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JP2012531772A - 否定応答誤解釈時の自動再送要求伝送及び条件付き干渉除去を使用した無線通信システムにおける改良された信号受信 - Google Patents

否定応答誤解釈時の自動再送要求伝送及び条件付き干渉除去を使用した無線通信システムにおける改良された信号受信 Download PDF

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Abstract

【課題】否定応答誤解釈時の自動再送要求伝送及び条件付き干渉除去を使用した無線通信システムにおける改良された信号受信を実現する。
【解決手段】無線通信トランシーバは、所与の受信信号の(補償されていない)復号が失敗した場合、所与の受信信号の再送干渉を補償する。トランシーバは、所与の受信信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてを使用して、他の(単数又は複数の)ユーザが同じ時間間隔内に誤って再送したという仮定に基づいて、所与の受信信号上に影響する再送干渉を推定する。トランシーバは、任意の所与の間隔、その間隔内に正常に受信されたそれらのユーザ信号に使用されるチャネル割振りを示す情報を保持することができる。その保持された情報により、トランシーバは、現行時間間隔内に受信される所与の信号に関して、他のユーザが現行時間間隔内に誤って再送した場合、どのユーザが干渉ユーザとなるかを決定することができる。トランシーバは、反復的であることが可能なその補償された復号の目標を、潜在的干渉ユーザのうちの最も可能性が高い、及び/又は最も重要なユーザとすることができる。
【選択図】図2

Description

(背景技術)
様々なタイプの無線通信ネットワークが自動再送要求(ARQ)応答信号の形式を使用する。ARQを使用する場合、所与の送信器からの伝送は、正常に受信されたかどうかに応じて肯定応答又は否定応答される。否定応答は、その元の伝送に割り振られていたものと同じチャネル・リソースを使用して再送するよう、送信器に指示する。
Third Generation Partnership Project(3GPP)によって公表されたLTE規格に従い、LTEネットワークはハイブリッドARQ(H−ARQ)を使用する。一例として、所与の移動体端末又は他のタイプのユーザ機器(UE)は、eNodeBによるアップリンク割り当て認可に従って、1つ又は複数のLTEサブフレームでeNodeBへ送信する。割り当て認可は、特定のOFDMチャネル・リソースを特定のユーザに割り振る。したがって、動作が進行する中で、eNodeBは一連の反復するLTEサブフレームそれぞれにおいていくつかのユーザ信号を受信し、そのユーザの信号がeNodeBによって正常に受信されたか(復号されたか)どうかに応じて、各送信元ユーザにARQ応答を送信する。
より詳細に言えば、LTEに関する3GPPリリース8では、eNodeBは物理H−ARQインジケータ・チャネル(PHICH)上でH−ARQ応答信号を送信し、ここで「ack」と呼ばれることのある肯定応答は、所与のユーザ機器(UE)によってアップリンク上をeNodeBへと送信されたユーザ信号が、正常に復号されたことを示す。反対に、「nack」と呼ばれることのある否定応答は、ユーザ信号が正常に復号されなかったことを示す。
周波数分割二重(FDD)モードでは、eNodeBは所与のLTEサブフレームでいくつかのユーザ信号を受信し、それらの信号に対応するARQ応答信号を、PHICH上で送信されるPHICHグループとして4サブフレーム後に送信する。PHICHグループの決定、ならびに、目標UEによる異なるARQ応答の分化に使用される異なる拡散シーケンスは、肯定応答されている伝送に使用される対応するアップリンク割り当ての位置に基づいて決定される。PHICHは、通常の持続時間についてはOFDMシンボル「0」、或いは拡張持続時間については0、1、及び2上にマッピングされる。
使用可能なリソースを効率的に使用するために、8つまでのUEに対するARQ応答(ack又はnack信号)を単一のPHICHグループに多重化することが可能であり、こうした使用可能なPHICHグループがいくつか存在する。PHICHグループの数は、システム帯域幅と、ユーザの数の変化に動的に対処するNgと呼ばれる半静的(semi-static)パラメータとに依存する。少なくとも2つ(1.4MHz及びNg=1/6)から多くとも25(20MHz及びNg=2)までのPHICHグループが、LTEサブフレームの制御領域内に存在する。
LTE規格は、ack信号をnack信号と誤解釈する、さらにはその反対の誤解釈をする所与のUEに対して、目標確率を定義する。目標確率は、例えばビット誤り率(BER)又はブロック誤り率(BLER)で表して定義される。
所与のUEがack信号をnack信号と誤解釈する問題を理解するために、eNodeBが所与のUEに対して、所与のLTEサブフレームでeNodeBに送信する際に使用するための特定のチャネル・リソースを割り振るものと考えてみる。eNodeBはその送信を正常に受信した場合、その受信に肯定応答し、それらのチャネル・リソースが他の用途にも使用可能であるものとみなす。しかしながら、第1のUEがeNodeBのその受信の肯定応答を否定応答として誤解釈した場合、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)上にダウンリンク制御情報(DCI)フォーマット0が明示的に示されていなければ、同じチャネル・リソースを使用して再送することになる。それらのリソースは誤った再送時に1つ又は複数の他のユーザに割り振られる可能性があるため、誤った再送は、eNodeBによるそれらの他のユーザ信号の受信を大幅に干渉する可能性がある。
上記の例を考慮し、本明細書に提示された教示の1つ又は複数の態様によれば、少なくとも所与の受信信号の(補償されていない)復号が失敗した場合、無線通信トランシーバは所与の受信信号の再送干渉を補償する。トランシーバは、所与の受信信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてを使用して、他の(単数又は複数の)ユーザが同じ時間間隔内に誤って再送したという仮定に基づいて、所与の受信信号上に影響する再送干渉を推定する。
非限定的な例として、トランシーバは、任意の所与の間隔、その間隔内に正常に受信されたそれらのユーザ信号に使用されるチャネル割振りを示す情報を保持することができる。その保持された情報により、トランシーバは、現行時間間隔内に受信される所与の信号に関して、他のユーザが現行時間間隔内に誤って再送した場合、どのユーザが干渉ユーザとなるかを決定することができる。
さらに少なくとも一実施形態では、トランシーバは、後に干渉する可能性が潜在的に最も高いユーザを識別できるように、肯定応答信号を送信する際の信頼度に関する情報を保持し、最も可能性が高い潜在的干渉者のうちの1人又は複数について、補償再送干渉推定値を生成する。例えば、所与のユーザがある先行間隔内に、低い信頼度で(例えば、高いBLER目標に対して計算された伝送電力で)肯定応答された場合、その特定ユーザは肯定応答を否定応答と誤解釈した可能性が高い。
加えて、又は別の方法として、トランシーバは、最も重要な潜在的干渉ユーザを識別し、最も重要な潜在的干渉ユーザのうちの1人又は複数について、補償再送干渉推定値を生成する。例えば、現行時間間隔内に所与の受信信号によって使用されるものと同じチャネル・リソースのうち、より多くの割合又は量を共有する、先行間隔からのユーザによって誤って行われた再送は、より多くの干渉を引き起こすことになる。こうしたユーザは、潜在的再送干渉のより重要なソースであるものとみなされる。
前述の内容を考慮し、本明細書に提示された一実施形態は、無線通信トランシーバ内でユーザ信号を復号する方法を含む。この方法は、現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソース上で現行時間間隔内に第1のユーザ信号を受信すること、及び、再送干渉を補償することなく第1のユーザ信号を初期に復号することによって第1のユーザ信号を復号することを含む。当該第1のユーザ信号の初期復号が失敗した場合、方法は、補償された復号の実行を提供する。
補償された復号は、潜在的干渉ユーザが、第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてで現行時間間隔内に誤って再送したものと仮定すること、及び、それに対応して再送干渉の推定値を生成することを含む。プロセスは、推定された再送干渉に従って第1のユーザ信号を補償することによって補償された第1のユーザ信号を取得すること、及び、補償された第1のユーザ信号を復号することによって、続行される。
他の実施形態では、無線通信トランシーバは、ユーザ信号を受信して復号するように構成される。無線通信トランシーバは、現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソース上で現行時間間隔内に第1のユーザ信号を受信するように構成された受信器回路と、復号及び制御回路とを備える。
復号及び制御回路は、再送干渉に対する補償なしに第1のユーザ信号を初期に復号し、初期復号が失敗した場合、第1のユーザ信号の補償された復号を実行するように構成される。補償された復号では、復号及び制御回路は、潜在的干渉ユーザが、第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてで現行時間間隔内に誤って再送したものと仮定すること、及び、それに対応して再送干渉の推定値を生成することを実行するように構成される。
さらに復号及び制御回路は、推定された再送干渉に従って第1のユーザ信号を補償することによって補償された第1のユーザ信号を取得し、補償された第1のユーザ信号を復号するように構成される。少なくとも一実施形態では、復号及び制御回路は反復的な補償された復号を実行する。例えば、第1のユーザ信号を干渉する複数の他のユーザが存在する可能性があり、こうしたユーザが現行時間間隔内に誤って再送したと想定する。すなわち、現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソースの異なる部分が、先行間隔内に異なるユーザに割り振られていた可能性があり、結果として、それらの他のユーザのうちの任意の1人又は複数は、現行間隔内に誤って再送した場合、第1の信号に関して現行間隔内の干渉ユーザとなる。
したがって、非限定的な例として、無線通信トランシーバの制御回路は、他の潜在的干渉ユーザのうちの最も可能性が高いユーザ及び/又は最も重要なユーザに対応する第1の再送干渉推定値を生成し、その第1の再送干渉推定値について第1のユーザ信号を補償し、その後、復号が成功したかどうかを決定するように構成される。成功しなかった場合、制御回路は、潜在的干渉ユーザのうちの他のユーザ、例えば次に可能性が高いユーザ及び/又は重要なユーザであったものと仮定し、対応する再送干渉推定値を形成し、それに応じて第1のユーザ信号を補償し、第1のユーザ信号の新しく補償されたバージョンでの復号を試行する。このプロセスは、複数の仮定に対して反復可能である。
さらに制御回路は、複数の他の潜在的干渉ユーザが現行間隔内に再送したものと仮定することが可能であり、したがって、一度に2つ又はそれ以上の干渉再送についてユーザ信号を補償することができる。例えば制御回路は、第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソースのうちの第1の部分で他のユーザが誤って再送したものと想定して、再送干渉の推定値を生成し、第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソースのうちの第2の部分でさらに他のユーザが誤って再送したものと想定して、再送干渉の他の推定値を生成することができる。この点で、第1のユーザ信号を補償することは、異なる再送干渉推定値に従って第1のユーザ信号の異なる部分を補償することを含む。
もちろん、本発明は前述の特徴及び利点の概要に限定されるものではない。当業者であれば、例示的諸実施形態の以下の詳細な説明を読み、添付の図面を見ることで、本発明の追加の特徴及び利点を理解されよう。
何らかの形のARQを使用し、本明細書に提示された教示に従って改良された信号受信用に構成された1つ又は複数の無線通信トランシーバを含む、無線通信ネットワークの一実施形態を示すブロック図である。 何らかの形のARQを使用するネットワーク内で動作する無線通信トランシーバでの、改良された信号受信のための処理の方法の一実施形態を示す、論理流れ図である。 図1に示されたような無線通信トランシーバでの処理の方法の一実施形態を示す論理流れ図であり、処理は、ARQ応答信号方式に必要な総電力を減少させるために実行可能なように、信頼度が低下した1つ又は複数の肯定応答信号を送信することを含む。 図1の無線通信トランシーバに含めることができるような送信符号化回路の一実施形態を示すブロック図であり、例示された回路は、信頼度が低下したARQ応答信号を送信するために使用可能なように、ARQ応答信号伝送電力を調整するための利得制御を含む。 例えばサブフレーム時間などの伝送間隔時間に関して示された、オリジナルの伝送と対応する再送に関する例示的タイミングをプロットしたグラフである。 所与の(及び場合によっては動的に変化する)ユーザのグループに関して示された、一連の伝送時間間隔に関する潜在的な干渉ユーザのシナリオ例を示す図である。 H−ARQを使用するLTEネットワーク内で動作する無線通信トランシーバでの改良された信号受信のための処理の方法の一実施形態を示す、論理流れ図である。 図1の無線通信トランシーバに含めることができるような、無線通信受信器の一実施形態を示すブロック図である。 例えば図2の方法に従って再送干渉補償が実行される、他のユーザの信号に関して干渉を発生させる誤った再送の例を示す図である。
図1は、それぞれが、ダウンリンク(DL)制御信号及びデータをいくつかの無線通信トランシーバ14(例えば14−1、14−2など)に送信し、それらからのアップリンク(UL)送信を受信するように構成された、1つ又は複数の無線通信トランシーバ12を含む、無線通信ネットワーク10を示す。ネットワーク10は、ネットワーク10をインターネットなどの1つ又は複数の外部ネットワーク18に通信可能なように結合する、コア・ネットワーク(CN)16をさらに含む。
非限定的な例として、ネットワーク10は3GPP LTEネットワークを備え、無線通信トランシーバ12(「トランシーバ12」)はLTE eNodeBであり、無線通信トランシーバ14(「トランシーバ14」)はLTE移動体端末又は他のタイプのユーザ機器(UE)である。さらに当業者であれば理解されるように、図1は、考察しやすいように簡略化されており、それぞれが例えば所与のネットワーク・セルに対応しており、それらにサービスを提供する、複数のトランシーバ12が存在することが可能である。
少なくとも1つの実施形態では、図2を参照すると、例示された無線通信トランシーバ12(「トランシーバ12」)は、現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソース上で、現行時間間隔内に第1のユーザ信号を受信すること(ブロック100)を含む、ユーザ信号を復号する方法を実装するように構成される。もちろん、トランシーバ12は、一連の連続するか又は反復する伝送間隔のうちのそれぞれに、複数のユーザ信号を受信することが可能であり、それらのうちのそれぞれを同様に処理することができる。したがって「第1のユーザ信号」は、所与の現行時間間隔内に受信及び処理される、潜在的に複数のユーザ信号のうちの任意の所与の1つとみなすことができる。
これを考慮し、方法は、再送干渉に関する補償なしに第1のユーザ信号を初期に復号することによって、第1のユーザ信号を復号すること(ブロック102)をさらに含む。さらに、第1のユーザ信号の初期の復号が失敗した場合(ブロック104のYES)、方法は、補償された復号の実行を続行する(ブロック106、108、110、112)。具体的に言えば、トランシーバ12は、潜在的干渉ユーザが、第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてで現行時間間隔内に誤って再送したものと仮定し、それに対応して再送干渉の推定値を生成する(ブロック106)。さらにトランシーバ12は、推定された再送干渉に従って第1のユーザ信号を補償することによって補償された第1のユーザ信号を取得し(ブロック108)、補償された第1のユーザ信号を復号する(ブロック110)。
補償された第1のユーザ信号の復号が続行される場合(ブロック112からのNO)、トランシーバ12は、肯定応答信号の生成を含む、通常の復号後処理を続行する。補償された第1のユーザ信号の復号が失敗した場合(ブロック112からのYES)、トランシーバ12は、再送を指示するために否定応答を生成することができる。しかしながら、少なくとも1つの実施形態では、補償された復号は反復プロセスであり、トランシーバ12は戻って他の再送干渉仮定を試行するように構成される。例えば、誤った再送がトランシーバ12による第1のユーザ信号の受信を干渉することになる、3人の他のユーザが存在する可能性がある。
トランシーバ12は、ユーザ信号を正常に復号するまで、それら3人の他のユーザのうちの各個人の推定された再送干渉について第1のユーザ信号を補償すること、及び/又は、様々な組み合わせを試行することが可能であり、ここでは3人のうちの2人が再送したか、又は3人全員が再送したものと想定される。
一実施形態では、再送干渉の推定値を生成することは、潜在的干渉ユーザが現行時間間隔内に誤って再送した場合、無線通信トランシーバによって何が受信されるかの推定値を表すチャネル化された信号を生成すること、及び、チャネル化された信号に応じて再送干渉の推定値を生成することを含む。したがって、チャネル化された信号は、誤って再送するユーザが問題のチャネル・リソース上で以前に何を送信したか、及び/又は、そのユーザが現行間隔内に何を再送するかの知識に基づいて、ならびに、その他のユーザの現行間隔及び/又は先行間隔の条件の知識に基づいて、トランシーバ12によって何が受信されるかを表すものである。
他の例として、再送干渉の推定値を生成するステップは、(誤って再送するユーザとして仮定された任意の1人又は複数の他のユーザについて)、無線通信トランシーバで再生成される信号を形成することを含む。トランシーバ12は、仮定された誤った再送に対応する、初期に受信されたユーザ信号から正常に取得された復号されたデータに従って、及び、初期に受信されたユーザ信号に関して決定されたチャネル推定値に従って、再生成された信号を形成する。その後、トランシーバ12は、再生成された信号に応じて再生成干渉の推定値を生成する。
補償された復号のステップの場合と同様に、1つ又は複数の実施形態では、潜在的干渉ユーザを、現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースの一部又はすべてを使用して、先行時間間隔内にトランシーバ12に1つ又は複数のユーザ信号を送信した1人又は複数の他のユーザとして識別することを含む。さらに少なくとも1つの実施形態では、方法は、当該1人又は複数の他のユーザのうちの誰が最も重要な潜在的干渉者であるかを決定すること、及び、(1つ又は複数の補償された第1のユーザ信号を)取得するステップと、最も重要な潜在的干渉者のうちの少なくとも1人に関して生成された再送干渉推定値を使用して(その1つ又は複数の補償された第1のユーザ信号を)復号するステップとを実行することを、さらに含む。
「最も重要な」潜在的干渉ユーザとは、ある人物が誤った再送によって、第1のユーザ信号に関して最大の受信干渉を引き起こす可能性が高い人物のことである。一例として、第1のユーザ信号の送信に使用されたチャネル要素又は他のチャネル・リソースのうちのごく一部でのみ、誤って再送するユーザが及ぼす干渉は、第1のユーザ信号のチャネル・リソース割振りとほぼ又は完全に重複する誤った再送に比べて、大幅に少ない可能性がある。
したがって、複数の潜在的干渉ユーザが存在する少なくとも1つの実施形態では、トランシーバ12は最も重要な1人又は複数を識別し、その1人又は複数を第1に補償する。何人かの重要な潜在的干渉者が存在する場合、トランシーバ12は重要度の順にそれぞれの人を補償するか、又は異なる組み合わせの最も重要な潜在的干渉者を第1に試行することができる。例えば、何人かの潜在的干渉ユーザを識別し、彼らを重要度の順にランク付けした後、そのランクに従ってその仮定及び再送干渉推定値を順序付けすることができる。
加えて、又は別の方法として、補償された復号は、先行時間間隔内に肯定応答信号を1人又は複数の他のユーザに送信した際の信頼度に基づいて、当該の1人又は複数の他のユーザのうちの誰が潜在的干渉者である可能性が最も高いかを決定すること、ならびに、(1つ又は複数の補償された第1のユーザ信号を)取得するステップと、最も可能性の高い潜在的干渉者のうちの少なくとも1人に関して生成された再送干渉推定値を使用して(その1つ又は複数の補償された第1のユーザ信号を)復号するステップとを実行することを、含む。
他の例として、1つ又は複数の実施形態では、仮定するステップは、先行時間間隔からトランシーバ12によって保持されたチャネル・リソース割振り及び肯定応答信号信頼度の情報に従って、現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースの一部又はすべてを使用して、先行時間間隔内にユーザ信号をトランシーバ12に正常に送信し、現行時間間隔内に誤って再送した可能性が最も高い、1人又は複数の他のユーザを、識別することを含む。
より詳細に言えば、トランシーバ12は、一般に、トランシーバ14がその肯定応答及び否定応答の信号を受信する際の信頼度に関する1つ又は複数の性能目標で動作することになる。例えばLTE規格は、トランシーバ14からのUL送信のためにトランシーバ12によって送信される肯定応答及び否定応答の信号に関して、特定のブロック誤り率(BLER)を設定する。実際には、所与のBLER又は他の信頼度目標が、受信条件の変化と共に動的に変化する必要な信号伝送電力にマッピングされる。したがって、トランシーバ12がそのARQ信号方式で電力を節約するように構成されているか、又はそのARQ信号方式に関してある意味で電力が制限されている限りでは、目標のBLERを達成するために必要な電力未満で所与のARQ応答信号を送信することができる。こうした伝送は「低信頼度」伝送とみなされることになる。
同様に、電力上の問題によって行われるものであれ、他の理由であれ、トランシーバ12は、異なるトランシーバ14に対して異なるBLER又は他の信頼度目標を使用することができる。トランシーバ12が、トランシーバ14のうちの1つ又は複数にARQ応答を送信するために低BLER又は他の信頼度目標を使用する限りでは、それらのARQ応答は、高BLER又は他の信頼度目標に従って送信されるARQ応答に比べて信頼度が低いものとみなされる。例として、2つのトランシーバ14が同一の受信条件を有すると想定すると、トランシーバ12によって両方のトランシーバ14に送信される肯定応答の電力レベルは、同じBLER目標が使用される場合は等しい伝送電力を有することになるが、BLER目標が異なる場合は等しくない伝送電力を有することになる。具体的に言えば、この想像上のシナリオでは、低い方のBLER目標に従って送信されるARQ応答は、他方に比べてより低い伝送電力を有し、より低い信頼度応答とみなされることになる。
一般に、1つ又は複数の例示的実施形態では、トランシーバ12は、後続の時間間隔内に、後続の間隔内に潜在的に干渉するユーザを識別すること、ならびに、それらの潜在的干渉ユーザのうちの誰が干渉に関して最も重要であるか、及び/又は誤って再送する可能性が最も高いかを、識別することを可能にする情報を、各所与の時間間隔内に保持する。少なくとも1つの一実施形態では、任意の所与の時間間隔内でのユーザ信号の受信について、トランシーバ14は、それらのユーザ信号のうちのいずれが正常に復号され、肯定応答されたかを示す情報を保持する。さらに、その肯定応答されたユーザ信号のセットについて、トランシーバ14は、いずれのチャネル・リソースがいずれの信号によって使用されたか、及びオプションで、対応する肯定応答信号の相対的又は絶対的信頼度を示す情報を、さらに保持する。
もちろん、本開示に含まれる他の諸実施形態は、任意の所与の感覚に関して潜在的干渉ユーザのリストを生成するための他の基準を企図する。例として、トランシーバ12は各時間間隔内に、(その間隔内に受信及び肯定応答された各ユーザ信号について)、復号された信号と、対応するチャネル推定値と、対応するチャネル・リソース割振り情報と、オプションで、対応する肯定応答信号BLER又は他の信頼度目標とを、格納する。もちろん、実際のBLER又は他の信頼度目標、或いは肯定応答の信頼度の指標としての伝送電力レベルを格納する代わりに、トランシーバ12は、論理的「信頼度」レベル・スケールを使用して、及び単に論理インジケータを格納して、所与の肯定応答信号が低信頼度で送信されたか又は送信されなかったかを示すことができる。或いは、4つの異なる信頼度レベルを示すために使用可能な2ビット論理フラグなどの、より詳細な格付けを使用することができる。すべてのこうした信頼度指標は、「正規化」するか、或いは無線通信制御標準によって定義された公称信頼度レベルを参照することができる。例えば3GPP LTE規格のリリース8では、肯定応答信号について10−3のBLER目標を定義している。これに関連して、伝送電力がその目標BLERを達成するために必要なレベルを下回ったいずれの肯定応答信号も、低信頼度信号とみなすことができる。
図3は、こうした処理に従った補償された復号方法の一実施形態を示す。例示された処理では、トランシーバ12は、現行時間間隔内に複数のユーザ信号を受信する(ブロック120)。これによって、受信したユーザ信号を復号し(ブロック122)、受信したユーザ信号のうちの正常に復号されたものについて肯定応答(「ack」)信号を送信し(ブロック124)、正常に復号されなかったユーザ信号について否定応答(「nack」)信号を送信する(ブロック126)。ここで、トランシーバ12は、補償された復号が正常であるかどうかを決定するまで、所与のユーザ信号についてnackを送信するのを保留することが理解されよう。
とりわけブロック124は、より詳細なブロック130、132、134によって例証され、ここでトランシーバ12は、例えば、肯定応答されている個々のユーザに関する共通のBLER目標及び現行の受信条件に基づいて、送信される各肯定応答信号について目標電力を計算する(ブロック130)。しかしながらトランシーバ12は、1つ又は複数の肯定応答信号の伝送電力レベルを、所与のBLER及び現行のチャネル条件に必要な公称値より下に引き下げるように構成されるものと想定することができる。トランシーバ12は、ある意味で電力が制限されているため、又は、環境的又は経済的な理由などのために総電力消費を戦略的に削減するように構成されているために、これを実行することができる。
いずれの場合もこの実施形態例に従って、トランシーバ12は、肯定応答信号のうちの1つ又は複数についての伝送電力設定を低減させ(ブロック132)、所与の間隔について肯定応答信号の全セットを、一部はその目標電力で一部は低減された電力で送信する(ブロック134)。またトランシーバ12は、すべての肯定応答信号の生成に共通のBLERを使用するのではなく、1つ又は複数のユーザ信号の肯定応答に低減されたBLERを使用することが可能であり、これによって信頼度の高い肯定応答に使用されるよりも必然的に低い伝送電力となる。
図4は、1つ又は複数の実施形態においてトランシーバ12に含まれる符号化及び送信回路30を示し、例示された回路によりトランシーバ12は、必要又は希望に応じて個々のユーザの肯定応答信号の電力/信頼度を低減させることができる。この例示では、ARQ応答が8人までのユーザ(ユーザ0...ユーザ7)に対して生成されることがわかる。符号化回路32は、各ユーザに対して符号化されたack又はnackビットを生成し、こうした符号化ビットの各セットは、マッピング回路34によって対応するBSPKシンボルへとマッピングされる。結果として生じる各ユーザに対するBPSKシンボルは、その後、拡散回路36内で拡散された後、乗算器回路40において増幅倍率Gで増幅されるが、ここで「x」はそれぞれのユーザに対応する。増幅された信号は、その後、送信回路38内での送信処理に備えて結合回路42内で結合される。
利得値Gが信号振幅を表すものと想定すると、(Gの値を操作して所望の伝送電力レベルを設定することができる。例えば、ユーザxに関する利得値G又は同等に(Gは、所与の公称BLER要件によって設定された公称電力要件に従って計算し、その後、所望通りに減少させることができる。或いは、利得値は低減されたBLERに従って計算することができる。
したがって、少なくとも1つの実施形態では、本明細書で教示された補償された復号方法は、一連の反復時間間隔のそれぞれにおいていくつかのユーザ信号を受信することを含む。さらに、時間間隔のうちのいずれかの現行の1つで受信されたユーザ信号について、方法は、ユーザ信号を復号すること、及び、復号が成功したか失敗したかに依存して、それらのうちの個々について自動再送要求(ARQ)応答信号を生成することを含む。さらに方法は、正常に復号されたそれらのユーザ信号に使用されるチャネル・リソース割振りを示す情報を保持すること、及び、正常に復号されたそれらのユーザ信号に対して送信された少なくともいくつかのARQ応答信号に関する信頼度又は信頼度の相違を示すことを含む。さらに方法は、復号に失敗した所与のユーザ信号に関して潜在的干渉ユーザを識別するために、後続の時間間隔において先行時間間隔から保持された情報を使用することを含む。
もちろん、補償された復号の企図された方法のすべての実施形態が、各所与の時間間隔内に肯定応答信号の信頼度情報を保持することを必要とする訳ではない。さらに広く見れば、図5は、一連の反復する時間間隔50を示し、ここでトランシーバ12は、各間隔50内でいくつかのユーザ信号を受信する。定義されたARQフレームワークに従って、間隔50のうちの所与の1つで信号が「否定応答」されたユーザは、その後の時間間隔内で、以前に割り振られたチャネル・リソースを使用して再送する。元の送信と再送との間の時間間隔の数は、一般に決定的であるか、そうでなければ知られており、トランシーバ12はこうした再送をそのスケジューリング動作及び対応するチャネル・リソース割振りに組み込む。
したがって、所与の間隔内に否定応答されたユーザは、その後の間隔における既知の計画された再送を表し、その再送は、トランシーバ12によってその進行中のスケジューリング及び割振り動作の一部として対処される。したがってこれは、後続の時間間隔内の潜在的干渉ユーザを表す、所与の時間間隔内に肯定応答信号が送信されるユーザである。図6は、現行時間間隔50−N、先行時間間隔50−(N−x)、及び将来の時間間隔50−(N+x)に関して、この状況を示す。ここでNは整数であり、xは他の整数であって、元の送信と再送と隔てる間隔数に応じて、例えば1、2、3、4などである。各間隔について、その信号が正常に復号されて肯定応答されたユーザは、次の間隔について潜在的干渉ユーザのサブセットとなる。
図7は、上記シナリオのLTE特有の例を提供する。例示された処理は、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の反復する一連のLTEサブフレーム内の1つである、現行時間間隔、LTEサブフレームに適用する。さらに、第1のユーザ信号は、現行LTEサブフレームに関する物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上でeNodeBによって受信される潜在的な複数のUE信号の中の、所与のユーザ機器信号(UE)である。方法は、現行サブフレーム内のすべてのUE送信に関するPUSCHの復号(ブロック140)を含む。処理は、PUSCH復号が失敗したUEのサブセットのeNodeBによる分類を続行する(ブロック142)。これらの失敗したユーザ信号について、処理は、補償された復号に従って、これらのうちの1つを復号することを続行し(ブロック144)、ここで干渉モデルは、先行サブフレーム内でeNodeBによって再送された肯定応答信号の不正な解釈に基づいて、1つ又は複数のUEが現行サブフレーム内で誤って再送したことに基づくものである。
それらのUE信号がPUSCH上で受信され、現行サブフレーム内でeNodeBによって正常に復号された場合、eNodeBは対応する肯定応答信号のうちの1つ又は複数を、物理ハイブリッドARQインジケータ・チャネル(PHICH)上を低減された信頼度で送信することができる。例えば、低減された信頼度で1つ又は複数の肯定応答信号をPHICH上で送信することは、それらそれぞれのチャネル・リソース割振りに従って、所与のLTEサブフレーム内で受信され、正常に復号されたそれらのユーザ信号を、ランク付けすること、及び、低減された信頼度で肯定応答されるいくつかのそれらのユーザ信号をランク順に選択することを含む。加えて、又は別の方法として、1つ又は複数の肯定応答信号をPHICH上で低減された信頼度で送信することは、所与のLTEサブフレーム内でPHICH上を送信するために使用される全伝送電力を制限するために必要なように、現行LTEサブフレーム内で送信される肯定応答のうちの1つ又は複数について伝送電力を選択的に低減させることを含む。
方法例から回路実装例に移り、図8はトランシーバ12の一実施形態を示す。もちろん当業者であれば、トランシーバ12が、複数のコンピュータベース処理と通信回路とを含む複雑な処理配置構成であってよいことを理解されよう。したがって図8は、簡略化されているが有用な機能回路を提示する。
図では、無線通信トランシーバ12は、1つ又は複数の受信アンテナ60、受信器フロントエンド回路62、復調/復号回路64、チャネル推定回路66、信号バッファリング回路68、1つ又は複数の制御回路70、及び、1つ又は複数の送信アンテナ74に関連付けられた送信回路72を備える。(受信器回路及び送信器回路はアンテナを共有することができる。)
受信器フロントエンド回路62は、一般に、アンテナ受信信号に対応するデジタル・サンプルのストリームを提供するために、アンテナ受信信号をフィルタリングし、利得制御を適用し、それらをベースバンド又はIFに変換して、それらをデジタル化するための、フィルタ、増幅器、ミキサ、及びデジタイザを含む。復調及び復号回路64は、シンボル検出及び復号を実行するように構成され、ここでは復号された信号データをバッファ回路68に一時的にバッファリングすることが可能であって、例えば、正常に復号された信号は後の時間間隔内での再送干渉推定で使用するために一時的にバッファリングすることができる。
さらに、復調及び復号回路64は制御回路70と協働し、制御回路70は、所与のユーザ信号の補償された復号が使用されるかどうかを決定し、補償された復号で使用するために干渉モデル情報を復調及び復号回路64に提供する。こうした情報は、仮定された再送干渉の原因となると想定される特定のユーザ、ならびに、任意のランク付け又は他の情報、反復のための反復制御、補償された復号とすることができる。制御回路70は、
肯定応答信号伝送の信頼度を制御するなどのために、送信回路72に動作可能に関連付けることも可能である。(例えば図4の送信回路30を送信回路72内に配置することができる。)
少なくとも1つの実施形態では、復調及び復号回路64ならびに制御回路70は、プログラム済み/プログラム可能のデジタル処理回路として実装される。したがってこれらの回路は、1つ又は複数の実施形態において、格納されたコンピュータ・プログラム命令の実行に基づいて、補償された復号方法の1つ又は複数の態様を実装するように構成された、1つ又は複数のマイクロプロセッサ・ベース回路を備える。こうした諸実施形態では、トランシーバ12が、こうしたプログラム命令を格納する、1つ又は複数のメモリ回路(例えばFLASH、EEPROMなど)、或いは何らかの他のコンピュータ読み取り可能媒体を含むことを理解されよう。
いずれの場合も、図8は非限定的な例としての役割を果たし、トランシーバ12はユーザ信号を受信して復号するように構成され、現行時間間隔内の第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソース上で現行時間間隔内に第1のユーザ信号を受信するように構成された、受信器回路62を備え、さらに復号回路64及び制御回路70を備える。復号回路64及び制御回路70は、再送干渉を補償することなく第1のユーザ信号を初期に復号するように構成される。初期の復号が失敗した場合、これらの回路は第1のユーザ信号の補償された復号を実行する。したがってこれらの回路は、潜在的干渉ユーザが、第1のユーザ信号に割り振られた同じチャネル・リソースの一部又はすべてで現行時間間隔内に誤って再送したものと仮定し、これに応じて再送干渉の推定値を生成するように構成される。さらにこれらの回路は、推定された再送干渉に従って第1のユーザ信号を補償することによって補償された第1のユーザ信号を取得し、補償された第1のユーザ信号を復号するように構成される。
少なくとも1つの実施形態では、制御回路70は、潜在的干渉ユーザが現行時間間隔内に誤って再送した場合、無線通信トランシーバによって何が受信されるかの推定を表すチャネル化された信号を生成すること、及び、チャネル化された信号に応じて第1のユーザ信号内に再送干渉の推定値を生成することによって、再送干渉の推定値を生成するように構成される。ここで制御回路70は、例えばバッファ回路68にバッファリングされる当該のユーザ信号に対応するチャネル推定値を使用する。
具体的に言えば、一実施形態では、制御回路70は、仮定された誤った再送に対応する初期に受信されたユーザ信号から正常に取得されたバッファリングされた復号済みデータに従って、及び、初期に受信されたユーザ信号に関して決定されたバッファリングされたチャネル推定値に従って、再生成された信号を形成することによって、再送干渉の推定値を生成するように構成される。制御回路70は、このデータをバッファ回路68から読み取り、再生成された信号に応じて再送干渉の推定値を生成して、補償された復号の試行に使用されることになる補償された第1のユーザ信号を作成するために、再送干渉の推定値を復調及び復号回路64に提供する。もちろん制御回路70は、補償された第1のユーザ信号を作成した後、復調及び復号回路64が保証されたユーザ信号を復号するようにそれらの回路を制御するように、構成することも可能である。この点で、補償はシンボル検出(復調)の前、又はその後に実行することができる。
例えば図9を参照すると、2人のユーザ、ユーザ1及びユーザ2が、示された無線ベアラ(RB)数で所与のULサブフレームnで送信していることがわかる。この図では、eNodeB(図では略してeNB)が両方のユーザに対してackを生成し、DLサブフレーム内でこのackを送信するものと想定し、さらに、ユーザ1がその受信したack信号をnack信号と誤解する(PHICH ACK→NACK)ものと想定する。さらにこの図では、以前にULサブフレームn内でユーザ1に割り振られたULリソースが、その後のULサブフレームn+m内で別のユーザ、ユーザ3に割り振られるものと想定する。(eNBはサブフレームn内でのユーザ1からの送信に関してユーザ1に肯定応答を送信し、それらのULリソースを後続のULサブフレーム内での再割振りに使用可能であるものとみなすため、この再割振りはeNBの見地から適切である。)したがって、ユーザ1による誤った再送は、ユーザ3からの新しい再送と重複することがわかる。この場合eNBは、ユーザ1からの誤った再送によって生じる干渉について、ユーザ3から受信した信号を補償し、こうした補償は、信号復調の前又は後に適用される。
前述のように、制御回路70は、最も重要な、及び/又は最も可能性の高い、潜在的な干渉ユーザのうちの1人又は複数に対してのみ補償するように、或いは、少なくともそれらのユーザに関する補償を第1に試行するようその補償反復に命じるように、構成することができる。したがってバッファ68は、制御回路70が、1つ又は複数の先行間隔内でどのユーザがどのチャネル・リソースを使用したかを認識できるように、及びオプションで、それらのユーザのうちのいずれが信頼度の低い肯定応答信号を使用して肯定応答されたかを認識できるようにする、チャネル割振り情報を格納できることを理解されよう。
一実施形態例では、トランシーバ12はLTEネットワーク内で動作するように構成されたeNodeBである。任意の所与の時間間隔とは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の反復する一連のLTEサブフレームのうちの1つであり、第1のユーザ信号は、現行のLTEサブフレームに関してPUSCH上で受信される潜在的な複数のUE信号のうちの所与のユーザ機器(UE)信号である。ここでさらに受信器12は、任意の所与のLTEサブフレーム内でPUSCH上で受信され、トランシーバ12によって正常に復号されたそれらのUE信号について、低減された信頼度で物理ハイブリッドARQインジケータ・チャネル(PHICH)上で1つ又は複数の肯定応答信号を送信するように構成される。
トランシーバ12は、例えば、それぞれのチャネル・リソース割振りに従って所与のLTEサブフレーム内で受信され、正常に復号されたユーザ信号を、ランク付けすること、及び、低減された信頼度で肯定応答されることになるそれらのいくつかのユーザ信号を、ランク順で選択することによって、低減された信頼度でPHICH上で1つ又は複数の肯定応答信号を送信することができる。トランシーバ12は、所与のLTEサブフレーム内でPHICH上で送信するために使用される全伝送電力を制限するために必要なように、現行のLTEサブフレーム内で送信されることになる肯定応答信号のうちの1つ又は複数について、伝送電力を選択的に低減させることに基づいて、低減された信頼度でPHICH上で1つ又は複数の肯定応答信号を送信するように構成することができる。
単純な例として、TのPHICHグループのうちの少なくとも1つに0<K≦8のUEが実装され、そのグループ内のすべてのUEにACKが送信されることになるものと想定する。したがって、肯定応答信号を否定応答信号として誤解釈する確率(Pr{ACK→NACK}=10−3)を満たさなければならないと考えると、合計PHICHグループ伝送電力は、以下のように累算する。
Figure 2012531772
トランシーバ12内の物理的制約又は電力節約の希望のいずれかによって、問題のPHICHグループに関する使用可能な電力がPavail<Pt0tである場合を考えてみる。その後、少なくとも1つのUEにより少ない電力が割り当てられる必要があり、その誤りイベントの確率はより大きくなる、すなわちより低い信頼度で肯定応答されることになる。
さらに、グループ内のk>0のUEに、より低いPHICH電力が割り当てられることになると想定する。これらのUEの累算されたULリソースは、
Figure 2012531772

となり、上式で、NUL_PRBiは、i番目のUEに対する物理的リソース・ブロックの数に関するUL割振りである。低減された電力で肯定応答されることになる少なくとも1つのUEを選択するために、いくつかの戦略がある。
任意の誤ったPHICH復号は潜在的にUL内に干渉を発生させる可能性があるため、トランシーバ12は、低減された信頼度で肯定応答されるUEを注意深く選択するように構成することができる。例えば、その計算上のリソース及び/又は信号処理のタイミング制約は、その仮定された再送干渉で使用可能な再構築された干渉者の数を、実際に制限することができる(kT>>干渉者数Ninterferである場合)。したがって、トランシーバ12は、kならびにPUSCH_allocを最小限にするように構成することができる。これは一方では、例えば帯域幅割振りの観点から、PHICHに対する集約必要電力が使用可能電力と一致するまで、その/それらのPHICHに関連付けられた最小のUL割り当てを有したUEに関して電力を低減させることによって開始することが可能である。これは以下のように表すことが可能であり、
Figure 2012531772

上式で、G’は、UEiに関する(場合によっては修正された)振幅である。
より低い信頼度で肯定応答を送信するかどうかを戦略的に決定する他の戦略は、他の手法を取る。(肯定応答される信号に対して関連付けられたリソース割振りの観点から)最もリスクの低いUEに送信される肯定応答に関する信頼度を低減させる代わりに、代替戦略は、干渉者として仮定されなければならない可能性のあるUEの数が少なくなるように、最大の(又は2番目に大きいなどの)利得Gで、UEに関する肯定応答信号電力を低減させることに基づく。高い利得設定値を有するユーザに関する肯定応答信号利得Gを低減させることに依存して好適な数kを見つけることと、これに対して大きなULチャネル・リソース割振りで送信したユーザに関する利得を低減させることとの間には、トレードオフが存在する。
使用される特定の戦略にかかわらず、例えばLTEの例では、企図された方法を適用することで、自らのPHICH復号においてackをnackと誤解釈したUEによって生じる時間周波数干渉を受ける可能性がある、PUSCH伝送の堅固さが増加する。しかしながら有利なことに、潜在的にこのタイプの誤りによって生じる誘導干渉は、トランシーバ12に知られている。すなわちトランシーバ12は、所与のUEがその肯定応答信号を否定応答信号と誤解釈することになることを必ずしも認識しているとは限らないが、トランシーバ12は、誤った再送が発生すると想定すると、これがどのようになるかは認識している。より詳細に言えば、トランシーバは、その送信が正しく復号されたことのみによって肯定応答されたため、PHICH ACK→NACKが失敗すると冗長性バージョンを1つ増加させること、及びパケット・サイズを認識しており、特に、元の送信の送信済みビットを認識している。したがってトランシーバ12は、少なくとも1つの潜在的干渉UEに対するチャネル測定値を使用して、その(単数又は複数の)UEによって引き起こされる干渉を完全に、又は少なくとも、ならびに可能なチャネル推定値の正確さで、再構築することができる。
さらにトランシーバ12は、物理的制約又は他の手段によって、ある時間間隔に全体にわたりその伝送電力量がひっ迫してきた場合、又は、処理のタイミング量が使い尽くされていない場合などに、その補償された復号を動的に使用するように構成することができる。例えばトランシーバ12は、トランシーバ12がその肯定応答信号の一部又はすべてを低減された信頼度で送信するモードである場合を除き、たとえユーザ信号の復号が失敗した場合であっても、補償された復号をまったく使用できない可能性がある。
さらに、任意の所与の時間間隔内で、任意の所与のユーザ信号について、1人又は複数の潜在的干渉ユーザによって生じた干渉を、1つずつ再構築することが可能であり、ここでは、1人の潜在的干渉ユーザについて補償し、補償された復号を試行し、その試行が失敗した場合、次の潜在的干渉ユーザへと移る。或いはその再構築は、一度に複数の潜在的干渉ユーザを、例えば事前に定義された最大Ninterferer人の干渉者まで、考慮の対象とすることができる。いずれの場合も、トランシーバ12は、どの潜在的干渉ユーザによってどのチャネル・リソースが使用されるかを認識しているため、その所望のユーザ信号のうちの異なる部分を、どのユーザがその異なる部分に対応するチャネル・リソース上で再送したかに従って、補償することができる。
もちろん本発明は、前述の説明によって、又は添付の図面によって制限されるものではない。その代わりに本発明は、特許請求の範囲によってのみ制限される。

Claims (22)

  1. 無線通信トランシーバ内でユーザ信号を復号する方法であって、
    現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソース上で、前記現行時間間隔内に前記第1のユーザ信号を受信するステップと、
    再送干渉を補償することなく前記第1のユーザ信号を初期に復号することによって前記第1のユーザ信号を復号するステップと、を含み、前記第1のユーザ信号の前記初期復号が失敗した場合、補償された復号を実行するステップが、
    潜在的干渉ユーザが、前記第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてで前記現行時間間隔内に誤って再送したものと仮定するステップ、及び、それに対応して再送干渉の推定値を生成するステップと、
    前記推定された再送干渉に従って前記第1のユーザ信号を補償することによって補償された第1のユーザ信号を取得するステップ、及び、前記補償された第1のユーザ信号を復号するステップと、
    を含む、方法。
  2. 前記再送干渉の推定値を生成するステップが、前記潜在的干渉ユーザが前記現行時間間隔内に誤って再送した場合、前記無線通信トランシーバによって何が受信されるかの推定値を表すチャネル化された信号を生成するステップと、前記チャネル化された信号に応じて前記再送干渉の推定値を生成するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  3. 前記再送干渉の推定値を生成する前記ステップが、前記仮定された誤った再送に対応する、初期に受信されたユーザ信号から正常に取得された復号されたデータに従って、前記無線通信トランシーバで再生成される信号を形成するステップと、前記初期に受信されたユーザ信号に関して決定されたチャネル推定値に従って、前記再生成された信号に応じて前記再生成干渉の推定値を生成するステップとを含む、請求項1に記載の方法。
  4. 補償された復号を実行する前記ステップが、前記現行時間間隔内に前記第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースの一部又はすべてを使用して、前記潜在的干渉ユーザを、先行時間間隔内に前記トランシーバに1つ又は複数のユーザ信号を送信した1人又は複数の他のユーザとして識別するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記1人又は複数の他のユーザのうちの誰が最も重要な潜在的干渉者であるかを決定するステップと、取得するステップ、及び、前記最も重要な潜在的干渉者のうちの少なくとも1人に関して生成された前記再送干渉推定値を使用して復号するステップを、実行するステップとを、さらに含む、請求項4に記載の方法。
  6. 前記先行時間間隔内に肯定応答信号を1人又は複数の他のユーザに送信した際の信頼度に基づいて、前記1人又は複数の他のユーザのうちの誰が前記潜在的干渉者である可能性が最も高いかを決定するステップと、取得するステップ、及び、前記最も可能性の高い潜在的干渉者のうちの少なくとも1人に関して生成された前記再送干渉推定値を使用して復号するステップを、実行するステップとを、さらに含む、請求項4に記載の方法。
  7. 前記仮定するステップが、先行時間間隔から前記無線通信トランシーバによって保持されたチャネル・リソース割振り及び肯定応答信号信頼度の情報に従って、前記現行時間間隔内に前記第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースの一部又はすべてを使用して、前記先行時間間隔内にユーザ信号を前記無線通信トランシーバに正常に送信し、前記現行時間間隔内に誤って再送した可能性が最も高い、1人又は複数の他のユーザを、識別するステップを含む、請求項1に記載の方法。
  8. 前記現行時間間隔を含む一連の反復時間間隔のそれぞれにおいていくつかのユーザ信号を受信するステップを含み、任意の所与の時間間隔内に受信された前記ユーザ信号について、
    それらを復号するステップ、及び、復号が成功したか失敗したかに依存して、それらのうちの個々について自動再送要求(ARQ)応答信号を生成するステップと、
    正常に復号されたそれらのユーザ信号に使用される前記チャネル・リソース割振りを示す情報を保持するステップ、及び、正常に復号されたそれらのユーザ信号に対して送信された少なくともいくつかの前記ARQ応答信号に関する信頼度又は信頼度の相違を示すステップと、
    復号に失敗した所与のユーザ信号に関して潜在的干渉ユーザを識別するために、後続の時間間隔において先行時間間隔から前記保持された情報を使用するステップと、
    を含む、請求項1に記載の方法。
  9. 前記現行時間間隔が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の反復する一連のLTEサブフレームの1つであり、前記第1のユーザ信号が、現行LTEサブフレームに関する前記PUSCH上で受信される潜在的な複数のUE信号の中の、所与のユーザ機器信号(UE)であって、それらのUE信号が前記PUSCH上で受信され、任意の所与のLTEサブフレーム内で前記無線通信トランシーバによって正常に復号された場合、1つ又は複数の肯定応答信号を、物理ハイブリッドARQインジケータ・チャネル(PHICH)上を低減された信頼度で送信するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  10. 前記1つ又は複数の肯定応答信号を前記PHICH上で低減された信頼度で送信するステップが、それらそれぞれのチャネル・リソース割振りに従って、前記所与のLTEサブフレーム内で受信され、正常に復号されたそれらのユーザ信号を、ランク付けするステップと、低減された信頼度で肯定応答されるいくつかのそれらのユーザ信号をランク順に選択するステップと、
    を含む、請求項9に記載の方法。
  11. 前記1つ又は複数の肯定応答信号を前記PHICH上で低減された信頼度で送信するステップが、前記所与のLTEサブフレーム内で前記PHICH上を送信するために使用される全伝送電力を制限するために必要なように、前記現行LTEサブフレーム内で送信される前記肯定応答のうちの1つ又は複数について伝送電力を選択的に低減させるステップを含む、請求項9に記載の方法。
  12. ユーザ信号を受信及び復号するように構成された無線通信トランシーバであって、前記無線通信トランシーバが、
    現行時間間隔内に第1のユーザ信号に割り振られたチャネル・リソース上で、前記現行時間間隔内に前記第1のユーザ信号を受信するように構成された、受信器回路と、
    再送干渉を補償することなく前記第1のユーザ信号を初期に復号すること、及び
    前記初期復号が失敗した場合、前記第1のユーザ信号の補償された復号を実行すること、
    を実行するように構成された復号及び制御回路と、
    を備え、
    前記復号及び制御回路が、
    潜在的干渉ユーザが、前記第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースのうちの一部又はすべてで前記現行時間間隔内に誤って再送したものと仮定すること、及び、それに対応して再送干渉の推定値を生成すること、
    前記推定された再送干渉に従って前記第1のユーザ信号を補償することによって補償された第1のユーザ信号を取得すること、及び、前記補償された第1のユーザ信号を復号すること、
    を実行するように構成された、無線通信トランシーバ。
  13. 前記制御回路が、
    前記潜在的干渉ユーザが前記現行時間間隔内に誤って再送した場合、前記無線通信トランシーバによって何が受信されるかの推定値を表すチャネル化された信号を生成すること、及び、前記チャネル化された信号に応じて前記第1のユーザ信号内に前記再送干渉の推定値を生成することによって、前記再送干渉の推定値を生成するように構成された、請求項12に記載の無線通信トランシーバ。
  14. 前記無線通信トランシーバが、ユーザ信号を受信するためのチャネル推定値を生成するように構成されたチャネル推定器を備え、前記制御回路が、前記仮定された誤った再送に対応する、初期に受信されたユーザ信号から正常に取得されたバッファリングされた復号されたデータに従って、再生成される信号を形成することにより、前記再送干渉の推定値を生成すること、及び、前記初期に受信されたユーザ信号に関して決定されたバッファリングされたチャネル推定値に従って、前記再生成された信号に応じて前記再生成干渉の推定値を生成することを、実行するように構成された、請求項12に記載の無線通信トランシーバ。
  15. 前記制御回路が、前記現行時間間隔内に前記第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースの一部又はすべてを使用して、前記潜在的干渉ユーザを、先行時間間隔内に前記トランシーバに1つ又は複数のユーザ信号を送信した1人又は複数の他のユーザとして識別するように構成された、請求項12に記載の無線通信トランシーバ。
  16. 前記制御回路が、前記1人又は複数の他のユーザのうちの誰が最も重要な潜在的干渉者であるかを決定すること、及び、取得することと、前記最も重要な潜在的干渉者のうちの少なくとも1人に関して生成された前記再送干渉推定値を使用することによって復号することとを実行することを、実行するように構成された、請求項15に記載の無線通信トランシーバ。
  17. 前記制御回路が、前記先行時間間隔内に肯定応答信号を1人又は複数の他のユーザに送信した際の信頼度に基づいて、前記1人又は複数の他のユーザのうちの誰が前記潜在的干渉者である可能性が最も高いかを決定すること、及び、取得することと、前記最も可能性の高い潜在的干渉者のうちの少なくとも1人に関して生成された前記再送干渉推定値を使用することによって復号することとを実行することを、実行するように構成された、請求項15に記載の無線通信トランシーバ。
  18. 前記制御回路が、先行時間間隔から前記無線通信トランシーバによって保持されたチャネル・リソース割振り及び肯定応答信号信頼度の情報に従って、前記現行時間間隔内に前記第1のユーザ信号に割り振られたものと同じチャネル・リソースの一部又はすべてを使用して、前記先行時間間隔内にユーザ信号を前記無線通信トランシーバに正常に送信し、前記現行時間間隔内に誤って再送した可能性が最も高い、1人又は複数の他のユーザを、識別することによって、前記仮定するステップを実行するように構成された、請求項12に記載の無線通信トランシーバ。
  19. 前記無線通信トランシーバが、
    前記現行時間間隔を含む一連の反復時間間隔のそれぞれにおいていくつかのユーザ信号を受信するように構成され、任意の所与の時間間隔内に受信された前記ユーザ信号について、
    それらを復号すること、及び、復号が成功したか失敗したかに依存して、それらのうちの個々について自動再送要求(ARQ)応答信号を生成すること、
    正常に復号されたそれらのユーザ信号に使用される前記チャネル・リソース割振りを示し、正常に復号されたそれらのユーザ信号に対して送信された少なくともいくつかの前記ARQ応答信号に関する信頼度又は信頼度の相違を示す、情報を保持すること、及び、
    復号に失敗した後続の時間間隔において所与のユーザ信号に関して潜在的干渉ユーザを識別するために、前記後続の時間間隔において先行時間間隔から前記保持された情報を使用すること、
    を実行するように構成された、請求項12に記載の無線通信トランシーバ。
  20. 前記現行時間間隔が、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上の反復する一連のLTEサブフレームの1つであり、前記第1のユーザ信号が、現行LTEサブフレームに関する前記PUSCH上で受信される潜在的な複数のUE信号の中の、所与のユーザ機器信号(UE)であって、前記無線通信トランシーバが、それらのUE信号が前記PUSCH上で受信され、任意の所与のLTEサブフレーム内で前記無線通信トランシーバによって正常に復号された場合、1つ又は複数の肯定応答信号を、物理ハイブリッドARQインジケータ・チャネル(PHICH)上を低減された信頼度で送信するように構成された、請求項12に記載の無線通信トランシーバ。
  21. 前記無線通信トランシーバが、それらそれぞれのチャネル・リソース割振りに従って、前記所与のLTEサブフレーム内で受信され、正常に復号されたそれらのユーザ信号を、ランク付けすること、及び、低減された信頼度で肯定応答されるいくつかのそれらのユーザ信号をランク順に選択することによって、前記1つ又は複数の肯定応答信号を前記PHICH上で低減された信頼度で送信するように構成された、請求項20に記載の無線通信トランシーバ。
  22. 前記無線通信トランシーバが、前記所与のLTEサブフレーム内で前記PHICH上を送信するために使用される全伝送電力を制限するために必要なように、前記現行LTEサブフレーム内で送信される前記肯定応答のうちの1つ又は複数について伝送電力を選択的に低減させることに基づいて、前記1つ又は複数の肯定応答信号を前記PHICH上で低減された信頼度で送信するように構成された、請求項20に記載の無線通信トランシーバ。
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