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JP2012509342A - 置換ピロロ[2,3−b]−ピリジンおよび−ピラジン - Google Patents

置換ピロロ[2,3−b]−ピリジンおよび−ピラジン Download PDF

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JP2012509342A
JP2012509342A JP2011537600A JP2011537600A JP2012509342A JP 2012509342 A JP2012509342 A JP 2012509342A JP 2011537600 A JP2011537600 A JP 2011537600A JP 2011537600 A JP2011537600 A JP 2011537600A JP 2012509342 A JP2012509342 A JP 2012509342A
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チエン,シン
ジン,メイジヨン
クレインバーグ,アンドリユー
リー,アン−フー
マルビヒル,マーク・ジエイ
シユタイニヒ,アルノ・ゲー
ワン,ジン
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オーエスアイ・フアーマスーテイカルズ・インコーポレーテツド
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    • C07D471/04Ortho-condensed systems
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
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Abstract

Figure 2012509342

以下に示され、本明細書において定義される式Iの化合物:(I)その薬学的に許容される塩、合成、中間体、製剤、ならびにそれを用いた、少なくとも部分的にRonおよび/またはMetにより媒介される癌を含む疾患の処置方法。

Description

分野および背景
本出願は、米国特許出願第61/116375号の優先権を主張し、その全内容は、参照により本明細書に組み込まれる。
本発明は、少なくとも部分的に、癌の処置、ある特定の化合物、ならびに前記化合物を用いて腫瘍および癌を処置する方法に関する。
RON(recepteur d’origine nantais)は、MET癌原遺伝子ファミリーの一部である受容体チロシンキナーゼである。これは、その天然リガンドMSPへの結合により活性化され、PI3KおよびMAPK経路を介してシグナル伝達する。RONは、癌において、受容体の過剰発現および/または構成的に活性なスプライス変異の存在等のメカニズムにより、脱調節され得る。RONの阻害は、増殖、アポトーシスの誘引につながることが示されており、細胞転移に影響する。RONの過剰発現は、様々なヒト癌において観察され、疾患の進行とともに増殖した発現を示す。
MET(c−Metとしても知られる)は、50kDaのα−サブユニットおよび145kDaのβ−サブユニットを含むヘテロ二量体タンパク質である受容体チロシンキナーゼである(Maggiora et al.,J.Cell Physiol.,173:183−186,1997)。これは、その天然リガンドHGF(肝細胞成長因子、散乱因子としても知られる)への結合により活性化され、PI3KおよびMAPK経路を介して信号伝達する。METは、癌において、自己分泌/傍分泌HGF活性化、受容体の過剰発現、および/または活性化突然変異の存在等のメカニズムにより、脱調節され得る。METの有意な発現は、結腸癌、肺癌、前立腺癌(骨転移を含む)、胃癌、腎臓癌、HCC、卵巣癌、乳癌、ESCC、およびメラノーマ等の様々なヒト腫瘍において観察されている(Maulik et al.,Cytokine & Growth Factor Reviews 13:41−59,2002)。METはまた、アテローム性動脈硬化および肺線維症に関与している。Chemical & Engineering News 2007,85 (34),15−23において検討されているように、METの阻害は、細胞運動、増殖および転移の増加をもたらし得る。
肺癌、乳癌、直腸結腸癌、前立腺癌、膵臓癌、頭頸部癌、胃癌、肝細胞癌、卵巣癌、腎臓癌、神経膠腫、メラノーマ、およびいくつかの肉腫を含む数々の癌において、cMETの発現の上昇が検出されている(Christensen,J.,2005;Comoglio,P.,2008のレビューを参照)。cMET遺伝子増幅および結果的な過剰発現が、胃癌および結腸直腸癌において報告されている(Smolen,G.,2005;Zeng Z.,2008)。総合すると、cMET癌原遺伝子は、ヒト癌において役割を担い、その過剰発現が不良な予後と相関している。前臨床異種移植片モデル系における小分子阻害薬、抗cMET抗体および抗HGF抗体によるcMET機能の無効化は、cMETシグナリングが増殖および細胞生存の主要因として働く場合、影響を示している(Comoglio,P.,2008)。
ヒト癌がより侵襲性の転移状態に進行するにつれて、細胞および組織の状況に依存して、細胞生存を制御する複数のシグナリングプログラムおよび移動プログラムが観察される(Gupta and Massague,2006)。最近のデータは、上皮間葉移行(EMT)に似たプロセスである、上皮癌細胞のより間葉状の状態への分化転換(Oft et al.,1996;Perl et al.,1998)が、細胞侵入および転移を促進する(Brabletz et al.,2005;Christofori,2006)ことを明らかとしている。EMT様移行を通して、間葉状腫瘍細胞は、増殖能を犠牲にして遊走能を得ると考えられる。間葉上皮移行(MET)は、より増殖性の状態を再生し、原発腫瘍に似たマクロ転移を離れた部位に形成させることが仮定されている(Thiery,2002)。METおよびRONキナーゼは、EMTプロセスにおいて役割を担うことが示されている(Camp et al.,2007;Grotegut et al.,2006;Wang et al.,2004)。生体外においてRONおよびMETがヘテロ二量体を形成し、またそのようなRON−MET二量体を介してシグナリングすることができることが記録されている。
cMETおよびRONは、相互作用し合い、互いの活性化に影響することが知られている。さらに、2つの受容体の同時発現は、それぞれの受容体単独と比較して、膀胱癌、CRC、および乳癌患者における最も不良な臨床予後と関連している。癌においてRONおよびMETの同時発現が観察されているため、そのような「クロストーク」は、腫瘍成長に寄与し得る。
以下の公開文書もまた参照されたい:WO08/051808;WO08/051805;WO08/008539;WO08/039457;WO07/138472;WO07/132308;WO07/075567;WO07/067537;WO07/064797;WO05/010005;WO05/004607;US7230098;US2007/287711;US2005/182060;US2006/128724;US2007/060633;US2007/049615;US2007/043068;US2007/032519;US2007/012535;US2006/046991;Wang et al.,J.Appl.Poly.Sci.,109(5),3369−3375 (2008)。
国際公開第08/051808号 国際公開第08/051805号 国際公開第08/008539号 国際公開第08/039457号 国際公開第07/138472号 国際公開第07/132308号 国際公開第07/075567号 国際公開第07/067537号 国際公開第07/064797号 国際公開第05/010005号 国際公開第05/004607号 米国特許第7230098号明細書 米国特許出願公開第2007/287711号明細書 米国特許出願公開第2005/182060号明細書 米国特許出願公開第2006/128724号明細書 米国特許出願公開第2007/060633号明細書 米国特許出願公開第2007/049615号明細書 米国特許出願公開第2007/043068号明細書 米国特許出願公開第2007/032519号明細書 米国特許出願公開第2007/012535号明細書 米国特許出願公開第2006/046991号明細書
Maggiora et al.,J.Cell Physiol.,173:183−186,1997 Maulik et al.,Cytokine & Growth Factor Reviews 13:41−59,2002 Chemical & Engineering News 2007,85 (34),15−23 Wang et al.,J.Appl.Poly.Sci.,109(5),3369−3375 (2008)
チロシンキナーゼ阻害薬、例えばMETおよび/またはRON阻害薬、選択的阻害薬、および強力で、経口で生物学的に利用可能であり、有効な阻害薬を含む二重阻害薬、ならびにE細胞の上皮細胞指向型治療に対する感受性を維持する阻害薬を含む、原発性癌のための処置、転移性疾患の予防、および標的療法を含む、増殖性疾患における使用のための効果的な治療が必要とされている。
要旨
いくつかの態様において、本発明は、以下に示され、本明細書において定義されるような式Iの化合物に関する。
Figure 2012509342
本発明は、該化合物およびその薬学的に許容される塩を含む。
本発明は、該化合物およびその塩、ならびにその物理的形態、該化合物の調製、有用な中間体、ならびにその薬学的組成物および製剤を含む。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、c−METおよびRONキナーゼのうちの少なくとも1つを含むキナーゼの阻害薬である。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、c−MET、RON、Tie−2、Flt3、FGFR3、Ab、Aurora A、Aurora B、Jak2、Alk、c−Src、IGF−1R、c−MET、RON、PAK1、PAK2、およびTAK1キナーゼのうちの少なくとも1つを含むキナーゼの阻害薬である。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、METおよび/またはRONの選択的阻害薬である。いくつかの実施形態において、該化合物は、KDR等の他のキナーゼ標的よりも、c−METおよび/またはRONの選択的阻害薬である。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、単独および他の薬剤と組み合わせて、増殖性疾患、特にc−METおよび/またはRONにより媒介される癌を含む癌における処置において有用である。
詳細な記述
化合物
いくつかの態様において、本発明は、以下に示され、本明細書において定義されるような式Iの化合物およびその塩、
Figure 2012509342
またはその薬学的に許容される塩に関し、式中、
Xは、−OH、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシから選択され、
Yは、CHまたはNから選択され、
1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、−OC0−6アルキル、−S(O)1−6アルキル、−SON(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)C(=O)C0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)OC0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(=O)C0−6アルキル、−C(=O)OC0−6アルキル、−C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、または−O−ヘテロアリールから選択され、ヘテロシクリルは、オキソ、C1−6アルキル、C(=O)OC1−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、SON(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、またはSO1−6アルキルで任意で置換されており、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールで任意で置換されており、
は、H、ハロ、−CN、−CF、−NO、C0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、またはヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したG置換基で任意で置換されており、
あるいは、Rは、
Figure 2012509342
から選択され、
は、H、C1−12アルキル、RO−C2−12アルキル、RN−C2−12アルキル、RS(O)−C2−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)R、RO−C0−12アルキルC(O)−、RN−C0−12アルキルC(O)−、RS(O)0−12アルキルC(O)−、−CO、−C(O)NR、−S(O)、−SONRまたは−C(S)ORから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したG置換基で任意で置換されており、
およびGは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、オキソ、R、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したQ置換基で任意で置換されており、
は、ハロ、−CN、−NO、オキソ、−CF、−OCF、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C(O)NR1112、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)R、−NR11C(O)R、−NR11S(O)12、−(CR1314C(O)R、−(CR1314C(O)OR11、−(CR1314C(O)NR1112、−(CR1314S(O)NR1112、−(CR1314NR1112、−(CR1314OR11、−(CR1314S(O)11、−NR15C(O)NR1112、−NR15S(O)NR1112または−NR15S(O)NR1112から選択され、そのいずれも、1個以上の独立したQ置換基で任意で置換されており、
は、ハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCF、−COH、−S(O)H、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルへテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したハロ、−CN、−OH、−NH、または部分的もしくは完全にハロゲン化されていてもよいC1−10アルキル、またはアルキルが部分的もしくは完全にハロゲン化されていてもよい−O−C1−10アルキルで任意で置換されており、
各R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R、R、およびRは、H、C1−12アルキルまたはC3−12シクロアルキルから独立して選択され、それぞれハロ、−OCFで、または−OC0−3アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、もしくはヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルで任意で置換されており、
−NR、−NRおよび−NR1112は、それぞれ独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはR11およびR12は、それぞれ、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜12員飽和もしくは不飽和環を形成することができ、前記環は、O、NもしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
−CRもしくは−CR1314は、それぞれ独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはR13およびR14は、それぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜12員飽和または不飽和環を形成することができ、前記環は、O、N、もしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
q=0または1であり、n=0〜7であり、m=0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、Xは、メチル、エチル、もしくはメトキシから選択され、
1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC0−6アルキルから選択され、
1b、R1c、およびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC0−6アルキルから選択され、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、またはヘテロアリールで任意で置換されており、
は、ハロ、−CN、−CF、−NO、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、またはヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したG置換基で任意で置換されており、
あるいは、Rは、
Figure 2012509342
から選択され、
は、H、C1−12アルキル、RO−C2−12アルキル−、RN−C2−12アルキル−、RS(O)−C2−12アルキル−、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、アリールC3−12ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールC3−12ヘテロシクロアルキル、−C(O)R、RO−C0−12アルキルC(O)−、RN−C0−12アルキルC(O)−、RS(O)0−12アルキルC(O)−、−CO、−C(O)NR、−S(O)、−SONRまたは−C(S)ORから選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したG置換基で任意で置換されており、
各Gは、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、R、オキソ、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRから独立して選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したQ置換基で任意で置換されており、
各Gは、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−OR、−S(O)、−NR、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRから独立して選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したQ置換基で任意で置換されており、
各Qは、ハロ、−CN、−NO、オキソ、−CF、−OCF、C1−12アルキル、C3−7シクロアルキル、−C(O)−C(O)NR1112、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)R、−NR11C(O)R、−NR11S(O)12、−(CR1314C(O)R、−(CR1314C(O)OR11、−(CR1314C(O)NR1112、−(CR1314S(O)NR1112、−(CR1314NR1112、−(CR1314OR11、−(CR1314S(O)11、−NR15C(O)NR1112、−NR15S(O)NR1112または−NR15S(O)NR1112から選択され、
各R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R、R、およびRは、独立して、C0−12アルキルまたはC3−7シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、または−OC0−3アルキルで任意で置換されており、
各−NR、−NRおよび−NR1112は、独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはR11およびR12は、それぞれ、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜12員飽和もしくは不飽和環を形成することができ、前記環は、O、NもしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
各−CRおよび−CR1314は、独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはR13およびR14は、それぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜12員飽和もしくは不飽和環を形成することができ、前記環は、O、N、もしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
q=0または1であり、n=0〜4であり、m=0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、Xは、−OH、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシから選択され、
1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
(i)Rは、フェニルまたはピリジニルであり、それぞれGで置換されており、Gは、ハロゲン、−OH、−OCH、もしくはC1−3アルキルで任意で置換されている4−7ヘテロシクロアルキルであり、または、Gは、−C(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、C0−3アルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
あるいは、(ii)Rは、Gで任意で置換されたピラゾロであり、Gは、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、もしくは−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、あるいは、Gは、OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、もしくは−C(O)−C(O)ORで任意で置換されたC3−6シクロアルキル、またはアルキルがハロもしくは−OC0−5アルキルで置換されていてもよい−C1−6アルキルであり、あるいは、Gは、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRで任意で置換されたC1−6アルキルであり、各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換されている4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、各mは、独立して0〜2であり、各nは、独立して0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
は、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、または−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、
あるいは、Gは、OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、もしくは−C(O)−C(O)ORで任意で置換された3−6シクロアルキル、または、アルキルがハロもしくは−OC0−5アルキルで置換されていてもよい−C1−6アルキルであり、
あるいは、Gは、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRで任意で置換されたC1−6アルキルであり、
各R、R、R、R、R10、およびRは、独立してC0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
各mは、独立して0〜2であり、各nは、独立して0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
各R1bおよびR1dは、独立して、H、F、または−OCHであり、
は、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、または−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、
各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、mは、0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fまたは−OCHであり、
は、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、または−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、
各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、mは、0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fであり、
は、それぞれハロ、R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、または−C(O)−C(O)ORで任意で置換された、ピペリジン、アゼチジン、またはピロリジンから選択され、
各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、mは、0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
各R1bおよびR1dは、独立して、H、F、または−OCHであり、
は、−OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、または−C1−3アルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換された3−6シクロアルキルであり、アルキルは、ハロまたは−OC0−5アルキルで置換されていてもよく、
各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、mは、0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fまたは−OCHであり、
は、−OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、または−C1−3アルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換された3−6シクロアルキルであり、アルキルは、ハロまたは−OC0−5アルキルで置換されていてもよく、
各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、mは、0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fであり、
は、−OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、または−C1−3アルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換された3−6シクロアルキルであり、アルキルは、ハロまたは−OC0−3アルキルで置換されていてもよく、
各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、mは、0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
各R1bおよびR1dは、独立して、H、F、または−OCHであり、
は、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、−NR10S(O)NR、または、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換されたC1−6アルキルであり、
各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
mは、0〜2であり、各nは、独立して0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fまたは−OCHであり、
は、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、−NR10S(O)NR、または、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換されたC1−6アルキルであり、
各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
mは、0〜2であり、各nは、独立して0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fであり、
は、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、−NR10S(O)NR、または、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換されたC1−6アルキルであり、
各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
mは、0〜2であり、各nは、独立して0〜2である。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
は、フェニルまたはピリジニルであり、それぞれGで置換されており、
は、ハロゲン、−OH、−OCH、またはC1−3アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルであり、
あるいは、Gは、−C(O)NRであり、
各RおよびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義する。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fまたはメトキシであり、
は、
Figure 2012509342
から選択され、
は、それぞれハロゲン、−OH、−OCH、またはC1−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルで任意で置換された、 ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、またはピロリジンから選択される。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
1dは、Fまたはメトキシであり、
は、
Figure 2012509342
は、NRであり、
各RおよびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、それぞれハロゲン、−OH、−OCH、C1−3アルキル、もしくはC3−6シクロアルキルで任意で置換された、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、もしくはピロリジンから選択される環を定義する。
いくつかの態様において、本発明は、式Iの化合物、より具体的には式:
Figure 2012509342
を有する化合物およびその塩に関し、式中、R1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
は、
Figure 2012509342
から選択され、
は、−R、−C(O)R、RO−C0−12アルキルC(O)−、RN−C0−12アルキルC(O)−、−CO、−C(O)NR、−S(O)、−SONR、または−C(S)OR)から選択され、
各R、R、およびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
各mは、独立して0〜2である。
上記の各変数の定義は、それらの任意の部分集合を含み、式Iの化合物は、そのような変数または変数の部分集合の任意の組み合わせを含む。
いくつかの態様において、本発明は、上で列挙したもののいずれかにおける式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、これはさらに、細胞アッセイにおいて約100nM以下のIC50でc−METの阻害を示す。
いくつかの態様において、本発明は、上で列挙したもののいずれかにおける式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、これはさらに、細胞アッセイにおいて約200nM以下のIC50でRonの阻害を示す。
いくつかの態様において、本発明は、上で列挙したもののいずれかにおける式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、これはさらに、細胞アッセイにおいて約100nM以下のIC50でc−METの阻害を、および細胞アッセイにおいて約200nM以下のIC50でRonの阻害を示す。
いくつかの態様において、本発明は、上で列挙したもののいずれかにおける式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、これはさらに、細胞アッセイにおいて約100nM以下のIC50でc−METの阻害を、および細胞アッセイにおいて約200nM以下のIC50でRonの阻害を示し、KDRと比べて、c−Metに対する選択性が約10倍以上である。
いくつかの態様において、本発明は、本明細書における化合物の例およびその薬学的に許容される塩のいずれかを含む。
本発明は、該化合物およびその塩、ならびにその物理的形態、該化合物の調製、有用な中間体、ならびにその薬学的組成物および製剤を含む。
記載される化合物は、1つ以上の不斉中心を含有することができ、したがって立体異性体を生成し得る。本発明は、具体的に示されていない場合でも、個別の、または混合物としての任意の立体異性体、幾何異性体、およびその薬学的に許容される塩を含む。化合物または立体異性体が明確な立体化学なしに説明または示されていない場合、全ての可能な異性体およびその混合物を包含するものとみなされる。したがって、立体異性体の混合物を含有する材料の試料は、立体異性体のいずれかの列挙または明確な立体化学のない列挙により包含される。また、説明される化合物の任意のシス/トランス異性体または互変異性体も企図される。
さらに、化合物は、非晶質であってもよく、または、溶媒和物および水和物を含む、様々な結晶形または多形体として存在もしくは調製され得る。化合物の列挙自体は、任意の指定されていない立体化学、物理的形態、および溶媒または水と関連しているか否かに関わらず、その化合物を包含するとみなされる。化合物の列挙はまた、その任意の同位体を含む。
式(I)の互変異性体が存在する場合、本発明の式(I)の化合物は、別段に具体的に示されない限り、任意の可能な互変異性体およびその薬学的に許容される塩、ならびにその混合物を含む。
本発明は、本明細書に記載の中間体および合成方法を含む。
一般的な合成法
式Iの化合物は、有機化学分野において知られた合成方法とともに、以下で説明する方法、または当業者が精通している修飾および誘導体化により調製され得る。本明細書において使用される出発材料は、市販されているか、または当該技術分野において知られた慣習的方法(例えば、COMPENDIUM OF ORGANIC SYNTHETIC METHODS,Vol.I−VI(Wiley−Interscience発行)等の標準的参考文献に記載されているそれらの方法)により調製され得る。好ましい方法には、以下に記載のものが含まれるが、これらに限定されない。
以下の合成手順のいずれかの間、任意の関連する分子上の感受性または反応基を保護することが必要および/または望ましい可能性がある。これは、従来の保護基、例えばT.W.Greene,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1981、T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1991、およびT.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Chemistry,John Wiley & Sons,1999(これらは参照により本明細書に組み込まれる)に記載の保護基を用いて達成することができる。
式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩は、以下で議論される反応スキームおよび当該技術分野における一般的技術に従い調製することができる。別段の指定がない限り、スキームにおける置換基は、上で定義されているものである。生成物の単離および精製は、通常の技術を有する化学者に知られた標準的手順により達成される。以下の概要において、Rは、1つ以上の置換基R1a−R1eを示す。
Figure 2012509342
Figure 2012509342
式Iの化合物は、スキーム1にあるようにII−Aから調製することができるが、式中、RおよびRは、上で定義される通りであり、A11は、Cl、Br、またはI等のハロゲンであり、B(OR)は、好適なボロン酸/エステルである。式Iの化合物の典型的な調製において、式II−Aの化合物を、好適な溶媒中で、典型的な鈴木カップリング手順により好適なボロン酸/エステル(R−B(OR))と反応させる。上記プロセスにおける使用に好適な溶媒は、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール等のアルコール;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)等の塩素化溶媒を含むが、これらに限定されない。必要に応じて、これらの溶媒の混合物を使用することができるが、好ましい溶媒は、ジメトキシエタン/水およびジオキサン/水である。上記プロセスは、約−78℃から約120℃の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃から約100℃で行われる。上記プロセスは、好ましくは、約大気圧で行われるが、より高いまたはより低い圧力を使用することができる。好ましくは実質的に等モル量の反応物質が使用されるが、より高いまたはより低い量を使用することができる。当業者には、式II−A〜式Iの化合物を調製するために、代替の方法を適用することができることが理解される。例えば、式II−Aの化合物は、好適な溶媒中で、典型的なスティルカップリング手順により好適な有機スズ試薬R−SnBu等と反応させることができる。
Figure 2012509342
式II−Aの化合物は、スキーム2にあるように調製することができるが、式中、Rは、上で定義される通りであり、A11は、Cl、Br、またはI等のハロゲンである。典型的な調製において、III−Aは、好適な溶媒中、ルイス酸の存在下で好適なメチル源と反応させることができる。上記プロセスにおける使用に好適なメチル源は、MeAl、MeZn、MeAlCl、メチルグリニャール試薬を含むが、これらに限定されない。好ましいメチル源は、MeZnである。メチル源はまた、例えば、メチルグリニャール試薬を塩化亜鉛と反応させ、得られた試薬を単離せずに上記プロセスに使用することにより、その場で生成することができる。上記プロセスにおける使用に好適なルイス酸は、BF・OEt、AlCl、TiCl等を含むが、これらに限定されない。好ましいルイス酸は、BF・OEtである。上記プロセスにおける使用に好適な溶媒は、THF、グリム等のエーテル;DMF;DMSO;MeCN;トルエン;シクロヘキサン、およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)等の塩素化溶媒を含むが、これらに限定されない。必要に応じて、これらの溶媒の混合物を使用することができるが、好ましい溶媒は、THFである。上記プロセスは、約−78℃から約120℃の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、40℃から約70℃で行うことができる。好ましくは、過剰量のメチル源およびルイス酸が使用される。
ヒドロキシ基がアルコキシ基で置換された、式III−Aの化合物に類似した化合物もまた、同じルイス酸およびメチル源を使用して上記プロセスに使用することができる。
メチル基がアルキル基で置換された、式II−Aの化合物に類似した化合物は、メチル源をアルキル源で置き換えることにより、その他は同様の反応条件下において調製することができる。例えば、EtZn等の試薬を使用して、エチル基を導入することができ、PrZnBr等の試薬を使用してプロピル基を導入することができる。
Figure 2012509342
式III−Aの化合物は、スキーム3にあるように調製することができるが、式中、Rは、上で定義される通りであり、A11は、Cl、Br、またはI等のハロゲンである。典型的な調製において、IV−Aは、好適な溶媒中、好適な塩基の存在下、好適な反応温度でベンズアルデヒドVで処理される。上記プロセスにおける使用に好適な溶媒は、THF、グリム等のエーテル;DMF、DMSO;MeCN;DCMまたはクロロホルム(CHCl)等の塩素化溶媒;およびMeOH、EtOH、イソプロパノールまたはトリフルオロエタノール等のアルコールを含むが、これらに限定されない。必要に応じて、これらの溶媒の混合物を使用することができ、または溶媒が使用されなくてもよい。好ましい溶媒は、MeOHである。上記プロセスにおける使用に好適な塩基は、KOH、NaOH、LiOH、KOtBu、NaOtBuおよびNaHMDS等を含むが、これらに限定されない。好ましい塩基は、KOHである。上記プロセスは、約−78℃から約120℃の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、20℃から約60℃で行われる。本発明の化合物を生成するための上記プロセスは、好ましくは、約大気圧で行われるが、より高いまたはより低い圧力を使用することができる。好ましくは実質的に等モル量の反応物質が使用されるが、より高いまたはより低い量を使用することができる。
溶媒としてアルコールが使用される場合、ヒドロキシル基がアルコキシ基で置き換えられた式III−Aの化合物の類似体もまた得ることができる。例えば、溶媒としてMeOHを用いると、メトキシ類似体を得ることができる。
Figure 2012509342
式Iの化合物は、スキーム4にあるように調製することができるが、式中、RおよびRは、上で定義される通りであり、A11は、Cl、Br、またはI等のハロゲンであり、B(OR)は、好適なボロン酸/エステルである。化合物II−Bは、好適な溶媒中で、典型的な鈴木カップリング手順により好適なカップリングの相手(R−A11)と反応させることができる。上記プロセスにおける使用に好適な溶媒は、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール等のアルコール;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)等の塩素化溶媒を含むが、これらに限定されない。必要に応じて、これらの溶媒の混合物を使用することができるが、好ましい溶媒は、ジメトキシエタン/水である。上記プロセスは、約−78℃から約120℃の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃から約100℃で行われる。上記プロセスは、好ましくは、約大気圧で行われるが、より高いまたはより低い圧力を使用することができる。好ましくは実質的に等モル量の反応物質が使用されるが、必要に応じてはより高いまたはより低い量を使用することができる。
当業者には、R−A11から式Iの化合物を調製するために、例えば典型的なスティルカップリング手順等、代替の方法を適用することができることが理解される。
Figure 2012509342
式II−Bの化合物は、スキーム5にあるように調製することができるが、式中、Rは、上で定義される通りであり、A11は、Cl、Br、またはI等のハロゲンであり、B(OR)は、好適なボロン酸/エステルである。典型的な調製において、式II−Aの化合物は、好適な溶媒中、パラジウム触媒の存在下で好適なカップリングの相手(ビス(ピナコラト)ジボロンまたはピナコールボラン)と反応させることができる。上記プロセスにおける使用に好適な溶媒は、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール等のアルコール;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)等の塩素化溶媒を含むが、これらに限定されない。必要に応じて、これらの溶媒の混合物を使用することができるが、好ましい溶媒は、THFまたはジオキサンである。上記プロセスは、約−78℃から約120℃の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、60℃から約100℃で行われる。上記プロセスは、好ましくは、約大気圧で行われるが、より高いまたはより低い圧力を使用することができる。実質的に等モル量の反応物質が使用されるが、必要に応じてはより高いまたはより低い量を使用することができる。
当業者には、式II−Bの化合物を調製するために、代替の方法を適用することができることが理解される。例えば、ハロゲン−金属交換(例えば、ハロゲン−リチウム交換)およびトリ−イソプロピルボレート等のホウ素化試薬を用いたクエンチにより調製される。
Figure 2012509342
キラル分割:式Iの化合物は、スキーム6に示されるように、炭素キラル中心を有する。鏡像異性的に純粋な異性体I−ena−AおよびI−ena−Bは、2つのジアステレオマーII−A−dia−AおよびII−A−dia−Bをもたらす化学反応を介して、キラル分割により調製することができる。フラッシュクロマトグラフィーまたは結晶化によるこれらの2つのジアステレオマーの分離後、スキーム6に示されるように、各ジアステレオマーを鈴木カップリングに供して、I−ena−AおよびI−ena−Bを個々に生成することができる。
II−A−dia−AおよびII−A−dia−Bの典型的な調製において、式II−Aの化合物を、カップリング試薬の存在下でキラル助剤と反応させ、II−A−dia−AおよびII−A−dia−Bの両方を生成し、これらをクロマトグラフィーにより分離する。上記プロセスにおける使用に好適なキラル助剤は、アミノ酸およびその誘導体、(1S)−(+)−カンファー−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンファー−10−スルホン酸等を含むが、これらに限定されない。しかしながら、好ましいキラル助剤は、Fmoc−L−ロイシンである。上記プロセスにおける使用に好適な溶媒は、THF、グリム、ジオキサン、ジメトキシエタン等のエーテル;DMF;DMSO;MeCN;MeOH、EtOH、イソプロパノール、トリフルオロエタノール等のアルコール;およびDCMまたはクロロホルム(CHCl)等の塩素化溶媒を含むが、これらに限定されない。必要に応じて、これらの溶媒の混合物を使用することができるが、好ましい溶媒は、DMFである。上記プロセスにおける使用に好適なカップリング試薬は、DCC、EDC、TBTU、HBTU等を含むが、これらに限定されない。好ましいカップリング試薬は、TBTUである。上記プロセスは、約−78℃から約120℃の温度で行うことができる。好ましくは、反応は、0℃から約60℃で行われる。上記プロセスは、好ましくは、約大気圧で行われるが、望ましい場合はより高いまたはより低い圧力を使用することができる。好ましくは実質的に等モル量の反応物質が使用されるが、望ましい場合はより高いまたはより低い量を使用することができる。
精製および分離後、スキーム1にあるような典型的な鈴木カップリング手順により、II−A−dia−AおよびII−A−dia−Bの両方を、好適なボロン酸/エステル(R−B(OR))と別個に反応させ、I−ena−AおよびI−ena−Bの両方を生成する。
当業者には、キラル助剤を化合物II−Aに共有結合させる代わりにジアステレオマーを形成させることができ、それを結晶化により分離することができることが理解される。分離されたジアステレオマー塩の中和により、分離されたII−Aの鏡像異性体が得られる。好適なキラル助剤は、アミノ酸およびその誘導体、(1S)−(+)−カンファー−10−スルホン酸、(1R)−(−)−カンファー−10−スルホン酸等を含むが、これらに限定されない。
Figure 2012509342
あるいは、鏡像異性的に純粋な異性体I−ena−AおよびI−ena−Bは、スキーム7にあるように、鈴木カップリング反応により、対応する鏡像異性的に純粋なII−A−ena−AおよびII−A−ena−Bから個々に調製することができる。鏡像異性的に純粋なII−A−ena−AおよびII−A−ena−Bは、スキーム7にあるように、キラルクロマトグラフィーにより、ラセミ混合物II−Aの分離から調製することができる。
クロマトグラフィーによるII−A−ena−AおよびII−A−ena−Bの分離に好適なシステムは、キラルHPLC(高速液体クロマトグラフィー)システム、キラルSFC(超臨界液体クロマトグラフィー)システム等であってもよいが、これらに限定されない。分離後、スキーム1にあるような典型的な鈴木カップリング手順により、II−A−ena−AおよびII−A−ena−Bの両方を好適なボロン酸/エステル(R−B(OR))と個々に反応させ、I−ena−AおよびI−ena−Bの両方を生成することができる。
当業者には明らかなように、合成経路/順序は、所与の化合物の調製に合わせて所望により変更することができる。例えば、基Rは、スキーム1、5、および4と同様の条件下で、化合物IV−A上に導入することができる。得られる化合物は、スキーム3と同様の条件下で、適切なベンズアルデヒドで処理し、続いてスキーム2と同様にメチル基を導入することができる。さらに、上記合成において、ピロロ[2,3−b]ピラジンコアを、示されたピロロピリジンに置換することができる。
当業者には、スキーム1、4〜7に示される反応を、変数Xに対し定義された範囲内で、示されたメチル基が他のアルキルまたはアルコキシ基で置き換えられた化合物を用いて、同様の条件下で行うことができることが理解される。
調製
別段の指定がない限り、全ての材料/試薬は、商業的供給業者から得て、それ以上精製せずに使用した。H NMR(400MHzまたは300MHz)および13C NMR(100.6MHz)スペクトルは、テトラメチルシランまたは残留溶媒ピークを内部標準として使用し、周囲温度でBruker社またはVarian社製機器で記録した。線位置または多重項は、ppm(δ)で示され、結合定数(J)は、絶対値としてヘルツ(Hz)で示される。H NMRスペクトルにおける多重度は、以下のように短縮される:s(一重項)、d(二重項)、t(三重項)、q(四重項)、quint(五重項)、m(多重項)、m(中心のある多重項)、brまたはbroad(広範囲)、AA’BB’。13C NMRスペクトルにおける信号の多重度は、DEPT135パルスシーケンスを用いて決定したが、以下のように短縮される:+(CHまたはCH)、−(CH)、Cquart(C)。反応は、シリカゲル60 F254(0.2mm)プレコートアルミニウム箔上での薄層クロマトグラフィー(TLC)により監視し、UV光を使用して可視化した。フラッシュクロマトグラフィーは、シリカゲル(400−230メッシュ)を用いて行った。調製TLCは、厚さ500μmまたは1000μmの、Whatman LK6F Silica Gel 60Åサイズ20×20cmプレート上で行った。Hydromatrix(=珪藻土)を、Varian社から購入した。化合物の質量分離HPLC精製は、以下で構成されるWatersシステムで行った:2767 Sample Manager、2525 Binary Gradient Module、600 Controller、2996 Diode Array Detector、イオン化用Micromass ZQ2000、Phenomenex Luna 5μ C18(2) 100Å 150×21.2mm 5μカラム、移動相0.01%ギ酸アセトニトリル(A)およびHPLC水中0.01%ギ酸(B)、流速20mL/分、実行時間13分。LC−MSデータは、ZQ2、ZQ3、またはUPLC−ACQUITYで収集した。ZQ2は、Gilson 215 Liquid Handler、Gilson 819 Injection Module、およびイオン化用Waters Micromass ZQ2000を備えたAgilent 1100 HPLCである。ZQ3は、HP Series 1100オートインジェクタおよびイオン化用Waters Micromass ZQ2000を備えたAgilent 1100である。システムは両方とも、Xterra MS C18、5μ粒子サイズ、4.6×50mm、アセトニトリル(A)およびHPLC中0.01%ギ酸(B)の移動相を使用する。流速は1.3mL/分、実行時間は5分、および勾配プロファイルは、極性_5分の場合0.00分5%A、3.00分90%A、3.50分90%A、4.00分5%A、5.00分5%A、非極性_5分の場合0.00分25%A、3.00分99%A、3.50分99%A、4.00分25%A、5.00分25%Aである。全てのWaters Micromass ZQ2000機器は、ポジティブ(ES+)またはネガティブ(ES−)モードでのエレクトロスプレーイオン化を使用した。ZQ2およびZQ3からのWaters Micromass ZQ2000機器はまた、ポジティブ(AP+)またはネガティブ(AP−)モードでの大気圧化学イオン化を使用した。Waters UPLC−ACQUITYシステムは、ACQUITY SQ MSに連結されたACQUITYサンプルマネージャおよびACQUITY PDA検出器から成る。これは、水中0.1%ギ酸(A)およびアセトニトリル中0.1%ギ酸(B)とともに、ACQUITY UPLC BEH(登録商標) C18 2.1×50mm 1.7μmカラムを使用する。流速は1.0mL/分、実行時間は2分、および勾配プロファイルは、分析用に0.00分95%A、1.50分1%A、1.85分1%A、2.0分95%Aである。UV検出は、254nmであり、MSは、ポジティブモード(ES+)でのエレクトロスプレーイオン化を使用する。化合物のHPLC精製は、2767 Sample Manager、1525EF Binary Pump、および2487 Dual λ Absorbance Detectorから構成されるWatersシステムで行った。システムは、Phenomenex Luna C18(2)、5μ粒子サイズ、50×21.2mmカラム、ならびにアセトニトリル/0.25%ギ酸およびHPLC水/0.25%ギ酸の移動相を使用する。あるいは、215 Liquid Handler、819 Injection Module、322 Pump、ならびに254nmおよび210nmに設定された155 UV/VIS二波長検出器から成るGilsonシステム(「Gilson HPLC」)を使用した。システムは、Phenomenex Luna C18(2)、5μ粒子サイズ、50×21.2mmまたは60×21.2mmカラム、ならびにアセトニトリルおよびHPLC水中0.1%ギ酸の移動相を使用する。流速は15mL/分、実行時間は25分である。鏡像異性的純度の決定のためのHPLCシステムは、アセトニトリル/水混合物で溶離する、Agilent 1100 HPLCおよびChiralcelまたはChiralpak 4.6×150mmカラム(Daicel Chemical Ind.,Ltd.)から構成される。全ての融点は、Mel−Temp II装置で決定したが、補正していない。元素分析は、Atlantic Microlab,Inc.,Norcross,GAにより得た。
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール(5.05g、12.9mmol)を、無水THF(100mL)に溶解した。この溶液に、BF・OEt(10.66mL、6.5当量)を−78℃で添加した。得られた溶液を同じ温度で10分間撹拌してから、ZnMe(35.60mL、5.5当量、トルエン中2N)を添加した。得られた混合物を1時間で室温まで温めた。次いで、溶液を65℃で3.5時間撹拌した。反応はLC−MSにより監視した。>95%の変換を達成した後、反応物を室温まで冷却した。次いで、反応物を−78℃までさらに冷却し、NHCl水溶液(10mL)を添加することによりクエンチした。混合物を徐々に室温に温めた。溶媒を減圧下で除去した。残渣にNaHCO水溶液を添加し、次いで混合物をCHCl(100mL×4)で抽出した。有機抽出物を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮すると、粗残渣が得られ、これをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン中10%酢酸エチル)で精製した。H NMR(400MHz.DMSO−d):δ=11.85(br.s.、1H)、8.21(d、J=2.0Hz、1H)、7.49−7.59(m、2H)、7.41(dd、J=8.8、8.6Hz、1H)、7.30(d、J=2.0Hz、1H)、5.11(q、J=7.3Hz、1H)、1.80(d、J=7.3Hz、3H);13C NMR(100.6MHz、DMSO−d):δ156.74(JCF=247.4Hz)、146.91、142.24、141.02、129.37、127.56、125.98、121.73(JCF=19.8Hz)、120.18、115.98(JCF=23.4Hz)、113.62、109.99、33.53、15.94。MS(ES+):m/z=386.93、388.91、390.89[MH]。HPLC:t=4.17分(ZQ3、極性_5分)。
(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール
5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.100g、0.508mmol)および2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド(0.107g、0.558mmol)のMeOH(5mL)中の撹拌混合物に、水酸化カリウム(0.199g、3.553mmol)を、0℃で窒素雰囲気下で添加した。次いで、得られた混合物を室温で一晩撹拌した。次いで、混合物を水(50mL)に注ぎ、2N HClで酸性化し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機物を合わせ、乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮すると、粗残渣が得られ、次いでこれをクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン中20%酢酸エチル)で精製した。MS(ES+):m/z=388.85、390.84、392.83[MH]。HPLC:t=3.29分(ZQ3、極性_5分)。
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニルエチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成について、上述した方法に従い、(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,6−ジクロロフェニル)メタノールを使用して調製した。MS(ES+):m/z 368.89、370.86、372.88[MH];HPLC:t=3.25分(ZQ3、極性_5分)。
(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,6−ジクロロフェニル)メタノール
(5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−3−イル)−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノールについて、上述した方法に従い、2,6−ジクロロベンズアルデヒドを使用して調製した。MS(ES+):m/z 370.85、372.85、374.83[MH];HPLC:t=3.25分(ZQ3、極性_5分)。
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(500.0mg、1.288mmol)、酢酸カリウム(379mg、3.86mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(425.3mg、1.675mmol)の1,4−ジオキサン(15mL)中の撹拌混合物に、(1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロリド(47.10mg、0.0644mmol)を、窒素雰囲気下で添加した。次いで、混合物を85℃で一晩撹拌した。LC−MSは、反応の完了を示した。次いで、溶媒を減圧下で除去すると残渣が得られ、次いでこれをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM中25%酢酸エチル)で精製した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.20(s、12H)、1.86(d、J=7.3Hz、3H)、5.27(q、J=7.0Hz、1H)、7.17(t、J=8.7Hz、1H)、7.33(d、J=1.3Hz、1H)、7.40(br.s.、1H)、7.75(d、J=1.5Hz、1H)、8.43(d、J=1.5Hz、1H)。MS(ES+):m/z=434.02、435.06、437.07、438.11[MH]。HPLC:t=4.22分(ZQ3、極性_5分)。
3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(450.0mg、1.160mmol)、酢酸カリウム(341mg、3.48mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(412mg、1.62mmol)の1,4−ジオキサン(10mL)中の撹拌混合物に、(1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロリド(70mg、0.090mmol)を、窒素雰囲気下で添加した。次いで、混合物を80℃で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去すると残渣が得られ、次いでこれをDCMに再溶解し、シリカゲル上に乾燥充填した。カラムクロマトグラフィーを使用して30〜40%EtOAc/ヘキサンで溶出しながら精製した。生成物を含有する画分を真空下で濃縮すると、表題化合物が黄色の粘性物質として得られた。H NMRおよびLCMSデータは、ラセミ化合物のデータと一致する。
((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルおよび((S)−1−{5−ブロモ−3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル
Figure 2012509342
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100.0mg、0.257mmol)、(S)−2−(9H−フルオレン−9−イルメトキシカルボニルアミノ)−4−メチルペンタン酸(Fmoc−L−ロイシン)(136.6mg、0.386mmol)のDMF(4.00mL)中の撹拌混合物に、DIPEA(0.224mL、1.28mmol)およびTBTU(124.1mg、0.386mmol)を添加した。得られた混合物を、室温で16時間撹拌した。次いで、溶媒を減圧下で除去すると残渣が得られ、これをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル/DCM:100/3/25、体積比)で精製した。
より極性のジアステレオマー:((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル。MS(ES+):m/z 722.06、724.07、726.03[MH]、HPLC:t=3.76分(ZQ3、極めて非極性_5分)。より極性の低いジアステレオマー:((S)−1−{5−ブロモ−3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル。MS(ES+):m/z 722.06、724.07、726.03[MH]、HPLC:t=3.84分(ZQ3、極めて非極性_5分)。
5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 2012509342
((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(722mg、1.00mmol)のTHF(20mL)中の溶液に、NaOH(HO中5N、1mL)を0℃で撹拌しながら添加した。その温度で1時間撹拌後、溶媒を減圧下で除去すると残渣が得られ、次いでこれをフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:ヘキサン/酢酸エチル:75/25、体積比)で精製すると、表題化合物が得られた。H NMRおよびLCMSデータは、ラセミ化合物のデータと一致する。旋光性:[α]25 =−112.8°(c=1.0、MeOH);[α]25 =−152.6°(c=1.0、CHCl)。HPLC(Chiralcel OD−RH、溶媒60:40アセトニトリル/水定組成、流速0.5mL/分、カラム温度30°、220nmでのUV検出):t=28.0分。C1510BrClFN(388.07):計算値:C 46.43、H 2.60、Br 20.59、Cl 18.27、F 4.90、N 7.22;実測値C 46.36、H 2.49、Br 20.38、Cl 18.31 F 4.79、N 7.09。この材料を使用して調製された、cMetに結合した実施例85の結晶構造は、示されるような絶対配置を裏付けた。
5−ブロモ−3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 2012509342
(S)鏡像異性体に関して上述した手順に従い、((S)−1−{5−ブロモ−3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルから開始した。H NMRおよびLCMSデータは、ラセミ化合物のデータと一致する。旋光性:[α]25 =+115.7°(c=1.0、MeOH);[α]25 =+151.7°(c=1.0、CHCl)。HPLC(Chiralcel OD−RH、溶媒60:40アセトニトリル/水定組成、流速0.5mL/分、カラム温度30°、220nmでのUV検出):t=32.1分。
2,6−ジクロロ−3−フルオロベンズアルデヒド
(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール(100g、0.51mol)のジクロロメタン(450mL)中の溶液に、臭化ナトリウムの溶液(54g、0.53mol、水90mL中)を添加した。速やかに撹拌した二相性混合物を−7℃に冷却し、TEMPO(1.54g、0.0100mol)を添加した。温度を−2℃未満に維持しながら、重炭酸ナトリウム(75g)で飽和した0.81M次亜塩素酸ナトリウム(823mL、0.66mol)を、1時間かけて滴下により添加した。添加後、反応混合物を30分撹拌した。2層が分離し、DCM層をチオ硫酸ナトリウムの水溶液で洗浄した。DCM層を乾燥させ(NaSO)、真空を用いずに(アルデヒドは揮発性である)ロータリーエバポレータで濃縮すると、固体として表題化合物が得られた(融点63〜65℃)。H NMR(CDCl、300MHz):δ=7.23(dd、1H、J=7.8、9.0Hz)、7.35(dd、1H、J=4.5、9.3Hz)、10.2(s、1H)。
代替の調製法:窒素下−78℃の2,4−ジクロロ−1−フルオロベンゼン(100g、0.606mol)のTHF(1.4L)中の溶液に、温度を−70℃から−78℃に維持しながら、ヘキサン中n−BuLi2.5M溶液(267mL、0.666mol)を30分間かけて滴下により添加した。−78℃で1.5時間撹拌後、ギ酸メチル(72.6mL、1.21mol)を徐々に添加し、反応混合物を一晩撹拌し、室温まで温めた。反応物をNHCl飽和水溶液(200mL)でクエンチし、有機層を分離した。有機溶媒を大気圧下で留去し、少量のTHFを含有する粗材料をヘキサンから結晶化させると、表題化合物が得られた。
(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)メタノール
2,6−ジクロロ−3−フルオロ安息香酸(125g、0.59mol)のTHF(200mL)中の溶液に、BH・THF(592mL、592mmol、THF中1M溶液)を室温で滴下により添加した。反応混合物を、還流で12時間加熱した。ボランをメタノール(200mL)でクエンチし、得られた溶液を乾燥するまで濃縮した。残渣を再びメタノールと共蒸発させ、トリメチルボレートのほとんどを除去した。残渣に炭酸ナトリウム水溶液(500mL中50g)を添加した。混合物を冷却し、白色微細析出物を濾過すると、表題化合物が得られた。H NMR(CDCl、300MHz):δ=2.10(t、1H、J=6.9Hz)、4.96(d、2H、J=6.9Hz)、7.09(dd、1H、J=8.1、9.0Hz)、7.29(dd、1H、J=4.8、9.0Hz)。
2,6−ジクロロ−3−フルオロ安息香酸
水酸化ナトリウム(252g、6.3mol)の水(800mL)中の冷却(−5℃)溶液に、臭素(86mL、1.68mol)を滴下により添加した。添加の間、反応混合物の温度を−5℃未満に維持した。1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エタノン(100g、480mmol)のジオキサン(800ml)中の溶液を、次亜臭素酸ナトリウムの溶液に、温度を0℃未満に維持しながら1時間で添加した。反応混合物を室温まで温め、2時間撹拌した。TLCにより出発材料が存在しないことが示された後、過剰の次亜臭素酸ナトリウムを亜硫酸ナトリウム(水100mL中100g)で無効化した。得られた溶液を90℃で2時間加熱した。反応混合物を、激しく撹拌しながら濃HClで酸性化した。全てのジオキサンを除去するために酸性溶液を濃縮し、次いでジクロロメタン(2×500mL)で抽出した。有機層を乾燥させ(NaSO)、濃縮すると、油状残渣が得られ、これをヘキサンでトリチュレートし、表題化合物が白色固体として得られた。H NMR(CDCl、300MHz):δ=7.20(dd、1H、J=8.7、8.4Hz)、7.33(dd、1H、J=9.3、4.5Hz)。
実施例1:3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.00mg、0.027mmol)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−yl]−ピペリジン塩酸塩(11.00mg、0.035mmol)、炭酸カリウム(15.00mg、0.11mmol)のDME(2.0mL)およびHO(0.40mL)中の撹拌混合物に、(1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロリド(0.84mg、0.0011mmol)を窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、100℃で90分間還流した。次いで溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM中8%MeOH)で精製し、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.92(d、J=7.1Hz、3H)、1.98−2.21(m、4H)、2.76−2.91(m、2H)、3.19−3.32(m、2H)、4.30−4.44(m、1H)、5.27−5.40(m、1H)、7.20−7.51(m、5H)、7.59(s、1H)、7.89(s、1H)、8.34(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES):m/z 440.06、442.06[MH]。HPLC:t=2.46分(ZQ3、極性_5分)
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジンヒドロクロリド
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(3.02g、8.00mmol)の1,4−ジオキサン(30mL、400mmol)中の溶液に、1,4−ジオキサン(30mL)中4.0MのHClを添加し、反応物を35℃で3時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、白色固体を得た。材料は若干吸湿性であった。完全に自由流動性の材料をバイアルに移し、真空下で数時間乾燥させた。このようにして得られた材料を、精製せずにさらなる反応に使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.33(s、12H)、2.49(br s、4H)、3.18(br s、2H)、3.59−3.70(m、2H)、4.71(br s、1H)、7.87(s、2H)、9.84(br s、2H)。MS(ES+):m/z 278.11(100)[MH]。HPLC:t=1.99分(ZQ3、極性_5分)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(30.0g、154mmol)、4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(52.5g、200mmol)および炭酸セシウム(80.1g、246mmol)の無水DMF(400mL)中の混合物を、24時間で100℃まで加熱した。高真空下でDMFを除去した。次いで残渣を水(200mL)で希釈し、EtOAc(3×200mL)で抽出した。合わせた有機相を、水(3×50mL)およびブライン(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。橙褐色の油状残渣に、ジイソプロピルエーテル(300mL)を添加し、混合物を0℃で2時間撹拌した。無色結晶が分離し、これを濾過して真空下で乾燥させて、表題化合物の1回目の回収物を得た。次いで濾液を真空下で濃縮し、残渣をジイソプロピルエーテル(100mL)と混合し、1回目の回収物の少量を種として添加し、混合物を一晩撹拌した。得られた白色析出物を、表題化合物の2回目の回収物として濾過し、真空下で乾燥させた。H NMR(300MHz、CDCl):δ=1.33(s、12H)、1.48(s、9H)、1.85−1.93(m、2H)、2.15−2.18(m、2H)、2.83−2.92(m、2H)、4.23−4.39(m、3H)、7.76(s、1H)、7.84(s、1H)。
4−メタンスルホニルオキシピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン(32.2g、0.160mol)のDCM(400mL)中の溶液に、トリエチルアミン(26.8mL、0.192mol)、塩化メタンスルホニル(13.6mL、0.176mol)および4−ジメチルアミノピリジン(0.20g、0.0016mol)を、0℃で窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を徐々に室温に温め、室温で一晩撹拌した。混合物を飽和NaHCO水溶液(3×80mL)、ブライン(2×80mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させた。濾液を濃縮し、表題化合物を白色固体として得た。この化合物を、それ以上精製せずに次のステップに使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.47(s、9H)、1.80−1.85(m、2H)、1.95−1.99(m、2H)、3.05(s、3H)、3.28−3.34(m、2H)、3.68−3.74(m、2H)、4.89(m、1H)。
実施例2:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン。
実施例1において3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成において記載される典型的な鈴木カップリング手順に従い、5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンから調製した。MS(ES):m/z 458.01、460.03[MH]。HPLC:t=2.34分(ZQ3、極性_5分)。
実施例3〜31は、実施例2において記載される方法に従い合成した。
Figure 2012509342
実施例3:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N,N−ジメチルベンズアミド
H NMR(400MHz、CDOD):δ=8.41(d、J=2.3Hz、1H)、7.47−7.54(m、5H)、7.34−7.47(m、2H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、5.33(q、J=7.2Hz、1H)、3.12(s、3H)、3.05(s、3H)、1.90(d、J=7.1Hz、3H)。MS(ES+):m/z=456.32、458.31(100、73)[MH]。HPLC:t=1.10分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例4:(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピロリジン−1−イルメタノン:
MS(ES+):m/z=482.32、484.34(100、67)[MH]。HPLC:t=1.15分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例5:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N−メチルベンズアミド:
MS(ES+):m/z=442.32、444.30(100、79)[MH]。HPLC:t=1.04分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例6:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N−(2−メトキシエチル)ベンズアミド:
MS(ES+):m/z=486.32、488.30(100、78)[MH]。HPLC:t=1.07分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例7:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N−(2−モルホリン−4−イルエチル)ベンズアミド:
MS(ES+):m/z=541.37、543.36(100、70)[MH]。HPLC:t=0.77分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例8:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェノール
MS(ES+):m/z=401.27、403.28(100、72)[MH]。HPLC:t=1.06分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例9:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−チオフェン−3−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
MS(ES+):m/z=391.23、393.24(100、78)[MH]。HPLC:t=1.28分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例10:N−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)アセトアミド:
MS(ES+):m/z=442.28、444.30(100、67)[MH]。HPLC:t=1.04分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例11:(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ジメチルアミン
MS(ES+):m/z=428.31、430.29(100、73)[MH]。HPLC:t=1.22分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例12:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−ピリミジン−5−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
MS(ES+):m/z=387.27、389.28(100,73)[MH]。HPLC:t=1.03分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例13:(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)モルホリン−4−イルメタノン
MS(ES+):m/z=498.34、500.33(100、68)[MH]。HPLC:t=1.08分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例14:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ベンズアミド:
MS(ES+):m/z=428.28、430.26(100、64)[MH]。HPLC:t=0.98分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例15:(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)−(4−メチルピペラジン−1−イル)メタノン
MS(ES+):m/z=511.34、513.37(100、80)[MH]。HPLC:t=0.74分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例16:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−[4−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
MS(ES+):m/z=483.26、485.36(100、60)[MH]。HPLC:t=0.78分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例17:N−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)メタンスルホンアミド
MS(ES+):m/z=478.29、480.24(100、84)[MH]。HPLC:t=1.07分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例18:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニルアミン
MS(ES+):m/z=400.29、402.28(100、72)[MH]。HPLC:t=0.97分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例19:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−フェニル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
MS(ES+):m/z=385.28、387.26(100、81)[MH]。HPLC:t=1.30分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例20:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N−(2−ジメチルアミノエチル)ベンズアミド:
MS(ES+):m/z=499.35、501.37(100、72)[MH]。HPLC:t=0.75分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例21:N−シクロヘキシル−4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ベンズアミド
MS(ES+):m/z=510.37、512.35(100、71)[MH]。HPLC:t=1.28分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例22:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N,N−ジメチルベンゼンスルホンアミド
MS(ES+):m/z=492.20、494.18(100、73)[MH]。HPLC:t=1.21分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例23:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N−メチルベンゼンスルホンアミド
MS(ES+):m/z=478.16、480.18(100、74)[MH]。HPLC:t=1.11分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例24:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−N−(2ヒドロキシエチル)ベンズアミド
MS(ES+):m/z=472.22、474.20(100、72)[MH]。HPLC:t=0.96分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例25:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4−モルホリン−4−イルフェニル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
MS(ES+):m/z=470.27、472.25(100、76)[MH]。HPLC:t=1.22分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例26:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−(1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、5.30(q、J=7.3Hz、1H)、7.15−7.22(m、1H)、7.30−7.53(m、3H)、7.72(dd、J=5.8、3.3Hz、2H)、8.34(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 375.00(100)[MH]。HPLC:t=3.29分(ZQ3、極性_5分)。
実施例27:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、3.92(s、3H)、5.29(q、J=7.1Hz、1H)、7.20(t、J=8.7Hz、1H)、7.29−7.50(m、3H)、7.56(s、1H)、7.77(s、1H)、8.32(s、1H)。MS(ES+):m/z 388.98(100)[MH]。HPLC:t=3.52分(ZQ3、極性_5分)。
実施例28:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、1.97−2.16(m、4H)、2.88(s、6H)、2.92−3.02(m、2H)、3.80(d、J=13.4Hz、2H)、4.30−4.42(m、1H)、5.28(q、J=7.3Hz、1H)、7.14−7.22(m、1H)、7.35(d、J=1.3Hz、1H)、7.40(d、J=2.0Hz、1H)、7.43(br.s.、1H)、7.57(s、1H)、7.89(s、1H)、8.31(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 529.05(100)[MH]。HPLC:t=3.51分(ZQ3、極性_5分)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン塩酸塩(253.6mg、0.809mmol)のDMF(6mL)中の溶液に、DIPEA(0.7mL、4mmol)を室温で添加した。溶液を0℃に冷却し、DMF(1mL)中のN,N−ジメチルカルバモイルクロリド(107.7mg、1.002mmol)を添加した。反応物を0℃〜室温まで30分間撹拌した。MeOHを添加し、全ての有機溶媒を乾燥するまで真空下で濃縮した。残渣をCHClに溶解し、水およびブラインで1回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、ワックス状白色固体(乾燥させると固化した)の表題化合物を得た。この材料を、それ以上精製せずに使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.32(s、12H)、1.94−2.07(m、2H)、2.16(dd、J=12.3、2.4Hz、2H)、2.85(s、6H)、2.87−2.95(m、2H)、3.78(d、J=13.4Hz、2H)、4.24−4.34(m、1H),、7.76(s、1H)、7.80(s、1H)。MS(AP):m/z 349.13(100)[MH]。HPLC:t=2.91分(ZQ3、極性_5分)。
実施例29:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−{1−[1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピペリジン−4−yl]−1H−ピラゾール−4−イル}−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、2.01−2.19(m、4H)、2.60(td、J=11.5、3.3Hz、2H)、3.07−3.18(m、4H)、4.13−4.24(m、1H)、5.29(q、J=7.1Hz、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.36(d、J=1.3Hz、1H)、7.39(d、J=2.0Hz、1H)、7.43(br.s.、1H)、7.56(s、1H)、7.88(s、1H)、8.31(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 540.02(100)[MH]。HPLC:t=4.01分(ZQ3、極性_5分)。
4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−1−(2,2,2−トリフルオロエチル)−ピペリジン
N,N−ジメチルカルバモイルクロリドの代わりに2,2,2−トリフルオロエチルトリフレート(1.6当量)を使用した以外、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸ジメチルアミドの調製のための手順に従った。3時間の反応後、EtOAcを添加して、標準的な水による後処理を行った。粗生成物を短いシリカゲルの栓を使用して精製した[2:1 CHCl:EtOAcで溶出]。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.33(s、12H)、1.58(s、2H)、2.00−2.11(m、2H)、2.11−2.19(m、2H)、2.59(td、J=11.7、2.2Hz、2H)、3.06−3.12(m、2H)、4.15(tt、J=11.3、4.3Hz、1H)、7.75(s、1H)、7.80(s、1H)。MS(AP):m/z 360.14(100)[MH]。HPLC:t=3.54分(ZQ3、極性_5分)。
実施例30:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−(1−イソプロピル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.51(d、J=6.8Hz、6H)、1.88(d、J=7.1Hz、3H)、4.54(dt、J=13.5、6.8Hz、1H)、5.29(q、J=7.3Hz、1H)、7.15−7.22(m、1H)、7.35(d、J=1.3Hz、1H)、7.37−7.50(m、2H)、7.55(s、1H)、7.85(s、1H)、8.31(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 417.02(100)[MH]。HPLC:t=3.82分(ZQ3、極性_5分)。
1−イソプロピル−4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
密閉管内で、4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(566.9mg、2.922mmol)およびCsCO(1.5442g、4.739mmol)のDMF(6mL)中の懸濁液に、ヨウ化イソプロピル(753.3mg、4.431mmol)を添加し、反応物を100℃で19時間撹拌した。水を添加して反応物を希釈し、形成された塩を全て溶解し、その後EtOAcを添加して2つの層を分離した。有機層を水で2回、ブラインで1回洗浄し、無水NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。合わせた水層をEtOAcで1回逆抽出し、これを他の有機物バッチと合わせた。表題の材料を黄色油として得た。この材料を、それ以上精製せずに次のステップに使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.33(s、12H)、1.51(d、J=6.8Hz、6H)、4.53(spt、J=6.7Hz、1H)、7.75(s、1H)、7.80(s、1H)。MS(AP):m/z 235.98(76)[MH]。HPLC:t=3.22分(ZQ3、極性_5分)。
実施例31:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−[1−(2−モルホリン−4−イルエチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、2.58−2.70(m、4H)、2.96(t、J=6.3Hz、2H)、3.65−3.76(m、4H)、4.35(t、J=6.3Hz、2H)、5.28(q、J=7.1Hz、1H)、7.14−7.21(m、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.38−7.55(m、2H)、7.60(s、1H)、7.86(s、1H)、8.31(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 488.03(100)[MH]。HPLC:t=2.60分(ZQ3、極性_5分)。
実施例32:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60.0mg、0.155mmol)、4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(95.6mg、0.309mmol)、Pd(PPh(40mg、0.03mmol)、炭酸カリウム(64.1mg、0.464mmol)および4:1ジオキサン/HO(10mL)の混合物を、2時間で90℃まで加熱した。溶液をSCXカートリッジに充填し、MeOH(30mL)で洗浄し、MeOH(10mL)中2M NHで排出した。濾液を真空下で濃縮し、ジオキサンに再溶解し、ジオキサン(1mL)中4M HClを添加した。溶液を2時間で40℃まで加熱した。材料をSCXカートリッジに充填し、MeOH(30mL)で洗浄し、MeOH(10mL)中2M NHで排出した。濾液を真空下で濃縮し、MeOH(0.5mL)に再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、2.65−2.73(m、2H)、3.45(t、J=6.1Hz、2H)、3.76−3.86(m、2H)、5.28(d、J=7.3Hz、1H)、5.95(dt、J=3.3、1.7Hz、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.34(d、J=2.3Hz、1H)、7.36−7.50(m、2H)、8.26(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 390.00(100)[MH]。HPLC:t=2.48分(ZQ3、極性_5分)。
実施例33:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキサミド
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(12.0mg、0.0307mmol)、トリメチルシリルイソシアネート(8.32μL、0.0615mmol)、DIPEA(26.8μL、0.154mmol)およびDMF(0.5mL)の混合物を、室温で20分間撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、MeOH(0.5mL)に再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、2.28−2.51(m、2H)、3.60(t、J=5.8Hz、2H)、4.02(q、J=2.5Hz、2H)、5.26(q、J=7.1Hz、1H)、5.88−5.94(m、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.29(d、J=2.0Hz、1H)、7.32−7.55(m、2H)、8.23(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 433.02(100)[MH]。HPLC:t=3.15分(ZQ3、極性_5分)。
実施例34〜37は、実施例33の合成において記載される手順に従い合成した。
実施例34:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸メチルアミド
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、2.30−2.49(m、2H)、2.76(s、3H)、3.59(t、J=5.8Hz、2H)、3.98(q、J=2.5Hz、2H)、5.25(q、J=7.1Hz、1H)、5.88−5.94(m、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.27(d、J=2.0Hz、1H)、7.38(d、J=1.5Hz、2H)、8.22(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 447.03(100)[MH]。HPLC:t=3.34分(ZQ3、極性_5分)。
実施例35:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸メチルエステル
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.28−2.49(m、2H)、3.65(t、J=5.7Hz、2H)、3.72(s、3H)、4.07(br.s.、2H)、5.26(q、J=7.0Hz、1H)、5.89(br.s.、1H)、7.15−7.22(m、1H)、7.27(d、J=2.0Hz、1H)、7.36(d、J=1.3Hz、1H)、7.41(br.s.、1H)、8.21(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 448.00(100)[MH]。HPLC:t=3.86分(ZQ3、極性_5分)。
実施例36:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、2.34−2.54(m、2H)、2.87(s、6H)、3.45(t、J=5.7Hz、2H)、3.90(q、J=2.6Hz、2H)、5.26(q、J=7.3Hz、1H)、5.91(dt、J=3.3、1.7Hz、1H)、7.19(t、J=8.7Hz、1H)、7.29(d、J=2.3Hz、1H)、7.36(d、J=1.3Hz、1H)、7.43(br.s.、1H)、8.22(s、1H)。MS(ES+):m/z 461.04(100)[MH]。HPLC:t=3.66分(ZQ3、極性_5分)。
実施例37:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−[1−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.45−2.61(m、2H)、2.89(s、3H)、3.47(t、J=5.8Hz、2H)、3.91(q、J=2.6Hz、2H)、5.26(q、J=7.3Hz、1H)、5.94(dt、J=3.3、1.7Hz、1H)、7.10−7.18(m、1H)、7.31(d、J=2.0Hz、1H)、7.35(d、J=1.3Hz、1H)、7.41(br.s.、1H)、8.18−8.24(m、1H)。MS(ES+):m/z 467.98(100)[MH]。HPLC:t=3.63分(ZQ3、極性_5分)。
実施例38:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルバルデヒド
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(12.0mg、0.0307mmol)、ギ酸(2.3μL、0.0615mmol)、TBTU(19.7mg、0.0615mmol)、DIPEA(26.8μL、0.154mmol)およびDCM (1mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、MeOH(0.5mL)に再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.36−2.58(m、2H)、3.63−3.80(m、2H)、4.05−4.15(m、2H)、5.26(q、J=7.2Hz、1H)、5.86−5.97(m、1H)、7.18(t、J=8.7Hz、1H)、7.24−7.31(m、1H)、7.32−7.54(m、2H)、8.09−8.17(m、1H)、8.22(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 418.04(100)[MH]。HPLC:t=3.40分(ZQ3、極性_5分)。
実施例39〜44は、実施例38の合成において記載される手順に従い合成した。
実施例39:1−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−エタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.14(d、J=14.7Hz、3H)、2.30−2.44(m、1H)、2.44−2.58(m、1H)、3.68−3.79(m、2H)、4.10−4.21(m、2H)、5.26(q、J=7.0Hz、1H)、5.86−5.96(m、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.29(dd、J=6.3、2.3Hz、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.42(br.s.、1H)、8.22(dd、J=4.5、2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 432.04(100)[MH]。HPLC:t=3.44分(ZQ3、極性_5分)。
実施例40:(R)−1−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.34(dd、J=16.2、6.6Hz、3H)、1.87(d、J=7.1Hz、3H)、2.33−2.58(m、2H)、3.66−3.82(m、2H)、4.12−4.23(m、2H)、4.54−4.70(m、1H)、5.27(q、J=7.2Hz、1H)、5.93(br.s.、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.26−7.31(m、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.41(br.s.、1H)、8.22(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 462.02(100)[MH]。HPLC:t=3.38分(ZQ3、極性_5分)。
実施例41:(S)−1−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−2−ヒドロキシプロパン−1−オン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.34(dd、J=16.3、6.7Hz、3H)、1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.51(br.s.、2H)、3.66−3.82(m、2H)、4.13−4.33(m、2H)、4.54−4.68(m、1H)、5.22−5.31(m、1H)、5.93(br.s.、1H)、7.19(t、J=8.7Hz、1H)、7.26−7.31(m、1H)、7.38(d、J=1.5Hz、1H)、7.42(br.s.、1H)、8.23(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 462.04(100)[MH]。HPLC:t=3.38分(ZQ3、極性_5分)。
実施例42:1−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.44(s、6H)、1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.47(d、J=4.3Hz、2H)、3.81(br.s.、2H)、4.06−4.26(m、2H)、5.26(q、J=7.2Hz、1H)、5.93(br.s.、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.28(s、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.43(br.s.、1H)、8.25(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 476.03(100)[MH]。HPLC:t=3.52分(ZQ3、極性_5分)。
実施例43:1−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−2−ヒドロキシエタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.86(d、J=7.3Hz、3H)、2.33−2.57(m、2H)、3.60(t、J=5.7Hz、1H)、3.74−3.83(m、1H)、4.04(d、J=2.8Hz、1H)、4.17(d、J=2.8Hz、1H)、4.24(s、1H)、4.30(s、1H)、5.26(q、J=7.1Hz、1H)、5.86−5.94(m、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.28(dd、J=3.5、2.0Hz、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.43(br.s.、1H)、8.22(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 448.00(100)[MH]。HPLC:t=3.30分(ZQ3、極性_5分)。
実施例44:1−[4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−イル]−エタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.3Hz、3H)、2.51(br.s.、2H)、3.80−3.88(m、2H)、4.26(dd、J=3.4、2.4Hz、2H)、5.04−5.15(m、1H)、5.22−5.31(m、1H)、5.89−5.96(m、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.27−7.31(m、1H)、7.35−7.54(m、2H)、8.23(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 515.98(100)[MH]。HPLC:t=3.70分(ZQ3、極性_5分)。
実施例45:2−アミノ−1−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オン
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(12.0mg、0.0307mmol)、2−アミノイソブタン酸BOC(10.4mg、0.0615mmol)、TBTU(19.7mg、0.0615mmol)、DIPEA(26.8μL、0.154mmol)およびDCM(1mL)の混合物を室温で一晩撹拌した。溶液を分液漏斗に移し、DCMおよび水で抽出した。有機層を真空下で濃縮し、ジオキサンに再溶解し、ジオキサン(1mL)中4M HClを添加した。溶液を50℃で2時間加熱した。溶液を真空下で濃縮し、MeOH(0.5mL)に再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.69(s、6H)、1.86(d、J=7.1Hz、3H)、2.40−2.60(m、2H)、3.85(t、J=5.7Hz、2H)、4.25(br.s.、2H)、5.25(q、J=7.2Hz、1H)、5.93(br.s.、1H)、7.12(t、J=8.5Hz、1H)、7.24−7.47(m、3H)、8.21(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 475.06(100)[MH]。HPLC:t=2.52分(ZQ3、極性_5分)。
実施例46:4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−スルホン酸アミド
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1,2,3,6−テトラヒドロピリジン−4−yl)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.0mg、0.0256mmol)、スルファミド(4.92mg、0.0512mmol)およびジオキサン(2mL)の混合物を、密閉管内で16時間で90℃まで加熱した。溶液を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、2.40−2.60(m、2H)、3.32−3.35(m、2H)、3.77(q、J=2.6Hz、2H)、5.26(q、J=7.1Hz、1H)、5.90−5.96(m、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.29(s、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.42(br.s.、1H)、8.28(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 469.00(100)[MH]。HPLC:t=3.42分(ZQ3、極性_5分)。
実施例47:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルバルデヒド
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(8.0mg、0.0174mmol)、ギ酸(1.3μL、0.0349mmol)、TBTU(11.2mg、0.0349mmol)、DIPEA (20μL、0.09mmol)およびDCM(1mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、MeOH(0.5mL)に再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、1.90−2.07(m、2H)、2.10−2.23(m、2H)、2.90(td、J=12.9、2.9Hz、1H)、3.32−3.37(m、1H)、3.89(ddd、J=13.5、2.2、2.0Hz、1H)、4.41−4.56(m、2H)、5.28(q、J=7.2Hz、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.30−7.53(m、3H)、7.58(s、1H)、7.90(s、1H)、8.07(s、1H)、8.31(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 486.00(100)[MH]。HPLC:t=3.30分(ZQ3、極性_5分)。
実施例48は、実施例47の合成において記載される手順に従い合成した。
実施例48:1−[4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−イル]−エタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、1.90−2.08(m、2H)、2.08−2.22(m、5H)、2.83(td、J=12.9、2.4Hz、1H)、3.31−3.36(m、1H)、4.01−4.12(m、1H)、4.46(tt、J=11.4、4.3Hz、1H)、4.60−4.70(m、1H)、5.28(q、J=7.1Hz、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.30−7.49(m、3H)、7.57(s、1H)、7.90(s、1H)、8.32(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 500.02(100)[MH]。HPLC:t=3.34分(ZQ3、極性_5分)。
実施例49:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボキサミド
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(8.0mg、0.0174mmol)、トリメチルシリルイソシアネート(4.02mg、0.0349mmol)、DIPEA(0.02mL、0.09mmol)およびDCM(1mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、1.93−2.05(m、2H)、2.07−2.16(m、2H)、2.95−3.06(m、2H)、4.17(d、J=13.6Hz、2H)、4.41(tt、J=11.5、4.2Hz、1H)、5.25−5.34(m、1H)、7.19(t、J=8.7Hz、1H)、7.36(d、J=1.5Hz、1H)、7.38−7.52(m、2H)、7.58(s、1H)、7.90(s、1H)、8.32(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 501.02(100)[MH]。HPLC:t=3.15分(ZQ3、極性_5分)。
実施例50:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−[1−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
実施例50は、実施例49の合成において記載される手順に従い、トリメチルシリルイソシアネートを塩化メタンスルホニルで置換して合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、2.07−2.23(m、4H)、2.91(s、3H)、3.00(td、J=12.1、2.8Hz、2H)、3.87(d、J=12.1Hz、2H)、4.32−4.41(m、1H)、5.28(q、J=7.2Hz、1H)、7.20(t、J=8.6Hz、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.39(d、J=2.0Hz、1H)、7.42(br.s.、1H)、7.58(d、J=0.8Hz、1H)、7.89−7.93(m、1H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 536.02(100)[MH]。HPLC:t=3.48分(ZQ3、極性_5分)。
実施例51:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸メチルアミド
実施例51は、実施例49の合成において記載される手順に従い、トリメチルシリルイソシアネートをメチルイソシアネートで置換して合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、1.89−1.99(m、2H)、2.06−2.15(m、2H)、2.74(s、3H)、2.91−3.00(m、2H)、4.13(d、J=13.6Hz、2H)、4.31−4.42(m、1H)、5.27(q、J=7.2Hz、1H)、7.11−7.18(m、1H)、7.34(d、J=1.3Hz、1H)、7.35−7.48(m、2H)、7.56(s、1H)、7.82(s、1H)、8.29(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 515.05(100)[MH]。HPLC:t=3.23分(ZQ3、極性_5分)。
実施例52:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾロ−1−イル)−ピペリジン−1−スルホン酸アミド
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(8.0mg、0.0174mmol)、スルファミド(3.35mg、0.0349mmol)およびジオキサン(2mL)の混合物を、密閉管内で90℃まで一晩加熱した。溶液を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、2.09−2.25(m、4H)、2.76−2.91(m、2H)、3.78(d、J=12.4Hz、2H)、4.30(dt、J=10.4、5.3Hz、1H)、5.29(q、J=7.4Hz、1H)、7.15−7.23(m、1H)、7.36(d、J=1.5Hz、1H)、7.38−7.53(m、2H)、7.58(s、1H)、7.92(s、1H)、8.32(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 537.02(100)[MH]。HPLC:t=3.36分(ZQ3、極性_5分)。
実施例53:5−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
Figure 2012509342
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(100.0mg、0.230mmol)、3−(4−ヨードピラゾール−1−イル)−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(88.3mg、0.253mmol)、Pd(PPh(10mg、0.01mmol)、炭酸カリウム(95.3mg、0.689mmol)および4:1ジオキサン/HO(8mL)の混合物を、2時間で90℃まで加熱した。有機溶媒を真空下で除去し、材料を分液漏斗に移し、DCMおよび水で抽出した。有機層を真空下で濃縮し、ジオキサンに再溶解し、ジオキサン(1mL)中4M HClを添加した。溶液を45℃で3時間加熱した。溶媒を腐食ポンプ上で除去し、材料をカラムクロマトグラフィー用のシリカゲル上に乾燥充填し、3〜6%(MeOH中7N NH)/DCMで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、黄色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ1.88(d、J=7.3Hz、3H)、3.90−3.98(m、2H)、4.08−4.15(m、2H)、5.20−5.34(m、2H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.36(d、J=1.3Hz、1H)、7.36−7.48(m、2H)、7.65(s、1H)、7.95(s、1H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 430.10(100)[MH]。HPLC:t=2.25分(ZQ3、極性_5分)。
3−(4−ヨードピラゾール−1−イル)−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
3−メタンスルホニルオキシアゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(4.00g、15.9mmol)、4−ヨードピラゾール(3.1g、15.9mmol)、炭酸カリウム(2.85g、20.6mmol)および18−クラウン−6(400mg)の乾燥DMF(15L)中の混合物を、24時間で85℃まで加熱した。反応混合物を室温に冷却し、水に注ぎ、EtOAc(3×20mL)で抽出した。合わせた有機相を、水(2×10mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上でヘキサン/ジクロロメタン/酢酸エチル(8:1:1)で溶出しながら精製するし、純粋な表題化合物を得た。H NMR(300MHz、CDCl):δ=1.47(s、9H)、4.29(m、2H)、4.36(m、2H)、5.05(m、1H)、7.59(s、1H)、7.60(s、1H)。
実施例54:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−(1−メチル−1H−イミダゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(10.0mg、0.0229mmol)、4−ヨード−1−メチル−1H−イミダゾール(7.17mg、0.0344mmol)、炭酸カリウム(9.53mg、0.0689mmol)のDME(2.0mL)およびHO(0.40mL)中の撹拌混合物に、(1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウムジクロリド(0.84mg、0.0011mmol)を、窒素雰囲気下で添加した。得られた混合物を、100℃で90分間還流した。次いで溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM中2%MeOH)で精製し、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、3.75(s、3H)、5.30(q、J=6.8Hz、1H)、7.12−7.18(m、1H)、7.22(d、J=1.5Hz、1H)、7.33(d、J=1.3Hz、1H)、7.39(br.s.、1H)、7.62(s、1H)、7.67(d、J=2.0Hz、1H)、8.48(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 389.05[MH]。HPLC:t=2.54分(ZQ3、極性_5分)。
実施例55:3−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−アゼチジン−1−カルバルデヒド
5−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン (6.0mg、0.014mmol)およびギ酸エチル(2mL)の混合物を、密閉管内で50℃まで一晩加熱した。溶液を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、表題化合物が白色固体として得られた。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.3Hz、3H)、4.37(ddd、J=6.2、5.1、4.9Hz、1H)、4.46−4.54(m、1H)、4.60(dd、J=9.2、5.4Hz、1H)、4.71(t、J=8.6Hz、1H)、5.30(q、J=7.3Hz、1H)、5.38(tt、J=8.2、5.5Hz、1H)、7.16−7.23(m、1H)、7.38(d、J=1.3Hz、1H)、7.39−7.57(m、2H)、7.72(s、1H)、7.95(s、1H)、8.07(s、1H)、8.33(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 458.06(100)[MH]。HPLC:t=3.22分(ZQ3、極性_5分)。
実施例56:3−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−アゼチジン−1−カルボキサミド
5−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.0mg、0.014mmol)、トリメチルシリルイソシアネート(5.0μL、0.037mmol)、DIPEA(0.02mL、0.09mmol)およびDCM(2mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、表題化合物が白色固体として得られた。H NMR(400MHz、CDOD):δ1.89(d、J=7.1Hz、3H)、4.29−4.36(m、2H)、4.42(t、J=8.5Hz、2H)、5.20−5.34(m、2H)、7.14−7.23(m、1H)、7.37(d、J=1.3Hz、1H)、7.39−7.52(m、2H)、7.69(s、1H)、7.94(s、1H)、8.33(s、1H)。MS(ES+):m/z 473.11(100)[MH]。HPLC:t=2.86分(ZQ3、極性_5分)。
実施例57〜58は、実施例56の合成において記載される手順に従い合成した。
実施例57:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−5−[1−(1−メタンスルホニルアゼチジン−3−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.3Hz、3H)、3.10(s、3H)、4.36(t、J=8.3Hz、2H)、4.42(ddd、J=9.2、6.0、3.5Hz、2H)、5.22−5.34(m、2H)、7.16−7.23(m、1H)、7.38(d、J=1.3Hz、1H)、7.40(d、J=2.0Hz、1H)、7.44(br.s.、1H)、7.71(s、1H)、7.92(s、1H)、8.33(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 508.02(100)[MH]。HPLC:t=3.51分(ZQ3、極性_5分)。
実施例58:1−[3−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−アゼチジン−1−イル]−エタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、1.95(s、3H)、4.33(dd、J=10.6、5.1Hz、1H)、4.42−4.48(m、1H)、4.57(dd、J=9.3、5.1Hz、1H)、4.67(t、J=8.7Hz、1H)、5.23−5.33(m、2H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.37(d、J=1.3Hz、1H)、7.38−7.49(m、2H)、7.71(s、1H)、7.95(s、1H)、8.33(s、1H)。MS(ES+):m/z 472.07(100)[MH]。HPLC:t=3.23分(ZQ3、極性_5分)。
実施例59:3−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−アゼチジン−1−カルボン酸ジメチルアミド
5−(1−アゼチジン−3−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(6.0mg、0.014mmol)、ギ酸(1.4μL、0.037mmol)、TBTU(8.95mg、0.0279mmol)、DIPEA(0.02mL、0.09mmol)およびDMF(1mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を直接HPLC精製に使用した。材料を含有する画分を真空下で濃縮し、THFに再溶解し、室温で10分間、5M NaOH(0.1mL)で処理した。溶液をHClで中和し、SCXカートリッジに充填した。MeOHを使用して洗浄し、材料をMeOH中2M NHで排出し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、2.92(s、6H)、4.33−4.40(m、2H)、4.42−4.50(m、2H)、5.16−5.25(m、1H)、5.25−5.35(m、1H)、7.15−7.22(m、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.38−7.53(m、2H)、7.68(s、1H)、7.94(s、1H)、8.33(s、1H)。MS(ES+):m/z 501.06(100)[MH]。HPLC:t=3.35分(ZQ3、極性_5分)。
実施例60:2−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸メチルエステル
実施例1において説明した鈴木カップリング手順に従い、5−ブロモ−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンおよび2−メチル−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]−プロピオン酸メチルエステルから調製した。ヘキサン中0→70%EtOAcを使用したフラッシュカラムクロマトグラフィーによる精製によって、表題化合物が淡黄色固体として得られた。MS(ES+):m/z 475.06/477.04 (100/68)[MH]。HPLC:t=2.51分(ZQ3、極性_5分)。
2−メチル−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]プロピオン酸メチルエステル
4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(5.0g、0.026mol)、2−ブロモ−2−メチルプロピオン酸メチルエステル(3.50mL、0.0270mol)、CsCO(12g、39mmol)のDMF(200mL)中の混合物を、90℃で一晩加熱した。反応混合物を真空下で濃縮し、水を添加し、混合物をEtOAc(3×50mL)で抽出した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、淡黄色固体として表題化合物を得た。MS(ES):m/z 295.13、296.16(100、50)[MH]。HPLC:t=3.35分(ZQ3 極性_5分)。
実施例61:2−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸
2−(4−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸メチルエステル(80mg、0.0002モル)を、EtOH(3mL)に0℃で溶解し、HO(1mL)中の水酸化リチウム一水和物(35mg、0.84mmol)を添加した。反応混合物を0℃で1時間撹拌した。次いで2N HClを添加することによりpHを5に調節し、有機溶媒を真空下で除去した。次いで材料をDCM(30mL×3)で抽出した。有機層を真空下で濃縮し、淡黄色固体として表題化合物を得た。MS(ES):m/z 461.03(100)[MH]。HPLC:t=3.89分(ZQ3 極性_5分)。
実施例62:2−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−N−メチルイソブチルアミド
2−(4−3−[1−(2,6−ジクロロ3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸(20mg、0.04mmol)、塩化メチルアンモニウム(14.6mg、0.217mmol)、TBTU(28mg、0.087mmol)、DIPEA(37.8μL、0.217mmol)およびDCM(0.6mL、9mmol)の混合物を室温で1時間撹拌した。次いで溶媒を減圧下で除去し、得られた残渣をフラッシュクロマトグラフィー(溶離液:DCM中2%MeOH)で精製し、所望の生成物を得た。MS(ES):m/z 474.09、476.03(100、90)[MH]。HPLC:t=3.45分(ZQ3 極性_5分)。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.81(s、6H)、1.88(d、J=7.3Hz、3H)、2.71(s、3H)、5.29(q、J=7.2Hz、1H)、7.14−7.23(m、1H)、7.36(d、J=1.5Hz、1H)、7.43(s、2H)、7.65(s、1H)、8.00(s、1H)、8.39(br.s.、1H)。
実施例63〜64は、実施例62の合成において記載される手順に従い合成した。
実施例63:2−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−N,N−ジメチルイソブチルアミド
MS(ES):m/z 488.10、490.04(100、90)[MH]。HPLC:t=3.56分(ZQ3 極性_5分)。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.81(s、6H)、1.88(d、J=7.3Hz、3H)、2.45(br.s.、3H)、2.96(br.s.、3H)、5.28(q、J=7.2Hz、1H)、7.10−7.16(m、1H)、7.33(d、J=1.3Hz、1H)、7.38(br.s.、1H)、7.43(d、J=2.0Hz、1H)、7.62(s、1H)、7.89(s、1H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)。
実施例64:2−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−イソブチルアミド
MS(ES):m/z 460.06、462.03(100、90)[MH]。HPLC:t=3.33分(ZQ3 極性_5分)。H NMR(400MHz、DMSO):δ=2.53(s、6H)、2.65(d、J=7.1Hz、3H)、5.99(q、J=7.6Hz、1H)、7.61(br.s.、1H)、7.97(br.s.、1H)、8.14−8.25(m、2H)、8.43(s、1H)、8.94(s、1H)、9.26(d、J=1.8Hz、1H)、12.31(s、1H)。
実施例65:2−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
2−(4−3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イルピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸メチルエステル(実施例60)(20mg、0.04mmol)を、THF(1.0mL、10mmol)に溶解した。この溶液に、THF(60μL)中2M LiAlHを0℃で添加した。得られた混合物を、室温で1時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮し、HPLCで精製し、白色固体として表題化合物を得た。MS(ES):m/z 447.09、449.04(100、90)[MH]。HPLC:t=3.50分(ZQ3、極性_5分)。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.57(s、6H)、1.88(d、J=7.1Hz、3H)、3.75(s、2H)、5.28(q、J=7.1Hz、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.35(d、J=1.3Hz、1H)、7.36−7.47(m、2H)、7.58(s、1H)、7.91(s、1H)、8.34(br.s.、1H)。
実施例66:3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.0154g、0.0498mmol)、((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(0.020g、0.028mmol)、Pd(PPh(0.0048g、0.0041mmol)およびKCO(0.0172g、0.124mol)のDME(1.2mL)およびHO(0.3mL)中の混合物を、マイクロ波条件下、100℃で30分間撹拌した。反応混合物を直接調製TLC(DCM中5%MeOH)に充填し、10mgの粗生成物を得た。粗生成物をDCM(2mL)に溶解し、室温で2時間、ジオキサン中4M HClで処理した。得られた溶液を調製TLC(20×20cmプレート、シリカゲル500μM、DCM中5%のMeOH中7N NH)に充填し、所望の生成物を得た。H−NMR(CDOD、400MHz):δ=1.86(d、J=7.1Hz、3H)、2.30(m、2H)、2.99(t、J=5.9Hz、2H)、3.58(m、2H)、5.26(m、1H)、5.97−6.07(m、1H)、7.15−7.24(m、2H)、7.37(d、J=1.3Hz、1H)、8.15(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES):m/z 390.07(MH35Cl)、392.02(MH37Cl)、HPLC:t=2.50分(ZQ3、極性_5分)。
5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
ビス(ピナコラト)ジボロン(0.864g、3.40mmol),1,1’−ビス−(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(0.29g、0.39mmol)、酢酸カリウム(0.642g、6.54mmol)および5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.600g、1.81mmol)の1,4−ジオキサン(20mL)中の混合物を、脱ガスおよびN再充填を3回行った。得られた材料を80℃で一晩撹拌した。セライトパッドを通して反応混合物を濾過し、真空下で濃縮し、シリカゲルで精製(ヘキサン:EtOAc=9:1、体積比)し、所望の生成物を得た。H NMR(400MHz、CDCl):d=1.38(s、9H)、2.01−2.19(m、2H)、3.28−3.41(m、2H)、3.89(d、J=2.23Hz、2H)、6.55(br.s.、1H)。
5−トリフルオロメタンスルホニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル
LDA(7.20mmol)のTHF(10mL)中の溶液に、1−Boc−3−ピペリドン(1.20g、6.00mmol)のTHF(2mL)中の溶液を、−78℃で滴下により添加した。混合物を室温に温め、30分間撹拌した。次いで反応混合物を再び−78℃に冷却し、N−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(2.79g、7.80mmol)の13mL THF中の溶液を添加した。得られた混合物を、さらに2.5時間撹拌した。得られた混合物を飽和NaHCO水溶液(20mL)でクエンチし、EtOAc(40mL)で希釈し、再び水(20mL×3)およびブライン(20mL)で洗浄した。有機層をNaSO上で乾燥させ、真空下で濃縮し、シリカゲル(溶離液:ヘキサン:EtOAc9:1)で精製し、所望の生成物およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミドの混合物(1:1)を得た。H NMR(400MHz、CDCl):d=1.48(s、9H)、2.28(m、2H)、3.48(t、J=5.6Hz、2H)、3.95−4.13(m、2H)、5.92(t、J=4.2Hz、1H)。
実施例67:5−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボキサミド
3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1,2,5,6−テトラヒドロピリジン−3−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(0.0030g、0.0077mmol)のDCM (0.5mL)中の溶液に、1滴のTMSイソシアネートを添加した。反応物を0℃で30分間撹拌した。溶液を直接調製TLC(20×20cm、シリカゲル、DCM中5%MeOH)に充填し、所望の生成物を得た。H−NMR(CDOD、400MHz):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、2.22−2.44(m,、2H)3.46−3.57(m、2H)、4.11−4.20(m、2H)、5.27(d、J=7.3Hz、1H)、6.00(t、J=2.0Hz、1H)、7.11−7.24(m、1H)、7.34(dd、J=16.2、1.8Hz、2H)、8.19(s、1H)。MS(ES):m/z 433.04/434.96[MH]。HPLC:t=3.23分(ZQ3、極性_5分)。
実施例68:3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−ピリジン−4−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
実施例68は、実施例66の合成に関して上述した鈴木カップリングに従い、((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチル−ブチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルおよび4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピリジンを使用して合成したが、ただ粗生成物をHPLCで精製した。H NMR(400MHz、CDOD):δ8.48−8.59(m、3H)、7.61(d、J=2.0Hz、1H)、7.52(dd、J=4.5、1.5Hz、2H)、7.46−7.49(m、2H)、7.20(t、J=8.7Hz、1H)、5.34(q、J=7.3Hz、1H)、1.91(d、J=7.3Hz、3H)。MS(ES+):m/z=386.19、388.17(100、88)[MH]。HPLC:t=0.94分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例69:(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}フェニル)ピペラジン−1−イルメタノン:
実施例69は、実施例66の合成に関して上述した鈴木カップリングに従い、((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルおよび4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ベンゾイル]ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルを使用して合成した。粗材料をHPLCで精製した。MS(ES+):m/z=497.24、499.25(100、69)[MH]。HPLC:t=0.72分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例70:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}ピラゾール−1−イル)エタノール
((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(190.0mg、0.262mmol)、1−[2−(テトラヒドロピラン−2−イルオキシ)エチル]−4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(95.0mg、0.294mol)、Pd(PPh(20mg、0.010mmol)、炭酸カリウム(181mg、1.31mmol)の、ジオキサンおよび水の混合溶媒(v:v=4:1、ジオキサン:HO、10mL)中の混合物を、1時間で85℃まで加熱した。有機溶媒を除去し、材料を分液漏斗に移し、DCM(20mL×3)で抽出した。有機層を合わせ、乾燥させ(NaSO)、真空下で濃縮し残渣が得られ、これをジオキサン(4mL)に再溶解した。2M HCl水溶液(1.0mL)を室温で添加し、溶液を1時間撹拌した。溶媒を真空下で除去し、材料をカラムクロマトグラフィー用のシリカゲル上に乾燥充填し、3〜4%(MeOH中7N NH)/DCMで溶出すると、表題化合物が明らかとなった。MS(ES+):m/z=419.21、421.19(100、85)[MH]。HPLC:t=0.92分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例71:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルバルデヒド
実施例71は、実施例47の合成に関して説明した方法に従い、3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例80)から合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.85−2.08(m、5H)、2.12−2.28(m、2H)、2.85−3.01(m、1H)、3.33−3.41(m、1H)、3.91(d、J=10.4Hz、1H)、4.45(br.s.、1H)、4.52−4.62(m、1H)、5.38(d、J=6.8Hz、1H)、7.26(t、J=8.5Hz、1H)、7.49(br.s.、1H)、7.72(s、1H)、7.76(s、1H)、8.04(s、1H)、8.10(br.s.、1H)、8.13(br.s.、1H)、8.60(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 486.05(100)[MH]。HPLC:t=3.31分(ZQ3、極性_5分)。
実施例72:4−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボキサミド
実施例72は、実施例49の合成に関して説明した方法に従い、3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例80)から合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.95(d、J=6.8Hz、3H)、2.04(br.s.、2H)、2.17(br.s.、2H)、3.15(br.s.、2H)、4.08−4.31(m、2H)、4.53(br.s.、1H)、5.38(d、J=6.8Hz、1H)、7.26(t、J=8.3Hz、1H)、7.49(br.s.、1H)、7.72(s、1H)、7.76(s、1H)、8.04(s、1H)、8.14(br.s.、1H)、8.60(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 501.06(100)[MH]。HPLC:t=3.15分(ZQ3、極性_5分)。
実施例73:3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−[1−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
実施例73は、実施例50の合成に関して説明した方法に従い、3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例80)から合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.95(d、J=7.1Hz、3H)、2.05−2.18(m、2H)、2.24(d、J=12.1Hz、2H)、2.90(s、3H)、2.95−3.05(m、2H)、3.88(d、J=12.4Hz、2H)、4.34−4.47(m、1H)、5.34−5.42(m、1H)、7.27(t、J=8.7Hz、1H)、7.50(br.s.、1H)、7.70(d、J=1.3Hz、1H)、7.75(s、1H)、8.01(d、J=1.3Hz、1H)、8.13(s、1H)、8.58(s、1H)。MS(ES+):m/z 536.06(100)[MH]。HPLC:t=3.52分(ZQ3、極性_5分)。
実施例74:(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−酢酸
N−((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)−2−(9H−フルオレン−9−イル)−アセトアミド(150.0mg、0.212mmol)および5M NaOH水溶液(0.42mL、1.1mmol)のTHF(5mL)中の混合物を、0℃に冷却し、1時間撹拌した。有機溶媒を真空下で除去し、材料を分液漏斗に移し、DCMおよび水で抽出した。有機層を真空下で濃縮し、[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]−酢酸エチルエステル(89.1mg、0.318mmol)、Pd(PPh(20mg、0.02mmol)、フッ化カリウム(61.6mg、1.06mmol)および4:1ジオキサン/HOを添加し、混合物を2時間で90℃まで加熱した。有機溶媒を真空下で除去し、材料を分液漏斗に移し、DCMおよび水で抽出した。有機層をシリカゲル上に乾燥充填し、カラムクロマトグラフィーで2%(MeOH 中7N NH)/DCMで溶出しながら精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、EtOH/HO(8mL)に再溶解し、LiOH(44.5mg、1.06mmol)を0℃で添加して20分間撹拌した。2M HClの添加により溶液のpHをpH5に低下させ、有機溶媒を真空下で除去した。材料を分液漏斗に移し、DCMおよびブラインで抽出した。有機層を真空下で濃縮し、黄色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、4.83(s、2H)、5.29(q、J=7.1Hz、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.36(d、J=1.5Hz、1H)、7.39−7.53(m、2H)、7.57(s、1H)、7.82(s、1H)、8.34(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 433.00(100)[MH]。HPLC:t=3.53分(ZQ3、極性_5分)。
実施例75:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−アセトアミド
(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−酢酸(10.0mg、0.0231mmol)、ジメチルアミン塩酸塩(9.41mg、0.115mmol)、TBTU(14.8mg、0.0462mmol)、DIPEA(0.021mL、0.115mmol)およびDCM(3mL)の混合物を、室温で30分間撹拌した。溶液を真空下で濃縮し、MeOHに再溶解し、HPLCで精製した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、2.99(s、3H)、3.14(s、3H)、5.16(s、2H)、5.29(q、J=7.3Hz、1H)、7.13−7.23(m、1H)、7.38(d、J=1.3Hz、1H)、7.39−7.52(m、2H)、7.63(s、1H)、7.81(s、1H)、8.34(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 460.02(100)[MH]。HPLC:t=3.26分(ZQ3、極性_5分)。
実施例76〜79は、実施例75の合成において記載される手順に従い合成した。
実施例76:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−N−メチルアセトアミド
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、2.77(s、3H)、4.86(s、2H)、5.22−5.34(m、1H)、7.19(t、J=8.7Hz、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.39−7.55(m、2H)、7.65(s、1H)、7.88(s、1H)、8.34(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 446.02(100)[MH]。HPLC:t=3.18分(ZQ3、極性_5分)。
実施例77:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−アセトアミド
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、4.90(s、2H)、5.29(q、J=7.1Hz、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.37(d、J=1.3Hz、1H)、7.38−7.56(m、2H)、7.64(s、1H)、7.87(s、1H)、8.34(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 431.98(100)[MH]。HPLC:t=3.08分(ZQ3、極性_5分)。
実施例78:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−1−モルホリン−4−イルエタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、3.58−3.63(m、4H)、3.70(ddd、J=12.0、4.8、4.7Hz、4H)、5.16(s、2H)、5.29(q、J=7.3Hz、1H)、7.14−7.22(m、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.38−7.55(m、2H)、7.62(s、1H)、7.80(s、1H)、8.33(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 502.02(100)[MH]。HPLC:t=3.25分(ZQ3、極性_5分)。
実施例79:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−1−(4−メチルピペラジン−1−イル)エタノン
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、2.63(s、3H)、2.87(d、J=2.8Hz、2H)、2.93(br.s.、2H)、3.76(br.s.、4H)、5.19(s、2H)、5.29(q、J=7.3Hz、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.39−7.54(m、2H)、7.64(s、1H)、7.80(s、1H)、8.33(d、J=1.5Hz、1H)。MS(ES+):m/z 515.05(100)[MH]。HPLC:t=2.50分(ZQ3、極性_5分)。
実施例80:3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イルl−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
実施例1において3−[1−(2,6−ジクロロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンの合成に関して説明した鈴木カップリングに従い、((S)−1−{5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステルを、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]ピペリジン塩酸塩で処理し、表題化合物を得た。H NMR(400MHz、DMSO−d):δ=1.70−1.80(m、2H)、1.83(d、J=7.1Hz、3H)、1.94(dd、J=11.6、2.0Hz、2H)、2.08(br s、1H)、2.57(td、J=12.3、2.3Hz、2H)、3.03(ddd、J=12.6、2.9、2.7Hz、2H)、4.17(tt、J=11.6、4.1Hz、1H)、5.16(q、J=7.2Hz、1H)、7.33(d、J=1.8Hz、1H)、7.36−7.44(m、2H)、7.48−7.65(m、1H)、7.56(d、J=0.5Hz、1H)、8.03(s、1H)、8.39(d、J=2.0Hz、1H)、11.51(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 458.07/460.05(100/70)[MH]。HPLC:t=2.53分(ZQ3、極性_5分)。
実施例81:3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イルl−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
((S)−1−{5−ブロモ−3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−カルボニル}−3−メチルブチル)−カルバミン酸9H−フルオレン−9−イルメチルエステル(20.4mg、0.0283mmol)、4−[4−(4,4,5,5−テトラメチル−[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−ピラゾール−1−イル]−ピペリジン塩酸塩(17.7mg、0.0565mmol)、Pd(PPh(3mg、0.003mmol)、炭酸カリウム(19.5mg、0.141mmol)および4:1ジオキサン:HO(4mL)の混合物を、2時間で85℃まで加熱した。有機溶媒を真空下で除去し、材料を分液漏斗に移し、DCMで抽出した。有機層をシリカゲル上に乾燥充填し、カラムクロマトグラフィーを使用して5〜10%(MeOH 中7N NH)/DCMで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.3Hz、3H)、1.91−2.02(m、2H)、2.07−2.15(m、2H)、2.78(td、J=12.6、2.3Hz、2H)、3.21(d、J=12.9Hz、2H)、4.31(tt、J=11.7、4.0Hz、1H)、5.27(q、J=7.2Hz、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.34−7.39(m、2H)、7.42(br.s.、1H)、7.56(s、1H)、7.87(s、1H)、8.31(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES+):m/z 458.05/460.03(100/68)[MH]。HPLC:t=2.52分(ZQ3、極性_5分)。
実施例82:4−(4−{3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルバルデヒド
実施例82は、実施例47の合成に関して説明した方法に従い、3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例81)から合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.85−2.08(m、5H)、2.14−2.26(m、2H)、2.92−3.00(m、1H)、3.33−3.40(m、1H)、3.91(d、J=13.1Hz、1H)、4.47(d、J=12.9Hz、1H)、4.56(t、J=11.1Hz、1H)、5.38(q、J=7.1Hz、1H)、7.26(t、J=8.6Hz、1H)、7.50(br.s.、1H)、7.72(s、1H)、7.75(s、1H)、8.03(s、1H)、8.09(br.s.、1H)、8.12(s、1H)、8.59(s、1H)。MS(ES+):m/z 486.05(100)[MH]。HPLC:t=3.31分(ZQ3、極性_5分)。
実施例83:3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−[1−(1−メタンスルホニルピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−4−イル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
実施例83は、実施例50の合成に関して説明した方法に従い、3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例81)から合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.88(d、J=7.1Hz、3H)、2.07−2.26(m、4H)、2.88−2.92(m、3H)、2.94−3.03(m、2H)、3.87(d、J=12.4Hz、2H)、4.29−4.40(m、1H)、5.29(q、J=7.0Hz、1H)、7.19(t、J=8.6Hz、1H)、7.37(d、J=1.5Hz、1H)、7.38−7.51(m、2H)、7.58(s、1H)、7.92(s、1H)、8.32(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 535.99(100)[MH]。HPLC:t=3.52分(ZQ3、極性_5分)。
実施例84:4−(4−{3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−ピペリジン−1−カルボキサミド
実施例84は、実施例49の合成に関して説明した方法に従い、3−[(R)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(1−ピペリジン−4−イル−1H−ピラゾール−4−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(実施例81)から合成した。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.89(d、J=7.1Hz、3H)、1.93−2.05(m、2H)、2.11(d、J=12.4Hz、2H)、3.01(t、J=12.9Hz、2H)、4.17(d、J=12.9Hz、2H)、4.41(t、J=11.6Hz、1H)、5.29(d、J=7.1Hz、1H)、7.20(t、J=8.6Hz、1H)、7.37(s、1H)、7.40(d、J=1.8Hz、1H)、7.46(br.s.、1H)、7.58(s、1H)、7.91(s、1H)、8.32(br.s.、1H)。MS(ES+):m/z 501.05(100)[MH]。HPLC:t=3.16分(ZQ3、極性_5分)。
実施例85:2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロパン−1−オール
2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸メチルエステル(64.0mg、0.135mmol)のTHF(3.0mL)中の溶液に、THF中2MのLiAlH(0.20mL、0.40mmol)を、N下で−78℃で添加した。反応混合物を−78℃で1時間撹拌し、水を添加することによりクエンチし、室温に温め、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をHPLCで精製し、表題化合物を得た。cMetに結合した表題化合物の結晶構造は、示されるような絶対配置を裏付けた。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.58(s、6H)、1.88(d、J=7.2Hz、3H)、3.75(s、2H)、5.28(q、J=7.2Hz、1H)、7.18(t、J=8.6Hz、1H)、7.35(d、J=1.3Hz、1H)、7.37−7.39(m、1H)、7.41(brs、1H)、7.58(s、1H)、7.91(s、1H)、8.32(d、J=1.8Hz、1H)。MS(ES):m/z 447.09/449.04(100/70)[MH]。HPLC:t=3.50分(ZQ3 極性_5分)。
実施例60に記載のように、2−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−2−メチルプロピオン酸メチルエステルを、5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンおよび2−メチル−2−[4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)ピラゾール−1−イル]プロピオン酸メチルエステルから調製した。
実施例86:trans−4−(4−{3−[(1S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(60.0mg、0.138mmol)、trans−4−(4−ヨードピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール(52.4mg、0.179mmol)、Pd(PPh(8mg、0.007mmol)、炭酸カリウム(57.2mg、0.414mmol)および4:1ジオキサン:水(7mL)の混合物を、2時間で90℃まで加熱した。有機溶媒を真空下で除去し、材料を分液漏斗に移し、DCMおよび飽和NaHCO溶液で抽出した。有機層をシリカゲル上に乾燥充填し、カラムクロマトグラフィーを使用して、3〜4%(MeOH 中7N NH)/DCMで溶出しながら精製した。得られた個体をMeOHでトリチュレートし、表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.47−1.59(m、2H)、1.88(d、J=6.8Hz、3H)、1.90−2.03(m、2H)、2.10−2.22(m、4H)、3.66(tt、J=10.9、4.2Hz、1H)、4.17(tt、J=11.6、4.0Hz、1H)、5.27(q、J=7.0Hz、1H)、7.18(dd、J=8.4、8.8Hz、1H)、7.38(d、J=1.3Hz、1H)、7.44(d、J=2.0Hz、1H)、7.46(br.s.、1H)、7.54(d、J=0.8Hz、1H)、7.87(d、J=0.8Hz、1H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES):m/z 473.01/475.04(100/70)[MH]。HPLC:t=3.36分(ZQ3、極性_5分)。この材料をDCMに再溶解した。EtO中2.0MのHCl(0.8mL)を室温で添加し、20分間撹拌した。混合物を真空下で濃縮し、HCl塩として表題化合物を得た。
Trans−およびcis−4−(4−ヨードピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
Figure 2012509342
水素化ホウ素ナトリウム(0.29g、7.6mmol)を、4−(4−ヨードピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン(4.5g、15.5mmol)のEtOH(20mL)溶液に、窒素雰囲気下、室温で添加した。混合物を、室温で2時間撹拌した。後処理:溶媒を蒸発させ、残渣に水を添加し、EtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をNaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、オフホワイトの固体を得た。この材料を、カラムクロマトグラフィーにより、シリカゲル上で40%EtOAc/ヘキサンで溶出することによって精製した。得られた第1の(より極性の低い)スポットはcis異性体として同定され、また得られた第2の(より極性の)スポットはtrans異性体として同定された。Cis−異性体:H NMR(300MHz、CDCl):d=1.63−1.74(m、4H)、1.87−1.96(m、4H)、2.09−2.19(m、2H)、4.07−4.20(m、2H)、7.50(s、2H)。Trans−異性体:無色固体、融点82〜86℃。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.42−1.51(m、2H)、1.79(brs、1H)、1.77−1.99(m、2H)、2.09−2.22(m、4H)、3.74(br.tt、J=10.8、4.0Hz、1H)、4.13(tt、J=11.6、3.8Hz、1H)、7.44(d、J=0.4Hz、1H)、7.50(d、J=0.4Hz、1H)。MS(ES+):m/z=293.11[MH]。HPLC:t=2.58分(極性_5分、ZQ3)。
4−(4−ヨードピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン
1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル)−4−ヨード−1H−ピラゾール(3.0g、8.9mmol)、ピリジニウムp−トルエンスルホネート(4.5g、17.9mmol)、アセトン(100mL)およびHO(100mL)の混合物を、60℃で一晩加熱した。後処理:溶媒を蒸発させ、残渣をEtOAc(3×60mL)で抽出した。合わせた抽出物を、水(3×50mL)、ブライン(50mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、白色固体として表題化合物を得た。この化合物を、それ以上精製を行わずに次のステップに使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=2.23−2.63(m、8H)、4.57−4.64(m、1H)、7.51(s、1H)、7.54(s、1H)。MS(ES+):m/z=291.09(100)。HPLC:t=2.79分(極性_5分、ZQ3)。
1−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル)−4−ヨード−1H−ピラゾール
1,4−ジオキサスピロ[4.5]デシ−8−イル4−メチルベンゼンスルホネート(US4,360,531号に従い調製)(2.0g、6.4mmol)、4−ヨードピラゾール(1.36g、7.0mmol)、KCO(1.06g、7.7mmol)、および18−クラウン−6(0.2g、0.7mmol)のDMF(5mL)中の混合物を、窒素下で50℃で16時間加熱した。水(50mL)を反応混合物に添加し、次いでこれをEtOAc(3×40mL)で抽出した。合わせたEtOAc抽出物を水(30mL)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィーによりシリカゲル上でEtOAc/CHCl(1:9)を使用して精製し、表題化合物を得た。H NMR(CDCl、400MHz):δ=1.67−1.76(m、2H)、1.84−1.91(m、2H)、1.99−2.17(m、4H)、3.95−3.99(m、4H)、4.18−4.27(m、1H)。MS(ES+):m/z=334.96(100)[MH]。HPLC:t=3.26分(極性_5分、ZQ3)。
実施例87:cis−4−(4−{3−[(1S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−1H−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノール
表題の化合物は、実施例86の手順に従い、cis−4−(4−ヨードピラゾール−1−イル)シクロヘキサノールをtrans異性体の代わりに使用して調製した。
H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.58−1.77(m、2H)、1.87(d、J=7.0Hz、3H)、1.83−1.95(m、4H)、2.06−2.34(m、2H)、4.00(brs、1H)、4.18(tt、J=11.6、4.0Hz、1H)、5.26(d、J=7.1Hz、1H)、7.17(t、J=8.6Hz、1H)、7.35(d、J=1.6Hz、1H)、7.38(d、J=1.6Hz、1H)、7.42(brs、1H)、7.55(s、1H)、7.85(s、1H)、8.32(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z 473.05/475.00(100/71)[MH]。HPLC:t=3.45分(ZQ3、極性_5分)。
実施例88:3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−ピリジン−3−イル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン
実施例88は、実施例2に関して説明した手順に従い合成した。MS(ES+):m/z=386.19、388.19(100、82)[MH]。HPLC:t=0.91分(UPLC−ACQUITY、純度)。
実施例89:4−(4−{3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン
20mlの密封可能なバイアルに、3−[1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−5−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(80.0mg、0.156mmol)、4−(4−ヨードピラゾール−1−イル)シクロヘキサノン(52.5mg、0.172mmol)、Pd(PPh(12.0mg、0.0103mmol)、炭酸カリウム(71.8mg、0.514mmol)、および4:1ジオキサン:水(5mL)を入れた。キャップを封止し、バイアルを排気して窒素を充填した(3×)。その後、バイアルを90℃で2時間加熱した。反応混合物をEtOAc/HO(15ml/10ml)に分配した。水相をEtOAc(10ml)で抽出した。合わせた有機抽出物を水(10ml)およびブライン(10ml)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、褐色油が得られ、これを調製TLCにより4%MeOH/DCMで溶出しながら精製し、表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.88(d、J=7.2Hz、3H)、2.31−2.68(m、8H)、4.64(tt、J=11.8、4.0Hz、1H)、5.28(q、J=7.2Hz、1H)、7.01(dd、J=8.0&8.8Hz、1H)、7.30(s、1H)、7.32(brs、1H)、7.48(s、1H)、7.60(d、J=0.8Hz、1H)、7.66(d、J=0.8Hz、1H)、8.41(brs、1H)、9.77(brs、1H)。MS(ES+):m/z=471.16/473.11(100/68)[MH]。HPLC:t=3.39分(極性_5分、ZQ3)。
実施例90:(S)−3−(4−{3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−5−イル}−ピラゾール−1−イル)−プロパン−1,2−ジオール
5−ブロモ−3−[(S)−1−(2,6−ジクロロ−3−フルオロフェニル)−エチル]−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン(45.0mg、0.116mmol)、1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(71.5mg、0.232mmol)、Pd(PPh(7mg、0.006mmol)、炭酸カリウム(48.1mg、0.348mmol)および4:1ジオキサン:水(7mL)の混合物を、2時間で90℃まで加熱した。溶液を室温に冷却した。水中2MのHCl(4mL)を、pH2まで添加し、混合物を室温で一晩撹拌した。溶液をSCXカートリッジに通過させ、このカートリッジをMeOHで洗浄し、生成物をMeOH中2M NHで溶出した。材料をカラムクロマトグラフィー用のシリカゲル上に乾燥充填し、5%(MeOH中7N NH)/DCMで溶出した。純粋な生成物を含有する画分を真空下で濃縮し、DCMに再溶解し、EtO中2.0MのHCl(0.4mL)を添加した。溶液を室温で20分間撹拌し、真空下で濃縮し、HCl塩として表題化合物を得た。H NMR(400MHz、CDOD):δ=1.87(d、J=7.1Hz、3H)、3.52(dd、J=5.3、1.3Hz、2H)、3.95−4.02(m、1H)、4.13(dd、J=14.1、7.6Hz、1H)、4.31(dd、J=14.0、4.2Hz、1H)、5.27(q、J=7.1Hz、1H)、7.17(dd、J=8.6、8.6Hz、1H)、7.35(d、J=1.3Hz、1H)、7.37(d、J=2.0Hz、1H)、7.41(br.s.、1H)、7.59(s、1H)、7.82(s、1H)、8.31(d、J=2.0Hz、1H)。MS(ES+):m/z=448.99/451.01(100/68)[MH]。HPLC:t=3.05分(極性_5分、ZQ3)。
1−{[(4S)−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル]メチル}−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール
4−(4,4,5,5−テトラメチル[1,3,2]ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(9.24g、47.6mmol)、(R)−(−)−(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メチルp−トルエンスルホネート(15.00g、52.38mmol)およびCsHCO(23.3g、71.4mmol)の無水DMF(236mL)中の溶液を、16時間で100℃まで加熱した。反応混合物を室温に冷却し、EtOAcおよびHOに分配し、分離した。水相をEtOAc(3×)で再び抽出し、合わせた有機画分をHO(2×)およbブライン(2×)で洗浄し、NaSO上で乾燥させ、濾過し、真空下で濃縮し、橙色油として表題化合物を得た。この化合物を、それ以上精製を行わずに次のステップに使用した。H NMR(400MHz、CDCl):δ=1.31(s、12H)、1.33(s、3H)、1.39(s、3H)、3.78(dd、J=8.8、5.9Hz、1H)、4.07(dd、J=8.8、6.2Hz、1H)、4.23−4.35(m、2H)、4.47(quint、J=5.8Hz、1H)、7.78(s、1H)、7.81(s、1H)。
生物学的特性
いくつかの態様において、本発明の化合物は、c−METおよびRONキナーゼのうちの少なくとも1つを含むキナーゼの阻害薬である。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、c−MET、RON、Tie−2、Flt3、FGFR3、Ab、Aurora A、Aurora B、Jak2、Alk、c−Src、IGF−1R、c−MET、RON、PAK1、PAK2、およびTAK1キナーゼのうちの少なくとも1つを含むキナーゼの阻害薬である。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、c−METおよび/またはRONの選択的阻害薬である。いくつかの実施形態において、化合物は、KDR等の他のキナーゼ標的よりも、c−METおよび/またはRONの選択的阻害薬である。
いくつかの態様において、本発明の化合物は、上皮間葉移行を阻害する。
Invitrogen社においてZ’−LYTE(商標)キナーゼアッセイプラットフォームを使用して決定された、本発明の例示的化合物のRonおよびc−Metに対する活性を、表1に示す:A、IC50≦0.1μM;B、0.1μM<IC50≦1μM;C、1μM<IC50≦10μM;D、IC50>10μM。アッセイは、100μMのATP濃度で行った。表1の実施例番号は、実施例の項で示したような化合物の例の番号に対応する。
Figure 2012509342
MKN45細胞の増殖に対する阻害薬の効果は、以下のプロトコルを使用して決定した。MKN45細胞を、成長培地(RPMI、10%FCS)中のCorning3917 96ウェル白色組織培養処理プレートに、5000細胞/ウェルの密度、総体積135μLで播種し、37℃、5%CO、95%湿度で一晩温置した。翌日、1/10の体積の10倍濃度の化合物を、8点希釈系列でウェルに添加した。希釈系列は、DMSO中の化合物の10mM原液の最初の1:5希釈、続いて連続したDMSO中1:4希釈、次いで成長培地中1:20希釈後1:10希釈で構成され、細胞プレートに添加された。細胞に対する最終DMSO濃度は0.1%であり、0.1%DMSOで処理した、およびDMSOなし両方の対照ウェルを設定した。典型的な希釈範囲は、10μM〜0.6nMである。化合物を細胞に添加したら、プレートを37℃、5%CO、95%湿度で3日間温置した。3日目、全ての細胞および試薬を室温に戻した後、25μLのCellTiter−Glo試薬(Promega #G7573)をウェルに添加した。プレートをプラットフォーム上で10分間振盪した後、0.1秒発光を読み取った。対照ウェルの信号を100%成長とし、成長阻害を対照のパーセントとして表した。標準的な4パラメータモデルを使用して、対照データのパーセントからIC50値を決定した。
本明細書に記載の手順に従い、少なくとも繰り返し実験において、MKN45細胞株を使用して細胞増殖アッセイにおいて決定された本発明の例示的化合物のIC50値は、以下のように短縮され、表2に示される。A、IC50≦0.1μM;B、0.1μM<IC50≦1μM;C、1μM<IC50≦10μM;D、IC50>10μM;ND、未決定。表2の実施例番号は、実施例の項で示したような化合物の例の番号に対応する。
Figure 2012509342
本発明の化合物の細胞活性は、以下の手順により決定することができる。MKN45細胞を、成長培地(RPMI、10%FBS、1%L−グルタミン)中のFalcon3072 96ウェルプレートに、5000細胞/ウェルの密度で播種し、37℃、5%COで一晩温置した。翌日、1/10の体積の10倍濃度の化合物を、6点希釈系列でウェルに添加した。希釈系列はDMSO中の最初の1:5希釈、続いて細胞培地中1:10希釈で構成され、細胞に対する最終DMSO濃度は0.5%であった。対照ウェルを0.5%DMSOで処理した。典型的な希釈範囲は、10μMから3nMであった。化合物を細胞に添加したら、プレートを37℃、5%COで4時間温置した。次いでプレートをPBS中で洗浄し、トリトン系溶解緩衝液に溶解した。溶解物をBiosource製のプレコートされた捕捉プレート(Cat # KHO0281)に移した。リン酸化c−METレベルは、リン酸化c−MET([pYpYpY1230/1234/1235])に対するウサギポリクローナル抗体、続いてHRPに共役した抗ウサギ抗体とともに温置することにより測定した。信号は、Wallac Victorプレートリーダで450nmで測定した。対照ウェルのDMSO信号を100%とし、リン酸化c−Metの阻害のパーセントを対照のパーセントとして表した。標準的な4パラメータモデルを使用して、対照データのパーセントからIC50値を決定した。
本明細書に記載の手順に従い、少なくとも繰り返し実験において、MKN45細胞株を使用してc−MET細胞機構アッセイにおいて決定された本発明の例示的化合物のIC50値は、以下のように短縮され、表3に示される。A、IC50≦0.1μM;B、0.1μM<IC50≦1μM;C、1μM<IC50≦10μM;D、IC50>10μM;ND、未決定。表3の実施例番号は、実施例の項で示したような化合物の例の番号に対応する。
Figure 2012509342
使用方法
式Iの化合物は、人間を含む動物におけるチロシンキナーゼ酵素の活性を阻害し、様々な疾患および状態の処置および/または防止に有用である。特に、本明細書において開示される化合物は、キナーゼ、特に、限定されないが、Abl、Aurora−A、Aurora B、Alk、Jak2、Blk、c−Raf、cSRC、Src、PRK2、FGFR3、Flt3、Lck、Mek1、PDK−1、GSK3β、EGFR、p70S6K、BMX、SGK、CaMKII、Tie−2、IGF−1R、Ron、c−Met、KDR、PAK1、PAK2、およびTAK1の阻害薬であり、増殖性疾患、例えば、これに限定されないが、癌の処置に使用することができる。
いくつかの態様において、本発明は、それを必要とする哺乳動物に、治療上効果的な量の本発明の化合物または塩を投与することを含む、癌を処置する方法を含む。
いくつかの態様において、本発明は、それを必要とする哺乳動物に、治療上効果的な量の本発明の化合物または塩を投与することを含む、癌を処置する方法を含み、少なくとも1つの追加的な活性抗癌剤が方法の一部として使用される。いくつかの態様において、追加的な薬剤(複数可)は、EGFR阻害薬および/またはIGF−1R阻害薬である。
本発明の式Iの化合物は、充実性腫瘍、肉腫、線維肉腫、骨腫、黒色腫、網膜芽細胞腫、横紋筋肉腫、膠芽細胞腫、神経芽細胞腫、奇形癌、造血器悪性腫瘍、および悪性腹水を含むが、これらに限定されない様々な癌の処置において有用である。より具体的には、癌は、肺癌、膀胱癌、膵臓癌、腎臓癌、胃癌、乳癌、結腸癌、前立腺癌(骨転移を含む)、肝細胞癌、卵巣癌、食道扁平上皮細胞癌、黒色腫、未分化大細胞リンパ腫、炎症性筋線維芽腫瘍、および膠芽細胞腫を含むが、これらに限定されない。
いくつかの態様において、上記方法は、膀胱癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、乳癌、または膵臓癌のうちの1つ以上を処置するために使用される。いくつかの態様において、上記方法は、卵巣癌、胃癌、頭頸部癌、前立腺癌、肝細胞癌、腎臓癌、神経膠腫、神経膠腫または肉腫癌のうちの1つ以上を処置するために使用される。
いくつかの態様において、本発明は、それを必要とする哺乳動物に、治療上効果的な量の本発明の化合物または塩を投与することを含む、少なくとも部分的にc−METおよび/またはRONにより媒介される、上記癌等の癌を処置する方法を含む。そのいくつかの態様において、癌は、少なくとも部分的に増幅c−METにより媒介される。そのいくつかの態様において、化合物はRONおよびc−MET二重阻害薬であり、選択的阻害薬であってもよい。
いくつかの態様において、本発明は、EMTを阻害するために化合物が使用される、上記方法を含む方法を含む。
一般に、1日当たり約0.01mg/体重kgから約150mg/体重kg程度の用量レベルが、上で示された状態の処置において有用であり、または、1日当たり患者1人当たり約0.5mgから約7gである。例えば、炎症、癌、乾癬、アレルギー/喘息、免疫系の疾患および状態、中枢神経系(CNS)の疾患および状態が、1日当たり体重1キログラム当たり約0.01mgから50mgの化合物の投与、あるいは、1日当たり患者1人当たり約0.5mgから約3.5gの投与により、効果的に処置され得る。
しかし、いかなる特定の患者に対する具体的な用量レベルは、年齢、体重、全体的な健康、性別、食生活、投与時間、投与経路、排泄速度、混合薬、および療法を受けている特定の疾患の重症度等の、様々な要因に依存することが理解される。
組成物
いくつかの態様において、本発明は、1つ以上の薬学的担体が配合された、または配合されていない、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩を含む薬学的組成物を提供する。
本発明の薬学的組成物は、有効成分としての式Iにより表される化合物(またはその薬学的に許容される塩)と、薬学的に許容される担体と、任意で他の治療成分またはアジュバントとを含む。当該組成物には、経口、直腸内、局所、および非経口(皮下、筋肉内、および静脈内を含む)投与に適した組成物が含まれるが、最適な経路は、各場合につき、特定の宿主、および有効成分が投与される場合の状態の性質や重症度に依存する。薬学的組成物は、単位投与形態で与えられてもよく、また、調剤技術分野においてよく知られたあらゆる方法を用いて調製することができる。
実際には、本発明の式Iで表される化合物、またはそのプロドラッグ、代謝産物、もしくは薬学的に許容される塩は、従来の製薬配合技術に従い、薬学的担体との十分な混和物中の有効成分として組み合わせることができる。担体は、例えば経口または非経口(静脈内を含む)等、投与するのに望ましい形態に依存して、様々な形態をとることができる。このように、本発明の薬学的組成物は、それぞれ所定量の有効成分を含むカプセル、カシェ剤または錠剤等、経口投与に適した個別の単位として与えることができる。さらに、組成物は、粉末、顆粒、溶液、水性液体中の懸濁液、非水性液体、水中油型乳化剤、または油中水型液体乳化剤として与えることができる。上記の一般的な投与形態に加え、式Iで表される化合物、またはその薬学的に許容される塩はまた、制御放出手段および/または送達デバイスにより投与されてもよい。組成物は、いかなる調剤方法によっても調製することができる。一般に、そのような方法は、有効成分を、1つ以上の必要成分を構成する担体と関連付けるステップを含む。一般に、組成物は、液体担体または微粉化した固体担体またはその両方に、有効成分を均一かつ十分に混和することにより調製される。次に生成物を都合よく所望の形状とすることができる。
したがって、本発明の薬学的組成物は、薬学的に許容される担体および式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩を含み得る。式Iの化合物、またはその薬学的に許容される塩はまた、1つ以上の他の治療活性化合物と組み合わせて薬学的組成物中に含まれてもよい。
使用される薬剤担体は、例えば、固体、液体、または気体であってもよい。固体担体の例としては、ラクトース、石膏、ショ糖、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、アカシア、ステアリン酸マグネシウム、およびステアリン酸が挙げられる。液体担体の例は、液糖、ピーナツ油、オリーブ油、および水である。ガス状担体の例としては、二酸化炭素および窒素が挙げられる。
経口投与形態用に組成物を調製する際、あらゆる便利な薬学的媒体を使用することができる。例えば、水、グリコール、油、アルコール、香料添加剤、保存料、着色料等を使用して、懸濁液、エリキシルおよび溶液等の経口液体製剤を形成することができ、一方、でんぷん、糖、微結晶性セルロース、希釈剤、造粒剤、潤滑剤、結合剤、崩壊剤等を使用して、粉末、カプセルおよび錠剤等の経口固体製剤を形成することができる。その投与の容易さから、錠剤およびカプセルが好ましい経口投与単位であり、それにより固体薬剤担体が使用される。任意で、錠剤は標準的な水性または非水性の技法により被覆されてもよい。
本発明の組成物を含む錠剤は、1つ以上の補助的な成分またはアジュバントを任意で使用して、圧縮または成形により調製することができる。圧縮錠剤は、結合剤、潤滑剤、不活性希釈剤、表面活性剤または分散剤と任意に混合して、粉末または顆粒等の自由流動性の有効成分を適当な機械で圧縮することにより調製することができる。成形錠剤は、不活性な液体希釈剤で湿らせた粉末化合物の混合物を、適当な機械で成形することにより製造することができる。錠剤は、好ましくは、それぞれ約0.05mgから約5gの有効成分を含み、カシェまたはカプセルは、それぞれ約0.05mgから約5gの有効成分を含んでいる。
例えば、人間への経口投与が意図された剤形は、約0.5mgから約5gの有効薬剤を含み、総組成物の約5パーセントから約95パーセントの範囲で異なってもよい適正かつ便利な量の担体材料と混合される。単位投与形態は、一般に約1mgから約2gの有効成分を含み、典型的には25mg、50mg、100mg、200mg、300mg、400mg、500mg、600mg、800mg、または1000mgを含む。
非経口投与に適した本発明の薬学的組成物は、有効な化合物の水中の溶液または懸濁液として調製することができる。例えばヒドロキシプロピルセルロース等の適した表面活性剤を含めることができる。グリセロール、液体ポリエチレングリコール、およびそれらの油中混合物中の分散液を調製することもできる。さらに、微生物の有害な増殖を防ぐために保存料を含めることができる。
注射で使用するのに適した本発明の薬学的組成物は、滅菌水溶液または分散液が含まれる。さらに、組成物は、そのような滅菌注射溶液または分散液の即時調製用の滅菌粉末の形態であってもよい。いずれの場合においても、最終的な注射可能な形態は、事実上流体であり、注射器で容易に注入できるものでなければならない。薬学的組成物は、製造および保管条件において安定でなければならず、したがって、好ましくはバクテリアや菌等の微生物の汚染作用に対し保護されるべきである。担体は、水、エタノール、ポリオール(グリセロール、プロピレングリコールおよび液体ポリエチレングリコール等)、植物油、およびそれらの適した組み合わせを含む、溶剤または分散媒であってもよい。
本発明の薬学的組成物は、エアロゾル、クリーム、軟膏、ローション、散布剤等、局所的な使用に適した形態であってもよい。さらに、組成物は、経皮デバイスにおける使用に適した形態であってもよい。これらの剤形は、本発明の式Iで表される化合物、またはその薬学的に許容される塩を利用して、従来の加工方法により調製することができる。一例として、クリームまたは軟膏は、親水性材料と水を、約5wt%〜約10wt%の化合物とともに混合することにより調製され、所望の均一性を有するクリームまたは軟膏が生成される。
本発明の薬学的組成物は、担体が固体である直腸投与に適した形態であってもよい。混合物が単位投与の座剤を形成するのが好ましい。適した担体には、カカオバター および当該技術分野で一般に使用される他の材料が含まれる。座剤は、まず、軟化した、または溶融した担体に組成物を混合し、次に型の中で冷却して成形することにより、便利に形成することができる。
前述の担体成分に加え、上記の薬剤の剤形は、必要に応じて、希釈剤、緩衝剤、香料添加剤、結合剤、表面活性剤、増粘剤、潤滑剤、保存料(抗酸化剤を含む)等の、1つ以上の追加の担体成分を含んでもよい。さらに、剤形を、意図される被提供者の血液と等張とするために、他のアジュバントを含めることができる。式Iにより説明される化合物、またはその薬学的に許容される塩を含有する組成物はまた、粉末または濃縮液の形態で調製されてもよい。
定義および略語
別段の指定がない限り、化合物名の接続部分は、最も右側に列挙される部分である。すなわち、置換基名は、末端部分から始まり、任意の架橋部分が続き、接続部分で終わる。例えば、ヘタリールチオC1−4アルキルは、チオ硫黄を介して、置換基を有する化学種に接続するC1−4アルキルに接続されたヘテロアリール基を有する。
本明細書において使用される場合、例えば、「C0−12アルキル」は、直鎖または分岐鎖配置において0〜12個の炭素、すなわち0個、1個、2個、3個、4個、5個、6個、7個、8個、9個、10個、11個、または12個の炭素を有するアルキルを意味するように使用される。Cアルキルは、Cアルキルが接続部分である場合、単一の共有化学結合を意味し、Cアルキルが末端部分である場合、水素を意味する。
本発明の全ての実施形態において、「アルキル」という用語は、分岐鎖および直鎖アルキル基の両方を含む。典型的なアルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、イソブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、イソオクチル、ノニル、デシル、ウンデシル、ドデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、エイコシル等である。
「ハロ」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ、またはヨードを指す。
別段の指定がない限り、「シクロアルキル」という用語は、例えばアルキル、ヒドロキシ、オキソ、およびハロ、例えばシクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、2−ヒドロキシシクロペンチル、シクロヘキシル、4−クロロシクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル等で任意で置換された、3〜12個の炭素の単環式、二環式、または多環式脂肪族環構造を指す。シクロアルキルは、ビシクロアルキル、ポリシクロアルキルまたはスピロアルキルであってもよい。
「ビシクロアルキル」および「ポリシクロアルキル」という用語は、2個以上の原子が共有される2個以上のシクロアルキル部分から成る構造を指す。シクロアルキル部分が厳密に2個の共有原子を有する場合、それらは「縮合した」と言われる。例としては、ビシクロ[3.1.0]ヘキシル、ペルヒドロナフチル等が挙げられるが、これらに限定されない。シクロアルキル部分が3個以上の共有原子を有する場合、それらは「架橋された」と言われる。例としては、ビシクロ[2.2.1]ヘプチル(「ノルボルニル」)、ビシクロ[2.2.2]オクチル等が挙げられるが、これらに限定されない。
「スピロアルキル」という用語は、厳密に1個の共有原子を有する2個のシクロアルキル部分から成る構造を指す。例としては、スピロ[4.5]デシル、スピロ[2.3]ヘキシル等が挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロビシクロアルキル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられたビシクロアルキル構造を指す。
「ヘテロスピロアルキル」という用語は、少なくとも1個の炭素原子が、酸素、窒素、および硫黄から独立して選択されるヘテロ原子で置き換えられたスピロアルキル構造を指す。
「アルケニル」という用語は、1つまたは2つのエチレン結合を有する、直鎖または分岐鎖のエチレン性不飽和炭化水素基、例えば、ビニル、アリル、1−ブテニル、2−ブテニル、イソプロペニル、2−ペンテニル等を指す。
別段の指定がない限り、「シクロアルケニル」という用語は、アルキル、ヒドロキシおよびハロで任意で置換され、1つまたは2つのエチレン結合を有する、環式脂肪族3から12環構造、例えば、メチルシクロプロペニル、トリフルオロメチルシクロプロペニル、シクロペンテニル、シクロヘキセニル、1,4−シクロヘキサジエニル等を指す。
「アルキニル」という用語は、直鎖または分岐鎖の、少なくとも1つのアセチレン結合を有する不飽和炭化水素基、例えばエチニル、プロパルギル等を指す。
「アリール」という用語は、任意で置換されていてもよい、完全に共役したπ電子系を有する6個〜12個の炭素原子の全て炭素の単環式、二環式、または多環式基を指す。アリールの例としては、フェニル、4−クロロフェニル、4−フルオロフェニル、4−ブロモフェニル、3−ニトロフェニル、2−メトキシフェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、2−メチル−3−メトキシフェニル、2,4−ジブロモフェニル、3,5−ジフルオロフェニル、3,5−ジメチルフェニル、2,4,6−トリクロロフェニル、4−メトキシフェニル、ナフチル、2−クロロナフチル、2,4−ジメトキシフェニル、4−(トリフルオロメチル)フェニル、および2−ヨード−4−メチルフェニルが挙げられるが、これらに限定されない。
「ヘテロアリール」という用語は、N、O、およびSから選択される1個以上の環ヘテロ原子を含有し(残りの環原子はCである)、さらに完全に共役したπ電子系を有する、5個〜12個の環原子の飽和または不飽和単環式、二環式、または多環式基を指す。そのようなヘテロアリール環の例としては、フリル、チエニル、ピロリル、ピラゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、トリアゾリル、オキサジアゾリル、チアジアゾリル、テトラゾリル、ピリジル、ピリダジニル、ピリミジニル、ピラジニル、およびトリアジニルが挙げられる。「ヘテロアリール」という用語はまた、ベンゾ縮合ヘテロアリールを形成する部分的または完全に飽和したベンゼン環等の縮合炭素環系を有するヘテロアリール環を含む。例えば、ベンズイミダゾール、ベンゾオキサゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾフラン、キノリン、イソキノリン、キノキサリン等である。さらに、「ヘテロアリール」という用語は、環の接点において1個の窒素原子を任意で有する、縮合5−6、5−5、6−6環系を含む。そのようなヘテロアリール環の例としては、ピロロピリミジニル、イミダゾ[1,2−a]ピリジニル、イミダゾ[2,1−b]チアゾリル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン、ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジニル等が挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロアリール基は、該当する場合は、その炭素原子またはヘテロ原子(複数を含む)を介して他の基に結合していてもよい。例えば、ピロールは、窒素原子、または炭素原子のいずれかで連結されてもよい。
「ヘテロシクロアルキル」という用語は、1個以上の環原子がN、O、およびSから選択されるヘテロ原子である(残りの環原子はCである)、3個〜12個の環原子を有する、置換または非置換単環式、二環式、または多環式環基を指す。環はまた、1つ以上の二重結合を有してもよい。しかしながら、環は、完全に共役したπ電子系を有さない。ヘテロシクロアルキル環の例としては、アゼチジン、オキセタン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピラン、オキセパン、オキソカン、チエタン、チアゾリジン、オキサゾリジン、オキサゼチジン、ピラゾリジン、イソオキサゾリジン、イソチアゾリジン、テトラヒドロチオフェン、テトラヒドロチオピラン、チエパン、チオカン、アゼチジン、ピロリジン、ピペリジン、N−メチルピペリジン、アゼパン、1,4−ジアザパン、アゾカン、[1,3]ジオキサン、オキサゾリジン、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、チオモルホリン、1,2,3,6−テトラヒドロピリジン等が挙げられるが、これらに限定されない。ヘテロシクロアルキル環の他の例としては、硫黄含有環の酸化形態が挙げられる。したがって、テトラヒドロチオフェン−1−オキシド、テトラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシド、チオモルホリン−1−オキシド、チオモルホリン−1,1−ジオキシド、テトラヒドロチオピラン−1−オキシド、テトラヒドロチオピラン−1,1−ジオキシド、チアゾリジン−1−オキシド、およびチアゾリジン−1,1−ジオキシドもまた、ヘテロシクロアルキル環とみなされる。「ヘテロシクロアルキル」という用語はまた、縮合環系を含み、ベンゾ縮合へテロシクロアルキル環を形成する部分的または完全に飽和した炭素環、例えばベンゼン環を含み得る。例えば、3,4−ジヒドロ−1,4−ベンゾジオキシン、テトラヒドロキノリン、テトラヒドロイソキノリン等である。「ヘテロシクロアルキル」という用語はまた、1個以上の炭素原子(複数を含む)がO、N、およびSから選択される1個以上のヘテロ原子により置き換えられたビシクロアルキル、ポリシクロアルキル、またはスピロアルキルである、ヘテロビシクロアルキル、ヘテロポリシクロアルキル、またはヘテロスピロアルキルを含む。例えば、2−オキサ−スピロ[3.3]ヘプタン、2,7−ジアザ−スピロ4.5]デカン、6−オキサ−2−チア−スピロ[3.4]オクタン、オクタヒドロピロロ[1,2−a]ピラジン、7−アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタン、2−オキサ−ビシクロ[2.2.2]オクタン等が、そのようなヘテロシクロアルキルである。
x−y」という規定は、x個からy個の原子を含有する部分を示し、例えば、5−6ヘテロシクロアルキルは、5個〜6個の環員を有するヘテロシクロアルキルを意味する。
「アルコキシ」という用語は、架橋酸素原子に結合した分岐鎖または直鎖末端アルキル基の両方を示す。典型的なアルコキシ基には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、tert−ブトキシ等が含まれる。
「オキソ」には、オキソが結合する原子からの第2の結合が必要であることが、当業者に理解される。したがって、オキソは、アリールまたはヘテロアリール環上に置換され得ないことが理解される。
「薬学的に許容される塩」という用語は、薬学的に許容される非毒性の塩基または酸から調製される塩を指す。本発明の化合物が酸性である場合、それに対応する塩は、無機塩基および有機塩基を含む薬学的に許容される非毒性の塩基から、都合よく調製することができる。そのような無機塩基から生じる塩には、アルミニウム、アンモニウム、カルシウム、銅(第一銅および第二銅)、第二鉄、第一鉄、リチウム、マグネシウム、マンガン(第二マンガンおよび第一マンガン)、カリウム、ナトリウム、亜鉛、および同様の塩が含まれる。特に好ましいのは、アンモニウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムおよびナトリウム塩である。薬学的に許容される有機非毒性塩基から生じる塩には、第一級、第二級、および第三級アミンや、天然および合成の置換アミン等の、環状アミンおよび置換アミンが含まれる。塩を形成することができる他の薬学的に許容される有機非毒性塩基には、イオン交換樹脂、例えばアルギニン、ベタイン、カフェイン、コリン、N’,N’−ジベンジルエチレンジアミン、ジエチルアミン、2−ジエチルアミノエタノール、2−ジメチルアミノエタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−エチルモルホリン、N−エチルピペリジン、グルカミン、グルコサミン、ヒスチジン、ヒドラバミン、イソプロピルアミン、リシン、メチルグルカミン、モルホリン、ピペラジン、ピペリジン、ポリアミン樹脂、プロカイン、テオブロミン、トリエチルアミン、トリメチルアミン、トリプロピルアミン、トロメタミン等が含まれる。
本発明の化合物が塩基性である場合、それに対応する塩は、無機酸および有機酸を含む薬学的に許容される非毒性の酸から、都合よく調製することができる。そのような酸には、例えば、酢酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、カンファースルホン酸、クエン酸、エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、グルコン酸、グルタミン酸、臭化水素酸、塩酸、イセチオン酸、乳酸、マレイン酸、リンゴ酸、マンデル酸、メタンスルホン酸、粘液酸、硝酸、パモン酸、パントテン酸、リン酸、コハク酸、硫酸、酒石酸、p−トルエンスルホン酸等が含まれる。好ましいのは、クエン酸、臭化水素酸、ギ酸、塩酸、マレイン酸、リン酸、硫酸および酒石酸である。特に好ましいのは、ギ酸および塩酸である。
式(I)の化合物は、薬学的使用を意図しているため、それらは、好ましくは、実質的に純粋な形態、例えば少なくとも60%純粋、より好適には少なくとも75%純粋、特に少なくとも98%純粋な(%は、重量比を基準とする)形態で提供される。
NMR 核磁気共鳴
MDP(S) 質量分離HPLC精製(システム)
LC/MS 液体クロマトグラフィー質量分析
LDA リチウムジイソプロピルアミド
DCM ジクロロメタン
THF テトラヒドロフラン
EtOAc 酢酸エチル
MeCN アセトニトリル
DMSO ジメチルスルホキシド
Boc tert−ブチルオキシカルボニル
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
DIPEA ジイソプロピルエチルアミン
PS−DIEA ポリマー担持ジイソプロピルエチルアミン
PS−PPh−Pd ポリマー担持Pd(PPh
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
HOBt 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール
DMAP 4−ジメチルアミノピリジン
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TEMPO 2,2,6,6−テトラメチルピペリジン−1−オキシル
TFA トリフルオロ酢酸
TLC 薄層クロマトグラフィー
Min 分
h 時間
d 日
RTまたはrt 室温
保持時間

Claims (24)

  1. 式I:
    Figure 2012509342
    の化合物、またはその薬学的に許容される塩であって、式中、
    Xは、−OH、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシから選択され、
    Yは、CHまたはNから選択され、
    1a、R1b、R1c、R1d、R1eは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、−OC0−6アルキル、−S(O)1−6アルキル、−SON(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−N(C0−6アルキル)C(=O)C0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)OC0−6アルキル、−N(C0−6アルキル)C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−C(=O)C0−6アルキル、−C(=O)OC0−6アルキル、−C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、−O−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロシクリル、−N(C0−6アルキル)−ヘテロアリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、−S−ヘテロアリール、または−O−ヘテロアリールから選択され、ヘテロシクリルは、オキソ、C1−6アルキル、C(=O)OC1−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、SON(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、またはSO1−6アルキルで任意で置換されており、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、ヘテロシクリル、またはヘテロアリールで任意で置換されており、
    は、H、ハロ、−CN、−CF、−NO、C0−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、またはヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したG置換基で任意で置換されており、
    あるいは、Rは、
    Figure 2012509342
    から選択され、
    は、H、C1−12アルキル、RO−C2−12アルキル−、RN−C2−12アルキル−、RS(O)−C2−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)R、RO−C0−12アルキルC(O)−、RN−C0−12アルキルC(O)−、RS(O)0−12アルキルC(O)−、−CO、−C(O)NR、−S(O)、−SONRまたは−C(S)ORから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したG置換基で任意で置換されており、
    およびGは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、オキソ、R、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したQ置換基で任意で置換されており、
    は、ハロ、−CN、−NO、オキソ、−CF、−OCF、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリール−ヘテロシクロアルキル、−C(O)−C(O)NR1112、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)R、−NR11C(O)R、−NR11S(O)12、−(CR1314C(O)R、−(CR1314C(O)OR11、−(CR1314C(O)NR1112、−(CR1314S(O)NR1112、−(CR1314NR1112、−(CR1314OR11、−(CR1314S(O)11、−NR15C(O)NR1112、−NR15S(O)NR1112または−NR15S(O)NR1112から選択され、そのいずれも、1個以上の独立したQ置換基で任意で置換されており、
    は、ハロ、−CN、−OH、−NH、−NO、オキソ、−CF、−OCF、−COH、−S(O)H、C1−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルへテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキルまたはヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルから選択され、そのいずれも、1個以上の独立したハロ、−CN、−OH、−NH、または部分的もしくは完全にハロゲン化されていてもよいC1−10アルキル、またはアルキルが部分的もしくは完全にハロゲン化されていてもよい−O−C1−10アルキルで任意で置換されており、
    各R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R、R、およびRは、H、C1−12アルキルまたはC3−12シクロアルキルから独立して選択され、それぞれハロ、−OCFで、または−OC0−3アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C1−12アルキル−ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル−ヘテロシクロアルキル、アリール−ヘテロシクロアルキル、もしくはヘテロアリール−ヘテロシクロアルキルで任意で置換されており、
    −NR、−NRおよび−NR1112は、それぞれ独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはR11およびR12は、それぞれ、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜12員飽和もしくは不飽和環を形成することができ、前記環は、O、NもしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
    −CRもしくは−CR1314は、それぞれ独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはR13およびR14は、それぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜12員飽和または不飽和環を形成することができ、前記環は、O、N、もしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
    n=0〜7であり、ならびに
    m=0〜2である、化合物またはその薬学的に許容される塩。
  2. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、Xは、メチル、エチル、もしくはメトキシから選択され、
    1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC0−6アルキルから選択され、
    1b、R1c、およびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC0−6アルキルから選択され、アルキルは、−OH、−OC1−6アルキル、N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)N(C0−6アルキル)(C0−6アルキル)、C(=O)OC0−6アルキル、C(=O)C0−6アルキル、またはヘテロアリールで任意で置換されており、
    は、ハロ、−CN、−CF、−NO、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキルC0−6アルキル、C3−6ヘテロシクロアルキルC0−6アルキル、アリールC0−6アルキル、またはヘテロアリールC0−6アルキルから選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したG置換基で任意で置換されており、
    あるいは、Rは、
    Figure 2012509342
    から選択され、
    は、H、C1−12アルキル、RO−C2−12アルキル−、RN−C2−12アルキル−、RS(O)−C2−12アルキル−、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12シクロアルケニルC1−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、C1−12アルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12シクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12シクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12シクロアルキル、アリールC3−12シクロアルキル、ヘテロアリールC3−12シクロアルキル、C1−12アルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12シクロアルケニルC3−12ヘテロシクロアルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC3−12ヘテロシクロアルキル、アリールC3−12ヘテロシクロアルキル、ヘテロアリールC3−12ヘテロシクロアルキル、−C(O)R、RO−C0−12アルキルC(O)−、RN−C0−12アルキルC(O)−、RS(O)0−12アルキルC(O)−、−CO、−C(O)NR、−S(O)、−SONRまたは−C(S)ORから選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したG置換基で任意で置換されており、
    各Gは、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、R、オキソ、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、C3−12シクロアルキルC0−12アルキル、C3−12ヘテロシクロアルキルC0−12アルキル、アリールC0−12アルキル、ヘテロアリールC0−12アルキル、−OR、−S(O)、−NR、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRから独立して選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したQ置換基で任意で置換されており、
    各Gは、ハロ、−CN、−CF、−OCF、−NO、C1−12アルキル、C2−12アルケニル、C2−12アルキニル、−OR、−S(O)、−NR、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRから独立して選択され、そのいずれも、1〜2個の独立したQ置換基で任意で置換されており、
    各Qは、ハロ、−CN、−NO、オキソ、−CF、−OCF、C1−12アルキル、C3−7シクロアルキル、−C(O)−C(O)NR1112、−C(O)−C(O)OR11、−OC(O)R、−NR11C(O)R、−NR11S(O)12、−(CR1314C(O)R、−(CR1314C(O)OR11、−(CR1314C(O)NR1112、−(CR1314S(O)NR1112、−(CR1314NR1112、−(CR1314OR11、−(CR1314S(O)11、−NR15C(O)NR1112、−NR15S(O)NR1112または−NR15S(O)NR1112から選択され、
    各R、R、R、R、R、R、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R、R、およびRは、独立して、C0−12アルキルまたはC3−7シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、または−OC0−3アルキルで任意で置換されており、
    各−NR、−NRおよび−NR1112は、独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはRおよびR、もしくはR11およびR12は、それぞれ、それらが結合している窒素原子と一緒になって、3〜12員飽和もしくは不飽和環を形成することができ、前記環は、O、NもしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
    各−CRおよび−CR1314は、独立して直線構造であり、または、RおよびR、もしくはR13およびR14は、それぞれ、それらが結合している炭素原子と一緒になって、3〜12員飽和もしくは不飽和環を形成することができ、前記環は、O、N、もしくはS(O)から選択される1個以上のヘテロ原子を任意で含み、
    n=0〜4であり、ならびに
    m=0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  3. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、Xは、−OH、C1−3アルキル、またはC1−3アルコキシから選択され、
    1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    (i)Rは、フェニルまたはピリジニルであり、それぞれGで置換されており、Gは、ハロゲン、−OH、−OCH、もしくはC1−3アルキルで任意で置換されている4−7ヘテロシクロアルキルであり、または、Gは、−C(O)NRであり、各RおよびRは、独立して、C0−3アルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
    あるいは、(ii)Rは、Gで任意で置換されたピラゾロであり、Gは、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、もしくは−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、あるいは、Gは、OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、もしくは−C(O)−C(O)ORで任意で置換されたC3−6シクロアルキル、またはアルキルがハロもしくは−OC0−5アルキルで置換されていてもよい−C1−6アルキルであり、あるいは、Gは、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRで任意で置換されたC1−6アルキルであり、各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換されている4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、ならびに各mは、独立して0〜2であり、各nは、独立して0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  4. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    は、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、または−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、
    あるいは、Gは、OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、もしくは−C(O)−C(O)ORで任意で置換された3−6シクロアルキル、または、アルキルがハロもしくは−OC0−5アルキルで置換されていてもよい−C1−6アルキルであり、
    あるいは、Gは、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、または−NR10S(O)NRで任意で置換されたC1−6アルキルであり、
    各R、R、R、R、R10、およびRは、独立してC0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、ならびに
    各mは、独立して0〜2であり、ならびに各nは、独立して0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  5. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    各R1bおよびR1dは、独立して、H、F、または−OCHであり、
    は、ハロ、−R、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、または−C(O)−C(O)ORで任意で置換された4−6ヘテロシクロアルキルであり、
    各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、それぞれ独立して、ハロ、−OCF、もしくは−OC0−3アルキルで任意で置換されており、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、ならびに
    mは、0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  6. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    各R1bおよびR1dは、独立して、H、F、または−OCHであり、
    は、−OH、−OR、オキソ、−S(O)、−SONR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、またはアルキルは、ハロまたは−OC0−5アルキルで置換されていてもよい−C1−3アルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換された3−6シクロアルキルであり、
    各R、R、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、ならびに
    mは、0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  7. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    各R1bおよびR1dは、独立して、H、F、または−OCHであり、
    は、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、−NR10S(O)NR、または、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換されたC1−6アルキルであり、
    各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
    mは、0〜2であり、ならびに各nは、独立して0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  8. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    1dは、Fまたは−OCHであり、
    は、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、−NR10S(O)NR、または、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換されたC1−6アルキルであり、
    各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−5アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
    mは、0〜2であり、ならびに各nは、独立して0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  9. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    1dは、Fであり、
    は、−OH、−OR、−R、オキソ、−NR、−C(O)R、−C(O)NR、−C(O)−C(O)NR、−C(O)OR、−C(O)−C(O)OR、−OC(O)R、−NRC(O)R、−NRS(O)、−(CRC(O)R、−(CRC(O)OR、−(CRC(O)NR、−(CRS(O)NR、−(CRNR、−(CROR、−(CRS(O)、−NR10C(O)NR、−NR10S(O)NR、−NR10S(O)NR、または、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルから独立して選択される0〜2個の置換基で置換されたC1−6アルキルであり、
    各R、R、R、R、R10、およびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
    mは、0〜2であり、ならびに各nは、独立して0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  10. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    は、フェニルまたはピリジニルであり、それぞれGで置換されており、
    は、ハロゲン、−OH、−OCH、またはC1−3アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルであり、
    あるいは、Gは、−C(O)NRであり、ならびに
    各RおよびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義する、請求項1の化合物または塩。
  11. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    1dは、Fまたはメトキシであり、
    は、
    Figure 2012509342
    から選択され、
    ならびにGは、それぞれハロゲン、−OH、−OCH、またはC1−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルで任意で置換された、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、またはピロリジンから選択される、請求項1の化合物または塩。
  12. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、両方ともClであり、
    1dは、Fまたはメトキシであり、
    は、
    Figure 2012509342
    から選択され、
    は、NRであり、
    各RおよびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、それぞれハロゲン、−OH、−OCH、C1−3アルキル、もしくはC3−6シクロアルキルで任意で置換された、ピペラジン、ホモピペラジン、モルホリン、ピペリジン、アゼチジン、もしくはピロリジンから選択される環を定義する、請求項1の化合物または塩。
  13. 式:
    Figure 2012509342
    を有し、
    式中、R1aおよびR1eは、それぞれ独立して、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    1bおよびR1dは、それぞれ独立して、H、ハロ、−CN、C1−6アルキル、−CF、−OCF、または−OC1−6アルキルから選択され、
    は、
    Figure 2012509342
    から選択され、
    は、−R、−C(O)R、RO−C0−12アルキルC(O)−、RN−C0−12アルキルC(O)−、−CO、−C(O)NR、−S(O)、−SONR、または−C(S)OR)から選択され、
    各R、R、およびRは、独立して、C0−3アルキルもしくはC3−6シクロアルキルであり、または、NRは、C1−6アルキルで任意で置換された4−7ヘテロシクロアルキルを定義し、
    各mは、独立して0〜2である、請求項1の化合物または塩。
  14. 細胞アッセイにおいて約100nM以下のIC50でc−Metの阻害を示す、請求項1から13のうちのいずれか一項の化合物または塩。
  15. 細胞アッセイにおいて約200nM以下のIC50でRonの阻害を示す、請求項1から13のうちのいずれか一項の化合物または塩。
  16. 細胞アッセイにおいて約100nM以下のIC50でc−Metの阻害を、および細胞アッセイにおいて約200nM以下のIC50でRonの阻害を示す、請求項1から13のうちのいずれか一項の化合物または塩。
  17. 細胞アッセイにおいて約100nM以下のIC50でc−Metの阻害を、および細胞アッセイにおいて約200nM以下のIC50でRonの阻害を示し、ならびにKDRと比べてc−Metに対する選択性が約10倍以上である、請求項1から13のうちのいずれか一項の化合物または塩。
  18. 本明細書における実施例のうちのいずれか1つの化合物または塩。
  19. 1つ以上の薬学的担体が配合された、または配合されていない、請求項1から18のうちのいずれか一項の化合物または塩を含む薬学的組成物。
  20. 少なくとも部分的にc−Metにより媒介される癌を処置する方法であって、治療を必要とする哺乳動物に、治療上効果的な量の請求項1から18のうちのいずれか一項の化合物または塩を投与することを含む方法。
  21. 膀胱癌、結腸直腸癌、非小細胞肺癌、乳癌、または膵臓癌、卵巣癌、胃癌、頭頸部癌、前立腺癌、肝細胞癌、腎臓癌、神経膠腫、または肉腫癌から選択される癌を処置する方法であって、治療を必要とする哺乳動物に、治療上効果的な量の請求項1から18のうちのいずれか一項の化合物または塩を投与することを含む方法。
  22. 化合物またはその塩は、RONおよびc−Metの二重阻害薬である、請求項20または21の方法。
  23. 治療上効果的な量の少なくとも1つの追加的抗癌剤を投与することをさらに含む、請求項20から22のうちのいずれかの方法。
  24. 治療上効果的な量の少なくとも1つのEGFR阻害薬および/またはIGF−1R阻害薬を投与することをさらに含む、請求項20から22のうちのいずれかの方法。
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