JP2012162387A - エレベータ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数で構成されるコンペンセイションロープの個々の伸びに差が生じても、弛みを生じさせない機構を備えるエレベータを提供する。
【解決手段】一実施形態のエレベータ1は、複数のコンペンセイションロープ7と、コンペンセイションシーブ71と、吸収装置8とを備える。コンペンセイションロープ7は、乗籠5の底部から釣合錘6の底部までの間に吊下げられ昇降路2の下端で折り返される。コンペンセイションシーブ71は、昇降路2の下端に配置され複数のコンペンセイションロープ7が各々巻き掛けられる溝711を外周に有している。吸収装置8は、複数のコンペンセイションロープ7に個別に対応してコンペンセイションシーブ71の近傍かつ乗籠5および釣合錘6の移動範囲よりも下に設置され、経年変化によって生じるコンペンセイションロープ7の伸びをたぐる。
【選択図】 図2
【解決手段】一実施形態のエレベータ1は、複数のコンペンセイションロープ7と、コンペンセイションシーブ71と、吸収装置8とを備える。コンペンセイションロープ7は、乗籠5の底部から釣合錘6の底部までの間に吊下げられ昇降路2の下端で折り返される。コンペンセイションシーブ71は、昇降路2の下端に配置され複数のコンペンセイションロープ7が各々巻き掛けられる溝711を外周に有している。吸収装置8は、複数のコンペンセイションロープ7に個別に対応してコンペンセイションシーブ71の近傍かつ乗籠5および釣合錘6の移動範囲よりも下に設置され、経年変化によって生じるコンペンセイションロープ7の伸びをたぐる。
【選択図】 図2
Description
本発明の実施形態は、乗籠と釣合錘の間に吊下げられるコンペンセイションロープを備えるエレベータ装置に関する。
つるべ式に乗籠と釣合錘をメインロープで吊下げ巻上機で駆動するエレベータがある。巻上機から乗籠側および釣合錘側へ下がるメインロープの重量バランスの変化を相殺するため、乗籠の下部と釣合錘の下部との間にコンペンセイションロープが取り付けられる。コンペンセイションロープは、昇降路の下部で折り返されるようにコンペンセイションシーブに巻き掛けられている。
メインロープには、その自重、乗籠、釣合錘、コンペンロープ、コンペンシーブなど、吊下げ重量のすべてが作用する。コンペンセイションロープには、その自重とコンペンセイションシーブの重量しか作用しない。したがって、メインロープとコンペンセイションロープの伸びを比較すると、メインロープのほうが伸びが大きい。
ところが、高さが数百メートルを超える超高層ビルに設置されるエレベータの場合、コンペンセイションロープも長くなり、全体の伸びに加え、その自重による伸びが、無視できない大きさになる。そのため、コンペンセイションロープの揺れや伸びによってコンペンセイションロープがコンペンセイションシーブから外れないように、ローラを押し当てて張力を維持する機構を備えるエレベータがある。
ところで、メインロープおよびコンペンセイションロープは、いずれも複数本で構成される。このとき、メインロープであってもコンペンセイションロープであっても、個体差があるため、経年変化による伸びにも差が生じる。したがって、押さえローラによって全体的な弛みを解消しても、個々のロープの伸びの差は、解消されない。
メインロープの場合、伸びを発生させる主な要因は、吊下げ荷重である。エレベータを設置した当初は、メインロープを構成する各ロープの吊下げ荷重がほぼ均等になるように設定してある。複数あるうちのどれか1つが伸びると、伸びたメインロープが負担していた乗籠および釣合錘などによる荷重は、他のメインロープに分配される。すると、分配された荷重が加わったメインロープが伸びやすくなり、その結果、メインロープの伸びは、絶対量が大きくても、平均化される。
ところが、コンペンセイションロープの場合、メインロープの場合と異なり、各コンペンセイションロープに加わる荷重は、ロープの自重以外にコンペンセイションシーブおよびそのハウジングの重量程度である。1つのロープが経年変化で伸びた場合、他のロープが負担する重量の変化は小さく、負荷が掛かることによって伸びが平均化されることはない。つまり、コンペンセイションロープの場合、伸びを発生させる主な要因は自重による伸びであり、個体差によって異なっているため、年月とともにその差が増大する。
また、メインロープに作用する力は、その自重や吊り下げ荷重による力であり、駆動シーブの溝にメインロープを食い込ませる方向に常に作用している。これに対して、コンペンセイションロープに作用する力は、その自重とコンペンセイションシーブの重量による力である。このとき、コンペンセイションロープは、コンペンセイションシーブに下方から巻き掛けられているので、他のものに比べて伸び量が大きいコンペンセイションロープは、自重によってコンペンセイションシーブの溝から外れる方向へ変位する。
コンペンセイションロープの全長が長いと、単位長さあたりの伸び差が小さくても、絶対量は大きくなる。したがって、許容量を超えてコンペンセイションロープが伸びると、コンペンセイションシーブの溝から外れたり、隣り合うコンペンセイションロープと絡んだりするかもしれない。
そこで、本発明は、複数で構成されるコンペンセイションロープの個々の伸びに差が生じても、弛みを生じさせない機構を備えるエレベータを提供する。
一実施形態のエレベータは、複数のコンペンセイションロープと、コンペンセイションシーブと、吸収装置とを備える。コンペンセイションロープは、乗籠の底部から釣合錘の底部までの間に吊下げられ昇降路の下端で折り返される。コンペンセイションシーブは、昇降路の下端に配置され複数のコンペンセイションロープが各々巻き掛けられる溝を外周に有している。吸収装置は、複数のコンペンセイションロープに個別に対応してコンペンセイションシーブの近傍かつ乗籠および釣合錘の移動範囲よりも下に設置され、経年変化によって生じるコンペンセイションロープの伸びをたぐる。
第1の実施形態のエレベータ1について、図1から図5を参照して説明する。図1に示すエレベータ1は、昇降路2の上部に巻上機3が設置されている。巻上機3の駆動シーブ31に複数本で構成されるメインロープ4が巻き掛けられている。乗籠5および釣合錘6は、メインロープ4によってつるべ式に吊下げられている。巻上機3が駆動シーブ31を回転させると、乗籠5と釣合錘6は互いに反対方向へ移動する。
このエレベータ1は、図1に示すように、コンペンセイションロープ7とコンペンセイションシーブ71と吸収装置8とを備える。コンペンセイションロープ7は、乗籠5の底部から釣合錘6の底部までの間に吊下げられる。コンペンセイションロープ7は、乗籠5および釣合錘6が移動したことに伴って、駆動シーブ31から吊り下がるメインロープ4の重量の偏りを相殺するために設けられている。したがって、コンペンセイションロープ7は、メインロープ4に匹敵する重さとなるように複数本で構成される。
本実施形態の場合、コンペンセイションロープ7は、6本で構成されている。以降の説明の便宜上、どのコンペンセイションロープ7であるかを特定するために、図1に示されるように見て手前となる側、つまり図3中の下から順番に7a,7b,7c,7d,7e,7fと識別する。それぞれを特定せずに、全体的な構成の説明をする場合は、コンペンセイションロープ7とする。
コンペンセイションシーブ71は、複数のコンペンセイションロープ7が折り返される昇降路2の下端に配置され、複数のコンペンセイションロープ7が各々巻き掛けられる溝711を外周に有している。コンペンセイションシーブ71は、コンペンセイションロープ7が撓んだり揺れたりした場合に、鉛直方向へ移動できるようにガイドレールによって保持されている。また、昇降路2内に入り込んだ異物をコンペンセイションロープ7とコンペンセイションシーブ71との間に巻き込まないように、コンペンセイションシーブ71は、ケーシングで覆われる。
吸収装置8は、コンペンセイションロープ7に個別に対応するように用意される。第1の実施形態の場合、図3に示すようにコンペンセイションロープ7が6本であるので、これと同数の6組が設置されている。吸収装置8も個々を識別するために、コンペンセイションロープ7a,7b,7c,7d,7e,7fに対応させて吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fとする。どれであるかを特定しないで説明する場合は、吸収装置8とする。いずれの吸収装置8も、図2に示すようにコンペンセイションシーブ71の近傍、かつ、図1に示すように乗籠5および釣合錘6の移動範囲よりも下の領域に配置される。
図2および図3に示すように、複数組のうちの一部の吸収装置8、この場合はコンペンセイションロープ7b,7d,7fに対応する吸収装置8b,8d,8fは、コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かって延びる区間に配置される。複数組のうちの残りの吸収装置8、この場合はコンペンセイションロープ7a,7c,7eに対応する吸収装置8a,8c,8eは、コンペンセイションシーブ71から釣合錘6に向かって延びる区間に配置される。同じコンペンセイションロープ7に対して1組の吸収装置8が配置されるので、図3に示すように、乗籠5に向かって延びる区間に吸収装置8b,8d,8fが配置されたコンペンセイションロープ7b,7d,7fは、釣合錘6に向かって延びる区間に吸収装置8を配置しない。同様に、釣合錘6に向かって延びる区間に吸収装置8a,8c,8eが配置されたコンペンセイションロープ7a,7c,7eは、乗籠5に向かって延びる区間に吸収装置8を配置しない。
このように、コンペンセイションロープ7a〜7fに対応する吸収装置8a〜8fは、コンペンセイションシーブ71に対して乗籠5側と釣合錘6側に交互に配置される。このように配置することによって、コンペンセイションロープ7が配列された間隔よりも幅の広い吸収装置8を配置することができる。
吸収装置8は、すべて同じ構造であるので、その1つを代表して説明する。吸収装置8は、図4に示すように、プーリ81と変位機構82とを備える。プーリ81は、コンペンセイションロープ7に転接する。本実施形態の場合、対応するコンペンセイションロープ7をコンペンセイションシーブ71に巻き掛ける角度を増大させる方向へ、コンペンセイションロープ7を変位させるように、プーリ81は配置される。変位機構82は、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から外れない程度にプーリ81をコンペンセイションロープ7に押し当てることによって、コンペンセイションロープ7を張る。
第1の実施形態において、変位機構82は、ベース821とリンク822と錘823とを備える。ベース821は、図2および図4に示すように、昇降路2の内壁に用意された据付座21に固定されている。リンク822は、ベース821に連結されておりコンペンセイションロープ7に沿う鉛直方向に回動するように構成されている。プーリ81は、リンク822の回動端822aに組み付けられている。プーリ81は、リンク822の回動支点822bを通る水平線よりも高い位置で、コンペンセイションロープ7に転接している。錘823は、ロッド823aに装着され、ベース821とプーリ81の間のリンク822に吊下げられている。
また、コンペンセイションロープ7を最も変位させた図5に示す状態、すなわち、リンク822の回動支点822bを通る水平線にプーリ81が到達した状態では、これ以上回動しないように、リンク822を係止するストッパ824をベース821に備えている。図4および図5に示すストッパ824は、リンク822の回動支点822bに対してプーリ81が支持されている回動端822aと反対側の部分に当接するように、ベース821の上寄りの部分に取り付けられている。リンク822がそれ以上回動しないように係止できればよいので、ストッパ824は、回動支点822bと回動端822aの間のリンク822を下から支持するように配置されていてもよい。
次に、以上のように構成されたエレベータ1の吸収装置8の動作について説明する。エレベータ1が最初に設置されたときには、図1に示すようにコンペンセイションロープ7は、ほぼ真っ直ぐな状態、あるいは図4に示すようにやや屈曲した状態で、吸収装置8のプーリ81に接している。プーリ81は、リンク822の中央部に吊下げられた錘823によって作用する力で、リンク822の回動支点822bを中心に回動される。
コンペンセイションロープ7の伸び量が小さい場合、リンク822が少し回動したところでコンペンセイションロープ7に作用している張力とプーリ81に作用している力が釣合う。コンペンセイションロープ7の伸び量が大きい場合、リンク822が回動し、コンペンセイションロープ7に作用している張力とプーリ81に作用する力が釣り合うところまで、コンペンセイションロープ7を変位させる。
このように、吸収装置8は、プーリ81でコンペンセイションロープ7を変位させることによって、コンペンセイションロープ8が伸びた量をたぐりあげ、いわゆる「伸びを吸収」している。したがって、錘823の重量は、コンペンセイションロープ7をコンペンセイションシーブ71の溝711に沿わせる程度にプーリ81よりも下に位置するコンペンセイションロープ7を引っ張り上げる張力を、プーリ81でコンペンセイションロープ7を変位させることによって発生させることができる重量でなければならない。
なお、図5に示す吸収装置8aにおいて、リンク822は、コンペンセイションロープ7aが伸びたことによって、プーリ81がリンク822の回動支点822bと同じ高さまで回動し、ストッパ824によって係止された状態である。ストッパ824にリンク822が係止されるところまでコンペンセイションロープ7が延びてしまう前に、メンテナンス作業のときに、乗籠5の底部あるいは釣合錘6の底部の接続端で調整する、もしくは切り詰めるなどして縮める。または、リンク822の長さを伸ばすことによって、リンク822の回動角度に応じてコンペンセイションロープ7が変位される量を大きくする。リンク822を伸ばすとコンペンセイションロープ7を変位させるために必要な力も変わるので、錘823の吊下げ位置や、錘823の重量そのものを調整する。
リンク822は回動支点822bを中心に回動するので、プーリ81がリンク822の回動支点822bよりも下がると、伸びが開放されてしまう。本実施形態では、ストッパ824によってリンク822が過剰に回動することを抑制している。図5において吸収装置8aの後には、吸収装置8cが図示されている。この吸収装置8cにおいて、コンペンセイションロープ7cが伸びたことによって、図4に示す状態よりもリンク822は回動しているが、ストッパ824に接する位置にまで達していない。
このように、本実施形態のエレベータ1であれば、コンペンセイションロープ7a,7b,7c,7d,7e,7fのそれぞれの経年変化による伸びに差が生じても、個別に対応する吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fのリンク822が回動し、最も伸びが小さいコンペンセイションロープ7に大して伸びの差が生じた分だけコンペンセイションロープ7a,7b,7c,7d,7e,7fをそれぞれたぐり上げる。そうすることによって、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から外れてしまうことを防止する。
コンペンセイションロープ7をプーリ81によって変位させる際、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71に巻き付く角度を増加させる方向に変位させている。したがって、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から外れる要因をさらに減らしている。
吸収装置8は、コンペンセイションシーブ71に対して、釣合錘6に向かって延びるコンペンセイションロープ7a,7c,7eに対応して配置される吸収装置8a,8c,8eと、乗籠5に向かって伸びるコンペンセイションロープ7b,7d,7fに対応して配置される吸収装置8b,8d,8fとに分けて配置されている。コンペンセイションロープ7の配列のピッチが狭くても吸収装置8どうしが干渉しない。同じ高さに吸収装置8を配置するので、コンペンセイションシーブ71に対する相対位置関係の点において、偏りが生じない。
吸収装置8は、乗籠5および釣合錘6の移動範囲よりも下の昇降路2の下部に配置される。既設のエレベータであっても、昇降路2の拡張工事をすることなく吸収装置8を追加で組み込める。
リンク822がストッパ824に係止される位置まで回動したこと、あるいは、ストッパ824に係止される直前まで迫っていることを検出するセンサをそれぞれの吸収装置8に設置しても良い。どれか1つの吸収装置のセンサが信号を検知した場合、制御盤を介してこのエレベータを監視している管理センターへ、信号が検知されたことを報知する。コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から外れる前に作業員を派遣するなど、迅速な対応をすることで、コンペンセイションロープ7が溝711から外れることを防止する。
以下に第2から第6の実施形態のエレベータ1について図を参照して説明する。各実施形態は、吸収装置8の配置および構成が異なっており、それ以外は第1の実施形態のエレベータ1と同じである。第1の実施形態のエレベータと同じ機能を有する構成は、各実施形態の図中に同じ符号を付す。また、各実施形態において図示されない構成であっても同じ機能を有する構成には同じ符号を付して説明する。符号を付した構成の詳細な説明は、第1の実施形態の説明および対応する図面を参酌し、各実施形態中での説明を省略する。
第2の実施形態のエレベータ1の吸収装置8について、図6から図8を参照して説明する。複数のコンペンセイションロープ7が巻き掛けられたコンペンセイションシーブ71およびその近傍に配置される複数の吸収装置8を図6に示す。図6に示すように、複数設けられる吸収装置8のすべてが、コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かって延びる区間または釣合錘6に向かって延びる区間のコンペンセイションロープ7に転接するように配置されている。
第2の実施形態において、吸収装置8を設置する据付座21は、乗籠5と釣合錘6の移動範囲よりも下の昇降路2の内壁に、高さを変えて2段に設置されている。図8に示すコンペンセイションロープ7a,7c,7eに対応する吸収装置8a,8c,8eは、コンペンセイションシーブ71に近い位置、すなわち下段の据付座21Lに固定され、コンペンセイションロープ7b,7d,7fに対応する吸収装置8b,8d,8fは、コンペンセイションシーブ71に対して吸収装置8a,8c,8eよりも遠位となる位置、すなわち上段の据付座21Uに固定されている。
同じ高さに並べて設置すると互いに緩衝してしまう大きさの吸収装置8であっても、図6に示すように高さを変えてそれぞれ吸収装置8を設置し、かつ図7および図8に示すように同じ高さに設置される吸収装置8を一本置きに配置することによって、互いに干渉しない。昇降路2の同じ側の内壁に吸収装置8が設置されるので、乗籠5側および釣合錘6側の両方に複数の吸収装置8を分けて配置する十分なスペースが確保できない場合でも、すべての吸収装置8を収まりよく配置できる。
なお、吸収装置8の外形が大きくてコンペンセイションロープ7に対して一本置きに吸収装置8を配置しても隣どうしの吸収装置8が干渉する場合、二本置きに吸収装置を配置し、鉛直方向に3段に分けて設置してもよい。
第3の実施形態のエレベータ1の吸収装置8について、図9を参照して説明する。吸収装置8は、図9に示すように2つで1組にし、1つのコンペンセイションロープ7に対して鉛直方向に高さを変えて2段に配置されている。つまり、コンペンセイションロープ7aに対し、上段には吸収装置8aUが配置され、下段には吸収装置8aLが配置される。そして、コンペンセイションシーブ71に近い下段の据付座21L1,21L2に取り付けられる吸収装置8aL,8bL,8cL,8dL,8eL,8fLは、第1の実施形態の吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fと同じように配置されている。コンペンセイションシーブ71に対して遠位になる上段の据付座21U1,21U2に取り付けられる吸収装置8aU,8bU,8cU,8dU,8eU,8fUは、下段の吸収装置8aL,8bL,8cL,8dL,8eL,8fLがコンペンセイションロープ7a,7b,7c,7d,7e,7fに転接する側と反対側からコンペンセイションロープ7a,7b,7c,7d,7e,7fに転接する。つまり、昇降路2の下端で折り返された各コンペンセイションロープ7に対してコンペンセイションシーブ71が配置される側を内側とすると、下段の吸収装置8は、コンペンセイションロープ7の外側に配置され、上段の吸収装置8は、コンペンセイションロープ7の内側に配置されている。
個々の吸収装置8の構造および機能は、第1の実施形態の吸収装置8と同じである。コンペンセイションシーブ71から釣合錘6に向かう区間の下段に設置される吸収装置8aL,8cL,8eLは、コンペンセイションシーブ71に対する巻付角を増大させるように図9中において左方向へ、プーリ81によってコンペンセイションロープ7a,7c,7eを変位させる。コンペンセイションシーブ71から釣合錘6に向かう区間の上段に設置される吸収装置8aU,8cU,8eUは、それぞれ対になる下段の吸収装置8aL,8cL,8eLと対向する方向、すなわち図9中において右方向へ、プーリ81によってコンペンセイションロープ7a,7c,7eを変位させる。また、コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かう区間の下段に設置される吸収装置8bL,8dL,8fLは、コンペンセイションシーブ71に対する巻付角を増大させるように図9中において右方向へ、プーリ81によってコンペンセイションロープ7b,7d,7fを変位させる。コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かう区間の上段に設置される吸収装置8bU,8dU,8fUは、それぞれの対になる吸収装置8bL,8dL,8fLと対向する方向、すなわち図9中において左方向へ、プーリ81によってコンペンセイションロープ7b,7d,7fを変位させる。
以上のように、1つのコンペンセイションロープ7に対して一対に上段と下段に配置される吸収装置8どうしで逆方向へ変位させることによって、コンペンセイションロープ7の伸びをたぐりあげる。第1の実施形態や第2の実施形態において1つの吸収装置8で与えていた変位量よりも少ない変位量を個々の吸収装置8でコンペンセイションロープ7に与えるだけで第1の実施形態や第2の実施形態で得られていたのと同様の効果を得る。
なお、下段の吸収装置8を固定する据付座21L1,21L2は、昇降路2の内壁に設置され、上段の吸収装置8を固定する据付座21U1,21U2は、乗籠5や釣合錘6用のガイドレール、あるいはコンペンセイションシーブ71用のガイドレール、もしくは昇降路の内壁のいずれかから延びるサポートブラケットに取り付けられる。
また、第3の実施形態における吸収装置8は、上段と下段との2つで1組の吸収装置8とすると、この吸収装置8は、2つのプーリと、これらを対応するコンペンセイションロープ7に押し付ける変位機構82とを備える。このとき2つのプーリ81は、コンペンセイションロープ7に沿って異なる位置、すなわち異なる高さに設置されて隣り合うものどうしコンペンセイションロープ7に対して対向する位置関係に配置される。
第4の実施形態のエレベータ1の吸収装置8について、図10および図11を参照して説明する。図10に示すように、吸収装置8は、コンペンセイションロープ7に転接するプーリ81を2つずつ備えている。コンペンセイションロープ7a,7c,7eに対応する吸収装置8a,8c,8eは、コンペンセイションシーブ71から釣合錘6に向かって延びる区間に、コンペンセイションロープ7b,7d,7fに対応する吸収装置8b,8d,8fは、コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かって伸びる区間に、それぞれ分けて配置される。同じ側に配置される吸収装置8どうしは、コンペンセイションシーブ71に対して同じ高さに設置された据付座21に並べて固定されている。
第4の実施形態における吸収装置8は、第1から第3の実施形態における吸収装置8と構造が異なっている。第4の実施形態の吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fは、みな同じ構造であるので、代表して吸収装置8aを説明する。図11に示すように、2つのプーリ81と変位機構83とを備える。2つのプーリは、コンペンセイションロープ7に沿って高さ方向に異なる位置に配置され、互いに対向する方向にコンペンセイションロープ7に転接している。コンペンセイションシーブ71に近い下側に配置されるプーリ81は、コンペンセイションロープ7をコンペンセイションシーブ71に巻き掛ける角度を増大させるようにコンペンセイションロープ7の外側から押し当てられ、上側に配置されるプーリ81は、下側のプーリ81と逆方向、つまり折り返されて平行になる一続きのコンペンセイションロープ7どうしの距離を広げるように内側から押し当てられる。
変位機構83は、ベース831とリンク832とアーム833とバネ834とを含む。ベース831は、他の実施形態と同様に、昇降路2の内壁に設けられる据付座21に固定される。リンク832は、2つのプーリ81を互いに連結する。アーム833の基端は、ベース831に固定され、先端は、2つのプーリ81の中間位置となるリンク832の中央部に連結されている。リンク832は、アーム833に対して回動可能である。
バネ834は、引張バネであって、リンク832の中央部から上側のプーリ81までの間の部分とアーム833の中間部分との間を接続している。バネ834に圧縮バネを採用する場合、バネ834は、リンク832の中央部から下側のプーリ81までの間の部分とアーム833の中間部分との間に挿着される。バネ834に捩りコイルバネを採用する場合、バネ834は、リンク832とアーム833との連結部に組み込む。またこれらのバネを併用してもよい。バネ834の付勢力は、コンペンセイションロープ7を2つのプーリ81によって変位させることで、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から外れない程度に、吸収装置8よりも下にあるコンペンセイションロープ7をたぐりあげるのに十分な力である。
以上のように構成された吸収装置8において、リンク832が中央部を中心にバネ834によって回動されると、コンペンセイションロープ7を中心に対向するように配置された2つのプーリ81は、バネ834の付勢力によってコンペンセイションロープ7に押し付けられる。コンペンセイションロープ7の伸びが小さい場合、リンク832の回動変位角度が小さい状態で、コンペンセイションロープ7に掛かる張力とバネ834の負勢力とが釣り合い、リンク832はそれ以上回動しない。コンペンセイションロープ7の伸びが他のコンペンセイションロープ7の伸びよりも大きくなり、張力が小さくなった場合、バネ834の付勢力がコンペンセイションロープ7の張力に勝り、リンク832を回動させる。コンペンセイションロープ7にプーリ81を押し当てる方向へリンク832が回動し、コンペンセイションロープ7が変位されると、その分だけコンペンセイションロープ7の伸びがたぐり上げられる。
吸収装置8は、複数本で構成されるコンペンセイションロープ7の一つ一つに装備されている。したがって、経年変化によってコンペンセイションロープ7の伸びに差が生じても、吸収装置8は、最も伸びが小さいコンペンセイションロープ7に対して伸びの差が生じた分だけその伸びをいわゆる「吸収する」ようにたぐりあげる。なお、図11は、コンペンセイションロープ7aの伸びがコンペンセイションロープ7c,7eの伸びよりも大きくなった状態を示している。
以上のように構成された第4の実施形態のエレベータ1の吸収装置8は、第1および第2の実施形態における吸収装置8と同じ効果を得るとともに、2つのプーリを1つのコンペンセイションロープ7に押し当てていることによって第3の実施形態において上段と下段の2つの吸収装置8を1つのコンペンセイションロープ7に配置した場合と同様の効果を得る。さらに、第4の実施形態における吸収装置8は、2つのプーリ81がリンク832によって連結されているので、コンペンセイションロープ7に対する2つのプーリ81の変位量が同じである。上部のプーリ81および下部のプーリ81によるコンペンセイションロープ7の変向角度がほぼ等しくなる。そして、乗籠5および釣合錘6が移動する際に加速または減速することによって、コンペンセイションロープ7の張力が変動しても、2つのプーリ81が個別に変位することが無い。したがって、乗籠5および釣合錘6が移動するときにコンペンセイションロープ7の動きが安定する。
第5の実施形態のエレベータ1の吸収装置8について、図12を参照して説明する。なお、吸収装置8は、他の実施形態と同様に、複数のコンペンセイションロープ7の個々に対応して設けられ、コンペンセイションシーブ71から釣合錘6に向かう区間のコンペンセイションロープ7a,7c,7eに対応した吸収装置8a,8c,8eと、コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かう区間のコンペンセイションロープ7b,7d,7fに対応した吸収装置8b,8d,8fとに分けて配置される。吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fは、みな同じ構造であるので、代表して吸収装置8aについて説明する。
図12に示すように、吸収装置8は、プーリ81と変位機構84を備えている。吸収装置8の変位機構84は、ロッド841とシリンダ842とバネ843とを備える。ロッド841は、先端にプーリ81を支持している。シリンダ842は、昇降路2の下部に配置される据付座21に固定されており、プーリ81をコンペンセイションロープ7に押し当てる方向へロッド841を案内する。バネ843は、圧縮バネが採用され、シリンダ842に収納されており、ロッド841を押し出す。コンペンセイションシーブ71に対してコンペンセイションロープ7の巻付角が大きくなる方向へ、プーリ81は、コンペンセイションロープ7を変位させる。
バネ843の付勢力は、対応するコンペンセイションロープ7が他のものよりも延びた場合に、プーリ81で当該コンペンセイションロープ7を変位させることによって、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から外れない程度に、吸収装置8よりも下にあるコンペンセイションロープ7をたぐりあげるのに十分な力である。したがって、コンペンセイションロープ7が伸びると、その伸びに応じてロッド841がバネ843によって押しだされ、コンペンセイションロープ7が弛まないようにたぐりあげられる。
第5の実施形態の吸収装置8において、シリンダ842は、プーリ81が装着されたロッド841をコンペンセイションロープ7に対してほぼ垂直に押し出す。したがって、ロッド841の変位量に対して必要なバネ843の付勢力を設定しやすい。なお、図12は、コンペンセイションロープ7aの伸びが、他のコンペンセイションロープ7c,7eの伸びよりも大きくなった状態を示す。
第5の実施形態における吸収装置8は、第1から第3の実施形態における吸収装置8に比べて、錘823を吊下げていない分だけ、外形寸法が小さくまとまり、設置するのに場所をとらない。したがって、第5の実施形態の吸収装置8は、第1から第3の実施形態の吸収装置8に置き換えてもよい。
第6の実施形態のエレベータ1の吸収装置8について、図13を参照して説明する。なお、吸収装置8は、他の実施形態と同様に、複数のコンペンセイションロープ7の個々に対応して設けられ、コンペンセイションシーブ71から釣合錘6に向かう区間のコンペンセイションロープ7a,7c,7eに対応した吸収装置8a,8c,8eと、コンペンセイションシーブ71から乗籠5に向かう区間のコンペンセイションロープ7b,7d,7fに対応した吸収装置8b,8d,8fとに分けて配置される。吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fは、みな同じ構造であるので、代表して吸収装置8aについて説明する。
図13に示すように、吸収装置8は、プーリ81と変位機構85とを備えている。変位機構85は、アクチュエータ851とセンサ854と制御部855を含む。アクチュエータ851は、ロッド852およびシリンダ853を含む。ロッド852の先端にプーリ81が装着されている。シリンダ853は、昇降路2の内壁に固定されている。
アクチュエータ851は、シリンダ853に対するロッド852の変位量を変化させる。ロッド852をシリンダ853に対して駆動させるものは、液圧、気圧、ソレノイドのいずれでもよい。液圧を採用する場合、コンペンセイションロープ7から受ける反力に対して強い。また気圧を採用する場合、コンペンセイションロープ7から受ける反力に対して柔軟に受け止めることができる。ソレノイドを採用する場合、供給する電流量を制御するだけでよいので、構造を簡素化することができる。
センサ854は、コンペンセイションロープ7に転接するプーリ81が受ける反力を検出する。アクチュエータ851が液圧または気圧で作動する場合、センサ854は、液圧または気圧を供給する流路中に設けられる圧力センサである。アクチュエータ851がソレノイドである場合、センサ854は、電流を供給する回路に設けられる電流計や電圧計である。
センサ854が検出する反力は、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711に接することによって急激に大きくなる。つまり、反力が一定の値以下になったこと、つまり信号が一定値以下になったことを検出することによって、コンペンセイションロープ7が伸びたことが判る。したがって、制御部855は、センサ854によって検出された信号の変化を基に、コンペンセイションロープ7がコンペンセイションシーブ71の溝711から離れたことを検出する。また、制御部855は、エレベータ1に設けられる複数の吸収装置8a,8b,8c,8d,8e,8fのすべてに接続され、これらを統合的に制御する。
これにより、制御部855は、信号の変化が検出されたコンペンセイションロープ7が他のコンペンセイションロープ7よりも伸びたと判断し、アクチュエータ851を作動させてコンペンセイションロープ7の伸びをたぐりあげる。また、検出される反力の信号が設定された許容値を超えるような場合、そのコンペンセイションロープ7を除く他のコンペンセイションロープ7が伸びていることが判る。このような場合、制御部855は、そのコンペンセイションロープ7に対応する吸収装置8のプーリ81をコンペンセイションロープ7から離す方向へアクチュエータ851を作動させる。
このように、第6の実施形態における吸収装置8は、反力を基にプーリ81を変位させるので、コンペンセイションロープ7とコンペンセイションシーブ71の溝711の接触状態をコンペンセイションロープ7ごとに調整しやすい。
なお、第6の実施形態における吸収装置8の変位機構85は、第1から第3および第5の実施形態の吸収装置8の変位機構82,84に置き換えて採用することができる。また、第4の実施形態の吸収装置8の変位機構83に置き換えて採用する場合は、カムやレバーを介してアクチュエータ851の駆動力を伝達する。
第1から第6の実施形態において、吸収装置8は、特別に強い反力を受けるわけではないので、吸収装置を据付けるためのサポートは、昇降路の内壁または乗籠や釣合錘のガイドレールに固定されてもよいし、コンペンセイションシーブを覆うハウジング、さらにはこのハウジングを鉛直方向へ案内するガイドレールに固定されてもよい。
また、第1から第3の実施形態における変位機構82は、錘823によって付勢力を得る代わりにバネやエアシリンダで付勢力を得るようにしてもよい。
第3および第4の実施形態における吸収装置8のように、1つのコンペンセイションロープ7に対して複数のプーリ81を転接させる場合、コンペンセイションロープ7に沿って異なる位置で隣り合うプーリ81どうし、この場合、高さ方向に隣り合っているプーリ81どうしは、対向する方向に配置される。したがって、コンペンセイションロープ7は、複数のプーリ81に対してジグザグに巻き掛けられる。このとき、コンペンセイションシーブ71に最も近い位置に配置されるプーリ81は、コンペンセイションシーブ71に対するコンペンセイションロープ7の巻付角を増大させる方向にコンペンセイションロープ7を変位させるものとする。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…エレベータ、2…昇降路、21…据付座、21L,21U…据付座、21L1,21L2,21U1,21U2…据付座、5…乗籠、6…釣合錘、7…コンペンセイションロープ、7a,7b,7c,7d,7e,7f…コンペンセイションロープ、71…コンペンセイションシーブ、711…溝、8…吸収装置、8a,8b,8c,8d,8e,8f…吸収装置、8aU,8aL,8bU,8bL,8cU,8cL,8dU,8dL,8eU,8eL,8fU,8fL…吸収装置、81…プーリ、82…変位機構、821…ベース、822…リンク、822a…回動端、822b…回動支点、823…錘、824…ストッパ、83…変位機構、831…ベース、832…リンク、834…バネ、84…変位機構、841…ロッド、842…シリンダ、85…変位機構、852…ロッド、853…シリンダ。
Claims (13)
- 乗籠の底部から釣合錘の底部までの間に吊下げられ昇降路の下端で折り返される複数のコンペンセイションロープと、
前記昇降路の下端に配置され複数のコンペンセイションロープが各々巻き掛けられる溝を外周に有したコンペンセイションシーブと、
複数の前記コンペンセイションロープに個別に対応して前記コンペンセイションシーブの近傍かつ前記乗籠および前記釣合錘の移動範囲よりも下に設置され経年変化によって生じた前記コンペンセイションロープの伸びをたぐる吸収装置と
を備えることを特徴とするエレベータ。 - 複数のうちの一部の前記吸収装置は、前記コンペンセイションシーブから前記乗籠に向かって延びる区間の前記コンペンセイションロープに対応して配置され、
複数のうちの残りの前記吸収装置は、前記コンペンセイションシーブから前記釣合錘に向かって延びる区間の前記コンペンセイションロープに対応して配置される。
ことを特徴とする請求項1に記載されたエレベータ。 - 複数のうちの一部のコンペンセイションロープに対応して配置される前記吸収装置は、複数のうちの残りのコンペンセイションロープに対応して配置される前記吸収装置よりも前記コンペンセイションシーブに対して遠位に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載されたエレベータ。 - 前記吸収装置は、1つの前記コンペンセイションロープに対して複数用意され、前記コンペンセイションロープに沿って異なる位置で隣り合うものどうし対向する方向に配置される
ことを特徴とする請求項1に記載されたエレベータ。 - 前記吸収装置は、
前記コンペンセイションロープに転接するプーリと、
前記コンペンセイションロープが前記溝から外れない程度に前記プーリを前記コンペンセイションロープに押し付ける変位機構と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載されたエレベータ。 - 前記吸収装置は、
1つの前記コンペンセイションロープに対して複数用意されてコンペンセイションロープに沿って異なる位置で隣り合うものどうし対向する方向に配置されるプーリと、
前記コンペンセイションロープが前記溝から外れない程度に前記プーリを前記コンペンセイションロープに押し付ける変位機構と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載されたエレベータ。 - 1つの前記コンペンセイションロープに対応して用意された複数の前記プーリは、リンクによって互いに連結される
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載されたエレベータ。 - 前記変位機構は、
前記昇降路の内部に設置される据付座に固定されるベースと、
前記ベースに基端が連結され前記コンペンセイションロープに沿って回動し前記プーリが回動端に装着されたリンクと、
前記リンクに取り付けられ前記プーリを対応する前記コンペンセイションロープに向かって変位させる錘と、を備える
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載されたエレベータ。 - 前記変位機構は、
前記プーリを支持するリンクと、
前記リンクに取り付けられ前記プーリを対応する前記コンペンセイションロープに向かって変位させるバネと、を備える
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載されたエレベータ。 - 前記変位機構は、
前記プーリを支持するロッドと、
前記ロッドを対応する前記コンペンセイションロープに向かって押し出すシリンダと、を備える
ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載されたエレベータ。 - 前記シリンダは、液圧、気圧、ソレノイド、バネのの少なくとも1つによって前記ロッドを押し出す
ことを特徴とする請求項10に記載されたエレベータ。 - 前記変位機構は、
前記プーリが前記コンペンセイションロープを変位させる量を規制するストッパをさらに備える
ことを特徴とする請求項5から請求項11のいずれか1項に記載されたエレベータ。 - 前記吸収装置は、対応する前記コンペンセイションロープを前記コンペンセイションシーブに巻き掛ける角度を増大させる方向へ前記コンペンセイションロープを変位させる
ことを特徴とする請求項5から請求項12のいずれか1項に記載されたエレベータ。
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