を通してねじ等の固定具3が挿通されて、取付板6は建物の構造壁面2に上下方向に適宜調整されて固定される。
なお、取付板6の変形例を、図2(c)にその使用状態とともに示す。この変形例は、取付板6の受け部13の上端に、建物の構造壁面2側に下方に折り返した係止部14の形成されている。一方、後記するタイル取付具11のフック部18の垂直部33の下端をタイル取付具本体17側に上方に折り返した係合部34の形成された構成とする。
このような構成とすることで、タイル取付具11のフック部18を、取付板6の受け部13に挿入し装着する際に、タイル取付具11の係合部34と取付板6の係止部14を互いに係合させることができる。
これによって、タイル7に取り付けたタイル取付具11を取付板6に装着し、タイル7を建物の構造壁面2に固定してから、タイル取付具11が取付板6から抜け出にくくなって、例えば地震等による縦揺れが生じた際でも、タイル7が建物の構造壁面2から脱落しにくくすることができる。
タイル取付具:
タイルの取付構造1において、タイル取付具11は、タイル7の裏面12に形成された1又は複数の係合溝8(図6(d)参照)に応じて、1又は複数設けられている。タイル取付具11は、図3(a)、(b)に正面図(タイル側から見た正面図)及び側面図を示すが、タイル取付具本体17とフック部18から構成される。
タイルの取付構造1において、タイル取付具11は、タイル7の裏面12に形成された1又は複数の係合溝8(図6(d)参照)に応じて、1又は複数設けられている。タイル取付具11は、図3(a)、(b)に正面図(タイル側から見た正面図)及び側面図を示すが、タイル取付具本体17とフック部18から構成される。
タイル取付具本体17は、ステンレス等の金属材料で製造し、図3(a)に示すように、全体の平面形状が矩形である。タイル取付具本体17の上端部には、上側係合部21が形成されている。
上側係合部21は、図3(b)、(c)及び図4(a)、(b)に示すように、タイル取付具7を起立した状態で、タイル側(フック部18と反対側)の斜め上方に傾斜して伸びるように屈曲された(曲げられた)傾斜片から成る。
図3(c)に示すように、上側係合部21は、タイル取付具本体17の垂直部22の上方への延長線23となす傾斜角度βは鋭角に形成されている。この実施例では例えば、β=45°とする。換言すると、上側係合部21とタイル取付具本体17の垂直部22とのなす角度(180°−β)は135°の傾斜角度をなすように形成されている。
図1(b)、図3(c)に示すように、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離sは、例えば、4.6mmで形成されている。
タイル取付具本体17の下端部には下側係合部26が形成されている。下側係合部26は、図3(a)、(b)、図4(b)に示すように、全体的には、タイル取付具本体17の垂直部22に対して鋭角をもってフック状にタイル側上方に曲げられて折り返された複数の折返し片から構成されている。
具体的には、下側係合部26は、その横幅方向に間隔をおいて、タイル取付本体17の下端部に下端から上方に向けて縦方向に複数本の切り込み27が入れられ、さらにタイル側上方にフック状に曲げられて折り返されて形成された複数の折返し片から構成されている。
本実施例1では下側係合部26は、図3(a)、(b)及び図4(b)に示すように、タイル取付本体17の下端部に下端から上方に向けて縦方向に切り込み27が2本入れられ、さらにタイル側上方に曲げられて折り返されて形成された、左右の係合用折返し片28と中央の弾接用折返し片29の計3つの折返し片が形成されている。
左右の係合用折返し片28は、後記するタイルの下側係合溝43に沿うように下側係合溝43の後記する角度θ(例えば45°)とほぼ同じ大きさの折返し角度αで折り返されており(図3(d)参照)、中央の弾接用折返し片29は、左右の係合用折返し片28の折返し角度αより大きな折返し角度α’で折り返されている(図3(e)参照)。
このような構成によって、後記するが、中央の弾接用折返し片29はバネとしての機能を発揮し、図1(c)に示すように、タイルの下側係合溝43の下面52に弾力的に当接して、タイル取付具本体17を上方に弾力的に付勢し、タイル取付具本体17の取付の安定性を良くするとともに、横幅方向のずれ止めとなる。
なお、下側係合部26に入れられた切り込み27は、2本でなくて、3本以上であってもよいが、下側係合溝43に沿うように形成された1又は2以上の係合用折返し片(折返し角度がαの折返し片)の合計横幅は、下側係合溝43の下面に弾接する1又は2以上の弾接用折返し片(折返し角度がαより大きいα’の折返し片)の合計横幅より大きくなるように形成する。要するに、下側係合部26においては、係合用折返し片28が主な構成要素であって、弾接用折返し片29は、バネ機能を付すための補助的な構成要素である。
また、複数の折返し片は、折返し角度がαの係合用折返し片28と折返し角度がαより大きいα’の弾接用折返し片29が、下側係合部26の横幅方向に交互に形成されていることが好ましい。
取付具11のフック部18は、図3(a)及び図4(a)に示すように、正面視すると、タイル取付具本体17とほぼ同幅であり矩形をしている。図3(b)に示すように、フック部18は、固定部31、水平部32及び垂直部33から成り、全体の断面形状がクランク状に形成されている。
なお、図3(f)に示すように、フック部18における水平部32及び垂直部33のなす角部35は、直角ではなくRをつけて湾曲状に形成してもよい。
タイル取付具本体17に、フック部18の固定部31がスポット溶接で固定されている。図3(a)、(b)において、36はスポット溶接部を示す。このような固定手段としては、カシメやボルト等を使用してもよい。
図5(a)、(b)は、タイル取付具の変形例を示す。この変形例のタイル取付具37は、図3に示すタイル取付具11と全体的にはほぼ同じ構成であるが、図3に示すタイル取付具11と異なり一つの部材から形成されている。
即ち、この変形例のタイル取付具37は、タイル取付具本体の垂直部38の一部を平面視で凹状に切り込み、その切り込みで囲まれた部分を、タイル取付具本体の垂直部38に対して直角水平に屈曲し、さらに垂直下方に屈曲して、フック部41を形成して成るものである。
タイル:
図6は、タイル7の裏面12に形成された係合溝8を説明する図である。タイル7の裏面12に形成された係合溝8は、タイル7の横幅方向に伸びるように形成されており、図6(a)に示すように、互いに上下方向に間隔をおき、横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る。
図6は、タイル7の裏面12に形成された係合溝8を説明する図である。タイル7の裏面12に形成された係合溝8は、タイル7の横幅方向に伸びるように形成されており、図6(a)に示すように、互いに上下方向に間隔をおき、横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る。
上側係合溝42及び下側係合溝43の組み合わせから成る係合溝8は、1つのタイル7の裏面12に、そのタイル7の大きさに応じて、1又は複数(図6(d)に示す例では4つ)形成されている。上側係合溝42及び下側係合溝43は、それぞれタイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26が挿入されて係合するように形成されている。
上側係合溝42は、その断面の拡大図を図6(b)に示すが、タイル7が建物の構造壁面2に垂直に固定された状態で、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されている。
即ち、上側係合溝42は、タイル取付具11の上側係合部21と同方向となるように、上側係合溝42と、上側係合溝42の開口上側におけるタイル7の裏面12とのなす角度θを鋭角に形成し、この角度θは、上側係合部21の傾斜角度β(上側係合部21がタイル取付具本体17の垂直部22の延長線23となす傾斜角度(図3(c)参照))とほぼ同じとする。
この実施例では、例えばθ=45°とする。換言すると、上側係合溝42は、上側係合溝42の開口下側におけるタイル7の裏面12に対して180°−45°=135°の角度で、斜め上方に向けて傾斜して形成されている。
上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル7の大きさ、厚さ、重量等によって適宜設計される事項である。例えば、タイル7の寸法(横、縦、厚さ)が300×300×10mmの場合は、間隔s’は5mmとする。
この上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離s(=4.6mm)より大きく形成されている(図1(b)、図3(c)参照)。
下側係合溝43は、その断面図の拡大図を図6(c)に示すように、上側係合溝42と同様に、タイル7が建物の構造壁面2に垂直に固定された状態で、タイル7の裏面12から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されている。
下側係合溝43の傾斜する角度は、即ち、傾斜上面51とタイル7の裏面12のなす角度θは、上側係合溝42の角度θと同じ大きさで形成されており、例えばθ=45°とする。この角度θは、下側係合部26の係合用折返し片28の折返し角度αとほぼ同じように形成する。
上側係合溝42及び下側係合溝43は、それぞれ図示はしないが、円盤ディスクカッターを、その刃をタイル7の裏面12に斜め上方に入れて回転切削して形成する。
(タイルの取付構造)
本発明に係るタイルの取付構造1を構成するタイル取付具11等の部材は以上のとおりであるが、これらの部材を備えたタイルの取付構造1について、その施工方法とともに説明する。
本発明に係るタイルの取付構造1を構成するタイル取付具11等の部材は以上のとおりであるが、これらの部材を備えたタイルの取付構造1について、その施工方法とともに説明する。
タイル7を建物の構造壁面2に取り付ける施工に際しては、まず、取付板6を建物の構造壁面2にねじ等の固定具3で固定する。
そして、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に挿入して係合させる。すると、下側係合部26の弾接用折返し片29はバネとしての機能を発揮し、タイル7の下側係合溝43の下面52に弾力的にて当接して、タイル取付具本体17を上方に向けて付勢する。
そのため、下側係合部26の折返し片28は、下側係合溝43の傾斜上面51に向けて付勢され、上側係合部21は上側係合溝42の傾斜上面48に向けて付勢される。その結果、タイル取付具11は、タイル7の係合溝8に確実に係合して取り付けられ、タイル取付具11をタイル7の裏面12から引きはがすように引いても取り外すことができなくなる。
このようにして、タイル7へのタイル取付具11の安定した装着できる。また、タイル7に対してタイル取付具11の横幅方向の相対的なずれ止めの効果が生じる。なお、タイル取付具11をタイル7からはずす場合は、タイル取付具11を、いったん中央の弾接用折返し片29の弾力に抗して下方に引き下げ、外側に引き出せばよい。
以上のとおり、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43に係合させることで、タイル7にタイル取付具11を取り付けてから、タイル取付具11のフック部18を、取付板6の受け部13に挿入して係止する。これによって、タイル7及びタイル取付具11を取付板6に装着し、タイル7を建物の構造壁面2に固定することができる。
タイル7に取り付けられたタイル取付具11を、取付板6の受け部13に係合させて取り付けると、タイル7は、その上側係合溝42及び下側係合溝43に、それぞれ挿入されたタイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に沿うようにして、上下両方において当接係合する。
そのために、タイル7はタイル取付具11に係止拘束されて、簡単には、はずれことがない。従って、タイル7は、建物の構造壁面2に強固に固定され、はずれたり、はがれたりすることがない。
特に、本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具のきわめて特徴的な構成及びそれによる顕著な機能は、次のようにタイル自体の自重を利用して、建物の構造壁面2に向けて押し込まれるようにし、かつ建物の構造壁面から外れにくくした点である。
即ち、上側係合溝42及び下側係合溝43は斜め上方に傾斜して形成されているので、タイル7はその自重によって、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に対して、下方かつタイル取付具11側に相対的にずれて移動する力が作用し、タイル7はタイル取付具11側に押しつけられるようなり、しかも上側係合部21及び下側係合部26と、上側係合溝42及び下側係合溝43の係合を確実にして、タイル7が建物の構造壁面2にから外れにくくなり、しっかりと取り付けられる。
ところで、上側係合溝42の最深部46とタイル7の裏面12との間隔s’は、タイル取付具本体17の垂直部22から上側係合部21の先端までの水平距離sより大きく形成されている(図1(b)参照)。また、下側係合溝43の最深部53とタイル7の裏面12との間隔d’は、取付具の下側係合部26の先端までの水平距離dより大きく形成されている(図1(c)参照)。
従って、上記のとおり、タイル7はその自重で、タイル取付具11の上側係合部21及び下側係合部26に対して、下方かつタイル取付具11側に相対的にずれて移動する力が作用し、タイル7はタイル取付具11側に押しつけられても、上側係合部21及び下側係合部26が、上側係合溝42の最深部46及び下側係合溝43の最深部53に突き当たって押しつけられるようなことは生じない。
このようにタイル7の自重でタイル7がタイル取付具11にしっかりと取り付けられることからすると、下側係合部26に切り込み27を入れて形成される弾接用折返し片29を設ける必要は必ずしもない。
しかしながら、下側係合部26に弾接用折返し片29を設けることで、上記タイル7の自重による効果と相乗して、板バネ56でタイル取付具11を上方に押圧し、より強固に係合させるという顕著な効果が生じる。
また、タイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43は、円盤ディスクカッター等で切削加工して形成するが、その加工面は必ずしも滑らかではなく、凹凸が残っている。従って、タイル取付具11を装着するとどうしてもがたつきが生じる。
しかし、弾接用折返し片29を設けることで、タイル7とタイル取付具11の係合状態を均一にするとともに、タイル7とタイル取付具11の係合部におけるがたつきが解消され、しかも、前記のとおりタイル7とタイル取付具11の横幅方向への相対的なずれが防止されるという顕著な効果が生じる。
なお、本発明に係るタイルの取付構造1及びタイル取付具11は上記のとおり簡単な構成であるから、タイル取付具11をタイル7に取り付ける作業は、施工現場できわめて簡単、迅速に行うことができる。
従って、施工現場でタイル取付具11をタイル7に取り付ける作業を行うことを前提とすれば、タイル7を施工現場に配送する場合に、タイル7のみを積み重ねて収納箱内に入れて運送することができるので、運搬物のボリュームがタイル取付具11を取り付けた状態で運送する場合より格段に小さくすることができるので、配送コストを大幅に低減することが可能となるという顕著な経済的効果が生じる。
なお、本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具においては、タイル7と建物の構造壁面2の間に、特にモルタル等を充填しない構成としてもよい。しかし、タイル7の裏面12の一部に接着剤を塗布してから、タイル取付具11のフック部18を、取付板6の受け部13に挿入して係止することで、接着剤でタイル7の裏面12の一部と建物の構造壁面2を接着し、より強固にタイル7を取り付ける構成としても良い。
また、本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具においては、互いに隣接するタイル7の間の隙間に、特に目地材を充填しない構成としてもよい。しかし、通常使用されているモルタル等の目地材を充填する構成としても良いし、或いはゴム製又は樹脂製のコーキング剤を充填する構成としてもよい。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例2を説明する。実施例2のタイルの取付構造及びタイル取付具は、実施例1のタイルの取付構造1及びタイル取付具11とほぼ同じであり、以下、実施例1と相違する構成を中心に説明し、図中、実施例1と同じ符号はそのまま使用する。
図7及び図8は、実施例2のタイル取付具61の構成を説明する図であり、このタイル取付具61は、実施例1のタイル取付具11とほぼ同じ構成であるが、上側係合部21の左右両端のコーナーが、それぞれ斜め上方に向けて折り返され、コーナー折返し部62が形成されている構成を特徴とする。
実施例2のタイル取付具61は、実施例1と同様にタイル7に取り付ける際に、上側係合部21をタイル7の上側係合溝42に挿入する。すると、図7(c)に示すように、コーナー折返し部62が上側係合溝42の傾斜上面48に弾力的に当接し、上側係合部21を含めタイル取付具61を下方へ付勢する。
このようなコーナー折返し部62の作用と、下側係合溝43に挿入された下側係合部の中央の弾接用折返し片29の弾力による上方への付勢とあいまって、上側係合部21及び下側係合部26を上側係合溝42及び下側係合溝43内にしっかりと締着して取り付けることが可能となる。
また、実施例1以上に、タイル7とタイル取付具61の係合部におけるがたつきが解消され、しかも、タイル7とタイル取付具61の横幅方向への相対的なずれが防止されるという顕著な効果が生じる。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例3で説明する。実施例3のタイルの取付構造及びタイル取付具は、実施例1のタイルの取付構造1及びタイル取付具11とほぼ同じであり、以下、実施例1と相違する構成を中心に説明し、図中、実施例1と同じ符号はそのまま使用する。
図9は、実施例3のタイル取付具67の構成を説明する図であり、このタイル取付具67は、実施例1のタイル取付具11とほぼ同じ構成であるが、実施例3では、実施例1と同様に、切り込み27が2本入れられており、これによって、下側係合部68は、中央の係合用折返し片71と左右の弾接用折返し片72の計3つの折返し片が形成されている。
中央の係合用折返し片71は、タイルの下側係合溝43に沿うように係合溝の角度θ(例えば45°)と同じ大きさの折返し角度αで折り返されており(図9(c)参照)、左右の弾接用折返し片72は、中央の係合用折返し片71の折返し角度αより大きな折返し角度α’で折り返されている(図9(d)参照)。
このような構成によって、左右の弾接用折返し片72はバネとしての機能を発揮し、タイルの下側係合溝43の下面に弾力的に当接して、実施例1と同様に、タイル取付具本体17を上方に弾力的に押圧する作用に寄与するとともに、タイル取付具本体17の取付の安定性を良くし、さらにタイル取付具67自体の横幅方向のずれ止めとなり、タイル7にしっかりと装着できる。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例4を説明する。実施例4のタイルの取付構造及びタイル取付具は、実施例3のタイルの取付構造及びタイル取付具67とほぼ同じであり、以下、実施例3と相違する構成を中心に説明し、図中、実施例3と同じ符号はそのまま使用する。
図10は、実施例4のタイル取付具77の構成を説明する図であり、このタイル取付具77は、実施例3のタイル取付具67とほぼ同じ構成であるが、上側係合部21の左右両端のコーナーが、それぞれ斜め上方に向けて折り返され、実施例2と同じように、コーナー折返し部62が形成されている点が特徴である。
このような構成によって、実施例4のタイル取付具は、実施例2と同様にタイル7に取り付ける際に、上側係合部21を上側係合溝42に挿入すると、コーナー折返し部62が上側係合溝42の傾斜上面48に弾力的に当接し、タイル取付具77を上方へ付勢し、実施例2と同様に、タイル取付具77はしっかりとタイル7に取り付けられる。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例5を説明する。実施例の5タイルの取付構造及びタイル取付具は、実施例1のタイルの取付構造及びタイル取付具とほぼ同じであり、以下、実施例1と相違する構成を中心に説明し、図中、実施例1と同じ符号はそのまま使用する。
図11は、実施例5のタイル取付具81の構成を説明する図であり、このタイル取付具81は、実施例1のタイル取付具11とほぼ同じ構成であるが、実施例1と異なり、下側係合部82は単に斜め上方にフック状に折り返され折返し片として形成されているだけで、切り込みは入れられていない。
しかし、上側係合部83に切り込み27が2本入れられ、さらにタイル側に向けて屈曲され、タイル側の斜め上方に向かうように形成されており、これによって、上側係合部83は、左右の係合用傾斜片86と中央の弾接用傾斜片87の計3つの傾斜片が形成されている。
左右の係合用傾斜片86は、その取付具本体17の上方への延長線23に対する傾斜角度βは、タイル7の裏面12に対する上側係合溝42の深さ方向のなす角度θ(例えば、45°)とほぼ同じ大きさで形成され、上側係合溝42に沿うように形成されている(図11(c)参照)。
一方、中央の弾接用傾斜片87は、その取付具本体17の上方への延長線23に対する傾斜角度β’は、左右の係合用傾斜片86の傾斜角度βより大きく形成されている(図11(d)参照)。
このような構成によって、実施例5のタイル取付具81は、実施例5と同様にタイル7に取り付ける際に、上側係合部83を上側係合溝42に挿入すると、左右の係合用傾斜片86は、タイル7の上側係合溝42に沿うよう挿入され、中央の弾接用傾斜片87が上側係合溝42の傾斜下面49に弾力的に当接して挿入され、タイル取付具を上方へ付勢し、実施例1と同様に、タイル取付具81はしっかりとタイル7に取り付けられる。
なお、図12は、実施例5の変形例のタイル取付具90であり、上側係合部91について図11に示す構成とは反対に、中央の傾斜片を係合用傾斜片92とし、その取付具本体の上方への延長線23に対する傾斜角度βは、タイルの裏面に対する上側係合溝42の深さ方向のなす角度θ(例えば、45°)とほぼ同じ大きさで形成されている(図12(c)参照)。
一方、左右の傾斜片を弾接用傾斜片93とし、その取付具本体の上方への延長線23に対する折返し角度β’は、係合用傾斜片92の傾斜角度βより大きく形成されている(図12(d)参照)。
このような構成であるから、変形例のタイル取付具は、タイル7に取り付ける際に、取り付ける際に、上側係合部91を上側係合溝42に挿入すると、中央の係合用傾斜片92は、タイル7の上側係合溝42に沿うよう挿入され、左右の弾接用傾斜片93が上側係合溝42の下面49に弾力的に当接して挿入され、タイル取付具90を上方へ付勢し、実施例5と同様に、タイル取付具90はしっかりとタイル7に取り付けられる。
なお、図11又は図12に示される上側係合部83又は上側係合部91の構成は、実施例1のタイル取付具11において、上側係合部21に適用して設ける構成としてもよい。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例6を説明する。実施例の6タイルの取付構造及びタイル取付具は、実施例5のタイルの取付構造及びタイル取付具とほぼ同じであり、以下、実施例5と相違する構成を中心に説明する。
図13は、実施例6のタイル取付具96の構成を説明する図であり、このタイル取付具96は、実施例5のタイル取付具81とほぼ同じ構成であるが、実施例6では、下側係合部82の左右両端のコーナーが、それぞれ斜め下方に向けて折り返され、コーナー折返し部97が形成されている点が特徴である。
実施例6のタイル取付具96は、実施例5と同様にタイル7に取り付ける際に、下側係合部82を下側係合溝43に挿入すると、コーナー折返し部97が下側係合溝43の下面に弾力的に当接し、タイル取付具96を上方へ付勢する。
このようなコーナー折返し部97の動作と、上側係合溝42に挿入された上側係合部83の中央の弾接用傾斜片87の弾力による上方への付勢とあいまって、上側係合部83及び下側係合部82を上側係合溝42及び下側係合溝43内にしっかりと締着して取り付けることが可能となる。
本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具の実施例7を説明する。実施例7のタイルの取付構造及びタイル取付具は、実施例1のタイルの取付構造1及びタイル取付具11とほぼ同じであり、以下、実施例1と相違する構成を中心に説明し、図中、実施例1と同じ符号はそのまま使用する。
図14は、実施例7のタイル取付具101の構成を説明する図であり、この実施例7のタイル取付具101は、実施例1のタイル取付具11とほぼ同じ構成であるが、下側係合部の構成において異なる。
即ち、実施例7のタイル取付具101の下側係合部102は、上方に折り返された折返し片が形成されているが、実施例1のように、単に斜め上方へフック状に折り返されて折返し片が形成されている構成ではない。
実施例7のタイル取付具101の下側係合部102は、タイル取付具101のタイル取付具本体17の下端において上方に向けて2本の切り込み27が入れられ、その後で折り曲げられて、図14(a)に示すように、左右の係合用折返し片103と中央の弾接用折返し片104の計3つの折返し片から成る構成として形成されている。
左右の係合用折返し片103は、図14(b)、(c)に示すように、それぞれタイル取付具本体17の下端部がタイル側に向けて水平に折り曲げられた底部107と、底部107のタイル側の端部が底部に対して直角上方に折り曲げられた立ち上がり部108とから形成されている。
一方、中央の弾接用折返し片104は、図14(b)、(d)に示すように、タイル取付具本体17の下端部がタイル側のやや斜め下方に向けて水平線112に対して角度γで折り曲げられた底部110と、底部110のタイル側の端部が底部110に対して直角上方に折り曲げられた立ち上がり部111とから形成されている。
そして、タイル取付具101の上側係合部21及び下側係合部102を、それぞれタイル7の上側係合溝42及び下側係合溝43(図6参照)に挿入して係合させる。すると、図14(e)に示すように、下側係合部102の中央の弾接用折返し片104はバネとしての機能を発揮し、タイル7の下側係合溝43の下面52に弾力的にて当接して、タイル取付具本体17を上方に向けて付勢する。
そのため、下側係合部102の左右の係合用折返し片103は、下側係合溝43の傾斜上面51に向けて付勢され、上側係合部21は上側係合溝42の傾斜上面48に向けて付勢される。その結果、タイル取付具101は、タイル7の係合溝8に確実に係合して取り付けられ、実施例1と同様の効果が生じる。
なお、実施例7においても、実施例2(図7、8参照)に示すように、上側係合部21の左右両端のコーナーに、それぞれ斜め上方に向けて折り返されたコーナー折返し部62が形成され、該コーナー折返し部62が上側係合溝42の上面48に弾力的に当接するような構成としてもよい。
また、実施例7においては、下側係合部102を、左右の係合用折返し片103と中央の弾接用折返し片104から成る構成としたが、逆に、図示はしないが、左右の弾接用折返し片と中央の係合用折返し折返し片から成る構成としてもよい。なお、さらに多くの切り込みを入れて、複数の係合用折返し折返し片と弾接用折返し片を交互に並ぶように形成してもよい。
以上、本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具を実施するための形態を実施例に基づいて説明したが、本発明はこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された技術的事項の範囲内でいろいろな実施例があることは言うまでもない。
上記構成の本発明に係るタイルの取付構造及びタイル取付具は、建物の構造壁面に固定される各種のタイル、サイディングボード等の外装部材、屋根部材等の取付のためにも適用可能である。
1 タイルの取付構造
2 建物の構造壁面
3 固定具(ボルト等)
6 取付板
7 タイル
8 係合溝
11 タイル取付具
12 タイルの裏面
13 取付板の受け部
14 取付板の受け部の係止部(下方折返し部)
16 取付板の長孔
17 タイル取付具本体
18 タイル取付具のフック部
21 タイル取付具本体の上側係合部
22 タイル取付具本体の垂直部
23 タイル取付具本体の垂直部の延長線
26 タイル取付具本体の下側係合部
27 切り込み
28 左右の係合用折返し片
29 中央の弾接用折返し片
31 フック部の固定部
32 フック部の水平部
33 フック部の垂直部
34 フック部の垂直部の係合部(上方折返し部)
35 フック部の角部
36 スポット溶接部
37 変形例のタイル取付具
38 変形例のタイル取付具本体の垂直部
41 変形例のタイル取付具のフック部
42 タイルの上側係合溝
43 タイルの下側係合溝
46 上側係合溝の最深部
48 上側係合溝の傾斜上面
49 上側係合溝の傾斜下面
51 タイルの下側係合溝の傾斜上面
52 タイルの下側係合溝の傾斜下面
53 タイルの下側係合溝の最深部
61 タイル取付具
62 コーナー折返し部
67 のタイル取付具
68 下側係合部
71 中央の係合用折返し片
72 左右の弾接用折返し片
77 タイル取付具
81 タイル取付具
82 下側係合部
83 上側係合部
86 左右の係合用傾斜片
87 中央の弾接用傾斜片
90 タイル取付具
91 上側係合部
92 係合用傾斜片
93 弾接用傾斜片
96 タイル取付具
97 コーナー折返し部
101 タイル取付具
102 タイル取付具本体の下側係合部
103 左右の係合用折返し片
104 中央の弾接用折返し片
107 左右の係合用折返し片の底部
108 左右の係合用折返し片の立ち上がり部
110 中央の弾接用折返し片の底部
111 中央の弾接用折返し片の立ち上がり部
112 水平線
2 建物の構造壁面
3 固定具(ボルト等)
6 取付板
7 タイル
8 係合溝
11 タイル取付具
12 タイルの裏面
13 取付板の受け部
14 取付板の受け部の係止部(下方折返し部)
16 取付板の長孔
17 タイル取付具本体
18 タイル取付具のフック部
21 タイル取付具本体の上側係合部
22 タイル取付具本体の垂直部
23 タイル取付具本体の垂直部の延長線
26 タイル取付具本体の下側係合部
27 切り込み
28 左右の係合用折返し片
29 中央の弾接用折返し片
31 フック部の固定部
32 フック部の水平部
33 フック部の垂直部
34 フック部の垂直部の係合部(上方折返し部)
35 フック部の角部
36 スポット溶接部
37 変形例のタイル取付具
38 変形例のタイル取付具本体の垂直部
41 変形例のタイル取付具のフック部
42 タイルの上側係合溝
43 タイルの下側係合溝
46 上側係合溝の最深部
48 上側係合溝の傾斜上面
49 上側係合溝の傾斜下面
51 タイルの下側係合溝の傾斜上面
52 タイルの下側係合溝の傾斜下面
53 タイルの下側係合溝の最深部
61 タイル取付具
62 コーナー折返し部
67 のタイル取付具
68 下側係合部
71 中央の係合用折返し片
72 左右の弾接用折返し片
77 タイル取付具
81 タイル取付具
82 下側係合部
83 上側係合部
86 左右の係合用傾斜片
87 中央の弾接用傾斜片
90 タイル取付具
91 上側係合部
92 係合用傾斜片
93 弾接用傾斜片
96 タイル取付具
97 コーナー折返し部
101 タイル取付具
102 タイル取付具本体の下側係合部
103 左右の係合用折返し片
104 中央の弾接用折返し片
107 左右の係合用折返し片の底部
108 左右の係合用折返し片の立ち上がり部
110 中央の弾接用折返し片の底部
111 中央の弾接用折返し片の立ち上がり部
112 水平線
Claims (14)
- 建物の構造壁面に固定される取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とを備え、タイル取付具が、取付板に引っ掛けられてタイルが建物の構造壁面に固定されて成るタイルの取付構造であって、
タイルの係合溝は、互いに上下方向に間隔をおき、タイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝を有し、
上側係合溝及び下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、
タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、
取付具本体は、タイルの上側係合溝に係合する上側係合部とタイルの下側係合溝に係合する下側係合部を有し、
上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、
下側係合部は、取付具本体の下端部が、上方に向けて折り返されて形成された折返し片から成り、
傾斜片又は折返し片は、取付具本体の上端部又は下端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに曲げられて複数形成されており、
該複数の傾斜片又は折返し片は、その一部の片は、上側係合溝又は下側係合溝に沿うような係合用の片として形成されており、該複数の片の残りの片は、上側係合溝又は下側係合溝に弾力的に当接するような角度で曲げられた弾接用の片として形成されている構成であることを特徴とするタイルの取付構造。 - 建物の構造壁面に固定される取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とを備え、タイル取付具が、取付板に引っ掛けられてタイルが建物の構造壁面に固定されて成るタイルの取付構造であって、
タイルの係合溝は、互いに上下方向に間隔をおき、タイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝を有し、
上側係合溝及び下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、
タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、
取付具本体は、タイルの上側係合溝に係合する上側係合部とタイルの下側係合溝に係合する下側係合部を有し、
上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、
下側係合部は、取付具本体の下端部が、上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された係合用折返し片と弾接用折返し片から成り、
係合用折返し片と取付具本体のなす角度である係合用折返し片の折返し角度は、タイルの裏面と下側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用折返し片が下側係合溝に沿うように構成されており、
弾接用折返し片と取付具本体のなす角度である弾接用折返し片の折返し角度は、係合用折返し片の折返し角度より大きく形成されており、下側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とするタイルの取付構造。 - 上下方向に入れられた切り込みは、取付具本体の下端部の横幅方向に間隔をおいて複数本形成され、2以上の係合用折返し片と1以上の弾接用折返し片が形成されていることを特徴とする請求項2に記載のタイルの取付構造。
- 係合用折返し片と弾接用折返し片は、下側係合部の横幅方向に交互に形成されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のタイルの取付構造。
- 上側係合部は、その左右両端のコーナーが、それぞれ斜め上方に向けて折り返され、コーナー折返し部が形成されており、該コーナー折返し部が上側係合溝の上面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とする請求項2〜4のいずれかに記載のタイルの取付構造。
- 上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、
係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、
弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とする請求項2〜5のいずれかに記載のタイルの取付構造。 - 建物の構造壁面に固定される取付板と、タイルの裏面に形成された係合溝に係合して取り付けられるタイル取付具とを備え、タイル取付具が、取付板に引っ掛けられてタイルが建物の構造壁面に固定されて成るタイルの取付構造であって、
タイルの係合溝は、互いに上下方向に間隔をおき、タイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝を有し、
上側係合溝及び下側係合溝は、それぞれタイルの裏面から斜め上方に向け傾斜して深くなるように形成されており、
タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、
取付具本体は、タイルの上側係合溝と係合する上側係合部とタイルの下側係合溝と係合する下側係合部を有し、
上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けて屈曲されて形成された係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、
係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、
弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されており、
下側係合部は、取付具本体の下端部が、斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された折返し部から成ることを特徴とするタイルの取付構造。 - 取付板の下端には上方に折り返された受け部を有し、該受け部の上端には下方に向けて折り返された係止部が形成されており、タイル取付具のフック部の下端には上方に折り返された係合部が形成されており、タイル取付具のフック部を取付板の受け部に挿入し係合部を係止部に係脱可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のタイルの取付構造。
- 板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体をタイルの裏面に斜め上方に向け、かつタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に係合してタイルに取り付け、フック部を建物の構造壁面に固定される取付板に引っ掛けることで、タイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付具であって、
取付具本体は、タイルの上側係合溝に係合する上側係合部とタイルの下側係合溝に係合する下側係合部を有し、
上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、
下側係合部は、取付具本体の下端部が、上方に向けて折り返されて形成された折返し片から成り、
傾斜片又は折返し片は、取付具本体の上端部又は下端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに曲げられて複数形成されており、
複数の傾斜片又は折返し片は、その一部の片は、上側係合溝又は下側係合溝に沿うような係合用の片として形成されており、複数の片の残りの片は、上側係合溝又は下側係合溝に弾力的に当接するような角度で曲げられて弾接用の片として形成されている構成であることを特徴とするタイルの取付具。 - 板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体をタイルの裏面に斜め上方に向け、かつタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に係合してタイルに取り付け、フック部を建物の構造壁面に固定される取付板に引っ掛けることで、タイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付具であって、
取付具本体は、タイルの上側係合溝と係合する上側係合部とタイルの下側係合溝と係合する下側係合部を有し、
上側係合部は、取付具本体の上端部が斜め上方に向けて屈曲して形成された傾斜片から成り、
下側係合部は、取付具本体の下端部が、上下方向に切り込みが入れられ、かつ斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された係合用折返し片と弾接用折返し片から成り、
係合用折返し片と取付具本体のなす角度である係合用折返し片の折返し角度は、タイルの裏面と下側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用折返し片が下側係合溝に沿うように構成されており、
弾接用折返し片と取付具本体のなす角度である弾接用折返し片の折返し角度は、係合用折返し片の折返し角度より大きく形成されており、下側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されていることを特徴とするタイル取付具。 - 上側係合部は、その左右両端のコーナーが、それぞれ斜め上方に向けて折り返され、コーナー折返し部が形成されており、該コーナー折返し部が上側係合溝の上面に弾力的に当接可能であることを特徴とする請求項10に記載のタイル取付具。
- 板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、取付具本体をタイルの裏面に斜め上方に向け傾斜して深くなり、かつタイルの横幅方向に伸びるように形成された上側係合溝と下側係合溝に係合してタイルに取り付け、フック部を建物の構造壁面に固定される取付板に引っ掛けることで、タイルを建物の構造壁面に固定するタイル取付具であって、
タイル取付具は、板状の取付具本体と取付板に引っ掛けるフック部から成り、
取付具本体は、タイルの上側係合溝と係合する上側係合部とタイルの下側係合溝と係合する下側係合部を有し、
上側係合部は、取付具本体の上端部が上下方向に切り込みが入れられ、さらに斜め上方に向けて屈曲されて形成された係合用傾斜片と弾接用傾斜片から成り、
係合用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である係合用傾斜片の傾斜角度は、タイルの裏面と上側係合溝のなす角度とほぼ同じに形成され、係合用傾斜片が上側係合溝に沿うように構成されており、
弾接用傾斜片と取付具本体の上方への延長線のなす角度である弾接用傾斜片の傾斜角度は、係合用傾斜片の傾斜角度より大きく形成されており、上側係合溝の下面に弾力的に当接するように構成されており、
下側係合部は、取付具本体の下端部が、斜め上方に向けてフック状に折り返されて形成された折返し片から成ることを特徴とするタイル取付具。 - タイル取付具のフック部は、タイル取付具本体に固着されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載のタイル取付具。
- タイル取付具のフック部は、タイル取付具本体の一部が平面視で凹型に切り込まれて切り込み部が形成されており、該切り込み部が屈曲されてタイル取付具本体と一体で形成されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれかに記載のタイル取付具。
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