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JP2012526126A - ビニルインダゾリル化合物 - Google Patents

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Abstract

本発明は、癌の治療に有用なビニルインダゾリル化合物を提供する。
Figure 2012526126

(I)
【選択図】なし

Description

(該当なし)
線維芽細胞増殖因子(FGF)は、発達および血管形成の間の形態形成などの多くの生理学的プロセスの重要なメディエーターとして認識されている。線維芽細胞増殖因子受容体(FGFR)ファミリーは、細胞外免疫グロブリン(Ig)様ドメイン、疎水性膜貫通領域およびチロシンキナーゼドメインを含有する細胞質部分からなる糖タンパク質である、4つのメンバー(FGFR1〜FGFR4)からなる。FGF結合は、FGFR二量化、その後の受容体自己リン酸化および下流シグナル伝達経路の活性化を導く。受容体活性化は、細胞増殖、細胞代謝および細胞生存などの多様なプロセスの調節に関与する特定の下流シグナル伝達パートナーの動員および活性化には十分である。従って、FGF/FGFRシグナル伝達経路は、腫瘍細胞増殖、移動、浸潤、および血管形成に不可欠である多くの生物学的プロセスに対して多面的効果を有する。
ビニルインダールは癌の治療のために当該技術分野において公知である。例えば、特許文献1および特許文献2を参照のこと。FGFR阻害剤もまた、当該技術分野において公知である。例えば、特許文献3を参照のこと。
国際公開第0210137号パンフレット 国際公開第2003101968号パンフレット 国際公開第2002022598号パンフレット
本発明は、癌などの増殖性疾患、ならびに、特に、FGFおよび/またはFGFR異常調節によって媒介される疾患の治療のための臨床用途を有すると考えられる新規のビニルインダゾリル化合物を提供する。
さらに、本発明の特定の化合物は、いくつかの以前に知られているFGFR阻害剤と比べて優れたFGFR1およびFGFR3有効性を有する。
本発明は、(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールである化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明はまた、(R)−(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールである化合物またはその薬学的に許容される塩を提供する。
本発明は、哺乳動物における、乳癌、非小細胞肺(NSCL)癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、前立腺癌、結腸癌、多発性骨髄腫、肝臓癌、黒色腫、頭頸部癌、甲状腺癌、腎細胞癌、膠芽細胞腫、および精巣癌からなる群から選択される癌を治療する方法であって、そのような治療を必要とする哺乳動物に、有効量の本発明の化合物または塩を投与することを含む、方法を提供する。
本発明はまた、1つ以上の薬学的に許容される担体、希釈剤、または賦形剤と共に本発明の化合物または塩を含む医薬組成物を提供する。特定の実施形態において、組成物はさらに、1つ以上の他の治療剤を含む。
本発明はまた、治療に使用するための本発明の化合物または塩を提供する。さらに、本発明は、癌を治療するための医薬の製造における本発明の化合物または塩の使用を提供する。特に、それらの癌は、乳癌、肺癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、前立腺癌、結腸癌、多発性骨髄腫AML、肝臓癌、黒色腫、頭頸部癌、甲状腺癌、腎細胞癌、膠芽細胞腫、および精巣癌からなる群から選択される。より特に、癌は、乳癌、非小細胞肺癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、前立腺癌、結腸癌、多発性骨髄腫、肝臓癌、黒色腫、頭頸部癌、甲状腺癌、腎細胞癌、膠芽細胞腫、および精巣癌からなる群から選択される。最も特に、癌は非小細胞肺癌である。最も特に、癌は胃癌である。最も特に、癌は多発性骨髄腫である。さらに、本発明は、乳癌、非小細胞肺癌、膀胱癌、胃癌、膵臓癌、前立腺癌、結腸癌、多発性骨髄腫、肝臓癌、黒色腫、頭頸部癌、甲状腺癌、腎細胞癌、膠芽細胞腫、および精巣癌からなる群から選択される癌を治療するための医薬組成物であって、活性成分として本発明の化合物または塩を含む、医薬組成物を提供する。
当業者は、ラセミ化合物の(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールは、(S)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エタノールの代わりにラセミ化合物の1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エタノールから開始する(R)−(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールについて記載されているように実質的に製造され得ることを理解するだろう。
さらに、当業者は、(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールが1つのキラル中心を含有することを理解するだろう。(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールが単一の鏡像異性体として存在することが好ましい。単一の鏡像異性体は、キラル試薬で開始するか、または立体選択的もしくは立体特異的合成技術により調製され得る。代替として、単一の鏡像異性体は、標準的なキラルクロマトグラフィーまたは結晶化技術によって混合物から単離され得る。
本発明の全ての化合物は塩を形成できることは当業者により理解されるだろう。本発明の化合物はアミンであり、従って、多くの無機酸および有機酸のいずれかと反応して、薬学的に許容される酸付加塩を形成する。かかる薬学的に許容される酸付加塩およびそれらを調製するための一般的な方法論は当該技術分野において周知である。例えば、P.Stahlら,HANDBOOK OF PHARMACEUTICAL SALTS:PROPERTIES,SELECTION AND USE,(VCHA/Wiley−VCH,2008);S.M.Bergeら,「Pharmaceutical Salts」,Journal of Pharmaceutical Sciences,Vol66,No.1,1977年1月を参照のこと。
本発明の化合物は、以下の調製例および実施例に示すように調製され得る。以下の調製例および実施例の命名は、ChemDraw(登録商標)Ultra 10.0における構造名の命名機能を用いて行う。
調製例1
1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エタノール
3つ口の12Lの丸底フラスコに、テトラヒドロフラン(THF,3L)およびジイソプロピルアミン(DIPA,315mL,2.24mol)を加え、−78℃まで冷却する。n−ブチルリチウム(ヘキサン中に1.6M,1400mL,2.24mol)をゆっくりと加える。添加が完了した後、温度を−78℃に安定させ、3,5−ジクロロピリジン(296.7g,2.00mol)の溶液をゆっくりと加えると、赤さび色の懸濁液に変化する黄色溶液をすぐに形成する。添加が完了した後、温度を−78℃に安定させ、THF(600mL)中のアセトアルデヒド(230mL,4.05mol)をゆっくりと加える。−78℃で撹拌し続ける。3時間後、ドライアイス浴を除去し、飽和塩化アンモニウム水溶液(1L)を滴下して加えることにより反応をクエンチし始める。反応物を一晩撹拌しながら室温(RT)まで加温する。混合物を、メチル−tert−ブチルエーテル(MTBE,2L)、飽和塩化アンモニウム水溶液(1L)および水(2L)で希釈する。有機物を分離させ、飽和塩化ナトリウム水溶液(ブライン)で洗浄する。MTBE(1.5L)で水相を抽出する。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。シリカゲルクロマトグラフィー[ヘキサン中の25%酢酸エチル(EA)]により残留物を精製して、赤色の油状物として標題の化合物を得る。収量:352g(90%)。MS(ES)m/z 192[M+1]
調製例2
(S)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エタノール
上記の反応において得た立体異性体の混合物を、90%ヘプタン/10%エタノールで溶出するCHIRALPAK(登録商標)AD−Hカラムで分離する。ピーク2は所望の鏡像異性体である。絶対配置を確立するために、生成物のサンプルをCDCl(最終濃度100mg/mL)に溶解する。BaFウィンドウおよび100mmの経路長を備えるIRセルを用いてChiralIR FT VCD分光計(BioTools Inc(登録商標))を用いて4cm−1の分解能で振動円二色性(VCD)および赤外線(IR)スペクトルを得る。150μLのサンプルを用いて6時間、VCDおよびIRを収集する。平滑化またはさらなるデータ処理をせずにデータを提示する。Linux(登録商標)クラスターでB3PW91/6−31G**レベルにおけるガウス分布によって、最も低いエネルギーの配座異性体を最適化することにより振動周波数および振動吸収ならびにVCD強度を得、6cm−1振動円二色性のローレンツ帯域幅を用いて対応するスペクトルをシミュレートする。上記の分析はS異性体である生成物を示す。収量:84.37g(27%)。MS(ES)m/z 192[M+1]
調製例3
(S)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エチルメタンスルホネート
(S)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エタノール(5.02g,26.14mmol)をジクロロメタン(DCM,100mL)に溶解し、氷浴中でフラスコを冷却する。トリエチルアミン(TEA,3.5mL,25.11mmol)を加え、続いてメタンスルホニルクロリド(2.2mL,28.42mmol)を滴下して加える。氷浴を除去し、反応物をRTまで加温する。4時間後、水(100mL)で反応物をクエンチし、層を分離する。DCM(50mL)、続いて20%イソプロピルアルコール(IPA)/クロロホルム(50mL)で水層を抽出する。有機抽出物を合わせ、無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。収量:7.15g,(100%)。MS(ES)m/z 270[M+1]
調製例4
4−ヨード−1−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ピラゾール
磁気撹拌バー、窒素ブランケットおよび内部温度プローブを備える1Lの3つ口フラスコ中で、2−(2−ブロモエトキシ)テトラヒドロ−2H−ピラン(34g,156mmol)をアセトニトリル(ACN,400mL)に溶解する。4−ヨードピラゾール(29.34g,149.74mmol)、続いて炭酸セシウム(73.4g,223.02mmol)を加える。混合物をRTで18時間撹拌する。CELITE(登録商標)で反応混合物を濾過し、濾過ケーキをACNで洗浄し、濾液を金色の油状物まで濃縮する。さらに精製せずに使用する。収量:47.819g(99%)。MS(ES)m/z 323[M+1]
調製例5
5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1H−インダゾール
N,N−ジメチルホルムアミド(DMF,2.50L)、5−ヒドロキシインダゾール(150.20g,1.12mmol)および1H−イミダゾール(114.35g,1.68mol)を10Lの反応槽に入れる。混合物を0℃まで冷却し、tert−ブチルジメチルクロロシラン(253.16g,1.68mol)を0.5時間にわたって加える。混合物を18℃で3時間撹拌する。約20℃での内部温度を維持するために5℃で氷浴を用いて水(2.5L)を反応物にゆっくりと加える。混合物を分液漏斗に移し、EA(2×2.5L)で抽出する。抽出物を合わせ、水(3×2.5L)およびブラインで洗浄する。有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、赤色の油状物まで蒸発させる。油状物をシリカゲルパッドに通し、溶出液(ヘキサン中に0%〜30%のEA)で溶出して、結晶化する橙色の油状物として標題の化合物を得る。収量:300g(100%)。MS(ES)m/z 249[M+1]
調製例6
5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−ヨード−1H−インダゾール
10Lのジャケット型反応槽中で、DCM(4.00L)中の5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−1H−インダゾール(300.00g,1.21mol)の溶液を10℃まで冷却する。得られた溶液に、N−ヨードスクシンイミド(298.89g,1.33mol)を0.5時間にわたって一部分ずつ加える。混合物をRTで3時間撹拌して、液体クロマトグラフィー質量分析(LC−MS)および薄層クロマトグラフィー(TLC)によって示されるように完全な変換を得る。混合物を10℃まで冷却し、水(2.5L)でクエンチする。混合物を分液漏斗に移し、DCM(2.5)中で水層を抽出する。合わせた有機抽出物を10%のチオ硫酸ナトリウム水溶液(5L)およびブラインで洗浄する。有機溶液を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮して、橙色の固体として標題の化合物を得る。収量:388g(90%)。MS(ES)m/z 375[M+1]
調製例7
5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−ヨード−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール
10Lのジャケット型反応槽中で、DCM(2.50L)およびTHF(1.00L)中の5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−ヨード−1H−インダゾール(387.00g,1.08mol)の溶液を10℃まで冷却する。得られた混合物に、メタンスルホン酸(14.0mL,216.02mol)、続いて3,4−ジヒドロ−2H−ピラン(296mL,3.24mol)を、0.5時間にわたって加え、わずかな発熱を観測する。混合物をRTで3時間撹拌する。反応物を10℃まで冷却し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(2L)でクエンチする。混合物を水(2L)で希釈し、水層をDCM(2L)で抽出する。合わせた有機抽出物を水(2L)およびブラインで洗浄する。有機混合物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮する。溶出液(0〜10%のEA/ヘキサン)を用いてシリカゲルパッドを通して残留物を溶出して、標題の化合物を得る。収量:150g(31%)。MS(ES)m/z 459[M+1]
調製例8
(E)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−3−(2−(1−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール−5−オール
磁気撹拌棒、温度プローブ、およびセプタムを有する冷却器を備えた500mLの3つ口丸底フラスコ中で、DMF(150mL)中の5−(tert−ブチルジメチルシリルオキシ)−3−ヨード−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−1H−インダゾール(14g,30.54mmol)の混合物を、10分間窒素でスパージする。得られた溶液に、トリブチルアミン(TBA,6.7g,36.1mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−2−ビニル−1,3,2−ジオキサボロラン(7.0g,43.18mmol)を加え、10分間スパージを継続する。得られた混合物に、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)クロリド(0.45g,0.63mmol)を加え、さらに0.5時間スパージを継続する。混合物を95〜100℃にて18時間加熱する。反応混合物を40℃以下に冷却し、4−ヨード−1−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ピラゾール(9.8g,30.42mmol)を入れる。得られた混合物に、水酸化バリウム八水和物(19.3g,60.3mmol)および水(13mL)を加え、10分間スパージを継続する。1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)クロリドDCM錯体(1.3g,1.56mmol)を反応物に加え、0.5時間スパージを継続する。混合物を95℃にて窒素下で3時間加熱する。混合物をEAで希釈し、セライト(登録商標)パッドで濾過する。ブライン(400mL)でパッドを洗浄し、濾液層を分離する。有機層をブラインで洗浄し、合わせた水層をEAで抽出する。有機溶液を合わせ、茶色の油状物まで濃縮する。油状物をDCM(100mL)に溶解し、シリカゲルパッドに加える。溶出液(ヘキサン中に50%のEA、続いてヘキサン中に70%のEA)でパッドを溶出して、淡い茶色の油状物を得る。MTBE(100mL)で粉砕して、固体として標題の化合物を得る。収量:5g(37%)。MS(ES)m/z 439[M+1]
調製例9
5−((R)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−3−((E)−2−(1−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール
内部温度プローブ、還流冷却器、窒素ブランケットおよび磁気撹拌バーを備えた3つ口の250mLの丸底フラスコ中で、ACN(92mL)中で(E)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−3−(2−(1−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール−5−オール(10.0g,22.83mmol)および炭酸セシウム(7.88g,23.94mmol)をスラリーにし、60℃まで加温する。懸濁液に、(S)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エチルメタンスルホネート(7.03g,26.02mmol)を加え、一晩撹拌する。反応混合物をRTまで冷却し、濾過し、ACNで固体を洗浄する。濾液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(2〜4%(メタノール中に2Mのアンモニア)/DCM)により残留物を精製する。生成物の画分を合わせ、白色の泡状物まで真空下で濃縮する。収量:12.5g(86%)。MS(ES)m/z 612[M+1]
実施例1
(R)−(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノール
Figure 2012526126
添加漏斗、窒素入口、内部温度プローブおよび磁気撹拌棒を備えた3つ口の250mL丸底フラスコにメタノール(57mL)を入れ、氷浴中で冷却する。得られた溶液に、塩化アセチル(20mL,281.03mmol)を添加漏斗を通してゆっくりと加える。その溶液に、メタノール(40mL)に溶解した5−((R)−1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)−3−((E)−2−(1−(2−(テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イルオキシ)エチル)−1H−ピラゾール−4−イル)ビニル)−1H−インダゾール(7.1g,11.59mmol)を添加漏斗を介して加える。添加が完了した後、氷浴を除去し、RTまで加温し、混合物を4時間撹拌する。反応混合物を真空下で黄色の泡状物まで濃縮する。黄色の泡状物をメタノール(10mL)に溶解し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(120mL)にゆっくりと加える。RTにて30分間、混合物を撹拌する。混合物を濾過し、水(100mL)で固体を洗浄し、真空下で乾燥させる。高温のEA/メタノール/ヘキサンから固体を再結晶化して、白色の固体として標題の化合物を得る。収量:2.1g(41%)。MS(ES)m/z 444[M+1]
FGF/FGFR経路の異常調節は、ヒト悪性腫瘍の多くの形態に関係している。FGFRおよびFGFは、しばしば、多数の癌において過剰発現し、それらの発現は、しばしば、不十分な予後に関連する。FGFRキナーゼドメインにおける活性化突然変異は、乳癌、NSCLC、膀胱癌、胃癌、前立腺癌、結腸癌および多発性骨髄腫を含む、いくつかの種類の腫瘍で見出されている。FGFR遺伝子座のゲノム増幅もまた、多くの乳癌、胃癌、および多発性骨髄腫の癌患者で検出された。FGFRおよびFGFの過剰発現もまた、膀胱癌、多発性骨髄腫、前立腺癌、および肺癌などの多くの異なる種類の腫瘍で見出されている。FGFRファミリー経路阻害剤治療が有効であり得る他の癌としては、AML、肝臓癌、黒色腫、頭頸部癌、甲状腺癌、膵臓癌、腎細胞癌、膠芽細胞腫、および精巣癌が挙げられる。腫瘍形成および進行におけるそれらの役割に加えて、FGFおよびFGFRはまた、特に腫瘍増殖の間の血管形成の重要な調節因子である。FGF/FGFR軸もまた、癌関連線維芽細胞などの他の腫瘍間質細胞を増大させるのに重要な役割を果たす。FGFの上方制御もまた、抗血管形成および他の化学療法に対する耐性を生じる。最終的に、FGFRの低分子阻害剤は、いくつかの臨床前腫瘍モデルにおいて抗腫瘍活性が実証されており、診療所で診断されている。まとめると、FGF/FGFR経路は、癌細胞におけるいくつかの重要な細胞プロセスに不可欠である。これらの理由のために、FGFRおよび/またはFGFシグナル伝達を標的とする治療は、直接腫瘍細胞に、および腫瘍の血管新生の両方に影響を及ぼし得る。
全ての例示した化合物を、以下のアッセイ:FGFR1酵素アッセイ(フィルター結合)、FGFR3酵素アッセイ(フィルター結合)、RT−112細胞ベースのアッセイにおけるFGF9誘導性p−ERK(BSAの存在下において)、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)細胞ベースアッセイにおけるERKリン酸化(Thr202/Tyr204)のAlphaScreen SureFire Detection、FGFRのインビボ標的阻害アッセイ、およびRT112ヒト膀胱および他の癌異種移植片モデルのうちの少なくとも1つにおいて以下に記載するように実質的に試験する。これらのアッセイは、試験される化合物がFGFRファミリー経路の阻害剤であり、抗癌活性を有することを実証する。
FGFR1およびFGFR3酵素アッセイ(フィルター結合)
FGFR1またはFGFR3キナーゼ(0.15ng/μLのヒトFGFR1または0.32ng/μLのヒトFGFR3)を、10mMの4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタン−スルホン酸(HEPES)pH7.5、8mMのトリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(トリス−HCl)、pH7.5、5.0mMのジチオスレイトール(DTT)、10.0μMのアデノシン三リン酸(ATP)、10mMのMnCl、150mMのNaCl、0.01%のTRITON(登録商標)X−100、0.5μCi33P−ATP、および0.05μg/μLのPoly(Glu−Tyr)を含有する50μLのバッファー中でインキュベートする。反応を、RTにて30分間、50μlの容積で実施し、次いで130μLの10%HPOを加えることによってクエンチする。反応物(120μL)を、96ウェルの1.0μmのガラス繊維フィルタープレートに移し、RTにて20〜30分インキュベートし、次いで0.5%HPOを含むTITERTEK(登録商標)Zoomで3回洗浄する。ウェルを空気乾燥させ、その後40μLのMicroScint(商標)20(Packard)を加え、次いでWallac Micobetaカウンタでカウントする。化合物阻害のために、化合物を、ジメチルスルホキシド(DMSO)中の10mMのストックとして提供する。化合物を、20%DMSO中で1:3で連続希釈して、10点濃度反応曲線を作成し、反応混合物をフィルタープレートに加える前に反応プレート中に1:5(4%最終DMSO濃度中に20μM〜0.001μM最終)で希釈して、化合物活性を決定する。コントロールウェルは4%DMSOのみを含み、一方、ベースラインを、0.1Mのエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含有するコントロールウェルによって確立する。10の濃度の各々についての阻害パーセント値を、各プレートでコントロールウェルから算出し、10点濃度反応データを、4パラメーターロジスティック式および得られた曲線フィットから推定される絶対IC50値を用いるActivityBaseソフトウェア(IDBS)を用いて後で分析する。FGFR1およびFGFR3酵素アッセイは、それぞれ、1.38および1.47の推定IC50に関して最少有意差(MSR)を有する。これらのアッセイにおけるFGFR1およびFGFR3についての実施例1のIC50結果は、それぞれ、0.0077および0.0064μMであると推定する。このデータは、本発明の特定の化合物が有効なFGFR1およびFGFR3酵素阻害剤であることを実証する。
BSAを用いるFGF9誘導性p−ERK
ヒトRT112膀胱癌細胞を、10%のウシ胎仔血清(FBS、Gibco 10082−147)およびCELLBIND(登録商標)96ウェルプレート(Corning 3340)中の1%のペニシリン/ストレプトマイシン溶液(Gibco 15140−122)を補足した100μLのRPMI 1640(Gibco 11875−085)中の5,000細胞/ウェルの密度で播種し、37℃で一晩インキュベートする。翌日、増殖培地を除去し、20mg/mLのウシ血清アルブミン(BSA)を補足した100μLのRPMI 1640と取り換える。37℃でのインキュベーションの3時間後、6%DMSO中の20mg/mLのBSAを含むRPMI 1640中の20μLの3倍希釈した化合物を各ウェルに加える。これにより、1%DMSO中の10〜0.005μMの範囲の10点用量反応曲線を得た。インキュベーションを37℃にて1時間継続する。細胞を、無血清RPMI中の50μLの50μg/mLのFGF9(R&D Systems 273−F9)溶液で刺激して、500ng/mLのFGF9の最終濃度を得る。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)(3.7%のホルムアルデヒド、最終濃度)中の30μLの25%のホルムアルデヒド溶液を加えることにより細胞を固定し、RTにて30分インキュベートする。細胞をPBSで3回洗浄し、続いて100μLの冷メタノールを加え、−20℃にて30分間インキュベートする。メタノールを除去し、細胞を、0.1%のTRITON(登録商標)X−100(PBST)を含有するPBSで処理し、PBSで3回洗浄し、RTにて15分インキュベートする。次いで、細胞を、2%BSA、0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル1(Sigma P2850)、0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル2(Sigma P5726)、および0.01%プロテアーゼ阻害剤カクテル(Sigma P8340)を補足したPBS中の50μLの1:400希釈のp−p44/42 MAPK一次抗体(Cell Signaling 9101S)中で穏やかに撹拌しながら4℃にて一晩インキュベートする。翌日、プレートをPBSTで2回、およびPBSで2回洗浄し、続いて1%BSAおよび0.1%のホスファターゼ阻害剤カクテル1、0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル2、および0.01%プロテアーゼ阻害剤カクテルを含むPBS中の80μLの1:1000希釈のAlexa Fluor 488ヤギ抗ウサギIgG H+L二次抗体(Invitrogen A11034)中で暗所で1時間RTにてインキュベートする。細胞をPBSで3回洗浄し、続いてPBS中の100μLの1:200希釈のヨウ化プロピジウム(PI)(Molecular Probe P−3566)を加え、次いで1時間暗所でインキュベートする。ウェル当たりのp−ERK陽性細胞および全細胞を、Alexa 488およびPIに関して、それぞれ光学フィルター500〜530nMおよび575〜640nMを用いてACUMEN EXPLORER(商標)(TTP LabTech Ltd)で同定する。Alexa 488値を用いるpERK/ウェルについての全平均強度を、続いて同じプレートで実施したMIN(DMSO中の10μMの陽性対照化合物)およびMAX(DMSOのみ)対照から得た値を用いて阻害パーセントに変換する。阻害パーセント値および10点濃度反応データを、続いて4パラメーターS字状用量反応式を用いて分析し、相対的IC50値を得られた曲線から推定する。BSAアッセイを用いるFGF9誘導性p−ERKは、2.7の推定IC50について最少有意差(MSR)を有する。このアッセイにおいて実施例1についてのIC50は0.0004μMであると推定する。このデータは、本発明の特定の化合物が、ヒト癌細胞におけるFGF9誘導性ERKリン酸化の有効な阻害剤であることを実証する。
ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)におけるERKリン酸化(Thr202/Tyr204)のAlphaScreen SureFire検出
FGF受容体1の阻害に対する化合物の効果を、ヒト臍帯静脈内皮細胞(HUVEC)における塩基性線維芽細胞増殖因子(b−FGF)刺激に応答するERK(pERK)のリン酸化をモニターすることによって測定する。形成されたpERKのレベルを、ALPHASCREEN(登録商標)SUREFIRE(登録商標)システム(TGR Biosciences,TGRES50K)を用いて測定する。これは、リン酸化検体のイムノ−サンドイッチ捕捉、続いて増幅シグナルを生成するために抗体がコーティングされたALPHASCREEN(登録商標)ビーズ(Perkin Elmer)を用いる検出を利用する均質アッセイフォーマットである。
HUVEC細胞を回収し、10%FBS、0.4%ウシ脳抽出物、0.1%ヒドロコルチゾン、0.1%硫酸ゲンタマイシンアムホテリシン−B、および0.1%上皮増殖因子、7代継代までのヒト組換え体を補足した内皮細胞基礎培地(Clonetics,CC−3132)からなる増殖培地中に維持する。このアッセイについて、細胞を標準的な手段によって収集し、次いでカウントする。細胞(20,000/ウェル)を、96ウェルPoly−D−リジンコーティングプレート(BD,354640)中の100μLの増殖培地に播種する。プレートを、37℃、5%COにて一晩インキュベートする。
そのアッセイの日に、細胞を、37℃、5%COにて3時間、1.5%FBSおよび20mg/mLのBSAを含有する100μLのEBM(内皮細胞基礎)培地中で血清飢餓し、次いで37℃にて1時間、飢餓培地中で20μMの3倍希釈した化合物で処理する。これにより1%DMSO中の10〜0.005μMの範囲の10点濃度反応曲線を得た。化合物の処理の1時間後、細胞を、37℃にて15分間、50μLのb−FGF(Sigma、F0291、最終b−FGF濃度50ng/mL)で刺激する。細胞および50μLの刺激因子b−FGFを含有するウェルにおいて、MAXシグナルを得、10μMの陽性対照化合物および50μlの刺激因子b−FGFを有する細胞をMINとする。次いで、培地を除去し、50μLの1×SUREFIRE(登録商標)溶解バッファー(TGR Biosciences SUREFIRE(登録商標)キットコンポーネント)をウェルに加え、穏やかに撹拌しながらRTにて10分間インキュベーションを継続する。pERK検出のために、6μLの溶解物および10μLの反応混合物(60部の反応バッファー/10部の活性化バッファー/0.6部のドナーおよびアクセプタービーズの各々、Perkin Elmer、6760617R)を、384ウェルプロキシプレート(Perkin Elmer、6006280)に移す。プレートを密封し、穏やかに撹拌しながらRTにて2時間インキュベートし、次いで標準的なALPHASCREEN(登録商標)設定(Ex680nmおよびEm520−620nm)を用いてTurboModuleを備えたPerkin Elmer EnVisionプレートリーダーで読み取る。放出データを、各プレート上のMAX(DMSOのみ)およびMIN(DMSO中の10μMの陽性対照化合物)対照から決定される阻害パーセントに変換し、次いで10点化合物濃度データを、ACTIVITYBASE(登録商標)4.0を用いて4パラメーターロジスティック式にフィットし、IC50を推定する。ERKリン酸化((Thr202/Tyr204)アッセイのALPHASCREEN(登録商標)SUREFIRE(登録商標)検出は、2.1のIC50について最小有意差(MSR)を有する。このアッセイにおける実施例1のIC50は、0.0006μMであると推定する。このデータは、本発明の特定の化合物が、ヒト臍帯内皮細胞におけるbFGF誘導性ERKリン酸化の有効な阻害剤であることを実証する。
FGFRインビボ標的阻害アッセイ
雌のヌードマウス(CD1/nu/nu)を処置前の1週間馴化させる。動物を、陽性対照、陰性対照および化合物処置群に分類する。化合物(10%アカシア中で製剤化した)、陽性対照(10%アカシア)、および陰性対照(10%アカシア)を強制経口投与する。化合物用量は0.15〜25mg/kgの範囲である。2時間後、化合物処置群および陽性対照群を、静脈内投与した生理食塩水中の新しく調製したマウスbFGF(6μg/動物、Biosource PMG0033)で処置する。陰性対照群を、静脈内投与した生理食塩水で処置する。マウスを静脈内投与の10分後に屠殺する。動物の心臓を収集し、1:100希釈の阻害剤(ホスファターゼ阻害剤カクテルI Sigma P2850;ホスファターゼ阻害剤カクテルII Sigma P5726およびプロテアーゼ阻害剤カクテルSigma P8340)を含有する300μLの氷冷溶解バッファー(RIPA;Boston BioProduct BP−115)中で10秒間ホモジナイズする。ホモジネートを15分間14,000RPMで遠心分離し、上清を96ウェルプレートに移す。タンパク質レベルを、COOMASSIE PLUS(商標)タンパク質アッセイ法(Pierce# 1856210)により決定する。アッセイ手順は、製造業者の推奨によって同じである(アッセイキットに含まれる取扱説明書を参照のこと)。
心臓組織ホモジネートを、MSD(登録商標)ホスホ−Erk ELISA(MesoScale Discovery、カタログ番号N41CB−1)を用いて分析して、組織ホスホ−Erkレベルを決定する。ELISA手順は、製造業者の推奨によって同じである(アッセイキットに含まれる取扱説明書を参照のこと;0.2%ドデシル硫酸ナトリウムを溶解バッファーに加えることのみ変更)。陽性対照を最小ホスホ−Erk阻害(0%)として使用し、陰性対照を最大ホスホ−Erk阻害(100%)として使用する。化合物で処置した群の阻害パーセントを、最大および最小阻害群に対して算出する。TEC90は用量反応研究から算出し、それはこの時点での90%阻害を達成するのに必要な濃度である。例えば、実施例1の化合物は28nMの推定TEC90を有する。このデータは、本発明の特定の化合物がインビボにおけるbFGF誘導性ERKリン酸化の有効な阻害剤であることを実証する。
Kdrに対するこの化合物の活性を評価するために、雌のヌードマウス(CD1/nu/nu)を馴化させ、VEGFを、Kdr自己リン酸化{VEGF(6μg/動物、R&D Systems 493−MV/CF)を誘導するために使用することを除いて上記のように処置する。心臓組織を収集し、上記のようにホモジナイズする。得られたホモジネートを、MSD(登録商標)ホスホ−Kdr ELISA(Meso Scale Discovery、カタログ番号N41ZA−1)を用いて分析して、組織ホスホ−Kdrレベルを決定する。ELISA手順は製造業者の推奨によって同じである(アッセイキットに含まれる取扱説明書を参照のこと;0.2%ドデシル硫酸ナトリウムを溶解バッファーに加えることのみ変更)。陽性対照群を、(0%の最小p−KDR阻害として)静脈内に投与した生理食塩水中のVEGF96(μg/動物)で処置する。陰性対照群を、(100%の最大p−KDR阻害として)静脈内に投与した生理食塩水で処置する。化合物で処置した群の阻害パーセントを、最大および最小阻害群に対して算出する。TED50は用量反応研究から算出し、それはこの時点での50%阻害を達成するのに必要な用量である。例えば、実施例1の化合物は、1.34mg/kgの推定TED50を有する。TEC90は用量反応研究から算出し、それはこの時点での90%阻害を達成するのに必要な濃度である。例えば、実施例1の化合物は、252nMの推定TEC90を有する。このデータは、本発明の特定の化合物が、以前に知られている特定のFGFR阻害剤に比べて、インビボにおけるVEGF誘導性Kdrリン酸化の少しの有効な阻害剤であることを実証する。
異種移植片腫瘍モデル
ヒト膀胱癌細胞RT112(European Collection of Cell Cultures)、ヒト多発性骨髄腫細胞OPM−2(German Collection of Microorganisms and Cell Cultures)、ヒト非小細胞肺癌(NSCL)細胞NCI−H460(American Type Culture Collection)、ヒト膵臓癌細胞BxPC−3(American Type Culture Collection)またはヒト胃癌細胞SNU−16(American Type Culture Collection)のうちの1つを、KOREAN CELL LINE BANK(KCLB)の推奨に従って培養物中で増殖させ、収集し、ヌードマウスのひ腹に皮下注射する。腫瘍を形成(注入後7〜21日)させて、動物を無作為化し、対照および試験群に分類する。試験化合物を、適切な媒体中(すなわち10%アカシア中で製剤化した)で調製し、試験化合物および媒体対照を強制経口投与する。腫瘍反応を、処置課程の間、1週間に2回実施する腫瘍体積測定により決定し、腫瘍体積対媒体対照群の阻害パーセントとして報告する。実施例1の化合物は、いくつかの異種移植片腫瘍モデルにおいて用量依存性抗腫瘍活性を実証する。例えば、膀胱腫瘍モデル(RT−112)において、3mg/kg(21日間、QD)で投与した場合、41.3%の阻害が達成され;3mg/kg(21日間、BID)で投与した場合、85.9%の阻害が達成された。胃腫瘍モデル(SNU−16)において、3mg/kg(17日間、QD)で投与した場合、62%の阻害が達成され;3mg/kg(17日間、BID)で投与した場合、83%の阻害が達成された。多発性骨髄腫瘍モデル(OPM−2)において、3mg/kg(21日間、QD)で投与した場合、68%の阻害が達成され;3mg/kg(21日間、BID)で投与した場合、84%の阻害が達成された。NSCLC腫瘍モデル(NCI−H460)において、3mg/kg(17日間、QD)で投与した場合、46%の阻害が達成され;3mg/kg(17日間、BID)で投与した場合、69%の阻害が達成された。膵臓腫瘍モデル(BxPC−3)において、3mg/kg(21日間、QD)で投与した場合、1%の阻害が達成され;3mg/kg(21日間、BID)で投与した場合、55%の阻害が達成された。このデータは、本発明の特定の化合物がいくつかの動物モデルにおける異種移植片ヒト腫瘍増殖の阻害剤であることを実証する。
本発明の化合物は、好ましくは、種々の経路によって投与される医薬組成物として製剤化される。最も好ましくは、かかる組成物は、経口または静脈内投与用である。かかる医薬組成物およびそれを調製するためのプロセスは当該技術分野において周知である。例えば、REMINGTON:THE SCIENCE AND PRACTICE OF PHARMACY(D.Troyら,eds.,21st ed.,Lippincott Williams & Wilkins,2005)を参照のこと。
本発明の化合物は、通常、広範囲の用量で効果的である。例えば、通常、1日当たりの用量は、約0.5〜約100mg/kg体重の範囲内である。一部の例において、上述の範囲の下限値より低い用量レベルが十分以上であってもよく、他の場合において、さらに高い用量が、いかなる有害な副作用も引き起こさずに利用されてもよく、従って、上記の用量範囲は本発明の範囲を限定することを決して意図するものではない。実際に投与される化合物の量は、治療される状態、選択される投与経路、投与される実際の化合物(複数も含む)、個々の患者の年齢、体重、および反応、ならびに患者の症状の重症度を含む、関連する状況を考慮して医師によって決定されることは理解されるだろう。
BSAを用いるFGF9誘導性p−ERK
ヒトRT112膀胱癌細胞を、10%のウシ胎仔血清(FBS、Gibco 10082−147)およびCELLBIND(登録商標)96ウェルプレート(Corning 3340)中の1%のペニシリン/ストレプトマイシン溶液(Gibco 15140−122)を補足した100μLのRPMI 1640(Gibco 11875−085)中の5,000細胞/ウェルの密度で播種し、37℃で一晩インキュベートする。翌日、増殖培地を除去し、20mg/mLのウシ血清アルブミン(BSA)を補足した100μLのRPMI 1640と取り換える。37℃でのインキュベーションの3時間後、6%DMSO中の20mg/mLのBSAを含むRPMI 1640中の20μLの3倍希釈した化合物を各ウェルに加える。これにより、1%DMSO中の10〜0.005μMの範囲の10点用量反応曲線を得た。インキュベーションを37℃にて1時間継続する。細胞を、無血清RPMI中の50μLの50μg/mLのFGF9(R&D Systems 273−F9)溶液で刺激して、500ng/mLのFGF9の最終濃度を得る。リン酸緩衝生理食塩水(PBS)(3.7%のホルムアルデヒド、最終濃度)中の30μLの25%のホルムアルデヒド溶液を加えることにより細胞を固定し、RTにて30分インキュベートする。細胞をPBSで3回洗浄し、続いて100μLの冷メタノールを加え、−20℃にて30分間インキュベートする。メタノールを除去し、細胞を、0.1%のTRITON(登録商標)X−100(PBST)を含有するPBSで処理し、PBSで3回洗浄し、RTにて15分インキュベートする。次いで、細胞を、2%BSA、0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル1(Sigma P2850)、0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル2(Sigma P5726)、および0.01%プロテアーゼ阻害剤カクテル(Sigma P8340)を補足したPBS中の50μLの1:400希釈のp−p44/42 MAPK一次抗体(Cell Signaling 9101S)中で穏やかに撹拌しながら4℃にて一晩インキュベートする。翌日、プレートをPBSTで2回、およびPBSで2回洗浄し、続いて1%BSAおよび0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル1、0.01%ホスファターゼ阻害剤カクテル2、および0.01%プロテアーゼ阻害剤カクテルを含むPBS中の80μLの1:1000希釈のAlexa Fluor 488ヤギ抗ウサギIgG H+L二次抗体(Invitrogen A11034)中で暗所で1時間RTにてインキュベートする。細胞をPBSで3回洗浄し、続いてPBS中の100μLの1:200希釈のヨウ化プロピジウム(PI)(Molecular Probe P−3566)を加え、次いで1時間暗所でインキュベートする。ウェル当たりのp−ERK陽性細胞および全細胞を、Alexa 488およびPIに関して、それぞれ光学フィルター500〜530nMおよび575〜640nMを用いてACUMEN EXPLORER(商標)(TTP LabTech Ltd)で同定する。Alexa 488値を用いるpERK/ウェルについての全平均強度を、続いて同じプレートで実施したMIN(DMSO中の10μMの陽性対照化合物)およびMAX(DMSOのみ)対照から得た値を用いて阻害パーセントに変換する。阻害パーセント値および10点濃度反応データを、続いて4パラメーターS字状用量反応式を用いて分析し、相対的IC50値を得られた曲線から推定する。BSAアッセイを用いるFGF9誘導性p−ERKは、2.7の推定IC50について最少有意差(MSR)を有する。このアッセイにおいて実施例1についてのIC50は0.0004μMであると推定する。このデータは、本発明の特定の化合物が、ヒト癌細胞におけるFGF9誘導性ERKリン酸化の有効な阻害剤であることを実証する。
そのアッセイの日に、細胞を、37℃、5%COにて3時間、1.5%FBSおよび20mg/mLのBSAを含有する100μLのEBM(内皮細胞基礎)培地中で血清飢餓し、次いで37℃にて1時間、飢餓培地中で20μLの3倍希釈した化合物で処理する。これにより1%DMSO中の10〜0.005μMの範囲の10点濃度反応曲線を得た。化合物の処理の1時間後、細胞を、37℃にて15分間、50μLのb−FGF(Sigma、F0291、最終b−FGF濃度50ng/mL)で刺激する。細胞および50μLの刺激因子b−FGFを含有するウェルにおいて、MAXシグナルを得、10μMの陽性対照化合物および50μlの刺激因子b−FGFを有する細胞をMINとする。次いで、培地を除去し、50μLの1×SUREFIRE(登録商標)溶解バッファー(TGR Biosciences SUREFIRE(登録商標)キットコンポーネント)をウェルに加え、穏やかに撹拌しながらRTにて10分間インキュベーションを継続する。pERK検出のために、6μLの溶解物および10μLの反応混合物(60部の反応バッファー/10部の活性化バッファー/0.6部のドナーおよびアクセプタービーズの各々、Perkin Elmer、6760617R)を、384ウェルプロキシプレート(Perkin Elmer、6006280)に移す。プレートを密封し、穏やかに撹拌しながらRTにて2時間インキュベートし、次いで標準的なALPHASCREEN(登録商標)設定(Ex680nmおよびEm520−620nm)を用いてTurboModuleを備えたPerkin Elmer EnVisionプレートリーダーで読み取る。放出データを、各プレート上のMAX(DMSOのみ)およびMIN(DMSO中の10μMの陽性対照化合物)対照から決定される阻害パーセントに変換し、次いで10点化合物濃度データを、ACTIVITYBASE(登録商標)4.0を用いて4パラメーターロジスティック式にフィットし、IC50を推定する。ERKリン酸化((Thr202/Tyr204)アッセイのALPHASCREEN(登録商標)SUREFIRE(登録商標)検出は、2.1のIC50について最小有意差(MSR)を有する。このアッセイにおける実施例1のIC50は、0.0006μMであると推定する。このデータは、本発明の特定の化合物が、ヒト臍帯内皮細胞におけるbFGF誘導性ERKリン酸化の有効な阻害剤であることを実証する。

Claims (8)

  1. (E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールである化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  2. (R)−(E)−2−(4−(2−(5−(1−(3,5−ジクロロピリジン−4−イル)エトキシ)−1H−インダゾール−3−イル)ビニル)−1H−ピラゾール−1−イル)エタノールである請求項1に記載の化合物、またはその薬学的に許容される塩。
  3. 薬学的に許容される担体、希釈剤または賦形剤と共に請求項1または2に記載の化合物または塩を含む医薬組成物。
  4. 治療に使用するための請求項1または2に記載の化合物または塩。
  5. 癌の治療のための請求項1または2に記載の化合物または塩。
  6. 前記癌は非小細胞肺癌である、請求項5に記載の化合物。
  7. 前記癌は胃癌である、請求項5に記載の化合物。
  8. 前記癌は多発性骨髄腫である、請求項5に記載の化合物。
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