JP2012155119A - プロジェクター - Google Patents
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Abstract
【課題】コントラスト向上のために遮光状態を調整できる遮光装置を用いて良質な画像を得る場合において、照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、遮光装置が発熱することを抑制できるプロジェクターを提供すること。
【解決手段】コントラスト向上のために調光機構31で遮光状態を調整する場合に、当該遮光状態の変化に応じて、照明光学系20のうち光源装置21から均一化光学系である両レンズアレイ24,25及び重畳レンズ27までに配置される光学的な構成部材であるコンデンサーレンズ22をレンズ駆動装置81aによって光束光軸の方向に沿って移動させることで、調光機構31を通過する光束の状態を調整している。これにより、照明光学系20から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構31が発熱することを抑制できる。
【選択図】図1
【解決手段】コントラスト向上のために調光機構31で遮光状態を調整する場合に、当該遮光状態の変化に応じて、照明光学系20のうち光源装置21から均一化光学系である両レンズアレイ24,25及び重畳レンズ27までに配置される光学的な構成部材であるコンデンサーレンズ22をレンズ駆動装置81aによって光束光軸の方向に沿って移動させることで、調光機構31を通過する光束の状態を調整している。これにより、照明光学系20から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構31が発熱することを抑制できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、照明光の状態を調節するための遮光部を備えるプロジェクターに関する。
プロジェクターにおいて、例えば照明系に可変絞りを組み込むことで、外光の有無に応じて可変絞りによる遮光量を増減させ、輝度とコントラストの両立を図り、かつ、可変絞りの劣化を抑制するものが知られている(特許文献1参照)。また、回動によって開閉可能な一対の遮光部材を、照明装置内の一対のレンズアレイ間に照明光軸に対して対称に配置して、照明光の遮光量の調節を行うものが知られている(例えば、特許文献2参照)。このほか、光学素子を光路に対して出し入れ可能に配置するものも知られている(例えば、特許文献3参照)。
しかしながら、上記いずれにおいても、遮光部によって光源からの光束の一部が遮蔽されることで、有効に利用できる光の量が減少し、画像が暗くなる。また、遮蔽した光に伴って遮光部が発熱する場合がある。
本発明は、上記背景技術の問題に鑑みてなされたものであり、コントラスト向上等のために遮光状態を調整できる遮光装置を用いる場合において、光の利用効率を高め、かつ、遮光装置が発熱することを抑制できるプロジェクターを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係るプロジェクターは、(a1)光源と、(a2)光源からの光の遮光状態を調整できる遮光装置と、(a3)光源からの光を均一化する均一化光学系と、(a4)を有する(a)照明光学系と、(b)照明光学系からの照明光束によって照明される光変調装置と、(c)光変調装置を経て変調された光を投射する投射光学系と、を備えるプロジェクターであって、(d)照明光学系は、光源から均一化光学系までに配置される少なくとも1つの構成部材を、遮光状態の変化に対応して光束光軸の方向に沿って移動させる駆動装置を有し、上記少なくとも1つの構成部材の配置を変更することにより、遮光装置に入射する光束の状態を調整可能にする。
上記プロジェクターでは、遮光装置で遮光状態を調整する際に、当該遮光状態の変化に応じて、上記少なくとも1つの光学的な構成部材の配置を変更することで、遮光装置に入射させる光束の状態を調整している。これにより、例えばコントラスト向上のために遮光装置で遮光状態を調整する場合に、当該遮光状態の変化に応じて遮光装置に入射させる光束の径や密度等を変化させることができるので、照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、遮光装置が発熱することを抑制できる。
本発明の具体的な側面によれば、駆動装置により配置が変更される構成部材は、光源からの光を平行化するためのコンデンサーレンズであり、駆動装置は、当該コンデンサーレンズを光束光軸の方向に沿って移動させる。この場合、コンデンサーレンズの移動により、遮光装置に入射させる光束の径を遮光装置の状態に応じて変化させることができ、高効率な光の利用が図れる。
本発明の別の側面によれば、駆動装置は、光源を光束光軸の方向に沿って移動させる。この場合、光源の移動により、遮光装置に入射させる光束の径を遮光装置の状態に応じて変化させることができ、高効率な光の利用が図れる。
本発明のさらに別の側面によれば、遮光装置は、光路上に進退可能な板状の遮光部を有する。この場合、遮光部の配置に応じて上記構成部材の配置関係を変更することで、光源光からの光の無駄を抑えつつ所望の状態の光束を形成できる。
本発明のさらに別の側面によれば、遮光装置は、同期して回動する開閉動作によって光源からの光を部分的に遮蔽して遮光状態を調整する一対の遮光部を有する。この場合、一対の遮光部の開閉動作に応じて上記構成部材の配置関係を変更することで、光源光からの光の無駄を抑えつつ所望の状態の光束を形成できる。
本発明のさらに別の側面によれば、照明光学系は、一対の遮光部の開閉方向に対応して光束を収束させるシリンドリカルレンズを含む。この場合、シリンドリカルレンズと光源との配置関係を調整することにより、遮光装置に入射させる光束の径を特定方向に関して変化させて高効率な光の利用が図れる。
本発明のさらに別の側面によれば、一対の遮光部は、光変調装置で変調される光の明るさの平均値に応じて開閉状態が変動し、上記平均値に応じて照明光学系の上記構成部材の配置関係を変更する。この場合、一対の遮光部の開閉度合を、光変調装置での変調度合と関連付けて、明るくコントラストの高い画像を形成することができる。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照して、本発明の第1実施形態に係るプロジェクターについて説明する。図示のプロジェクター100は、画像の形成及び投射用の光学系部分10と、光学系部分10の動作を制御する制御装置90とを備える。
以下、図1等を参照して、本発明の第1実施形態に係るプロジェクターについて説明する。図示のプロジェクター100は、画像の形成及び投射用の光学系部分10と、光学系部分10の動作を制御する制御装置90とを備える。
〔1.プロジェクターの光学系〕
図1に示す光学系部分10は、照明光を射出する照明光学系20と、照明光学系20からの照明光を青緑赤の3つの色光に分離する色分離導光光学系40と、色分離導光光学系40から射出された3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調する光変調部50と、光変調部50から射出された各色の画像光を合成する光合成光学系60と、光合成光学系60によって合成された画像光をスクリーン(不図示)上に投射する投射光学系70とを備える。これらのうち、照明光学系20から光合成光学系60までの光学部分は、光学部品用筐体11の内部に収納されている。
図1に示す光学系部分10は、照明光を射出する照明光学系20と、照明光学系20からの照明光を青緑赤の3つの色光に分離する色分離導光光学系40と、色分離導光光学系40から射出された3つの色光を画像情報に応じてそれぞれ変調する光変調部50と、光変調部50から射出された各色の画像光を合成する光合成光学系60と、光合成光学系60によって合成された画像光をスクリーン(不図示)上に投射する投射光学系70とを備える。これらのうち、照明光学系20から光合成光学系60までの光学部分は、光学部品用筐体11の内部に収納されている。
照明光学系20は、光学的な構成部材として、光源装置21と、コンデンサーレンズ22と、第1及び第2のレンズアレイ24,25と、偏光変換装置26と、重畳レンズ27と、調光機構31とを備える。さらに、照明光学系20は、機械機構的な構成部材として、レンズ駆動装置81aと、遮光部駆動機構83aとを備える。
光源装置21は、照明用の光束を射出する光源であり、例えば高圧水銀ランプ等である放電型の発光管21aと、発光管21aから射出された光束を回収し折り返して前方に射出させる楕円面型の凹面鏡であるリフレクター21bとを備える。コンデンサーレンズ22は、光源装置21からの光束を平行化する役割を有する凹レンズである。第1及び第2のレンズアレイ24,25は、それぞれマトリクス状に配置された複数の要素レンズからなるフライアイレンズである。このうち、第1のレンズアレイ24を構成する要素レンズによって、光源装置21から射出された光束が複数の部分光束に分割される。また、第2のレンズアレイ25を構成する要素レンズによって、第1のレンズアレイ24からの各部分光束が適当な発散角で射出される。偏光変換装置26は、PBSや波長板を組み込んだプリズムアレイで構成され、レンズアレイ25から射出された分割光束を特定方向の直線偏光のみに変換して次段光学系に供給する偏光変換部である。重畳レンズ27は、偏光変換装置26を経た直線偏光としての照明光を全体として適宜収束させることにより、被照明領域すなわち光変調部50に設けた各色の液晶ライトバルブ50r,50g,50bに対する重畳照明を可能にする。つまり、両レンズアレイ24,25と重畳レンズ27とを通過した照明光は、以下に詳述する色分離導光光学系40を通って、光変調部50に設けられた各色の液晶パネル51r,51g,51bを均一に重畳照明する。言い換えると、両レンズアレイ24,25と重畳レンズ27とは、均一化光学系として機能している。
レンズ駆動装置81aは、コンデンサーレンズ22を移動させるための駆動機構である。具体的に説明すると、レンズ駆動装置81aは、不図示のモーター及びガイドを有し、コンデンサーレンズ22を取り付けた取付部81bを光束光軸SAに沿った方向すなわちX方向に移動させる。この結果、図中において矢印A1で示すように、コンデンサーレンズ22が光束光軸SAに沿って往復移動可能となっている。以上のように、レンズ駆動装置81aが照明光学系20を構成する光学的な構成部材の1つであるコンデンサーレンズ22を光束光軸SAに沿って移動させることで、照明光学系20における光源装置21とコンデンサーレンズ22との相対的配置関係が変更可能となっている。
調光機構31は、照明光学系20の内部、例えば第1及び第2のレンズアレイ24,25の間に配設され、光束光軸SAを横切るように延びる一枚の板状の遮光部33を有する。遮光部33は、不図示のモーター等を有する遮光部駆動機構83aに接続されることで、Y方向に移動する。遮光部33を光路上に進退可能とすることで照明光学系20から射出される照明光の断面形状や射出強度が調整される。なお、遮光部33は、図3(B)に示すように、矩形状の中心部分に矩形の開口部OPを有しており、オン状態においては、開口部OPの部分に対応する中心側の光束成分のみを通過させ、他の光束成分を遮蔽する。遮光部33は、例えば耐熱性の比較的高い金属板で構成されている。
色分離導光光学系40は、第1及び第2のダイクロイックミラー41a,41bと、反射ミラー42a,42b,42cと、3つのフィールドレンズ43r,43g,43bとを備え、光源装置21から射出された照明光を赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色の3色に分離するとともに、分離された各色光を後段の液晶ライトバルブ50r,50g,50bへ導く。より詳しく説明すると、まず、第1のダイクロイックミラー41aは、RGBの3色のうちR色の照明光LRを反射しG色及びB色の照明光LG,LBを透過させる。また、第2のダイクロイックミラー41bは、GBの2色のうちG色の照明光LGを反射しB色の照明光LBを透過させる。つまり、第1のダイクロイックミラー41aで反射された赤色光LRは、フィールドレンズ43rのある第1光路OP1に導かれ、第1のダイクロイックミラー41aを透過して第2のダイクロイックミラー41bで反射された緑色光LGは、フィールドレンズ43gのある第2光路OP2に導かれ、第2のダイクロイックミラー41bを通過した青色光LBは、フィールドレンズ43bのある第3光路OP3に導かれる。各色用のフィールドレンズ43r,43g,43bは、第2レンズアレイ25から射出された各部分光束が、各液晶ライトバルブ50r,50g,50bの被照射領域上において適度な入射角度となるように調節している。一対のリレーレンズ44a,44bは、第1光路OP1や第2光路OP2よりも相対的に長い第3光路OP3上に配置され、入射側の第1のリレーレンズ44aの直前に形成された像を、ほぼそのまま射出側のフィールドレンズ43bに伝達することにより、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止している。
光変調部50は、3色の照明光LR,LG,LBがそれぞれ入射する3つの液晶ライトバルブ50r,50g,50bを備える。各液晶ライトバルブ50r,50g,50bは、入射した照明光の強度の空間分布を変調する非発光型の光変調装置である。
各液晶ライトバルブ50r,50g,50bは、中央に配置される液晶パネル51r,51g,51bと、これを挟むように一方の光入射側に配置される入射側偏光フィルター52r,52g,52bと、他方の光射出側に配置される射出側偏光フィルター53r,53g,53bとをそれぞれ備えている。各液晶パネル51r,51g,51bは、図示による説明を省略するが、透明電極等を有する光透過性基板と、画素電極等を有する光透過型の駆動基板と、光透過性基板及び駆動基板間に密閉封入される液晶層とを備える。各液晶ライトバルブ50r,50g,50bに入射した各色光LR,LG,LBは、各液晶ライトバルブ50r,50g,50bに電気的信号として入力された駆動信号或いは画像信号に応じて、画素単位で強度変調される。
光合成光学系60は、クロスダイクロイックプリズムであり、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、X字状に交差する一対のダイクロイックミラー61,62が形成されている。両ダイクロイックミラー61,62は、特性が異なる誘電体多層膜で形成されている。すなわち、一方の第1ダイクロイックミラー61は赤色光LRを反射し、他方の第1ダイクロイックミラー62は青色光LBを反射する。この光合成光学系60は、液晶ライトバルブ50rからの変調後の赤色光LRを第1ダイクロイックミラー61で反射して光路を折り曲げることによりZ方向に射出させ、液晶ライトバルブ50gからの変調後の緑色光LGを第1及び第2ダイクロイックミラー61,62を透過させることによってZ方向に直進させ、液晶ライトバルブ50bからの変調後の青色光LBを第2ダイクロイックミラー62で反射して光路を折り曲げることによりZ方向に射出させる。光合成光学系60の光射出側では、各色光LR,LG,LBが重ね合わされて色合成が行われる。
投射光学系70は、光合成光学系60で合成されたカラーの画像光を拡大投射する投射レンズである。投射レンズ71は、液晶パネル51r,51g,51b上の画像を所望の倍率でスクリーン(不図示)上に投射するズームレンズである。投射光学系70により、各液晶パネル51r,51g,51bに入力された駆動信号又は表示信号に対応する各色の画像を合成したカラー動画やカラー静止画がスクリーン上に所望の倍率で投射される。
〔2.プロジェクターの制御系〕
図1に示すように、制御装置90は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部91と、画像処理部91の出力に基づいて各液晶ライトバルブ50r,50g,50bを駆動するパネル駆動部92と、画像処理部91の出力に基づいて調光機構31を動作させる調光機構駆動部93と、調光機構31の動作状態に応じてレンズ駆動装置81aを駆動する光学素子駆動部94と、これらの回路部分91,94等の動作を統括的に制御する主制御部99とを備える。
図1に示すように、制御装置90は、ビデオ信号等の外部画像信号が入力される画像処理部91と、画像処理部91の出力に基づいて各液晶ライトバルブ50r,50g,50bを駆動するパネル駆動部92と、画像処理部91の出力に基づいて調光機構31を動作させる調光機構駆動部93と、調光機構31の動作状態に応じてレンズ駆動装置81aを駆動する光学素子駆動部94と、これらの回路部分91,94等の動作を統括的に制御する主制御部99とを備える。
制御装置90において、画像処理部91は、入力された外部画像信号に対して色補正、歪補正等を含む各種画像処理を行うことができ、付加的な機能として、外部画像信号に対応する画像に代えて或いは重畳して文字情報等を表示することができる。
パネル駆動部92は、画像処理部91から出力された画像処理後の画像信号に基づいて各液晶ライトバルブ50r,50g,50bの状態を調節する駆動信号を発生する。これにより、画像処理部91から入力された画像信号に対応して、液晶ライトバルブ50r,50g,50bにおいて、透過率分布としての画像を形成することができる。
調光機構駆動部93は、調光機構31の開閉状態を制御する。すなわち、調光機構駆動部93は、遮光部33を光路上に配置するオン状態と、遮光部33を光路外へ退避させるオフ状態とに切り替える動作を調光機構31に行わせる。
光学素子駆動部94は、上記調光機構駆動部93による調光機構31の制御状態すなわち遮光状態に連動して、レンズ駆動装置81aを制御している。つまり、光学素子駆動部94は、コンデンサーレンズ22を光束光軸SAに沿って変位させることにより光束光軸SAに沿ったX方向について光源装置21からコンデンサーレンズ22までの間隔を調整している。
主制御部99は、マイクロコンピューター、メモリー等からなり、画像処理部91、光学素子駆動部94等を制御するために適宜用意されたプログラムに基づいて動作する。これにより、プロジェクター100の動作状態が適宜維持される。
〔3.照明光学系の調光の動作〕
以下、図2(A)及び2(B)等により、照明光学系20での調光の動作の一例について説明する。ここでは、既述のように、レンズ駆動装置81aが動作して、コンデンサーレンズ22がX方向に移動可能であるものとなっている。つまり、コンデンサーレンズ22が矢印A1の方向に移動することで、光源装置21からコンデンサーレンズ22までの距離が変わる。
以下、図2(A)及び2(B)等により、照明光学系20での調光の動作の一例について説明する。ここでは、既述のように、レンズ駆動装置81aが動作して、コンデンサーレンズ22がX方向に移動可能であるものとなっている。つまり、コンデンサーレンズ22が矢印A1の方向に移動することで、光源装置21からコンデンサーレンズ22までの距離が変わる。
まず、図2(A)に示すように、遮光部33が光路上から退避したオフ状態にある場合を基準となる第1の状態とする。この場合、コンデンサーレンズ22は、光源装置21の配置される位置P0に対して距離X1である第1の位置Q1に配置されている。これに対して、図2(B)に示すように、遮光部33が光路上に配置されるオン状態にある場合を第2の状態とする。この場合、コンデンサーレンズ22は、距離Dだけ光源装置21から離れる側に移動している。つまり、基準となる第1の状態から距離Dだけ光路下流側(+X側)にずれている。結果として、コンデンサーレンズ22は、位置P0に対して距離X2(X2>X1)である第2の位置Q2に配置される。この第2の状態の場合、第1の状態に比べて、光源装置21からコンデンサーレンズ22までの間隔が距離Dの分だけ長くなる。これにより、コンデンサーレンズ22から遮光部33に入射する際の光束の断面が小さくなる。つまり、照明光学系20の光学部分が第1の状態から第2の状態へ変化すると、遮光部33に入射する照明光のビーム径が相対的に細くなる。
以下、図3(A)及び3(B)により、第1の状態及び第2の状態における照明光の光束断面について具体的に説明する。
まず、図3(A)に示すように、遮光部33が退避したオフ状態の場合、すなわち図2(A)の第1の状態の場合には、最大限の光束通過範囲、すなわち遮光部33によって遮られる可能性のある外周部分まで含めた全てが照明系の有効領域EFとなっている。従って、このように広い有効領域EFを覆うべく、レンズ駆動装置81aを動作させ、コンデンサーレンズ22を位置Q1に配置することにより、光束の遮光部33への入射時の光束断面LF1は比較的大きな状態になる。
一方、図3(B)に示すように、遮光部33が配置されているオン状態の場合、すなわち図2(B)の第2の状態の場合には、中央に制限された光束通過範囲、すなわち遮光部33によって遮られずに残った部分である開口部OPに対応する部分が照明系の有効領域EF'となっている。従って、このように狭い有効領域EF'を無駄なく覆うべく、レンズ駆動装置81aを動作させ、コンデンサーレンズ22を位置Q2に配置することにより、光束の遮光部33への入射時の光束断面LF2は比較的小さな状態になる。なお、この場合、有効領域EF'は、図3(A)の有効領域EFより狭い範囲である中央部分の範囲のみであるため、例えば高コントラストを優先した画像形成が可能となる。
以上の説明では、調光機構31の開閉状態に応じてコンデンサーレンズ22をX方向について距離Dだけ移動させることで、上記第1及び第2の状態に合わせて光束の径や密度等が調整されている。これにより、光源装置21からの光を高効率に利用でき、また、遮光部33で遮光される光を低減でき、遮光に伴う発熱も抑制される。
以上のように、本実施形態のプロジェクター100では、コントラスト向上のために調光機構31で遮光状態を調整する場合に、当該遮光状態の変化に応じて、照明光学系20のうち光源装置21から均一化光学系である両レンズアレイ24,25及び重畳レンズ27までに配置される光学的な構成部材であるコンデンサーレンズ22をレンズ駆動装置81aによって光束光軸の方向に沿って移動させることで、調光機構31に入射する光束の状態を調整している。これにより、照明光学系20から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構31が発熱することを抑制できる。
〔第2実施形態〕
以下、第2実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第2実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター100を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
以下、第2実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第2実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター100を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
図4は、図1に対応するものであり、図示のプロジェクター200は、画像の形成及び投射用の光学系部分210と、光学系部分210の動作を制御する制御装置90とを備える。光学系部分210のうち、第1実施形態と部分的に異なる照明光学系220は、機械機構的な構成部材として、光源駆動装置82aを備える。つまり、図1のレンズ駆動装置81aに代えて光源駆動装置82aを備える点が異なっている。
光源駆動装置82aは、光源装置21を移動させるための駆動機構である。具体的に説明すると、光源駆動装置82aは、不図示のモーター及びガイドを有し、発光管21a及びリフレクター21bを一体的に取り付けた取付部82bを光束光軸SAに沿った方向すなわちX方向に移動させる。この結果、図中において矢印A2で示すように、光源装置21が光束光軸SAに沿って往復移動可能となっている。以上のように、光源駆動装置82aが照明光学系20を構成する光学的な構成部材の1つである光源装置21を光束光軸SAに沿って移動させることで、照明光学系20における光源装置21とコンデンサーレンズ22との相対的配置関係が変更可能となっている。
以下、図5(A)及び5(B)により、照明光学系220での調光の動作の一例について説明する。
ここでは、既述のように、光源駆動装置82aが動作して、光源装置21がX方向に移動可能であるものとなっている。つまり、光源装置21が矢印A2の方向に移動することで、光源装置21からコンデンサーレンズ22までの距離が変わる。具体的には、図5(A)に示す基準となる第1の状態において、コンデンサーレンズ22の配置される位置Q0に対して距離X1である第1の位置P1に配置されている光源装置21が、図5(B)に示す第2の状態において、距離Dだけコンデンサーレンズ22から離れる側に移動している。つまり、基準となる第1の状態から距離Dだけ光路上流側(−X側)にずれている。結果として、光源装置21は、位置Q0に対して距離X2(X2>X1)である第2の位置P2に配置される。これにより、コンデンサーレンズ22から遮光部33に入射する際の光束の断面が小さくなる。つまり、照明光学系220の光学部分が第1の状態から第2の状態へ変化すると、ビーム径が相対的に細くなる。
以上のように、本実施形態のプロジェクター200においても、コントラスト向上のために調光機構31で遮光状態を調整する場合に、当該遮光状態の変化に応じて、照明光学系220のうち光源装置21を光束光軸の方向に沿って移動させることで、調光機構31に入射する光束の状態を調整している。これにより、照明光学系220から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構31が発熱することを抑制できる。
〔第3実施形態〕
以下、第3実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第3実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター100等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
以下、第3実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第3実施形態のプロジェクターは、第1実施形態のプロジェクター100等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第1実施形態と同様である。
図6は、図1,図4に対応するものであり、図示のプロジェクター300は、画像の形成及び投射用の光学系部分310と、光学系部分310の動作を制御する制御装置90とを備える。光学系部分310のうち、第1実施形態と部分的に異なる照明光学系320は、機械機構的な構成部材として、レンズ駆動装置81aと、光源駆動装置82aとを備える。
つまり、プロジェクター300は、第1実施形態のレンズ駆動装置81aと第2実施形態の光源駆動装置82aとの双方を備える。レンズ駆動装置81a及び光源駆動装置82aをそれぞれ動作させることで、コンデンサーレンズ22及び光源装置21の双方を移動可能として光源装置21からコンデンサーレンズ22までの距離及びコンデンサーレンズ22からレンズアレイ24までの距離を変更できる。
以上のように、本実施形態のプロジェクター300においても、コントラスト向上のために調光機構31で遮光状態を調整する場合に、当該遮光状態の変化に応じて、照明光学系320のうち光源装置21及びコンデンサーレンズ22を光束光軸の方向に沿ってそれぞれ移動させることで、調光機構31に入射する光束の状態を調整している。これにより、照明光学系320から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構31が発熱することを抑制できる。
〔第4実施形態〕
以下、第4実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第4実施形態のプロジェクターは、第3実施形態のプロジェクター300等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第3実施形態等と同様である。
以下、第4実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第4実施形態のプロジェクターは、第3実施形態のプロジェクター300等を変形したものであり、特に説明しない部分は、第3実施形態等と同様である。
図7は、図6等に対応するものであり、図示のプロジェクター400は、画像の形成及び投射用の光学系部分410と、光学系部分410の動作を制御する制御装置90とを備える。光学系部分410のうち、照明光学系420は、光学的な構成部材として、調光機構431を備える。つまり、図6の遮光部駆動機構83aによって動作される調光機構31に代えて遮光部駆動機構483aによって動作される調光機構431を備える点が第3実施形態と異なっている。なお、説明の都合上、プロジェクター400が光源駆動装置82aとレンズ駆動装置81aとの双方を有することとしているが、いずれか一方のみを有し、もう一方を省略する構成としてもよい。
調光機構431は、照明光学系420の内部、例えば第1及び第2のレンズアレイ24,25の間に配設され、一対の遮光部433,434を開閉することで照明光学系420から射出される照明光の少なくとも一部を連続的又は段階的に遮光し照明状態すなわち照明光の開口角を調整する。図8は、照明光学系420の動作について説明するための側面図である。図示のように、一対の遮光部433,434は、光束光軸SAを中心として対称に配置され、同期して回動することにより、開口形状を調整している。
本実施形態の場合も、調光機構431の動作による開口形状の変化に応じて、光源装置21やコンデンサーレンズ22を矢印A1,A2に示す方向に往復移動させることによってこれらの配置関係を調整している。これにより、照明光学系420から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構431が発熱することを抑制できる。また、この場合、調光機構431は、連続的又は段階的な遮光を可能とするものであり、これに応じて光源装置21やコンデンサーレンズ22の移動量を連続的又は段階的に変化させることもできる。また、例えば、光変調部50で変調される光の明るさの平均値に応じて、一対の遮光部433,434の開閉状態及び光源装置21からコンデンサーレンズ22までの間隔を変動させてもよい。つまり、遮光部433,434の開閉度合及び駆動装置82a,81aによる調整度合を、光変調部50での変調度合と関連付けてもよい。これにより、プロジェクター400は、必要に応じて、明るく、かつ、コントラストの高い画像を形成することができる。
〔第5実施形態〕
以下、第5実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第5実施形態のプロジェクターは、第4実施形態のプロジェクター400を変形したものであり、照明光学系の一部以外の部分は、第4実施形態の場合と同様であるので、他の部分については、図示及び説明を省略する。
以下、第5実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成について説明する。なお、第5実施形態のプロジェクターは、第4実施形態のプロジェクター400を変形したものであり、照明光学系の一部以外の部分は、第4実施形態の場合と同様であるので、他の部分については、図示及び説明を省略する。
図9(A)及び9(B)は、第5実施形態に係るプロジェクター500の構造を説明する図である。図示のように、本実施形態のプロジェクター500の照明光学系520は、光学的な構成部材として、コンデンサーレンズ群522を備える。つまり、図7、図8のコンデンサーレンズ22に代えてコンデンサーレンズ群522を備える点が異なっている。
コンデンサーレンズ群522は、レンズ面のうち一方向にのみ屈折力を有し他方向には屈折力を有さない第1及び第2のシリンドリカルレンズ522a,522bで構成される。図示のように、光路上流側に位置する第1のシリンドリカルレンズ522aは、一対の遮光部433,434の開閉方向に対応する方向であるY方向については光束の収束度を変えず、Z方向についてのみ光束を平行化する。これに対して、光路下流側に位置する第2のシリンドリカルレンズ522bは、一対の遮光部433,434の開閉方向に対応する方向であるY方向について光束を平行化し、Z方向については光束の収束度を変えない。この場合、光源装置21からの収束に対して一対の遮光部433,434の開閉方向に対応するパワーを有する第2のシリンドリカルレンズ522bと光源装置21との間隔を変更することで、調光機構431の開口形状の変化に対応した光束の調整が可能となる。なお、第1のシリンドリカルレンズ522aについては、光源装置21との距離XXを保つことで、Z方向についての光束の幅を一定に確保することが可能となる。
以下、図10(A)及び10(B)により、照明光学系520での調光の動作の一例について説明する。
ここでは、第2のシリンドリカルレンズ522bがX方向に移動可能であるものとし、光源装置21及び第1のシリンドリカルレンズ522aは固定された位置P0,R0にそれぞれあるものとする。つまり、この場合、第2のシリンドリカルレンズ522bが矢印A1の方向に移動することで、光源装置21から第2のシリンドリカルレンズ522bまでの距離が変わる。
まず、図10(A)に示すように、一対の遮光部433,434が完全に開いている場合を基準となる第1の状態とし、この場合に、第2のシリンドリカルレンズ522bは、光源装置21の配置される位置P0に対して距離X1である第1の位置Q1に配置されているものとする。これに対して、図10(B)に示すように、一対の遮光部433,434がある程度閉じた状態にある場合を第2の状態とし、この場合に、第2のシリンドリカルレンズ522bは、距離Eだけ光源装置21から離れる側に移動している。つまり、基準となる第1の状態から距離Eだけ光路下流側(+X側)にずれている。結果として、コンデンサーレンズ22は、位置P0に対して距離X2(X2>X1)である第2の位置Q2に配置される。これにより、コンデンサーレンズ22から遮光部433、434への入射する際の光束の断面が小さくなる。つまり、照明光学系420の光学部分が第1の状態から第2の状態へ変化すると、ビーム径が相対的に細くなる。
以下、図11(A)及び11(B)により、照明光学系520での調光の動作の他の一例について説明する。
ここでは、光源装置21及び第1のシリンドリカルレンズ522aがX方向に移動可能であるものとし、第2のシリンドリカルレンズ522bは固定された位置Q0にあるものとする。つまり、この場合、光源装置21が矢印A2の方向に移動することで、光源装置21から第2のシリンドリカルレンズ522bまでの距離が変わる。なお、第1のシリンドリカルレンズ522aは、光源装置21に同期して矢印A2の方向に移動するものとする。
まず、図11(A)に示すように、一対の遮光部433,434が完全に開いている場合を基準となる第1の状態とし、この場合に、光源装置21は、第2のシリンドリカルレンズ522bの配置される位置Q0に対して距離X1である第1の位置P1に配置されている。これに対して、図11(B)に示すように、一対の遮光部433,434がある程度閉じた状態にある場合を第2の状態とし、この場合に、光源装置21は、距離Eだけ第2のシリンドリカルレンズ522bから離れる側に移動している。つまり、基準となる第1の状態から距離Eだけ光路上流側(−X側)にずれている。結果として、光源装置21は、位置Q0に対して距離X2(X2>X1)である第2の位置P2に配置される。これにより、第2のシリンドリカルレンズ522bから遮光部433、434に入射する際の光束の断面が小さくなる。つまり、照明光学系520の光学部分が第1の状態から第2の状態へ変化すると、ビーム径が相対的に細くなる。なお、光源装置21の移動に伴い、第1のシリンドリカルレンズ522aも第1の位置R1から第2の位置R2に移動することで、第1のシリンドリカルレンズ522aから光源装置21までの距離XXは一定に保たれる。
本実施形態の場合も、調光機構431の動作による開口形状の変化に応じて、光源装置21や第2のシリンドリカルレンズ522bを移動させることによって、これらの配置関係を調整している。これにより、照明光学系220から射出される照明光の利用効率の低下を抑制し、かつ、調光機構431が発熱することを抑制できる。
なお、この発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様で実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
まず、上記実施形態では、光源装置21からレンズアレイ24,25等の均一化光学系までに配置される少なくとも1つの光学的な構成部材の例として、光源装置21やコンデンサーレンズ22を移動させるものとしているが、遮光装置に入射する光束の状態を調整できるものであれば、これ以外の光学的な構成部材を移動させるものとしてもよい。また、例えば発光管21aのように、光源装置21のうちの一部品のみを移動させるといった態様としてもよい。
また、上記第4及び第5実施形態の一対の遮光部433,434を有する調光機構431について、説明の簡略化のため、例えば第5実施形態での動作の説明において、完全に開いた第1の状態とある程度閉じた第2の状態との2段階のみで動作を示しているが、一対の遮光部433,434の開閉度合は、多段階にできる。この場合、光源装置21等の移動距離も多段階とすることで、遮光状態と連動させる。連動のさせ方については、例えば、一対の遮光部433,434の開閉状態がn段階(n>2)である場合、光源装置21等の移動距離もn段階で変化するものとしてもよく、移動距離は開閉状態より少ないm段階(m<n)で変化するものとしてもよい。
また、上記第5実施形態のコンデンサーレンズ群522を有する構造は、第1実施形態のプロジェクター100のように調光機構31を備えるものについて適用することも可能である。
また、上記第5実施形態のコンデンサーレンズ群522は、シリンドリカルレンズ同士を組み合わせたものに限らず、トーリックレンズとシリンドリカルレンズを組み合わせたものやトーリックレンズ同士を組み合わせたもの等種々の態様が可能である。
上記実施形態では、照明光学系20等に設けた光源装置21の発光管21aとして高圧水銀ランプを用いているが、発光管21aとして、メタルハライドランプ等の種々の光源を用いることができる。
上記実施形態では、光源装置21等からの光を特定方向の偏光とする偏光変換装置26を用いていたが、この発明は、このような偏光変換装置26を用いないプロジェクターにも適用可能である。
上記実施形態では、透過型の液晶ライトバルブ50r,50g,50bを備えるプロジェクターに本発明を適用した場合の例について説明したが、本発明は、反射型の液晶ライトバルブを備えるプロジェクターにも適用することが可能である。ここで、「透過型」とは、液晶パネル等を含む液晶ライトバルブが光を透過するタイプであることを意味しており、「反射型」とは、液晶ライトバルブが光を反射するタイプであることを意味している。
プロジェクターとしては、投射面を観察する方向から画像投射を行う前面投射型のプロジェクターと、投射面を観察する方向とは反対側から画像投射を行う背面投射型のプロジェクターとがあるが、図1等に示すプロジェクター100,200の構成は、いずれにも適用可能である。
上記実施形態では、3つの液晶ライトバルブ50r,50g,50bを用いたプロジェクター100,200の例のみを挙げたが、本発明は、1つ又は2つの液晶ライトバルブを用いたプロジェクター、4つ以上の液晶ライトバルブを用いたプロジェクターにも適用可能である。なお、単一の液晶ライトバルブでプロジェクターを構成する場合、この液晶ライトバルブが表示部となる。
上記実施形態のプロジェクター100,200では、色分離導光光学系40や液晶ライトバルブ50r,50g,50b等を用いて各色の光変調を行っているが、これらに代えて、例えば光源装置21によって照明されるカラーホイールと、マイクロミラーの画素によって構成されカラーホイールの透過光が照射されるデバイス(光変調装置としてのライトバルブ)とを組み合わせたものとを用いることにより、カラーの光変調及び合成を行うこともできる。
プロジェクターとしては、シート状の原稿を照明するとともに原稿の拡大像を投射レンズで拡大投射するタイプの装置(OHP)も存在するが、本発明は、この種のプロジェクターにも適用可能である。この際、原稿の支持台が表示部となり、検出部は、支持台と投射レンズとの間に介在する連結部の温度等の情報を検出する。
10…光学系部分、 11…光学部品用筐体、 20…照明光学系、 21…光源装置、 22…凹レンズ、 24,25…レンズアレイ、 26…偏光変換装置、 27…重畳レンズ、 31…調光機構、 81a…レンズ駆動装置、 82a…光源駆動装置、 83a,483a…遮光部駆動機構、 81b,82b…取付部、 40…色分離導光光学系、 41a,41b…ダイクロイックミラー、 42a,42b,42c…反射ミラー、 43r,43g,43b…フィールドレンズ、 50…光変調部、 50r,50g,50b…液晶ライトバルブ、 51r,51g,51b…液晶パネル、 52r,52g,52b…入射側偏光フィルター、 53r,53g,53b…射出側偏光フィルター、 60…光合成光学系、 61,62…ダイクロイックミラー、 70…投射光学系、 71…投射レンズ、 90…制御装置、 91…画像処理部、 92…パネル駆動部、 93…調光機構駆動部、 94…光学素子駆動部、 95…レンズ駆動制御部、 99…主制御部、 100,200…プロジェクター、 LB…青色光、 LG…緑色光、 LR…赤色光、 OA…光軸、 OP1,OP2,OP3…光路
Claims (7)
- 光源と、前記光源からの光の遮光状態を調整できる遮光装置と、前記光源からの光を均一化する均一化光学系と、を有する照明光学系と、
前記照明光学系からの照明光束によって照明される光変調装置と、
前記光変調装置を経て変調された光を投射する投射光学系と、
を備えるプロジェクターであって、
前記照明光学系は、前記光源から前記均一化光学系までに配置される少なくとも1つの構成部材を、遮光状態の変化に対応して光束光軸の方向に沿って移動させる駆動装置を有し、前記少なくとも1つの構成部材の配置を変更することにより、前記遮光装置に入射する光束の状態を調整可能にすることを特徴とする、プロジェクター。 - 前記駆動装置により配置が変更される構成部材は、前記光源からの光を平行化するためのコンデンサーレンズであることを特徴とする、
請求項1に記載のプロジェクター。 - 前記駆動装置により配置が変更される構成部材は、前記光源であることを特徴とする請求項1及び請求項2のいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記遮光装置は、光路上に進退可能な板状の遮光部を有する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記遮光装置は、同期して回動する開閉動作によって前記光源からの光を部分的に遮蔽して遮光状態を調整する一対の遮光部を有する、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のプロジェクター。
- 前記照明光学系は、前記一対の遮光部の開閉方向に対応して光束を収束させるシリンドリカルレンズを含む、請求項5に記載のプロジェクター。
- 前記一対の遮光部は、前記光変調装置で変調される光の明るさの平均値に応じて開閉状態が変動し、前記平均値に応じて、前記少なくとも1つの構成部材の配置が変更される請求項5及び請求項6のいずれか一項に記載のプロジェクター。
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