JP2012156574A - 画像読取り装置、その画像読取り装置を備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】装置構成の複雑化や部品点数の増大を招くことなく、被照明体をより明るく照明しかつ照明の光の照度を安定化させることが可能な画像読取り装置を提供する。
【解決手段】LEDアレイ71からの直接的な照明光の断面配光のピークと反射板73で反射された間接的な照明光の断面配光のピークとが、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)におけるCCD48により走査される主走査ラインを挟んで離間したそれぞれの位置を通るようにしている。これにより、読取り基準面においては、2つの照明光の断面配光のピークが主走査ラインの両側にずれて、2つの断面配光のピーク間の主走査ラインを含む照明範囲が2つの照明光のいずれによっても照明され、この照明範囲での照度が安定化する。
【選択図】図5
【解決手段】LEDアレイ71からの直接的な照明光の断面配光のピークと反射板73で反射された間接的な照明光の断面配光のピークとが、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)におけるCCD48により走査される主走査ラインを挟んで離間したそれぞれの位置を通るようにしている。これにより、読取り基準面においては、2つの照明光の断面配光のピークが主走査ラインの両側にずれて、2つの断面配光のピーク間の主走査ラインを含む照明範囲が2つの照明光のいずれによっても照明され、この照明範囲での照度が安定化する。
【選択図】図5
Description
本発明は、原稿等の被照射体を照明して、被照射体を光電変換素子により読取る画像読取り装置、その画像読取り装置を備えた画像形成装置に関する。
この種の画像読取り装置では、原稿を走査して読取る光電変換素子と、光電変換素子による原稿の走査方向(主走査方向)に沿って配された長い光源とを備え、この長い光源により原稿を照明する。この長い光源としては、冷陰極管やLEDアレイ等がある。画像読取り装置は、光源により照明されている原稿を主走査方向に沿って繰り返し走査しつつ、原稿を副走査方向にも走査して、原稿全体を読取る。この読取られた原稿の画像は、プリンター等に出力されて、記録用紙に記録される。
このような画像読取り装置では、原稿をより明るく照明するために、二方向から原稿を照明することがある。あるいは、一方向から原稿を照明すると、原稿端部の影が生じて、この影が読取られることから、二方向から原稿を照明して、原稿端部の影を低減させることがある。
例えば、特許文献1では、読取りライン(主走査ライン)の両側に2つの光源を振り分けて設け、各光源の照度分布のピークを主走査ライン上で一致させて、原稿をより明るく照明し、かつ原稿端部の影を低減させている。
また、特許文献2では、主走査ライン(もしくは光電変換素子の光軸)の両側に光源と反射板を振り分けて設け、光源の光を主走査ラインに直接照射すると共に、光源の光を反射板で反射させて主走査ラインに照射し、光源からの直接光の中心と反射板からの反射光の中心を主走査ライン上で一致させて、原稿をより明るく照明し、かつ原稿端部の影を低減させている。
しかしながら、上述のように各光源の照度分布のピークを主走査ライン上で一致させたり、光源からの直接光の中心と反射板からの反射光の中心を主走査ライン上で一致させた場合は、2つの光の照度分布のピークが重なるため、重なった照度分布のピークが格別に急峻になって、重なった照度分布のピークの位置ずれによる照度変化が大きく、主走査ラインを照明する光の照度が不安定となった。このため、特許文献1では、各光源の位置(各光源の照度分布のピーク位置)を調節する機構を設けているが、このような調節機構は画像読取り装置の構成の複雑化や部品点数の増大を招く。
画像読取り装置においては、そのような構成の複雑化や部品点数の増大を避けるべく、各光源の位置の調節機構を省略することが好ましいが、調節機構を設けない場合は、光源や反射板の寸法誤差及び取付け誤差が原因になって、光の照度分布のピークが主走査ラインに正確に一致せず、原稿をより明るく照明したり、照明光の照度を安定化させることができなかった。
そこで、本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、装置構成の複雑化や部品点数の増大を招くことなく、被照明体を明るく照明しかつ照明光の照度を安定化させることが可能な画像読取り装置、その画像読取り装置を備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像読取り装置は、読取り基準面に配された被照射体を読取る光電変換素子を備え、前記光電変換素子の読取り光軸の両側にある2つ照明位置からそれぞれの照明光を前記被照射体へと照射する画像読取り装置であって、前記読取り基準面において、前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸を前記読取り光軸に対してずらしている。
このような本発明の画像読取り装置では、被照射体が配された読取り基準面において、2つの照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が光電変換素子の読取り光軸に対してずらされている。このため、読取り基準面においては、各照明光の照明光軸間の照明範囲が明るく照明され、この照明範囲の照度が安定化する。各照明光の照明光軸間の照明範囲においては、各照明光の断面配光ピークの急峻程度及び各照明光の照明光軸間の離間距離等により該照明範囲の断面配光特性が決まるが、各照明光の照明光軸間の離間距離を適宜に設定することにより該照明範囲の照度を高くかつ略一定にすることができ、また照明範囲を広く設定することができる。このため、読取り走査ラインを明るく照明しかつ読取り走査ラインでの照度変化を抑えることができ、また光源や反射板の位置を調節する機構を格別に設ける必要がない。
例えば、本発明の画像読取り装置では、前記読取り基準面において、前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸を前記読取り光軸に対して両側にずらしている。
この場合は、照明範囲が読取り光軸の両側に広がる。
また、本発明の画像読取り装置においては、前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が、前記読取り基準面に対して前記各照明位置側で交差している。あるいは、前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が、前記読取り基準面に対して前記各照明位置とは反対側で交差している。
これにより、各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が、読取り基準面における読取り光軸の両側にずれる。
例えば、本発明の画像読取り装置においては、前記各照明位置の一方に光源を設けて他方に光源又は反射部材を設けており、前記各照明光は、前記各照明位置の光源から出射されて前記被照射体へと至るそれぞれの光であるか、又は前記各照明位置の一方の光源から前記被照射体へと至る光及び前記一方の光源から出射され前記各照明位置の他方の反射部材で反射されて前記被照射体へと至る光である。
このように各照明位置にそれぞれの光源を設けても、あるいは各照明位置の一方に光源を設けて他方に反射板を設けてもよい。
また、本発明の画像読取り装置においては、前記各照明位置の一方に光源と導光部材を設けて他方に反射部材を設けており、前記導光部材は、前記被照射体と前記光源間に配置され、前記光源からの光を透過して前記被照射体へと導く直接出射部と、前記反射部材と前記光源間に配置され、前記光源からの光を透過して前記反射部材へと導く間接出射部とを有し、前記各照明光は、前記光源から出射され前記直接出射部を透過して前記被照射体へと至る光及び前記光源から出射され前記間接出射部を透過して前記反射部材で反射され前記被照射体へと至る光である。
このような導光部材の直接出射部及び間接出射部は、光源の光を2方向に分けて、2方向の光の方向性を定める。すなわち、一方の直接出射部は、光源からの光を被照射体に直接導くための光路を形成し、また他方の間接出射部は、光源からの光を反射部材で反射させて被照射体に導くための光路を形成する。これらの直接出射部及び間接出射部によるそれぞれの光路の形成により、光源の光を無駄なく被照射体に導いて、被照射体を明るく照明することができる。また、導光部材の直接出射部及び間接出射部は、それぞれを透過した照明光の断面配光特性を調節設定して、読取り基準面における各照明光の照明光軸間の照明範囲の断面配光特性をより安定化させることを可能にする。
また、本発明の画像読取り装置においては、前記反射部材は、第1反射面及び前記第1反射面に対して屈曲された第2反射面を有し、前記第1反射面により反射された光の断面配光のピークと前記第2反射面により反射された光の断面配光のピークとを、前記読取り光軸の方向にずらしている。
この場合は、反射部材で反射された光による照明範囲を読取り光軸の方向に広げることができ、反射部材で反射された光により、被照射体を照明するだけではなく、被照射体とは異なる他の位置も照明することができる。
一方、本発明の画像形成装置は、上記本発明の画像読取り装置を備えている。
このような本発明の画像形成装置は、上記本発明の画像読取り装置を備えていることから、同様の作用効果を奏する。
このように本発明では、被照射体が配された読取り基準面において、2つの照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が光電変換素子の読取り光軸に対してずらされている。このため、読取り基準面においては、各照明光の照明光軸間の照明範囲が明るく照明され、この照明範囲の照度が安定化する。各照明光の照明光軸間の照明範囲においては、各照明光の断面配光ピークの急峻程度及び各照明光の照明光軸間の離間距離等により該照明範囲の断面配光特性が決まるが、各照明光の照明光軸間の離間距離を適宜に設定することにより該照明範囲の照度を高くかつ略一定にすることができ、また照明範囲を広く設定することができる。このため、読取り走査ラインを明るく照明しかつ読取り走査ラインでの照度変化を抑えることができ、また光源や反射板の位置を調節する機構を格別に設ける必要がない。
以下、本発明の実施形態を添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の画像読取り装置の第1実施形態を備えた画像形成装置を示す断面図である。この画像形成装置100は、スキャナ機能、複写機能、プリンター機能、及びファクシミリ機能等を有する所謂複合機であり、画像読取り装置41により読取られた原稿の画像を外部に送信したり(スキャナ機能に相当する)、この読取られた原稿の画像又は外部から受信した画像をカラーもしくは単色で記録用紙に記録形成する(複写機能、プリンター機能、及びファクシミリ機能に相当する)。
この画像形成装置100は、画像を記録用紙に印刷するべく、レーザ露光装置1、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、クリーナ装置4、中間転写ベルト装置8、定着装置12、用紙搬送経路S、給紙トレイ10、及び用紙排出トレイ15等を備えている。
画像形成装置100において扱われる画像データは、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色を用いたカラー画像に応じたもの、又は単色(例えばブラック)を用いたモノクロ画像に応じたものである。このため、現像装置2、感光体ドラム3、帯電器5、及びクリーナ装置4は、各色に応じた4種類のトナー像を形成するようにそれぞれ4個ずつ設けられ、それぞれがブラック、シアン、マゼンタ、及びイエローに対応付けられて、4つの画像ステーションPa、Pb、Pc、Pdが構成されている。
各感光体ドラム3は、それらの表面に光感光層を有している。各帯電器5は、それぞれの感光体ドラム3の表面を所定の電位に均一に帯電させるための帯電手段であり、接触型であるローラ型やブラシ型の帯電器のほか、チャージャー型の帯電器が用いられる。
レーザ露光装置1は、レーザダイオード及び反射ミラーを備えたレーザスキャニングユニット(LSU)であり、帯電された各感光体ドラム3表面を画像データに応じて露光して、それらの表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。
各現像装置2は、それぞれの感光体ドラム3表面に形成された静電潜像を各色のトナーにより現像し、これらの感光体ドラム3表面にトナー像を形成する。各クリーナ装置4は、現像及び画像転写後にそれぞれの感光体ドラム3表面に残留したトナーを除去及び回収する。
中間転写ベルト装置8は、各感光体ドラム3の上方に配置されており、中間転写ベルト7、中間転写ベルト駆動ローラ21、従動ローラ22、4つの中間転写ローラ6、及び中間転写ベルトクリーニング装置9を備えている。
中間転写ベルト7は、厚さ100μm〜150μm程度のフィルムを無端ベルト状に形成したものである。中間転写ベルト駆動ローラ21、各中間転写ローラ6、従動ローラ22等は、中間転写ベルト7を張架して支持し、中間転写ベルト7を矢印C方向に周回移動させる。
各中間転写ローラ6は、中間転写ベルト7近傍に回転可能に支持され、中間転写ベルト7を介してそれぞれの感光体ドラム3に押圧されている。
各感光体ドラム3表面のトナー像が中間転写ベルト7に順次重ねて転写されて、中間転写ベルト7上にカラーのトナー像(各色のトナー像)が形成される。各感光体ドラム3から中間転写ベルト7へのトナー像の転写は、中間転写ベルト7裏面に圧接されている各中間転写ローラ6によって行われる。各中間転写ローラ6には、トナー像を転写するために高電圧の転写バイアス(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されており、その導電性の弾性材により高電圧が記録用紙に対して均一に印加される。
こうして各感光体ドラム3表面のトナー像は、中間転写ベルト7で積層され、画像データによって示されるカラーのトナー像となる。このカラーのトナー像は、中間転写ベルト7と共に搬送され、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で記録用紙上に転写される。
2次転写装置11の転写ローラ11aには、中間転写ベルト7上の各色のトナー像を記録用紙に転写させるための電圧(トナーの帯電極性(−)とは逆極性(+)の高電圧)が印加されている。また、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域を定常的に得るために、2次転写装置11の転写ローラ11aもしくは中間転写ベルト駆動ローラ21の何れか一方を硬質材料(金属等)とし、他方を弾性ローラ等の軟質材料(弾性ゴムローラ、または発泡性樹脂ローラ等)としている。
また、2次転写装置11によって中間転写ベルト7上のトナー像が記録用紙上に完全に転写されず、中間転写ベルト7上にトナーが残留することがあり、この残留トナーが次工程でトナーの混色を発生させる原因となる。このため、中間転写ベルトクリーニング装置9によって残留トナーを除去及び回収している。中間転写ベルトクリーニング装置9には、例えばクリーニング部材として、中間転写ベルト7に接触して残留トナーを除去するクリーニングブレードが設けられており、クリーニングブレードが接触する部位で、従動ローラ22により中間転写ベルト7裏側が支持されている。
記録用紙は、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域でカラーのトナー像を転写された後、定着装置12へと搬送される。定着装置12は、加熱ローラ31及び加圧ローラ32等を備えており、加熱ローラ31と加圧ローラ32間に記録用紙を挟み込んで搬送する。
加熱ローラ31は、所定の定着温度となるように制御されており、加圧ローラ32と共に記録用紙を熱圧着することにより、記録用紙に転写されたカラーのトナー像を溶融、混合、圧接し、記録用紙に対して熱定着させる。
一方、給紙トレイ10は、記録用紙を格納しておくためのトレイであり、画像形成装置100の下部に設けられて、トレイ内の記録用紙を供給する。
画像形成装置100には、給紙トレイ10から供給された記録用紙を2次転写装置11や定着装置12を経由して用紙排出トレイ15へと搬送するための用紙搬送経路Sが設けられている。この用紙搬送経路Sに沿って、用紙ピックアップローラ16、用紙レジストローラ14、定着装置12、搬送ローラ13、及び排紙ローラ17等が配置されている。
用紙ピックアップローラ16は、給紙トレイ10の端部に設けられ、給紙トレイ10から記録用紙を1枚ずつ引き出して用紙搬送経路Sへと搬送する。搬送ローラ13は、記録用紙の搬送を促進補助するための小型のローラであり、複数組設けられている。
用紙レジストローラ14は、搬送されて来た記録用紙を一旦停止させて、記録用紙の先端を揃え、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像が記録用紙に転写されるように、各感光体ドラム3及び中間転写ベルト7の回転にあわせて、記録用紙をタイミングよく搬送する。
例えば、用紙レジストローラ14は、中間転写ベルト7と2次転写装置11の転写ローラ11a間のニップ域で中間転写ベルト7上のカラーのトナー像の先端が記録用紙の画像形成領域の先端に合うように、記録用紙を搬送する。
更に、記録用紙は、定着装置12でカラーのトナー像を定着され、定着装置12を通過した後、排紙ローラ17によって用紙排出トレイ15上にフェイスダウンで排出される。
また、記録用紙の表面だけではなく、裏面の印字を行う場合は、記録用紙を排紙ローラ17により搬送する途中で、排紙ローラ17を停止させてから逆回転させ、記録用紙を反転経路Srに通して、記録用紙の表裏を反転させ、記録用紙をレジストローラ14へと導き、記録用紙の表面と同様に、記録用紙の裏面に画像を記録して定着し、記録用紙を用紙排紙トレイ15に排出する。
次に、画像読取り装置41及び原稿搬送装置42を詳しく説明する。図2は、画像読取り装置41及び原稿搬送装置42を拡大して示す断面図である。
原稿搬送装置42は、その奥一辺をヒンジ(図示せず)により画像読取り装置41の奥一辺に枢支され、その手前部分を上下させることにより開閉される。原稿搬送装置42が開かれたときには、画像読取り装置41のプラテンガラス44が開放され、このプラテンガラス44上に原稿が載置される。
画像読取り装置41は、プラテンガラス44、第1走査ユニット45、第2走査ユニット46、結像レンズ47、及びCCD(Charge Coupled Device)48等を備えている。第1走査ユニット45は、照明装置51及び第1反射ミラー52を備えており、副走査方向Yへと原稿サイズに応じた距離だけ一定速度Vで移動しながら、プラテンガラス44上の原稿を照明装置51によって照明し、その反射光を第1反射ミラー52により反射して第2走査ユニット46へと導き、これにより原稿表面の画像を副走査方向Yに走査する。第2走査ユニット46は、第2及び第3反射ミラー53、54を備えており、第1走査ユニット45に追従して速度V/2で移動しつつ、原稿からの反射光を第2及び第3反射ミラー53、54により反射して結像レンズ47へと導く。結像レンズ47は、原稿からの反射光をCCD48に集光して、原稿表面の画像をCCD48上に結像させる。CCD48は、原稿の画像を繰り返し主走査方向に走査し、その度に、1主走査ラインのアナログ画像信号を出力する。
第1及び第2走査ユニット45、46には、それぞれのプーリー(図示せず)が設けられており、これらのプーリーにワイヤー(図示せず)が架け渡され、このワイヤーがステッピングモータにより駆動されて、第1及び第2走査ユニット45、46が同期移動される。
また、画像読取り装置41は、静止原稿だけではなく、原稿搬送装置42により搬送されている原稿表面の画像を読取ることができる。この場合は、図2に示すように第1走査ユニット45を原稿読取りガラス65下方の読取り範囲に移動させ、第1走査ユニット45の位置に応じて第2走査ユニット46を位置決めし、この状態で、原稿搬送装置42による原稿の搬送を開始する。
原稿搬送装置42では、ピックアップローラ55を原稿トレイ56上の原稿に押し当て回転させて、原稿を引き出して搬送し、原稿の先端をレジストローラ62に突き当てて、この原稿の先端を揃えてから、原稿を原稿読取りガラス65と読取りガイド板66間に通過させ、原稿を排紙ローラ58から排紙トレイ49へと排出する。
この原稿の搬送に際し、第1走査ユニット45の照明装置51により原稿表面を原稿読取りガラス65を介して照明し、原稿表面からの反射光を第1及び第2走査ユニット45、46の各反射ミラーにより結像レンズ47へと導き、原稿表面からの反射光を結像レンズ47によりCCD48に集光させ、原稿表面の画像をCCD48上に結像させ、これにより原稿表面の画像を読取る。
また、原稿の裏面を読取る場合は、中間トレイ67をその軸67a周りで点線で示すように回転させておき、原稿を排紙ローラ58から排紙トレイ49へと排出する途中で、排紙ローラ58を停止させて、原稿を中間トレイ67上に受け、排紙ローラ58を逆回転させて、原稿を反転搬送路68を介してレジストローラ62へと導いて、原稿の表裏を反転させ、原稿表面の画像と同様に、原稿裏面の画像を読取り、中間トレイ67を実線で示す元の位置に戻して、原稿を排紙ローラ58から排紙トレイ49へと排出する。
こうしてCCD48により読取られた原稿表面の画像は、CCD48からアナログ画像信号として出力され、このアナログ画像信号がデジタル画像信号にA/D変換される。そして、このデジタル画像信号は、種々の画像処理を施されてから画像形成装置100のレーザ露光装置1へと送受され、画像形成装置100において画像が記録用紙に記録され、この記録用紙が複写原稿として出力される。
ところで、照明装置51では、LEDアレイ71の出射光を原稿側に直接導くと共に反射板73へと導く導光部材72と、導光部材72により導かれて来た光を原稿側に反射させる反射板73とを設け、LEDアレイ71からの直接的な照明光と反射板73で反射された間接的な照明光により原稿を照明し、これによりLEDアレイ71の出射光の殆どを原稿に集めて、原稿を明るく照明し、かつ2方向からそれぞれの照明光を原稿に照射して、原稿端部の影を低減させている。
しかしながら、LEDアレイ71や反射板73の寸法誤差及び取付け誤差が原因となって、LEDアレイ71からの直接的な照明光の断面配光のピークがずれたり、反射板73で反射された間接的な照明光の断面配光のピークがずれることがあり、これが原因となって原稿の照度が不安定になることが懸念される。
そこで、第1実施形態では、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)において、LEDアレイ71からの直接的な照明光の断面配光ピークを通る照明光軸と反射板73で反射された間接的な照明光の断面配光ピークを通る照明光軸とを、CCD48の読取り光軸の両側にずらしている。これにより、読取り基準面においては、2つの照明光の照明光軸が主走査ラインの両側にずれて、2つの照明光の照明光軸間の主走査ラインを含む照明範囲が2つの照明光のいずれによっても明るく照明され、この照明範囲での照度が安定化し、また照明範囲が広くなる。
次に、第1実施形態の画像読取り装置41における照明装置51の構成を詳しく説明する。図3は、第1走査ユニット45を概略的に示す断面図である。また、図4は、第1走査ユニット45を概略的に示す斜視図である。
図3及び図4から明らかなように、第1走査ユニット45は、照明装置51、第1反射ミラー52、及び移動フレーム74を備えている。移動フレーム74には照明装置51及び第1反射ミラー52が搭載され、この移動フレーム74の両端が滑動自在に支持されて、プーリー、ワイヤー、及びステッピングモータにより移動フレーム74が副走査方向Yに移動される。
照明装置51は、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)と略平行な基板75、基板75上に搭載されたLEDアレイ71、基板75に固定支持された導光部材72、及び反射板73を備えている。これらの基板75、LEDアレイ71、導光部材72、及び反射板73のいずれも、それらの長手方向が原稿MSを読取るときの主走査方向Xに沿うように配置され、この主走査方向Xの読取り範囲と同程度の長さを有する。
LEDアレイ71は、基板75上で主走査方向Xに列設された複数のLED76からなる。各LED76が基板75の配線パターンに接続され、基板75の配線パターンがハーネス(図示せず)を通じて移動走査フレーム74に搭載のドライバ回路(図示せず)に接続されている。このドライバ回路は、ハーネス及び基板75の配線パターンを通じて各LED76へと電力を供給し、各LED76を点灯及び消灯制御する。
導光部材72は、透光性を有するガラス又は合成樹脂からなり、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65とLEDアレイ71間に配置された直接出射部77、及び反射板73とLEDアレイ71間に配置された間接出射部78を有している。直接出射部77及び間接出射部78は、相互に連結されて一体化されている。間接出射部78は、その内側に段差部78aを有しており、この段差部78aが基板75の一端に嵌合して、この間接出射部78が基板75に固定支持されている。また、直接出射部77の左端側が間接出射部78に連結され、その右端77aが基板75上の突起79に載せて固定されて、この直接出射部77が基板75に固定支持されている。
直接出射部77は、基板75の斜め上方に配置されて、LEDアレイ71とプラテンガラス44又は原稿読取りガラス65との間に介在し、また間接出射部78は、基板75の左方に配置されて、LEDアレイ71と反射板73との間に介在している。
直接出射部77及び間接出射部78の内側面(LEDアレイ71に向く光入射面)は平坦面である。直接出射部77及び間接出射部78の光入射面がそれぞれの位置からLEDアレイ71に向けられ、これらの光入射面がなす内角側にLEDアレイ71が配置されている。ここでは、内角を各光入射面がなす180°未満の角度とする。
また、直接出射部77及び間接出射部78の外側面(プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65、及び反射板73に向く光出射面)は凸面である。これらの出射部77、78の外側の凸面は、直接出射部77を透過した光及び間接出射部78を透過して反射板73で反射された光を、プラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)に集光させるために形成されている。
また、LEDアレイ71と反射板73の間が主走査方向Xに沿うスリットStとなっており、CCD48の読取り光軸(実際には主走査方向Xに長い光軸面となっている)GがスリットStの中央を通って主走査ラインXLに交差し、またスリットStの直下に第1反射ミラー52が位置決めされている。導光部材72は、スリットStに対してLEDアレイ71側に設けられている。
LEDアレイ71の各LED76の光出射面76aは、反射板73側に向いており、各LED76の光軸が左方向に向き間接出射部78を介して反射板73に至っている。各LED76の出射光の出射範囲は、各LED76の光軸を中心として、この光軸からいずれの方向にも略90°までである。また、基板75の表面が白色にされており、この基板75の表面で各LED76の出射光が反射される。このため、各LED76の出射光の殆どが、基板75の表面と基板75の表面に直交して各LED76を通る垂直面との間に挟まれる90°の範囲αに出射される。
また、反射板73は、平坦な反射面を有し、主走査方向Xと平行にかつプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)に対して略45°傾斜して配置され、LEDアレイ71の出射光をプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65へと反射する。
このような構成においては、図5に示すように基板75上のLEDアレイ71が発光すると、LEDアレイ71の出射光が、導光部材72の直接出射部77の平坦な光入射面に入射し、直接出射部77を透過して、直接出射部77の外側の凸面により集光され、プラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)における副走査方向Yの入射範囲y1へと入射する。
このLEDアレイ71から直接出射部77を介して副走査方向Yの入射範囲y1までの光の経路を直接経路Dとすると、この直接経路Dは、LEDアレイ71から入射範囲y1までの最短の直線的な経路である。
また、LEDアレイ71の出射光が、導光部材72の間接出射部78の平坦な光入射面に入射し、間接出射部78を透過して、間接出射部78の外側の凸面により集光され、反射板73に入射して、反射板73で反射され、プラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)における副走査方向Yの入射範囲y2に入射する。
このLEDアレイ71から間接出射部78及び反射板73を介して副走査方向Yの入射範囲y2までの光の経路を間接経路dとすると、この間接経路dは、反射板73で屈曲されて、直接経路Dよりも長くされた経路である。
ここで、LEDアレイ71から直接経路Dを経由して入射範囲y1に到る光を直接照明光と称し、この直接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸(実際には主走査方向Xに長い光軸面となっている)をg1とし、LEDアレイ71から間接経路dを経由して入射範囲y2に到る光を間接照明光と称し、この間接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸(実際には主走査方向Xに長い光軸面となっている)をg2とすると、直接照明光の照明光軸g1及び間接照明光の照明光軸g2は、読取り基準面における主走査ラインXL(読取り光軸G)の両側に一定距離だけ離間したそれぞれの位置h1、h2を通って、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65(読取り基準面)の上方で、つまり読取り基準面に対してLEDアレイ71及び反射板73とは反対側で、交差する。そして、読取り基準面における各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間では、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合った照明範囲y3が形成される。
直接照明光の入射範囲y1は、導光部材72の直接出射部77の光入射面の向き及び外側凸面の集光特性により決まる。すなわち、LEDアレイ71の出射光の一部は、入射範囲y1と略平行な直接出射部77の光入射面を透過して、直接出射部77の外側凸面により集光されて入射範囲y1に入射する。
また、間接照明光の入射範囲y2は、導光部材72の間接出射部78の光入射面の向き及び外側凸面の集光特性により決まる。すなわち、LEDアレイ71の出射光の残りの部分は、反射板73と略平行な間接出射部78の光入射面を透過して、間接出射部78の外側凸面により集光され、反射板73で反射されて入射範囲y2に入射する。
先に述べたようにLEDアレイ71の各LED76の出射光の殆どが基板75の表面と基板75の表面に直交して各LED76を通る垂直面との間に挟まれる90°の範囲αに出射されることから、この出射光の殆どが導光部材72の直接出射部77の光入射面及び間接出射部78の光入射面に入射する。このため、導光部材72の直接出射部77及び間接出射部78は、LEDアレイ71の出射光を無駄なく各入射範囲y1、y2へと導く。そして、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合った照明範囲y3では、直接照明光及び間接照明光のいずれも入射することから、原稿MSが高い照度で照明される。
また、入射範囲y1に入射する直接照明光及び入射範囲y2に入射する間接照明光により2方向から原稿MSの端部(図示せず)が明るく照明されて、原稿MSの端部の影が低減される。直接出射部77の光入射面の面積及び間接出射部78の光入射面の面積をそれぞれ適宜に設定することにより、直接照明光の光量と間接照明光の光量との割合を調節することができ、直接照明光の光量及び間接照明光の光量との比を6:4程度に設定すると、原稿MSの端部の影を効果的に低減することができる。
一方、読取り基準面においては、直接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸g1と間接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸g2とがずれていることから、各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の照明範囲y3の断面配光特性に急峻なピークが存在せず、照明範囲y3の照度が安定化する。
図6は、LEDアレイ71から直接経路Dを経由して入射範囲y1に到る直接照明光の断面配光特性f1と、LEDアレイ71から間接経路dを経由して入射範囲y2に到る間接照明光の断面配光特性f2を概念的に示す図である。図6に示すように読取り基準面においては、直接照明光の断面配光特性f1のピークを通る照明光軸g1と間接照明光の断面配光特性f2のピークを通る照明光軸g2とが主走査ラインXL(読取り光軸G)の両側にずれ、各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の照明範囲y3が直接照明光及び間接照明光により照明されている。
図7(a)、(b)、(c)は、読取り基準面における照明範囲y3の断面配光特性を例示するグラフである。図7(a)は、読取り基準面における各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の離間距離が規定値に設定されたときの照明範囲y3の断面配光特性f3を示しており、照明範囲y3の中央付近では略一定の照度が維持されている。図7(b)は、読取り基準面における各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の離間距離が規定値よりも長いときの照明範囲y3の断面配光特性f3を示しており、照明範囲y3の中央付近で照度が低下しているものの、照明範囲y3全体では大きな照度変化がない。図7(c)は、読取り基準面における各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の離間距離が規定値よりも短いときの照明範囲y3の断面配光特性f3を示しており、照明範囲y3の中央付近で照度が上昇しているものの、照明範囲y3全体では大きな照度変化がない。
照明範囲y3においては、直接照明光及び間接照明光のそれぞれの断面配光特性f1、f2のピークの急峻程度、及び読取り基準面における各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の離間距離により照明範囲y3の断面配光特性が決まるが、図7(a)〜(c)から明らかなようにその離間距離が規定値から大きく外れなければ、照明範囲y3の照度が大きく変化することはなく、また照明範囲y3が大幅に狭くなることもない。このため、LEDアレイ71や反射板73の寸法誤差及び取付け誤差を原因とする程度で、各断面配光特性f1、f2のピークがずれたり、読取り基準面における各照明光軸g1、g2(各位置h1、h2)の間の離間距離が規定値から外れたとしても、照明範囲y3に含まれる主走査ラインXLの照度が大きく変動することはなく、また照明範囲y3が大幅に狭くなることもない。従って、LEDアレイ71や反射板73の寸法誤差及び取付け誤差があったとしても、主走査ラインXLを明るく照明しかつ主走査ラインXLでの照度変化を抑えることができる。
また、先に述べたように導光部材72の直接出射部77を透過した直接照明光を入射範囲y1に入射させているが、直接出射部77の外側凸面の形状により直接照明光の断面配光特性f1を調節して、断面配光特性f1のピークを緩やかにすることができる。同様に、導光部材72の間接出射部78を透過した間接照明光を入射範囲y2に入射させているが、間接出射部78の外側凸面の形状により間接照明光の断面配光特性f2を調節して、断面配光特性f2のピークを緩やかにすることができる。従って、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合った照明範囲y3の断面配光特性f3をより変化が少ないものにすることができ、照明範囲y3の照度変化をより抑えることができる。このため、LEDアレイ71や反射板73の位置を調節する機構を格別に設ける必要がない。
例えば、第1実施形態の照明装置51において、読取り基準面における副走査方向Yの照明範囲y3として、読取り基準面上の照度が最大照度(例えば、図7(c)の断面配光特性f3の最大照度)と最大照度の85%に相当する下限照度との間に入る範囲を規定した場合は、照明範囲y3が±3mm(全幅6mm)以上の範囲になる。これは、LEDアレイ71や反射板73の寸法誤差及び取付け誤差の許容範囲が広いことを示唆しており、LEDアレイ71や反射板73の位置を調節する機構が無くても、主走査ラインXLを明るく照明しかつ主走査ラインXLでの照度変化を抑えることが可能である。
これに対して図8に示すように読取り基準面において、直接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸g1(位置h1)と間接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸g2(位置h2)とが一致した場合は、断面配光特性f4が急峻になって、読取り基準面上の照度が最大照度と下限照度(最大照度の85%)の間に入る範囲が±3mm未満になる。従って、LEDアレイ71や反射板73の寸法誤差及び取付け誤差の許容範囲が狭く、主走査ラインXLを明るく照明したり主走査ラインXLでの照度変化を抑えることが困難である。このため、照明装置51の歩留まりが悪くなる。あるいは、LEDアレイ71や反射板73の位置を調節する機構が必要になる。
図9は、第1実施形態の画像読取り装置の変形例を部分的に示す断面図である。尚、図9において、図5の装置と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
この変形例の照明装置51Aでは、直接照明光の照明光軸g1と間接照明光の照明光軸g2が、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65(読取り基準面)の下方で、つまり読取り基準面に対してLEDアレイ71及び反射板73の側で、交差してから、読取り基準面における主走査ラインXL両側のそれぞれの位置h1、h2を通るようにしている。この場合も、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合って、照度が高くかつ照度変化が少ない照明範囲y3を設定することができる。
図10(a)、(b)は、第1実施形態の画像読取り装置の他の変形例を概略的に示す断面図である。尚、図10(a)、(b)において、図5の装置と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
図10(a)では、直接照明光の断面配光ピークp1及び間接照明光の断面配光ピークp2を、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)に対してLEDアレイ71及び反射板73と同じ側に配している。また、図10(b)では、直接照明光の断面配光ピークp1及び間接照明光の断面配光ピークp2を、読取り基準面に対してLEDアレイ71及び反射板73とは反対側に配している。図10(a)、(b)の場合も、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合って、照度が高くかつ照度変化が少ない照明範囲y3を設定することができる。
次に、本発明の画像読取り装置の第2実施形態を説明する。第2実施形態の画像読取り装置も、第1実施形態の画像読取り装置と同様に、図1の画像形成装置100に適用され、原稿を照明して読取る。
図11は、第2実施形態の画像読取り装置における照明装置による照明状態を示す断面図である。尚、図11において、図5の装置と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
第2実施形態の画像読取り装置における照明装置51Bでは、図5の反射板73の代わりに、反射板81を用いている。この反射板81は、平坦な第1及び第2反射面81a、81bを有している。第1反射面81aは、図5の反射板73の反射面に相当し、LEDアレイ71から出射され導光部材72の間接出射部78を透過した光を反射して、この光(間接照明光)をプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)における副走査方向Yの入射範囲y2に入射させる。また、LEDアレイ71から出射され導光部材72の直接出射部77を透過した直接照明光は、読取り基準面における副走査方向Yの入射範囲y1に入射する。そして、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合って、照度が高くかつ照度変化が少ない照明範囲y3が形成される。
また、反射板81の第2反射面81bは、第1反射面81aに追加され、第1反射面81aに対し僅かに屈曲されてその向きを変更されたものである。LEDアレイ71の出射光の一部は、導光部材72の間接出射部78を透過して、間接出射部78の外側の凸面により集光され、第2反射面81bに入射して、第2反射面81bで反射され、プラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)よりも上方5mmの位置における副走査方向Yの入射範囲ysに入射する。
このため、原稿MSの表面がプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面から浮いていても、この表面が効果的に照明される。例えば、図12に示すように本を開いてプラテンガラス44上に置いた状態では、本の綴じた箇所MS1で各頁がプラテンガラス44から浮くが、この浮いた各頁一部にも第2反射面81bで反射された光が届いて、この浮いた各頁一部が照明される。
従って、第2実施形態の画像読取り装置における照明装置51Bでは、第1実施形態の画像読取り装置における照明装置51と同様に、直接照明光の照明光軸g1と第1反射面81aで反射された間接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸g2とが主走査ラインXL(読取り光軸G)の両側にずれており、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合った照明範囲y3が設定される。その上、第2反射面81bで反射された間接照明光の断面配光ピークを通る照明光軸g3が第1反射面81aで反射された間接照明光の照明光軸g2に対して光軸G方向にずれていることから、第2反射面81bで反射された間接照明光によりプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面から浮いた原稿等を確実に照明することができる。
図13は、第2実施形態の画像読取り装置における照明装置の変形例を概略的に示す断面図である。尚、図13において、図11の装置と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
この変形例の照明装置51Cでは、直接照明光の照明光軸g1と間接照明光の照明光軸g2が、プラテンガラス44又は原稿読取りガラス65の下方で、つまり読取り基準面に対してLEDアレイ71及び反射板73の側で、交差してから、読取り基準面における主走査ラインXL両側のそれぞれの位置h1、h2を通るようにしている。この場合も、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合って、照度が高くかつ照度変化が少ない照明範囲y3を設定することができる。
図14は、第2実施形態の照明装置の他の変形例を概略的に示す断面図である。尚、図13において、図11の装置と同様の作用を果たす部位には同じ符号を付す。
この他の変形例の照明装置51Dでは、図10の反射板81の代わりに、反射板82を用いている。この反射板82は、図11の反射板81と同様に、第1及び第2反射面82a、82bを有しているが、第1及び第2反射面82a、82bが平坦面ではなく凹面(曲面)となっている。
第1反射面82aは、凹面であるため、LEDアレイ71から出射され導光部材72の間接出射部78を透過した光を反射するだけではなく集光し、この集光した光(間接照明光)をプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)における副走査方向Yの入射範囲y2に入射させる。この集光作用を有する第1反射面82aを図11の反射板81の第1反射面81aよりも広くしておけば、第1反射面82aは、第1反射面81aよりも広範囲の光を反射し集光して、副走査方向Yの入射範囲y2に入射させることができ、入射範囲y2をより高い照度で照明することができる。
また、LEDアレイ71から出射され導光部材72の直接出射部77を透過した直接照明光は、読取り基準面における副走査方向Yの入射範囲y1に入射する。そして、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合って、照度が高くかつ照度変化が少ない照明範囲y3が形成される。
反射板82の第2反射面82bは、第1反射面82aに対し僅かに屈曲されてその向きを変更されている。この第2反射面82bも、凹面であるため、LEDアレイ71から出射され導光部材72の間接出射部78を透過した光を反射するだけではなく集光し、この集光した光をプラテンガラス44及び原稿読取りガラス65の表面(読取り基準面)よりも上方5mmの位置における副走査方向Yの入射範囲ysに入射させる。この集光作用を有する第2反射面82bについても、図11の反射板81の第2反射面81bよりも広くしておけば、第2反射面82bにより広範囲の光を反射し集光して副走査方向Yの入射範囲ysに入射させることができ、入射範囲ysをより高い照度で照明することができ、読取り基準面から浮いた原稿等をより明るく照明することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態及び変形例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと解される。
例えば、第1及び第2実施形態では、LEDアレイを光源として用いているが、冷陰極管や蛍光灯などを光源として用いてもよい。また、光源と反射板を組み合わせて用いているが、2つの光源を組み合わせ、各光源の光を読取り基準面上のそれぞれの入射範囲y1、y2へと入射させて、各入射範囲y1、y2が部分的に重なり合った照明範囲y3を設定しても構わない。
1 レーザ露光装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナ装置
5 帯電器
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
12 定着装置
41 画像読取り装置
42 原稿搬送装置
44 プラテンガラス
45 第1走査ユニット
46 第2走査ユニット
47 結像レンズ
48 CCD(Charge Coupled Device)
51 照明装置
52 第1反射ミラー
53 第2反射ミラー
54 第3反射ミラー
65 原稿読取りガラス
71 LEDアレイ
72 導光部材
73、81、82 反射板
74 移動フレーム
75 基板
76 LED
77 直接出射部
78 間接出射部
100 画像形成装置
2 現像装置
3 感光体ドラム
4 クリーナ装置
5 帯電器
8 中間転写ベルト装置
10 給紙トレイ
11 2次転写装置
12 定着装置
41 画像読取り装置
42 原稿搬送装置
44 プラテンガラス
45 第1走査ユニット
46 第2走査ユニット
47 結像レンズ
48 CCD(Charge Coupled Device)
51 照明装置
52 第1反射ミラー
53 第2反射ミラー
54 第3反射ミラー
65 原稿読取りガラス
71 LEDアレイ
72 導光部材
73、81、82 反射板
74 移動フレーム
75 基板
76 LED
77 直接出射部
78 間接出射部
100 画像形成装置
Claims (8)
- 読取り基準面に配された被照射体を読取る光電変換素子を備え、前記光電変換素子の読取り光軸の両側にある2つ照明位置からそれぞれの照明光を前記被照射体へと照射する画像読取り装置であって、
前記読取り基準面において、前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸を前記読取り光軸に対してずらしたことを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1に記載の画像読取り装置であって、
前記読取り基準面において、前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸を前記読取り光軸に対して両側にずらしたことを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1又は2に記載の画像読取り装置であって、
前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が、前記読取り基準面に対して前記各照明位置側で交差したことを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1又は2に記載の画像読取り装置であって、
前記各照明光の断面配光ピークを通るそれぞれの照明光軸が、前記読取り基準面に対して前記各照明位置とは反対側で交差したことを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1〜4のいずれか1つに記載の画像読取り装置であって、
前記各照明位置の一方に光源を設けて他方に光源又は反射部材を設けており、
前記各照明光は、前記各照明位置の光源から出射されて前記被照射体へと至るそれぞれの光であるか、又は前記各照明位置の一方の光源から前記被照射体へと至る光及び前記一方の光源から出射され前記各照明位置の他方の反射部材で反射されて前記被照射体へと至る光であることを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像読取り装置であって、
前記各照明位置の一方に光源と導光部材を設けて他方に反射部材を設けており、
前記導光部材は、前記被照射体と前記光源間に配置され、前記光源からの光を透過して前記被照射体へと導く直接出射部と、前記反射部材と前記光源間に配置され、前記光源からの光を透過して前記反射部材へと導く間接出射部とを有し、
前記各照明光は、前記光源から出射され前記直接出射部を透過して前記被照射体へと至る光及び前記光源から出射され前記間接出射部を透過して前記反射部材で反射され前記被照射体へと至る光であることを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1〜6のいずれか1つに記載の画像読取り装置であって、
前記反射部材は、第1反射面及び前記第1反射面に対して屈曲された第2反射面を有し、
前記第1反射面により反射された光の断面配光ピークと前記第2反射面により反射された光の断面配光ピークとを、前記読取り光軸の方向にずらしたことを特徴とする画像読取り装置。 - 請求項1〜7のいずれか1つに記載の画像読取り装置を備えた画像形成装置。
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JP (1) | JP2012156574A (ja) |
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2011
- 2011-01-21 JP JP2011011053A patent/JP2012156574A/ja active Pending
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