JP2013006496A - 車両用内装材 - Google Patents
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Abstract
【課題】クリップを保持する部材を、スライド型を用いることなく設けることができる車両用内装材を提供すること。
【解決手段】クリップ30を介して、ドアインナパネル12に取り付けられるドアトリム20であって、ドアインナパネル12と対向する形で配されるトリムボード21とトリムボード21と一体的に形成され、トリムボード21における裏面21Aからドアインナパネル12に向かって立設される台座部60と、トリムボード21と対向されるとともにクリップ30が取り付けられる頂面部41が設けられ、台座部60に取り付けられる取付部材40と、を備え、取付部材40は、台座部60に対して、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした回転方向における複数の向きのうち、いずれか一方向を選択して取付可能な形状をなしていることに特徴を有する。
【選択図】図5
【解決手段】クリップ30を介して、ドアインナパネル12に取り付けられるドアトリム20であって、ドアインナパネル12と対向する形で配されるトリムボード21とトリムボード21と一体的に形成され、トリムボード21における裏面21Aからドアインナパネル12に向かって立設される台座部60と、トリムボード21と対向されるとともにクリップ30が取り付けられる頂面部41が設けられ、台座部60に取り付けられる取付部材40と、を備え、取付部材40は、台座部60に対して、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした回転方向における複数の向きのうち、いずれか一方向を選択して取付可能な形状をなしていることに特徴を有する。
【選択図】図5
Description
本発明は、車両用内装材に関する。
従来、車両用内装材を車両パネルに取り付けるために、クリップを用いる場合がある。このようなクリップを車両用内装材に保持するための保持部材(クリップ座)としては、例えば下記特許文献1に記載のものが知られている。特許文献1の車両用内装材(ドアトリム)においては、クリップ座が本体部と一体的に形成されている。このようなクリップ座は、本体部の裏面から車両パネルに向かって立設される立壁部(周壁)と、立壁部上に設けられたクリップ取付部を有している。クリップ取付部は、本体部と対向する形で延びる板状をなしており、クリップを装着可能な保持孔が形成されている。これにより、クリップを保持孔に挿通することで、クリップ取付部の裏面側にクリップが保持される構成となっている。
このようなクリップ座を、例えば、射出成形型で本体部と一体的に成形する場合、クリップ取付部はアンダーカット部となる。このため、クリップ取付部を成形するためには、本体部を成形するための成形型とは別に本体部の延設方向に沿ってスライド移動可能なスライド型を用いる必要がある。
しかしながら、クリップ取付部を成形するためにスライド型を用いる場合には、スライド型がスライド移動するためのスペースを本体部の裏面上に確保する必要がある。本体部の裏面には、クリップ座以外の他部材(例えば、車両パネル側に向かう立壁部や部材固定用のボスなど)が形成される場合が多い。このため、本体部に設けられた他部材とスライド型との干渉を避けるように、クリップ座の形成箇所やスライド型のスライド方向を考慮する必要があり、設計の自由度が低下するという問題点がある。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、クリップが取り付けられる部材を、スライド型を用いることなく設けることができる車両用内装材を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用内装材は、クリップを介して、車両パネルに取り付けられる車両用内装材であって、前記車両パネルと対向する形で配される本体部と、前記本体部と一体的に形成され、前記本体部における前記車両パネル側の面から前記車両パネルに向かって立設される台座部と、前記本体部と対向されるとともに前記クリップが取り付けられるクリップ座面部が設けられ、前記台座部に取り付けられる取付部材と、を備え、前記取付部材は、前記台座部に対して、前記台座部の立設方向に沿った軸を中心とした回転方向における複数の向きのうち、いずれか一方向を選択して取付可能な形状をなしていることに特徴を有する。
本発明によれば、本体部の裏面から立設される台座部を、例えば射出成形によって成形する際には、本体部の裏面を成形する成形型によって、本体部と一体的に成形することができる。つまり、台座部を成形する際には、スライド型を用いる必要がない。
そして、クリップ座面部が設けられた取付部材は、本体部とは別部品で構成されており、台座部に取り付けられる構成となっている。このように、本発明においては、クリップが取り付けられるクリップ座面部を車両用内装材に設ける構成としつつも、スライド型を用いる必要がない。これにより、スライド型の移動スペースを確保する必要がないから、クリップ取付箇所(台座部及び取付部材)の形成箇所が制限されることがなく、設計時の自由度をより高くすることができる。
なお、ここで言う「取付部材が台座部に取り付けられる」とは、取付部材と台座部とが分離可能に取り付けられることに限定されず、例えば、取付部材と台座部とが接合などにより分離不可能に取り付けられることも含まれる。
また、取付部材は、台座部に対して、台座部の立設方向に沿った軸を中心とした回転方向における複数の向きのうち、いずれか一方向を選択して取付可能な形状をなしている。このため、台座部に対して取付部材を取り付ける際に、クリップ座面部の向きを任意に変更することができる。これにより、クリップ座面部に対するクリップの取付方向を変更することができる。
例えば、クリップ座面部に、クリップ座面部の延設方向に沿って延びるクリップ進入孔が形成されている構成の場合は、クリップ座面部(クリップ進入孔)の向きを変更することで、クリップの取付方向を変更することができ、クリップ取付作業の自由度を高くすることができる。
上記構成において、前記台座部及び前記取付部材のうち、いずれか一方には、前記台座部の立設方向に沿った軸を中心とした円環状をなす環状係合部が設けられ、前記台座部及び前記取付部材のうち、他方には、前記環状係合部に係合される被係合部が設けられているものとすることができる。
環状係合部を設けることで、取付部材を、台座部に対して取り付ける際には、台座部の立設方向に沿った軸を中心とした回転方向における全周(360度)に亘って取付部材の取付方向(取付角度)を選択することができる。これにより、クリップ座面部に対するクリップの取付方向の自由度をより高くすることができる。
なお、ここで言う「環状係合部が被係合部に係合する」とは、環状係合部と被係合部とが分離可能に取り付けられることに限定されず、例えば、環状係合部と被係合部とが接合されることも含まれる。また、環状係合部は環状をなしているため、その強度をより高くすることができる。
また、前記被係合部は、前記環状係合部の円環状に倣った円環状をなすものとすることができる。
取付部材と台座部との係合箇所(環状係合部及び被係合部)を円環状とすることで、取付部材及び台座部に外力が作用した際に、取付部材及び台座部に応力が集中する事態を抑制できる。これにより、例えば、車両パネルから車両用内装材を取り外す際に、クリップに外力が作用した場合において、台座部と本体部との接合箇所に応力が集中する事態を抑制でき、本体部の表側(意匠面側)に白化などが生じる事態を抑制できる。
また、前記環状係合部は、前記取付部材に設けられ、前記被係合部は、前記台座部に設けられているものとすることができる。
環状係合部を取付部材に設けることで、取付部材の強度をより高くするとともに、台座部に対する取付部材の取付をより安定したものとすることができる。
また、前記環状係合部は、前記台座部及び前記取付部材のうち、いずれか一方における他方との対向面であって、前記被係合部は、前記他方における前記一方との対向面であって、前記環状係合部及び前記被係合部は、前記台座部の立設方向に沿った軸を中心とした周方向に沿って延びており、前記周方向における複数個所において互いに接合されているものとすることができる。
本発明によれば、クリップが取り付けられる部材を、スライド型を用いることなく設けることができる車両用内装材を提供することができる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態では、車両用内装材としてドアトリム20を例示する。図1は、ドアトリム20を備えた車両用ドア10を表側(車室内側)から視た状態を示す分解斜視図である。図2は、ドアトリム20を備えた車両用ドア10を裏側(車室外側)から視た状態を示す分解斜視図である。
本発明の実施形態1を図1ないし図5によって説明する。本実施形態では、車両用内装材としてドアトリム20を例示する。図1は、ドアトリム20を備えた車両用ドア10を表側(車室内側)から視た状態を示す分解斜視図である。図2は、ドアトリム20を備えた車両用ドア10を裏側(車室外側)から視た状態を示す分解斜視図である。
車両用ドア10は、車両のサイドドアとして使用されるもので、図1及び図2に示すように、金属製のドアインナパネル12(車両パネル)を備えている。ドアインナパネル12は、ドアアウタパネル(図示せず)とともに車両パネルを構成するものである。ドアインナパネル12は、正面視にて、略方形状をなしている。また、ドアインナパネル12には、これらの部品の組み付け作業や保守作業などを行うためのサービスホール12A、12B、12Dが形成されている。
ドアトリム20は、合成樹脂材料、あるいは、合成樹脂材料に天然繊維(ケナフなど)を混合した材料等によって形成されており、ドアインナパネル12の車室内側に取り付けられるものである。ドアトリム20は、ドアインナパネル12と対向する形で配されるトリムボード21(本体部)と、トリムボード21に装着されたオーナメント22と、を備えている。また、ドアトリム20における車室内側の面を覆う形で、表皮材(図示せず)が貼り付けられている。
また、図1に示すように、ドアトリム20には、スピーカグリル23、インサイドドアハンドル(図示せず)が取り付けられる開口部24、プルハンドル(図示せず)やスイッチベース(図示せず)が取り付けられる開口部25などが設けられている。
図1及び図2に示すように、トリムボード21は、正面視にて、ドアインナパネル12とほぼ同じ大きさの略方形状をなしている。また、トリムボード21の外周端部は、それぞれ裏側(図2の紙面貫通方向手前側)に立ち上がる立壁部26とされる。オーナメント22は、ドアトリム20の意匠性を高めるための装飾部材であって、例えば、トリムボード21の上部に取り付けられている。
次に、ドアインナパネル12に対してトリムボード21を取り付けるための取付構造について説明をする。トリムボード21の裏面21A(ドアインナパネル12側の面)には、図2及び図3に示すように、クリップ30を取り付けるための取付部材40及び取付部材40が取り付けられた台座部60が複数個所に設けられている。このような取付部材40及び台座部60は、例えば、トリムボード21の周端部に沿う形で複数個配列されている。
台座部60は、図4に示すように、平面視円環状をなし、車室外側(ドアインナパネル12側)へ向かって立設されるとともに、トリムボード21と一体的に成形されている。なお、図3及び図4は、台座部60と取付部材40とが分離した状態を示す図である。この台座部60は、図5に示すように、車室外側に開口された形状をなしている。このため、例えば、トリムボード21を成形するための成形型を用いて、トリムボード21と台座部60とを同時に成形することができる。
取付部材40は、図5に示すように、例えば、車室外側に向かうにつれて、わずかに先細りする略円筒形状をなしている。取付部材40の底面45(台座部側の端面)は、図5に示すように、円環状をなすとともに、平面状をなしている。これに対応して、台座部60の頂面61(立設方向における先端面)も、図4及び図5に示すように、平面状をなしている。
取付部材40の底面45と台座部60の頂面61は、図4に示すように、同径の円環状をなしている。より具体的には、取付部材40の底面45と台座部60の頂面61とは、台座部60(又は取付部材40)の立設方向(図5の上下方向)に沿った軸Z1を中心とした円環状をなしており、互いに重なり合う形状をなしている。つまり、台座部60の頂面61は、取付部材40の底面45の円環状に倣った形状をなしている。
また、取付部材40の底面45(他方における一方との対向面)及び台座部60の頂面61(台座部及び取付部材のうち、いずれか一方における他方との対向面)とは、互いに対向配置されており、各々、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした周方向に延びている。
本実施形態においては、取付部材40の底面45と台座部60の頂面61とが互いの全面に亘って接合(当接)されている。取付部材40の底面45と台座部60の頂面61とは、例えば、振動溶着によって互いに接合されている。このように、本実施形態においては、台座部60の頂面61(被係合部)に取付部材40の底面45(環状係合部)が係合される構成となっている。
なお、取付部材40の底面45及び台座部60の頂面61の接合手段は、振動溶着に限定されない。例えば、ホットメルトなどの接着剤を用いて、取付部材40の底面45と台座部60の頂面61とを接合してもよい。
本実施形態では、取付部材40の底面45及び台座部60の頂面61は、円環状をなすとともに、互いに重なり合う形状をなしている。つまり、台座部60に対する取付部材40の軸Z1を中心とした回転方向において、取付部材40をいかなる方向に回転させた場合であっても、取付部材40の底面45と台座部60の頂面61とをその全面に亘って当接させることが可能となっている。
これにより、取付部材40の底面45と台座部60の頂面61とを接合する際には、台座部60に対する取付部材40の軸Z1を中心とした回転方向(周方向、図4に示す矢線R1)の取付角度を任意に設定することができる。言い換えると、取付部材40は、台座部60に対して、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした回転方向における複数の向き(本実施形態では、360度全周方向)のうち、いずれか一方向を選択して取付可能(接合可能)な形状をなしている。
取付部材40の頂面部41は、クリップ30が取り付けられるクリップ座面部とされる。頂面部41は、トリムボード21と対向される形で配されており、トリムボード21の延設方向に沿って延びている。
取付部材40の頂面部41には、クリップ30を装着可能な保持孔42が形成されており、保持孔42の周縁部の一部を切り欠くことにより、進入孔43が形成されている。進入孔43は、頂面部41の外周縁から保持孔42に連通する形で延びており、進入孔43を通じてクリップ30を保持孔42に進入させることが可能となっている。なお、このような進入孔43を形成するために、取付部材40の頂面部41は、進入孔43側の端部が切り欠かれた形状をなしている。また、保持孔42の中心軸は、上述した軸Z1(台座部60の立設方向に沿った軸)と一致している。
保持孔42に装着されたクリップ30は、頂面部41の表裏両面に係止することによって、頂面部41の延設方向と交差する方向(図5の上下方向)に保持される。詳細には、クリップ30は、図5に示すように、頂面部41を、その表裏両側(図5の上下両側)から挟む一対の保持片31を有している。両保持片31の間には、保持孔31の径寸法とほぼ同じ直径を有する軸部32が形成されている。また、軸部32の直径は、進入孔43の幅(図4における左右方向の長さ)よりも大きい値で設定されている。
この結果、クリップ30が保持孔31に装着された状態では、軸部32が保持孔31の内側にほぼ適合して収容され、両保持片31が頂面部41の表裏両面に係止される。これにより、クリップ30は、取付部材40によって、図5の上下方向に移動が規制された状態に保持される。
クリップ30は、弾性的に変形可能な変形可能部33を有している。変形可能部33は、ドアインナパネル12に貫通形成された取付孔13に対して縮径しつつ挿入された後、弾性復帰することで取付孔13の孔縁に車室外側(図5の上側)から係止される構成となっている。これにより、トリムボード21は、クリップ30を介してドアインナパネル12に取り付けられる。なお、変形可能部33と保持片31との間には、取付孔13の内周面と変形可能部33との間に形成される隙間を塞ぐ塞ぎ片34が設けられている。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態においては、トリムボード21の裏面21Aから立設される台座部60を、例えば射出成形によって成形する際には、トリムボード21の裏面21Aを成形する成形型によって、トリムボード21と一体的に成形することができる。つまり、台座部60を成形する際には、スライド型を用いる必要がない。
そして、頂面部41が設けられた取付部材40は、トリムボード21とは別部品で構成されており、台座部60に取り付けられる構成となっている。このように、本実施形態においては、クリップ30が取り付けられる頂面部41をドアトリム20に設ける構成としつつも、スライド型を用いる必要がない。これにより、スライド型の移動スペースを確保する必要がないから、クリップ取付箇所(台座部60及び取付部材40)の形成箇所が制限されることがなく、設計時の自由度をより高くすることができる。
また、取付部材40は、台座部60に対して、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした回転方向における複数の向きのうち、いずれか一方向を選択して取付可能な形状(底面45が円環状)をなしている。このため、台座部60に対して取付部材40を取り付ける際に、頂面部41の向きを任意に変更することができる。
これにより、進入孔43の開口方向(図4では下方)を変更することができ、頂面部41に対するクリップ30の取付方向を変更することができる。この結果、クリップ30を取り付ける作業の自由度を高くすることができる。例えば、図3に示すように、取付部材40の周囲に立壁部26が配されている場合などは、進入孔43の開口方向を立壁部26とは反対側に向ける形で、取付部材40を固定することで、進入孔43に対するクリップ30の挿入作業を容易に行うことができる。
また、トリムボード21は、意匠性などの点から、その大部分が曲面で構成されている場合が多く、トリムボード21の裏面21Aは、平面状ではなく曲面状をなす場合が多い。このため、仮に、トリムボード21の裏面21Aに取付部材40を直接接合することは困難である。そこで、本実施形態では、トリムボード21の裏面21Aに台座部60を形成し、台座部60の頂面61に取付部材40の底面45を接合させる構成とした。台座部60の頂面61と取付部材40の底面45とは、共に平面状をなすため、台座部60と取付部材40との接合をより確実に行うことができる。
また、本実施形態において、台座部60には、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした円環状をなす頂面61(被係合部)が設けられ、取付部材40には、頂面61に接合(係合)される底面45(環状係合部)が設けられている。
円環状をなす頂面61を設けることで、取付部材40を、台座部60に対して取り付ける(接合する)際には、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした回転方向における全周(360度)に亘って取付部材40の取付方向(取付角度)を選択することができる。これにより、進入孔43の開口方向(進入孔43の延設方向、ひいては頂面部41に対するクリップ30の取付方向)の自由度をより高くすることができる。また、頂面61は環状をなしているため、台座部60の強度をより高くすることができる。
また、本実施形態において、台座部60の頂面61(被係合部)は、取付部材40の底面45(環状係合部)の円環状に倣った円環状をなしている。
取付部材40と台座部60との係合箇所(底面45及び頂面61)を円環状とすることで、取付部材40及び台座部60に外力が作用した際に、取付部材40及び台座部60に応力が集中する事態を抑制できる。これにより、例えば、ドアインナパネル12からドアトリム20を取り外す際などに、クリップ30に外力が作用した場合において、台座部60とトリムボード21との接合箇所に応力が集中する事態を抑制でき、トリムボード21の表側(意匠面側)に白化などが生じる事態を抑制できる。
また、台座部60の頂面61は、取付部材40との対向面であって、取付部材40の底面45は、台座部60との対向面であって、頂面61及び底面45は、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした周方向に沿って延びており、周方向における複数個所(本実施形態では、全周)において互いに接合されている。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図6によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材140と台座部160の構成が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態2を図6によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材140と台座部160の構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態においては、取付部材140の底面の全周に亘って、凹部145(環状係合部)が形成されている。この凹部145には、台座部160の先端部165(被係合部)が嵌合される構成となっている。そして、凹部145の内面と台座部160の先端部165とが接合されている。
このように、凹部145に台座部160の先端部165を嵌合させることで、凹部145の内面と台座部160の先端部165とを接合する際に、取付部材140を台座部160に対して固定させやすくなり、作業性が良好となる。なお、本実施形態において、台座部160側に凹部を形成し、取付部材140の底部を当該凹部に嵌合させる構成としてもよい。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3を図7によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材240と台座部260の構成が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態3を図7によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材240と台座部260の構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態において、台座部260の頂面には、その全周に亘って、段部261(被係合部)が形成されている。これに対応して、取付部材240の底面には、その全周に亘って、段部245(環状係合部)が形成されている。台座部260の段部261と、取付部材240の段部245とは、互いに嵌合されており、取付部材240及び台座部260は、段部245,段部261において互いに接合されている。
このように、台座部260の段部261と、取付部材240の段部245とを、互いに嵌合させることで、取付部材240及び台座部260とを接合する際に、取付部材240を台座部260に対して固定させやすくなり、作業性が良好となる。
<実施形態4>
次に、本発明の実施形態4を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材340と台座部360の構成が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態4を図8によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材340と台座部360の構成が上記実施形態と相違する。
本実施形態の取付部材340は、底部から台座部360に向かって延びる複数の取付爪345を有している。各取付爪345は、台座部360に形成された各取付孔361に、それぞれ係止されている。これにより、台座部360に対して取付部材340が固定されている。本実施形態で例示したように、台座部に対する取付部材の固定方法は上記実施形態で例示した振動溶着などの接合に限定されず、取付爪345のような着脱が可能なものであってもよい。
なお、本実施形態においては、台座部の立設方向に沿った軸Z1を中心とした周方向に沿って、取付孔361及び取付爪345が複数個配列されている。これにより、各取付孔361と各取付爪345との組み合わせを変更することで、台座部360に対する取付部材340の軸Z1を中心とした回転方向(周方向)の取付角度を任意に設定することができる。例えば、図8の右側に位置する取付孔361Aに係止されている取付爪345Aを、取付孔361Aとは別の取付孔361Bに係止させることで、取付部材340の軸Z1を中心とした回転方向(周方向)の取付角度を、図8に示す角度から90度回転させることができる。
<実施形態5>
次に、本発明の実施形態5を図9によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材の形状が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態5を図9によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材の形状が上記実施形態と相違する。
本実施形態の取付部材440は、周壁の一部を切り欠いた略円筒状をなしている。つまり、取付部材440の底面445(本実施形態における被係合部)は、円環の一部を切り欠いた略U字状をなしている。取付部材440の底面445は、台座部60の頂面61(本実施形態における環状係合部)と接合される構成となっている。本実施形態で例示したように、取付部材の底面又は台座部の頂面のうち、一方のみが円環状であってもよい。
<実施形態6>
次に、本発明の実施形態6を図10によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、台座部の形状及び取付部材と台座部との接合箇所が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態6を図10によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、台座部の形状及び取付部材と台座部との接合箇所が上記実施形態と相違する。
本実施形態の台座部560は、平面視において、正六角形の一部が開口された形状をなしている。台座部560は、平面視において、取付部材40を囲む形で形成されている。本実施形態においては、台座部560の内周面562(被係合部)と、取付部材40の外周面46(環状係合部)とが、複数箇所(図10では4箇所)で当接する構成となっており、各当接箇所において、それぞれ接合されている。
つまり、台座部560の内周面562(他方における一方との対向面)と、取付部材40の外周面46(台座部及び取付部材のうち、いずれか一方における他方との対向面)とは、台座部560の立設方向に沿った軸Z1を中心とした周方向に沿って延びており、周方向における複数個所において互いに接合されている。
このような構成とすれば、取付部材40を、台座部560に対して取り付ける(接合する)際には、台座部60の立設方向に沿った軸Z1を中心とした回転方向における全周(360度)に亘って取付部材40の取付方向(取付角度)を選択することができる。
本実施形態によれば、台座部560が、取付部材40を囲む形で形成されている。このため、台座部560と取付部材40とを接合する際に、取付部材40が外力によって倒れる事態をより確実に抑制することができる。
<実施形態7>
次に、本発明の実施形態7を図11によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、台座部の形状及び取付部材と台座部との接合箇所が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態7を図11によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、台座部の形状及び取付部材と台座部との接合箇所が上記実施形態と相違する。
本実施形態の台座部660は、平面視において、略U字状をなしている。台座部660は、平面視において、取付部材40を囲む形で形成されている。本実施形態においては、台座部660の内周面662(被係合部)の周方向に亘って、取付部材40の外周面46(環状係合部)が当接する構成となっており、当接箇所において、それぞれ接合されている。
<実施形態8>
次に、本発明の実施形態8を図12によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材の形状が上記実施形態と相違する。
次に、本発明の実施形態8を図12によって説明する。上記実施形態と同一部分には、同一符号を付して重複する説明を省略する。本実施形態においては、取付部材の形状が上記実施形態と相違する。
本実施形態の取付部材740は、六角形状をなす筒における側部を一部切り欠いた形状(平面視略五角形状)をなしている。取付部材740の側壁部747は、平面視において、台座部60を囲む形で形成されている。本実施形態においては、台座部60の外周面63(環状係合部)と、取付部材740の側壁部747における内周面747A(被係合部)とが、複数箇所(図12では4箇所)で当接する構成となっており、各当接箇所において、それぞれ接合されている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態においては、車両用内装材として、ドアトリム20を例示したが、これに限定されない。車両用内装材としては、クリップを介して、車両パネルに取り付けられる構成のものであれば適宜変更可能であり、例えば、ピラーガーニッシュ、ラゲージトリム、ルーフヘッドライニングなどを例示することができる。
(2)取付部材及び台座部の形状は、上記各実施形態で例示したものに限定されない。例えば、取付部材及び台座部は、その高さ方向の全長に亘って同径の円筒状をなしていてもよい。また、取付部材及び台座部は、柱状をなしていてもよい。
(3)取付部材及び台座部の設置箇所、及び設置個数は、上記各実施形態で例示したものに限定されず適宜変更可能である。
(4)クリップ30の構成は、上記実施形態で例示したものに限定されない。クリップ30は、取付部材及び車両パネルの双方に取り付け可能な構成のものであればよい。
12…ドアインナパネル(車両パネル)、20…ドアトリム(車両用内装材)、21…トリムボード(本体部)、21A…トリムボードの裏面(本体部における車両パネル側の面)、30…クリップ、40,140,240,340,440,740…取付部材、41…頂面部(クリップ座面部)、45…取付部材の底面(環状係合部)、46…取付部材の外周面(環状係合部)、60,160,260,360,560,660…台座部、61…台座部の頂面(被係合部)、63…台座部の外周面(環状係合部)、145…取付部材の凹部(環状係合部)、165…台座部の先端部(被係合部)、245…取付部材の段部(環状係合部)、261…台座部の段部(被係合部)、445…取付部材の底面(被係合部)、562…台座部の内周面(被係合部)、662…台座部の内周面(被係合部)、747A…取付部材の内周面(被係合部)、Z1…台座部の立設方向に沿った軸
Claims (5)
- クリップを介して、車両パネルに取り付けられる車両用内装材であって、
前記車両パネルと対向する形で配される本体部と、
前記本体部と一体的に形成され、前記本体部における前記車両パネル側の面から前記車両パネルに向かって立設される台座部と、
前記本体部と対向されるとともに前記クリップが取り付けられるクリップ座面部が設けられ、前記台座部に取り付けられる取付部材と、を備え、
前記取付部材は、前記台座部に対して、前記台座部の立設方向に沿った軸を中心とした回転方向における複数の向きのうち、いずれか一方向を選択して取付可能な形状をなしていることを特徴とする車両用内装材。 - 前記台座部及び前記取付部材のうち、いずれか一方には、前記台座部の立設方向に沿った軸を中心とした円環状をなす環状係合部が設けられ、
前記台座部及び前記取付部材のうち、他方には、前記環状係合部に係合される被係合部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用内装材。 - 前記被係合部は、前記環状係合部の円環状に倣った円環状をなすことを特徴とする請求項2に記載の車両用内装材。
- 前記環状係合部は、前記取付部材に設けられ、
前記被係合部は、前記台座部に設けられていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用内装材。 - 前記環状係合部は、前記台座部及び前記取付部材のうち、いずれか一方における他方との対向面であって、
前記被係合部は、前記他方における前記一方との対向面であって、
前記環状係合部及び前記被係合部は、前記台座部の立設方向に沿った軸を中心とした周方向に沿って延びており、前記周方向における複数個所において互いに接合されていることを特徴とする請求項2から請求項4のいずれか一項に記載の車両用内装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011140100A JP2013006496A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 車両用内装材 |
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JP2011140100A JP2013006496A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 車両用内装材 |
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JP (1) | JP2013006496A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015217694A (ja) * | 2014-05-14 | 2015-12-07 | トヨタ紡織株式会社 | 車両用内装材 |
-
2011
- 2011-06-24 JP JP2011140100A patent/JP2013006496A/ja not_active Withdrawn
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