JP2013026378A - 太陽電池、太陽電池モジュール及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】出力端子部の折り曲げ部が表面部材び裏面部材の外周部より外側にはみ出ることを防止して、太陽電池を密に隣接配置可能とする。
【解決手段】太陽電池素子12が配線基材11上に実装されるとともに配線基材11に形成された出力端子部17が配線基材11から外部に突出して設けられている素子実装基板2と、素子実装基板2の表面側に積層配置された充填シート41及び表面シート51と、素子実装基板2の裏面側に積層配置された充填シート41及び裏面シート61とを備えた太陽電池1であって、少なくとも充填シート41及び裏面部材61の外周部であって出力端子部17が位置する部分に切欠き部41,61が形成されており、出力端子部17はこの切欠き部41,61において根元部分が裏面側に折り曲げられている。
【選択図】図5
【解決手段】太陽電池素子12が配線基材11上に実装されるとともに配線基材11に形成された出力端子部17が配線基材11から外部に突出して設けられている素子実装基板2と、素子実装基板2の表面側に積層配置された充填シート41及び表面シート51と、素子実装基板2の裏面側に積層配置された充填シート41及び裏面シート61とを備えた太陽電池1であって、少なくとも充填シート41及び裏面部材61の外周部であって出力端子部17が位置する部分に切欠き部41,61が形成されており、出力端子部17はこの切欠き部41,61において根元部分が裏面側に折り曲げられている。
【選択図】図5
Description
本発明は、太陽電池素子実装基板の表面側に充填部材と表面部材とが積層配置され、裏面側に充填部材と裏面部材とが積層配置された構造の太陽電池に係り、より詳細には、太陽電池素子が実装される配線基材に形成された出力端子部の折り曲げ部の構造を工夫することで、太陽電池素子の搭載面積の高効率化を図った太陽電池、太陽電池を用いた太陽電池モジュール及びその製造方法に関する。
近年、シリコン基板等の半導体基板の裏面にp型用電極とn型用電極の双方を形成したいわゆる裏面電極型太陽電池(バックコンタクト型太陽電池)の開発が進んでいる。
バックコンタクト型太陽電池に関しては、多数の太陽電池素子を1枚の配線シート上に実装してモジュール化する方法が一般に採用されている(例えば、特許文献1,2等参照)。
しかし、1枚の配線シートに多数の太陽電池素子を実装すると、実装した太陽電池素子の中に1枚でも不良が発生した場合、そのシート全体が不良となってしまうといった問題がある。
そこで、小サイズの配線シートに少数の太陽電池素子を実装して素子実装基板を作製し、この素子実装基板の表裏両面に、充填部材と表面部材及び充填部材と裏面部材とをそれぞれ積層配置して小サイズの太陽電池を作製し、このようにして作製した太陽電池を複数隣接配置し、対向している出力端子部同士を接続することにより、最終形態の太陽電池モジュールを構成することが考えられる。
この構成の特徴は、個々の小サイズの太陽電池が正常に動作することを確認した上で、最終形態の太陽電池モジュールを構成できるため、最終形態での歩留りが非常に高く、万一不良の太陽電池があっても、交換が容易である点にある。
図16(a)〜(e)は、小サイズの配線シートを用いた太陽電池モジュールの作製手順を示しており、(a)は平面図、(b)〜(e)は断面図である。
まず、図16(a)に示すように、配線基材102上に太陽電池素子101を実装して素子実装基板100を作製する。配線基材102には、配線基材102の周辺部(図16(a)では、対角方向の角部4箇所)から外部に突出させて各出力端子部103が設けられている。
次に、図16(b)に示すように、この素子実装基板100の表面側に充填部材105と表面部材106とを配置し、裏面側に充填部材105と裏面部材107とを配置して全体をラミネート処理する。これにより、図16(c)に示すように、小サイズの太陽電池110が作製される。
次に、図16(d)に示すように、各出力端子部103を配線基材102の裏面側に略コ字状に折り曲げる。
次に、図16(e)に示すように、この太陽電池110を複数個(図16(e)では2個)隣接配置し、隣接する(対向する)出力端子部103同士を半田等によって接続する。以上により、最終形態の太陽電池モジュールが作製される。
上記構成の太陽電池モジュールでは、小サイズの太陽電池110を複数個隣接して配置する場合、隣接する太陽電池110を密に配置することができない。
すなわち、図16(c)に示すように、素子実装基板100の表面側に充填部材105と表面部材106とを配置し、素裏面側に充填部材105と裏面部材107とを配置して全体をラミネート処理すると、充填部材105が溶けて表面部材106や裏面部材107の外周部から大きくはみ出してしまう。このはみ出した部分は後工程でカットすることで無くすことができるが、出力端子部103の部分では、充填部材105が出力端子部103の表面に付着してはみ出しているため、これをカットすることは困難である。そのため、この状態で出力端子部103を折り曲げると、図16(d)に示すように、出力端子部103に充填部材105が付着しているため折り曲げにくく、大きなRがついてしまう。すなわち、出力端子部103の折り曲げ部103aが表面部材106及び裏面部材107の外周部から大きく外側にはみ出してしまうことになる。
そのため、この状態で複数の太陽電池110を隣接配置しても、隣接する出力端子部103の折り曲げ部103aが邪魔になって表面部材106及び裏面部材107の外周部同士を接する程度まで密に配置することができないといった問題があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、出力端子部の折り曲げ部が表面部材び裏面部材の外周部より外側にはみ出ることを防止することにより、太陽電池を密に隣接配置することのできる太陽電池セル、太陽電池モジュール及びその製造方法を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の太陽電池は、1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池であって、前記表面部材、前記両充填部材及び前記裏面部材の外周部であって前記出力端子部が位置する部分に切欠き部が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、表面部材、両充填部材及び裏面部材の外周部であって出力端子部が位置する部分に切欠き部を形成することで、出力端子部を根元部分から折り曲げた場合でも、その折り曲げ部を切欠き部内に位置させることができるため、折り曲げた出力端子部が表面部材、充填部材及び裏面部材の外周部より外側にはみ出ることを防止することができる。
また、本発明の太陽電池は、1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池であって、前記両充填部材及び前記裏面部材の外周部であって前記出力端子部が位置する部分に切欠き部が形成されていることを特徴としている。
本発明によれば、両充填部材及び裏面部材の外周部であって出力端子部が位置する部分に切欠き部を形成することで、出力端子部を根元部分から折り曲げた場合でも、その折り曲げ部を切欠き部内に位置させることができるため、折り曲げた出力端子部が表面部材の外周部より外側にはみ出ることを防止することができる。
また、本発明によれば、前記出力端子部は、前記切欠き部において前記裏面部材側に折り曲げられている。出力端子部を根元部分から裏面部材側に折り曲げるとき、その折り曲げ部を切欠き部に位置させることができるため、折り曲げた出力端子部が表面部材の外周部より外側にはみ出ることがない。
すなわち、前記出力端子部は、前記表面部材の外周部より内側で折り曲げられている。出力端子部を表面部材の外周部より内側で折り曲げることにより、折り曲げた出力端子部が表面部材の外周部より外側にはみ出ることがない。そのため、受光面側から見たときの太陽電池全体の縦横のサイズを表面部材の外周部の縦横のサイズに抑えることができる。
また、本発明によれば、前記太陽電池素子の周囲の領域が非透明部材によって被覆された構成としてもよい。このように、太陽電池素子の周囲の領域に非透明部材を設けることで、太陽電池素子を表面側から見たとき、出力端子部が表面側から視認しにくくなり、品位が向上する。
また、本発明によれば、前記非透明部材は、前記太陽電池素子の周囲の領域が非透明インクによって印刷された絶縁性フィルムによって形成され、前記絶縁性フィルムを前記表面部材に張り付けることで前記太陽電池素子の周囲の領域が前記非透明インクで被覆された構成とすることができる。このような構成とすれば、非透明インクが印刷された絶縁性フィルムを表面部材に貼り合わせるだけで、表面部材側において、太陽電池素子の周囲の領域を透過する光を遮断することができ、出力端子部を表面側から視認しにくくすることができる。
また、本発明の太陽電池モジュール、上記各構成の太陽電池が複数個隣接配置され、隣接する前記太陽電池の対向する前記出力端子部同士が接続された構成としている。
上記構成によれば、出力端子部は、充填部材及び裏面部材の切欠き部内において折り曲げられており、表面部材、充填部材及び裏面部材の外周部から外側にはみ出ることがない。従って、この太陽電池を複数個隣接配置して対向する出力端子部同士を接続する場合、接続端子部は、表面部材、充填部材及び裏面部材の外周部から外側にはみ出ることなく接続できるので、受光面側から見たとき、太陽電池の表面部材を接触させた状態で配置することができる。すなわち、隣接する太陽電池の表面部材間を隙間なく配置できるため、その分、太陽電池を密に配置することが可能となり、同じサイズの太陽電池モジュールにおいて発電効率を向上させることができる。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池を用いて太陽電池モジュールを製造する方法であって、前記素子実装基板の表面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と表面部材とを配置し、前記素子実装基板の裏面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と裏面部材とを配置して全体をラミネート処理する工程と、前記出力端子部を前記切欠き部において根元部分から前記素子実装基板の裏面側に折り曲げる工程と、折り曲げられた前記出力端子部同士を対向させ、かつ、前記表面部材の外周部を接するようにして複数個の太陽電池を隣接配置する工程と、隣接する太陽電池の対向する出力端子部同士を接続する工程と、を含むことを特徴としている。
また、本発明の太陽電池モジュールの製造方法は、1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池を用いて太陽電池モジュールを製造する方法であって、前記素子実装基板の表面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と外周部に切欠き部が設けられていない表面部材とを配置し、前記素子実装基板の裏面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と裏面部材とを配置して全体をラミネート処理する工程と、前記出力端子部を前記切欠き部において根元部分から前記素子実装基板の裏面側に折り曲げる工程と、折り曲げられた前記出力端子部同士を対向させ、かつ、前記表面部材の外周部を接するようにして複数個の太陽電池を隣接配置する工程と、隣接する太陽電池の対向する出力端子部同士を接続する工程と、を含むことを特徴としている。
このような特徴を有する本発明の製造方法によれば、出力端子部は、充填部材及び裏面部材の切欠き部内において折り曲げられており、表面部材、充填部材及び裏面部材の外周部から外側にはみ出ることがない。従って、この太陽電池を複数個隣接配置して対向する出力端子部同士を接続する場合、接続端子部は、表面部材、充填部材及び裏面部材の外周部から外側にはみ出ることなく接続できるので、受光面側から見たとき、太陽電池の表面部材を接触させた状態で配置することができる。すなわち、隣接する太陽電池の表面部材間を隙間なく配置できるため、その分、太陽電池を密に配置した太陽電池モジュールを製造することができる。
本発明によれば、少なくとも充填部材及び裏面部材の外周部であって出力端子部が位置する部分に切欠き部を形成することで、出力端子部を根元部分から折り曲げた場合でも、その折り曲げ部を切欠き部に位置させることができるため、折り曲げた出力端子部が表面部材及び裏面部材の外周部より外側にはみ出ることを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1(a),(b)は、本発明の実施形態に係る太陽電池を受光面側から見た平面図及び断面図である。
本実施形態の太陽電池1は、方形状に形成された配線シート10上に裏面電極型太陽電池素子(以下、単に太陽電池素子という。)20が実装されて素子実装基板2が構成されている。そして、この素子実装基板2の受光面側(表面側)に充填シート(充填部材)41と表面シート(表面部材)51とが積層配置され、裏面側に充填シート(充填部材)41と裏面シート(裏面部材)61とが積層配置されて太陽電池1が構成されている。
図2は、配線シート10の模式的な平面図である。
配線シート10は、絶縁性の配線基材11と、配線基材11の表面上に形成された配線材(配線パターン)12とを備えている。
配線材(配線パターン)12は、櫛形状のn型用配線13と櫛形状のp型用配線14とで構成されており、櫛形状のn型用配線13の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用配線14の櫛歯に相当する部分とが1本ずつ交互に噛み合わさるようにして、n型用配線13とp型用配線14とが対向配置されている。すなわち、櫛形状のn型用配線13の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用配線14の櫛歯に相当する部分とは、それぞれ1本ずつ交互に所定の間隔を空けて、すなわち絶縁状態で配置されている。
また、配線基材11には、n型用配線13の上端部の左右両側に横方向に突出させて出力端子部17が接続され、p型用配線14の下端部の左右両側に横方向に突出させて出力端子部17が接続されている。
ここで、配線基材11の材質としては、電気絶縁性の材質であれば特に限定なく用いることができ、例えばポリエチレンテレフタレート(PET:Polyethylene terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:Polyethylene naphthalate)、ポリフェニレンサルファイド(PPS:Polyphenylene sulfide)、ポリビニルフルオライド(PVF:Polyvinyl fluoride)及びポリイミド(Polyimide)から選択された少なくとも1種の樹脂を含む材質を用いることができる。
また、配線基材11の厚みは特に限定されるものではなく、例えば25μm以上200μm以下とすることができる。
なお、配線基材11は、1層のみからなる単層構造であってもよく、2層以上からなる複数層構造であってもよい。
また、n型用配線13及びp型用配線14の材質としては、電気導電性の材質のものであれば特に限定なく用いることができ、例えば銅、アルミニウム及び銀から選択された少なくとも1種を含む金属などを用いることができる。また、出力端子部17の材質としては、電気導電性の材質のものであれば特に限定なく用いることができ、例えば銅、アルミニウム及び銀から選択された少なくとも1種を含む金属などを用いることができるが、本実施形態では、銅箔を用いている。出力端子部17の厚みは特に限定されるものではいが、例えば80μmとすることができる。
また、n型用配線13及びp型用配線14の厚みは特に限定されるものではなく、例えば10μm以上35μm以下とすることができる。
また、n型用配線13及びp型用配線14の形状もそれぞれ上述した形状に限定されず、適宜設定することができる。
また、n型用配線13の少なくとも一部の表面及び/またはp型用配線14の少なくとも一部の表面には、例えばニッケル(Ni)、金(Au)、白金(Pt)、パラジウム(Pd)、銀(Ag)、錫(Sn)、SnPbはんだ、及びITO(Indium Tin Oxide)から選択された少なくとも1種を含む電気導電性物質を設置してもよい。この場合には、n型用配線13及びp型用配線14と後述する太陽電池素子20の電極との電気的接続を良好なものとし、n型用配線13及び/またはp型用配線14の耐候性を向上させることができる。
また、n型用配線13の少なくとも一部の表面及び/またはp型用配線14の少なくとも一部の表面には、例えば黒化処理などの表面処理を施してもよい。
なお、n型用配線13及びp型用配線14もそれぞれ、1層のみからなる単層構造であってもよく、2層以上からなる複数層構造であってもよい。
図3(a)は、太陽電池素子20の一例を模式的に示す断面図である。
この太陽電池素子20は、例えばn型またはp型の導電型を有するシリコン基板などの半導体基板21と、太陽電池素子20の受光面となる半導体基板21の凹凸表面上に形成された反射防止膜27と、太陽電池素子20の裏面となる半導体基板21の裏面に形成されたパッシベーション膜26とを備えている。また、その平面形状は、図1に示すように、方形状に形成された半導体基板の各コーナー部がテーパ状に切り欠かれた八角形状となっている。
また、半導体基板21の裏面には、例えばリンなどのn型不純物が拡散して形成されたn型不純物拡散領域22と、例えばボロンなどのp型不純物が拡散して形成されたp型不純物拡散領域23とが、所定の間隔をあけて交互に形成されているとともに、半導体基板21の裏面のパッシベーション膜26に設けられたコンタクトホールを通して、n型不純物拡散領域22に接するn型用電極24、及びp型不純物拡散領域23に接するp型用電極25がそれぞれ設けられている。
ここで、n型またはp型の導電型を有する半導体基板21の裏面には、n型不純物拡散領域22またはp型不純物拡散領域23と半導体基板21内部との界面において複数のpn接合が形成されることになる。半導体基板21がn型またはp型のいずれの導電型を有していても、n型不純物拡散領域22及びp型不純物拡散領域23はそれぞれ半導体基板21内部と接合していることから、n型用電極24及びp型用電極25はそれぞれ半導体基板21の裏面に形成された複数のpn接合にそれぞれ対応する電極となる。なお、半導体基板21の導電型を問わず、近接するn型不純物拡散領域22とp型不純物拡散領域23との接触によりpn接合が形成されてもよい。
図3(b)は、図3(a)に示される太陽電池素子20の半導体基板21の裏面の一例を模式的に示す平面図である。
図3(b)に示すように、n型用電極24及びp型用電極25はそれぞれ櫛形状に形成されており、櫛形状のn型用電極24の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用電極25の櫛歯に相当する部分とが1本ずつ交互に噛み合わさるようにして、n型用電極24とp型用電極25とが配置されている。すなわち、櫛形状のn型用電極24の櫛歯に相当する部分と櫛形状のp型用電極25の櫛歯に相当する部分とは、それぞれ1本ずつ交互に所定の間隔を空けて、すなわち絶縁状態で配置されている。
なお、太陽電池素子20の裏面のn型用電極24及びp型用電極25のそれぞれの形状及び配置は、図3(b)に示す構成に限定されるものではなく、配線シート10のn型用配線13及びp型用配線14にそれぞれ電気的に接続可能な形状及び配置であればよい。
このような配線シート10及び太陽電池素子20の構成において、配線シート10の表面上のn型用配線13及びp型用配線14に、太陽電池素子20の裏面に形成されたn型用電極24及びp型用電極25の位置を合わせるようにして、配線シート10上に太陽電池素子20を設置することによって、素子実装基板2を作製することができる。
<シート構成例1>
図4は、充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61の構成例1を示す分解斜視図である。
図4は、充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61の構成例1を示す分解斜視図である。
構成例1では、充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61のそれぞれが、素子実装基板2の形状に合わせて方形状に形成されているとともに、各シートの外周部であって、配線シート10の出力端子部17が位置する部分、すなわち対角方向の角部4箇所に切欠き部41a,51a,61aがそれぞれ形成されている。
次に、上記構成の素子実装基板2、及び上記構成例1の充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61を用いて図1に示す太陽電池1を製造し、その太陽電池1を複数個用いて太陽電池モジュールを製造する方法について、図4及び図5(a)〜(f)に示す製造方法の各工程図を参照して説明する。ただし、図5(a)〜(e)は断面図、図5(f)は平面図である。
まず、図4及び図5(a)に示すように、素子実装基板2の表面側に、出力端子部17が位置する外周部に切欠き部41a,51aがそれぞれ設けられた充填シート41と表面シート51とを配置し、素子実装基板2の裏面側に、出力端子部17が位置する外周部に切欠き部41a,61aがそれぞれ設けられた充填シート41と裏面シート61とを配置して全体をラミネート処理することにより、図5(b)に示す太陽電池1を作製する。
この後、出力端子部17が位置している表面シート51及び裏面シート61の切欠き部51a,61a以外の外周部については、ラミネート処理によってはみ出した充填部材(充填シート部分)41bをカットする。なお、表面シート51及び裏面シート61の切欠き部51a,61aにおいても、はみ出した充填部材(充填シート部分)41cが出力端子部17に付着している。
次に、この状態で、図5(c)に示すように、出力端子部17を根元部分から素子実装基板2の裏面側まで折り返すように折り曲げる。このとき、図5(d)に一部を拡大して示すように、出力端子部17にも充填部材14cが付着していることから、根元部分で折り曲げにくくなっているものの、多少大きなRで出力端子部17を裏面側に折り曲げても、表面シート51及び裏面シート61の外周部はそれよりも外側に出っ張っているため、最終的には、表面シート51及び裏面シート61の外周部内で(すなわち、表面シート51及び裏面シート61の切欠き部51a,61a内において)出力端子部17を折り曲げることができる。
ただし、出力端子部17は、隣接する他の太陽電池1の出力端子部17と接続するため、実際には、表面シート51及び裏面シート61の外周面に沿って折り曲げている。
この後、図5(e),(f)に示すように、折り曲げられた出力端子部17同士を対向させ、かつ、表面シート51の外周部を接するようにして複数個(図では2個)の太陽電池1,1を隣接配置し、隣接している太陽電池1,1の対向する出力端子部17同士を半田等で接続する。これにより、太陽電池1を複数個接続した最終形態の太陽電池モジュールを作製することができる。
ここで、充填シート41としては、太陽光に対して透明な樹脂であれば特に限定されることなく用いることができるが、より好ましくは、エチレンビニルアセテート樹脂、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、オレフィン系樹脂、ポリエステル樹脂、シリコーン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂及びゴム系樹脂の中から選択された少なくとも1種の透明樹脂を用いることが好ましい。
また、表面シート51としては、太陽光に対して透明な基板であれば特に限定されることなく用いることができ、例えばガラス基板などを用いることができる。
また、裏面シート61としては、充填シート41の裏面を保護することができるものであればよく、例えば、従来から用いられているPETなどの耐候性フィルムを用いることができる。
本発明の製造方法によれば、出力端子部17は、表面シート51及び裏面シート61の切欠き部51a,61a内において折り曲げられており、表面シート51及び裏面シート61の外周部から外側にはみ出ることがない。従って、この太陽電池1を複数個隣接配置して対向する出力端子部17同士を接続する場合、接続端子部17は、表面シート51及び裏面シート61の外周部から外側にはみ出ることなく接続できるので、受光面側から見たとき、太陽電池1の表面シート51を接触させた状態で配置することができる。すなわち、隣接する太陽電池1の表面シート51間を隙間なく配置できるため、その分、太陽電池1を密に配置した太陽電池モジュールを作製することができるものである。
<シート構成例2>
図6は、充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61の構成例2を示す分解斜視図である。
図6は、充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61の構成例2を示す分解斜視図である。
構成例2では、充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61のそれぞれが、素子実装基板2の形状に合わせて方形状に形成されているが、表面シート51を除く充填シート41と裏面シート61には、その外周部であって、配線シート10の出力端子部17が位置する部分、すなわち対角方向の角部4箇所に切欠き部41a,61aがそれぞれ形成されている。つまり、表面シート51は、切欠き部の無い単純な方形状となっている。
次に、上記構成の素子実装基板2、及び上記構成例2の充填シート41、表面シート51、及び裏面シート61を用いて図1に示す太陽電池1を製造し、その太陽電池1を複数個用いて太陽電池モジュールを製造する方法について、図6及び図7(a)〜(f)に示す製造方法の各工程図を参照して説明する。ただし、図7(a)〜(e)は断面図、図7(f)は平面図である。
まず、図6及び図7(a)に示すように、素子実装基板2の表面側に、出力端子部17が位置する外周部に切欠き部41aが設けられた充填シート41と切欠き部が設けられていない表面シート51とを配置し、素子実装基板2の裏面側に、出力端子部17が位置する外周部に切欠き部41a,61aがそれぞれ設けられた充填シート41と裏面シート61とを配置して全体をラミネート処理することにより、図7(b)に示す太陽電池1を作製する。
この後、出力端子部17が位置している充填シート41及び裏面シート61の切欠き部41a,61a以外の外周部については、ラミネート処理によってはみ出した充填部材(充填シート部分)41bをカットする。なお、充填シート41及び裏面シート61の切欠き部41a,61aにおいても、はみ出した充填部材(充填シート部分)41cが出力端子部17に付着している。
次に、この状態で、図7(c)に示すように、出力端子部17を根元部分から素子実装基板2の裏面側まで折り返すように略コ字状に折り曲げる。このとき、図7(d)に一部を拡大して示すように、出力端子部17にも充填部材41cが付着していることから、根元部分で折り曲げにくくなっているものの、多少大きなRで出力端子部17を裏面側に折り曲げても、表面シート51及び裏面シート61の外周部はそれよりも外側に出っ張っているため、最終的には、表面シート51及び裏面シート61の外周部内で(すなわち、裏面シート61の切欠き部61a内において)出力端子部17を折り曲げることができる。
ただし、出力端子部17は、隣接する他の太陽電池1の出力端子部17と接続するため、実際には、表面シート51及び裏面シート61の外周面に沿って折り曲げている。
この後、図7(e),(f)に示すように、折り曲げられた出力端子部17同士を対向させ、かつ、表面シート51の外周部を接するようにして複数個(図では2個)の太陽電池1,1を隣接配置し、隣接している太陽電池1,1の対向する出力端子部17同士を半田等で接続する。これにより、太陽電池1を複数個接続した最終形態の太陽電池モジュールを作製することができる。
本発明の製造方法によれば、出力端子部17は、裏面シート61の切欠き部61a内において折り曲げられており、表面シート51及び裏面シート61の外周部から外側にはみ出ることがない。従って、この太陽電池1を複数個隣接配置して対向する出力端子部17同士を接続する場合、接続端子部17は、表面シート51及び裏面シート61の外周部から外側にはみ出ることなく接続できるので、受光面側から見たとき、太陽電池1の表面シート51を接触させた状態で配置することができる。すなわち、隣接する太陽電池1の表面シート51間を隙間なく配置できるため、その分、太陽電池1を密に配置した太陽電池モジュールを作製することができるものである。
<太陽電池の他の実施例>
図8は、本実施形態に係る太陽電池の他の実施例を示している。
図8は、本実施形態に係る太陽電池の他の実施例を示している。
図1に示した実施例では、太陽電池1は、配線シート10に1個の太陽電池素子20を実装しているが、他の実施例の太陽電池1Aは、配線シート10Aに5個の太陽電池素子20を実装している。
すなわち、配線シート10Aは、図9に示すように、1つの櫛形状のn型用配線13と1つの櫛形状のp型用配線14との組み合わせである配線パターン12が配線基材11の表面上に縦方向に5つ並べて配置されており、各配線パターン12は、隣接して配置されている他の配線パターン12と電気的に接続されている。
また、配線基材11には、最上部の配線パターン12のn型用配線13の上端部の左右両側に横方向に突出させて出力端子部17が接続され、最下部の配線パターン12のp型用配線14の下端部の左右両側に横方向に突出させて出力端子部17が接続されている。
そして、図10に示すように、配線シート10A上の各配線パターン12のn型用配線13及びp型用配線14に、図2に示す太陽電池素子20のn型用電極24及びp型用電極25の位置を合わせるようにして、配線パターン12上に太陽電池素子20をそれぞれ実装することによって、図8に示すように、縦長の素子実装基板2Aを作製している。
<シート構成例3>
図11は、充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aの構成例3を示す分解斜視図である。
図11は、充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aの構成例3を示す分解斜視図である。
構成例3では、充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aのそれぞれが、素子実装基板2Aの形状に合わせて長方形状に形成されているとともに、各シートの外周部であって、配線シート10Aの出力端子部17が位置する部分、すなわち対角方向の角部4箇所に切欠き部41Aa,51Aa,61Aaがそれぞれ形成されている。
なお、上記構成の素子実装基板2A、及び上記構成例3の充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aを用いて図8に示す太陽電池1Aを製造し、その太陽電池1Aを複数個(この例では3個)用いて図13に示す最終形態の太陽電池モジュールを製造する方法については、上記構成例1で説明した図4及び図5(a)〜(e)に示す製造方法と基本的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
<シート構成例4>
図12は、充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aの構成例4を示す分解斜視図である。
図12は、充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aの構成例4を示す分解斜視図である。
構成例4では、充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aのそれぞれは、素子実装基板2Aの形状に合わせて長方形状に形成されており、かつ、表面シート51Aを除く充填シート41Aと裏面シート61Aには、その外周部であって、配線シート10Aの出力端子部17が位置する部分、すなわち対角方向の角部4箇所に切欠き部41Aa,61Aaがそれぞれ形成されている。つまり、表面シート51Aは、切欠き部の無い単純な長方形状となっている。
なお、上記構成の素子実装基板2A、及び上記構成例4の充填シート41A、表面シート51A、及び裏面シート61Aを用いて図8に示す太陽電池1Aを製造し、その太陽電池1Aを複数個(この例では3個)用いて同じく図13に示す最終形態の太陽電池モジュールを製造する方法については、上記構成例2で説明した図6及び図7(a)〜(f)に示す製造方法と基本的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
<太陽電池の応用例>
図14(a),(b)は、本発明の各太陽電池1,1A及び各太陽電池モジュール(ただし、太陽電池モジュールについては図示を省略している。)の応用例を示す平面図である。
図14(a),(b)は、本発明の各太陽電池1,1A及び各太陽電池モジュール(ただし、太陽電池モジュールについては図示を省略している。)の応用例を示す平面図である。
この応用例では、各太陽電池素子20の周囲の領域を非透明部材71によって被覆(被覆箇所にドットを付している。)した構成としている。このように、各太陽電池素子20の周囲の領域に非透明部材71を設けることで、太陽電池1,1A及び太陽電池モジュールを表面側から見たとき、出力端子部17が表面側から視認しにくくなり、品位が向上する。
非透明部材71として、暗色系(例えば黒色等)の材料を用いた場合には、太陽電池1,1A及び太陽電池モジュールを表面シート51側から見たとき、太陽電池素子20を除く全面を、一つの色(例えば、暗色系の黒色等)に統一することができる。なお、非透明部材71を設ける面は、表面シート51の表面側または裏面側のどちらでもよい。
非透明部材71の材質としては、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系や、アクリル樹脂・メラミン樹脂系などの樹脂材料(塗料)を使用することができるが、これらの樹脂材料に特に限定されるものではない。
非透明部材71として上記のような樹脂材料(塗料)を用いる場合には、太陽電池1,1A及び太陽電池モジュールの表面シート51の太陽電池素子の領域を除く全面に、非透明部材71を均一に塗布すればよい。これにより、太陽電池素子20の領域を除く表面シート51の全面に非透明部材71が膜状に塗布される。
非透明部材71を塗布する方法としては、例えば、ロールに一定量の塗料(非透明部材71)を常時付着させた状態を維持しつつ、太陽電池素子20の領域をマスクした状態で、ローラを表面シート51上に一方向から一定速度で転写していく、いわゆるロール塗装によって実施することができる。ロール塗装の場合、塗料の塗布厚みは、一般的に数十μm程度の精度であるが、塗布厚みについては特に制限されるものではない。また、非透明部材71を塗布する方法は、このようなロール塗装に限定されるものではなく、その他の従来周知の方法を採用することが可能である。
一方、非透明部材71は、太陽電池素子20の周囲の領域が非透明インクによって印刷された透明な絶縁性フィルムによって形成され、この絶縁性フィルムを表面シート51に張り付けることで各太陽電池素子20の周囲の領域を非透明インクで被覆する構成としてもよい。このような構成とすれば、非透明インクが印刷された絶縁性フィルムを表面シートに貼り合わせるだけで、表面シート側において、各太陽電池セルの周囲の領域を透過する光を遮断することができ、出力端子部を表面側から視認しにくくすることができる。
非透明部材71及び絶縁性フィルムの材質としては、ポリエステル樹脂・メラミン樹脂系や、アクリル樹脂・メラミン樹脂系などの樹脂材料を使用することができるが、これらの樹脂材料に特に限定されるものではない。
なお、本発明における太陽電池の概念には、上述した半導体基板の一方の表面(裏面)のみにn型用電極及びp型用電極の双方が形成された構成の裏面電極型太陽電池だけでなく、MWT(Metal Wrap Through)(半導体基板に設けられた貫通孔に電極の一部を配置した構成の太陽電池)などのいわゆるバックコンタクト型太陽電池(太陽電池の受光面と反対側の裏面から電流を取り出す構造の太陽電池)なども含まれる。
また、本発明の太陽電池は、上記した裏面電極型太陽電池に限定されるものではなく、図15(a),(b)に示すように、表裏両面に電極を有する両面電極型太陽電池にも適用することができる。ただし、図15(a)は両面電極型太陽電池の平面図、図15(b)は断面図である。ただし、図15(b)では、後述する出力端子部を折り曲げた状態で示している。
両面電極型太陽電池80は、正方形状の半導体基板81の表面に2本の表面電極82が平行に配置され、この表面電極82の一方の端部に、該表面電極82と直交して接続される表面側バスバー電極83が配置されている。また、半導体基板81の裏面に、前記表面電極82と平行して2本の裏面電極84が配置され、この裏面電極84の一方の端部(表面電極82の一方の端部とは反対側の端部)に、該裏面電極84と直交して接続される裏面側バスバー電極85が配置されている。そして、このように平行に配置された表面側バスバー電極83の両端部と裏面側バスバー電極85の両端部とを半導体基板81の外周部(より正確には、半導体基板81全体を被覆する表面シート86、充填シート87及び裏面シート88の外周部)より外側まで延設して出力端子部83a,85aを構成している。
このような構成において、少なくとも充填シート87と裏面シート88の外周部であって各出力端子部83a,85aが位置する部分にそれぞれ切欠き部87a,88aを形成する。これにより、出力端子部83a,85aを根元部分から折り曲げた場合でも、その折り曲げ部を切欠き部87a,88aに位置させることができるため、折り曲げた出力端子部83a,85aが少なくとも表面シート87の外周部より外側にはみ出ることを防止することができる。
なお、今回開示した実施形態はすべての点で例示であって、限定的な解釈の根拠となるものではない。従って、本発明の技術的範囲は、上記した実施形態のみによって解釈されるものではなく、特許請求の範囲の記載に基づいて画定される。また、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
1,1A 太陽電池
2,2A 素子実装基板
10 配線シート
11 配線基材
12 配線材(配線パターン)
13 n型用配線
14 p型用配線
17 出力端子部
20 太陽電池素子(裏面電極型太陽電池素子)
21 半導体基板
22 n型不純物拡散領域
23 p型不純物拡散領域
24 n型用電極
25 p型用電極
26 パッシベーション膜
27 反射防止膜
32 素子実装基板
41,41A 充填シート(充填部材)
51,51A 表面シート(表面部材)
61,61A 裏面シート(裏面部材)
71 非透明部材
80 両面電極型太陽電池
81 半導体基板
82 表面電極
83 表面側バスバー電極
83a 出力端子部
84 裏面電極
85 裏面側バスバー電極
85a 出力端子部
86 表面シート
87 充填シート
87a 切欠き部
88 裏面シート
88a 切欠き部
2,2A 素子実装基板
10 配線シート
11 配線基材
12 配線材(配線パターン)
13 n型用配線
14 p型用配線
17 出力端子部
20 太陽電池素子(裏面電極型太陽電池素子)
21 半導体基板
22 n型不純物拡散領域
23 p型不純物拡散領域
24 n型用電極
25 p型用電極
26 パッシベーション膜
27 反射防止膜
32 素子実装基板
41,41A 充填シート(充填部材)
51,51A 表面シート(表面部材)
61,61A 裏面シート(裏面部材)
71 非透明部材
80 両面電極型太陽電池
81 半導体基板
82 表面電極
83 表面側バスバー電極
83a 出力端子部
84 裏面電極
85 裏面側バスバー電極
85a 出力端子部
86 表面シート
87 充填シート
87a 切欠き部
88 裏面シート
88a 切欠き部
Claims (9)
- 1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池であって、
前記表面部材、前記両充填部材及び前記裏面部材の外周部であって前記出力端子部が位置する部分に切欠き部が形成されていることを特徴とする太陽電池。 - 1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池であって、
前記両充填部材及び前記裏面部材の外周部であって前記出力端子部が位置する部分に切欠き部が形成されていることを特徴とする太陽電池。 - 請求項1または請求項2に記載の太陽電池であって、
前記出力端子部は、前記切欠き部において前記裏面部材側に折り曲げられていることを特徴とする太陽電池。 - 請求項3に記載の太陽電池であって、
前記出力端子部は、前記表面部材の外周部より内側で折り曲げられていることを特徴とする太陽電池。 - 請求項3または請求項4に記載の太陽電池であって、
前記太陽電池素子の周囲の領域が非透明部材によって被覆されていることを特徴とする太陽電池。 - 請求項5に記載の太陽電池であって、
前記非透明部材は、前記太陽電池素子の周囲の領域が非透明インクによって印刷された絶縁性フィルムによって形成され、前記絶縁性フィルムを前記表面部材に張り付けることで前記太陽電池素子の周囲の領域が前記非透明インクで被覆されていることを特徴とする太陽電池。 - 請求項3から請求項6までのいずれか1項に記載の太陽電池が複数個隣接配置され、隣接する前記太陽電池の対向する前記出力端子部同士が接続されていることを特徴とする太陽電池モジュール。
- 1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池を用いて太陽電池モジュールを製造する方法であって、
前記素子実装基板の表面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と表面部材とを配置し、前記素子実装基板の裏面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と裏面部材とを配置して全体をラミネート処理する工程と、
前記出力端子部を前記切欠き部において根元部分から前記素子実装基板の裏面側に折り曲げる工程と、
折り曲げられた前記出力端子部同士を対向させ、かつ、前記表面部材の外周部を接するようにして複数個の太陽電池を隣接配置する工程と、
隣接する太陽電池の対向する出力端子部同士を接続する工程と、を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。 - 1または複数個の太陽電池素子が配線基材上に実装されるとともに前記配線基材に形成された出力端子部が前記配線基材から外部に突出して設けられている素子実装基板と、前記素子実装基板の表面側に積層配置された充填部材及び表面部材と、前記素子実装基板の裏面側に積層配置された充填部材及び裏面部材とを備えた太陽電池を用いて太陽電池モジュールを製造する方法であって、
前記素子実装基板の表面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と外周部に切欠き部が設けられていない表面部材とを配置し、前記素子実装基板の裏面側に、前記出力端子部が位置する外周部に切欠き部が設けられた充填部材と裏面部材とを配置して全体をラミネート処理する工程と、
前記出力端子部を前記切欠き部において根元部分から前記素子実装基板の裏面側に折り曲げる工程と、
折り曲げられた前記出力端子部同士を対向させ、かつ、前記表面部材の外周部を接するようにして複数個の太陽電池を隣接配置する工程と、
隣接する太陽電池の対向する出力端子部同士を接続する工程と、を含むことを特徴とする太陽電池モジュールの製造方法。
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-
2011
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JP6996698B2 (ja) | 2014-09-25 | 2022-01-17 | サンパワー コーポレイション | 太陽電池相互接続 |
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