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JP2012134824A - 振動片、振動子、発振器および電子機器 - Google Patents

振動片、振動子、発振器および電子機器 Download PDF

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JP2012134824A
JP2012134824A JP2010285965A JP2010285965A JP2012134824A JP 2012134824 A JP2012134824 A JP 2012134824A JP 2010285965 A JP2010285965 A JP 2010285965A JP 2010285965 A JP2010285965 A JP 2010285965A JP 2012134824 A JP2012134824 A JP 2012134824A
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vibration
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Yusuke Sugimoto
裕介 杉本
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Seiko Epson Corp
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Abstract

【課題】振動特性及び耐衝撃性能が向上した振動片、この振動片を備えた振動子、発振器及び電子機器の提供。
【解決手段】水晶振動片1は、環状の支持腕部10と、平面視において、支持腕部10の内周の一辺11から、一辺11と向かい合う他辺12に向けて延出する振動部13と、支持腕部10の他辺12側に設けられた固定部14a,14bと、振動部13の両主面15,16に設けられた励振電極17,18と、励振電極17,18から固定部14a,14bに引き出された引き出し電極17a,18aと、振動部13の先端部13aと支持腕部10とをつなぐ連結部19a,19bと、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動片、この振動片を備えた、振動子、発振器および電子機器に関する。
従来、矩形状の圧電基板の両主面に励振電極を形成し、一方の短辺側の下面に励振電極と接続された引き出し電極を形成した圧電振動子(以下、振動片という)を、基板の表面に一対の電極パッドを形成した容器(以下、パッケージという)に、導電性接着剤を介して引き出し電極と電極パッドとが接続されるように配置した構成の圧電デバイスが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−226963号公報
小型化の進展に伴い、上記構成の振動片は、パッケージへの接続部(以下、固定部という)と励振電極の形成部(以下、振動部という)とが近接し、固定部に発生する応力が振動部に伝わり易くなる傾向にある。
例えば、上記振動片は、導電性接着剤などで固定された固定部における周囲の温度変化などに伴う熱応力(歪み)が、振動部に伝わり易くなる。
これにより、上記振動片は、振動部の振動に影響を受け、例えば、図2(a)に示すように、振動特性の1つである温度ヒステリシス特性が悪化するという問題がある。
この問題を改善する方策として発明者らは、例えば、図9に示すような、振動片501の振動部502の周囲をくり貫いてスリット(貫通孔)503を設け、振動部502の一端504を自由端にするとともに、励振電極506,507から引き出し電極508,509を、振動片501の他端505側(振動部502の一端504から遠い側)を経由して振動片501の一端510側(振動部502の一端504から近い側)に引き出して、一端510側をパッケージとの固定部511とする構成を創出した。
この構成によれば、振動片501は、スリット503を設けることによって、固定部511からスリット503を迂回して振動部502に至るまでの距離を、特許文献1の振動片の固定部から振動部までの距離よりも格段に長くすることができる。
これにより、振動片501は、固定部511に発生する応力(熱応力など)が、振動部502まで伝わり難くなる。
この結果、振動片501は、温度ヒステリシス特性などの振動特性を改善することが可能となる。
しかしながら、上記のような構成の振動片は、スリットを設けたことにより剛性が低下し、例えば、落下などの際に、スリットより外側の部分(支持腕部)とスリットより内側の部分(振動部)とで、撓み方が異なるようになる。
これにより、振動片は、落下などの際に、両者の接続部分にねじれが生じ易くなることから、落下などに対する耐衝撃性能が悪化し、損傷し易くなる虞がある。
また、振動片は、固定部からスリットを迂回して振動部に至るまでの距離が長くなることから、振動部に輪郭振動などの不要振動が発生し易くなる虞がある。
本発明は、上記課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例にかかる振動片は、環状の支持腕部と、平面視において、前記支持腕部の内周の一部から、該一部と向かい合う他部に向けて延出する振動部と、前記支持腕部の前記他部側に設けられた固定部と、前記振動部の両主面に設けられた励振電極と、前記励振電極から前記固定部に引き出された引き出し電極と、前記振動部の先端部と前記支持腕部とをつなぐ連結部と、を備えたことを特徴とする。
これによれば、振動片は、固定部から支持腕部を経由した振動部までの距離を、特許文献1の振動片の固定部から振動部までの距離よりも格段に長くできることから、例えば、導電性接着剤などの固定部材でパッケージなどに固定された固定部における周囲の温度変化などに伴う熱応力が、振動部に伝達され難くなる。
この結果、振動片は、温度‐周波数特性が向上し、例えば、温度ヒステリシス特性が大幅に改善する。
加えて、振動片は、振動部の先端部と支持腕部とをつなぐ連結部を備えたことから、落下時などにおける振動部の先端部の撓みが、連結部によって抑制される。
これにより、振動片は、振動部の根元部における支持腕部の捩れが抑制されることから、耐衝撃性能が向上し、落下時などにおける支持腕部や振動部の損傷を低減することができる。
さらに、振動片は、連結部によって振動部の先端部の変位が抑制されることから、固定部から振動部までの支持腕部を経由した距離が長くなっても、振動部の輪郭振動などの不要振動を低減できる。
[適用例2]上記適用例にかかる振動片において、前記連結部は、前記支持腕部よりも細いことが好ましい。
これによれば、振動片は、連結部を支持腕部よりも細くすることによって、連結部の剛性が弱まり、支持腕部から連結部を介して振動部に伝わる応力が緩和されることから、連結部の応力に起因する振動部の振動特性への影響を低減することができる。
[適用例3]本適用例にかかる振動子は、上記適用例のいずれかに記載の振動片と、前記振動片を収納するパッケージと、を備え、前記振動片の前記固定部が、前記パッケージ内に固定されていることを特徴とする。
これによれば、振動子は、上記適用例のいずれかに記載の振動片と、振動片を収納するパッケージと、を備え、振動片の固定部が、パッケージ内に固定されていることから、上記適用例のいずれかに記載の効果を奏する振動子を提供できる。
[適用例4]本適用例にかかる発振器は、上記適用例のいずれかに記載の振動片と、前記振動片を発振させる発振回路と、少なくとも前記振動片を収納するパッケージと、を備え、前記振動片の前記固定部が、前記パッケージ内に固定されていることを特徴とする。
これによれば、発振器は、上記適用例のいずれかに記載の振動片と、振動片を発振させる発振回路と、振動片を収納するパッケージと、を備え、振動片の固定部が、パッケージ内に固定されていることから、上記適用例のいずれかに記載の効果を奏する発振器を提供できる。
[適用例5]本適用例にかかる電子機器は、上記適用例のいずれかに記載の振動片を備えたことを特徴とする。
これによれば、電子機器は、上記適用例のいずれかに記載の振動片を備えたことから、上記適用例のいずれかに記載の効果を奏する電子機器を提供できる。
第1実施形態の水晶振動片の概略構成を示す模式図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のA−A線での断面図、(c)は(a)のB−B線での断面図。 第1実施形態の水晶振動片と従来技術の水晶振動片との温度ヒステリシス特性を比較したグラフであり、(a)は従来技術の温度ヒステリシス特性を示し、(b)は第1実施形態の温度ヒステリシス特性を示す。 第1実施形態の水晶振動片と図9に示す構成の水晶振動片との落下試験の結果を示す図。 変形例として水晶振動片の連結部のバリエーションを示す模式平面図であり、(a)、(b)は、連結部が2本の場合のバリエーションを示し、(c)、(d)は、連結部が1本の場合のバリエーションを示す。 変形例3の水晶振動片の温度ヒステリシス特性を示すグラフ。 第2実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図であり、(a)はリッド側から俯瞰した平面図、(b)は(a)のC−C線での断面図。 第3実施形態の水晶発振器の概略構成を示す模式図であり、(a)はリッド側から俯瞰した平面図、(b)は(a)のD−D線での断面図。 第4実施形態の携帯電話を示す模式斜視図。 従来技術を改良した振動片の概略構成を示す模式平面図。
以下、本発明を具体化した実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
ここでは、振動片の一例として水晶振動片を例に挙げて説明する。
図1は、第1実施形態の水晶振動片の概略構成を示す模式図である。図1(a)は、平面図であり、図1(b)は、図1(a)のA−A線での断面図であり、図1(c)は、図1(a)のB−B線での断面図である。
図1に示すように、振動片としての水晶振動片1は、水晶の原石などから所定の角度で切り出されたATカット型であり、平面形状が略矩形の平板状に形成されている。水晶振動片1は、外部からの駆動信号の印加によって、厚みすべり振動が励起され所定の周波数で発振する構成となっている。
なお、水晶振動片1は、フォトリソグラフィー技術を用いたエッチングや、微細な機械加工などによって外形形状が形成される。
水晶振動片1は、平面形状が略矩形で環状の支持腕部10と、平面視において、支持腕部10の内周の一部としての一辺11から、一辺11と向かい合う他部としての他辺12に向けて延出する略矩形の振動部13と、支持腕部10の他辺12側に設けられた固定部14a,14bと、を備えている。
そして、水晶振動片1は、振動部13の両主面(水晶振動片1が切り出された面に沿った面)15,16に設けられた略矩形の励振電極17,18と、励振電極17,18から固定部14a,14bに引き出された引き出し電極17a,18aと、振動部13の先端部13aと支持腕部10とをつなぐ連結部19a,19bと、を備えている。
詳述すると、引き出し電極17aは、主面15に設けられた励振電極17から支持腕部10の一辺11側を経由し、支持腕部10の外周の一方側(図1(a)において紙面上方側)に沿って固定部14aまで引き出され、固定部14aにおいて主面16側に回り込むように形成されている。
一方、引き出し電極18aは、主面16に設けられた励振電極18から支持腕部10の一辺11側を経由し、支持腕部10の外周の、上記一方側と向かい合う他方側に沿って固定部14bまで引き出され、固定部14bにおいて主面15側に回り込むように形成されている。
なお、固定部14aと固定部14bとは、引き出し電極17aと引き出し電極18aとの間の短絡を回避するために、互いに間隔を空けて設けられていることが好ましい。
励振電極17,18及び引き出し電極17a,18aは、例えば、Crを下地層とし、その上にAuが積層された構成の金属被膜となっている。
図1(a)に示すように、連結部19a,19bは、振動部13の先端部13aの両端部分から、振動部13の短辺13cに沿って支持腕部10の一方側(紙面上方側)に向かって連結部19aが梁状に延出し、他方側(紙面下方側)に向かって連結部19bが梁状に延出し、それぞれ支持腕部10に接続されることにより振動部13の先端部13aと支持腕部10とをつないでいる。
なお、連結部19a,19bは、支持腕部10よりも細くなるように形成されている。具体的には、連結部19a,19bの幅W2が、支持腕部10の幅W1よりも狭くなっている。さらに、連結部19a,19bは、それぞれ支持腕部10の屈曲部と先端部13aの角部を結ぶように形成されるのが好ましい。これによって、温度ヒステリシスを改善しながら、落下時の損傷を防ぐのを安定して得ることができる。
上記構成により、水晶振動片1は、支持腕部10と、振動部13と、連結部19a,19bとが一体化され、根元部13bを除く振動部13の外周3辺に沿って、3つの矩形の貫通孔が形成されていることになる。
なお、水晶振動片1は、連結部19a,19bが振動部13の先端部13aの両端部分を支持する構成である。したがって、水晶振動片1は、振動部の対角部分を支持する輪郭振動片の構成とは異なる構成である。
ここで、水晶振動片1のサイズの一例について説明する。なお、各寸法は概略であり、寸法単位はμmである。
水晶振動片1は、例えば、全長L=1800、全幅W=1000、支持腕部10の長辺方向に延びる腕の幅W1=100、支持腕部10の短辺方向に延びる腕の幅W3=150、連結部19a,19bの幅W2=50〜70、貫通孔の幅W4=100、総厚t=60、のサイズで形成されている。
なお、発振周波数(共振周波数)は、一例として約27MHzに設定されている。
上述したように、本実施形態の水晶振動片1は、固定部14a,14bから振動部13までの支持腕部10を経由した距離を、特許文献1の従来技術に対して長くできることから、例えば、導電性接着剤などの固定部材でパッケージなどに固定された固定部14a,14bにおける周囲の温度変化などに伴う熱応力(歪み)が、振動部13に伝達され難くなる。
また、水晶振動片1は、連結部19a,19bを支持腕部10よりも細くすることによって、連結部19a,19bの剛性を支持腕部10よりも弱くすることができる。
これにより、水晶振動片1は、支持腕部10から連結部19a,19bを介して振動部13に伝わる応力が緩和されることから、連結部19a,19bの応力に起因する振動部13の振動の阻害や振動の漏れなどが低減され、振動特性への悪影響を抑制することができる。
これらの結果、水晶振動片1は、振動特性(温度‐周波数特性)が向上し、例えば、温度ヒステリシス特性を改善することができる。
この効果に関して、具体的に図を用いて説明する。図2は、本実施形態の水晶振動片と従来技術の水晶振動片との温度ヒステリシス特性を比較したグラフである。図2(a)は、従来技術の水晶振動片の温度ヒステリシス特性を示し、図2(b)は、本実施形態の水晶振動片の温度ヒステリシス特性を示す。なお、グラフの横軸は、温度(℃)を表し、縦軸は、周波数のヒステリシス(×10-6)を表す。
温度ヒステリシス特性は、設定温度可変の恒温層内に複数のサンプルをセットして、各所定温度における周波数のヒステリシスを、ネットワークアナライザーを用いて測定した。
なお、従来技術品(貫通孔なし、特許文献1の構成の水晶振動片)のサンプルの外形サイズ(全長L,全幅W,総厚t)は、本実施形態の水晶振動片1のサンプルのサイズ(上述の寸法)と同一である。
このような条件で測定した結果、図2(b)に示すように、水晶振動片1は、温度ヒステリシス特性が、図2(a)に示す従来技術品に対して飛躍的に改善していることが裏付けられた。
また、水晶振動片1は、振動部13の先端部13aと支持腕部10とをつなぐ連結部19a,19bを備えたことから、落下時などにおける振動部13の先端部13aの撓みが、連結部19a,19bによって抑制される。
これにより、水晶振動片1は、振動部13の根元部13bにおける支持腕部10の捩れが抑制されることから、耐衝撃性能が向上し、落下時などにおける支持腕部10や振動部13の損傷を低減することができる。
この効果に関して、具体的に図を用いて説明する。図3は、本実施形態の水晶振動片と図9に示す構成の水晶振動片との落下試験の結果を示す図である。
落下試験には、外形サイズが同一のサンプルを用い、Aが本実施形態の水晶振動片1のサンプル(n=10個)であり、Bが図9に示す構成の水晶振動片のサンプル(n=5個)である。ここで、AとBとは、連結部19a,19bの有無のみが異なる構成である。
落下試験は、各サンプルを木製の平板状に所定の高さから所定の回数自由落下させて損傷状態を確認する(ネットワークアナライザー(周波数カウンター)を用いて、落下前後の周波数の変動量によって損傷の有無を判定する)方法で行った。
具体的には、1つのサンプルについて、まず10cmの高さから5回落下させ、損傷がなければ、さらに10cmの高さから5回落下させ(10cm×10回となる)、損傷がなければ、さらに30cmの高さから5回落下させ、損傷がなければ、さらに30cmの高さから5回落下させ(30cm×10回となる)、損傷がなければ、さらに75cmの高さから5回落下させ、損傷がなければ、さらに75cmの高さから5回落下させる(75cm×10回となる)。これを全サンプルについて行った。
なお、図3には、損傷有りを×印で示し、損傷なしを○印で示し、損傷有りの場合は、その個数を記載した。
図3に示すように、本実施形態の水晶振動片1(A)は、10cm×5回落下から75cm×10回落下までを、すべてのサンプルにおいてクリアした。
一方、連結部19a,19bのない構成の水晶振動片(B)は、75cm×5回落下の段階において、1個のサンプルに損傷が発生した。なお、水晶振動片(B)の75cm×10回落下のデータは、上記の損傷したサンプルを除いた4個のデータである。
この結果により、本実施形態の水晶振動片1(A)の耐衝撃性能の向上が裏付けられた。
加えて、水晶振動片1は、連結部19a,19bによって振動部13の先端部13aの変位が抑制されることから、固定部14a,14bから支持腕部10を経由した振動部13までの距離が長くなっても、振動部13における輪郭振動などの不要振動を低減することができる。
なお、上述したように、連結部19a,19bは、支持腕部10よりも細いことが好ましいが、これに限定するものではなく、支持腕部10と同等か支持腕部10より太くてもよい。これにより、水晶振動片1は、耐衝撃性能の更なる向上が可能となる。
(変形例)
ここで、水晶振動片1の変形例について説明する。
上記実施形態では、図1(a)に示すように、連結部19a,19bが振動部13の先端部13aから振動部13の短辺13cに沿って延出する構成であったが、これに限定するものではなく、例えば、下記のような構成であってもよい。
図4は、変形例として水晶振動片の連結部のバリエーションを示す模式平面図である。図4(a)、図4(b)は、連結部が2本の場合のバリエーションを示し、図4(c)、図4(d)は、連結部が1本の場合のバリエーションを示す。
なお、上記第1実施形態との共通部分については、同一符号を付して説明を省略し、上記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図4(a)に示すように、変形例1の水晶振動片101は、連結部119a,119bが振動部13の先端部13aの両端部分から、振動部13の長辺13dに沿って延出し、支持腕部10に接続されている。
これにより、水晶振動片101は、連結部119a,119bが固定部14a、14bに近いことから、パッケージなどに固定された状態での、落下時などにおける振動部13の先端部13aの撓みが更に抑制され得る。
また、図4(b)に示すように、変形例2の水晶振動片201は、連結部219a,219bが振動部13の先端部13aの両端の角部から、支持腕部10の角部(屈曲部分)に向かって延出し、支持腕部10に接続されている。
これにより、水晶振動片201は、連結部219a,219bによって振動部13の先端部13aが、長辺13d方向及び短辺13c方向に対してバランスよく支持される。
また、図4(c)に示すように、変形例3の水晶振動片301は、連結部319が振動部13の先端部13aの長辺13d側の端部から、振動部13の短辺13cに沿って延出し、支持腕部10に接続されている。
これにより、水晶振動片301は、図5の変形例3の温度ヒステリシス特性のグラフに示すように、上記第1実施形態(図2(b)参照)と比較して、各温度間の差が少ない平坦な特性となり、更に温度ヒステリシス特性が向上する。
なお、連結部319は、振動部13の長辺13d側に代えて、反対側の長辺13e側に設けても同様の効果が得られる。
また、図4(d)に示すように、変形例4の水晶振動片401は、連結部419が振動部13の先端部13aの短辺13cの略中央部から、振動部13の長辺13dに沿って延出し、支持腕部10に接続されている。
これにより、水晶振動片401は、上記第1実施形態に対して温度ヒステリシス特性の向上を維持しつつ、変形例3の水晶振動片301よりも振動部13をバランスよく支持することができる。
(第2実施形態)
次に、上記第1実施形態及び変形例で述べた水晶振動片(振動片)を備えた振動子としての水晶振動子について説明する。
図6は、第2実施形態の水晶振動子の概略構成を示す模式図である。図6(a)は、リッド(蓋体)側から俯瞰した平面図であり、図6(b)は、図6(a)のC−C線での断面図である。なお、平面図では、リッドを省略してある。
また、上記第1実施形態との共通部分については、同一符号を付して説明を省略し、上記第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図6に示すように、水晶振動子2は、上記第1実施形態及び変形例で述べた水晶振動片のいずれか(ここでは、水晶振動片1)と、水晶振動片1を収納するパッケージ20と、を備えている。
パッケージ20は、平面形状が略矩形で凹部を有したパッケージベース21と、パッケージベース21を覆う平面形状が略矩形で平板状のリッド22と、を有し、略直方体形状に形成されている。
パッケージベース21には、セラミックグリーンシートを成形して積層し焼成した酸化アルミニウム質焼結体、水晶、ガラス、シリコンなどが用いられている。
リッド22には、パッケージベース21と同材料、または、コバール、42アロイ、ステンレス鋼などの金属が用いられている。
パッケージベース21には、内底面(凹部の内側の底面)23に、内部端子24,25が設けられている。
内部端子24,25は、水晶振動片1の固定部14a,14bに引き出された引き出し電極17a,18aと対向する位置に略矩形状に形成されている。
パッケージベース21の外底面(内底面23の反対側の面、外側の底面)26には、電子機器などの外部部材に実装される際に用いられる一対の外部端子27,28が形成されている。
外部端子27,28は、図示しない内部配線によって内部端子24,25と接続されている。例えば、外部端子27は、内部端子24と接続され、外部端子28は、内部端子25と接続されている。
内部端子24,25及び外部端子27,28は、W(タングステン)などのメタライズ層にNi、Auなどの各被膜をメッキなどの方法により積層した金属被膜からなる。
水晶振動子2は、水晶振動片1の引き出し電極17a,18aが、例えば、金属フィラーなどの導電性物質が混合された、エポキシ系、シリコーン系、ポリイミド系などの導電性接着剤に代表される導電性を有する固定部材30を介して、パッケージベース21の内部端子24,25に固定されている。
換言すれば、水晶振動子2は、水晶振動片1の固定部14a,14bが、パッケージ20内に固定されていることになる。
水晶振動子2は、水晶振動片1がパッケージベース21の内部端子24,25に固定された状態で、パッケージベース21がリッド22により覆われ、パッケージベース21とリッド22とがシームリング、低融点ガラス、接着剤などの接合部材29で接合されることにより、パッケージ20の内部が気密に封止されている。
なお、パッケージ20の内部は、減圧状態(真空度の高い状態)または窒素、ヘリウム、アルゴンなどの不活性ガスが充填された状態となっている。
なお、パッケージは、平板状のパッケージベースと凹部を有するリッドなどから構成されていてもよい。また、パッケージは、パッケージベース及びリッドの両方に凹部を有していてもよい。
水晶振動子2は、外部端子27,28、内部端子24,25、固定部材30、引き出し電極17a,18a、励振電極17,18を経由して外部から印加される駆動信号によって、水晶振動片1が励振(励起)されて所定の周波数(ここでは、約27MHz)で発振(共振)する。
上述したように、第2実施形態の水晶振動子2は、水晶振動片1を備えたことから、上記第1実施形態に記載された効果を奏する振動子(例えば、温度ヒステリシス特性及び耐衝撃性能が向上した振動子)を提供することができる。
なお、水晶振動子2は、水晶振動片1に代えて各変形例の水晶振動片(101など)を備えた場合においても、上記と同様の効果及び各変形例特有の効果を奏する振動子を提供することができる。
(第3実施形態)
次に、上記第1実施形態及び変形例で述べた水晶振動片(振動片)を備えた発振器としての水晶発振器について説明する。
図7は、第3実施形態の水晶発振器の概略構成を示す模式図である。図7(a)は、リッド側から俯瞰した平面図であり、図7(b)は、図7(a)のD−D線での断面図である。なお、平面図では、リッド及び一部の構成要素を省略してある。
また、上記第1実施形態及び第2実施形態との共通部分については、同一符号を付して説明を省略し、上記第1実施形態及び第2実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図7に示すように、水晶発振器3は、上記第1実施形態及び変形例で述べた水晶振動片のいずれか(ここでは、水晶振動片1)と、水晶振動片1を発振させる発振回路としてのICチップ40と、水晶振動片1及びICチップ40を収納するパッケージ120と、を備えている。
パッケージベース121の内底面123には、凹部123aが形成され、凹部123aの底面123bには、内部接続端子123cが設けられている。
発振回路を内蔵するICチップ40は、パッケージベース121の凹部123aに収納され、底面123bに接着剤などを用いて固定されている。
ICチップ40は、図示しない接続パッドが、Au、Alなどからなる金属ワイヤー41により内部接続端子123cと接続されている。
内部接続端子123cは、Wなどのメタライズ層にNi、Auなどの各被膜をメッキなどにより積層した金属被膜からなり、図示しない内部配線を経由して、パッケージ120の外部端子27,28、内部端子24,25などに接続されている。
なお、ICチップ40の接続パッドと内部接続端子123cとの接続には、金属ワイヤー41を用いたワイヤーボンディングによる接続方法以外に、ICチップ40を反転させてのフリップチップ実装による接続方法などを用いてもよい。
水晶発振器3は、ICチップ40から内部接続端子123c、内部端子24,25、固定部材30、引き出し電極17a,18a、励振電極17,18を経由して印加される駆動信号によって、水晶振動片1が励振されて所定の周波数(ここでは、約27MHz)で発振(共振)する。
そして、水晶発振器3は、この発振に伴って生じる発振信号をICチップ40、内部接続端子123c、外部端子27,28などを経由して外部に出力する。
上述したように、第3実施形態の水晶発振器3は、水晶振動片1を備えたことから、上記第1実施形態に記載された効果を奏する発振器(例えば、温度ヒステリシス特性及び耐衝撃性能が向上した発振器)を提供することができる。
なお、水晶発振器3は、水晶振動片1に代えて各変形例の水晶振動片(101など)を備えた場合においても、上記と同様の効果及び各変形例特有の効果を奏する発振器を提供することができる。
また、水晶発振器3は、ICチップ40をパッケージ120に内蔵ではなく、外付けした構成のモジュール構造(例えば、1つの基板上に水晶振動子及びICチップが搭載されている構造)としてもよい。
(第4実施形態)
次に、上記第1実施形態及び変形例で述べた水晶振動片(振動片)を備えた電子機器としての携帯電話について説明する。
図8は、第4実施形態の携帯電話を示す模式斜視図である。
図8に示す携帯電話700は、上記第1実施形態及び変形例で述べた水晶振動片のいずれか(例えば、水晶振動片1)を、基準クロック発振源などとして備え、更に液晶表示装置701、複数の操作ボタン702、受話口703、及び送話口704を備えて構成されている。
上述した各水晶振動片(1など)は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピューター、テレビ、デジタルスチールカメラ、ビデオカメラ、ビデオレコーダー、ナビゲーション装置、ページャー、電子手帳、電卓、ワードプロセッサー、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器などの基準クロック発振源などとして好適に用いることができ、いずれの場合にも上記実施形態および変形例で説明した効果を奏する電子機器を提供することができる。
なお、振動片の材料としては、水晶に限定するものではなく、タンタル酸リチウム(LiTaO3)、四ホウ酸リチウム(Li247)、ニオブ酸リチウム(LiNbO3)、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)、酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電体、または酸化亜鉛(ZnO)、窒化アルミニウム(AlN)などの圧電体を被膜として備えたシリコンなどの半導体であってもよい。
1…振動片としての水晶振動片、2…振動子としての水晶振動子、3…発振器としての水晶発振器、10…支持腕部、11…支持腕部の内周の一部としての一辺、12…一辺と向かい合う他部としての他辺、13…振動部、13a…振動部の先端部、13b…振動部の根元部、13c…振動部の短辺、13d,13e…振動部の長辺、14a,14b…固定部、15,16…主面、17…励振電極、17a…引き出し電極、18…励振電極、18a…引き出し電極、19a,19b…連結部、20…パッケージ、21…パッケージベース、22…リッド(蓋体)、23…内底面、24,25…内部端子、26…外底面、27,28…外部端子、29…接合部材、30…固定部材、40…発振回路としてのICチップ、41…金属ワイヤー、101…振動片としての水晶振動片、119a,119b…連結部、120…パッケージ、121…パッケージベース、123…内底面、123a…凹部、123b…凹部の底面、123c…内部接続端子、201…振動片としての水晶振動片、219a,219b…連結部、301…振動片としての水晶振動片、319…連結部、401…振動片としての水晶振動片、419…連結部、501…振動片、502…振動部、503…スリット、504…振動部の一端、505…振動片の他端、506,507…励振電極、508,509…引き出し電極、510…振動片の一端、511…固定部、700…携帯電話、701…液晶表示装置、702…操作ボタン、703…受話口、704…送話口。

Claims (5)

  1. 環状の支持腕部と、
    平面視において、前記支持腕部の内周の一部から、該一部と向かい合う他部に向けて延出する振動部と、
    前記支持腕部の前記他部側に設けられた固定部と、
    前記振動部の両主面に設けられた励振電極と、
    前記励振電極から前記固定部に引き出された引き出し電極と、
    前記振動部の先端部と前記支持腕部とをつなぐ連結部と、
    を備えたことを特徴とする振動片。
  2. 請求項1に記載の振動片において、前記連結部は、前記支持腕部よりも細いことを特徴とする振動片。
  3. 請求項1または請求項2に記載の振動片と、
    前記振動片を収納するパッケージと、を備え、
    前記振動片の前記固定部が、前記パッケージ内に固定されていることを特徴とする振動子。
  4. 請求項1または請求項2に記載の振動片と、
    前記振動片を発振させる発振回路と、
    少なくとも前記振動片を収納するパッケージと、を備え、
    前記振動片の前記固定部が、前記パッケージ内に固定されていることを特徴とする発振器。
  5. 請求項1または請求項2に記載の振動片を備えたことを特徴とする電子機器。
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