JP2013075985A - 架橋性複合体、架橋複合体、および架橋複合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
ピール強度に優れ、さらに、反りが小さい積層体の製造に有用な架橋性複合体、この架橋複合体を用いて得られる、曲げ弾性率が大きい架橋複合体、及び、この架橋複合体の製造方法を提供する。
【解決手段】
シクロオレフィンポリマー、架橋剤、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物、及び、架橋性繊維状補強材を含有する架橋性複合体であって、前記シクロオレフィンポリマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位A)と、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位B)とを、重量比(繰り返し単位A:繰り返し単位B)が1:99〜30:70の範囲で含有するものである、架橋性複合体。
【選択図】 なし
Description
誘電正接が小さい樹脂材料としてはシクロオレフィンモノマーを重合して得られるシクロオレフィンポリマーが注目されている。
反りにくい基板を得る方法としては、シクロオレフィンポリマー複合体の曲げ弾性率を大きくすることが考えられる。しかしながら、そのようなシクロオレフィンポリマー複合体からなる層を有する基板は、前記複合体からなる層と金属箔との間の密着性を高めることが困難であり、ピール強度が低下することがあった。
本発明は、かかる従来技術に鑑みてなされたものであり、ピール強度に優れ、さらに、反りが小さい積層体の製造に有用な架橋性複合体、この架橋複合体を用いて得られる、曲げ弾性率が大きい架橋複合体、及び、この架橋複合体の製造方法を提供することを目的とする。
(1)シクロオレフィンポリマー、架橋剤、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物、及び、架橋性繊維状補強材を含有する架橋性複合体であって、前記シクロオレフィンポリマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位A)と、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位B)とを、重量比(繰り返し単位A:繰り返し単位B)が1:99〜30:70の範囲で含有するものである、架橋性複合体。
(2)前記シクロオレフィンポリマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)が1:99〜30:70の範囲で重合させることで得られるものである、(1)に記載の架橋性複合体。
(3)シクロオレフィンモノマー、重合触媒、架橋剤、及び、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物を含有し、前記シクロオレフィンモノマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)で、1:99〜30:70の範囲内で含有する重合性組成物を、架橋性繊維状補強材に含浸させ、次いで、含浸させた重合性組成物を塊状重合させることで得られる、(1)又は(2)に記載の架橋性複合体。
(4)前記架橋性官能基を3つ有する三官能化合物中の架橋性官能基が、脂肪族炭素−炭素二重結合を有する基である、(1)〜(3)のいずれかに記載の架橋性複合体。
(5)前記架橋性繊維状補強材が、架橋性官能基を有する表面処理剤で繊維状補強材を表面処理することで得られたものである、(1)〜(4)のいずれかに記載の架橋性複合体。
(6)前記架橋性繊維状補強材が、その表面に脂肪族炭素−炭素二重結合が存在する繊維状補強材である、(1)〜(5)のいずれかに記載の架橋性複合体。
(7)(1)〜(6)のいずれかに記載の架橋性複合体を、架橋させることで得られる架橋複合体。
また、本発明の第3によれば、下記(8)の架橋複合体の製造方法が提供される。
(8)シクロオレフィンモノマー、重合触媒、架橋剤、及び、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物を含有し、前記シクロオレフィンモノマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)で、1:99〜30:70の範囲内で含有する重合性組成物を、架橋性繊維状補強材に含浸させる工程、
次いで、含浸させた重合性組成物を塊状重合させて、架橋性複合体を得る工程、
得られた架橋性複合体を架橋させる工程、
を有する、(7)に記載の架橋複合体の製造方法。
本発明の第2によれば、曲げ弾性率が大きい架橋複合体を得ることができる。
本発明の第3によれば、前記架橋複合体を容易に製造する方法を得ることができる。
本発明に用いるシクロオレフィンポリマーは、分子内に、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位A)と、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位B)とを少なくとも有し、これらの繰り返し単位の重量比(繰り返し単位A:繰り返し単位B)が、1:99〜30:70、好ましくは、5:95〜30:70の範囲で含有するものである。
なお、本発明に用いるシクロオレフィンポリマーには、本発明の効果の発現が阻害されない限り、任意のモノマー由来の繰り返し単位が含まれていてもよい。
(メタ)アクリロイル基を有する炭素数1〜30の有機基としては、例えば、以下の式で表される基が挙げられる。
nが0のモノマーとしては、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルメチル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルメチル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルエチル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルエチル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルプロピル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルプロピル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルブチル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルブチル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルヘキシル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルヘキシル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルオクチル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルオクチル、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イルデシル、アクリル酸5−ノルボルネン−2−イルデシル等が挙げられる。
nが1のモノマーとしては、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−8−エン−3−カルボン酸2−(メタクリロイルオキシ)エチル、テトラシクロ[4.4.0.12,5.17,10]ドデカ−8−エン−3−カルボン酸2−(アクリロイルオキシ)エチル等が挙げられる。
(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーは、置換基を有していてもよい。置換基としては、先に、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーの中で説明したものが挙げられる。
(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーは、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができ、また、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーは、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
なお、本発明の効果の発現が阻害されない限り、上記のシクロオレフィンモノマーと共重合可能な任意のモノマーを用いて重合を行ってもよい。
メタセシス重合触媒の使用量は、モル比(メタセシス重合触媒中の金属原子:シクロオレフィンモノマー)で、通常、1:2,000〜1:2,000,000、好ましくは1:5,000〜1:1,000,000、より好ましくは1:10,000〜1:500,000の範囲である。
本発明に用いる架橋剤は、前記シクロオレフィンポリマーの架橋反応を誘起しうる化合物である。したがって、本発明の第1の発明に係る複合体は、後架橋可能な複合体である。ここで「後架橋可能な」とは、該複合体を加熱することにより架橋反応が進行し得ることを意味し、本明細書において、この複合体を「架橋性複合体」といい、架橋反応を終えた複合体を「架橋複合体」という。架橋性複合体は、加熱溶融時においても一定の粘度を有するため、その形状は保持される。また、その一方で、任意の部材を接触させた場合、架橋性複合体の表面は、該部材の形状に対する追従性を発揮しながら、最終的に架橋して硬化する。したがって、架橋性複合体を利用することで、曲げ弾性率が大きい架橋複合体からなる層を有し、かつ、層間密着性に優れる積層体を得ることができる。
架橋剤の含有量は、シクロオレフィンポリマー100重量部に対して、通常、0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜10重量部、より好ましくは0.5〜5重量部である。
本発明に用いる、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物(以下、「架橋性官能基を3つ有する三官能化合物」を「三官能化合物」と略記することがある。)は、架橋助剤として用いる化合物であり、開環重合反応には関与しないが、架橋剤で誘起される架橋反応に関与し、架橋構造の一部を構成し得る化合物である。三官能化合物を用いることで、架橋密度が高く、耐熱性に優れる架橋複合体を得ることができる。
三官能化合物の架橋性官能基としては、架橋性の炭素−炭素不飽和結合を有する基が挙げられ、脂肪族炭素−炭素二重結合を有する基が好ましい。なかでも、架橋反応性に優れることから、ビニリデン基又はビニリデン構造を有する基が好ましく、イソプロペニル基又はメタクリロイル基がより好ましく、メタクリロイル基がさらに好ましい。
三官能化合物は、ビニリデン基又はビニリデン構造を有する基を3つ有する三官能化合物が好ましく、メタクリロイル基を3つ有する三官能化合物がより好ましい。具体的には、トリメチロ−ルプロパントリメタクリレートやペンタエリトリトールトリメタクリレート等が挙げられる。
三官能化合物の含有量は、シクロオレフィンポリマー100重量部に対して、通常、10〜25重量部、好ましくは、15〜25重量部である。
三官能化合物の含有量が上記範囲であることで、耐熱性や誘電正接に優れる架橋複合体を得ることができる。
本発明に用いる、架橋性繊維状補強材は、その表面に架橋性官能基が存在し、架橋反応に関与し得る繊維状補強材である。架橋性官能基としては、通常、疎水性基が選択される。かかる架橋性繊維状補強材を用いることで、シクロオレフィンポリマーと架橋性繊維状補強材とを架橋させることができ、曲げ弾性率が大きい架橋複合体を得ることができる。また、通常の繊維状補強材を用いる場合に比べてシクロオレフィンポリマーの含浸性が向上する。
架橋性繊維状補強材における架橋性官能基としては、先に、三官能化合物の架橋性官能基として説明したものと同様のものなどが挙げられる。好ましい架橋性繊維状補強材としては、その表面に脂肪族炭素−炭素二重結合が存在する繊維状補強材が挙げられる。
架橋性繊維状補強材は、例えば、未処理の繊維状補強材を、架橋性官能基を有する表面処理剤で処理することで得ることができる。
X3で表される加水分解性基としては、炭素数1〜10、好ましくは炭素数1〜5のアルコキシル基が好ましい。具体的には、メトキシ基、エトキシ基等が挙げられる。
R12で表されるアルキル基は、好ましくは炭素数1〜10、より好ましくは炭素数1〜5のアルキル基である。置換基としては、グリシジル基、アミノ基等が挙げられる。
架橋性繊維状補強材の含有量は、シクロオレフィンポリマー100重量部に対して、通常、10〜90重量部、好ましくは20〜80重量部、より好ましくは30〜70重量部である。この範囲にあることで、得られる架橋複合体の誘電特性と機械的強度とのバランスが保たれ、好適である。
本発明の架橋性複合体は、例えば、シクロオレフィンモノマー、重合触媒、架橋剤、及び、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物を含有し、前記シクロオレフィンモノマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)で、1:99〜30:70の範囲内で含有する重合性組成物を、架橋性繊維状補強材に含浸させ、次いで、含浸させた重合性組成物を塊状重合させることで、容易に得ることができる。
反応性流動化剤は1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。反応性流動化剤の含有量は、シクロオレフィンモノマー100重量部に対して、通常、1〜20重量部、好ましくは、5〜20重量部である。
このような連鎖移動剤の具体例としては、1−ヘキセン、2−ヘキセン等の脂肪族オレフィン類;スチレン、ジビニルベンゼン、スチルベン等の芳香族オレフィン類;ビニルシクロヘキサン等の脂環式オレフィン類;エチルビニルエーテル等のビニルエーテル類;メチルビニルケトン、1,5−ヘキサジエン−3−オン、2−メチル−1,5−ヘキサジエン−3−オン等のビニルケトン類等が挙げられる。これらの中でも、誘電正接が小さい架橋複合体や積層体が得られることから、ヘテロ原子を持たない炭化水素化合物が好ましく、ジビニルベンゼンがより好ましい。
連鎖移動剤は1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。連鎖移動剤の含有量は、シクロオレフィンモノマー100重量部に対して、通常、0.01〜10重量部、好ましくは、0.1〜5重量部である。
充填剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。充填剤の含有量は、シクロオレフィンモノマー100重量部に対して、通常、1〜1,000重量部、好ましくは10〜500重量部、より好ましくは50〜350重量部である。
重合調整剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。重合調整剤の含有量は、モル比(メタセシス重合触媒中の金属原子:重合調整剤)で、好ましくは1:0.05〜1:100、より好ましくは1:0.2〜1:20、さらに好ましくは1:0.5〜1:10の範囲である。
重合反応遅延剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。重合反応遅延剤の含有量は、所望により適宜調整すればよい。
老化防止剤は、1種単独で、あるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。老化防止剤の含有量は、シクロオレフィンモノマー100重量部に対して、好ましくは0.0001〜10重量部、より好ましくは0.001〜5重量部、さらに好ましくは0.01〜2重量部である。
支持体としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、及びナイロンなどの樹脂からなるフィルムや板;鉄、ステンレス、銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、金、及び銀などの金属材料からなるフィルムや板;などが挙げられる。中でも、金属箔又は樹脂フィルムの使用が好ましい。金属箔又は樹脂フィルムの厚さは、作業性などの観点から、通常、1〜150μm、好ましくは2〜100μm、より好ましくは3〜75μmである。金属箔としては、その表面が平滑であるものが好ましく、表面粗度(Rz)としては、AFM(原子間力顕微鏡)により測定される値で、通常、10μm以下、好ましくは5μm以下、より好ましくは3μm以下、さらに好ましくは2μm以下である。金属箔の表面粗度が上記範囲にあれば、例えば、得られる高周波回路基板において、高周波伝送におけるノイズ、遅延、及び伝送ロス等の発生が抑えられ、好ましい。また、金属箔の表面は、シランカップリング剤、チオールカップリング剤、及びチタネートカップリング剤などの公知のカップリング剤や接着剤などで処理されているのが好ましい。支持体を用いることで、架橋複合体からなる層を有する積層体を容易に得ることができ、例えば、支持体として銅箔を用いた場合、樹脂付き銅箔〔Resin Coated Copper (RCC)〕を容易に得ることができる。
本発明の架橋性複合体を構成する架橋性樹脂は、ガラス転移点が、通常、130℃以下であり、好ましくは、120℃以下である。架橋性樹脂のガラス転移点が130℃以下であることで、成形性に優れる。したがって、本発明の架橋性複合体をプリプレグとして用いると、層間密着性に優れる積層体を製造することができる。
本発明の架橋複合体は、前記架橋性複合体を架橋させることで得られるものである。架橋反応は、架橋性複合体を所定の温度以上に加熱することによって行うことができる。加熱温度は、通常、架橋剤により架橋反応が誘起される温度以上である。例えば、架橋剤としてラジカル発生剤を使用する場合、通常、1分間半減期温度以上、好ましくは1分間半減期温度より5℃以上高い温度、より好ましくは1分間半減期温度より10℃以上高い温度である。典型的には、100〜300℃、好ましくは150〜250℃の範囲である。加熱時間は、0.1〜180分間、好ましくは0.5〜120分間、より好ましくは1〜60分間の範囲である。また、前記重合性組成物を用いて、架橋性複合体の段階で止めることなく、架橋複合体を製造することもできる。すなわち、重合性組成物を架橋性繊維状補強材に含浸させたあと、これを上述した架橋性複合体が架橋する温度以上に維持することにより(具体的には、上述した温度及び時間で加熱することにより)、シクロオレフィンモノマーの塊状重合と、当該重合により生ずるシクロオレフィンポリマーにおける架橋反応とを共に進行させて、本発明の架橋複合体を製造することも可能である。このようにして架橋複合体を製造する場合、上記の方法に準じ、例えば、支持体として銅箔を用いれば、銅張積層板〔Copper Clad Laminates (CCL)〕を得ることができる。
架橋反応前の架橋性複合体は、加熱溶融時に任意の部材に対して高い追従性を発揮する。このため、本発明の架橋複合体を、積層体を構成する層として用いることで、反りが小さく、さらにピール強度に優れる積層体を得ることができる。
(1)反り測定(260℃)
積層体の片面をエッチングして銅箔を除去した後、シャドウモアレ装置(アクロメトリックス社製、PS200)を用いて、JESD22B112に従い、積層体を30℃から260℃に昇温させ、260℃における積層体の反りを測定し、以下の基準で評価した。
○:350μm以下
×:350μm超
積層体の片面をエッチングして銅箔を除去した後、シャドウモアレ装置(アクロメトリックス社製、PS200)を用いて、JESD22B112に従い、260℃に昇温させた積層体を30℃に降温させ、30℃における積層体の反りを測定し、以下の基準で評価した。
○:200μm以下
×:200μm超
積層体をエッチングして銅箔を除去した後、JIS K7074に従い、30℃で曲げ弾性率を測定し、以下の基準で評価した。
○:23GPa以上
×:23GPa未満
25℃で、積層体から銅箔(厚さ12μm)を引き剥がすときの強度を、JIS C6481に基づいて測定し、以下の基準で評価した。
○:0.5kN/m超
×:0.5kN/m以下
ベンジリデン(1,3−ジメシチル−4−イミダゾリン−2−イリデン)(トリシクロヘキシルホスフィン)ルテニウムジクロリド0.05部と、トリフェニルホスフィン0.01部とを、インデン1.51部に溶解させて触媒液を調製した。これとは別に、シクロオレフィンモノマーとして、エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)90部、及びメタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)10部;架橋剤としてジ−t−ブチルパーオキサイド(1分間半減期温度186℃)1.14部;連鎖移動剤としてスチレン2.1部;架橋助剤としてトリメチロールプロパントリメタクリレート20部;酸化防止剤としてフェノール系酸化防止剤(イルガノックス1330、BASF社製)1.0部を添加した混合物をガラス容器に入れ、ここに、充填剤としてシリカ(アドマテックス社製、製品名SO−E2、シランカップリング剤処理品 平均粒径0.5μm)100部、並びに、難燃剤としてアンチモン酸化物(PATOX−M、日本精鉱社製)20部及びエタン−1,2−ビス(ペンタブロモフェニル)(SAYTEX8010、アルベマール社製)40部を入れ、均一に混合した。
得られた積層体を用いて、上記方法により、反り、曲げ弾性率、及びピール強度の各測定を行った。結果を第1表に示す。
エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)及びメタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)の使用量を、ETD80部、MAc−NB20部に変更したことを除き、実施例1と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)及びメタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)の使用量を、ETD70部、MAc−NB30部に変更したことを除き、実施例1と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)90部を、テトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(TCD)80部に、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)10部を20部に変更したことを除き、実施例1と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロス(Eガラス、1078)に代えて、ビニルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロスを用いたことを除き、実施例2と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロス(Eガラス、1078)に代えて、γ−アクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロスを用いたことを除き、実施例2と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロス(Eガラス、1078)に代えて、ビニルフェニルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロスを用いたことを除き、実施例2と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)及びメタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)の使用量を、ETD60部、MAc−NB40部に変更したことを除き、実施例1と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
エチリデンテトラシクロ[6.2.1.13,6.02,7]ドデカ−4−エン(ETD)及びメタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)の使用量を、ETD100部、MAc−NB0部に変更したことを除き、実施例1と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
架橋助剤であるトリメチロールプロパントリメタクリレートを添加しなかったことを除き、実施例2と同様にして、重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表1に示す。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロス(Eガラス、1078)に代えて、γ−アミノプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロスを用いたことを除き、実施例2と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシランで表面処理されたガラスクロス(Eガラス、1078)に代えて、未処理のガラスクロスを用いたことを除き、実施例2と同様にして重合性組成物を調製し、これを用いて積層体を製造して各測定を行った。結果を第1表に示す。
一方、メタクリル酸5−ノルボルネン−2−イル(MAc−NB)の使用量が多すぎる比較例1と、使用していない比較例2においては、反りが見られ、ピール強度に劣っている。
また、架橋助剤を用いていない比較例3においては、全ての性能に劣っている。
γ−アミノプロピルトリメトキシシランで表面処理した繊維状補強材を用いる比較例4においては、反りと、曲げ弾性率に劣り、ガラスクロスを全く表面処理していない比較例5においては、さらに、ピール強度が劣っている。
Claims (8)
- シクロオレフィンポリマー、架橋剤、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物、及び、架橋性繊維状補強材を含有する架橋性複合体であって、
前記シクロオレフィンポリマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位A)と、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー由来の繰り返し単位(繰り返し単位B)とを、重量比(繰り返し単位A:繰り返し単位B)が1:99〜30:70の範囲で含有するものである、架橋性複合体。 - 前記シクロオレフィンポリマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと、(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)が1:99〜30:70の範囲で重合させることで得られるものである、請求項1に記載の架橋性複合体。
- シクロオレフィンモノマー、重合触媒、架橋剤、及び、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物を含有し、前記シクロオレフィンモノマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)で、1:99〜30:70の範囲内で含有する重合性組成物を、架橋性繊維状補強材に含浸させ、次いで、含浸させた重合性組成物を塊状重合させることで得られる、請求項1又は2に記載の架橋性複合体。
- 前記架橋性官能基を3つ有する三官能化合物中の架橋性官能基が、脂肪族炭素−炭素二重結合を有する基である、請求項1〜3のいずれかに記載の架橋性複合体。
- 前記架橋性繊維状補強材が、架橋性官能基を有する表面処理剤で繊維状補強材を表面処理することで得られたものである、請求項1〜4のいずれかに記載の架橋性複合体。
- 前記架橋性繊維状補強材が、その表面に脂肪族炭素−炭素二重結合が存在する繊維状補強材である、請求項1〜5のいずれかに記載の架橋性複合体。
- 請求項1〜6のいずれかに記載の架橋性複合体を、架橋させることで得られる架橋複合体。
- シクロオレフィンモノマー、重合触媒、架橋剤、及び、架橋性官能基を3つ有する三官能化合物を含有し、前記シクロオレフィンモノマーが、(メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマーと(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマーとを、重量比((メタ)アクリロイル基を有するシクロオレフィンモノマー:(メタ)アクリロイル基を有しないシクロオレフィンモノマー)で、1:99〜30:70の範囲内で含有する重合性組成物を、架橋性繊維状補強材に含浸させる工程、
次いで、含浸させた重合性組成物を塊状重合させて、架橋性複合体を得る工程、
得られた架橋性複合体を架橋させる工程、
を有する、請求項7に記載の架橋複合体の製造方法。
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