JP2012124992A - 電子機器、グロメット - Google Patents
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Abstract
【課題】組立作業性に優れ、筐体の薄型化、軽量化の妨げとならず、製品の耐久性、信頼性を向上させることのできる電子機器、グロメットを提供することを目的とする。
【解決手段】グロメット50は、シール部51に一体形成されたラッチ部材52により、筐体11の開口部14に係止される。このとき、ラッチ部材52の弾性変形により、グロメット50の挿入・固定が行えるため、ボルトやかしめ等の固定手段を用いる必要がない。
また、弾性変形可能なラッチ部材52により、コネクタ30と筐体カバー13との、回路基板20の表面に沿った方向における位置誤差を吸収する。さらに、グロメット50のシール部51のコネクタシール面51aが、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向に一定長Hを有し、グロメット50とコネクタ30の、グロメット50の挿入方向における位置ズレを吸収する。
【選択図】図2
【解決手段】グロメット50は、シール部51に一体形成されたラッチ部材52により、筐体11の開口部14に係止される。このとき、ラッチ部材52の弾性変形により、グロメット50の挿入・固定が行えるため、ボルトやかしめ等の固定手段を用いる必要がない。
また、弾性変形可能なラッチ部材52により、コネクタ30と筐体カバー13との、回路基板20の表面に沿った方向における位置誤差を吸収する。さらに、グロメット50のシール部51のコネクタシール面51aが、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向に一定長Hを有し、グロメット50とコネクタ30の、グロメット50の挿入方向における位置ズレを吸収する。
【選択図】図2
Description
本発明は、防水性が求められる電子機器およびそれに用いるグロメットに関する。
自動車の車載用部品等の防水性が求められる電子機器においては、電子部品を実装した回路基板を防水構造の筐体内に収容している。回路基板を外部の回路に接続するため、回路基板にコネクタを実装し、このコネクタの一部を筐体に形成した開口部から外部に露出させている。そして、相手側コネクタを、筐体から一部が外部に露出したコネクタに接続している。
このとき、コネクタと開口部との隙間における防水性を確保するため、コネクタと筐体の開口部との隙間に、ゴム製のグロメットを介在させる構成が従来から採用されている(例えば、特許文献1、2参照。)
このとき、コネクタと開口部との隙間における防水性を確保するため、コネクタと筐体の開口部との隙間に、ゴム製のグロメットを介在させる構成が従来から採用されている(例えば、特許文献1、2参照。)
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、グロメットを筐体側に固定するために複数本のボルトを用いている。すると、ボルトの締結に手間が掛かり、組み立て作業性の面で向上の余地がある。また、ボルトを固定するためのネジ穴を形成するために筐体側の板厚をある程度以上厚くする必要があり、筐体側をアルミダイキャスト製とすることが前提となっている。したがって、筐体の製作コストが掛かるうえに、筐体の薄型化、軽量化の妨げにもなっている。
一方、特許文献2に記載の技術においては、グロメットを筐体側に固定するために、締め付け体を用いており、ボルトに比較すれば効率の向上が見込めるものの、締め付け体のかしめ作業に手間が掛かることには変わりがない。
さらに、グロメットの内周部に形成された凹部に、コネクタの外周部に形成された凸部をはめ合わせる必要があり、この点においても組み立て作業性に向上の余地がある。加えて、グロメットをコネクタに嵌め込む際にコネクタに作業者が力を加えると、筐体内の回路基板とコネクタとのはんだ付け部分や周囲の他の部品に力が作用し、はんだ付け部分や回路基板に実装された他の部品にダメージを与えてしまう可能性がある。
加えて、特許文献2に記載の技術においては、グロメットの蛇腹部分において、筐体とコネクタとの位置ずれを吸収する。このため、この蛇腹部分に、相手側コネクタおよび配線の重量や振動による負荷が加わり、グロメットを形成するゴム材料の劣化が進行しやすく、耐久性の面で向上の余地がある。
さらに、グロメットの内周部に形成された凹部に、コネクタの外周部に形成された凸部をはめ合わせる必要があり、この点においても組み立て作業性に向上の余地がある。加えて、グロメットをコネクタに嵌め込む際にコネクタに作業者が力を加えると、筐体内の回路基板とコネクタとのはんだ付け部分や周囲の他の部品に力が作用し、はんだ付け部分や回路基板に実装された他の部品にダメージを与えてしまう可能性がある。
加えて、特許文献2に記載の技術においては、グロメットの蛇腹部分において、筐体とコネクタとの位置ずれを吸収する。このため、この蛇腹部分に、相手側コネクタおよび配線の重量や振動による負荷が加わり、グロメットを形成するゴム材料の劣化が進行しやすく、耐久性の面で向上の余地がある。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、組立作業性に優れ、筐体の薄型化、軽量化の妨げとならず、製品の耐久性、信頼性を向上させることのできる電子機器、グロメットを提供することを目的とする。
かかる目的のもとになされた本発明の電子機器は、回路基板と、回路基板上に実装されたコネクタと、回路基板を内部に収容するとともに、コネクタの一部を外部に露出させる開口部を有した筐体と、コネクタと筐体の開口部との隙間の防水性を確保するため、隙間に装着されたグロメットと、を備え、グロメットは、コネクタの外周面および筐体の開口部の周囲の表面に突き当たる環状のシール部と、開口部とコネクタとの隙間に挿入され、シール部を筐体の開口部に係止させるラッチ部と、を有し、ラッチ部は、開口部とコネクタとを結ぶ方向に弾性変形可能であることを特徴とする。
このような弾性変形可能なラッチ部によりシール部を筐体の開口部に係止することで、グロメットを固定するためにネジやかしめ等を用いる必要がない。
また、ラッチ部の弾性変形により、筐体の開口部とコネクタの外周面との隙間の寸法のばらつきを容易に吸収できる。
このような弾性変形可能なラッチ部によりシール部を筐体の開口部に係止することで、グロメットを固定するためにネジやかしめ等を用いる必要がない。
また、ラッチ部の弾性変形により、筐体の開口部とコネクタの外周面との隙間の寸法のばらつきを容易に吸収できる。
ラッチ部はいかなる形状としてもよいが、例えば、開口部とコネクタとの隙間に対する挿入方向前方から後方に向けて、シール部から開口部とコネクタとを結ぶ方向に離間するよう形成された片持ちビーム状とするのが好ましい。
さらに、ビーム状のラッチ部は、先端部が筐体の開口部に突き当たって係止されるのが好ましい。
さらに、ビーム状のラッチ部は、先端部が筐体の開口部に突き当たって係止されるのが好ましい。
このようなラッチ部は、シール部の周方向の複数個所に設けるのが好ましい。
また、シール部は、コネクタの外周面に対して突き当たる接触面を有し、接触面は、開口部とコネクタとの隙間に対するグロメットの挿入方向に沿って一定長を有するようにするのが好ましい。
これにより、コネクタと筐体とに、グロメットの挿入方向に沿った相対位置誤差があっても、コネクタとグロメットとの間のシール性を確保できる。
これにより、コネクタと筐体とに、グロメットの挿入方向に沿った相対位置誤差があっても、コネクタとグロメットとの間のシール性を確保できる。
また、本発明は、内周側の第一の部材と外周側の第二の部材との間に装着されることで第一の部材と第二の部材との間におけるシール性を発揮するグロメットであって、環状のシール部と、シール部に一体に形成され、シール部を第二の部材に係止させるラッチ部と、を有し、ラッチ部は、シール部の径方向に弾性変形可能なビーム状のラッチ部を有することを特徴とするグロメットとすることもできる。
本発明によれば、弾性変形可能なラッチ部によりシール部を筐体の開口部に係止することで、グロメットを固定するためにネジやかしめ等を用いる必要がない。したがって、組立作業性を向上させることができる。また、筐体にネジやかしめに対する強度を確保する必要がなくなることから、筐体の薄型化が図れ、軽量化を図ることもできる。
また、ラッチ部の弾性変形により、筐体の開口部とコネクタの外周面との隙間の寸法のばらつきを容易に吸収できる。これにより各部に過度な力が加わることもなく、製品の耐久性、信頼性を向上させることができる。
また、ラッチ部の弾性変形により、筐体の開口部とコネクタの外周面との隙間の寸法のばらつきを容易に吸収できる。これにより各部に過度な力が加わることもなく、製品の耐久性、信頼性を向上させることができる。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
図1、図2は、本実施の形態における電子機器10の構成を説明するための図である。
図1、図2に示すように、電子機器10は、筐体(第二の部材)11内に、回路基板20が内蔵され、回路基板20に実装されたコネクタ(第一の部材)30の一部が筐体11の外部に露出した構成を有している。
図1、図2は、本実施の形態における電子機器10の構成を説明するための図である。
図1、図2に示すように、電子機器10は、筐体(第二の部材)11内に、回路基板20が内蔵され、回路基板20に実装されたコネクタ(第一の部材)30の一部が筐体11の外部に露出した構成を有している。
図2(a)に示すように、筐体11は、筐体ベース12と、筐体カバー13とからなり、筐体ベース12と筐体カバー13の外周部同士を互いに突合せて組み付けることで、内部に回路基板20を収容する空間を有している。
図2(b)に示すように、筐体カバー13には、コネクタ30を挿通させるための開口部14が形成されている。開口部14の周縁部には、筐体カバー13の外表面13aに直交する方向に延びるよう折り曲げ形成されたフランジ部15が設けられている。
図2(a)に示したように、回路基板20は、筐体ベース12の内部空間側に設けられた複数本のボス16上に支持されるとともに、ビス17等の固定手段によりボス16に締結されて固定されている。
図2(a)、図3に示すように、コネクタ30は、ハウジング31と、ハウジング31に保持された複数本のコンタクト32とから構成されている。
ハウジング31には、複数本のコンタクト32が圧入されるプレート状の端子保持部33が形成されている。この端子保持部33は、その外周側面33aが、帯状に連続し、回路基板20の表面に直交するよう形成されている。
端子保持部33に圧入された各コンタクト32は、その基端部32aが回路基板20に形成されたスルーホールを貫通するよう設けられている。そして、コンタクト32の基端部32aは、回路基板20のスルーホールの周囲の配線パターンにハンダ付け等により電気的に接続されている。なお、本実施形態において、コンタクト32は、回路基板20の表面に直交する方向に延びるストレート形状とされている。
端子保持部33に圧入された各コンタクト32は、その基端部32aが回路基板20に形成されたスルーホールを貫通するよう設けられている。そして、コンタクト32の基端部32aは、回路基板20のスルーホールの周囲の配線パターンにハンダ付け等により電気的に接続されている。なお、本実施形態において、コンタクト32は、回路基板20の表面に直交する方向に延びるストレート形状とされている。
図3に示すように、端子保持部33の一面側には、ハウジング31を回路基板20上に支持するための複数本の脚部34が形成されている。各脚部34には、貫通孔34aが形成されており、この貫通孔34aに前記のビス17を挿通させることで、脚部34をボス16に回路基板20とともに固定している。
また、これら脚部34間には、コンタクト32を所定の位置に整列させるための端子整列板35が設けられている。端子整列板35には複数の貫通孔35aが形成されており、各貫通孔35aにコンタクト32を挿通させて、コンタクト32の基端部32aを所定の位置精度で位置決めする。
また、これら脚部34間には、コンタクト32を所定の位置に整列させるための端子整列板35が設けられている。端子整列板35には複数の貫通孔35aが形成されており、各貫通孔35aにコンタクト32を挿通させて、コンタクト32の基端部32aを所定の位置精度で位置決めする。
図2に示したように、端子保持部33の他面側には、コンタクト32を取り囲むように、筒状のフード部36が形成されている。本実施形態において、フード部36は二つ形成されているが、その数については何ら限定する意図はない。
このようにして回路基板20上に実装されたコネクタ30は、フード部36を筐体カバー13の開口部14から外方に突出させて設けられている。ここで、コネクタ30の端子保持部33の外周側面33aが、開口部14のフランジ部15に、クリアランスを隔てて対向するようになっている。
筐体カバー13の開口部14とコネクタ30の端子保持部33の外周側面33aとの間には、防水性を確保するためのグロメット50が設けられている。
図2、図4に示すように、グロメット50は、コネクタ30の端子保持部33の外周形状に合わせて形成された環状のシール部51と、シール部51を筐体カバー13の開口部14に係止するラッチ部材52とから形成されている。
図2、図4に示すように、グロメット50は、コネクタ30の端子保持部33の外周形状に合わせて形成された環状のシール部51と、シール部51を筐体カバー13の開口部14に係止するラッチ部材52とから形成されている。
シール部51は、柔軟性を有したゴム系材料から形成されている。シール部51は、その内周側に、コネクタ30の端子保持部33の外周側面33aに突き当たるコネクタシール面(接触面)51aを有している。このコネクタシール面51aは、周方向に連続する凹凸形状を有するとともに、回路基板20に対向する側の先端に行くにしたがい、その内径が漸次拡大するテーパ形状とされている。
また、コネクタシール面51aは、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向、すなわち回路基板20の表面に直交する方向に一定長Hを有している。これにより、グロメット50とコネクタ30は、グロメット50の挿入方向(図2(b)中矢印方向)において、一定長Hの範囲内であればその相対位置のズレを許容し、コネクタ30の端子保持部33とグロメット50との間でのシール性が維持されるようになっている。
また、コネクタシール面51aは、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向、すなわち回路基板20の表面に直交する方向に一定長Hを有している。これにより、グロメット50とコネクタ30は、グロメット50の挿入方向(図2(b)中矢印方向)において、一定長Hの範囲内であればその相対位置のズレを許容し、コネクタ30の端子保持部33とグロメット50との間でのシール性が維持されるようになっている。
また、シール部51は、その外周部に、筐体カバー13の外表面13aに接触するシールリップ51bを有している。シールリップ51bは、外周側に行くに従い筐体カバー13の外表面13aに接近するよう傾斜して形成されるとともに、外周側の先端に従い薄くなるよう形成されている。これにより、筐体カバー13に対するグロメット50の挿入方向への位置がずれても、筐体カバー13の外表面13aに確実に接触する。
また、グロメット50は、筐体カバー13の開口部14と、コネクタ30との間の隙間に挿入される筒状のスリーブ部53を有している。
ラッチ部材52は、スリーブ部53の外周面に一体に形成されている。本実施形態においては、ラッチ部材52は、スリーブ部53の周方向4か所に設けられているが、その位置、設置数は限定するものではない。
ラッチ部材52は、スリーブ部53において、挿入方向先端側(回路基板20に対向する側)の端部から略J字状に折り返され、回路基板20から離間する側に斜めに延びるビーム状とされている。ラッチ部材52の先端部には、段部52aが形成されている。
このようなラッチ部材52およびスリーブ部53は、シール部51よりも高い剛性および弾性を有した材料、例えば樹脂材料により形成されている。これらラッチ部材52およびスリーブ部53、二色成形によりシール部51と一体に形成されている。
ラッチ部材52は、スリーブ部53において、挿入方向先端側(回路基板20に対向する側)の端部から略J字状に折り返され、回路基板20から離間する側に斜めに延びるビーム状とされている。ラッチ部材52の先端部には、段部52aが形成されている。
このようなラッチ部材52およびスリーブ部53は、シール部51よりも高い剛性および弾性を有した材料、例えば樹脂材料により形成されている。これらラッチ部材52およびスリーブ部53、二色成形によりシール部51と一体に形成されている。
このような電子機器10を組み立てるには、まず、図5に示すように、筐体ベース12内のボス16上に、回路基板20と、コネクタ30をセットし、ビス17でこれら回路基板20およびコネクタ30をボス16に固定する。
そして、筐体カバー13を、開口部14にコネクタ30のフード部36を通すようにして、筐体ベース12に被せる。そして、ボルト等の接合手段により、筐体カバー13と筐体ベース12の外周部を接合することで、筐体11を構成する。
この状態で、コネクタ30は、フード部36が筐体カバー13の開口部14から外部に突出し、端子保持部33の外周側面33aが、開口部14のフランジ部15にクリアランスを隔てて対向している。このとき、各部品の成形誤差、組み付け誤差等により、端子保持部33の外周側面33aと開口部14のフランジ部15との間のクリアランスは、端子保持部33の周方向において不均一であることがある。また、端子保持部33の外周側面33aと筐体カバー13の外表面13aとの、回路基板20の表面に直交する方向における位置関係も、同様の理由により、誤差が生じ得る。
そして、筐体カバー13を、開口部14にコネクタ30のフード部36を通すようにして、筐体ベース12に被せる。そして、ボルト等の接合手段により、筐体カバー13と筐体ベース12の外周部を接合することで、筐体11を構成する。
この状態で、コネクタ30は、フード部36が筐体カバー13の開口部14から外部に突出し、端子保持部33の外周側面33aが、開口部14のフランジ部15にクリアランスを隔てて対向している。このとき、各部品の成形誤差、組み付け誤差等により、端子保持部33の外周側面33aと開口部14のフランジ部15との間のクリアランスは、端子保持部33の周方向において不均一であることがある。また、端子保持部33の外周側面33aと筐体カバー13の外表面13aとの、回路基板20の表面に直交する方向における位置関係も、同様の理由により、誤差が生じ得る。
次いで、図6(a)、図7(a)、(b)に示すように、端子保持部33の外周側面33aと開口部14のフランジ部15との隙間に、グロメット50を挿入する。このとき、グロメット50は、スリーブ部53の先端部におけるラッチ部材52の折り返し部分から隙間に挿入される。ラッチ部材52は、折り返し部分から先端部に行くに従い、スリーブ部53から徐々に離間するので、つまりスリーブ部53の先端部が最も狭くなっている。したがって、グロメット50を端子保持部33の外周側面33aと開口部14のフランジ部15との隙間に容易に挿入できる。
そして、グロメット50を挿入にするに従い、スリーブ部53から徐々に離間するラッチ部材52が、開口部14のフランジ部15に接触する。このとき、ラッチ部材52は、先端部側がスリーブ部53に接近する側(シール部51の内周側)に弾性変形する。これにより、端子保持部33の外周側面33aと開口部14のフランジ部15との間のクリアランスのばらつきを吸収することができる。
そして、グロメット50を挿入にするに従い、スリーブ部53から徐々に離間するラッチ部材52が、開口部14のフランジ部15に接触する。このとき、ラッチ部材52は、先端部側がスリーブ部53に接近する側(シール部51の内周側)に弾性変形する。これにより、端子保持部33の外周側面33aと開口部14のフランジ部15との間のクリアランスのばらつきを吸収することができる。
さらに、図6(b)、図7(c)に示すように、グロメット50を挿入し、ラッチ部材52は先端部側がスリーブ部53から離間する側(シール部51の外周側)に復元変形し、図7(d)に示すように、ラッチ部材52の先端部に形成された段部52aが開口部14に係合することで、これによって、グロメット50が開口部14に係合される。
この状態で、グロメット50のシール部51のコネクタシール面51aは、コネクタ30の端子保持部33の外周側面33aに突き当たっている。このとき、コネクタシール面51aは、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向に一定長Hを有しているため、グロメット50とコネクタ30は、グロメット50の挿入方向において、一定長Hの範囲内であればその相対位置のズレを許容し、コネクタ30の端子保持部33とグロメット50との間でのシール性が維持されている。
また、この状態で、シール部51のシールリップ51bは、筐体カバー13の外表面13aに押し付けられて弾性変形した状態で確実に接触し、グロメットと筐体カバー13の外表面13aとの間でのシール性を確保している。
この状態で、グロメット50のシール部51のコネクタシール面51aは、コネクタ30の端子保持部33の外周側面33aに突き当たっている。このとき、コネクタシール面51aは、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向に一定長Hを有しているため、グロメット50とコネクタ30は、グロメット50の挿入方向において、一定長Hの範囲内であればその相対位置のズレを許容し、コネクタ30の端子保持部33とグロメット50との間でのシール性が維持されている。
また、この状態で、シール部51のシールリップ51bは、筐体カバー13の外表面13aに押し付けられて弾性変形した状態で確実に接触し、グロメットと筐体カバー13の外表面13aとの間でのシール性を確保している。
上述したように、グロメット50は、シール部51に一体形成されたラッチ部材52により、筐体11の開口部14に係止される。このとき、ラッチ部材52の弾性変形により、グロメット50の挿入・固定が行えるため、ボルトやかしめ等の固定手段を用いる必要がなく、ワンタッチでグロメット50の装着作業が完了する。これにより、組立作業性が向上する。さらに、筐体カバー13も、ボルト等を用いることなく、ラッチ部材52のラッチ部材52の先端部に形成された段部52aを係合させるのみでよいので、薄肉化を図ることが可能となり、電子機器10の薄型化、軽量化に寄与することができる。また、グロメット50を装着する際に、コネクタ30や回路基板20に大きな力が作用することもなく、製品の信頼性を損なうこともない。
また、弾性変形可能なラッチ部材52により、コネクタ30と筐体カバー13との、回路基板20の表面に沿った方向における位置誤差を吸収することができる。さらに、グロメット50のシール部51のコネクタシール面51aが、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向に一定長Hを有しており、グロメット50とコネクタ30の、グロメット50の挿入方向における位置ズレを吸収することができる。これにより、グロメット50によるコネクタ30と筐体カバー13との間における位置誤差を吸収して、シール性を確実に確保することができる。しかも、相手側コネクタおよび配線の重量や振動による負荷も特に生じないため、グロメット50を形成するゴム材料の劣化を抑え、耐久性を向上させることもできる。
また、弾性変形可能なラッチ部材52により、コネクタ30と筐体カバー13との、回路基板20の表面に沿った方向における位置誤差を吸収することができる。さらに、グロメット50のシール部51のコネクタシール面51aが、コネクタ30に対するグロメット50の挿入方向に一定長Hを有しており、グロメット50とコネクタ30の、グロメット50の挿入方向における位置ズレを吸収することができる。これにより、グロメット50によるコネクタ30と筐体カバー13との間における位置誤差を吸収して、シール性を確実に確保することができる。しかも、相手側コネクタおよび配線の重量や振動による負荷も特に生じないため、グロメット50を形成するゴム材料の劣化を抑え、耐久性を向上させることもできる。
なお、上記実施の形態では、コネクタ30のコンタクト32が、回路基板20の表面に直交する方向に延び、コネクタ30に対して相手側コネクタが、回路基板20の表面に直交する方向から挿入される構成としたが、これに限るものではない。コンタクト32を略L字状とし、コネクタ30に対して相手側コネクタが、回路基板20の表面に平行な方向から挿入される構成とすることもできる。
また、筐体11の形状や構成も、上記したものに限らず、適宜他の構成とすることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
また、筐体11の形状や構成も、上記したものに限らず、適宜他の構成とすることもできる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
10…電子機器、11…筐体(第二の部材)、14…開口部、20…回路基板、30…コネクタ(第一の部材)、31…ハウジング、32…コンタクト、33…端子保持部、33a…外周側面、50…グロメット、51…シール部、51a…コネクタシール面(接触面)、51b…シールリップ、52…ラッチ部材、52a…段部、53…スリーブ部
Claims (6)
- 回路基板と、
前記回路基板上に実装されたコネクタと、
前記回路基板を内部に収容するとともに、前記コネクタの一部を外部に露出させる開口部を有した筐体と、
前記コネクタと前記筐体の前記開口部との隙間の防水性を確保するため、前記隙間に装着されたグロメットと、を備え、
前記グロメットは、前記コネクタの外周面および前記筐体の前記開口部の周囲の表面に突き当たる環状のシール部と、
前記開口部と前記コネクタとの隙間に挿入され、前記シール部を前記筐体の前記開口部に係止させるラッチ部と、を有し、
前記ラッチ部は、前記開口部と前記コネクタとを結ぶ方向に弾性変形可能とされていることを特徴とする電子機器。 - 前記ラッチ部は、前記開口部と前記コネクタとの隙間に対する挿入方向前方から後方に向けて、前記シール部から前記開口部と前記コネクタとを結ぶ方向に離間するよう形成された片持ちビーム状であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記ラッチ部は、先端部が前記筐体の前記開口部に突き当たって係止されることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記ラッチ部は、前記シール部の周方向の複数個所に設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器。
- 前記シール部は、前記コネクタの外周面に対して突き当たる接触面を有し、前記接触面は、前記開口部と前記コネクタとの隙間に対する前記グロメットの挿入方向に沿って一定長を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電子機器。
- 内周側の第一の部材と外周側の第二の部材との間に装着されることで前記第一の部材と前記第二の部材との間におけるシール性を発揮するグロメットであって、
環状のシール部と、
前記シール部に一体に形成され、前記シール部を前記第二の部材に係止させるラッチ部と、を有し、
前記ラッチ部は、前記シール部の径方向に弾性変形可能なビーム状であることを特徴とするグロメット。
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